JP2017040530A - 移動体計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】精度の異なるセンサの計測結果に基づいて同一の移動物体の軌跡を精度よく判定する。
【解決手段】第1センサ101と、第1センサより奥行き方向の計測精度が低い第2センサ102と、データ統合システム100と、を有する移動体計測システムであって、データ統合システムは、第1センサ及び第2センサの計測結果を格納し、仮説生成部106で第1センサの計測結果から推定される各移動体の軌跡と、第2センサの計測結果から推定される各移動体の軌跡とを同一の移動体の軌跡として対応付ける複数の仮説を生成し、各仮説について、仮説評価部107で第1センサの計測結果から推定される各移動体の軌跡に対応付けられた第2センサの計測結果から推定される各移動体の軌跡の第2センサからの距離を変更することによって複数の軌跡を生成する。
【選択図】図1

Description

本技術は、屋内外における物体の移動を計測する技術の分野に属する。
赤外レーザ光等を用いた装置で、その装置の周囲をスキャンして、周囲にある物体の位置を計測する装置を用いた、人の検知技術が一般に用いられている。また、カメラの画像から顔の領域を抽出するなどして人を検知する技術も同様に用いられている。これらの装置を同時に用いることにより、レーザによって人の存在を検知し、その位置を撮影するカメラの画像により得られた情報(たとえば、顔による個人識別結果)を付加することができる方法が開示されている(特許文献1)。
一方、複数種類の手段で計測された航空機等の移動体の水平位置の精度を向上するため、センサからの距離に逆比例した重みを乗じて最小自乗法で位置推定する方式が開示されている(特許文献2)。
特開2013−156718号公報 特開2012−215983号公報
特許文献1にて開示された技術では、レーザを用いた高精度な位置にカメラの映像の情報を付加することができるが、遮蔽物などによりレーザによる計測ができなかった場合には、人の計測ができないという問題がある。特許文献2に開示された技術によれば、航空機のように短時間では等速度、等加速度で運動するとみなせる物体を対象に、レーザによる計測とカメラによる計測の結果を同時に用いて移動体の位置を推定することができる。しかし、人のように速度が急激に変化する物体を対象にすると、最小自乗法を用いたとしても位置の推定結果はセンサの計測値に大きく依存する。そのため、レーザとカメラのように極端に精度が異なる(例えば誤差が10倍以上異なる)計測結果を組み合わせて用いる場合、位置の推定結果が精度の低いほうのセンサの計測結果の影響をうけ、結果として精度の高いほうのセンサのみを用いたほうが却って精度が高いという結果になってしまう。このように、人の動きを計測するにあたって精度が大きく異なる複数種類のセンサを組み合わせて使うことで精度を向上するのは困難であるが、その反面、高精度なセンサのみを使う方法では、遮蔽物などにより高精度なセンサによる計測ができない場合が発生するという問題がある。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、本発明によれば、原則的には高精度なセンサを使いつつ、高精度なセンサが計測困難な領域においてのみ低精度なセンサを用いた計測結果で補完することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一形態は、複数の移動体の位置を計測する第1センサと、前記第1センサが計測できない領域の少なくとも一部における前記複数の移動体の位置を計測する第2センサと、前記第1センサ及び前記第2センサの計測結果を受信するデータ統合システムと、を有する移動体計測システムであって、前記第2センサによる前記第2センサから前記各移動体までの距離の計測精度は、前記第1センサによる前記第1センサから前記各移動体までの距離の計測精度より低く、前記データ統合システムは、前記第1センサ及び前記第2センサの計測結果をそれぞれ前記第1センサ及び前記第2センサの識別情報と対応付けて格納する記憶装置と、前記第1センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡と、前記第2センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡とを同一の移動体の軌跡として対応付ける複数の仮説を生成する仮説生成部と、前記各仮説について、前記第1センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡に対応付けられた前記第2センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡の前記第2センサからの距離を変更することによって複数の軌跡を生成する仮説評価部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、レーザ装置とカメラ等、二種類以上の精度の異なる装置を用いて人等の物体の移動を計測する場合において、同一物体の判定を精度よく行うことができる。上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の実施例1の人流分析センサ統合システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1の人流分析センサ統合システムを構成する各装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1の人流分析センサ統合システムの初期設定時の動作手順の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の人流分析センサ統合システムの稼働中の動作手順の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のレーザ人流推定システムによる初期設定の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1のカメラ人流推定システムによる初期設定の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1のレーザ人流推定システムによる位置情報抽出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1のカメラ人流推定システムによる位置情報抽出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の位置情報抽出処理によって抽出されデータ統合システムに送付される位置データのデータ構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータ統合システムが実行する対応関係生成処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の計測結果DBに含まれるセンサシステム管理テーブルの構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の計測結果DBに含まれる位置データテーブルの構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例1における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例1における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例1における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例1の仮説生成部が実行する仮説生成処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の仮説評価部が実行する仮説評価処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の対応関係DBに含まれる対応関係テーブルの構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の対応関係DBに含まれる仮説マスタデータの構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施例2の人流分析センサ統合システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例2の計測不可能領域DBに含まれる計測不可能領域テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の実施例2の仮説評価部が計測不可能領域DBを用いて実行する仮説評価処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例3における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例3における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例3における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例3における仮説生成処理および仮説評価処理の具体例を模式的に説明する図である。 本発明の実施例3の仮説評価部が実行する仮説評価処理の一例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施例1の人流分析センサ統合システムの構成の一例を示すブロック図である。
本システムは、一つ以上のレーザセンサ101、それらを統括するレーザ人流推定システム10)、一つ以上のカメラセンサ102、それらを統括するカメラ人流推定システム104、データ統合システム100、およびアプリケーションシステム110からなる。
本実施例におけるレーザセンサ101は照射方向を変えながら赤外線レーザを照射する機能と、その反射光を受光する機能を持っており、各方向において照射したレーザの反射光の位相などから各角度での物体までの距離を計測することができ、計測した結果を点群のデータとしてレーザ人流推定システム103に送信する機能を持つ。レーザ人流推定システム103は公知の方法でこの点群のデータから移動体を見つけ、その位置の情報をデータ統合システムに送付する機能を持つ。
カメラセンサ102は可視光を画像化しカメラ人流推定システム104に送信する機能を持っており、カメラ人流推定システム104は公知の方法でその画像に写っている人とその位置を大まかに推定する機能を持つ。この結果もカメラ人流推定システム104からデータ統合システム100に送付される。
データ統合システム100のデータ受付部105はこのデータを受け取り、計測に用いたセンサの奥行き方向の精度の高低を加味して仕分け、計測結果DB(データベース)109に格納する。その後、検出された人の識別子のリストが仮説生成部106に送付される。仮説生成部106は、各センサにて計測された人の間で、対応しうる(すなわち同一人物の可能性がある)組み合わせのパターンを対応関係の仮説として列挙する。この仮説の情報は仮説評価部107に送付される。仮説評価部107は、どの仮説が最も妥当であるか、計測結果DB109に格納された人の位置の情報、および計測に用いたセンサの精度に関する情報を加味して評価し、妥当性指標を算出する。アプリケーションシステム110は、この対応関係DB108と対応関係DB108からデータを入手し、例えば、どの地域の混雑度が高いかといった統計情報を可視化するなどの処理を実行する。
図2は、本発明の実施例1の人流分析センサ統合システムを構成する各装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
レーザセンサ101は、レーザ光を発信するレーザ発振機201、レーザの反射光を読み取るレーザ受光器202、および、レーザの発振、受光にかかった時間等からレーザセンサ101の周囲の物体までの距離を求め点群データに変換する演算機203からなる。
カメラセンサ102は一般的なカメラであり、イメージセンサ204によって可視光を画像として得ることができる装置である。なお、このカメラセンサ102は、複数のイメージセンサ204を備えるなどによって、カメラから物体までの距離(すなわち奥行き方向の位置情報)をより精度よく取得できるように構成されてもよい。
レーザ人流推定システム103は、相互に接続される、演算性能を持ったプロセッサ205、高速に読み書きが可能な揮発性一時記憶領域であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)208、HDD(Hard Disk Drive)またはフラッシュメモリなどを利用した永続的な記憶領域である記憶装置207、通信を行うためのネットワークインタフェースカードであるNIC206、データの出力に利用される画像表示装置等のモニタ209、および、データの入力に利用されるキーボードおよびポインティングデバイス等の入力装置210を備えており、記憶装置207に記録されたプログラムをプロセッサ205が実行することによって、レーザセンサから得た点群データから人の位置を抽出する処理を実現する。
カメラ人流推定システム104も同様に、相互に接続されるプロセッサ215、DRAM218、記憶装置217、NIC216、モニタ219及び入力装置220を備え、記憶装置217に記録されたプログラムをプロセッサ215が実行することによって、画像データから人を検出し、その位置を推定する。
さらにデータ統合システム100もレーザ人流推定システム103と同様に、相互に接続されるプロセッサ225、DRAM228、記憶装置227、NIC226、モニタ229及び入力装置230を備え、記憶装置227に記録されたプログラムをプロセッサ225が実行することによって、図1のデータ受付部105、仮説生成部106および仮説評価部107が実現される。また、対応関係DB108と計測結果DB109は記憶装置207に記憶される。
データ統合システム100、レーザ人流推定システム103およびカメラ人流推定システム104は、それぞれ独立した計算機によって実現されてもよいが、一つの計算機によって実現されてもよい。
図2では省略されているが、アプリケーションシステム110もデータ統合システムと同様の構成の計算機であり、種々のアプリケーションプログラムに従って、対応関係DB108及び計測結果DB109に格納されたデータを活用する種々の処理を実行する。
図3Aおよび図3Bは、それぞれ、本発明の実施例1の人流分析センサ統合システムの初期設定時及び稼働中の動作手順の一例を示す説明図である。
図3Aに示す初期設定の手順は、予め計測環境に設置してあるレーザセンサ101およびカメラセンサ102を、環境にあわせて初期化する手順である。利用者が初期設定の開始をレーザ人流推定システム103およびカメラ人流推定システム104に与えると、両システムはそれぞれレーザセンサ101およびカメラセンサ102に対し、初期化に必要なデータの取得を指示する。
レーザセンサ101およびカメラセンサ102は、その指示を受けてデータを取得して、それぞれレーザ人流推定システム103およびカメラ人流推定システム104に送付する。以降では、この処理を初期設定処理301とよぶ。なお、この処理の過程において、レーザ人流推定システム103およびカメラ人流推定システム104が相互に情報を交換し、例えば計測された建物形状などから誤差が小さくなるように座標系をあわせるなど公知のキャリブレーションを行うようにしてもよい。
稼動開始後は、図3Bに示すように、レーザセンサ101およびカメラセンサ102が定期的にデータを収集し、レーザ人流推定システム103およびカメラ人流推定システム104にそれぞれ送付する。レーザ人流推定システム103およびカメラ人流推定システム104は位置情報抽出処理302を実行することで、受け取ったデータから計測対象の領域にいる人の位置を推定する。この位置の情報は位置データ304としてデータ統合システム100のデータ受付部105に送付され、それをきっかけとして対応関係生成処理303が実行される。
対応関係生成処理303では、まず、データ受付部105が受け取った位置データが仕分けられ、計測結果DB109及び仮説生成部106に渡される。次に、仮説生成部106が、受け取った人の位置の情報にもとづき、同一人物の計測結果を対応付ける仮説を生成する。この仮説の情報は仮説評価部107に送られる。仮説評価部107は、送られた仮説の情報と計測結果DB109とを照合して妥当性を評価し、その結果を対応関係DB108に格納する。以上が対応関係生成処理303であり、これによって、対応関係DB108と計測結果DB109ができあがる。
アプリケーションシステム110は、この稼動手順とは独立に対応関係DB108と計測結果DB109へアクセスして様々な利活用を行う。
図4Aは、本発明の実施例1のレーザ人流推定システム103による初期設定の手順の一例を示すフローチャートである。
レーザ人流推定システム103はまず、レーザセンサ101から、点群データ(周囲の物体までの距離と角度の集合)を取得する(ステップ401)。初期設定手順は、人流分析センサ統合システムの運用開始前に実施されるため、原則としてこの点群データは人の位置を含んでおらず、レーザセンサ101の設置箇所の周囲の建物のデータが取得される。レーザ人流推定システム103は、公知の方法で、このデータから建物の構造を推定し、この建物の構造と運用開始後に得られる点群データとの差から人の位置を特定できるように設定する(ステップ402)。
図4Bは、本発明の実施例1のカメラ人流推定システム104による初期設定の手順の一例を示すフローチャートである。
レーザ人流推定システム103の初期設定と同様に、人のいない環境の画像を取得し(ステップ403)、運用開始後に得られる人の写った画像と人のいない環境の画像との比較にもとづく人の検出をできるように設定する(ステップ404)。これによって、人が検出可能な状況が整ったことになる。
つぎに、図5および図6を用いて、図3Bの稼動手順における最初のステップである、位置情報抽出処理302について説明する。
図5は、本発明の実施例1のレーザ人流推定システム103による位置情報抽出処理302の一例を示すフローチャートである。
この処理は、レーザ人流推定システム103がレーザセンサ101から点群データを受け取る(ステップ501)ことから始まる。レーザ人流推定システム103は公知の方法を用いて、受け取った点群データと初期設定の402の処理で抽出した建物の構造とを比較して人のいる領域を特定してその人に識別子を与え、その位置を推定して位置データ304として抽出する(ステップ502)。この手順は繰り返し(例えば定期的に)実行されるが、前回の実行時に抽出された人の位置との距離が近い位置にいる人には同一の識別子を与えることによって、同一人物の追跡ができる。その後、レーザ人流推定システム103は、この位置データ304をデータ統合システム100のデータ受付部105に送付する(ステップ503)。
図6は、本発明の実施例1のカメラ人流推定システム104による位置情報抽出処理302の一例を示すフローチャートである。
カメラ人流推定システム104は、最初にカメラセンサ102から画像を取得し(ステップ601)、次に画像から人の写っている領域を公知の方法で抽出する(ステップ602)。その後、抽出された人の領域をもとに、その人がカメラからどのくらいの距離にいるかを推定し、座標値を定める(ステップ603)。たとえば、人の写っている範囲の大きさおよびその範囲が画像中に占める高さと、カメラの設置位置および角度とをもとに、どのくらい離れているかを計算する方法でおおまかに距離が推定できる。カメラ人流推定システム104は、結果として得られた人の位置の情報を、データ統合システム100のデータ受付部105に送付する(ステップ604)。
図7は、本発明の実施例1の位置情報抽出処理302によって抽出されデータ統合システム100に送付される位置データ304のデータ構造の一例を示す説明図である。
位置データ304は、計測に用いられたセンサシステム(例えばレーザセンサとレーザ人流推定システムの一式、またはカメラセンサとカメラ人流推定システムの一式など)を一意に示すセンサシステムID701と、位置が計測された人を識別する人物ID702と、計測が行われた時刻を示す計測時刻703と、計測された人の位置を示す座標値704と、の組からなる。これらのうち、センサシステムIDは事前にセンサシステムごとに定められた値が用いられる。また、人物ID702は、各センサシステムの計測結果内で一意に人を識別するものであり、たとえばレーザセンサ101で計測されたID=1の人とカメラセンサ102で計測されたID=1の人が同一人物とは限らない。
図8は、本発明の実施例1のデータ統合システム100が実行する対応関係生成処理303の一例を示すフローチャートである。
この処理では、最初にレーザ人流推定システム103またはカメラ人流推定システム104から送付された位置データ304を、データ統合システム100のデータ受付部105が受け取る(ステップ801)。このデータは仕分けされて計測結果DB109に格納される。
図9Aおよび図9Bは、それぞれ、本発明の実施例1の計測結果DB109に含まれるセンサシステム管理テーブル901および位置データテーブル902の構造の一例を示す説明図である。
データ受付部105は、事前にセンサの特質についての所定のデータを格納したセンサシステム管理テーブル901を参照しながら、各センサシステムから収集される位置データ304のセンサシステムID701にもとづき、受け取った位置データ304を統一的なデータ構造になるように仕分け、位置データテーブル902に格納する。センサシステム管理テーブル901は、使用されるセンサの仕様を事前に格納してあるテーブルであり、このセンサシステムIDはレーザ人流推定システム103とカメラ人流推定システム104について定められた値と整合するように設定されている。
具体的には、センサシステム管理テーブル901は、センサシステムID911、奥行き精度912、計測頻度913及び座標系情報914を含む。センサシステムID911は、位置データ304のセンサシステムID701と同様に、例えばレーザセンサ101とカメラセンサ102とを識別する識別子である。システムが複数のレーザセンサ101及び複数のカメラセンサ102を含む場合には、センサシステムID911は、それぞれのセンサの識別子であってもよい。
奥行き精度912は、各センサシステムから得られる位置情報の奥行き方向の精度(すなわちセンサから対象物までの距離の計測精度)である。この精度は使用しているセンサによって大きく異なるため、平均的な精度(誤差の大きさ)が格納されている。具体的にはレーザ人流推定システム103から得られる位置情報は非常に精度が高いので奥行き精度912として数cm程度という値が格納されており、カメラ人流推定システム104から得られる位置情報については人の身長等から得られる概算であるので1〜2m程度という値が格納される。
なお、本実施例では高精度センサの一例としてレーザセンサ101を、それよりは(特に奥行き方向の)計測精度が低い低精度センサの一例としてカメラセンサ102を示しているが、他の種類のセンサを使用してもよい。
計測頻度913は、各センサシステムが行う計測の頻度である。座標系情報914には、座標系の変換のために使用できる公知のアフィン変換などのパラメータが格納されており、データ受付部105はこのパラメータを用いて各センサシステムから得られた座標値を共通の座標系へ変換することができる。
一方、位置データテーブル902は、センサシステムID921、奥行き精度922、人物ID923、計測時刻924、計測頻度925及び共通系座標値926を含む。
データ受付部105は、受信した位置データ304の人物ID702および計測時刻703の値をそれぞれ位置データテーブル902の人物ID923および計測時刻924に格納する。さらに、データ受付部105は、受信した位置データ304のセンサシステムID701と一致するセンサシステムIDを有するレコードをセンサシステム管理テーブル901から探し出し、格納されている奥行き精度912および計測頻度913の情報をそれぞれ位置データテーブル902の奥行き精度922および計測頻度925に格納する。さらに、データ受付部105は、座標値704を座標系情報914に基づいて共通の座標系に変換した上で、共通系座標値926に格納する。しかる後、この位置データテーブル902の情報が仮説生成部106に送付されると、仮説生成処理802が実行される。
図10A〜図10Dは、本発明の実施例1における仮説生成処理802および仮説評価処理803の具体例を模式的に説明する図である。
図10Aは、レーザセンサ101に代表される高精度センサ1001とカメラセンサ102に代表される低精度センサ1002とを用いて計測された位置データ304の例である。計測対象の空間内には、遮蔽物1003によってさえぎられてしまい、高精度センサ1001で計測不可能な領域1004が存在する。しかし、計測不可能な領域1004の少なくとも一部は低精度センサ1002の計測範囲であり、奥行き方向の精度は低いものの、計測データが取得できているので、それをもって高精度センサ1001の計測データを補完することが考えられる。仮説生成処理802は、この補完の方法について複数の仮説をたてる処理である。
図10Aの例では、高精度センサ1001の計測結果から軌跡1011〜1014が推定される。これらのうち、軌跡1011および1012は、同一時刻に同一のセンサシステムで計測された互いに異なる位置情報を含んでいるため、別の人物の軌跡であると推定される。軌跡1013および1014の組についても同様である。一方、軌跡1011および1013は、互いに異なる人物ID923が与えられているが、同一時刻に計測された位置情報を含んでいないことから、実際には同一人物の軌跡である可能性がある。軌跡1011および1014の組、軌跡1012および1013の組、軌跡1012および1014の組についても同様である。
一方、低精度センサ1002の計測結果から軌跡1021および1022が推定される。これらは、同一時刻に同一のセンサシステムで計測された互いに異なる位置情報を含んでいるため、別の人物の軌跡であると推定される。これらの軌跡が得られた時点で、軌跡1021及び1022と軌跡1011〜1014との対応関係は不明であり、例えば軌跡1021が軌跡1011と同一人物の軌跡である(すなわち、軌跡1011および1021は、一人の人物が領域1004の左側から領域1004に入り、領域1004を通過してその右側に出た時の一連の軌跡の一部である)可能性がある。あるいは、軌跡1021が軌跡1012と同一人物の軌跡である可能性もあり、高精度センサ1001が計測できなかった別の人物の軌跡である可能性もある。仮説生成処理802では、精度の異なるセンサシステムの計測データから推定された軌跡のうち同一人物である可能性のある軌跡の人物IDの組が仮説として生成される。
まず、高精度センサ1001の情報は信頼性が高いとすると、図10Bのように、高精度センサ1001の計測ができている範囲は問題なく、高精度センサ1001の計測ができない領域1004を補完することが問題となる。そこで、低精度センサ1002の情報を用いる。図10Aで示されていた通り、低精度センサ1002の計測データは奥行き方向の精度が低いことがわかっている。そこで、低精度センサ1002については、奥行き方向に誤差があると仮定して、その仮定した誤差を打ち消すように、軌跡1021および1022を同様に奥行き方向に移動させる(すなわちこれらの軌跡の低精度センサ1002からの距離を同様に変更する)ことが考えられる。
図10Cには、軌跡1011、1021および1014が一人の人物の軌跡であり、軌跡1012、1022および1013が別の一人の人物の軌跡であるという仮説の妥当性の評価の例を示す。低精度センサ1002の計測データから推定された軌跡1021および1022を奥行き方向1005に(この例では低精度センサ1002に近づく方向に)同一の移動量だけ移動させることで、高精度センサ1001の計測データと低精度センサ1002の計測データとの間の不整合が小さくなる条件が見つかる。
図10Cの軌跡1023および1024が、それぞれ同一の移動量だけ移動した軌跡1021および1022である。この例では、同一の人物の軌跡であると仮定された軌跡1011、1021および1014の不整合、ならびに、軌跡1012、1022および1013の不整合が小さくなる条件が探索される。この際、高精度センサ1001と低精度センサ1002の両方が計測できている領域1006では軌跡同士の類似性が高い(例えば距離が近い)ほど不整合が小さく、高精度センサ1001と低精度センサ1002のいずれも計測できていない領域1007では、推定補完の結果が自然であるほど不整合が小さいと判定することができる。高精度センサ1001が計測できない領域1004のうち、低精度センサ1002が計測できた領域では、高精度センサ1001が計測できた領域の軌跡に基づいて推定された領域1004における軌跡と、低精度センサ1002の計測データに基づく軌跡との類似性が高いほど不整合が小さいと判定することができる。
不整合が小さくなる条件はかならずしも一つではなく、図10Dのように、別の組み合わせも存在する。これは、軌跡1012および1021が一人の人物の軌跡であり、軌跡1022及び1014が別の一人の人物の軌跡であり、軌跡1011および1013がさらに別の一人の人物の軌跡であるという仮説の妥当性の評価の例である。図10Dの軌跡1025および1026が、それぞれ、不整合が最小となるように同一の移動量だけ移動した軌跡1021および1022である。このときの移動量(すなわち仮定した誤差パラメータ)は、図10Cに例示したものと異なる。
この例では高精度センサ1001と低精度センサ1002のいずれも計測できなかった三つの領域1008、1009および1010が存在することになるため、図10Cに示した仮説よりも不整合の程度は大きい。このように、高精度センサ1001によって計測された人と低精度センサ1002によって計測された人との対応づけのパターンを仮説として定め、低精度センサ1002によって計測された人の軌跡を奥行き方向に移動させてそのパターンにおいてもっとも不整合が小さくなる状態を探し、その状態でなお残る不整合をもって仮説を評価することによって、最も不整合の小さな仮説が最も真の計測結果に近いものであると推定することができる。
図11は、本発明の実施例1の仮説生成部106が実行する仮説生成処理802の一例を示すフローチャートである。
図11を用いて仮説生成処理802を具体的に説明する。仮説生成処理802では、仮説生成部106は、データ受付部105から受け取った位置データテーブル902に相当する情報を用いて、仮説を生成する。まず、仮説生成部106は、仮説の生成対象となる時間幅のデータを取得する(ステップ1101)。具体的には、仮説生成部106は、本処理の開始時刻ないし位置データテーブル902の計測時刻のうち最新の時刻から、所定の時間幅(例えば1秒間など)の範囲で、位置データテーブル902のデータを取得する。
次に、仮説生成部106は、取得したデータのセンサシステムIDと人物IDの組を重複がないようにリスト化し、センサシステムIDごとのグループを作る(ステップ1102)。
次に、仮説生成部106は、作成したグループについて、センサシステム間で人物ID同士の組み合わせのパターンを仮説として構築する(ステップ1103)。例として図10Aを参照して説明する。各センサシステムの計測データから推定される軌跡は、計測したセンサシステムのIDと、計測結果として出力される位置データに付与された人物IDとの組合せによって識別することができる。
例えば、高精度センサ1001のセンサシステムIDが1であり、付与された人物IDがそれぞれ1、2、3、4である場合、軌跡1011、1012、1013、1014は、それぞれ、センサシステムID=1と人物ID=1、2、3、4との組合せによって識別される。同様に、低精度センサ1002のセンサシステムIDが2であり、付与された人物IDがそれぞれ3、6である場合、軌跡1021、1022は、それぞれ、センサシステムID=2と人物I=3、6との組合せによって識別される。
この場合、センサシステムID=1・人物ID=1とセンサシステムID=2・人物ID=3が同一人物、かつ、センサシステムID=1・人物ID=2とセンサシステムID=2・人物ID=6が同一人物、という組み合わせが一つの仮説である。この仮説は、軌跡1011と軌跡1021とが同一人物の軌跡であり、軌跡1012と軌跡1022とが同一人物の軌跡である、という仮説に相当する。他にも、センサシステムID=1・人物ID=1とセンサシステムID=2・人物ID=3が同一人物、かつ、センサシステムID=1・人物ID=3とセンサシステムID=2・人物ID=6が同一人物、という仮説、および、センサシステムID=1・人物ID=1とセンサシステムID=2・人物ID=3が同一人物、かつ、センサシステムID=1・人物ID=4とセンサシステムID=2・人物ID=6が同一人物、という仮説などが生成され得る。
これらの仮説の中には、遠方の人物ID同士の組み合わせなど、実際には対応するはずがないものも含まれているので、仮説生成部106はこれを削除する(ステップ1104)。例えば、仮説生成部106は、位置データテーブル902の奥行き精度922の情報を用いて、対応づいている人物間の距離がこの奥行き精度922の値(すなわちそれぞれのセンサシステムの計測誤差の最大値の合計値)よりも大きい場合にその組合せを削除してもよい。あるいは、仮説生成部106は、この削除の基準に基づく評価を、仮説を作成する処理(ステップ1103)と同時に行い、削除対象になる組み合わせパターンはそもそも生成しないことによって、処理を高速化することもできる。
図12は、本発明の実施例1の仮説評価部107が実行する仮説評価処理803の一例を示すフローチャートである。
仮説評価処理803は、仮説生成処理802にて生成された仮説それぞれに対する整合性を評価する処理である。この処理では、仮説評価部107は、まず計測が十分できていない時間的な領域を抽出するため、位置データテーブル902の計測頻度925に所定の値(たとえば「2倍」など)を乗じて拡大した時間の範囲のうち、計測データがえられてない範囲を、計測が十分できていない領域としてセンサシステムごとに特定する(ステップ1201)。これによって、例えば一時的に設置された遮蔽物等によって発生した計測が十分にできない領域も抽出することができる。
次に、仮説評価部107は、特定した領域のうち、高精度なセンサシステムの計測が十分にできていない領域にある、低精度なセンサシステムによる計測結果を選定し、図10Cおよび図10Dに示すように誤差パラメータの異なる複数の軌跡を生成し、最も不整合の指標が小さくなる条件を探索する(ステップ1202)。この誤差パラメータとは、低精度センサのデータの奥行き方向の値に含まれると仮定される誤差値であり、一定の値Fないし低精度センサから見た角度θの関数f(θ)によって表される。すなわち、低精度センサからみた奥行き方向の距離rの地点にいる人に対し、当該低精度センサによる奥行きの計測結果RがR=r+f(θ)のように一定の誤差を加算する形で得られると仮定する。
また、不整合の指標とは、軌跡同士の類似性または推定補完の結果の自然さから求められる指標である。例えば、高精度センサの位置データについて公知の最小自乗法で推定された等加速度の軌跡(x(t),y(t))と、低精度センサの位置データとの距離の和を不整合の指標として用いることができる。この例では、距離の和が大きいほど不整合の指標が大きい(すなわち不整合の程度が大きい)と判定される。最も不整合の指標が小さくなる条件を探索する処理は、例えば、f(θ)のパラメータを一定間隔で変更しながら不整合の指標を計算し、その指標が最も小さくなるf(θ)のパラメータを求める方法など、公知の最適化計算手法によって実装できる。
例えば、図10Cの例の軌跡1023は、ステップ1202で特定された誤差パラメータを打ち消すように図10Aの軌跡1021を移動させたものである。すなわち、ここで特定された誤差パラメータが軌跡の移動量(軌跡の位置の変更量)に相当する。
なお、図10Cを参照して説明したように、仮説によって同一人物の軌跡であると推定された軌跡が、高精度センサと低精度センサの両方で計測できた領域を通過している場合、仮説評価部107は、ステップ1202において、その領域の軌跡について、それぞれのセンサの計測結果から推定された軌跡同士の距離を不整合の指標として計算することができる。具体的には、例えば図10Cの軌跡1011と軌跡1023が同一の時間帯の位置データを含んでいる場合、その時間帯に相当する軌跡の区間同士の距離を計算してもよい。
また、図10Cの軌跡1024と軌跡1013との間の領域1007のように、仮説によって対応付けられた軌跡がいずれのセンサでも計測できなかった区間を含んでいる場合、仮説評価部107は、ステップ1202において、その区間の推定補完が自然である程不整合が小さいと判定することもできる。この判定は、後述する実施例3と同様の方法で行うことができる。
誤差パラメータは、上記のように、実際の距離rに加算される値として特定されてもよいが、実際の距離rに乗算される値として特定されてもよいし、加算される値と乗算される値との組合せによって特定されてもよい。
最後に、仮説評価部107は、不整合の指標を最小化した後でもなお残る不整合の指標残差を仮説の評価指標として取得する(ステップ1203)。この結果は、対応関係DB108に格納される。
図13Aおよび図13Bは、それぞれ、本発明の実施例1の対応関係DB108に含まれる対応関係テーブル1301および仮説マスタデータ1303の構造の一例を示す説明図である。
対応関係テーブル1301には、それぞれの仮説における人物IDの対応関係が記録される。なお、仮説IDは、仮説生成処理で生成された仮説に付与された通し番号であり、統一人物ID1302は、仮説生成処理802で仮定された同一人物の組み合わせに付与された通し番号であり、同一仮説内で同一人物と仮定された人物ID同士は共通の統一人物ID1302を持つように設定される。この対応関係テーブル1301から共通の仮説IDをもつレコードのみを集めることで、仮説が再現できることになる。この各仮説のマスタ情報を管理するのが、仮説マスタデータ1303である。仮説マスタデータ1303には、各仮説が生成された時間帯(すなわち図11のステップ1101のデータが取得された時間帯)と、各仮説の整合性指標1304とが、仮説IDに対応付けられて格納されている。整合性指標1304は、ステップ1203で計算された不整合の指標残差であり、これが最も小さいレコードが、不整合が少ないこと、すなわちそのレコードに対応する仮説の妥当性が最も高いことを意味している。そのようなレコードの仮説IDをキーに対応関係テーブル1301を検索することによって、高精度センサで計測された人と、低精度センサで計測された人との、最も妥当な対応関係を得ることができる。
以上の実施例1によれば、高精度センサで計測ができなかった領域については、対応関係テーブル1301を参照することによって、高精度センサで計測した人物IDと対応する低精度センサの人物IDを特定してその位置データを位置データテーブル902から取得し、奥行き誤差1305を加算することで、位置データを補完することができる。また、人物以外の移動体についても上記と同様の計測を行い、計測の結果について上記と同様の処理をすることで、各移動体の軌跡を推定することができる。また、奥行き方向以外の方向の誤差についても、上記と同様の処理を適用することができる。
次に、本発明の実施例2について、図面を参照して説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例2のシステムの各部は、図1〜図13に示された実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例2として、実施例1の実装に加え、低精度センサを使うエリアを明示的に限定する例を示す。
図14は、本発明の実施例2の人流分析センサ統合システムの構成の一例を示すブロック図である。
実施例2は、図1の構成に加え、データ統合システム100の記憶装置227が計測不可能領域DB1401を格納することが特徴である。計測不可能領域DB1401は、例えば公知の見通し解析手法によって、屋内の地図データとセンサの配置から、高精度センサで計測できない空間的な領域(以下、計測不可能領域とも記載する)を特定することで構築できる。あるいは、複数の人物の位置データ304に基づいて、実施例1におけるデータ取得困難な領域の抽出(ステップ1201)と同じ方法で、人物の位置を計測できない領域を特定し、それらを重ね合わせ、特に計測ができないことが多い空間的な領域を特定することによって、地図データからは特定できない計測不可能領域を抽出してもよい。
図15は、本発明の実施例2の計測不可能領域DB1401に含まれる計測不可能領域テーブル1501の一例を示す説明図である。
計測不可能領域テーブル1501のレコードは、計測不可能領域を識別する領域ID1511、その計測不可能領域において位置を計測することが困難なセンサシステムID1512、および、その計測不可能領域の形状である多角形を点列で表現する領域形状1513を含む。また、特に計測ができないことが多い時間帯の情報(たとえば、過去に計測不可能領域と判定された頻度が所定の値以上であった時間帯)があるときには、その時間帯を示す時間帯1514をさらに含んでもよい。これによって、例えば通勤ラッシュ時のみ計測ができない、などの特殊な領域にも対応することができる。
図16は、本発明の実施例2の仮説評価部107が計測不可能領域DB1401を用いて実行する仮説評価処理803の一例を示すフローチャートである。
実施例2の仮説評価処理803の最初に、仮説評価部107は、各センサシステムが計測できない領域を特定する(ステップ1601)。このとき、仮説評価部107は、計測不可能領域DB1401を参照し、そのままその情報を用いることで計測できない領域を取得する。この点が、実施例1と異なる。ステップ1601の後、仮説評価部107は、実施例1と同様のステップ1202および1203を実行する。
なお、ステップ1601において、仮説評価部107は、計測不可能領域DB1401に基づいて特定した計測不可能領域以外の領域については、図12のステップ1201と同様の処理を実行してもよい。
以上の実施例2によれば、予め位置を計測できないことが分かっている領域では、計測頻度に基づく計測不可能な領域の特定が不要になるため、計測できない領域の判定精度を向上すると同時に、仮説評価処理803の処理速度を向上することができる。
次に、本発明の実施例3について、図面を参照して説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例3のシステムの各部は、図1〜図13に示された実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例3では、仮説生成処理802で生成された各仮説について、仮説評価処理803において用いる不整合の指標として、低精度センサ内での人の移動軌跡の交差または滞留の回数のみを用いる。これは、低精度センサによって計測された位置そのものは大きい誤差を含む可能性があるものの、その誤差の大きさは近傍では大きくない(近くにあるものの誤差は近い)と考えられるためである。すなわち、低精度センサによって同時期に複数の人物の位置が計測された場合、それらの位置そのものは大きな誤差を含んでいる可能性があるが、計測結果から特定されるそれらの人物の位置関係(具体的には誰が当該低精度センサに近く、誰が遠いか)は概ね信用できると考えられる。このことから、低精度センサによって計測された複数の人物の軌跡の交差回数の精度は十分に高いと考えられる。また、同様の理由で、低精度センサが検出した各人物の同一性の判定の精度は十分に高いと考えられることから、低精度センサによって計測可能な領域内への人物の滞留回数の精度も十分に高いと考えられる。以下、移動軌跡の交差または滞留の回数を用いることで、低精度センサの精度が特に低い場合であってもその影響を少なくしつつ、高精度なセンサのデータを補完できる例を示す。
図17A〜図17Dは、本発明の実施例3における仮説生成処理802および仮説評価処理803の具体例を模式的に説明する図である。
図17Aは図10Aと同様に、レーザセンサ101に代表される高精度センサ1701とカメラセンサ102に代表される低精度センサ1702とを用いた計測の結果の一例である。計測対象の空間には、遮蔽物1703によってさえぎられるために高精度センサ1701で計測不可能な領域1704が存在している。この例では、計測不可能な領域1704について低精度センサ1702の計測をもって補完することが考えられるが、低精度センサの精度が特に低く、誤差の補正が困難であるとする。そのときの実施例3における仮説の生成について説明する。
まず、実施例3の仮説生成処理802において、仮説生成部106は、図17Bのように高精度センサ1701の計測結果である軌跡1711〜1714を採択し、それらのうち同一人物である可能性のある軌跡の組合せを仮説として生成する。例えば、図17Aに示す軌跡1711〜1714がそれぞれ図10Aの軌跡1011〜1014と同様のものであるとすると、軌跡1711および1712は、別の人物の軌跡であると推定される。軌跡1713および1714の組についても同様である。軌跡1711および1713は、同一人物の軌跡である可能性がある。軌跡1711および1714の組、軌跡1712および1713の組、軌跡1712および1714の組についても同様である。実施例3では、高精度センサの計測結果から推定される複数の軌跡のうち、同一人物である可能性のある軌跡の人物IDの対応関係が仮説として生成される。
さらに、仮説生成部106は、低精度センサ1702の計測領域内での人の交錯(軌跡の交差)の回数など、低精度なセンサであっても精度よく判定可能な特徴を抽出する。図17Aの例では、領域1704において低精度センサ1702によって計測された軌跡の交差回数が1回であるという特徴に着目して、それが低精度なセンサであっても精度よく判定可能な特徴として抽出される。なお、この抽出は仮説評価部107が仮説評価処理803において行ってもよい。
続いて、実施例3の仮説評価処理803において、仮説評価部107は、上記の特徴と整合する複数の推定補完結果を生成する。例えば、仮説生成部106は、高精度センサ1701によって計測された軌跡の領域1704における欠損部分を公知の最小自乗法などによって推定補完する軌跡を、上記の特徴に整合するように(すなわち領域1704内で1回だけ交差するように)生成する。このようにして生成された軌跡の二つの例を図17C及び図17Dに示す。
図17Cには、高精度センサ1701で計測された軌跡1711と軌跡1714とが一人の人物の軌跡であり、軌跡1712と軌跡1713とが別の一人の人物の軌跡であるとの仮説について推定補完された軌跡の例を示す。領域1704において軌跡が1回交差するという特徴を満たすために、軌跡1711と軌跡1714との間の欠損部分を補完する軌跡1723と、軌跡1712と軌跡1713との間の欠損部分を補完する軌跡1724とは、領域1704以外の領域で交差する必要がない。仮説評価部107は、このような条件を満たす軌跡1723および1724を生成する。
図17Dには、高精度センサ1701で計測された軌跡1711と軌跡1713とが一人の人物の軌跡であり、軌跡1712と軌跡1714とが別の一人の人物の軌跡であるとの仮説について推定補完された軌跡の例を示す。領域1704において軌跡が1回交差するという特徴を満たすために、軌跡1711と軌跡1713との間の欠損部分を補完する軌跡1725と、軌跡1712と軌跡1714との間の欠損部分を補完する軌跡1726とは、領域1704以外の領域でもう1回交差する必要がある。仮説評価部107は、このような条件を満たす軌跡1725および1726を生成する。
続いて、仮説評価部107は、各仮説において対応付けられた軌跡の不整合の指標を計算するが、実施例3の仮説評価処理803で用いる不整合の指標は、実施例1で用いられるものと異なる。
図18は、本発明の実施例3の仮説評価部107が実行する仮説評価処理803の一例を示すフローチャートである。
ステップ1201は実施例1と同様であるため説明を省略する。実施例3のデータ統合システムが実施例2と同様の計測不可能領域DB1401を保持し、ステップ1201をステップ1601に置き換えてもよい。
実施例1では不整合の指標として公知の最小自乗法による推定時の残差を用いていたが、実施例3ではその代わりに補完軌跡の複雑さを用いる(ステップ1801)。具体的には、加速度の変化率または加速度の変化率の変化率など、より高次の多項式を前提にした最小自乗法で、誤差が所定の値以下となるように軌跡を推定する。このとき、仮説評価部107は、仮説生成処理802で生成された対応関係、および、前述の低精度センサ1702の計測範囲内での交差回数と矛盾が生じないようにパラメータを探索する。図17Dの例のように、人物が複雑な動きをしなければ整合性が保てないような場合、一般的に、推定補完された軌跡を表す多項式の項の数は多くなる(すなわちより高次の項を含む)ので、より少ないパラメータで補完曲線が作れる(すなわち補完曲線がより単純である)場合には不整合が少ないと判定される。つまり、例えば多項式の項の数などが不整合の度合いとなり、対応関係DBに格納される。
上記の実施例3によれば、低精度なセンサの精度が特に低い場合であっても、高精度なセンサで計測され、遮蔽物等によって分断された軌跡の間の妥当な対応関係を生成することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 データ統合システム
101 レーザセンサ
102 カメラセンサ
103 レーザ人流推定システム
104 カメラ人流推定システム
105 データ受付部
106 仮説生成部
107 仮説評価部
108 対応関係DB
109 計測結果DB
802 仮説生成処理
803 仮説評価処理
1401 計測不可能領域DB

Claims (11)

  1. 複数の移動体の位置を計測する第1センサと、前記第1センサが計測できない領域の少なくとも一部における前記複数の移動体の位置を計測する第2センサと、前記第1センサ及び前記第2センサの計測結果を受信するデータ統合システムと、を有する移動体計測システムであって、
    前記第2センサによる前記第2センサから前記各移動体までの距離の計測精度は、前記第1センサによる前記第1センサから前記各移動体までの距離の計測精度より低く、
    前記データ統合システムは、
    前記第1センサ及び前記第2センサの計測結果をそれぞれ前記第1センサ及び前記第2センサの識別情報と対応付けて格納する記憶装置と、
    前記第1センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡と、前記第2センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡とを同一の移動体の軌跡として対応付ける複数の仮説を生成する仮説生成部と、
    前記各仮説について、前記第1センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡に対応付けられた前記第2センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡の前記第2センサからの距離を変更することによって複数の軌跡を生成する仮説評価部と、を有することを特徴とする移動体計測システム。
  2. 請求項1に記載の移動体計測システムであって、
    前記仮説評価部は、
    前記各仮説について、生成した前記複数の軌跡の各々と、前記第1センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡との不整合の程度を計算し、
    生成した前記複数の軌跡のうち、前記不整合の程度が最も小さくなる軌跡の前記第2センサからの距離の変更量を特定し、
    前記第2センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡の位置を前記特定された変更量だけ変更した軌跡について計算された前記不整合の程度を、前記各仮説の妥当性の評価値として前記記憶装置に格納することを特徴とする移動体計測システム。
  3. 請求項2に記載の移動体計測システムであって、
    前記仮説評価部は、前記第1センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡に基づいて推定した前記第1センサが計測できない領域の軌跡と、前記第2センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡の位置を前記特定された変更量だけ変更した軌跡との距離を、前記不整合の程度として計算することを特徴とする移動体計測システム。
  4. 請求項3に記載の移動体計測システムであって、
    前記仮説評価部は、前記第1センサの計測結果から推定される前記各移動体の軌跡に基づいて、最小自乗法によって、前記第1センサが計測できない領域における等加速度の軌跡を推定することを特徴とする移動体計測システム。
  5. 請求項3に記載の移動体計測システムであって、
    前記仮説評価部は、前記第1センサが前記各移動体の位置を計測できる頻度が所定の値より低い領域を、前記第1センサが計測できない領域として特定することを特徴とする移動体計測システム。
  6. 請求項3に記載の移動体計測システムであって、
    前記記憶装置は、前記第1センサが計測できない領域を示す計測不可能領域情報をさらに格納し、
    前記仮説評価部は、前記計測不可能領域情報に基づいて前記第1センサが計測できない領域を特定することを特徴とする移動体計測システム。
  7. 複数の移動体の位置を計測する第1センサと、前記第1センサが計測できない領域の少なくとも一部における前記複数の移動体の位置を計測する第2センサと、前記第1センサ及び前記第2センサの計測結果を受信するデータ統合システムと、を有する移動体計測システムであって、
    前記第2センサによる前記第2センサから前記各移動体までの距離の計測精度は、前記第1センサによる前記第1センサから前記各移動体までの距離の計測精度より低く、
    前記データ統合システムは、
    前記第1センサ及び前記第2センサの計測結果をそれぞれ前記第1センサ及び前記第2センサの識別情報と対応付けて格納する記憶装置と、
    前記第1センサの計測結果から推定される前記複数の移動体の軌跡のうち、異なる時間帯の軌跡の複数の組をそれぞれ同一の移動体の軌跡として対応付ける複数の仮説を生成する仮説生成部と、
    前記各仮説によって対応付けられた異なる時間帯の軌跡を補完する前記第1センサが計測できない領域の軌跡を、前記第2センサの計測結果から推定される軌跡の交差回数を満たすように推定する仮説評価部と、を有することを特徴とする移動体計測システム。
  8. 請求項7に記載の移動体計測システムであって、
    前記仮説評価部は、推定した前記第1センサが計測できない領域の軌跡の複雑さを、前記各仮説によって対応付けられた異なる時間帯の軌跡とそれらを補完する前記推定された軌跡との不整合の程度として計算することによって、前記各仮説の妥当性を評価することを特徴とする移動体計測システム。
  9. 請求項8に記載の移動体計測システムであって、
    前記仮説評価部は、推定した前記第1センサが計測できない領域の軌跡を表す多項式の項の数が多いほど当該軌跡が複雑であると評価することを特徴とする移動体計測システム。
  10. 請求項7に記載の移動体計測システムであって、
    前記仮説評価部は、前記第1センサが前記各移動体の位置を計測できる頻度が所定の値より低い領域を、前記第1センサが計測できない領域として特定することを特徴とする移動体計測システム。
  11. 請求項7に記載の移動体計測システムであって、
    前記記憶装置は、前記第1センサが計測できない領域を示す計測不可能領域情報をさらに格納し、
    前記仮説評価部は、前記計測不可能領域情報に基づいて前記第1センサが計測できない領域を特定することを特徴とする移動体計測システム。
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