JP6193819B2 - 走行区画線認識装置 - Google Patents
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Description
<第1の実施形態>
1.走行区画線認識装置1の構成
走行区画線認識装置1の構成を図1に基づき説明する。走行区画線認識装置1は車両に搭載される装置である。以下では、走行区画線認識装置1を搭載する車両を自車両101とする。
走行区画線認識装置1が実行する処理を図2〜図6に基づき説明する。図2のステップ1では、画像取得ユニット3が、カメラ103を用いて、自車両101の前方を撮影し、画像を取得する。
図2に戻り、ステップ3では、確信度算出ユニット7が、前記ステップ2で抽出した走行区画線候補の確信度を算出する。前記ステップ2で複数の走行区画線候補を抽出した場合はそれぞれの走行区画線候補について確信度を算出する。確信度は、走行区画線候補が実際に走行区画線である確からしさを表す指標である。確信度の算出は、具体的には以下のように行う。
ステップ4では、選択ユニット11が、前記ステップ2で抽出した走行区画線候補の中から、前記ステップ3で算出した確信度が所定の閾値以上である一部を選択する。以下では、選択した走行区画線候補を選択候補と呼ぶこともある。選択候補の数は適宜設定でき、単数であってもよいし、複数であってもよい。
・各走行レーンの幅。
・走行区画線の態様(連続した線であるのか、破線であるのか等)。
走行レーン情報取得ユニット13は、GPS105を用いて自車両101の位置を特定し、その特定した位置に対応する走行レーン情報を記憶ユニット109から取得する。
図2に戻り、ステップ7では、走行区画線位置推定ユニット17が、前記ステップ5で取得した走行レーン情報に基づき、走行区画線の位置を推定する。具体的には、以下のようにする。
(1)走行レーン情報で規定する数の走行レーンが存在する。
(2)自車両101は、走行レーン情報で規定する数の走行レーンのうち、前記ステップ6で特定した走行レーンにある。
(4)各走行レーンの幅は、走行レーン情報で規定される値である。
(5)各走行区画線の態様は、走行レーン情報で規定される態様である。
図2に戻り、ステップ8では、確信度算出ユニット7により、以下の処理を実行する。まず、前記ステップ2で抽出した走行区画線候補の位置が、前記ステップ7で推定した走行区画線のいずれかの位置と、所定範囲内であるか否かを判断する。前記ステップ2で複数の走行区画線候補を抽出した場合は、それぞれの走行区画線候補について上記の判断を行う。
ステップ10では、前記ステップ9で算出した類似度が所定の閾値以上である場合(すなわち、走行区画線候補が、画像パターンに対応する事物である可能性が高い場合)、その走行区画線候補の確信度を、前記ステップ3で算出した値(前記ステップ8で補正している場合は補正後の値)から、所定量低くする。一方、類似度が閾値より低い場合は確信度をそのままとする。
3.走行区画線認識装置1が奏する効果
(1A)走行区画線認識装置1は、走行レーン情報を用い、走行区画線である可能性が高い走行区画線候補の確信度を高くすることができる。そのことにより、従来は認識することが困難であった走行区画線(例えば、隣接走行レーンにおける走行区画線であって、特に遠方の部分)の認識率を高めることができる。
<第2の実施形態>
1.走行区画線認識装置1の構成及び実行する処理
第2の実施形態における構成、及び実行する処理は基本的には前記第1の実施形態と同様であるため、共通する点については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
走行レーン特定ユニット15は、前記ステップ1で取得した画像において、立体物を認識する。立体物の認識には周知の画像認識技術を用いることができる。立体物としては、例えば、側壁、中央分離帯、路肩部、街灯、標識、看板、建築物等が挙げられる。
例えば、図7A、図7Bに示す事例の場合、画像201からは、自車両101に関してほぼ左右対称となる位置に立体物223、225が認識され、また、走行レーン情報からは、中央の走行レーン215に関して左右対称となる位置に立体物223、225が存在することが読み取れるから、これらを照合すると、自車両101が走行中の走行レーンは走行レーン215であると特定できる。
2.走行区画線認識装置1が奏する効果
本実施形態の走行区画線認識装置1は、前記第1の実施形態の効果(1A)〜(1C)に加え、以下の効果を奏する。
<第3の実施形態>
1.走行区画線認識装置1の構成及び実行する処理
第3の実施形態における構成、及び実行する処理は基本的には前記第1の実施形態と同様であるため、共通する点については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
走行レーン特定ユニット15は、前記ステップ1で取得した画像において、走行区画線の態様(例えば、連続した線であるか、破線であるか等)を認識する。走行区画線の態様の認識には周知の画像認識技術を用いることができる。
例えば、図8A、図8Bに示す事例の場合、照合結果から、自車両101が走行中の走行レーンは走行レーン215であると特定できる。
2.走行区画線認識装置1が奏する効果
本実施形態の走行区画線認識装置1は、前記第1の実施形態の効果(1A)〜(1C)に加え、以下の効果を奏する。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(2)前記実施形態において、走行レーン情報は、通信ユニット107を用いて外部(例えば他の車両、路側のインフラ等)から取得してもよい。
(4)前記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、前記各実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、前記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、前記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(5)走行区画線認識装置の他、当該走行区画線認識装置を構成要素とするシステム、当該走行区画線認識装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、走行区画線認識方法等、種々の形態で本発明を実現することもできる。
Claims (4)
- 自車両(101)の周囲の画像(201)を取得する画像取得ユニット(3)と、
前記画像から走行区画線候補を抽出する走行区画線候補抽出ユニット(5)と、
前記走行区画線候補の確信度を算出する確信度算出ユニット(7)と、
前記確信度が所定の閾値以上である前記走行区画線候補を走行区画線として認識する走行区画線認識ユニット(9)と、
を備える走行区画線認識装置(1)であって、
前記走行区画線候補の中から、前記確信度が所定の閾値以上である一部を選択する選択ユニット(11)と、
自車両が走行中の道路における走行レーンの数、及び前記走行レーンの幅を含む走行レーン情報を取得する走行レーン情報取得ユニット(13)と、
前記画像と、前記走行レーン情報とを照合し、前記走行レーン情報で規定される数の走行レーンのうち、自車両が走行中の走行レーンを特定する走行レーン特定ユニット(15)と、
(a)前記走行レーン特定ユニットで特定した走行レーンに自車両があり、且つ(b)前記選択ユニットで選択した前記走行区画線候補がいずれかの走行区画線であるという条件の下で、前記走行レーン情報に基づき走行区画線の位置を推定する走行区画線位置推定ユニット(17)と、
を備え、
前記確信度算出ユニットは、前記走行区画線候補の位置と、前記走行区画線位置推定ユニットで推定した位置との距離が所定範囲内である場合、それ以外の場合よりも、その走行区画線候補の確信度を高くすることを特徴とする走行区画線認識装置。 - 請求項1に記載の走行区画線認識装置であって、
前記走行レーン情報は、道路内又はその周囲に存在する立体物の位置情報を含み、
前記走行レーン特定ユニットは、前記画像から、自車両を基準とする前記立体物の位置を取得し、その位置と、前記走行レーン情報に含まれる立体物の位置情報とに基づき、自車両が走行中の走行レーンを特定することを特徴とする走行区画線認識装置。 - 請求項2に記載の走行区画線認識装置であって、
前記立体物は、側壁、中央分離帯、路肩部、標識、看板、街灯及び建築物からなる群から選択される1以上であることを特徴とする走行区画線認識装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行区画線認識装置であって、
走行区画線以外の事物の画像パターンを予め記憶している記憶ユニット(109)と、
前記走行区画線候補と前記画像パターンとの類似度を判断する類似度判断ユニット(19)と、
を備え、
前記確信度算出ユニットは、前記走行区画線候補と前記画像パターンとの前記類似度が高いほど、その走行区画線候補の前記確信度を低くすることを特徴とする走行区画線認識装置。
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