JP2017033714A - 電圧計測用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 速結端子で構成される負荷側端子が分電盤前方から見て横を向き、検査用差込孔も横を向いている分岐ブレーカに対して、電圧チェックを容易に実施できる電圧計測用治具を提供する。【解決手段】 センサ突起2を備えたセンサ形成部10bと、別途設けられた電圧測定器に接続された2本のプローブ100を挿入保持するプローブ装着部10aとを有し、一対のセンサ突起2と、プローブ装着部10aに挿入保持された2本のプローブ100とは、それぞれ電圧計測用治具ケース10の内部に配設された導体3により電気的に接続され、プローブ装着部10aに装着される2本のプローブ100の方向とセンサ突起2の突出方向とは略直交して成る。【選択図】 図1

Description

本発明は、分電盤に組み付けられた分岐ブレーカの負荷側端子電圧をチェックする際に使用する電圧計測用治具に関する。
住宅用分電盤の設置施工後には、電気工事業者による自主チェックが行われたり、竣工検査などの接続確認が行われる。この接続確認項目の1つとして、活線状態での分岐回路の電圧確認がある。これは100V/200Vの確認であり、施工時に誤結線があると、200V供給すべき回路に100Vが印加されて負荷が正常に動作しなかったり、100V供給すべき回路に200Vが印加されると負荷が焼損するなどの事故に繋がるのでこれを防ぐために行われる。
この電圧チェックは、通常分岐ブレーカの負荷側端子の導電部にテスターなどのプローブを接触させて計測するため、負荷側端子が電線を差し込むだけで接続される速結端子で構成されている場合、端子ねじ等露出部が無いため電圧チェックのための孔が負荷側端子近傍に設けられた。
例えば、特許文献1には薄型ブレーカと称される幅が10mm程度の分岐ブレーカが開示され、負荷側端子が電線を挿入して接続できる速結端子で形成され、その直下にプローブを挿入して電圧計測や絶縁抵抗測定、更には検電するための検査用差込孔が設けられている。
特開2007−278582号公報
上記特許文献1に記載されいるような薄型の分岐ブレーカは、検査用差込孔も負荷側端子と同様に分電盤前方から見て横方向を向いているため、分電盤に組み付けた状態では、前方からは確認し辛い向きとなったし、電圧チェック作業は負荷側端子に差し込んだ電線が邪魔になり厄介な作業となっていた。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、速結端子で構成される負荷側端子が分電盤前方から見て横を向いていることで、同様に検査用差込孔も横を向いている分岐ブレーカに対して、電圧チェックを容易に実施できる電圧計測用治具を提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、負荷側端子が電線を挿入して接続する速結端子で構成された分岐ブレーカの速結端子の近傍に、電圧検出、絶縁抵抗測定、検電のうちの少なくとも電圧検出のために設けられた検査用差込孔に対して、端子電圧を計測するために挿入する一対のセンサ突起を備えた電圧計測用治具であって、センサ突起を備えたセンサ形成部と、別途設けられた電圧測定器に接続された2本のプローブを挿入保持するプローブ装着部とを有し、一対のセンサ突起と、プローブ装着部に挿入保持された2本のプローブとは、それぞれ電圧計測用治具ケースの内部に配設された導体により電気的に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、電圧測定器から延びた一対のプローブを治具ケースに装着するため、作業者が左右の手で2本のプローブを操作する煩わしい操作が必要なくなり、片手の操作で端子電圧を計測でき、簡易な操作で計測できる。また、装着するプローブとは異なる方向にセンサ突起を配置すれば、分岐ブレーカの検査用差込孔が分電盤前方から挿入し難い方向を向いていても、センサ突起を容易に差し込むことが可能となり、スムーズな計測が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、プローブ装着部に保持される2本のプローブの方向と、一対のセンサ突起の突出方向とは略直交して成ることを特徴とする。
この構成によれば、分岐ブレーカの検査用差込孔が分電盤の前方を向いていなくても、装着したプローブの方向に対してセンサ突起は横方向に突設されているため、プローブ自体は分電盤前方からの挿入操作で電圧計測が可能となる。よって、簡易な操作で計測できる。
尚、「略直交」とは直交方向(90°の方向)に加えて、直交に近い角度(85°〜95°)を含むものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、電圧計測用治具ケースは、本体ケースと本体ケースから分離可能な可動ケースとを有し、一対のセンサ突起のうちの一方は、本体ケースに組み付けられる一方、他方のセンサ突起は可動ケースに組み付けられて成ると共に、本体ケースは、可動ケースの組み付け位置を複数有して、組み付け位置を変更することで、センサ突起同士の距離を変更可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、例えば分岐ブレーカの負荷側端子の位置が100V出力と200V出力とで異なる場合に、可動ケースに組み付けられたセンサ突起の位置を変えることで、双方の電圧の端子位置に対応させることが可能となり、1つの電圧計測用治具で端子位置の異なる負荷側端子の電圧の計測が可能となる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成において、負荷側端子に挿入した電線の抜き取りを可能とするために分岐ブレーカに設けられた解除レバーを操作するための解除レバー操作片を有することを特徴とする。
この構成によれば、分岐ブレーカから電線を抜き取る際に、解除レバーを直接操作することなく解除操作でき、解除レバーが小さく操作し辛くても容易に解除操作できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の構成において、負荷側端子に挿入する電線の被覆を剥いだ芯線の長さを所定長にするためのストリップゲージを有することを特徴とする。
この構成によれば、分岐ブレーカに接続する電線の芯線部分の長さを容易に最適長にできるため、芯線の長さを別途計測する煩わしい作業を必要としない。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の構成において、使用しない端子を閉塞するために分岐ブレーカの負荷側端子配置面に設けられた端子カバーを操作するためのカバー操作片を有することを特徴とする。
この構成によれば、端子カバーを直接操作することなくカバー操作片により操作できるため、端子カバーが狭い空間に配置されていても、容易に操作できる。
本発明によれば、装着するプローブとは異なる方向にセンサ突起を配置、特に装着するプローブとは略直交する方向にセンサ突起を配置すれば、分岐ブレーカの検査用差込孔が分電盤前方から挿入し難い横方向を向いていても、プローブ自体は分電盤前方から挿入操作することでセンサ突起を容易に差し込むことができ、スムーズな電圧計測が可能となる。
本発明に係る電圧計測用治具の一例を示し、プローブを挿入する前の状態の斜視説明図である。 図1の状態からプローブを挿入した状態を示す斜視図である。 図2の状態の断面説明図である。 固定設置される一方のセンサ突起の組み付け説明図を示し、(a)は分解図、(b)は組み付けた状態の斜視図である。 移動可能な他方のセンサ突起の組み付け説明図を示し、(a)は分解図、(b)は組み付けた状態の斜視図である。 図5の可動部材を電圧計測用治具の本体ケースに組み付ける説明図であり、(a)は分解図、(b)は組み付けた状態を示している。 可動部材を移動する説明図であり、(a)は取り外した状態、(b)は組み付けた状態を示している。 分岐ブレーカの負荷側端子電圧を計測する説明図であり、(a)は分岐ブレーカの計測位置に電圧計測用治具を配置した状態を示し、(b)はA部拡大図である。 分岐ブレーカの負荷側端子電圧を計測する説明図であり、(a)は計測している状態を示し、(b)はB部拡大図である。 分岐ブレーカの解除レバーを操作する説明図であり、電圧計測用治具の対応部位を解除レバーに接近させた状態を示している。 分岐ブレーカの解除レバーを操作する説明図であり、電圧計測用治具の対応部位を解除レバーに係合させた状態を示している。 分岐ブレーカの解除レバーを操作する説明図であり、係合させた電圧計測用治具を解除操作した状態を示している。 分岐ブレーカの端子カバーを操作する説明図であり、電圧計測用治具により端子カバーを上げて検査用差込孔を閉塞した状態を示している。 分岐ブレーカの端子カバーを操作する説明図であり、電圧計測用治具により端子カバーを下げて検査用差込孔を露出させた状態を示している。 ストリップゲージの説明図であり、電圧計測用治具の所定部位に電線を近づけた状態を示している。 ストリップゲージの説明図であり、電圧計測用治具の所定部位に電線を挿通した状態を示している。 ストリップゲージの説明図であり、電圧計測用治具の所定部位に挿通した電線の露出部位を切断して所定の長さとした状態を示している。 電圧計測用治具を用いて、絶縁抵抗測定や検電を行う説明図である。 電圧計測用治具を用いて、絶縁抵抗測定や検電を行っている状態を示す説明図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1〜3は本発明に係る電圧計測用治具の一例を示し、図1は電圧測定器のプローブを接続する前の状態の斜視説明図であり、図2はプローブを接続した状態、図3はプローブを接続した状態の断面説明図である。
電圧計測用治具は、図示するようにテスター等の電圧測定器(図示せず)のプローブ100を装着し、プローブ100に代えて電圧計測のために使用する治具であり、2本のプローブ100を挿入して保持するプローブ装着部10aと、分岐ブレーカに設けられている電圧計測等の検査を実施するための検査用差込孔65(図8に示す)に挿入する2つのセンサ突起2(2a,2b)を備えたセンサ形成部10bとを備えている。プローブ装着部10aは把持し易いよう太い胴部を有して形成されている。
センサ突起2は、図3に示すように電圧計測用治具を構成するケース10内に配設された導体3(3a,3b)と一体に形成され、挿入されたプローブ100に連結されるよう構成されている。以下、具体的に説明する。
2つのセンサ突起2a,2bのうち、一方のセンサ突起(以下、「第1突起」とする)2aは固定設置され、他方のセンサ突起(以下、「第2突起」とする)2bは移動可能に設置されている。
図4は第1突起2aの組み付け構造を示し、(a)は組み付け前の状態、(b)は組み付け後の状態を示している。図4(a)に示すように、第1突起2aはケース10の主要部を成す本体ケース40内に配置される金属製の棒体から成る導体(以下、「第1導体」とする)3aの先端に連続形成され、第1導体3aの基端は挿入されたプローブ100との連結部31を構成している。
第1突起2aは、第1導体3aの配設方向でもあるプローブ100の挿入方向と直交するよう折り曲げて形成され、プローブ100に対して直交する方向の検査用差込孔65に挿入し易いように形成されている。第1突起2aを本体ケース40の所定の孔41から突出するよう第1導体3aを組み付けたら、蓋部材42により閉塞される。蓋部材42は第1導体3aを収納すると共に、第2突起2bを具備した後述する可動ケース50の装着部を備えている。
図5,6は第2突起2bの組み付け構造を示している。図5は第2突起2bを可動ケース50に組み付ける説明図、図6は可動ケース50を本体ケース40に組み付ける説明図であり、何れも(a)は組み付け前の状態、(b)は組み付け後の状態を示している。
第2突起2bは、図5に示すように先ず可動ケース50に収納される金属製の棒体から成る導体(以下、「第2導体」とする)3bの先端に形成され、第2導体3bの基端は挿入されたプローブ100との連結部31を構成している。こうして、装着される2本のプローブ100の一方は第1突起2aに接続され、他方は第2突起2bに接続される。
第2突起2bは、第2導体3bに一体に形成され、第2導体3bの配設方向でもあるプローブ100の挿入方向と直交するよう折り曲げて形成され、プローブ100に対して直交する方向の検査用差込孔65に挿入できるよう形成されている。そして、第2導体3bは可動ケース50内に収容される一方、第2突起2bは可動ケース50の孔51に挿通される。
こうして第2突起2bを露出させた可動ケースの背部は、蓋部材52により施蓋された後、図6に示すように本体ケース40に装着される。このとき、第2突起2bを本体ケース40に設けられた2つある第2突起係合溝43の一方に係合させて装着され、第1突起2aと第2突起2bとは同一の方向に配置される。
このようにケース10は、プローブ装着部10aとセンサ形成部10bとから成るが、第1突起2aを備えた本体ケース40と、第2突起2bを備えた可動ケース50とに分離形成されている。
図7は可動ケース50を移動して、第1突起2aと第2突起2bとの距離を変更した状態を示している。図7(a)に示すように可動ケース50を一旦取り外し、本体ケース40の蓋部材42に設けられている2つの第2突起係合溝43の他方に係合させて、図7に示すように装着する。このように、可動ケース50を移動して組み付けでき、センサ突起2の間隔を変更できる。
尚、44は蓋部材42に形成された本体ケース40側の係止部、53は可動ケース50側の係止部で、可動ケース50の先端は双方の係止部44、53が互いに係止して固定される。
図8,9は上記の如く構成された電圧計測用治具により、分岐ブレーカの負荷側端子電圧を計測する様子を示し、図8は分岐ブレーカの検査用差込孔65にセンサ突起2を位置合わせした状態、図9は検査用差込孔65にセンサ突起2を挿入して計測している状態を示している。
ここで、分岐ブレーカについて説明する。図8では6台の分岐ブレーカ60が列設された状態を示している。分岐ブレーカ60は、単相3線式電路に対応するよう構成され、上部にオン/オフ操作する操作レバー61、背部に分電盤内の2本の電圧相と1本の中性相から成る3本の銅バーを備えた主幹バー(図示せず)を接続するよう縦に配置された3つの電源側端子62を備え、前面には負荷側端子63が配置されている。負荷側端子63は電線5を挿入するだけで接続される速結端子で形成されている。
負荷側端子63を設けた分岐ブレーカ60の前面には、電源側端子62に合わせて3つの端子が設けられているが、使用する端子以外を閉塞する端子カバー64(図13に示す)が設置されており、端子カバー64をスライドさせることで分岐配線としての電線5が接続される2端子のみ露出させている。また、負荷側端子63の電圧チェック等を行うための検査用差込孔65が各負荷側端子63の直下に設けられているし、この前面の上端には、負荷側端子63に挿入された電線5の抜き取りを容易にするために端子内での電線5の係止を解除する解除レバー66が設けられている。
こうして、3端子から成る負荷側端子63のうちの露出された2端子に電線5が接続され、選択する2端子により100V出力或いは200V出力を可能とし、図8,9は100Vを出力するよう電線5が接続された状態を示している。
100Vを出力する形態の場合は、図7に示すようにセンサ突起2が互いに近くに配置された電圧計測用治具が使用され、図8に示すようにプローブ100が装着された電圧計測用治具がセットされて、センサ突起2が検査用差込孔65に挿入される。
尚、負荷側端子63は図8に示すように上から電圧極端子(図示せず)、中性極端子63b、電圧極端子63cが配置されており、電線5を双方の電圧極端子(図示しない端子と電圧極端子63c)に接続すれば200V出力となる。この200V出力の分岐ブレーカ60の端子電圧を計測する場合は、センサ突起2が図6に示すように離れて配置されたものが使用される。
また、センサ形成部10bである可動ケース50に形成されている鉤状突起54は、センサ突起2の位置決め部材であり、センサ突起2の位置決め操作の際に、この鉤状突起54が電線5を把持するように係合させることで、位置決めを容易にしている。
このように、装着するプローブ100と直交する方向にセンサ突起2を配置することで、分岐ブレーカ60の検査用差込孔65が分電盤の前方を向いていなくても、装着したプローブの方向に対してセンサ突起2は横方向に突設されているため、プローブ100自体は分電盤前方からの挿入操作で電圧計測が可能となる。よって、簡易な操作で計測できる。
また、電圧測定器から延びた一対のプローブ100をケース10に装着するため、作業者が左右の手で2本のプローブ100を操作する煩わしい操作が必要なくなり、片手の操作で負荷側端子電圧を計測でき、簡易な操作で計測できる。
更に、例えば分岐ブレーカ60の計測対象の負荷側端子63の位置が100V出力と200V出力とで異なる場合に、可動ケース50に組み付けられたセンサ突起2bの位置を変更することで、双方の電圧の端子位置に対応させることができ、1つの電圧計測用治具で端子位置の異なる負荷側端子63の電圧を計測できる。
また、電圧計測用治具のケース10には、分岐ブレーカ60の解除レバー66を操作する解除レバー操作片12、端子カバー64をスライド操作するカバー操作片13、更に負荷側端子63に挿入する電線5の被覆を剥いだ芯線の長さを所定長にするためのストリップゲージ14が設けられている。以下順に説明する。
図10〜12は、分岐ブレーカ60の解除レバー66を操作する説明図であり、図10は電圧計測用治具の解除レバー操作片12を解除レバー66に接近させた状態を示し、図11は解除レバー操作片12に解除レバー66を挿入して係合させた状態を示し、図12は係合させた電圧計測用治具を図11の矢印Cで示す上方に回動して、端子金具(図示せず)による電線5の係止を解除した状態を示している。
解除レバー操作片12は、図1に示すようにケース10のプローブ装着部10bの側部に突設され、解除レバー66を挿入して保持するよう構成されている。この解除レバー操作片12に解除レバー66を挿入した状態が図11に示す状態であり、解除レバー66が把持されるように保持される。こうして保持した状態で上方へ回動(矢印の方向へ回動)した状態が図12の状態であり、この操作で解除レバー66が上方に回動して分岐ブレーカ60内部の解除機構(詳述せず)が解除動作する。この結果、負荷側端子63に挿入されている電線5と端子金具との係止が解除され、電線5の抜き取りは可能となる。
図13,14は、分岐ブレーカ60の端子カバー64を操作する説明図であり、図13は電圧計測用治具により端子カバー64を上方にスライドさせて検査用差込孔65を塞いだ状態を示し、図14は端子カバー64を下方にスライドさせて検査用差込孔65を露出させた状態を示している。尚、端子カバー64は負荷側端子端子63に加えて検査用差込孔65も覆うよう構成されているため、閉塞されている場合はこのように端子カバー64のスライド操作が必要となる。
電圧計測用治具(ケース10)の第1突起2aの裏面端部には、端子カバー64の操作部64aに係合する突起から成るカバー操作片13が設けられ、電圧計測用治具を操作部64aに係合させて上下することで、図13、14に示すように上下にスライド操作できる。
図15〜17は、ストリップゲージ14の説明図であり、図15は電圧計測用治具の所定部位に電線5を近づけた状態を示し、図16は電圧計測用治具の所定部位に電線5を挿通した状態を示し、図17は電圧計測用治具の所定部位に挿通した電線5の余長部を切断して所定の長さにした状態示している。
ストリップゲージ14は、電圧計測用治具のケース10のプローブ装着部10b側部に突設され、解除レバー操作部12と一体に形成されており、電線5の芯線5aを挿通する芯線挿通孔14aと、挿通した芯線5aを載置して切断位置を決定するための芯線載置部14bとを有している。
図15に示すように、被覆を剥いで芯線5aを露出させた電線5をプローブ100の挿入方向からストリップゲージ14に接近させ、図16に示すように芯線5aを芯線挿通孔14aに挿通して先端を芯線載置部14bに載置する。このとき、芯線載置部14bから突出した芯線5aの先端部が余分な長さとなり、図17に示すように、突出部を切断することで、負荷側端子63に挿入する適量の長さの芯線5aを得ることができる。
このように、電線5を抜き取る際に、解除レバー66を直接操作することなく解除操作でき、解除レバー66が小さく操作し辛くても容易に解除できる。また、端子カバー64を直接操作することなくカバー操作片13により操作できるため、端子カバー64が狭い空間に配置されていても、容易に操作できる。
更に、分岐ブレーカ60に接続する電線5の芯線部分の長さを容易に最適長にできるため、芯線5aの長さを別途計測する煩わしい作業を必要としない。
尚、上記電圧計測用治具は端子電圧の計測のための治具であるが、絶縁抵抗の測定や検電のための治具としても活用できる。図18,図19はこのような目的で使用している状態を示しており、図示しない絶縁抵抗測定器或いは検電器に接続された一対のプローブのうちの1本のプローブ100が本体ケース40の第1突起2aに接続された一方のプローブ装着部10aに装着されて使用される。この場合、第2突起2bは必要ないため図18に示すように可動ケース50は装着されない。そして、図19に示すように検査用差込孔65に第1突起2aが挿入されて検査が行われる。この場合、他方のプローブは別途設けられている図示しない分電盤のアース端子等に接続される。
また、上記実施形態では、センサ突起2の突出方向をプローブ100の装着方向に対して直交する方向としているが、正確に直交していなくても良く85°〜95°の間で略直交させても良い。更には、直交状態になく60°程度の角度を設けるだけでも側方を向いている検査用差込孔65に対してスムーズな挿入が可能であるし、直交より大きく110°程度の角度を設けても良い。
また、本体ケース40に対する可動ケース50の組み付け位置を2箇所選択できるよう構成されているが、さらに多い位置で組み付け可能としても良い。
2・・センサ突起、3・・導体、10・・ケース、10a・・プローブ装着部、10b・・センサ形成部、12・・解除レバー操作片、13・・カバー操作片、14・・ストリップゲージ、40・・本体ケース、50・・可動ケース、60・・分岐ブレーカ、63・・負荷側端子、64・・端子カバー、65・・検査用差込孔、66・・解除レバー、100・・プローブ。

Claims (6)

  1. 負荷側端子が電線を挿入して接続する速結端子で構成された分岐ブレーカの前記速結端子の近傍に設けられた検査用差込孔に対して、端子電圧を計測するために挿入する一対のセンサ突起を備えた電圧計測用治具であって、
    前記センサ突起を備えたセンサ形成部と、別途設けられた電圧測定器に接続された2本のプローブを挿入保持するプローブ装着部とを有し、
    前記一対のセンサ突起と、前記プローブ装着部に挿入保持された前記2本のプローブとは、それぞれ電圧計測用治具ケースの内部に配設された導体により電気的に接続されて成ることを特徴とする電圧計測用治具。
  2. 前記プローブ装着部に保持される2本の前記プローブの方向と、一対の前記センサ突起の突出方向とは略直交して成ることを特徴とする請求項1記載の電圧計測用治具。
  3. 前記電圧計測用治具ケースは、本体ケースと本体ケースから分離可能な可動ケースとを有し、
    前記一対のセンサ突起のうちの一方は、前記本体ケースに組み付けられる一方、他方のセンサ突起は前記可動ケースに組み付けられて成ると共に、
    前記本体ケースは、前記可動ケースの組み付け位置を複数有して、組み付け位置を変更することで、前記センサ突起同士の距離を変更可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の電圧計測用治具。
  4. 前記負荷側端子に挿入した電線の抜き取りを可能とするために前記分岐ブレーカに設けられた解除レバーを操作するための解除レバー操作片を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電圧計測用治具。
  5. 前記負荷側端子に挿入する電線の被覆を剥いだ芯線の長さを所定長にするためのストリップゲージを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電圧計測用治具。
  6. 使用しない端子を閉塞するために前記分岐ブレーカの負荷側端子配置面に設けられた端子カバーを操作するためのカバー操作片を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電圧計測用治具。
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