JP2017033173A - 薬局支援サーバ、薬局支援プログラム、および薬局支援システム - Google Patents

薬局支援サーバ、薬局支援プログラム、および薬局支援システム Download PDF

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【課題】調剤業務の各工程における患者の受付状況に応じて、必要な画面を表示させる。【解決手段】フロントタブレット2A〜2Cとネットワーク5を介して接続され、フロントタブレット2A〜2Cに情報を送信する薬局支援サーバ3であって、患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する患者状況情報記憶部12と、フロントタブレット2A〜2Cから指定した患者の画面表示要求があった場合に、患者状況情報に基づいて、患者に対応する工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報をフロントタブレット2A〜2Cに送信する制御部10とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、調剤業務の各工程における患者の受付状況に応じて、必要な画面を表示させる薬局支援サーバ、薬局支援システムおよび薬局支援プログラムに関する。
薬局内における調剤業務は、処方箋を元に受付から会計までの各工程において複数の薬剤師、事務員が関与し行われているが、それぞれの工程において、別々の独立したシステムを使用していることが多い。
そのため、各工程間で情報を共有することが困難であるので、調剤業務の作業性が悪く無駄に時間を要していた。加えて、システムはほぼ据置型のパソコンが使用されているので、薬剤師は入力業務に専念すると患者とコミュニケーションが非常に取りづらい。逆に、薬剤師が患者とのコミュニケーションに専念すると、薬歴記載など入力必須業務が後回しになってしまい、業務過多により薬歴未記載となる場合もある。
特許文献1には、処方監査支援サブシステム、調剤監査支援サブシステム及び服薬指導支援サブシステムのいずれか一つ又は二つ以上を作動させることなく残りの各支援サブシステムを作動させる調剤薬局支援システムに関する技術が公開されている。
また、特許文献1には、薬をピッキングするためのハンディターミナルに関する技術が公開されている。
特開2011−115871号公報
しかしながら、特許文献1に記載の調剤薬局支援システムでは、処方監査支援サブシステム、調剤監査支援サブシステム及び服薬指導支援サブシステムのいずれか一つ又は二つ以上を作動させることなく残りの各支援サブシステムを作動させるので、それぞれのシステム間で患者の状況を共有していない。そのため、患者の状況に応じた適切なサービスを提供することが困難であった。
また、特許文献1に記載のハンディターミナルは、薬をピッキングするためのデバイスであり、患者の受付の状態に応じて、携帯端末に必要な画面を表示させることは困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、調剤業務の各工程における患者の受付状況に応じて、必要な画面を表示させる薬局支援サーバ、薬局支援プログラム、および薬局支援システムを提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援サーバの第1の特徴は、携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバであって、患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する患者状況情報記憶手段と、前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御手段と、を備えたことにある。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援サーバの第2の特徴は、前記工程には、薬剤師による前記患者への調剤前の指導である前指導および処方監査の支援を行う前指導/処方監査工程が含まれ、患者毎に、処方した薬剤の処方履歴と、薬剤の投与に関するコメント情報である薬歴とを関連づけて、処方薬歴情報として記憶する処方薬歴情報記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記患者に対応する工程が前記前指導/処方監査工程である場合に、前記処方薬歴情報記憶手段から、前記携帯端末より指定された患者に対応する処方薬歴情報を抽出し、前記抽出した処方薬歴情報に基づいて処方履歴および薬歴を前記携帯端末の画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信することにある。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援サーバの第3の特徴は、前記薬歴は、患者の診断により得られた情報を内容毎にカテゴリに分類されて記憶されていることにある。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援サーバの第4の特徴は、前記工程には、薬剤師による前記患者への投薬時の指導である服薬指導の支援を行う服薬指導工程が含まれ、薬剤と前記薬剤の種類を示す薬剤グループとを関連づけて薬剤情報として記憶する薬剤情報記憶手段と、前記薬剤グループ毎に、前記カテゴリに対応した文字情報を薬剤別テンプレート情報として記憶する薬剤別テンプレート情報記憶手段と、をさらに備え、前記制御手段は、前記患者に対応する工程が前記服薬指導工程である場合に、前記薬剤情報に基づいて前記携帯端末から指定した患者に処方予定の薬剤に対応する前記薬剤グループを抽出し、前記薬剤別テンプレート情報に基づいて前記抽出した薬剤グループに対応する文字情報を前記カテゴリ毎に抽出し、前記カテゴリ毎に抽出した文字情報を前記携帯端末の画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信することにある。
ここで、「投薬」とは、適切な薬剤を調剤して患者に与えることであり、「服薬」とは、患者が薬剤を服用することである。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援サーバの第5の特徴は、ユーザ操作により設定されたユーザグループ毎に、前記カテゴリに対応した文字情報をユーザ定義テンプレート情報として記憶するユーザ定義テンプレート情報記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記患者に対応する工程が前記服薬指導工程である場合に、前記ユーザ定義テンプレート情報からユーザ操作により指定されたユーザグループに対応する文字情報を抽出し、前記カテゴリ毎に抽出した文字情報を画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信することにある。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援サーバの第6の特徴は、前記カテゴリは、患者からの情報、客観的な患者の状態、薬剤師による知見、薬剤師による指導内容の4つに分類されていることにある。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援サーバの第7の特徴は、前記制御手段は、前記携帯端末から調剤状況の表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記工程毎の人数を算出し、算出した前記工程毎の人数を画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信することにある。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援プログラムの第1の特徴は、携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバに適用される薬局支援プログラムであって、患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶手段に記憶させる患者状況情報記憶制御ステップと、前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御ステップと、を前記薬局支援サーバに実行させることにある。
上記目的を解決するため、本発明に係る薬局支援システムの第1の特徴は、携帯端末と、前記携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバとを備える薬局支援システムであって、前記薬局支援サーバは、患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する患者状況情報記憶手段と、前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御手段と、を有し、前記携帯端末は、前記薬局支援サーバから送信された情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させることにある。
本発明に係る薬局支援サーバ、薬局支援プログラム、および薬局支援システムによれば、調剤業務の各工程における患者の受付状況に応じて、必要な画面を表示させることができる。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システムの概略構成を示した概略構成図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムにおける患者検索処理の処理手順を説明したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示される患者検索画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムにおける患者状況算出処理の処理手順を説明したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示された工程別患者数表示画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムにおける前指導支援処理の処理手順を説明したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示された前指導画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムにおけるピッキング処理の処理手順を説明したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示されたピッキング画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムにおける調剤監査処理の処理手順を説明したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示された監査画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムにおける服薬指導支援処理の処理手順を説明したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示された薬歴一覧画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における薬歴詳細入力処理の処理手順を説明したフローチャートである。 「SOAP」の項目が選択された場合におけるフロントタブレットに表示された薬歴詳細画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムにおけるSOAP入力支援の処理手順を説明したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示された薬剤一覧画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示されたSOAPグループ一覧画面の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態である薬局支援システムのフロントタブレットに表示されたSOAP入力画面の一例を示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
<調剤業務の流れについて>
まず、本発明の実施例である薬局支援システムを用いた薬局内における調剤業務の概要について説明する。
薬局内における薬剤の調剤業務は、下記のとおり、1)処方箋受付工程から6)会計工程まで6工程を経ることにより、薬局内において、患者に対し薬剤師が適切に薬局サービスを提供することができる。
1)処方箋受付工程
処方箋受付工程は、患者が処方箋を持って薬局に来店した際の作業工程であり、例えば、薬剤師が、携帯端末であるフロントタブレットのカメラ機能を用いて、処方箋の外袋に印刷されたQRコード(登録商標)を撮影することにより情報を読み取り、読み取った処方内容を登録する。または、患者が処方箋を持って薬局に来店した際に、薬剤師が処方箋を見ながら、直接薬局支援サーバに入力操作することにより、処方内容を登録するようにしてもよい。さらに、本工程で、実際の処方箋をフロントタブレットのカメラ機能を用いて撮影し、画像データとして処方箋を登録するようにしてもよい。こうすることにより、調剤監査工程などで、画像データとして登録した処方箋、QRコード(登録商標)を介して電子的に登録した処方箋、および現物として取り揃えた薬剤の3つを見比べて監査を行うことができ、薬剤取り違えの事故軽減にも役立つ。
2)前指導/処方監査工程
前指導/処方監査工程は、フロントタブレットに表示された患者に処方した薬剤の処方履歴や、薬歴などを表示させることにより、薬剤師がフロントタブレットの前指導画面を見ながら、患者の本人確認や、残薬確認、ハイリスク薬確認など、現状の患者からの必要な情報を聞き取り調剤前指導を行う、且つ、今回受け付けた処方箋を監査する工程である。
3)薬剤調製工程
薬剤調製工程は、薬局の調剤室内で、薬剤師がフロントタブレットに表示された調剤指示画面を見ながら、フロントタブレットにペアリングされたバーコードリーダを用いて薬剤をピッキングし、調整を行う工程である。
4)調剤監査工程
調剤監査工程は、調剤室内で調剤した薬剤師と異なる薬剤師がフロントタブレットに表示された調剤監査画面を見ながら、適切に調剤されているかの監査を行う工程である。
5)服薬指導工程
服薬指導工程は、服薬指導の準備が完了した後、薬剤師がフロントタブレットを持って患者の元に行き、フロントタブレットの薬歴一覧画面や薬歴詳細画面などを表示し、または、医薬品情報の提供のために医薬品詳細画面を表示しながら、患者の本人確認や患者から必要な情報を聞き取り、投薬時の指導である服薬指導を行うと共に、薬剤師がフロントタブレットから分析した情報などを入力する工程である。
6)会計工程
会計工程は、調剤業務の会計処理を実行する工程である。まず、フロントタブレットにPOS(Point of sale)画面を表示させる。このとき、患者がOTC(Over The Counter)医薬品や日雑品を購入したい場合、薬剤師は、フロントタブレットから処方箋の医療用医薬品と合わせてPOS画面から商品購入を行う。その際、医療用医薬品とOTC医薬品の併用禁忌チェックを画面で表示する。薬剤の飲みあわせの安全性を確認した上で薬剤を渡し、会計を終了させる。
このような1)処方箋受付工程から6)会計工程まで6工程からなる調剤業務を行う上で、必要な機能を薬局支援システムが提供する。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態である薬局支援システムについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システムの概略構成を示した概略構成図である。
図1に示すように、薬局支援システム1は、携帯端末であるフロントタブレット2A,2B,2Cを有しており、フロントタブレット2A,2B,2Cそれぞれは、無線通信により、ネットワーク5に接続される。
また、薬局支援システム1は、無線または有線によりネットワーク5に接続された薬局支援サーバ3を有している。
薬局支援サーバ3は、フロントタブレット2A,2B,2Cに調剤業務におけるそれぞれの工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を送信するサーバであって、薬局支援プログラムを実行することによって、制御部10に、送受信部101と、患者状況算出部102と、患者状況判定部103と、指導支援部104と、薬歴入力支援部105と、ピッキング支援部106と、監査支援部107と、会計支援部108とを実装する。
また、薬局支援サーバ3は、記憶部として、患者情報記憶部11と、患者状況情報記憶部12と、薬剤別テンプレート情報記憶部13と、ユーザ定義テンプレート情報記憶部14と、処方薬歴情報記憶部15と、薬剤情報記憶部16と、ピッキング履歴記憶部17と、監査履歴記憶部18と、会計情報記憶部19とを備える。なお、これらの記憶部は、それぞれ異なるハードディスクドライブとして構成しているが、同一のハードディスクドライブに領域分割して記憶するようにしてもよい。
患者情報記憶部11は、患者を一意に識別する患者IDと、患者氏名と、患者の住所や連絡先などの患者属性情報とが関連づけて、患者情報として記憶している。
患者状況情報記憶部12と、患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する。
薬剤別テンプレート情報記憶部13と、薬剤グループ毎に、カテゴリに対応した文字情報を薬剤別テンプレート情報として記憶する。ここで、薬剤グループとは、例えば、同じ種類の任意の1以上の薬剤をまとめたグループである。また、カテゴリとは、例えば、後述するように、SOAPなどの分類のことを示している。すなわち、「S」、「O」、「A」、「P」の4つのカテゴリに分類分けされて、例えば、「S」、「O」、「A」、「P」のいずれかに対応づけて「薬は問題なく飲めています」や「風邪を引いてしまった」などの文字情報が記憶されている。
ユーザ定義テンプレート情報記憶部14は、ユーザ操作により設定されたユーザグループ毎に、カテゴリに対応した文字情報をユーザ定義テンプレート情報として記憶している。
処方薬歴情報記憶部15は、患者毎に、処方した薬剤の処方履歴と、薬剤の投与に関するコメント情報である薬歴とを関連づけて、処方薬歴情報として記憶する。
薬剤情報記憶部16は、薬剤と薬剤の種類を示す薬剤グループとを関連づけて薬剤情報として記憶する。
ピッキング履歴記憶部17は、患者毎に、ピッキングした日付、ピッキングした薬剤、ピッキングした薬剤師などを関連付けて記憶する。
監査履歴記憶部18は、患者毎に、監査した日付、監査した処方、監査した薬剤師などを関連付けて記憶する。
会計情報記憶部19は、患者毎に、同時会計した商品などを関連づけて会計情報として記憶する。
送受信部101は、ネットワーク5を介して接続されたフロントタブレット2A,2B,2Cから送信された要求を受信したり、フロントタブレット2A,2B,2Cに調剤業務におけるそれぞれの工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を送信する。
患者状況算出部102は、フロントタブレット2A,2B,2Cから調剤状況の表示要求があった場合に、患者状況情報記憶部12に記憶された患者状況情報に基づいて、工程毎の患者の人数を算出し、算出した工程毎の人数を画面に表示させるのに必要な情報としてフロントタブレット2A,2B,2Cのいずれかに送信する。
患者状況判定部103は、フロントタブレット2A,2B,2Cから指定した患者の画面表示要求があった場合に、患者状況情報に基づいて、患者に対応する工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を、要求したフロントタブレット2A,2B,2Cのいずれかに送信する。
指導支援部104は、患者に対応する工程が前指導/処方監査工程である場合に、処方薬歴情報記憶部15から、フロントタブレット2A,2B,2Cより指定された患者に対応する処方薬歴情報を抽出し、抽出した処方薬歴情報に基づいて処方履歴および薬歴を、要求したフロントタブレット2A,2B,2Cの画面に表示させるのに必要な情報としてフロントタブレット2A,2B,2Cに送信する。
薬歴入力支援部105は、患者に対応する工程が服薬指導工程である場合に、薬剤情報記憶部16に記憶された薬剤情報に基づいてフロントタブレット2A,2B,2Cから指定した患者に処方予定の薬剤に対応する薬剤グループを抽出する。そして、薬歴入力支援部105は、薬剤別テンプレート情報記憶部13に記憶された薬剤別テンプレート情報に基づいて抽出した薬剤グループに対応する文字情報をカテゴリ毎に抽出し、カテゴリ毎に抽出した文字情報を、要求したフロントタブレット2A,2B,2Cの画面に表示させるのに必要な情報としてフロントタブレット2A,2B,2Cに送信する。
さらに、薬歴入力支援部105は、患者に対応する工程が服薬指導工程である場合に、ユーザ定義テンプレート情報記憶部14に記憶されたユーザ定義テンプレート情報からユーザ操作により指定されたユーザグループに対応する文字情報を抽出し、カテゴリ毎に抽出した文字情報を画面に表示させるのに必要な情報としてフロントタブレット2A,2B,2Cに送信する。
ピッキング支援部106は、ピッキング履歴記憶部17にピッキングの履歴を記憶させる。
監査支援部107は、監査履歴記憶部18に監査履歴を記憶させる。
会計支援部108は、患者の受付の際に各種計算を行う。また、薬剤師によるフロントタブレット2A,2B,2C上からの加算処理の要求操作に基づいて、加算処理を実行する。そして、会計支援部108は、患者の受付の際の各種計算結果と加算処理結果とに基づいて患者の負担額を算出し、この算出された患者の負担額と、購入したOTC(Over The Counter)医薬品や日雑品の購入額の合計金額を患者への請求額として算出する。
また、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1は、以下の(機能1)〜(機能3)の機能を有している。
(機能1)フロントタブレット2A,2B,2Cのカメラ機能を通じて取得した任意の画像データを、処方箋に紐づけて記憶する機能、および記憶した画像データを、ユーザの操作によりフロントタブレット2A,2B,2Cに表示する機能。
(機能2)処方された薬剤と、同種の機能を有する他の薬剤を検索し、表示する機能、および検索された他の薬剤への変更を行う機能、ならびに、変更前後の薬剤の情報(履歴)を記憶する機能。
(機能3)会計工程内の、リスクの高い医薬品(要指導医薬品、第1類医薬品)販売時のアンケート機能。
<薬局支援システムの作用>
次に、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1の作用について説明する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1は、主に患者検索処理と、患者状況算出処理と、前指導支援処理と、ピッキング処理と、調剤監査処理と、服薬指導支援処理と、薬歴詳細入力処理と、SOAPテンプレート入力処理と、会計処理とを実行する。そのため、各々の処理について以下に詳細に説明する。なお、患者検索処理は、上述した調剤業務の1)処方箋受付工程において実行される処理であり、前指導支援処理は、2)前指導/処方監査工程において実行される処理であり、ピッキング処理は、3)薬剤調製工程において実行される処理であり、調剤監査処理は、4)調剤監査工程において実行される処理であり、服薬指導支援処理は、5)服薬指導工程において実行される処理であり、会計処理は、6)会計工程において実行される処理である。なお、患者状況算出処理は、薬局内の患者全ての受付状況を一覧表示する機能であるので、全ての工程において実行可能である。会計処理については、1)処方箋受付工程において各種計算を行った上で、5)服薬指導工程時において、薬剤師が指導した内容等に合わせ、薬剤師がフロントタブレット上で行った操作に基づいて加算処理を行う。そして、1)処方箋受付工程において行った各種計算と、5)服薬指導工程時において行った加算処理に基づいて、患者の負担額が確定される。さらに、確定された患者の負担額と、購入したOTC(Over The Counter)医薬品や日雑品の購入額の合計金額を患者への請求額として算出する。
≪患者検索処理≫
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における患者検索処理について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における患者検索処理の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Aから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行することが可能である。
図2に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aから患者検索要求の操作をすると、フロントタブレット2Aはその操作を受け付け(ステップS101)、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、患者検索要求を行う(ステップS103)。
図3は、フロントタブレット2Aに表示される患者検索画面の一例を示した図である。
図3に示すように、患者検索画面には、キーワードを入力するためのキーワード入力ボックス201と、処方箋の外袋に印刷しているQRコード(登録商標)を撮影し、QRコード(登録商標)から患者情報を認識するためのカメラボタン202と、調剤の工程を指定するためのドロップダウンボックス203とが設けられている。
キーワード入力ボックス201から入力されると、入力された「キーワード」が患者検索要求に組み込まれて薬局支援サーバ3に送信される。カメラボタン202が押下操作されると、カメラによりQRコード(登録商標)が撮影され、撮影されたQRコード(登録商標)の画像から認識された患者の「氏名」が、患者検索要求に組み込まれて薬局支援サーバ3に送信される。ドロップダウンボックス203から選択操作されると、「選択された工程」が、患者検索要求に組み込まれて薬局支援サーバ3に送信される。
薬局支援サーバ3は、患者検索要求を受信すると、患者状況判定部103が、患者情報記憶部11および患者状況情報記憶部12から患者リストを抽出する(ステップS105)。具体的には、患者検索要求に「キーワード」が組み込まれている場合、患者情報記憶部11から「キーワード」に一致する患者の患者ID、氏名、および患者属性情報を読み出し、患者状況情報記憶部12からこの患者IDに対応する患者の薬剤の調剤業務における工程の受付状況を読み出す。そして、患者状況判定部103が、読み出した患者の患者ID、氏名、患者属性情報、および受付状況を患者リストとして抽出する。
また、患者検索要求に「氏名」が組み込まれている場合、同一氏名の患者がいる可能性もあるので、患者情報記憶部11から「氏名」に一致する患者の患者ID、氏名、および患者属性情報を読み出し、患者状況情報記憶部12からこの患者IDに対応する患者の薬剤の調剤業務における工程の受付状況を読み出す。そして、患者状況判定部103が、読み出した患者のID、氏名、属性情報、および受付状況を患者リストとして抽出する。また、患者検索要求に「選択された工程」が組み込まれている場合、患者状況情報記憶部12から「選択された工程」に対応する患者の患者ID、氏名、および患者属性情報を読み出し、患者状況情報記憶部12からこの患者IDに対応する患者の薬剤の調剤業務における工程の受付状況を読み出す。そして、患者状況判定部103が、読み出した患者の患者ID、氏名、患者属性情報、および受付状況を患者リストとして抽出する。
そして、フロントタブレット2Aは、薬局支援サーバ3から患者リストを受信すると、図3に示すように、画面に患者リストを表示させる(ステップS107)。
ユーザである薬剤師は、フロントタブレット2Aの画面に表示された患者リストの中の氏名、患者属性情報を見ながら患者の本人確認を行い、患者リストの中からいずれかの患者を選択する患者リスト選択操作を行うと、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS109)。
患者の選択操作を受け付けたフロントタブレット2Aは、受付状況から選択された患者に対応する工程を決定し、決定した工程に対応する画面を表示する(ステップS111)。例えば、「動物太郎」という氏名の患者の受付状況が、「処方箋受付工程完了」であるとする。図3に示した例において、薬剤師がフロントタブレット2Aの画面から、患者名「動物太郎」を押下操作すると、処方箋受付工程の次工程である「前指導/処方監査工程」を選択された患者に対応する工程として決定する。そして、「前指導/処方監査工程」の画面を表示する。
すなわち、ステップS109における患者リストの中から患者を選択する患者リスト選択操作が、選択した患者の工程に対応した画面の表示要求となる。
なお、図2のステップS111において、フロントタブレット2Aが、受付状況から選択された患者に対応する工程を決定し、決定した工程に対応する画面を表示するようにしたがこれに限らない。例えば、ステップS105において、薬局支援サーバ3がフロントタブレット2Aに、患者の氏名のみのリストである患者リストを抽出して送信するようにし、ステップS109において、患者リストの中から患者を選択する患者リスト選択操作を行うと、薬局支援サーバ3が、患者に対応する工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報をフロントタブレット2Aに送信するようにしてもよい。
≪患者状況算出処理≫
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における患者状況算出処理について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における患者状況算出処理の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Aから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行可能である。
図4に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aから工程別患者数表示要求の操作をすると、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS201)。例えば、患者検索画面などに工程別患者数表示を要求するためのボタンを配置し、ユーザがこのボタンを押下操作すると、フロントタブレット2Aが工程別患者数表示要求を受け付けるようにする。
工程別患者数表示要求を受け付けると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、工程別患者数表示を要求する(ステップS203)。
工程別患者数表示が要求された薬局支援サーバ3の患者状況算出部102は、患者情報記憶部11および患者状況情報記憶部12に基づいて、工程毎の人数を算出し、算出した工程毎の人数をフロントタブレット2Aに送信する(ステップS205)。例えば、調剤業務の処方箋受付工程の完了後の、前指導/処方監査工程、薬剤調製工程、調剤監査工程、服薬指導工程、会計工程の工程毎の患者数を算出し、工程毎の患者数をフロントタブレット2Aに送信する。
フロントタブレット2Aは、例えば、工程別患者数表示画面を表示する(ステップS207)。
図5は、フロントタブレット2Aに表示された工程別患者数表示画面の一例を示した図である。
図5に示すように、前指導/処方監査工程まで進捗している患者数が“1”名、薬剤調製工程まで進捗している患者数が“6”名、調剤監査工程まで進捗している患者数が“0”名、服薬指導工程まで進捗している患者数が“2”名、会計工程まで進捗している患者数が“1”名が一つの画面上に表示されるので、ユーザは一目で、どの工程に患者が何人待ちの状態になっているかを把握することができる。
そして、ユーザが、工程別患者数表示画面から前指導/処方監査工程、薬剤調製工程、調剤監査工程、服薬指導工程、会計工程のいずれかの工程を押下操作すると(ステップS209)、フロントタブレット2Aは、押下操作された工程に対応する患者リストを患者検索画面に表示する(ステップS211)。これにより、各工程で待ち状態の患者のリストから患者を指定することにより、指定した患者に対応する画面を表示させることができる。
≪前指導支援処理≫
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における前指導支援処理について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における前指導支援処理の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Aから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行可能である。
図6に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aから患者リスト押下操作をすると、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS301)。この操作は、図2に示したステップS109の動作に相当する。すなわち、フロントタブレット2Aに表示された患者リストから対応する工程が前指導/処方監査工程である患者が選択された場合における処理が実行される。
患者リスト押下操作を受け付けると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、過去処方検索を要求する(ステップS303)。
過去処方検索が要求された薬局支援サーバ3の指導支援部104は、処方薬歴情報記憶部15から、選択された患者に対応する過去の処方を検索し、抽出した過去の処方をフロントタブレット2Aに送信する(ステップS305)。
フロントタブレット2Aは、例えば、前指導画面を表示し、過去の処方を前指導画面上に表示する(ステップS307)。
図7は、フロントタブレット2Aに表示された前指導画面の一例を示した図である。
図7に示すように、フロントタブレット2Aに表示された前指導画面には、過去の処方を表示するための処方表示領域301と、過去の薬歴を表示するための薬歴表示領域302と、前指導内容を表示する前指導内容表示領域303と、確認ボタン304と、前指導内容表示領域303に現在表示している前指導の進捗を表示する進捗表示領域305とが設けられている。
ステップS307では、ステップS305において送信された選択された患者に対応する過去の処方を処方表示領域301に表示する。
次に、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、過去薬歴検索を要求する(ステップS309)。
過去薬歴検索が要求された薬局支援サーバ3の指導支援部104は、処方薬歴情報記憶部15から、選択された患者に対応する過去の薬歴を検索し、抽出した過去の薬歴をフロントタブレット2Aに送信する(ステップS311)。
そして、フロントタブレット2Aは、ステップS311において送信された、選択された患者に対応する過去の薬歴を薬歴表示領域302に表示すると共に、前指導内容表示領域303に前指導内容を表示する。ここで、前指導内容は、前指導項目ごとに処方薬歴情報記憶部15に記憶されている。前指導項目は、「手帳確認」、「残薬確認」、「重複投与確認」、「処方内容確認」、「更に追加」、「副作用」、「アレルギー」、「体質」、「他科診療」・・・などいうように複数の項目があり、前指導内容は、この前指導項目に関連づけられて、処方薬歴情報記憶部15に記憶されている。
例えば、図7に示すように、前指導内容表示領域303には、「お薬手帳を確認してください。」というメッセージが表示されている。
そして、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aから前指導各項目保存押下操作、例えば、図7に示す確認ボタン304の押下操作を行うと、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS315)。
前指導各項目保存押下操作を受け付けると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、前指導保存を要求する(ステップS317)。
前指導保存が要求された薬局支援サーバ3の指導支援部104は、処方薬歴情報記憶部15に、前指導の履歴として保存する(ステップS319)。上述したように、前指導項目は、「手帳確認」、「残薬確認」、「重複投与確認」、「処方内容確認」、「更に追加」、「副作用」、「アレルギー」、「体質」、「他科診療」・・・などいうように複数の項目の順位が決められており、ユーザが前指導各項目保存押下操作を行う度に、いずれの指導項目まで完了したかを前指導履歴として記憶される。
そして、薬局支援サーバ3が前指導の履歴として保存を完了すると、フロントタブレット2Aは、次の前指導項目を表示する(ステップS321)。このようにして、ユーザが前指導各項目保存押下操作を行う度に、前指導履歴を記憶すると共に、前指導項目の全てが表示完了するまで順次前指導内容が前指導内容表示領域303に表示される。
これにより、ユーザである薬剤師は、患者の前までフロントタブレット2Aを持っていき、患者と会話しながら前指導を行えると共に、前指導各項目保存押下操作を行っているので、その場で前指導履歴を保存することができる。
なお、前指導支援処理では、患者リスト押下操作を受け付けると 、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、過去処方検索を要求したが、これに限らず、処方箋の外袋に印刷しているQRコード(登録商標)を撮影し、QRコード(登録商標)から患者情報を認識すると、過去処方検索を要求するようにしてもよい。
≪ピッキング処理≫
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1におけるピッキング処理について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1におけるピッキング処理の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Aから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行可能である。
図8に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aから患者リスト押下操作をすると、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS401)。この操作は、図2に示したステップS109の動作に相当する。すなわち、フロントタブレット2Aに表示された患者リストから対応する工程が薬剤調製工程である患者が選択された場合における処理が実行される。
患者リスト押下操作を受け付けると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、ピッキング対象検索を要求する(ステップS403)。
ピッキング対象検索が要求された薬局支援サーバ3のピッキング支援部106は、処方薬歴情報記憶部15および薬剤情報記憶部16から、選択された患者に対応する今回の処方および今回の処方に含まれる薬剤の詳細な薬剤情報を検索し、抽出した今回の処方と薬剤情報とをフロントタブレット2Aに送信する(ステップS405)。
フロントタブレット2Aは、例えば、ピッキング画面を表示し、今回の処方と薬剤情報とをピッキング画面上に表示する(ステップS407)。
図9は、フロントタブレット2Aに表示されたピッキング画面の一例を示した図である。
図9に示すように、フロントタブレット2Aに表示されたピッキング画面には、今回の処方に含まれる薬剤を表示するピッキング薬剤表示領域401と、保存ボタン402とが設けられている。
ピッキング薬剤表示領域401には、今回の処方に含まれる薬剤のリストが表示されている。
薬剤師であるユーザは、ピッキング薬剤表示領域401に表示された薬剤のリストを見ながら、フロントタブレット2Aにペアリングされた図示しないバーコードスキャナを用いて、薬剤のパッケージなどに印刷されているバーコードなどをスキャンすることにより対象の薬剤の情報を読み込む。読み込まれた薬剤は、ピッキング薬剤表示領域401の「済」にチェックが入る。
ユーザは、ピッキング薬剤表示領域401に表示された全ての薬剤について「済」のチェックが入ると、保存ボタン402を押下操作する。
保存ボタン402の押下操作を受け付けると(ステップS409)、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、表示されている薬剤についてのピッキング履歴の保存を要求する(ステップS411)。
ピッキング履歴の保存を要求された薬局支援サーバ3のピッキング支援部106は、ピッキング履歴記憶部17に、ピッキングの履歴として保存する(ステップS413)。具体的に、患者毎に、ピッキングした日付、ピッキングした薬剤、ピッキングした薬剤師などを関連付けて記憶させる。
そして、ピッキング支援部106によるピッキング履歴の記憶が完了すると、フロントタブレット2Aは、ピッキング画面に発注ボタン403を表示させる(ステップS415)。
ユーザが表示させた発注ボタン403を押下操作すると、発注ボタン403の押下操作を受け付け(ステップS417)、図示しない発注入力画面を表示させる。ユーザは、この発注入力画面から、薬剤の仕入先や数量などを入力することにより薬剤を発注することができる。
なお、ピッキング処理では、患者リスト押下操作を受け付けると 、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、ピッキング対象検索を要求したが、これに限らず、選択されている患者について、前指導/処方監査工程から薬剤調製工程へ遷移させることも可能である。
≪調剤監査処理≫
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における調剤監査処理について説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における調剤監査処理の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Bから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行可能である。
図10に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Bから患者リスト押下操作をすると、フロントタブレット2Bはその操作を受け付ける(ステップS501)。この操作は、図2に示したステップS109の動作に相当する。すなわち、フロントタブレット2Bに表示された患者リストから対応する工程が調剤監査工程である患者が選択された場合における処理が実行される。なお、調剤監査工程の操作は、フロントタブレット2Bを操作することによりピッキングを行った薬剤師とは異なる薬剤師が行うことが望ましい。
患者リスト押下操作を受け付けると、フロントタブレット2Bは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、監査対象検索を要求する(ステップS503)。
監査対象検索が要求された薬局支援サーバ3の監査支援部107は、処方薬歴情報記憶部15および薬剤情報記憶部16から、選択された患者に対応する今回の処方および今回の処方に含まれる薬剤の詳細な薬剤情報を検索し、抽出した今回の処方と薬剤情報とをフロントタブレット2Bに送信する(ステップS505)。
フロントタブレット2Bは、例えば、監査画面を表示し、今回の処方と薬剤情報と、さらに、前指導/処方監査工程で撮影した処方箋画像とを監査画面上に表示する(ステップS507)。
図11は、フロントタブレット2Bに表示された監査画面の一例を示した図である。
図11に示すように、フロントタブレット2Bに表示された監査画面には、今回の処方に含まれる処方を表示する処方表示領域501と、保存ボタン502とが設けられている。
処方表示領域501には、今回の処方に含まれる薬剤、一回量、一日量、総数、識別コード、用法などが表示されている。
薬剤師であるユーザは、処方表示領域501に表示された処方を見ながら、処方の内容を確認すると、保存ボタン502を押下操作する。
保存ボタン502の押下操作を受け付けると(ステップS509)、フロントタブレット2Bは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、表示されている処方についての監査履歴の保存を要求する(ステップS511)。
監査履歴の保存を要求された薬局支援サーバ3の監査支援部107は、監査履歴記憶部18に監査履歴を保存する(ステップS513)。具体的に、患者毎に、監査した日付、監査した処方、監査した薬剤師などを関連付けて記憶させる。
そして、監査支援部107による監査履歴の記憶が完了すると、フロントタブレット2Bは、薬歴一覧表示画面を表示させる(ステップS515)。
なお、調剤監査処理では、患者リスト押下操作を受け付けると 、フロントタブレット2Bは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、監査対象検索を要求したが、これに限らず、選択されている患者について、薬剤調製工程から調剤監査工程へ遷移させることも可能である。
≪服薬指導支援処理≫
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における服薬指導支援処理について説明する。
図12は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における服薬指導支援処理の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Aから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行可能である。
図12に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aから患者リスト押下操作をすると、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS601)。この操作は、図2に示したステップS109の動作に相当する。すなわち、フロントタブレット2Aに表示された患者リストから対応する工程が服薬指導工程である患者が選択された場合における処理が実行される。
患者リスト押下操作を受け付けると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、処方検索を要求する(ステップS603)。
処方検索が要求された薬局支援サーバ3の指導支援部104は、処方薬歴情報記憶部15および薬剤情報記憶部16から、選択された患者に対応する過去および今回の処方と処方に含まれる薬剤の詳細情報を検索し、抽出した過去および今回の処方と処方に含まれる薬剤の詳細情報とをフロントタブレット2Aに送信する(ステップS605)。
フロントタブレット2Aは、例えば、薬歴一覧画面を表示し、過去および今回の処方と薬剤情報とを薬歴一覧画面上に表示する(ステップS607)。
フロントタブレット2Aは、過去および今回の処方と薬剤情報とを薬歴一覧画面上に表示すると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、薬歴検索を要求する(ステップS609)。
薬歴検索が要求された薬局支援サーバ3の指導支援部104は、処方薬歴情報記憶部15から、選択された患者に対応する過去および今回の薬歴を検索し、抽出した過去および今回の薬歴をフロントタブレット2Aに送信する(ステップS611)。
フロントタブレット2Aは、過去および今回の薬歴を薬歴一覧画面上に表示する(ステップS613)。
図13は、フロントタブレット2Aに表示された薬歴一覧画面の一例を示した図である。
図13に示すように、フロントタブレット2Aに表示された薬歴一覧画面には、過去および今回の処方に含まれる処方を表示する処方表示領域601と、過去および今回の薬歴に含まれる処方を表示する薬歴表示領域602と、薬歴の詳細を表示させるための薬歴詳細ボタン603とが設けられている。
処方表示領域601は、第1処方表示領域601a〜第3処方表示領域601cに3分割されて表示されている。第3処方表示領域601cには今回、即ち最新の処方が表示されており、第2処方表示領域601bには前回の処方が表示されており、第1処方表示領域601aには前々回の処方が表示されている。
薬歴表示領域602は、第1薬歴表示領域602a〜第3薬歴表示領域602cに3分割されて表示されている。第3薬歴表示領域602cには今回、即ち最新の薬歴が表示されており、第2薬歴表示領域602bには前回の薬歴が表示されており、第1薬歴表示領域602aには前々回の薬歴が表示されている。
また、薬歴詳細ボタン603は、薬歴詳細を確認・入力する薬歴詳細画面を表示するためのボタンであり、「基本情報」、「SOAP」、「アンケート」、「薬歴メモ」、「画像」、「支援表」、「処方箋」、「指導」、「疑義」、「担当者」、「前指導」の項目が表示される。
薬剤師であるユーザは、薬歴詳細ボタン603の中から詳細を確認したい、または入力したいいずれかの項目を押下操作する。
薬歴詳細ボタン603のいずれかの項目の押下操作を受け付けると、第1薬歴表示領域602a〜第3薬歴表示領域602cに受け付けた項目に対応する内容が表示される。
そして、第1薬歴表示領域602a〜第3薬歴表示領域602cには、それぞれ薬歴詳細遷移ボタン604a〜604cが設けられており、薬歴詳細遷移ボタン604a〜604cのいずれかのボタンの押下操作を受け付けると(ステップS615)、フロントタブレット2Aは、薬歴詳細遷移ボタン604a〜604cが押下操作されたときの項目に対応する薬歴詳細画面を表示する(ステップS617)。
なお、服薬指導支援処理では、患者リスト押下操作を受け付けると 、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、処方検索を要求したが、これに限らず、選択されている患者について、調剤監査工程から服薬指導工程へ遷移させることも可能である。
≪薬歴詳細入力処理≫
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における薬歴詳細入力処理について説明する。
図14は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における薬歴詳細入力処理の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Aから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行可能である。
図14に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aに表示された図13に示した薬歴詳細画面から、「基本情報」、「SOAP」、「アンケート」、「薬歴メモ」、「画像」、「支援表」、「処方箋」、「指導」、「疑義」、「担当者」、「前指導」のいずれかの項目を選択する押下操作を行うと、押下操作を受け付ける(ステップS701)、この操作は、図12に示したステップS615の動作に相当する。
項目を選択する押下操作を受け付けると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、薬歴詳細検索を要求する(ステップS703)。
薬歴詳細検索が要求された薬局支援サーバ3の薬歴入力支援部105は、処方薬歴情報記憶部15から、選択された患者の選択された項目に対応する薬歴詳細情報を検索し、抽出した薬歴詳細情報をフロントタブレット2Aに送信する(ステップS705)。
フロントタブレット2Aは、選択された項目に対応する薬歴詳細画面を表示する(ステップS707)。
図15は、「SOAP」の項目が選択された場合におけるフロントタブレット2Aに表示された薬歴詳細画面の一例を示した図である。
ここで、「SOAP」とは、薬歴管理における問題解決メソッドの1つであり、患者と話をすることによって得られた情報を内容ごとにカテゴリとして分類、整理し、Subjective Data, Objective Data, Assessment, Planの4項目に分けて分析する方法である。
S ( Subjective Data )は、患者からの情報であり、患者の話したことや主な訴えである。O ( Objective Data ) は、薬剤師から見た客観的な患者の状態であり、患者の様子など体質やアレルギー歴、副作用歴、検査値なども含まれる。A ( Assessment )は、S、Oの情報をもとに薬剤師としての薬学的知見から考えられることや、Planを実施しようと思った理由である。P ( Plan )は、薬剤師による指導内容、すなわち、薬剤師が実際に行ったこと、言ったことである。
例えば、薬剤師と患者との間に下記のようなやりとりがあったとする。
薬剤師 :前回と同様のお薬ですが気になることありますか?
患者 :高齢になると骨がもろくなるというので、サプリメントのカルシウムを勧められたが、いつも飲んでいる薬と問題ないか知りたい。
薬剤師 :いつも飲んでいる血圧のお薬はカルシウムの働きを抑える薬ですが、大量にサプリメントを摂取しない限り薬の効果が大きな影響を受けることはありません。
患者 :わかりました。安心しました。
薬剤師 :お薬は毎日きちんと飲めていますか?
患者 :きちんと飲んでいますが、週末に旅行等に出かけたりすると飲み忘れたりします。
薬剤師 :飲み忘れても、2回分を一度に飲まないようにして下さい。
患者 :わかりました
このようなやりとりがあった場合、薬剤師は、2つのプロブレムを挙げる。
(プロブレム1) 高血圧薬(Ca拮抗剤)とサプリメント摂取による血圧上昇のリスク
(プロブレム2) ノンコンプライアンス(服薬指導を守らない)
この2つのプロブレムに対して、それぞれSOAPで分析を行う。この場合、次のようなSOAP分析が期待できる。
(プロブレム1)高血圧薬(Ca拮抗剤)とサプリメント摂取による血圧上昇のリスク
・S ( Subjective Data ) 骨粗鬆症にならないようにサプリメントのカルシウムを勧められている。いつも飲んでいる薬と問題無いか知りたい
・O ( Objective Data ) アムロジピン 血圧 160/111
・A ( Assessment ) アムロジピンがCa拮抗剤でありカルシウムのサプリメント摂取を大量に摂取しない限りサプリメントで血中のCa濃度が多少上がっても薬の効果が大きな影響を受けることはない
・P ( Plan ) 継続して経過観察
(プロブレム2)ノンコンプライアンス(服薬指導を守らない)
・S ( Subjective Data ) 週末、時々薬を飲むのを忘れる
・O ( Objective Data ) 血圧 160/111
・A ( Assessment ) 週末の外出で服用を忘れても自覚症状が無く服用しないのではないか。飲み忘れ時に2回分を1度に服用しないよう指導。
・P ( Plan ) 次回、血圧およびコンプライアンスの確認
このように、プロブレムにそれぞれに対してSOAPの4項目に分けて、分類、整理し、分析を行うものである。
図15に示すように、フロントタブレット2Aに表示された薬歴詳細画面には、プロブレムを表示するプロブレム表示領域611と、S(Subjective Data)の内容を表示するS内容表示領域612と、O(Objective Data)の内容を表示するO内容表示領域613と、A(Assessment)の内容を表示するA内容表示領域614と、P(Plan)の内容を表示するP内容表示領域615と、保存ボタン616と、追加ボタン617とが設けられている。
薬剤師であるユーザは、薬歴詳細画面に表示された内容を確認し、内容を保存したい場合には、保存ボタン616を押下操作する。
保存ボタン616の押下操作を受け付けると(ステップS709)、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、表示されている薬歴詳細情報の保存を要求する(ステップS711)。
薬歴詳細情報の保存を要求された薬局支援サーバ3の薬歴入力支援部105は、処方薬歴情報記憶部15に薬歴詳細情報を保存する(ステップS713)。
そして、監査支援部107による薬歴詳細情報の記憶が完了すると、フロントタブレット2Aは、薬歴詳細画面を閉じる(ステップS715)。
また、薬局支援サーバ3は、医療用医薬品ごとにテンプレートを入れるテーブルを用意し、薬局がそのテーブルにテンプレートのマスターを事前に入れておくことにより、処方箋に記載された薬に対して、予め考えられるSOAPの文言群を表示し、その中の最適な文言を選択することで、SOAPの記載をできるよう薬歴管理の煩雑さを軽減させる機能を有している。さらに、薬には紐付かない文言を入れるテーブルを別のマスターとして用意し、これらも選択方式でSOAPに記載することができるようにする機能も有している。これらのSOAP入力支援機能は、ユーザが図15に示した追加ボタン617を押下操作することによりSOAP入力を支援する画面を表示するようにしてもよいし、患者を選択した後、薬剤またはSOAPグループを選択することにより、SOAP入力を支援する画面を表示するようにしてもよい。
ここでは、後者の患者を選択した後、薬剤またはSOAPグループを選択することにより、SOAP入力を支援する画面を表示する方法について説明する。
図16は、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1におけるSOAP入力支援の処理手順を説明したフローチャートである。なお、ここでは、フロントタブレット2A,2B,2Cのうち、フロントタブレット2Aから薬剤師が操作を行った場合について説明するが、いずれのフロントタブレットでも同一の処理を実行可能である。
図16に示すように、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aから患者リスト押下操作をすると、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS801)。この操作は、図2に示したステップS109の動作に相当する。すなわち、フロントタブレット2Aに表示された患者リストから対応する工程が服薬指導工程である患者が選択された場合における処理が実行される。
患者リスト押下操作を受け付けると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、処方検索を要求する(ステップS803)。
処方検索が要求された薬局支援サーバ3の指導支援部104は、処方薬歴情報記憶部15および薬剤情報記憶部16から、選択された患者に対応する過去および今回の処方と処方に含まれる薬剤の詳細情報を検索し、抽出した過去および今回の処方と処方に含まれる薬剤の詳細情報とをフロントタブレット2Aに送信する(ステップS805)。このとき、フロントタブレット2Aは、受信した過去および今回の処方と処方に含まれる薬剤の詳細情報とを保持している(ステップS807)。
次に、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、受信した過去および今回の処方と処方に含まれる薬剤に関連するSOAPテンプレートの検索を要求する(ステップ809)。
SOAPテンプレートの検索が要求された薬局支援サーバ3の薬歴入力支援部105は、選択された患者における過去および今回の処方に含まれる薬剤に対応する薬剤グループを抽出し、薬剤別テンプレート情報記憶部13から、抽出した薬剤グループに対応するSOAPテンプレートを検索し、抽出したSOAPテンプレートをフロントタブレット2Aに送信する(ステップS811)。
フロントタブレット2Aは、過去および今回の処方に含まれる薬剤と、SOAPグループと、SOAPテンプレートとをSOAPテンプレート一覧画面上に表示する(ステップS813)。
次に、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aに表示された過去および今回の処方に含まれる薬剤のリストから薬剤を選択する操作を行うか、またはSOAPグループのリストを選択する操作を行うと、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS815)。
図17は、フロントタブレット2Aに表示された薬剤一覧画面の一例を示した図である。
図17に示すように、フロントタブレット2Aに表示された薬剤一覧画面には、過去および今回の処方に含まれる薬剤を表示する薬剤表示領域701と、保存するための保存ボタン702とが設けられている。
薬剤表示領域701には、薬剤毎に選択可能なようにチェックボックス701aが設けられている。
そして、ユーザが、薬剤表示領域701のチェックボックス701aを「オン」または「オフ」にし、保存ボタン702を押下操作すると、ユーザ操作によりチェックボックス701aが「オン」となっている薬剤にのみ関連するSOAPテンプレートを抽出する。
図18は、フロントタブレット2Aに表示されたSOAPグループ一覧画面の一例を示した図である。
図18に示すように、フロントタブレット2Aに表示されたSOAPグループ一覧画面には、SOAPグループを表示するSOAPグループ表示領域801と、保存するための保存ボタン802とが設けられている。
SOAPグループとは、薬剤とは無関係にユーザが任意に設定可能なSOAPテンプレートに関連づけられたグループであり、図18に示したSOAPグループ一覧画面では、「糖尿病」というSOAPグループ811と、「かぜ・インフルエンザ」というSOAPグループ812とが表示されている。なお、ここではさらにSOAPグループにサブグループが設定されている。ここでは、SOAPグループ811に、「1型」、「2型」というサブグループが設定されており、SOAPグループ812に、「乳幼児・小児」、「妊婦」、「高齢者」というサブグループが設定されており、このサブグループにSOAPテンプレートが関連付けられているが、SOAPグループに直接SOAPテンプレートが関連付けられていてもよい。
SOAPグループ表示領域801には、SOAPグループ毎に選択可能なようにチェックボックス801aが設けられている。
そして、ユーザが、SOAPグループ表示領域801のチェックボックス801aを「オン」または「オフ」にし、保存ボタン802を押下操作すると、ユーザ操作によりチェックボックス801aが「オン」となっているSOAPグループにのみ関連するSOAPテンプレートを抽出する。
そして、フロントタブレット2Aは、ステップS813において表示したSOAPテンプレート一覧画面を、ステップS815において抽出したSOAPテンプレートで更新する(ステップS817)。
次に、薬剤師であるユーザが、フロントタブレット2Aに表示されたSOAPテンプレート一覧画面から、SOAPテンプレートを選択する操作を行うと、フロントタブレット2Aはその操作を受け付ける(ステップS819)。
SOAPテンプレートの選択操作を受け付けると、フロントタブレット2AはSOAPテンプレートの入力イメージを更新する(ステップS821)。
図19は、フロントタブレット2Aに表示されたSOAP入力画面の一例を示した図である。
図19に示すように、フロントタブレット2Aに表示されたSOAP入力画面には、SOAPテンプレート一覧表示領域901と、SOAP入力イメージ表示領域902と、保存するための保存ボタン903とが設けられている。
SOAPテンプレート一覧表示領域901には、ステップS817において更新されたSOAPテンプレートが、「S(Subjective Data)」、「O(Objective Data)」、「A(Assessment)」、「P(Plan)」ごとに分類されて、一覧表示されている。
SOAP入力イメージ表示領域902には、SOAPテンプレート一覧表示領域901に表示されたSOAPテンプレートの中から、ユーザ操作により選択されたSOAPテンプレートが、「S(Subjective Data)」、「O(Objective Data)」、「A(Assessment)」、「P(Plan)」ごとに分類されて、表示されている。
ユーザが、SOAPテンプレート一覧表示領域901に表示されたSOAPテンプレートの中から、チェックボックス901aを選択操作することにより、対応するSOAPテンプレートを選択すると、選択されたSOAPテンプレートがSOAP入力イメージ表示領域902に表示されている。
次に、ユーザが保存ボタン903を押下操作すると、フロントタブレット2Aは、ネットワーク5を介して薬局支援サーバ3に対して、SOAPの保存を要求する(ステップS825)。
SOAPの保存が要求された薬局支援サーバ3の薬歴入力支援部105は、処方薬歴情報記憶部15に、薬歴詳細情報として入力されたSOAPを保存する(ステップS827)。
薬局支援サーバ3がSOAPを保存すると、フロントタブレット2Aは、SOAP入力画面を閉じる(ステップS829)。
以上のように、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1によれば、フロントタブレット2A,2B,2Cから指定した患者の画面表示要求があった場合に、患者状況情報に基づいて、患者に対応する工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報をフロントタブレット2A,2B,2Cに送信するので、調剤業務の各工程における患者の受付状況に応じて、フロントタブレット2A,2B,2C上に必要な画面を表示させることができる。
また、上述した実施形態は、コンピュータにインストールした薬局支援システムプログラムを実行させることにより実現することもできる。薬局支援システムプログラムは、薬局支援サーバ3にインストールされる薬局支援プログラムと、フロントタブレット2A〜2Cにインストールされる薬局支援端末プログラムとを有しており、それぞれのプログラムがインストールされることにより、薬局支援システムが実現する。
1…薬局支援システム
2A,2B,2C…フロントタブレット
3…薬局支援サーバ
5…ネットワーク
10…制御部
11…患者情報記憶部
12…患者状況情報記憶部
13…薬剤別テンプレート情報記憶部
14…ユーザ定義テンプレート情報記憶部
15…処方薬歴情報記憶部
16…薬剤情報記憶部
17…ピッキング履歴記憶部
18…監査履歴記憶部
19…会計情報記憶部
101…送受信部
102…患者状況算出部
103…患者状況判定部
104…指導支援部
105…薬歴入力支援部
106…ピッキング支援部
107…監査支援部
108…会計支援部

Claims (9)

  1. 携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバであって、
    患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する患者状況情報記憶手段と、
    前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする薬局支援サーバ。
  2. 前記工程には、薬剤師による前記患者への調剤前の指導である前指導および処方監査の支援を行う前指導/処方監査工程が含まれ、
    患者毎に、処方した薬剤の処方履歴と、薬剤の投与に関するコメント情報である薬歴とを関連づけて、処方薬歴情報として記憶する処方薬歴情報記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記患者に対応する工程が前記前指導/処方監査工程である場合に、前記処方薬歴情報記憶手段から、前記携帯端末より指定された患者に対応する処方薬歴情報を抽出し、前記抽出した処方薬歴情報に基づいて処方履歴および薬歴を前記携帯端末の画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の薬局支援サーバ。
  3. 前記薬歴は、患者の診断により得られた情報を内容毎にカテゴリに分類されて記憶されている
    ことを特徴とする請求項2記載の薬局支援サーバ。
  4. 前記工程には、薬剤師による前記患者への投薬時の指導である服薬指導の支援を行う服薬指導工程が含まれ、
    薬剤と前記薬剤の種類を示す薬剤グループとを関連づけて薬剤情報として記憶する薬剤情報記憶手段と、
    前記薬剤グループ毎に、前記カテゴリに対応した文字情報を薬剤別テンプレート情報として記憶する薬剤別テンプレート情報記憶手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記患者に対応する工程が前記服薬指導工程である場合に、前記薬剤情報に基づいて前記携帯端末から指定した患者に処方予定の薬剤に対応する前記薬剤グループを抽出し、前記薬剤別テンプレート情報に基づいて前記抽出した薬剤グループに対応する文字情報を前記カテゴリ毎に抽出し、前記カテゴリ毎に抽出した文字情報を前記携帯端末の画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
    ことを特徴とする請求項3記載の薬局支援サーバ。
  5. ユーザ操作により設定されたユーザグループ毎に、前記カテゴリに対応した文字情報をユーザ定義テンプレート情報として記憶するユーザ定義テンプレート情報記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記患者に対応する工程が前記服薬指導工程である場合に、前記ユーザ定義テンプレート情報からユーザ操作により指定されたユーザグループに対応する文字情報を抽出し、前記カテゴリ毎に抽出した文字情報を画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
    ことを特徴とする請求項4記載の薬局支援サーバ。
  6. 前記カテゴリは、患者からの情報、客観的な患者の状態、薬剤師による知見、薬剤師による指導内容の4つに分類されている
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の薬局支援サーバ。
  7. 前記制御手段は、
    前記携帯端末から調剤状況の表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記工程毎の人数を算出し、算出した前記工程毎の人数を画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の薬局支援サーバ。
  8. 携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバに適用される薬局支援プログラムであって、
    患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶手段に記憶させる患者状況情報記憶制御ステップと、
    前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御ステップと、
    を前記薬局支援サーバに実行させることを特徴とする薬局支援プログラム。
  9. 携帯端末と、前記携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバとを備える薬局支援システムであって、
    前記薬局支援サーバは、
    患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する患者状況情報記憶手段と、
    前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御手段と、を有し、
    前記携帯端末は、
    前記薬局支援サーバから送信された情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させる
    ことを特徴とする薬局支援システム。
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