JP2017035875A - 積層フィルム - Google Patents
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Abstract
Description
また、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム等の耐溶剤性に乏しい樹脂フィルムを基材に用いた場合、有機溶剤を溶媒に用いるアンカー剤や鏡面印刷インクを基材表面に塗布すると有機溶剤により膨潤、発泡が発生してアンカー剤、もしくは鏡面印刷インクと基材の界面で密着不良が生じるため、鏡面調の金属光沢部を安定して製造することは困難であった。
本発明者は、透明性を有する基材シートの裏面側に設けられる層の構成に関して鋭意検討した結果、透明基材シートの一方の面(裏面側)に、活性エネルギー線照射硬化性樹脂を印刷した後に活性エネルギー線を照射することにより形成された硬化樹脂層と、着色インキを部分的に塗布して形成した着色インキ層と、硬化樹脂層と着色インキ層がいずれも形成されていない部分(非塗布部)を設け、その後、少なくとも非塗布部と硬化樹脂層の部分に、アルミニウム顔料粒子またはアルミニウム箔片が顔料として分散されてなる鏡面印刷インキを塗布して鏡面印刷インキ層を積層させると、鏡面調の金属光沢である部分と、マット調の金属光沢である部分が同時に観察される優れた装飾性を有する積層フィルムが得られることを見出して、本発明を完成した。
又、本発明の課題は、耐溶剤性に乏しい樹脂フィルム(PVCフィルム、アクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム等)を基材として用いた場合であっても光輝性に優れた鏡面調の金属光沢が観察される積層フィルムを提供することでもあり、本発明者は、耐溶剤性に乏しい樹脂フィルムの一方の面(裏面側)に、上記の活性エネルギー線照射硬化性樹脂をアンカー剤として使用して形成した硬化樹脂層を設け、この層の上に、鏡面印刷インキを塗布することにより形成された鏡面印刷インキ層を積層させることにより、光輝性に優れた鏡面調の金属光沢が観察される積層フィルムが得られることを見出して、本発明を完成した。
この際、本発明では、貼付時に仮留めやエア抜け性能など作業性を向上させるため、粘着剤層の表面にタイラー標準ふるいのメッシュ状(網状)の凹凸が形成されていることが好ましく、この凹凸における凹部の線巾(メッシュ線部の巾に対応する)が50〜350μmで、深さが12〜40μmで、当該凹凸における四角錐台状の凸部(メッシュの目開き部に対応する)の一辺の長さが130〜350μmであることが好ましい。
前記硬化樹脂層が、透明性を有する(メタ)アクリレート系活性エネルギー線照射硬化性樹脂から形成された層であり、前記透明基材シートにおいて前記硬化樹脂層と前記鏡面印刷インキ層が積層されている部分の、AL標準鏡の反射率に対する、波長500〜2000nmにおける相対反射率が50%以上であることを特徴とする。
前記硬化樹脂層が、透明性を有する(メタ)アクリレート系活性エネルギー線照射硬化性樹脂から形成された層であり、前記透明基材シートにおいて前記硬化樹脂層と前記鏡面印刷インキ層が積層されている部分の、AL標準鏡の反射率に対する、波長500〜2000nmにおける相対反射率が50%以上であることを特徴とするものでもある。
又、本発明の積層フィルムの場合、硬化樹脂層を構成する樹脂が活性エネルギー線照射硬化性樹脂であるので、PVCフィルム等の耐溶剤性に乏しい樹脂フィルムが基材であっても、膨潤や発泡が発生せず、光輝性に優れた鏡面調の金属光沢が観察され、又、硬化樹脂層又は着色インキ層を介して鏡面印刷インク層が積層された層構成とすることにより、鏡面印刷インク層の基材に対する密着性が改善される。
図1(a)、(b)に示されるように、本発明の積層フィルムにあっては、透明基材シート1の一方の面(裏面側)に、透明性を有する(メタ)アクリレート系の活性エネルギー線照射硬化性樹脂を印刷した後に活性エネルギー線を照射することによって形成された硬化樹脂層2と、着色インキを印刷することによって形成された着色インキ層3が、それぞれ部分的に設けられており、マット調の金属光沢が観察される部分として、硬化樹脂層2と着色インキ層3のいずれも設けられていない非塗布部分が存在している。そして、本発明では、金属光輝性を発現させるための層として、少なくとも上記非塗布部分と硬化樹脂層の部分を覆う鏡面印刷インキ層4が設けられている。
本発明における透明基材シート1としては、塩化ビニル樹脂100重量部に対して可塑剤を15重量部以上添加した、透明な軟質ポリ塩化ビニルフィルムが一般的であるが、これに限定されるものではない。
本発明において、透明基材シート1としてポリ塩化ビニル(PVC)フィルムを用いる場合には、無溶剤で市販のPVC用UV硬化性インキが選択され、例えば、セイコーアドバンス社製のUVタイプインキ(商品名:UVAシリーズ)が使用できる。この硬化樹脂層2の一般的な厚みは1〜6μm、好ましくは2〜5μmである。尚、本発明における着色インキ層3は特に限定されるものではなく、市販のものが広く使用でき、1種類の色に限定されず、複数種の着色インキによってカラー画像が表現されても良い。又、着色インキ層3の一般的な厚みは1〜5μm、好ましくは2〜4μmである。
本発明における硬化樹脂層2及び着色インキ層3は、スクリーン印刷法によって形成されたものであることが好ましく、スクリーン印刷法に適したPVC用UV硬化性インキ及び着色インキを選択することが好ましい。
この際に使用される鏡面印刷インキとしては、市販のものが広く使用でき、例えば、帝国インキ製造社製のミラーインキ(商品名:ミラーシルバー)や、セイコーアドバンス社製の鏡面インキ等が使用できる。この鏡面印刷インキ層4の厚みは2〜10μm程度が一般的であり、3〜8μmが好ましく、鏡面印刷インキ層4は、スクリーン印刷法によって形成されたものであることが好ましい。尚、本発明では、上記の鏡面印刷インキに硬化剤を添加することが好ましく、この場合には、鏡面印刷インキ層の密着性を高めることができる。
これに対して、図2(e)に示される従来の装飾用シートの場合には、透明基材シート(材質:ポリ塩化ビニル樹脂)の裏面側に、数字の形状に対応するようにして、溶剤系アンカー剤を用いて硬化樹脂層が設けられ、この硬化樹脂層以外の部分に着色インキ層が設けられており、これら硬化樹脂層と着色インキ層を覆うようにして基材シートの全面に鏡面印刷インキ層が設けられた層構成を有するが、アンカー剤に含まれる有機溶剤により硬化樹脂層の膨潤や発泡が生じて、数字の形状全体に発現する鏡面調の金属光沢が低下し、光輝性に優れた鏡面調の金属光沢は観察されない。
図1(c)に示される構成を有した本発明の積層フィルムは、透明基材シート1の一方の面(裏面側)に、透明性を有する樹脂から成る硬化樹脂層2が設けられ、更にその上に、アルミニウム顔料粒子またはアルミニウム箔片が顔料として分散されてなる鏡面印刷インキを塗布することにより形成された鏡面印刷インキ層4が積層された層構成を有しており、この硬化樹脂層2は、前述の透明性を有する(メタ)アクリレート系活性エネルギー線照射硬化性樹脂から形成された層である。
このような層構成を有する本発明の積層フィルムの場合、鏡面印刷インキ層4が、透明基材シート1の一方の面(裏面側)に設けられた硬化樹脂層2と全面で接することによって、硬化樹脂層2と鏡面印刷インキ層4が積層されている部分の、波長500〜2000nmにおける反射率が大きくなり(相対反射率R1が50%以上)、鏡面に近い高い光輝性が観察され、鏡面印刷インキ層4の透明基材シート1に対する接着性も改善される。
尚、図1(a)〜(d)において、符号5〜9はそれぞれ、表面保護フィルム、微粘着剤層、白インキ層、粘着剤層、剥離紙ライナーである。
上記の図1(d)の層構成を有する本発明の積層フィルムにおける透明基材シート1としては、有機溶剤に対する耐性が良くない軟質ポリ塩化ビニルフィルム、アクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられ、この積層フィルムも、図1(c)の積層フィルムと同様、鏡面印刷インキ層4が硬化樹脂層2を介して透明基材シート1に積層されることで、図2(d)に示されるような高い光輝性が観察され、層間接着強度も高い。
透明基材シートとして、市販の透明軟質ポリ塩化ビニルフィルム(日本カーバイド工業社製、商品名:ハイエスペイント5085−80DP、厚み80μm)を準備し、硬化樹脂層を形成させるための紫外線硬化型アンカー剤として、紫外線硬化型インキ(セイコーアドバンス社製、商品名:UV Y1439 ACMクリヤー)を準備した。そして、300メッシュのスクリーンを用いてスクリーン印刷を行い、図1(a)に示されるようにして透明基材シートの裏面側に紫外線硬化型アンカー剤を塗布し、塗布側から紫外線を照射して樹脂を硬化させ、硬化樹脂層(厚み2〜3μm)を形成させた。その後、塩化ビニル用の着色インキを用いて、上記と同様にスクリーン印刷を行い、乾燥を行って、図1(a)に示されるような着色インキ層(厚み2〜3μm)を形成させた。この際、硬化樹脂層の合計面積と、透明基材シートを通して観察可能な鏡面印刷インキ層の合計面積との比率α(硬化樹脂層面積/鏡面印刷インキ層)が図2(a)(b)(c)において、それぞれ0.3、0.37、0.75となるようにし、着色インキ層の合計面積と、透明基材シートの表面積との比率β(着色インキ層面積/透明基材シート表面積)が0.62となるようにした。
そして、鏡面印刷インキ層を形成させるための鏡面印刷インキとして、セイコーアドバンス社製、商品名:鏡面インキ700CX(MIRROR INK 700CX)を準備し、硬化樹脂層と着色インキ層の部分を含めた透明基材シートの全面が覆われるようにして、上記鏡面印刷インキをスクリーン印刷(300メッシュのスクリーンを使用)によって塗布し、乾燥を行い、鏡面印刷インキ層(厚み5〜6μm)を形成させた。その後、市販のスクリーン印刷用白色インキを用いて、上記鏡面印刷インキ層の全面にスクリーン印刷により白色インキを塗布し、乾燥を行って、白インキ層(厚み7〜8μm)を形成させ、更に上記白インキ層の全面に、市販のアクリル系粘着剤を日栄化工社製の凹凸剥離紙ライナーMX3(メッシュ数65メッシュ)の表面に塗布して、粘着剤層表面の凹凸部が線部巾110μm、深さ20μm、見開き部一辺の長さ330μmとなるように粘着加工したものを転写して積層した。
尚、透明基材シートの表面側には、市販の表面保護用PETフィルム(厚み19μm)の表面にアクリル系微粘着剤層(厚み18μm)が設けられた保護フィルムを、上記微粘着剤層が透明基材シートの表面と接するようにして貼着し、図1(a)に示される積層構造を有した本発明の積層フィルムを製造した。
紫外可視分光光度計のV-570(日本分光(株))と1回反射測定装置(日本分光(株))を使用して、1回反射でのAL標準鏡との相対反射率を測定した。
まず、1回反射測定ユニット内の試料側及び対照側試料台にアルミニウムを蒸着した標準鏡(AL標準鏡)をセットしてベースラインを測定し、その後、試料側台のAL標準鏡をアルミニウム箔片の印刷用インキのフィルム試料(本発明の金属光沢部分)に替えて測定して相対反射率を測定した。上記の測定を、従来の鏡面調の金属光沢部分(AL印刷インク部のみ)と、光輝性に優れた鏡面調の金属光沢部分(UV硬化性樹脂/AL印刷インク部)のそれぞれについて2つのサンプルを用いて行い、AL標準鏡の反射率に対する相対反射率を測定した。測定条件は、以下のとおりである。
(測定条件)測光モード:%R、スペクトルバンド幅[UV:2nm NIR:8nm]、レスポンス:Fast、波長走査範囲:2200-200nm、走査速度:400nm/min
この測定結果が図3に示されている。
紫外可視分光光度計のV-570(日本分光(株))と1回反射測定装置(日本分光(株))を使用して、アルミニウム箔片の印刷用インキのみの試料とUV硬化性樹脂/アルミニウム箔片印刷用インキの試料を用いた時の相対反射率を測定した。
まず、試料側及び対照側試料台にAL標準鏡をセットしてベースラインを測定し、その後、対照側のAL標準鏡をアルミニウム箔片の印刷用インキのみの試料(マット調の金属光沢部分)に替え、試料側のAL標準鏡をUV硬化性樹脂/アルミニウム箔片印刷用インキの試料(鏡面調の金属光沢部)に替えて相対反射率を測定した。測定条件は、以下のとおりである。
(測定条件)測光モード:%R、スペクトルバンド幅[UV:2nm NIR:8nm]、レスポンス:Fast、波長走査範囲:2200-200nm、走査速度:400nm/min
この測定結果が図4に示されている。
透明基材シートとして、実施例1に記載の透明軟質ポリ塩化ビニルフィルムを準備し、硬化樹脂層を形成させるための溶剤系硬化性樹脂として、以下の表1に記載される4種類の2液型溶剤系硬化性樹脂(セイコーアドバンス社製、商品名:SG700遅乾(Z)800メジウム;帝国インキ社製、商品名:EG−000メジウム;帝国インキ社製、商品名:XGワニス3/1000;NAZDAR社製ニス)を準備し、表1に記載される硬化剤を添加した。そして、300メッシュのスクリーン版を用いてスクリーン印刷を行い、図1(a)に示されるようにして透明基材シートの裏面側に上記の溶剤系硬化性樹脂を塗布し、硬化樹脂層(厚み2〜3μm)を形成させた。その後、鏡面印刷インキ層を形成させ、鏡面調の金属光沢部とマット調の金属光沢部をもつ積層フィルムを製造した。
この測定結果が図5及び図6に示されている。
この図5及び図6の結果と、図3及び図4の結果の比較から、UV硬化性樹脂(無溶剤タイプ)を使用した場合の方が、溶剤系硬化性樹脂を使用した場合よりも、高い鏡面調の金属光沢が得られ、光輝性が優れていることがわかった。尚、溶剤系硬化性樹脂を使用した場合に高い鏡面調の金属光沢が得られない理由としては、耐溶剤性に劣るPVC基材は溶剤によって基材表面の膨潤が生じたり、または残留溶剤による発泡などの影響でマット調になって、光輝性が損なわれると考えられる。
実施例1で使用した透明基材シート(透明軟質ポリ塩化ビニルフィルム)の一方の面(裏面側)全体に、300メッシュのスクリーン版を用いてスクリーン印刷を行い、図1(c)に示されるようにして透明基材シートの裏面側に、実施例1で使用した紫外線硬化型アンカー剤を塗布し、塗布側から紫外線を照射して樹脂を硬化させ、硬化樹脂層(厚み2〜3μm)を形成させた。その後、この硬化樹脂層の全面を覆うようにして、実施例1で使用した鏡面印刷インキをスクリーン印刷(300メッシュのスクリーン版を使用)によって塗布し、乾燥を行い、鏡面印刷インキ層(厚み5〜6μm)を形成させた。
その後、実施例1と同様にして、白インキ層を形成させ、更に粘着加工を施し、粘着剤層の表面を剥離紙ライナーで保護する一方、透明基材シートの表面に、実施例1と同様の保護フィルムを貼着して、図1(c)に示される積層構造を有した本発明の積層フィルムを製造した。
実施例1で使用した透明基材シート、紫外線硬化型アンカー剤、着色インキ、鏡面印刷インキ、白インキを用いて、実施例1と同様の製造工程により、図1(d)に示される積層構造を有した本発明の積層フィルムを製造した。
このようにして得られた積層フィルムの場合、着色インキ層が設けられた部分は着色インキ自身の色が観察され、着色インキ層が存在していない鏡面調の金属光沢部分においては高い光輝性が観察され、鏡面調の金属光沢部分における、AL標準鏡の反射率に対する、波長500〜2000nmの範囲の相対反射率は50%以上であった。
又、耐溶剤性に乏しい透明基材シートの裏面に活性エネルギー線照射硬化性樹脂を硬化させることにより形成された硬化樹脂層を介して鏡面印刷インキ層が透明基材シートに積層された層構成を有する本発明の積層フィルムにおいては、上記硬化樹脂層によって鏡面印刷インキ層の反射率が大きくなり、鏡面調の金属光沢が観察され、優れた意匠性を示す。
2 硬化樹脂層
3 着色インキ層
4 鏡面印刷インキ層
5 表面保護フィルム(保護用PETフィルム)
6 微粘着剤層
7 白インキ層
8 粘着剤層
9 剥離紙ライナー
Claims (10)
- 透明基材シートの一方の面に、透明性を有する樹脂から成る硬化樹脂層と、着色インキから成る着色インキ層が、それぞれ部分的に設けられており、前記面には、前記硬化樹脂層と前記着色インキ層のいずれも存在していない非塗布部分が存在し、少なくとも当該非塗布部分と前記硬化樹脂層の部分に、アルミニウム顔料粒子またはアルミニウム箔片が顔料として分散されてなる鏡面印刷インキを塗布することにより形成された鏡面印刷インキ層が積層されていること、及び
前記硬化樹脂層が、透明性を有する(メタ)アクリレート系活性エネルギー線照射硬化性樹脂から形成された層であることを特徴とする積層フィルム。 - 前記透明基材シートの他方の面に、当該面を保護するための表面保護フィルムが積層されていることを特徴とする請求項1記載の積層フィルム。
- 前記鏡面印刷インキ層の全面を覆うようにして白インキ層が積層されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層フィルム。
- 前記白インキ層の全面を覆うようにして、粘着剤を塗布することによって形成された粘着剤層が積層されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記粘着剤層の表面が、網目状の凹凸を有しており、前記凹凸における凹部の線巾が50〜350μmで、深さが12〜40μmであり、当該凹凸における凸部の一辺の長さが130〜350μmであることを特徴とする請求項4に記載の積層フィルム。
- 前記透明基材シートにおいて前記硬化樹脂層と前記鏡面印刷インキ層が積層されている部分の、波長領域500〜2000nmにおける相対反射率R1と、前記透明基材シートにおいて前記硬化樹脂層が存在せずに前記鏡面印刷インキ層が直接、前記透明基材シートに設けられている部分の、波長領域500〜2000nmにおける相対反射率R2との比(R1/R2)が1.4以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記硬化樹脂層の合計面積と、前記透明基材シートを通して観察可能な前記鏡面印刷インキ層の合計面積との比率α(硬化樹脂層面積/鏡面印刷インキ層)が、0.16〜0.84の範囲内であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記着色インキ層の合計面積と、前記透明基材シートの表面積との比率β(着色インキ層面積/透明基材シート表面積)が、0.20〜0.97の範囲内であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 透明基材シートの一方の面に、透明性を有する樹脂から成る硬化樹脂層が積層されており、当該硬化樹脂層の表面に更に、アルミニウム顔料粒子またはアルミニウム箔片が顔料として分散されてなる鏡面印刷インキを塗布することにより形成された鏡面印刷インキ層が積層されていること、及び
前記硬化樹脂層が、透明性を有する(メタ)アクリレート系活性エネルギー線照射硬化性樹脂から形成された層であり、前記透明基材シートにおいて前記硬化樹脂層と前記鏡面印刷インキ層が積層されている部分の、AL標準鏡の反射率に対する、波長500〜2000nmにおける相対反射率が50%以上であることを特徴とする積層フィルム。 - 透明基材シートの一方の面に、透明性を有する樹脂から成る硬化樹脂層が設けられた部分と、着色インキから成る着色インキ層が設けられた部分が存在しており、少なくとも前記硬化樹脂層が設けられた部分には、アルミニウム顔料粒子またはアルミニウム箔片が顔料として分散されてなる鏡面印刷インキを塗布することにより形成された鏡面印刷インキ層が積層されていること、及び
前記硬化樹脂層が、透明性を有する(メタ)アクリレート系活性エネルギー線照射硬化性樹脂から形成された層であり、前記透明基材シートにおいて前記硬化樹脂層と前記鏡面印刷インキ層が積層されている部分の、AL標準鏡の反射率に対する、波長500〜2000nmにおける相対反射率が50%以上であることを特徴とする積層フィルム。
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