JP2017030762A - 蓋付容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封性および再封性を有する蓋付容器を提供する。【解決手段】蓋が接合される容器は、一周にわたって連続的に容器の側面の上部に連設されたフランジ部を有している。蓋は、フランジ部の上面に、一周にわたって連続的に接合されている。フランジ部は、周方向に沿って第1部分および第2部分に区画されており、周方向における第1部分の一対の端部はそれぞれ、周方向における第2部分の一対の端部に連設されている。第2部分は、内側部分と、内側部分の外側に位置する外側部分と、を含み、内側部分と外側部分との間には、周方向に沿って延びる溝または貫通孔が形成されている。周方向における第2部分の外側部分の一対の端部はそれぞれ、第1ヒンジ部を介して、周方向における第1部分の一対の端部に連設されている。外側部分の上面には、少なくとも部分的に蓋が接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、開口部が形成された容器と、容器の開口部を覆うよう容器に接合された蓋と、を備えた蓋付容器に関する。
近年、食品や化成品等を収容する容器の開口部を覆うために容器に接合される蓋として、蓋をいったん容器から取り外した後にも、容器の開口部を安定に覆うことができるよう構成されたものが提案されている。例えば特許文献1には、トレーおよびトレーから分離可能に構成されたカバー枠を有する容器と、トレーの上面およびカバー枠の上面に溶着されたカバーフォイルと、を備える蓋付容器が開示されている。この蓋付容器は、トレーからカバーフォイルを取り外すと、カバーフォイルとともにカバー枠もトレーから取り外されるように構成されている。またカバー枠は、トレーに対してスナップ止めされ得るよう構成されている。具体的には、トレーには凹部が形成され、カバー枠には、トレーに向けてカバー枠を下方へ移動させることによってトレーの凹部に嵌合することができる凸部が形成されている。このため、トレーから取り外されたカバーフォイルを再びトレーに被せ、そしてカバーフォイルに溶着されているカバー枠をトレーに対してスナップ止めによって固定することにより、容器の開口部を再び安定に覆うことができる。
特表2014−502584号公報
特許文献1においては、トレーからカバーフォイルを取り外すと、カバーフォイルおよびカバー枠の全部がトレーから分離される。このため、分離されたカバーフォイルおよびカバー枠を利用して容器の開口部を再び覆う際、使用者は、カバーフォイルおよびカバー枠の位置を、容器の開口部の形状および配置に応じて調整する必要がある。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る蓋付容器を提供することを目的とする。
本発明は、開口部が形成された容器と、前記容器の前記開口部を覆うよう前記容器に接合された蓋と、を備え、前記容器は、底面と、一周にわたって広がるよう前記底面から立設された側面と、一周にわたって連続的に前記側面の上部に連設されたフランジ部と、を有し、前記フランジ部は、周方向に沿って第1部分および第2部分に区画されており、周方向における前記第1部分の一対の端部はそれぞれ、周方向における前記第2部分の一対の端部に連設されており、前記第2部分は、内側部分と、前記内側部分の外側に位置する外側部分と、を含み、前記内側部分と前記外側部分との間には、周方向に沿って延びる溝または貫通孔が形成されており、若しくは、周方向に沿って並ぶ複数の溝または貫通孔が形成されており、周方向における前記第2部分の前記外側部分の一対の端部はそれぞれ、第1ヒンジ部を介して、周方向における前記第1部分の前記一対の端部に連設されており、前記蓋は、前記フランジ部の上面に、一周にわたって連続的に接合されており、かつ、前記外側部分の上面に、少なくとも部分的に接合されている、蓋付容器である。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分は、前記内側部分の下面に係止される係止部を有していてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記係止部は、第2ヒンジ部を介して前記外側部分の外側の端部に連接された突出片を含み、前記突出片は、前記突出片が前記第2ヒンジ部を軸として内側へ折り返されている状態のときに、前記突出片の先端部が、前記内側部分の外側の端部よりも内側に位置し、かつ前記内側部分の前記下面よりも下方に位置することができるよう、構成されていてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記突出片は、前記突出片の上面が前記外側部分の上面と対向するよう、前記第2ヒンジ部を軸として内側へ折り返されており、前記突出片の前記下面は、少なくとも部分的に前記蓋に接合されていてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記内側部分と前記外側部分との間に、前記内側部分と前記外側部分とを連結する連結部分が設けられていてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分は、前記内側部分の下面よりも下方に位置する補強部を有していてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記外側部分は、前記外側部分の上面のうち前記蓋の下面に接する部分よりも上方に位置するとともに前記蓋よりも外側に位置する壁部を有していてもよい。
本発明による蓋付容器において、前記蓋は、前記内側部分の上面に少なくとも部分的に接合されており、前記蓋と前記外側部分の上面との間の接合力が、前記蓋と前記内側部分の上面との間の接合力よりも大きくなっていてもよい。
本発明において、蓋が接合される容器は、一周にわたって連続的に容器の側面の上部に連設されたフランジ部を有している。蓋は、フランジ部の上面に、一周にわたって連続的に接合されている。このため、蓋付容器の初期密封性を確保することができる。
また本発明において、フランジ部は、周方向に沿って第1部分および第2部分に区画されており、周方向における第1部分の一対の端部はそれぞれ、周方向における第2部分の一対の端部に連設されている。第2部分は、内側部分と、内側部分の外側に位置する外側部分と、を含み、内側部分と外側部分との間には、周方向に沿って延びる溝または貫通孔が形成されている。このため、蓋付容器を開封する際、外側部分が内側部分に対して移動可能となるよう、外側部分を内側部分から分離させることができる。また、周方向における第2部分の外側部分の一対の端部はそれぞれ、第1ヒンジ部を介して、周方向における第1部分の一対の端部に連設されている。また、外側部分の上面には、少なくとも部分的に蓋が接合されている。このため、蓋が接合されている外側部分を、第1ヒンジ部を軸として上方へ回動させることにより、蓋付容器を開封することができる。また、第1ヒンジ部を軸として外側部分を下方へ回動させることにより、容器を再封することができる。
図1は、本発明の実施の形態における蓋付容器を構成する部材の分解図。 図2は、容器を示す平面図。 図3は、第1ヒンジ部を拡大して示す断面図であって、図2の線III−IIIに沿った断面図。 図4は、第2ヒンジ部および突出片を拡大して示す断面図であって、図2の線IV−IVに沿った断面図。 図5は、外側部分のうち突出片が連設された部分を拡大して示す断面図であって、図2の線V−Vに沿った断面図。 図6は、蓋付容器を示す平面図。 図7は、図6の線VII−VIIに沿った断面図。 図8は、図6の線VIII−VIIIに沿った断面図。 図9は、連結部分を拡大して示す断面図。 図10は、内側に折り返された突出片を拡大して示す断面図であって、図6の線X−Xに沿った断面図。 図11は、蓋付容器が開封された状態を示す断面図。 図12は、蓋付容器が開封された状態を示す斜視図。 図13は、容器の外側部分の一変形例を示す図。 図14は、容器の外側部分の一変形例を示す図。 図15は、容器の外側部分の一変形例を示す図。
以下、図1乃至図12を参照して、本発明の実施の形態について説明する。まず図1を参照して、本実施の形態における蓋付容器10全体について説明する。
(蓋付容器)
図1は、蓋付容器10を構成する部材の分解斜視図である。図1に示すように、蓋付容器10は、開口部20cが形成された容器20と、容器20の開口部20cを覆うよう容器20に接合された蓋50と、を備えている。なお本明細書において、「接合」とは、溶着および接着の両方を含む概念である。「溶着」とは、容器20または蓋50の少なくともいずれかを少なくとも部分的に溶融させることによって、蓋50を容器20に取り付けることを意味している。また「接着」とは、接着剤などの、容器20および蓋50とは別個の構成要素を用いて、蓋50を容器20に取り付けることを意味している。
また本明細書において、「蓋付容器」とは、特に断らない限り、容器20に蓋50を接合した後、まだ一度も蓋50が取り外されていない状態を意味している。言い換えると、蓋付容器10は、後述する外側部分35が内側部分30から分離されていない状態の容器20と、容器20に接合された蓋50と、を備えている。また以下の説明において、外側部分35を内側部分30から分離させ、また外側部分35を回動させることによって蓋50が部分的に取り外された後の容器20のことを、開封容器21と称することもある。
後述するように、本実施の形態による蓋付容器10は、外側部分35を内側部分30から分離させることによって蓋50が部分的に取り外された後の開封容器21に、蓋50を再び被せることにより、開封容器21の開口部20cを覆うことができること、すなわち再封性を有することを特徴としている。また後述するように、本実施の形態による蓋付容器10は、初期密封性に優れることをさらなる特徴としている。なお「初期密封性」とは、蓋付容器10における、すなわち容器20に蓋50を接合した後にまだ一度も蓋50が取り外されていない状態における、容器20のフランジ部26と蓋50との間の密着性を意味している。
(容器)
次に図1乃至図10を参照して、容器20について説明する。図2は、蓋50が接合される前の容器20を示す平面図である。また図3、図4および図5はそれぞれ、図2の線III−III、線IV−IVおよび線V−Vに沿った断面図である。また図6は、容器20と、容器20に接合された蓋50とを備える蓋付容器10を示す平面図である。また図7、図8および図10はそれぞれ、図6の線VII−VII、線VIII−VIIIおよび線X−Xに沿った断面図である。また図9は、後述する連結部分45を拡大して示す断面図である。なお図6および後述する図12においては、図が煩雑になることを防ぐため、蓋50が透明なものとして描かれている。しかしながら、これに限られることはなく、蓋50は遮光性を有していてもよい。
図1、図2、図7および図8に示すように、容器20は、底面22と、底面22の外縁22eに沿って一周にわたって広がるよう底面22から立設された側面24と、一周にわたって連続的に側面24の上部に連設されたフランジ部26と、を有している。上述の蓋50は、容器20のフランジ部26の上面に、一周にわたって連続的に接合される。本実施の形態において、フランジ部26は、側面24の上縁に連設され、外側に向かって水平方向に延びている。なお本明細書において、「側面」、「上部」、「上縁」や後述する「上面」、「下面」、「水平方向」などの用語は、容器20の底面22が下方に位置するように蓋付容器10や容器20が載置されている状態を基準として蓋付容器10、容器20、蓋50やそれらの構成要素の位置や方向を表すものである。
図1、図2および図6に示すように、フランジ部26は、互いに対向する一対の長辺26Aと、互いに対向する一対の短辺26Bとを含んでいる。ここでは、一対の長辺26Aが互いに平行であり、かつ一対の短辺26Bが互いに平行である例が示されている。すなわちフランジ部26は、平面視において略矩形状の輪郭を有している。しかしながら、所望の内容物を容器20に収容することができ、かつ、内側部分30から分離された外側部分35が後述する第1ヒンジ部46を軸として回動可能である限りにおいて、平面視におけるフランジ部26の輪郭が特に限られることはない。例えば、一対の長辺26Aや一対の短辺26Bが互いに非平行であってもよい。またフランジ部26は、平面視において円形状の輪郭を有していてもよい。なお開口部20cの輪郭と底面22、フランジ部26や蓋50の輪郭とは、相似形であってもよく、相似していなくてもよい。
容器20に収容される内容物は特には限られないが、内容物の例としては例えばナッツなどのおつまみ、ドライフルーツ、惣菜、お菓子等を挙げることができる。
〔フランジ部〕
以下、容器20のフランジ部26について詳細に説明する。フランジ部26は、周方向に沿って第1部分27および第2部分28に区画されている。そして、周方向における第1部分27の一対の端部27xはそれぞれ、周方向における第2部分28の一対の端部28xに連設されている。例えば、図1、図2および図6に示すように、第1部分27は、一周にわたって連続的に延びるフランジ部26のうち、一対の短辺26Bのうちの一方の短辺26Bと、一対の長辺26Aの一部分と、を含んでいる。また第2部分28は、一周にわたって連続的に延びるフランジ部26のうち、一対の短辺26Bのうちの他方の短辺26Bと、一対の長辺26Aの一部分と、を含んでいる。図1、図2および図6に示す例においては、一対の長辺26Aのうち第2部分28に含まれる部分の長さが、一対の長辺26Aのうち第1部分27に含まれる部分の長さよりも大きくなっている。なお図示はしないが、一対の長辺26Aのうち第2部分28に含まれる部分の長さが、一対の長辺26Aのうち第1部分27に含まれる部分の長さよりも小さくなっていてもよい。
また、図1、図2および図6においては、第1部分27と第2部分28との間の境界が、言い換えると第1部分27の一対の端部27xおよび第2部分28の一対の端部28xが、一対の長辺26A上に位置する例を示したが、これに限られることはない。図示はしないが、第1部分27の一対の端部27xおよび第2部分28の一対の端部28xが、一対の短辺26B上に位置していてもよい。また、第1部分27の一対の端部27xおよび第2部分28の一対の端部28xが、円形状の輪郭を有するフランジ部26上に位置していてもよい。
図1、図2および図6に示すように、第2部分28は、内側部分30と、内側部分30の外側に位置する外側部分35と、を含んでいる。また内側部分30と外側部分35との間には、周方向に沿って延びる貫通孔40が形成されている。なお本明細書において、「外側」とは、水平方向において容器20の開口部20cから遠い側を意味している。また「内側」とは、水平方向において容器20の開口部20cに近い側を意味している。
図1、図2および図6に示すように、周方向におけるフランジ部26の第2部分28の外側部分35の一対の端部35xはそれぞれ、第1ヒンジ部46を介して、周方向における第1部分27の一対の端部27xに連設されている。このため後述するように、蓋付容器10を開封する際、内側部分30から分離された状態の外側部分35を、第1ヒンジ部46を軸として上方へ回動させることができる。
内側部分30から分離された状態の外側部分35が第1ヒンジ部46を軸として回動することができる限りにおいて、第1ヒンジ部46の具体的な構成が特に限られることはない。例えば図3に示すように、第1ヒンジ部46は、フランジ部26の下面26bに形成された凹部46cを含んでいてもよい。凹部46cは、図3に示すように湾曲した形状を有していてもよく、若しくは図示はしないが、矩形状や三角形状の形状を有していてもよい。
図7および図8に示すように、蓋50の下面50bは、フランジ部26の第1部分27の上面27aおよび第2部分28の内側部分30の上面30aにそれぞれ接合されている。このため、蓋50とフランジ部26との間の接合領域は、第1部分27および第2部分28の内側部分30によって構成される、一周にわたる連続的なループを形成することができる。これによって、容器20を密封することができる。すなわち、蓋付容器10の初期密封性を確保することができる。
後述するように、本実施の形態による蓋付容器10は、第1ヒンジ部46を軸として外側部分35を上方へ回動させることによって、外側部分35および蓋50の一部が内側部分30から離間され、これによって蓋付容器10が開封されるよう、構成されている。従って蓋50は、外側部分35とともに動くことができるよう、外側部分35の上面35aに少なくとも部分的に接合されている。
蓋50が外側部分35に少なくとも部分的に接合された状態を維持しながら、第1ヒンジ部46を軸として外側部分35を上方へ回動させることができる限りにおいて、蓋50の下面50bと外側部分35の上面35aとの間における接合の具体的な状態が特に限られることはない。例えば、蓋50の下面50bは、外側部分35の上面35aに、外側部分35の全域にわたって連続的に接合されていてもよい。若しくは、蓋50の下面50bは、外側部分35の上面35aに部分的に接合されていてもよい。
ところで、容器20の外側部分35と蓋50との間の接合力が、容器20のその他の部分と蓋50との間の接合力、例えば内側部分30と蓋50との間の接合力よりも小さい場合、容器20から蓋50を部分的に取り外すために外側部分35に力を加えるとき、蓋50が内側部分30から剥がれるよりも前に蓋50が外側部分35から剥がれてしまうことが考えられる。この点を考慮し、好ましくは、蓋50の下面50bと外側部分35の上面35aとの間の接合力が、蓋50の下面50bと内側部分30の上面30aとの間の接合力よりも大きくなるよう、蓋付容器10が構成されている。これによって、容器20から蓋50を取り外す際に蓋50が外側部分35から剥がれてしまうことを抑制することができる。
蓋50と、フランジ部26の内側部分30および外側部分35との間の接合力は、例えば、テンシロン引張試験機(例えば、株式会社オリエンテック製、RTC−1310A)を用いて測定することができる。以下、接合力を測定する手順の一例について説明する。
まず、蓋50とフランジ部26とが接合されたサンプルを、所定の幅、例えば15mm幅にカットする。次に、蓋50の一部分をフランジ部26から剥離させ、テンシロンの一方のつかみ治具で蓋50の一部分を挟み、他方のつかみ治具でフランジ部26を挟む。その後、引張速度300mm/minで、蓋50の一部分とフランジ部26とがなす角が180°になるように引っ張る。そして、蓋50のその他の部分がフランジ部26の各部分から剥離される際に計測される荷重の最大値を、蓋50とフランジ部26の各部分との間の接合力とする。
なお、蓋50とフランジ部26とが接合していない部分が予めサンプルに含まれる場合は、荷重を測定する前に蓋50とフランジ部26とを部分的に剥離させる作業を省略してもよい。
上記の測定方法を用いて接合力を算出したときに、蓋50の下面50bと外側部分35の上面35aとの間の接合力は、20Nより大きいことが好ましく、30Nより大きいことがさらに好ましい。また、蓋50の下面50bと内側部分30の上面30aとの間の接合力は、20N以下となることが好ましく、15N以下となることがより好ましい。
蓋50の下面50bと外側部分35の上面35aとの間の接合力を、蓋50の下面50bと内側部分30の上面30aとの間の接合力よりも大きくするための具体的な構成や方法が特に限られることはない。例えば、外側部分35の上面35aのうち蓋50の下面50bに接合される部分の面積や幅を、内側部分30の上面30aのうち蓋50の下面50bに接合される部分の面積や幅よりも大きくすることが考えられる。また、加熱に起因する溶着によって蓋50をフランジ部26に接合する場合、蓋50の下面50bを外側部分35の上面35aに溶着させる際の温度を、蓋50の下面50bを内側部分30の上面30aに溶着させる際の温度よりも高くしてもよい。
〔連結部分〕
次に、開封前の状態の蓋付容器10において内側部分30と外側部分35とを連結するための構成の一例について説明する。図1、図2および図6に示すように、第2部分28の内側部分30と外側部分35との間には、内側部分30と外側部分35とを連結する連結部分45が設けられていてもよい。図9は、連結部分45を拡大して示す断面図である。
連結部分45は、内側部分30から外側部分35を分離させる際に破断される部分である。ところで、連結部分45の強度が大きすぎると、連結部分45を破断させるために外側部分35に加えられる力が過剰に大きくなり、この結果、容器20のうち連結部分45以外の部分が破断したり変形したりしてしまうことが考えられる。従って連結部分45は、適度な力で破断し得るよう構成されている。例えば図9に示すように、内側部分30、外側部分35および連結部分45は、連結部分45の厚みT3が内側部分30の厚みT1および外側部分35の厚みT2よりも小さくなるよう、構成されている。
なお図9においては、内側部分30、外側部分35および連結部分45のそれぞれにおいて、上面30a,35a,45aと下面30b,35b,45bとが互いに平行であり、このため厚みT1,T2,T3が位置に依らず一定である例が示されている。しかしながら、これに限られることはなく、厚みT1,T2,T3が位置に応じて変化することも考えられる。例えば、上面30a,35a,45aと下面30b,35b,45bとが非平行である場合が考えられる。また後述するように、外側部分35が補強部38や壁部39を有したりすることにより、厚みT1,T2,T3が位置に応じて変化することも考えられる。このような場合、「連結部分45の厚みT3が内側部分30の厚みT1および外側部分35の厚みT2よりも小さい」とは、「厚みT3の平均値が、厚みT1の平均値および厚みT2の平均値よりも小さい」ことを意味していてもよい。または、「厚みT3の最大値が、厚みT1の最大値および厚みT2の最大値よりも小さい」ことを意味していてもよい。または、「連結部分45の厚みT3が、内側部分30のうち上面30aと下面30bとが互いに平行である部分の厚みT1、および、外側部分35のうち上面35aと下面35bとが互いに平行である部分の厚みT2よりも小さい」ことを意味していてもよい。
連結部分45は、厚みT3が小さくなるほど破断され易くなる。従って、蓋付容器10の開封のし易さを考えると、連結部分45の厚みT3が小さいことが好ましい。一方、連結部分45の厚みT3が小さくなり過ぎると、蓋50が接合される前の状態の容器20において、または、蓋50を容器20に接合する工程の際に、容器20に加えられる衝撃などに起因して連結部分45が破断してしまうことが考えられる。これらの点を考慮し、好ましくは、連結部分45の厚みT3は、0.2mm以上かつ0.8mm以下に設定される。また好ましくは、内側部分30の厚みT1および外側部分35の厚みT2は、連結部分45の厚みT3が内側部分30の厚みT1および外側部分35の厚みT2の50%以下になるよう、設定される。内側部分30の厚みT1および外側部分35の厚みT2は、例えば0.5mm以上かつ2.0mm以下に設定される。
連結部分45の幅W3は、連結部分45が適度な力で破断し得るよう、設定されることが好ましい。例えば連結部分45の幅W3は、0.2mm以上かつ2.0mm以下に設定される。また外側部分35の幅W2は、蓋50を外側部分35に十分に接合させるために必要な面積が確保されるように設定されることが好ましい。例えば外側部分35の幅W2を3mm以上に設定することが好ましい。このことにより、フランジ部26の外側部分35に蓋50を接合するときの製造適性を高めることができ、さらに、容器20から蓋50を取り外す際に外側部分35を摘まみやすくすることができる。
外側部分35を内側部分30に対して連結することができる限りにおいて、連結部分45の配置や形状が特に限られることはない。例えば図1、図2および図6においては、内側部分30と外側部分35との間の貫通孔40に沿って断続的に連結部分45が並べられる例が示されている。また図示はしないが、連結部分45は、内側部分30と外側部分35との間で内側部分30および外側部分35に沿って連続的に延びていてもよい。言い換えると、フランジ部26の第2部分28には、内側部分30と外側部分35との間に位置し、周方向に沿って延びる溝が形成されており、この溝の底部が連結部分45を構成していてもよい。なお、第2部分28のうち内側部分30と外側部分35との間に位置する部分が、貫通孔40ではなく溝である場合、蓋50の下面50bが外側部分35の上面35aに連続的に接合されていれば、蓋50の下面50bが内側部分30の上面30aに接合されていない場合であっても、容器20の内部を蓋50によって密封することができる。すなわち、初期密封性を確保することができる。
次に、上下方向における第1部分27、第2部分28の内側部分30および外側部分35の位置について説明する。好ましくは、第1部分27の上面27a、第2部分28の内側部分30の上面30aおよび外側部分35の上面35aのうち少なくとも蓋50の下面50bに接する部分は、同一平面上に位置している。これによって、第1部分27の上面27a上、第2部分28の内側部分30の上面30a上および外側部分35の上面35a上に蓋50を載置して、熱や超音波を利用した溶着などによって蓋50をフランジ部26に接合させる際、蓋50をフランジ部26に安定に接合させることができる。このことにより、容器20のフランジ部26と蓋50との間の接合力が、位置や個体に応じてばらつくことを抑制することができ、初期密封性を高めることができる。初期密封性を確保し易くするため、好ましくは、外側部分35の上面35aは、内側部分30の上面30aと同一平面上に位置するか、内側部分30の上面30aより下方に位置している。
なお「同一平面上に位置する」とは、内側部分30の上面30aのうち連結部分45側の端部(以下、外側の端部とも称する)30eの、上下方向における位置と、外側部分35の上面35aのうち連結部分45側の端部(以下、内側の端部とも称する)35eの、上下方向における位置との差が、0.5mm以下であり、より好ましくは0.2mm以下であることを意味している。好ましくは、内側部分30の上面30aのうち蓋50の下面50bに接する部分と、外側部分35の上面35aのうち蓋50の下面50bに接する部分とが成す角度が、±30度以下になっている。
図9に示すように、連結部分45の上面45aも、内側部分30の上面30aおよび外側部分35の上面35aと同一平面上に位置していてもよい。しかしながら、これに限られることはなく、図示はしないが、連結部分45の上面45aが内側部分30の上面30aおよび外側部分35の上面35aよりも下方に位置するよう、連結部分45が設けられていてもよい。
〔補強部〕
図9に示すように、外側部分35は、内側部分30の下面30bよりも下方に位置する補強部38を有していてもよい。このような補強部38を設けることにより、外側部分35の剛性を高めることができる。これによって、内側部分30から分離された後の外側部分35に接合されている蓋50が湾曲したりカールしたりしてしまうことを抑制することができる。このため、再封性を向上させることができる。また、蓋付容器10を開封するために連結部分45を破断させて内側部分30から外側部分35を分離させる際、外側部分35のうち補強部38が設けられている部分を指などで摘まみ易くすることができる。このため、蓋付容器10の開封性を向上させることができる。
〔壁部〕
図9に示すように、外側部分35は、外側部分35の上面35aのうち蓋50の下面50bに接する部分よりも上方に位置するとともに蓋50よりも外側に位置する壁部39を有していてもよい。このような壁部39を設けて蓋付容器10の蓋50を外側から囲うことにより、故意や過失によって蓋付容器10の蓋50が容器20のフランジ部26の外側部分35から剥がされてしまうことを抑制することができる。また、上述の補強部38の場合と同様に、壁部39を設けることによって外側部分35の剛性を高めることができる。これによって、内側部分30から分離された後の外側部分35に接合されている蓋50が湾曲したりカールしたりしてしまうことを抑制することができる。また、蓋付容器10を開封するために連結部分45を破断させて内側部分30から外側部分35を分離させる際、外側部分35のうち壁部39が設けられている部分を指などで摘まみ易くすることができる。このため、蓋付容器10の開封性を向上させることができる。
なお図7に示すように、外側部分35の壁部39と同様に、第1部分27も、内側部分30の上面30aよりも上方に位置するとともに蓋50よりも外側に位置する壁部27cを有していてもよい。これによって、故意や過失によって蓋付容器10の蓋50が第1部分27から剥がされてしまうことを抑制することができる。
〔係止部〕
次に、再封性を向上させるために採用され得る構成について説明する。図1、図2および図6に示すように、外側部分35は、内側部分30の下面30bに係止される係止部49を有していてもよい。係止部49は例えば、第2ヒンジ部47を介して外側部分35の外側の端部に連接された突出片48を含んでいる。図1および図2においては、蓋50が接合されておらず、かつ内側へ折り返されていない状態の突出片48が示されている。また図4には、内側へ折り返される前の突出片48が拡大して示されており、図5には、外側部分35のうち突出片48が連設された部分(以下、連設部36とも称する)が拡大して示されている。一方、図6には、内側へ折り返され、かつ蓋50が接合された状態の突出片48が示されている。また図10には、内側へ折り返され、かつ蓋50が接合された状態の突出片48が拡大して示されている。
はじめに、内側へ折り返される前の突出片48について説明する。図4に示すように、突出片48は、第2ヒンジ部47を介して外側部分35の連設部36に連設されている。図4に示すように、突出片48の上面48aおよび下面48bはそれぞれ、連設部36の上面36aおよび下面36bと同一平面上に位置していてもよい。
突出片48が第1ヒンジ部46を軸として回動することができる限りにおいて、第2ヒンジ部47の具体的な構成が特に限られることはない。例えば図4に示すように、第2ヒンジ部47は、外側部分35の連設部36の上面36aに形成された凹部47cを含んでいてもよい。凹部47cは、図4に示すように湾曲した形状を有していてもよく、若しくは図示はしないが、矩形状や三角形状の形状を有していてもよい。
図4および図5に示すように、第2ヒンジ部47を介して突出片48が連設される外側部分35連設部36は、外側部分35のその他の部分や内側部分30よりも下方に位置するように構成されていてもよい。これによって、後述するように、内側へ折り返されることによって連設部36の上方に位置するようになる突出片48の下面48bの、上下方向における位置と、内側部分30の上面30aの上下方向における位置との差を小さくすることができる。
次に、内側へ折り返された状態の突出片48について説明する。図10には、突出片48の上面48aが外側部分35の上面35aと対向するよう、突出片48が第2ヒンジ部47を軸として内側へ折り返されている様子が示されている。
図10に示すように、突出片48は、突出片48が第2ヒンジ部47を軸として内側へ折り返されている状態のときに、突出片48の先端部48eが内側部分30の外側の端部30eよりも内側に位置し、かつ内側部分30の下面30bよりも下方に位置することができるよう、構成されている。言い換えると、突出片48は、第2ヒンジ部47を軸として内側へ折り返された突出片48が、内側部分30によって係止され得るよう、構成されている。これによって、後述するように、開封容器21の再封性を発現させることができる。
図10に示すように、突出片48が内側へ折り返されると、突出片48の下面48bが上部に位置するようになる。上部に位置している突出片48の下面48bは、少なくとも部分的に蓋50の下面50bに接合されていてもよい。この場合、好ましくは、内側へ折り返された突出片48の下面48bが、内側部分30の上面30aと同一平面上に位置するよう、突出片48が構成される。これによって、蓋50を突出片48に安定に接合させることができる。
(容器の材料および製法)
容器20を構成する材料や、容器20の製造方法は、フランジ部26の上面26aが蓋50の下面50bに接合され得るよう選択される。例えば、樹脂を用いた射出成形によって、容器20の底面22、側面24およびフランジ部26を一体的に形成してもよい。容器20を構成する樹脂としては、例えばポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
(蓋)
次に、容器20に接合される蓋50について説明する。蓋50を構成する材料は、蓋50の下面50bが内側部分30および外側部分35に接合され得るよう、選択される。例えば蓋50は、基材層と、蓋50の下面50bを構成するシーラント層と、を含んでいる。蓋50の厚みは、例えば20μm以上かつ100μm以下になっている。
基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂や、ポリプロピレン等を用いることができる。またシーラント層を構成する材料としては、ポリプロピレンや、ポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂等を用いることができる。なお、基材層およびシーラント層がいずれもポリプロピレンを含む場合、基材層においては二軸延伸ポリプロピレンが用いられ、シーラント層においては無延伸ポリプロピレンが用いられる。
なお上述の「ポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂」は、イージーピールシーラントとも称される、比較的小さな接合力を有する材料である。また、蓋50のシーラント層がポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂を含む場合、上述の引張試験機を用いた方法などによって算出される蓋50とフランジ部26との間の接合力が、20N以下となることが好ましく、15N以下となることがより好ましい。一方、蓋50のシーラント層がポリプロピレン単体によって構成される場合、その接合力は、ポリプロピレンおよびポリエチレンの混合樹脂が用いられる場合に比べて大きくなる。
(蓋付容器の製造方法)
次に、蓋付容器10の製造方法の一例について説明する。
はじめに、樹脂を用いた射出成形によって、一体的に形成された底面22、側面24およびフランジ部26を有する、図1に示す容器20を形成する。また、容器20のフランジ部26に対応した輪郭を有する蓋50を準備する。
次に、容器20の突出片48の上面48aが外側部分35の上面35aと対向するよう、第2ヒンジ部47を軸として突出片48を内側へ折り返す。また、突出片48の先端部48eが内側部分30によって係止されるよう、突出片48の先端部48eを、内側部分30と外側部分35の連設部36との間の隙間に押し込み、突出片48の下面48bを内側部分30の下面30bに当接させる。
その後、容器20のフランジ部26上に蓋50を載置する。次に、蓋50のうち容器20のフランジ部26の第1部分27、第2部分28の内側部分30および外側部分35と重なる部分を、熱板などを用いて上面50a側から加熱して、蓋50のシーラント層およびフランジ部26を溶融させる。これによって、容器20のフランジ部26の第1部分27の上面27a、第2部分28の内側部分30の上面30aおよび外側部分35の上面35aに蓋50を溶着させることができる。この際、内側へ折り返された突出片48の下面48bにも蓋50を溶着させてもよい。なお、溶着工程を実施する際、フランジ部26の下面に受板を配置させるようにしてもよい。この場合、受板は一般には加熱されない。
(蓋付容器の開封方法)
次に、蓋付容器10を開封する方法の一例について説明する。
はじめに、容器20のフランジ部26の第2部分28の外側部分35の一部に上向きの力を加えて、複数の連結部分45の一部を部分的に破断させる。その後、容器20の外側部分35がさらに上方に持ち上げられるよう外側部分35に力を加えることにより、複数の連結部分45を全て破断させ、外側部分35を内側部分30から分離させる。また図12に示すように、第1ヒンジ部46を軸として外側部分35を上方へ回動させる。これによって、図11に示すように、外側部分35が接合された状態の蓋50を容器20から部分的に取り外して、容器20を開封容器21とすることができる。
本実施の形態においては、上述のように、外側部分35が接合された状態の蓋50が容器20から部分的に取り外される。その後、外側部分35が接合された状態の蓋50を用いて、開封容器21の開口部20cを再び覆うことができる。例えば、蓋50が接合されている外側部分35を、第1ヒンジ部46を軸として下方へ回動させることにより、蓋50を開封容器21に被せ、開封容器21を再封することができる。
ここで本実施の形態においては、蓋付容器10が開封された後の状態において、蓋50が接合されている外側部分35は、第1ヒンジ部46を介してフランジ部26の第1部分27に連設されている。言い換えると、蓋付容器10が開封された後の状態において、蓋50が接合されている外側部分35は、開封容器21から分離されていない。このため、第1ヒンジ部46を軸として外側部分35を下方へ回動させることにより、外側部分35および外側部分35に接合された蓋50を容易に元の位置に戻すことができる。すなわち、開封容器21を再封する作業を容易に実施することができる。
外側部分35に接合された蓋50を用いて開封容器21を再封した後、外側部分35の突出片48の先端部48eを内側部分30の外側の端部30eよりも内側に位置させ、かつ突出片48の下面48bを内側部分30の下面30bに当接させる。これによって、突出片48が内側部分30によって係止されるようになる。このことにより、蓋50が開封容器21から外れてしまうことを抑制することができる。このため、再封性を発現させることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(補強部および壁部に関する変形例)
上述の本実施の形態においては、外側部分35が補強部38および壁部39を有する例を示したが、これに限られることはない。例えば図13に示すように、外側部分35は、補強部38を有するが壁部39を有していなくてもよい。また図14に示すように、外側部分35は、壁部39を有するが補強部38を有していなくてもよい。また図15に示すように、外側部分35は、補強部38および壁部39を有していなくてもよい。
(その他の変形例)
上述の本実施の形態においては、蓋50が容器20のフランジ部26に溶着されている例を示した。しかしながら、蓋付容器10の十分な密封性を確保し、また外側部分35が、蓋50とともに容器20のその他の部分から取り外されることができる限りにおいて、蓋50が容器20のフランジ部26に接合させるための手段が溶着に限られることはない。例えば接着剤などの、容器20および蓋50とは別個の構成要素を用いて、蓋50を容器20に取り付けてもよい。
上述の本実施の形態においては、内側部分30と外側部分35との間に連結部分45が設けられる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、内側部分30と外側部分35との間に連結部分45が設けられていなくてもよい。この場合であっても、外側部分35は第1ヒンジ部46を介して第1部分27に連設されており、また外側部分35の上面35aには少なくとも部分的に蓋50の下面50bが接合されているので、蓋付容器10における外側部分35の位置や姿勢を維持することができる。
上述の本実施の形態においては、内側部分30と外側部分35との間に、容器20の周方向に沿って延びる溝または貫通孔40が形成される例を示した。しかしながら、外側部分35が内側部分30から分離され得る限りにおいて、内側部分30と外側部分35との間の構成要素が特に限られることはない。例えば、内側部分30と外側部分35との間には、周方向に沿って並ぶ複数の溝または貫通孔が形成されていてもよい。
10 蓋付容器
20 容器
20c 開口部
21 開封容器
22 底面
24 側面
26 フランジ部
27 第1部分
28 第2部分
30 内側部分
35 外側部分
36 連設部
38 補強部
39 壁部
40 貫通孔
45 連結部分
46 第1ヒンジ部
47 第2ヒンジ部
48 突出片
48e 先端部
49 係止部
50 蓋

Claims (8)

  1. 開口部が形成された容器と、
    前記容器の前記開口部を覆うよう前記容器に接合された蓋と、を備え、
    前記容器は、底面と、一周にわたって広がるよう前記底面から立設された側面と、一周にわたって連続的に前記側面の上部に連設されたフランジ部と、を有し、
    前記フランジ部は、周方向に沿って第1部分および第2部分に区画されており、
    周方向における前記第1部分の一対の端部はそれぞれ、周方向における前記第2部分の一対の端部に連設されており、
    前記第2部分は、内側部分と、前記内側部分の外側に位置する外側部分と、を含み、
    前記内側部分と前記外側部分との間には、周方向に沿って延びる溝または貫通孔が形成されており、若しくは、周方向に沿って並ぶ複数の溝または貫通孔が形成されており、
    周方向における前記第2部分の前記外側部分の一対の端部はそれぞれ、第1ヒンジ部を介して、周方向における前記第1部分の前記一対の端部に連設されており、
    前記蓋は、前記フランジ部の上面に、一周にわたって連続的に接合されており、かつ、前記外側部分の上面に、少なくとも部分的に接合されている、蓋付容器。
  2. 前記外側部分は、前記内側部分の下面に係止される係止部を有する、請求項1に記載の蓋付容器。
  3. 前記係止部は、第2ヒンジ部を介して前記外側部分の外側の端部に連接された突出片を含み、
    前記突出片は、前記突出片が前記第2ヒンジ部を軸として内側へ折り返されている状態のときに、前記突出片の先端部が、前記内側部分の外側の端部よりも内側に位置し、かつ前記内側部分の前記下面よりも下方に位置することができるよう、構成されている、請求項2に記載の蓋付容器。
  4. 前記突出片は、前記突出片の上面が前記外側部分の上面と対向するよう、前記第2ヒンジ部を軸として内側へ折り返されており、
    前記突出片の前記下面は、少なくとも部分的に前記蓋に接合されている、請求項3に記載の蓋付容器。
  5. 前記内側部分と前記外側部分との間に、前記内側部分と前記外側部分とを連結する連結部分が設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  6. 前記外側部分は、前記内側部分の下面よりも下方に位置する補強部を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  7. 前記外側部分は、前記外側部分の上面のうち前記蓋の下面に接する部分よりも上方に位置するとともに前記蓋よりも外側に位置する壁部を有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蓋付容器。
  8. 前記蓋は、前記内側部分の上面に少なくとも部分的に接合されており、
    前記蓋と前記外側部分の上面との間の接合力が、前記蓋と前記内側部分の上面との間の接合力よりも大きくなっている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蓋付容器。
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