JP2017030709A - 車両用衝突検知装置 - Google Patents

車両用衝突検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017030709A
JP2017030709A JP2015156119A JP2015156119A JP2017030709A JP 2017030709 A JP2017030709 A JP 2017030709A JP 2015156119 A JP2015156119 A JP 2015156119A JP 2015156119 A JP2015156119 A JP 2015156119A JP 2017030709 A JP2017030709 A JP 2017030709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
collision
vehicle
bumper cover
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015156119A
Other languages
English (en)
Inventor
和久 橋本
Kazuhisa Hashimoto
和久 橋本
亜星 若林
Asei Wakabayashi
亜星 若林
田辺 貴敏
Takatoshi Tanabe
貴敏 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015156119A priority Critical patent/JP2017030709A/ja
Priority to PCT/JP2016/071794 priority patent/WO2017022555A1/ja
Publication of JP2017030709A publication Critical patent/JP2017030709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0136Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to actual contact with an obstacle, e.g. to vehicle deformation, bumper displacement or bumper velocity relative to the vehicle
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/48Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects combined with, or convertible into, other devices or objects, e.g. bumpers combined with road brushes, bumpers convertible into beds

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

【課題】車両への衝突が発生したことを精度よく検出することができる車両用衝突検知装置の提供。【解決手段】バンパーカバー22の裏面22aには、複数の荷重センサ31が取り付けられている。荷重センサ31は、車幅方向の略中央部、右端部および左端部に取り付けられている。荷重センサ31は、バンパーカバー22に加えられた衝撃に応じて、荷重Fiptを検出している。各々の荷重センサ31の近傍には、それぞれ温度センサ32が取り付けられている。歩行者保護ECU6は、荷重センサ31によって形成された衝突荷重値Fiptを、荷重センサ31と近接する位置に取り付けられた温度センサ32が検出した温度検出値Tbmpに基づいて補正し、補正荷重値Fadjを形成している。歩行者保護ECU6は、いずれかの補正荷重値Fadjが所定の荷重閾値Fth以上の場合、バンパーカバー22に衝突が発生したことを検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両への歩行者等の衝突を検出する車両用衝突検知装置に関する。
バンパーカバーの後方にバンパーアブソーバーを設け、バンパーアブソーバーとバンパーリインフォースメントとの間に光ファイバーを配置し、車両前端部への歩行者の衝突を検知する車両用衝突検知装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。この従来技術による車両用衝突検知装置においては、光ファイバーを、車幅方向の一端部において折り返すように配置し、車幅方向の他端部には、発光部と受光部とを含んだ装置を設けている。車両の前方部への衝突によって、バンパーカバーが変形すると、光ファイバーが屈曲して内部を通過する光量が変化する。光ファイバーを通過する光量の変化を受光部によって検出することにより、バンパーカバーへの歩行者等の衝突が発生したことを検知している。
特開2005−263038号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上述した従来技術による車両用衝突検知装置においては、車両における衝突の発生を精度よく検出することができないという問題があることが見出された。すなわち、車両前方部に設けられたバンパーカバーは、主に合成樹脂材料にて形成されており、その温度が、衝突発生時の変形具合に対して影響を与える場合があることがわかった。例えば、バンパーカバーの温度が高い場合、その材料上の特性から衝突による変形量は増大する。一方、バンパーカバーが低温の場合、衝突による変形量は減少する。したがって、車両において衝突の発生を正確に検出するためには、衝突発生の判定に対して、バンパーカバーの温度要素を加味する必要があった。これに対し、前述した従来技術による車両用衝突検知装置においては、衝突の発生を検出する際において、バンパーカバーの温度は考慮されていなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両への衝突が発生したことを精度よく検出することができる車両用衝突検知装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る車両用衝突検知装置の発明は、車両の前方部に設けられたバンパーカバーの後方において、車幅方向に並ぶように取り付けられ、バンパーカバーに加えられた衝撃に応じた物理量を検出する複数の衝撃検出センサと、衝撃検出センサによって検出された物理量に基づいて、バンパーカバーに衝突物を保護する保護装置の作動を必要とする衝突が発生したことを検出する衝突判定部と、を備えた車両用衝突検知装置であって、バンパーカバーの後方において、各々の衝撃検出センサが取り付けられた位置に対応するように、車幅方向に並ぶように配置され、バンパーカバーにおける、該当する車幅方向位置の温度を検出する複数の温度センサと、衝突判定部によって実行される衝突発生の検出感度を、物理量を検出した衝撃検出センサと対応する位置に取り付けられた温度センサが検出した温度に基づいて変更する検出感度変更部と、をさらに備えている。
この構成によれば、検出感度変更部によって、物理量を検出した衝撃検出センサと対応する位置に取り付けられた温度センサが検出した温度に基づいて、衝突発生の検出感度が変更される。このため、温度によって、バンパーカバーの変形量が影響を受ける場合であっても、車両の前方部における衝突の発生を正確に検出することができ、衝突検知の信頼性の高い車両用衝突検知装置にすることができる。
また、各々の温度センサは、衝撃検出センサが取り付けられた車幅方向に対応するように配置されているため、それぞれの衝撃検出センサが設けられている車幅方向位置の温度を検出することができる。したがって、物理量を検出した衝撃検出センサが配置された位置の正確な温度に基づいて、衝突発生の検出感度を適正に変更することができる。
尚、本発明による車両用衝突検知装置は、歩行者衝突のみの検知を対象としているのではなく、歩行者保護装置を作動させる必要のあるすべての衝突検知を対象としている。
本発明の実施形態1による歩行者保護システムが取り付けられた車両の平面図 図1に示した歩行者保護システムの構成を表したブロック図 図1に示した歩行者保護システムの制御フローチャートを表した図 実施形態2による歩行者保護システムが取り付けられた車両の平面図 図4に示した車両前方部の分解斜視図 図4に示したホルダープレートの後方視を表した図 図6のVII−VII断面図 図7に示したホルダープレートに、光ファイバーが取り付けられた状態を表した断面図 図5に示した光ファイバーを用いて、衝突荷重値および温度検出値を求める方法を説明するための模式図 図9に示した検出器によって算出された光強度の周波数特性の一例を示した図 図4に示した歩行者保護システムの構成を表したブロック図 図4に示した歩行者保護システムによる衝突検出方法を説明するための図であって、車両の車幅方向に並ぶように形成された各ブロックを模式的に示した図 図4に示した歩行者保護システムの制御フローチャートを表した図 実施形態3によるセンサユニットを示した断面図
以下、本発明の実施形態1乃至実施形態3について説明する。尚、説明中および図1乃至図14中における方向を示す記載は、車両VEに着座した運転者にとっての方向と一致するものとする。例えば、図1乃至図14中において、「前」という表示は、矢印の方向が車両VEの前方に該当していることを示している。また、以下、車両VEに対する歩行者の衝突を中心に説明しているが、本発明による車両用衝突検知装置は、歩行者衝突の検知のみを対象としているのではなく、自転車、ベビーカーといった歩行者保護装置5を作動させる必要のあるすべての衝突検知を対象としている。
<実施形態1の構成>
図1乃至図3に基づき、本発明の実施形態1による歩行者保護システム1(車両用衝突検知装置に該当する)について説明する。
(歩行者保護システム1の全体構成)
図1に示したように、車両VEの前端部には、フロントバンパー21(車両の前方部に該当する)が取り付けられている。フロントバンパー21は左右方向に延びており、バンパーカバー22とバンパーアブソーバー23とを含んでいる。バンパーカバー22は、合成樹脂材料にて形成されており、車両VEの前方部における意匠面を成している。バンパーアブソーバー23は、車両VEの前方部において衝突が発生した場合の衝撃吸収材として、バンパーカバー22の後方に設けられている。バンパーアブソーバー23は、例えば、発泡ポリプロピレンのような発泡樹脂によって形成されている。
バンパーアブソーバー23は、その後端面23aにおいてバンパーリインフォースメント24の前面24aに取り付けられている。バンパーリインフォースメント24は、アルミニウム合金のような金属材料によって、内部が中空に形成された強度部材であって左右方向に延びている。バンパーリインフォースメント24は、前後方向に延びた左右一対のサイドメンバ25R、25Lの前端部に固定されている。上述したフロントバンパー21、バンパーリインフォースメント24およびサイドメンバ25R、25Lによって、ボデーユニット2が形成されている。
バンパーカバー22の後方に位置した裏面22aには、複数の荷重センサ31(衝撃検出センサに該当する)が取り付けられている。荷重センサ31は、バンパーカバー22の車幅方向(左右方向)に並ぶように設けられており、車幅方向の略中央部、右端部および左端部に取り付けられている。荷重センサ31は、バンパーカバー22に加えられた衝撃に応じて、荷重Fipt(物理量に該当し、以下、衝突荷重値Fiptと言う)を検出している。荷重センサ31は、バンパーカバー22に対して、接着、締結部材、嵌めあい等によって取り付けられている。
バンパーカバー22の裏面22aには、各々の荷重センサ31に近接するように、荷重センサ31と同数の温度センサ32が取り付けられている。温度センサ32は、各々の荷重センサ31が取り付けられた位置に対応するように、車幅方向に並ぶように配置されている。温度センサ32は荷重センサ31と同様に、バンパーカバー22に対して、接着、締結部材、嵌めあい等によって取り付けられている。各々の温度センサ32は、バンパーカバー22における、該当する車幅方向位置の温度Tbmp(以下、温度検出値Tbmpと言う)を検出している。
尚、それぞれ互いに近接した荷重センサ31と温度センサ32とにより、センサユニット3が形成されている(図1示)。
車両VEに設けられた速度センサ4は、車両VEの図示しない車輪またはトランスミッション等に取り付けられ、車両VEの走行速度を検出している。
カウルエアバッグ装置51は、歩行者保護装置5(保護装置に該当する)に含まれている。カウルエアバッグ装置51は、フロントバンパー21に歩行者が衝突した際に、図1に示したエンジンフードHE上からフロントウィンドウWF下部にかけてバッグを展開させ、衝突した歩行者等の衝突物を保護する。
また、ポップアップフード52も、歩行者保護装置5に含まれている。ポップアップフード52は、フロントバンパー21に歩行者等が衝突した際に、エンジンフードHEの後端を上昇させている。これによって、エンジンフードHEが緩衝部材となって、歩行者がエンジンなどの剛性を有した部材に衝突することを防ぎ、衝突した歩行者等の衝突物を保護する。
(歩行者保護ECU6の構成)
車両VEにおいて、図示しない運転席前側のフロアトンネル上には、歩行者保護ECU6が取り付けられている。歩行者保護ECU6は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。図1に示したように、歩行者保護ECU6には、上述した各々の荷重センサ31、温度センサ32、速度センサ4、カウルエアバッグ装置51およびポップアップフード52が、通信線によって接続されている。
図2に示したように、歩行者保護ECU6は、車速判定部61、荷重補正部62、衝突判定部63、AND回路64および保護装置ドライバー65を含んでいる。
車速判定部61は、速度センサ4に接続されている。車速判定部61は、速度センサ4による車速検出値Sdetが、所定の第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、所定の第2車速閾値Sth2以下であるか否かを判定する。車速判定部61は、車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第2車速閾値Sth2以下である場合に、ハイ(H)信号を出力する。
荷重補正部62(検出感度変更部、検出値補正部に該当する)は、それぞれの荷重センサ31および温度センサ32に接続されている。荷重補正部62は、それぞれの荷重センサ31によって形成された衝突荷重値Fiptを、当該衝突荷重値Fiptを形成した荷重センサ31と近接する位置に取り付けられた温度センサ32が検出した温度検出値Tbmpに基づいて補正している。尚、上述した「衝突荷重値Fiptを形成した荷重センサ31と近接する位置」は、「物理量を検出した衝撃検出センサと対応する位置」に該当する。荷重補正部62は、各々の荷重センサ31が検出した衝突荷重値Fiptごとに補正し、複数の補正荷重値Fadj(補正物理量に該当する)を形成している。補正荷重値Fadjの形成方法として、例えば、衝突荷重値Fiptに対し、温度センサ32が検出した温度検出値Tbmpに基づいて形成された温度補正係数を乗算する方法が適用可能である。温度補正係数は、実験的または経験的に求めることが可能である。
荷重補正部62は、例えば、温度センサ32が検出したバンパーカバー22の該当位置の温度検出値Tbmpが高い場合、衝突荷重値Fiptを減少させている。また、荷重補正部62は、例えば、温度センサ32が検出したバンパーカバー22の該当位置の温度検出値Tbmpが低い場合、衝突荷重値Fiptを増大させている。荷重補正部62は、温度検出値Tbmpが高い場合における衝突荷重値Fiptを減少させる方向への補正、および、温度検出値Tbmpが低い場合における衝突荷重値Fiptを増大させる方向への補正のうちのいずれか一方のみを実行してもよい。
衝突判定部63は、荷重補正部62に接続されている。衝突判定部63は、荷重補正部62から入力された補正荷重値Fadjを、所定の荷重閾値Fthと比較する。衝突判定部63は、補正荷重値Fadjが荷重閾値Fth以上の場合、バンパーカバー22に衝突が発生したことを検出し、H信号を出力する。衝突判定部63は、荷重補正部62から出力された複数の補正荷重値Fadjの内、最も大きい値を荷重閾値Fthと比較してもよいし、荷重補正部62から出力された複数の補正荷重値Fadjの平均値を荷重閾値Fthと比較してもよい。
上述したように、衝突判定部63は、荷重補正部62から入力された補正荷重値Fadjを、所定の荷重閾値Fthと比較し、バンパーカバー22に衝突が発生したことを検出している。したがって、荷重補正部62は、衝突判定部63によって実行される衝突発生の検出感度を、衝突荷重値Fiptを検出した荷重センサ31に近接した温度センサ32によって検出された温度検出値Tbmpに基づいて変更することになる。すなわち、温度検出値Tbmpが高い場合、衝突によって、バンパーカバー22が変形しやすいため、衝突荷重値Fiptを減少させて、衝突発生の検出を抑制している。これに対し、温度検出値Tbmpが低い場合、衝突によって、バンパーカバー22が変形しにくくなるため、衝突荷重値Fiptを増大させて、衝突発生の検出を容易にしている。
AND回路64の一対の入力端は、車速判定部61および衝突判定部63に接続されている。AND回路64は、車速判定部61において、H信号が出力されており、さらに、衝突判定部63において、H信号を出力している場合に、バンパーカバー22に歩行者保護装置5の作動を必要とする衝突が発生したことを検出し、H信号を出力する。
保護装置ドライバー65は、AND回路64の出力端に接続されており、AND回路64からH信号が出力されている場合に、カウルエアバッグ装置51またはポップアップフード52を作動させる。
(歩行者保護システム1の制御方法)
以下、図3に基づいて、歩行者保護ECU6による、歩行者保護システム1の制御方法について説明する。最初に、速度センサ4から車速判定部61に対し、車両VEの車速検出値Sdetが入力される(ステップS101)。次に、車速判定部61によって、車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第2車速閾値Sth2以下であるか否かが判定される(ステップS102)。車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1未満、または、第2車速閾値Sth2を越えていると判定された場合、本制御フローを終了する。車速検出値Sdetが、第1車速閾値Sth1以上であり、かつ、第2車速閾値Sth2以下であると判定された場合、荷重センサ31から荷重補正部62に向けて、衝突荷重値Fiptが入力される(ステップS103)。また、温度センサ32から荷重補正部62に向けて、温度検出値Tbmpが入力される(ステップS104)。
荷重補正部62は、入力された温度検出値Tbmpに基づいて衝突荷重値Fiptを補正し、補正荷重値Fadjを形成する(ステップS105)。衝突判定部63に入力された補正荷重値Fadjは、荷重閾値Fth以上であるか否かが判定される(ステップS106)。補正荷重値Fadjが、荷重閾値Fth以上であると判定された場合、バンパーカバー22において、歩行者保護装置5の作動を必要とする衝突が発生したことを検出し(ステップS107)、歩行者保護装置5を作動させる(ステップS108)。ステップS106において、補正荷重値Fadjが、荷重閾値Fth未満であると判定された場合、本制御フローを終了する。
<実施形態1の作用効果>
本実施形態によれば、荷重補正部62によって、衝突荷重値Fiptを検出した荷重センサ31に近接した温度センサ32が検出した温度検出値Tbmpに基づいて、衝突発生の検出感度が変更される。このため、温度によって、バンパーカバー22の変形量が影響を受ける場合であっても、車両VEの前方部における衝突の発生を正確に検出することができ、衝突検知の信頼性の高い歩行者保護システム1にすることができる。
また、各々の温度センサ32は、荷重センサ31が取り付けられた車幅方向に近接して配置されているため、それぞれの衝突荷重値Fiptが設けられている車幅方向位置の温度を検出することができる。したがって、衝突荷重値Fiptを検出した荷重センサ31が配置された位置の正確な温度に基づいて、衝突発生の検出感度を適正に変更することができる。
また、荷重補正部62は、温度センサ32によって検出されたバンパーカバー22の温度検出値Tbmpに基づき、荷重センサ31によって形成された衝突荷重値Fiptを補正し、補正荷重値Fadjを形成している。これにより、荷重閾値Fthを変更する構成等を設ける必要がなく、衝突判定部63による衝突発生の検出感度を容易に変更することができる。
<実施形態2の構成>
(センサユニット7の構成)
図4乃至図13に基づき、実施形態2による歩行者保護システム1Aについて説明する。図4に示したように、本実施形態において、バンパーカバー22の裏面22a(バンパーカバーの後方に該当する)には、センサユニット7が取り付けられている。センサユニット7は、ファイバーセンサ71、センサ制御装置72およびホルダープレート73を含んでいる。図4におけるその他の構成については、図1に示したものと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
ファイバーセンサ71は、光伝送部材である光ファイバー711、複数の荷重集中板712および複数の荷重伝達部材713を含んで形成されている(図8示)。尚、図5において、荷重集中板712および荷重伝達部材713は省略されている。単一の光ファイバー711は、その両端部が、ともに車両VEの左端(車両の左右端のうちの一方に該当する)に配置されて、センサ制御装置72に接続されている。光ファイバー711は、それぞれ両端部から車幅方向に延びた第1ファイバー検出部711a(衝撃検出センサ、ファイバー検出部のうちの一側に該当する)と第2ファイバー検出部711b(温度センサ、ファイバー検出部のうちの他側に該当する)とを有している。第1ファイバー検出部711aと第2ファイバー検出部711bとは、車両VEの右端(車両の左右端のうちの他方に該当する)において屈曲した状態で接続されている(図5示)。以下、第1ファイバー検出部711aと第2ファイバー検出部711bとを包括して、ファイバー検出部711a、711b(一対のファイバー検出部に該当する)と言う。
第1ファイバー検出部711aにおいては、バンパーカバー22上(バンパーカバー上に該当する)のそれぞれの位置に加えられた衝撃に応じて、衝突荷重値Fiptが該当する車幅方向位置において検出されている。第1ファイバー検出部711aは、衝突荷重値Fiptを車幅方向において連続的に検出することができる。一方、第2ファイバー検出部711bにおいては、バンパーカバー22上における衝突荷重値Fiptが検出される位置に対応して、温度検出値Tbmpが該当する車幅方向位置において検出される。第2ファイバー検出部711bは、温度検出値Tbmpを車幅方向において連続的に検出することができる。光ファイバー711による、衝突荷重値Fiptおよび温度検出値Tbmpの検出方法の詳細については、センサ制御装置72の構成とともに後述する。
図6に示したように、光ファイバー711を保持するホルダープレート73は、合成樹脂材料によって一体的に形成されている。ホルダープレート73は平板状の保持壁73aを有し、保持壁73aからは、車幅方向に延びた第1突条73b、第2突条73c、第3突条73dおよび第4突条73eが後方に向けて突出している。第1突条73b、第2突条73c、第3突条73dおよび第4突条73eは、保持壁73aにおいて上方から順に配置されており、これらは互いに略均等間隔に設けられている(図7示)。
図8に示すように、第1ファイバー検出部711aの前方には、荷重集中板712が配置され、さらに、第1ファイバー検出部711aおよび荷重集中板712aを覆うように荷重伝達部材713が設けられている。同様に、第2ファイバー検出部711bの前方にも荷重集中板712が配置され、さらに、第2ファイバー検出部711bおよび荷重集中板712を覆うように荷重伝達部材713が配置されている。荷重集中板712は、バンパーカバー22への衝撃によって、局部的に荷重を集中させて光ファイバー711を確実に屈曲させるために、例えば、金属板によって形成されている。荷重伝達部材713は、例えば、弾性を有したシリコン樹脂から成り、バンパーカバー22への衝撃荷重を、光ファイバー711に伝達する。図8に示したように、第1ファイバー検出部711aを覆った荷重伝達部材713は、第1突条73bと第2突条73cとの間に嵌合し、第2ファイバー検出部711bを覆った荷重伝達部材713は、第3突条73dと第4突条73eとの間に嵌合している。ホルダープレート73による、光ファイバー711の車両VEへの取付方法は公知であり、例えば、公開特許公報である特開2007−153073号において詳細に記載されている。
本実施形態によれば、車両VEの前方部において、第1ファイバー検出部711aが上方側に取り付けられ、第2ファイバー検出部711bが下方側に取り付けられている。しかしながら、ファイバー検出部711a、711bの取り付け方法はこれに限られるものではなく、温度検出値Tbmpを検出する第2ファイバー検出部711bを上方側に取り付け、衝突荷重値Fiptを検出する第1ファイバー検出部711aを下方側に取り付けてもよい。また、車両VEの前方部において、ファイバー検出部711a、711bを前後方向に配置してもよい。具体的には、第1ファイバー検出部711aを前方側に取り付け、第2ファイバー検出部711bを後方側に取り付けてもよいし、第2ファイバー検出部711bを前方側に取り付け、第1ファイバー検出部711aを後方側に取り付けてもよい。
(光ファイバー711による衝突荷重値Fiptおよび温度検出値Tbmpの検出方法)
以下、図9および図10に基づき、光ファイバー711による、衝突荷重値Fiptおよび温度検出値Tbmpの検出方法について説明する。図9に示したように、センサ制御装置72の発光部721はLD(Laser Diode)を含んでおり、周期的に波長が変化するレーザー光を送出している。発光部721から送出された入射光ERは、第1分光器722において、センシング用として光ファイバー711に向かう測定光MRと、検出器725に向かう参照光DRとに分光される。光ファイバー711内に進入した測定光MRは、散乱を起こして反射光RRを発生させる。反射光RRは、第2分光器723を経て、第3分光器724において上述した参照光DRと合流して検出器725へと到達する。検出器725はフォトダイオードを含んでおり、反射光RRと参照光DRとの干渉による光強度変化を求める。図10に示したように、光強度変化に関するデータは、フーリエ変換されて光ファイバー711の各位置における散乱光周波数データが形成される。ここで、各周波数データが光ファイバー711のどの位置におけるデータであるかは、参照光DRに対して、対応する反射光RRが検出器725に入射する早さによって判定される。
光ファイバー711に測定光MRが入射した時、そのガラス分子の微小な密度ムラに起因して光の屈折率が決定され、その光ファイバー711固有の波長の反射光RRが生じる。したがって、光ファイバー711に歪が発生しておらず、その状態に変化がない場合、常に、同一の波長の反射光RRが発生し、同一の散乱光周波数データ(固有指紋情報)が形成される。
一方、バンパーカバー22への衝突により、光ファイバー711が変形または屈曲して歪が発生すると、歪が発生した位置において反射光RRの波長にずれが発生し、上述した散乱光周波数データにも変化が発生することになる。同様に、バンパーカバー22の温度変化によっても、光ファイバー711において膨張、収縮による歪が発生し、歪が発生した位置において散乱光周波数データに変化が発生する。したがって、測定後に算出された散乱光周波数データを、上述した固有指紋情報と比較することにより、光ファイバー711のどの位置において、どのくらいの歪が発生したかを検出することが可能となる。
具体的には、形成された散乱光周波数データは、固有指紋情報と比較され、双方の偏差ΔVが求められる。偏差ΔVは、光ファイバー711の材質と入射光ERの波長によって線形に決定されるため、偏差ΔVから、バンパーカバー22上の各位置における衝突荷重値Fiptおよび各位置における温度検出値Tbmpを算出することが可能となる。
ここで、衝突荷重によって光ファイバー711に歪が発生する速度は、温度変化によって光ファイバー711に歪が発生する速度よりも速いと考えられる。したがって、ローパスフィルタまたはハイパスフィルタあるいは双方を用いて、算出された散乱光周波数データから、温度変化による光ファイバー711の歪に起因した低周波数成分と、衝突荷重による光ファイバー711の歪に起因した高周波数成分とを分離することが可能である。これにより、上述した方法によって、衝突荷重値Fiptと温度検出値Tbmpとを区別して検出することは容易である。
(歩行者保護ECU6Aの構成)
以下、図11および図12に基づいて、本実施形態による歩行者保護ECU6Aの構成について説明する。歩行者保護ECU6Aは、実施形態1による歩行者保護ECU6と同様に荷重補正部62を有している。荷重補正部62には、前述した検出器725に含まれる荷重検出部725aおよび温度検出部725bが接続されている。荷重検出部725aおよび温度検出部725bは、前述した方法を用いて光ファイバー711によって検出された散乱光周波数データから、それぞれ衝突荷重値Fiptと温度検出値Tbmpとを算出している。荷重補正部62は、実施形態1と同様に、荷重検出部725aによって形成された衝突荷重値Fiptを、温度検出部725bによって形成された温度検出値Tbmpに基づいて補正し、補正荷重値Fadjを算出している。実施形態1と同様に、衝突荷重値Fiptを補正する際、当該衝突荷重値Fiptが検出された光ファイバー711の車幅方向位置と同位置において検出された温度検出値Tbmpが使用される。
積分値算出部66は、荷重補正部62と接続されている。図12に示したように、積分値算出部66は、バンパーカバー22上を車幅方向に並んだ複数の検出区間RI1、RI2、RI3、RI4、RI5に分割している。積分値算出部66は、各々の検出区間RI1、RI2、RI3、RI4、RI5ごとに、荷重補正部62によって形成された補正荷重値Fadjを車幅方向距離について積分し、検出積分値FI1、FI2、FI3、FI4、FI5を算出している。以下、検出区間RI1、RI2、RI3、RI4、RI5を包括して、検出区間RI1〜RI5と言う。また、検出積分値FI1、FI2、FI3、FI4、FI5を包括して検出積分値FI1〜FI5と言う。尚、図12において、バンパーカバー22上における、検出区間RI1〜RI5以外の検出区間は省略されている。
閾値設定部67は、積分値算出部66に接続されている。閾値設定部67は、前述した検出区間RI1〜RI5ごとに、異なった値の積分閾値FIth1、FIth2、FIth3、FIth4、FIth5を設定している。以下、積分閾値FIth1、FIth2、FIth3、FIth4、FIth5を包括して、積分閾値FIth1〜FIth5と言う。
ここで、図12に示したように、バンパーカバー22の車幅方向端部にある検出区間RI1の積分閾値FIth1は他の積分閾値FIth2、FIth3、FIth4、FIth5よりも小さい値に設定されている。また、図12において、積分閾値FIth2、FIth3、FIth4、FIth5は、すべて同じ値に設定されている。
上述した積分閾値FIth1〜FIth5の設定方法はほんの一例であって、必ずしもバンパーカバー22の車幅方向端部にある検出区間RI1の積分閾値FIth1を、小さい値に設定しなければならないわけではない。例えば、バンパーカバー22の意匠にあわせて積分閾値FIth1〜FIth5を設定してもよい。すなわち、バンパーカバー22において、凹凸のある部位または曲面により形成された部位に衝突が発生した場合は、バンパーカバー22の変形量Qが小さくなりやすいため、積分閾値FIth1〜FIth5を小さい値に設定してもよい。また、バンパーカバー22において、広い平面部位に衝突が発生した場合は、変形量Qが大きくなりやすいため、積分閾値FIth1〜FIth5を大きい値に設定してもよい。
また、バンパーカバー22の剛性にあわせて積分閾値FIth1〜FIth5を設定してもよい。すなわち、バンパーカバー22において、内側にヘッドランプ等の剛性の高い構造物が存在する部位に衝突が発生した場合は、変形量Qが小さくなりやすいため、積分閾値FIth1〜FIth5を小さい値に設定してもよい。
衝突判定部63は、積分値算出部66および閾値設定部67に接続されている。衝突判定部63は、積分値算出部66によって演算された検出積分値FI1〜FI5を、対応する積分閾値FIth1〜FIth5と比較している。衝突判定部63は、いずれかの検出積分値FI1〜FI5が積分閾値FIth1〜FIth5以上(積分閾値以上に該当する)の場合、バンパーカバー22に衝突が発生したことを検出しH信号を出力する。図12において、バンパーカバー22の検出区間RI1、RI4において、衝突物OBの衝突が発生したことが検出される。図11におけるその他の構成については、図2に示したものと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
(歩行者保護システム1Aの制御方法)
以下、図13に基づいて、歩行者保護ECU6Aによる、歩行者保護システム1Aの制御方法について説明する。ステップS205において、荷重補正部62が補正荷重値Fadjを形成した後、積分値算出部66によって、検出積分値FI1〜FI5が算出される(ステップS206)。衝突判定部63に入力された検出積分値FI1〜FI5は、対応する積分閾値FIth1〜FIth5以上であるか否かが判定される(ステップS207)。いずれかの検出積分値FI1〜FI5が、積分閾値FIth1〜FIth5以上であると判定された場合、バンパーカバー22において、歩行者保護装置5の作動を必要とする衝突が発生したことを検出し(ステップS208)、歩行者保護装置5を作動させる(ステップS209)。ステップS207において、すべての検出積分値FI1〜FI5が、積分閾値FIth1〜FIth5未満であると判定された場合、本制御フローを終了する。図13におけるその他のステップについては、図3に示したものと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
<実施形態2の作用効果>
本実施形態によれば、積分値算出部66は、バンパーカバー22を車幅方向に並んだ複数の検出区間RI1〜RI5に分割している。そして、積分値算出部66は各々の検出区間RI1〜RI5ごとに、荷重補正部62によって形成された補正荷重値Fadjを車幅方向距離について積分し、検出積分値FI1〜FI5を算出している。一方、衝突判定部63は、積分値算出部66によって形成された検出積分値FI1〜FI5を、対応する積分閾値FIth1〜FIth5と比較している。そして、いずれかの検出積分値FI1〜FI5が積分閾値FIth1〜FIth5以上の場合、バンパーカバー22に衝突が発生したことを検出している。これにより、バンパーカバー22への歩行者、自転車、ベビーカー等の衝突を、地上工作物の衝突と区別して正確に検知することが可能になる。
通常、バンパーカバー22に歩行者等の衝突が発生した場合、バンパーカバー22上の所定の領域に渡って衝撃荷重が発生し、各ポイントにおける衝撃荷重は然程大きい値とはならないことが多い。これに対し、バンパーカバー22において、地上工作物の衝突が発生した場合は、バンパーカバー22の狭い領域に大きな荷重が加わることが多い。したがって、上述したように本実施形態においては、補正荷重値Fadjを車幅方向距離について積分した検出積分値FI1〜FI5に基づいて、バンパーカバー22に衝突が発生したことを検出することにより、歩行者等の衝突を正確に検知することができる。
また、閾値設定部67によって、積分閾値FIth1〜FIth5が検出区間RI1〜RI5ごとに異なった値に設定されている。そして、衝突判定部63は、積分値算出部66によって演算された検出積分値FI1〜FI5が、対応する積分閾値FIth1〜FIth5以上の場合、バンパーカバー22に衝突が発生したことを検出している。これにより、衝突判定部63は、検出された衝突が発生した検出区間RI1〜RI5に応じて、衝突発生の検出感度を変化させることができ、バンパーカバー22における衝突の発生を精度よく検出することができる。
また、衝撃検出センサおよび温度センサとして、車幅方向に延びた光ファイバー711を含んでいる。そして、バンパーカバー22に加えられた衝撃またはバンパーカバー22における温度変化によって光ファイバー711が変形し、内部を通過する波長が変化することに起因して、バンパーカバー22上の各位置における衝突荷重値Fiptおよび温度検出値Tbmpを検出している。これにより、車両VEの前方に、単一の光ファイバー711を配索するのみで、バンパーカバー22上の各位置に加えられた荷重および温度を検出することが可能になる。
また、一続きの光ファイバー711は、その両端部が、ともに車両VEの左端に配置されている。そして、光ファイバー711の一対のファイバー検出部711a、711bは、両端部から車幅方向に延びて、車両VEの右端において屈曲した状態で接続されている。さらに、第1ファイバー検出部711aにおいてバンパーカバー22上の衝突荷重値Fiptが検出され、第2ファイバー検出部711bにおいてバンパーカバー22の温度検出値Tbmpが検出されている。これにより、第1ファイバー検出部711aと第2ファイバー検出部711bとを用いた車幅方向のロケーションマッチングが容易になり、バンパーカバー22上において、同位置における荷重と温度の検出を容易に行うことができる。
<実施形態3の構成>
図14に基づき、実施形態3によるセンサユニット8(フィルム体に該当する)について説明する。図14に示したように、センサユニット8は、ともに合成樹脂材料にて形成された第1薄膜81aおよび第2薄膜81bを有している。第1薄膜81aおよび第2薄膜81bは、互いに対向するように配置されている。
第1薄膜81aの第2薄膜81bと対向した側の面には、複数の圧力検出素子82(衝撃検出センサに該当する)が、車幅方向に並ぶように取り付けられている。一方、第2薄膜81bの第1薄膜81aと対向した側の面には、圧力検出素子82と同数の温度検出素子83(温度センサに該当する)が、車幅方向に並ぶように取り付けられている。図14に示したように、それぞれの圧力検出素子82と各々の温度検出素子83とが、互いに対応して積層されている。
圧力検出素子82には、例えば、圧力センサアレイが使用可能であるが、これに限られるものではない。また、温度検出素子83には、例えば、サーモパイルが適用可能であるが、これに限られるものではない。各々の圧力検出素子82および温度検出素子83は、通信線によって前述の歩行者保護ECU6に接続されている。車両VEの前方部において、第1薄膜81aが前方側に取り付けられ、第2薄膜81bが後方側に取り付けられてもよいし、第2薄膜81bを前方側に取り付け、第1薄膜81aを後方側に取り付けてもよい。
<実施形態3の作用効果>
本実施形態によれば、センサユニット8は、衝撃検出センサとして、第1薄膜81a上に車幅方向に並ぶように取り付けられた圧力検出素子82と、温度センサとして、第2薄膜81b上に車幅方向に並ぶように取り付けられた温度検出素子83を含んでいる。これにより、車両VEの前方部において大きなスペースを使用することなく、バンパーカバー22の車幅方向の各位置において、衝突によって発生する圧力と温度とを検出することができる。
また、圧力検出素子82のそれぞれと温度検出素子83のそれぞれとが、互いに対応して積層されるように、第1薄膜81aと第2薄膜81bが対向して配置されている。これにより、車幅方向の同位置において、バンパーカバー22に発生した圧力と温度とを容易に検出することが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
衝撃検出センサとして使用可能なものは、荷重センサ、圧力センサのみではなく、バンパーカバー22に加えられた衝撃に応じて所定の物理量を検出可能なものであれば、どのようなセンサであってもよい。例えば、面圧センサ、圧電性セラミックスセンサ、ピエゾフィルムセンサ、歪ゲージセンサ等を使用してもよい。さらに、衝撃検出センサとして、バンパーカバー22の変位量、変位速度、変位加速度等を検出するセンサも適用可能である。
また、衝撃検出センサおよび温度センサは、バンパーカバー22の裏面22aのみでなく、バンパーアブソーバー23の後端面23aに取り付けられてもよい。
また、バンパーカバー22における衝突発生の検出感度を変更するために、必ずしも、バンパーカバー22の温度検出値Tbmpに基づき、衝突荷重値Fiptを補正して、補正荷重値Fadjを形成する方法をとらなくてもよい。例えば、温度検出値Tbmpが低い場合、温度検出値Tbmpが高い場合に比べて、荷重閾値Fthまたは積分閾値FIth1〜FIth5を小さくするようにしてもよい。
図面中、1,1Aは歩行者保護システム(車両用衝突検知装置)、5は歩行者保護装置(保護装置)、8はセンサユニット(フィルム体)、21はフロントバンパー(車両の前方部)、22はバンパーカバー、31は荷重センサ(衝撃検出センサ)、32は温度センサ、62は荷重補正部(検出感度変更部、検出値補正部)、63は衝突判定部、66は積分値算出部、67は閾値設定部、81aは第1薄膜、81bは第2薄膜、82は圧力検出素子(衝撃検出センサ)、83は温度検出素子(温度センサ)、711は光ファイバー、711aは第1ファイバー検出部(衝撃検出センサ、ファイバー検出部のうちの一側)、711bは第2ファイバー検出部(温度センサ、ファイバー検出部のうちの他側)、Fadjは補正荷重値(補正物理量)、FI1〜FI5は検出積分値、Fiptは衝突荷重値(物理量)、FIth1〜FIth5は積分閾値、RI1〜RI5は検出区間、Tbmpは温度検出値(車幅方向位置の温度)、VEは車両を示している。

Claims (7)

  1. 車両(VE)の前方部(21)に設けられたバンパーカバー(22)の後方において、車幅方向に並ぶように取り付けられ、前記バンパーカバーに加えられた衝撃に応じた物理量(Fipt)を検出する複数の衝撃検出センサ(31、711a、82)と、
    前記衝撃検出センサによって検出された前記物理量に基づいて、前記バンパーカバーに衝突物を保護する保護装置(5)の作動を必要とする衝突が発生したことを検出する衝突判定部(63)と、
    を備えた車両用衝突検知装置(1、1A)であって、
    前記バンパーカバーの後方において、各々の前記衝撃検出センサが取り付けられた位置に対応するように、車幅方向に並ぶように配置され、前記バンパーカバーにおける、該当する車幅方向位置の温度(Tbmp)を検出する複数の温度センサ(32、711b、83)と、
    前記衝突判定部によって実行される衝突発生の検出感度を、前記物理量を検出した前記衝撃検出センサと対応する位置に取り付けられた前記温度センサが検出した温度に基づいて変更する検出感度変更部(62)と、
    をさらに備えた車両用衝突検知装置。
  2. 前記検出感度変更部は、
    前記温度センサによって検出された前記バンパーカバーの温度に基づき、前記衝撃検出センサによって形成された前記物理量を補正し、補正物理量(Fadj)を形成する検出値補正部(62)を含み、
    前記衝突判定部は、
    前記検出値補正部によって形成された前記補正物理量に基づいて、衝突が発生したことを検出する請求項1記載の車両用衝突検知装置。
  3. 前記バンパーカバー上を車幅方向に並んだ複数の検出区間(RI1、RI2、RI3、RI4、RI5)に分割し、各々の前記検出区間ごとに、前記検出値補正部によって形成された前記補正物理量を車幅方向距離について積分し、検出積分値(FI1、FI2、FI3、FI4、FI5)を算出する積分値算出部(66)をさらに備え、
    前記衝突判定部は、
    前記積分値算出部によって形成された前記検出積分値を、所定の積分閾値(FIth1、FIth2、FIth3、FIth4、FIth5)と比較し、いずれかの前記検出積分値が前記積分閾値以上の場合、前記バンパーカバーに衝突が発生したことを検出する請求項2記載の車両用衝突検知装置。
  4. 前記積分閾値を、前記検出区間ごとに異なった値に設定する閾値設定部(67)をさらに備えており、
    前記衝突判定部は、
    前記積分値算出部によって演算された前記検出積分値が、対応する前記積分閾値以上の場合、前記バンパーカバーに衝突が発生したことを検出する請求項3記載の車両用衝突検知装置。
  5. 前記衝撃検出センサおよび前記温度センサは、
    それぞれ車幅方向に延びた光ファイバー(711)を含んでおり、前記バンパーカバーに加えられた衝撃または前記バンパーカバーにおける温度変化によって前記光ファイバーが変形し、内部を通過する光の波長が変化することに起因して、前記バンパーカバー上の各位置に加えられた衝撃に応じた前記物理量および前記バンパーカバー上の各位置の温度を検出する請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
  6. 単一の前記光ファイバーの両端部が、ともに前記車両の左右端のうちの一方に配置され、前記光ファイバーは、前記両端部から車幅方向に延びた一対のファイバー検出部(711a、711b)を有しており、双方の前記ファイバー検出部は、前記車両の左右端のうちの他方において屈曲した状態で接続されており、
    前記ファイバー検出部のうちの一側(711a)において前記物理量が検出され、他側(711b)において前記バンパーカバーの温度が検出されている請求項5記載の車両用衝突検知装置。
  7. 前記衝撃検出センサは、第1薄膜(81a)上において、車幅方向に並ぶように取り付けられた複数の圧力検出素子(82)を含み、
    前記温度センサは、第2薄膜(81b)上において、車幅方向に並ぶように取り付けられた前記圧力検出素子と同数の温度検出素子(83)を含んでおり、
    前記圧力検出素子のそれぞれと前記温度検出素子のそれぞれとが、互いに対応して積層されるように、前記第1薄膜と前記第2薄膜が対向して配置されていることにより、フィルム体(8)が形成されている請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の車両用衝突検知装置。
JP2015156119A 2015-08-06 2015-08-06 車両用衝突検知装置 Pending JP2017030709A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015156119A JP2017030709A (ja) 2015-08-06 2015-08-06 車両用衝突検知装置
PCT/JP2016/071794 WO2017022555A1 (ja) 2015-08-06 2016-07-26 車両用衝突検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015156119A JP2017030709A (ja) 2015-08-06 2015-08-06 車両用衝突検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017030709A true JP2017030709A (ja) 2017-02-09

Family

ID=57944052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015156119A Pending JP2017030709A (ja) 2015-08-06 2015-08-06 車両用衝突検知装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2017030709A (ja)
WO (1) WO2017022555A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016209661A1 (de) * 2016-06-02 2017-12-07 Robert Bosch Gmbh Sicherheitsvorrichtung für ein Fahrzeug, Fahrzeug, Verfahren zum Betreiben einer Sicherheitsvorrichtung eines Fahrzeugs

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119098A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Denso Corp 歩行者衝突検出センサ
JP2006258647A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Denso Corp 車両衝突検出装置
EP2020339B1 (de) * 2007-07-31 2012-03-28 Micronas GmbH Auslösevorrichtung für eine Sicherheitseinrichtung in einem Kraftfahrzeug
JP2009051298A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Honda Motor Co Ltd 車両の衝突判定装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017022555A1 (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8128140B2 (en) Collision detecting device
JP4852940B2 (ja) 衝突検知システム
US7768381B2 (en) Vehicular collision detection apparatus
EP2711249B1 (en) Collision detecting device
JP4807594B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP2007163322A (ja) 車両用衝突荷重測定装置及びそれを用いた車両用衝突体判定装置
JP4434293B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP4479629B2 (ja) 衝突検知システム
JP6512544B2 (ja) 衝突検出装置
US20080201077A1 (en) Vehicle collision detecting system
WO2017022555A1 (ja) 車両用衝突検知装置
JP2007118831A (ja) 車両用衝突物体判別装置及び歩行者保護装置作動システム
JP4844819B2 (ja) 衝突検知手段の異常検知方法
JP2007502994A (ja) 車両搭乗者保護システム用の加速度測定装置および方法
JP6428514B2 (ja) 車両用衝突検知装置
WO2017017902A1 (ja) 車両用衝突検知装置
JP5429571B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP4816187B2 (ja) 衝突検知手段
JP6390921B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP6593647B2 (ja) 車両用衝突検知装置
JP5949786B2 (ja) 歩行者衝突検知システム
JP5248411B2 (ja) 衝突判定装置
JP2009214716A (ja) 車両用衝突検知装置
JP2009208642A (ja) 車両用衝突検知装置
KR20130102388A (ko) 자동차의 보행자 충돌 감지용 범퍼 시스템 및 이를 이용한 보행자 충돌 감지 방법