JP6054710B2 - 接地抵抗計 - Google Patents

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Description

本発明は、接地抵抗計に関する。
接地極として使用する各種導体に対する接地抵抗(接触抵抗)を測定するために、接地抵抗計が用いられている。接地抵抗計は、たとえば特許文献1および特許文献2に示すように、接地抵抗の測定対象であるアース極(被測定接地極)Eと、第1補助接地極Pと、第2補助接地極Cとを備え、3電極法によってアース極Eにおける接地抵抗を測定している。
特開2012−26896号公報 特開平11−118851号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に示す構成では、次のような欠点がある。具体的には、接地抵抗計での測定のために、それぞれの極に測定ケーブルを接続する必要があり、合計3本の測定ケーブルが必要となる。そうすると、たとえばアース極Eと第1補助接地極Pの間は、接続される測定ケーブルが2本近接した状態で存在する。そのため、それらの測定ケーブルが絡まってしまう。その場合には、測定後に測定ケーブルを巻き取るのが困難となる、という問題がある。
次に、たとえば、各極の間隔が10mである場合を考える。この場合、3本の測定ケーブルの長さの合計(トータルの長さ)としては、30m以上必要となる。そのため、測定ケーブルを巻き取るのに時間が掛かり、手間を要するという問題もある。さらに、接地抵抗計は、地面に置かれた状態で測定を行うため、接地抵抗計に泥等が付着して、当該接地抵抗計が汚れてしまう、という問題もある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、接続される測定ケーブルのトータルの長さを短くすることが可能であり、測定ケーブルの巻き取りが容易となると共に、地面に置かずに接地抵抗を測定可能な接地抵抗計を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、第1補助接地極を被測定接地極と第2補助接地極との間に配置した状態で被測定接地極の接地抵抗を測定する接地抵抗計であって、本体部に設けられると共に第1補助接地極と電気的に接続するための第1接続端子と、本体部に取り付けられ、第1接続端子に電気的に接続され、第1補助接地極に付勢力を及ぼした状態で第1補助接地極を挟持して接地抵抗計全体が支持される状態を実現すると共に、第1接続端子を第1補助接地極に電気的に接続させる導電支持手段と、本体部に設けられると共に測定ケーブルを介して第2補助接地極と電気的に接続される第2接続端子と、本体部に設けられると共に測定ケーブルを介して被測定接地極と電気的に接続される第3接続端子と、を具備することを特徴とする接地抵抗計が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の観点によると、第1補助接地極を被測定接地極と第2補助接地極との間に配置した状態で被測定接地極の接地抵抗を測定する接地抵抗計であって、本体部に設けられると共に第1補助接地極と電気的に接続するための第1接続端子と、本体部に設けられると共に第2補助接地極と電気的に接続するための第2接続端子と、本体部に設けられると共に被測定接地極と電気的に接続するための第3接続端子と、本体部に取り付けられ、被測定接地極と第1補助接地極と第2補助接地極のうちのいずれかを付勢力を及ぼした状態で挟持し、接地抵抗計全体が支持される状態を実現する導電支持手段と、導電支持手段に対する電気的な接続状態を切り換えるための切換手段と、 を具備し、切換手段は、導電支持手段が第1接続端子と電気的に接続される第1接続モードと、導電支持手段が第2接続端子と電気的に接続される第2接続モードと、導電支持手段が前記第3接続端子と電気的に接続される第3接続モードとが存在し、第1接続端子、第2接続端子および第3接続端子のうち導電支持手段と電気的に接続されていないものは、測定ケーブルを介して、第1補助接地極、第2補助接地極および被測定接地極の中から、対応するものと電気的に接続されている、ことを特徴とする接地抵抗計が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、本体部には、測定ケーブルを差し込むための複数の孔部が設けられていて、複数の孔部には、測定ケーブルを介して第1接続端子を第1補助接地極に対して接続するための第1孔部と、測定ケーブルを介して第2接続端子を第2補助接地極に対して接続するための第2孔部と、測定ケーブルを介して第3接続端子を被測定接地極に対して接続するための第3孔部と、が設けられていて、第1孔部、第2孔部、および第3孔部のいずれかを塞ぐことが可能であると共に切換手段の切り換え動作と連動するシャッタを具備すると共に、シャッタは、第1接続モードでは第1孔部を塞ぎ、第2接続モードでは第2孔部を塞ぎ、第3接続モードでは第3孔部を塞ぐ、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1接続モード、第2接続モード、第3接続モードおよび導電支持手段が第1接続端子、第2接続端子および第3接続端子のいずれとも電気的に接続されない第4接続モードのいずれの接続モードであるのかを示す接続表示部が本体部に設けられている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、導電支持手段は、本体部に対して着脱自在に設けられている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、切換手段は、第1接続モード、第2接続モードおよび第3接続モードに加えて、第4接続モードにも電気的な接続を切り換え可能とする、ことが好ましい。
本発明によると、接地抵抗計において、接続される測定ケーブルのトータルの長さを短くすることが可能であり、測定ケーブルの巻き取りが容易となると共に、地面に置かずに接地抵抗の測定が可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る接地抵抗計の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る接地抵抗計の外観を示す平面図である。 従来の接地抵抗を測定する際の接続方法を示す図である。 第1の実施の形態における、接地抵抗を測定する際の接続態様のイメージを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る接地抵抗計の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る接地抵抗計の外観を示す平面図である。 第2の実施の形態における接地抵抗を測定する際の接続方法を示す図であり、クリップを被測定接地極に挟持させて接続を行う場合の接続態様を示す図である。 図7の接続態様において接地抵抗Reを測定する際のイメージを示す図である。 第2の実施の形態における接地抵抗を測定する際の接続方法を示す図であり、クリップを第1補助接地極に挟持させて接続を行う場合の接続態様を示す図である。 第2の実施の形態における接地抵抗を測定する際の接続方法を示す図であり、クリップを第2補助接地極に挟持させて接続を行う場合の接続態様を示す図である。 図10の接続態様において接地抵抗Reを測定する際のイメージを示す図である。 第2の実施の形態における接地抵抗を測定する際の接続方法を示す図であり、クリップを用いずに測定ケーブルによって接続を行う場合の接続態様を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態における接地抵抗計10Aについて説明する。
<接地抵抗計10Aの構成について>
図1は、接地抵抗計10Aの概略的な構成を示すブロック図である。接地抵抗計10Aは、本体部20と、クリップ40とを備えている。本体部20は、信号生成部21、電流測定部22、電圧測定部23、制御部24、記憶部25、表示部26、操作入力部27を備え、クリップ接続端子30、C接続端子31、E接続端子32を備えている。
そして、接地抵抗計10Aは、接地抵抗Reの測定において、クリップ40を介してクリップ接続端子30に接続される第1補助接地極Pと、測定ケーブル50を介してC接続端子31に接続される第2補助接地極Cとを用いて、測定ケーブル50を介してE接続端子32に接続される被測定接地極(アース極)Eの接地抵抗Reを、3電極法によって繰り返し測定する。
なお、被測定接地極Eは、電路と電気的に接続される導体であり、接地工事によって地中に埋設される。第1補助接地極Pおよび第2補助接地極Cは、3電極法によって接地抵抗Reを測定する際に、一時的に地面に差し込まれる導体である。第1補助接地極Pおよび第2補助接地極Cは、地中に差し込まれる部分と地中に差し込まれずに露出する接続部分とを有する略T字形状に設けられている。これら被測定接地極E、第1補助接地極P、および第2補助接地極Cについては、単に接地極と称呼する場合もある。
第1補助接地極Pおよび第2補助接地極Cの接続部分には、細径部(符号省略)が設けられている。それにより、後述するようにクリップ40で第1補助接地極Pを挟み込み易くなっている。
以下の説明では、必要に応じて、第2補助接地極Cに接続されるべき測定ケーブル50を、測定ケーブル50cと称呼し、被測定接地極Eに接続されるべき測定ケーブル50を、測定ケーブル50eと称呼する。また、後述する図3においては、第1補助接地極Pに接続されるべき測定ケーブル50を、測定ケーブル50pと称呼する。ただし、測定ケーブル50cと測定ケーブル50eと測定ケーブル50pを区別する必要がない場合には、単に測定ケーブル50と称呼する。
図1の構成のうち、信号生成部21は、後述する制御部24の制御に基づいて、一定の周波数(既知の周波数)で、かつ一定の振幅の交流電圧(一例として正弦波電圧)V1を生成して一対の出力端子(不図示)から出力する。また、信号生成部21は、一対の出力端子のうちの一方の出力端子がC接続端子31に接続され、他方の端子が、後述する電流測定部22に接続されている。
電流測定部22は、一例として、その全部または一部が交流電流計から構成されている。電流測定部22は、一対の入力端子(不図示)のうちの一方の入力端子が信号生成部21に接続され、かつ他方の入力端子がE接続端子32に接続される。それにより、電流測定部22は、信号生成部21に直列に接続されて、信号生成部21、C接続端子31、およびE接続端子32を含む電流経路(測定ループ)を流れる交流電流I1の電流値を予め決められた周期(一例として、交流電圧V1の周期に同期した周期)で測定する。また、電流測定部22は、電流値を測定する都度、測定した電流値(以下、「測定電流値」とも称する)を、後述する制御部24に出力する。
電圧測定部23は、一例として、その全部または一部が交流電圧計から構成されている。電圧測定部23は、一対の入力端子(不図示)のうちの一方の入力端子がクリップ接続端子30に接続されると共に、他方の入力端子がE接続端子32に接続されて、クリップ接続端子30とE接続端子32との間に発生する交流電圧Veの電圧値を予め決められた周期(一例として、交流電圧V1の周期に同期した周期)で測定する。また、電圧測定部23は、電圧値を測定する都度、測定した電圧値(以下、「測定電圧値」とも称する)を後述する制御部24に出力する。
制御部24は、例えば、CPUなどの演算素子、および、内部メモリなどを備えて構成され、後述する操作入力部27からユーザの操作入力に対応する信号の入力を受信し、電流測定部22から供給される測定電流値、および、電圧測定部23から供給される測定電圧値に基づいて、接地抵抗Reを求めるための演算処理を実行する。すなわち、制御部24は、被測定接地極Eの接地抵抗Reの測定結果を所定数蓄積し、蓄積された被測定接地極Eの接地抵抗Reの測定結果のうち、値が一致する桁数を判断する。そして、制御部24は、その桁数の被測定接地極Eの接地抵抗Reの測定結果が、後述する表示部26へ表示されるのを制御する。
記憶部25は、例えば、その全部または一部が半導体メモリやハードディスクなどで構成され、CPUなどの制御部24の演算素子が実行する動作プログラムなどが予め記憶されている。
表示部26は、例えば、その全部または一部がLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置で構成されて、制御部24が実行した各処理での結果を画面上に表示させる。なお、表示部26は、後述するハウジング100の操作面100aに露出している。
操作入力部27は、例えば、ボタン、レバー、ダイヤル、タッチパネルなどの入力デバイスを有していて、ユーザからの操作入力を受け、ユーザからの操作入力を示す信号を制御部24に供給する。
クリップ接続端子30は、クリップ40が電気的に接続される端子である。このクリップ接続端子30は、第1接続端子に対応する。クリップ接続端子30は、後述するハウジング100の上側面100bに設けられる、メス側端子となっている。本実施の形態では、クリップ接続端子30には、クリップ40を介して、第1補助接地極Pが電気的に接続される。
C接続端子31は、第2補助接地極Cへ接続されるべき測定ケーブル50cが接続される端子である。C接続端子31は、第2接続端子に対応する。また、E接続端子32も、被測定接地極Eに接続されるべき測定ケーブル50eが接続される端子である。E接続端子32は、第3接続端子に対応する。本実施の形態では、C接続端子31およびE接続端子は、それぞれメス側端子となっていて、測定ケーブル50c,50eのオス側端子を差し込み可能となっている。
続いて、クリップ40について説明する。クリップ40は、導電性を備える金属等によって形成されると共に、クリップ接続端子30に電気的に接続される部材である。このクリップ40は、導電支持手段に対応する。なお、本実施の形態では、クリップ40は接地抵抗計10Aの構成要素に含めているが、クリップ40を接地抵抗計10Aの構成要素に含めないようにしても良い。クリップ40は、第1補助接地極Pをクリップして、その第1補助接地極Pと電気的に導通可能な状態を実現する。すなわち、クリップ40は、バネ等の弾性部材を備え、その弾性部材の付勢力により、第1補助接地極Pを挟持して、かかる極との間の電気的な接続状態を維持する。このクリップ40の挟持状態では、接地抵抗計10Aは、いかなる向きに配置されていも、クリップ40の挟持力によって、その姿勢を維持することが可能となっている。
図2は、接地抵抗計10Aの外観を示す平面図である。この図2に示すように、クリップ40は、一対の挟持片41A,41Bを備えている。一対の挟持片41A,41Bのうち、一方の挟持片41Aの本体部20側の端部(Y2側の端部)には、オス側端子(図示省略)が設けられていて、そのオス側端子がクリップ接続端子30に接続される。また、クリップ40の本体部20への取り付け状態では、一方の挟持片41Aは、本体部20の長手方向と略同じ方向を長手としている。なお、本体部20は、図2においてY方向を長手とする略矩形状に設けられている。
また、一対の挟持片41A,41Bのうち、他方の挟持片41Bは、一方の挟持片41Aに対して、支持軸42を中心として回動可能に設けられている。ここで、クリップ40は、本体部20のX方向における中心よりも隅角部20Aに片寄る位置に設けられている。それにより、一対の挟持片41A,41Bを開く場合、他方の挟持片41BのY2側の端部が本体部20に干渉するまでの間における開き角を大きくすることが可能となっている。
なお、一対の挟持片41A,41Bの間の開き角を大きくするために、一方の挟持片41Aが他方の挟持片41Bよりも長く設けるようにしても良い。
図2に示すように、接地抵抗計10Aは、ハウジング100を備え、そのハウジング100の操作面100aには、上述した表示部26が視認可能な状態に設けられている。また、ハウジング100の操作面100aには、測定ケーブル50e,50cが差し込まれる孔部200e,200cが設けられていて、それぞれの孔部200e,200cは、メス側端子であるC接続端子31、およびE接続端子32の構成要素となっている。ただし、孔部200e,200cは、C接続端子31、およびE接続端子32の構成要素でなくても良い。
<接地抵抗計10Aを用いた接地抵抗Reを測定する際の接続方法について>
次に、上述した接地抵抗計10Aを用いた接地抵抗Reを測定する際の接続方法について、以下に説明する。
本実施の形態の接地抵抗計10Aを用いて接地極E,P,Cに対する接続を行う場合、ユーザは、C接続端子31に測定ケーブル50cを接続し、その測定ケーブル50cを第2補助接地極Cに接続する。また、ユーザは、E接続端子32に測定ケーブル50eを接続し、その測定ケーブル50eを被測定接地極Eに接続する。
また、クリップ40を開いて、そのクリップ40が第1補助接地極Pを挟んで、当該クリップ40が第1補助接地極Pに電気的に接続される状態とする。このようにして、3つの電極が接地抵抗計10Aに電気的に接続され、接地抵抗Reの測定が可能な状態となる。
ここで、従来の接地抵抗Reを測定する際の接続方法と、本実施の形態における、接地抵抗Reを測定する際の接続方法とを、図3および図4を用いて対比説明する。図3は、従来の接地抵抗Reを測定する際の接続方法を示す図である。なお、図3では、従来の接地抵抗計を接地抵抗計10Apとする。図3に示すように、従来の接地抵抗Reの接続方法を採用する場合、接地抵抗計10Apの本体部20と、被測定接地極E、第1補助接地極P、および第2補助接地極Cのそれぞれが、測定ケーブル50e,50p,50cで接続される。すなわち、合計3本の測定ケーブル50e,50p,50cが、接地抵抗計の本体部に接続されている。
ところで、接地抵抗Reの測定を行う場合、被測定接地極E、第1補助接地極Pおよび第2補助接地極Cを用いた3電極法にて、測定が行われる。3電極法では、第1補助接地極Pは被測定接地極Eから距離L1だけ離して設置し、さらに第2補助接地極Cは第1補助接地極Pから距離L2だけ離して設置する。このとき、被測定接地極Eと第2補助接地極Cとの間は、距離L3だけ離れるが、その距離L3は、距離L1と距離L2の合計に近いものとなる。すなわち、通常は、被測定接地極E、第1補助接地極Pおよび第2補助接地極Cの3つを結ぶと、直線状をなすように配置される。
なお、実際の現場では、距離L1と距離L2は、5〜10mであることが多く、そのため距離L3も10〜20mであることが多い。
ここで、距離L1と距離L2を10mとし、距離L3を20mとする。このとき、現状の測定では、接地抵抗計10Apは、接地抵抗Reを測定する対象である、被測定接地極Eの近傍に配置され、その配置においては、接地抵抗計10Apは、被測定接地極Eの近傍の地面に置かれる等するのが通常である。その場合、測定ケーブル50pの長さは10m以上となり、測定ケーブル50cの長さは20m以上となる。加えて、測定ケーブル50eの長さも所定以上の長さがあるが、現状では、測定ケーブル50eの長さは、10m以上であることが多い。その場合、3つの測定ケーブル50の長さの合計は、40m以上となる。
なお、3本の測定ケーブル50の中で測定ケーブル50eの長さを非常に短くしたとしても、3本の測定ケーブル50の長さの合計は、30m以上となる。
これに対し、本実施の形態における、接地抵抗Reを測定する際の接続態様のイメージを、図4に示す。図4に示すように、本実施の形態では、クリップ40が第1補助接地極Pを挟持する状態とする。また、3本の測定ケーブル50e,50p,50cではなく、2本の測定ケーブル50e,50cが接続に際して用いられている。具体的には、測定ケーブル50eを被測定接地極Eに接続し、測定ケーブル50cを第2補助接地極Cに接続する。
このように接続することで、測定ケーブル50e,50cの長さの合計は、20m以上となり、大幅に測定ケーブル50e,50cの長さの合計を短くすることが可能となっている。
<効果>
以上のような構成の接地抵抗計10Aによると、クリップ40が第1補助接地極Pを挟持して、当該クリップ40が第1補助接地極Pに電気的に接続されることで、接地抵抗計10Aに接続される測定ケーブル50は、測定ケーブル50cと測定ケーブル50eの2本で済む。加えて、クリップ40が第1補助接地極Pに電気的に接続されるため、2本の測定ケーブル50のトータルの長さは、距離L3に近いものとなる。そのため、その測定ケーブル50e,50cのトータルの長さを短くすることが可能となる。
また、このように測定ケーブル50e,50cのトータルの長さが短くなるので、接地抵抗Reの測定の際に、測定ケーブル50同士が絡まるのを防止可能となる。そのため、絡まった測定ケーブル50をほどく作業が不要となり、作業の全体的な効率を向上させることが可能となる。さらに、測定ケーブル50のトータルの長さが短くなるので、測定に際して引き出された測定ケーブル50e,50cの巻き取りが容易となる。
また、本実施の形態の接地抵抗計10Aでは、接地抵抗Reの測定に際して、クリップ40が第1補助接地極Pを挟持するので、接地抵抗計10Aの全体が、クリップ40によって支持される。そのため、接地抵抗計10Aを地面に置かずに済み、接地抵抗計10Aに泥等が付着して、当該接地抵抗計が汚れてしまうのを防止可能となる。
なお、本実施の形態では、クリップ40は、本体部20に対して固定的に設けられているが、着脱自在に設けることも可能である。クリップ40を着脱自在に設ける場合には、接地抵抗Reを測定するときのみ、クリップ40が本体部20に取り付けられる。そのため、測定を行わない場合には、接地抵抗計10Aのサイズを小さくすることが可能となり、収納性を向上させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係る接地抵抗計10Bについて、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態で説明したのと同様の部材については、同一の符号を用いて説明する。
本実施の形態の接地抵抗計10Bは、後述するスイッチ34,35,36を備える、という点で、上述した第1の実施の形態における接地抵抗計10Aと大きく相違しているが、その他の相違点も存在する。
<接地抵抗計10Bの構成について>
図5は、接地抵抗計10Bの概略的な構成を示すブロック図である。なお、図5では、クリップ40が被測定接地極Eに接続され、測定ケーブル50pおよび測定ケーブル50cがそれぞれ第1補助接地極P、第2補助接地極Cに接続された状態を示している。
本実施の形態の接地抵抗計10Bも、本体部20と、クリップ40とを備えている。本体部20は、信号生成部21、電流測定部22、電圧測定部23、制御部24、記憶部25、表示部26、操作入力部27を備え、クリップ接続端子30、C接続端子31、E接続端子32を備えている。
ただし、本実施の形態の接地抵抗計10Bは、P接続端子33を備え、さらにスイッチ34,35,36を備えている。なお、スイッチ34,35,36は、切換手段の一部に対応する。
図5に示すように、P接続端子33は、第1補助接地極Pへ接続されるべき測定ケーブル50pが接続される端子である。本実施の形態では、P接続端子33は、メス側端子となっていて、測定ケーブル50pのオス側端子を差し込み可能となっている。
スイッチ34は、E切換端子34e、P切換端子34p、C切換端子34c、N切換端子34nを備えている。スイッチ34では、C切換端子34cが、クリップ接続端子30と電気的に接続されている。それ以外のE切換端子34e、P切換端子34p、およびN切換端子34nの3つの端子は、ともに、C接続端子31に接続されている。後述する切換スイッチ部材102をいずれかの切換端子34e,34p,34c,34nの選択に対応した位置へとスライドさせると、そのスライド位置に対応した切換端子34e,34p,34c,34nのいずれかのものが、信号生成部21の一方の入力端子と電気的に接続される。
スイッチ35もE切換端子35e、P切換端子35p、C切換端子35c、N切換端子35nを備えている。E切換端子35eは、クリップ接続端子30と電気的に接続されている。P切換端子35p、C切換端子35c、およびN切換端子35nの3つの端子は、ともに、後述するE接続端子32に接続されている。後述する切換スイッチ部材102をいずれかの切換端子35e,35p,35c,35nの選択に対応した位置へとスライドさせると、切換端子35e,35p,35c,35nの中から、当該スライド位置に対応したいずれかのものが、電流測定部22や電圧測定部23の他方の入力端子と電気的に接続する状態となる。
スイッチ36も、E切換端子36e、P切換端子36p、C切換端子36c、N切換端子36nを備えている。スイッチ36では、P切換端子36pが、クリップ接続端子30と電気的に接続されている。それ以外のE切換端子36e、C切換端子36c、およびN切換端子36nの3つの端子は、ともに、P接続端子33に接続されている。後述する切換スイッチ部材102をいずれかの切換端子36e,36p,36c,36nの選択に対応した位置へとスライドさせると、切換端子36e,36p,36c,36nの中から、当該スライド位置に対応したいずれかのものが、電圧測定部23の一方の入力端子と電気的に接続される。
図6は、接地抵抗計10Bの外観を示す平面図である。この図6に示すように、接地抵抗計10Bが備えるハウジング100の操作面100aには、上述した表示部26が視認状態となっている。また、操作面100aには、測定ケーブル50c,50e,50pがそれぞれ差し込まれる孔部200c,200e,200pが設けられていて、それぞれの孔部200c,200e,200pは、メス側端子であるC接続端子31、E接続端子32およびP接続端子33の構成要素となっている。
なお、孔部200pは第1孔部に対応し、孔部200cは第2孔部に対応し、孔部200eは第3孔部に対応する。
また、操作面100aには、長溝状のスライド孔101が設けられていて、そのスライド孔101には、切換スイッチ部材102が配置されている。切換スイッチ部材102は、スライド孔101をスライド可能に設けられていて、そのスライドにおいては、E端子選択位置s1、P端子選択位置s2、C端子選択位置s3、N端子選択位置s4の4つの位置に位置させることを可能としている。なお、切換スイッチ部材102は、切換手段の一部に対応する。切換手段は、切換スイッチ部材102や、上述したスイッチ34,35,36以外に、スライド孔101やその他の部材を構成要素としても良い。
E端子選択位置s1、P端子選択位置s2、およびC端子選択位置s3のいずれかの位置に切換スイッチ部材102を位置させると、対応する孔部200e,200p,200cが、シャッタ103によって塞がれる。それにより、シャッタ103が位置する孔部200e,200p,200cのいずれかでは、測定ケーブル50の差し込みが不能となる。また、E端子選択位置s1、P端子選択位置s2、およびC端子選択位置s3のいずれかの位置に切換スイッチ部材102を位置させる場合、その位置が示すものが、クリップ40が接続されるべき接地極となる。
一方で、切換スイッチ部材102をN端子選択位置s4に位置させると、その位置は、いずれの接地極もクリップ40に接続されるものではないことを示す状態となる。加えて、上記のN端子選択位置s4に切換スイッチ部材102を位置させる場合、シャッタ103はいずれの孔部200e,200p,200cも塞がない。その場合には、それぞれの孔部200e,200p,200cに測定ケーブル50を差し込んで、それらの測定ケーブル50を対応する接地極にそれぞれ接続することで、接地抵抗Reの測定を行う。
また、操作面100aには、接続表示部104が設けられている。接続表示部104は、クリップ40が接続されるべき接地極を示すものである。接続表示部104は、上述した表示部26と同様に、その全部または一部がLCD(Liquid Crystal
Display)などのディスプレイ装置で構成されていても良いが、切換スイッチ部材102のスライドと連動する部材を接続表示部104の一部として用いても良い。
<接地抵抗計10Bを用いた接地抵抗Reを測定する際の接続方法について>
次に、上述した接地抵抗計10Bを用いた接地抵抗Reを測定する際の接続方法について、以下に説明する。
図7は、クリップ40を被測定接地極Eに挟持させて接続を行う場合の接続態様を示す図である。また、図8は、図7の接続態様において接地抵抗Reを測定する際のイメージを示す図である。なお、図7および図8の接続態様は、第3接続モードに対応する。このとき、切換スイッチ部材102は、図6におけるE端子選択位置s1に位置し、シャッタ103は、孔部200eを塞ぐ状態となる。そのため、E接続端子32には測定ケーブル50eが接続できない状態となる。
この場合には、使用者は、クリップ40をクリップ接続端子30に接続する。なお、接続表示部104は、クリップ40が接続されるべき接地極Eを示すが、シャッタ103が塞ぐ孔部200eも、クリップ40が接続されるべき接地極Eを示す状態となる。
その状態で、P接続端子33に測定ケーブル50pを接続し、その測定ケーブル50pを第1補助接地極Pに接続する。また、C接続端子31に測定ケーブル50cを接続し、その測定ケーブル50cを第2補助接地極Cに接続する。また、クリップ40を開いて、そのクリップ40が被測定接地極Eを挟んで、当該クリップ40が被測定接地極Eに電気的に接続される状態とする。このようにして、3つの電極が接地抵抗計10Bに電気的に接続され、接地抵抗Reの測定が可能な状態となる。
図9は、クリップ40を第1補助接地極Pに挟持させて接続を行う場合の接続態様を示す図である。なお、図9における接続態様のイメージは、図4と同様となるので、その図示は省略する。また、この接続態様は、第1接続モードに対応する。このとき、切換スイッチ部材102は、図6におけるP端子選択位置s2に位置し、シャッタ103は、孔部200pを塞ぐ状態となる。そのため、P接続端子33には測定ケーブル50pが接続できない状態となる。
この場合、使用者は、クリップ40をクリップ接続端子30に接続する。なお、接続表示部104は、クリップ40が接続されるべき接地極Pを示すが、シャッタ103が塞ぐ孔部200pも、クリップ40が接続されるべき接地極Pを示す状態となる。
その状態で、E接続端子32に測定ケーブル50eを接続し、その測定ケーブル50eを被測定接地極Eに接続する。また、C接続端子31に測定ケーブル50cを接続し、その測定ケーブル50cを第2補助接地極Cに接続する。また、クリップ40を開いて、そのクリップ40が第1補助接地極Pを挟んで、当該クリップ40が第1補助接地極Pに電気的に接続される状態とする。このようにして、3つの電極が接地抵抗計10Bに電気的に接続され、接地抵抗Reの測定が可能な状態となる。
図10は、クリップ40を第2補助接地極Cに挟持させて接続を行う場合の接続態様を示す図である。また、図11は、図10の接続態様において接地抵抗Reを測定する際のイメージを示す図である。なお、この接続態様は、第2接続モードに対応する。このとき、切換スイッチ部材102は、図6におけるC端子選択位置s3に位置し、シャッタ103は、孔部200cを塞ぐ状態となる。そのため、C接続端子31には測定ケーブル50cが接続できない状態となる。
この場合、使用者は、クリップ40をクリップ接続端子30に接続する。なお、接続表示部104は、クリップ40が接続されるべき接地極Cを示すが、シャッタ103が塞ぐ孔部200cも、クリップ40が接続されるべき接地極Pを示す状態となる。
その状態で、E接続端子32に測定ケーブル50eを接続し、その測定ケーブル50eを被測定接地極Eに接続する。また、P接続端子33に測定ケーブル50pを接続し、その測定ケーブル50pを第1補助接地極Pに接続する。また、クリップ40を開いて、そのクリップ40が第2補助接地極Cを挟んで、当該クリップ40が第2補助接地極Cに電気的に接続される状態とする。このようにして、3つの電極が接地抵抗計10Bに電気的に接続され、接地抵抗Reの測定が可能な状態となる。
図12は、クリップ40を用いずに測定ケーブル50によって接続を行う場合の接続態様を示す図である。なお、図12における接続態様のイメージは、図3と同様となるので、その図示は省略する。また、この接続態様は、第4接続モードに対応する。このとき、切換スイッチ部材102は、図6におけるN端子選択位置s4に位置し、シャッタ103は、いずれの孔部200e,200p,200cを塞がない状態となる。そのため、いずれの孔部200e,200p,200cにも測定ケーブル50e,50p,50cを差し込み可能となる。
この場合、使用者は、クリップ40をクリップ接続端子30に接続しない。また、このとき、接続表示部104は、クリップ40がいずれの接地極E,P,Cにも電気的に接続されない状態Nを示す。
その状態で、E接続端子32に測定ケーブル50eを接続し、その測定ケーブル50eを被測定接地極Eに接続する。同様に、P接続端子33に測定ケーブル50pを接続し、その測定ケーブル50pを第1補助接地極Pに接続する。また同様に、C接続端子31に測定ケーブル50cを接続し、その測定ケーブル50cを第2補助接地極Cに接続する。このようにして、3つの接地極E,P,Cが接地抵抗計10Bに電気的に接続され、接地抵抗Reの測定が可能な状態となる。
<効果>
以上のような構成の接地抵抗計10Bによると、スイッチ34,35,36を切り換えることにより、クリップ40で接続する(クリップ40が挟持する)接地極E,P,Cを切り換えることが可能となる。このため、ユーザは、現場の状況に応じて、クリップ40を接続させる(挟持させる)接地極E,P,Cを選択することが可能となる。
また、クリップ40がいずれかの接地極E,P,Cを接続する(挟持する)場合には、測定ケーブル50の本数を3本から2本へと減らすことが可能となる。それにより、測定ケーブル50のトータルの長さを短くすることが可能となる。
特に、本実施の形態では、切換スイッチ部材102を、P端子選択位置s2に位置させることにより、上述の第1の実施の形態における場合と同様に、クリップ40が第1補助接地極Pを挟持して、当該クリップ40が第1補助接地極Pに電気的に接続される。その場合には、クリップ40が第1補助接地極Pに電気的に接続されるため、2本の測定ケーブル50のトータルの長さは、距離L3に近いものとなり、測定ケーブル50e,50cのトータルの長さを大幅に短くすることが可能となる。
また、本実施の形態においても、測定ケーブル50e,50cのトータルの長さが短くなるので、接地抵抗Reの測定の際に、測定ケーブル50同士が絡まるのを防止可能となる。そのため、絡まった測定ケーブル50をほどく作業が不要となり、作業の全体的な効率を向上させることが可能となる。さらに、測定ケーブル50のトータルの長さが短くなるので、測定に際して引き出された測定ケーブル50e,50cの巻き取りが容易となる。
加えて、本実施の形態においても、接地抵抗Reの測定に際して、クリップ40が第1補助接地極Pを挟持するので、接地抵抗計10Bの全体が、クリップ40によって支持される。そのため、接地抵抗計10Bを地面に置かずに済み、接地抵抗計10Bに泥等が付着して、当該接地抵抗計10Bが汚れてしまうのを防止可能となる。
さらに、本実施の形態では、クリップ40を用いずに、測定ケーブル50を3本用いて、接地抵抗計10Bを接地極E,P,Cに対して電気的に接続させることも可能となる。このため、接地抵抗計10Bを置く場所の自由度を高めることが可能となる。また、接地抵抗計10Bを持ち運びながら、接地抵抗Reを確認したい場合等にも対応可能となる。
また、たとえば、次のような接続方法を採用する場合も多い。まず、被測定接地極Eと接地抵抗計10Bとの間を測定ケーブル50eで接続する。次に、第1補助接地極Pを地面に差し込み、その差し込みの後に、第1補助接地極Pと接地抵抗計10Bとの間を測定ケーブル50pで接続する。次に、第2補助接地極Cを地面に差し込み、その差し込みの後に、(1)第2補助接地極Cをクリップ40で挟持させると共に、切換スイッチ部材102をC端子選択位置s3に切り換える、あるいは(2)第2補助接地極Cと接地抵抗計10Bとの間を測定ケーブル50cで接続する。
このように、接地極E,P,Cの中で、最後に接地抵抗計10Bと第2補助接地極Cとを接続する場合、接地抵抗計10Bを持ち運びながらの接続が行える。そのため、接地抵抗計10Bを持ち運べない場合と比較して、接続および接地抵抗Reの確認に際しての移動距離を少なくすることが可能となる。
また、本実施の形態では、孔部200e,200p,200cのいずれかを塞ぐことが可能なシャッタ103が設けられている。しかも、シャッタ103は、スイッチ34,35,36の接続の切り換えを行うための切換スイッチ部材102に連動して、対応する孔部200e,200p,200cを塞ぐように設けられている。このため、クリップ40で接続されるべき接地極E,P,Cが、誤って測定ケーブル50で接続されるのを防止可能となる。また、測定ケーブル50が接続されない孔部200e,200p,200cがシャッタ103で塞がれるので、測定ケーブル50が接続されない孔部200e,200p,200cから塵埃が入り込むのを防止可能となる。
また、本実施の形態では、接地抵抗計10Bは、接続表示部104を備えている。そのため、クリップ40が接続されるべき接地極E,P,Cを容易に認識することが可能となる。
また、本実施の形態においては、クリップ40は、本体部20に対して着脱自在に設けられている。そのため、測定を行わない場合には、接地抵抗計10Bのサイズを小さくすることが可能となり、収納性を向上させることが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の第1および第2の実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の各実施の形態においては、導電支持手段としてのクリップ40について説明している。しかしながら、導電支持手段は、クリップ40に限られるものではない。たとえば、導電性を備える部材から構成されるフックや、クランプ機構、導電性を有する部位を備えると共に着脱自在なバンド等を、導電支持手段としても良い。
また、上述の第2の実施の形態では、接地抵抗計10Bは、孔部200e,200p,200cのいずれかを塞ぐためのシャッタ103を備えている。しかしながら、かかるシャッタ103を備えない構成を採用しても良い。また、上述の第2の実施の形態では、接地抵抗計10Bは、接続表示部104を備えている。しかしながら、接続表示部104を備えない構成を採用しても良い。
また、上述の各実施の形態では、接地抵抗計10A,10Bは、クリップ接続端子30を備え、このクリップ接続端子30にクリップ40が接続される構成を採用している。しかしながら、接地抵抗計10A,10Bは、クリップ接続端子30を備えない構成を採用しても良い。その代わり、第2の実施の形態における接地抵抗計10Bにおいて、孔部200pにクリップ40が接続されるものとしても良い。そして、かかる構成を第1の実施の形態における接地抵抗計10Aとしても良く、第2の実施の形態における接地抵抗計10Bとしても良い。
また、本体部20において、孔部200e,200p,200cを設ける位置は、操作面100aには限られず、たとえは操作面100aとは反対側の裏面や側面に、孔部200e,200p,200cを設ける構成を採用しても良い。また、本体部20において、クリップ接続端子30は、ハウジング100の上側面100bに設けられている。しかしながら、クリップ接続端子30は、操作面100a、上側面100b以外の操作面、または操作面100aとは反対側の裏面に設けるように構成しても良い。
なお、上述の第2の実施の形態においては、切換手段に対応するスイッチ34,35,36、スライド孔101、および切換スイッチ部材102を設けずに、孔部200e,200p,200cのいずれかにクリップ40を差し込む構成を採用しても良い。その場合、クリップ40が差し込まれる孔部200e,200p,200cは、切換手段に対応するものとなる。
また、上述の第2の実施の形態においては、電気的な接続として、次の4つの接続態様(接続モード)があり、その中からいずれかへと切り換え可能として説明している。すなわち、上述の実施の形態では、図9(図4)に示すようにクリップ40を第1補助接地極Pに挟持させる第1接続モードと、図10および図11に示すようにクリップ40を第2補助接地極Cに挟持させる第2接続モードとがあるとしている。また、図7および図8に示すようにクリップ40を被測定接地極Eに挟持させる第3接続モードと、図12に示すようにクリップ40を用いずに測定ケーブル50によって接続を行う第4接続モードとがあるとしている。そして、これら4つの接続モードの中から、いずれかへと電気的な接続を切り換え可能としている。
しかしながら、第4接続モードを備えないものとしても良い。また、第4接続モードを備えない場合に、第1〜第3接続モードのうちの少なくとも2つの接続モードの中から、電気的な接続を切り換えるように構成しても良い。また、4つの接続モードを備える場合においても、第1〜第3接続モードのうちの少なくとも2つの接続モードの中から、電気的な接続を切り換えるように構成しても良い。
10A,10B…接地抵抗計、20…本体部、20A…隅角部、21…信号生成部、22…電流測定部、23…電圧測定部、24…制御部、25…記憶部、26…表示部、27…操作入力部、30…クリップ接続端子(第1接続端子に対応)、31…C接続端子(第2接続端子に対応)、32…E接続端子(第3接続端子に対応)、33…P接続端子、34,35,36…スイッチ(切換手段の一部に対応)、34c,35c,36c…C切換端子、34e,35e,36e…E切換端子、34p,35p,36p…P切換端子、34n,35n,36n…N切換端子、40…クリップ、41A,41B…挟持片、42…支持軸、50,50c,50e,50p…測定ケーブル、100…ハウジング、100a…操作面、100b…上側面、101…スライド孔(切換手段の一部に対応)、102…切換スイッチ部材(切換手段の一部に対応)、103…シャッタ、104…接続表示部、200c…孔部(第2孔部に対応)、200e…孔部(第3孔部に対応)、200p…孔部(第1孔部に対応)、E…被測定接地極、P…第1補助接地極、C…第2補助接地極、s1…E端子選択位置、s2…P端子選択位置、s3…C端子選択位置、s4…N端子選択位置

Claims (6)

  1. 第1補助接地極を被測定接地極と第2補助接地極との間に配置した状態で前記被測定接地極の接地抵抗を測定する接地抵抗計であって、
    本体部に設けられると共に前記第1補助接地極と電気的に接続するための第1接続端子と、
    前記本体部に取り付けられ、前記第1接続端子に電気的に接続され、第1補助接地極に付勢力を及ぼした状態で前記第1補助接地極を挟持して接地抵抗計全体が支持される状態を実現すると共に、前記第1接続端子を前記第1補助接地極に電気的に接続させる導電支持手段と、
    前記本体部に設けられると共に測定ケーブルを介して前記第2補助接地極と電気的に接続される第2接続端子と、
    前記本体部に設けられると共に測定ケーブルを介して前記被測定接地極と電気的に接続される第3接続端子と、
    を具備することを特徴とする接地抵抗計。
  2. 第1補助接地極を被測定接地極と第2補助接地極との間に配置した状態で前記被測定接地極の接地抵抗を測定する接地抵抗計であって、
    本体部に設けられると共に前記第1補助接地極と電気的に接続するための第1接続端子と、
    前記本体部に設けられると共に前記第2補助接地極と電気的に接続するための第2接続端子と、
    前記本体部に設けられると共に前記被測定接地極と電気的に接続するための第3接続端子と、
    前記本体部に取り付けられ、前記被測定接地極と前記第1補助接地極と前記第2補助接地極のうちのいずれかを付勢力を及ぼした状態で挟持し、接地抵抗計全体が支持される状態を実現する導電支持手段と、
    前記導電支持手段に対する電気的な接続状態を切り換えるための切換手段と、
    を具備し、
    前記切換手段は、前記導電支持手段が前記第1接続端子と電気的に接続される第1接続モードと、前記導電支持手段が前記第2接続端子と電気的に接続される第2接続モードと、前記導電支持手段が前記第3接続端子と電気的に接続される第3接続モードとが存在し、
    前記第1接続端子、前記第2接続端子および前記第3接続端子のうち前記導電支持手段と電気的に接続されていないものは、測定ケーブルを介して、前記第1補助接地極、前記第2補助接地極および前記被測定接地極の中から、対応するものと電気的に接続されている、
    ことを特徴とする接地抵抗計。
  3. 請求項2記載の接地抵抗計であって、
    前記本体部には、前記測定ケーブルを差し込むための複数の孔部が設けられていて、
    複数の前記孔部には、前記測定ケーブルを介して前記第1接続端子を前記第1補助接地極に対して接続するための第1孔部と、前記測定ケーブルを介して前記第2接続端子を前記第2補助接地極に対して接続するための第2孔部と、前記測定ケーブルを介して前記第3接続端子を前記被測定接地極に対して接続するための第3孔部と、が設けられていて、
    前記第1孔部、前記第2孔部、および前記第3孔部のいずれかを塞ぐことが可能であると共に前記切換手段の切り換え動作と連動するシャッタを具備すると共に、
    前記シャッタは、前記第1接続モードでは前記第1孔部を塞ぎ、前記第2接続モードでは前記第2孔部を塞ぎ、前記第3接続モードでは前記第3孔部を塞ぐ、
    ことを特徴とする接地抵抗計。
  4. 請求項2または3記載の接地抵抗計であって、
    前記第1接続モード、前記第2接続モード、前記第3接続モードおよび前記導電支持手段が前記第1接続端子、前記第2接続端子および前記第3接続端子のいずれとも電気的に接続されない第4接続モードのいずれの接続モードであるのかを示す接続表示部が前記本体部に設けられている、
    ことを特徴とする接地抵抗計。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の接地抵抗計であって、
    前記導電支持手段は、前記本体部に対して着脱自在に設けられている、
    ことを特徴とする接地抵抗計。
  6. 請求項に記載の接地抵抗計であって、
    前記切換手段は、前記第1接続モード、前記第2接続モードおよび前記第3接続モードに加えて、前記第4接続モードにも電気的な接続を切り換え可能とする
    ことを特徴とする接地抵抗計。
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