JP2017030974A - ピッキング設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管用自動倉庫において、物品支持体をピッキング箇所との間で出庫及び入庫する処理と並行して、物品支持体を保管用自動倉庫に補充する処理を行いながらも、ピッキング作業の作業効率の低下を抑制することが可能なピッキング設備を実現する。【解決手段】物品支持体を入出庫する保管部用搬送装置を備えた保管用自動倉庫R1、物品支持体を保管用自動倉庫R1からピッキング箇所STへ搬送する出庫用搬送部31a、ピッキング箇所STから保管用自動倉庫R1へ搬送する入庫用搬送部31c、及び、保管用自動倉庫R1に物品支持体を補充する補充用搬送部38が設けられ、保管用自動倉庫R1とは別に物品支持体を保管する補助保管部R2が設けられ、物品支持体をピッキング箇所STから補助保管部R2へ向けて搬送する補助入庫用搬送部31i及び補助保管部R2からピッキング箇所STへ向けて搬送する補助出庫用搬送部53が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、物品を支持する物品支持体を保管する保管部を複数備え、かつ、前記保管部に対して前記物品支持体を出庫及び入庫する保管部用搬送装置を備えた保管用自動倉庫と、前記保管部から前記保管部用搬送装置により出庫された前記物品支持体をピッキング箇所へ向けて搬送する出庫用搬送部と、前記物品支持体を前記ピッキング箇所から前記保管用自動倉庫へ搬送する入庫用搬送部と、保管対象の前記物品支持体を補充すべく、外部から前記保管用自動倉庫に前記物品支持体を搬送する補充用搬送部と、が設けられたピッキング設備に関する。
このようなピッキング設備では、例えば、特開2013−245088号公報(特許文献1)に開示されているように、ピッキング対象の物品を支持する物品支持体は、保管部用搬送装置により保管用自動倉庫から出庫され、出庫された物品支持体は、出庫用搬送部により保管用自動倉庫からピッキング箇所まで搬送される。そして、ピッキング箇所で物品支持体からピッキング対象の物品がピッキングオーダーで指令された数量だけ取り出されると、当該物品支持体を、入庫用搬送部によりピッキング箇所から保管用自動倉庫に搬送し、保管部用搬送装置により所定の保管部に保管することになる。
ところで、物品支持体に支持されている物品はピッキング作業で取り出されることにより減少するため、後々のピッキング作業を継続的に行えるように、物品が支持されている新たな物品支持体が保管用自動倉庫に補充される。保管用自動倉庫への物品支持体の補充は、ピッキング作業が行われていない夜間等の時間帯に行われる場合もあれば、ピッキング作業を実行している時間帯に、新たな物品支持体を保管用自動倉庫に補充する場合もある。後者の場合、保管用自動倉庫における保管部用搬送装置は、出庫用搬送部により保管用自動倉庫からピッキング箇所へ搬送される物品支持体を保管用自動倉庫における収納部から出庫する処理(出庫処理)、及び、入庫用搬送部によりピッキング箇所から保管用自動倉庫へ搬送される物品支持体を保管用自動倉庫における収納部に入庫する処理(再入庫処理)に加えて、補充用搬送部により外部から保管用自動倉庫に搬送される物品支持体を保管用自動倉庫における収納部に入庫する処理(補充用入庫処理)を行うことになる。
特開2013−245088号公報
しかしながら、上記の如く出庫処理及び再入庫処理と補充用入庫処理とを並行して行う場合、出庫処理及び再入庫処理のみを行う場合に比べて保管用自動倉庫において保管部用搬送装置が行う搬送作業量が増加する。その結果、ピッキング作業が完了した物品支持体のピッキング箇所から収納部への入庫の完了が遅延したり、収納部からの物品支持体の出庫が遅延したりする事態が発生し、出庫用搬送部がピッキング箇所へ搬送すべき物品支持体が適切なタイミングで出庫されず、その結果、ピッキング箇所に対して物品支持体を適切なタイミングで供給できなくなるという問題が生じる。
そこで、保管用自動倉庫における保管部用搬送装置が新たな物品支持体を収納部に補充する補充用入庫処理を行いながらも、ピッキング箇所に対する物品支持体の供給を適切なタイミングで行うことが可能なピッキング設備の実現が望まれる。
上記課題を解決するための本発明に係るピッキング設備は、物品を支持する物品支持体を保管する収納部を複数備え、かつ、前記収納部に対して前記物品支持体を出庫及び入庫する保管部用搬送装置を備えた保管用自動倉庫と、前記収納部から前記収納部用搬送装置により出庫された前記物品支持体をピッキング箇所へ向けて搬送する出庫用搬送部と、前記物品支持体を前記ピッキング箇所から前記保管用自動倉庫へ搬送する入庫用搬送部と、保管対象の前記物品支持体を前記保管用自動倉庫に補充すべく、外部から前記保管用自動倉庫に前記物品支持体を搬送する補充用搬送部と、が設けられたものであって、
前記保管用自動倉庫とは別に、前記物品支持体を保管する補助保管部が設けられ、前記ピッキング箇所から前記補助保管部へ向けて前記物品支持体を搬送する補助入庫用搬送部、及び、前記補助保管部から前記ピッキング箇所へ向けて前記物品支持体を搬送する補助出庫用搬送部が設けられている点を特徴とする。
すなわち、保管用自動倉庫における収納部に保管されている物品支持体は、保管部用搬送装置により収納部から出庫され、出庫用搬送部によりピッキング箇所に搬送される。ピッキング箇所でのピッキング作業が完了した物品保持体は、入庫用搬送部により保管用自動倉庫に搬送され、保管部用搬送装置により収納部に入庫される。このように、保管部用搬送装置は、ピッキング箇所に搬送される物品保持体を収納部から出庫し、ピッキング箇所から搬送された物品支持体を収納部に再入庫する。
ピッキング作業の進行に伴い物品支持体に支持されている物品の数量が減少するため、当該減少した物品を補うべく、物品補充用の新たな物品支持体が保管用自動倉庫に補充用搬送部により外部から搬送される。補充用の新たな物品支持体は、保管用自動倉庫における保管部用搬送装置により収納部に入庫される。
このように、保管用自動倉庫における保管部用搬送装置は、出庫処理、再入庫処理、及び、補充用入庫処理を行う。これによりピッキング箇所でのピッキン作業で物品の欠品が発生することなく進行する。そして、設備の運転状態によっては、保管用自動倉庫において出庫処理や再入庫処理に加えて、補充用入庫処理を同時期に行う場合があり、そのような場合には、保管用自動倉庫における保管部用搬送装置の搬送作業負荷が増大し、物品支持体の出庫処理を適切なタイミングで処理できない場合がある。
一方、補助保管部には、補充用の新たな物品支持体が外部から直接搬送されることはないので、補助保管部は、ピッキング箇所から補助入庫用搬送部により搬送される物品支持体の入庫処理及び補助出庫用搬送部によりピッキング箇所へ搬送される物品支持体の出庫処理を行えば済む。そのため、補助保管部においては、保管用自動倉庫のように、例えば、出庫処理と再入庫処理とに加えて補充用入庫処理をも同時期に行うことで搬送作業負荷が一時的に増加することもないため、ピッキング箇所への物品支持体の搬送が遅延する事態が発生し難い。
そこで、例えば、次のピッキング作業が近々に予定されている物品保持体については、保管用自動倉庫における収納部ではなく補助保管部に入庫するようにしておけば、ピッキング箇所においてその物品支持体からのピッキング作業を行うときに、補助保管部から当該物品支持体を出庫して補助出庫用搬送部によりピッキング箇所に搬送することで、ピッキング箇所へ物品支持体を適切なタイミングで供給することができる。
このように、保管用自動倉庫における保管部用搬送装置が新たな物品支持体を収納部に補充する補充用入庫処理を行いながらも、ピッキング箇所に対する物品支持体の供給を適切に行うことが可能となる。
本発明に係るピッキング設備においては、前記補助保管部は、保管対象の物品の搬送作業として、前記補助入庫用搬送部によって前記ピッキング箇所から搬送された前記物品支持体の入庫、及び、前記補助出庫用搬送部によって前記ピッキング箇所に搬送する前記物
品支持体の出庫のみを行うように構成されていることが好ましい。
すなわち、補助保管部は、保管対象の物品の搬送作業として、ピッキング箇所から搬送された物品支持体の入庫、及び、ピッキング箇所に搬送する物品支持体の出庫以外の作業は行わないので、ピッキング箇所から搬送された物品支持体の入庫、及び、ピッキング箇所に搬送する物品支持体の出庫以外の処理(補充用入庫処理等)をも同時期に行う保管用自動倉庫のように、当該補助保管部における搬送装置の搬送作業負荷が増大して、物品支持体のピッキング箇所への出庫を適切なタイミングで処理できないという事態が発生する可能性が低い。
このため、ピッキング箇所へ物品支持体を適切なタイミングで供給することができる。
本発明に係るピッキング設備においては、前記補助保管部が、前記物品支持体を保管する補助収納部を上下及び左右に複数並べて備えた物品収納棚を備えていることが好ましい。
すなわち、物品収納棚は、補助収納部を上下及び左右に複数並べて備えているため、物品支持体を高密度に収納できる。
また、例えば補助保管部を複数の物品支持体を支持可能なコンベヤにて構成することも考えられるが、コンベヤは、搬送する物品支持体を、受け取った順序に基づく並び順で搬送することになるため、出庫することが必要になった物品支持体を、必要になった時点で適切に出庫し難い。これに対して、補助保管部を、補助収納部を上下及び左右に複数並べて備えたに物品収納棚とすれば、出庫することが必要になった物品支持体を必要になった時点で適切に出庫し易い。
このように、物品支持体を高密度に収納できながらも、必要に応じて物品支持体を適切に出庫し易い補助保管部となる。
本発明に係るピッキング設備においては、前記補助保管部が、前記物品支持体を保管する補助収納部を左右方向に複数並べて備えた物品収納棚と、前記物品収納棚の前面を走行するスタッカークレーンとを備えた自動倉庫であり、
前記ピッキング箇所が、前記補助収納部の並び方向に沿って複数並べて設けられ、
前記自動倉庫の出庫口が複数設けられ、前記複数の出庫口の夫々が、前記複数のピッキング箇所の夫々に対応する位置に設けられていることが好ましい。
すなわち、スタッカークレーンは、補助保管部に搬送された物品支持体を、左右方向に複数並べて備えられた補助収納部のうちの任意の補助収納部との間で受け渡しすることができる。
このため、例えば、補助保管部に搬送された物品支持体を、その物品支持体についての次のピッキング作業が予定されているピッキング箇所に対応する出庫口の近傍の補助収納部に保管するようにすれば、物品支持体のピッキング箇所への搬送に要する時間を短縮することができ、ピッキング箇所への物品支持体の搬送効率を向上することができる。
本発明に係るピッキング設備においては、前記保管部用搬送装置、前記出庫用搬送部、及び前記入庫用搬送部、並びに、前記補助入庫用搬送部及び前記補助出庫用搬送部の作動を制御する制御部が設けられ、
前記制御部が、前記ピッキング箇所におけるピッキング作業が完了した前記物品支持体である返送予定支持体を前記保管用自動倉庫へ入庫するか前記返送予定支持体を前記補助保管部へ入庫するかについて、設定判別条件に基づいて判別するように構成されていることが好ましい。
すなわち、保管用自動倉庫は、補充用搬送装置により補充された予備の物品支持体も含
めて、ピッキング箇所に供給するための多数の物品支持体を保管するものであり、ピッキング箇所への物品支持体の供給元となる。しかしながら、上述したように、保管用自動倉庫における収納部からピッキング箇所へ物品支持体を供給しようとすると、ピッキング箇所に対する物品支持体の供給が遅延する虞がある。
一方、補助保管部では、保管用自動倉庫のようにピッキング箇所への物品支持体の供給が遅延する可能性は低いものの、物品支持体に支持する物品が空となった場合、当該種別の物品を支持する新たな物品支持体は補助保管部には原則補充されない。すなわち、補助保管部は、あくまで保管用自動倉庫から出庫されてピッキング作業が終了した物品支持体を、予定されている次回のピッキング作業に備えて一時的に保管するものである。なお、空となることが予定されている場合等に備えて、当該種別の物品についての新たな物品支持体を予め補助保管部に入庫させておいてもよい。
このように、保管用自動倉庫と補助保管部とは、ともに物品支持体を保管するものであるものの、夫々目的が異なる。そこで、返送予定支持体が保管用自動倉庫に再入庫すべき返送予定支持体か、補助保管部に入庫すべき返送予定支持体か、を判別するための設定判別条件に基づいて、返送予定支持体を保管用自動倉庫へ入庫するか補助保管部へ入庫するかを判別することによって、返送予定支持体を、その必要度に応じて、保管用自動倉庫又は補助保管部のうちいずれか適切な方に入庫させることができる。
本発明に係るピッキング設備においては、前記制御部が、前記ピッキング箇所においてピッキングされる物品の種別を指定するピッキングオーダーがオーダー順に並べられたオーダー配列における前記オーダー順に基づいて、前記保管用自動倉庫及び前記補助保管部から前記ピッキングオーダーにて指定される種別の物品を支持する前記物品支持体を出庫して前記ピッキング箇所まで搬送するべく、前記保管部用搬送装置、前記出庫用搬送部、及び前記補助出庫用搬送部の作動を制御し、
前記設定判別条件が、前記オーダー配列において、前記ピッキング箇所におけるピッキング作業が完了した完了ピッキングオーダーと、当該完了ピッキングオーダーが指定する物品の種別と同一の物品の種別を指定する後続のピッキングオーダーのうち前記オーダー順で前記完了済みピッキングオーダーに最も近い直近ピッキングオーダーとの間に存在する、複数の前記ピッキングオーダーによるピッキング作業量と判別用基準ピッキング作業量に基づいて設定されていることが好ましい。
ピッキング作業が完了した完了ピッキングオーダーにて指定される種別の物品を支持している物品支持体(完了物品支持体と称する)は、その完了ピッキングオーダーに続くピッキングオーダーにて指定される種別の物品のピッキング作業のために、ピッキング箇所から搬出される。
そして、そのピッキング箇所には、完了ピッキングオーダーに続くピッキングオーダーにて指定される種別の物品を支持する物品支持体がオーダー配列に従い順次搬送される。
このとき、オーダー配列において、完了ピッキングオーダーと直近ピッキングオーダーとの間に存在する複数のピッキンオーダーによるピッキング作業量が多い場合には、直近ピッキングオーダーでのピッキング処理までに十分な時間がある可能性が高い。そのため、仮に保管用自動倉庫における収納部への完了物品支持体の入庫が遅延したとしても、当該完了物品支持体が直近ピッキングオーダーにおいてピッキング作業の対象となって、保管用自動倉庫における収納部からの出庫が必要となるまで十分な時間がある可能性が高い。このため、完了物品支持体を保管用自動倉庫における収納部へ迅速に入庫できなくても、当該当該物品支持体についての次の出庫処理に影響する虞は少ない。
一方、完了ピッキングオーダーと直近ピッキングオーダーとの間に存在する複数のピッ
キンオーダーによるピッキング作業量が少ない場合には、直近ピッキングオーダーでのピッキング処理までの時間が十分でない。このため、保管用自動倉庫における収納部に完了物品支持体を入庫すると、当該完了物品支持体の直近ピッキングオーダーに基づく保管用自動倉庫からの出庫が、直近ピッキングオーダーについてのピッキング作業がピッキング箇所で予定されているタイミングに間に合わない虞がある。このため、完了物品支持体を補助保管部に入庫するのが好ましい。
このように、ピッキング作業量と判別用基準ピッキング作業量とに基づいて設定判別条件を設定することにより、完了ピッキングオーダーにて指定される種別の物品を支持している物品支持体を保管用自動倉庫と補助保管部とのうちいずれか適切な方に入庫することができる。
本発明に係るピッキング設備においては、前記保管用自動倉庫が、複数の前記収納部が水平方向に列をなす状態で並べられた棚部を上下方向に複数段備え、
前記保管部用搬送装置は、前記複数段の棚部の夫々に対応して各別に設けられた搬送台車を備えていることが好ましい。
すなわち、上下方向に複数段備えられた棚部の夫々に対応して各別に搬送台車が設けられているから、保管部用搬送装置にて物品支持体を出庫又は入庫のために搬送する処理を、複数の搬送台車にて分散して行うことができ、搬送能力を向上できる。
しかしながら、このような保管用自動倉庫では、物品支持体の入庫先又は出庫元の棚部が特定の段に集中した場合に、特定の搬送台車に搬送処理の負荷が集中するため、ピッキング作業が完了した物品支持体のピッキング箇所から保管用自動倉庫における収納部への再入庫処理が遅延し、その結果、保管用自動倉庫における収納部からピッキング箇所への物品支持体の出庫処理が遅延する事態が発生し、ピッキング作業効率が低下するという問題が生じる虞がある。
本構成によれば、物品支持体を補助保管部に保管しておくことができるから、上記のように物品支持体の入庫先又は出庫元の棚部が特定の段に集中する事態が生じても、ピッキング箇所に物品支持体を適時に供給することができる。したがって、保管用自動倉庫として複数段の搬送台車により搬送能力を高めつつ、特定の段の搬送台車に再入庫処理及び出庫処理が集中しても、物品支持体を適時にピッキング箇所へ供給できる。
ピッキング設備の全体斜視図 ピッキング設備の要部平面図 保管用自動倉庫の要部斜視図 ピッキング設備の機能ブロック図 ピッキングステーションの構成を示す斜視図 ピッキングステーションにおける第2コンベヤの横断側面図 ピック品送りコンベヤの構成を示す図 制御ブロック図 制御部による制御のフローチャート
以下、図面に基づいて本発明のピッキング設備の実施形態を説明する。
ピッキング設備は、図1〜図3に示すように、保管用自動倉庫R1と、当該保管用自動倉庫R1の収納部R1S(図3参照)から出庫された元梱ケースCmをピッキングステーションSTへ向けて搬送する主搬送コンベヤ31の出庫用搬送部分31aと、元梱ケースCmをピッキングステーションSTから保管用自動倉庫R1へ搬送する主搬送コンベヤ3
1の入庫用搬送部分31cと、保管対象の元梱ケースCmを保管用自動倉庫R1に補充すべく、外部から保管用自動倉庫R1に元梱ケースCmを搬送する補充用搬送コンベヤ38(図4参照)と、保管用自動倉庫R1から出庫された元梱ケースCmを、ピッキング作業者によるピッキング作業のために貯留しておく流動棚Fへ搬送する流動棚補充用搬送コンベヤ39(図4参照)と、が設けられている。流動棚Fは、図示は省略するが、側面視で傾斜する支持棚を上下方向に複数段、及び、左右方向に複数列備えている。支持棚においける支持面は、傾斜方向に沿って回動自在なフリーローラーが設けられており、支持面に支持される元梱ケースCmを自重により並び方向前端側に移動させるように構成されている。ピッキング作業者は、並び方向前端の元梱ケースCmから物品を取出すピッキング作業を行い、元梱ケースCm内の物品が空になると元梱ケースCmを支持棚から撤去する。これにより、並び方向で次に位置していた元梱ケースCmが並び方向前端に移動する。
元梱ケースCmが撤去された支持棚には、保管用自動倉庫R1から出庫され流動棚補充用搬送コンベヤ39にて搬送されてきた新たな元梱ケースCmが、スタッカークレーン(図示省略)にて補充される。
ピッキングステーションSTは、元梱ケースCmに投入すべき物品の種別及び数量を指定するピッキングオーダーに基づいて、ピッキング作業者が、物品を種別毎に支持する元梱ケースCmから投入対象の物品を取り出す取出作業を行う箇所である。本実施形態においては、ピッキングステーションSTがピッキング箇所に相当する。
保管用自動倉庫R1は、図3に示すように、元梱ケースCmを保管する収納部R1Sが水平方向に列をなす状態で並べられた棚部R1Taを上下方向に複数段備え、その各段に対応して搬送台車Mを各別に備えた多段式ラックR1Tを、複数列並べて構成されている。また、棚部R1Taの一端側には、搬送台車Mとの間で元梱ケースCmを受け渡し自在な入庫側レイヤコンベヤR1Ciが設けられ、他端側には、搬送台車Mとの間で元梱ケースCmを受け渡し自在な出庫側レイヤコンベヤR1Coが設けられている。さらに、入庫側レイヤコンベヤR1Ciにおける棚部R1Taと反対側の端部には、入庫側レイヤコンベヤR1Ciとの間で元梱ケースCmを受け渡し自在な入庫側リフタR1Liが設けられ、出庫側レイヤコンベヤR1Coにおける棚部R1Taと反対側の端部には、出庫側レイヤコンベヤR1Coとの間で元梱ケースCmを受け渡し自在な出庫側リフタR1Loが設けられている。入庫側リフタR1Liは、主搬送コンベヤ31の入庫用搬送部分31cから元梱ケースCmを受け取り自在に構成されている。また、出庫側リフタR1Loは、主搬送コンベヤ31の出庫用搬送部分31aに元梱ケースCmを受け渡し自在に構成されている。
本実施形態において、出庫用搬送部分31aが本発明における出庫用搬送部に相当し、入庫用搬送部分31cが本発明における入庫用搬送部に相当し、補充用搬送コンベヤ38が本発明における補充用搬送部に相当する。
また、搬送台車Mと入庫側レイヤコンベヤR1Ci及び出庫側レイヤコンベヤR1Coと入庫側リフタR1Li及び出庫側リフタR1Loとが、本発明における保管部用搬送装置に相当する。
元梱ケースCmは、例えば製造元から入荷した段ボールケースの上部を切り取って上方を開口させたものや、製造元から入荷した段ボールケースに収容される複数の物品を、上方が開口した元梱用のケースに移し替えたもの等であり、同一の元梱ケースCmには単一の種別の物品が支持されている。本実施形態においては、元梱ケースCmが本発明における物品支持体に相当する。
主搬送コンベヤ31は、図1に示すように、上層主搬送コンベヤ31u(31ua、31uc)と、下層主搬送コンベヤ31d(31da、31dc)とを備えている。
ピッキングステーションSTとして、上層主搬送コンベヤ31uの搬送経路に沿って、
当該上層主搬送コンベヤ31uの搬送方向上流側から順に、第1ピッキングステーションST1、第2ピッキングステーションST2、第3ピッキングステーションST3、及び、第7ピッキングステーションST7が離間状態で並べて設けられている。また、下層主搬送コンベヤ31dの搬送経路に沿って、当該下層主搬送コンベヤ31dの搬送方向上流側から順に、第4ピッキングステーションST4、第5ピッキングステーションST5、第6ピッキングステーションST6、及び、第8ピッキングステーションST8が離間状態で並べて設けられている。
なお、第4ピッキングステーションST4は上層主搬送コンベヤ31u及び下層主搬送コンベヤ31dの搬送方向で第3ピッキングステーションST3の下流側に位置し、第7ピッキングステーションST7は上層主搬送コンベヤ31u及び下層主搬送コンベヤ31dの搬送方向で第6ピッキングステーションST6の下流側に位置し、第8ピッキングステーションST8は上層主搬送コンベヤ31u及び下層主搬送コンベヤ31dの搬送方向で第7ピッキングステーションST7の下流側に位置して設けられている。
第1ピッキングステーションST1〜第6ピッキングステーションST6の夫々には、図2及び図5に示すように、平面視で主搬送コンベヤ31と直交する方向に沿って配設されて、主搬送コンベヤ31から受け取った元梱ケースCmを搬送する搬送ローラー32R1を備えた第1コンベヤ32Aと、平面視で主搬送コンベヤ31と直交する方向に沿って配設されて、主搬送コンベヤ31へ向けて元梱ケースCmを搬送する搬送ローラー32R1を備えた第3コンベヤ32Cと、平面視で第1コンベヤ32A及び第3コンベヤ32Cと直交する方向に沿って配設され、かつ、第1コンベヤ32Aの下流端と第3コンベヤ32Cの上流端とに接続されて、第1コンベヤ32Aから受け取った元梱ケースCmを第3コンベヤ32Cに向けて搬送する搬送ローラー32R2を備えた第2コンベヤ32Bと、を備えるピッキングコンベヤ32が備えられている。
主搬送コンベヤ31における第1コンベヤ32Aとの接続部分、及び、主搬送コンベヤ31における第3コンベヤ32Cとの接続部分には、例えばチェーントランサ等で構成されて、元梱ケースCmの搬送方向を変換する搬送方向変換装置が設けられている。
これにより、主搬送コンベヤ31にて搬送されている元梱ケースCmを第1コンベヤ32Aに受け渡すかそのまま主搬送コンベヤ31にて搬送するかを切換えること、及び、第3コンベヤ32Cにて搬送されている元梱ケースCmを主搬送コンベヤ31に受け渡すことができる。
第1コンベヤ32A及び第3コンベヤ32Cは、搬送面(すなわち、搬送方向に並ぶ複数の搬送ローラー32R1の上端の位置)が水平面に沿う姿勢で配設されている。
第2コンベヤ32Bの搬送ローラー32R2は、図5に示すように、搬送方向に直交する幅方向の一方の端部が第1コンベヤ32Aの下流端に対応する高さに位置し、他方の端部が前記一方の端部よりも低い位置となる姿勢で、ピッキング作業位置に向けて傾斜して配設されている。
したがって、直方体の上方が開口した元梱ケースCmの場合、第1コンベヤ32A及び第3コンベヤ32Cにおいては上端の開口が直上方を向く姿勢で搬送される。一方、元梱ケースCmは、第2コンベヤ32Bにおいては、上端の開口がピッキング作業位置にてピッキング作業を行うピッキング作業者側に傾斜する姿勢で搬送される。
なお、ピッキング作業位置には、作業者が搭乗する作業台が設けられており、この作業台は、作業者の足場の高さを、作業者が作業しやすい高さに調節すべく、足場を形成する部分を昇降するリフタSTbが設けられている。
このように、第1コンベヤ32Aと第2コンベヤ32B、及び、第2コンベヤ32Bと第3コンベヤ32Cとの間では、搬送方向が異なるのみならず、元梱ケースCmの搬送姿勢が異なる。
そのため、第2コンベヤ32Bにおける第1コンベヤ32Aとの間での元梱ケースCmの受け渡し部位には、第1コンベヤ32Aから第2コンベヤ32Bへの元梱ケースCmの受け渡し時に、元梱ケースCmの搬送方向を第1コンベヤ32Aでの搬送方向から第2コンベヤ32Bでの搬送方向に切換えられるに伴って、元梱ケースCmの姿勢を、第1コンベヤ32Aの搬送面に対応する水平姿勢から、第2コンベヤ32Bの搬送面に対応する傾斜姿勢に切換える方向姿勢切換装置61が設けられている。
また、第2コンベヤ32Bにおける第3コンベヤ32Cとの間での元梱ケースCmの受け渡し部位にも、同様に、第2コンベヤ32Bから第3コンベヤ32Cへの元梱ケースCmの受け渡し時に、元梱ケースCmの搬送方向を第2コンベヤ32Bでの搬送方向から第3コンベヤ32Cでの搬送方向に切換えられるに伴って、元梱ケースCmの姿勢を、第2コンベヤ32Bの搬送面に対応する傾斜姿勢から第3コンベヤ32Cの搬送面に対応する水平姿勢に切換える方向姿勢切換装置62が設けられている。
方向姿勢切換装置61及び方向姿勢切換装置62は同様の構成にて実現されるもので、以下これらをまとめて符号Tで表し、図6に基づいてその構成を説明する。
図6(a)に示すように、方向姿勢切換装置Tは、支持枠60Wに回転自在に支持され、搬送ベルト60Bが巻き掛けられた複数のスプロケット60Rと、当該スプロケット60Rのうちの1つを駆動スプロケットとして観点駆動するモータ60Mと、を備えている。複数のスプロケット60Rは、第2コンベヤ32Bの搬送方向で同じ位置に位置し、支持枠60Wは、第2コンベヤ32Bにおいて隣接する搬送ローラー32R2の間隔よりも薄い偏平状に形成されている。
複数のスプロケット60Rは、搬送ベルト60Bの上端が直線形状となるように配設されている。搬送ベルト60Bの上端面が元梱ケースCmの搬送面となる。
また、支持枠60Wにおける第1コンベヤ32A(又は第3コンベヤ32C)側の端部に、当該支持枠60Wを揺動自在に支持する揺動軸60Jが設けられている。
また、この方向姿勢切換装置Tの支持枠60Wは、第2コンベヤ32Bの複数の搬送ローラー32R2の間に形成される複数の間隙の夫々に対応して複数設けられ、複数の支持枠60Wは、その下端で単一の連結枠60Cにて連結されている。
第2コンベヤ32Bの搬送方向視で第1コンベヤ32A(又は第3コンベヤ32C)と逆側の端部に設けられた支持部32Kと、連結枠60Cの下方側に設けられた支持部60Kとに亘って、伸縮自在なシリンダ60Sが配設されている。シリンダ60Sと支持部32Kの接続部60Sa、及び、シリンダ60Sとの接続部60Sbの夫々は、相互に回動自在に接続されている。
このように構成される方向姿勢切換装置Tにおいては、シリンダ60Sを縮退させることで、支持枠60Wが揺動軸60J周りに揺動し、図6(a)に示すように、搬送ベルト60Bの上端面の沿う方向が水平面に沿う状態となる。このため、搬送ベルト60Bに支持されている元梱ケースCmは水平姿勢に切換えられる。このとき、第1コンベヤ32Aの搬送面と搬送ベルト60Bの上端面とはほぼ同じ高さに位置するように設定されている。したがって、第1コンベヤ32Aから搬送ベルト60Bに、スムーズに元梱ケースCmを受け渡すことができる。
また、シリンダ60Sを伸長させることで、支持枠60Wが揺動軸60J周りに揺動し、図6(b)に示すように、搬送ベルト60Bの上端面の沿う方向が傾斜する状態となる。このため、搬送ベルト60Bに支持されている元梱ケースCmは傾斜姿勢に切換えられる。シリンダ60Sの伸長上限状態となった時、搬送ベルト60Bの上端面は、全体に亘って第2コンベヤ32Bの搬送ローラー32R2の搬送面より下方に位置する状態となるように設定されている。したがって、搬送ベルト60Bの傾斜状態が切換えられるに伴っ
て、搬送ベルト60Bから第2コンベヤ32Bにスムーズに元梱ケースCmを受け渡すことができる。
すなわち、第1コンベヤ32Aから第2コンベヤ32Bに元梱ケースCmを受け渡すときには、図6(a)に示すように、シリンダ60Sを縮退させて、第1コンベヤ32Aの搬送面と搬送ベルト60Bの上端面とが直線状に連続する状態とし、第1コンベヤ32Aにて搬送される元梱ケースCmの第1コンベヤ32Aでの搬送方向の長さの一部または全部(好ましくは、その長さの半分以上)が搬送ベルト60Bに載置された状態となったときに、シリンダ60Sの伸長を開始する。これにより、揺動軸60J周りで支持枠60Wが揺動して、図6(b)に示す傾斜状態に切換えられる。それに伴って、元梱ケースCmは搬送ベルト60Bの上端に支持された状態から搬送ローラー32R2に支持された状態に切換えられる。
また、第2コンベヤ32Bから第3コンベヤ32Cに元梱ケースCmを受け渡すときには、図6(b)に示すように、シリンダ60Sを伸長させて、搬送ベルト60Bの上端が搬送ローラー32R2の搬送面よりも下方に位置する状態とした状態で、元梱ケースCmを第2コンベヤ32Bにおける第3コンベヤ32Cとの接続部分に位置させる。続いて、シリンダ60Sを縮退させると、図6(a)に示すように、搬送ベルト60Bの上端面が水平面に沿う状態となり、搬送ベルト60Bの上端面と第3コンベヤ32Cの搬送面とが直線状に連続する状態となる。この状態で、モータ60Mを駆動させて搬送ベルト60Bを巻回させることによって、元梱ケースCmが第3コンベヤ32Cに向けて送り出される。つまり、元梱ケースCmの姿勢を水平姿勢と傾斜姿勢とに切換える方向姿勢切換装置Tが設けられている。
第7ピッキングステーションST7には、上層主搬送コンベヤ31uから分岐且つ合流し、その間にて蛇行することで、多数の元梱ケースCmを保持するステーション用貯留コンベヤ33Aが設けられている。
また、第8ピッキングステーションST8には、下層主搬送コンベヤ31dから分岐且つ合流し、その間にて蛇行することで、多数の元梱ケースCmを保持するステーション用貯留コンベヤ33Bが設けられている。
図1、図2、及び図5に示すように第1ピッキングステーションST1〜第6ピッキングステーションST6の夫々における第2コンベヤ32Bの下方には、その第2コンベヤ32Bに支持されている元梱ケースCmから取り出した物品を搬送するピック品送りコンベヤ36が、1つのピッキングステーションSTあたり3つ設けられている。
また、ピック品送りコンベヤ36の夫々に対応して、ピッキング作業の完了を後述する制御部H1に通知する完了入力ボタン48が設けられている。
図7(a)は、ピック品送りコンベヤ36の平面図、図7(b)はその側面図である。図7(a)、(b)に示すように、ピック品送りコンベヤ36は、その搬送方向に複数の搬送部分36a、36b、36cを並べて備えている。また、ピック品送りコンベヤ36の両側方には、透明樹脂(例えばアクリル)製のガイド板36Gが、ピック品送りコンベヤ36の搬送方向における全長に亘って設けられている。
図7(b)に示すように、ガイド板36Gは、上下方向の高さが、ピック品送りコンベヤ36にて搬送する複数種別の物品Bにおいて最も高さの高い物品(起立姿勢や横転姿勢によって高さが異なる場合は、それらのうち最も高い高さ)に対応する高さとすることが好ましい。
ピック品送りコンベヤ36は、集品ケースCsへの1回の投入について、所定の長さだけ搬送面(搬送ベルト36Bの上面)を前進移動させるようになっている。すなわち、ピ
ック品送りコンベヤ36の搬送面において当該所定の長さの仮想的な領域(仮想載置領域)に載置されている物品が、1回の投入にて集品ケースCsに投入される。したがって、上記仮想載置領域から物品がはみ出していると、仮想載置領域集品に載置されている物品を集品ケースCsに適切に投入できない虞がある。そこで、集品ケースCsへの物品の投入が完了したときや、ピック品送りコンベヤ36の前進移動が完了したときに、後のピッキング作業で取り出されてピック品送りコンベヤ36の搬送方向後方に載置された物品Bが仮想載置領域内に収まっているか否かを検出するはみ出しセンサ36Sを、搬送部分36aと搬送部分36b、及び、搬送部分36bと搬送部分36cとの間に設けている。
はみ出しセンサ36Sによって物品のはみ出しが検出されると、後述する制御部H1は、ピック品送りコンベヤ36は搬送作動を異常停止させる。続いて、作業者が、はみ出した物品を仮想載置領域内に移動させる修正作業を行うことになる。
図7(b)に示すように、上記ガイド板36Gには、ピック品送りコンベヤ36の搬送方向に沿って、上記所定の長さ毎にマーキングライン36kを設けている。マーキングライン36kは、ピック品送りコンベヤ36が停止している状態における仮想載置領域の搬送方向での先端位置を示す目安のラインとなっている。これにより、ピック品送りコンベヤ36にて搬送される物品が、上記仮想載置領域からはみ出しているか否かを、作業者が側面からの目視で確認し易くなるとともに、作業者が、はみ出した物品を仮想載置領域内に移動させる修正作業を行い易いものとなる。
なお、ガイド板36Gは、平面視で搬送方向と直交する方向に並ぶ3台のピック品送りコンベヤ36の夫々の両側方に設けており、本実施形態では、マーキングライン36kは、3台のピック品送りコンベヤ36の全てのガイド板36Gに設けているが、平面視で搬送方向と直交する方向での並び方向最外方に位置する2つのガイド板36Gのみに設けるようにしてもよい。
また、3台のピック品送りコンベヤ36の夫々における搬送ベルト36Bは、図7(b)に示すように、駆動ドラム及び従動ドラムに巻き掛けられた無端状のベルトであり、巻回外面側における平面視で搬送方向に直交する横幅方向を略3等分する2つの位置に、搬送方向に沿う突条部36Tを設けている。これらの突条部36Tにより、搬送ベルト36Bに載置された物品の横幅方向への移動を抑制することができる。すなわち、元梱ケースCmから取り出されて搬送ベルト36Bに載置される物品には、例えば円筒形等の転動し易い形状のものも存在する。搬送ベルト36Bに突条部36Tを設けることで、転動し易い形状の物品であっても、搬送中に意図せず横幅方向に移動することを抑制できる。さらに、作業者は、元梱ケースCmから取り出した物品を搬送ベルト36Bに載置するに当たり、搬送ベルト36Bの横幅方向のどの位置に当該物品を載置すればよいかを判断する場合に、突条部36Tを目安とすることができる。
ピック品送りコンベヤ36の搬送方向下流側端部には、物品を当該ピック品送りコンベヤ36にて搬送される物品を下方に落とし込むシュート部35Sが設けられており、シュート部35Sの下方に、物品を集品するための集品ケースCsを搬送する集品コンベヤ35が配設されている。
したがって、集品コンベヤ35にて搬送される集品ケースCsは、主搬送コンベヤ31の搬送方向に沿って並ぶ第1ピッキングステーションST1〜第6ピッキングステーションST6の夫々におけるピック品送りコンベヤ36のシュート部35Sの下方を、その並び順通りに経由して搬送される。シュート部35Sは、集品ケースCsが直下方に位置するときにのみ物品を下方に落とし込むように構成されている。
また、第7ピッキングステーションST7及び第8ピッキングステーションST8には、集品コンベヤ35から「コ」字状に分岐及び合流する集品用ループコンベヤ35Lが設けられている。これにより、第7ピッキングステーションST7及び第8ピッキングステ
ーションST8におけるピッキング作業位置に集品ケースCsを搬送可能に構成されている。
上層主搬送コンベヤ31uにおけるステーション用貯留コンベヤ33Aとの合流箇所の下流側には、保管用自動倉庫R1とは別に元梱ケースCmを保管すべく設けられた補助保管用自動倉庫R2の入庫口に物品を搬送する補助入庫コンベヤ31iが接続されている。
なお、図示は省略するが、下層主搬送コンベヤ31dにおけるステーション用貯留コンベヤ33Bとの合流箇所の下流側にも、補助保管用自動倉庫R2の入庫口に物品を搬送する補助入庫コンベヤが接続されている。
補助保管用自動倉庫R2は、元梱ケースCmを保管する補助収納部R2Sを上下及び左右に複数並べて備えた物品収納棚R2Tと、物品収納棚R2Tの前面を走行するスタッカークレーンR2STとを備えて構成されている。
物品収納棚R2Tにおける補助収納部R2Sは、ピッキングステーションST(第1ピッキングステーションST1〜第8ピッキングステーションST8)の並び方向に沿う形態で、スタッカークレーンR2STの走行レールに対してピッキングステーションSTの非存在側に設けられている。
また、スタッカークレーンR2STの走行レールに対してピッキングステーションSTの存在側には、第1ピッキングステーションST1〜第8ピッキングステーションST8の夫々に対応して、スタッカークレーンR2STから受け取った元梱ケースCmを対応するピッキングステーションSTに搬送自在な補助出庫用コンベヤ53が、ピッキングステーションSTの夫々に対して各別に設けられている。尚、図1及び図2では、上層主搬送コンベヤ31uに対応する第1ピッキングステーションST1〜第3ピッキングステーションST3、及び第7ピッキングステーションST7の夫々に対応する補助出庫用コンベヤ53a〜補助出庫用コンベヤ53dを図示しているが、下層主搬送コンベヤ31dに対応する第4ピッキングステーションST4〜第6ピッキングステーションST6、及び第8ピッキングステーションST8の夫々に対しても、各別に補助出庫用コンベヤ53が設けられている。
補助出庫用コンベヤ53aは、補助保管用自動倉庫R2から出庫した元梱ケースCmを第1ピッキングステーションST1に供給可能とすべく、上層主搬送コンベヤ31uにおける第1ピッキングステーションST1用のピッキングコンベヤ32への分岐部分の上流側に接続されている。
他のピッキングステーションSTに対応する補助出庫用コンベヤ53についても、同様に、対応するピッキングステーションSTのピッキングコンベヤ32への分岐部分の上流側に接続されている。
本実施形態において、補助出庫用コンベヤ53が補助保管用自動倉庫R2の出庫口に相当する。
また、本実施形態において、補助保管用自動倉庫R2が補助保管部に相当する。
すなわち、元梱ケースCmを保管する補助収納部R2Sを上下方向及び左右方向に複数並べて備えた物品収納棚R2Tと、物品収納棚R2Tの前面を走行するスタッカークレーンR2STとを備えた補助保管用自動倉庫R2が設けられ、ピッキングステーションSTが、補助収納部R2Sの並び方向に沿って複数並べて設けられ、補助保管用自動倉庫R2の出庫口としての補助出庫用コンベヤ53が複数設けられ、複数の補助出庫用コンベヤ53の夫々が、複数のピッキングステーションSTの夫々に対応する位置に設けられている。
本実施形態においては、上層補助入庫コンベヤ31ui及び下層補助入庫コンベヤ31
di(補助入庫コンベヤ31i)が補助入庫用搬送部に相当し、補助出庫用コンベヤ53a〜53h(補助出庫用コンベヤ53)が補助出庫用搬送部に相当する。
すなわち、ピッキングステーションSTから補助保管用自動倉庫R2へ向けて元梱ケースCmを搬送する補助入庫コンベヤ31i、及び、補助保管用自動倉庫R2からピッキングステーションSTへ向けて元梱ケースCmを搬送する補助出庫用コンベヤ53が設けられている。
次に、図8に基づいて、本ピッキング設備の各機器の制御構成を説明する。
制御部H1は、例えば中央処理装置とハードディスク等の記憶装置とを備えたパーソナルコンピュータやPCサーバ等の汎用コンピュータにて構成されている。
制御部H1は、搬送台車M、リフタR1L、レイヤコンベヤR1C、主搬送コンベヤ31、スタッカークレーンR2ST、補助入庫コンベヤ31i、補助出庫用コンベヤ53、ピッキングコンベヤ32、集品コンベヤ35、集品用ループコンベヤ35L、ピック品送りコンベヤ36、補充用搬送コンベヤ38、等を作動させるべく、それらを制御するコントローラと相互に通信自在に接続されている。
すなわち、搬送台車M、リフタR1L、レイヤコンベヤR1C、及び主搬送コンベヤ31、並びに、補助入庫コンベヤ31i及び補助出庫用コンベヤ53の作動を制御する制御部H1が設けられている。
また、制御部H1には、作業者がピッキング作業の完了を入力する完了入力ボタン48が接続され、当該完了入力ボタン48の押下情報が入力可能となっている。
また、制御部H1には、配送先の顧客の要求情報に基づいて、当該要求情報に含まれる種別及び数量の物品を指定するピッキングオーダーを、顧客の要求順序に基づいて作成する上位管理装置H0が接続されている。
制御部H1には、上位管理装置H0が顧客の要求順序に基づいて作成したピッキングオーダーを、要求順序に基づくピッキングオーダー番号を付与する形態で管理するオーダー管理部H1aと、ピッキングステーションSTにてピッキング作業が完了した元梱ケースCmを保管用自動倉庫R1に入庫すべきか補助保管用自動倉庫R2に入庫すべきかを判別する再入庫判別部H1bとに相当するプログラムが実行されている。
制御部H1は、オーダー管理部H1aにて管理している複数のピッキングオーダーのうち、未処理のピッキングオーダーを、ピッキングオーダー番号の小さい方から順に処理すべく、上記各搬送装置の作動を制御するように構成されている。
各ピッキングオーダーに含まれる物品は、単一の種別である場合もあれば、複数の種別の物品である場合もある。
ピッキングオーダーに含まれる物品が単一の種別である場合には、制御部H1は、単一のピッキングステーションSTを割り当て、当該種別の物品を支持する元梱ケースCmを割り当てた当該ピッキングステーションSTに搬送する。
ピッキングオーダーに含まれる物品が複数の種別である場合には、制御部H1は、その種別数分のピッキングステーションSTを種別ごと各別に割り当て、割り当てた種別の物品を支持する元梱ケースCmを割り当てたピッキングステーションSTに搬送する。
本実施形態のピッキング設備における元梱ケースCmの基本的な搬送形態は、図4に示すように、搬送台車M、レイヤコンベヤR1C、リフタR1L(以降、まとめて保管部用搬送装置と称する)により収納部R1Sから出庫(出庫処理)された元梱ケースCmを、主搬送コンベヤ31(出庫用搬送部分31a)によってピッキングステーションSTに搬送し、ピッキングステーションSTにてピッキング作業が完了すると、その元梱ケースCmを主搬送コンベヤ31(入庫用搬送部分31c)によって保管用自動倉庫R1に搬送し、保管部用搬送装置にて所定の収納部R1Sに入庫(再入庫処理)する形態である。
保管用自動倉庫R1では、上記のような出庫処理及び再入庫処理に加えて、保管対象の元梱ケースCmを保管用自動倉庫R1に補充する補充用入庫処理を同時期に行う場合がある。このため、搬送台車Mによる搬送処理が同一の段に集中した時等に、保管用自動倉庫R1における保管部用搬送装置の搬送作業負荷が増大し、元梱ケースCmの出庫処理を適切なタイミングで処理できない場合がある。
そこで、ピッキングステーションSTにてピッキング作業が完了した元梱ケースCm(返送予定支持体に相当)を、補助入庫コンベヤ31iによって補助保管用自動倉庫R2に搬送し、スタッカークレーンR2STによって、当該元梱ケースCmを次回のピッキング作業が予定されるピッキングステーションSTに対応する補助出庫用コンベヤ53の近傍に保管しておくことによって、当該ピッキングステーションSTにおける次回のピッキング作業に供すべく元梱ケースCmを出庫する場合に、ピッキングステーションSTへ元梱ケースCmを適切なタイミングで供給することができる。
次に、制御部H1による各搬送機器の制御のフローチャートを、図9に基づいて説明する。なお、以下の説明では、簡単のため、ピッキングオーダーに含まれる物品が単一の種別である場合についての制御フローを説明する。
制御部H1は、ピッキング作業の対象となるピッキングオーダーの番号Dnを記憶し(ステップ#11)、そのピッキングオーダーに基づき、必要なケース番号Cnの元梱ケースCmを保管用自動倉庫R1又は補助保管用自動倉庫R2からピッキングステーションSTに搬送すべく、各搬送装置の作動を制御する(ステップ#12)。
すなわち、制御部H1は、ピッキングステーションSTにおいてピッキングされる物品の種別を指定するピッキングオーダーがオーダー順に並べられたオーダー配列におけるオーダー順に基づいて、保管用自動倉庫R1の収納部R1S又は補助保管用自動倉庫R2の補助収納部R2Sから、ピッキングオーダーにて指定される種別の物品を支持する元梱ケースCmを出庫してピッキングステーションSTまで搬送するべく、搬送台車M、レイヤコンベヤR1C及びリフタR1L、並びに、主搬送コンベヤ31及び補助出庫用コンベヤ53の作動を制御する。
続いて、制御部H1は、該当するピッキングステーションSTに備えるピッキング指示装置(図示省略)に、ケース番号Cnの元梱ケースCmから物品をピッキングすべき旨、及びその数量を表示させる表示指令を指令する(ステップ#13)。
本ピッキング設備では、ピッキング作業者がピッキング指示装置49に表示されたピッキング作業が完了すると、完了入力ボタン48を押下する運用としている。したがって、制御部H1は、完了入力ボタン48が押下されたか否かによって、ピッキング作業が完了したか否かを判別する(ステップ#14)。
制御部H1が、ピッキング作業が完了したと判別すると(ステップ#14:Yes)、引き続き、制御部H1の再入庫判別部H1bが、次にそのケース番号Cnの元梱ケースCmからピッキングを行う指令が含まれるピッキングオーダーの番号が、現在処理しているピッキングオーダーの番号Dn+設定オーダー数Ds(例えば300オーダー)以下か否かを判別し(ステップ#15)、ピッキングオーダーの番号Dn+設定オーダー数Ds(例えば300オーダー)以下であれば、補助保管用自動倉庫R2に当該元梱ケースCmを入庫すべく、上記各搬送装置の作動を制御し(ステップ#16)、ピッキングオーダーの番号Dn+設定オーダー数Ds以下でなければ、保管用自動倉庫R1に当該元梱ケースCmを入庫すべく、上記各搬送装置の作動を制御する(ステップ#17)。
続いて、制御部H1は、現在処理しているピッキングオーダーの番号Dnが、上位管理装置H0によって作成された複数のピッキングオーダーのうち最終のものか否かを判別し(ステップ#18)、最終のピッキングオーダーでない(ステップ#18:No)と判別すると、ピッキング作業の対象となるピッキングオーダーの番号Dnを1つインクリメン
トして設定し(ステップ#19)、続いてステップ#12の処理に戻る。
ステップ#18において、最終のピッキングオーダーである(ステップ#18:Yes)と判別すると、処理を終了する。
また、元梱ケースCmを補助保管用自動倉庫R2に保管する場合においては、次にその元梱ケースCmからのピッキング作業を行うピッキングステーションSTに対応する補助出庫用コンベヤ53の近傍に位置する補助収納部R2Sを優先して選択する形態で、当該元梱ケースCmを保管するようになっている。
したがって、補助保管用自動倉庫R2から次にその元梱ケースCmからのピッキング作業を行うピッキングステーションSTへの元梱ケースCmの出庫を、迅速に行うことができるものとなる。
本実施形態において、番号順に並ぶピッキングオーダーの配列がオーダー配列に相当する。また、本実施形態においては、設定オーダー数Dsが判別用基準ピッキング作業量に相当する。
したがって、制御部H1は、ピッキングステーションSTにおけるピッキング作業が完了した元梱ケースCm(返送予定支持体)を保管用自動倉庫R1の収納部R1Sへ入庫するか、補助保管用自動倉庫R2の補助収納部R2Sへ入庫するかについて、設定判別条件に基づいて判別するように構成され、その設定判別条件が、番号順に並ぶピッキングオーダーの配列において、ピッキングステーションSTにおけるピッキングが完了した完了済ピッキングオーダーと当該完了ピッキングオーダーが指定する物品の種別と同一の物品の種別を指定する後続のピッキングオーダーのうちオーダー順位で上記の完了済みピッキングオーダーに最も近い直近ピッキングオーダーとの間に存在する、複数のピッキンオーダーによるピッキング作業量と、設定オーダー数Dsとに基づいて設定されている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、保管用自動倉庫R1が、複数の収納部が水平方向に列をなす状態で並べられた棚部R1Taを上下方向に複数段備えて構成され、保管部用搬送装置が、複数段の棚部R1Taの夫々に対応して各別に設けられた搬送台車Mである構成(このような自動倉庫を多段搬送式自動倉庫と称する)を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、保管用自動倉庫R1を、複数の収納部を左右方向及び上下方向に複数並べて備えた収納棚にて構成し、保管部用搬送装置を、その収納棚の前面を走行可能でかつ複数の収納部との間で元梱ケースCmを移載自在な移載装置を備えたスタッカークレーンにて構成してもよい。
(2)上記実施形態では、補助保管部を、元梱ケースCmを保管する補助収納部R2Sを上下方向及び左右方向に複数並べて備えた物品収納棚R2Tと、物品収納棚R2Tの前面を走行するスタッカークレーンR2STとを備えた自動倉庫にて構成する例を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、補助保管部を多段搬送式自動倉庫にて構成してもよい。さらに、上記実施形態では、物品収納棚R2Tを、補助収納部R2Sを上下方向及び左右方向に複数並べて備えて構成する例を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、補助収納部R2Sを上下方向には1段のみ、かつ、左右方向に複数並べて備えて構成してもよい。
(3)上記実施形態では、複数のピッキングステーションSTを、平面視で離間させて横並びに配設する構成を説明したが、複数のピッキングステーションSTは、横並び以外の並び形態でも構わない。例えば、第1ピッキングステーションST1〜第3ピッキングステーションST3と、第4ピッキングステーションST4〜第6ピッキングステーションST6とを別フロアに配置し、平面視で一部又は全部が重複する配置とする等、その配置は各種変更可能である。
(4)上記実施形態では、ピッキングステーションSTを複数備える構成を説明したが、ピッキングステーションSTを1つのみ備える構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、複数のピッキングステーションSTを、補助保管用自動倉庫R2の補助収納部R2Sの並び方向に沿って配置し、補助保管用自動倉庫R2の出庫口としての補助出庫用コンベヤ53を、複数のピッキングステーションSTの夫々に対応する位置に設ける構成を説明したが、補助出庫用コンベヤ53は1つのみとしてもよく、また、ピッキングステーションSTに元梱ケースCmを供給可能な限りにおいて、どのような位置に配設してもよい。
(5)上記実施形態では、設定判別条件におけるピッキング作業量を、完了済みピッキングオーダーと直近ピッキングオーダーとの間に存在するピッキングオーダー数とする構成を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、ピッキング作業量を、完了済みピッキングオーダーと直近ピッキングオーダーとの間に存在するピッキングオーダーにおいて投入される物品の数とする等、ピッキング作業量として完了済みピッキングオーダーと直近ピッキングオーダーとの間に存在するピッキングオーダーにかかる各種のパラメータを設定することができる。
(6)上記実施形態では、設定判別条件として、上記のように完了済みピッキングオーダーと直近ピッキングオーダーとの間に存在するピッキングオーダーに基づくピッキング作業量に基づいて、返送予定の元梱ケースCm(返送予定支持体)を保管用自動倉庫R1へ入庫するか補助保管用自動倉庫R2へ入庫するかを判別する構成を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、返送予定の元梱ケースCmに支持されている物品の属性に基づいて返送予定の元梱ケースCm(返送予定支持体)を保管用自動倉庫R1へ入庫するか補助保管用自動倉庫R2へ入庫するかを判別するようにしてもよい。この場合の属性としては、例えば、返送予定の元梱ケースCmに支持されている物品が、頻繁にピッキング作業対象となる物品か否か、といった属性が考えられる。すなわち、頻繁にピッキング作業対象となる物品は、完了済みピッキングオーダーと直近ピッキングオーダーとの間に存在するピッキングオーダー数が少ない可能性が高いため、頻繁にピッキング作業対象となる物品として予め登録された物品を支持する元梱ケースCmは、ピッキングステーションSTに対する搬送が頻繁に行われる可能性が高い。このため、そのような種別の物品を支持する元梱ケースCmを補助保管用自動倉庫R2で保管することで、ピッキングステーションSTへの物品の搬送を遅延なく行うことができるという効果が顕著となる。
(7)上記実施形態では、方向姿勢切換装置Tを、ピッキングステーションSTにおけるピッキング作業位置に対面する箇所に設ける構成を説明したが、搬送方向と直交する横幅方向の一方と他方とで高さの異なる傾斜姿勢で元梱ケースCmを搬送する搬送部分と、その搬送部分と平面視で直交し、かつ、水平方向に元梱ケースCmを搬送する搬送部分とを備える箇所であれば、ピッキングステーションST以外の箇所に備えることも当然に可能である。
また、上記実施形態では、元梱ケースCmを搬送するピッキングコンベヤ32に方向姿勢切換装置Tを備える構成を説明したが、例えば、集品ケースCsを搬送する集品コンベヤに備えてもよく、方向姿勢切換装置Tを備える箇所は上記実施形態に限定されない。
(8)上記実施形態では、方向姿勢切換装置Tを、ベルト式の搬送装置として構成したが、複数のローラーを備えてそのローラーの上端が搬送面となるローラー式の搬送装置として構成してもよい。また、図5においては、方向姿勢切換装置Tを、隣接する一対の第2コンベヤ32Bの搬送ローラー32R2の間に1つ配設する形態で計4つ備える構成を開示したが、方向姿勢切換装置Tの数は上記に限定されるものではなく、任意に設定するこ
とができる。
(9)上記実施形態では、シリンダ60Sを縮退させたときに、搬送ベルト60Bの上端面の沿う方向が水平面に沿う状態となり、シリンダ60Sを伸長させたときに、搬送ベルト60Bの上端面の沿う方向が傾斜する状態となるように構成したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、シリンダ60Sを縮退させたときに搬送ベルト60Bの上端面の沿う方向が傾斜する状態となり、シリンダ60Sを伸長させたときに搬送ベルト60Bの上端面の沿う方向が水平面に沿う状態となるように構成してもよい。また、搬送ベルト60Bの上端面の沿う方向を切換えるに当たり、シリンダ60S以外の機構(例えば電磁式アクチュエータやネジ軸等)を用いる構成としてもよい。
Cm 物品支持体
R1S 収納部
M、R1C,R1L 保管部用搬送装置
R1 保管用自動倉庫
ST ピッキング箇所
31a 出庫用搬送部
31c 入庫用搬送部
38 補充用搬送部
R2 補助保管部
31i 補助入庫用搬送部
53 補助出庫用搬送部、出庫口
R2S 補助収納部
R2T 物品収納棚
R2ST スタッカークレーン
H1 制御部
R1Ta 棚部
M 搬送台車

Claims (7)

  1. 物品を支持する物品支持体を保管する収納部を複数備え、かつ、前記収納部に対して前記物品支持体を出庫及び入庫する保管部用搬送装置を備えた保管用自動倉庫と、
    前記収納部から前記保管部用搬送装置により出庫された前記物品支持体をピッキング箇所へ向けて搬送する出庫用搬送部と、
    前記物品支持体を前記ピッキング箇所から前記保管用自動倉庫へ搬送する入庫用搬送部と、
    保管対象の前記物品支持体を前記保管用自動倉庫に補充すべく、外部から前記保管用自動倉庫に前記物品支持体を搬送する補充用搬送部と、が設けられたピッキング設備であって、
    前記保管用自動倉庫とは別に、前記物品支持体を保管する補助保管部が設けられ、
    前記ピッキング箇所から前記補助保管部へ向けて前記物品支持体を搬送する補助入庫用搬送部、及び、前記補助保管部から前記ピッキング箇所へ向けて前記物品支持体を搬送する補助出庫用搬送部が設けられているピッキング設備。
  2. 前記補助保管部は、保管対象の物品の搬送作業として、前記補助入庫用搬送部によって前記ピッキング箇所から搬送された前記物品支持体の入庫と、前記補助出庫用搬送部によって前記ピッキング箇所に搬送する前記物品支持体の出庫と、のみを行うように構成されている請求項1に記載のピッキング設備。
  3. 前記補助保管部が、前記物品支持体を保管する補助収納部を上下及び左右に複数並べて備えた物品収納棚を備えている請求項1又は2に記載のピッキング設備。
  4. 前記補助保管部が、前記物品支持体を保管する補助収納部を左右方向に複数並べて備えた物品収納棚と、前記物品収納棚の前面を走行するスタッカークレーンとを備えた自動倉庫であり、
    前記ピッキング箇所が、前記補助収納部の並び方向に沿って複数並べて設けられ、
    前記自動倉庫の出庫口が複数設けられ、前記複数の出庫口の夫々が、前記複数のピッキング箇所の夫々に対応する位置に設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載のピッキング設備。
  5. 前記保管部用搬送装置、前記出庫用搬送部、及び前記入庫用搬送部、並びに、前記補助入庫用搬送部及び前記補助出庫用搬送部の作動を制御する制御部が設けられ、
    前記制御部が、前記ピッキング箇所におけるピッキング作業が完了した前記物品支持体である返送予定支持体を前記保管用自動倉庫へ入庫するか前記返送予定支持体を前記補助保管部へ入庫するかについて、設定判別条件に基づいて判別するように構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載のピッキング設備。
  6. 前記制御部が、前記ピッキング箇所においてピッキングされる物品の種別を指定するピッキングオーダーがオーダー順に並べられたオーダー配列における前記オーダー順に基づいて、前記保管用自動倉庫及び前記補助保管部から前記ピッキングオーダーにて指定される種別の物品を支持する前記物品支持体を出庫して前記ピッキング箇所まで搬送するべく、前記保管部用搬送装置、前記出庫用搬送部、及び前記補助出庫用搬送部の作動を制御し、
    前記設定判別条件が、前記オーダー配列において、前記ピッキング箇所におけるピッキングが完了した完了済ピッキングオーダーと、当該完了ピッキングオーダーが指定する物品の種別と同一の物品の種別を指定する後続のピッキングオーダーのうち前記オーダー順で前記完了済みピッキングオーダーに最も近い直近ピッキングオーダーとの間に存在する、複数の前記ピッキングオーダーによるピッキング作業量と判別用基準ピッキング作業量
    に基づいて設定されている請求項5に記載のピッキング設備。
  7. 前記保管用自動倉庫が、複数の前記収納部が水平方向に列をなす状態で並べられた棚部を上下方向に複数段備え、
    前記保管部用搬送装置は、前記複数段の棚部の夫々に対応して各別に設けられた搬送台車を備えている請求項1〜6の何れか1項に記載のピッキング設備。
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