JP2017037016A - 建設工事支援プログラム、建設工事支援装置、建設工事支援方法および建設工事支援システム - Google Patents

建設工事支援プログラム、建設工事支援装置、建設工事支援方法および建設工事支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】現在位置における設計情報との差を容易に確認できる建設工事支援プログラムを提供する。
【解決手段】本建設工事支援プログラムは、建設工事の構成点毎に設計によって決定された前記構成点毎の位置を含む設計情報を記憶する設計情報記憶部を有するコンピュータに、測定対象とする現在位置を示す位置情報を取得させ、位置情報と設計情報とに基づいて、現在位置における設計情報に相当する補間値を算出させ、位置情報と補間値との差を算出させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、建設工事支援プログラム、建設工事支援装置、建設工事支援方法および建設工事支援システムに関する。
建設工事においては、設計データを基に測量によって構造物を配置する位置を示す設計情報が決定される。設計情報は、設計値または設計座標ということもできる。設計情報が決定されると、構造物の配置の目安となる杭が所定間隔を空けて設置される。建設工事現場における構造物の設置は、設置された杭を基準に行われる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2015−125099号公報
しかしながら、基準となる杭は所定間隔を空けて設置されるため、構造物を設置する場所に杭が設置されていない場合がある。このような場所に構造物を設置する場合、位置の基準となる杭が無いため、構造物の現在位置と設計情報との差を確認する事は難しい。このような場合、構造物を設置する作業員は、既設の構造物との位置関係を考慮して構造物の設置位置を決定する。その結果、構造物を設置してから設計とのずれが発覚する場合がある。そのため、作業に手戻りが発生し、建設工事が遅延する虞がある。また、道路のカーブ部分のような複雑な構造を有する場所への構造物の設置は、より一層困難となる。そこで、開示の技術の1つの側面は、現在位置における設計情報との差を容易に確認できる建設工事支援プログラムを提供することを課題とする。
本発明の1つの側面は、次のような建設工事支援プログラムによって例示される。本建設工事支援プログラムは、建設工事の構成点毎に設計によって決定された構成点毎の位置を含む設計情報を記憶する設計情報記憶部を有するコンピュータに、測定対象とする現在位置を示す位置情報を受信させ、位置情報と設計情報とに基づいて、現在位置における設計情報に相当する補間値を算出させ、位置情報と補間値との差を算出させる。
このような発明によれば、構成点毎に決定された設計情報と測定対象とする現在位置の位置情報とに基づいて、現在位置における設計情報に相当する補間値が算出される。さらに、現在位置の位置情報と算出された補間値との差が算出される。そのため、現在位置が設計情報が決定されていない場所であっても、現在位置における設計情報との差を把握できる。
また、本発明は、次の特徴を有してもよい。コンピュータに、建設工事対象となる範囲における特定位置の指定を受け付けさせ、現在位置から特定位置への距離および方向を算出させる。このような発明によれば、現在位置から指定された特定位置への距離および方向を容易に把握できる。
また、本発明は、次の特徴を有してもよい。コンピュータに、現在位置を通る所定方向
の直線と構成点を通る所定方向とは異なる方向の直線との交点を求めさせ、交点と設計情報とに基づいて、交点における設計情報に相当する補間値を算出させ、補間値に基づいて現在位置を含む建設工事対象の所定方向の直線による断面図を作成させる。このような発明によれば、設計情報が決定されていない場所においても、当該場所における設計情報に相当する補間値を算出することで、所定方向の直線による建設工事対象の断面図を容易に作成できる。
また、本発明は、次の特徴を有してもよい。所定方向は横方向であり、所定方向と異なる方向は縦方向である。このような発明によれば、建設工事対象の横断面図を容易に作成できる。
また、本発明は、次の特徴を有してもよい。コンピュータは、建設工事対象となる範囲の平面図を記憶する平面図記憶部をさらに有し、コンピュータに、平面図に現在位置を示す図形を描画して平面ビューを作成させる。このような発明によれば、平面図上に現在位置が表示されることで、建設工事対象範囲において容易に現在位置を把握できる。
本発明は、さらに、建設工事支援装置、建設工事支援方法および建設工事支援システムとして把握する事も可能である。
本建設工事支援プログラムは、現在位置における設計情報との差を容易に確認することができる。
図1は、第1実施形態における建設工事支援システムの一例を示す図である。 図2は、プリズムポールの一例を示す図である。 図3は、プリズムポールの使用例を示す図である。 図4は、トータルステーションの一例を示す図である。 図5は、携帯情報端末の一例を示す図である。 図6は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図7は、携帯情報端末の処理ブロックの一例を示す図である。 図8は、初期設定部の処理フローの一例を示す図である。 図9は、初期設定の設定対象を選択するダイアログの一例を示す図である。 図10は、プリズム高の初期設定を行うプリズム高設定ダイアログの一例を示す図である。 図11は、オフセットの初期設定を行うオフセット設定ダイアログの一例を示す図である。 図12は、勾配利用チェックボックスがオンに設定された場合のオフセット設定の一例を示す図である。 図13は、勾配利用チェックボックスがオフに設定された場合のオフセット設定の一例を示す図である。 図14は、構築形状の初期設定を行う構築形状設定ダイアログの一例を示す図である。 図15は、歩幅の初期設定を行う歩幅設定ダイアログの一例を示す図である。 図16は、位置情報取得部の処理フローの一例を示す図である。 図17は、観測点記録ダイアログの一例を示す図である。 図18は、補間部の処理フローの一例を示す図である。 図19は、補間計算を行う道路の平面図の一例である。 図20は、図19のNO.1の横断線における道路の横断面の一例を示す図である。 図21は、図19のNO.2の横断線における道路の横断面の一例を示す図である。 図22は、補間地点における横断面の一例を示す図である。 図23は、図19のNO.1の横断線における道路の横断面の一例を示す図である。 図24は、図19のNO.2の横断線における道路の横断面の一例を示す図である。 図25は、補間地点における横断面の一例を示す図である。 図26は、設計差算出部の処理フローの一例を示す図である。 図27は、誘導部の処理フローの一例を示す図である。 図28は、断面ビュー作成部の処理フローの一例を示す図である。 図29は、断面ビュー作成部が作成した横断ビューの一例を示す図である。 図30は、平面ビュー作成部の処理フローの一例を示す図である。 図31は、平面ビュー作成部が作成した平面ビューの一例を示す図である。 図32は、道路に設けられる側溝の一例を示す図である。 図33は、作業員による側溝の設置手順の一例を示す図である。 図34は、作業員が道路に側溝を設置する様子を示す平面図の一例である。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る建設工事支援システムについて説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における建設工事支援システム1の一例を示す図である。建設工事支援システム1は、プリズムポール10、トータルステーション20および携帯情報端末30を含む。図1では、道路500を敷設する道路工事の建設工事現場の様子が例示されている。図1では、道路500の設計によって標高を含む位置が設計情報として決定された箇所に杭が設置されている。設置される杭は、中心杭503および幅杭505を含む。中心杭503は、道路500の幅方向における中心位置を示す杭である。中心杭503のうち、図1の中心杭503aを測量の開始地点を例示するBeginning Point(BP)と
し、中心杭503bを測量の終了地点を例示するEnd Point(EP)とする。幅杭505
は、道路500の幅方向の境界位置を示す杭である。中心杭503および幅杭505は、道路500の長手方向に沿って複数設置される。設置される中心杭503の間隔および幅杭505の間隔は、例えば、20mである。以下、本明細書において、設計情報が定まっている地点を構成点506と称する。なお、図1では、構成点506として中心杭503および幅杭505が例示されているが、中心杭503と幅杭505との間に補助的な構成点506を設けてもよい。
中心線501は、複数の中心杭503を結んだ仮想的な線である。境界線502は、複数の幅杭505を結んだ仮想的な線である。横断線504は、中心線501と直交し、中心杭503と幅杭505とを結ぶ仮想的な線である。以上の説明の通り、設計情報が決定された箇所には目印となる杭が設置されているものの、それ以外の地点では、設計情報は定まっていない。以下、本明細書において、BPである中心杭503aとEPである中心杭503bとを結ぶ線の接線方向を道路500の縦方向とする。また、中心杭503aと中心杭503bとを結ぶ線の法線方向を道路500の横方向とする。中心杭503aと中
心杭503bとを結ぶ線は、直線または曲線を含む。道路500の横方向は幅方向とも称する。また、BPである中心杭503aからEPである中心杭503bへ向かう方向を前方向、その逆を後ろ方向とする。さらに、図1の前方向を向いた状態の右側を右方向、その逆方向を左方向とする。さらに、座標として位置を表現する場合、道路500の南北方向をX軸、東西方向をY軸、高さ方向をZ軸とする。
図2は、プリズムポール10の一例を示す図である。プリズムポール10は、プリズム11、ポール12および石突部13を有する。ポール12は、所定長さを有する棒状の部材である。ポール12の両端部のうち、一方の端部にはプリズム11が取り付けられ、他方の端部には石突部13が設けられる。プリズム11は、入射した光を入射した方向に反射する。プリズム11は、例えば、360度プリズムである。図3は、プリズムポール10の使用例を示す図である。プリズムポール10を使用する際は、作業員400は、プリズムポール10のポール12を把持することで、石突部13が地面または施工対象の物体に接触した状態でプリズムポール10が鉛直に立つように支持する。すなわち、地面から地面からプリズム11の中心までの高さhは、プリズム11の半径、ポール12の長さおよび石突部13の長さによって規定される。以下、本明細書において、作業員400によって把持されるプリズムポール10の石突部13の先端の位置を観測点と称する。観測点は、「測定対象とする現在位置」の一例である。プリズム11は、「反射部材」の一例である。
図4は、トータルステーション20の一例を示す図である。トータルステーション20は、光20Lを出射し、光20Lの反射光に基づいて、光20Lを反射した反射部材の位置を算出する情報処理装置である。トータルステーション20は、本体部21、出射部22、受光部23および三脚24を有する。本体部21には、出射部22および受光部23が設けられる。出射部22は、プリズムポール10のプリズム11に向けて光20Lを所定周期で出射する。所定周期は、例えば、20Hzである。受光部23は、プリズムポール10のプリズム11によって反射された反射光を受光する。トータルステーション20の本体部21は、受光部23によって受光した反射光に基づいて、プリズムポール10のプリズム11の位置を算出する。本体部21は、高さ方向および水平方向に回転可能である。すなわち、本体部21の出射部22は、トータルステーション20を中心に様々な方向に対して光20Lを出射できる。その結果、トータルステーション20は、道路500の様々な場所における反射部材の位置を算出できる。本体部21は、図示しない無線通信ネットワークによって、算出した位置を携帯情報端末30に送信する。無線通信ネットワークは、情報処理装置が互いに無線による通信が可能であれば、特に限定されない。無線通信ネットワークは、例えば、無線LAN、携帯電話の通信回線、ブルートゥース(登録商標)またはInfrared Data Association(IrDA)である。三脚24は、伸縮可能な脚を
三本有する台であり、本体部21を支持する。三脚24の脚を伸縮させることで、本体部21の高さを変更可能である。トータルステーション20は、「位置測定装置」の一例である。受光部23は、「検知部」の一例である。本体部21は、「位置算出部」および「送信部」の一例である。
図5は、携帯情報端末30の一例を示す図である。携帯情報端末30は、無線通信ネットワークによって無線通信可能な可搬型情報処理装置である。携帯情報端末30は、ディスプレイ31およびタッチパネル32を有する。ディスプレイ31は、携帯情報端末30による演算結果等を表示する出力部である。タッチパネル32は、ディスプレイ31と重ねて配置され、作業員400の指等によるタッチ操作を受け付ける入力装置である。携帯情報端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンまたはPersonal Digital Assistant(PDA)である。携帯情報端末30は、「建設工事支援装置」の一例である。
図6は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、通信部104および接続バスB1を含む。プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103および通信部104は、接続バスB1によって相互に接続されている。情報処理装置100は、トータルステーション20および携帯情報端末30として利用できる。
情報処理装置100では、プロセッサ101が補助記憶部103に記憶されたプログラムを主記憶部102の作業領域に展開し、プログラムの実行を通じて周辺装置の制御を行う。これにより、情報処理装置100は、所定の目的に合致した処理を実行することができる。主記憶部102および補助記憶部103は、情報処理装置100が読み取り可能な記録媒体である。
主記憶部102は、プロセッサ101から直接アクセスされる記憶部として例示される。主記憶部102は、Random Access Memory(RAM)およびRead Only Memory(ROM)を含む。
補助記憶部103は、各種のプログラムおよび各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶部103は外部記憶装置とも呼ばれる。補助記憶部103には、オペレーティングシステム(Operating System、OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、通信部104を介して接続される外部装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。外部装置等には、例えば、コンピュータネットワーク等で接続された、他の情報処理装置および外部記憶装置が含まれる。なお、補助記憶部103は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドシステムの一部であってもよい。
補助記憶部103は、例えば、Erasable Programmable ROM(EPROM)、ソリッド
ステートドライブ(Solid State Drive、SSD)、ハードディスクドライブ(Hard Disk
Drive、HDD)等である。また、補助記憶部103は、例えば、Compact Disc(CD)ドライブ装置、Digital Versatile Disc(DVD)ドライブ装置、Blu-ray(登録商標)Disc(BD)ドライブ装置等である。また、補助記憶部103は、Network Attached Storage(NAS)あるいはStorage Area Network(SAN)によって提供されてもよい。
情報処理装置100が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、情報処理装置100から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうち情報処理装置100から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、情報処理装置100に固定された記録媒体としてハードディスク、SSDあるいはROM等がある。
通信部104は、例えば、無線ネットワークとのインターフェースである。通信部104は、無線ネットワークを介して外部の装置と通信を行う。
情報処理装置100は、例えば、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける入力部をさらに備えてもよい。このような入力部として、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、加速度センサーあるいは音声入力装置といった入力デバイスを例示できる。
情報処理装置100は、例えば、プロセッサ101で処理されるデータや主記憶部102に記憶されるデータを出力する出力部を備えるものとしてもよい。このような、出力部として、Cathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、Liquid Crystal Display(LCD)
、Plasma Display Panel(PDP)、Electroluminescence(EL)パネル、有機ELパ
ネルあるいはプリンタといった出力デバイスを例示できる。
<携帯情報端末30の処理ブロック>
図7は、携帯情報端末30の処理ブロックの一例を示す図である。図7では、初期設定部301、位置情報取得部302、補間部303、設計差算出部304、誘導部305、断面ビュー作成部306および平面ビュー作成部307の各処理ブロックが例示されている。また、図7には、初期パラメータ記憶部308、位置情報記憶バッファ309a、位置情報記憶部309b、設計情報記憶部310および平面図記憶部311の各記憶部が例示されている。例えば、図6のプロセッサ101が図7の各ブロックとして主記憶部102に展開されたコンピュータプログラムを実行する。ただし、図7のいずれかのブロックの少なくとも一部はハードウェア回路、専用のプロセッサまたはデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)を含んでもよい。コンピュータプログラムは、「建設工事支援プログラム」の一例である。
携帯情報端末30のプロセッサ101は、初期設定部301として、初期パラメータの入力を受け付ける。初期パラメータは、プリズム11の高さ、構築形状、オフセットおよび歩幅を含む。プリズム11の高さは、例えば、図2のように把持されたプリズムポール10の石突部13の先端からプリズム11の中心までの高さhである。プリズム11の高さには、例えば、プリズムポール10のプリズム11の半径、ポール12の長さおよび石突部13の長さの和が入力される。プリズム11の半径は、プリズム11の中心からプリズム11とポール12との接合部分までの距離を含む。構築形状は、例えば、道路500の建設工事であれば、路床、路盤および完成形の各段階における形状を含む。路床は、道路の土台部分であり、地面を掘り下げたうえで地ならしをし堅くした地盤である。路盤は、構築された路床の上に構築される砕石、砂利、砂等の地盤である。完成形は、構築された路床および路盤の上に舗装を行った状態である。すなわち、構築形状は、建設工事の進行状況を示す情報という事も出来る。オフセットは、指定された構成点506からのオフセットを指定する。オフセットが指定されると、携帯情報端末30は、指定された構成点506からオフセット分だけずらした位置とプリズム11との位置の差を算出する。歩幅には、例えば、作業員400の歩幅が入力される。
携帯情報端末30のプロセッサ101は、位置情報取得部302として、トータルステーション20からプリズム11の位置を示す情報を、図6の通信部104を介して取得する。位置情報取得部302は、取得した位置情報を基に観測点の位置情報を算出する。位置情報取得部302は、算出した観測点の位置情報を位置情報記憶バッファ309aに記憶させる。また、位置情報取得部302は、算出した観測点の位置情報を、作業員400の指示に応じて、各々の観測点を識別する情報を付した上で位置情報記憶部309bに記憶させる。位置情報取得部302は、「位置情報受信部」の一例である。
携帯情報端末30のプロセッサ101は、補間部303として、位置情報記憶バッファ309aに記憶された観測点の位置情報によって示される位置における設計情報を補間する。すなわち、補間部303は、構成点506以外の地点における設計情報を算出できる。上述の通り、設計情報は、構成点506においては決定されているものの、構成点506以外の地点においては決定されていない。そこで、補間部303は、設計情報記憶部310を参照し、位置情報記憶バッファ309aに記憶された観測点の位置情報によって示される位置と、その近くに配置された構成点506の設計情報を取得する。補間部303は、取得した構成点506の設計情報に基づいて、観測点の位置情報によって示される位置における設計情報を補間する。さらに、補間部303は、位置情報記憶バッファ309aに記憶された観測点の位置情報によって示される位置がいずれかの構成点506と一致する場合、当該構成点506における設計情報を出力する。補間部303は、「補間値算
出部」の一例である。
携帯情報端末30のプロセッサ101は、設計差算出部304として、位置情報記憶バッファ309aに記憶された観測点の位置情報と設計情報との標高差である設計差を算出する。設計差算出部304は、位置情報記憶バッファ309aに記憶された観測点の位置情報とと補間部303が補完した設計情報との差に基づいて、設計差を算出する。
携帯情報端末30のプロセッサ101は、誘導部305として、観測点から指定された構成点506までの距離を算出する。誘導部305は、位置情報記憶バッファ309aに記憶された観測点の位置情報と指定された構成点506の設計情報との差に基づいて、観測点から指定された構成点506までの距離および方向を算出する。さらに、誘導部305は、観測点から指定された構成点506までの歩数を算出する事も出来る。
携帯情報端末30のプロセッサ101は、断面ビュー作成部306として、位置情報記憶バッファ309aに記憶された観測点の位置情報によって示される位置における断面ビューを作成する。作成する断面ビューは、例えば、横断図による横断ビューである。
携帯情報端末30のプロセッサ101は、平面ビュー作成部307として、平面図記憶部311に記憶された平面図を取得する。平面ビュー作成部307は、位置情報取得部302によって取得された位置情報によって示される位置および各構成点506の位置を平面図記憶部311から取得した平面図に描画して平面ビューを作成する。
初期パラメータ記憶部308には、初期設定部301によって設定された設定値が記憶される。初期パラメータ記憶部308は、例えば、主記憶部102または補助記憶部103上に構築される。
位置情報記憶バッファ309aには、現時点の観測点の位置情報が一時的に記憶される。すなわち、位置情報記憶バッファ309aには、位置情報取得部302によって取得された最新の観測点の位置情報が記憶される。位置情報記憶バッファ309aは、例えば、主記憶部102または補助記憶部103上に構築される。
位置情報記憶部309bには、観測点の位置情報の履歴が記憶される。位置情報記憶部309bに記憶される位置情報には、各々の位置情報を識別する情報が付与される。位置情報記憶バッファ309aは、例えば、主記憶部102または補助記憶部103上に構築される。
設計情報記憶部310には、構築形状毎の各構成点506の設計情報が記憶される。すなわち、設計情報記憶部310には、建設工事の進行状況毎の各構成点506の設計情報が記憶される。設計情報記憶部310には、例えば、道路の建設工事であれば、完成形、路盤および路床の各段階における設計情報が記憶される。設計情報記憶部310は、例えば、主記憶部102または補助記憶部103上に構築される。
平面図記憶部311には、建設工事の各段階における平面図が記憶される。平面図記憶部311には、例えば、路盤、路床および完成形の各段階の平面図が記憶される。平面図記憶部311は、例えば、主記憶部102または補助記憶部103上に構築される。
<初期設定部301の処理フロー>
図8は、初期設定部301の処理フローの一例を示す図である。以下、図8を参照して、初期設定部301の処理フローについて説明する。
T1では、初期設定部301は、携帯情報端末30のディスプレイ31に初期設定の入力を受け付けるダイアログを出力する。図9は、初期設定の設定対象を選択する選択ダイアログD1の一例を示す図である。選択ダイアログD1は、ディスプレイ31上に表示される。選択ダイアログD1は、プリズム高ボタンD11、オフセットボタンD12、形状選択ボタンD13および歩幅設定ボタンD14の各ボタンが配置されている。プリズム高ボタンD11、オフセットボタンD12、形状選択ボタンD13および歩幅設定ボタンD14のいずれかのボタンが押下されると、指定された項目を設定する画面がディスプレイ31に表示される。
T2では、初期設定部301は、設定値の受付および設定値の記憶を行う。図10は、プリズム高の初期設定を行うプリズム高設定ダイアログD2の一例を示す図である。図9においてプリズム高ボタンD11が押下されると、図10のプリズム高設定ダイアログD2がディスプレイ31に表示される。プリズム高設定ダイアログD2は、プリズム高入力欄D21、OKボタンD22およびキャンセルボタンD23を含む。プリズム高入力欄D21には、プリズムポール10のプリズム11の高さであるプリズム高が入力される。プリズム高入力欄D21に入力されるプリズム高の単位は、例えば「m(メートル)」である。図10では、プリズム高として、「1.600」が入力されている。すなわち、プリズム
高として、1.600mが指定されている。OKボタンD22が押下されると、入力されたプリズム高が反映される。すなわち、初期設定部301は、プリズム高入力欄D21に入力された値を初期パラメータ記憶部308に記憶させる。キャンセルボタンD23が押下されると、プリズム高入力欄D21に入力された値は初期パラメータ記憶部308に記憶されず、ディスプレイ31には図9に例示される選択ダイアログD1が表示される。
図11は、オフセットの初期設定を行うオフセット設定ダイアログD3の一例を示す図である。図9においてオフセットボタンD12が押下されると、図11のオフセット設定ダイアログD3がディスプレイ31に表示される。オフセット設定ダイアログD3は、勾配利用チェックボックスD31、左ボタンD32、横方向オフセット入力欄D33、右ボタンD34、クリアボタンD35、上ボタンD36、高さ方向オフセット入力欄D37、下ボタンD38、クリアボタンD39、OKボタンD310およびキャンセルボタンD311を含む。
横方向オフセット入力欄D33には、横方向のオフセットが入力される。横方向オフセット入力欄D33に入力されるオフセットの単位は、例えば、「m(メートル)」である。左ボタンD32がオンに設定されると、横方向オフセット入力欄D33に入力されたオフセットは、指定された構成点506から左方向へのオフセットとして扱われる。右ボタンD34がオンに設定されると、横方向オフセット入力欄D33に入力されたオフセットは、指定された構成点506から右方向へのオフセットとして扱われる。クリアボタンD35が押下されると、横方向オフセット入力欄D33がクリアされる。
高さ方向オフセット入力欄D37には、高さ方向のオフセットが入力される。高さ方向オフセット入力欄D37に入力されるオフセットの単位は、例えば、「m(メートル)」である。上ボタンD36がオンに設定されると、高さ方向オフセット入力欄D37に入力されたオフセットは、指定された構成点506から上方向へのオフセットとして扱われる。下ボタンD38がオンに設定されると、高さ方向オフセット入力欄D37に入力されたオフセットは、指定された構成点506から下方向へのオフセットとして扱われる。クリアボタンD39が押下されると、高さ方向オフセット入力欄D37がクリアされる。
勾配利用チェックボックスD31は、オフセットを指定する位置の直前の勾配をオフセットの指定に利用するか否かを指定する。勾配利用チェックボックスD31がオンに設定された場合、オフセットを指定する位置の直前の勾配をオフセットの指定に利用する。こ
の場合、オフセットの指定では、横方向オフセット入力欄D33へ横方向のオフセットの指定を行い、高さ方向オフセット入力欄D37への入力は行わない。
図12は、勾配利用チェックボックスD31がオンに設定された場合のオフセット設定の一例を示す図である。図12では、横方向オフセット入力欄D33に3.000mが指定さ
れ、左ボタンD32がオンに設定された場合が例示される。図12では、勾配利用チェックボックスD31がオンに設定されているため、指定された構成点506の直前の勾配をオフセットとして指定された水平距離分だけ延長した地点をオフセット位置としている。
勾配利用チェックボックスD31がオフに設定された場合、オフセットを指定する位置の直前の勾配をオフセットの指定に利用しない。この場合、オフセットの指定では、横方向オフセット入力欄D33および高さ方向オフセット入力欄D37へオフセットの指定を行う。OKボタンD310が押下されると、入力されたオフセットが反映される。すなわち、初期設定部301は、入力されたオフセットを初期パラメータ記憶部308に記憶させる。キャンセルボタンD311が押下されるとオフセットの入力が中断され、図9に例示される画面が表示される。
図13は、勾配利用チェックボックスD31がオフに設定された場合のオフセット設定の一例を示す図である。図13では、横方向オフセット入力欄D33に3.000mが指定さ
れ、左ボタンD32がオンに設定されている。また、高さ方向オフセット入力欄D37には1.000mが指定され、下ボタンD38がオンに設定されている。そのため、図13では
、指定された構成点506から左方向に3.000m、下方向に1.000mの地点をオフセット位置としている。
図14は、構築形状の初期設定を行う構築形状設定ダイアログD4の一例を示す図である。図9において形状選択D13のボタンが押下されると、図14の構築形状設定ダイアログD4がディスプレイ31に表示される。図14では、選択できる構築形状として、「完成形」、「路盤」および「路床」が例示されている。ラジオボタンR1がオンに設定されると、構築形状として「完成形」が選択される。同様に、ラジオボタンR2をオンに設定する事で「路盤」が、ラジオボタンR3をオンに設定する事で「路床」が、構築形状として選択される。初期設定部301は、選択された構築形状を示す情報を初期パラメータ記憶部308に記憶させる。
図15は、歩幅の初期設定を行う歩幅設定ダイアログD5の一例を示す図である。図9において歩幅設定ボタンD14が押下されると、図15の歩幅設定ダイアログD5がディスプレイ31に表示される。歩幅設定ダイアログD5は、歩幅入力欄D51、OKボタンD52およびキャンセルボタンD53を含む。歩幅入力欄D51には、作業員400の歩幅が入力される。歩幅の単位は、例えば、「m(メートル)」である。図15では、歩幅入力欄D51に「0.76」と入力されている。すなわち、歩幅として「0.76m」が指定され
ている。OKボタンD52が押下されると、入力された歩幅が反映される。すなわち、初期設定部301は、入力された歩幅を初期パラメータ記憶部308に記憶させる。キャンセルボタンD53が押下されると歩幅の設定が中断され、図9に例示される画面が表示される。
<位置情報取得部302の処理フロー>
図16は、位置情報取得部302の処理フローの一例を示す図である。以下、図16を参照して、位置情報取得部302の処理フローについて説明する。
T11では、位置情報取得部302は、通信部104等を介してトータルステーション20からプリズムポール10の位置を示す位置情報を取得する。T12では、位置情報取
得部302は、初期パラメータ記憶部308を参照してプリズム高を取得する。位置情報取得部302は、T11で取得した位置情報の高さの値からプリズム高を引くことで観測点の位置情報を算出する。T13では、位置情報取得部302は、観測点の位置情報を位置情報記憶バッファ309aに記憶させる。さらに、位置情報取得部302は、作業員400の指示に応じて、観測点の位置情報を位置情報記憶部309bに記憶させる。
図17は、観測点記録ダイアログD6の一例を示す図である。観測点記録ダイアログD6は、点名入力欄D61、X座標表示欄D62、Y座標表示欄D63、Z座標表示欄D64、キャンセルボタンD65およびOKボタンD66を有する。点名入力欄D61には、観測点を識別する情報として任意の名称を入力する。図17では、点名として「DN-4」が入力されている。X座標表示欄D62、Y座標表示欄D63およびZ座標表示欄D64には、トータルステーション20から取得した位置情報が表示される。位置情報取得部302は、OKボタンD66が押下されると、観測点記録ダイアログD6のX座標表示欄D62、Y座標表示欄D63およびZ座標表示欄D64に表示された情報を位置情報記憶部309bに記憶させる。位置情報取得部302は、キャンセルボタンD65が押下されると、位置情報記憶部309bへの記憶を行わない。
<補間部303の処理フロー>
図18は、補間部303の処理フローの一例を示す図である。以下、図18を参照して、補間部303の処理フローについて説明する。
T21では、補間部303は、観測点の位置情報を位置情報記憶バッファ309aから取得する。T22では、補間部303は、設定された構築形状を初期パラメータ記憶部308から取得する。T23では、補間部303は、構築形状に対応する構成点506各々の設計情報を設計情報記憶部310から取得する。T24では、補間部303は、T23で取得した構成点506のうち、T21で取得した位置情報で示される位置の近くに存在する構成点506を選択する。T24では、補間部303は、T23で選択した構成点506の位置情報に基づいて、T21で取得した位置情報によって示される位置における設計情報を補間する補間計算を行う。補間計算は、例えば、勾配に応じて計算方法が選択される。例えば、横断面における勾配が15パーセント未満の場合、勾配と幅の比例計算によって補間計算が行われる。横断面における勾配が15パーセント以上の場合、幅と高さの比例計算によって補間計算が行われる。
図19は、補間計算を行う道路500の平面図の一例である。図19のNO.1の横断線504上には、中心杭503、Ln1からLn3で例示される構成点506、Rn1およびRn3で例示される構成点506が配置されている。図19のNO.2の横断線504上には、中心杭503、Ln1からLn3で例示される構成点506、Rn1からRn3で例示される構成点506が配置されている。図19のNO.3の横断線504上には、中心杭503、Ln1およびLn3で例示される構成点506、Rn1からRn3で例示される構成点506が配置されている。図19の構成点506の名称のうち、文字列「Ln」は、中央線501の左側の構成点506であることを例示する。また、図19の構成点506の名称のうち、文字列「Rn」は、中央線501の右側の構成点506であることを例示する。また、構成点506の名称に含まれる数字は、中央線501に近い位置に存在する構成点506から昇順に割り当てられる。たとえば、中央線501の左側に位置する構成点506であって、中央線501に最も近い位置の構成点506の名称は、「Ln1」となる。各横断線504において、Ln3およびRn3によって例示される構成点506は、幅杭505に相当する。また、中心杭503も構成点506の一例である。このように中心杭503および幅杭505以外にも構成点506を設けることで、中心杭503と幅杭505との間の設計情報をより細かく決定する事が可能となる。
図19において、横断線504間において同一の名称が割り当てられた構成点506は縦断線507で結ばれている。縦断線507は、道路500の縦断面の基準になる線である。例えば、NO.1の横断線504上のLn3で例示される構成点506である幅杭505とNO.2の横断線504上のLn3で例示される構成点506である幅杭505とは縦断線507で結ばれている。ところで、NO.2の横断線504の中央線501の左側の領域には、3つの構成点506が存在している。しかしながら、NO.3の横断線504の中央線501の左側の領域には、2つの構成点506しか存在しない。そのため、図19の例では、NO.2の横断線504上にはLn2で例示される構成点506が存在するものの、NO.3の横断線504上にはLn2で例示される構成点506が存在しない。すなわち、隣り合った横断線504において、同一の名称で対応付けられていない構成点506が存在する。その結果、NO.2の横断線504上のLn2で例示される構成点506は、NO.3の横断線504上の構成点506と結ばれない。そこで、NO.3の横断線504上のLn1で例示される構成点506に対して、図19のカッコ書きのようにLn2を名称として追加する。このようにすることで、NO.2の横断線504上のLn2で例示される構成点506が、NO.3の横断線504上のLn1(Ln2)で例示される構成点506と縦断線507によって結ばれる。NO.1およびNO.2の横断線504の中央線501の右側の領域でも同様である。すなわち、NO.1の横断線504上のRn1で例示される構成点506には、図19のカッコ書きのようにRn2の名称が追加される。その結果、NO.1の横断線504上のRn1(Rn2)で例示される構成点506は、NO.2の横断線504上のRn2で例示される構成点506と縦断線507によって結ばれる。
隣り合った横断線504において同一の名称で対応付けられた構成点506が存在しない場合の処理の別例として、例えば、NO.2の横断線504上のLn2で例示される構成点506は、NO.3の横断線504において、より中心杭503寄りの構成点506であるLn1で例示される構成点506と縦断線507で結ぶ。また、Rn2で例示される構成点506は、NO.2およびNO.3の横断線504上には配置されているものの、NO.1の横断線504上には配置されていない。このような場合、NO.1の横断線504において、より中心杭503寄りの構成点506であるRn1とNO.2のRn2とが縦断線507で結ばれる。
図20から図25は、補間部303による補間計算の一例を示す図である。図20から図22は、横断面における勾配が15パーセント未満の場合の補間計算を例示する。図23から図25は、横断面における勾配が15パーセント以上の場合の補間計算を例示する。まず、図20から図22を参照し、横断面における勾配が15パーセント未満の場合の補間計算について説明する。
図20は、図19のNO.1の横断線504における道路500の横断面の一例を示す図である。図20に例示される横断面は、中心杭503からLn1で例示される構成点506の間に-2パーセントの勾配を有する。また、中心杭503からLn1で例示される構成点506までの幅は3.000mである。図21は、図19のNO.2の横断線504における道路500の横断面の一例を示す図である。図21に例示される横断面では、中心杭503からLn1で例示される構成点506の間に0パーセントの勾配を有する。また、中心杭503からLn1で例示される構成点506までの幅は4.000mである。図20に例示される横断面と図21に例示される横断面の距離は、20.000mとする。このような条件に
おいて、図20の地点から図21の方向へ10m進んだ地点である補間地点の横断面の算出について説明する。
図20および図21の場合、勾配が15パーセント未満である。そのため、ここでは、勾配と幅の比例計算によって補間計算が行われる。補間地点における幅は以下の数式によっ
て算出できる。
(補間地点の幅)=(開始地点の幅)+(開始地点と終了地点の幅の差分)×((開始地点から補間地点までの距離)/(開始地点から終了地点までの距離))・・・数(1)
数(1)に図20および図21の値を当てはめると、補間地点における幅が以下のよう算出される。
3.000+(3.000-4.000)×((10.000-20.000)/(20.000-0.000))
=3.500 m
また、補間地点における勾配は、以下の数式によって算出できる。
(補間地点の勾配)=(開始地点の勾配)+((開始地点と終了地点の勾配の差)×(開始地点から補間地点までの距離)/(開始地点から終了地点までの距離))・・・数(2)
数(2)に図20および図21の値を当てはめると、補間地点における勾配が以下のように算出される。
-2.000+(0.000- (-2.000))×((10.000-20.000)/(20.000-0.000))
=-1.000 パーセント
以上の計算により、幅は3.500m、勾配は-1.000パーセントと算出された。図22は、補間地点における横断面の一例を示す図である。補間計算を行った中心杭503からLn1で例示される構成点506までの幅が3.500mであり、中心杭503からLn1で例示される構成点506までの勾配が-1.000パーセントとなることがわかる。
続いて、図23から図25を参照し、横断面における勾配が15パーセント以上の場合の補間計算について説明する。
図23は、図19のNO.1の横断線504における道路500の横断面の一例を示す図である。図23に例示される横断面は、Ln1で例示される構成点506からLn2で例示される構成点506の間に-16パーセントの勾配が幅3.000mに渡って設けられている
。図24は、図19のNO.2の横断線504における道路500の横断面の一例を示す図である。図24に例示される横断面は、Ln1で例示される構成点506からLn2で例示される構成点506の間に-10パーセントの勾配が幅4.000mに渡って設けられている
。図24に例示される横断面と図25に例示される横断面の距離は、20.000mとする。こ
のような条件において、図24の地点から図25の方向へ10m進んだ地点である補間地点
の横断面の算出について説明する。
図23および図24の場合、勾配が15パーセント以上である。そのため、ここでは、幅と高さの比例計算によって補間計算が行われる。補間地点の幅は上述の数(1)によって算出できる。数(1)による計算の結果、補間地点における幅は、3.500mとなる。
また、補間地点における高さは、以下の数式によって算出できる。
(補間地点の高さ)=(開始地点の高さ)+((開始地点と終了地点の高さの差)×(開始地点から補間地点までの距離)/(開始地点から終了地点までの距離))・・・数(3)
数(3)に図23および図24の数字を当てはめると、補間地点における高さが以下のように算出される。
0.480+(0.400-0.480)×((10.000-20.000)/(20.000- 0.000))
=0.440 m
以上の計算により、幅は3.500m、高さは0.440mと算出された。図25は、補間地点における横断面の一例を示す図である。上述の補間計算の結果、Ln1で例示される構成点5
06からLn2で例示される構成点506までの幅が3.500mであり、Ln1で例示される構成点506からLn2で例示される構成点506までの勾配が-12.571パーセントとな
ることがわかる。
<設計差算出部304の処理フロー>
図26は、設計差算出部304の処理フローの一例を示す図である。以下、図26を参照して設計差算出部304の処理フローについて説明する。
T31では、設計差算出部304は、観測点の位置情報を位置情報記憶バッファ309aから取得する。T32では、設計差算出部304は、設定された構築形状を初期パラメータ記憶部308から取得する。設計差算出部304は、構築形状に対応する構成点506各々の設計情報を設計情報記憶部310から取得する。T33では、設計差算出部304は、T32で取得したいずれかの構成点506と観測点の位置情報によって示される位置とで水平方向の位置において一致するものがあるか否かを判定する。一致するものがある場合(T33でYES)、処理はT34に進められる。一致するものが無い場合(T33でNO)、処理はT35に進められる。
T34では、設計差算出部304は、観測点の位置情報によって示される位置と水平方向において一致する構成点506を選択する。設計差算出部304は、選択した構成点506の設計情報を取得する。T35では、設計差算出部304は、補間部303に観測点の位置情報を渡し、補間計算を実施させる。設計差算出部304は、補間部303による補間計算の結果を観測点の設計情報として取得する。T36では、設計差算出部304は、観測点の位置情報で示される標高と観測点の設計情報で示される標高との差を設計差として算出する。
<誘導部305の処理フロー>
図27は、誘導部305の処理フローの一例を示す図である。以下、図27を参照して、誘導部305の処理フローについて説明する。
T51では、誘導部305は、観測点の位置情報を位置情報記憶バッファ309aから取得する。T52では、誘導部305は、設定された構築形状を初期パラメータ記憶部308から取得する。T53では、誘導部305は、指定された構成点506の設計情報を取得する。T53で指定された構成点506は、「特定位置」の一例である。T54では、誘導部305は、観測点の位置情報と指定された構成点506の設計情報とに基づいて、観測点から指定された構成点506までの距離および方向を算出する。誘導部305は、例えば、構成点506までのX方向の距離、Y方向の距離およびZ方向の距離を算出してもよい。誘導部305は、さらに、算出された距離を初期パラメータ記憶部308から取得した歩幅で割ることで、構成点506までの歩数を算出することもできる。算出された距離および歩数は、「前記現在位置から前記特定位置への距離」の一例である。算出された方向は、「前記現在位置から前記特定位置への方向」の一例である。
<断面ビュー作成部306の処理フロー>
図28は、断面ビュー作成部306の処理フローの一例を示す図である。以下、図28を参照して断面ビュー作成部306の処理フローについて説明する。
T41では、断面ビュー作成部306は、観測点の位置情報を位置情報記憶バッファ309aから取得する。T42では、断面ビュー作成部306は、設定された構築形状を初期パラメータ記憶部308から取得する。さらに、断面ビュー作成部306は、設定された構築液状に対応する構成点506各々の設計情報を設計情報記憶部310から取得する。T43では、断面ビュー作成部306は、観測点の位置情報によって示される位置が、
T42で取得した構成点506各々を結ぶ線上に位置するか否かを判定する。すなわち、断面ビュー作成部306は、観測点の位置情報によって示される位置が図19に例示される横断線504上に位置するか否かを判定する。横断線504上に位置する場合(T43でYES)、処理はT44に進められる。横断線504上に位置しない場合(T43でNO)、処理はT45に進められる。
T44では、断面ビュー作成部306は、横断線504上の構成点506各々を結ぶことで、断面ビューを作成する。断面ビューでは、さらに、設計差算出部304によって算出された設計差を表示してもよい。断面ビュー作成部306は、例えば、横断線504上の構成点506各々を結ぶことで横断ビューを作成する。T44の処理は、公知の様々な方法を適用可能である。
T45では、断面ビュー作成部306は、指定された位置情報によって示される位置における横方向の直線を算出する。断面ビュー作成部306は、例えば、取得した位置情報によって示される位置を通る横方向の直線を算出する。取得した位置情報によって示される位置を通る縦方向の直線および取得した位置情報によって示される位置を通る横方向の直線は、「現在位置を通る所定方向の直線」の一例である。
T46では、断面ビュー作成部306は、T45で算出した直線と縦断線507との交点を求める。断面ビュー作成部306は、例えば、T45で算出した横方向の直線と縦断線507との交点を求める。縦断線507は、「所定方向とは異なる方向の直線」の一例である。T47では、断面ビュー作成部306は、T46で求めた交点の位置を観測点として補間部303に渡し、補間部303によって算出された当該交点の位置における設計情報を取得する。T48では、断面ビュー作成部306は、T45で算出した各交点をT47で取得した設計情報に基づいて結ぶことで、断面ビューを作成する。T48の処理は、「補間値に基づいて現在位置を含む建設工事対象の所定方向の直線による断面図を作成させる」処理の一例である。
図29は、断面ビュー作成部306が作成した横断ビューD7の一例を示す図である。横断ビューD7は、構築形状表示部D71、観測点情報表示部D72、CL離れ表示部D73、標高表示部D74、設計差表示部D75、水平距離表示部D76、標高差距離表示部D77、断面ビューD78、観測点位置D79、オフセット表示部D710および指定構成点D711を有する。
構築形状表示部D71には、初期設定部301によって設定された構築形状が表示される。図29では、構築形状表示部D71には、構築形状として「完成形」が表示されている。観測点情報表示部D72には、観測点の情報が表示される。観測点情報表示部D72には、例えば、近くの構成点506の名称および構成点506からの距離を組み合わせた情報が、観測点の名称として表示される。図29では、観測点情報表示部D72には、観測点の名称として「NO.1+0.044」が表示されている。CL離れ表示部D73には、中心線501から観測点までの距離が表示される。CL離れ表示部D73において、数値の前に記載されている「L」は、観測点D79が中心線501の左側に位置する事を示している
。なお、観測点が中心線501の右側に位置する場合、数値の前に「R」が表示される。
図29では、CL離れ表示部D73には、「L0.279」と表示されていることから、観測点は、中心線501の左側0.279mに位置することがわかる。標高表示部D74には、位置情報取得部302によって取得された観測点の標高が表示される。図29では、標高表示部D74には、「H=9.930」と表示されていることから、観測点の標高が9.930mであること
がわかる。設計差表示部D75には、設計差算出部304によって算出された設計差が表示される。図29では、設計差表示部D75には、「-0.136」と表示されていることから、観測点の標高は、設計情報によって示される標高よりも0.136m低いことがわかる。
水平距離表示部D76および標高差距離表示部D77は、指定された構成点506(または指定された構成点506の位置にオフセットを加算した位置)までの誘導部305によって算出された距離を表示する。図29では、水平距離表示部D76に右方向へ「0.644(0)」、標高差距離表示部D77には上方向に「0.065」と表示されている。水平距離
表示部D76のかっこ内の数字は、指定された構成点506(または指定された構成点506の位置にオフセットを加算した位置)までの歩数である。すなわち、観測点から指定された構成点506までの距離は、右方向へ0.644m、上方向に0.065mであることがわかる。また、観測点から指定された構成点506までの歩数は、右方向への距離が初期設定部301によって設定された歩幅0.76mよりも短いことから、右方向へ0歩となる。
断面ビューD78には、断面ビュー作成部306によって作成された断面ビューが表示される。観測点位置D79は、断面ビューにおける観測点の位置を示す。オフセット表示部D710には、初期設定部301によって設定されたオフセットの値が表示される。図29では、オフセットは「0」に設定されている。指定構成点D711は、断面ビューに
おける指定された構成点506の位置を示す。このような断面ビューによって、観測点から任意の構成点506までの距離や設計情報との差を確認する事が可能である。
<平面ビュー作成部307の処理フロー>
図30は、平面ビュー作成部307の処理フローの一例を示す図である。以下、図30を参照して平面ビュー作成部307の処理フローについて説明する。
T61では、平面ビュー作成部307は、位置情報記憶バッファ309aから位置情報を取得する。T62では、平面ビュー作成部307は、初期パラメータ記憶部308を参照し、設定された構築形状を取得する。T63では、平面ビュー作成部307は、T62で取得した構築形状に対応する平面図を平面図記憶部311から取得する。T64では、平面ビュー作成部307は、T63で取得した平面図にT61で取得した位置情報を示す図形を描画した平面ビューを作成する。さらに、平面ビューには、位置情報記憶部309bに記憶された複数の位置情報各々の位置を示す図形が描画されてもよい。
図31は、平面ビュー作成部307が作成した平面ビューの一例を示す図である。平面ビューでは、道路500の平面図、各構成点506および観測点の位置を示す観測点位置D70が表示される。平面ビューのBPとの表記は、中心杭501のうちBPとなる杭を示す表記である。また、平面ビューのEPとの表記は、中心杭501のうちEPとなる杭の位置を示す表記である。平面ビューによって、道路500における観測点位置D70の位置が容易に把握可能となる。平面ビューは、例えば、図29に例示されるように、構築形状表示部D71、観測点情報表示部D72、CL離れ表示部D73、標高表示部D74、設計差表示部D75、水平距離表示部D76、標高差距離表示部D77、オフセット表示部D710および指定構成点D711のうち少なくともいずれか一つ以上を有してもよい。
<建設工事の流れ>
以上で説明した建設工事支援システム1を用いた建設工事の流れについて図面を参照して説明する。以下に説明する建設工事では、作業員400が図1の道路500に側溝を設置する。図32は、道路500に設けられる側溝600の一例を示す図である。図32の(A)は、側溝600の平面図の一例である。図32の(B)は、側溝600の正面図の一例である。側溝600は、側壁部601、601および底部602によって略U字断面を有する構造物である。側溝600は、例えば、側壁部601、601および底部602によって形成される凹部によって道路500から流れた水を排水する。
図33は、作業員400による側溝600の設置手順の一例を示す図である。図34は、作業員400が道路500に側溝600を設置する様子を示す平面図の一例である。図34では、側溝600aおよび側溝600bが設置済みであり、側溝600cをこれから設置するものとする。以下、図33および図34を参照して、作業員400による側溝600の設置手順について説明する。
T71では、作業員400は、携帯情報端末30において、図8に例示するような初期設定を行う。さらに、作業員400は、図29に例示される横断ビューにおいて、側溝600cを設置する位置を指定する。位置の指定は、構成点506と構成点506からのオフセットを指定することで行う。
T72では、作業員400は、プリズムポール10を鉛直に把持し、石突部13を地面に接触させる。この時の作業員400の位置は、図34のW1であるとする。プリズムポール10のプリズム11の位置はトータルステーション20によって測定され、プリズム11の位置を示す位置情報がトータルステーション20から作業員400の持つ携帯情報端末30に送信される。携帯情報端末30は、受信した位置情報から石突部13が地面に接触する地点、すなわち、観測点の位置を算出する。
T73では、携帯情報端末30は、T72で算出した観測点の位置からT71で指定された側溝600cを設置する位置までの距離を算出する。携帯情報端末30は、観測点の位置および観測点から側溝600cを設置する位置までの距離を含む情報を図29に例示されるように表示する。作業員は、図29に例示される携帯情報端末30のディスプレイ31を参照して側溝600cを設置する位置に移動する。作業員400が移動している最中も、トータルステーション20によってプリズムポール10の位置は測定され、観測点の位置および側溝600cを設置する位置までの距離が携帯情報端末30のディスプレイ31にリアルタイムに更新される。そのため、作業員400は、容易に側溝600cを設置する位置に移動する事が可能である。
T74では、作業員400は、携帯情報端末30の誘導に従い、側溝600cを設置する位置であるW2に移動している。作業員400は、側溝600cを仮置きし、仮置きした側溝600cに石突部13を当てた状態でプリズムポール10を鉛直に把持する。その結果、携帯情報端末30には、側溝600cの設計情報と仮置きされた側溝600cの位置との設計差が表示される。作業員400は、表示された設計差を参照しながら、側溝600cの位置を調整する。側溝600cの位置を調整している最中にも、トータルステーション20によってプリズムポール10の位置は測定され、携帯情報端末30のディスプレイ31に表示される設計差はリアルタイムに更新される。そのため、作業員400は、側溝600cを設計通りの位置に容易に設置できる。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態では、指定した構成点506(または、指定した構成点506の位置からオフセットを加算した位置)までの距離が携帯情報端末30にリアルタイムに表示された。そのため、第1実施形態の建設工事支援システム1によれば、作業員400は、指定した構成点506(または、指定した構成点506の位置からオフセットを加算した位置)と現在位置との位置関係を容易に把握できる。
第1実施形態では、図29に例示されるように、現在位置から指定した構成点506(または、指定した構成点506の位置からオフセットを加算した位置)への移動方向および距離が携帯情報端末30に表示された。そのため、第1実施形態の建設工事支援システム1によれば、作業員400は、容易に指定した構成点506(または、指定した構成点506の位置からオフセットを加算した位置)に移動できる。
第1実施形態では、設置する構造物の現在の位置と設計情報との差がリアルタイムに携帯情報端末30に表示された。そのため、第1実施形態の建設工事支援システム1によれば、作業員400は、設計情報との差を確認しながら容易に構造物を設置できる。
第1実施形態では、構成点506以外の場所における設計情報を補間部303によって算出できる。そのため、第1実施形態の建設工事支援システム1によれば、構成点506以外の場所における設計情報を取得できる。その結果、構成点506以外の場所への構造物の設置が容易になる。
第1実施形態では、断面ビュー作成部306が、指定された場所における横断ビューを作成した。そのため、第1実施形態の建設工事支援システム1によれば、任意の場所における道路500の断面形状を確認できる。
第1実施形態では、平面ビュー作成部307が、道路500の平面ビューを表示した。平面ビューには、作業員400の現在位置も表示される。そのため、第1実施形態の建設工事支援システム1によれば、作業員400は、道路500における自身の位置を容易に把握できる。
第1実施形態では、建設工事の進行状況を示す構築形状毎に設計情報が設計情報記憶部310に記憶された。そのため、第1実施形態の建設工事支援システム1によれば、建設工事の進行に合わせて、設計情報との設計差を容易に確認できる。
第1実施形態では、建設工事支援システム1は、道路500の建設工事に適用された。しかしながら、建設工事支援システム1が適用される建設工事の種類に限定は無い。建設工事支援システム1は、例えば、河川工事、ビルの建築工事、トンネル工事、ダム工事または橋梁工事に対しても適用可能である。
第1実施形態の建設工事システム1では、構築形状の名称として「完成形」、「路盤」および「路床」が例示された。しかしながら、建設工事システム1の構築形状の名称には特に限定は無い。構築形状の名称には、建設工事の様々な作業段階を表現する名称が適宜採用される。
1・・・建設工事支援システム
10・・・プリズムポール
11・・・プリズム
12・・・ポール
13・・・石突部
20・・・トータルステーション
21・・・本体部
22・・・出射部
23・・・受光部
24・・・三脚
30・・・携帯情報端末
31・・・ディスプレイ
32・・・タッチパネル
100・・・情報処理装置
101・・・プロセッサ
102・・・主記憶部
103・・・補助記憶部
104・・・通信部
301・・・初期設定部
302・・・位置情報取得部
303・・・補間部
304・・・設計差算出部
305・・・誘導部
306・・・断面ビュー作成部
307・・・平面ビュー作成部
308・・・初期パラメータ記憶部
309a・・・位置情報記憶バッファ
309b・・・位置情報記憶部
310・・・設計情報記憶部
311・・・平面図記憶部
400・・・作業員
500・・・道路
501・・・中心線
502・・・境界線
503・・・中心杭
504・・・横断線
505・・・幅杭
506・・・構成点

Claims (8)

  1. 建設工事の構成点毎に設計によって決定された前記構成点毎の位置を含む設計情報を記憶する設計情報記憶部を有するコンピュータに、
    測定対象とする現在位置を示す位置情報を受信させ、
    前記位置情報と前記設計情報とに基づいて、前記現在位置における前記設計情報に相当する補間値を算出させ、
    前記位置情報と前記補間値との差を算出させる、ことを特徴とする、
    建設工事支援プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    建設工事対象となる範囲における特定位置の指定を受け付けさせ、
    前記現在位置から前記特定位置への距離および方向を算出させる、
    請求項1に記載の建設工事支援プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記現在位置を通る所定方向の直線と前記構成点を通る前記所定方向とは異なる方向の直線との交点を求めさせ、
    前記交点と前記設計情報とに基づいて、前記交点における前記設計情報に相当する補間値を算出させ、
    前記補間値に基づいて前記現在位置を含む建設工事対象の前記所定方向の直線による断面図を作成させる、
    請求項1または2のいずれか一項に記載の建設工事支援プログラム。
  4. 前記所定方向は横方向であり、
    前記所定方向と異なる方向は縦方向である、
    請求項3に記載の建設工事支援プログラム。
  5. 前記コンピュータは、建設工事対象となる範囲の平面図を記憶する平面図記憶部をさらに有し、
    前記コンピュータに、前記平面図に前記現在位置を示す図形を描画して平面ビューを作成させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の建設工事支援プログラム。
  6. 建設工事の構成点毎に設計によって決定された前記構成点毎の位置を含む設計情報を記憶する設計情報記憶部と、
    現在位置を示す位置情報を受信する位置情報受信部と、
    前記位置情報と前記設計情報とに基づいて、前記現在位置における前記設計情報に相当する補間値を算出する補間値算出部と、
    前記位置情報と前記補間値との差を算出する設計差算出部と、を備えることを特徴とする、
    建設工事支援装置。
  7. 建設工事の構成点毎に設計によって決定された前記構成点毎の位置を含む設計情報を記憶する設計情報記憶部を有するコンピュータが、
    測定対象とする現在位置を示す位置情報を受信し、
    前記位置情報と前記設計情報とに基づいて、前記現在位置における前記設計情報に相当する補間値を算出し、
    前記位置情報と前記補間値との差を算出する、ことを特徴とする、
    建設工事支援方法。
  8. 位置測定装置と建設工事支援装置とを備える建設工事支援システムであって、
    前記位置測定装置は、
    所定周期で光を反射部材に向けて出射する出射部と、
    反射部材によって反射された前記光の反射光を検知する検知部と、
    検知された前記反射光に基づいて前記反射部材の位置を算出する位置算出部と、
    算出された前記位置を示す位置情報を送信する送信部と、を備え、
    前記建設工事支援装置は、
    建設工事の構成点毎に設計によって決定された前記構成点毎の位置を含む設計情報を記憶する設計情報記憶部と、
    前記位置情報を受信する位置情報受信部と、
    前記位置情報と前記設計情報とに基づいて、前記現在位置における前記設計情報に相当する補間値を算出する補間値算出部と、
    前記位置情報と前記補間値との差を算出する設計差算出部と、を備えることを特徴とする、
    建設工事支援システム。
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