JP2017041152A - 無人搬送システム - Google Patents

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兼一 谷川
Kenichi Tanigawa
兼一 谷川
琢磨 石川
Takuma Ishikawa
琢磨 石川
中島 裕司
Yuji Nakajima
裕司 中島
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Abstract

【課題】撮像部で取得したマークの認識精度を向上させる手段を提供する。
【解決手段】路面に敷設された誘導ラインと、前記誘導ラインに設けられた認識マークと、前記誘導ラインおよび前記認識マークの画像を取得する撮像部と、前記画像を解析する制御部とを備え、前記誘導ラインに沿って走行する無人搬送車と、を有し、前記認識マークは、範囲検出パターンと、前記範囲検出パターンの内側に形成された固有パターンとを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、誘導ラインに沿って走行する無人搬送車を有する無人搬送システムに関する。
従来の無人搬送システムは、無人搬送車が走行する走行経路の路面に敷設されたラインをカメラによって画像認識し、誘導ラインの位置に基づいて各車輪の操舵角をフィードバック制御することにより無人搬送車を走行させ、誘導ライン上に設けられたカウント用マークと、バーコードからなる固有マークから、固有マークに含まれる固有情報を読取ることにより特定した絶対位置と、カウント用マークの数を数えることにより特定した相対位置とを併用し、マークが汚れた場合であっても、無人搬送車の現在位置を特定するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−171368号公報
しかしながら、従来の技術においては、カウント用のマークと固有マークの2つのマークを所定の距離を隔てて誘導ライン上に敷設し、その誘導ラインとマークを同一の撮像部としてのカメラで視認する場合、カーブなどによる誘導ラインの曲りに対応するため、カメラの撮影範囲を広く設定する必要があるが、カメラの撮影範囲を広くした場合、カメラの撮影エリアに対してマークが小さくなり、振動などにより走行中にカメラで取得したマークの画像データにブレが生じ、マークを正確に認識することができなくなることがあるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、撮像部で取得したマークの認識精度を向上させることを目的とする。
そのため、本発明は、路面に敷設された誘導ラインと、前記誘導ラインに設けられた認識マークと、前記誘導ラインおよび前記認識マークの画像を取得する撮像部と、前記画像を解析する制御部とを備え、前記誘導ラインに沿って走行する無人搬送車と、を有し、前記認識マークは、範囲検出パターンと、前記範囲検出パターンの内側に形成された固有パターンとを有することを特徴とする。
このようにした本発明は、撮像部で取得したマークの認識精度を向上させることができるという効果が得られる。
第1の実施例における無人搬送システムの構成を示す説明図 第1の実施例における認識マークの構成を示す説明図 第1の実施例における画像処理の説明図 第1の実施例におけるライン追跡走行処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例におけるライン検出処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例におけるマーク認識処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例における認識マーク検出処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例におけるマーク照合処理の流れを示すフローチャート 第2の実施例における認識マークおよびテンプレートの構成を示す説明図 第3の実施例における認識マークの範囲検出パターンの形状を示す説明図 第4の実施例における認識マークの構成を示す説明図 第4の実施例における認識マークの例を示す説明図 第4の実施例における画像処理の説明図 第4の実施例における認識マーク命令処理の流れを示すフローチャート 第4の実施例における認識マーク検出処理の流れを示すフローチャート 第4の実施例におけるマーク分割照合処理の流れを示すフローチャート 第5の実施例における認識マークの例を示す説明図 第6の実施例における認識マークの構成を示す説明図 第6の実施例における認識マークの例を示す説明図 第6の実施例における画像処理の説明図 第7の実施例における認識マークの例を示す説明図 変形例における認識マークの例を示す説明図 変形例における認識マークの例を示す説明図 変形例における認識マークの例を示す説明図
以下、図面を参照して本発明による無人搬送システムの実施例を説明する。
図1は第1の実施例における無人搬送システムの構成を示す説明図、図2は第1の実施例における認識マークの構成を示す説明図である。
図1において、無人搬送システム100は、無人搬送車110と、認識ラベルシール120と、誘導ライン130とにより構成されている。
無人搬送車110は、差動二輪型の駆動方式を採用し、誘導ライン130に沿って走行するものであり、撮像部111と、複数のホイール112と、駆動部113と、副制御部114と、制御部115と、記憶部116とを有している。
撮像部111は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal−Oxide−Semiconductor)カメラ等であり、路面の画像データを取得して制御部115へ送るものである。撮像部111は、誘導ライン130および認識ラベルシール120の画像データを取得して制御部115へ送る。
駆動部113は、差動二輪型の駆動方式であるため、図中矢印Aが示す進行方向に対して左右2つのモータと、モータの回転駆動をホイール112に伝達する2つの伝達部と、モータを駆動するための2つのドライバとを有している。
副制御部114は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段であり、制御部115からの駆動命令信号を処理して駆動部113へ駆動信号の伝達を行うものである。
制御部115は、例えば制御手段および記憶手段を有するパーソナルコンピュータ(PC)等であり、撮像部111から送られた画像データを解析する画像処理や副制御部114への駆動命令信号の伝達を行うとともに、オペレータからの命令の入力を行うものである。また、制御部115は、無人搬送システム100の無人搬送運行に必要な各種データの記憶も行う。
記憶部116は、メモリやハードディスク等で構成され、テンプレート画像117等を記憶するものである。
テンプレート画像117は、撮像部111で撮影した画像との照合を行うための複数の画像である。それぞれのテンプレート画像117には、無人搬送車110に対する進行方向等の各種命令が対応付けられて記憶部116に記憶されている。
制御部115は、撮像部111で撮影した後述する認識マーク124の固有パターン123とテンプレート画像117とを照合し、類似度が最も高いテンプレート画像117に対応付けられた命令を取得し、その命令に従って無人搬送車110を制御する。
誘導ライン130は、無人搬送車110の走行経路の路面に敷設されたものであり、無人搬送車110を誘導するものである。
誘導ライン130は、図2に示すように、延伸方向に直交する方向の幅WLを保持して床面に貼り付けられた粘着性のラインテープである。誘導ライン130は、床面とのコントラストの差が充分にとれる色を有しており、例えばベージュ色の床面に対し、白色の粘着テープで構成されていても良い。
無人搬送車110は、撮像部111で撮影した誘導ライン130の画像を制御部115により画像認識し、副制御部114により誘導ライン130の位置に基づいて各車輪の操舵角をフィードバック制御して走行を行う。
認識ラベルシール120は、誘導ライン130上に張り付けられ、位置情報等を表す固有情報を含む多角形の認識マーク124を有するものである。
認識ラベルシール120は、図2に示すように、誘導ライン130の延伸方向に直交する方向の幅WS、誘導ライン130の延伸方向の高さHSの矩形で表され、粘着性のラベルシール121の表面に印刷された範囲検出パターン122と、固有パターン123とにより構成された認識マーク124を有している。なお、範囲検出パターン122と固有パターン123とを合わせて認識マーク124と呼ぶこととする。
ラベルシール121の表面の色は、誘導ライン130と同色が望ましい。なお、ラベルシール121は、誘導ライン130の一部としても良い。この場合もラベルシール121の表面の色は、誘導ライン130と同色が望ましい。
範囲検出パターン122は、誘導ライン130の延伸方向に直交する方向の幅WT、誘導ライン130の延伸方向の高さHTであり、幅DTの四角形の枠122aで形成されている。枠122aの色は、誘導ライン130と異なる色であることが望ましい。
固有パターン123は、範囲検出パターン122の内側に形成され、幅WU、高さHUの識別可能なパターンを有している。固有パターン123は、例えば図形、文字、イラスト等で構成されている。
また、図23(a)、(b)に示すように、固有パターン123とラベルシール121との間の領域の図中上下のいずれかに文字等を入れることも可能である。このとき認識ラベルシール120の高さHSを大きくすると良い。
このように、固有パターン123とラベルシール121との間の領域に文字等を入れることにより、オペレータやメンテナンスを行う人が認識マーク124の意味を理解することができるようになる。例えば、当該文字が認識マーク124の動作命令を表す場合、オペレータ等が認識マーク124の命令を理解し易くなる。また、該文字が認識マーク124の位置を表す場合、オペレータ等が認識マーク124の位置を理解し易くなる。
本実施例において、無人搬送車110の制御部115は、撮像部111で取得された誘導ライン130および認識ラベルシール120の画像データを解析し、範囲検出パターン122を検出した後、固有パターン123を検出する。制御部115は、検出した固有パターン123と、記憶部116に記憶されたテンプレート画像117とを照合する照合処理を行い、その照合処理で固有パターン123と、テンプレート画像117との類似度を算出し、その類似度が閾値以上の場合、照合が成功したと判定する。
上述した構成の作用について説明する。
まず、無人搬送システムが行う動作の概要を図1に基づいて説明する。
無人搬送車110の制御部115に駆動命令を入力すると、制御部115は、副制御部114へ駆動命令信号を送信する。副制御部114は、受信した駆動命令信号に応じた駆動信号を駆動部113へ送る。駆動部113は、受けた駆動信号に基づいて2つのモータをそれぞれ所定の回転数で回転させて複数のホイール112を回転させ、無人搬送車110を走行させる。
走行中、撮像部111は、撮影範囲140を所定の速度(例えば、30フレーム毎秒)で撮影し、その領域の画像データを制御部115へ転送する。ここで、撮影範囲140の大きさは、誘導ライン130の延伸方向と直交する方向が幅WCであり、誘導ライン130の延伸方向が高さHCである。
制御部115は、転送された画像データの画像処理を行う。
ここで、画像データの画像処理の概要を図3の第1の実施例における画像処理の説明図に基づいて説明する。
図3において、画像データ160は、幅WCp、高さHCpで構成されている。画像データ160の幅WCp、高さHCpは、それぞれ図1に示す撮影範囲140の幅WC、高さHCに相当する。例えば、画像データ160がVGAである場合、(WCp、HCp)=(640[px]、480[px])である。
なお、以下の実施例において、図2に示す誘導ライン130の幅WLは、画像データ160内ではWLp[px]と表記する。また、pxはピクセルを表している。さらに、以下に説明する位置は、画像データ160の左上点を原点163としている。また、「*」は乗算を表している。
ライン検出範囲161は、原点163を基準として幅WLsp=WCp*0.9[px]とし、高さHLsp=HCp*0.3[px]とする。また、ライン検出範囲161の高さ方向の中心位置YLsp=0.7*HCp[px]とする。
また、マーク検出範囲162は、ライン情報が決定されていない場合、例えば幅WMsp=WLp*2[px]とし、高さHMsp=HCp*0.7[px]とし、またマーク検出範囲162の幅方向の中心位置XMs=WCp*0.5[px]とし、マーク検出範囲162の高さ方向の中心位置YMs=HCp*0.3[px]とすることができる。
一方、ライン情報が決定されている場合は、画像データ160内の誘導ライン130の形状の重心CLに基づいてマーク検出範囲162の位置を指定する。画像データ160における重心CLの幅方向の位置をCLxp[px]、高さ方向の位置をCLyp[px]とすると、例えば、ライン検出範囲161の幅、高さ、高さ方向の中心位置は上述した通りとし、マーク検出範囲162の幅方向の中心位置XMs=CLxp[px]とし、マーク検出範囲162の高さ方向の中心位置YMs=HCp*0.5[px]とすることができる。
画像データの画像処理は、誘導ライン130を認識しながら走行するライン追跡走行処理および認識マーク124を認識するマーク認識処理で構成されている。以下に、ライン追跡走行処理およびマーク認識処理を説明する。
まず、無人搬送車110の制御部115が行うライン追跡走行処理を図4の第1の実施例におけるライン追跡走行処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図3を参照しながら説明する。
S101:無人搬送車110の制御部115は、準備を行う。制御部115は、各機能を起動し、入力された命令に応じた目的地までの走行を開始する。
S102:制御部115は、撮像部111で撮影した画像データ内から誘導ライン130を検出するライン検出処理を行う。このライン検出処理からは誘導ライン130の有無を表す情報が返される。なお、ライン検出処理の詳細は後述する。
S103:制御部115は、ライン検出処理から返される情報に基づいて誘導ライン130の有無を判定し、誘導ライン130が有ると判定すると処理をS104へ移行し、誘導ライン130が無いと判定すると処理をS107へ移行する。
S104:誘導ライン130が有ると判定した制御部115は、検出したライン情報に基づいて左右のモータの回転速度を決定するライン追跡制御値演算処理を行う。
S105:制御部115は、ライン追跡制御値演算処理で得られた回転速度でホイール112を駆動するように副制御部114に指示する。副制御部114は、制御部115からの指示に従って駆動部113を制御して左右のホイール112を駆動するライン追跡駆動処理を行う。
S106:制御部115は、画像処理を終了、すなわち目的に到達したか否かを判定し、到達したと判定すると本画像処理を終了し、到達していないと判定すると画像処理を継続するため処理をS102へ移行する。
S107:一方、S103において、誘導ライン130が無いと判定した制御部115は、走行動作を停止するラインロスト処理を行い、本処理を終了する。
次に、制御部115が行うライン検出処理を図5の第1の実施例におけるライン検出処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図3を参照しながら説明する。このライン検出処理は図4におけるS102で行われる処理である。
S201:制御部115は、撮像部111が撮影した画像を取得する。制御部115は、撮像部111から撮影された画像を画像データ160として取得する。
S202:制御部115は、取得した画像データ160においてライン検出範囲161を指定するライン検索範囲指定を行う。
S203:制御部115は、画像データ160の中で検索対象となる誘導ライン130が白色となるように画像データ160を二値化する閾値処理を行う。
S204:制御部115は、ライン検出範囲161において誘導ライン130の候補を検出するライン候補検出処理を行う。このライン候補検出処理は、例えば公知のラベリング処理であり、連続した白色領域がラベリングされる。ライン候補検出処理により、連続した白色の領域で形成されるライン候補が検出される。ライン候補のそれぞれにおいての面積SL、重心CL、外接矩形情報、外接矩形に対する傾きCdegが演算によって求められる。これらの求められた情報をライン候補情報という。
S205:制御部115は、ライン候補情報の中から真のラインに最も近いライン候補情報を選定する。誘導ライン130の幅は、一定であるのでライン検出範囲161内に存在する真のライン情報を算出することができる。制御部115は、この真のライン情報とS204において求めたライン候補情報とを比較し、最も真のライン情報に近いライン候補情報を選定し、ライン情報とする。
なお、制御部115は、選定したライン候補情報が2個以上ある場合、制御部115に記憶されている命令に応じて指定された方向のライン候補情報をライン情報とする。また、ライン候補情報が0個の場合は、そのまま処理をS206へ移行する。
S206:制御部115は、選定したライン候補情報の個数を判定し、1個と判定するとライン情報(ライン有)を戻り値として画像処理にリターンし、0個と判定すると処理をS207へ移行する。
S207:選定したライン候補情報が0個と判定した制御部115は、繰り返し回数や繰り返し時間等の再実行の指標が設定値内であるか否かの終了判定を行い、終了であると判定するとライン無を戻り値として画像処理にリターンし、終了でないと判定すると処理をS201へ移行して処理を継続する。
次に、無人搬送車110の制御部115が行うマーク認識処理を図6の第1の実施例におけるマーク認識処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図2および図3を参照しながら説明する。
S301:制御部115は、撮像部111が撮影した画像を取得する。制御部115は、撮像部111から撮影された画像を画像データ160として取得する。
S302:制御部115は、画像データ160から認識マーク124の範囲検出パターン122を探索し、固有パターン123を検出する認識マーク検出処理を行う。なお、認識マーク検出処理の詳細は後述する。
S303:制御部115は、認識マーク検出処理で認識マーク124の固有パターン123が検出されたか否かを判定し、検出されたと判定すると処理S304へ移行し、検出されなかったと判定すると処理をS301へ戻す。
S304:制御部115は、検出した認識マーク124の固有パターン123と、テンプレート画像117とを照合し、固有パターン123にあらかじめ設定された命令を呼び出すマーク照合処理を行う。なお、マーク照合処理の詳細は後述する。
S305:制御部115は、マーク照合処理で呼び出された命令があるか否かを判定し、命令があると判定すると処理をS306へ移行し、命令がないと判定すると処理をS301へ戻す。
S306:制御部115は、マーク照合処理で呼び出された命令に応じた動作を行うマーク命令駆動処理を行い、本処理を終了する。
次に、制御部115が行う認識マーク検出処理を図7の第1の実施例における認識マーク検出処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図2および図3を参照しながら説明する。この認識マーク検出処理は図6のS302において実行される処理である。
S401:制御部115は、画像データ160のマーク検出範囲162を指定するマーク検索範囲指定を行う。このように、誘導ライン130の情報に基づいてマーク検出範囲162を指定するようにしたことにより、制御部115の処理時間を短縮させることができる。
S402:制御部115は、指定したマーク検出範囲162内で範囲検出パターン122の検出を行う。制御部115は、例えば画像データ160に閾値処理を施し、画像データ160の反転処理を行い、範囲検出パターン122の部分を白色にする。制御部115は、この白色の部分をラベリング処理などで検出し、検出された形状の条件の照合を行う。この条件は、例えば範囲検出パターン122の幅、高さのサイズとすることができる。
画像データ160内の誘導ライン130の幅は、WLp[px]であるので、画像データ160内において範囲検出パターン122の幅WTpは、WTp=WLp*WT/WL[px]となる。また、画像データ160内において範囲検出パターン122の高さHTpは、HTp=WLp*HT/WL[px]となる。
制御部115は、幅WTpおよび高さHTpと検出された形状との条件照合を行い、範囲検出パターン122の検出を行う。なお、本実施例では、範囲検出パターン122の形状を四角形として説明するが、三角形や五角形などの多角形、または円形としても良い。
このように本実施例では、幅WTpおよび高さHTpと検出された形状との条件照合を行うようにしているため、範囲検出パターン122の形状の一部が欠けている場合や固有パターン123の一部が欠けている場合、範囲検出パターン122に白色系の汚れや認識マーク124内に黒色系の汚れがあった場合であっても、範囲検出パターン122の外接矩形の形状が検出できれば範囲検出パターン122を検出することができる。
例えば、範囲検出パターン122の形状が四角形の場合、一辺が欠けている場合や一頂点が欠けている場合であっても3辺または3頂点を特定することができれば範囲検出パターン122を検出することができる。
また、認識マーク124外にはみ出す黒色系の汚れがあった場合も、外接矩形の範囲は大きくなるが、その外接矩形は固有パターン123を包含するので固有パターン123の検出には影響を及ぼさない。
なお、制御部115は、閾値処理を行う前に、微分処理により画像データ160から勾配を検出する処理を行うことができる。微分処理を行った場合、閾値処理の画像データ160の反転は不要となる。この微分処理として、例えばソーベルフィルタ処理やラプラシアンフィルタ処理を行うことができる。
S403:制御部115は、範囲検出パターン122が検出できたか否か、すなわち認識マーク124の有無を判定し、認識マーク124が有ると判定すると範囲検出パターン122の情報を記憶部116に記憶し、戻り値をマーク有としてマーク認識処理にリターンし、認識マーク124が無いと判定すると戻り値をマーク無しとしてマーク認識処理にリターンする。
次に、制御部115が行うマーク照合処理を図8の第1の実施例におけるマーク照合処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図2および図3を参照しながら説明する。このマーク照合処理は図6のS304において実行される処理である。
S501:制御部115は、図7に示す認識マーク検出処理で検出した範囲検出パターン122の情報に基づいてマーク検出範囲162を指定する固有パターン検索範囲指定を行う。制御部115は、例えば検出した範囲検出パターン122の外接矩形をそのままマーク検出範囲162とすることができる。
S502:制御部115は、マーク検出範囲162に基づいて固有パターン123を検出し、検出した固有パターン123とテンプレート画像117とを照合する照合処理を行う。
本実施例では、照合処理に、公知のテンプレートマッチングアルゴリズムを用いるものとする。テンプレートマッチングアルゴリズムは、例えばゼロ平均正規化相互相関マッチング(ZNCC:Zero−means Normalized Cross−Correlation)を用いることができる。
制御部115は、記憶部116に記憶されているすべてのテンプレート画像117と、画像データ160の固有パターン123とをZNCC演算処理し、固有パターン123と用意された複数のテンプレート画像117との最大の類似度および類似度が最大となる固有パターン123内の座標を演算出力する。制御部115は、演算出力した最大の類似度および類似度が最大となる固有パターン123内の座標を選択し、記憶部116に記憶する。
S503:制御部115は、最大類似度が閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上であると判定すると戻り値を命令有りとしてマーク認識処理にリターンし、閾値以上でないと判定すると戻り値を命令無しとしてマーク認識処理にリターンする。
このように、本実施例では、固有パターン123とテンプレート画像117とを照合する照合処理で出力された類似度を指標として固有パターン123とテンプレート画像117との照合を行うようにしているため、無人搬送車110の走行による外乱により、撮像部111で撮影した画像データがぶれた場合であっても固有パターン123とテンプレート画像117との照合を行うができる。
また、固有パターン123に欠けや汚れが存在する場合であっても、類似度という幅を有する値を指標としているため、誤認識を行うことなく固有パターン123とテンプレート画像117との照合を行うができる。
さらに、制御部115は、範囲検出パターン122を検出した後に、固有パターン123とテンプレート画像117とを照合するようにしたことにより、範囲検出パターン122を検出するまでは固有パターン123とテンプレート画像117との照合処理を行わないので、照合処理を行う回数を減らすことができる。
また、制御部115は、範囲検出パターン122により指定された領域で照合処理を行うため、照合処理を高速で行うことができる。
ここで、テンプレート画像117について図1を参照しながら説明する。
テンプレート画像117は、誘導ライン130上に複数の認識ラベルシール120を形成した走行経路を作成した後、実際の走行速度で無人搬送車110を、誘導ライン130を追跡走行させながら、撮像部111で撮影した画像を制御部115の記憶部116に記憶したものである。
制御部115は、記憶部116に記憶した各テンプレート画像117に固有の命令情報を割り当てることができる。例えば、経路分岐を行う場合、所定のテンプレート画像117に分岐方向を指示する分岐方向命令を割り当てることにより、図4に示すライン追跡走行処理でテンプレート画像117が指示する方向に経路分岐を行うことができる。
走行経路の複雑な交差や分岐において直進を行う場合、所定のテンプレート画像117に直進命令を割り当てることもできる。直進命令が反映された後、例えば指定時間内は誘導ライン130の追跡を停止し、モータ制御による直進走行を行うこともできる。また、加速命令、減速命令、停止命令を指定することもできる。
さらに、制御部115は、各テンプレート画像117に位置情報を割り当てることもできる。これにより、現在位置や目標位置を把握することができるようになる。目的地点へ搬送物を無人搬送車110で無人搬送する場合、制御部115は当該地点の位置情報が割り当てられたテンプレート画像117に対応する認識マーク124まで走行し停止すればよい。また、搬送物を取り出した後に、オペレータが制御部115に、次の目標地点への走行命令を入力することにより、無人搬送車110の走行動作を開始させ、指定した目標地点まで移動させることもできる。
制御部115は、PCであるため、無線でネットワーク等の通信回線に接続することも可能である。この場合、各テンプレート画像117に割り当てる命令や目的地を遠隔操作で設定、変更することができる。また無人搬送車110の現在位置や目標位置をリアルタイムに把握することもできる。
本実施例では、テンプレート画像117に設計画像を用いるのではなく、誘導ライン130上に複数の認識ラベルシール120を形成した走行経路を作成した後、実際の走行速度で無人搬送車110を、誘導ライン130を追跡走行させながら、撮像部111で撮影した画像をテンプレート画像117としているため、認識マーク124との類似度が高くなるテンプレート画像117を作成することができる。
このように、制御部115は、撮像部111で取得した認識マーク124の画像データと、テンプレート画像117とを照合処理し、その照合処理で算出されたテンプレート画像117との類似度に基づいて認識マーク124を認識するようにしたことにより、認識マーク124の認識精度を向上させることができる。
また、制御部115は、検出した認識マーク124の固有パターン123と、テンプレート画像117とを照合し、テンプレート画像117に対応付けられた命令を呼び出すようにしたことにより、使用することができる認識マーク124の種類を増やすことができる。したがって、制御部115は、認識マーク124の種類と位置情報を特定することにより、マーク照合処理で呼び出される様々な命令を実行することができる。
また、誘導ライン130は、粘着性のラインテープであるため、貼り換えが容易であり、無人搬送車110の経路の変更に柔軟に対応することができる。
また、認識マーク124は認識ラベルシール120の表面に印刷されているので貼り換えが容易であり、無人搬送車110の経路の変更や再構築、命令動作の変更に柔軟に対応することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、撮像部で取得した認識マークの画像データと、テンプレート画像とを照合処理し、その照合処理で算出されたテンプレート画像との類似度に基づいて認識マークを認識するようにしたことにより、認識マークの認識精度を向上させることができるという効果が得られる。
第2の実施例は、第1の実施例の図8のS502における照合処理が第1の実施例と異なっている。その第2の実施例における照合処理を説明する。
なお、第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
制御部115が行う照合処理を図9の第2の実施例における認識マークおよびテンプレートの構成を示す説明図に基づいて図1および図2を参照しながら説明する。
制御部115は、図8に示すS502の照合処理において、固有パターン123の画像およびテンプレート画像117を4分割して照合処理を行う。
図9(a)は、4分割した固有パターン123の画像であり、図中左右の幅方向における中心線と、上下の高さ方向における中心線で固有パターン123の画像を第1固有パターン123a、第2固有パターン123b、第3固有パターン123c、および第4固有パターン123dに4分割したものである。
図9(b)は、4分割したテンプレート画像117の画像であり、図中左右の幅方向における中心線と、上下の高さ方向における中心線でテンプレート画像117の画像を第1テンプレート画像117a、第2テンプレート画像117b、第3テンプレート画像117c、および第4テンプレート画像117dに4分割したものである。
制御部115は、第1固有パターン123aと第1テンプレート画像117a、第2固有パターン123bと第2テンプレート画像117b、第3固有パターン123cと第3テンプレート画像117c、第4固有パターン123dと第4テンプレート画像117dを照合して固有パターン123の画像とテンプレート画像117との照合を行う。すなわち、制御部115は、4分割された固有パターンと、4分割されたテンプレート画像とを照合する4回の照合処理を行って1回の固有パターン123の画像とテンプレート画像117との照合処理を行う。
1回の固有パターン123の画像とテンプレート画像117との照合処理では、4つの類似度(以下、「分割類似度」という。)と、最大の分割類似度となる4つの座標(以下、「分割座標」という。)が得られる。
制御部115は、取得した分割類似度のうち最も大きい類似度を当該テンプレート画像の類似度とし、また取得した分割座標から最大類似度の固有パターンの中心座標を演算する。
制御部115は、この1回の固有パターン123の画像とテンプレート画像117との照合処理を、すべてのテンプレート画像117に対して実行し、取得した類似度のうち最高の類似度のテンプレート画像117を選択し、そのテンプレート画像117に関する情報を記憶部116に記憶する。
制御部115は、取得した分割類似度のうち最も大きい類似度を当該テンプレート画像の類似度として判定するため、固有パターン123に汚れや欠けがあった場合でも、全体の類似度を低下させることがないため、誤認識をより少なくすることができる。
このように、固有パターン123に汚れがあった場合でも高い固有パターン123の認識率を保つことができる。
また、制御部115は、1回の固有パターン123の画像とテンプレート画像117との照合処理において算出される4つの分割類似度に対して閾値を設け、分割類似度が閾値より低下した場合、出力部に警告を表示または音声出力することにより、固有パターン123の汚れが生じたことを報知することができる。
また、制御部115は、固有パターン123に汚れがあった場合、閾値より低下した分割類似度の領域を特定することができる。さらに、汚れのない領域での分割類似度は低下せず、汚れが存在する領域のみ分割類似度が低下するため、分割類似度の低下率によってより顕著な汚れがある領域を特定し、汚れが生じたことを報知することができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、取得した分割類似度のうち最も大きい類似度を当該テンプレート画像の類似度とするため、固有パターンに汚れや欠けがあった場合でも、全体の類似度を低下させることがないため、高い固有パターンの認識率を保つことができるという効果が得られる。
第3の実施例の構成は、認識マークの範囲検出パターンの形状が第1の実施例と異なっている。その第2の実施例における認識マークの範囲検出パターンの形状を説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10は第3の実施例における認識マークの範囲検出パターンの形状を示す説明図である。
図10(a)は、認識マーク124aの範囲検出パターン122aの形状を三角形とし、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向に一つの頂点を配置するようにしている。
また、図10(b)は、認識マーク124bの範囲検出パターン122aの形状を五角形とし、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向に一つの頂点を配置するようにしている。
このように、本実施例では、認識マークの範囲検出パターンの形状を奇数の多角形とし、無人搬送車の進行方向に一つの頂点を配置するようにしている。
上述した構成の作用について説明する。
図1に示す無人搬送車110の制御部115は、図7に示す認識マーク検出処理のS402の範囲検出パターン検出処理において、範囲検出パターンの形状を検出し、検出された多角形の形状の条件の照合を行って範囲検出パターンの検出を行う。
このとき、制御部115は、範囲検出パターンの頂点の位置を検出することにより、範囲検出パターンを検出する段階で進行方向を取得することができる。
したがって、制御部115は、範囲検出パターンの検出を行うことにより、照合処理を行っていなくても、進行方向を取得することができる。
制御部115は、検出した奇数の多角形の範囲検出パターン(例えば、図10(a)の範囲検出パターン122a、図10(b)の範囲検出パターン122b)に囲まれた固有パターンとテンプレート画像を照合する照合処理を行う。
このように制御部115は、奇数の多角形の範囲検出パターンに囲まれた固有パターンとテンプレート画像を照合することにより、図中矢印Aが示す進行方向と逆方向に配置された場合の固有パターンとテンプレート画像の類似度を低くすることができ、固有パターンとテンプレート画像との誤認識の発生を抑制することができる。
なお、テンプレート画像117は、図10(a)に示す範囲検出パターン122aや図10(b)に示す範囲検出パターン122b等の奇数の多角形の範囲検出パターンに囲まれた固有パターンを撮像部111で撮影し、記憶部116に記憶されているものとする。
以上説明したように、第3の実施例では、第1の実施例の効果に加え、範囲検出パターンの検出処理において範囲検出パターンの頂点の位置を検出することにより、照合処理を行っていなくても、進行方向を取得することができるという効果が得られる。
第4の実施例の無人搬送システムの構成は、第1の実施例の構成に対して認識マークの構成が異なっている。その他の構成は第1の実施例の無人搬送システムの構成と同じなので、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の認識マークの構成を図11の第4の実施例における認識マークの構成を示す説明図に基づいて説明する。なお、本実施例では、誘導ライン130は白色粘着テープとした例で説明する。
図11において、認識ラベルシール120は、誘導ライン130の延伸方向に直交する方向の幅WS、誘導ライン130の延伸方向の高さHSの矩形で表され、粘着性のラベルシール121の表面に印刷された範囲検出パターン1222と、複合固有パターン1231とにより構成された認識マーク1241を有している。なお、範囲検出パターン1222と複合固有パターン1231とを合わせて認識マーク1241と呼ぶこととする。
固有パターンとしての複合固有パターン1231は、分割されたそれぞれの領域に形成された複数の分割固有パターンを有するものである。複合固有パターン1231は、4つの分割固有パターンからなり、第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dにより構成されている。
それぞれの分割固有パターンとしての第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dは、例えば図形、文字、数字、写真、イラスト等で良い。
また、第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dは、認識マーク1241の外周の範囲検出パターン1222の枠より内側に形成され認識マーク1241を誘導ライン130の延伸方向における中心および誘導ライン130の延伸方向に直交する方向における中心で4分割された領域にそれぞれ形成される。
範囲検出パターン1222は、誘導ライン130の延伸方向に直交する方向の幅WT、誘導ライン130の延伸方向の高さHTである。この幅WT、高さHTの範囲検出パターン1222の内部であり、複合固有パターン1231を除くエリアが範囲検出パターン1222となっている。
範囲検出パターン1222は、誘導ライン130とのコントラストの差が大きくなる色を基本として構成されている。本実施例では、誘導ライン130が白色であるため、範囲検出パターン1222は黒色を基本とする。
また、範囲検出パターン1222は、第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、および第4分割固有パターン1231dと一体に形成されている。
また、第1の実施例と同様に、複合固有パターン1231とラベルシール121との間の領域の上下のいずれかに文字等をいれることも可能である。このとき認識ラベルシール120の高さHSを大きくすると良い。
図12は第4の実施例における認識マークの例を示す説明図である。
図12において、認識マーク1241は、第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dに、数字や文字を用いた例を示している。認識マーク1241の範囲検出パターン(図11に示す範囲検出パターン1222)は黒色であるため、第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dの文字や数字の色は白色の塗りつぶしとした。
本例では、第1分割固有パターン1231aを「A」、第2分割固有パターン1231bを「1」、第3分割固有パターン1231cを「2」、第4分割固有パターン1231dを「3」とした。
上述した構成の作用について説明する。
なお、無人搬送システムが行う動作の概要は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
本実施例の画像データの画像処理の概要を図13の第4の実施例における画像処理の説明図に基づいて説明する。
図13において、画像データ160は、幅WCp、高さHCpで構成されている。画像データ160の幅WCp、高さHCpは、それぞれ図1に示す撮影範囲140の幅WC、高さHCに相当する。例えば、画像データ160がVGAである場合、(WCp、HCp)=(640[px]、480[px])である。
ライン検出範囲161は、原点163を基準として幅WLsp=WCp*0.9[px]とし、高さHLsp=HCp*0.3[px]とする。また、ライン検出範囲161の高さ方向の中心位置YLsp=0.7*HCp[px]とする。
また、マーク検出範囲162は、ライン情報が決定されていない場合、例えば幅WMsp=WLp*2[px]とし、高さHMsp=HCp*0.7[px]とし、またマーク検出範囲162の幅方向の中心位置XMs=WCp*0.5[px]とし、マーク検出範囲162の高さ方向の中心位置YMs=HCp*0.3[px]とすることができる。
一方、ライン情報が決定されている場合は、画像データ160内の誘導ライン130の形状の重心CLに基づいてマーク検出範囲162の位置を決定する。画像データ160における重心CLの幅方向の位置をCLxp[px]、高さ方向の位置をCLyp[px]とすると、例えば、ライン検出範囲161の幅、高さ、高さ方向の中心位置は上述した通りとし、マーク検出範囲162の幅方向の中心位置XMs=CLxp[px]とし、マーク検出範囲162の高さ方向の中心位置YMs=HCp*0.5[px]とすることができる。
画像データの画像処理は、誘導ライン130を認識しながら走行するライン追跡走行処理および認識マーク1241を認識するマーク認識処理で構成されている。なお、ライン追跡走行処理は、第1の実施例のライン追跡走行処理と同様なのでその説明を省略し、以下にマーク認識処理を説明する。
無人搬送車110の制御部115が行うマーク認識処理を図14の第4の実施例におけるマーク認識処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図11および図13を参照しながら説明する。
S601:制御部115は、撮像部111が撮影した画像を取得する。制御部115は、撮像部111から撮影された画像を画像データ160として取得する。
S602:制御部115は、画像データ160から認識マーク1241の範囲検出パターン1222を探索し、複合固有パターン1231を検出する認識マーク検出処理を行う。なお、認識マーク検出処理の詳細は後述する。
S603:制御部115は、認識マーク検出処理で認識マーク1241の複合固有パターン1231が検出されたか否かを判定し、検出されたと判定すると処理S604へ移行し、検出されなかったと判定すると処理をS601へ戻す。
S604:制御部115は、検出した認識マーク1241の複合固有パターン1231と、テンプレート画像とを分割照合し、複合固有パターン1231にあらかじめ設定された命令を呼び出すマーク分割照合処理を行う。なお、マーク分割照合処理の詳細は後述する。
S605:制御部115は、マーク分割照合処理で呼び出された命令があるか否かを判定し、命令があると判定すると処理をS606へ移行し、命令がないと判定すると処理をS601へ戻す。
S606:制御部115は、マーク分割照合処理で呼び出された命令に応じた動作を行うマーク命令駆動処理を行い、本処理を終了する。
次に、制御部115が行う認識マーク検出処理を図15の第4の実施例における認識マーク検出処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図11および図13を参照しながら説明する。この認識マーク検出処理は図14のS602において実行される処理である。
S701:制御部115は、画像データ160のマーク検出範囲162を指定するマーク検索範囲指定を行う。
S702:制御部115は、指定したマーク検出範囲162内で範囲検出パターン1222の検出を行う。制御部115は、例えば画像データ160に閾値処理を施し、画像データ160の反転処理を行い、範囲検出パターン1222の部分を白色にする。制御部115は、この白色の部分をラベリング処理などで検出し、検出された外接矩形(形状)の条件の照合を行う。この条件は、例えば範囲検出パターン1222の幅、高さのサイズとすることができる。
画像データ160内の誘導ライン130の幅は、WLp[px]であるので、画像データ160内において範囲検出パターン1222の幅WTpは、WTp=WLp*WT/WL[px]となる。また、画像データ160内において範囲検出パターン1222の高さHTpは、HTp=WLp*HT/WL[px]となる。
制御部115は、幅WTpおよび高さHTpと検出された形状との条件照合を行い、範囲検出パターン1222の検出を行う。
なお、制御部115は、閾値処理を行う前に、微分処理により画像データ160から勾配を検出する処理を行うことができる。微分処理を行った場合、閾値処理の画像データ160の反転は不要となる。この微分処理として、例えばソーベルフィルタ処理やラプラシアンフィルタ処理を行うことができる。
S703:制御部115は、範囲検出パターン1222が検出できたか否か、すなわち認識マーク1241の有無を判定し、認識マーク1241が有ると判定すると範囲検出パターン1222の情報を記憶部116に記憶し、戻り値をマーク有としてマーク認識処理にリターンし、認識マーク1241が無いと判定すると戻り値をマーク無しとしてマーク認識処理にリターンする。
次に、制御部115が行うマーク分割照合処理を図16の第4の実施例におけるマーク分割照合処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図11および図13を参照しながら説明する。このマーク分割照合処理は図14のS604において実行される処理である。
S801:制御部115は、図14に示す認識マーク検出処理で検出した範囲検出パターン1222の情報に基づいてマーク検出範囲162を指定する複合固有パターン照合範囲指定を行う。制御部115は、例えば検出した範囲検出パターン1222の外接矩形をそのままマーク検出範囲162とすることができる。
S802:制御部115は、マーク検出範囲162に基づいて複合固有パターン1231の第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dを検出し、検出したそれぞれの第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dと分割テンプレート画像とを照合する分割照合処理を行う。
本実施例では、分割照合処理に、公知のテンプレートマッチングアルゴリズムを用いるものとする。テンプレートマッチングアルゴリズムは、例えばゼロ平均正規化相互相関マッチング(ZNCC:Zero−means Normalized Cross−Correlation)を用いることができる。
制御部115は、複合固有パターン1231の範囲を上下左右均等に4分割し、それぞれの分割された範囲を分割固有パターン照合範囲とする。また、分割された左上の範囲を第1分割固有パターン照合範囲、分割された左下の範囲を第2分割固有パターン照合範囲、分割された右下の範囲を第3分割固有パターン照合範囲、分割された右上の範囲を第4分割固有パターン照合範囲とする。
制御部115は、第1分割固有パターン照合範囲において、記憶部116に記憶されている複数の分割テンプレート画像と、第1分割固有パターン1231aを含む画像データとを照合演算処理し、第1分割固有パターン1231aと用意された複数のテンプレート画像との類似度および画像データにおける位置座標を演算出力する。制御部115は、演算出力した類似度の中で、最大(?)類似度となる分割テンプレート画像を選択し、その類似度、位置座標、および当該分割テンプレート画像に割り当てられた情報を第1分割照合結果として記憶部116に記憶する。
制御部115は、同様に照合演算処理を行い、第2分割固有パターン照合範囲における第2分割固有パターン1231bと用意された複数のテンプレート画像との第2分割照合結果、第3分割固有パターン照合範囲における第3分割固有パターン1231cと用意された複数のテンプレート画像との第3分割照合結果、第4分割固有パターン照合範囲における第4分割固有パターン1231dと用意された複数のテンプレート画像との第4分割照合結果を記憶部116に記憶する。
このように分割固有パターン毎に類似度を算出する照合演算処理を行うことにより、それぞれの分割照合結果に基づいて分割テンプレート画像に割り当てられた情報を、所定の順序で復号することにより、複合固有パターン1231に割り当てられた複合固有情報を解析することができる。
例えば、図12に示す認識マーク1241のように、それぞれの分割テンプレート画像に文字情報を割り当ている場合、第1分割照合結果の情報は「A」、第2分割照合結果の情報は「1」、第3分割照合結果の情報は「2」、第4分割照合結果の情報は「3」となり、複合固有情報は「A123」となる。
S803:制御部115は、分割照合結果における類似度が閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上であると判定すると戻り値を命令有りとしてマーク認識処理にリターンし、閾値以上でないと判定すると戻り値を命令無しとしてマーク認識処理にリターンする。
ここで、分割テンプレート画像について図1を参照しながら説明する。
分割テンプレート画像は、必要な分割固有パターンを有する認識ラベルシール120を誘導ライン130上に形成して走行経路を作成した後、実際の走行速度で無人搬送車110を、誘導ライン130を追跡走行させながら、撮像部111で撮影した画像をそれぞれの領域に分割し、制御部115の記憶部116に記憶したものである。
制御部115は、記憶部116に記憶した各分割テンプレート画像に固有の命令情報を割り当てることができる。さらに、各分割テンプレート画像に割り当てられた情報を複合することにより、複合固有情報を生成し、その複合固有情報に対してマーク命令を割り当てることができる。このようにして複合固有パターン1231に対してマーク命令を割り当てることができる。
例えば、経路分岐を行う場合、所定の複合固有パターン1231に対応する各分割テンプレート画像に分岐方向を指示する分岐方向命令を割り当てることにより、図4に示すライン追跡走行処理でテンプレート画像が指示する方向に経路分岐を行うことができる。
走行経路の複雑な交差や分岐において直進を行う場合、所定の複合固有パターン1231に対応する各分割テンプレート画像に直進命令を割り当てることもできる。直進命令が反映された後、例えば指定時間内は誘導ライン130の追跡を停止し、モータ制御による直進走行を行うこともできる。また、加速命令、減速命令、停止命令を指定することもできる。
さらに、制御部115は、所定の複合固有パターン1231に対応する各分割テンプレート画像に位置情報を割り当てることもできる。これにより、現在位置や目標位置を把握することができるようになる。目的地点へ搬送物を無人搬送車110で無人搬送する場合、制御部115は当該地点の位置情報が割り当てられた認識マーク1241まで走行し停止すればよい。また、搬送物を取り出した後に、オペレータが制御部115に、次の目標地点への走行命令を入力することにより、無人搬送車110の走行動作を開始させ、指定した目標地点まで移動させることもできる。
制御部115は、PCであるため、無線でネットワーク等の通信回線に接続することも可能である。この場合、各分割テンプレート画像に割り当てる命令や目的地を遠隔操作で設定、変更することができる。また無人搬送車110の現在位置や目標位置をリアルタイムに把握することもできる。
制御部115は、検出した認識マーク1241の複合固有パターン1231と、分割テンプレート画像とを照合し、分割テンプレート画像に対応付けられた命令を呼び出すようにしたことにより、使用することができる認識マーク1241の種類を増やすことができる。したがって、制御部115は、認識マーク1241に基づいてマーク照合処理で呼び出される様々な命令を実行することができる。
具体的には、4つの分割固有パターンに、それぞれ0〜9までの数字を割り当てた場合、10000(10の4乗)通り、数字と大文字及び小文字のアルファベットを割り当てた場合、14776336((10+26+26)の4乗)通りの組み合わせが可能であり、割り当てる情報を増加させることができる。
また、分割固有パターンに割り当てる情報をN個とした場合、分割固有パターンはNの4分の1乗個となり、認識マーク1241に作成が容易になる。
さらに、分割固有パターンに、に文字や数字を用いた場合、オペレータ等が認識マーク1241の意味を認識することができるようになる。
また、制御部115は、複合固有パターン検索範囲指定を行った後、それぞれの分割固有パターン照合範囲において、分割テンプレート画像と、分割固有パターンを含む画像データとを照合演算処理するようにしたことにより、照合演算処理を並行して高速に行うことが可能になる。
なお、本実施例では、複合固有パターン1231を4分割したすべての領域に4つの分割固有パターンを配置した例で説明したが、4分割された領域のうち少なくとも2つの領域に分割固有パターンが配置されていれば同様の効果が得られる。
また、本実施例では、図12に示すように、認識マーク1241の第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231c、第4分割固有パターン1231dに、すべて異なる数字や文字を用いた例としたが、変形例として同一の数字や文字を用いることもできる。
例えば、図24に示すように、認識マーク1241の第1分割固有パターン1231aに「A」、第2分割固有パターン1231bに「1」、第3分割固有パターン1231cに「A」、第4分割固有パターン1231dに「1」を配置することにより、複合固有パターンの分割照合結果である複合固有情報を「A1」とする。
すべての分割固有パターンが正常に分割照合できた場合、分割照合結果は「A1A1」となり、複合固有情報を「A1」とする。
また、一部の分割固有パターンが正常に分割照合できなかった場合であっても、複合固有情報を得ることができる。例えば、第4分割固有パターン1231dの領域に汚れ等があった場合、第4分割固有パターン1231dの類似度が低下し、分割照合結果が「A1Ax」(xは類似度が低下した場合を表す)であっても、閾値以上の類似度を有する複合固有情報の判定を行い、複合固有情報を「A1」とする相互補完を行うことができる。さらに、類似度が低下した第4分割固有パターン1231dに異常があることを報知することもできる。
このように、認識マーク1241の分割固有パターンに同一の数字や文字を用いることにより、一部の分割固有パターンが正常に分割照合できなかった場合であっても、複合固有情報を正しく得ることができる。また、類似度が低下した分割固有パターンに異常があることを報知することができる。
以上説明したように、第4の実施例では、第1の実施例の効果に加え、使用することができる認識マークを増やすことにより、制御部は様々な命令を実行することができるという効果が得られる。
また、分割固有パターンに同一の数字や文字を用いることにより、一部の分割固有パターンが正常に分割照合できなかった場合であっても、複合固有情報を正しく得ることができるという効果が得られる。
第5の実施例の無人搬送システムの構成は、第1の実施例および第4の実施例の構成に対して認識マークの構成が異なっている。その他の構成は第1の実施例の無人搬送システムの構成と同じなので、同一の符号を付してその説明を省略する。また、認識ラベルシールの基本構成は第4の実施例と同様なのでその説明を省略する。
本実施例の認識マークの構成を図17の第5の実施例における認識マークの例を示す説明図に基づいて説明する。
図17において、認識マーク1242の範囲検出パターン1222は、基本色を黒色として、図中上下左右に4分割された領域のうち、右上の領域で幅WTb、高さHTbの大きさで外枠が白色で形成されている。また、第4分割固有パターン1231dの色を反転(背景を白色、文字を黒色)させている。
すなわち、範囲検出パターン1222は、第4分割固有パターン1231dと一体に形成され、第4分割固有パターン1231dの背景部が第1の色(白色)で形成され、他の第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、および第3分割固有パターン1231cの背景部が第1の色(白色)とコントラストの差が大きい第2の色(黒色)で形成されている。
このように、本実施例では、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向から認識マーク1242を撮影した場合と、進行方向の逆方向から認識マーク1242を撮影した場合とでは、認識マーク1242の配色を非対称とするため、認識マーク1242の第4分割固有パターン1231dの色を反転(背景を白色、文字を黒色)させている。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例において、分割テンプレート画像は、図17に示す反転色の第4分割固有パターン1231dと、第4の実施例と同様の第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231cとを有する、図11に示す認識ラベルシール120を誘導ライン130上に形成して走行経路を作成した後、実際の走行速度で無人搬送車110を、誘導ライン130を追跡走行させながら、撮像部111で撮影した画像をそれぞれの領域に分割し、制御部115の記憶部116に記憶したものである。
図16のS802の分割照合処理において、第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231cの分割照合処理に加え、第4分割固有パターン1231dと分割テンプレート画像とを照合する分割照合処理を行う。
本実施例では、無人搬送車の進行方向から認識マーク1242を撮影した場合と、進行方向の逆方向から認識マーク1242を撮影した場合とでは、認識マーク1242の配色を非対称としたことにより、進行方向が異なる場合の認識マーク1242の誤認識を防止することができる。
なお、本実施例は、第4の実施例と異なり、範囲検出パターン1222における第4分割固有パターン1231dの色を反転(背景を白色、文字を黒色)させているが、範囲検出パターン1222の外接矩形は第4の実施例と変わらないため、第4の実施例と同様に、範囲検出パターン1222を検出することができる。
また、本実施例では、第4分割固有パターン1231dの色を反転させるようにしたが、それに限られることなく、第1分割固有パターン1231a、第2分割固有パターン1231b、第3分割固有パターン1231cのいずれかの色を反転させるようにしても良い。
以上説明したように、第5の実施例では、第1の実施例および第4に実施例の効果に加え、認識マークの配色を非対称としたことにより、無人搬送車の進行方向が異なる場合の認識マークの誤認識を防止することができるという効果が得られる。
第6の実施例の無人搬送システムの構成は、第1の実施例の構成に対して認識マークの構成が異なっている。その他の構成は第1の実施例の無人搬送システムの構成と同じなので、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の認識マークの構成を図18の第6の実施例における認識マークの構成を示す説明図に基づいて説明する。なお、本実施例では、誘導ライン130は白色粘着テープとした例で説明する。
図18において、認識ラベルシール120は、誘導ライン130上に張り付けられ、位置情報等を表す固有情報を有するものである。
認識ラベルシール120は、誘導ライン130の延伸方向に直交する方向の幅WS、誘導ライン130の延伸方向の高さHSの矩形で表され、粘着性のラベルシール121の表面に印刷された範囲検出パターン1223と、固有パターン1233とにより構成された認識マーク1243を有している。なお、範囲検出パターン1223と固有パターン1233とを合わせて認識マーク1243と呼ぶこととする。
ラベルシール121の表面の色は、誘導ライン130と同色が望ましい。
範囲検出パターン1223は、誘導ライン130の延伸方向に直交する方向の幅WT、誘導ライン130の延伸方向の高さHTであり、認識マーク1243の外周を形成する幅DTの四角形の枠1223aと、枠1223aの内側に形成された背景パターン1223bとを有している。
また、範囲検出パターン1223の内部には、固有パターン1233が配置され、その固有パターン1233を除いた領域が、本実施例の範囲検出パターン1223となる。
固有パターン1233の誘導ライン130の延伸方向における両側の背景パターン1223bの幅(枠1223aと固有パターン1233との間隔)は、図中左側が幅WLT、右側が幅WRTとしている。
範囲検出パターン1223は、誘導ライン130とコントラストの差が大きくなる色で基本色として構成されている。本実施例では、誘導ライン130の色が白色であるため、背景パターン1223bの色は黒色を基本とし、枠1223aの色は基本色である黒色としている。
固有パターン1233は、幅WU、高さHUであり、識別可能なパターンを有している。固有パターン1233は、例えば図形、文字、イラスト等で構成されている。
図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向から認識マーク1243を撮影した場合と、進行方向の逆方向から認識マーク1243を撮影した場合とでは、認識マーク1243の配色を非対称とするため、認識マーク1243の背景パターン1223bの一部の領域に白色を配置する。
また、第1の実施例と同様に、固有パターン1233とラベルシール121との間の領域の上下のいずれかに文字等をいれることも可能である。このとき認識ラベルシール120の高さHSを大きくすると良い。
図19は第6の実施例における認識マークの例を示す説明図である。
図19(a)に示す認識マーク1243は、背景パターン1223bの配色が、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向における左右で異なり、右側が白色、左側が黒色で構成されている。黒色の領域は、幅WTbであり、範囲検出パターン1223の幅WT(図18参照)の10%以上の幅であることが望ましい。
図19(b)に示す認識マーク1243は、背景パターン1223bの配色が、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向における上下で異なり、上側(進行方向側)が白色、下側(進行方向と逆の方向側)が黒色で構成されている。黒色の領域は、高さHTbであり、範囲検出パターン1223の高さHT(図18参照)の10%以上の高さであることが望ましい。
図19(c)に示す認識マーク1243は、背景パターン1223bの配色が、背景パターン1223bの対角線を境界として図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向における右上と左下で異なり、右上側が白色、左下側が黒色で構成されている。
このように、背景パターン1223bは、第1の色(白色)で形成された第1の領域1223cと、第1の色(白色)とコントラストの差が大きい第2の色(黒色)で形成された第2の領域1223dとを有し、第1の領域1223cは、認識マーク1243の中心を対称の中心として点対称とならない位置に配置されている。
上述した構成の作用について説明する。
なお、無人搬送システムが行う動作の概要は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
本実施例の画像データの画像処理の概要を図20の第6の実施例における画像処理の説明図に基づいて説明する。
図20において、画像データ160は、幅WCp、高さHCpで構成されている。画像データ160の幅WCp、高さHCpは、それぞれ図1に示す撮影範囲140の幅WC、高さHCに相当する。例えば、画像データ160がVGAである場合、(WCp、HCp)=(640[px]、480[px])である。
ライン検出範囲161は、原点163を基準として幅WLsp=WCp*0.9[px]とし、高さHLsp=HCp*0.3[px]とする。また、ライン検出範囲161の高さ方向の中心位置YLsp=0.7*HCp[px]とする。
また、マーク検出範囲162は、ライン情報が決定されていない場合、例えば幅WMsp=WLp*2[px]とし、高さHMsp=HCp*0.7[px]とし、またマーク検出範囲162の幅方向の中心位置XMs=WCp*0.5[px]とし、マーク検出範囲162の高さ方向の中心位置YMs=HCp*0.3[px]とすることができる。
一方、ライン情報が決定されている場合は、画像データ160内の誘導ライン130の形状の重心CLに基づいてマーク検出範囲162の位置を決定する。画像データ160における重心CLの幅方向の位置をCLxp[px]、高さ方向の位置をCLyp[px]とすると、例えば、ライン検出範囲161の幅、高さ、高さ方向の中心位置は上述した通りとし、マーク検出範囲162の幅方向の中心位置XMs=CLxp[px]とし、マーク検出範囲162の高さ方向の中心位置YMs=HCp*0.5[px]とすることができる。
画像データの画像処理は、誘導ライン130を認識しながら走行するライン追跡走行処理および認識マーク1243を認識するマーク認識処理で構成されている。なお、ライン追跡走行処理は、第1の実施例のライン追跡走行処理と同様なのでその説明を省略する。
また、本実施例では、図19に示すように、認識マーク1243の背景パターン1223bの一部の領域に白色を配置しているため、それに応じて図1に示すテンプレート画像117も変更されている。したがって、マーク認識処理も第1の実施例のマーク認識処理と同様なのでその説明を省略する。
本実施例では、第1の実施例で説明したように、図18に示す背景パターン1223bの一部の領域に白色を配置した認識マーク1243を撮影した画像に基づいて図1に示すテンプレート画像117を作成する。
また、図8のS502における照合処理では、制御部115がマーク検出範囲162に基づいて固有パターン1233および背景パターン1223bを検出し、検出した固有パターン1233および背景パターン1223bと上記テンプレート画像117とを照合する照合処理を行う。
したがって、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向から認識マーク1243を撮影した場合は、類似度が閾値以上となり、マーク命令有と判定される。一方、進行方向の逆方向から認識マーク1243を撮影した場合は、類似度が閾値以上とならないため、マーク命令無と判定される。
また、本実施例の変形例として、図19(a)〜(c)に示す認識マーク1243の背景パターン1223bの黒色の領域と白色の領域との境界部に、図19(d)〜(f)に示すように、グラデーション処理を施すようにしても良い。背景パターン1223bの配色にグラデーション処理を施した場合であっても、照合処理に影響を与えることがないため、認識マーク1243の検出性能を維持することができる。
このように、無人搬送車の進行方向から認識マーク1243を撮影した場合と、進行方向の逆方向から認識マーク1243を撮影した場合とでは、認識マーク1243の配色を非対称としたことにより、進行方向が異なる場合の認識マーク1243の誤認識を防止することができる。
また、認識マーク1243はイラストや写真等としても良く、また配色の境界にグラデーション処理を施すことも可能であるため、景観を損なうことがない。
以上説明したように、第6の実施例では、第1の実施例の効果に加え、認識マークの配色を非対称としたことにより、無人搬送車の進行方向が異なる場合の認識マークの誤認識を防止することができるという効果が得られる。
第7の実施例の無人搬送システムの構成は、第1の実施例および第6の実施例の構成に対して認識マークの構成が異なっている。その他の構成は第1の実施例の無人搬送システムの構成と同じなので、同一の符号を付してその説明を省略する。また、認識ラベルシールの基本構成は第6の実施例と同様なのでその説明を省略する。
本実施例の認識マークの構成を図21の第7の実施例における認識マークの例を示す説明図に基づいて説明する。
図21において、認識マーク1243の範囲検出パターン1223は、第7の実施例と同様に、枠1223aと背景パターン1223bとを有している。
背景パターン1223bは、図21(a)に示すように、基本色を黒色とし、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向における右上の四角形の領域に白色領域が、幅WTw、高さHTwとして形成されている。
また、背景パターン1223bは、図21(b)に示すように、基本色を黒色とし、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向における右上の三角形の領域に白色領域が、幅(底辺の長さ)WTw、高さHTwとして形成されている。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例でも、第6の実施例と同様に、図8のS502における照合処理では、図1に示す制御部115が図20に示すマーク検出範囲162に基づいて図21に示す固有パターン1233および背景パターン1223bを検出し、検出した固有パターン1233および背景パターン1223bと上記テンプレート画像117とを照合する照合処理を行う。
したがって、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向から認識マーク1243を撮影した場合は、類似度が閾値以上となり、マーク命令有と判定される。一方、進行方向の逆方向から認識マーク1243を撮影した場合は、類似度が閾値以上とならないため、マーク命令無と判定される。
また、本実施例の変形例として、図21(a)、(b)に示す認識マーク1243の背景パターン1223bの黒色の領域と白色の領域との境界部に、図21(c)、(d)に示すように、コントラストの変化が滑らかであるグラデーション処理を施すようにしても良い。
また、上述した図21(a)〜(d)に示す認識マーク1243の背景パターン1223bは、4辺のすべてに黒色の領域が存在するため、範囲検出パターン1223の枠1223aを形成しない構成としても良い。図7のS402における範囲検出パターン検出処理では、検出された形状での条件照合を行い、範囲検出パターン1223の検出を行うようにしているため、枠1223aを形成しない構成であっても4辺の黒色の領域を検出することにより、範囲検出パターン1223を検出することができる。
したがって、本実施例の変形例として、図22(a)、(b)に示すように、枠の無い範囲検出パターン1223として認識マーク1243を構成することができる。
例えば、背景パターン1223bは、図22(a)に示すように、基本色を黒色とし、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向における右上の四角形の領域に白色領域が形成され、欠けている黒色領域の幅WTb、高さHTbとして形成されていても良い。
また、背景パターン1223bは、図22(b)に示すように、基本色を黒色とし、図中矢印Aが示す無人搬送車の進行方向における右上の三角形の領域に白色領域が、幅(底辺の長さ)WTw、高さHTwとして形成されていても良い。
このように、黒色領域を背景パターン1223bの4辺に存在するように形成することにより、枠を形成しない範囲検出パターン1223として認識マーク1243を構成することができる。
さらに、図22(c)、(d)に示すように、背景パターン1223bの黒色の領域と白色の領域との境界部に、グラデーション処理を施すようにしても良い。
このように、認識マーク1243の背景パターン1223bの4辺のすべてに黒色の領域が存在するようにしたため、無人搬送車110の走行速度が上昇した場合や照明等による外乱光の影響がった場合であっても、範囲検出パターン1223の検出を行い、確実な範囲検出パターン1223の検出を行うことができる。
また、認識マーク1243はイラストや写真等としても良く、また配色の境界にグラデーション処理を施すことも可能であるため、景観を損なうことがない。
以上説明したように、第7の実施例では、第1の実施例および第6の実施例の効果に加え、認識マークの背景パターンの4辺のすべてに黒色の領域を設けたことにより、確実な範囲検出パターンの検出を行うことができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例から第7の実施例では、制御部115をパーソナルコンピュータ(PC)として説明したが、それに限られることなく、制御部115を無線LAN(Local Area Network)等の通信回線を介した通信機能を搭載したタブレット端末、携帯情報端末やノートPC等としても良い。
100 無人搬送システム
110 無人搬送車
111 撮像部
112 ホイール
113 駆動部
114 副制御部
115 制御部
116 記憶部
117 テンプレート画像
120 認識ラベルシール
121 ラベルシール
122、1222、1223 範囲検出パターン
123、1233 固有パターン
1231 複合固有パターン
124、1241、1242、1243 認識マーク
130 誘導ライン
160 画像データ
161 ライン検出範囲
162 マーク検出範囲

Claims (14)

  1. 路面に敷設された誘導ラインと、
    前記誘導ラインに設けられた認識マークと、
    前記誘導ラインおよび前記認識マークの画像を取得する撮像部と、前記画像を解析する制御部とを備え、前記誘導ラインに沿って走行する無人搬送車と、
    を有し、
    前記認識マークは、範囲検出パターンと、前記範囲検出パターンの内側に形成された固有パターンとを有することを特徴とする無人搬送システム。
  2. 請求項1に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記制御部は、前記範囲検出パターンを検出した後、前記固有パターンを検出することを特徴とする無人搬送システム。
  3. 請求項2に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記制御部は、検出した前記固有パターンと、記憶部に記憶されたテンプレート画像とを照合する照合処理を行うことを特徴とする無人搬送システム。
  4. 請求項3に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記制御部は、前記照合処理で前記固有パターンと、前記テンプレート画像との類似度を算出し、前記類似度が閾値以上の場合、照合が成功したと判定することを特徴とする無人搬送システム。
  5. 請求項4に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記認識マークは、多角形であることを特徴とする無人搬送システム。
  6. 請求項4に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記認識マークは、奇数の多角形であることを特徴とする無人搬送システム。
  7. 請求項4に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記制御部は、前記固有パターンおよび前記テンプレート画像をそれぞれ分割して前記照合処理を行い、算出された類似度のうち最も高い類似度で前記判定を行うことを特徴とする無人搬送システム。
  8. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の無人搬送システムにおいて、
    前記固有パターンは、分割されたそれぞれの領域に形成された複数の分割固有パターンを有することを特徴とする無人搬送システム。
  9. 請求項8に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記制御部は、前記分割固有パターンとテンプレート画像とを照合する分割照合を行い、前記分割固有パターン毎に類似度を算出することを特徴とする無人搬送システム。
  10. 請求項8または請求項9に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記範囲検出パターンは、前記分割固有パターンと一体に形成され、
    一の前記分割固有パターンは、背景部が第1の色で形成され、他の前記分割固有パターンは、背景部が前記第1の色とコントラストの差が大きい第2の色で形成されていることを特徴とする無人搬送システム。
  11. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の無人搬送システムにおいて、
    前記範囲検出パターンは、前記認識マークの外周を形成する枠と、前記枠の内側に形成された背景パターンとを有することを特徴とする無人搬送システム。
  12. 請求項11に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記背景パターンは、第1の色で形成された第1の領域と、前記第1の色とコントラストの差が大きい第2の色で形成された第2の領域とを有し、
    前記第1の領域は、前記認識マークの中心を対称の中心として点対称とならない位置に配置されていることを特徴とする無人搬送システム。
  13. 請求項12に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記第2の領域は、前記背景パターンの4辺に存在するように形成され、前記枠が形成されていないことを特徴とする無人搬送システム。
  14. 請求項12または請求項13に記載の無人搬送システムにおいて、
    前記第1の領域と前記第2の領域との境界は、コントラストの変化が滑らかであることを特徴とする無人搬送システム。
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