JP2017030074A - Oリング取付治具およびoリング取付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小径部を変形または破損させず、かつOリングを過度に変形させずに容易に装着することを可能にしたOリング取付治具を提供する。【解決手段】金型用冷却パイプにOリングRを取り付けるOリング取付治具100であって、内パイプ5の外径よりも大きくかつ外パイプ3の外径よりも小さい内径を有するとともに第1長さの外径OD1を有する第1筒状部110と、外パイプ3の外径よりも大きい内径を有するとともに第1長さよりも長い第2長さの外径OD2を有する第2筒状部120と、第1筒状部110との第1接続位置P1から第2筒状部120との第2接続位置P2に向けて外径が第1長さから第2長さまで漸次拡大する接続部130とを備え、第1筒状部110の外周面にOリングRの内周側を接触させた状態でOリングRを保持可能であるOリング取付治具100を提供する。【選択図】図5
Description
本発明は、Oリング取付溝が形成された金型用冷却パイプにOリングを取り付けるOリング取付治具およびOリング取付方法に関するものである。
従来、外パイプの中に内パイプを配置して冷却水の往路と復路を形成し、これら外パイプおよび内パイプの一端側に、往路に通じる入水接続口と復路に通じる出水接続口とを備えたホース接続口金を取り付けて構成された金型用冷却パイプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される金型用冷却パイプは、外パイプの先端部に金型接続用雄ねじ部が形成され、金型接続用雄ねじ部を介して金型に接続されている。そのため、内パイプから金型内部に流出した冷却水は、金型と外パイプとの間から流出することが防止されている。
金型と外パイプとの間からの冷却水の流出を防止するシール構造として、特許文献1のねじ部を用いた構造に替えて、Oリングを用いたシール構造を採用することが可能である。この場合、外パイプの先端部の外周面にOリング取付溝を形成し、Oリング取付溝にOリングを取り付けることとなる。
特許文献1に開示される金型用冷却パイプは、内パイプの先端部が外パイプの先端部から突出している。また、Oリングは、Oリングを弾性変形させて径を拡大させてから、Oリング取付溝に取り付ける必要がある。
そのため、Oリングを内パイプの先端部から挿入して外パイプのOリング取付溝に取り付ける際に、内パイプを変形または破損させてしまう恐れがある。また、Oリングを過度に変形させてOリングが破損してしまう可能性がある。
そのため、Oリングを内パイプの先端部から挿入して外パイプのOリング取付溝に取り付ける際に、内パイプを変形または破損させてしまう恐れがある。また、Oリングを過度に変形させてOリングが破損してしまう可能性がある。
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、Oリングを小径部の先端から挿入して大径部のOリング取付溝に取り付ける際に、小径部を変形または破損させず、かつOリングを過度に変形させずに容易に装着することを可能にしたOリング取付治具およびそれを用いたOリング取付方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るOリング取付治具は、軸線に沿って延びる大径部と、該大径部から前記軸線に沿って突出するとともに内部に冷却水を流通させる筒状の小径部とを有し、前記大径部の外周面に前記軸線回りに延びるOリング取付溝が形成された金型用冷却パイプにOリングを取り付けるOリング取付治具であって、前記小径部の外径よりも大きくかつ前記大径部の外径よりも小さい内径を有するとともに第1長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記小径部が挿入される第1筒状部と、前記大径部の外径よりも大きい内径を有するとともに前記第1長さよりも長い第2長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記大径部が挿入される第2筒状部と、前記第1筒状部と前記第2筒状部とを接続するとともに前記第1筒状部との第1接続位置から前記第2筒状部との第2接続位置に向けて外径が前記第1長さから前記第2長さまで漸次拡大し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成された接続部とを備え、前記第1筒状部の外周面に前記Oリングの内周側を接触させた状態で該Oリングを保持可能である。
本発明に係るOリング取付治具は、軸線に沿って延びる大径部と、該大径部から前記軸線に沿って突出するとともに内部に冷却水を流通させる筒状の小径部とを有し、前記大径部の外周面に前記軸線回りに延びるOリング取付溝が形成された金型用冷却パイプにOリングを取り付けるOリング取付治具であって、前記小径部の外径よりも大きくかつ前記大径部の外径よりも小さい内径を有するとともに第1長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記小径部が挿入される第1筒状部と、前記大径部の外径よりも大きい内径を有するとともに前記第1長さよりも長い第2長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記大径部が挿入される第2筒状部と、前記第1筒状部と前記第2筒状部とを接続するとともに前記第1筒状部との第1接続位置から前記第2筒状部との第2接続位置に向けて外径が前記第1長さから前記第2長さまで漸次拡大し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成された接続部とを備え、前記第1筒状部の外周面に前記Oリングの内周側を接触させた状態で該Oリングを保持可能である。
本発明の一態様に係るOリング取付治具によれば、第1筒状部の内径が小径部の外径より大きいため、第1筒状部に小径部を挿入することができる。ここで、第1筒状部の内径は大径部の外径よりも小さいため、大径部は第1筒状部に挿入されない。一方、第2筒状部の内径が大径部の外径よりも大きいため、第2筒状部に大径部を挿入することができる。そのため、金型用冷却パイプをOリング取付治具に挿入して押し付けることにより、金型用冷却パイプの大径部がOリング取付治具に対して位置決めされる。
本発明の一態様に係るOリング取付治具は、第1筒状部の外周面にOリングを保持可能であるため、Oリングを保持した状態で金型用冷却パイプを挿入することができる。金型用冷却パイプを挿入した状態で第1筒状部の外周面に保持されたOリングを接続部に向かって作業者が移動させると、Oリングが軸線に沿って第1接続位置から第2接続位置に向かって移動するのに従って、Oリングが徐々に弾性変形して第1長さから第2長さへ内径が漸次拡大する。
また、第2長さへ内径が拡大したOリングを第2筒状部の外周面に沿って更に移動させて第2筒状部の端部を通過させると、Oリングは、内径を縮小させながらOリング取付溝に装着される。
また、第2長さへ内径が拡大したOリングを第2筒状部の外周面に沿って更に移動させて第2筒状部の端部を通過させると、Oリングは、内径を縮小させながらOリング取付溝に装着される。
このように、本発明の一態様に係るOリング取付治具によれば、Oリングを外周面に保持した状態で金型用冷却パイプを挿入して位置決めし、Oリングを第1筒状部から接続部を介して第2筒状部の端部まで移動させることにより、OリングをOリング取付溝に容易に装着することができる。
したがって、本発明の一態様に係るOリング取付治具によれば、Oリングを小径部の先端から挿入して大径部のOリング取付溝に取り付ける際に、小径部を変形または破損させず、かつOリングを過度に変形させずに容易に装着することが可能となる。
したがって、本発明の一態様に係るOリング取付治具によれば、Oリングを小径部の先端から挿入して大径部のOリング取付溝に取り付ける際に、小径部を変形または破損させず、かつOリングを過度に変形させずに容易に装着することが可能となる。
本発明の一態様に係るOリング取付治具において、前記接続部の内周面には、前記第1筒状部の内径から前記第2筒状部の内径まで漸次拡大するテーパ部が形成されている構成であってもよい。
このようにすることで、大径部の先端から小径部の先端が突出した金型用冷却パイプを第2筒状部から挿入する際に、接続部の内周面に小径部の先端が接触しても、小径部の先端が第1筒状部まで確実に導かれる。そのため、Oリング取付治具への金型用冷却パイプの取り付けを容易に行うことができる。
このようにすることで、大径部の先端から小径部の先端が突出した金型用冷却パイプを第2筒状部から挿入する際に、接続部の内周面に小径部の先端が接触しても、小径部の先端が第1筒状部まで確実に導かれる。そのため、Oリング取付治具への金型用冷却パイプの取り付けを容易に行うことができる。
上記構成のOリング取付治具においては、前記大径部の先端を前記テーパ部に接触させた状態において、前記第2筒状部の前記金型用冷却パイプの基端側の端部位置と、前記Oリング取付溝の前記金型用冷却パイプの先端側の端部位置とが一致するようにしてもよい。
このようにすることで、Oリング取付治具を金型用冷却パイプの基端側に押し付けて大径部の先端をテーパ部に接触させた場合に、第2筒状部の端部から金型用冷却パイプの基端側に押し出されるOリングを確実にOリング取付溝に装着させることができる。
このようにすることで、Oリング取付治具を金型用冷却パイプの基端側に押し付けて大径部の先端をテーパ部に接触させた場合に、第2筒状部の端部から金型用冷却パイプの基端側に押し出されるOリングを確実にOリング取付溝に装着させることができる。
上記構成のOリング取付治具においては、前記大径部の先端を前記テーパ部に接触させた状態において、前記小径部の先端が前記第1筒状部の内部に収容されるようにしてもよい。
このようにすることで、Oリング取付治具を金型用冷却パイプの基端側に押し付けて大径部の先端をテーパ部に接触させた場合に、小径部の先端を確実に保護することができる。
このようにすることで、Oリング取付治具を金型用冷却パイプの基端側に押し付けて大径部の先端をテーパ部に接触させた場合に、小径部の先端を確実に保護することができる。
本発明の一態様に係るOリング取付治具においては、前記第1筒状部の前記軸線に沿った長さが、前記第2筒状部の前記軸線に沿った長さよりも長いものであってもよい。
このようにすることで、Oリングを取り付ける際に小径部をより確実に保護するとともに、第1筒状部の外周面により多数のOリングを保持することができる。
このようにすることで、Oリングを取り付ける際に小径部をより確実に保護するとともに、第1筒状部の外周面により多数のOリングを保持することができる。
本発明に係るOリング取付方法は、金型用冷却パイプにOリングを取り付けるOリング取付治具を用いて前記Oリングを取り付けるOリング取付方法であって、前記金型用冷却パイプは、軸線に沿って延びる大径部と、該大径部から前記軸線に沿って突出するとともに内部に冷却水を流通させる筒状の小径部とを有し、前記大径部の外周面に前記軸線回りに延びるOリング取付溝が形成されており、前記Oリング取付治具は、前記小径部の外径よりも大きくかつ前記大径部の外径よりも小さい内径を有するとともに第1長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記小径部が挿入される第1筒状部と、前記大径部の外径よりも大きい内径を有するとともに前記第1長さよりも長い第2長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記大径部が挿入される第2筒状部と、前記第1筒状部と前記第2筒状部とを接続するとともに前記第1筒状部との第1接続位置から前記第2筒状部との第2接続位置に向けて外径が前記第1長さから前記第2長さまで漸次拡大し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成された接続部とを備え、前記第1筒状部の外周面に前記Oリングの内周側を接触させた状態で該Oリングを保持可能であり、前記第1筒状部の外周面に保持された前記Oリングを前記第1接続位置へ移動させる工程と、前記第1接続位置から前記第2接続位置を経由して前記第2筒状部の端部へ向けて前記Oリングを移動させ、該Oリングの内径を漸次拡大させる工程と、前記Oリングを前記第2筒状部の端部から押し出して前記Oリング取付溝に取り付ける工程とを備える。
本発明の一態様に係るOリング取付方法によれば、金型用冷却パイプを挿入した状態でOリング取付治具の第1筒状部の外周面に保持されたOリングを作業者が移動させると、Oリングが軸線に沿って第1接続位置から第2接続位置に向かって移動するのに従って、Oリングが徐々に弾性変形して第1長さから第2長さへ内径が漸次拡大する。
また、第2長さへ内径が拡大したOリングを第2筒状部の外周面に沿って更に移動させて第2筒状部の端部を通過させると、Oリングは、内径を縮小させながらOリング取付溝に装着される。
また、第2長さへ内径が拡大したOリングを第2筒状部の外周面に沿って更に移動させて第2筒状部の端部を通過させると、Oリングは、内径を縮小させながらOリング取付溝に装着される。
このように、本発明の一態様に係るOリング取付方法によれば、Oリングを外周面に保持した状態で金型用冷却パイプを挿入して位置決めし、Oリングを第1筒状部から接続部を介して第2筒状部の端部まで移動させることにより、OリングをOリング取付溝に容易に装着することができる。
したがって、Oリングを小径部の先端から挿入して大径部のOリング取付溝に取り付ける際に、小径部を変形または破損させず、かつOリングを過度に変形させずに容易に装着することを可能にしたOリング取付方法を提供することができる。
したがって、Oリングを小径部の先端から挿入して大径部のOリング取付溝に取り付ける際に、小径部を変形または破損させず、かつOリングを過度に変形させずに容易に装着することを可能にしたOリング取付方法を提供することができる。
本発明によれば、Oリングを小径部の先端から挿入して大径部のOリング取付溝に取り付ける際に、小径部を変形または破損させず、かつOリングを過度に変形させないことを可能にしたOリング取付治具およびそれを用いたOリング取付方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態のOリング取付治具100について、図面を参照して説明する。
図1および図2は、本実施形態のOリング取付治具100によりOリングRが取り付けられる金型用冷却パイプ1を示す図である。図1は、金型Bに取り付けられた金型用冷却パイプ1を示す縦断面図である。図2は、図1に示す金型用冷却パイプの部分拡大であり、Oリング取付溝3bに取り付けられるOリングRを破線で示している。
図1および図2は、本実施形態のOリング取付治具100によりOリングRが取り付けられる金型用冷却パイプ1を示す図である。図1は、金型Bに取り付けられた金型用冷却パイプ1を示す縦断面図である。図2は、図1に示す金型用冷却パイプの部分拡大であり、Oリング取付溝3bに取り付けられるOリングRを破線で示している。
図1および図2に示すように、金型用冷却パイプ1は、軸線Xに沿って配置される小径の内パイプ5(小径部)と、軸線Xに沿って内パイプ5の外側に配置される大径の外パイプ3(大径部)と、これら内パイプ5および外パイプ3に接続されるホース接続口金11とを備えている。図1および図2に示すように、内パイプ5の先端5aは、外パイプ3に装着された状態で、外パイプ3の先端3aから突出した位置に配置される。
外パイプ3の先端3aの外周面には、軸線X回りに無端状に延びる3本のOリング取付溝3bが形成されている。3本のOリング取付溝3bのそれぞれには、後述するOリング取付治具100により、OリングRが取り付けられるようになっている。
このOリングRは、金型Bに新規に金型用冷却パイプ1を装着する場合にOリング取付治具100により取り付けられる。また、OリングRは、既に金型Bに装着された金型用冷却パイプ1を金型Bから取り外して使用済みのOリングRと交換する場合にも、Oリング取付治具100により取り付けられる。
このOリングRは、金型Bに新規に金型用冷却パイプ1を装着する場合にOリング取付治具100により取り付けられる。また、OリングRは、既に金型Bに装着された金型用冷却パイプ1を金型Bから取り外して使用済みのOリングRと交換する場合にも、Oリング取付治具100により取り付けられる。
先端3aの外周面にOリングRが取り付けられた外パイプ3を備える金型用冷却パイプ1を金型Bに挿入することにより、金型用冷却パイプ1が金型Bに取り付けられる。
この際、金型Bと外パイプ3の外周面との間に3本のOリングRによって軸線X回りに延びる無端状のシール領域が3箇所に形成される。
この際、金型Bと外パイプ3の外周面との間に3本のOリングRによって軸線X回りに延びる無端状のシール領域が3箇所に形成される。
ホース接続口金11には、冷却水の往路に通じる入水接続口7と、冷却水の復路に通じる出水接続口9とが形成されている。入水接続口7は、ホース接続口金11の内部に形成された入水室7aに接続されている。この入水室7aには、内パイプ5の基端側に設けられたインブッシュ8が収容される。
インブッシュ8は、軸線X方向に延びる軸方向孔部と、この軸方向孔部に接続されるとともに軸方向孔部に対して直交する方向に延びる入水孔部とが形成されている。また、内パイプ5の基端側は、軸方向孔部内に挿入された状態でロウ付けによって固定されている。
インブッシュ8は、軸線X方向に延びる軸方向孔部と、この軸方向孔部に接続されるとともに軸方向孔部に対して直交する方向に延びる入水孔部とが形成されている。また、内パイプ5の基端側は、軸方向孔部内に挿入された状態でロウ付けによって固定されている。
出水接続口9は、ホース接続口金11の内部に形成された出水室9aに接続されている。出水室9aは、外パイプ3の内周面と内パイプ5の外周面との間に形成される冷却水流路と連通しており、この冷却水流路から流入する冷却水を出水接続口9へ導く。
外パイプ3には、冷却水流路から出水室9aへ冷却水を導くための連通孔3fと、入水室7aからインブッシュ8の入水孔部へ冷却水を導くための連通孔3gとが形成されている。連通孔3fおよび連通孔3gは、それぞれ軸線Xと直交する径方向に延びる貫通孔となっている。
外パイプ3には、冷却水流路から出水室9aへ冷却水を導くための連通孔3fと、入水室7aからインブッシュ8の入水孔部へ冷却水を導くための連通孔3gとが形成されている。連通孔3fおよび連通孔3gは、それぞれ軸線Xと直交する径方向に延びる貫通孔となっている。
出水室9aは、軸線Xに沿った両端側が、外パイプ3の基端側の外周面に設けられたOリング35とOリング37とによって密封されている。また、入水室7aは、軸線Xに沿った両端側が、外パイプ3の基端側の外周面に設けられたOリング37とOリング39とによって密封されている。
図1中に実線矢印で示すように、入水接続口7から入水室7aに流入した冷却水は、連通孔3gからインブッシュ8の入水孔部へ流入し、インブッシュ8の軸方向孔部を経由して内パイプ5の基端側の端部に導かれる。基端側から内パイプ5の内部に流入した冷却水は、内パイプ5の先端5aに導かれ、金型Bの内部に形成される冷却穴に流出する。
冷却穴に流出した冷却水は、金型Bを冷却しながら冷却穴を軸線Xに沿って内パイプ5の先端5a側から基端側へ向けて導かれる。その後、冷却水は、外パイプ3の内周面と内パイプ5の外周面との間に形成される冷却水流路をホース接続口金11に向けて流通する。
外パイプ3の基端側に導かれた冷却水は、連通孔3fから出水室9aに導かれ、出水接続口9から外部へ排出される。
外パイプ3の基端側に導かれた冷却水は、連通孔3fから出水室9aに導かれ、出水接続口9から外部へ排出される。
次に、図3に示す縦断面図を用いて本実施形態のOリング取付治具100について説明する。
図3に示すように、本実施形態のOリング取付治具100は、軸線Xに延びる筒状に一体に形成される部材であり、例えばステンレスにより形成されている。
Oリング取付治具100は、金型用冷却パイプ1の内パイプ5が挿入される第1筒状部110と、金型用冷却パイプ1の外パイプ3が挿入される第2筒状部120と、第1筒状部110と第2筒状部120とを接続する接続部130とを備える。
図3に示すように、本実施形態のOリング取付治具100は、軸線Xに延びる筒状に一体に形成される部材であり、例えばステンレスにより形成されている。
Oリング取付治具100は、金型用冷却パイプ1の内パイプ5が挿入される第1筒状部110と、金型用冷却パイプ1の外パイプ3が挿入される第2筒状部120と、第1筒状部110と第2筒状部120とを接続する接続部130とを備える。
第1筒状部110は、内パイプ5の外径D1(図5参照)よりも大きくかつ外パイプの外径D2(図5参照)よりも小さい内径ID1を有するとともに、第1長さの外径OD1を有する。
第2筒状部120は、外パイプ3の外径D2よりも大きい内径ID2を有するとともに、第1筒状部110の外径OD1よりも長い第2長さの外径OD2を有する。
第2筒状部120は、外パイプ3の外径D2よりも大きい内径ID2を有するとともに、第1筒状部110の外径OD1よりも長い第2長さの外径OD2を有する。
接続部130は、第1接続位置P1で第1筒状部110に接続され、第2接続位置P2で第2筒状部120に接続されている。接続部130は、第1接続位置P1から第2接続位置P2に向けて外径が第1長さ(外径OD1)から第2長さ(外径OD2)まで漸次拡大するテーパ形状となっている。
軸線X回りに無端状に延びる第1接続位置P1において、第1筒状部110の端部と接続部130の端部とは、滑らかに接続される曲面形状となっている。
同様に、軸線X回りに無端状に延びる第2接続位置P2において、第2筒状部120の端部と接続部130の端部とは、滑らかに接続される曲面形状となっている。
第1接続位置P1と第2接続位置P2のそれぞれにおいて、Oリング取付治具100の外周面が曲面形状となっているのは、OリングRがこれらの接続位置を通過する際にOリングRの表面が傷つかないようにするためである。
同様に、軸線X回りに無端状に延びる第2接続位置P2において、第2筒状部120の端部と接続部130の端部とは、滑らかに接続される曲面形状となっている。
第1接続位置P1と第2接続位置P2のそれぞれにおいて、Oリング取付治具100の外周面が曲面形状となっているのは、OリングRがこれらの接続位置を通過する際にOリングRの表面が傷つかないようにするためである。
また、第1筒状部110の開口部100b側の端部の外周面は、面取りされた曲面形状(アール形状)となっている。このように曲面形状となっているのは、第1筒状部110の開口部100b側の端部から第1筒状部110にOリングRを取り付ける際に、OリングRの表面が傷つかないようにするためである。
同様に、第2筒状部120の開口部100a側の端部の外周面は、面取りされた曲面形状(アール形状)となっている。このように曲面形状となっているのは、第2筒状部120の開口部100a側の端部からOリングRを取り外す際に、OリングRの表面が傷つかないようにするためである。
Oリング取付治具100は、図3に示す第2筒状部120の端部に形成された開口部100aから金型用冷却パイプ1の内パイプ5の先端5aを挿入し、内パイプ5の先端5aを軸線Xに沿って第1筒状部110の端部に形成された開口部100bから突出させ、金型用冷却パイプ1に取り付けられる。
図3に示すように、接続部130の内周面には、第1筒状部110の内径ID1から第2筒状部120の内径ID2まで漸次拡大するテーパ部130aが形成されている。
テーパ部130aを形成することにより、金型用冷却パイプ1の内パイプ5の先端5aを第2筒状部120の開口部100aから挿入する際に、接続部130の内周面に内パイプ5の先端5a(図3中の破線)が接触しても、内パイプ5の先端5aがテーパ部130aに沿って軸線Xと一致する方向へ移動し、第1筒状部110まで確実に導かれる。そのため、Oリング取付治具100への金型用冷却パイプ1の取り付けを容易に行うことができる。
テーパ部130aを形成することにより、金型用冷却パイプ1の内パイプ5の先端5aを第2筒状部120の開口部100aから挿入する際に、接続部130の内周面に内パイプ5の先端5a(図3中の破線)が接触しても、内パイプ5の先端5aがテーパ部130aに沿って軸線Xと一致する方向へ移動し、第1筒状部110まで確実に導かれる。そのため、Oリング取付治具100への金型用冷却パイプ1の取り付けを容易に行うことができる。
図4は、図2に示す金型用冷却パイプ1にOリング取付治具100を装着した状態を示す図である。
図4に示すように、Oリング取付治具100の第1筒状部110の外周面は、OリングRの内周側を接触させた状態でOリングRを保持可能となっている。OリングRは弾性部材であるゴムにより形成されている。Oリング取付治具100の外周面に保持されたOリングRは、定常状態(弾性変形しない状態)に比べて内径が拡大し、内周側に向けて収縮する方向の力を発生している。この内周側に向けた収縮力によりOリングRがOリング取付治具100の外周面に保持される。
図4に示すように、Oリング取付治具100の第1筒状部110の外周面は、OリングRの内周側を接触させた状態でOリングRを保持可能となっている。OリングRは弾性部材であるゴムにより形成されている。Oリング取付治具100の外周面に保持されたOリングRは、定常状態(弾性変形しない状態)に比べて内径が拡大し、内周側に向けて収縮する方向の力を発生している。この内周側に向けた収縮力によりOリングRがOリング取付治具100の外周面に保持される。
OリングRを保持する第1筒状部110は、第1長さの外径OD1を有する。そのため、第1筒状部110の外周面には、定常状態の内径が外径OD1よりも大きいサイズのOリングは保持されない。
また、第1筒状部110の外周面には、定常状態の内径が外径OD1よりも十分に小さいサイズのOリングは保持されない。これは、小さいサイズのOリングの径を弾性変形により拡大させて外径OD1の第1筒状部110に取り付けるのが困難だからである。
また、第1筒状部110の外周面には、定常状態の内径が外径OD1よりも十分に小さいサイズのOリングは保持されない。これは、小さいサイズのOリングの径を弾性変形により拡大させて外径OD1の第1筒状部110に取り付けるのが困難だからである。
このように、第1筒状部110は、定常状態において外径OD1に対して適切な内径(外径OD1よりも適度に小さい内径)のOリングを保持可能な一方で、定常状態において外径OD1に対して適切でない内径(外径OD1よりも大きい内径、あるいは小さすぎる内径)のOリングを保持することができない。
そのため、Oリング取付治具100は、第1筒状部110の外径OD1に適さないサイズのOリングの誤装着を防止することができる。
そのため、Oリング取付治具100は、第1筒状部110の外径OD1に適さないサイズのOリングの誤装着を防止することができる。
また、OリングRの取付対象となる金型用冷却パイプ1として、Oリング取付溝3bの外径が異なる複数種類の金型用冷却パイプ1が存在する場合には、外径OD1の異なる複数種類のOリング取付治具100を製造しておくのが望ましい。
このようにすることで、複数種類の金型用冷却パイプ1のそれぞれに対して、各金型用冷却パイプ1に適したOリング取付治具100を用いて、OリングRを取り付けることができる。
このようにすることで、複数種類の金型用冷却パイプ1のそれぞれに対して、各金型用冷却パイプ1に適したOリング取付治具100を用いて、OリングRを取り付けることができる。
図4に示すように、第1筒状部110の軸線Xに沿った長さL1は、第2筒状部120の軸線Xに沿った長さL2よりも長くなっている。
このようにすることで、OリングRを取り付ける際に内パイプ5をより確実に保護するとともに、第1筒状部110の外周面により多数のOリングRを保持することができる。第1筒状部110の外周面により多数のOリングRを保持することにより、金型用冷却パイプ1の複数のOリング取付溝3bに連続的にOリングRを取り付けることができる。
このようにすることで、OリングRを取り付ける際に内パイプ5をより確実に保護するとともに、第1筒状部110の外周面により多数のOリングRを保持することができる。第1筒状部110の外周面により多数のOリングRを保持することにより、金型用冷却パイプ1の複数のOリング取付溝3bに連続的にOリングRを取り付けることができる。
図5には、3箇所のOリング取付溝3bに装着する3本のOリングRを第1筒状部110に保持する例が示されているが、6本,9本あるいはそれ以上の本数のOリングを第1筒状部110に保持するようにしてもよい。
このようにすることで、複数の金型用冷却パイプ1の複数のOリング取付溝3bに連続的にOリングRを取り付けることができる。
このようにすることで、複数の金型用冷却パイプ1の複数のOリング取付溝3bに連続的にOリングRを取り付けることができる。
図5の縦断面図に示すように、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1に装着して、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側(図5中の左側)に押し付けると、外パイプ3の先端3aが接続部130の内周面のテーパ部130aに接触した状態となる。これにより、金型用冷却パイプ1のOリング取付治具100に対する軸線X方向の位置が位置決めされる。
この状態においては、第2筒状部120の金型用冷却パイプ1の基端側の端部位置と、最も基端側のOリング取付溝3bの金型用冷却パイプ1の先端側の端部位置とが位置P3で一致する。
このようにすることで、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、第2筒状部120の端部から金型用冷却パイプ1の基端側に押し出されるOリングRを確実にOリング取付溝3bに装着させることができる。
このようにすることで、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、第2筒状部120の端部から金型用冷却パイプ1の基端側に押し出されるOリングRを確実にOリング取付溝3bに装着させることができる。
この際、3本のOリング取付溝3bのうち最も基端側のOリング取付溝3bにOリングRを直接的に取り付けることができる。そのため、Oリング取付治具100を用いずにOリングRを先端側のOリング取付溝3bに装着してから基端側のOリング取付溝3bに向けて移動させる場合に比べ、OリングRの装着作業を容易にすることができる。
図5に示すように、第2筒状部120の内径ID2は、金型用冷却パイプ1の外パイプ3の外径D2よりも広く、かつ、第2筒状部120の内周面と外パイプ3の外周面との間に微小な隙間を設ける長さとなっている。
そのため、外パイプ3を第2筒状部120に挿入することにより、金型用冷却パイプ1の中心軸とOリング取付治具100の中心軸とが、それぞれ同一の軸線X上に配置される。
そのため、外パイプ3を第2筒状部120に挿入することにより、金型用冷却パイプ1の中心軸とOリング取付治具100の中心軸とが、それぞれ同一の軸線X上に配置される。
次に、図6および図7を用いて、金型用冷却パイプ1のOリング取付溝3bへのOリングRの取付方法について説明する。
OリングRを装着する作業者は、Oリング取付治具100の開口部100aから金型用冷却パイプ1の内パイプ5の先端5aを挿入し、図4および図5に示す状態とする。
その後、図6(a)に示すように、作業者は、3本のOリングRのうち金型用冷却パイプ1の最も基端側のOリングRを図6(a)に破線で示す位置から第1接続位置P1まで移動させる。
OリングRを装着する作業者は、Oリング取付治具100の開口部100aから金型用冷却パイプ1の内パイプ5の先端5aを挿入し、図4および図5に示す状態とする。
その後、図6(a)に示すように、作業者は、3本のOリングRのうち金型用冷却パイプ1の最も基端側のOリングRを図6(a)に破線で示す位置から第1接続位置P1まで移動させる。
次に、図6(b)に示すように、作業者は、図6(b)に破線で示す第1接続位置P1から第2接続位置P2へ向けてOリングRを接続部130の外周面に沿って移動させる。OリングRは、第1接続位置P1から第2接続位置P2へ向けて移動するのに従って、漸次内径が拡大する。
作業者は、第2接続位置P2へ到達したOリングRを第2筒状部120の外周面に沿って更に第2筒状部120の端部まで移動させる。
作業者は、第2接続位置P2へ到達したOリングRを第2筒状部120の外周面に沿って更に第2筒状部120の端部まで移動させる。
次に、図6(c)に示すように、作業者は、破線で示す位置からOリングRを更に金型用冷却パイプ1の基端側に押し出し、OリングRを外パイプ3のOリング取付溝3bに取り付ける。
以上の図6(a),図6(b),図6(c)に示す工程により、外パイプ3の最も基端側のOリング取付溝3bに、OリングRが取り付けられる。
以上の図6(a),図6(b),図6(c)に示す工程により、外パイプ3の最も基端側のOリング取付溝3bに、OリングRが取り付けられる。
次に、2本目のOリングRをOリング取付溝3bに取り付ける工程について説明する。
1本目のOリングRを取り付ける際に、作業者は、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させていた。
一方、2本目のOリングRを取り付ける際に、作業者は、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けず、外パイプ3の先端3aをテーパ部130aから離間させた状態で図7(a)に示す位置に保持するものとする。
1本目のOリングRを取り付ける際に、作業者は、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させていた。
一方、2本目のOリングRを取り付ける際に、作業者は、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けず、外パイプ3の先端3aをテーパ部130aから離間させた状態で図7(a)に示す位置に保持するものとする。
作業者は、図7(a)に示すように、残る2本のOリングRのうち金型用冷却パイプ1の最も基端側のOリングRを図7(a)に破線で示す位置から第1接続位置P1まで移動させる。
次に、図7(b)に示すように、作業者は、破線で示す第1接続位置P1から第2接続位置P2へ向けてOリングRを接続部130の外周面に沿って移動させる。OリングRは、第1接続位置P1から第2接続位置P2へ向けて移動するのに従って、漸次内径が拡大する。
作業者は、第2接続位置P2へ到達したOリングRを第2筒状部120の外周面に沿って更に第2筒状部120の端部まで移動させる。
作業者は、第2接続位置P2へ到達したOリングRを第2筒状部120の外周面に沿って更に第2筒状部120の端部まで移動させる。
次に、図7(c)に示すように、作業者は、破線で示す位置からOリングRを更に金型用冷却パイプ1の基端側に押し出し、OリングRを外パイプ3のOリング取付溝3bに取り付ける。
以上の図7(a),図7(b),図7(c)に示す工程により、外パイプ3の最も基端側から2本目のOリング取付溝3bに、OリングRが取り付けられる。
なお、3本目のOリングRのOリング取付溝3bへの取付方法は、2本目のOリングRのOリング取付溝3bへの取付方法と同様であるため、説明を省略する。
以上の図7(a),図7(b),図7(c)に示す工程により、外パイプ3の最も基端側から2本目のOリング取付溝3bに、OリングRが取り付けられる。
なお、3本目のOリングRのOリング取付溝3bへの取付方法は、2本目のOリングRのOリング取付溝3bへの取付方法と同様であるため、説明を省略する。
以上の図6および図7で説明したように、第1筒状部110の外周面のOリングRが保持されたOリング取付治具100に金型用冷却パイプ1を挿入し、OリングRを接続部130を経由して第2筒状部120の端部まで押し出すことにより、3本のOリングRが3箇所のOリング取付溝3bにそれぞれ取り付けられる。
なお、以上の説明においては、図5に示すように、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた状態において、内パイプ5の先端5aは第1筒状部110から突出するものとしたが他の態様であってもよい。
例えば、図8に示すOリング取付治具100’のように、Oリング取付治具100’を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた状態において、内パイプ5の先端5aが第1筒状部110’の内部に収容されるようにしてもよい。
このようにすることで、Oリング取付治具100’を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、内パイプ5の先端5aを確実に保護することができる。
このようにすることで、Oリング取付治具100’を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、内パイプ5の先端5aを確実に保護することができる。
以上説明した本実施形態のOリング取付治具100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のOリング取付治具100によれば、第1筒状部110の内径ID1が内パイプ5の外径D1より大きいため、第1筒状部110に内パイプ5を挿入することができる。ここで、第1筒状部110の内径は外パイプ3の外径D2よりも小さいため、外パイプ3は第1筒状部110に挿入されない。一方、第2筒状部120の内径ID2が外パイプ3の外径D2よりも大きいため、第2筒状部120に外パイプ3を挿入することができる。そのため、金型用冷却パイプ1をOリング取付治具100に挿入して押し付けることにより、金型用冷却パイプ1がOリング取付治具100に対して位置決めされる。
本実施形態のOリング取付治具100によれば、第1筒状部110の内径ID1が内パイプ5の外径D1より大きいため、第1筒状部110に内パイプ5を挿入することができる。ここで、第1筒状部110の内径は外パイプ3の外径D2よりも小さいため、外パイプ3は第1筒状部110に挿入されない。一方、第2筒状部120の内径ID2が外パイプ3の外径D2よりも大きいため、第2筒状部120に外パイプ3を挿入することができる。そのため、金型用冷却パイプ1をOリング取付治具100に挿入して押し付けることにより、金型用冷却パイプ1がOリング取付治具100に対して位置決めされる。
本実施形態のOリング取付治具100は、第1筒状部110の外周面にOリングRを保持可能であるため、OリングRを保持した状態で金型用冷却パイプ1を挿入することができる。金型用冷却パイプ1を挿入した状態で第1筒状部110の外周面に保持されたOリングRを接続部130に向かって作業者が移動させると、OリングRが軸線Xに沿って第1接続位置P1から第2接続位置P2に向かって移動するのに従って、OリングRが徐々に弾性変形して第1長さから第2長さへ内径が漸次拡大する。
また、第2長さへ内径が拡大したOリングRを第2筒状部120の外周面に沿って更に移動させて第2筒状部120の端部を通過させると、OリングRは、内径を縮小させながらOリング取付溝3bに装着される。
また、第2長さへ内径が拡大したOリングRを第2筒状部120の外周面に沿って更に移動させて第2筒状部120の端部を通過させると、OリングRは、内径を縮小させながらOリング取付溝3bに装着される。
このように、本実施形態のOリング取付治具100によれば、OリングRを外周面に保持した状態で金型用冷却パイプ1を挿入して位置決めし、OリングRを第1筒状部110から接続部130を介して第2筒状部120の端部まで移動させることにより、OリングRをOリング取付溝3bに容易に装着することができる。
したがって、OリングRを内パイプ5の先端5aから挿入して外パイプ3のOリング取付溝3bに取り付ける際に、内パイプ5を変形または破損させず、かつOリングRを過度に変形させずに容易に装着することを可能にしたOリング取付治具100を提供することができる。
したがって、OリングRを内パイプ5の先端5aから挿入して外パイプ3のOリング取付溝3bに取り付ける際に、内パイプ5を変形または破損させず、かつOリングRを過度に変形させずに容易に装着することを可能にしたOリング取付治具100を提供することができる。
本実施形態のOリング取付治具100において、接続部130の内周面には、第1筒状部110の内径ID1から第2筒状部120の内径ID2まで漸次拡大するテーパ部130aが形成されている。
このようにすることで、外パイプ3の先端3aから内パイプ5の先端5aが突出した金型用冷却パイプ1を第2筒状部120の開口部100aから挿入する際に、接続部130の内周面に内パイプ5の先端5aが接触しても、内パイプ5の先端5aが第1筒状部110まで確実に導かれる。そのため、Oリング取付治具100への金型用冷却パイプ1の取り付けを容易に行うことができる。
このようにすることで、外パイプ3の先端3aから内パイプ5の先端5aが突出した金型用冷却パイプ1を第2筒状部120の開口部100aから挿入する際に、接続部130の内周面に内パイプ5の先端5aが接触しても、内パイプ5の先端5aが第1筒状部110まで確実に導かれる。そのため、Oリング取付治具100への金型用冷却パイプ1の取り付けを容易に行うことができる。
本実施形態のOリング取付治具100においては、外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた状態において、第2筒状部120の金型用冷却パイプ1の基端側の端部位置と、Oリング取付溝3bの金型用冷却パイプ1の先端側の端部位置とが一致している。
このようにすることで、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、第2筒状部120の端部から金型用冷却パイプ1の基端側に押し出されるOリングRを確実にOリング取付溝3bに装着させることができる。
このようにすることで、Oリング取付治具100を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、第2筒状部120の端部から金型用冷却パイプ1の基端側に押し出されるOリングRを確実にOリング取付溝3bに装着させることができる。
また、本実施形態の変形例のOリング取付治具100’においては、外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた状態において、内パイプ5の先端5aが第1筒状部110’の内部に収容される。
このようにすることで、Oリング取付治具100’を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、内パイプ5の先端5aを確実に保護することができる。
このようにすることで、Oリング取付治具100’を金型用冷却パイプ1の基端側に押し付けて外パイプ3の先端3aをテーパ部130aに接触させた場合に、内パイプ5の先端5aを確実に保護することができる。
本実施形態のOリング取付治具100においては、第1筒状部110の軸線Xに沿った長さL1が、第2筒状部120の軸線Xに沿った長さL2よりも長い。
このようにすることで、OリングRを取り付ける際に内パイプ5の先端5aをより確実に保護するとともに、第1筒状部110の外周面により多数のOリングRを保持することができる。
このようにすることで、OリングRを取り付ける際に内パイプ5の先端5aをより確実に保護するとともに、第1筒状部110の外周面により多数のOリングRを保持することができる。
1 金型用冷却パイプ
3 外パイプ(大径部)
3a 先端
3b Oリング取付溝
3g 連通孔
5 内パイプ(小径部)
5a 先端
7 入水接続口
7a 入水室
8 インブッシュ
9 出水接続口
11 ホース接続口金
100 Oリング取付治具
100a,100b 開口部
110 第1筒状部
120 第2筒状部
130 接続部
130a テーパ部
D1,D2 外径
ID1,ID2 内径
OD1,OD2 外径
P1 第1接続位置
P2 第2接続位置
R Oリング
X 軸線
3 外パイプ(大径部)
3a 先端
3b Oリング取付溝
3g 連通孔
5 内パイプ(小径部)
5a 先端
7 入水接続口
7a 入水室
8 インブッシュ
9 出水接続口
11 ホース接続口金
100 Oリング取付治具
100a,100b 開口部
110 第1筒状部
120 第2筒状部
130 接続部
130a テーパ部
D1,D2 外径
ID1,ID2 内径
OD1,OD2 外径
P1 第1接続位置
P2 第2接続位置
R Oリング
X 軸線
Claims (6)
- 軸線に沿って延びる大径部と、該大径部から前記軸線に沿って突出するとともに内部に冷却水を流通させる筒状の小径部とを有し、前記大径部の外周面に前記軸線回りに延びるOリング取付溝が形成された金型用冷却パイプにOリングを取り付けるOリング取付治具であって、
前記小径部の外径よりも大きくかつ前記大径部の外径よりも小さい内径を有するとともに第1長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記小径部が挿入される第1筒状部と、
前記大径部の外径よりも大きい内径を有するとともに前記第1長さよりも長い第2長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記大径部が挿入される第2筒状部と、
前記第1筒状部と前記第2筒状部とを接続するとともに前記第1筒状部との第1接続位置から前記第2筒状部との第2接続位置に向けて外径が前記第1長さから前記第2長さまで漸次拡大し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成された接続部とを備え、
前記第1筒状部の外周面に前記Oリングの内周側を接触させた状態で該Oリングを保持可能であるOリング取付治具。 - 前記接続部の内周面には、前記第1筒状部の内径から前記第2筒状部の内径まで漸次拡大するテーパ部が形成されている請求項1に記載のOリング取付治具。
- 前記大径部の先端を前記テーパ部に接触させた状態において、前記第2筒状部の前記金型用冷却パイプの基端側の端部位置と、前記Oリング取付溝の前記金型用冷却パイプの先端側の端部位置とが一致する請求項2に記載のOリング取付治具。
- 前記大径部の先端を前記テーパ部に接触させた状態において、前記小径部の先端が前記第1筒状部の内部に収容される請求項2または請求項3に記載のOリング取付治具。
- 前記第1筒状部の前記軸線に沿った長さが、前記第2筒状部の前記軸線に沿った長さよりも長い請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のOリング取付治具。
- 金型用冷却パイプにOリングを取り付けるOリング取付治具を用いて前記Oリングを取り付けるOリング取付方法であって、
前記金型用冷却パイプは、
軸線に沿って延びる大径部と、
該大径部から前記軸線に沿って突出するとともに内部に冷却水を流通させる筒状の小径部とを有し、
前記大径部の外周面に前記軸線回りに延びるOリング取付溝が形成されており、
前記Oリング取付治具は、
前記小径部の外径よりも大きくかつ前記大径部の外径よりも小さい内径を有するとともに第1長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記小径部が挿入される第1筒状部と、
前記大径部の外径よりも大きい内径を有するとともに前記第1長さよりも長い第2長さの外径を有し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成されて前記大径部が挿入される第2筒状部と、
前記第1筒状部と前記第2筒状部とを接続するとともに前記第1筒状部との第1接続位置から前記第2筒状部との第2接続位置に向けて外径が前記第1長さから前記第2長さまで漸次拡大し、前記軸線に沿って延びる筒状に形成された接続部とを備え、
前記第1筒状部の外周面に前記Oリングの内周側を接触させた状態で該Oリングを保持可能であり、
前記第1筒状部の外周面に保持された前記Oリングを前記第1接続位置へ移動させる工程と、
前記第1接続位置から前記第2接続位置を経由して前記第2筒状部の端部へ向けて前記Oリングを移動させ、該Oリングの内径を漸次拡大させる工程と、
前記Oリングを前記第2筒状部の端部から押し出して前記Oリング取付溝に取り付ける工程とを備えるOリング取付方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170214 |