JP5248411B2 - 衝突判定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に設けた加速度センサからの検出信号に応じて衝突を判定する衝突判定装置に関する。
従来、車両の前部に設けた加速度センサ(衝突センサ)からの検出信号に応じて衝突を判定してエアバッグ等の衝突安全装置を作動させる衝突判定装置において、衝突センサの取付角度と車体角度とをそれぞれ検出し、これら両角度の差から車体に対する衝突センサの取付角度のずれを検出してこれを乗員に知らせるようにしたものがある(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開平5−213150号公報 特開2006−248270号公報
ところで、上記従来の技術では、衝突センサを取り付けた車体部品が低速衝突時等に変形して衝突センサの取付角度にずれが生じた場合に警報を出すことはできるものの、取付角度がずれた衝突センサでは車両に発生する加速度を正しく検出することができず、正常な衝突判定を継続することができなくなるため、衝突センサが関わる衝突判定を停止させる等の対応が必要であった。
そこでこの発明は、車両に設けた衝突用加速度センサからの検出信号に応じて衝突を判定する衝突判定装置において、衝突用加速度センサの取付角度がずれた際にも正常な衝突判定を継続可能とすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車両の前部に衝突時の加速度を検出する衝突用加速度センサ(例えば実施例の衝突用加速度センサ1a)を設けると共に、該衝突用加速度センサの取付角度を検出する取付角度用加速度センサ(例えば実施例の取付角度用加速度センサ1b)を設け、該取付角度用加速度センサからの信号によ前記衝突用加速度センサの取付角度が感度切替用閾値より大きい場合、該衝突用加速度センサにより検出したデータを「1」より大きい値である加速度係数を乗じて変化させて衝突判定を行い、前記取付角度が警報用閾値よりも大きい場合、システムが正しく機能しない旨の警報を行うことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、車両の前部に衝突時の加速度を検出する衝突用加速度センサ(例えば実施例の衝突用加速度センサ1a)を設けると共に、該衝突用加速度センサの取付角度を検出する取付角度用加速度センサ(例えば実施例の取付角度用加速度センサ1b)を設け、該取付角度用加速度センサからの信号によ前記衝突用加速度センサの取付角度が感度切替用閾値より大きい場合、衝突判定に使用する衝突判定閾値を通常時より小さい値に変化させ、前記取付角度が警報用閾値よりも大きい場合、システムが正しく機能しない旨の警報を行うことを特徴とする


この発明によれば、前記衝突用加速度センサの取付角度のずれ(傾き角度)が所定の閾値よりも大きい場合に、衝突用加速度センサにより検出したデータを変化させて衝突判定を行う、あるいは衝突判定に使用する閾値をセンサ傾斜時のそれに切り替えることで、正常な衝突判定を継続させることができる。
すなわち、衝突用加速度センサの取付角度がずれた場合、本来検出したい加速度方向(車両前後方向)に対して衝突用加速度センサの感度方向がずれるため、該衝突用加速度センサが検出する加速度は、その取付角度が正常な場合(通常時)に検出される加速度に対して小さくなる。そこで、衝突用加速度センサの取付角度が所定値以上ずれたことを検出したときには、該衝突用加速度センサが検出した加速度値に「1」よりも大きい所定の係数を乗算した補正加速度値で衝撃の大きさを計算したり、あるいは衝突判定における衝撃レベル閾値を通常時よりも小さくする等の動作によって、衝突判定の感度を切り替えてこれを正常に継続させることができる。
この発明の実施例における衝突安全装置の衝突センサの取付状態を示す説明図であり、(a)は正常な車体部品に取り付けられた状態を、(b)は変形した車体部品に取り付けられた状態をそれぞれ示す。 この発明の第一、第二実施例における衝突判定装置を含む衝突安全システムの構成図である。 上記第一実施例における衝突安全装置のECUでの処理を示すフローチャート図である。 上記第二実施例における衝突安全装置のECUでの処理を示すフローチャート図である。 この発明の第三実施例における衝突安全装置を含む衝突安全システムの構成図である。 上記第三実施例における衝突安全装置のECUで加速度係数を決定する際に用いるセンサ傾き角度と加速度係数との関係を示すマップ図である。 上記第三実施例における衝突安全装置のECUでの処理を示すフローチャート図である。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1〜3はこの発明を車両のエアバッグシステムに適用した例を示す。図1に示すように、車両前端部のバンパー4A内部にはバンパービーム4(エネルギー吸収部材)が設けられ、例えばこのバンパービーム4の下面に衝突センサ1が取り付けられる。
図2を参照し、衝突センサ1からの検出信号はECU2に出力され、該ECU2にて衝突判定が行われる。その結果、衝突と判定された場合には、ECU2から衝突安全装置3(例えばエアバッグ装置等の乗員保護装置やポップアップフード等の歩行者保護装置)に作動信号が出力される。
衝突センサ1内には、衝突用加速度センサ1a及び取付角度用加速度センサ1b(取付状態検出装置)が設けられ、これら各加速度センサ1a,1bからの出力信号がそれぞれECU2に出力される。
衝突用加速度センサ1aは、感度方向を車両前後方向に一致させて50G程度の加速度を検出する加速度センサであり、車体前部に衝撃荷重が作用した場合にこれを検出する。
一方、取付角度用加速度センサ1bは、1G程度の加速度を検出する1軸の加速度センサであり、感度方向は車両前後方向に一致し、前方を正とするようにして衝突センサ1内に内蔵される。
取付角度用加速度センサ1bは、例えば低速の衝突等によりバンパービーム4が変形し、衝突センサ1(衝突用加速度センサ1a)の取付角度にずれが生じた場合にこれを検出する。この検出結果は、ECU2において衝突用加速度センサ1aのデータを用いた衝突判定に関して判定の感度を変化させる処理に用いられる。
ECU2は、衝突が発生したか否かを判定する衝突判定部2aと、車両前後方向に対する車体の傾斜角度を検出する車体角度用加速度センサ2bと、衝突センサ1が車体に対して傾斜しているか否かを判定するセンサ傾斜判定部2cと、取付角度用加速度センサ1b及び車体角度用加速度センサ2bが検出する傾斜角度の差(初期補正値)を演算する初期補正値演算部2dと、該初期補正値演算部2dが演算した初期補正値を記憶する初期補正値メモリ2eと、を備える。
衝突判定部2aは、衝突用加速度センサ1a及びセンサ傾斜判定部2cからの出力信号に基づいて衝突の有無を判定し、衝突が発生したと判定した場合には前記衝突安全装置3に作動信号を出力する。
車体角度用加速度センサ2bは前記取付角度用加速度センサ1bと同様、1G程度の加速度を検出する1軸の加速度センサであり、感度方向は車両前後方向に一致し、前方を正とするようにしてECU2内に内蔵される。
センサ傾斜判定部2cは、取付角度用加速度センサ1bが検出する部品傾斜、及び車体角度用加速度センサ2bが検出する車体傾斜、並びに初期補正値メモリ2eからの初期補正値に基づいて、衝突センサ1が傾いているか否かの判定を行う。
センサ傾斜判定部2cは、取付角度用加速度センサ1b及び車体角度用加速度センサ2bからの出力信号並びに初期補正値メモリ2eからの初期補正値に基づき衝突センサ1の傾きを演算するセンサ傾斜演算部2caと、該センサ傾斜演算部2caの演算結果と警報作動用閾値とを比較する警報用閾値比較部2cbと、センサ傾斜演算部2caの演算結果と感度切替用閾値とを比較する感度切替用閾値比較部2ccとを備える。警報用閾値比較部2cbは、前記警報作動用閾値との比較結果に応じて警報手段5に作動信号を出力し、感度切替用閾値比較部2ccは、前記感度切替用閾値との比較結果を前記衝突判定部2aに出力する。
警報用閾値比較部2cbは、センサ傾斜演算部2caの演算結果が警報作動用閾値よりも大きいと判断した場合には、警報手段5に作動信号を出力し、運転者に衝突センサ1の取付状態が異常でありシステムが正しく機能しない旨の警報を行う。この警報は、アラームのような音声の警報に限らず、メータパネル等への警告表示であったり、音声及び表示の組み合わせであってもよい。
初期補正値演算部2dは、車両製造後の最初の電源オン時や主に車両補修後等の電源オン時等に外部演算命令手段6から演算命令信号が出力されたときに、取付角度用加速度センサ1b及び車体角度用加速度センサ2bが検出する傾斜角度の差を演算する。
初期補正値演算部2dには、電源オフ後も記憶可能な初期補正値メモリ2eが接続され、この初期補正値メモリ2eに前記初期補正値演算部2dが演算した傾斜角度差が初期補正値として記憶されて、前記センサ傾斜演算部2caでの補正値として利用される。なお、初期補正値演算部2dが前記傾斜角度差を演算するのは、車両製造後の最初の電源オン時や主に車両補修後等の電源オン時等に、外部通信装置やスイッチ等の外部演算命令手段6から演算命令信号が出力されたときに限られる。
次に、図3のフローチャートを参照し、この実施例の衝突判定装置のECU2で行われる処理について説明する。
まず、ステップS1において、センサ傾斜演算部2caが取付角度用加速度センサ1bの出力「Gs」及び車体角度用加速度センサ2bの出力「Gc」をそれぞれ読み込んだ後、ステップS2において、衝突センサ1(衝突用加速度センサ1a)の取付角度「θs」の計算を式「θs=sin−1(Gs)」にて行うと共に、ステップS3において、車体角度「θc」の計算を式「θc=sin−1(Gc)」にて行う。
次いで、ステップS4において、センサ傾斜演算部2caがさらに初期補正値「θh」を読み込み、ステップS5において、衝突センサ1(衝突用加速度センサ1a)の傾き角度(センサ傾き角度)「θ」の計算を式「θ=|θc−θs―θh|」にて行う。
すなわち、衝突センサ1(取付角度用加速度センサ1b)及び車体角度用加速度センサ2bが共に車体に対して傾くことなく正常に取り付けられている場合には、路面の傾斜等があっても両加速度センサ1b,2bが同じだけの重力加速度成分を検出してこれらの間の加速度差が「0」になり、かつ車両走行時等においても両加速度センサ1b,2bが同じだけの車両前後方向の加速度成分を検出してこれらの間の加速度差が「0」になる。つまり、衝突センサ1の車体に対する傾きがないものとして検出される。
一方、衝突センサ1(取付角度用加速度センサ1b)と車体角度用加速度センサ2bとの間に相対的な傾きがあると、これらの間の加速度差は「0」にはならないが、前記相対的な傾きが両加速度センサ1b,2bの取付初期(車両製造直後や車両補修直後等)に生じたものであれば、これを前記加速度差から前記初期補正値を差し引くことでキャンセルでき、両加速度センサ1b,2bの取付初期以降に生じた衝突センサ1の傾きのみを検出できる。
次いで、ステップS6に進み、警報用閾値比較部2cbにて、前記センサ傾き角度「θ」が警報用閾値より大きいか否かの判定(比較)を行う。この判定結果がYESの場合(センサ傾き角度が警報用閾値より大きい場合)には、ステップS7に進み、警報用閾値比較部2cbが警報手段5に作動信号を出力した後、ステップS8に進み、次に感度切替用閾値比較部2ccにて、前記センサ傾き角度「θ」が感度切替用閾値より大きいか否かの判定(比較)を行う。なお、ステップS6の判定結果がNOの場合(センサ傾き角度が警報用閾値以下の場合)には、ステップS7を飛ばして直接ステップS8に進む。
ステップS8の判定結果がYESの場合(センサ傾き角度が感度切替用閾値よりも大きい場合)には、ステップS9に進み、衝突判定部2aが衝突判定閾値をセンサ傾斜時用閾値に切り替えた上で、ステップS10に進み、衝突判定部2aにて衝突判定を実施する。なお、ステップS8の判定結果がNOの場合(センサ傾き角度が感度切替用閾値以下の場合)には、ステップS9を飛ばして直接ステップS10に進む。
すなわち、衝突センサ1(衝突用加速度センサ1a)の取付角度がずれた場合、本来検出したい加速度方向(車両前後方向)に対して衝突用加速度センサ1aの感度方向がずれるため、該衝突用加速度センサ1aが検出する加速度は、その取付角度が正常な場合(通常時)に検出される加速度に対して、「cosθ」(「θ」は衝突用加速度センサ1aの傾き角度であり、センサ傾斜演算部2caが演算した角度(センサ傾き角度)である。)を乗算した値となる。このため、取付角度がずれた状態の衝突用加速度センサ1aが検出する加速度は、取付状態が正常な場合のそれに対して小さくなる。
そこで、前記センサ傾き角度「θ」が所定の閾値よりも大きい場合には、警報用閾値比較部2cbが警報手段5に作動信号を出力すると共に、衝突判定部2aが衝突判定閾値をセンサ傾斜時のそれに切り替えることで、衝突用加速度センサ1aが検出する加速度が小さくなることに対応した正常な衝突判定を継続できる。
衝突用加速度センサ1aの取付角度が所定値以上ずれたことを検出したときには、衝突判定における衝撃レベル閾値を通常時よりも小さくする(「cosθ」を乗算する等)ことで、衝突判定の感度を切り替える。このとき、前記係数を取付角度のずれ量に応じて変化させることで、より正確に衝突判定を実施できることはいうまでもない。
このように、感度切替用閾値比較部2ccから感度切替信号が出力された場合、つまり衝突センサ1が車体に対して所定値よりも大きく傾いていると判断された場合には、通常時よりも低い値に変化させたセンサ傾斜時用閾値を用いて衝突判定を行うことで、衝突センサ1が車体に対して傾いたために実際の車両前後方向の加速度に対して検出レベルが小さくなることを補うことができる。
以上説明したように、上記実施例における衝突判定装置は、車両の前部に衝突時の加速度を検出する衝突用加速度センサ1aを設けると共に、該衝突用加速度センサ1aの取付角度を検出する取付角度用加速度センサ1bを設け、該取付角度用加速度センサ1bからの信号により前記衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれが検出された場合、衝突判定に使用する閾値を変化させるものである。
具体的には、前記衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれが検出された場合、前記閾値を通常時より小さい値に変化させるものである。
この構成によれば、前記衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれ(傾き角度)が所定の閾値よりも大きい場合に、衝突判定に使用する閾値をセンサ傾斜時のそれに切り替えることで、正常な衝突判定を継続させることができる。
次に、この発明の第二実施例について図1,2を援用し図4を参照して説明する。
この実施例は、前記第一実施例に対して、ECU2での処理における感度切替用閾値比較部2ccから感度切替信号が出力されたときの衝突判定部2aの動作のみ異なるもので、前記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
衝突判定部2aでは、感度切替信号が出力されると、衝突用加速度センサ1aから出力された加速度データに対して加速度係数(「1」よりも大きい値)を乗算した上で衝突判定を行う。これにより、第一実施例と同様、衝突センサ1が車体に対して傾いたために実際の車両前後方向の加速度に対して検出レベルが小さくなることが補われる。
この実施例におけるECU2での処理は、図3のステップS9に代わり図4のステップS9’を実施する点でのみ異なる。
具体的には、ステップS8の判定結果がYESの場合(センサ傾き角度が感度切替用閾値よりも大きい場合)には、ステップS9’に進み、衝突判定部2aが衝突用加速度センサ1aからの出力を「1」よりも大きい値である加速度係数「K」と乗算した上で、ステップS10に進み、衝突判定部2aにて衝突判定を実施する。なお、ステップS8の判定結果がNOの場合(センサ傾き角度が感度切替用閾値以下の場合)には、ステップS9’を飛ばして直接ステップS10に進む。
すなわち、取付角度がずれた状態の衝突用加速度センサ1aが検出する加速度は、取付状態が正常な場合のそれに対して小さくなるため、前記センサ傾き角度が所定の閾値よりも大きい場合には、衝突判定部2aが衝突用加速度センサ1aからの出力を「1」よりも大きい加速度係数「K」と乗算することで、衝突用加速度センサ1aが検出する加速度が小さくなることに対応した正常な衝突判定を継続できる。
つまり、衝突用加速度センサ1aの取付角度が所定値以上ずれたことを検出したときには、該衝突用加速度センサ1aが検出した加速度値に所定の係数(「1」よりも大きい値、例えば「1/cosθ」)を乗算した補正加速度値を用いることで、衝突判定の感度を切り替える。
このように、感度切替用閾値比較部2ccから感度切替信号が出力された場合、つまり衝突センサ1が車体に対して所定値よりも大きく傾いていると判断された場合には、衝突用加速度センサ1aが検出した加速度値を通常時よりも大きい値に変化させて衝撃の大きさを計算することで、衝突センサ1が車体に対して傾いたために実際の車両前後方向の加速度に対して検出レベルが小さくなったことを補うことができる。
以上説明したように、上記実施例における衝突判定装置は、車両の前部に衝突時の加速度を検出する衝突用加速度センサ1aを設けると共に、該衝突用加速度センサ1aの取付角度を検出する取付角度用加速度センサ1bを設け、該取付角度用加速度センサ1bからの信号により前記衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれが検出された場合、該衝突用加速度センサ1aにより検出したデータを変化させて衝突判定を行うものである。
具体的には、前記衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれが検出された場合、該衝突用加速度センサ1aにより検出したデータを「1」より大きい値を乗じて変化させるものである。
この構成によれば、前記衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれ(傾き角度)が所定の閾値よりも大きい場合に、衝突用加速度センサ1aにより検出したデータを変化させて衝突判定を行うことで、第一実施例と同様、正常な衝突判定を継続させることができる。
次に、この発明の第三実施例について図5,6,7を参照して説明する。
この実施例は、前記第二実施例に対して、感度切替用閾値比較部2ccに代わり加速度係数決定部2cdを有する点、及びECU2での処理において加速度係数決定部2cdが図6のマップを用いて加速度係数「K」を決定する点でのみ異なるもので、前記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
加速度係数決定部2cdでは、センサ傾斜演算部2caが演算したセンサ傾き角度「θ」を基に、図6に示すセンサ傾き角度−加速度係数MAPを参照することで、「1」よりも大きい値である加速度係数「K」を決定する。なお、センサ傾き角度−加速度係数MAPは、センサ傾き角度「θ」が所定値よりも小さい場合には加速度係数「K」を「1」とし、そこからセンサ傾き角度「θ」が大きくなるほど加速度係数「K」を大きくするように設定される。
衝突判定部2aでは、衝突用加速度センサ1aから出力された加速度データに前記マップから求めた加速度係数「K」を乗算した上で衝突判定を行う。これにより、前記第二実施例と同様、衝突センサ1が車体に対して傾いたために実際の車両前後方向の加速度に対して検出レベルが小さくなることが補われる。
この実施例におけるECU2での処理は、図4のステップS8に代わり図7のステップS8’を実施する点でのみ異なる。
具体的には、ステップS7にて所定の警報出力を行った後、又はステップS6の判定結果がNOの場合(センサ傾き角度が警報用閾値以下の場合)には、ステップS8’に進み、センサ傾き角度−加速度係数MAPを参照して加速度係数「K」を決定する。
その後、ステップS9’に進み、衝突判定部2aが衝突用加速度センサ1aからの出力をステップS8’で決定した「1」よりも大きい値である加速度係数「K」と乗算した上で、ステップS10に進み、衝突判定部2aにて衝突判定を実施する。
すなわち、取付角度がずれた状態の衝突用加速度センサ1aが検出する加速度は、取付状態が正常な場合のそれに対して小さくなるため、前記センサ傾き角度が所定の閾値よりも大きい場合には、衝突判定部2aが衝突用加速度センサ1aからの出力を「1」よりも大きい加速度係数「K」と乗算することで、衝突用加速度センサ1aが検出する加速度が小さくなることに対応した正常な衝突判定を継続できる。
つまり、衝突用加速度センサ1aの取付角度が所定値以上ずれたことを検出したときには、該衝突用加速度センサ1aが検出した加速度値に所定の係数(センサ傾き角度−加速度係数MAPから得られる「1」よりも大きい加速度係数「K」、例えば「1/cosθ」)を乗算した補正加速度値を用いることで、衝突判定の感度を切り替える。このとき、前記マップに基づき取付角度のずれ量に応じて係数を任意に変化させることで、より正確に衝突判定を実施できる。
このように、衝突センサ1が車体に対して所定値よりも大きく傾いていると判断された場合には、衝突用加速度センサ1aが検出した加速度値を通常時よりも大きい値に変化させて衝撃の大きさを計算することで、衝突センサ1が車体に対して傾いたために実際の車両前後方向の加速度に対して検出レベルが小さくなることを補うことができる。
以上説明したように、上記実施例における衝突判定装置も、前記第二実施例と同様、取付角度用加速度センサ1bからの信号により衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれが検出された場合、該衝突用加速度センサ1aにより検出したデータを変化させて衝突判定を行うものであり、前記衝突用加速度センサ1aの取付角度のずれ(傾き角度)が所定の閾値よりも大きい場合に、衝突用加速度センサ1aにより検出したデータを変化させて衝突判定を行うことで、正常な衝突判定を継続させることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 衝突センサ
1a 衝突用加速度センサ
1b 取付角度用加速度センサ
2 ECU
2a 衝突判定部
2b 車体角度用加速度センサ
2c センサ傾斜判定部
2ca センサ傾斜演算部
2cb 警報用閾値比較部
2cc 感度切替用閾値比較部
2cd 加速度係数決定部
2d 初期補正値演算部
2e 初期補正値メモリ
3 衝突安全装置
4 バンパービーム
5 警報手段
6 外部演算命令手段

Claims (2)

  1. 車両の前部に衝突時の加速度を検出する衝突用加速度センサを設けると共に、該衝突用加速度センサの取付角度を検出する取付角度用加速度センサを設け、
    該取付角度用加速度センサからの信号によ前記衝突用加速度センサの取付角度が感度切替用閾値より大きい場合、該衝突用加速度センサにより検出したデータを「1」より大きい値である加速度係数を乗じて変化させて衝突判定を行い、
    前記取付角度が警報用閾値よりも大きい場合、システムが正しく機能しない旨の警報を行うことを特徴とする衝突判定装置。
  2. 車両の前部に衝突時の加速度を検出する衝突用加速度センサを設けると共に、該衝突用加速度センサの取付角度を検出する取付角度用加速度センサを設け、
    該取付角度用加速度センサからの信号によ前記衝突用加速度センサの取付角度が感度切替用閾値より大きい場合、衝突判定に使用する衝突判定閾値を通常時より小さい値に変化させ
    前記取付角度が警報用閾値よりも大きい場合、システムが正しく機能しない旨の警報を行うことを特徴とする衝突判定装置。
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