JP2017031812A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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【課題】低い運転周波数領域で運転される場合でも、クランクシャフトの強度低下を抑制しつつ、油膜形成に必要な給油量と摺動面積を確保できるようにすること。【解決手段】クランクシャフト9では、スパイラル溝96の粘性オイルポンプ性能を向上するためにスパイラル溝傾斜角度を変更し、かつ、下側オイルポンプ孔94と上側オイルポンプ孔95とスパイラル溝96とを、最大負荷領域98を除く領域に位置させ、スパイラル溝96の断面は円弧状であり、その巻き数は1.5巻き以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、密閉型圧縮機に関する。
近年、冷凍冷蔵装置などに対する高効率化の市場要求は高い。そのため、冷凍冷蔵装置などに搭載される密閉型圧縮機においても、さらなる効率化が求められている。密閉型圧縮機では、商用電源周波数未満の低い運転周波数から商用電源周波数以上の高い運転周波数までの広い領域にて運転可能である。特に、低い運転周波数領域においては、高効率化に影響するため、信頼性維持および効率向上を満足するために、給油の確保と摺動損失の低減とが重要になる(特許文献1)。
特開2015−94223号公報
従来の給油構造では、図7に示す通り、スパイラル溝に垂直な断面は台形に近い形状をしている。しかし、これでは給油量を向上させる為にスパイラル溝の巻き数を増すにつれ、クランクシャフトの強度は低下してしまう。
従って、本発明の目的は、比較的低い運転周波数領域においても、給油量および摺動面積を確保して、高信頼性および高効率を実現できるようにした密閉型圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に係る密閉型圧縮機は、潤滑油を有する密閉容器に電動要素と圧縮要素とが収容されており、圧縮要素は電動要素にクランクシャフトを介して連結され、電動要素の回転力により作動する密閉型圧縮機において、圧縮要素は、シリンダブロックと、該シリンダブロックに設けられる圧縮室内を摺動するピストンとを備え、ピストンはコネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結されており、電動要素は、クランクシャフトの外周側に離間して設けられるステータと、該ステータの内周側とクランクシャフトの外周側との間に位置してクランクシャフトに固定され、クランクシャフトと一体的に回転するロータと、を備え、クランクシャフトは、上端側に設けられる偏芯ピン部がコネクティングロッドを介してピストンに連結され、下端側には遠心力や潤滑油の粘性を利用して潤滑油を吸い上げるための給油ポンプ部が設けられたシャフト本体と、シリンダブロックの下側に設けられる軸受部に上下に離間してそれぞれ摺動するようにシャフト本体に設けられる、上ジャーナル部および下ジャーナル部と、下ジャーナル部に設けられ、給油ポンプ部から潤滑油が供給される下側オイルポンプ孔と、上ジャーナル部に設けられ、潤滑油を偏芯ピン部に設けられる給油穴に供給するための上側オイルポンプ孔と、上側オイルポンプ孔と下側オイルポンプ孔とを連通するようにシャフト本体の外周面に螺旋状に形成され、潤滑油の粘性を利用して下側オイルポンプ孔から上側オイルポンプ孔に向けて潤滑油を供給するスパイラル溝と、を備え、上側オイルポンプ孔は、所定値以上の負荷の発生する上側所定領域を避けるように設けられ、下側オイルポンプ孔は、所定値以上の負荷の発生する下側所定領域を避けるように設けられ、スパイラル溝に垂直な断面形状は円弧状であり、その巻き数は1.5巻き以上である。
上側所定領域は、偏芯ピン部と対向する位置で上ジャーナル部の上下両端点と、クランクシャフトが所定角度回転した場合の上ジャーナル部の上端点とをそれぞれ結ぶ三角形状の領域として形成され、下側所定領域は、偏芯ピン部と同一方向の位置で下ジャーナル部の上限両端点と、クランクシャフトが所定角度回転した場合の下ジャーナル部の下端点とをそれぞれ結ぶ三角形状の領域として形成されてもよい。
スパイラル溝は、クランクシャフト本体における、直径方向に切った断面と交わる角度が、上側オイルポンプ孔と下側オイルポンプ孔の、直径方向に切った断面間で変化してもよい。
本発明では、低い運転周波数領域で電動要素が駆動されて、ポンプ性能が低下した場合でも、スパイラル溝と上側オイルポンプ孔および下側オイルポンプ孔とによる粘性オイルポンプの機能を維持または向上できる。従って、低い運転周波数領域での運転の際に、油膜形成に必要な給油量と摺動面積を確保でき、高信頼性及び高効率を満足することができる。
本実施形態による圧縮機の断面図。 実施例1に係り、クランクシャフトの側面図とスパイラル溝の展開図を並べて示す説明図。 実施例2に係り、クランクシャフトの側面図とスパイラル溝の展開図を並べて示す説明図。 実施例3に係り、クランクシャフトの側面図とスパイラル溝の展開図を並べて示す説明図。 比較例としての圧縮機の断面図。 比較例としてのクランクシャフトの側面図とスパイラル溝の展開図を並べて示す説明図。 比較例としてのスパイラル溝の側面図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、以下に詳述するように、レシプロ型の圧縮機を容器内に密閉した構造において、上側オイルポンプ孔は、上ジャーナル部に位置して最大負荷の発生する上側所定領域を避けるようにして、上ジャーナル部に設けられ、下側オイルポンプ孔は、下ジャーナル部に位置して最大負荷の発生する下側所定領域を避けるようにして、下ジャーナル部に設けられ、さらに、スパイラル溝の進行方向に垂直な断面の形状は円弧状をしており、その巻き数は1.5巻き以上に設定される。これにより、本実施形態では、スパイラル溝の巻き数を増加させても、クランクシャフトの強度の低下を抑制し、給油量が減少しやすい低い運転周波数領域であっても、摺動部へ効率よく給油することができ、高い信頼性と高い効率を実現できる。
本発明の実施例を説明する前に、比較例となる遠心オイルポンプ構造による給油方式を、図5および図6を参照して説明する。
図5の密閉型圧縮機1Pの断面図を参照しながら、圧縮機構と給油経路を説明する。密閉された容器2には、圧縮要素3と電動要素4とが設けられている。圧縮要素3と電動要素4とは、バネ等の弾性支持部材により支持されている。密閉容器2の底部には、給油のために使用される冷凍機油5が貯留されている。
圧縮要素3は、シリンダブロック31と、シリンダブロック31内の圧縮室32内に摺動可能に設けられるピストン33と、圧縮室32の開口面を施蓋するヘッドカバー34と、ヘッドカバー34とシリンダブロック31の間に固定されるバルブプレート35とを備える。シリンダブロック31とバルブプレート35の間には、吸入バルブおよび吐出バルブ(不図示)が設けられる。
ピストン33の基端側は、コネクティングロッド6を介してクランクシャフト9Pの偏芯ピン部91に連結されている。クランクシャフト9Pは、シリンダブロック31の下側に一体的に設けられた軸受部7により回動可能に支持されている。クランクシャフト9Pは、電動要素4の一部を構成するロータ42と締結されており、ロータ42の回転力により回転する。
ステータ41は、クランクシャフト9Pの外周側に離間して設けられており、クランクシャフト9Pの外周側とステータ41の内周側との間には、筒状のロータ42がクランクシャフト9Pに固定されている。クランクシャフト9Pがロータ42と一緒に回転すると、偏芯ピン部91が旋回し、その旋回時の回転力はコネクティングロッド6により直線運動に変換されて、ピストン33を圧縮室32内で往復運動させる。ピストン33が圧縮室32内を往復運動することで、ガス(冷媒)が圧縮される。
図6を参照しながら、クランクシャフト9Pの構成を説明する。クランクシャフト9Pは、偏芯ピン部91がコネクティングロッド6を介してピストン33に連結され、下端側には遠心力や潤滑油の粘性を利用して潤滑油を吸い上げるための給油ポンプ部8が設けられたシャフト本体90と、軸受部7に上下に離間してそれぞれ摺動するようにシャフト本体90に設けられる上ジャーナル部93および下ジャーナル部92と、下ジャーナル部92に設けられ、給油ポンプ部8から潤滑油が供給される下側オイルポンプ孔94と、上ジャーナル部93に設けられ、冷凍機油5を偏芯ピン部91に設けられる給油穴912に供給するための上側オイルポンプ孔95とを備える。
さらに、スパイラル溝96Pは、上側オイルポンプ孔95と下側オイルポンプ孔94とを連通するようにして、シャフト本体90の外周面に螺旋状に形成される。スパイラル溝96Pは、潤滑油の粘性を利用して下側オイルポンプ孔94から上側オイルポンプ孔95に向けて潤滑油を供給する。
給油の方法を説明する。圧縮工程を行なう際には、シリンダブロック31とピストン33の間、ピストン33とコネクティングロッド6の間、コネクティングロッド6とクランクシャフト9Pの間、クランクシャフト9Pと軸受部7の間のように、部材同士が接触する摺動面において、油膜を形成する。油膜によって、摺動面での金属接触を防ぎ、信頼性を維持するためである。
給油経路を説明する。ロータ42の回転力によりクランクシャフト9Pが回転すると、クランクシャフト9Pの下側に設けられた給油ポンプ部8は、容器2の底部に溜まった冷凍機油5を遠心力・粘性の力を利用して吸い込み、クランクシャフト9Pの下側外周面に形成される遠心オイルポンプ通路97を介して吸い上げる。
吸い上げられた冷凍機油5は、下側オイルポンプ孔94を通って、粘性オイルポンプとなるスパイラル溝96Pを通過し、上側オイルポンプ孔95に至る。上側オイルポンプ孔95は、図6にも示すように、下側オイルポンプ孔94と同一方向に位置して、上ジャーナル部93に形成されている。
上側オイルポンプ孔95から流出した冷凍機油5は、偏芯ピン部91の上端911とピン部給油穴912から、周囲に放射線状に飛散する。これにより、シリンダブロック31との摺動面となるピストン33の外径上面33Aに給油される。さらに、上述の経路の途中においても、経路周辺の他の摺動面に給油される。
ところで、遠心オイルポンプ構造は、商用電源周波数未満の低い運転周波数領域では遠心力が小さくなるため、遠心オイルポンプ通路97が冷凍機油5を吸い上げる力が低下してしまい、給油量が減少する。ここで、冷凍機油5の油面高さとクランクシャフト9Pの下側オイルポンプ孔94との距離(以下、揚程と呼ぶ)を短縮することで、必要な給油量を確保することが考えられる。
揚程を短縮する手段としては、冷凍機油5の封入量を増加させることで油面高さを上げる場合と、下側オイルポンプ孔94の位置を下げる場合とがある。しかし、油面高さを上げ過ぎると、油面とロータ42の下端との距離が狭くなり、ロータ42の回転によるフォーミングが発生する。これにより、信頼性が低下したり、入力の増加によって効率が低下したりする。
一方、下側オイルポンプ孔94の位置を下げると、スパイラル溝96Pの傾斜角度θ1が大きくなってしまうため、スパイラル溝96Pを含んで構成される粘性オイルポンプの性能が低下してしまい、かえって給油量が減少する。
傾斜角θ1を変更せずに粘性オイルポンプの性能を維持するためには、スパイラル溝96Pの巻き数を増やすことで対応できる。スパイラル溝の巻き数とは、スパイラル溝を形成する角度でもあり、巻き角度と呼ぶこともできる。例えば、スパイラル溝をちょうど1巻きだけ形成する場合、その巻き角度は360度である。例えば、スパイラル溝をちょうと1.5巻きだけ形成する場合、その巻き角度は、540度である。
しかし、スパイラル溝96Pの巻き数を単純に増やすだけでは、上側オイルポンプ孔95または下側オイルポンプ孔94の位置が、最大負荷面に近づいてしまい、摺動面が減少する。摺動面が減少すると、油膜を形成しにくくなり、信頼性低下および効率低下につながる。また、図7に示すように、一般的にスパイラル溝96Pは台形断面形状をしており、スパイラル溝96Pの巻き数を増やすほど、クランクシャフト9Pの主軸直径が減少し強度は低下する。そこで、上述の技術的矛盾を解決すべく、以下の解決策を提案する。
図1は、本実施例に係るクランクシャフト9を組込んだ圧縮機1の断面図である。図2は、本実施例に係るクランクシャフト9の側面図と、スパイラル溝96の展開図を並べて示す説明図である。
図1に示す密閉型圧縮機1は、図5に示す圧縮機1Pと基本的構成は共通している。
図1と図5では共に、遠心オイルポンプ構造の給油経路は同じであり、遠心オイルポンプ通路97から吸い上げられた冷凍機油5は、下側オイルポンプ孔94を通って、粘性オイルポンプとなるスパイラル溝96に流れ込み、下側オイルポンプ孔94と同一方向に位置した上側オイルポンプ孔95を通って、偏芯ピン部91の上端911とピン部給油穴912とから、周囲に向けて放射線状に飛散する。これにより、ピストン33の外径上面33Aに給油される。さらに、冷凍機油5の経路の途中において、ピストン33の外径上面33A以外の他の摺動面にも給油される。
ここで、図6に示すクランクシャフト9Pでは、下側オイルポンプ孔94が圧縮工程時の最大負荷領域98に位置しているため、摺動面積が減少する。摺動面積の減少に伴って面圧が増加するため、油膜形成が困難となり易い。
これに対して、図2に示す本実施例のクランクシャフト9では、スパイラル溝96の粘性オイルポンプ性能を向上させる為、スパイラル溝傾斜角度θ1を変更し巻き数を増加させ、かつ、下側オイルポンプ孔94と上側オイルポンプ孔95とスパイラル溝96とを、最大負荷領域98を除く領域に位置させる。
「上側所定領域」としての上ジャーナル部93における最大負荷領域98は、上死点から所定角度(例えば30〜60度)回転した範囲までの領域である。「下側所定領域」としての下ジャーナル部92における最大負荷領域98は、上ジャーナル部93における最大負荷領域98の反対側(180度ずれた位置)に形成される。以下、上ジャーナル部93における最大負荷領域98を上側最大負荷領域と、下ジャーナル部92における最大負荷領域98を下側最大負荷領域と、呼ぶ場合がある。
図2に示す本実施例では、図6とは異なり、A−A断面を見ると円弧状の形状をしている。これにより、スパイラル溝96の深さを浅くしても応力集中がし辛く、シャフト9の強度低下を抑制することができる。ただし、本実施例ではスパイラル溝96を浅くした分、給油能力が低下することを防止する為、スパイラル溝の巻き数を1.5巻きに設定している。ただし、本発明は1.5巻きに限定されず、後述する他の実施例に示すように、1.5巻き以上に設定した場合でも、下側オイルポンプ孔94と上側オイルポンプ孔95とスパイラル溝96とが、最大負荷領域98を除く領域に位置させることができる。なお、スパイラル溝96の巻き数を1.5巻きよりも大きい値に設定した場合、傾斜角度θ1は小さくなるため、スパイラル溝96の粘性オイルポンプ性能は低下しない。
図2を見ると、上側オイルポンプ孔95は、上側最大負荷領域98の上死点と反対側の位置に近接して形成されている。下側オイルポンプ孔94は、上側オイルポンプ孔95の位置から540度の位置に形成されている。従って、スパイラル溝96の巻き数は1.5であり、巻き角度は540度である。
このように構成される本実施例によれば、低い運転周波数領域で電動要素4が駆動されて、給油ポンプ部8の性能が低下した場合でも、スパイラル溝96と上側オイルポンプ孔95および下側オイルポンプ孔94とによる粘性オイルポンプの機能を維持または向上することができる。従って、本実施例によれば、低い運転周波数領域での運転の際に、油膜形成に必要な給油量と摺動面積を確保することができ、高信頼性及び高効率を満足することができる。
図3を参照して実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と共通の構成を備えるため、第1実施例との相違点を中心に説明する。
実施例1では、上側オイルポンプ孔95と下側オイルポンプ孔94およびスパイラル溝96が避けるべき最大負荷領域98を矩形状に設定した。これに対し、本実施例では、最大負荷領域99を三角形状に設定する。クランクシャフト9Aの回転に応じて、負荷は徐々に増大するためである。
本実施例では、圧縮工程により負荷が増加を始めて最大値になるまでの基準位置(P1−P2、P4−P5)から、クランクシャフト回転角度が所定角度(例えば120度)前の位置(P3、P6)までの比較的広い三角形状の領域を最大負荷領域99として設定している。
詳しくは、上ジャーナル部93では、圧縮行程によって負荷が最大になる位置の、上ジャーナル部93の上端点P1および下端点P2を基準位置とし、その基準位置から120度前の位置P3を負荷増大位置とし、基準位置P1−P2と負荷増大位置P3とを結ぶ三角形状の領域99を、上側最大負荷領域99として設定する。
下ジャーナル部92でも同様に、負荷が最大になる位置の、下ジャーナル部92の上端点P4および下端点P5を基準位置とし、その基準位置から120度前の位置P6を負荷増大位置とし、基準位置P4−P5と負荷増大位置P6とを結ぶ三角形状の領域99を、下側最大負荷領域99として設定する。
このように構成される本実施例も、上下オイルポンプ孔が上述した最大負荷領域99を避けるように配置されているので、実施例1と同様の作用効果を発揮することができる。
図4を参照して実施例3を説明する。本実施例は実施例1の変形例であり、本実施例のクランクシャフト9Bでは、スパイラル溝96Bの巻き数を1.5巻き以上に設定している。
本実施例では、上下ジャーナル部93,92の最大負荷面98を避けるように下側オイルポンプ孔94と上側オイルポンプ孔95を位置させ、スパイラル溝96Bの角度θ1が、途中でθ2へと変化することを特徴とする。スパイラル溝96Bは、クランクシャフト9B本体における、直径方向に切った断面と交わる角度を、上側オイルポンプ孔95と下側オイルポンプ孔94の、直径方向に切った断面間で2回以上変化させたり、連続して徐々に変化させたりしても良い。
このように構成される本実施例も実施例1と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、スパイラル溝96Bの角度を任意の位置で変更できる為、上下オイルポンプ孔を任意の位置に設定することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、本発明の密閉型圧縮機は、低速で駆動される冷蔵庫用の圧縮機として好適に用いることができるが、本発明は冷蔵庫以外への適用を除外するものではない。
1:密閉型圧縮機
9,9A,9B:クランクシャフト
90:シャフト本体
92:下ジャーナル部
93:上ジャーナル部
94:下側オイルポンプ孔
95:上側オイルポンプ孔
96,96A,96B:スパイラル溝
98,99:所定領域

Claims (3)

  1. 潤滑油を有する密閉容器に電動要素と圧縮要素とが収容されており、前記圧縮要素は前記電動要素にクランクシャフトを介して連結され、前記電動要素の回転力により作動する密閉型圧縮機において、
    前記圧縮要素は、シリンダブロックと、該シリンダブロックに設けられる圧縮室内を摺動するピストンとを備え、前記ピストンはコネクティングロッドを介して前記クランクシャフトに連結されており、
    前記電動要素は、前記クランクシャフトの外周側に離間して設けられるステータと、該ステータの内周側と前記クランクシャフトの外周側との間に位置して前記クランクシャフトに固定され、前記クランクシャフトと一体的に回転するロータと、を備え、
    前記クランクシャフトは、
    上端側に設けられる偏芯ピン部が前記コネクティングロッドを介して前記ピストンに連結され、下端側には遠心力や潤滑油の粘性を利用して潤滑油を吸い上げるための給油ポンプ部が設けられたシャフト本体と、
    前記シリンダブロックの下側に設けられる軸受部に上下に離間してそれぞれ摺動するように前記シャフト本体に設けられる、上ジャーナル部および下ジャーナル部と、
    前記下ジャーナル部に設けられ、前記遠心ポンプ部から潤滑油が供給される下側オイルポンプ孔と、
    前記上ジャーナル部に設けられ、潤滑油を前記偏芯ピン部に設けられる給油穴に供給するための上側オイルポンプ孔と、
    前記上側オイルポンプ孔と前記下側オイルポンプ孔とを連通するように前記シャフト本体の外周面に螺旋状に形成され、潤滑油の粘性を利用して前記下側オイルポンプ孔から前記上側オイルポンプ孔に向けて潤滑油を供給するスパイラル溝と、
    を備え、
    前記上側オイルポンプ孔は、所定値以上の負荷の発生する上側所定領域を避けて設けられ、
    前記下側オイルポンプ孔は、所定値以上の負荷の発生する下側所定領域を避けて設けられ、
    前記スパイラル溝に垂直な断面形状は円弧状であり、その巻き数は1.5巻き以上である、
    密閉型圧縮機。
  2. 前記上側所定領域は、前記偏芯ピン部と対向する位置で前記上ジャーナル部の上下両端点と、前記クランクシャフトが所定角度回転した場合の前記上ジャーナル部の上端点とをそれぞれ結ぶ三角形状の領域として形成され、
    前記下側所定領域は、前記偏芯ピン部と同一方向の位置で前記下ジャーナル部の上限両端点と、前記クランクシャフトが前記所定角度回転した場合の前記下ジャーナル部の下端点とをそれぞれ結ぶ三角形状の領域として形成される、
    請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記スパイラル溝は、前記クランクシャフト本体における、直径方向に切った断面と交わる角度が、前記上側オイルポンプ孔と前記下側オイルポンプ孔の、直径方向に切った断面間で変化する、
    請求項1または請求項2に記載の密閉型圧縮機。
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