JP2017032428A - 携帯端末、経路案内方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電波測位と音波測位の両方に対応した携帯端末において、電波測位よりもより精度の高い音波測位の利用を最適に選択する。【解決手段】携帯端末40の位置特定部411は、近距離通信部48により受信される電波信号に基づいて電波測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定するか、又は、マイク45により受信される音波信号に基づいて音波測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定する。状態検出部413は、ユーザが道に迷っている状態を検出する。測位方式変更部414は、位置特定部411が電波測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定している状態において、状態検出部413によりユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、位置特定部411により利用される測位方式を電波測位方式から音波測位方式に変更する。【選択図】図5
Description
本発明は、携帯端末のユーザに対して経路案内を行う技術に関する。
近年、屋内測位技術の一つとして、音波を用いた測位方式が利用されている。この音波を用いた測位方式では、一般に、音波発信機から識別情報が重畳された音波が発信され、この音波を受信した携帯端末において当該識別情報を復調することで当該端末の位置が特定される。また、特許文献1に記載の位置検知方法では、携帯端末から識別情報が重畳された音波が発信され、この音波を受信した無線基地局の識別情報を基にシステム側で当該携帯端末の位置が把握されている。
音波を用いた測位方式には、専用の受信機を備える必要がなく、従来のマイクで信号を受信できるという利点があるが、音波を受信するためには当然マイクの電源を常時オンにしておく必要がある。すなわち、マイクの使用に伴う電力消費を余儀なくされる。また、マイクを使用する場合、一般に、イヤホンを同時に利用できないという不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電波測位と音波測位の両方に対応した携帯端末において、電波測位よりもより精度の高い音波測位の利用を最適に選択することを目的とする。
本発明は、ユーザに対して経路を案内する携帯端末であって、複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信する電波受信部と、複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信する音波受信部と、前記電波受信部により受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定するか、又は、前記音波受信部により受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定する位置特定部と、前記ユーザが道に迷っている状態を検出する状態検出部と、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、前記位置特定部により利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更する測位方式変更部と、前記位置特定部により特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内する経路案内部とを備えることを特徴とする携帯端末を提供する。
好ましい態様において、前記経路上に存在する電波発信機の電波エリア内に、音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを判断する判断部をさらに備え、前記測位方式変更部は、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときであっても、前記判断部により、前記経路上に存在する電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれないと判断されたときには、前記第2の測位方式に変更しない。
さらに好ましい態様において、前記複数の電波発信機の各々から発信される電波信号は、当該電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを示す情報をさらに含み、前記判断部は、前記電波受信部により受信された電波信号に基づいて、前記携帯端末が在圏する電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを判断する。
別のさらに好ましい態様において、前記経路上に存在する各電波エリアについて、音波エリアが含まれるか否かを示す音波エリア情報を受信するエリア情報受信部をさらに備え、前記判断部は、前記電波受信部により受信された電波信号と前記音波エリア情報とに基づいて、前記携帯端末が在圏する電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを判断する。
また、本発明は、ユーザに対して経路を案内する携帯端末であって、複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信する電波受信部と、複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信する音波受信部と、前記電波受信部により受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定するか、又は、前記音波受信部により受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定する位置特定部と、前記携帯端末が、道に迷いやすいエリアとして登録されている所定のエリア内に存在するか否かを判断する判断部と、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記判断部により、前記携帯端末が前記所定のエリア内に存在すると判断されたときに、前記位置特定部により利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更する測位方式変更部と、前記位置特定部により特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内する経路案内部とを備えることを特徴とする携帯端末を提供する。
好ましい態様において、前記ユーザが道に迷っている状態を検出する状態検出部をさらに備え、前記測位方式変更部は、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記判断部により、前記携帯端末が前記所定のエリア内に存在すると判断されたときであっても、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されていないときには、前記第2の測位方式に変更しない。
別の好ましい態様において、前記測位方式変更部は、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記判断部により、前記携帯端末が前記所定のエリア内に存在すると判断されたときであっても、前記所定のエリアが、前記ユーザが過去に訪れたエリアとして予め登録されているときには、前記第2の測位方式に変更しない。
また、本発明は、1以上のコンピュータにより実行される、ユーザに対して経路を案内するための経路案内方法であって、複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信するステップと、複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信するステップと、前記受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記ユーザの現在位置を特定するか、又は、前記受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記ユーザの現在位置を特定するステップと、前記ユーザが道に迷っている状態を検出するステップと、前記第1の測位方式を利用して前記ユーザの現在位置が特定されている状態において、前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、前記ユーザの現在位置を特定するために利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更するステップと、前記特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内するステップとを備えることを特徴とする経路案内方法を提供する。
また、本発明は、ユーザに対して経路を案内するコンピュータを、複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信する電波受信部と、複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信する音波受信部と、前記電波受信部により受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記コンピュータの現在位置を特定するか、又は、前記音波受信部により受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記コンピュータの現在位置を特定する位置特定部と、前記ユーザが道に迷っている状態を検出する状態検出部と、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記コンピュータの現在位置を特定している状態において、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、前記位置特定部により利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更する測位方式変更部と、前記位置特定部により特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内する経路案内部として機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、電波測位と音波測位の両方に対応した携帯端末において、電波測位よりもより精度の高い音波測位の利用を最適に選択することができる。
1.実施形態
1−1.経路案内システム1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る経路案内システム1の構成の一例を示す図である。経路案内システム1は、ビーコン発信機10と、音波発生装置20と、経路案内サーバ30と、携帯端末40とを備える。ビーコン発信機10と音波発生装置20とは、同図では1つずつしか示されていないが、実際には複数存在する。携帯端末40もまた、複数存在してもよい。経路案内サーバ30と携帯端末40とは通信回線50を介して互いに接続される。通信回線50は、例えば、携帯電話網や、無線LAN(Local Area Network)や、インターネットにより構成される。
1−1.経路案内システム1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る経路案内システム1の構成の一例を示す図である。経路案内システム1は、ビーコン発信機10と、音波発生装置20と、経路案内サーバ30と、携帯端末40とを備える。ビーコン発信機10と音波発生装置20とは、同図では1つずつしか示されていないが、実際には複数存在する。携帯端末40もまた、複数存在してもよい。経路案内サーバ30と携帯端末40とは通信回線50を介して互いに接続される。通信回線50は、例えば、携帯電話網や、無線LAN(Local Area Network)や、インターネットにより構成される。
図2は、ビーコン発信機10と音波発生装置20の設置方法の一例を示す図である。同図は、通路Pに沿ってビーコン発信機10A及び10Bと、音波発生装置20A〜20Dとが設置される場合を示している。各装置は、例えば通路Pの天井に設置される。同図に示される電波エリアEr1、Er2は、それぞれビーコン発信機10A、10Bに対応している。一方、音波エリアSr1〜Sr4は、それぞれ音波発生装置20A〜20Dに対応している。同図に示される例は、携帯端末40を携帯するユーザUが通路Pを歩行する場合を想定しているが、携帯端末40を搭載した車両が通路Pを走行してもよい。
ビーコン発信機10は、自機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を発信する発信機である。具体的には、自機を識別する電波装置IDが重畳された電波信号を定期的に発信する発信機である。ビーコン発信機10は、省電力の近距離無線通信規格であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に従って電波信号を発信する。電波信号の送信距離(すなわち、電波エリアの半径)は、例えば、2.5〜50mである。ビーコン発信機10により発信された電波は携帯端末40により受信され、当該電波に重畳された電波装置ID(及び電波強度)に基づいて当該端末の現在位置が特定される。測位方式としては、例えば、屋内測位方式の一つであるibeacon(登録商標)が用いられる。ビーコン発信機10は、屋内外の各所に設置され、各所において異なる電波装置IDが重畳された電波信号が発信される。ビーコン発信機10は、本発明に係る「無線発信機」の一例である。
音波発生装置20は、自機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を発信する発信機である。具体的には、自機を識別する音波装置IDが重畳された音波信号を定期的に発生する発生装置である。音波発生装置20は、非可聴域の音波に音波装置IDを重畳して発信する。例えば、17〜20kHzの音波や超音波に音波装置IDを重畳して発信する。音波信号の送信距離(すなわち、音波エリアの半径)は、例えば、数mである。音波発生装置20により発信された音波は携帯端末40により受信され、当該音波に重畳された音波装置ID(及び音波強度)に基づいて当該端末の現在位置が特定される。音波信号に基づいた測位方式(以下、「音波測位方式」という。)は、上記の電波信号に基づいた測位方式(以下、「電波測位方式」という。)と比較して測位誤差が少ない。すなわち、測位精度が高い。音波発生装置20は、屋内外の各所に設置され、各所において異なる音波装置IDが重畳された音波信号が発信される。音波発生装置20は、本発明に係る「音波発信機」の一例である。
経路案内サーバ30は、携帯端末40に対して、経路案内に必要な各種の情報を提供するサーバ装置である。具体的には、地図データ等のガイダンス情報を携帯端末40に提供する。経路案内サーバ30の構成については後で詳述する。
携帯端末40は、ユーザに対して経路案内を行うコンピュータ装置である。言い換えると、ナビゲーション装置として機能するコンピュータ装置である。携帯端末40は、具体的には、スマートフォンや、携帯電話機や、タブレット端末等の携帯型の電子機器である。携帯端末40は、歩行するユーザが手に持った状態で利用されてもよいし、車両に搭載されて利用されてもよい。携帯端末40の構成については後で詳述する。
1−2.経路案内サーバ30の構成
図3は、経路案内サーバ30の構成の一例を示すブロック図である。経路案内サーバ30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを備える。
図3は、経路案内サーバ30の構成の一例を示すブロック図である。経路案内サーバ30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを備える。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置とメモリとを備える。CPUは、当該メモリ又は記憶部32に記憶されるプログラムを実行することにより、経路案内サーバ30の各構成要素を制御する。
記憶部32は、ハードディスク等の記憶装置である。記憶部32は、経路案内に必要な各種の情報を記憶する。具体的には、道路(及び通路)ネットワークデータと、地点(Point of Interest)データと、地図データと、音声ガイダンスデータとを記憶する。これらのデータは、携帯端末40から通知される現在位置と目的地とに基づいて最適な経路探索を行うために利用される。また、探索された経路を案内するためのガイダンス情報を携帯端末40に提供するために利用される。なお、経路案内が鳥瞰図表示(又は3D表示)で行われる場合には、背景データも記憶されてもよい。
また、記憶部32は、電波装置ID/座標変換テーブル321を記憶する。電波装置ID/座標変換テーブル321は、ビーコン発信機10の電波装置IDと位置情報とを対応づけて格納するテーブルであり、このテーブルを参照することで電波装置IDに対応する位置情報が特定される。図4は、電波装置ID/座標変換テーブル321の一例を示す図である。この電波装置ID/座標変換テーブル321を構成する各レコードは、電波装置IDと座標(すなわち、緯度及び経度)の各フィールドにより構成される。なお、各フィールドに電波強度のフィールドも追加し、電波装置IDと電波強度とに基づいて座標を特定するようにしてもよい。また、座標の要素として標高を追加してもよい。
また、記憶部32は、音波装置ID/座標変換テーブル322を記憶する。音波装置ID/座標変換テーブル322は、音波発生装置20の音波装置IDと位置情報とを対応づけて格納するテーブルであり、このテーブルを参照することで音波装置IDに対応する位置情報が特定される。音波装置ID/座標変換テーブル322を構成する各レコードは、音波装置IDと座標(すなわち、緯度及び経度)の各フィールドにより構成される。装置IDの種類が異なる点以外は電波装置ID/座標変換テーブル321と同様であるため、図示は省略する。なお、各レコードに音波強度のフィールドも追加し、音波装置IDと音波強度とに基づいて座標を特定するようにしてもよい。また、座標の要素として標高を追加してもよい。
また、記憶部32は、迷走エリアテーブル323を記憶する。迷走エリアテーブル323は、人が道に迷いやすいエリア(すなわち、迷走エリア)を記録するためのテーブルである。図5は、迷走エリアテーブル323の一例を示す図である。この迷走エリアテーブル323を構成する各レコードは、電波装置IDと日時の各フィールドにより構成される。ここで、電波装置IDのフィールドには、その電波エリアが迷走エリアとして報告されたビーコン発信機10の電波装置IDが格納される。日時のフィールドには、対応する電波装置IDが格納された日時が格納される。なお、迷走エリアを示す情報は必ずしも電波装置IDに限られず、緯度経度等の座標であってもよい。
次に、通信部33は、データ通信カード等の通信インタフェースである。通信部33は、通信回線50を介した携帯端末40とのデータ通信を制御する。
1−3.携帯端末40の構成
図6は、携帯端末40の構成の一例を示すブロック図である。携帯端末40は、概略、制御部41と、記憶部42と、タッチパネル43と、センサ部44と、マイク45と、スピーカ46と、通信部47と、近距離通信部48とを備える。
図6は、携帯端末40の構成の一例を示すブロック図である。携帯端末40は、概略、制御部41と、記憶部42と、タッチパネル43と、センサ部44と、マイク45と、スピーカ46と、通信部47と、近距離通信部48とを備える。
制御部41は、CPU等の演算処理装置とメモリとを備える。CPUは、当該メモリ又は記憶部42に記憶されるプログラムを実行することにより、携帯端末40の各構成要素を制御する。
記憶部42は、フラッシュメモリやハードディスク等の記憶装置である。記憶部42は、ユーザに対して経路案内を行うための経路案内プログラムを記憶する。また、記憶部42は、各種テーブルを記憶する。具体的には、電波装置IDテーブル421と、音波装置IDテーブル422と、座標データテーブル423と、センサデータテーブル424とを記憶する。電波装置IDテーブル421には、近距離通信部48により受信され復調された電波装置IDが時系列に蓄積される。音波装置IDテーブル422には、マイク45により受信され復調された音波装置IDが時系列に蓄積される。座標データテーブル423には、電波装置ID又は音波装置IDに基づいて特定された座標データが時系列に蓄積される。センサデータテーブル424には、センサ部44により測定された各種の値が時系列に蓄積される。
また、記憶部42は、測位方式フラグ425を記憶する。測位方式フラグ425は、経路案内時に利用される測位方式を指定する変数である。例えばブーリアン型の変数である。この場合、測位方式フラグ425が「false」であれば、電波方式に基づいた測位方式が利用され、測位方式フラグ425が「true」であれば、音波方式に基づいた測位方式が利用される。測位方式フラグ425は、経路案内開始時には「false」に設定されている。
タッチパネル43は、液晶ディスプレイ等の表示装置の表示面にタッチセンサを重ねて配置した装置である。タッチパネル43は、経路案内に先立ち、目的地(及び現在位置)の入力を受け付ける。また、タッチパネル43は、経路案内中に、現在位置から目的地までの経路と携帯端末40の現在位置とを地図上に表示する。表示される地図は、携帯端末40の変位に応じて更新される。表示される経路は、例えば、強調表示された線により表される。携帯端末40の現在位置は、例えば、矢印等のアイコンにより、画面中央に表される。なお、平面表示に代えて鳥瞰図表示で経路案内が行われる場合には、携帯端末40の現在位置の表示は省略されてもよい。
センサ部44は、加速度センサと、磁気センサと、ジャイロスコープとを備える。センサ部44により定期的に測定された値は、センサデータテーブル424に蓄積される。
マイク45は、音波発生装置20から発信される音波信号を受信するための装置である。マイク45により定期的に受信された音波信号は図示せぬ復調部により復調され、当該信号に重畳された音波装置IDが抽出される。抽出された音波装置IDは、音波装置IDテーブル422に蓄積される。マイク45に対する電力供給は、測位方式フラグ425が「false」である間(すなわち、電波測位方式が利用されている間)は停止される。マイク45は、本発明に係る「音波受信部」の一例である。
スピーカ46は、経路案内中に音声ガイダンスを放音する。放音される音声ガイダンスは、携帯端末40の現在位置に応じて決定される。
通信部47は、データ通信カード等の通信インタフェースである。通信部47は、通信回線50を介した経路案内サーバ30とのデータ通信を制御する。
近距離通信部48は、ビーコン発信機10から発信される電波信号を受信するための装置である。具体的には、BLEに準拠した通信モジュールである。近距離通信部48により定期的に受信された電波信号は図示せぬ復調部により復調され、当該信号に重畳された電波装置IDが抽出される。抽出された電波装置IDは、電波装置IDテーブル421に蓄積される。近距離通信部48は、本発明に係る「電波受信部」の一例である。
この携帯端末40において、制御部41のCPUにより経路案内プログラムが実行されると、位置特定部411と、経路案内部412と、状態検出部413と、測位方式変更部414という機能が実現される。これらの機能は特に、後述する経路案内動作と迷走判定動作に関する。
位置特定部411は、第1に、近距離通信部48により受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定する。具体的には、電波信号に重畳される電波装置IDを経路案内サーバ30に送信し、当該電波装置IDに対応する座標データを取得することにより携帯端末40の現在位置を特定する。すなわち、電波測位方式を利用する。位置特定部411は、第2に、マイク45により受信される音波信号に基づいて第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定する。具体的には、音波信号に重畳される音波装置IDを経路案内サーバ30に送信し、当該音波装置IDに対応する座標データを取得することにより携帯端末40の現在位置を特定する。すなわち、音波測位方式を利用する。なお、位置特定部411は、電波測位方式と音波測位方式に加えてPDR(歩行者デッドレコニング)を併用してもよい。例えば、PDRをメインの測位方式として利用し、PDRにより発生する累積誤差を、経路案内サーバ30から取得される座標データで補正するようにしてもよい。
経路案内部412は、位置特定部411により特定される現在位置に基づいて、携帯端末40のユーザに対して経路を案内する。具体的には、位置特定部411により取得される座標データに基づいて、タッチパネル43に表示される地図を更新する。また、位置特定部411により取得される座標データに基づいて、スピーカ46に音声ガイダンスを放音させる。
状態検出部413は、携帯端末40のユーザが道に迷っている状態を検出する。その際、状態検出部413は、ユーザの行動の履歴に基づいて道に迷っている状態を検出する。具体的には、記憶部42に記憶される各種テーブルのデータに基づいて道に迷っている状態を検出する。より具体的な検出方法については、後述する迷走判定動作に関連して説明する。なお、本実施形態において「迷走」とは、所定の経路から外れて進んでいる状態に限られず、進むべき方向が定まらず立ち往生している状態も含むものとする。また、移動方法は、走行に限られず、歩行も含まれるものとする。
測位方式変更部414は、位置特定部により利用される測位方式を第1の測位方式と第2の測位方式の間で変更する。特に、測位方式変更部414は、位置特定部411が第1の測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を継続的に特定している状態において、状態検出部413により携帯端末40のユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、位置特定部411により利用される測位方式を第1の測位方式から第2の測位方式に変更する。本実施形態では、第1の測位方式は電波測位方式に相当し、第2の測位方式は音波測位方式に相当する。測位方式変更部414は、具体的には、測位方式フラグ425を変更し、位置特定部411は、この測位方式フラグ425に応じて、利用する測位方式を決定する。
1−4.動作
経路案内システム1の動作について説明する。具体的には、経路案内動作と迷走判定動作について説明する。図7は、経路案内動作の一例を示すフローチャートである。
経路案内システム1の動作について説明する。具体的には、経路案内動作と迷走判定動作について説明する。図7は、経路案内動作の一例を示すフローチャートである。
この経路案内動作において携帯端末40は、まず、経路決定処理を実行する(ステップSa1)。図8は、経路決定処理の一例を示すシーケンス図である。
この経路決定処理において携帯端末40の制御部41は、まず、現在位置と目的地とを入力するための画面をタッチパネル43に表示させ、これらの情報の入力を受け付ける(ステップSb1)。なお、現在位置情報として、電波装置IDを電波装置IDテーブル421から取得するようにして、ユーザによる入力を省略してもよい。次に、制御部41は、受け付けた現在位置と目的地とを経路案内サーバ30に通知する(ステップSb2)。
経路案内サーバ30の制御部31は、通知された現在位置と目的地とを取得すると、道路ネットワークデータと地点データとを参照して、最適な経路を探索する(ステップSb3)。そして、最適な経路を探索すると、当該経路を案内するために必要な地図データと音声ガイダンスデータとを選択し、経路情報を含めてガイダンス情報として携帯端末40に送信する(ステップSb4)。なお、最適な経路が複数探索された場合には、携帯端末40のユーザにより選択された1つの経路についてのみガイダンス情報を携帯端末40に送信してもよい。
携帯端末40の制御部41は、送信されたガイダンス情報を取得すると、このガイダンス情報に基づいて経路案内画面をタッチパネル43に表示させる(ステップSb5)。具体的には、現在位置から目的地までの経路と携帯端末40の現在位置とを示す地図を表示させる。
経路決定処理が終了すると、次に携帯端末40は、経路案内処理を実行する(ステップSa2)。図9は、経路案内処理の一例を示すシーケンス図である。
この経路案内処理において携帯端末40の制御部41は、まず、経路案内に利用する測位方式を特定する(ステップSc1)。具体的には、測位方式フラグ425を参照して、電波測位方式を利用するのか、それとも音波測位方式を利用するのかを判断する。そして、電波測位方式を利用する場合には、電波装置IDテーブル421から最新の装置IDを取得する一方で、音波測位方式を利用する場合には、音波装置IDテーブル422から最新の装置IDを取得して、経路案内サーバ30に対して送信する(ステップSc2)。
経路案内サーバ30の制御部31は、送信された電波装置ID又は音波装置IDを取得すると、当該装置IDに対応する座標データを取得する(ステップSc3)。制御部31は、電波装置IDを取得した場合には、電波装置ID/座標変換テーブル321を参照して座標データを取得し、音波装置IDを取得した場合には、音波装置ID/座標変換テーブル322を参照して座標データを取得する。そして、取得した座標データを携帯端末40に対して送信する(ステップSc4)。
携帯端末40の制御部41は、送信された座標データを取得すると、この座標データに基づいて、タッチパネル43に表示される経路案内画面を更新する(ステップSc5)。具体的には、タッチパネル43に表示される地図を更新する。また、制御部41は、取得した座標データに応じて、スピーカ46に音声ガイダンスを放音させる。また、制御部41は、取得した座標データを座標データテーブル423に格納する。
経路案内処理が終了すると、次に携帯端末40の制御部41は、目的地に到着したか否かを判定する(ステップSa3)。具体的には、携帯端末40の現在位置の座標データと目的地の座標データとを比較することにより判定する。この判定の結果、目的地に到着した場合には(ステップSa3:YES)、制御部41は、本経路案内動作を終了する。一方、この判定の結果、目的地に到着していない場合には(ステップSa3:NO)、制御部41は、ステップSa2に戻り、再度ステップSa2を実行する。
以上が、経路案内動作についての説明である。
以上が、経路案内動作についての説明である。
次に、迷走判定動作について説明する。迷走判定動作は、上記の経路案内動作と並行して実行される。迷走判定動作は特に、測位方式フラグ425が「false」である間(すなわち、電波測位方式が利用されている間)に実行される。図10は、迷走判定動作の一例を示すフローチャートである。
この迷走判定動作において携帯端末40の制御部41は、まず、携帯端末40が特定の電波エリアに所定時間以上滞在しているか否かを判定する(ステップSd1)。具体的には、電波装置IDテーブル421を参照して、直近の電波装置IDからカウントして所定個数以上、同一の電波装置IDが連続しているか否かを判定する。この判定の結果、携帯端末40が特定の電波エリアに所定時間以上滞在している場合には(ステップSd1:YES)、制御部41は、マイク45に対する電力供給を開始し、測位方式フラグ425を「false」から「true」に変更する(ステップSd5)。すなわち、経路案内時に利用する測位方式を、電波測位方式から音波測位方式に変更する。なお、この際、一旦ユーザに対して測位方式の変更を促し、ユーザによる指示を受けてから測位方式を変更するようにしてもよい。また、制御部41は、電波装置IDテーブル421に格納されている最新の電波装置IDを経路案内サーバ30に対して送信し、迷走エリアテーブル323に当該電波装置IDを登録してもらう。そして、制御部41は、本迷走判定動作を終了する。一方、上記の判定の結果、携帯端末40が特定の電波エリアに所定時間以上滞在していない場合には(ステップSd1:NO)、制御部41はステップSd2に進む。
ステップSd2において制御部41は、携帯端末40の現在位置が、上記のステップSa1において決定された経路から外れているか否かを判定する。具体的には、携帯端末40の現在位置の座標データと、上記のステップSb4において取得した経路情報の座標データとを比較することにより判定する。この判定の結果、携帯端末40の現在位置が経路から外れている場合には(ステップSd2:YES)、制御部41は上述のステップSd5に進む。一方、この判定の結果、携帯端末40の現在位置が経路から外れていない場合には(ステップSd2:NO)、制御部41はステップSd3に進む。
ステップSd3において制御部41は、隣接する電波エリアの電波装置IDを交互に所定回数以上受信しているか否かを判定する。具体的には、電波装置IDテーブル421を参照して、直近の電波装置IDからカウントして、特定の電波装置IDの2又は3個の組み合わせが所定回数以上連続しているか否かを判定する。この判定の結果、隣接する電波エリアの電波装置IDを交互に所定回数以上受信している場合には(ステップSd3:YES)、制御部41は上述のステップSd5に進む。一方、この判定の結果、隣接する電波エリアの電波装置IDを交互に所定回数以上受信していない場合には(ステップSd3:NO)、制御部41はステップSd4に進む。
ステップSd4において制御部41は、ユーザの進行方向の変更が所定回数以上繰り返されているか否かを判定する。具体的には、センサデータテーブル424(特に、ジャイロスコープにより測定された方位データ)を参照して、直近の所定個数の方位データにおいて、その差分が所定角度以上となる方位データの組が、所定個数以上存在するか否かを判定する。この判定の結果、ユーザの進行方向の変更が所定回数以上繰り返されている場合には(ステップSd4:YES)、制御部41は上述のステップSd5に進む。一方、この判定の結果、ユーザの進行方向の変更が所定回数以上繰り返されていない場合には(ステップSd4:NO)、制御部41はステップSd1に戻り、再度ステップSd1を実行する。
以上が、迷走判定動作についての説明である。
以上が、迷走判定動作についての説明である。
なお、上記の迷走判定動作において、ステップSd1〜Sd4は、その順番が入れ替えられてもよい。また、上記の迷走判定動作の結果、「false」から「true」に変更された測位方式フラグ425は、ユーザがタッチパネル43を操作することにより、手動で「false」に戻されてもよい。その場合、上記の迷走判定動作の実行が再び開始されてもよい。
以上説明した実施形態に係る経路案内システム1によれば、経路案内時においてユーザが道に迷っていると判定された場合にのみマイク45の電源が投入され、音波測位方式が利用される。従って、常時マイク45の電源が投入され音波測位方式が利用される経路案内システムと比較して、電力消費が抑制される。また、イヤホンの利用が妨げられにくくなる。
2.変形例
上記の実施形態は、以下に示すように変形してもよい。また、以下の変形例は互いに組み合わせてもよい。
上記の実施形態は、以下に示すように変形してもよい。また、以下の変形例は互いに組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上記の実施形態では、経路案内時においてユーザが道に迷っていると判定された場合にのみマイク45の電源が投入されて音波測位方式が利用されているが、これに加えて又は代えて、ユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときにマイク45の電源を投入して音波測位方式を利用するようにしてもよい。以下、上記の実施形態において、ユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときにも音波測位方式を利用する場合について説明する。
上記の実施形態では、経路案内時においてユーザが道に迷っていると判定された場合にのみマイク45の電源が投入されて音波測位方式が利用されているが、これに加えて又は代えて、ユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときにマイク45の電源を投入して音波測位方式を利用するようにしてもよい。以下、上記の実施形態において、ユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときにも音波測位方式を利用する場合について説明する。
上記の実施形態に係る携帯端末40の制御部41は、携帯端末40が、道に迷いやすいエリアとして登録されている所定のエリア内に存在するか否かを判断する判断部415をさらに備える。具体的には、判断部415は、携帯端末40の現在位置が、経路案内サーバ30が記憶する迷走エリアテーブル323に登録されているエリアに含まれるか否かを判断する。迷走エリアテーブル323に登録されているエリアの情報は、例えば、上記の実施形態に係る経路決定処理(具体的には、ステップSb4)において、経路案内サーバ30から携帯端末40に提供される。そして、測位方式変更部414は、位置特定部411が第1の測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定している状態において、判断部415により、携帯端末40が所定のエリア内に存在すると判断されたときにも、位置特定部411により利用される測位方式を第1の測位方式から第2の測位方式に変更する。本変形例において、第1の測位方式は電波測位方式に相当し、第2の測位方式は音波測位方式に相当する。
本変形例に係る経路案内システム1によれば、経路案内時においてユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときにマイク45の電源が投入され、音波測位方式が利用される。従って、常時マイク45の電源が投入され音波測位方式が利用される経路案内システムと比較して、電力消費が抑制される。また、イヤホンの利用が妨げられにくくなる。
2−2.変形例2
上記の実施形態に係る迷走判定動作の結果、マイク45に対する電力供給が開始され、測位方式が電波測位方式から音波測位方式に変更された場合であっても、音波信号が受信されない場合には、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。具体的には、所定時間マイク45により音波信号が受信されない場合に、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。または、ビーコン発信機10から発信される電波信号に、当該ビーコン発信機10の電波エリア内に音波発生装置20の音波エリアが含まれるか否かを示す情報を含ませるようにし、この情報に基づき、携帯端末40が在圏する電波エリア内に音波エリアが含まれないと判断された場合に、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。電波信号に含まれる当該情報は、例えばブーリアン型の変数であり、「false」であれば、音波エリアが含まれないことを示し、「true」であれば、音波エリアが含まれることを示す。この変形例によれば、電力消費がさらに抑制され、また、イヤホンの利用がさらに妨げられにくくなる。
上記の実施形態に係る迷走判定動作の結果、マイク45に対する電力供給が開始され、測位方式が電波測位方式から音波測位方式に変更された場合であっても、音波信号が受信されない場合には、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。具体的には、所定時間マイク45により音波信号が受信されない場合に、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。または、ビーコン発信機10から発信される電波信号に、当該ビーコン発信機10の電波エリア内に音波発生装置20の音波エリアが含まれるか否かを示す情報を含ませるようにし、この情報に基づき、携帯端末40が在圏する電波エリア内に音波エリアが含まれないと判断された場合に、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。電波信号に含まれる当該情報は、例えばブーリアン型の変数であり、「false」であれば、音波エリアが含まれないことを示し、「true」であれば、音波エリアが含まれることを示す。この変形例によれば、電力消費がさらに抑制され、また、イヤホンの利用がさらに妨げられにくくなる。
2−3.変形例3
上記の実施形態に係る迷走判定動作では、ステップSd1〜Sd4の各判定のうち1つでも肯定的な判定が下されてしまうと、マイク45に対する電力供給が開始され、測位方式が電波測位方式から音波測位方式に変更されるが、携帯端末40のユーザの属性によっては、2以上の判定において肯定的な判定が下された場合にのみ、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。例えば、ユーザに、自身の道に迷いやすさを示す数値を入力させ、数値が小さい場合には(すなわち、道に迷いにくい場合には)、測位方式の変更に要する判定の数を多くし、数値が大きい場合には(すなわち、道に迷いやすい場合には)、測位方式の変更に要する判定の数を少なくしてもよい。また、ステップSd1〜Sd4の判定の数に代えて、各判定で参照される閾値を、ユーザの属性(具体的には、道に迷いやすさを示す数値)に応じて変更するようにしてもよい。本変形例によれば、ユーザの属性に応じて測位方式を変更することが可能になる。
上記の実施形態に係る迷走判定動作では、ステップSd1〜Sd4の各判定のうち1つでも肯定的な判定が下されてしまうと、マイク45に対する電力供給が開始され、測位方式が電波測位方式から音波測位方式に変更されるが、携帯端末40のユーザの属性によっては、2以上の判定において肯定的な判定が下された場合にのみ、マイク45に対する電力供給を停止し、測位方式を元に戻してもよい。例えば、ユーザに、自身の道に迷いやすさを示す数値を入力させ、数値が小さい場合には(すなわち、道に迷いにくい場合には)、測位方式の変更に要する判定の数を多くし、数値が大きい場合には(すなわち、道に迷いやすい場合には)、測位方式の変更に要する判定の数を少なくしてもよい。また、ステップSd1〜Sd4の判定の数に代えて、各判定で参照される閾値を、ユーザの属性(具体的には、道に迷いやすさを示す数値)に応じて変更するようにしてもよい。本変形例によれば、ユーザの属性に応じて測位方式を変更することが可能になる。
2−4.変形例4
上記の実施形態に係る迷走判定動作では、ステップSd1〜Sd4のいずれかの判定において肯定的な判定が下されると、自動的にマイク45に対する電力供給が開始され、測位方式が電波測位方式から音波測位方式に変更されるが、経路上に存在する電波エリアにおいて音波エリアが含まれない場合には、測位方式の変更等を行わないようにしてもよい。以下、具体的な方法について説明する。
上記の実施形態に係る迷走判定動作では、ステップSd1〜Sd4のいずれかの判定において肯定的な判定が下されると、自動的にマイク45に対する電力供給が開始され、測位方式が電波測位方式から音波測位方式に変更されるが、経路上に存在する電波エリアにおいて音波エリアが含まれない場合には、測位方式の変更等を行わないようにしてもよい。以下、具体的な方法について説明する。
上記の実施形態に係る携帯端末40の制御部41は、経路上に存在するビーコン発信機10の電波エリア内に、音波発生装置20の音波エリアが含まれるか否かを判断する判断部416をさらに備える。そして、測位方式変更部414は、位置特定部411が第1の測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定している状態において、状態検出部413によりユーザが道に迷っている状態が検出されたときであっても、判断部416により、経路上に存在するビーコン発信機10の電波エリア内に音波発生装置20の音波エリアが含まれないと判断されたときには、第2の測位方式に変更しない。本変形例において、第1の測位方式は電波測位方式に相当し、第2の測位方式は音波測位方式に相当する。
判断部416は、例えば、近距離通信部48により受信された電波信号に基づいて、携帯端末40が在圏する電波エリア内に音波エリアが含まれるか否かを判断する。この場合、ビーコン発信機10から発信される電波信号に、当該ビーコン発信機10の電波エリア内に音波発生装置20の音波エリアが含まれるか否かを示す情報を含ませるようにし、判断部416は、当該情報に基づいて当該判断を行う。当該情報は、例えばブーリアン型の変数であり、「false」であれば、音波エリアが含まれないことを示し、「true」であれば、音波エリアが含まれることを示す。
または、判断部416は、近距離通信部48より受信された電波信号と音波エリア情報とに基づいて、携帯端末40が在圏する電波エリア内に音波エリアが含まれるか否かを判断する。ここで、音波エリア情報とは、経路上に存在する各電波エリアについて、音波エリアが含まれるか否かを示す情報である。この場合、携帯端末40の制御部41は、音波エリア情報を受信するエリア情報受信部417をさらに備える。音波エリア情報は、例えば、経路案内サーバ30において管理され、上記の実施形態に係る経路決定処理(具体的には、ステップSb4)において、経路案内サーバ30から携帯端末40に提供される。または、判断部416は、エリア情報受信部417により受信される音波エリア情報に基づいて、経路上に存在する電波エリア内に音波エリアが含まれるか否かを判断してもよい。
本変形例によれば、電力消費がさらに抑制され、また、イヤホンの利用がさらに妨げられにくくなる。
2−5.変形例5
上記の変形例1において、経路案内時においてユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときであっても、所定の場合には、マイク45の電源を投入せず、測位方式を変更しないようにしてもよい。以下、具体的に説明する。
上記の変形例1において、経路案内時においてユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときであっても、所定の場合には、マイク45の電源を投入せず、測位方式を変更しないようにしてもよい。以下、具体的に説明する。
例えば、測位方式変更部414は、位置特定部411が第1の測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定している状態において、判断部415により、携帯端末40が所定のエリア内に存在すると判断されたときであっても、状態検出部413によりユーザが道に迷っている状態が検出されていないときには、第2の測位方式に変更しない。ここで、所定のエリアとは、道に迷いやすいエリアとして登録されているエリアであって、具体的には、経路案内サーバ30が記憶する迷走エリアテーブル323に登録されているエリアである。これは、ユーザが道に迷いやすいエリアに進入したとしても、必ずしも当該ユーザが道に迷うとは限らないからである。なお、本変形例において、第1の測位方式は電波測位方式に相当し、第2の測位方式は音波測位方式に相当する。
または、測位方式変更部414は、位置特定部411が第1の測位方式を利用して携帯端末40の現在位置を特定している状態において、判断部415により、携帯端末40が所定のエリア内に存在すると判断されたときであっても、所定のエリアが、ユーザが過去に訪れたエリアとして予め登録されているときには、第2の測位方式に変更しない。ここで、ユーザが過去に訪れたエリアとは、例えば、ユーザが日常的に訪れるエリア(具体的には、生活圏)である。これは、ユーザが過去に訪れたエリアであれば、仮に道に迷いやすいエリアとして登録されているエリアであっても、道に迷う可能性は低いと考えられるからである。なお、当該エリアの情報は、例えば、携帯端末40に予め記憶しておく。
または、測位方式変更部414は、携帯端末40のユーザが音波測位方式の利用を拒否した場合にも、マイク45の電源を投入せず、測位方式を変更しないようにしてもよい。利用拒否の意思表示は、経路案内の開始前または開始時に予め示されていてもよいし、経路案内時においてユーザが道に迷いやすいエリアに進入したときに示されてもよい。
2−6.変形例6
上記の実施形態では、ビーコン発信機10から発信される電波信号に電波装置IDが重畳されているが、電波信号に重畳される位置特定情報は電波装置IDに限られない。例えば、ビーコン発信機10の位置を示す座標データが直接電波信号に重畳されてもよい。座標データが重畳された場合、上記の実施形態に係る経路案内動作においてステップSc2〜Sc4は省略されてもよい。同様に、音波発生装置20から発信される音波信号においても、重畳される位置特定情報は音波装置IDに限られず、例えば、音波発生装置20の位置を示す座標データが音波信号に重畳されてもよい。
上記の実施形態では、ビーコン発信機10から発信される電波信号に電波装置IDが重畳されているが、電波信号に重畳される位置特定情報は電波装置IDに限られない。例えば、ビーコン発信機10の位置を示す座標データが直接電波信号に重畳されてもよい。座標データが重畳された場合、上記の実施形態に係る経路案内動作においてステップSc2〜Sc4は省略されてもよい。同様に、音波発生装置20から発信される音波信号においても、重畳される位置特定情報は音波装置IDに限られず、例えば、音波発生装置20の位置を示す座標データが音波信号に重畳されてもよい。
2−7.変形例7
上記の実施形態では、電波測位方式として、BLEを利用した測位方式が利用されているが、これに代えて、衛星測位や、無線LANを利用した測位や、IMES(Indoor Messaging System)を利用した測位を利用してもよい。すなわち、ビーコン発信機10に代えて、測位衛星や、無線LANアクセスポイントや、IMES送信機を利用してもよい。
上記の実施形態では、電波測位方式として、BLEを利用した測位方式が利用されているが、これに代えて、衛星測位や、無線LANを利用した測位や、IMES(Indoor Messaging System)を利用した測位を利用してもよい。すなわち、ビーコン発信機10に代えて、測位衛星や、無線LANアクセスポイントや、IMES送信機を利用してもよい。
2−8.変形例8
上記の実施形態に係る携帯端末40が備える状態検出部413の機能は、経路案内サーバ30に備えるようにしてもよい。以下、具体的な方法について説明する。
上記の実施形態に係る携帯端末40が備える状態検出部413の機能は、経路案内サーバ30に備えるようにしてもよい。以下、具体的な方法について説明する。
例えば、上記の実施形態に係る携帯端末40に記憶される電波装置IDテーブル421と、座標データテーブル423と、センサデータテーブル424とを経路案内サーバ30の記憶部32に記憶させる。そして、経路案内サーバ30が備える状態検出部413が、上記の実施形態に係る迷走判定動作を実行する。迷走判定動作の結果、ステップSd1〜Sd4のいずれかの判定において肯定的な判定が下されると、状態検出部413は、携帯端末40に記憶される測位方式フラグ425を「false」から「true」に変更すべく、当該変更の指示を携帯端末40に対して送信する。この変更の指示を受信した携帯端末40の測位方式変更部414は、測位方式フラグ425を「false」から「true」に変更する。
2−9.変形例9
上記の実施形態又は変形例において携帯端末40によって実行されるプログラムは、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体を介して提供されてもよい。ここで、記録媒体とは、例えば、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体や、光ディスクなどの光記録媒体や、光磁気記録媒体や、半導体メモリ等である。また、当該プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配信されてもよい。
上記の実施形態又は変形例において携帯端末40によって実行されるプログラムは、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体を介して提供されてもよい。ここで、記録媒体とは、例えば、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体や、光ディスクなどの光記録媒体や、光磁気記録媒体や、半導体メモリ等である。また、当該プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配信されてもよい。
1…経路案内システム、10…ビーコン発信機、20…音波発生装置、30…経路案内サーバ、31…制御部、32…記憶部、33…通信部、40…携帯端末、41…制御部、42…記憶部、43…タッチパネル、44…センサ部、45…マイク、46…スピーカ、47…通信部、48…近距離通信部、50…通信回線、321…電波装置ID/座標変換テーブル、322…音波装置ID/座標変換テーブル、323…迷走エリアテーブル、411…位置特定部、412…経路案内部、413…状態検出部、414…測位方式変更部、415…判断部、416…判断部、417…エリア情報受信部、421…電波装置IDテーブル、422…音波装置IDテーブル、423…座標データテーブル、424…センサデータテーブル、425…測位方式フラグ
Claims (9)
- ユーザに対して経路を案内する携帯端末であって、
複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信する電波受信部と、
複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信する音波受信部と、
前記電波受信部により受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定するか、又は、前記音波受信部により受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定する位置特定部と、
前記ユーザが道に迷っている状態を検出する状態検出部と、
前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、前記位置特定部により利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更する測位方式変更部と、
前記位置特定部により特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内する経路案内部と
を備えることを特徴とする携帯端末。 - 前記経路上に存在する電波発信機の電波エリア内に、音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記測位方式変更部は、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときであっても、前記判断部により、前記経路上に存在する電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれないと判断されたときには、前記第2の測位方式に変更しない
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記複数の電波発信機の各々から発信される電波信号は、当該電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを示す情報をさらに含み、
前記判断部は、前記電波受信部により受信された電波信号に基づいて、前記携帯端末が在圏する電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。 - 前記経路上に存在する各電波エリアについて、音波エリアが含まれるか否かを示す音波エリア情報を受信するエリア情報受信部をさらに備え、
前記判断部は、前記電波受信部により受信された電波信号と前記音波エリア情報とに基づいて、前記携帯端末が在圏する電波発信機の電波エリア内に音波発信機の音波エリアが含まれるか否かを判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。 - ユーザに対して経路を案内する携帯端末であって、
複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信する電波受信部と、
複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信する音波受信部と、
前記電波受信部により受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定するか、又は、前記音波受信部により受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定する位置特定部と、
前記携帯端末が、道に迷いやすいエリアとして登録されている所定のエリア内に存在するか否かを判断する判断部と、
前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記判断部により、前記携帯端末が前記所定のエリア内に存在すると判断されたときに、前記位置特定部により利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更する測位方式変更部と、
前記位置特定部により特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内する経路案内部と
を備えることを特徴とする携帯端末。 - 前記ユーザが道に迷っている状態を検出する状態検出部をさらに備え、
前記測位方式変更部は、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記判断部により、前記携帯端末が前記所定のエリア内に存在すると判断されたときであっても、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されていないときには、前記第2の測位方式に変更しないことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。 - 前記測位方式変更部は、前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記携帯端末の現在位置を特定している状態において、前記判断部により、前記携帯端末が前記所定のエリア内に存在すると判断されたときであっても、前記所定のエリアが、前記ユーザが過去に訪れたエリアとして予め登録されているときには、前記第2の測位方式に変更しないことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。
- 1以上のコンピュータにより実行される、ユーザに対して経路を案内するための経路案内方法であって、
複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信するステップと、
複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信するステップと、
前記受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記ユーザの現在位置を特定するか、又は、前記受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記ユーザの現在位置を特定するステップと、
前記ユーザが道に迷っている状態を検出するステップと、
前記第1の測位方式を利用して前記ユーザの現在位置が特定されている状態において、前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、前記ユーザの現在位置を特定するために利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更するステップと、
前記特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内するステップと
を備えることを特徴とする経路案内方法。 - ユーザに対して経路を案内するコンピュータを、
複数の電波発信機の各々から発信され、当該電波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む電波信号を受信する電波受信部と、
複数の音波発信機の各々から発信され、当該音波発信機の位置を特定するための位置特定情報を含む音波信号を受信する音波受信部と、
前記電波受信部により受信される電波信号に基づいて第1の測位方式を利用して前記コンピュータの現在位置を特定するか、又は、前記音波受信部により受信される音波信号に基づいて前記第1の測位方式よりも測位精度が高い第2の測位方式を利用して前記コンピュータの現在位置を特定する位置特定部と、
前記ユーザが道に迷っている状態を検出する状態検出部と、
前記位置特定部が前記第1の測位方式を利用して前記コンピュータの現在位置を特定している状態において、前記状態検出部により前記ユーザが道に迷っている状態が検出されたときに、前記位置特定部により利用される測位方式を前記第1の測位方式から前記第2の測位方式に変更する測位方式変更部と、
前記位置特定部により特定される現在位置に基づいて前記ユーザに対して経路を案内する経路案内部
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015153310A JP2017032428A (ja) | 2015-08-03 | 2015-08-03 | 携帯端末、経路案内方法及びプログラム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018201124A (ja) * | 2017-05-26 | 2018-12-20 | 株式会社リコー | 端末装置、情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム |
JP2019101660A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 株式会社サテライトオフィス | 無線通信システム、アプリケーションソフトウェア |
JP2020034531A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-05 | 株式会社Where | 案内システム |
KR20210028412A (ko) * | 2019-09-04 | 2021-03-12 | 석종민 | 오디오 신호를 이용하여 사용자 운동 위치를 특정 가능한 운동 시스템, 위치 트래킹 방법 및 위치 트래킹 시스템 |
-
2015
- 2015-08-03 JP JP2015153310A patent/JP2017032428A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102292807B1 (ko) * | 2019-09-04 | 2021-08-23 | 석종민 | 오디오 신호를 이용하여 사용자 운동 위치를 특정 가능한 운동 시스템, 위치 트래킹 방법 및 위치 트래킹 시스템 |
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