JP6259573B2 - 接地抵抗計、接地抵抗計測方法および接地抵抗計測プログラム - Google Patents

接地抵抗計、接地抵抗計測方法および接地抵抗計測プログラム Download PDF

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Description

本発明は、接地抵抗計、接地抵抗計測方法および接地抵抗計測プログラムに関する。
大地抵抗率を測定する方法として、たとえば特許文献1に開示されているようにウェンナー(Wenner)の4電極法が知られている。
図3は、ウェンナー(Wenner)の4電極法による電極配列を示す図である。図3に示すように、中心点Oに対して測定線上に電流電極C1と電流電極C2、電位電極P1と電位電極P2とを対称的に配列し、かつ電極相互の間隔を等間隔に配置する。そして、測定では、電流電極C1と電流電極C2の間に電流Iを流し、そのとき電位電極P1と電位電極P2の間の電位差Vを測定する。ここで電極間隔をa〔m〕とすれば、大地抵抗率ρ〔Ω・m〕は次式で求めることが知られている。
(数1) ρ=2πa・V/I
特開平8−29464号公報(段落0006〜段落0009、要約等)
ところで、接地抵抗計で4電極法による接地抵抗率を計測する際には、下記(1)〜(4)の作業あるいは処理が行われる。
(1)作業者が電極である金属杭をほぼ同一直線上かつ等間隔となるように目視あるいはメジャーなどを使用して接地極間の距離を計測しつつ、地面に打ち込む作業を行う。
(2)作業者が接地抵抗計のリードを接地極に接続する。
(3)接地抵抗計において、補助接地電極間と電位電極間の電流・電圧から接地抵抗[Ω]が求められる。
(4)作業者が補助接地電極−電位電極間の距離a〔m〕をメジャーなどで正確に測定して、接地抵抗計に入力すると、接地抵抗率ρ〔Ω・m〕が上記Wennerの4電極法の公式により求められる。
しかしながら、上記の(1)の作業(以下、単に「計測準備作業」という。)は目視やメジャーなどを使用して接地極間の距離を計測しつつ金属杭を打ち込むため、どうしても時間がかかってしまうという課題がある。また、これらの金属杭を打ち込む間隔はたとえば30m程度の間隔で打ち込まなければならない。そのため、人間の目視やメジャーなどではわずかな方向のズレが生じてしまうことがあり、最終的に求められる接地抵抗率の値に影響するという課題がある。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、短時間で接地抵抗計での計測準備作業を行うことができると共に、精度よく測定することができる接地抵抗計、接地抵抗計測方法および接地抵抗計測プログラムを提供することを目的とする。
本発明の1つの観点は、接地抵抗計としての観点である。すなわち、本発明の接地抵抗計は、直線状に複数の接地極を被測定地面に配置し、接地抵抗を計測する接地抵抗計であって、接地抵抗計は、第1接地極、第2接地極、第3接地極、第4接地極の4つの接地極各々とクリップおよび接続ケーブルを介して接続されるものであり、 一定の周波数で、かつ一定の振幅の交流電圧を生成して一対の出力端子から出力すると共に、一対の出力端子のうち、一方の出力端子が第1接地極と接続するための第1の接続端子に接続されている信号生成部と、一対の入力端子を有し、この一対の入力端子の一方の入力端子が信号生成部の他方の出力端子に接続され、他方の入力端子が第4接地極と接続するための第2の接続端子に接続され、信号生成部と、第1の接続端子と、第2の接続端子とを含む電流経路を流れる交流電流をあらかじめ決められた周期で測定する電流測定部と、一対の入力端子を有し、この一対の入力端子の一方の入力端子が、第2の接地極と接続するための第3の接続端子に接続されると共に、他方の入力端子が、第3接地極に接続するための第4の接続端子に接続されて、3の接続端子と第4の接続端子との間に発生する交流電圧の電圧値を予め決められた周期で測定する電圧測定部と、第1ないし第4接地極を構成する導電体が有する通信装置、または導電体と接地抵抗計を接続するためのクリップが有する通信装置が衛星航法システムの衛星から受信した位置情報をネットワークを介して受信する通信部と、通信部で受信した位置情報に基づいて第1ないし第4接地極毎間の直線距離を算出する距離算出部と、距離算出部により算出された直線距離情報と、電流測定部において測定された電流値と、電圧測定部において測定された電圧値とに基づいて接地抵抗を算出する接地抵抗算出部と、接地抵抗算出部により算出された接地抵抗を示す値を表示する表示部と、ユーザの操作入力に対応する信号を受ける操作入力部と、操作入力部からユーザの操作入力に対応する信号の入力を受信すると、通信部を介して各接地極の位置情報を受信し、電流測定部から供給される測定電流値、および、電圧測定部から供給される測定電圧値に基づいて、接地抵抗を求めるための演算処理を接地抵抗算出部によって実行させ、その実行結果を表示部に表示させる制御部とを有するものである。
本発明の他の点は、接地抵抗計測方法としての観点である。すなわち、本発明の接地抵抗計測方法は、被測定地面に一直線状に配置された第1接地極、第2接地極、第3接地極、第4接地極の4つの接地極各々とクリップおよび接続ケーブルを介して接続し接地抵抗を計測する接地抵抗計が用いる接地抵抗計測方法であり、通信部が、第1ないし第4接地極を構成する導電体が有する通信装置、または導電体と接地抵抗計を接続するためのクリップが有する通信装置が衛星航行システムの衛星から受信した位置情報をネットワークを介して受信する受信ステップと、距離算出部が、受信した位置情報に基づいて第1から第4接地極毎間の直線距離を算出する距離算出ステップと、信号生成部が、一定周波数で、かつ一定の振幅の交流電圧を生成して第4接地極から第1接地極を含む電流経路に与える信号生成ステップと、電流測定部が、第4接地極から1接地極を含む電流経路を流れる交流電流をあらかじめ決められた周期で測定する電流測定ステップと、電圧測定部が、第2接地極から第3接地極の間に発生する交流電圧の電圧値をあらかじめ決められた周期で測定する電圧測定ステップと、接地抵抗算出部が、距離算出ステップで算出した直線距離情報、電流測定ステップで測定された電流値と、電圧測定ステップで測定された電圧値に基づいて接地抵抗を算出する接地抵抗算出ステップと、表示部が、ユーザ操作入力により、接地抵抗算出ステップで算出された接地抵抗を示す値を表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
本発明の他の観点は、接地抵抗計測プログラムとしての観点である。すなわち、本発明の接地抵抗計測プログラムは、被測定地面に一直線状に配置された第1接地極、第2接地極、第3接地極、第4接地極の4つの接地極各々とクリップおよび接続ケーブルを介して接続され、第1ないし第4接地極を構成する導電体が有する通信装置、または導電体と接地抵抗計を接続するためのクリップが有する通信装置が衛星航行システムの衛星から受信した位置情報をネットワークを介して受信する通信部と、一定周波数で、かつ一定の振幅の交流電圧を生成する信号生成部と、信号生成部の出力が与えられる第4接地極から第1接地極を含む電流経路を流れる交流電流をあらかじめ決められた周期で測定する電流測定部と、第2接地極と第3接地極との間に発生する交流電圧の電圧値をあらかじめ決められた周期で測定する電圧測定部と、制御部とを有する接地抵抗計の接地抵抗計測プログラムであって、制御部のコンピュータに、通信部が受信した位置情報に基づいて第1から第4接地極毎間の直線距離を算出する距離算出ステップと距離算出ステップで算出した直線距離情報、電流測定部で測定された接地極毎間の電流値、電圧測定部で測定された第2接地極と第3接地極間の電圧値に基づいて接地抵抗を算出する接地抵抗算出ステップと、ユーザ操作入力により、表示部に接地抵抗算出ステップで算出された接地抵抗を示す値を表示させる表示ステップとを実行させるものである。
本発明によれば、短時間で接地抵抗計の計測準備作業を行うことができると共に、接地抵抗計で精度よく測定させることができる接地抵抗計、接地抵抗計測方法および接地抵抗計測プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る接地抵抗計1の概略的な構成を示すブロック図である。 図1に示す接地抵抗計の動作を示すフローチャートである。 ウェンナー(Wenner)の4電極法による電極配列を示す図である。
(はじめに)
以下、本発明の実施の形態に係る接地抵抗計1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る接地抵抗計1の概略的な構成を示すブロック図である。接地抵抗計1では、各接地極が有する無線通信装置が受信した位置情報からそれぞれの位置を特定すると共に、特定された各接地極の位置から直線距離を算出して、最終的に接地抵抗率ρ〔Ω・m〕を自動的に求めることができるように構成されている。なお、本発明の接地抵抗計、接地抵抗計測方法および接地抵抗計測プログラムは、図1の実施形態に限定されるものではない。
(接地抵抗計1の構成)
接地抵抗計1は、図1に示すように、アンテナ11、通信部12、信号生成部13、電流測定部14、電圧測定部15、制御部16、位置特定部17、距離算出部18、接地抵抗算出部19、記憶部20、表示部21、操作入力部22を備え、接続端子31,32,33,34を備えている。なお、説明を分り易くするために、位置特定部17、距離算出部18、接地抵抗算出部19は制御部16の機能ブロック内部に図示したが、制御部16の機能に含まれるようにしてもよい。
この接地抵抗計1は、接地抵抗(大地抵抗率ρ〔Ω・m〕)の測定において、クリップ41及び接続ケーブル51を介して接続端子31に接続される接地極Eと、クリップ42及び接続ケーブル52を介して接続端子32に接続される接地極ESと、クリップ43及び接続ケーブル53を介して接続端子33に接続される接地極S(P)と、クリップ44及び接続ケーブル54を介して接続端子34に接続される接地極H(C)とを用いて接地抵抗(大地抵抗率ρ〔Ω・m〕)の測定を、4電極法によって測定する。
なお、接地極E、接地極ES、接地極S(P)、接地極H(C)は、電路と電気的に接続される導体であり、接地工事によって地中に埋設される。また、接地極E、接地極ES、接地極S(P)、接地極H(C)は、地中に差し込まれる部分と地中に差し込まれずに露出する接続部分とを有する略T字形状に設けられている。これら接地極E、接地極ES、接地極S(P)、接地極H(C)については、単に接地極と称呼する場合もある。
接地極の接続部分には、細径部(符号省略)が設けられている。それにより、後述するようにクリップ41,42,43,44で挟み込み易くなっている。
なお、以下の説明では、接続端子31,32,33,34を区別する必要がない場合には、単に接続端子30と称呼する。同様に、クリップ41,42,43,44、および接続ケーブル51,52,53,54についても、個別に区別する必要がない場合には、単にクリップ40、接続ケーブル50と称呼する。
アンテナ11は、後述する通信部12が外部からの信号を受信するためのアンテナである。アンテナ11は、たとえば、GPS(Global Positioning System)衛星60、クリップ40が有する後述する無線通信部が直接送信してきた信号、あるいはGPS衛星60から受信した情報に基づいて生成された信号を携帯電話回線網の一部を構成する無線基地局70などのネットワークを介して送信されてきた信号を受信することができる。なお、図1では、GPS衛星60および無線基地局70は便宜上、1つずつ図示しているが、実際にはそれぞれ複数存在する。
通信部12は、たとえば携帯電話回線網などのネットワークの一部を構成する基地局(不図示)と通信可能な通信モジュール、またはWiFi(Wireless Fidelity)などの通信モジュールなどで構成された通信装置である。接地抵抗計1は、通信部12によってたとえば携帯電話回線網、無線LANを介して各接地極の位置情報を受信することが可能である。
なお、本実施例では、各接地極の現在位置を把握するためにGPSを用いるが、他の衛星航法システムまたはそれに準ずるもの(たとえば北斗,準天頂衛星システムなど)であってもよい。その場合、アンテナ11および通信部12は、他の衛星航法システムまたはそれに準ずるものを受信するための通信部およびアンテナにより構成される。
信号生成部13は、後述する制御部16の制御に基づいて、一定の周波数(既知の周波数)で、かつ一定の振幅の交流電圧(一例として正弦波電圧)V1を生成して一対の出力端子(不図示)から出力する。また、信号生成部13は、一対の出力端子のうちの一方の出力端子が接続端子31に接続され、他方の端子が、後述する電流測定部14に接続されている。
電流測定部14は、一例として、その全部または一部が交流電流計から構成されている。電流測定部14は、一対の入力端子(不図示)のうちの一方の入力端子が信号生成部13に接続され、かつ他方の入力端子が接続端子34に接続される。それにより、電流測定部14は、信号生成部13に直列に接続されて、信号生成部13、接続端子31、および接続端子34を含む電流経路(測定ループ)を流れる交流電流I1の電流値を予め決められた周期(一例として、交流電圧V1の周期に同期した周期)で測定する。また、電流測定部14は、電流値を測定する都度、測定した電流値(以下、「測定電流値」とも称する)を、後述する制御部16に出力する。
電圧測定部15は、一例として、その全部または一部が交流電圧計から構成されている。電圧測定部15は、一対の入力端子(不図示)のうちの一方の入力端子が接続端子32に接続されると共に、他方の入力端子が接続端子33に接続されて、接続端子32と接続端子33との間に発生する交流電圧Veの電圧値を予め決められた周期(一例として、交流電圧V1の周期に同期した周期)で測定する。また、電圧測定部15は、電圧値を測定する都度、測定した電圧値(以下、「測定電圧値」とも称する)を後述する制御部16に出力する。
制御部16は、たとえば、CPUなどの演算素子、および、内部メモリなどを備えて構成され、後述する操作入力部22からユーザの操作入力に対応する信号の入力を受信し、通信部12を介して受信した各接地極の位置情報を受信し、電流測定部14から供給される測定電流値、および、電圧測定部15から供給される測定電圧値に基づいて、接地抵抗(大地抵抗率ρ〔Ω・m〕)を求めるための演算処理を実行する。具体的には制御部16は、記憶部20から接地抵抗計測プログラムを読み出して実行することにより後述する位置特定部17、距離算出部18、接地抵抗算出部19の各機能を実現して、接地抵抗(大地抵抗率ρ〔Ω・m〕)を求める。そして、制御部16は、接地極Eの接地抵抗(大地抵抗率ρ〔Ω・m〕)の測定結果が、後述する表示部21へ表示されるのを制御する。
また、制御部16は、接地抵抗計1の動作に必要となる情報を記憶部20に書込み、あるいは読み出すことができる。
位置特定部17は、クリップ40から送信されてきた接地極の埋設位置と接地抵抗計1の位置を特定する。位置特定部17は特定した接地極の位置情報を記憶部20に記憶する。
距離算出部18は、位置特定部17で特定された各接地極間の直線距離a[m](図1の直線距離a1,a2,a3)を算出する。なお、直線距離a[m]の算出方法としては、ある接地極の埋設位置の緯度と経度に該当する平面直角座標系の(X1,Y1)を算出すると共に、別の接地極の位置の緯度と経度に該当する平面直角座標系の(X2,Y2)を算出する。これらの算出した(X1,Y1)と(X2,Y2)から接地極間の直線距離a[m]を算出することができる。なお、これらの直線距離a[m]は、必ずしもすべて算出せずに一部の直線距離a[m]を使用するものであってもよい。
接地抵抗算出部19は、距離算出部18により算出された直線距離a[m]と、電流測定部14により測定された電流値I1と、電圧測定部15により測定された電圧値V1とに基づいて接地抵抗率ρ〔Ω・m〕を算出する。なお、具体的な算出方法は、図3のウェンナー(Wenner)の4電極法で説明したものと同様であるため説明を省略する。
記憶部20は、たとえば、その全部または一部が半導体メモリやハードディスクなどで構成され、CPUなどの制御部16の演算素子が実行する動作プログラムなどが予め記憶されている。なお、記憶部20の記憶内容は、上述した情報以外にも、たとえば接地抵抗計測プログラム(すなわち、本実施形態でいう専用プログラム)などがある。なお、これらの記憶内容は、携帯通信網の基地局(不図示)と通信可能な無線通信モジュールを介して記憶部20の記憶内容を更新したり、新たに取得することも可能である。
表示部21は、たとえば、その全部または一部がLCD(Liquid Crystal
Display)などのディスプレイ装置で構成されて、制御部16が実行した各処理での結果を画面上に表示させる。
操作入力部22は、たとえば、ボタン、レバー、ダイヤル、タッチパネルなどの入力デバイスを有していて、ユーザからの操作入力を受け、ユーザからの操作入力を示す信号を制御部16に供給する。
接続端子30は、接続されるべき接続ケーブル50が接続される端子である。本実施の形態では、接続端子30は、それぞれメス側端子となっていて、接続ケーブル50のオス側端子を差し込み可能となっている。
続いて、クリップ40について説明する。クリップ40は、導電性を備える金属等によって形成されると共に、接続端子30に電気的に接続される部材と、GPS衛星60からのGPS信号を受信すると共に、受信したGPS信号に基づく位置情報を無線基地局70を介して接地抵抗計1へと送信できる無線通信装置とを備えている。なお、本実施の形態では、クリップ40は接地抵抗計1の構成要素に含めていないが、クリップ40を接地抵抗計1の構成要素に含めるようにしても良い。クリップ40は、各接地極をクリップして、その接地極と電気的に導通可能な状態を実現する。すなわち、クリップ40は、バネ等の弾性部材を備え、その弾性部材の付勢力により、各接地極を挟持して、かかる極との間の電気的な接続状態を維持する。このクリップ40の挟持状態では、接地抵抗計1は、いかなる向きに配置されていでも、クリップ40の挟持力によって、その姿勢を維持することが可能となっている。
また、本実施例ではクリップ40に不図示の無線通信装置を有するものとするが、クリップ40に無線通信装置を設けずに、各接地極にこの無線通信装置を有するように構成してもよい。
(接地抵抗計1の動作について)
次に、接地抵抗計1の動作について図2のフローチャートを参照して説明する。図2は、図1に示す接地抵抗計1の動作を示すフローチャートである。
制御部16は、ユーザの開始操作などによってプログラムの起動指示を受け付けると、記憶部20から接地抵抗計測プログラムを読み出して起動させると、ステップS1の処理へ移行する(START)。なお、この処理の前提として、接地極は所定の場所に同一直線上に略等間隔で埋設されていると共に、各接地極に接続されたクリップ40は無線通信可能な状態となっているものとする。
位置特定部17は、通信部12を介して、各接地極に接続されたクリップ40の無線通信装置(不図示)から位置情報を受信して、各接地極の位置を特定する(ステップS1)。なお、位置特定部17は、GPS信号に加えて、無線基地局70から位置情報に関する補正信号を受信して位置情報を補正してもよい。これによりGPS衛星60から受信した位置情報の精度がより高くなる。
距離算出部18は、ステップS1で受信した位置情報から各接地極間の直線距離a[m]を算出する(ステップS2)。具体的には、ある接地極の埋設位置の緯度と経度に該当する平面直角座標系の(X1,Y1)を算出すると共に、別の接地極の位置の緯度と経度に該当する平面直角座標系の(X2,Y2)を算出する。これらの算出した(X1,Y1)と(X2,Y2)から接地極間の直線距離a[m]を算出する。
接地抵抗算出部19は、距離算出部18により算出された直線距離a[m]と、電流測定部14により測定された電流値I1と、電圧測定部15により測定された電圧値V1とに基づいて接地抵抗率ρ〔Ω・m〕を算出する(ステップS3)。
制御部16は、接地抵抗算出部19により算出された接地抵抗率ρ〔Ω・m〕を表示部21に表示させる(ステップS4)。なお、接地抵抗率の計測作業が終了し、電源OFFなどのユーザの停止操作によって接地抵抗計1の動作が停止すると、本処理は終了する(END)。
(プログラムを用いた実施の形態)
接地抵抗計1の各部は、所定のプログラムにより動作する汎用の情報処理装置(CPU、DSP、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)など)によって構成されてもよい。たとえば、汎用の情報処理装置は、メモリ、CPU、入出力ポートなどを有する。汎用の情報処理装置のCPUは、メモリなどから所定のプログラムとして制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、汎用の情報処理装置には、接地抵抗計1の各部の機能が実現される。
なお、汎用の情報処理装置が実行する接地抵抗計測プログラムは、接地抵抗計1の出荷前に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであっても、接地抵抗計1の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。また、接地抵抗計測プログラムの一部が、接地抵抗計1の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。接地抵抗計1の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶される接地抵抗計測プログラムは、たとえば、CD−ROMディスク、DVD−ROMディスク、Blue−rayディスクなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
また、接地抵抗計測プログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
(実施の形態の効果について)
以上説明したように、接地抵抗計1は複数の接地極が埋設されている場所の位置情報を受信する通信部12(受信手段)と、通信部12で受信した位置情報に基づいて複数の接地極間の距離を算出する距離算出部18(距離算出手段)と、距離算出部18により算出された直線距離a[m](距離情報)と接地極間の電流値I1、電圧値V1に基づいて接地抵抗を算出する接地抵抗算出部19(接地抵抗算出手段)とを有するように構成したので、ユーザがメジャーなどで接地極間の距離を測る手間が解消される。また、測定した距離を装置に入力する手間がなくなる。すなわち、短時間で接地抵抗計1での計測準備作業を行うことができると共に、精度よく測定することができる。
また、接地抵抗計1は、上述した構成に加えて、複数の接地極各々にクリップ40および接続ケーブル50を介して接続されるものであり、通信部12は、複数の接地極を構成する導電体が有する無線通信装置、または導電体と接地抵抗計1を接続するためのクリップ40が有する通信装置が受信した位置情報を受信するようにしているので、ユーザがメジャーで計測するより正確な直線距離を導き出すことができるようになる。
また、図2で説明した接地抵抗計1の動作で説明した接地抵抗計測方法および接地抵抗計1にインストールされている接地抵抗計測プログラムについても上述した接地抵抗計1と同様の効果を奏することができる。
なお、汎用の情報処理装置に、接地抵抗計1の機能を実現する接地抵抗計測プログラムをインストールすることにより接地抵抗計1の大量生産や仕様変更(または設計変更)に対して柔軟に対応可能となる。
(その他の実施の形態)
本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限り、様々に変更が可能である。たとえば、上述した実施の形態では、ウェンナーの4電極法を用いた接地抵抗計での測定を前提としているが、それ以外の測定方法(たとえば、2電極法、3電極法、その他の4電極法など)を使用する際であっても接地抵抗計1を利用することができる。
1…接地抵抗計(接地抵抗計測装置の一例)、12…通信部(通信手段の一例)、16…制御部(位置特定手段,距離算出手段,接地抵抗算出手段の一例)、17…位置特定部(位置特定手段の一例)、18…距離算出部(距離算出手段の一例)、19…接地抵抗算出部(接地抵抗算出手段の一例)、40,41,42,43,44…クリップ、50,51,52,53,54…接続ケーブル、60…GPS衛星(衛星航法システムの衛星の一例)

Claims (3)

  1. 直線状に複数の接地極を被測定地面に配置し、接地抵抗を計測する接地抵抗計であって、
    前記接地抵抗計は、第1接地極、第2接地極、第3接地極、第4接地極の4つの接地極各々とクリップおよび接続ケーブルを介して接続されるものであり、
    一定の周波数で、かつ一定の振幅の交流電圧を生成して一対の出力端子から出力すると共に、前記一対の出力端子のうち、一方の出力端子が前記第1接地極と接続するための第1の接続端子に接続されている信号生成部と、
    一対の入力端子を有し、この一対の入力端子の一方の入力端子が前記信号生成部の他方の出力端子に接続され、他方の入力端子が前記第4接地極と接続するための第2の接続端子に接続され、前記信号生成部と、前記第1の接続端子と、前記第2の接続端子とを含む電流経路を流れる交流電流をあらかじめ決められた周期で測定する電流測定部と、
    一対の入力端子を有し、この一対の入力端子の一方の入力端子が、前記第2の接地極と接続するための第3の接続端子に接続されると共に、他方の入力端子が、前記第3接地極に接続するための第4の接続端子に接続されて、前記3の接続端子と前記第4の接続端子との間に発生する交流電圧の電圧値を予め決められた周期で測定する電圧測定部と、
    前記第1ないし第4接地極を構成する導電体が有する通信装置、または前記導電体と前記接地抵抗計を接続するためのクリップが有する通信装置が衛星航法システムの衛星から受信した位置情報をネットワークを介して受信する通信部と、
    前記通信部で受信した前記位置情報に基づいて前記第1ないし第4接地極毎間の直線距離を算出する距離算出部と、
    前記距離算出部により算出された直線距離情報と、前記電流測定部において測定された前記電流値と、前記電圧測定部において測定された前記電圧値とに基づいて接地抵抗を算出する接地抵抗算出部と、
    前記接地抵抗算出部により算出された接地抵抗を示す値を表示する表示部と、
    ユーザの操作入力に対応する信号を受ける操作入力部と、
    前記操作入力部からユーザの操作入力に対応する信号の入力を受信すると、通信部を介して各接地極の位置情報を受信し、前記電流測定部から供給される測定電流値、および、前記電圧測定部から供給される測定電圧値に基づいて、接地抵抗を求めるための演算処理を前記接地抵抗算出部によって実行させ、その実行結果を前記表示部に表示させる制御部と
    を有する、ことを特徴とする接地抵抗計。
  2. 被測定地面に一直線状に配置された第1接地極、第2接地極、第3接地極、第4接地極の4つの接地極各々とクリップおよび接続ケーブルを介して接続し接地抵抗を計測する接地抵抗計が用いる接地抵抗計測方法であり、
    通信部が、前記第1ないし第4接地極を構成する導電体が有する通信装置、または前記導電体と前記接地抵抗計を接続するためのクリップが有する通信装置が衛星航行システムの衛星から受信した位置情報をネットワークを介して受信する受信ステップと、
    距離算出部が、前記受信した前記位置情報に基づいて前記第1から第4接地極毎間の直線距離を算出する距離算出ステップと、
    信号生成部が、一定周波数で、かつ一定の振幅の交流電圧を生成して前記第4接地極から前記第1接地極を含む電流経路に与える信号生成ステップと、
    電流測定部が、前記第4接地極から前記第1接地極を含む電流経路を流れる交流電流をあらかじめ決められた周期で測定する電流測定ステップと、
    電圧測定部が、前記第2接地極から前記第3接地極の間に発生する交流電圧の電圧値をあらかじめ決められた周期で測定する電圧測定ステップと、
    接地抵抗算出部が、前記距離算出ステップで算出した直線距離情報、前記電流測定ステップで測定された前記電流値と、前記電圧測定ステップで測定された前記電圧値に基づいて接地抵抗を算出する接地抵抗算出ステップと、
    表示部が、ユーザ操作入力により、前記接地抵抗算出ステップで算出された接地抵抗を示す値を表示する表示ステップと
    を有することを特徴とする接地抵抗計測方法。
  3. 被測定地面に一直線状に配置された第1接地極、第2接地極、第3接地極、第4接地極の4つの接地極各々とクリップおよび接続ケーブルを介して接続され、
    前記第1ないし第4接地極を構成する導電体が有する通信装置、または前記導電体と前記接地抵抗計を接続するためのクリップが有する通信装置が衛星航行システムの衛星から受信した位置情報をネットワークを介して受信する通信部と、一定周波数で、かつ一定の振幅の交流電圧を生成する信号生成部と、前記信号生成部の出力が与えられる前記第4接地極から前記第1接地極を含む電流経路を流れる交流電流をあらかじめ決められた周期で測定する電流測定部と、前記第2接地極と前記第3接地極との間に発生する交流電圧の電圧値をあらかじめ決められた周期で測定する電圧測定部と、制御部とを有する接地抵抗計の接地抵抗計測プログラムであって、
    前記制御部のコンピュータに、
    前記通信部が受信した前記位置情報に基づいて前記第1から前記第4接地極毎間の直線距離を算出する距離算出ステップと
    記距離算出ステップで算出した直線距離情報、前記電流測定部で測定された接地極毎間の電流値、前記電圧測定部で測定された第2接地極と前記第3接地極間の電圧値に基づいて接地抵抗を算出する接地抵抗算出ステップと、
    ユーザ操作入力により、表示部に前記接地抵抗算出ステップで算出された接地抵抗を示す値を表示させる表示ステップと
    を実行させるための接地抵抗計測プログラム。
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