JP2017032286A - 回転操作装置および時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内転リングの回転位置を視認しなくても、操作部材の操作感によって確認できる回転操作装置およびそれを備えた時計を提供する。【解決手段】 腕時計ケース1にその内外に突出して設けられた操作部材12と、腕時計ケース1の内部に回転移動可能に配置され、かつ操作部材12に取り付けられた駆動歯車13によって回転移動する内転リング11と、操作部材12と共に回転し、かつ第1凹凸部31を有する可動歯車28と、腕時計ケース1に対して固定されて第1凹凸部31に対応する第2凹凸部32を有する固定歯車30と、可動歯車28を固定歯車30に付勢するばね部材29と、を備えている。従って、操作部材12の回転によって内転リング11を腕時計ケース1の内周面に沿って回転移動させて、第1凹凸部31と第2凹凸部32とを係合させる際に、ばね部材29の付勢力によってクリック感を操作部材12に操作感として付与することができる。【選択図】 図2

Description

この発明は、腕時計などの電子機器に用いられる回転操作装置およびそれを備えた時計に関する。
例えば、腕時計においては、特許文献1に記載れているように、腕時計ケースの側部に操作部材を回転操作可能に設け、この操作部材の内端部に設けられた駆動歯車を腕時計ケース内に設けられた内転リングのラックに噛み合わせ、操作部材を回転操作させて駆動歯車を回転させた際に、その駆動歯車の回転に応じて内転リングが腕時計ケースの内周面に沿って回転移動するように構成された回転操作装置が知られている。
特開2010−139399号公報
このような回転操作装置は、腕時計ケースの貫通孔に円筒部材が取り付けられ、この円筒部材内に頭部を有する操作部材の軸部が回転可能に挿入され、この軸部の端部に駆動歯車が取り付けられ、この駆動歯車が腕時計ケースの内部に回転移動可能に配置された内転リングのラックに噛み合うように構成されている。
しかしながら、このような腕時計の回転操作装置では、操作部材の頭部を回転させて駆動歯車を回転させると、この駆動歯車の回転に伴って内転リングのラックが順次噛み合うことにより、内転リングを腕時計ケースの内周面に沿って回転移動させることができても、内転リングの回転に応じた操作感が得られないため、内転リングの回転位置を視認しなければ、内転リングの回転位置を確認することができないという不都合がある。
この発明が解決しようとする課題は、内転リングの回転位置を視認しなくても、操作部材の操作感によって確認することができる回転操作装置およびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、ケースの貫通孔に固定された円筒部材と、前記ケースの外部に位置する操作用の頭部およびこの頭部に連設されて前記円筒部材内に回転可能に挿入する軸部を有する操作部材と、前記操作部材の前記軸部の端部に取り付けられた駆動歯車と、前記ケースの内部に回転移動可能に配置され、かつ前記駆動歯車に向けて突出した状態で設けられて前記駆動歯車が噛み合うラックを有する内転リングと、前記軸部の中央部に配置され、前記操作部材と共に回転し、前記ケースの内部側面に第1の凹凸部を有する可動歯車と、前記可動歯車を前記ケースの内部側に付勢する付勢部材と、を備え、前記円筒部材は、前記第1の凹凸部に対応して設けられた第2の凹凸部を有することを特徴とする回転操作装置である。
この発明によれば、操作部材の頭部を回転させて内転リングをケースの内部で回転移動させる際に、第1の凹凸部と第2の凹凸部とを係脱可能に係合させることができると共に、第1の凹凸部と第2の凹凸部とが係合する際に、付勢部材の付勢力によって操作部材に操作感を付与することができる。これにより、内転リングの回転位置を視認しなくても、操作部材の操作感によって内転リングの回転位置を確認することができる。
この発明を腕時計に適用した第1実施形態において、一部を破断して示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計のA−A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図2に示された回転操作装置の要部を分解して示した拡大斜視図である。 図3に示された回転操作装置の拡大断面図である。 図2に示された回転操作装置における内転リングの回転見切り板を示した拡大正面図である。 図3に示された可動歯車の第1凹凸部と固定歯車の第2凹凸部とを示し、(a)は固定歯車の第2凹凸部を示した拡大図、(b)は可動歯車の第1凹凸部を示した拡大図である。 この発明を腕時計に適用した第2実施形態において、可動歯車の第1凹凸部と固定歯車の第2凹凸部とを示し、(a)は固定歯車の第2凹凸部を示した拡大図、(b)は可動歯車の第1凹凸部を示した拡大図である。 この発明を腕時計に適用した第3実施形態において、可動歯車の第1凹凸部と固定歯車の第2凹凸部とを示し、(a)は固定歯車の第2凹凸部を示した拡大図、(b)は可動歯車の第1凹凸部を示した拡大図である。 図8に示された第1凹凸部と第2凹凸部との各内周側山部の噛み合い高さと、第1凹凸部と第2凹凸部との各外周側山部の噛み合い高さと、を示した要部の拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図6を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、図2に示すように、上部側に位置する金属製の第1ケース2と下部側に位置する金属製の第2ケース3とで構成されている。
この腕時計ケース1の上部開口部、つまり第1ケース2の上部開口部には、図2に示すように、時計ガラス4がパッキン4aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の下部、つまり第2ケース3の下部には、裏蓋5が防水リング5aを介して取り付けられている。
また、この腕時計ケース1の内部、つまり第2ケース3の内部には、図2に示すように、時計モジュール6が設けられている。この時計モジュール6は、図示ないが、時刻などの情報を表示する表示部や、指針の運針により時刻を指示する時計ムーブメントなどの時計機能に必要な各種の部品を備えている。
この時計モジュール6と時計ガラス4との間に位置する腕時計ケース1における第1ケース2の内周面には、図2に示すように、見切り部材7および後述する内転リング11が設けられている。また、腕時計ケース1の3時側、4時側、および8時側に位置する各側部には、図1に示すように、スイッチ装置8がそれぞれ設けられており、この腕時計ケース1の2時側に位置する側部には、回転操作装置10が設けられている。
この回転操作装置10は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1の2時側に位置する側部にその内外に突出した状態で回転操作可能に設けられた操作部材12と、この操作部材12の内端部に取り付けられた駆動歯車13と、腕時計ケース1の第1ケース2の内周面に沿って回転する内転リング11と、第1ケース2の内周面に設けられて内転リング11を回転移動可能に保持するガイド保持部14と、を備えている。
この場合、腕時計ケース1の2時側に位置する側部には、図2に示すように、貫通孔1aが内部と外部とに貫通して設けられている。この貫通孔1a内には、円筒部材15が腕時計ケース1の内部と外部とに突出して設けられている。この円筒部材15は、貫通孔1a内に配置される小径筒部15aと、貫通孔1aから腕時計ケース1の外部に突出する大径筒部15bと、を有している。
この場合、小径筒部15aは、図2〜図4に示すように、その外径が貫通孔1aの内径とほぼ同じ大きさに形成され、軸方向の長さが貫通孔1aの軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。この小径筒部15aの内部には、小径の軸孔15cが貫通して設けられている。
また、大径筒部15bは、図2〜図4に示すように、その外径が小径筒部15aの外径よりも大きく、第2ケース3の上下方向の高さよりも少し小さく形成され、その軸方向の長さが小径筒部15aとほぼ同じ長さに形成されている。この大径筒部15bの内部には、その内径が小径筒部15aの外径よりも大きい大径の収納孔15dが設けられている。
操作部材12は、図1および図2に示すように、スイッチ操作を行うためのものであり、頭部16と、この頭部16に連設された軸部17と、を備えている。頭部16は、腕時計ケース1の外部に配置されている。軸部17は、円筒部材15の軸孔15cおよび収納孔15dに挿入されて腕時計ケース1の内部と外部とに突出し、この状態で円筒部材15内に回転可能で、かつスライド可能に取り付けられている。
この場合、操作部材12は、図2に示すように、その軸方向に押し出された第1の位置と、軸方向に押し込まれた第2の位置とに、回転可能な状態で、移動するように構成されている。すなわち、この操作部材12は、第1の位置に押し出された際に、軸部17の内端部が時計モジュール6の接点部(図示せず)から離れてスイッチをオフ状態にし、第2の位置に押し込まれた際に、軸部17の内端部が時計モジュール6の接点部を押してスイッチをオン状態にするように構成されている。
また、この操作部材12の頭部16は、図2〜図4に示すように、その内径が円筒部材15の大径筒部15bの外径とほぼ同じか、それよりも少し大きい円筒状に形成されている。この頭部16は、その内部における軸方向の長さが円筒部材15の大径筒部15bにおける軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
また、操作部材12の軸部17は、図2〜図4に示すように、ほぼ角棒状に形成され、その外径が円筒部材15の軸孔15cに内接する非円形のほぼ四角形状に形成されている。この軸部17の外周面には、円筒部材15の小径筒部15aの内周面に弾接して摺動する複数の防水リング20が設けられている。また、この軸部17における腕時計ケース1内に突出する内端部側(図2では左端部側)には、駆動歯車13がEリングなどの抜止め部材21によって取り付けられている。
この場合、抜止め部材21は、図2に示すように、軸部17の内端部(図2では左端部)に設けられた取付溝部17aに取り付けられて、駆動歯車13が軸部17から脱落するのを防ぐように構成されている。また、駆動歯車13は、その中心部にほぼ四角形状の軸孔22が設けられ、この軸孔22に操作部材12の軸部17がスライド可能に嵌合するように構成されている。
これにより、駆動歯車13は、図2に示すように、軸部17にスライド可能に取り付けられ、この状態で操作部材12と共に一体的に回転すると共に、操作部材12が第1の位置に押し出される際、また操作部材12が第2の位置に押し込まれる際に、軸部17の移動に対して相対的にスライドすることにより、常に同じ位置を維持するように構成されている。
この駆動歯車13は、図2に示すように、その外周部に等間隔で多数の歯部13aが設けられ、この駆動歯車13の上側に位置する歯部13aが腕時計ケース1内に設けられた内転リング11の後述するラック24に噛み合い、この状態で操作部材12の回転操作に伴って操作部材12と共に回転し、その回転に連動して内転リング11を駆動歯車13の回転方向と直交する方向である腕時計ケース1の内周面に沿って回転させるように構成されている。
一方、内転リング11は、図2に示すように、時計ガラス4を通してその上方向から見る状態で、腕時計ケース1の内周面に沿って回転するように構成されている。この場合、腕時計ケース1の第1ケース2の内周面には、内転リング11を回転移動可能に保持するガイド保持部14が第1ケース2内に向けて鍔状に突出して設けられている。
また、この内転リング11は、図2に示すように、第1ケース2のガイド保持部14上に回転移動可能に配置されるリング状の回転体25と、この回転体25上に設けられた回転見切り板26と、回転体25の下面に設けられて駆動歯車13が噛み合うラック24と、を備えている。回転体25は、平板状のリング部25aと、このリング部25aの外周部に起立して設けられた外周部25bと、を有している。
この回転体25は、図2に示すように、その外周部25bの上端部が時計ガラス4の下面に接触または接近した状態で配置されている。また、この回転体25は、その外周部25bの外周面が第1ケース2の内周面に接近した状態で配置されている。これにより、回転体25は、第1ケース2の内周面に沿って回転移動するように構成されている。
回転見切り板26は、図2に示すように、回転体25のリング部25a上に設けられている。この回転見切り板26は、その外周端が回転体25の外周部25bとほぼ同じ高さで、内周端が外周端よりも低く形成されている。これにより、回転見切り板26は、その上面が外周側から内周側に向けて次第に低くなる斜面26aに形成され、この斜面26aに、図5に示すように、方位(東西南北)を表す目盛マーク26bが例えば15度の角度で等間隔に表示された構成になっている。
ラック24は、図2に示すように、駆動歯車13の上部側に位置する歯部13aに対応する回転体25の下面に、その下側つまり駆動歯車13に向けて突出した状態で、回転体25の円周方向に沿ってリング状に設けられている。このラック24は、その円周方向に沿って多数の歯部が下側に突出して設けられ、これら多数の歯部に駆動歯車13の上部側に位置する歯部13aが順次噛み合うことにより、回転体25と共に回転移動するように構成されている。
この場合、第1ケース2のガイド保持部14の上面には、図2および図3に示すように、内転リング11のラック24が回転移動可能に挿入するガイド溝27が第1ケース2の内周面に沿ってリング状に形成されている。このガイド溝27は、その内部にラック24が回転移動可能に挿入されていることにより、ラック24および回転体25の径方向における位置を規制するように構成されている。
また、このガイド溝27は、図2に示すように、腕時計ケース1の2時側に位置する箇所が下側に開放され、この開放された箇所に駆動歯車13の上部側に位置する歯部13aが挿入されてラック24に噛み合うように構成されている。また、ガイド保持部14の内周面には、図2に示すように、見切り部材7が設けられている。この見切り部材7は、リング状に形成され、時計モジュール6の上部に設けられた文字板(図示せず)の外周縁を覆うように構成されている。
すなわち、この見切り部材7は、図2に示すように、その外周側の厚みが厚く、内周側に向けて次第に厚みが薄くなる傾斜面7aに形成されている。また、この見切り部材7は、その外周部がガイド保持部14の内周面に取り付けられた状態で、下面が文字板(図示せず)の外周縁における上面に接近すると共に、外周側の上面が内転リング11の回転見切り板26の内端下部に接近して配置されるように構成されている。
ところで、回転操作装置10は、図2〜図4に示すように、前述した円筒部材15、操作部材12、駆動歯車13、および内転リング11のほかに、操作部材12の軸部17の中央部に配置された可動歯車28と、この可動歯車28を腕時計ケース1の内部側に向けて付勢するばね部材29と、円筒部材15の大径筒部15b内に設けられた固定歯車30と、を備えている。
可動歯車28は、図2〜図4に示すように、円板状に形成されている。この可動歯車28は、その外径が円筒部材15の大径筒部15bにおける収納孔15dの内径よりも少し小さく形成されている。また、この可動歯車28の中心部には、操作部材12の軸部17が挿入する非円形状であるほぼ四角形状の挿入孔28aが設けられている。
これにより、可動歯車28は、図2〜図4に示すように、挿入孔28aに軸部17が挿入することにより、軸部17と共に一体的に回転すると共に、軸部17にその軸方向に沿ってスライドするように構成されている。また、この可動歯車28は、腕時計ケース1の内部側に位置する内面に第1凹凸部31が放射状に設けられた構成になっている。
一方、固定歯車30は、図2〜図4に示すように、可動歯車28と同じ大きさの円板状に形成されている。この固定歯車30は、その外径が、可動歯車28と同様、円筒部材15の大径筒部15bにおける収納孔15dの内径よりも少し小さく形成されている。また、この固定歯車30の中心部には、操作部材12の軸部17が回転自在に挿入する円形状の挿入孔30aが設けられている。
また、この固定歯車30は、図2〜図4に示すように、腕時計ケース1の内部側に位置する内面に設けられた回転止め用の突起部30bを備えている。この回転止め用の突起部30bは、円筒部材15の大径筒部15bにおける内部の側面に設けられた回転止め用の凹部15eに挿入することにより、円筒部材15の大径筒部15b内で固定歯車30が回転しないように構成されている。
さらに、この固定歯車30は、図2〜図4に示すように、腕時計ケース1の外部側に位置する外面、つまり可動歯車28に対面する外面に、第2凹凸部32が放射状に設けられた構成になっている。この第2凹凸部32は、可動歯車28の第1凹凸部31が係脱可能に係合するように構成されている。
ばね部材29は、図2〜図4に示すように、コイルばねであり、頭部16の内端面と可動歯車28の外端面との間に位置する軸部17の外周に配置され、この状態で外端部が頭部16の内端面に弾接し、内端部が可動歯車28の外端面に弾接するように構成されている。これにより、ばね部材29は、可動歯車28を固定歯車30に押し付ける方向に付勢すると共に、頭部16を腕時計ケース1の外部に向けて押し出す方向に付勢するように構成されている。
ところで、駆動歯車13と内転リング11のラック24とは、図2に示すように、操作部材12の頭部16の回転角度と内転リング11の回転角度とが同じ回転角度になるように構成されている。すなわち、これら駆動歯車13と内転リング11のラック24とは、操作部材12の頭部16を1回転させて駆動歯車13を1回転させた際に、内転リング11が1回転するように構成されている。
例えば、駆動歯車13と内転リング11のラック24とは、図2および図5に示すように、操作部材12の頭部16を15度回転させた際に、駆動歯車13が15度回転し、この駆動歯車13の回転に伴って内転リング11が15度回転し、この内転リング11の回転見切り板26の目盛マーク26bが1目盛ずれるように構成されている。
これに伴って、可動歯車28の第1凹凸部31と固定歯車30の第2凹凸部32とは、図5および図6に示すように、操作部材12の頭部16を15度回転させた際に、固定歯車30に対して可動歯車28が15度回転して、第1凹凸部31と第2凹凸部32とが係脱可能に係合することにより、内転リング11の回転見切り板26が目盛マーク26bの1目盛分ずれるように構成されている。
すなわち、第1凹凸部31は、図6(b)に示すように、複数の溝部31aと複数の山部31bとを有し、これらが可動歯車28の内側面の全面に亘って15度の角度間隔で放射状に交互に配列されている。同様に、第2凹凸部32は、図6(a)に示すように、複数の溝部32aと複数の山部32bとを有し、これらが固定歯車30の外側面の全面に亘って15度の角度間隔で放射状に交互に配列されている。
これにより、第1凹凸部31と第2凹凸部32とは、図2に示すように、ばね部材29のばね力によって互いに押し付けられた際に、図6(a)および図6(b)に示すように、第1凹凸部31の山部31bが第2凹凸部32の溝部32aに係合すると共に、第2凹凸部32の山部32bが第1凹凸部31の溝部31aに係合するように構成されている。
また、これら第1凹凸部31と第2凹凸部32とは、図6(a)および図6(b)に示すように、可動歯車28が操作部材12と共に回転する際に、ばね部材29のばね力に抗して第1凹凸部31の山部31bが第2凹凸部32の山部32bを乗り越えて隣接する第2凹凸部32の溝部32aに係合すると共に、第2凹凸部32の山部32bが第1凹凸部31の山部31bを相対的に乗り越えて隣接する第1凹凸部31の溝部31aに係合するように構成されている。
この場合、これら第1凹凸部31と第2凹凸部32とは、図2および図6に示すように、第1凹凸部31の山部31bが第2凹凸部32の山部32bを乗り越えて隣接する溝部32aに係合すると共に、第2凹凸部32の山部32bが第1凹凸部31の山部31bを相対的に乗り越えて隣接する溝部31aに係合する際に、ばね部材29のばね力によってクリック感を操作部材12に操作感として付与するように構成されている。
これにより、この回転操作装置10は、図2〜図6に示すように、操作部材12の頭部16を回転させて内転リング11を回転させる際に、頭部16を15度回転させて駆動歯車13を15度回転させると、これに伴って内転リング11が15度回転し、この内転リング11の回転見切り板26が目盛マーク26bの1目盛だけ回転し、目盛マーク26bが1目盛ずれると共に、この目盛マーク26bが1目盛ずれる毎にクリック感が操作部材12に操作感として付与されるように構成されている。
次に、この腕時計における回転操作装置10の作用について説明する。
通常は、図2に示すように、腕時計ケース1の貫通孔1a内に固定された円筒部材15内に回転可能でかつスライド可能に設けられた操作部材12が、ばね部材29のばね力によって腕時計ケース1の外部に向けて押し出される方向、つまり操作部材12の第1の位置に付勢されている。このときには、ばね部材29のばね力によって可動歯車28が固定歯車30に押し付けられることにより、可動歯車28の第1凹凸部31と固定歯車30の第2凹凸部32とが係合した状態になる。
この状態では、操作部材12の頭部16と軸部17とが第1の位置に押し出されて、操作部材12の軸部17の内端部に設けられた抜止め部材21が駆動歯車13の内側面に当接して、駆動歯車13を円筒部材15の内端部に押し付ける。このため、操作部材12の軸部17の内端部が腕時計ケース1内に配置された時計モジュール6の接点部(図示せず)から離れた位置に配置される。これにより、時計モジュール6のスイッチがオフ状態になる。
また、操作部材12の頭部16をばね部材29のばね力に抗して押圧すると、図2に示すように、可動歯車28が固定歯車30に押し付けられて、可動歯車28の第1凹凸部31と固定歯車30の第2凹凸部32とが係合した状態で、操作部材12の頭部16と軸部17とが第2の位置に押し込まれる。
この状態では、頭部16が円筒部材15の大径筒部15bの外周を覆って腕時計ケース1の外面に接近し、軸部17の内端部の抜止め部材21が駆動歯車13の内側面から離れ、軸部17の内端部が腕時計ケース1内の時計モジュール6の接点部(図示せず)を押してスイッチをオン状態にする。
このように、操作部材12がばね部材29のばね力によって押し出された第1の位置に配置されていても、また操作部材12がばね部材29のばね力に抗して押し込まれた第2の位置に配置されていても、操作部材12の軸部17の移動に対して駆動歯車13が相対的にスライドすることにより、駆動歯車13は腕時計ケース1内の内転リング11のラック24に噛み合った状態を維持する。
一方、この腕時計において内転リング11を回転させて、内転リング11の回転見切り板26に表示された方位の目盛マーク26bを選択して指定する場合には、図1および図2に示すように、操作部材12の頭部16を回転操作する。すると、操作部材12の軸部17が回転し、この軸部17の回転に伴って駆動歯車13が回転し、この駆動歯車13の回転に応じて内転リング11が腕時計ケース1の内周面に沿って回転移動する。
この場合には、操作部材12の内端部に設けられたほぼ角棒状の軸部17が、駆動歯車13の中心に設けられた角孔状の軸孔22に挿入されているので、操作部材12の軸部17が回転すると、その軸部17の回転と共に駆動歯車13が回転する。このときには、駆動歯車13の上部側に位置する歯部13aが腕時計ケース1内の内転リング11のラック24に噛み合っているので、駆動歯車13の回転に伴って内転リング11が腕時計ケース1の内周面に沿って回転移動する。
また、このときには、図2に示すように、内転リング11の回転体25が腕時計ケース1のガイド保持部14上に回転移動可能に配置され、ラック24がガイド保持部14のガイド溝27内に回転移動可能に配置されているので、内転リング11の回転体25およびラック24の径方向の位置が規制されている。このため、内転リング11の回転体25およびラック24は、その径方向におけるガタつきや遊びが小さく抑えられているので、内転リング11が腕時計ケース1の内周面に沿って円滑に回転移動する。
このように、操作部材12の頭部16が回転する際には、固定歯車30が円筒部材15の大径筒部15b内に固定された状態で、可動歯車28が操作部材12と共に回転する。すなわち、操作部材12の頭部16が15度回転すると、ばね部材29のばね力に抗して可動歯車28が操作部材12の軸方向にスライドして、可動歯車28の第1凹凸部31の山部31bが固定歯車30の第2凹凸部32の山部32bを乗り越える。
このときには、操作部材12の頭部16が15度回転すると、ばね部材29のばね力に抗して可動歯車28が操作部材12の軸方向にスライドしながら、可動歯車28の第1凹凸部31の山部31bが固定歯車30の第2凹凸部32の山部32bを乗り越えて隣接する第2凹凸部32の溝部32aに係合する。これと同時に、固定歯車30の第2凹凸部32の山部32bが可動歯車28の第1凹凸部31の山部31bを相対的に乗り越えて隣接する第1凹凸部31の溝部31aに係合する。
このように、第1凹凸部31の山部31bが第2凹凸部32の山部32bを乗り越えて隣接する溝部32aに係合すると共に、第2凹凸部32の山部32bが第1凹凸部31の山部31bを相対的に乗り越えて隣接する溝部31aに係合する際には、ばね部材29のばね力によって操作部材12にクリック感が操作感として付与される。
このため、操作部材12の頭部16を回転させて内転リング11を回転させる際には、頭部16を15度回転させて駆動歯車13を15度回転させると、これに伴って内転リング11が15度回転し、この内転リング11の回転見切り板26が目盛マーク26bの1目盛だけ回転して、目盛マーク26bが1目盛ずれると共に、この目盛マーク26bが1目盛ずれる毎に、第1凹凸部31と第2凹凸部32との係合動作によってクリック感が操作部材12に操作感として付与される。
これにより、内転リング11の回転見切り板26を視認してなくても、内転リング11の回転量および回転位置を、第1凹凸部31と第2凹凸部32との係合動作によるクリック感である操作部材12の操作感によって確認することができる。このため、内転リング11の回転見切り板26に表示された方位の目盛マーク26bを正確にかつ良好に選択して指定することができる。
このように、この腕時計の回転操作装置10によれば、腕時計ケース1の貫通孔1aに固定された円筒部材15と、頭部16およびこの頭部16に連設されて円筒部材15内に回転可能に挿入する軸部17を有する操作部材12と、この操作部材12の軸部17の端部に取り付けられた駆動歯車13と、腕時計ケース1の内部に回転移動可能に配置され、かつ駆動歯車13が噛み合うラック24を有する内転リング11と、軸部17の中央部に配置され、操作部材12と共に回転し、かつ腕時計ケース1の内部側面に第1凹凸部31を有する可動歯車28と、この可動歯車28を腕時計ケース1の内部側に付勢するばね部材29と、を備え、円筒部材15が第1係合部に対応する第2凹凸部32を有しているので、内転リング11の回転位置を視認しなくても、操作感によって確認できる。
すなわち、この腕時計の回転操作装置10では、操作部材12の頭部16を回転させて、駆動歯車13が内転リング11を腕時計ケース1の内周面に沿って回転移動させる際に、第1凹凸部31と第2凹凸部32とを係脱可能に係合させることができると共に、第1凹凸部31と第2凹凸部32とが係合する際に、ばね部材29のばね力によって操作部材12にクリック感を操作感として付与することができる。これにより、内転リング11の回転位置を視認しなくても、操作部材12の操作感によって内転リング11の回転量および回転位置を確認することができる。
この場合、第2凹凸部32は、円筒部材15内に固定された固定歯車30に、第1凹凸部31と対応して設けられていることにより、第2凹凸部32を円筒部材15に形成する必要がないので、円筒部材15の構造を簡素化することができると共に、第2凹凸部32の形状が複雑であっても、第2凹凸部32を固定歯車30に容易に設けることができるので、第2凹凸部32を正確にかつ良好に第1凹凸部31に係脱可能に係合させることができる。
また、この固定歯車30は、腕時計ケース1の内部側に向けて突出する回転止め用の突起部30bを有し、この回転止め用の突起部30bを円筒部材15の大径筒部15bにおける内部の側面に設けられた回転止め用の凹部15eに挿入させることにより、簡単な構造で、円筒部材15に対する固定歯車30の回転を容易にかつ確実に阻止することができ、この状態でばね部材29のばね力によって固定歯車30が円筒部材15に押し付けられるので、固定歯車30を円筒部材15に対して確実に固定することができる。
この場合、この回転操作装置10では、第1凹凸部31と第2凹凸部32とが内転リング11の回転角度と関連する角度で設けられていることにより、操作部材12の頭部16を回転させて内転リング11を回転させる際に、頭部16を所定角度回転させると、これに連動して駆動歯車13が内転リング11を所定角度回転させることができると共に、内転リング11が所定角度回転する毎に、第1凹凸部31と第2凹凸部32との係合動作によるクリック感を、操作部材12に確実にかつ良好に操作感として付与することができる。
すなわち、この回転操作装置10では、第1凹凸部31と第2凹凸部32とが、予め定められた角度で等間隔に複数設けられていることにより、操作部材12の頭部16を第1凹凸部31と第2凹凸部32との各角度と同じ角度で回転させると、ばね部材29のばね力によって第1凹凸部31と第2凹凸部32とを係脱可能に係合させることができ、これにより操作部材12の頭部16を第1凹凸部31と第2凹凸部32との各角度と同じ角度で回転させる毎に、クリック感を操作部材12に操作感として付与することができる。
この場合、第1凹凸部31と第2凹凸部32とは、それぞれ複数の溝部31a、32aと複数の山部31b、32bとを有し、これらが15度の角度間隔で交互に放射状に配列されていることにより、ばね部材29のばね力によって互いに押し付けられた際に、第1凹凸部31の山部31bを第2凹凸部32の溝部32aに確実にかつ良好に係合させることができると共に、第2凹凸部32の山部32bを第1凹凸部31の溝部31aに確実にかつ良好に係合させることができる。
また、これら第1凹凸部31と第2凹凸部32とは、可動歯車28が操作部材12と共に15度回転する際に、ばね部材29のばね力に抗して第1凹凸部31の山部31bが第2凹凸部32の山部32bを乗り越えた後に、隣接する第2凹凸部32の溝部32aに第1凹凸部31の山部31bを係合させることができる共に、第2凹凸部32の山部32bが第1凹凸部31の山部31bを相対的に乗り越えた後に、隣接する第1凹凸部31の溝部31aに第2凹凸部32の山部32bを係合させることができる。
このため、第1凹凸部31と第2凹凸部32とは、第1凹凸部31の山部31bが第2凹凸部32の山部32bを乗り越えて隣接する溝部32aに係合すると共に、第2凹凸部32の山部32bが第1凹凸部31の山部31bを相対的に乗り越えて隣接する溝部31aに係合する際に、ばね部材29のばね力によってクリック感を確実にかつ良好に操作部材12に操作感として付与することができる。
これにより、この回転操作装置10では、操作部材12の頭部16を回転させて、駆動歯車13が内転リング11を回転させる際に、頭部16を15度回転させると、これに伴って内転リング11を15度回転させることができ、この内転リング11の回転見切り板26を目盛マーク26bの1目盛だけ回転させ、この目盛マーク26bを確実にかつ良好に1目盛ずらすことができる。
また、この回転操作装置10では、頭部16を15度ずつ回転させて、駆動歯車13が内転リング11を15度ずつ回転させ、この内転リング11の目盛マーク26bが1目盛ずれる毎に、第1凹凸部31と第2凹凸部32との係合動作によるクリック感を、操作部材12に確実にかつ良好に操作感として付与することができ、これにより内転リング11の回転位置を視認しなくても、操作部材12の操作感によって内転リング11の回転量および回転位置を確認することができる。
(第2実施形態)
次に、図7(a)および図7(b)を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計の回転操作装置10は、図7(a)および図7(b)に示すように、可動歯車28の第1凹凸部35と固定歯車30の第2凹凸部36とが、第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
すなわち、可動歯車28の第1凹凸部35と固定歯車30の第2凹凸部36とは、図7(a)および図7(b)に示すように、操作部材12の頭部16を90度回転させた際に、固定歯車30に対して可動歯車28が90度回転して、第1凹凸部35と第2凹凸部36とが係脱可能に係合することにより、内転リング11の回転見切り板26を目盛マーク26bの6目盛分(90度)ずらすように構成されている。
この場合、第1凹凸部35は、図7(b)に示すように、複数の溝部35aと複数の山部35bとを有し、これらが可動歯車28の内側面に90度の角度間隔で放射状に配列されている。同様に、第2凹凸部36は、図7(a)に示すように、複数の溝部36aと複数の山部36bとを有し、これらが固定歯車30の外側面に90度の角度間隔で放射状に配列されている。
すなわち、第2凹凸部36は、図7(a)に示すように、山部36bが90度の角度間隔で放射状に設けられ、この山部36bの各両側に溝部36aがそれぞれ放射状に設けられた構成になっている。これにより、第2凹凸部36は、複数の山部36bが90度の角度間隔ごとに1個ずつ放射状に形成され、複数の溝部37bが90度の角度間隔ごとに各山部36bの両側にそれぞれ2個ずつ放射状に形成された構成になっている。
一方、第1凹凸部35は、図7(b)に示すように、複数の溝部35aのうち、基準位置の溝部35aが90度の角度間隔で放射状に設けられ、この基準位置の溝部35aの各両側に山部35bがそれぞれ放射状に設けられ、これら各山部35bの両側にそれぞれ溝部35aが放射状に設けられた構成になっている。これにより、第1凹凸部35は、複数の溝部35aが90度の角度間隔ごとに3個ずつ放射状に形成され、複数の山部38aが90度の角度間隔ごとに2個ずつ放射状に形成された構成になっている。
このため、第1凹凸部35と第2凹凸部36とは、図7(a)および図7(b)に示すように、互いに対応した基準位置の状態で、ばね部材29のばね力によって互いに押し付けられた際に、第1凹凸部35の山部35b間に位置する基準位置の溝部35aに第2凹凸部36の山部36bが係合するように構成されている。
また、これら第1凹凸部35と第2凹凸部36とは、図7(a)および図7(b)に示すように、可動歯車28が操作部材12と共に回転する際に、ばね部材29のばね力に抗して第1凹凸部35の山部35b間に位置する基準位置の溝部35aに係合している第2凹凸部36の山部36bが、第1凹凸部35の山部35bを相対的に乗り越えることにより、第1凹凸部35の山部35bが第2凹凸部36の山部36bに対して自由状態になるように構成されている。
この場合、これら第1凹凸部35と第2凹凸部36とは、図7(a)および図7(b)に示すように、第2凹凸部36の山部36bが第1凹凸部35の山部35bを相対的に乗り越えて、第1凹凸部35の山部35bが第2凹凸部36の山部36bに対して自由状態になる際に、ばね部材29のばね力によってクリック感を操作部材12に操作感として付与するように構成されている。
これにより、この回転操作装置10は、第1実施形態と同様、操作部材12の頭部16を回転させて、駆動歯車13が内転リング11を回転させる際に、頭部16を90度回転させると、これに伴って内転リング11が90度回転し、この内転リング11の回転見切り板26が90度回転することにより、方位の目盛マーク26bが6目盛分(90度)だけずれると共に、この目盛マーク26bが6目盛(90度)ずれる毎に、第1凹凸部31と第2凹凸部32との係合動作によるクリック感が、操作部材12に操作感として付与されるように構成されている。
このような腕時計の回転操作装置10では、可動歯車28の第1凹凸部35と固定歯車30の第2凹凸部36とが、それぞれ複数の溝部35a、36aと複数の山部35b、36bとを有し、これらが90度の角度間隔で放射状に配列されていることにより、第1実施形態と同様、ばね部材29のばね力によって互いに押し付けられた際に、第2凹凸部36の山部36bを第1凹凸部35の山部35b間に位置する溝部35aに係合させることができる。
また、これら第1凹凸部35と第2凹凸部36とは、可動歯車28が操作部材12と共に回転する際に、ばね部材29のばね力に抗して第1凹凸部35の山部35b間に位置する基準位置の溝部35aに係合している第2凹凸部36の山部36bが、第1凹凸部35の山部35bを相対的に乗り越えることにより、第1凹凸部35の山部35bを第2凹凸部36の山部36bに対して自由状態にさせることができる。
また、第1凹凸部35と第2凹凸部36とは、第1凹凸部35の山部35b間に位置する基準位置の溝部35aに係合している第2凹凸部36の山部36bが第1凹凸部35の山部35bを相対的に乗り越えて、第1凹凸部35の山部35bを第2凹凸部36の山部36bに対して自由状態にさせる際に、第1実施形態と同様、ばね部材29のばね力によってクリック感を確実にかつ良好に操作部材12に操作感として付与することができる。
このため、この回転操作装置10においても、操作部材12の頭部16を回転させて、駆動歯車13が内転リング11を回転させる際に、頭部16を90度回転させると、これに伴って内転リング11を90度回転させることができ、この内転リング11の回転見切り板26を目盛マーク26bの6目盛分(90度)だけ回転させ、目盛マーク26bを確実にかつ良好に6目盛ずらすことができる。
また、この回転操作装置10では、頭部16を90度ずつ回転させて、内転リング11の目盛マーク26bを6目盛(90度)ずらす毎に、第1実施形態と同様、第1凹凸部35と第2凹凸部36との係合動作によるクリック感を、操作部材12に確実にかつ良好に操作感として付与することができ、これにより内転リング11の回転位置を視認しなくても、操作部材12の操作感によって内転リング11の回転量および回転位置を確認することができる。
(第3実施形態)
次に、図8および図9を参照して、この発明を腕時計に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計の回転操作装置10は、図8および図9に示すように、可動歯車28の第1凹凸部40と固定歯車30の第2凹凸部41とが、第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
この場合、可動歯車28の第1凹凸部40と固定歯車30の第2凹凸部41とは、図8および図9に示すように、操作部材12の頭部16を所定角度回転させた際に、固定歯車30に対して可動歯車28が頭部16と同じ角度回転して、第1凹凸部40と第2凹凸部41とが係脱可能に係合するように構成になっている。また、これら第1凹凸部40と第2凹凸部41とは、可動歯車28と固定歯車30との各回転中心部側とその各外周部側とで、それぞれ凹凸高さ、つまり噛み合い深さが異なった構成になっている。
すなわち、固定歯車30の第2凹凸部41は、図8(a)に示すように、固定歯車30の回転中心部側に複数の内周側溝部44aと複数の内周側山部44bとが設けられ、その外周部側に複数の外周側溝部45aと複数の外周側山部45bとが設けられた構成になっている。この固定歯車30の第2凹凸部41における回転中心部側に位置する複数の内周側溝部44aと複数の内周側山部44bとは、15度の角度間隔で放射状に交互に配列されている。
また、この固定歯車30の第2凹凸部41における外周部側に位置する複数の外周側溝部45aと複数の外周側山部45bとは、図8(a)に示すように、90度の角度間隔で放射状に配列されている。すなわち、外周部側の複数の外周側山部45bは、90度の角度間隔で4箇所に設けられている。複数の外周側溝部45aは、複数の外周側山部45bの各両側にそれぞれ放射状に設けられている。
これに伴って、固定歯車30の外周部側に位置する複数の外周側山部45bは、図8(a)に示すように、その稜線が回転中心部側に位置する複数の内周側山部44bの稜線と放射方向に一致するように構成されている。同様に、固定歯車30の外周部側に位置する複数の外周側溝部45aは、その谷底が回転中心部側に位置する複数の内周側溝部44aの谷底と放射方向に一致するように構成されている。
この場合、外周部側の複数の外周側山部45bは、図9に示すように、その稜線の高さつまり突出高さが回転中心部側の複数の内周側山部44bの稜線の高さよりも高く形成されている。同様に、外周部側の複数の外周側溝部45aは、その谷底の深さつまり噛み合い深さが回転中心部側の複数の内周側溝部44aの谷底の深さよりも深く形成されている。
一方、可動歯車28の第1凹凸部40は、図8(b)に示すように、可動歯車28の回転中心部側に複数の内周側溝部42aと複数の内周側山部42bとが設けられ、その外周部側に複数の外周側溝部43aと複数の外周側山部43bとが設けられた構成になっている。この場合、可動歯車28の第1凹凸部40における回転中心部側に位置する複数の内周側溝部42aと複数の内周側山部42bとは、15度の角度間隔で放射状に交互に配列されている。
また、可動歯車28の第1凹凸部40における外周部側に位置する複数の外周側溝部43aと複数の外周側山部43bとは、図8(b)に示すように、90度の角度間隔で放射状に配列されている。すなわち、外周部側の複数の外周側溝部43aのうち、基準位置の外周側溝部43aは、90度の角度間隔で4箇所に放射状に設けられている。複数の外周側山部43bは、4箇所の基準位置の外周側溝部43aの各両側にそれぞれ放射状に設けられている。
このため、外周部側の基準位置以外の複数の外周側溝部43aは、図8(b)に示すように、複数の外周側山部43bの各両側にそれぞれ放射状に設けられている。これにより、第1凹凸部40における複数の外周側溝部43aは、90度の角度間隔ごとに3個ずつ放射状に形成されており、複数の外周側山部43bは、90度の角度間隔ごとに2個ずつ放射状に形成されている。
また、可動歯車28の外周部側に位置する複数の外周側山部43bは、図8(b)に示すように、その各稜線が回転中心部側に位置する複数の内周側山部42bの稜線と放射方向に一致するように構成されている。同様に、可動歯車28の外周部側に位置する複数の外周側溝部43aは、その各谷底が回転中心部側に位置する複数の内周側溝部42aの谷底と放射方向に一致するように構成されている。
この場合、可動歯車28の外周部側の複数の外周側山部43bは、図9に示すように、その稜線の高さつまり突出高さが回転中心部側の複数の内周側山部42bの稜線の高さよりも高く形成されている。同様に、可動歯車28の外周部側の複数の外周側溝部43aは、その谷底の深さつまり噛み合い深さが回転中心部側の複数の内周側溝部42aの谷底の深さよりも深く形成されている。
これにより、第1凹凸部40と第2凹凸部41とは、図8および図9に示すように、基準位置において、ばね部材29のばね力によって互いに押し付けられた際に、第1凹凸部40の内周側溝部42aが第2凹凸部41の内周側山部44bに係合すると共に、第2凹凸部41の外周側山部45bが第1凹凸部40の外周側山部43b間に位置する基準位置の外周側溝部43aに係合するように構成されている。
また、これら第1凹凸部40と第2凹凸部41とは、図8(a)および図8(b)に示すように、可動歯車28が操作部材12と共に回転する際に、ばね部材29のばね力に抗して第1凹凸部40の内周側山部42bと外周側山部43bとが第2凹凸部41の内周側山部44bと外周側山部45bとを乗り越えると、第1凹凸部40の内周側山部42bが隣接する第2凹凸部41の内周側溝部44aに係合し、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側山部45bに対して自由状態になるように構成されている。
この場合、これら第1凹凸部40と第2凹凸部41とは、図8および図9に示すように、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側山部45bを乗り越える際におけるばね部材29のばね力によって発生するクリック感が、第1凹凸部40の内周側山部42bが第2凹凸部41の内周側山部44bを乗り越える際におけるばね部材29のばね力によって発生するクリック感よりも大きく、この大きなクリック感が操作部材12に操作感として付与されるように構成されている。
また、第1凹凸部40と第2凹凸部41とは、図8および図9に示すように、第1凹凸部40の内周側溝部42aが第2凹凸部41の内周側溝部44aに係合し、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側山部45bに対して自由状態のときに、可動歯車28が操作部材12と共に15度回転すると、第1凹凸部40の内周側山部42bが第2凹凸部41の内周側山部44bを乗り越える際におけるばね部材29のばね力によって発生するクリック感が、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側山部45bを乗り越える際のクリック感よりも小さくなるように構成されている。
次に、このような腕時計の回転操作装置10の作用について説明する。
この回転操作装置10の操作部材12を操作する際には、第1凹凸部40と第2凹凸部41とがばね部材29のばね力によって互いに押し付けられている。この場合には、第1凹凸部40の内周側溝部42aに第2凹凸部41の内周側山部44bが係合し、第1凹凸部40の外周側山部43b間に位置する基準位置の外周側溝部43aに第2凹凸部41の外周側山部45bが係合している状態が基準位置となる。
この状態で、操作部材12の頭部16を15度回転させると、ばね部材29のばね力に抗して第1凹凸部40の内周側山部42bと外周側山部43bとが第2凹凸部41の内周側山部44bと外周側山部45bとを乗り越え、第1凹凸部40の内周側山部42bが隣接する第2凹凸部41の内周側溝部44aに係合し、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側山部45bに対して自由状態になる。
このときには、第1凹凸部40の外周側山部43bと第2凹凸部41の外周側山部45bとの各稜線の高さつまり各突出高さが、第1凹凸部40の内周側山部42bと第2凹凸部41の内周側山部44bとの各稜線の高さつまり各突出高さよりも高い。このため、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側山部45bを乗り越える際に発生するクリック感が、第1凹凸部40の内周側山部42bが第2凹凸部41の内周側山部44bを乗り越える際に発生するクリック感よりも大きい。
また、操作部材12の頭部16を15度以上で90度未満の角度で回転させた際には、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側溝部45aに噛み合わず、自由状態になっており、また第2凹凸部41の外周側山部45bが第1凹凸部40の外周側溝部43aに噛み合わず、自由状態になっている。このため、第1凹凸部40の内周側山部42bが第2凹凸部41の内周側山部44bを乗り越えると共に、第2凹凸部41の内周側山部44bが第1凹凸部40の内周側山部42bを相対的に乗り越える。
このときには、第1凹凸部40の内周側山部42bと第2凹凸部41の内周側山部44bとの各稜線の高さつまり各突出高さが、第1凹凸部40の外周側山部43bと第2凹凸部41の外周側山部45bとの各稜線の高さつまり各突出高さよりも低い。このため、第1凹凸部40の内周側山部42bが第2凹凸部41の内周側山部44bを乗り越え際に発生するクリック感が、第1凹凸部40の外周側山部43bが第2凹凸部41の外周側山部45bを乗り越える際に発生するクリック感よりも小さい。
これにより、操作部材12の頭部16を回転させて、駆動歯車13が内転リング11を回転させる際に、頭部16を15度ずつ回転させると、これに伴って内転リング11が15度ずつ回転し、この内転リング11の回転見切り板26が15度ずつ回転し、方位の目盛マーク26bが1目盛ずつずれると共に、この目盛マーク26bが1目盛ずつずれる毎に小さなクリック感が操作部材12に操作感として付与される。
また、操作部材12の頭部16を回転させて、駆動歯車13が内転リング11を回転させる際に、頭部16を90度ずつ回転させると、これに伴って内転リング11が90度ずつ回転し、この内転リング11の回転見切り板26が90度ずつ回転し、方位の目盛マーク26bが6目盛(90度)ずつずれると共に、この目盛マーク26bが6目盛(90度)ずつずれる毎に大きなクリック感が操作部材12に操作感として付与される。
このように、この腕時計の回転操作装置10によれば、可動歯車28の第1凹凸部40と固定歯車30の第2凹凸部41との各凹凸高さがそれぞれ回転中心部側とその外周部側とで異なった構成であるから、操作部材12の頭部16を回転させて内転リング11を回転させる際に、頭部16の回転角度によって大きなクリック感と小さなクリック感とを操作部材12に操作感として付与することができる。
すなわち、可動歯車28の第1凹凸部40は、その回転中心部側に内周側溝部42aと内周側山部42bとが設けられ、その外周部側に外周側溝部43aと外周側山部43bとが設けられ、これら外周側山部43bの稜線の高さが内周側山部42bの稜線の高さよりも高く形成されており、固定歯車30の第2凹凸部41は、その回転中心部側に内周側溝部44aと内周側山部44bとが設けられ、その外周部側に外周側溝部45aと外周側山部45bとが設けられ、これら外周側山部45bの稜線の高さが内周側山部44bの稜線の高さよりも高く形成されていることにより、頭部16の回転角度によって大きなクリック感と小さなクリック感とを操作部材12に操作感として付与することができる。
この場合、第1凹凸部40と第2凹凸部41とは、これらの各内周側溝部42a、44aおよび内周側山部42b、44bとが15度の角度間隔で形成されており、各外周側溝部43a、45aおよび外周側山部43b、45bとが90度の角度間隔で形成されていることにより、頭部16を90度回転させる毎に大きなクリック感を操作部材12に操作感として付与することができると共に、頭部16を15度回転させる毎に小さなクリック感を操作部材12に操作感として付与することができる。
このため、この回転操作装置10では、操作部材12の頭部16を回転させて、駆動歯車13が内転リング11を回転させる際に、頭部16を15度ずつ回転させると、これに伴って内転リング11が15度回転し、この内転リング11の回転見切り板26が目盛マーク26bの1目盛だけ回転し、目盛マーク26bを確実にかつ良好に1目盛ずらすことができると共に、この目盛マーク26bが1目盛ずれる毎に小さなクリック感を操作部材12に確実にかつ良好に操作感として付与することができ、これにより内転リング11の回転位置を視認しなくても、操作部材12の操作感によって内転リング11の15度ずつの回転量および回転位置を確認することができる。
また、この回転操作装置10では、頭部16を15度ずつ回転させて90度回転させると、これに伴って内転リング11が90度回転し、この内転リング11の回転見切り板26が目盛マーク26bの6目盛分(90度)だけ回転し、目盛マーク26bを確実にかつ良好に6目盛分(90度)ずらすことができると共に、この目盛マーク26bが6目盛分(90度)ずれる毎に、大きなクリック感を操作部材12に操作感として付与することができるので、内転リング11の回転位置を視認しなくても、操作部材12の操作感によって内転リング11の90度の回転量および90度の回転位置を確認することができる。
なお、上述した第1〜第3の実施形態では、内転リング11の回転見切り板26に方位を示す目盛マーク26bが表示された構成である場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば、時間計測の目盛が表示された計測回転板、あるいは目盛機能を有しない回転板などであっても良い。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、第1凹凸部31、35、40と第2凹凸部32、36、41とを15度と90度との角度間隔で互いに係合するように構成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば1度〜360度のうちの整数の角度でも良く、また360度の最大公約数の角度であっても良い。要は、内転リング11の表示目盛と関連する角度であれば、必ずしも整数である必要はなく、小数点を含む角度であっても良い。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、第1凹凸部31、35、40と第2凹凸部32、36、41との両方に、複数の溝部と複数の山部とを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば第1凹凸部31、35、40と第2凹凸部32、36、41とのうち、いずれか一方に複数の溝部と複数の山部とを15度または90度の角度間隔で設け、他方には基準となる1つの山部およびその両側の溝部のみを設けた構成であっても良い。
さらに、上述した第1〜第3の実施形態では、第1凹凸部31、35、40と第2凹凸部32、36、41とを複数の溝部と複数の山部とで構成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば可動歯車28と固定歯車30とのそれぞれ1箇所の基準位置のみに溝部と山部とを設けた構成であっても良い。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、第2凹凸部32、36、41を円筒部材15内に固定される固定歯車30に設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば円筒部材15の大径筒部15bにおける内部の側面に直接第2凹凸部を形成した構成であっても良い。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、操作部材12の頭部16を1回転させた際に、内転リング11が1回転するように構成されている場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば操作部材12の頭部16を複数回転(例えば2回転以上)させた際、または頭部16を1回転以下(例えば半回転、1/4回転)で回転させた際に、内転リング11が1回転するように構成しても良い。
さらに、上述した実施形態およびその各変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、携帯電話機や携帯情報端末機などの電子機器にも適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、ケースの貫通孔に固定された円筒部材と、前記ケースの外部に位置する操作用の頭部およびこの頭部に連設されて前記円筒部材内に回転可能に挿入する軸部を有する操作部材と、前記操作部材の前記軸部の端部に取り付けられた駆動歯車と、前記ケースの内部に回転移動可能に配置され、かつ前記駆動歯車に向けて突出した状態で設けられて前記駆動歯車が噛み合うラックを有する内転リングと、前記軸部の中央部に配置され、前記操作部材と共に回転し、前記ケースの内部側面に第1の凹凸部を有する可動歯車と、前記可動歯車を前記ケースの内部側に付勢する付勢部材と、を備え、前記円筒部材は、前記第1の凹凸部に対応して設けられた第2の凹凸部を有することを特徴とする回転操作装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転操作装置において、前記第2の凹凸部は、前記円筒部材内に固定された固定歯車に、前記第1の凹凸部と対応して設けられていることを特徴とする回転操作装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とは、前記内転リングの回転角度と関連する角度で設けられていることを特徴とする回転操作装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とは、前記可動歯車と前記円筒部材との対向面における予め定められた基準位置に設けられて互いに係脱可能に係合することを特徴とする回転操作装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とのうち、少なくとも一方は、予め定められた角度で等間隔に複数設けられていることを特徴とする回転操作装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の回転操作装置において、前記予め定められた角度は、1度〜360度のうちの整数の角度、または360度の最大公約数の角度に設定されていることを特徴とする回転操作装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とは、前記可動歯車と前記円筒部材との各中心部側とその各外周部側とで凹凸高さが異なっていることを特徴とする回転操作装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載された回転操作装置を備えていることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
1a 貫通孔
6 時計モジュール
10 回転操作装置
11 内転リング
12 操作部材
13 駆動歯車
15 円筒部材
16 頭部
17 軸部
24 ラック
26 回転見切り板
26a 斜面
26b 目盛
27 ガイド溝
28 可動歯車
29 ばね部材
30 固定歯車
31、35、40 第1凹凸部
32、36、41 第2凹凸部
31a、32a、35a、36a 溝部
31b、32b、35b、36b 山部
42a、44a 内周側溝部
42b、44b 内周側山部
43a、45a 外周側溝部
43b、45b 外周側山部

Claims (8)

  1. ケースの貫通孔に固定された円筒部材と、
    前記ケースの外部に位置する操作用の頭部およびこの頭部に連設されて前記円筒部材内に回転可能に挿入する軸部を有する操作部材と、
    前記操作部材の前記軸部の端部に取り付けられた駆動歯車と、
    前記ケースの内部に回転移動可能に配置され、かつ前記駆動歯車に向けて突出した状態で設けられて前記駆動歯車が噛み合うラックを有する内転リングと、
    前記軸部の中央部に配置され、前記操作部材と共に回転し、前記ケースの内部側面に第1の凹凸部を有する可動歯車と、
    前記可動歯車を前記ケースの内部側に付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記円筒部材は、前記第1の凹凸部に対応して設けられた第2の凹凸部を有することを特徴とする回転操作装置。
  2. 請求項1に記載の回転操作装置において、前記第2の凹凸部は、前記円筒部材内に固定された固定歯車に、前記第1の凹凸部と対応して設けられていることを特徴とする回転操作装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とは、前記内転リングの回転角度と関連する角度で設けられていることを特徴とする回転操作装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とは、前記可動歯車と前記円筒部材との対向面における予め定められた基準位置に設けられて互いに係脱可能に係合することを特徴とする回転操作装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とのうち、少なくとも一方は、予め定められた角度で等間隔に複数設けられていることを特徴とする回転操作装置。
  6. 請求項5に記載の回転操作装置において、前記予め定められた角度は、1度〜360度のうちの整数の角度、または360度の最大公約数の角度に設定されていることを特徴とする回転操作装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の回転操作装置において、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部とは、前記可動歯車と前記円筒部材との各中心部側とその各外周部側とで凹凸高さが異なっていることを特徴とする回転操作装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載された回転操作装置を備えていることを特徴とする時計。

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