JP2017034829A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで実現できる電力変換装置を提供する。【解決手段】 実施形態によれば、電力変換回路と、制御部と、を備える。電力変換回路は、第1のスイッチと第2のスイッチとを直列に接続するとともに、第1のダイオードと第2のダイオードを直列に接続し、第1のスイッチと第1のダイオードと、及び、第2のスイッチと第2のダイオードと、を接続し、交流電源と第1のインダクタとの直列接続を、第1のスイッチと第2のスイッチとの接続点と、第1のダイオードと第2のダイオードとの接続点に接続し、第1のダイオードと第2のダイオードとの直列接続の両端にキャパシタを接続し、キャパシタの両端の電位差を出力電圧とする。制御部は、電源電圧の検出値と、回路電流の検出値と、キャパシタ電圧の検出値とに基づいて、正弦波電流が交流電源に流れるように第1のスイッチと第2のスイッチとを開閉させるパルス信号を供給する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
電力変換装置は、交流電源から得られる交流電圧を、電圧の異なる直流電圧に変換して負荷へ電力を供給する。交流電源の交流電圧を直流電圧に変換する回路では、交流電源に流れる交流電流を交流電源電圧と同位相の正弦波状にすることが最も力率が良く、高調波ノイズ発生も少ない。入力電流を正弦波にする回路は、力率改善器(PFC:Phase Factor Collection)と呼ぶ。
電力変換装置は、制御信号を生成するために、交流電源から回路に流れる回路電流を検出する。電力変換装置は、回路電流を検出する方法がいくつか知られている。
(1)安価な方法は低抵抗を電流経路に挿入してその両端に発生する電圧を検出する方法である。ただし、この方法は前段に全波整流回路を必要とするため、低コストではあるが全波整流が必要な分だけ全体効率が低下する問題がある。
(2)別の方法としては絶縁カレントトランスを用いる方法がある。この場合カレントトランスのコストアップが問題になるが、全波整流を必要としないため高効率を実現できる利点がある。いずれにしても高効率と安価な制御の両立ができていない。
特開2010−119159号公報
本発明が解決しようとする課題は、交流電源から電力を得て負荷へ電力を供給する電力変換装置の変換効率向上と電流高調波抑制機能の両立を安価な方法で実現することにある。
実施形態によれば、電力変換回路と、制御部と、を備える。電力変換回路は、第1のスイッチと第2のスイッチとを直列に接続するとともに、第1のダイオードと第2のダイオードを直列に接続し、前記第1のスイッチと前記第1のダイオードと、及び、第2のスイッチと第2のダイオードと、をそれぞれ接続して閉ループを形成し、交流電源と第1のインダクタとの直列接続を、前記第1のスイッチと第2のスイッチとの接続点と、前記第1のダイオードと第2のダイオードとの接続点に接続し、前記第1のダイオードと第2のダイオードとの直列接続の両端にキャパシタを接続し、前記キャパシタの両端の電位差を出力電圧とする。制御部は、前記交流電源の電圧を検出する手段から得られる電源電圧の検出値と、前記電力変換回路のキャパシタに電荷をチャージする電流を検出する手段から得られる回路電流の検出値と、前記キャパシタの平滑電圧を検出する手段から得られるキャパシタ電圧の検出値とに基づいて、前記交流電源の電圧位相に同期した正弦波電流が前記交流電源に流れるように前記第1のスイッチと第2のスイッチとを前記交流電源の極性に応じて交互に開閉させるパルス信号を供給する。
図1は、第1実施形態に係る電力変換装置の構成例を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る電力変換装置における制御部の構成例を示すブロック図である。 図3(a)は、第1実施形態に係る電力変換装置を流れる電流経路のうち、交流電源が正電圧の場合を示す図である。図3(b)は、第1実施形態に係る電力変換装置を流れる電流経路の別の例を示す図である。 図4(a)は、第1実施形態に係る電力変換装置を流れる電流経路のうち、交流電源が負電圧の場合を示す図である。図4(b)は、第1実施形態に係る電力変換装置を流れる電流経路の別の例を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る電流検出部及び信号処理部の構成例を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る電流検出部及び信号処理部の他の構成例を示す図である。 図7は、第1実施形態に係る電力変換装置の各部に生じる電圧または電流の例を示す。 図8は、第1実施形態に係る電力変換装置の各部に生じる電圧または電流の例を示す。 図9は、第2実施形態に係る電力変換装置の構成例を示す図である。 図10は、第2実施形態に係る電力変換装置における制御部の構成例を示すブロック図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る電力変換装置1の構成例を示す図である。
電力変換装置1は、交流電源からの交流電圧を、電圧の異なる直流電圧に変換する装置である。例えば、電力変換装置1に負荷として接続する負荷回路3は、直流電圧をもとに動作する負荷を接続する。例えば、抵抗成分であるヒーターでもよいし、直流を高周波交流に変換するインバータであってもよい。図1に示す構成例において、電力変換装置1は、入力電源としての交流電源2の交流電圧を高周波交流電圧に変換して出力し、この高周波電圧をもとに負荷回路3が動作する。
図1が示すように、電力変換装置1は、電力変換回路10と制御部20とを有する。電力変換回路10は、スイッチS1並びにS2、ダイオードD1並びにD2、キャパシタC1、インダクタL1、交流電圧検出部11、回路電流検出部12、信号処理部13、および、昇圧検出部14を備える。
電力変換回路10において、スイッチS1(第1のスイッチ)及びスイッチS2(第2のスイッチ)とは直列に接続する。ダイオードD1(第1のダイオード)及びダイオードD2(第2のダイオード)とは、直列に接続する。スイッチS1及びS2の直列接続と、ダイオードD1及びD2の直列接続とは、並列に接続されて閉ループを形成する。 スイッチS1及びS2は、半導体スイッチで実現できる。例えば、スイッチS1及びS2は、MOSFET、GaN、SiC、その他複合トランジスタによるスイッチモジュールでも実現する。本実施形態においては、スイッチS1及びS2がN型MOSFETで構成されることを想定して説明する。スイッチS1及びS2としてのN型MOSFETは、ドレインからソースに向かってはスイッチとして動作する。つまり、スイッチS1及びS2は、ゲートに与えられる信号(ゲート駆動信号)がハイ(H)レベルの場合は導通し、ロー(L)レベルの場合は非導通とする。また、スイッチS1及びS2は、ソースからドレインに向かっては、ゲート駆動信号にかかわらず、ボディダイオードにより常に導通状態にある。
スイッチS1のドレインは、ダイオードD1のカソードと接続する。スイッチS1のソースは、スイッチS2のドレインと接続する。また、ダイオードD1のアノードは、ダイオードD2のカソードと接続する。また、スイッチS2のソースは、ダイオードD2のアノードと接続する。スイッチS1及びS2とダイオードD1及びD2は、閉ループを形成し、ブリッジ回路を形成する。
ここで、図1に示す構成において、スイッチS1のソースとスイッチS2のドレインとの接続点をU点とし、ダイオードD1のアノードとダイオードD2のカソードとの接続点をV点とする。交流電源2及びインダクタL1、は、ブリッジ回路のU点とV点との間に直列接続する。なお、これらの各部の接続は、特定の順番に限定されるものではない。
キャパシタC1は、スイッチS1及びS2の直列接続とダイオードD1及びD2の直列接続とに並列接続する。キャパシタC1のキャパシタ電圧は、電力変換回路10の出力電圧として負荷回路3に印加される。
交流電圧検出部11は、交流電源2の印加電圧を交流電圧検出部11で検出し、その信号をVs1とする。交流電圧検出部11は、交流電源2からの電源電圧の瞬時値を示す検出信号Vs1(交流電源Vacの電源電圧値)を制御部20に出力する。例えば、交流電圧検出部11は、交流電源2の両端に並列接続する。
回路電流検出部12は、キャパシタC1に流れる電流としての回路電流を検出する。回路電流検出部12は、回路電流の瞬時値を示す検出値Is1を信号処理部13へ出力する。回路電流検出部12は、電流検出手段として機能する。回路電流検出部12は、ダイオードD2のアノードとキャパシタC1との間に直列接続し、キャパシタC1とダイオードD2との間に流れる電流を検出する。なお、回路電流検出部12は、例えば、ダイオードD1のカソードとキャパシタC1との間に接続しても良い。
信号処理部13は、制御部20が出力するゲート駆動信号PHに基づいて、検出値Is1を補正する。信号処理部13は、補正された検出値Is1を、補正値IsFとして制御部20に出力する。信号処理部13及びゲート駆動信号PHは、信号処理部13については後述する。
昇圧検出部14は、キャパシタC1にかかる電圧Vs2(キャパシタC1の電圧値)を検出する。昇圧検出部14は、キャパシタ電圧の瞬時値を示す検出信号Vs2を制御部20へ出力する。昇圧検出部14は、キャパシタC1の両端に並列接続される。
負荷回路3は、キャパシタC1の両端に接続する。負荷回路3は、抵抗負荷であっても良いし、電圧変換を行う回路と負荷との組み合わせなどであってもよい。
制御部20は、交流電圧検出部11の検出信号Vs1、信号処理部13の補正値IsF、及び、昇圧検出部14の検出信号Vs2を入力とする。制御部20は、スイッチS1、スイッチS2及び信号処理部13に対するゲート駆動信号P1、P2及びPHを出力とする。ゲート駆動信号P1及びP2は、それぞれスイッチS1及びS2をオンオフさせる信号である。また、ゲート駆動信号PHは、信号処理部13内にあるスイッチをオンオフさせる信号である。ここでは、ゲート駆動信号P1、P2及びPHは、各スイッチをHレベルでオンし、Lレベルでオフするパルス信号であるものとする。制御部20は、スイッチS1及びスイッチS2を制御し、同時に、信号処理部13も制御する。
次に、電力変換装置1における制御部20の構成について説明する。
図2は、第1実施形態に係る電力変換装置1における制御部20が備える構成(機能)の例を示すブロック図である。
制御部20は、絶対値変換部21、増幅率調整部22、乗算部23、極性判定部24、平均値算出部25、リファレンス電圧設定部26、差分判定部27、増幅率調整部28、差分出力部29、三角波生成部30、PWM生成部31、信号反転部32、および、セレクタ部33を備える。これら各部は、ハードウエアで実現しても良いし、ソフトウエアで実現しても良い。例えば、上記各部の一部又は全部は、DSPにより実現しても良い。
絶対値変換部21は、入力信号を絶対値化した信号を出力する。絶対値変換部21は、交流電圧検出部11の検出値Vs1を入力し、入力した検出値Vs1を絶対値化する。絶対値変換部21は、例えば、検出値Vs1が−1.41であれば、+1.41を出力する。絶対値変換部21は、絶対値化した検出値Vs1を増幅率調整部22へ供給する。
増幅率調整部22は、絶対値変換部21により絶対値化した検出値Vs1を所定の増幅率で調整した値を乗算部23へ供給する。例えば増幅率が0.64だとすると、入力値が1.41の場合、出力は0.9になる。
極性判定部24は、入力信号の極性を出力する。極性判定部24は、検出値Vs1を入力し、検出値Vs1の極性を出力する。極性判定部24は、交流電源2からの交流電圧の値(検出値Vs1)が正であるか負であるかを判定する。極性判定部24は、極性の判定結果を示す信号をセレクタ部33に供給する。極性判定部24は、例えば、電源電圧の値が正であれば「1」をセレクタ部33へ出力し、負であれば「0」をセレクタ部33へ出力する。すなわち、極性判定部24は、交流電源2の交流電圧の周波数が50Hzであれば、50Hzに同期して「1」と「0」を交互に出力する。
平均値算出部25は、昇圧検出部14の検出値Vs2(キャパシタC1の電圧の検出値)を入力する。キャパシタC1の電圧は、交流電源2の周波数が50Hzだとすると、倍の100Hz成分のリップル電圧を含む。平均値算出部25は、電源周波数の1周期分の電圧の平均値を算出する。平均値算出部25は、算出した平均値を差分判定部27へ供給する。
リファレンス電圧設定部26は、リファレンス電圧を設定する。リファレンス電圧は、たとえば、キャパシタC1の電圧目標値を決めるための数値定数である。
差分判定部27は、平均値算出部25が算出する平均値とリファレンス電圧設定部26が設定するリファレンス電圧の値との差分値を出力する。例えば、キャパシタC1の両端電圧が410V±50Vで変動しているとして、昇圧検出部14の検出値Vs2が4.1±0.5という値であったとする。この場合、平均値算出部25は、検出信号Vs2の平均値として4.1という値を出力する。平均値算出部25の出力値が4.1で、リファレンス電圧設定部26が設定する値が4.0であれば、差分判定部27は、差分値として0.1を出力する。差分判定部27は、差分値を乗算部23に供給する。
乗算部23は、交流電圧Vacと相似形の回路電流の目標値(電流目標値)を生成する。たとえば、乗算部23は、差分判定部27の差分値によって電流目標値の増減を行う。たとえば、乗算部23は、昇圧検出部14の検出値Vs2が低い場合には乗算量を増やして電流目標値を高く設定するというフィードバックループ制御を行う。これによって、昇圧検出部14の検出値Vs2を一定に保つ。
乗算部23は、たとえば、増幅率調整部22からの出力値と差分判定部27からの差分値とを乗算した値を出力する。例えば、一方の入力が0.95で、他方の入力が0.1であれば、乗算部23は、乗算結果として0.95×0.1=0.095を出力する。乗算部23は、乗算結果を差分出力部29へ供給する。
増幅率調整部28は、信号処理部13が出力する補正値IsFを所定の増幅率で調整する。増幅率調整部28は、例えば、絶対値化した補正値IsFが1.2で、所定の増幅率が0.5であれば、調整値として0.6を出力する。増幅率調整部28は、所定の増幅率で調整した調整値を差分出力部29へ供給する。
差分出力部29は、乗算部23からの入力値と増幅率調整部28からの調整値との差分を出力する。例えば乗算部23からの入力値が0.095、増幅率調整部28からの入力値が0.6の場合、差分出力部29は、0.095−0.6=−0.505を出力する。差分出力部29は、差分値をPWM生成部31へ供給する。
三角波生成部30は、PWM制御のキャリア信号となる三角波を生成する。三角波生成部30は、1から―1の範囲で、所定の周波数の三角波を生成する。三角波生成部30が生成する三角波の周波数は、例えば20kHzなどである。三角波生成部30は、生成した三角波をPWM生成部31へ出力する。
PWM生成部31は、差分出力部29からの出力値と三角波生成部30からの三角波とによりPWM信号を生成する。つまり、PWM生成部31は、差分出力部29からの出力値をPWM閾値とする。PWM生成部31は、三角波の大きさが差分出力部29からの出力値よりも大きい場合にPWM信号をHレベルとする。また、PWM生成部31は、三角波の大きさが差分出力部29からの出力値以下の場合にPWM信号をLレベルとする。例えば差分出力部29の出力値が−0.505であれば、PWM生成部31は、三角波が−0.505以上の場合に1を出力し、−0.505以下の場合に0を出力する。PWM生成部31は、生成したPWM信号をセレクタ部33へ供給する。
PWM生成部31は、補正値IsFが電流目標値以下であれば、電流目標値に等しくなるようにPWMのONパルス幅を広げるように作用する。PWM生成部31は、補正値IsFが電流目標値以上であれば、電流目標値に等しくなるように、PWMのONパルス幅を狭くするように作用する。
信号反転部32は、PWM生成部31が生成するPWM信号を入力し、PWM信号を反転する。信号反転部32は、反転したPWM信号をゲート駆動信号PHとして信号処理部13へ出力する。
セレクタ部33は、極性判定部24の出力値に応じて、PWM信号の出力先を選択する。例えば、セレクタ部33は、極性判定部24の出力値が1の場合、PWM生成部31の出力をP2として出力する。また、セレクタ部33は、極性判定部24の出力値が0の場合、PWM生成部31の出力をP1として出力する。
次に、電力変換装置1に流れる電流について説明する。
まず、交流電源2の交流電圧Vacが正である場合(即ち、交流電源2がダイオードD2のアノード側からカソード側へ電流が流れるように電圧を生じている場合)について説明する。
図3は、交流電源2の交流電圧Vacが正である場合に電力変換回路10に流れる電流について説明するための図である。
制御部20は、スイッチS2をオンオフすることで回路電流を制御する。また、制御部20は、スイッチS1をオフにする。
図3(a)は、制御部20がスイッチS2をオンにした状態の例を示す。即ち、制御部20は、P2をHレベルに制御する。
図3(a)が示す状態では、交流電源2、インダクタL1、スイッチS2、ダイオードD2、及び、交流電源2の経路で閉ループが形成される。交流電源2の交流電圧Vacにより、回路電流は、交流電源2、インダクタL1、スイッチS2、ダイオードD2、及び、交流電源2の順に流れる。
図3(b)は、制御部20がスイッチS2をオフにした状態の例を示す。即ち、制御部20は、P2をLレベルに制御する。
スイッチS1は、オフであるが、ソースからドレイン方向へは通電する。したがって、図3(b)が示す状態では、交流電源2、インダクタL1、スイッチS1、キャパシタC1、回路電流検出部12、ダイオードD2、及び、交流電源2の経路で閉ループが形成される。図3(a)の状態においてインダクタL1に蓄えられたリアクトルエネルギーにより、回路電流は、交流電源2、インダクタL1、スイッチS1、キャパシタC1、回路電流検出部12、ダイオードD2、及び、交流電源2の順に流れる。
制御部20は、交流電圧Vacが正である間、図3(a)又は(b)の状態を繰り返すことで、キャパシタC1が生じるキャパシタ電圧を制御する。
次に、交流電源2の交流電圧Vacが負である場合について説明する。
図4は、交流電源2の交流電圧Vacが負である場合に電力変換装置1に流れる電流について説明するための図である。
制御部20は、スイッチS1をオンオフすることで回路電流を制御する。また、制御部20は、スイッチS2をオフにする。
図4(a)は、制御部20がスイッチS1をオンにした状態の例を示す。即ち、制御部20は、P1をHレベルに制御する。
図4(a)が示す状態では、交流電源2、ダイオードD1、スイッチS1、インダクタL1、及び、交流電源2の経路で閉ループが形成される。交流電源2の交流電圧Vacにより、回路電流は、ダイオードD1、スイッチS1、インダクタL1、及び、交流電源2の順に流れる。
図4(b)は、制御部20がスイッチS1をオフにした状態の例を示す。即ち、制御部20は、P1をLレベルに制御する。
スイッチS2は、オフであるが、ソースからドレイン方向へは通電する。したがって、図4(b)が示す状態では、交流電源2、ダイオードD1、キャパシタC1、回路電流検出部12、スイッチS2、インダクタL1、及び、交流電源2の経路で閉ループが形成される。図4(a)の状態においてインダクタL1に蓄えられたリアクトルエネルギーにより、回路電流は、ダイオードD1、キャパシタC1、回路電流検出部12、スイッチS2、インダクタL1、及び、交流電源2の順に流れる。
制御部20は、交流電圧Vacが負である間、図4(a)又は(b)の状態を繰り返すことで、キャパシタC1が生じるキャパシタ電圧を制御する。
次に、信号処理部13について説明する。
信号処理部13は、回路電流検出部12が検出した検出値Is1を補正する。
図3が示すように、スイッチS2がオフである場合、回路電流検出部12に電流が流れ、回路電流検出部12は、回路電流を測定することができる。他方、スイッチS2がオンである場合、回路電流検出部12には電流が流れず、回路電流検出部12は、回路電流を検出できない(即ち、検出値Is1は、0となる)。
同様に、図4が示すように、スイッチS1がオフである場合、回路電流検出部12に電流が流れ、回路電流検出部12は、回路電流を測定することができる。他方、スイッチS1がオンである場合、回路電流検出部12には電流が流れず、回路電流検出部12は、回路電流を検出できない(即ち、検出値Is1は、0となる)。したがって、検出値Is1は、櫛形波形となる。
信号処理部13は、回路電流検出部12が検出できた検出値Is1に基づいて、回路電流検出部12が回路電流を検出できない検出不能期間(即ち、検出値Is1が0である間)の回路電流を示す値を検出不能期間の前の検出値Is1で補完する機能を有する。
たとえば、信号処理部13は、検出不能期間の値を前の検出値Is1で補完し、中間値IsHとして出力する。たとえば、信号処理部13は、検出値Is1が0である直前の検出値Is1が継続するものとして検出不能期間の値を補完する。即ち、信号処理部13は、検出不能期間の検出値が直前の検出値Is1であるものとして、検出不能期間の検出値を補完することにより中間値IsHを生成する。
なお、信号処理部13は、回路電流検出部12が検出できた検出可能期間の検出値Is1の平均値により検出不能期間の値を補完するようにしても良い。例えば、信号処理部13は、回路電流検出部12が検出できた検出可能期間の検出値Is1を所定数サンプリングし、サンプリングした値の平均値で検出不能期間の値を補完しても良い。また、信号処理部13は、検出可能期間の検出値Is1を用いた近似(たとえば、線形近似又は二次近似など)によって検出不能期間の検出値を補完してもよい。信号処理部13が検出不能期間の検出値を補完する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
また、信号処理部13は、中間値IsHを平滑化して、補正値IsFを出力する。たとえば、信号処理部13は、ノイズ除去処理などを用いて中間値IsHを平滑化してもよい。信号処理部13が中間値IsHを平滑化する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
図5は、信号処理部13の構成例を示す図である。
図5が示す信号処理部13は、回路電流を正の電圧として検出する。信号処理部13
図5が示すように信号処理部13は、抵抗R2並びにR3、スイッチSH(ホールドスイッチ)、及び、キャパシタC2(第2キャパシタ)並びにC3を備える。また、回路電流検出部12は、電流検出抵抗としての抵抗R1を備える。
回路電流検出部12の抵抗R1は、キャパシタC1とダイオードD2のアノードとの間に接続される。ここでは、回路電流検出部12のダイオードD2側をGND電位と定義する。図5に示す例において、スイッチSHのドレインは、抵抗R2の一端と接続する。スイッチSHのソースは、キャパシタC2の一端に接続する。また、抵抗R2の他端は、抵抗R1のキャパシタC1側の一端に接続する。キャパシタC2の他端は、抵抗R1の他端及びGNDに接続する。また、抵抗R3の一端は、スイッチSHのソースとキャパシタC2との間に接続する。抵抗R3の他端は、キャパシタC3の一端に接続する。キャパシタC3の他端は、GNDに接続する。
スイッチSHは、ベースにゲート駆動信号PHを入力する。即ち、スイッチSHは、ゲート駆動信号PHがHレベルである場合にオンになり、ゲート駆動信号PHがLレベルである場合にオフになる。
前述の通り、ゲート駆動信号PHは、回路電流を制御するためにスイッチS1又はスイッチS2に入力されるP1又はP2を反転した信号である。従って、スイッチSHは、交流電圧Vacが正であってスイッチS2がオンである場合(図3(a))にオフになる。また、スイッチSHは、交流電圧Vacが負であってスイッチS1がオンである場合(図4(a))にオフになる。言い換えるとスイッチSHは、回路電流検出部12に電流が流れない場合(回路電流検出部12に流れる回路電流がオフとなる期間、即ち、検出不能期間)、オフになる。逆に、スイッチSHは、回路電流検出部12に電流が流れている場合(回路電流検出部12に流れる回路電流がオンとなる期間、即ち、回路電流検出部12が回路電流を検出することができる期間)、オンになる。
抵抗R2、スイッチSH及びキャパシタC2は、ホールド回路を形成する。ホールド回路は、回路電流検出部12に電流が流れない場合、直前の検出値Is1をホールドする。
スイッチS1又はスイッチS2がオフである場合、スイッチSHは、オンになり、導通状態となる。この場合、検出値Is1は、キャパシタC2の両端電圧として現れる。
スイッチS1又はスイッチS2がオンになると、スイッチSHは、オフになり、キャパシタC2のキャパシタ電圧がホールドされる。即ち、キャパシタ電圧として保持される検出値Is1は、スイッチS1又はスイッチS2がオンである場合にホールドされる。
したがって、以上の動作によって、ホールド回路は、回路電流検出部12が回路電流を検出できない場合に、直前の検出値Is1をホールドすることができる。よって、ホールド回路は、中間値IsHを生成することができる。
抵抗R3及びキャパシタC3は、中間値IsHに対してノイズ除去処理を行う回路である。抵抗R3及びキャパシタC3は、安価な抵抗とコンデンサによるCRフィルタなどで良い。抵抗R3及びキャパシタC3は、中間値IsHに対してローパスフィルタとして機能する。抵抗R3及びキャパシタC3は、中間値IsHを平滑化して、補正値IsFを生成する。
次に、回路電流を負の電圧として検出する信号処理部13について説明する。
図6は、回路電流を負の電圧として検出する信号処理部13の構成例を示す図である。
図6が示すように信号処理部13は、抵抗R2並びにR3、スイッチSH(ホールドスイッチ)、及び、キャパシタC2(第2キャパシタ)並びにC3を備える。また、回路電流検出部12は、電流検出抵抗としての抵抗R1を備える。
回路電流検出部12の抵抗R1は、キャパシタC1とダイオードD2のアノードとの間に接続される。ここでは、回路電流検出部12のキャパシタC1側をGND電位と定義する。図6が示す例では、スイッチSHのドレインは、抵抗R1のダイオードD2側の一端と接続する。スイッチSHのソースは、抵抗R2の一端に接続する。また、抵抗R2の他端は、キャパシタC2の一端に接続する。キャパシタC2の他端は、抵抗R1の他端及びGNDに接続する。また、抵抗R3の一端は、抵抗R2の他端とキャパシタC2の一端との間に接続する。抵抗R3の他端は、キャパシタC3の一端に接続する。キャパシタC3の他端は、GNDに接続する。
図6が示す例では、GNDがキャパシタC1側にあるため、抵抗R1に回路電流が流れるときにダイオードD2側端子はGNDより低い電圧になる。したがって、図6が示す信号処理部13は、回路電流を負の電圧として検出することができる。
図5及び図6に示す信号処理部13は、キャパシタC2の一端がGNDに接続される。そのため、キャパシタC2の電荷がGNDに流れようとする。しかし、検出値Is1の電圧がスイッチSHのボディダイオードの順方向電圧よりも低ければホールド状態を維持することができる。たとえば、スイッチSHのボディダイオードの順方向電圧が1V以上であれば、検出値Is1を1V以下になるように抵抗R1を設定する。
次に、電力変換回路10の各部に生じる電圧について説明する。
図7は、交流電圧Vac、検出値Is1、中間値IsH及び補正値IsFの例を示す図である。また、図8は、交流電圧Vacの半周分の交流電圧Vac、PWM信号(P1又はP2)、検出値Is1、中間値IsH及び補正値IsFの例を示す図である。
図7が示すように、交流電圧Vacは、正負を繰り返す交番電圧である。
検出値Is1は、回路電流検出部12に生じる電圧である。スイッチS1又はスイッチS2がオフである場合、回路電流検出部12に電圧が生じ、検出値Is1が検出される。また、スイッチS1又はスイッチS2がオンである場合、回路電流検出部12に電圧が生じず、検出値Is1が0となる。
中間値IsHは、キャパシタC2に生じるキャパシタ電圧である。スイッチS1又はスイッチS2がオンである場合、スイッチSHは、オフになる。そのため、キャパシタC2のキャパシタ電圧は、スイッチS1又はスイッチS2がオンである間、直前の値を維持する。そのため、中間値IsHは、検出値Is1が0である間を直前の検出値Is1で補った波形となる。補正値IsFは、中間値IsHを平滑化した波形である。
なお、PWM生成部31は、鋸波を用いてPWM信号を生成してもよい。PWM生成部31がPWM信号を生成する方法は、特定の方法に限定されるものではない。
また、本実施形態では入力である交流電源の電圧を正弦波とみなして、これと相似形の電流波形となるように制御する場合を説明した。しかしこの方法に限定するものではなく、例えば制御ブロック内部に正弦波生成部を設け、その正弦波を交流電源の位相に一致させる仕組みを持たせてもよい。
以上のように構成された第1の実施形態に係る電力変換装置は、正の電圧(又は負の電圧)として回路電流を測定することができる。
仮に制御部の制御を、マイコンを使って実現しようとした場合、マイコンの印加電圧である0〜VCC(5V程度)の範囲内でしか値を入力できない。一方で、従来技術のように絶縁カレントトランスを使って交流電流を検出すると、ゼロ電圧を起点に正負の交互電圧を検出することになる。従って、これをそのままマイコンの入力にすることはできない。例えば検出信号に2.5Vオフセット電圧を加算して、2.5Vを中心に値が変化するような処理が必要になる。本実施形態を利用すれば、常に正の検出値を得られるので、マイコンの信号入力にそのまま供給することができる。
上記のように、第1の実施形態に係る電力変換装置は、交流電流を測定するためにCT部品のような高価な部品を使用することなく回路電流を測定することができる。すなわち、各スイッチを制御するための回路電流を検出する回路は、安価な部品で構成できる。そのため、電力変換装置は、低コスト化を実現できる。また、各スイッチを制御するための回路電流を検出する回路は小電力部品で構成できる。そのため、電力変換装置は、小型化及び軽量化することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2実施形態に係る電力変換装置1について説明する。
第2実施形態に係る電力変換装置101は、ダイオードD1及びダイオードD2がスイッチS3(第3のスイッチ)及びスイッチS4(第4のスイッチ)に代わる点で第1実施形態に係る電力変換装置1と異なる。従って、その他の部位については同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図9は、電力変換装置101の構成例を示す図である。
図9が示すように、電力変換装置101は、電力変換回路110と制御部120とを有する。電力変換回路110は、スイッチS1乃至S4、キャパシタC1、インダクタL1、交流電圧検出部11、回路電流検出部12、信号処理部13及び昇圧検出部14を有する。
電力変換回路110において、スイッチS1及びスイッチS2とは直列に接続し、スイッチS3とスイッチS4とは直列に接続する。スイッチS1とS2との直列接続と、スイッチS3とスイッチS4との直列接続は、並列に接続されて閉ループを形成する。
スイッチS3及びS4は、スイッチS1及びS2と同様の構成である。スイッチS3及びスイッチS4は、制御部120からゲート制御信号P3及びP4をそれぞれ供給される。
スイッチS1のドレインは、スイッチS3のドレインと接続する。スイッチS1のソースは、スイッチS2のドレインと接続する。また、スイッチS3のソースは、スイッチS4のドレインと接続する。また、スイッチS2のソースは、スイッチS4のソースと接続する。これらの接続により、スイッチS1乃至S4は、閉ループを形成し、ブリッジ回路を形成する。
ここで、図9に示す構成において、スイッチS1のソースとスイッチS2のドレインとの接続点をU点とし、スイッチS3のソースとスイッチS4のドレインとの接続点をV点とする。交流電源2及びインダクタL1、は、ブリッジ回路のU点とV点との間に直列接続する。なお、これらの各部の接続は、特定の順番に限定されるものではない。
キャパシタC1は、スイッチS1とS2との直列接続と、スイッチS3とスイッチS4との直列接続とに、並列接続する。キャパシタC1、及び、スイッチS1乃至S4は、Hブリッジを構成する。
制御部120は、交流電圧検出部11の検出信号Vs1、信号処理部13の補正値IsF、及び、昇圧検出部14の検出信号Vs2を入力とする。制御部120は、スイッチS1、スイッチS2、スイッチS3、スイッチS4及び信号処理部13に対するゲート駆動信号P1、P2、P3、P4及びPHを出力とする。制御部120は、スイッチS1乃至S4を制御する。
図10は、制御部120の構成例を示す。
図10が示すように、制御部120は、絶対値変換部21、増幅率調整部22、乗算部23、極性判定部24、平均値算出部25、リファレンス電圧設定部26、差分判定部27、増幅率調整部28、差分出力部29、三角波生成部30、PWM生成部31、信号反転部32、および、セレクタ部34を備える。これら各部は、ハードウエアで実現しても良いし、ソフトウエアで実現しても良い。例えば、上記各部の一部又は全部は、DSPにより実現しても良い。
絶対値変換部21、増幅率調整部22、乗算部23、極性判定部24、平均値算出部25、リファレンス電圧設定部26、差分判定部27、増幅率調整部28、差分出力部29、三角波生成部30、PWM生成部31及び信号反転部32は、第1実施形態に係るそれらと同様であるので説明を省略する。
セレクタ部34は、極性判定部24の出力値に応じて、PWM信号の出力先を選択する。例えば、セレクタ部34は、極性判定部24の出力値が1の場合、PWM生成部31の出力をP2として出力する。また、セレクタ部34は、極性判定部24の出力値が0の場合、PWM生成部31の出力をP1として出力する。
セレクタ部34は、交流電源Vacが正の時、スイッチS2にP2パルスを繰り返し出力しているが、交流電源Vacが正の区間ではスイッチS3のゲート信号P3は常にHレベルを保持する。
セレクタ部34は、交流電源Vacが負の時、スイッチS1にP1パルスを繰り返し出力しているが、交流電源Vacが負の区間ではスイッチS4のゲート信号P4は常にHレベルを保持する。
交流電源Vacが正の時、スイッチS2に繰り返しP2パルスが印加された結果として、スイッチS3ではボディダイオードに電流が流れる。交流電源Vacが負の時、スイッチS1に繰り返しP1パルスが印加された結果として、スイッチS4ではボディダイオードに電流が流れる。
従って、スイッチS3、S4は特にゲート駆動することなく第一の実施形態のようにダイオードとして利用することもできる。しかし、ボディダイオードは順方向電圧が高いために損失=電圧×電流で示される電力損失が発生する。
次に、交流電源Vacが正の時、スイッチS3のボディダイオードに電流が流れているが、その時にスイッチS3のゲート信号P3を印加する。すると、スイッチS3は引き続き導通ではあるが、そのときの損失は、
損失=電流の2乗×導通抵抗
に変化する。
一般にダイオード順方向電圧を下げることはできないが、導通抵抗なら素子の選択を変えることで下げることができる。すなわち、同じ導通であってもゲートにONパルスを印加したほうが電力損失を減らすことができる。
交流電源Vacが負の時も同様で、スイッチS4のボディダイオードに電流が流れている区間でスイッチS4のゲート信号P4を印加する。すると、ゲート信号P4を印加しない時よりもゲート信号P4を印加した時のほうが、スイッチS4での損失は減る。
上記のように、第2の実施形態に係る電力変換装置は、交流電流を測定するためにCT部品のような高価な部品を使用することなく回路電流を測定することができる。すなわち、各スイッチを制御するための回路電流を検出する回路は、安価な部品で構成できる。そのため、電力変換装置は、低コスト化を実現できる。また、各スイッチを制御するための回路電流を検出する回路は小電力部品で構成できる。そのため、電力変換装置は、小型化及び軽量化することができる。また、第2の実施形態を利用すれば、ダイオード順方向電圧に起因する電力損失を排除できるため、さらに高効率の電力変換が可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1及び101…電力変換装置、2…交流電源、3…負荷回路、10及び110…電力変換回路、11…交流電圧検出部、12…回路電流検出部(電流検出部)、13…信号処理部、14…昇圧検出部、15…制御部、C1、C2及びC3…キャパシタ(キャパシタ、第2キャパシタ)、D1及びD2…ダイオード、L1…インダクタ、R1、R2及びR3…抵抗、S1、S2、S3及びS4…スイッチ、SH…スイッチ、20及び120…制御部、21…絶対値変換部、22及び28…増幅率調整部、23…乗算部、24…極性判定部、25…平均値算出部、26…リファレンス電圧設定部、27…差分判定部、29…差分出力部、30…三角波生成部、31…PWM生成部、32…信号反転部、33及び34…セレクタ部。

Claims (5)

  1. 第1のスイッチと第2のスイッチとを直列に接続するとともに、第1のダイオードと第2のダイオードを直列に接続し、
    前記第1のスイッチと前記第1のダイオードと、及び、第2のスイッチと第2のダイオードと、をそれぞれ接続して閉ループを形成し、
    交流電源と第1のインダクタとの直列接続を、前記第1のスイッチと第2のスイッチとの接続点と、前記第1のダイオードと第2のダイオードとの接続点に接続し、
    前記第1のダイオードと第2のダイオードとの直列接続の両端にキャパシタを接続し、前記キャパシタの両端の電位差を出力電圧とする電力変換回路と、
    前記交流電源の電圧を検出する手段から得られる電源電圧の検出値と、前記電力変換回路のキャパシタに電荷をチャージする電流を検出する手段から得られる回路電流の検出値と、前記キャパシタの平滑電圧を検出する手段から得られるキャパシタ電圧の検出値とに基づいて、前記交流電源の電圧位相に同期した正弦波電流が前記交流電源に流れるように前記第1のスイッチと第2のスイッチとを前記交流電源の極性に応じて交互に開閉させるパルス信号を供給する制御部と、
    を備える電力変換装置。
  2. 第1のスイッチと第2のスイッチとを直列に接続するとともに、第3のスイッチと第4のスイッチを直列に接続し、
    前記第1のスイッチと前記第3のスイッチと、及び、第2のスイッチと第4のスイッチと、をそれぞれ接続して閉ループを形成し、
    交流電源と第1のインダクタの直列接続を、前記第1のスイッチと第2のスイッチの接続点と、前記第3のスイッチと第4のスイッチの接続点に接続し、
    前記第3のスイッチと第4のスイッチとの直列接続の両端にキャパシタを接続し、前記キャパシタ両端の電位差を出力電圧とする電力変換回路と、
    前記交流電源の電圧を検出する手段から得られる電源電圧の検出値と、前記電力変換回路のキャパシタに電荷チャージする電流を検出する手段から得られる回路電流の検出値と、前記キャパシタの電圧を検出する手段から得られるキャパシタ電圧の検出値とに基づいて、前記交流電源の電圧位相に同期した正弦波電流が前記交流電源に流れるように前記第1のスイッチと第2のスイッチを前記交流電源の極性に応じて交互に開閉させるためのパルス信号、および、前記第3のスイッチと第4のスイッチとを前記交流電源の極性に応じてどちらかを開くためのパルス信号を供給する制御部と、
    を備える電力変換装置。
  3. 前記電力変換回路は、さらに、前記キャパシタに電荷をチャージする電流を検出する電流検出部と、前記制御部が生成するホールド信号により前記電流検出部の出力値をホールドするホールド機構とを有し、
    前記制御部は、前記第1のスイッチまたは第2のスイッチの駆動信号の反転信号から前記ホールド信号を生成し、前記ホールド機構の出力を前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチに対するPWM信号を生成するための比較信号として用いる、
    前記請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記電力変換回路は、前記第2のダイオード又は第4のスイッチと、前記キャパシタと、前記電流検出部としての電流検出抵抗とを直列に接続し、
    前記制御部は、前記電流検出抵抗のキャパシタ側をGND電位と定義し、前記キャパシタに電荷チャージの電流が流れることで前記電流検出抵抗に負の電圧信号を発生させる、
    前記請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記電力変換回路は、前記第2のダイオード又は第4のスイッチと、前記キャパシタと、前記電流検出部としての電流検出抵抗とを直列に接続し、
    前記制御部は、前記電流検出抵抗の第2のスイッチ側をGND電位と定義し、前記キャパシタに電荷チャージの電流が流れることで前記電流検出抵抗に正の電圧信号を発生させる、
    前記請求項3に記載の電力変換装置。
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