JP2017032294A - 二次電池の充電率推定方法、充電率推定装置、及び健全度推定装置 - Google Patents

二次電池の充電率推定方法、充電率推定装置、及び健全度推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】二次電池の充放電電流遮断後に、充電率を変化させずに短時間で開回路電圧を取得でき、充電率推定の頻度を増加させ、充電率の管理精度を向上できる二次電池の充電率推定方法、充電率推定装置、及び健全度推定装置を提供する。
【解決手段】二次電池の入出力回路における充放電電流遮断後に、前記二次電池の分極緩和時間を短縮する処理を行い、その後、前記二次電池の開回路電圧が一定と判定されたとき、前記開回路電圧に基づいて前記二次電池の充電率を推定する二次電池の充電率推定方法において、前記分極緩和時間短縮処理は、前記入出力回路と並列の短縮処理回路に前記二次電池から単発放電と単発充電を連続して行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池の充電率推定方法、充電率推定装置、及び健全度推定装置に関し、さらに詳しくは、二次電池を搭載した電動車両等のバッテリー管理システムに関するものである。
リチウムイオン電池等の二次電池を搭載したEVやHEVなどの車両では、二次電池の充電率(State of charge:SOC)や健全度(State of health:SOH)を把握し、走行に支障がないよう管理することが求められる。これらの機能はバッテリマネジメントユニット(Battery management unit:BMU)によって実施される。二次電池の充電率(SOC)を推定する方法としては、電流積算法とOCV−SOC法が公知である。
電流積算法は、充放電時の電流積算値と初期残量の和を放電容量で除算してSOCを算出する方法である。車両走行中でも実施可能であるが、長時間の運用では、電流センサの計測誤差が蓄積し、SOCの算出誤差が大きくなる問題がある。また、電流の出入りを測定しているため、自己放電分は反映できないことに加えて、劣化により低下する電池容量を測定できないので、電池の劣化によってもSOCの算出誤差を生じる問題がある。
OCV−SOC法は、二次電池の開回路電圧(Open circuit voltage:OCV)を測定し、予め取得しておいたOCV−SOC特性からSOCを求める方法である。しかし、車両走行中にはOCVを測定できないので、車両停止時に電流積算法の誤差を補正する目的で利用されていた。さらに、OCVは二次電池の分極の影響を受けるため、分極が緩和されるまでは正確に充電率を推定することはできず、車両走行(電池の充放電)の終了後、分極緩和のための待機時間を必要とした。
この待機時間が長時間に及ぶ場合、短時間停車時にはOCVを取得できないので、夜間の長時間駐車時等に利用が限定されることに加えて、待機時間の間はBMUを駆動させておく必要があるため、その分、電力を消耗する問題があった。そこで、二次電池の分極緩和時間を短縮させるために、いくつかの方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、放電後には間欠的に充電を行い、充電後には間欠的に放電を行うことにより分極を解消させ、分極が解消したのちの開回路電圧を用いて充電率を推定する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、充放電終了時の電流と逆極性の電流を印加するので、SOCが変化してしまう問題がある。放電電流印加の場合、SOCが減少するので、EV用電池に適用した場合、走行可能距離が短くなってしまうし、回生等で蓄えた電力を無駄に消耗することになる。一方、充電電流印加の場合は、SOCが増加するので、HEV用電池ではSOC使用範囲を超えてしまう虞がある。
また、特許文献2には、充電により分極したバッテリーを減極するために、間欠的に放電を繰り返す方法が開示されている。しかしながら、この方法は、減極のために放電するので、SOCが減少してしまう問題があり、EV用電池に適用した場合、前記同様、走行可能距離が短くなってしまうし、回生等で蓄えた電力を無駄に消耗することになるし、HEV用電池では、SOC使用範囲を下回ってしまう虞がある。
さらに、特許文献3には、1秒以下の間隔で10回以上充電をオン/オフすることで、分極の影響を低減して開放電圧を測定し、電池の劣化度を算出する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、分極の影響を低減するために充電を繰り返すので、特許文献1の場合と同様に、SOCが増加してしまう問題があり、HEV用電池ではSOC使用範囲を超えてしまう虞があった。
特開2014−139520号公報 特開2008−233092号公報 特開2008−041280号公報
本発明は従来技術の上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、二次電池の充放電電流遮断後に、充電率を変化させずに短時間で開回路電圧を取得でき、充電率推定の頻度を増加させ、充電率の管理精度を向上できる二次電池の充電率推定方法、充電率推定装置、及び健全度推定装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る二次電池の充電率推定方法は、
二次電池の入出力回路における充放電電流遮断後に、前記二次電池の分極緩和時間を短縮する処理を行い、その後、前記二次電池の開回路電圧が一定と判定されたとき、前記開回路電圧に基づいて前記二次電池の充電率を推定する方法において、
前記分極緩和時間短縮処理は、前記入出力回路と並列の短縮処理回路に前記二次電池から単発放電と単発充電を連続して行うことを特徴とする。
上記方法によれば、二次電池の充放電電流遮断後に、単発放電と単発充電を連続して行うだけの簡素な処理で、分極緩和時間を1/5〜1/10、またはそれ以下にまで短縮でき、二次電池の利用後、短時間で開回路電圧を取得し充電率(SOC)を推定できる。それにより、従来の電動車両等では夜間等の長時間駐車時しか機会がなかったSOC補正頻度を増やすことができ、電流積算法によるSOC算出誤差蓄積が大きくなる前にSOCを補正できるので、二次電池のSOC管理精度を向上でき、電池容量をSOC使用範囲内で効率よく使うことが可能となる。
また、開回路電圧の取得時間が短くなれば、SOC補正処理まで待機させる間のバッテリマネジメントユニット(BMU)駆動時間を短縮できるので、電力消費量を低減することができる。さらに、基本的に分極緩和時間短縮処理によるSOC変化が無いかまたは小さいので、短縮処理によりSOC使用範囲外となることや放電による航続距離減少が発生することを回避できる。
上記の点から、本発明において、前記単発放電での放電流量と前記単発充電での充電流量が略同量であることが好適である。これにより、分極緩和時間短縮処理によるSOC変化を実質的にゼロにできる。
また、本発明において、前記単発放電と前記単発充電のステップ幅は、前記二次電池の電圧応答時間の2倍〜10倍の間で選定されていることが好適である。処理時間を短縮する上では、ステップ幅は可及的短い方が良いが、電圧応答時間の2倍未満の場合、応答時間が不足し、確実な処理が行えなくなる虞がある。また、ステップ幅を電圧応答時間の10倍以上にすると、処理時間が長くなるうえ、分極緩和時間短縮効果も低下する。
本発明において、前記単発放電で放電された電荷を蓄電手段に蓄積し、前記単発充電では前記蓄電手段から放電された電荷が前記二次電池に充電されることが好適である。単発充電のための電力を別途確保する必要が無く、単発放電の電荷を再利用できる。
本発明は、二次電池の充電率推定装置であって、
二次電池の入出力回路における充放電電流遮断後に、前記二次電池の分極緩和時間を短縮させる処理を行うための短縮処理部と、
前記短縮処理の実施後に、前記二次電池の開回路電圧を測定する電圧測定部と、
前記電圧測定部に測定される前記二次電池の開回路電圧が一定であるか否かを判定する電圧判定部と、
前記電圧判定部で前記二次電池の前記開回路電圧が一定であると判定された場合に、前記開回路電圧に基づいて前記二次電池の充電率を推定する充電率推定部と、
を備えるものにおいて、
前記短縮処理部は、前記二次電池の入出力回路と並列の短縮処理回路にて前記二次電池からの単発放電を行うための放電手段と、前記二次電池に単発充電を行う充電手段と、前記単発放電と前記単発充電をその順に所定のステップ幅で連続して実施させるための制御手段と、を含むことを特徴とする二次電池の充電率推定装置をも対象としている。
上記構成によれば、上述したような効果を得つつも、短縮処理部の構成が簡素であり、安価に二次電池の充電率推定装置を提供できる。
また、上記本発明において、前記放電手段および前記充電手段として、前記単発放電で放電された電荷を蓄積する蓄電手段を備え、前記単発充電は、前記蓄電手段から電荷を放出することによって実施されるように構成されていることが好適である。この態様では、短縮処理部の構成が一層簡素化され有利である。
本発明は、前記充電率推定装置と、
前記充電率推定装置によって推定された前記二次電池の充電率を記憶する記憶部と、
前記充電率が所定値以下である場合に、前記二次電池を目標充電率まで回復充電する回復充電部と、
前記回復充電の充電量から算出した回復充電率と、
前記回復充電の前後で前記充電率推定装置によって推定された充電率に基づいて前記二次電池の健全度を推定する健全度推定部と、
を備える、二次電池の健全度推定装置をも対象としている。
上記構成によれば、上述した充電率推定装置による分極緩和時間の短縮により、例えば目標充電率まで二次電池を充電する回復充電を実施する際において健全度を推定する場合に、回復充電の前後におけるSOC推定に要する時間を短縮でき、健全度推定の所要時間を短縮できることに加えて、回復充電に充電率推定を実施する際におけるSOC減少を防止できる。
本発明は、上述の通り、二次電池の充放電電流遮断後に、充電率を変化させずに短時間で分極を緩和させて開回路電圧を取得でき、充電率推定の頻度を増加させ、充電率の管理精度を向上できる二次電池の充電率推定方法および充電率推定装置およびそれを利用した健全度推定装置を得ることができる。
燃料電池車のバッテリー管理ユニットを示すブロック図である。 バッテリー管理ユニットの基本ルーチンを示すフローチャートである。 二次電池の分極緩和時間の短縮処理回路を示す回路構成図である。 二次電池の充電率推定装置を示すブロック図である。 二次電池の充電率推定プロセスを示すフローチャートである。 二次電池の健全度推定装置を示すブロック図である。 二次電池の健全度推定プロセスを示すフローチャートである。 二次電池のOCV−SOC特性を示すグラフである。 分極緩和時間短縮処理における端子電圧変化を示すグラフである。 車両走行模擬充放電後に分極緩和時間短縮処理を実施する過程での端子電圧変化を示すグラフである。 分極緩和時間短縮処理の有無における端子電圧変化の比較を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る充電率推定装置10を燃料電池車両100のバッテリー管理ユニット(BMU)1として実施した実施形態を示すブロック図である。図において、燃料電池車両100は、二次電池2および燃料電池3を駆動のための電力源として搭載しており、それらは電力管理装置4を介してモータ5と接続されている。
二次電池2は、例えば、リチウムイオン二次電池(LiB)が好適であるが、本発明に係る充電率推定装置10は、イオン化傾向を利用して酸化還元電位を発生させる化学電池からなる各種の二次電池に実施可能である。リチウムイオン二次電池としては、例えば、負極材が、黒鉛、チタン酸リチウム、スズ・アルミ・ケイ素系合金などから選択され、正極材が、三元系(LiMO;M=Co,Ni,Mn)遷移金属化合物、リン酸鉄系化合物(LiFePO)などから選択されるものを使用可能である。
電力管理装置4は、燃料電池3で発電した電力と二次電池2に蓄電した電力を制御し、モータ5を駆動して走行する一方、減速時には、モータ5からの回生電力が二次電池2に充電されるようにする。
BMU1は、電流、電圧、温度データの記録、SOC管理(SOC推定アルゴリズム・テーブルデータ)、SOH管理(SOH推定アルゴリズム・テーブルデータ)、SOP管理(SOP推定アルゴリズム・テーブルデータ)、電流・電圧・温度上下限管理、セルバランス制御などを実行するプログラムを格納するROM、演算処理を行うCPU、データ記録を行うメモリー、入出力インターフェースなどで構成され、図2に示すような基本ルーチンにより二次電池2を管理する。
燃料電池車両100がキーオンされると、初期化ルーチンに従ってBMU1が初期化され、電流センサ21、電圧センサ22、および不図示の温度センサにより、電流、電圧、電池温度を常時モニタし、電力管理装置4からの入出力要求に応じて、二次電池2の充放電制御を行い、上下限電圧管理、上下限温度管理等、二次電池2を安全な状態で使用できるように制御する。
SOC管理は、電流センサ21により測定される充放電時の電流積算値と初期残量の和を放電容量で除算して得られる電流積算法11によるSOCに基づき、所定の使用範囲内(例えば、SOC:30〜70%)で二次電池2を充放電し、二次電池2の残量表示を行う。SOCの使用範囲は、二次電池2の安全面や後述する劣化抑制などの観点から設定される。
既に述べたように、電流積算法によるSOCは、長時間の運用では、電流センサ21の計測誤差が蓄積し、算出誤差が大きくなるので、車両停止時等にOCV測定12を行い、予め取得したOCV−SOC特性(図8参照)からSOCを求めて補正する。この際、OCVは二次電池の分極の影響を受けるため、分極が緩和されるまでは正確に充電率を推定できないが、本発明では、BMU1に短縮処理回路13が実装され、分極緩和時間の短縮処理を行うことで、短時間でOCV測定および充電率推定に移行できるようにしている。
(分極緩和時間短縮処理)
短縮処理回路13は、例えば、図3に示すように、二次電池2の入出力回路23と並列に接続され、二次電池2に対して放電を行うための抵抗31を含む放電用回路31a、二次電池2に対して充電を行うためのコンデンサ(キャパシタ)32を含む充電用回路32a、それらと二次電池2の入出力回路23を切替えるためのスイッチング素子33,34、それらを所定のタイミングで作動させる短縮処理制御部30から主に構成されている。
また、短縮処理回路13は、燃料電池3からコンデンサ32に予め充電しておくための予備充電用回路35a,36a、および、それらと二次電池2の入出力回路23を切替えるためのスイッチング素子35,36を備えている。
上記のような短縮処理回路13を備えたBMU1は、燃料電池車両100のキーオフ時など、走行や回生に伴う充放電電流の遮断後、短縮処理制御部30からの信号によりスイッチング素子33,34が作動し、二次電池2に対して放電用回路31aと充電用回路32aが所定のステップ幅xで順に接続され、図9に示すように、単発放電131と単発充電132を連続して実施し、必ず最後は充電状態で電流を遮断する。
単発放電131および単発充電132のステップ幅xは、電流入力に対する二次電池2の電圧応答(被験電池では0.6秒程度)に応じて下限値が存在するが、可能な限り短い(被験電池では2〜3秒)ことが好ましい。ステップ幅xが長い場合や放電・充電の回数が多くなれば、分極緩和時間短縮効果が低下することが、後述の実験結果から確認されている。
また、単発放電131と単発充電132の間に開回路状態を挟まないことが好ましい。開回路状態を挟んでも分極緩和時間の短縮に寄与しないことも後述する実験で確認されており、全体的な処理時間短縮の観点からも、単発放電131と単発充電132を連続して実施することが好ましいことは勿論である。
単発放電131および単発充電132における印加電流の振幅は、二次電池2の劣化状態(内部抵抗)に応じて設定される。基本的に、二次電池2の健全度(State of health:SOH)が低くなるに従って、所定の処理時間短縮率を得るのに必要な電流振幅(電流レート)は大きくなることが、後述の実験から確認されている。
さらに、分極緩和時間短縮処理によるSOC変動が生じないように、単発放電131における放電量と単発充電132における充電量が等しくなるようにステップ幅xおよび電流レートが設定されることが好ましい。本発明に係る分極緩和時間短縮処理は、各一回の単発放電131と単発充電132のみによって実施されるため、基本的に放電量および充電量は少なく、SOCへの影響は小さい。
なお、上記実施形態における短縮処理回路13は、二次電池2から抵抗31を含む放電用回路31aに単発放電131を行う場合を示したが、放電用回路31aの代わりに、コンデンサ32と二次電池2を逆極性で接続する放電用回路およびそれを充電用回路32aと切替えるスイッチング素子を備え、その放電用回路を通じて二次電池2から放出される電荷をコンデンサ32に蓄積し、次いで充電用回路32aに切替え、コンデンサ32から放出される電荷が二次電池2に充電されるように構成することもできる。
(分極緩和時間短縮処理の検証実験)
充放電電流に対する電池の電圧応答(分極緩和応答)は、正負極材・電解液・バインダ等電池の構成材料によって異なり、印加する電流の極性(本発明では充電:正、放電:負とする)によっても異なる。そこで、本発明に係る分極緩和時間短縮処理の効果を検証すると共に、適正な設定条件を求めるために、3Ah級リチウムイオン電池を用い、次のような実験を行った。
先ず、燃料電池車両の走行状態(加速時における電力消費と減速時における回生電力の充電)を模した2通りの充放電パターンA,Bを設定し、車両走行模擬充放電を行った後、短縮処理無しの場合と、緩和時間短縮処理した場合の電圧挙動を測定した。なお、以下において、1C(Cレート)は、ある定格容量の電池を定電流放電して1時間で放電終了となる場合の電流レート、電流値(A)/電池容量(Ah)である。
車両走行模擬充放電パターンA:
10C放電3秒、10C充電3秒、1C放電3秒、1C充電3秒、15C放電3秒、15C充電3秒、25C放電3秒、10C充電3秒※、合計充放電時間24秒、スタート時SOC:50%、ΔSOC:−1.2%、※電流遮断時充電状態。
車両走行模擬充放電パターンB:
1C充電3秒、1C放電3秒、15C充電3秒、15C放電3秒、10C充電3秒、25C放電3秒、10C充電3秒、10C放電3秒※、合計充放電時間24秒、スタート時SOC:50%、ΔSOC:−1.2%、※電流遮断時放電状態。
分極緩和時間短縮処理は、車両走行模擬充放電後におけるキーオフを想定し、1分間の休止後、放電−充電(本発明)、または、充電−放電(比較例)の順に実施する各場合について、電流レート、印加電流ステップ幅、印加回数、充放電間の開回路状態有無などの条件を変更し、それぞれの場合の緩和時間を測定し、処理なしの場合における緩和時間で除して緩和時間短縮率を求めた。
緩和時間の測定は、充放電終了後、気温25℃で3時間静置した後の端子電圧の値(図8に示したOCV−SOC特性に基づくOCV−SOCルックアップテーブル作成時にけるOCV取得時間)を基準OCVとし、この基準OCVに対して連続した10秒平均値の差が±0.0005V未満となる時間を緩和時間とした。これは、BMUにおいて、電圧値をmVオーダで測定しているため0.0005V未満の計測値は0Vと見做されることを考慮したものである。
実験に使用した二次電池はリチウムイオン電池(東芝製、定格容量2.9Ah)であり、(1)SOH=0.99(温度25℃)の場合と、(2)SOH=0.94(温度25℃)の場合について、それぞれ実験を行った。
評価は、分極緩和時間短縮率が0.2以下(分極緩和時間が1/5以下に短縮された場合)に「○」、分極緩和時間短縮率が1以上の場合、すなわち、却って分極緩和時間が長くなった場合に「×」、分極緩和時間短縮率が0.3〜0.9の場合は無印とした。実験結果を表1および表2に示す。
Figure 2017032294

Figure 2017032294
実験結果から、以下に列挙されるような傾向が看取される。
(1)車両走行模擬充放電が放電、充電のどちらで終わる場合であっても、分極緩和時間短縮処理は、放電−充電の順で実施した場合(本発明)には緩和時間が1/5〜1/10(短縮率が0.2〜0.1)に短縮され、何れも良好な結果が得られたが、充電−放電の順で実施した場合(比較例)には、緩和時間短縮効果が殆ど得られず、却って緩和時間が長くなる場合が多いことが分かる。
例えば、表1において、パターンAでは、処理無で88秒を要した緩和時間が、1Cレートの放電−充電処理を実施した場合には1/8の11秒まで短縮され、パターンBでは、処理無で148秒を要した緩和時間が、3Cレートの放電−充電処理を実施した場合には1/10以下の13秒まで短縮され、さらに、上記に比べて健全度が劣る表2において、パターンAでは、処理無で259秒を要した緩和時間が、10Cレートの放電−充電処理を実施した場合には1/13の20秒まで短縮され、パターンBでは、処理無で475秒を要した緩和時間が、15Cレートの放電−充電処理を実施した場合には1/20以下の22秒(短縮率0.046)まで短縮されている。これらの結果から、さらに次のことが分かる。
(2)良好な短縮率が得られる電流レートには下限値があり、かつ、下限値の近傍に最適値がある。電流レートを最適値より増加させると短縮率はやや低下するので、最適値以上においても比較的広範囲で良好な結果が得られるが、電力消費の点から電流レートを大きくする意味は無い。
(3)SOHが低下するほど、電流レートの下限値は大きくなる。すなわち、良好な短縮率を得るために必要な電流レートの値は大きくなる。
例えば、表1において、パターンAでは電流レートの下限値が1Cレート(実験範囲の下限値)、パターンBでは3Cレートであったものが、これらに比べて健全度が劣る表2では、パターンAB共に電流レートの下限値が10Cレートとなっており、電流レートの最適値も、表1ではパターンAで1Cレート、パターンBでは3Cレートであったものが、健全度が劣る表2では、パターンAで10Cレート、パターンBでは15Cレートとなっている。
なお、表1のパターンAでは、5〜6Cレートの短縮率が0.3となっており、最適値や下限値がやや不明確であるが、健全度の高い試料であり、処理無でも88秒であることを考慮すると、最適値との差は少なく、これらは測定誤差と言える。したがって、実用的な電流レートは、SOH=0.99の場合、3Cレート(被験電池では、8.7A)〜15Cレート(同43.5A)、SOH=0.94の場合、10Cレート(被験電池では、29A)〜25Cレート(同72.5A)であり、可能な限り低レートが好ましい。
(4)放電および充電における印加電流のステップ幅は、二次電池の電圧応答時間(被験電池では0.6秒程度)の2倍〜5倍(被験電池では2〜3秒)が好適である。それ以上でも10倍(被験電池では6秒)程度まで可能であるが、表1の下から7行目、ステップ幅が10秒サンプルでは短縮は0.4〜0.5に留まっており、処理時間短縮を考慮すると、ステップ幅を大きくする意味は無いと言える。
(5)放電および充電は各1回の単発放電および単発充電が最適であり、放電および充電の回数を増やすと短縮率は低下する。処理時間短縮を考慮すると、放電および充電の回数を増やす意味はない。例えば、電流レートが何れも10Cレートである、表1の下から4〜6行目(緩和時間22秒、27秒、57秒)と、上から5行目(緩和時間18秒)を比較すると、何れも回数が増えるほど短縮率は悪化していることが分かる。
(6)単発放電と単発充電は開回路状態を挟まずに連続して行うことが好適であり、放電と充電の間に開回路状態を挟むと緩和時間短縮率は低下する。表1の最下部の3行は、放電と充電の間に、それぞれ、3秒、10秒、30秒の開回路状態を設定した場合であり、これら(パターンBでは緩和時間22秒、26秒、42秒)と電流レートが等しい上から5行目(緩和時間18秒)を比較すると、短縮率は低下しており、処理時間短縮や処理の簡素化の観点からも開回路状態を挟む意味は無い。
図10は、温度25℃、SOC=50%の二次電池(リチウムイオン電池)を用いて、車両走行模擬充放電パターンAを実行後、1分間放置してから、分極緩和時間短縮処理として、10Cレート、ステップ幅x=3秒の単発放電(131)、10Cレート、ステップ幅x=3秒の単発充電(132)を連続して実施した場合の端子電圧変化を示している。
この例では、拡大図としての図11に示されるように、車両走行模擬充放電パターンAを実行直後は、端子電圧が、分極Pにより最終的な平衡状態よりも低下している。その後、分極緩和時間短縮処理として単発放電131と単発充電132が実施されることで、処理時を起点として、緩和時間が1/5に短縮され、短縮率は0.2である。なお、図11では、分極緩和時間短縮処理を実施した場合の端子電圧変化を示す曲線(実線)と共に、処理を実施しない場合の端子電圧変化を示す曲線を破線で表示している。
(充電率推定)
次に、上述した短縮処理回路13を備えたBMU1の機能として実装されている充電率推定装置10およびその動作について、図4および図5を参照しながら説明する。
図4において、充電率推定装置10は、二次電池2の入出力回路23の負荷を判定する負荷判定部40、その判定に基づいて単発放電131および単発充電132を所定のタイミングで実施すべく、スイッチング素子33,34を制御する放電部41および充電部42、二次電池2の端子電圧を電圧センサ22から取得する電圧測定部43、端子電圧が平衡状態に達したことを判定する電圧判定部44、得られたOCVに基づいてSOCを推定する充電率推定部45から構成されており、以下のような手順で充電率推定を行う。
先ず、負荷判定部40によって二次電池2が所定時間(例えば1分間)無負荷であると判定された場合(ステップ50)、放電部41からの信号によりスイッチング素子33,34が作動し二次電池2に放電用回路31aが接続され、単発放電131が実施され(ステップ51)、充電部42からの信号によりスイッチング素子33,34が作動し二次電池2に充電用回路32aが接続され単発充電132が実施される(ステップ52)。
次いで、電圧測定部43によって端子電圧(回路電圧)が測定され(ステップ53)、端子電圧が平衡状態に達したと判断された場合(ステップ54)に、充電率推定部45は、OCV−SOC特性のルックアップテーブルを参照し、回路電圧(OCV)に対応する充電率(SOC)を推定し(ステップ55)、電流積算法によるSOCを補正し、残量表示に反映させる。
(健全度推定)
以上述べたような本発明に係る充電率推定方法を、二次電池の回復充電時のSOC補正に適用することで、回復充電を利用したSOH推定を行うことができる。燃料電池車両では、燃料電池の起動〜安定運転までの間、二次電池の電力で補機動力や駆動力を補うため、起動時には中高SOC状態(例えば、60%以上)にあるのが望ましい。そのため、キーオフ後、車両走行で減少した二次電池の容量を、次回起動時までに回復させるための回復充電を行う場合がある。
本発明が適用される燃料電池車両では、走行後のSOCから目標SOCまで一気に充電するため、回復充電が必要な場合は、走行直後にOCVを測定してSOC補正する時間的余裕はなかった。OCV測定には、数十分〜数時間の分極緩和時間が必要だったからである。
しかし、本発明によれば、既に述べたように、分極緩和時間を十数秒〜数十秒程度に短縮できるため、回復充電開始前にOCVを測定し、回復充電開始時におけるSOC推定を実施可能であるとともに、回復充電終了後にも分極緩和時間短縮処理を実施してSOCを推定し、回復充電前後のSOC差に基づいてSOHを推定することが可能になる。
以下、回復充電を利用した健全度推定装置60およびSOH推定について、図6および図7を参照しながら説明する。
図6において、健全度推定装置60は、充電率推定装置10によって推定されたSOCを記憶するための充電率記憶部14、回復充電を制御する回復充電部16、充電率推定装置10に記憶された回復充電前の充電率と回復充電後の充電率との差に基づいて二次電池のSOHを推定する健全度判定部15を含み、以下の手順により、SOH推定を行う。
先ず、キーオフ後、BMUにおいて電流積算11により測定したSOCを読み込み、SOC<50%ならば回復充電モードに移行する。SOC≧50%の場合は回復充電モードに移行せずに、システムオフする(ステップ70)。
回復充電モードに移行するに際しては、二次電池が無負荷であることと判定された場合(ステップ71)、次式1により目標充電量を設定する。
目標充電量=(目標SOC−現在SOC)×FCC (式1)
但し、FCC:満充電容量(単位:Ah)
次いで、回復充電前の分極緩和時間短縮処理を実施する。例えば、10Cの単発放電、10Cの単発充電を実施し、所定時間経過後に端子電圧一定となった状態でOCVを取得し、OCV−SOC特性のルックアップテーブルを参照してSOC1を算出する(ステップ72)。
次いで、回復充電を開始する(ステップ73)。回復充電は、定電流(Constant current:CC)充電、もしくは、低電圧(Constant voltage:CV)充電等により電流または電圧を制御しながら目標充電量になるまで充電する。目標充電量は、電流積算量(単位:Ah)として、次式2で表される。
電流積算量=∫i(t)dt (式2)
回復充電が終了した後に、SOCを推定するために分極緩和時間短縮処理を実施する。例えば、前記同様に10Cの単発放電、10Cの単発充電を実施し、所定時間経過後に端子電圧一定となった状態でOCVを取得し、OCV−SOC特性のルックアップテーブルを参照してSOC2を算出し、次式3より、回復充電前後のSOC差、ΔSOCを求める(ステップ75)。
ΔSOC=SOC2−SOC1 (式3)
このΔSOCは、電流積算法でSOCを求める際の、∫i(t)dt/FCCと等価である。FCCは現時点の満充電容量であり、初期容量FCCとは異なり、二次電池の劣化により、FCCよりも減少しているが、FCCは満充電からの完全放電を行わないと実測できない。
次いで、BMUが電流積算により算出した回復充電前のSOCをSOC1として保存する。このSOC1は次式4で表される。
SOC1=Q/FCC (式4)
但し、Qは初期残量(単位:Ah)であり、車両起動時の残量に電流積算量を加算した回復充電前の残量である。FCCは初期満充電容量であり、初回のSOH推定のみ使用する。2回目以降のSOH推定は、次式5により、SOHに応じてFCCをFCC′に書き換える。
FCC′=FCC×SOH (式5)
次に、回復充電の電流積算値(∫i(t)dt)とSOC1から、次式6により、回復充電後のSOC2を算出する。
SOC2={∫i(t)dt+Q}/FCC (式6)
さらに、次式7より、ΔSOCを算出する。
ΔSOC=SOC2−SOC
={∫i(t)dt+Q}/FCC−Q/FCC
=∫i(t)dt/FCC (式7)
次に、次式8より、SOHを算出する。
SOH=ΔSOC/ΔSOC
={∫i(t)dt/FCC}/∫i(t)dt/FCC
=FCC/FCC (式8)
次に、BMU内の変数SOHを書き換える。すなわち、FCCをFCC′に書き換え、次回SOH推定まで使用する。また、BMU内のOCV−SOC特性のルックアップテーブルをSOHに応じて変更する。以上をもって回復充電を利用したSOH推定処理を終了し、システムオフする。
なお、車両停止時に二次電池の健全度(劣化度)を精度よく求めるための方法として、満充電状態から完全放電する手法があるが、満充電にするために燃料電池を駆動する必要があること、完全放電するのに時間がかかること、完全放電後に車両走行に支障を来さない充電率まで回復させる必要があることから、この手法は、1か月に一度行うとしても現実的ではない。
また、車両走行中に二次電池の劣化度を求めるのは難しい。机上試験結果に基づく劣化換算式などを用いて二次電池の劣化度を求める手法もあるが、当然ながら、机上試験での電池劣化条件と車載状態における電池劣化状条件は異なるため、精度よく劣化度を求めることはできない。
本発明では、回復充電時に分極緩和時間短縮処理を実施することで、走行直後や回復充電直後でも短時間でOCVを取得できるので、ΔSOC/ΔSOC=SOHの関係から、満充電からの完全放電による方法に比べて、はるかに短い時間で二次電池のSOHを求めることができる。さらに、回復充電をSOH推定に利用できるので、満充電や放電など、SOH推定のための特別な処理が不要になる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明を、二次電池と燃料電池を搭載した燃料電池車両(HEV)に実施する場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電動車両(EV)はもちろん、自動車、二輪車、電動船外機、その他、二次電池を搭載した各種装置に実施可能である。
1 BMU(バッテリー管理ユニット)
2 二次電池
3 燃料電池
4 電力管理装置
5 モータ
10 充電率推定装置
11 電流積算
12 OCV測定
13 短縮処理回路
14 充電率記憶部
15 健全度判定部
16 回復充電部
21 電流センサ
22 電圧センサ
23 入出力回路
30 短縮処理制御部
31 抵抗
31a 放電用回路
32 コンデンサ(キャパシタ)
32a 充電用回路
33,34,35,36 スイッチング素子
35a,36a 予備充電用回路
40 負荷判定部
41 放電部
42 充電部
43 電圧測定部
44 電圧判定部
45 充電率推定部
60 健全度推定装置
100 燃料電池車

Claims (7)

  1. 二次電池の入出力回路における充放電電流遮断後に、前記二次電池の分極緩和時間を短縮する処理を行い、その後、前記二次電池の開回路電圧が一定と判定されたとき、前記開回路電圧に基づいて前記二次電池の充電率を推定する方法において、
    前記分極緩和時間短縮処理は、前記入出力回路と並列の短縮処理回路に前記二次電池から単発放電と単発充電を連続して行うことを特徴とする二次電池の充電率推定方法。
  2. 前記単発放電での放電流量と前記単発充電での充電流量が略同量であることを特徴とする請求項1記載の二次電池の充電率推定方法。
  3. 前記単発放電と前記単発充電のステップ幅は、前記二次電池の電圧応答時間の2倍〜10倍の間で選定されていることを特徴とする請求項1または2記載の二次電池の充電率推定方法。
  4. 前記単発放電で放電された電荷を蓄電手段に蓄積し、前記単発充電では前記蓄電手段から放電された電荷が前記二次電池に充電されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の二次電池の充電率推定方法。
  5. 二次電池の充電率推定装置であって、
    二次電池の入出力回路における充放電電流遮断後に、前記二次電池の分極緩和時間を短縮させる処理を行うための短縮処理部と、
    前記短縮処理の実施後に、前記二次電池の開回路電圧を測定する電圧測定部と、
    前記電圧測定部に測定される前記二次電池の開回路電圧が一定であるか否かを判定する電圧判定部と、
    前記電圧判定部で前記二次電池の前記開回路電圧が一定であると判定された場合に、前記開回路電圧に基づいて前記二次電池の充電率を推定する充電率推定部と、
    を備えるものにおいて、
    前記短縮処理部は、前記二次電池の入出力回路と並列の短縮処理回路にて前記二次電池からの単発放電を行うための放電手段と、前記二次電池に単発充電を行う充電手段と、前記単発放電と前記単発充電をその順に所定のステップ幅で連続して実施させるための制御手段と、を含むことを特徴とする二次電池の充電率推定装置。
  6. 前記放電手段および前記充電手段として、前記単発放電で放電された電荷を蓄積する蓄電手段を備え、前記単発充電は、前記蓄電手段から電荷を放出することによって実施されるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の二次電池の充電率推定装置。
  7. 請求項5または6記載の充電率推定装置と、
    前記充電率推定装置によって推定された前記二次電池の充電率を記憶する記憶部と、
    前記充電率が所定値以下である場合に、前記二次電池を目標充電率まで回復充電する回復充電部と、
    前記回復充電の充電量から算出した回復充電率と、前記回復充電の前後で前記充電率推定装置によって推定された充電率に基づいて前記二次電池の健全度を推定する健全度推定部と、
    を備える、二次電池の健全度推定装置。
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