JP2017037756A - 把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法 - Google Patents

把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017037756A
JP2017037756A JP2015157359A JP2015157359A JP2017037756A JP 2017037756 A JP2017037756 A JP 2017037756A JP 2015157359 A JP2015157359 A JP 2015157359A JP 2015157359 A JP2015157359 A JP 2015157359A JP 2017037756 A JP2017037756 A JP 2017037756A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
substrate
sensor
wiring
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2015157359A
Other languages
English (en)
Inventor
雄介 井口
Yusuke Iguchi
雄介 井口
信行 佐々木
Nobuyuki Sasaki
信行 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2015157359A priority Critical patent/JP2017037756A/ja
Publication of JP2017037756A publication Critical patent/JP2017037756A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

【課題】簡単な回路構成で広い検出範囲を有するセンサを提供する。
【解決手段】センサ20Aは、リム12に取付可能な下側基板22と、下側基板22の上方に配置される上側基板26と、下側基板22の上面に取り付けられる下側電極50と、下側電極50に対向するように上側基板26の下面に取り付けられる上側電極60とにより構成される電極対80と、電極対80の周囲に配置される基板スペーサ24とを備える。上側電極60及び下側電極50は感圧電極により構成される。基板スペーサ24は、上側基板26と下側基板22との間に配置される。センサ20Aは、互いに対向する下側電極50と上側電極60とが離間するように下側電極50と上側電極60との間に配置される複数の電極スペーサ90と、下側電極50に接続される下側配線51〜55と、上側電極60に接続される上側配線62とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法に係り、特に自動車のステアリングホイールのリムを運転者が把持したことを検出する把持検出装置に用いられるセンサに関するものである。
自動車には様々なセンサが実装されており、これらのセンサにより検出された信号を用いて各種機器の制御が行われている。例えば、運転者がステアリングホイールのリムを把持しているか否かに応じて、カーナビゲーションシステムや運転支援システム、ヒータ、エアバッグなどを制御することが行われている。このように、運転者がリムを把持したか否かを検出するために、リムに複数のタッチセンサを組み込み、これらのタッチセンサにより運転者の手がリムに接触しているか否かを検出することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
リムの把持状態をより正確に検出するためには、広い範囲にわたってリムの把持を検出できることが必要となる。このため、特許文献1に開示されている技術では、複数のタッチセンサをリムの周方向に沿って等間隔で配置して検出範囲を広げている。しかしながら、これらのタッチセンサは、それぞれ独立して接触又は非接触を判断するものであるため、タッチセンサの数だけ独立した配線が必要となり、配線が複雑化し、コストも上昇するという問題があった。
特開2014−061761号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な回路構成で広い検出範囲を有するセンサを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、広い検出範囲を有するセンサを簡単かつ安価に製造することができるセンサの製造方法を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、リムを運転者が把持したことを正確に検出することができる把持検出装置を提供することを第3の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、簡単な回路構成で広い検出範囲を有するセンサが提供される。このセンサは、ステアリングホイールのリムに組み込まれる。上記センサは、上記リムに取付可能な下側基板と、上記下側基板の上方に配置される上側基板と、上記下側基板の上面に取り付けられる下側電極と、該下側電極に対向するように上記上側基板の下面に取り付けられる上側電極とにより構成される少なくとも1つの電極対と、上記少なくとも1つの電極対の周囲に配置される基板スペーサとを備える。上記上側電極及び上記下側電極の少なくとも一方は感圧電極により構成される。上記基板スペーサは、上記上側基板と上記下側基板との間に配置される。また、上記センサは、互いに対向する上記下側電極と上記上側電極とが離間するように上記下側電極と上記上側電極との間に配置される複数の電極スペーサと、上記下側電極に接続される下側配線と、上記上側電極に接続される上側配線とを備える。
このように、上側電極及び下側電極の少なくとも一方が感圧電極により構成されているため、単に電極間の接触又は非接触による検出ではなく、感圧電極に作用する押圧力に基づく検出が可能となる。したがって、それぞれの電極の面積を大きくしてもリムの把持状態の検出が可能であり、広い検出範囲を確保できる。このように、それぞれの電極の面積を大きくすることができるので、電極の総数を減らすことができる。これに伴い、配線の数が減るため、センサの回路構成を簡略化してコストを下げることができる。また、上側電極と下側電極との間には複数の電極スペーサが配置されているので、電極を大きくした場合においても、これら複数の電極スペーサが上側電極と下側電極との間に介在することとなり、上側電極と下側電極とが意図せず接触することを防止することができる。
上記複数の電極スペーサは、上記リムが延びる方向に垂直な断面の周方向に対応する第1の方向に沿って配置される複数の電極スペーサからなる電極スペーサ列を含んでいることが好ましい。このように、リムの断面の外周に対応する方向に複数の電極スペーサを配置することにより、センサをリムの断面の外周に沿って曲げる際に上側電極と下側電極との意図しない接触を効果的に防止することができる。さらに、上記電極スペーサ列を上記リムが延びる方向に対応する第2の方向に沿って複数設けることとすれば、センサをリムが延びる方向に沿って曲げる際に上側電極と下側電極との意図しない接触を効果的に防止することができる。さらに、上記複数の電極スペーサを、上記第1の方向及び上記第2の方向において交互にずらして配置することとすれば、電極スペーサの分布を均一にできるため、上側電極と下側電極との接触を防止する効果が高まる。
上記リムが延びる方向に垂直な断面の周方向に対応する第1の方向に沿って複数の電極対を配置してもよい。この場合において、上記上側配線及び上記下側配線の少なくとも一方が、上記第1の方向に沿って配置された複数の電極対に対して異なるチャンネルで接続されることが好ましい。このような構成により、第1の方向における電極対の位置に応じて独立した検出が可能となるので、より正確な把持検出が可能となる。
また、上記リムが延びる方向に対応する第2の方向に沿って複数の電極対を配置してもよい。この場合において、上記上側配線及び上記下側配線の少なくとも一方が、上記第2の方向に沿って配置された複数の電極対に対して異なるチャンネルで接続されることが好ましい。このような構成により、第2の方向における電極対の位置に応じて独立した検出が可能となるので、より正確な把持検出が可能となる。
本発明の第2の態様によれば、リムを運転者が把持したことを正確に検出することができる把持検出装置が提供される。この把持検出装置は、ステアリングホイールのリムに組み込まれた上述したセンサと、上記センサの上記上側配線及び上記下側配線に接続される把持検出部とを備えている。この把持検出部は、上記センサの上記上側電極と該上側電極に対向する上記下側電極との間の導通状態に基づいて運転者が上記リムを把持したことを検出する。
上述したセンサは広い検出範囲を有するものであるから、このような構成の把持検出装置は、広い範囲でリムの把持を検出することが可能であり、運転者がリムを把持したことを正確に検出することができる。
本発明の第3の態様によれば、広い検出範囲を有するセンサを簡単かつ安価に製造することができるセンサの製造方法が提供される。この方法は、第1の積層体を形成する第1の積層体形成工程と、第2の積層体を形成する第2の積層体形成工程とを含んでいる。上記第1の積層体形成工程は、絶縁材料からなり、可撓性を有する第1の基板を準備する第1の基板準備工程と、上記第1の基板上に導電材料を含む少なくとも1種類の材料を印刷することにより第1の配線部及び第1の電極を形成する第1の導電部形成工程と、上記第1の基板上の上記第1の電極の周囲に絶縁材料及び粘着材を印刷することにより第1の基板スペーサを形成する第1の基板スペーサ形成工程とを含んでいる。上記第2の積層体形成工程は、絶縁材料からなり、可撓性を有する第2の基板を準備する第2の基板準備工程と、上記第2の基板上に導電材料を含む少なくとも1種類の材料を印刷することにより第2の配線部及び第2の電極を形成する第2の導電部形成工程と、上記第2の基板上の上記第2の電極の周囲に絶縁材料及び粘着材を印刷することにより第2の基板スペーサを形成する第2の基板スペーサ形成工程と、上記第2の電極上に絶縁材料を印刷することにより複数の電極スペーサを形成する電極スペーサ形成工程とを含んでいる。また、上記方法は、上記第1の積層体形成工程により形成された上記第1の積層体の上記第1の電極と、上記第2の積層体形成工程により形成された上記第2の積層体の上記第2の電極とが互いに対向するように上記第1の積層体の粘着材と上記第2の積層体の粘着材とを接合させてセンサを形成する積層体接合工程を含んでいる。上記第1の導電部形成工程及び上記第2の導電部形成工程の少なくとも一方は、上記第1の基板又は上記第2の基板上に導電材料を印刷することにより上記第1の配線部及び上記第1の電極の一部又は上記第2の配線部及び上記第2の電極の一部を形成する工程と、上記第1の電極の一部又は上記第2の電極の一部の上に感圧材料を印刷することにより上記第1の電極又は上記第2の電極を形成する工程とを含んでいる。
上記方法によれば、印刷によって上述したセンサを製造することができるので、センサの製造工程が簡単になり、かつ安価になる。
また、上記第1の導電部形成工程と上記第2の導電部形成工程とを同時に行い、上記第1の基板スペーサ形成工程と上記第2の基板スペーサ形成工程とを同時に行うこともできる。このようにした場合には、センサの製造時間を短くすることができ、スループットを高めることができる。
また、上記第1の導電部形成工程が、上記第1の基板上に導電材料を印刷することにより上記第1の配線部及び上記第1の電極の一部を形成する工程と、上記第1の電極の一部の上に感圧材料を印刷することにより上記第1の電極を形成する工程とを含み、上記第2の導電部形成工程は、上記第2の基板上に導電材料を印刷することにより上記第2の配線部及び上記第2の電極の一部を形成する工程と、上記第2の電極の一部の上に感圧材料を印刷することにより上記第2の電極を形成する工程とを含んでいてもよい。
本発明によれば、上側電極及び下側電極の少なくとも一方が感圧電極により構成されているため、単に電極間の接触又は非接触による検出ではなく、感圧電極に作用する押圧力に基づく検出が可能となる。したがって、それぞれの電極の面積を大きくしてもリムの把持状態の検出が可能であり、広い検出範囲を確保できる。このように、それぞれの電極の面積を大きくすることができるので、電極の総数を減らすことができる。これに伴い、配線の数が減るため、センサの回路構成を簡略化してコストを下げることができる。また、上側電極と下側電極との間には複数の電極スペーサが配置されているので、電極を大きくした場合においても、これら複数の電極スペーサが上側電極と下側電極との間に介在することとなり、上側電極と下側電極とが意図せず接触することを防止することができる。
本発明の一実施形態における把持検出装置の構成を模式的に示す図である。 図1のA−A線断面を模式的に示す図である。 図1に示す把持検出装置におけるセンサを示す平面図であり、ステアリングホイールのリムに組み込む前のセンサの状態を示すものである。 図3に示すセンサの底面図である。 図3のB−B線断面図である。 図5に示す基板スペーサの平面図である。 図5のC−C線断面図である。 図5のD−D線断面図である。 図3に示すセンサをリムのコアに取り付けた状態を示す図である。 図5に示すセンサの上側基板上に形成される上側電極と上側配線とを模式的に示す底面図である。 図5に示すセンサの下側基板上に形成される下側電極と下側配線とを模式的に示す平面図である。 図1に示す把持検出装置の回路構成を模式的に示す図である。 図1に示す把持検出装置の回路構成を模式的に示す図である。 図1に示す把持検出装置の回路構成を模式的に示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。 図3に示すセンサの製造工程を示す図である。
以下、本発明に係る把持検出装置の実施形態について図1から図16Fを参照して詳細に説明する。なお、図1から図16Fにおいて、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図16Fにおいては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態における把持検出装置1の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、把持検出装置1は、ステアリングホイール10のリム12に組み込まれた3つの感圧センサ20A,20B,20Cと、ステアリングホイール10のハブ14内に配置された把持検出部30と、それぞれの感圧センサ20A,20B,20Cと把持検出部30とを電気的に接続する接続配線部40とを備えている。それぞれの感圧センサ20A,20B,20Cは、ハブ14内の把持検出部30からステアリングホイール10のスポーク15の内部を通って延びる接続配線部40に接続される接続部21A,21B,21Cを有している。
感圧センサ20Aは、リム12の左側の領域Hから上側の領域Jにわたって設けられており、感圧センサ20Bは、リム12の右側の領域Mから上側の領域Jにわたって設けられており、感圧センサ20Cは、リム12の下側の領域Kの部分に設けられている。以下では、これら3つの感圧センサ20A,20B,20Cのうち感圧センサ20Aを中心に説明するが、他の感圧センサ20B,20Cの構成は、以下に述べる感圧センサ20Aの構成と同様である。なお、感圧センサ20A,20B,20Cの位置や数は図示のものに限られるものではない。例えば、感圧センサの数を1つにしてもよく、あるいは2つにしてもよく、あるいは4つ以上にしてもよい。
図2は、図1のA−A線断面を模式的に示す図である。図2における上側はリム12の表側(図1の紙面表側)、下側はリム12の裏側(図1の紙面裏側)を示している。図2に示すように、感圧センサ20Aは、リム12のコア16の断面の外周面を略全面にわたり覆うようにコア16の周囲に取り付けられている。感圧センサ20Aの外周面上には、感圧センサ20Aによる凹凸を吸収してリム12の表面に凹凸が生じないようにするための緩衝材17が設けられている。この緩衝材17の外周面は、革などから構成されるスキン18により覆われており、運転者はこのスキン18の上からリム12を握って自動車を操縦する。
図2に示すように、感圧センサ20Aは、コア16の外周面に取り付けられた下側基板22と、下側基板22上に固定された基板スペーサ24と、基板スペーサ24上に固定された上側基板26と、下側基板22の上面に取り付けられた複数の下側電極50と、上側基板26の下面に取り付けられた複数の上側電極60と、互いに対向する下側電極50と上側電極60との間に配置される複数の電極スペーサ90とを含んでいる。ここで、互いに対向する下側電極50及び上側電極60は、複数の電極スペーサ90により互いに離間されており、これらの下側電極50及び上側電極60により1つの電極対80が構成される。
図3はリム12に組み込まれる前の感圧センサ20Aを示す平面図であり、図4は底面図である。また、図5は図3のB−B線断面図である。図3及び図4に示すように、上側基板26と下側基板22とは、同一の外形をしており、例えばポリイミドやポリエチレンテレフタート(PET)などの可撓性を有する樹脂から形成される。図3及び図4において、Y方向は、感圧センサ20Aをコア16の外周面に取り付けた際のリム12(コア16)が延びる方向E(図1参照)に対応しており、X方向は、この方向に垂直なコア16の断面の周方向R(図2参照)に対応している。以下、リム12(コア16)が延びる方向をリム延在方向E、コア16の断面の周方向をリム断面周方向Rということがある。
図3に示すように、上側基板26は、Y方向に長い略矩形状の板材から構成されており、Y方向に沿って所定の間隔でX方向の両側に切り欠き70が形成されている。このような切り欠き70を形成することによって、上側基板26は、複数の略短冊状の基板片26AがY方向に連結された構造となっている。同様に、図4に示すように、下側基板22は、Y方向に長い略矩形状の板材から構成されており、Y方向に沿って所定の間隔でX方向の両側に切り欠き71が形成されている。このような切り欠き71を形成することによって、下側基板22は、複数の略短冊状の基板片22AがY方向に連結された構造となっている。
図5に示すように、上側基板26と下側基板22との間には基板スペーサ24が配置されている。図6は、この基板スペーサ24の平面図である。図6に示すように、基板スペーサ24は、上側基板26及び下側基板22と略同一の外形を有しており、例えばポリイミドやポリエチレンテレフタート(PET)などの可撓性を有する樹脂から形成され得る。基板スペーサ24は、Y方向に長い略矩形状の板材から構成されており、Y方向に沿って所定の間隔でX方向の両側に切り欠き72が形成されている。このような切り欠き72を形成することによって、基板スペーサ24は、複数の略短冊状の基板スペーサ片24AがY方向に連結された構造となっている。
このように、感圧センサ20Aは、それぞれ略同一の外形を有する下側基板22と基板スペーサ24と上側基板26とが互いに重なった積層構造を有している。すなわち、下側基板22の上に基板スペーサ24が配置され、基板スペーサ24の上に上側基板26が配置された積層構造を有している(図5参照)。ここで、下側基板22の1つの基板片22A、その上に配置された基板スペーサ片24A、この基板片22Aに形成された下側電極50、この基板スペーサ片24Aの上に配置された上側基板26の基板片26A、この基板片26Aに形成された上側電極60、及び該下側電極50と該上側電極60との間に配置された複数の電極スペーサ90を1つのまとまりとして電極ユニット75(図3〜図5参照)ということとする。それぞれの電極ユニット75はX方向に沿って配置された2つの電極対80を有しており(図5参照)、感圧センサ20Aは、このような複数の電極ユニット75(本実施形態では15個)がY方向に連結された構造を有している(図3及び図4参照)。
なお、本実施形態において、電極ユニット75は2つの電極対80を含んでいるが(図5参照)、これに限られるものでなく、電極ユニット75が1つだけの電極対を含んでいてもよいし、あるいは3つ以上の電極対を含んでいてもよい。また、本実施形態において、感圧センサ20AはY方向に15個の電極ユニット75が連結した構造を有しているが(図3及び図4参照)、電極ユニットの数は適宜変更できることはいうまでもない。
ここで、図6に示すように、基板スペーサ24のそれぞれの基板スペーサ片24Aには、上側電極60及び下側電極50に対応して、2つの貫通孔25,25がX方向に沿って所定の間隔で形成されている。なお、本実施形態では、電極ユニット75を構成する電極対80が2つであることに対応して基板スペーサ片24Aに2つの貫通孔25が形成されているが、電極ユニット75を構成する電極対の数に応じて貫通孔25の数を変更してもよい。
図5に示すように、基板スペーサ24の貫通孔25の中に互いに対向する上側電極60と下側電極50(すなわち電極対80)が位置している。すなわち、それぞれの電極対80のX方向の両側には基板スペーサ24が位置している。この基板スペーサ24によって、それぞれの電極ユニット75を構成する下側基板22と上側基板26とが互いに離間されており、このように下側基板22と上側基板26とを互いに離間した状態で感圧センサ20Aをコア16の外周面に取り付けることが可能となっている。
図5における電極ユニット75には、X方向に沿って2つの電極対80が形成されている。ここで、それぞれの電極対80を構成する上側電極60及び下側電極50は、貫通孔25より少し小さい寸法を有しており、略長方形の同一の外形を有している。このような構成により、電極対80を形成する下側電極50及び上側電極60が、互いに全面的に対向するようになっている。
図7は図5のC−C線断面図、図8は図5のD−D線断面図である。図7及び図8に示すように、上側電極60及び下側電極50はいずれも外形が略矩形状の同一形状であり、上述したように互いに対向している。そして、上側電極60及び下側電極50は基板スペーサ24に周囲を囲まれている。したがって、感圧センサ20Aをコア16の外周面に取り付けた際には、それぞれの電極対80のリム断面周方向Rの両側とリム延在方向Eの両側には基板スペーサ24が位置することとなる。このような構成により、下側基板22と上側基板26とが互いに離間した状態で感圧センサ20Aがコア16の外周面に取り付けられる(図2参照)。
また、下側電極50と上側電極60との間には、下側電極50及び上側電極60に比べて非常に小さい複数の電極スペーサ90が配置されている。これらの電極スペーサ90によって下側電極50と上側電極60とが互いに離間され、感圧センサ20Aをコア16の外周面に取り付けた際にも、下側電極50と上側電極60とが互いに離間された状態が維持される(図2参照)。なお、これらの電極スペーサ90は例えばシリコンゴムなどの可撓性のある材料からなることが好ましい。
図9は、感圧センサ20Aをリム12のコア16に取り付けた状態を示す平面図であり、感圧センサ20Aがスキン18(図2参照)で覆われる前の状態を示している。図9に示すように、感圧センサ20Aは、感圧センサ20AのX方向の中央がコア16の環状部の外周部に沿うように(リム延在方向Eに沿って)取り付けられる。ここで、上述したように、互いに隣接する電極ユニット75間に切り欠き70,71,72が形成されているため、感圧センサ20Aをコア16の外周面に取り付けた際にリム延在方向Eに隣接する電極ユニット75が重なり合うことを防止することができるとともに、感圧センサ20Aがコア16の外周面を覆う面積を大きくすることができる。
ここで、本実施形態における下側電極50及び上側電極60は、押圧される力によって抵抗値が変化する感圧電極として構成されており、後述するように、例えば銀をカーボンなどの感圧材料でコーティングすることにより形成される。このような感圧電極は、対向する2つの電極が接触したか否かのみを検出する接触型のセンサと異なり、抵抗値の変化により押圧される力を検出することができる。なお、下側電極50及び上側電極60のうち一方のみを感圧電極としてもよい。
ところで、それぞれの電極対80を構成する下側電極50及び上側電極60の面積を大きくしようとすると、感圧センサ20Aをリム12に取り付ける際に、上側電極60が撓んで下側電極50に接触してしまうことが考えられる。このような状態では、運転者がリム12を把持していない場合であっても、電極対80が常に導通した状態となるため、把持検出部30による正確な把持検出ができない。
このような観点から、本実施形態では、図7及び図8に示すように、上側電極60と下側電極50との間に複数の電極スペーサ90を配置している。このような電極スペーサ90を上側電極60と下側電極50との間に配置することにより、感圧センサ20Aをリム12に取り付けた際に、これらの複数の電極スペーサ90が上側電極60と下側電極50との間に介在することとなり、下側電極50と上側電極60とが意図せず接触することを防止することができる(図2参照)。すなわち、下側電極50及び上側電極60は単にリム12に取り付けられただけでは互いに接触することがなく、上側基板26の外側から下側基板22に向けて力が加わり、上側基板26及び電極スペーサ90がコア16に向けて撓んで初めて、その部分の上側電極60が下側電極50に接触することとなる。したがって、上側電極60及び下側電極50の面積を大きくすることができ、検出範囲を広くするとともに、電極の数を減らして配線を簡単な構成にすることができる。
図7及び図8を参照すると、X方向(第1の方向)に沿って所定の間隔で配置される複数の電極スペーサ90によって電極スペーサ列91が形成されている。本実施形態においては、それぞれの電極50,60に対して3つの電極スペーサ列91が配置されている。すなわち、それぞれの電極50,60に対して、5つの電極スペーサ90からなる電極スペーサ列91Aと、4つの電極スペーサ90からなる電極スペーサ列91Bと、5つの電極スペーサ90からなる電極スペーサ列91CとがY方向(第2の方向)に所定の間隔で配置されている。このように、X方向に複数の電極スペーサ90を配置して電極スペーサ列91を形成することにより、感圧センサ20Aをリム12の断面の外周に沿って曲げる際に上側電極60と下側電極50との意図しない接触を効果的に防止することができる。また、電極スペーサ列91A,91B,91CをY方向に沿って配置しているので、感圧センサ20Aをリム12が延びる方向に沿って曲げる際に上側電極60と下側電極50との意図しない接触を効果的に防止することができる。また、本実施形態では、電極スペーサ列91A,91B,91Cが、X方向及びY方向に同一距離だけ交互にずらして配置されており、複数の電極スペーサ90がX方向及びY方向に均等に配置されている。これにより、上側電極60と下側電極50との接触をより効果的に防止することができる。
感圧センサ20Aをリム12に取り付ける際に下側電極50と上側電極60との接触を防止できるのであれば、電極スペーサ90や電極スペーサ列91の数や配置を任意に選択することができる。例えば、下側電極50と上側電極60との間に碁盤目状に電極スペーサ90を配置してもよい。また、電極スペーサ列91は、1列であってもよいし2列であってもよい。さらに、4列以上の電極スペーサ列91を形成してもよい。
図10は、上側基板26を上側電極60及び配線とともに模式的に示す底面図である。図10に示すように、それぞれの上側電極60には共通の配線62Aが接続されており、上側電極60は配線62Aを介して互いに接続される。また、感圧センサ20Aの接続部21Aに近い上側電極60AHには、接続部21Aに設けられた端子41まで延びる配線62Bが接続されている。したがって、すべての上側電極60は、1つの共通の配線(上側配線)62によって端子41に電気的に接続されている。この端子41が把持検出部30から延びる接続配線部40(図1参照)の端子に接続されることによって、把持検出部30と上側電極60とが電気的に接続される。
図10に示すように、本実施形態における上側電極60は、リム12に組み込まれた際に、リム12の上側の領域J(図1参照)の表側に配置される5つの上側電極60AJと、リム12の上側の領域Jの裏側に配置される5つの上側電極60BJと、リム12の左側の領域H(図1参照)の表側に配置される10個の上側電極60AHと、リム12の左側の領域Hの裏側に配置される10個の上側電極60BHとを含んでいる。
図11は、下側基板22を下側電極50及び配線とともに模式的に示す平面図である。図11に示すように、本実施形態における下側電極50は、リム12に組み込まれた際に、リム12の上側の領域J(図1参照)の表側に配置される5つの下側電極50AJと、リム12の上側の領域Jの裏側に配置される5つの下側電極50BJと、リム12の左側の領域H(図1参照)の表側に配置される10個の下側電極50AHと、リム12の左側の領域Hの裏側に配置される10個の下側電極50BHとを含んでいる。
下側基板22には、これらの下側電極50に加えて、下側電極50に電気的に接続される5つの配線51〜55(下側配線)が形成されている。本実施形態においては、配線51は、リム12の領域Jの表側に配置される5つの下側電極50AJに接続されており、接続部21Aに設けられた端子42まで延びている。配線52は、リム12の領域Jの裏側に配置される5つの下側電極50BJに接続されており、接続部21Aに設けられた端子43まで延びている。配線53は、リム12の領域Hの表側に配置される5つの下側電極50AHに接続されており、接続部21Aに設けられた端子44まで延びている。配線54は、リム12の領域Hの表側に配置される5つの下側電極50AHに接続されており、接続部21Aに設けられた端子45まで延びている。配線55は、リム12の領域Hの裏側に配置される10個の下側電極50BHに接続されており、接続部21Aに設けられた端子46まで延びている。これらの端子42〜46が把持検出部30から延びる接続配線部40(図1参照)の端子に接続されることによって、把持検出部30と下側電極50とが電気的に接続される。
図12から図14は、把持検出装置1の回路構成を模式的に示す図である。図12から図14では、理解を容易にするために、リム12の領域Jに配置される複数の電極ユニット75のうちの1つの電極ユニット75についての配線のみ図示し、他の電極ユニットについての配線は図示を省略する。図12から図14に示すように、把持検出部30は、検出回路32AJ,32BJと、これらの検出回路32AJ,32BJからの出力に基づいてステアリングホイール10のリム12の把持状態を判断する判断部34とを含んでいる。
検出回路32AJは、上側電極60AJに接続される配線62と、下側電極50AJに接続される配線51との間に接続されており、配線62と配線51との間の導通を検出するものである。検出回路32BJは、上側電極60BJに接続される配線62と、下側電極50BJに接続される配線52との間に接続されており、配線62と配線52との間の導通を検出するものである。すなわち、検出回路32AJは、上側電極60AJと下側電極50AJとの間の接触及びその接触圧力を検出し、検出回路32BJは、上側電極60BJと下側電極50BJとの接触及びその接触圧力を検出する。
運転者がステアリングホイール10のリム12を把持すると、その把持する力によって把持した部分の上側基板26がコア16側に押されて撓む。これに伴い、その部分の上側電極60が下側電極50に接触してこの電極対80が導通するとともに、接触圧力に応じた抵抗値の変化により電流が変化することとなる。検出回路32AJ,32BJは、このリム12の把持により生ずる電極対間の導通及び電流の変化(接触圧力の変化)を検出するものである。判断部34は、検出回路32AJ,32BJからの検出結果に応じて運転者がリム12を把持しているか否かを判断する。
このとき、判断部34は、任意の基準に従ってリム12の把持状態を判断することができる。例えば、所定の閾値を超える電流が流れている検出回路が1個以上あるときに把持状態にあると判断してもよいし、所定の閾値を超える電流が流れている検出回路が所定の個数以上あるときに把持状態にあると判断してもよいし、所定の閾値を超える電流が流れている複数の検出回路が特定の位置関係にあるときに把持状態にあると判断してもよいし、その他様々な基準を設定することができる。本実施形態における判断部34は、リム12の表側の電極対80Aに対応する検出回路32AJと裏側の電極対80Bに対応する検出回路32BJの双方で流れる電流が所定の閾値を超えたときに把持状態にあると判断するものとする。
図12は、運転者がステアリングホイール10のリム12を把持していない状態を示している。この状態では、電極対80A,80Bの双方において上側電極60が下側電極50から離間しているため、いずれの配線51,52も配線62と導通していない。したがって、把持検出部30の検出回路32AJ,32BJは電極対80A,80Bの導通を検出することはなく、検出回路32AJ,32BJからの出力を受けた判断部34は、運転者がリム12を把持していないと判断する。
図13は、運転者の手がステアリングホイール10のリム12の表側に接触した状態を示している。この状態では、電極対80Aの上側電極60AJが下側電極50AJに接触している。これにより、把持検出部30の検出回路32AJが電極対80Aの導通を検出し、電極対80Aの接触圧力が所定の値以上になると(流れる電流が所定の閾値以上になると)、この検出結果(検出信号)が判断部34に送られる。このとき、リム12の裏側に対応する検出回路32BJが電極対80Bの導通を検出しておらず、「リム12の表側の電極対80Aに対応する検出回路32AJと裏側の電極対80Bに対応する検出回路32BJの双方で流れる電流が所定の閾値を超える」という把持状態の判定条件が満たされていないので、判断部34は、運転者がリム12を把持していないと判断する。
図14は、運転者がステアリングホイール10のリム12を把持した状態を示している。この状態では、電極対80Aの上側電極60AJが下側電極50AJに接触し、電極対80Bの上側電極60BJが下側電極50BJに接触している。これにより、把持検出部30の検出回路32AJ,32BJが電極対80A,80Bの導通を検出し、電極対80A,80Bの接触圧力が所定の値以上になると(流れる電流が所定の閾値以上になると)、この検出結果(検出信号)が判断部34に送られる。このとき、リム12の表側の電極対80Aと裏側の電極対80Bの双方で流れる電流が所定の閾値を超えており、「リム12の表側の電極対80Aに対応する検出回路32AJと裏側の電極対80Bに対応する検出回路32BJの双方で流れる電流が所定の閾値を超える」という把持状態の判定条件が満たされることとなるので、判断部34は、運転者がリム12を把持していると判断し、外部のカーナビゲーションシステムや運転支援システム、ヒータ、エアバッグなどに制御信号を出力する。
上述したように、本実施形態では、上側電極60及び下側電極50が感圧電極により構成されているため、単に電極50,60間の接触又は非接触による検出ではなく、電極50,60に作用する押圧力に基づく検出が可能となる。したがって、それぞれの電極50,60の面積を大きくしてもリム12の把持状態の検出が可能であり、広い検出範囲を確保できる。このように、それぞれの電極50,60の面積を大きくすることができるので、電極50,60の総数を減らすことができる。これに伴い、配線の数が減るため、感圧センサ20Aの回路構成を簡略化してコストを下げることができる。
また、図12から図14に示した例では、リム12の表側の下側電極50AJと裏側の下側電極50BJとを異なるチャンネルの配線51と配線52で接続しているため、リム12の表側と裏側とで独立した検出が可能となる。したがって、例えば、上述の例のように、検出回路32AJと検出回路32BJの双方から判断部34に検出信号が送られたときにはじめて運転者がリム12を把持していると判断することで、運転者がリム12の表側と裏側をしっかりと把持したときにはじめて把持状態が検出されるように構成することができる。
さらに、図11に示すように、例えば、リム12が延びる方向に対応するY方向に沿って配置された下側電極50BJと下側電極50BHとを異なるチャンネルの配線52と配線55で接続しているため、Y方向における電極対80の位置に応じて独立した検出が可能となるので、より正確な把持検出が可能となる。
上述した実施形態においては、上側電極60に接続される配線62(上側配線)を単一の共通配線とし、下側電極50に接続される配線51〜55(下側配線)を異なるチャンネルの配線としているが、これを逆にしてもよい。すなわち、上側電極60に接続される配線を異なるチャンネルの配線とし、下側電極50に接続される配線を単一の共通配線としてもよい。
次に、本実施形態における感圧センサ20Aの製造方法について図15A〜図15E及び図16A〜図16Fを参照して詳細に説明する。この感圧センサ20Aの製造方法は、図5に示される感圧センサ20Aの上半分を構成する上側積層体(第1の積層体)を形成する上側積層体形成工程(第1の積層体形成工程)と、感圧センサ20Aの下半分を構成する下側積層体(第2の積層体)を形成する下側積層体形成工程(第2の積層体形成工程)と、上側積層体と下側積層体とを接合して感圧センサ20Aを形成する積層体接合工程とを含んでいる。上側積層体形成工程及び下側積層体形成工程は、図示しない印刷装置で所定の材料を印刷してこれらの材料を積層することによって上側積層体及び下側積層体を形成する。
より具体的には、上側積層体形成工程は以下のようなステップからなる。
(ステップA1)
絶縁材料からなる薄板状の可撓性基板、例えば可撓性を有する樹脂フィルム(ポリイミドやPETなどからなる)を所定の形状に切断し、図15Aに示すような上側基板26(第1の基板)を準備する。
(ステップA2)
次に、上側基板26上に導電材料、例えば銀ペーストを印刷し、図15Bに示すように複数の電極部160と、これに接続される配線62及び端子41(第1の配線部)を形成する。
(ステップA3)
そして、電極部160上に感圧材料、例えばカーボンなどからなる感圧インク161を印刷し、図15Cに示すように感圧電極としての上側電極60を形成する。
(ステップA4)
その後、図15Dに示すように、上側基板26上の上側電極60の周囲に絶縁材料(レジスト)171を印刷する。
(ステップA5)
最後に、図15Eに示すように、レジスト171上に粘着材181を印刷して、レジスト171と粘着材181とからなる上側基板スペーサ191を形成する。これにより上側積層体201が完成する。
また、下側積層体形成工程は以下のようなステップからなる。
(ステップB1)
絶縁材料からなる薄板状の可撓性基板、例えば可撓性を有する樹脂フィルム(ポリイミドやPETなどからなる)を所定の形状に切断し、図16Aに示すような下側基板22(第2の基板)を準備する。
(ステップB2)
次に、下側基板22上に導電材料、例えば銀ペーストを印刷し、図16Bに示すように複数の電極部150とこれに接続される配線51〜55及び端子42〜46(第2の配線部)を形成する。
(ステップB3)
そして、電極部150上に感圧材料、例えばカーボンなどからなる感圧インク162を印刷し、図16Cに示すように感圧電極としての下側電極50を形成する。
(ステップB4)
その後、図16Dに示すように、下側基板22上の下側電極50の周囲に絶縁材料(レジスト)172を印刷する。
(ステップB5)
そして、図16Eに示すように、レジスト172上に粘着材182を印刷して、レジスト172と粘着材182とからなる下側基板スペーサ192を形成する。
(ステップB6)
次に、下側電極50上に絶縁材料、例えばシリコンゴムを印刷し、図16Fに示すように複数の電極スペーサ90を形成する。これにより下側積層体202が完成する。
次に、上述した上側積層体形成工程により形成された上側積層体201と、下側積層体形成工程により形成された下側積層体202とを接合して一体化する(積層体接合工程)。このとき、上側積層体201の上側電極60と下側積層体202の下側電極50とが互いに対向するように上側積層体201と下側積層体202とを重ね合わせる。上側積層体201の上側基板スペーサ191の粘着材181と、下側積層体202の下側基板スペーサ192の粘着材182とによって上側積層体201と下側積層体202とが接着される。これにより感圧センサ20Aが完成する。
ここで、上側積層体201のレジスト171上の粘着材181(図15E参照)と下側積層体202のレジスト172上の粘着材182(図16F参照)には、リム断面周方向Rに対応する方向に不連続部181A,182Aが形成されている。このような不連続部181A,182Aを形成することにより、完成した感圧センサ20Aをリム12に取り付ける際に上側基板26及び下側基板22に生じる表面の皺などを不連続部181A,182Aで吸収することができ、感圧センサ20Aのリム12への取付が容易になる。
本実施形態では、上側電極60及び下側電極50の双方を感圧電極とした例について説明したが、上側電極60及び下側電極50の一方のみを感圧電極にしてもよい。その場合には、上述したステップA3又はステップB3が不要となる。
また、上述したステップA2〜A5とステップB2〜B5とは同様の工程であるため、同一の印刷装置を用いてステップA2とステップB2とを同時に行い、ステップA3とステップB3とを同時に行い、ステップA4とステップB4とを同時に行い、ステップA5とステップB5とを同時に行ってもよい。その場合には、感圧センサの製造時間が短くなるためスループットが向上する。
さてこれまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいものであることは言うまでもない。
なお、本明細書において使用した用語「下」及び「上」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
1 把持検出装置
10 ステアリングホイール
12 リム
14 ハブ
15 スポーク
16 コア
17 緩衝材
18 スキン
20A,20B,20C 感圧センサ
21A,21B,21C 接続部
22 下側基板
22A 基板片
24 基板スペーサ
24A 基板スペーサ片
25 貫通孔
26 上側基板
26A 基板片
30 把持検出部
32AJ,32BJ 検出回路
34 判断部
40 接続配線部
41〜46 端子
50 下側電極
51〜55 配線
60 上側電極
62 配線
75 電極ユニット
80 電極対
90 電極スペーサ
91 電極スペーサ列
150,160 電極部
161,162 感圧インク
171,172 レジスト
181,182 粘着材
181A,182A 不連続部
191 上側基板スペーサ
192 下側基板スペーサ
201 上側積層体
202 下側積層体

Claims (14)

  1. ステアリングホイールのリムに組み込まれるセンサであって、
    前記リムに取付可能な下側基板と、
    前記下側基板の上方に配置される上側基板と、
    前記下側基板の上面に取り付けられる下側電極と、該下側電極に対向するように前記上側基板の下面に取り付けられる上側電極とにより構成される少なくとも1つの電極対であって、前記上側電極及び前記下側電極の少なくとも一方が感圧電極により構成されている少なくとも1つの電極対と、
    前記少なくとも1つの電極対の周囲に配置される基板スペーサであって、前記上側基板と前記下側基板との間に配置される基板スペーサと、
    互いに対向する前記下側電極と前記上側電極とが離間するように前記下側電極と前記上側電極との間に配置される複数の電極スペーサと、
    前記下側電極に接続される下側配線と、
    前記上側電極に接続される上側配線と、
    を備えたことを特徴とするセンサ。
  2. 前記複数の電極スペーサは、前記リムが延びる方向に垂直な断面の周方向に対応する第1の方向に沿って配置される複数の電極スペーサからなる電極スペーサ列を含むことを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記電極スペーサ列を前記リムが延びる方向に対応する第2の方向に沿って複数設けたことを特徴とする請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記複数の電極スペーサは、前記第1の方向及び前記第2の方向において交互にずらして配置されていることを特徴とする請求項3に記載のセンサ。
  5. 前記少なくとも1つの電極対は、前記リムが延びる方向に垂直な断面の周方向に対応する第1の方向に沿って配置された複数の電極対を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のセンサ。
  6. 前記上側配線及び前記下側配線の少なくとも一方は、前記第1の方向に沿って配置された複数の電極対に対して異なるチャンネルで接続されることを特徴とする請求項5に記載のセンサ。
  7. 前記少なくとも1つの電極対は、前記リムが延びる方向に対応する第2の方向に沿って配置された複数の電極対を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のセンサ。
  8. 前記上側配線及び前記下側配線の少なくとも一方は、前記第2の方向に沿って配置された複数の電極対に対して異なるチャンネルで接続されることを特徴とする請求項7に記載のセンサ。
  9. 前記複数の電極スペーサはシリコンゴムから形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のセンサ。
  10. ステアリングホイールのリムに組み込まれた請求項1から9のいずれか一項に記載のセンサと、
    前記センサの前記上側配線及び前記下側配線に接続され、前記センサの前記上側電極と該上側電極に対向する前記下側電極との間の導通状態に基づいて運転者が前記リムを把持したことを検出する把持検出部と、
    を備えたことを特徴とする把持検出装置。
  11. 第1の積層体を形成する第1の積層体形成工程であって、
    1)絶縁材料からなり、可撓性を有する第1の基板を準備する第1の基板準備工程と、
    2)前記第1の基板上に導電材料を含む少なくとも1種類の材料を印刷することにより第1の配線部及び第1の電極を形成する第1の導電部形成工程と、
    3)前記第1の基板上の前記第1の電極の周囲に絶縁材料及び粘着材を印刷することにより第1の基板スペーサを形成する第1の基板スペーサ形成工程と、
    を含む第1の積層体形成工程と、
    第2の積層体を形成する第2の積層体形成工程であって、
    1)絶縁材料からなり、可撓性を有する第2の基板を準備する第2の基板準備工程と、
    2)前記第2の基板上に導電材料を含む少なくとも1種類の材料を印刷することにより第2の配線部及び第2の電極を形成する第2の導電部形成工程と、
    3)前記第2の基板上の前記第2の電極の周囲に絶縁材料及び粘着材を印刷することにより第2の基板スペーサを形成する第2の基板スペーサ形成工程と、
    4)前記第2の電極上に絶縁材料を印刷することにより複数の電極スペーサを形成する電極スペーサ形成工程と、
    を含む第2の積層体形成工程と、
    前記第1の積層体形成工程により形成された前記第1の積層体の前記第1の電極と、前記第2の積層体形成工程により形成された前記第2の積層体の前記第2の電極とが互いに対向するように前記第1の積層体の粘着材と前記第2の積層体の粘着材とを接合させてセンサを形成する積層体接合工程と、
    を含み、
    前記第1の導電部形成工程及び前記第2の導電部形成工程の少なくとも一方は、
    前記第1の基板又は前記第2の基板上に導電材料を印刷することにより前記第1の配線部及び前記第1の電極の一部又は前記第2の配線部及び前記第2の電極の一部を形成する工程と、
    前記第1の電極の一部又は前記第2の電極の一部の上に感圧材料を印刷することにより前記第1の電極又は前記第2の電極を形成する工程と、
    を含む
    ことを特徴とするセンサの製造方法。
  12. 前記第1の導電部形成工程と前記第2の導電部形成工程とを同時に行い、
    前記第1の基板スペーサ形成工程と前記第2の基板スペーサ形成工程とを同時に行う
    ことを特徴とする請求項11に記載のセンサの製造方法。
  13. 前記第1の導電部形成工程は、
    前記第1の基板上に導電材料を印刷することにより前記第1の配線部及び前記第1の電極の一部を形成する工程と、
    前記第1の電極の一部の上に感圧材料を印刷することにより前記第1の電極を形成する工程と、
    を含み、
    前記第2の導電部形成工程は、
    前記第2の基板上に導電材料を印刷することにより前記第2の配線部及び前記第2の電極の一部を形成する工程と、
    前記第2の電極の一部の上に感圧材料を印刷することにより前記第2の電極を形成する工程と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載のセンサの製造方法。
  14. 前記電極スペーサ形成工程において、前記複数の電極スペーサを形成する絶縁材料としてシリコンゴムを用いることを特徴とする請求項11から13のいずれか一項に記載のセンサの製造方法。
JP2015157359A 2015-08-07 2015-08-07 把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法 Withdrawn JP2017037756A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015157359A JP2017037756A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015157359A JP2017037756A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017037756A true JP2017037756A (ja) 2017-02-16

Family

ID=58048431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015157359A Withdrawn JP2017037756A (ja) 2015-08-07 2015-08-07 把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017037756A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210133130A (ko) * 2020-04-28 2021-11-05 주식회사 코모스 운전자 파지감지 패드의 제조방법
US20220252432A1 (en) * 2019-07-23 2022-08-11 ZF Automotive Safety Germany GmbH Steering device sensor, measurement system, operator control system, and steering device
KR20230082738A (ko) * 2021-12-01 2023-06-09 주식회사 코모스 운전자 파지감지 스티어링 휠 및 이에 사용되는 파지감지 센서 패드

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220252432A1 (en) * 2019-07-23 2022-08-11 ZF Automotive Safety Germany GmbH Steering device sensor, measurement system, operator control system, and steering device
KR20210133130A (ko) * 2020-04-28 2021-11-05 주식회사 코모스 운전자 파지감지 패드의 제조방법
KR102539308B1 (ko) * 2020-04-28 2023-06-02 주식회사 코모스 운전자 파지감지 패드의 제조방법
KR20230082738A (ko) * 2021-12-01 2023-06-09 주식회사 코모스 운전자 파지감지 스티어링 휠 및 이에 사용되는 파지감지 센서 패드
KR102639893B1 (ko) 2021-12-01 2024-02-26 주식회사 코모스 운전자 파지감지 스티어링 휠 및 이에 사용되는 파지감지 센서 패드

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10654486B2 (en) Sensor systems integrated with steering wheels
JP2017188458A (ja) 把持検出装置
JP6482760B2 (ja) 静電容量センサ及びステアリング並びにステアリングシステム
US9182845B2 (en) Sensor
JP5866654B1 (ja) ヒータ装置、ステアリングホイール、および運輸装置
WO2014123222A1 (ja) 静電容量センサ及びステアリング
JP5995362B2 (ja) 分布量センサおよび分布量計測システム
US10983016B2 (en) Monitoring system for motor vehicles
JP2017188457A (ja) 把持検出装置
JP2019002712A (ja) 静電センサ
JP2019023009A (ja) ステアリングホイール、ステアリングホイールユニットおよびセンサシート
JP2017037756A (ja) 把持検出装置、センサ、及びセンサの製造方法
JP6839127B2 (ja) 圧力センサ、圧力センサの製造方法
WO2010137464A1 (ja) 着座センサ
WO2019202977A1 (ja) 静電検出装置
US20170282956A1 (en) Steering device
JP2018039478A (ja) 把持検出装置、静電容量センサ、把持検出装置の製造方法、及び静電容量センサの製造方法
JP2017024603A (ja) 把持検出装置及び静電容量センサ
JP2016190570A (ja) 把持検出装置及び静電容量センサ
JP2016193668A (ja) 把持検出装置
JP6527803B2 (ja) 把持検出装置及びセンサ
JP2010181303A (ja) 感圧センサおよびこれを用いた乗員検知装置
JP2017215203A (ja) 把持検出装置及び感圧センサ
JP2017207463A (ja) 感圧センサ及び把持検出装置
JP2017171298A (ja) 把持状態検出センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180620

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20181026