JP2017029658A - ボビンレス下糸連続供給装置 - Google Patents

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武 新井
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Abstract

【課題】 ミシンからボビンを無くして下糸24を、外釜2外部から中釜3内部に連続供給して縫製作業を可能とする、ボビンレス下糸連続供給装置を提供する。【解決手段】 下糸防護導管5(3)をミシン頭部よりミシン底部に導入し、下糸防護導管5(1)と接続し、下糸防護導管5(1)を回転軸1の挿入孔に挿入し、回転軸1の先端部に外釜2と共に装着されている継手6と接続し、支持金具7でミシン底部に取付け固定する。下糸防護導管5(2)に取付けてある鋼板5dを中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取付け、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取付け、下糸防護導管5(2)糸入口5aに、外釜2に取付けてある継手軸糸出口6dを差し込み接続し、下糸防護導管5(2)糸出口5bを下糸防護導管取付け口3bに取付けてある下糸防護導管取付け金具8の筒に差し込み、中釜3内部に取付け固定する。中釜3にボビンケース4をセットする。【選択図】図3

Description

本発明は、ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、ボビン交換の手間を省き、生産性の向上を計った、ボビンレス下糸連続供給装置に関するものである。
下糸24は、ボビンに巻かれている量が限定され、ボビンに巻かれている下糸24が無くなると、巻いてある新しいボビンと交換して縫製作業を行っている。
ボビンの交換は、図4参照、下糸24の巻いてある新しいボビンをボビンケース内に収容し、下糸24を溝4eより糸調子バネ4dの下に食い込ませ、更に糸調子バネ4dの下部にある糸穴に引き入れる、そしてボビンケース糸出口4cに通し、約5cm位引き出しておく。
ボビンケース4に下糸24通しが終ったら、ボビンケース4のツマミ4fを持ってボビンケース中心軸4aに中釜中心軸3aを差し込み、指先でカチッと音がするまで押し込み、中釜3にボビンケース4をセットする。
このように手間のかかる非能率的な作業を行っている。
釜は、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fの篏合部は、外釜2と中釜3の唯一の接点であり、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間を形成し、又外釜内側面2fと中釜外側面3gの間に隙間を形成している。
篏合部は、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fが隙間無く篏合しているため、上糸25が篏合部に入り込むことができない。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)は、対向空間を形成している。この対向空間は、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間、及び外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内に上糸ループの一端が出入りする空間である。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)は、上糸ループの一端が、外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間、又外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内に入る入口である。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)は、上糸ループの一端が、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間、又外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内より出る出口である。
上糸25は、外釜二枚剣先2aに捕捉されループ状になり、外釜二枚剣先2aの下側と上側に分けられ、時計と反対周りに回っている。
外釜二枚剣先2aの下側に回り込んだ上糸ループの一端は、外釜2が回転することで中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残され、外釜2と中釜3の間の隙間内を遷移する。
更に外釜2が回転するに従い、外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内より中釜底部3dをくぐり、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内に進入する。
更に外釜2は回転し、上糸ループの一端は、外釜底部2cの表面を10時9時と下降し、最下点6時で外釜2の中心部をまたぎ、上昇に転じる。
更に外釜2は回転し、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内を4時3時と上昇して、中釜底部3dをくぐり、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)の対向空間内に戻り、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残っている上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より離れ、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に向って移動し、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に当接し、その当接位置に残っている。
外釜二枚剣先2aの上側に回り込んだ上糸ループの一端は、図9参照、外釜二枚剣先2aの根元部2iに当接し、その当接位置に残され、外釜2とボビンケース4の外部を遷移する。外釜2は更に10時9時と下降し、最下点6時で中釜中心軸3aの頭部をまたぎ、上昇に転じる。外釜2は更に4時3時と上昇し、上糸ループの一端は、外釜二枚剣先2aの根元部2iから徐々に剣先部に移動し、中釜止め金具13と中釜止め窪み14との間の隙間をくぐり抜け、約2時で外釜二枚剣先2aと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)より外れ、ループ状になり、中釜押え2bの剣先部に引き掛かる。
更に外釜2は回転し、もう少しで一回転しようとする少し手前で、中釜押さえ2bの剣先部は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)の対向空間内に入り、上糸は釜の外に出て中釜押さえ2bの剣先部から外れ、ボビンケース糸出口4cより出ている下糸24を絡めて、天秤16でノド板針穴15に引き込まれ、縫い目を形成する。外釜2は、二回転に一回上糸25を引き掛け、中釜3の周りを回り、縫い目を形成し、縫製作業を可能にしている。
特開平6−254278号公報 特開2004−243001号公報 特開2009−11541号公報 特開2004−154554号公報
実用新案文献
実用新案文献
実用新案登録第3080051
ボビンを備えたミシンからボビンを無くして、下糸24を、外釜2外部から中釜3内部に連続供給して縫製作業を行うには、外釜2と中釜3の間の隙間内で、上糸25が下糸24に絡まる課題を解決しなければならない。
そこで本発明は、ミシンからボビンを無くして下糸24を、外釜2の外部から中釜3の内部に連続供給して縫製作業を可能とする、ボビンレス下糸連続供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、図9参照、請求項1のボビンレス下糸連続供給装置は、駆動機構により外釜2を回転させる回転軸1と、中釜3の周りを回転する外釜2と、ボビンケース4に下糸24を供給する中釜3と、中釜3にセットしボビンケース糸出口4cに下糸24を供給するボビンケース4と、下糸24を外釜2外部より中釜3内部に導入する下糸防護導管5と、上糸25が下糸防護導管5(2)に絡まるのを防ぐ鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)と、外釜2に取り付け下糸防護導管5をしっかり支える継手6と、下糸防護導管5(1)をミシン底部に取り付け固定する支持金具7と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)を中釜3内部に取り付け固定する下糸防護導管取付け金具8と、を備えている。
上記目的を達成するために、図1参照、請求項1の回転軸1は、従来使用している回転軸1に、継手6取付け孔及び下糸防護導管5(1)を挿入する挿入孔を開ける。継手6挿入孔は、回転軸1と継手回転筒6eとの接触部に隙間ができぬように精密加工する。又下糸防護導管5(1)の挿入孔は、回転軸1と下糸防護導管5(1)が接触しないように開ける。
上記目的を達成するために、図2参照、請求項1の外釜2は、従来使用している外釜2を改造する。
図2の(1)は、外釜底部2cの中心部の表面に継手取付け窪み2gを加工する。
図2の(1)は、外釜ガイドレール溝2eの下部の縁を残して、外釜内側面2fの表面を削り取る。鋼板5dを中釜3に取付け釜を組み立てた時、鋼板5dの上部の縁5eに外釜ガイドレール溝2eの下部の縁が覆いかぶさるように、又従来の外釜2と中釜3との間の隙間を保持するように、外釜内側面2fの表面を削り取る。
図2の(2)は、窪み2gに継手6を取り付けたとき、外釜2が滑らかに回転するように外釜底部2cの表面と継手軸6a及び下糸防護導管5(2)の接触面を研磨加工する。
上記目的を達成するために、図3参照、請求項1の中釜3は、従来使用している中釜3を改造する。
図3の(1)は、中釜側面ガイドレール3f下部の空間3jは、下糸防護導管5(2)が外釜2と中釜3の間の隙間を塞がぬように、又下糸防護導管5(2)が中釜外側面3gに接触して外釜2の回転を妨げぬように、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの下部の中釜側面を縦に細長く切り取り空間3jを開ける。空間3jの広さは、上糸25が下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過できる程度に広くする。
図3の(1)は、下糸防護導管5(2)取付け溝3hを中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの下部の中釜側面ガイドレール3fと外釜側面ガイドレール溝2eの嵌合部より中釜側面ガイドレール3fの根元部に向かって開ける。釜を組み立てた時、下糸防護導管5(2)が外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁に軽く接触する程度に開ける。圧接すると外釜2が回転不能になる。
図3の(1)は、下糸防護導管取付け口3bを中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの根元部に開ける。
下糸防護導管取付け溝3hと下糸防護導管取付け口3bは繋がっている。
図3の(1)は、鋼板5dの取付け溝3iは、中釜側面ガイドレール3fと外釜側面ガイドレール溝2eの嵌合部に開ける。釜を組み立てた時、鋼板5dが外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁に軽く接触する程度に開ける。圧接すると外釜が回転不能になる。
図3の(2)は、図11参照、中釜中心軸取付け枠3cは、取付け位置を高くして上糸が継手6の頭部を跨げるように、中釜中心軸取付け枠3cと下糸防護導管5(2)及び継手6の頭部の間の隙間を広くする。
図3の(2)は、図11参照、中釜中心軸3aに糸通り孔3eを開ける。糸通り孔3eより下糸24をボビンケース糸出口4cに送り、ボビンの役目をはたしている
図3の(2)は、図10参照、下糸防護導管取付け溝3hと鋼板5dの取付け溝3iに下糸防護導管5(2)と鋼板5dを取り付けた時、下糸防護導管5(2)と鋼板外側面5h及び外釜側面ガイドレール溝2eの下部の外釜内側面2fとの接触面は、外釜2が滑らかに回転するように研磨加工する。
図3の(2)は、下糸防護導管5(2)と鋼板5dの取り付けは、下糸防護導管5(2)取付け溝3hに下糸防護導管5(2)糸出口軸5cを押し込み取り付ける。鋼板5d取付け溝3iに、鋼板5dの上部の縁5eの突出部を差し込み取り付ける。鋼板5dが壁になり、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成する。
図3の(2)は、隙間23の上部(鋼板上部の縁5e)は開放されており、上糸25の釜内外への出入り口になっている。[0007]参照、
図3の(2)は、中釜外側面3gと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取り付けられている下糸防護導管5(2)の縦軸との間の隙間23は開放されており、上糸25が下糸防護導管5(2)の縦軸の上部を通過し、外釜2と中釜3の間の隙間内に入る、入口である。[0008]参照、
図3の(2)は、中釜外側面3gと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取り付けられている鋼板5dの斜め軸との間の隙間23は開放されており、上糸25が鋼板5d上部の縁5eより釜の外に出る出口である。[0009]参照、
太い糸を使用する場合は、中釜側面ガイドレール3fの山を高くして、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23を広げる。
上記目的を達成するために、図4参照、請求項1のボビンケース4は、従来使用しているボビンケース4を改造する。下糸防護導管取付け金具差し込み口4bは、ボビンケース糸出口4cとボビンケース窪み4gの間の側面を細長く切り取り、中釜3にボビンケース4が容易にセットできるようにする。ボビンケース中心軸4aは、中釜中心軸糸通り穴3eに、かぶさらないように短く切り、下糸24をボビンケース糸出口4cに連続供給する。
上記目的を達成するために、図5参照、請求項1の下糸防護導管5の糸通り孔は、糸切れせず、糸通りが良好になるように研磨加工する。曲がり角は、糸通しが容易にできるように可能な限り大きなカーブにする。
図5の下糸防護導管5(1)と5(2)及び鋼板5dの素材は、回転軸1と外釜2の高速回転力に耐える強靭な同一素材を使用する。下糸防護導管5(3)の素材は、糸汚れが防止できればよい安価な素材を使用する。
図3の(1)参照、板状の下糸防護導管5(2)は角を取り丸くして銅板内側面5gに下糸防護導管5(2)の縦軸を溶接にて取付け中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール下部の空間3j内にある下糸防護導管取付け溝3hに取り付ける。
図5の(2)の鋼板5dは、鋼板上部の縁5eの突出部を鋼板内側面5gにL字型に折り曲げ、突出部を中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)の取付け溝3iに差し込み取付ける。
図3の(2)参照、鋼板5dは、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成し、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込み、絡みつくのを防ぐ。
図10参照、外釜が滑らかに回転するように外釜内側面2fと鋼板外側面5hの接触面は、研磨加工する。又外釜側面ガイドレール溝2eと下糸防護導管5(2)の接触部も研磨加工する。
上記目的を達成するために、図6参照、請求項1の継手6は、下糸防護導管5をしっかり支える軸受けの機能を兼備している。素材は、釜と同一素材を使用する。又釜以外の素材を使用する場合は、回転軸1と外釜2の高速回転力に耐える強靭な素材を使用する。
図6の6(1)は、継手6の組み立て完成図である。外釜2が滑らかに回転するように継手回転筒6eと継手軸6aは、摺合せ加工する。
図6の6(2)は、継手回転筒6eである。図2の(2)参照、継手回転筒取付け枠6fを外釜底部2cの表面の窪み2gに、ネジ9でしっかり取り付け固定する。
図6の6(3)は、継手軸6aである。糸出口6d軸の下部は、外釜2が滑らかに回転するように研磨加工する。頭部は、上糸が引き掛からぬように丸く研磨加工する。ナット6bは緩み止め機能の付いた特殊ナットである。外釜2と継手回転筒6eが滑らかに回転するように、又、外釜2と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの接触部に隙間ができぬように調節する。
上記目的を達成するために、図7参照、請求項1の支持金具7は、下糸防護導管5(1)が回転軸1の回転力に耐えるように継手6と接続し、ミシン底部にしっかり取り付け固定する金具である。素材は、回転軸1の高速回転力に耐える素材を使用する。
上記目的を達成するために、図8参照、請求項1の下糸防護導管取付け金具8は、下糸防護導管5(2)が外釜2の回転力に耐えるように、中釜3にしっかり取付け固定する金具である。 素材は釜と同一素材を使用する。
請求項2のボビンレス下糸連続供給装置は、下糸防護導管5(1)と5(3)により釜の外部を構成している部分と、鋼板5dを取付けた下糸防護導管5(2)により釜の内部を構成している部分と、ボビンケース4により構成されている部分と、の三部分で構成されている。
上記目的を達成するために、図9参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置の釜の外部構造は、外釜2の継手取付け窪み2gに、継手取付け枠6fをネジ9で取付け固定する。下糸防護導管5(1)を、外釜2に取付けてある継手軸糸入り口6cに差し込みネジ9で止め接続し、ミシン底部に取付けてある回転軸1の挿入孔に挿入し、外釜2を回転軸1に取り付け、ネジ9で止め固定し、挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)の端を、支持金具7でミシン底部に取付け固定する。下糸防護導管5(3)をミシン頭部よりミシン底部に導入し、回転軸1の挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)に差し込み、ネジ9で止め接続する。下糸防護導管5(3)の糸入り口5aを、取付け金具でミシン頭部にネジ9で取付ける。
釜の外部は、回転軸1と、継手6と、支持金具7と、下糸防護導管5(1)と5(3)によって構成されている。
上記目的を達成するために、図3と図10参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置の釜の内部構造は、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール下部の空間3jより下糸防護導管取付け溝3hに押し込み、中釜3内部の下糸防護導管取付け口3bに取り付けてある、下糸防護導管取付け金具8の筒に通してネジ9で止め固定し、鋼板5dの突起部を鋼板取付け溝3iに差し込み取付け、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に、従来の隙間の広さを保った隙間23を形成している。中釜3に取り付けられている下糸防護導管5(2)糸入り口5aに外釜2に取り付けてある継手軸糸出口6dを差し込み、ネジ9で止め接続し、釜を組み立てる。外釜2は、時計の針と反対回りに中釜3と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの周りを回っている。外釜二枚剣先2aが上糸を捕捉する直前に、鋼板取付け溝3iに取り付けられている鋼板上部の縁5eと鋼板下部の角5fを結んだ斜め軸は、外釜内側面2fの表面を削り取った外釜内側面2fに入り、外釜2が回転するに従い徐々に外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁が鋼板上部の縁5eに覆いかぶさり、外釜内側面2fと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取り付けてある鋼板外側面5hが接触し、外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jとの間の対向空間2m(1)に鋼板5dの壁を造り対向空間2m(1)を塞ぎ、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込むのを防ぐ。上糸25は、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23内に進入し下糸防護導管5(2)に絡まることはなく、中釜側面ガイドレール3f下部の空間3j内にある下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過し、外釜2と中釜3の間の隙間より出て縫い目を形成する。
ボビンレス下糸連続供給装置の釜は、外釜2と、中釜3と、継手6と、下糸防護導管取付け金具8と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)によって構成されている。
上記目的を達成するために、図4と図11参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置のボビンケース4は、中釜中心軸3aにボビンケース中心軸4aを差し込み、中釜3にボビンケース4をセットする。中釜中心軸糸通り孔3eは、ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、ボビンに変わり、ボビンケース糸出口4cに下糸24を連続供給する。
ボビンレス下糸連続供給装置のボビンケース4は、中釜3とボビンケース4によって構成されている。
以下図面を参照しながらボビンレス下糸連続供給装置について以下説明する。
ボビンレス下糸連続供給装置は、請求項1に示すように、回転軸1と、外釜2と、中釜3と、ボビンケース4と、下糸防護導管5と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)と、継手6と、支持金具7と、下糸防護導管取付け金具8と、から構成されている。
図1と図9参照、回転軸1は、継手6取付け孔と下糸防護導管5(1)を挿入する挿入孔を開けてある、駆動機構の歯車10と、ミシン底部の軸受け(不図示)を内設した回転軸取付け枠20に取り付ける。
図2と図6参照、外釜2に継手6を取り付ける、継手回転筒6eの取付け枠6fを、外釜底部2cの表面の窪2gにネジ9でしっかり取り付け固定する。継手回転筒6eに継手軸6aを差し込み、外釜2が滑らかに回転するように、又、継手回転筒6eの取付け枠6fの表面と継手軸糸出口6d軸との間に隙間ができぬように緩み止めナット6bで調節し継手6を組み立てる。
図9参照、下糸防護導管5(1)の取り付けは、下糸防護導管糸出口5bを継手軸糸入り口6cに差し込みネジ9でしっかり止め接続する。回転軸1の先端部に外釜2をネジ9で取り付ける。歯車10より出ている下糸防護導管5(1)の端部を支持金具7の筒に差し込みネジ9でしっかり止め固定する。下糸防護導管5(1)は、回転軸1の回転力に耐えるように継手6でしっかり支え、支持金具7でミシン底部、又は、回転軸取付け枠20にネジ9で取り付け固定する。回転軸1の挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)の端部に、ミシン頭部より導入した下糸防護導管5(3)を差し込み、ネジ9で止め接続する。下糸防護導管5(3)糸入り口5aを取付け金具でミシン頭部にネジ9で取り付ける。
図3参照、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取り付ける、下糸防護導管取付け金具8を、下糸防護導管取付け口3bにネジ9でしっかり取り付け固定する。
下糸防護導管5(2)の糸出口軸5cを、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)下部の空間3jより下糸防護導管5(2)糸出口軸取付け溝3hに押し込み、下糸防護導管取付け口3bに取り付けてある下糸防護導管取付け金具8の筒に通し、ネジ9でしっかり止め固定する。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)下部の溝3iに鋼板5dの上部の縁5eの突出部を差し込み取り付ける。
図3の(2)参照、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)の間の対向空間に下糸防護導管5(2)と鋼板5dで壁を造り、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間に隙間23を形成する。
釜の組み立ては、図10参照、中釜3に取り付けてある下糸防護導管糸入り口5aに外釜2に取り付けてある継手軸糸出口6dを差し込み、ネジ9でしっかり止め、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fを嵌合させ、中釜押さえ2bで中釜側面ガイドレール3fの上部を押さえ、中釜押さえ2bをネジ9で外釜2に取り付け釜を組み立てる。
図10参照、鋼板5dを取り付けない下糸防護導管5(2)を、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)下部の溝3hに埋め込み取り付けた場合、外釜2の回転により、下糸防護導管5(2)は外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの対向空間2m(1)内に設置された状態になる。外釜2が回転し、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)が嵌合した時、外釜二枚剣先2aと根元部2iを結んだ線と、下糸防護導管5(2)との間に三角空間が生ずる。上糸25は、この三角空間内で下糸防護導管5(2)の下部に入り込み、下糸防護導管5(2)は下糸防護導管取付け溝3hに取り付けられているため、上糸は進行できなくなり下糸防護導管5(2)に絡みつく。
図10参照、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込むのを防ぐには、外釜二枚剣先2aが上糸を捕捉する直前に、鋼板5dの斜め軸が外釜側面ガイドレール溝2eの下部の外釜内側面2fに入り、外釜内側面2fと下糸防護導管5(2)に取り付けられている鋼板外側面5hが接触し、鋼板5dが外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの間の対向空間2m(1)を塞ぎ、中釜外側面3gと鋼板5d及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23が形成される。外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁が鋼板上部の縁5eに覆いかぶさり、上糸25は隙間23内に進入し下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過する。外釜2が滑らかに回転するように、外釜内側面2fと鋼板外側面5hとの接触面は研磨加工する、又下糸防護導管5(2)と外釜側面ガイドレール溝2eとの接触面も研磨加工する。
図11参照、中釜3にボビンケース4をセットする。中釜中心軸3aの糸通り孔3eは、ボビンの役目をはたし、良好な下糸24をボビンケース糸出口4cに連続供給する。
下糸24通しは、図9参照、多巻きした下糸24を、糸立て台21に乗せて、糸調節糸掛け18を通り、糸通し器で、下糸防護導管5(3)糸入り口5aより下糸防護導管5(1)内に入り、継手6を介して下糸防護導管5(2)糸出口5bより中釜3内部に導入し、中釜中心軸糸通り穴3eに通す。中釜中心軸糸通り穴3eに供給された下糸24は、ボビンケース4に切られている溝4eより、糸調子バネ4dの中心部の下部にある糸穴に引き入れる、そしてボビンケース糸出口4cに連続供給される。
外釜2の回転に伴う上糸25の遷移状態を図12で説明する。
上糸25は外釜二枚剣先2aに捕捉されループ状になり、外釜二枚剣先2aの下側と上側に分けられ、時計と反対回りに、中釜3と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの周りを回っている。
図12の(1)は、外釜二枚剣先2aが上糸25を捕捉する直前に、外釜内側面2fと鋼板外側面5hが接触し、鋼板5dが外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jとの間の対向空間2m(1)を塞ぎ、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成する。
図12の(2)は、外釜2が回転するに従い、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)が嵌合する。外釜二枚剣先2aの下側に回り込んだ上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残り、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23内に進入する。
図12の(3)は、更に外釜2は回転するに従い、上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残り、空間3j内で下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過し、外釜内側面2fと中釜外側面3gの間の隙間内に進入する。
図12の(4)は、更に外釜2は回転するに従い、上糸ループの一端は、下降し、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より離れ、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内を中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に向かって移動し、中釜底部3dをくぐり、下糸防護導管5(2)の上部を横切り、通過し、外釜底部2cと中釜底部3dの間の隙間内に進入する。
図12の(5)は、更に外釜2は回転し上糸ループの一端は、最下点、6時で下糸防護導管5(2)の上部を横切り、継手軸6aの頭部をまたぎ、上昇に転じる。
図12の(6)は、外釜2は更に回転し、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内を上昇した上糸ループの一端は、中釜底部3dをくぐり、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内に戻り、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に当接し、その当接位置に残り、外釜二枚剣先2aの剣先部に引き掛かっている。
図12の(7)は、外釜二枚剣先2aの上側に回り込み、外釜2の外部を遷移している上糸ループの一端は、最下点6時で中釜中心軸3aの頭部をまたぎ、外釜二枚剣先2aの根元部2iから徐々に剣先部に移動し、中釜止め金具13と中釜止め窪み14との間の隙間をくぐり抜け、外釜二枚剣先2aより外れ、ループ状になり、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)より離れ、中釜押さえ2bの剣先部に引き掛かる。
図12の(8)は、更に外釜2は回転し、もう少しで一回転しようとする手前で、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内より出て、中釜押え2bの剣先部から外れ、ボビンケース糸出口4cより出ている下糸24を絡めて、天秤16でノド板針穴15に引き上げられ、縫い目を形成する。
発明の効果
労働集約型の生産工程を改善し、ミシンの高速化と自動化により、生産性を高め、人件費の削減によりコスト競争力を強め、安価で高品質の商品を大量に市場に供給することができる。
継手6の取付け孔と、下糸防護導管5(1)の挿入孔を開けた、回転軸1の一例図。 外釜底部2cに継手取り付け窪み2gを加工し、窪み2gに継手6を取り付けた、外釜2の一例図。 中釜側面ガイドレール3fの下部に空間3jを開け、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に下糸防護導管5(2)を取り付け、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に鋼板5dを取り付けた、中釜3の一例図。 ボビンケース中心軸4aを短く切り、下糸防護導管取付け金具差し込み口4bを開けた、ボビンケース4の改造図。 下糸防護導管5(2)に鋼板5dを取り付けた、下糸防護導管5の一例図。 外釜2に取付け、下糸防護導管5をしっかり支える、継手6の一例図。 下糸防護導管5(1)をミシン底部に取り付け固定する、支持金具7の一例図。 下糸防護導管5(2)を中釜3に取り付ける、下糸防護導管取付け金具8の一例図。 ボビンレス下糸連続供給装置の一例図。 ボビンレス下糸連続供給装置の釜の一例図。 釜にボビンケース4をセットした一例図。 中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内と、外釜2と中釜3の間の隙間内を、外釜2の回転に伴う上糸25の遷移状態を示した一例図。
本発明のボビンレス下糸連続供給装置の製造は、既存工場の設備や工作機械等で、部品の製造や改造が容易にできる。新たに設備投資をする必要はなく、実用化は可能である。従来使用している、ボビンや下糸巻き器等、多くの部品が不要になり、ミシンの製造コストを圧縮して、低価格の高機能ミシンを提供することができる。
1は回転軸、2は外釜、2aは外釜二枚剣先、2bは中釜押さえ、2cは外釜底部、2dは外釜軸、2eは外釜側面ガイドレール溝、2fは外釜内側面、2gは継手取付け窪み、2hは外釜一枚剣先、2iは外釜二枚剣先根元部、2jは中釜押さえ根元部、2m(1)は外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの間の対向空間、3は中釜、3aは中釜中心軸、3bは下糸防護導管取付け口、3cは中釜中心軸取付け枠、3dは中釜底部、3eは中釜中心軸糸通り穴、3fは中釜側面ガイドレール、3f(1)と3f(2)は中釜側面ガイドレール切欠部、3gは中釜外側面、3hは下糸防護導管5(2)取付け溝、3iは鋼板取付け溝、3jは中釜側面ガイドレール下部の空間、4はボビンケース、4aはボビンケース中心軸、4bは下糸防護導管取付け金具差し込み口、4cはボビンケース糸出口、4dは糸調子バネ、4eは溝、4fはツマミ、4gはボビンケース窪み、5は下糸防護導管、5aは下糸防護導管糸入り口、5bは下糸防護導管糸出口、5cは下糸防護導管5(2)糸出口軸、5dは鋼板、5eは鋼板上部の縁、5fは鋼板下部の角、5gは鋼板内側面、5hは鋼板外側面、5(1)と5(3)は釜の外部用下糸防護導管、5(2)は釜の内部用下糸防護導管、6又は6(1)は継手、6(2)又は6eは継手回転筒、6(3)又は6aは継手軸、6bはナット、6cは継手軸糸入り口、6dは継手軸糸出口、6fは継手取付け枠、7は支持金具、8は下糸防護導管取付け金具、9はネジ、10は歯車、11は針、12は針止めネジ、13は中釜止め金具、14は中釜止め窪み、15はノド板針穴、16は天秤、17は糸調子器、18は糸調子糸掛け、19はハズミ車、20は回転軸取付け枠、21は糸立て台、23は中釜外側面と下糸防護導管及び鋼板の間の隙間、24は下糸、25は上糸。
本発明は、ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、ボビン交換の手間を省き、生産性の向上を計った、ボビンレス下糸連続供給装置に関するものである。
下糸24は、ボビンに巻かれている量が限定され、ボビンに巻かれている下糸24が無くなると、巻いてある新しいボビンと交換して縫製作業を行っている。
ボビンの交換は、図4参照、下糸24の巻いてある新しいボビンをボビンケース内に収容し、下糸24を溝4eより糸調子バネ4dの下に食い込ませ、更に糸調子バネ4dの下部にある糸穴に引き入れる、そしてボビンケース糸出口4cに通し、約5cm位引き出しておく。
ボビンケース4に下糸24通しが終ったら、ボビンケース4のツマミ4fを持ってボビンケース中心軸4aに中釜中心軸3aを差し込み、指先でカチッと音がするまで押し込み、中釜3にボビンケース4をセットする。
このように手間のかかる非能率的な作業を行っている。
釜は、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fの篏合部は、外釜2と中釜3の唯一の接点であり、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間を形成し、又外釜内側面2fと中釜外側面3gの間に隙間を形成している。
篏合部は、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fが隙間無く篏合しているため、上糸25が篏合部に入り込むことができない。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)は、対向空間を形成している。この対向空間は、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間、及び外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内に上糸ループの一端が出入りする空間である。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)は、上糸ループの一端が、外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間、又外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内に入る入口である。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)は、上糸ループの一端が、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間、又外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内より出る出口である。
上糸25は、外釜二枚剣先2aに捕捉されループ状になり、外釜二枚剣先2aの下側と上側に分けられ、時計と反対周りに回っている。
外釜二枚剣先2aの下側に回り込んだ上糸ループの一端は、外釜2が回転することで中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残され、外釜2と中釜3の間の隙間内を遷移する。
更に外釜2が回転するに従い、外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内より中釜底部3dをくぐり、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内に進入する。
更に外釜2は回転し、上糸ループの一端は、外釜底部2cの表面を10時9時と下降し、最下点6時で外釜2の中心部をまたぎ、上昇に転じる。
更に外釜2は回転し、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内を4時3時と上昇して、中釜底部3dをくぐり、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)の対向空間内に戻り、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残っている上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より離れ、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に向って移動し、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に当接し、その当接位置に残っている。
外釜二枚剣先2aの上側に回り込んだ上糸ループの一端は、図9参照、外釜二枚剣先2aの根元部2iに当接し、その当接位置に残され、外釜2とボビンケース4の外部を遷移する。外釜2は更に10時9時と下降し、最下点6時で中釜中心軸3aの頭部をまたぎ、上昇に転じる。外釜2は更に4時3時と上昇し、上糸ループの一端は、外釜二枚剣先2aの根元部2iから徐々に剣先部に移動し、中釜止め金具13と中釜止め窪み14との間の隙間をくぐり抜け、約2時で外釜二枚剣先2aと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)より外れ、ループ状になり、中釜押え2bの剣先部に引き掛かる。
更に外釜2は回転し、もう少しで一回転しようとする少し手前で、中釜押さえ2bの剣先部は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)の対向空間内に入り、上糸は釜の外に出て中釜押さえ2bの剣先部から外れ、ボビンケース糸出口4cより出ている下糸24を絡めて、天秤16でノド板針穴15に引き込まれ、縫い目を形成する。外釜2は、二回転に一回上糸25を引き掛け、中釜3の周りを回り、縫い目を形成し、縫製作業を可能にしている。
特開平6−254278号公報 特開2004−243001号公報 特開2009−11541号公報 特開2004−154554号公報
実用新案文献
実用新案文献
実用新案登録第3080051
ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、継手6を介して下糸防護導管5で、下糸24を、外釜2外部から中釜3内部に連続供給して縫製作業を行うには、外釜2と中釜3の間の隙間内で、上糸25が下糸24「下糸防護導管5(2)」に絡まる課題を解決する。
そこで本発明は、中釜3に下糸防護導管5(2)と鋼板5dを取付け、下糸24を、外釜2の外部から中釜3の内部に連続供給して縫製作業を可能とする、ボビンレス下糸連続供給装置を提供することを目的とする。
上記課題と目的を達成するために、図9参照、請求項1のボビンレス下糸連続供給装置は、駆動機構により外釜2を回転させる回転軸1と、中釜3の周りを回転する外釜2と、ボビンケース4に下糸24を供給する中釜3と、中釜3にセットしボビンケース糸出口4cに下糸24を供給するボビンケース4と、下糸24を外釜2外部より中釜3内部に導入する下糸防護導管5と、上糸25が下糸防護導管5(2)に絡まるのを防ぐ鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)と、外釜2に取り付け下糸防護導管5をしっかり支える継手6と、下糸防護導管5(1)をミシン底部に取り付け固定する支持金具7と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)を中釜3内部に取り付け固定する下糸防護導管取付け金具8と、を備えている。
上記課題と目的を達成するために、図1参照、請求項1の回転軸1は、従来使用している回転軸1に、継手6取付け孔及び下糸防護導管5(1)を挿入する挿入孔を開ける。継手6挿入孔は、回転軸1と継手回転筒6eとの接触部に隙間ができぬように精密加工する。又下糸防護導管5(1)の挿入孔は、回転軸1と下糸防護導管5(1)が接触しないように開ける。
上記課題と目的を達成するために、図2参照、請求項1の外釜2は、従来使用している外釜2を改造する。
図2の(1)は、外釜底部2cの中心部の表面に継手取付け窪み2gを加工する。
図2の(1)は、外釜ガイドレール溝2eの下部の縁を残して、外釜内側面2fの表面を削り取る。鋼板5dを中釜3に取付け釜を組み立てた時、鋼板5dの上部の縁5eに外釜ガイドレール溝2eの下部の縁が覆いかぶさるように、又従来の外釜2と中釜3との間の隙間を保持するように、外釜内側面2fの表面を削り取る。
図2の(2)は、図11参照、窪み2gに継手6を取り付けたとき、外釜2が滑らかに回転するように外釜底部2cの表面と継手軸6a及び下糸防護導管5(2)の接触面を研磨加工する。
上記課題と目的を達成するために、図3参照、請求項1の中釜3は、従来使用している中釜3を改造する。
図3の(1)は、中釜側面ガイドレール3f下部の空間3jは、下糸防護導管5(2)が外釜2と中釜3の間の隙間を塞がぬように、又下糸防護導管5(2)が中釜外側面3gに接触して外釜2の回転を妨げぬように、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの下部の中釜側面を縦に細長く切り取り空間3jを開ける。空間3jの広さは、上糸25が下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過できる程度に広くする。
図3の(1)は、下糸防護導管5(2)取付け溝3hを中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの下部の中釜側面ガイドレール3fと外釜側面ガイドレール溝2eの嵌合部より中釜側面ガイドレール3fの根元部に向かって掘る。図11参照、釜を組み立てた時、下糸防護導管5(2)が外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁に軽く接触する程度に開ける。圧接すると外釜2が回転不能になる。
図3の(1)は、下糸防護導管取付け口3bを中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの根元部に開ける。
下糸防護導管取付け溝3hと下糸防護導管取付け口3bは繋がっている。
図3の(1)は、鋼板5dの取付け溝3iは、中釜側面ガイドレール3fと外釜側面ガイドレール溝2eの嵌合部にる。釜を組み立てた時、鋼板5dが外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁に軽く接触する程度に開ける。圧接すると外釜が回転不能になる。
図3の(2)は、図11参照、中釜中心軸取付け枠3cは、取付け位置を高くして上糸が継手6の頭部を跨げるように、中釜中心軸取付け枠3cと下糸防護導管5(2)及び継手6の頭部の間の隙間を広くする。
図3の(2)は、図11参照、中釜中心軸3aに糸通り孔3eを開ける。糸通り孔3eより下糸24をボビンケース糸出口4cに送り、ボビンの役目をはたしている
図3の(2)は、図10と図11参照、下糸防護導管取付け溝3hと鋼板5dの取付け溝3iに下糸防護導管5(2)と鋼板5dを取り付けた時、下糸防護導管5(2)と鋼板外側面5h及び外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁と外釜内側面2fとの接触面は、外釜2が滑らかに回転するように又上糸25が食い込まぬように研磨加工する。
図3の(2)は、下糸防護導管5(2)と鋼板5dの取り付けは、下糸防護導管5(2)取付け溝3hに下糸防護導管5(2)糸出口軸5cを押し込み取り付ける。鋼板5d取付け溝3iに、鋼板5dの上部の縁5eの突出部を差し込み取り付ける。鋼板5dが壁になり、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成する。
図3の(2)は、隙間23の上部(鋼板上部の縁5e)は開放されており、上糸25の釜内外への出入り口になっている。[0007]参照、
図3の(2)は、中釜外側面3gと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取り付けられている下糸防護導管5(2)の縦軸との間の隙間23は開放されており、上糸25が下糸防護導管5(2)の縦軸の上部を通過し、外釜2と中釜3の間の隙間内に入る、入口である。[0008]参照、
図3の(2)は、中釜外側面3gと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取り付けられている鋼板5dの斜め軸との間の隙間23は開放されており、上糸25が鋼板5d上部の縁5eより釜の外に出る出口である。[0009]参照、
太い糸を使用する場合は、中釜側面ガイドレール3fの山を高くして、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23を広げる。
上記課題と目的を達成するために、図4参照、請求項1のボビンケース4は、従来使用しているボビンケース4を改造する。下糸防護導管取付け金具差し込み口4bは、ボビンケース糸出口4cとボビンケース窪み4gの間の側面を細長く切り取り、中釜3にボビンケース4が容易にセットできるようにする。ボビンケース中心軸4aは、中釜中心軸糸通り穴3eに、かぶさらないように短く切り、下糸24をボビンケース糸出口4cに連続供給する。
上記課題と目的を達成するために、図5参照、請求項1の下糸防護導管5の糸通り孔は、糸切れせず、糸通りが良好になるように研磨加工する。曲がり角は、糸通しが容易にできるように可能な限り大きなカーブにする。
図5の下糸防護導管5(1)と5(2)及び鋼板5dの素材は、回転軸1と外釜2の高速回転力に耐える強靭な同一素材を使用する。下糸防護導管5(3)の素材は、糸汚れが防止できればよい安価な素材を使用する。
図3の(1)参照、板状の下糸防護導管5(2)は角を取り丸くして鋼板内側面5gに下糸防護導管5(2)の縦軸を溶接にて取付け中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール下部の空間3j内にある下糸防護導管取付け溝3hに取り付ける。
図5の(2)の鋼板5dは、鋼板上部の縁5eの突出部を鋼板内側面5gにL字型に折り曲げ、突出部を中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)の取付け溝3iに差し込み取付ける。
図3の(2)参照、鋼板5dは、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成し、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込み、絡みつくのを防ぐ。
図10と図11参照、外釜が滑らかに回転するように又上糸25が食い込まぬように、外釜内側面2fと鋼板外側面5hの接触面は、研磨加工する。又外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁と下糸防護導管5(2)の接触部も研磨加工する。
上記課題と目的を達成するために、図6参照、請求項1の継手6は、下糸防護導管5をしっかり支える軸受けの機能を兼備している。素材は、釜と同一素材を使用する。又釜以外の素材を使用する場合は、回転軸1と外釜2の高速回転力に耐える強靭な素材を使用する。
図6の6(1)は、継手6の組み立て完成図である。外釜2が滑らかに回転するように継手回転筒6eと継手軸6aは、摺合せ加工する。
図6の6(2)は、継手回転筒6eである。図2の(2)参照、継手回転筒取付け枠6fを外釜底部2cの表面の窪み2gに、ネジ9でしっかり取り付け固定する。
図6の6(3)は、継手軸6aである。糸出口6d軸の下部は、外釜2が滑らかに回転するように研磨加工する。頭部は、上糸が引き掛からぬように丸く研磨加工する。ナット6bは緩み止め機能の付いた特殊ナットである。外釜2と継手回転筒6eが滑らかに回転するように、又、外釜2と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの接触部に隙間ができぬように調節する。
上記課題と目的を達成するために、図7参照、請求項1の支持金具7は、下糸防護導管5(1)が回転軸1の回転力に耐えるように継手6と接続し、ミシン底部にしっかり取り付け固定する金具である。素材は、回転軸1の高速回転力に耐える素材を使用する。
上記課題と目的を達成するために、図8参照、請求項1の下糸防護導管取付け金具8は、下糸防護導管5(2)が外釜2の回転力に耐えるように、中釜3にしっかり取付け固定する金具である。 素材は釜と同一素材を使用する。
請求項2のボビンレス下糸連続供給装置は、下糸防護導管5(1)と5(3)により釜の外部を構成している部分と、鋼板5dを取付けた下糸防護導管5(2)により釜の内部を構成している部分と、ボビンケース4により構成されている部分と、の三部分で構成されている。
上記課題と目的を達成するために、図9参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置の釜の外部構造は、外釜2の継手取付け窪み2gに、継手取付け枠6fをネジ9で取付け固定する。下糸防護導管5(1)を、外釜2に取付けてある継手軸糸入り口6cに差し込みネジ9で止め接続し、ミシン底部に取付けてある回転軸1の挿入孔に挿入し、外釜2を回転軸1に取り付け、ネジ9で止め固定し、挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)の端を、支持金具7でミシン底部に取付け固定する。下糸防護導管5(3)をミシン頭部よりミシン底部に導入し、回転軸1の挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)に差し込み、ネジ9で止め接続する。 下糸防護導管5(3)の糸入り口5aを、取付け金具でミシン頭部にネジ9で取付ける。
釜の外部は、 回転軸1と、継手6と、支持金具7と、下糸防護導管5(1)と5(3)によって構成されている。
上記課題と目的を達成するために、図3及び図10と図11参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置の釜の内部構造は、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール下部の空間3jより下糸防護導管取付け溝3hに押し込み、中釜3内部の下糸防護導管取付け口3bに取り付けてある、下糸防護導管取付け金具8の筒に通してネジ9で止め固定し、鋼板5dの突起部を鋼板取付け溝3iに差し込み取付け、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に、従来の隙間の広さを保った隙間23を形成している。中釜3に取り付けられている下糸防護導管5(2)糸入り口5aに外釜2に取り付けてある継手軸糸出口6dを差し込み、ネジ9で止め接続し、釜を組み立てる。外釜2は、時計の針と反対回りに中釜3と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの周りを回っている。外釜二枚剣先2aが上糸を捕捉する直前に、鋼板取付け溝3iに取り付けられている鋼板上部の縁5eと鋼板下部の角5fを結んだ斜め軸は、外釜内側面2fの表面を削り取った外釜内側面2fに入り、外釜2が回転するに従い徐々に外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁が鋼板上部の縁5eに覆いかぶさり、外釜内側面2fと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取り付けてある鋼板外側面5hが接触し、外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jとの間の対向空間2m(1)に鋼板5dの壁を造り対向空間2m(1)を塞ぎ、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込むのを防ぐ。上糸25は、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23内に進入し下糸防護導管5(2)に絡まることはなく、中釜側面ガイドレール3f下部の空間3j内にある下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過し、鋼板5dと中釜3の間の隙間23より出て、ボビンケース糸出口4cより出ている下糸24を絡めて縫い目を形成する。
ボビンレス下糸連続供給装置の釜は、外釜2と、中釜3と、継手6と、下糸防護導管取付け金具8と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)によって構成されている。
上記課題と目的を達成するために、図4と図11参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置のボビンケース4は、中釜中心軸3aにボビンケース中心軸4aを差し込み、中釜3にボビンケース4をセットする。中釜中心軸糸通り孔3eは、ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、ボビンに変わり、ボビンケース糸出口4cに下糸24を連続供給する。
ボビンレス下糸連続供給装置のボビンケース4は、中釜3とボビンケース4によって構成されている。
以下図面を参照しながらボビンレス下糸連続供給装置について以下説明する。
ボビンレス下糸連続供給装置は、請求項1に示すように、回転軸1と、外釜2と、中釜3と、ボビンケース4と、下糸防護導管5と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)と、継手6と、支持金具7と、下糸防護導管取付け金具8と、から構成されている。
図1と図9参照、回転軸1は、継手6取付け孔と下糸防護導管5(1)を挿入する挿入孔を開けてある、駆動機構の歯車10と、ミシン底部の軸受け(不図示)を内設した回転軸取付け枠20に取り付ける。
図2と図6参照、外釜2に継手6を取り付ける、継手回転筒6eの取付け枠6fを、外釜底部2cの表面の窪2gにネジ9でしっかり取り付け固定する。継手回転筒6eに継手軸6aを差し込み、外釜2が滑らかに回転するように、又、継手回転筒6eの取付け枠6fの表面と継手軸糸出口6d軸との間に隙間ができぬように緩み止めナット6bで調節し継手6を組み立てる。
図9参照、 下糸防護導管5(1)の取り付けは、下糸防護導管糸出口5bを継手軸糸入り口6cに差し込みネジ9でしっかり止め接続する。回転軸1の先端部に外釜2をネジ9で取り付ける。歯車10より出ている下糸防護導管5(1)の端部を支持金具7の筒に差し込みネジ9でしっかり止め固定する。下糸防護導管5(1)は、回転軸1の回転力に耐えるように継手6でしっかり支え、支持金具7でミシン底部、又は、回転軸取付け枠20にネジ9で取り付け固定する。回転軸1の挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)の端部に、ミシン頭部より導入した下糸防護導管5(3)を差し込み、ネジ9で止め接続する。下糸防護導管5(3)糸入り口5aを取付け金具でミシン頭部にネジ9で取り付ける。
図3参照、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取り付ける、下糸防護導管取付け金具8を、下糸防護導管取付け口3bにネジ9でしっかり取り付け固定する。下糸防護導管5(2)の糸出口軸5cを、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)下部の空間3jより下糸防護導管5(2)糸出口軸取付け溝3hに押し込み、下糸防護導管取付け口3bに取り付けてある下糸防護導管取付け金具8の筒に通し、ネジ9でしっかり止め固定する。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)下部の溝3iに鋼板5dの上部の縁5eの突出部を差し込み取り付ける。
図3の(2)参照、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)の間の対向空間に下糸防護導管5(2)と鋼板5dで壁を造り、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間に隙間23を形成する。
釜の組み立ては、図10参照、中釜3に取り付けてある下糸防護導管糸入り口5aに外釜2に取り付けてある継手軸糸出口6dを差し込み、ネジ9でしっかり止め、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fを嵌合させ、中釜押さえ2bで中釜側面ガイドレール3fの上部を押さえ、中釜押さえ2bをネジ9で外釜2に取り付け釜を組み立てる。
図10参照、鋼板5dを取り付けない下糸防護導管5(2)を、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)下部の溝3hに埋め込み取り付けた場合、外釜2の回転により、下糸防護導管5(2)は外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの対向空間2m(1)内に設置された状態になる。外釜2が回転し、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)が嵌合した時、外釜二枚剣先2aと根元部2iを結んだ線と、下糸防護導管5(2)との間に三角空間が生ずる。上糸25は、この三角空間内で下糸防護導管5(2)の下部に入り込み、下糸防護導管5(2)は下糸防護導管取付け溝3hに取り付けられているため、上糸は進行できなくなり下糸防護導管5(2)に絡みつく。
図10と図11参照、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込むのを防ぐには、外釜二枚剣先2aが上糸を捕捉する直前に、鋼板5dの斜め軸が外釜側面ガイドレール溝2eの下部の外釜内側面2fに入り、外釜内側面2fと下糸防護導管5(2)に取り付けられている鋼板外側面5hが接触し、鋼板5dが外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの間の対向空間2m(1)を塞ぎ、中釜外側面3gと鋼板5d及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23が形成される。外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁が鋼板上部の縁5eに覆いかぶさり、上糸25は隙間23内に進入し下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過する。外釜2が滑らかに回転するように又上糸25が食い込まぬように外釜内側面2fと鋼板外側面5hとの接触面は研磨加工する、又下糸防護導管5(2)と外釜側面ガイドレール溝2eとの接触面も研磨加工する。
図11参照、中釜3にボビンケース4をセットする。中釜中心軸3aの糸通り孔3eは、ボビンの役目をはたし、良好な下糸24をボビンケース糸出口4cに連続供給する。
下糸24通しは、図9参照、多巻きした下糸24を、糸立て台21に乗せて、糸調節糸掛け18を通り、糸通し器で、下糸防護導管5(3)糸入り口5aより下糸防護導管5(1)内に入り、継手6を介して下糸防護導管5(2)糸出口5bより中釜3内部に導入し、中釜中心軸糸通り穴3eに通す。中釜中心軸糸通り穴3eに供給された下糸24は、ボビンケース4に切られている溝4eより、糸調子バネ4dの中心部の下部にある糸穴に引き入れる、そしてボビンケース糸出口4cに連続供給される。
外釜2の回転に伴う上糸25の遷移状態を図12で説明する。
上糸25は外釜二枚剣先2aに捕捉されループ状になり、外釜二枚剣先2aの下側と上側に分けられ、時計と反対回りに、中釜3と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの周りを回っている。
図12の(1)は、外釜二枚剣先2aが上糸25を捕捉する直前に、外釜内側面2fと鋼板外側面5hが接触し、鋼板5dが外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jとの間の対向空間2m(1)を塞ぎ、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成する。
図12の(2)は、外釜2が回転するに従い、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)が嵌合する。外釜二枚剣先2aの下側に回り込んだ上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残り、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23内に進入する。
図12の(3)は、更に外釜2は回転するに従い、上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残り、空間3j内で下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過し、外釜内側面2fと中釜外側面3gの間の隙間内に進入する。
図12の(4)は、更に外釜2は回転するに従い、上糸ループの一端は、下降し、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より離れ、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内を中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に向かって移動し、中釜底部3dをくぐり、下糸防護導管5(2)の上部を横切り、通過し、外釜底部2cと中釜底部3dの間の隙間内に進入する。
図12の(5)は、更に外釜2は回転し上糸ループの一端は、最下点、6時で下糸防護導管5(2)の上部を横切り、継手軸6aの頭部をまたぎ、上昇に転じる。
図12の(6)は、外釜2は更に回転し、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内を上昇した上糸ループの一端は、中釜底部3dをくぐり、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内に戻り、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に当接し、その当接位置に残り、外釜二枚剣先2aの剣先部に引き掛かっている。
図12の(7)は、図9参照、外釜二枚剣先2aの上側に回り込み、外釜2の外部を遷移している上糸ループの一端は、最下点6時で中釜中心軸3aの頭部をまたぎ、外釜二枚剣先2aの根元部2iから徐々に剣先部に移動し、中釜止め金具13と中釜止め窪み14との間の隙間をくぐり抜け、外釜二枚剣先2aより外れ、ループ状になり、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)より離れ、中釜押さえ2bの剣先部に引き掛かる。
図12の(8)は、更に外釜2は回転し、もう少しで一回転しようとする手前で、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内より出て、中釜押え2bの剣先部から外れ、ボビンケース糸出口4cより出ている下糸24を絡めて、天秤16でノド板針穴15に引き上げられ、縫い目を形成する。
発明の効果
労働集約型の生産工程を改善し、ミシンの高速化と自動化により、生産性を高め、人件費の削減によりコスト競争力を強め、安価で高品質の商品を大量に市場に供給することができる。
継手6の取付け孔と、下糸防護導管5(1)の挿入孔を開けた、回転軸1の一例図。 外釜底部2cに継手取り付け窪み2gを加工し、窪み2gに継手6を取り付けた、外釜2の一例図。 中釜側面ガイドレール3fの下部に空間3jを開け、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に下糸防護導管5(2)を取り付け、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に鋼板5dを取り付けた、中釜3の一例図。 ボビンケース中心軸4aを短く切り、下糸防護導管取付け金具差し込み口4bを開けた、ボビンケース4の改造図。 下糸防護導管5(2)に鋼板5dを取り付けた、下糸防護導管5の一例図。 外釜2に取付け、下糸防護導管5をしっかり支える、継手6の一例図。 下糸防護導管5(1)をミシン底部に取り付け固定する、支持金具7の一例図。 下糸防護導管5(2)を中釜3に取り付ける、下糸防護導管取付け金具8の一例図。 ボビンレス下糸連続供給装置の一例図。 ボビンレス下糸連続供給装置の釜の一例図。 釜にボビンケース4をセットした一例図。 中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内と、外釜2と中釜3の間の隙間内を、外釜2の回転に伴う上糸25の遷移状態を示した一例図。
本発明のボビンレス下糸連続供給装置の製造は、既存工場の設備や工作機械等で、部品の製造や改造が容易にできる。新たに設備投資をする必要はなく、実用化は可能である。従来使用している、ボビンや下糸巻き器等、多くの部品が不要になり、ミシンの製造コストを圧縮して、低価格の高機能ミシンを提供することができる。
1は回転軸、2は外釜、2aは外釜二枚剣先、2bは中釜押さえ、2cは外釜底部、2dは外釜軸、2eは外釜側面ガイドレール溝、2fは外釜内側面、2gは継手取付け窪み、2hは外釜一枚剣先、2iは外釜二枚剣先根元部、2jは中釜押さえ根元部、2m(1)は外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの間の対向空間、3は中釜、3aは中釜中心軸、3bは下糸防護導管取付け口、3cは中釜中心軸取付け枠、3dは中釜底部、3eは中釜中心軸糸通り穴、3fは中釜側面ガイドレール、3f(1)と3f(2)は中釜側面ガイドレール切欠部、3gは中釜外側面、3hは下糸防護導管5(2)取付け溝、3iは鋼板取付け溝、3jは中釜側面ガイドレール下部の空間、4はボビンケース、4aはボビンケース中心軸、4bは下糸防護導管取付け金具差し込み口、4cはボビンケース糸出口、4dは糸調子バネ、4eは溝、4fはツマミ、4gはボビンケース窪み、5は下糸防護導管、5aは下糸防護導管糸入り口、5bは下糸防護導管糸出口、5cは下糸防護導管5(2)糸出口軸、5dは鋼板、5eは鋼板上部の縁、5fは鋼板下部の角、5gは鋼板内側面、5hは鋼板外側面、5(1)と5(3)は釜の外部用下糸防護導管、5(2)は釜の内部用下糸防護導管、6又は6(1)は継手、6(2)又は6eは継手回転筒、6(3)又は6aは継手軸、6bはナット、6cは継手軸糸入り口、6dは継手軸糸出口、6fは継手取付け枠、7は支持金具、8は下糸防護導管取付け金具、9はネジ、10は歯車、11は針、12は針止めネジ、13は中釜止め金具、14は中釜止め窪み、15はノド板針穴、16は天秤、17は糸調子器、18は糸調子糸掛け、19はハズミ車、20は回転軸取付け枠、21は糸立て台、23は中釜外側面と下糸防護導管及び鋼板の間の隙間、24は下糸、25は上糸。
本発明は、ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、ボビン交換の手間を省き、生産性の向上を計った、ボビンレス下糸連続供給装置に関するものである。
下糸24は、ボビンに巻かれている量が限定され、ボビンに巻かれている下糸24が無くなると、巻いてある新しいボビンと交換して縫製作業を行っている。
ボビンの交換は、図4参照、下糸24の巻いてある新しいボビンをボビンケース内に収容し、下糸24を溝4eより糸調子バネ4dの下に食い込ませ、更に糸調子バネ4dの下部にある糸穴に引き入れる、そしてボビンケース糸出口4cに通し、約5cm位引き出しておく。
図9参照、ボビンケース4に下糸24通しが終ったら、ボビンケース4のツマミ4fを持ってボビンケース中心軸4aに中釜中心軸3aを差し込み、指先でカチッと音がするまで押し込み、中釜3にボビンケース4をセットする。
ボビンケース糸出口4cより出ている下糸24をノド板針穴15に通し約5cm位引き出しておく
このように手間のかかる非能率的な作業を行っている。
釜は、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fの篏合部は、外釜2と中釜3の唯一の接点であり、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間を形成し、又外釜内側面2fと中釜外側面3gの間に隙間を形成している。
篏合部は、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fが隙間無く篏合しているため、上糸25が篏合部に入り込むことができない。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)は、対向空間を形成している。この対向空間は、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間、及び外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内に上糸ループの一端が出入りする空間である。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)は、上糸ループの一端が、外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間、又外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内に入る入口である。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)は、上糸ループの一端が、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間、又外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内より出る出口である。
上糸25は、外釜二枚剣先2aに捕捉されループ状になり、外釜二枚剣先2aの下側と上側に分けられ、時計と反対周りに回っている。
外釜二枚剣先2aの下側に回り込んだ上糸ループの一端は、外釜2が回転することで中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残され、外釜2と中釜3の間の隙間内を遷移する。
更に外釜2が回転するに従い、外釜内側面2fと中釜外側面3gとの間の隙間内より中釜底部3dをくぐり、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内に進入する。
更に外釜2は回転し、上糸ループの一端は、外釜底部2cの表面を10時9時と下降し、最下点6時で外釜2の中心部をまたぎ、上昇に転じる。
更に外釜2は回転し、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内を4時3時と上昇して、中釜底部3dをくぐり、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)の対向空間内に戻り、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残っている上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より離れ、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に向って移動し、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に当接し、その当接位置に残っている。
図9参照、外釜二枚剣先2aの上側に回り込んだ上糸ループの一端は、図9参照、外釜二枚剣先2aの根元部2iに当接し、その当接位置に残され、外釜2とボビンケース4の外部を遷移する。外釜2は更に10時9時と下降し、最下点6時で中釜中心軸3aの頭部をまたぎ、上昇に転じる。外釜2は更に4時3時と上昇し、上糸ループの一端は、外釜二枚剣先2aの根元部2iから徐々に剣先部に移動し、中釜止め金具13と中釜止め窪み14との間の隙間をくぐり抜け、約2時で外釜二枚剣先2aと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)より外れ、ループ状になり、中釜押え2bの剣先部に引き掛かる。
図9参照、更に外釜2は回転し、もう少しで一回転しようとする少し手前で、中釜押さえ2bの剣先部は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と3f(2)の対向空間内に入り、上糸は釜の外に出て中釜押さえ2bの剣先部から外れ、ボビンケース糸出口4cより出て、ノド板針穴15に引き込まれている下糸24を絡めて、縫い目を形成する。外釜2は、二回転に一回上糸25を引き掛け、中釜3の周りを回り、縫い目を形成し、縫製作業を可能にしている。
特開平6−254278号公報 特開2004−243001号公報 特開2009−11541号公報 特開2004−154554号公報
実用新案文献
実用新案文献
実用新案登録第3080051
ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、継手6を介して下糸防護導管5で、下糸24を、外釜2外部から中釜3内部に連続供給して縫製作業を行うには、外釜2と中釜3の間の隙間内で、上糸25が下糸24「下糸防護導管5(2)」に絡まる課題を解決する。
そこで本発明は、中釜3に下糸防護導管5(2)と鋼板5dを取付け、下糸24を、外釜2の外部から中釜3の内部に連続供給して縫製作業を可能とする、ボビンレス下糸連続供給装置を提供することを目的とする。
上記課題と目的を達成するために、図9参照、請求項1のボビンレス下糸連続供給装置は、駆動機構により外釜2を回転させる回転軸1と、中釜3の周りを回転する外釜2と、ボビンケース4に下糸24を供給する中釜3と、中釜3にセットしボビンケース糸出口4cに下糸24を供給するボビンケース4と、下糸24を外釜2外部より中釜3内部に導入する下糸防護導管5と、上糸25が下糸防護導管5(2)に絡まるのを防ぐ鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)と、外釜2に取り付け下糸防護導管5をしっかり支える継手6と、下糸防護導管5(1)をミシン底部に取り付け固定する支持金具7と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)を中釜3内部に取り付け固定する下糸防護導管取付け金具8と、を備えている。
上記課題と目的を達成するために、図1参照、請求項1の回転軸1は、従来使用している回転軸1に、継手6取付け孔及び下糸防護導管5(1)を挿入する挿入孔を開ける。継手6挿入孔は、回転軸1と継手回転筒6eとの接触部に隙間ができぬように精密加工する。又下糸防護導管5(1)の挿入孔は、回転軸1と下糸防護導管5(1)が接触しないように開ける。
上記課題と目的を達成するために、図2参照、請求項1の外釜2は、従来使用している外釜2を改造する。
図2の(1)は、外釜底部2cの中心部の表面に継手取付け窪み2gを加工する。
図2の(1)は、外釜ガイドレール溝2eの下部の縁を残して、外釜内側面2fの表面を削り取る。鋼板5dを中釜3に取付け釜を組み立てた時、鋼板5dの上部の縁5eに外釜ガイドレール溝2eの下部の縁が覆いかぶさるように、又従来の外釜2と中釜3との間の隙間を保持するように、外釜内側面2fの表面を削り取る。
図2の(2)は、図11参照、窪み2gに継手6を取り付けたとき、外釜2が滑らかに回転するように外釜底部2cの表面と継手軸6a及び下糸防護導管5(2)の接触面を研磨加工する。
上記課題と目的を達成するために、図3参照、請求項1の中釜3は、従来使用している中釜3を改造する。
図3の(1)は、中釜側面ガイドレール3f下部の空間3jは、下糸防護導管5(2)が外釜2と中釜3の間の隙間を塞がぬように、又下糸防護導管5(2)が中釜外側面3gに接触して外釜2の回転を妨げぬように、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの下部の中釜側面を縦に細長く切り取り空間3jを開ける。空間3jの広さは、上糸25が下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過できる程度に広くする。
図3の(1)は、下糸防護導管5(2)取付け溝3hを中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの下部の中釜側面ガイドレール3fと外釜側面ガイドレール溝2eの嵌合部より中釜側面ガイドレール3fの根元部に向かって掘る。図11参照、釜を組み立てた時、下糸防護導管5(2)が外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁に軽く接触する程度に開ける。圧接すると外釜2が回転不能になる。
図3の(1)は、下糸防護導管取付け口3bを中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール3fの根元部に開ける。
下糸防護導管取付け溝3hと下糸防護導管取付け口3bは繋がっている。
図3の(1)は、鋼板5dの取付け溝3iは、中釜側面ガイドレール3fと外釜側面ガイドレール溝2eの嵌合部に切る。釜を組み立てた時、鋼板5dが外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁に軽く接触する程度に開ける。圧接すると外釜が回転不能になる。
図3の(2)は、図11参照、中釜中心軸取付け枠3cは、取付け位置を高くして上糸が継手6の頭部を跨げるように、中釜中心軸取付け枠3cと下糸防護導管5(2)及び継手6の頭部の間の隙間を広くする。
図3の(2)は、図11参照、中釜中心軸3aに糸通り孔3eを開ける。糸通り孔3eより下糸24をボビンケース糸出口4cに送り、ボビンの役目をはたしている
図3の(2)は、図10と図11参照、下糸防護導管取付け溝3hと鋼板5dの取付け溝3iに下糸防護導管5(2)と鋼板5dを取り付けた時、下糸防護導管5(2)と鋼板外側面5h及び外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁と外釜内側面2fとの接触面は、外釜2が滑らかに回転するように又上糸25が食い込まぬように研磨加工する。
図3の(2)は、下糸防護導管5(2)と鋼板5dの取り付けは、下糸防護導管5(2)取付け溝3hに下糸防護導管5(2)糸出口軸5cを押し込み取り付ける。鋼板5d取付け溝3iに、鋼板5dの上部の縁5eの突出部を差し込み取り付ける。鋼板5dが壁になり、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成する。
図3の(2)は、隙間23の上部(鋼板上部の縁5e)は開放されており、上糸25の釜内外への出入り口になっている。[0007]参照、
図3の(2)は、中釜外側面3gと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取り付けられている下糸防護導管5(2)の縦軸との間の隙間23は開放されており、上糸25が下糸防護導管5(2)の縦軸の上部を通過し、外釜2と中釜3の間の隙間内に入る、入口である。[0008]参照、
図3の(2)は、中釜外側面3gと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取り付けられている鋼板5dの斜め軸との間の隙間23は開放されており、上糸25が鋼板5d上部の縁5eより釜の外に出る出口である。[0009]参照、
太い糸を使用する場合は、中釜側面ガイドレール3fの山を高くして、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23を広げる。
上記課題と目的を達成するために、図4参照、請求項1のボビンケース4は、従来使用しているボビンケース4を改造する。下糸防護導管取付け金具差し込み口4bは、ボビンケース糸出口4cとボビンケース窪み4gの間の側面を細長く切り取り、中釜3にボビンケース4が容易にセットできるようにする。ボビンケース中心軸4aは、中釜中心軸糸通り穴3eに、かぶさらないように短く切り、下糸24をボビンケース糸出口4cに連続供給する。
上記課題と目的を達成するために、図5参照、請求項1の下糸防護導管5の糸通り孔は、糸切れせず、糸通りが良好になるように研磨加工する。曲がり角は、糸通しが容易にできるように可能な限り大きなカーブにする。
図5の下糸防護導管5(1)と5(2)及び鋼板5dの素材は、回転軸1と外釜2の高速回転力に耐える強靭な同一素材を使用する。下糸防護導管5(3)の素材は、糸汚れが防止できればよい安価な素材を使用する。
図3の(1)参照、板状の下糸防護導管5(2)は角を取り丸くして鋼板内側面5gに下糸防護導管5(2)の縦軸を溶接にて取付け中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より少し中に入った中釜側面ガイドレール下部の空間3j内にある下糸防護導管取付け溝3hに取り付ける。
図5の(2)の鋼板5dは、鋼板上部の縁5eの突出部を鋼板内側面5gにL字型に折り曲げ、突出部を中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)の取付け溝3iに差し込み取付ける。
図3の(2)参照、鋼板5dは、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成し、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込み、絡みつくのを防ぐ。
図10と図11参照、外釜が滑らかに回転するように又上糸25が食い込まぬように、外釜内側面2fと鋼板外側面5hの接触面は、研磨加工する。又外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁と下糸防護導管5(2)の接触部も研磨加工する。
上記課題と目的を達成するために、図6参照、請求項1の継手6は、下糸防護導管5をしっかり支える軸受けの機能を兼備している。素材は、釜と同一素材を使用する。又釜以外の素材を使用する場合は、回転軸1と外釜2の高速回転力に耐える強靭な素材を使用する。
図6の6(1)は、継手6の組み立て完成図である。外釜2が滑らかに回転するように継手回転筒6eと継手軸6aは、摺合せ加工する。
図6の6(2)は、継手回転筒6eである。図2の(2)参照、継手回転筒取付け枠6fを外釜底部2cの表面の窪み2gに、ネジ9でしっかり取り付け固定する。
図6の6(3)は、継手軸6aである。糸出口6d軸の下部は、外釜2が滑らかに回転するように研磨加工する。頭部は、上糸が引き掛からぬように丸く研磨加工する。ナット6bは緩み止め機能の付いた特殊ナットである。外釜2と継手回転筒6eが滑らかに回転するように、又、外釜2と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの接触部に隙間ができぬように調節する。
上記課題と目的を達成するために、図7参照、請求項1の支持金具7は、下糸防護導管5(1)が回転軸1の回転力に耐えるように継手6と接続し、ミシン底部にしっかり取り付け固定する金具である。素材は、回転軸1の高速回転力に耐える素材を使用する。
上記課題と目的を達成するために、図8参照、請求項1の下糸防護導管取付け金具8は、下糸防護導管5(2)が外釜2の回転力に耐えるように、中釜3にしっかり取付け固定する金具である。 素材は釜と同一素材を使用する。
請求項2のボビンレス下糸連続供給装置は、下糸防護導管5(1)と5(3)により釜の外部を構成している部分と、鋼板5dを取付けた下糸防護導管5(2)により釜の内部を構成している部分と、ボビンケース4により構成されている部分と、の三部分で構成されている。
上記課題と目的を達成するために、図9参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置の釜の外部構造は、外釜2の継手取付け窪み2gに、継手取付け枠6fをネジ9で取付け固定する。下糸防護導管5(1)を、外釜2に取付けてある継手軸糸入り口6cに差し込みネジ9で止め接続し、ミシン底部に取付けてある回転軸1の挿入孔に挿入し、外釜2を回転軸1に取り付け、ネジ9で止め固定し、挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)の端を、支持金具7でミシン底部に取付け固定する。下糸防護導管5(3)をミシン頭部よりミシン底部に導入し、回転軸1の挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)に差し込み、ネジ9で止め接続する。下糸防護導管5(3)の糸入り口5aを、取付け金具でミシン頭部にネジ9で取付ける。釜の外部は、 回転軸1と、継手6と、支持金具7と、下糸防護導管5(1)と5(3)によって構成されている。
上記課題と目的を達成するために、図3及び図10と図11参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置の釜の内部構造は、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール下部の空間3jより下糸防護導管取付け溝3hに押し込み、中釜3内部の下糸防護導管取付け口3bに取り付けてある、下糸防護導管取付け金具8の筒に通してネジ9で止め固定し、鋼板5dの突起部を鋼板取付け溝3iに差し込み取付け、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に、従来の隙間の広さを保った隙間23を形成している。中釜3に取り付けられている下糸防護導管5(2)糸入り口5aに外釜2に取り付けてある継手軸糸出口6dを差し込み、ネジ9で止め接続し、釜を組み立てる。外釜2は、時計の針と反対回りに中釜3と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの周りを回っている。外釜二枚剣先2aが上糸を捕捉する直前に、鋼板取付け溝3iに取り付けられている鋼板上部の縁5eと鋼板下部の角5fを結んだ斜め軸は、外釜内側面2fの表面を削り取った外釜内側面2fに入り、外釜2が回転するに従い徐々に外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁が鋼板上部の縁5eに覆いかぶさり、外釜内側面2fと中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取り付けてある鋼板外側面5hが接触し、外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jとの間の対向空間2m(1)に鋼板5dの壁を造り対向空間2m(1)を塞ぎ、上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込むのを防ぐ。上糸25は、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23内に進入し下糸防護導管5(2)に絡まることはなく、中釜側面ガイドレール3f下部の空間3j内にある下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過し、鋼板5dと中釜3の間の隙間23より出て、図9参照、ボビンケース糸出口4cより出てノド板針孔15に引き込まれている下糸24を絡めて縫い目を形成する。
ボビンレス下糸連続供給装置の釜は、外釜2と、中釜3と、継手6と、下糸防護導管取付け金具8と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)によって構成されている。
上記課題と目的を達成するために、図4と図11参照、請求項2のボビンレス下糸連続供給装置のボビンケース4は、中釜中心軸3aにボビンケース中心軸4aを差し込み、中釜3にボビンケース4をセットする。中釜中心軸糸通り孔3eは、ボビンを備えたミシンからボビンを無くし、ボビンに変わり、ボビンケース糸出口4cに下糸24を連続供給する。
ボビンレス下糸連続供給装置のボビンケース4は、中釜3とボビンケース4によって構成されている。
以下図面を参照しながらボビンレス下糸連続供給装置について以下説明する。
ボビンレス下糸連続供給装置は、請求項1に示すように、回転軸1と、外釜2と、中釜3と、ボビンケース4と、下糸防護導管5と、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)と、継手6と、支持金具7と、下糸防護導管取付け金具8と、から構成されている。
図1と図9参照、回転軸1は、継手6取付け孔と下糸防護導管5(1)を挿入する挿入孔を開けてある、駆動機構の歯車10と、ミシン底部の軸受け(不図示)を内設した回転軸取付け枠20に取り付ける。
図2と図6参照、外釜2に継手6を取り付ける、継手回転筒6eの取付け枠6fを、外釜底部2cの表面の窪2gにネジ9でしっかり取り付け固定する。継手回転筒6eに継手軸6aを差し込み、外釜2が滑らかに回転するように、又、継手回転筒6eの取付け枠6fの表面と継手軸糸出口6d軸との間に隙間ができぬように緩み止めナット6bで調節し継手6を組み立てる。
図9参照、 下糸防護導管5(1)の取り付けは、下糸防護導管糸出口5bを継手軸糸入り口6cに差し込みネジ9でしっかり止め接続する。回転軸1の先端部に外釜2をネジ9で取り付ける。歯車10より出ている下糸防護導管5(1)の端部を支持金具7の筒に差し込みネジ9でしっかり止め固定する。下糸防護導管5(1)は、回転軸1の回転力に耐えるように継手6でしっかり支え、支持金具7でミシン底部、又は、回転軸取付け枠20にネジ9で取り付け固定する。回転軸1の挿入孔より出ている下糸防護導管5(1)の端部に、ミシン頭部より導入した下糸防護導管5(3)を差し込み、ネジ9で止め接続する。下糸防護導管5(3)糸入り口5aを取付け金具でミシン頭部にネジ9で取り付ける。
図3参照、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取り付ける、下糸防護導管取付け金具8を、下糸防護導管取付け口3bにネジ9でしっかり取り付け固定する。下糸防護導管5(2)の糸出口軸5cを、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)下部の空間3jより下糸防護導管5(2)糸出口軸取付け溝3hに押し込み、下糸防護導管取付け口3bに取り付けてある下糸防護導管取付け金具8の筒に通し、ネジ9でしっかり止め固定する。
中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)下部の溝3iに鋼板5dの上部の縁5eの突出部を差し込み取り付ける。
図3の(2)参照、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)と中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)の間の対向空間に下糸防護導管5(2)と鋼板5dで壁を造り、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間に隙間23を形成する。
釜の組み立ては、図10参照、中釜3に取り付けてある下糸防護導管糸入り口5aに外釜2に取り付けてある継手軸糸出口6dを差し込み、ネジ9でしっかり止め、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール3fを嵌合させ、中釜押さえ2bで中釜側面ガイドレール3fの上部を押さえ、中釜押さえ2bをネジ9で外釜2に取り付け釜を組み立てる。
図10参照、鋼板5dを取り付けない下糸防護導管5(2)を、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)下部の溝3hに埋め込み、固定し、取り付けた場合、外釜2の回転により、下糸防護導管5(2)は外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの対向空間2m(1)内に設置された状態になる。外釜2が回転し、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)が嵌合した時、外釜二枚剣先2aと根元部2iを結んだ線と、下糸防護導管5(2)との間に三角空間が生ずる。上糸25は、この三角空間内で下糸防護導管5(2)の下部に入り込み、下糸防護導管5(2)は下糸防護導管取付け溝3hに取り付け固定されているため、上糸25は進行できなくなり下糸防護導管5(2)に絡みつく。
図10と図11参照、鋼板5dを取り付けた下糸防護導管5(2)を中釜3に取り付ける。上糸25が下糸防護導管5(2)の下部に入り込むのを防ぐには、外釜二枚剣先2aが上糸25を捕捉する直前に、鋼板5dの斜め軸が外釜側面ガイドレール溝2eの下部の外釜内側面2fに入り、外釜内側面2fと下糸防護導管5(2)に取り付けられている鋼板外側面5hが接触し、鋼板5dが外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの間の対向空間2m(1)を塞ぎ、中釜外側面3gと鋼板5d及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23が形成される。外釜側面ガイドレール溝2eの下部の縁が鋼板上部の縁5eに覆いかぶさり、上糸25は隙間23内に進入し下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過する。外釜2が滑らかに回転するように又上糸25が食い込まぬように外釜内側面2fと鋼板外側面5hとの接触面は研磨加工する、又下糸防護導管5(2)と外釜側面ガイドレール溝2eとの接触面も研磨加工する。
図11参照、中釜3にボビンケース4をセットする。中釜中心軸3aの糸通り孔3eは、ボビンの役目をはたし、良好な下糸24をボビンケース糸出口4cに連続供給する。
下糸24通しは、図9参照、多巻きした下糸24を、糸立て台21に乗せて、糸調節糸掛け18を通り、糸通し器で、下糸防護導管5(3)糸入り口5aより下糸防護導管5(1)内に入り、継手6を介して下糸防護導管5(2)糸出口5bより中釜3内部に導入し、中釜中心軸糸通り穴3eに通す。中釜中心軸糸通り穴3eに供給された下糸24は、ボビンケース4に切られている溝4eより、糸調子バネ4dの中心部の下部にある糸穴に引き入れる、そしてボビンケース糸出口4cに連続供給される。
外釜2の回転に伴う上糸25の遷移状態を図12で説明する。
上糸25は外釜二枚剣先2aに捕捉されループ状になり、外釜二枚剣先2aの下側と上側に分けられ、時計と反対回りに、中釜3と下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの周りを回っている。
図12の(1)は、外釜二枚剣先2aが上糸25を捕捉する直前に、外釜内側面2fと鋼板外側面5hが接触し、鋼板5dが外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jとの間の対向空間2m(1)を塞ぎ、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間に隙間23を形成する。
図12の(2)は、外釜2が回転するに従い、外釜側面ガイドレール溝2eと中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)が嵌合する。外釜二枚剣先2aの下側に回り込んだ上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残り、中釜外側面3gと鋼板内側面5g及び下糸防護導管5(2)の間の隙間23内に進入する。
図12の(3)は、更に外釜2は回転するに従い、上糸ループの一端は、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に当接し、その当接位置に残り、空間3j内で下糸防護導管5(2)の上部を横切り通過し、外釜内側面2fと中釜外側面3gの間の隙間内に進入する。
図12の(4)は、更に外釜2は回転するに従い、上糸ループの一端は、下降し、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)より離れ、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内を中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に向かって移動し、中釜底部3dをくぐり、下糸防護導管5(2)の上部を横切り、通過し、外釜底部2cと中釜底部3dの間の隙間内に進入する。
図12の(5)は、更に外釜2は回転し上糸ループの一端は、最下点、6時で下糸防護導管5(2)の上部を横切り、継手軸6aの頭部をまたぎ、上昇に転じる。
図12の(6)は、外釜2は更に回転し、外釜底部2cの表面と中釜底部3dの間の隙間内を上昇した上糸ループの一端は、中釜底部3dをくぐり、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内に戻り、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に当接し、その当接位置に残り、外釜二枚剣先2aの剣先部に引き掛かっている。
図12の(7)は、図9参照、外釜二枚剣先2aの上側に回り込み、外釜2の外部を遷移している上糸ループの一端は、最下点6時で中釜中心軸3aの頭部をまたぎ、外釜二枚剣先2aの根元部2iから徐々に剣先部に移動し、中釜止め金具13と中釜止め窪み14との間の隙間をくぐり抜け、外釜二枚剣先2aより外れ、ループ状になり、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)より離れ、中釜押さえ2bの剣先部に引き掛かる。
図9参照、図12の(8)は、更に外釜2は回転し、もう少しで一回転しようとする手前で、中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内より出て、中釜押え2bの剣先部から外れ、ボビンケース糸出口4cより出て、ノド板針穴15に引き上げられている下糸24に絡まり、縫い目を形成する。
発明の効果
労働集約型の生産工程を改善し、ミシンの高速化と自動化により、生産性を高め、人件費の削減によりコスト競争力を強め、安価で高品質の商品を大量に市場に供給することができる。
継手6の取付け孔と、下糸防護導管5(1)の挿入孔を開けた、回転軸1の一例図。 外釜底部2cに継手取り付け窪み2gを加工し、窪み2gに継手6を取り付けた、外釜2の一例図。 中釜側面ガイドレール3fの下部に空間3jを開け、中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に下糸防護導管5(2)を取り付け、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に鋼板5dを取り付けた、中釜3の一例図。 ボビンケース中心軸4aを短く切り、下糸防護導管取付け金具差し込み口4bを開けた、ボビンケース4の改造図。 下糸防護導管5(2)に鋼板5dを取り付けた、下糸防護導管5の一例図。 外釜2に取付け、下糸防護導管5をしっかり支える、継手6の一例図。 下糸防護導管5(1)をミシン底部に取り付け固定する、支持金具7の一例図。 下糸防護導管5(2)を中釜3に取り付ける、下糸防護導管取付け金具8の一例図。 ボビンレス下糸連続供給装置の一例図。 ボビンレス下糸連続供給装置の釜の一例図。 釜にボビンケース4をセットした一例図。 中釜外側面3gと下糸防護導管5(2)及び鋼板5dの間の隙間23内と、外釜2と中釜3の間の隙間内を、外釜2の回転に伴う上糸25の遷移状態を示した一例図。
本発明のボビンレス下糸連続供給装置の製造は、既存工場の設備や工作機械等で、部品の製造や改造が容易にできる。新たに設備投資をする必要はなく、実用化は可能である。従来使用している、ボビンや下糸巻き器等、多くの部品が不要になり、ミシンの製造コストを圧縮して、低価格の高機能ミシンを提供することができる。
1は回転軸、2は外釜、2aは外釜二枚剣先、2bは中釜押さえ、2cは外釜底部、2dは外釜軸、2eは外釜側面ガイドレール溝、2fは外釜内側面、2gは継手取付け窪み、2hは外釜一枚剣先、2iは外釜二枚剣先根元部、2jは中釜押さえ根元部、2m(1)は外釜二枚剣先根元部2iと中釜押え根元部2jの間の対向空間、3は中釜、3aは中釜中心軸、3bは下糸防護導管取付け口、3cは中釜中心軸取付け枠、3dは中釜底部、3eは中釜中心軸糸通り穴、3fは中釜側面ガイドレール、3f(1)と3f(2)は中釜側面ガイドレール切欠部、3gは中釜外側面、3hは下糸防護導管5(2)取付け溝、3iは鋼板取付け溝、3jは中釜側面ガイドレール下部の空間、4はボビンケース、4aはボビンケース中心軸、4bは下糸防護導管取付け金具差し込み口、4cはボビンケース糸出口、4dは糸調子バネ、4eは溝、4fはツマミ、4gはボビンケース窪み、5は下糸防護導管、5aは下糸防護導管糸入り口、5bは下糸防護導管糸出口、5cは下糸防護導管5(2)糸出口軸、5dは鋼板、5eは鋼板上部の縁、5fは鋼板下部の角、5gは鋼板内側面、5hは鋼板外側面、5(1)と5(3)は釜の外部用下糸防護導管、5(2)は釜の内部用下糸防護導管、6又は6(1)は継手、6(2)又は6eは継手回転筒、6(3)又は6aは継手軸、6bはナット、6cは継手軸糸入り口、6dは継手軸糸出口、6fは継手取付け枠、7は支持金具、8は下糸防護導管取付け金具、9はネジ、10は歯車、11は針、12は針止めネジ、13は中釜止め金具、14は中釜止め窪み、15はノド板針穴、16は天秤、17は糸調子器、18は糸調子糸掛け、19はハズミ車、20は回転軸取付け枠、21は糸立て台、23は中釜外側面と下糸防護導管及び鋼板の間の隙間、24は下糸、25は上糸。

Claims (2)

  1. 下糸防護導管5(1)と継手6を挿入する挿入孔を開けた、回転軸1と、
    外釜底部2cに継手取付け窪み2gを加工し、外釜側面ガイドレール溝2eの下部の外釜内側面2fを削り取った、外釜2と、
    中釜中心軸3aに糸通り孔3eを開け、中釜側面ガイドレール3fの下部に空間3jを開け、中釜側面ガイドレール3fの下部に下糸防護導管5(2)取付け溝3hを掘り、中釜側面ガイドレールの根元部に下糸防護導管取付け口3bを開け、中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に鋼板5d取付け溝3iを切った、中釜3と、
    ボビンケース中心軸4aを短く切り、ボビンケース4側面に下糸防護導管取付け金具差し込み口4bを開けた、ボビンケース4と、
    鋼板5dに下糸防護導管5(2)を取付け、下糸24を外釜2外部より中釜3内部に導入する下糸防護導管5(1)と5(3)と、
    外釜2に取付け、下糸防護導管5をしっかり支える、継手6と、
    下糸防護導管5(1)をミシン底部に取付け固定する、支持金具7と、
    下糸防護導管5(2)を中釜3に取付ける、下糸防護導管取付け金具8と、
    を備えた、ボビンレス下糸連続供給装置。
  2. 下糸防護導管5(3)をミシン頭部よりミシン底部に導入し、下糸防護導管5(1)と接続し、下糸防護導管5(1)を回転軸1の挿入孔に挿入し、回転軸1に外釜2と共に装着されている継手6と接続し、支持金具7でミシン底部に取付け固定する。部分と、
    下糸防護導管5(2)に取り付けてある鋼板5dを中釜側面ガイドレール切欠部3f(2)に取付け、下糸防護導管5(2)を中釜側面ガイドレール切欠部3f(1)に取付け、外釜2に取付けてある継手6と接続し、下糸防護導管取付け金具8で中釜3に取付け固定する。部分と、
    ボビンケース4を中釜3にセットする。部分と、
    の三部分で構成されている、ボビンレス下糸連続供給装置。
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