JP2017033173A - 薬局支援サーバ、薬局支援プログラム、および薬局支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本発明の実施例である薬局支援システムを用いた薬局内における調剤業務の概要について説明する。
処方箋受付工程は、患者が処方箋を持って薬局に来店した際の作業工程であり、例えば、薬剤師が、携帯端末であるフロントタブレットのカメラ機能を用いて、処方箋の外袋に印刷されたQRコード(登録商標)を撮影することにより情報を読み取り、読み取った処方内容を登録する。または、患者が処方箋を持って薬局に来店した際に、薬剤師が処方箋を見ながら、直接薬局支援サーバに入力操作することにより、処方内容を登録するようにしてもよい。さらに、本工程で、実際の処方箋をフロントタブレットのカメラ機能を用いて撮影し、画像データとして処方箋を登録するようにしてもよい。こうすることにより、調剤監査工程などで、画像データとして登録した処方箋、QRコード(登録商標)を介して電子的に登録した処方箋、および現物として取り揃えた薬剤の3つを見比べて監査を行うことができ、薬剤取り違えの事故軽減にも役立つ。
前指導/処方監査工程は、フロントタブレットに表示された患者に処方した薬剤の処方履歴や、薬歴などを表示させることにより、薬剤師がフロントタブレットの前指導画面を見ながら、患者の本人確認や、残薬確認、ハイリスク薬確認など、現状の患者からの必要な情報を聞き取り調剤前指導を行う、且つ、今回受け付けた処方箋を監査する工程である。
薬剤調製工程は、薬局の調剤室内で、薬剤師がフロントタブレットに表示された調剤指示画面を見ながら、フロントタブレットにペアリングされたバーコードリーダを用いて薬剤をピッキングし、調整を行う工程である。
調剤監査工程は、調剤室内で調剤した薬剤師と異なる薬剤師がフロントタブレットに表示された調剤監査画面を見ながら、適切に調剤されているかの監査を行う工程である。
服薬指導工程は、服薬指導の準備が完了した後、薬剤師がフロントタブレットを持って患者の元に行き、フロントタブレットの薬歴一覧画面や薬歴詳細画面などを表示し、または、医薬品情報の提供のために医薬品詳細画面を表示しながら、患者の本人確認や患者から必要な情報を聞き取り、投薬時の指導である服薬指導を行うと共に、薬剤師がフロントタブレットから分析した情報などを入力する工程である。
会計工程は、調剤業務の会計処理を実行する工程である。まず、フロントタブレットにPOS(Point of sale)画面を表示させる。このとき、患者がOTC(Over The Counter)医薬品や日雑品を購入したい場合、薬剤師は、フロントタブレットから処方箋の医療用医薬品と合わせてPOS画面から商品購入を行う。その際、医療用医薬品とOTC医薬品の併用禁忌チェックを画面で表示する。薬剤の飲みあわせの安全性を確認した上で薬剤を渡し、会計を終了させる。
以下、本発明の第1の実施形態である薬局支援システムについて説明する。
次に、本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1の作用について説明する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における患者検索処理について説明する。
また、患者検索要求に「氏名」が組み込まれている場合、同一氏名の患者がいる可能性もあるので、患者情報記憶部11から「氏名」に一致する患者の患者ID、氏名、および患者属性情報を読み出し、患者状況情報記憶部12からこの患者IDに対応する患者の薬剤の調剤業務における工程の受付状況を読み出す。そして、患者状況判定部103が、読み出した患者のID、氏名、属性情報、および受付状況を患者リストとして抽出する。また、患者検索要求に「選択された工程」が組み込まれている場合、患者状況情報記憶部12から「選択された工程」に対応する患者の患者ID、氏名、および患者属性情報を読み出し、患者状況情報記憶部12からこの患者IDに対応する患者の薬剤の調剤業務における工程の受付状況を読み出す。そして、患者状況判定部103が、読み出した患者の患者ID、氏名、患者属性情報、および受付状況を患者リストとして抽出する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における患者状況算出処理について説明する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における前指導支援処理について説明する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1におけるピッキング処理について説明する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における調剤監査処理について説明する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における服薬指導支援処理について説明する。
本発明の第1の実施形態である薬局支援システム1における薬歴詳細入力処理について説明する。
薬剤師 :前回と同様のお薬ですが気になることありますか?
患者 :高齢になると骨がもろくなるというので、サプリメントのカルシウムを勧められたが、いつも飲んでいる薬と問題ないか知りたい。
薬剤師 :いつも飲んでいる血圧のお薬はカルシウムの働きを抑える薬ですが、大量にサプリメントを摂取しない限り薬の効果が大きな影響を受けることはありません。
患者 :わかりました。安心しました。
薬剤師 :お薬は毎日きちんと飲めていますか?
患者 :きちんと飲んでいますが、週末に旅行等に出かけたりすると飲み忘れたりします。
薬剤師 :飲み忘れても、2回分を一度に飲まないようにして下さい。
患者 :わかりました
このようなやりとりがあった場合、薬剤師は、2つのプロブレムを挙げる。
(プロブレム1) 高血圧薬(Ca拮抗剤)とサプリメント摂取による血圧上昇のリスク
(プロブレム2) ノンコンプライアンス(服薬指導を守らない)
この2つのプロブレムに対して、それぞれSOAPで分析を行う。この場合、次のようなSOAP分析が期待できる。
(プロブレム1)高血圧薬(Ca拮抗剤)とサプリメント摂取による血圧上昇のリスク
・S ( Subjective Data ) 骨粗鬆症にならないようにサプリメントのカルシウムを勧められている。いつも飲んでいる薬と問題無いか知りたい
・O ( Objective Data ) アムロジピン 血圧 160/111
・A ( Assessment ) アムロジピンがCa拮抗剤でありカルシウムのサプリメント摂取を大量に摂取しない限りサプリメントで血中のCa濃度が多少上がっても薬の効果が大きな影響を受けることはない
・P ( Plan ) 継続して経過観察
(プロブレム2)ノンコンプライアンス(服薬指導を守らない)
・S ( Subjective Data ) 週末、時々薬を飲むのを忘れる
・O ( Objective Data ) 血圧 160/111
・A ( Assessment ) 週末の外出で服用を忘れても自覚症状が無く服用しないのではないか。飲み忘れ時に2回分を1度に服用しないよう指導。
・P ( Plan ) 次回、血圧およびコンプライアンスの確認
このように、プロブレムにそれぞれに対してSOAPの4項目に分けて、分類、整理し、分析を行うものである。
2A,2B,2C…フロントタブレット
3…薬局支援サーバ
5…ネットワーク
10…制御部
11…患者情報記憶部
12…患者状況情報記憶部
13…薬剤別テンプレート情報記憶部
14…ユーザ定義テンプレート情報記憶部
15…処方薬歴情報記憶部
16…薬剤情報記憶部
17…ピッキング履歴記憶部
18…監査履歴記憶部
19…会計情報記憶部
101…送受信部
102…患者状況算出部
103…患者状況判定部
104…指導支援部
105…薬歴入力支援部
106…ピッキング支援部
107…監査支援部
108…会計支援部
Claims (9)
- 携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバであって、
患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する患者状況情報記憶手段と、
前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御手段と、
を備えたことを特徴とする薬局支援サーバ。 - 前記工程には、薬剤師による前記患者への調剤前の指導である前指導および処方監査の支援を行う前指導/処方監査工程が含まれ、
患者毎に、処方した薬剤の処方履歴と、薬剤の投与に関するコメント情報である薬歴とを関連づけて、処方薬歴情報として記憶する処方薬歴情報記憶手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記患者に対応する工程が前記前指導/処方監査工程である場合に、前記処方薬歴情報記憶手段から、前記携帯端末より指定された患者に対応する処方薬歴情報を抽出し、前記抽出した処方薬歴情報に基づいて処方履歴および薬歴を前記携帯端末の画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の薬局支援サーバ。 - 前記薬歴は、患者の診断により得られた情報を内容毎にカテゴリに分類されて記憶されている
ことを特徴とする請求項2記載の薬局支援サーバ。 - 前記工程には、薬剤師による前記患者への投薬時の指導である服薬指導の支援を行う服薬指導工程が含まれ、
薬剤と前記薬剤の種類を示す薬剤グループとを関連づけて薬剤情報として記憶する薬剤情報記憶手段と、
前記薬剤グループ毎に、前記カテゴリに対応した文字情報を薬剤別テンプレート情報として記憶する薬剤別テンプレート情報記憶手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、
前記患者に対応する工程が前記服薬指導工程である場合に、前記薬剤情報に基づいて前記携帯端末から指定した患者に処方予定の薬剤に対応する前記薬剤グループを抽出し、前記薬剤別テンプレート情報に基づいて前記抽出した薬剤グループに対応する文字情報を前記カテゴリ毎に抽出し、前記カテゴリ毎に抽出した文字情報を前記携帯端末の画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項3記載の薬局支援サーバ。 - ユーザ操作により設定されたユーザグループ毎に、前記カテゴリに対応した文字情報をユーザ定義テンプレート情報として記憶するユーザ定義テンプレート情報記憶手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記患者に対応する工程が前記服薬指導工程である場合に、前記ユーザ定義テンプレート情報からユーザ操作により指定されたユーザグループに対応する文字情報を抽出し、前記カテゴリ毎に抽出した文字情報を画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項4記載の薬局支援サーバ。 - 前記カテゴリは、患者からの情報、客観的な患者の状態、薬剤師による知見、薬剤師による指導内容の4つに分類されている
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の薬局支援サーバ。 - 前記制御手段は、
前記携帯端末から調剤状況の表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記工程毎の人数を算出し、算出した前記工程毎の人数を画面に表示させるのに必要な情報として前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の薬局支援サーバ。 - 携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバに適用される薬局支援プログラムであって、
患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶手段に記憶させる患者状況情報記憶制御ステップと、
前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御ステップと、
を前記薬局支援サーバに実行させることを特徴とする薬局支援プログラム。 - 携帯端末と、前記携帯端末とネットワークを介して接続され、前記携帯端末に情報を送信する薬局支援サーバとを備える薬局支援システムであって、
前記薬局支援サーバは、
患者毎に、薬剤の調剤業務における各工程の受付状況を患者状況情報として記憶する患者状況情報記憶手段と、
前記携帯端末から指定した患者の画面表示要求があった場合に、前記患者状況情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させるのに必要な情報を前記携帯端末に送信する制御手段と、を有し、
前記携帯端末は、
前記薬局支援サーバから送信された情報に基づいて、前記患者に対応する前記工程に応じた画面を表示させる
ことを特徴とする薬局支援システム。
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