JP2017029655A - 熱風対流機能付き調理器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理時において発生する熱を強制的に対流させることによって、エネルギー効率性に優れ、かつ、食材に含まれる脂分を減らすことによりヘルシーな料理を提供することができる熱風対流機能付き調理器具を提供すること。
【解決手段】蓋を備えた熱風対流機能付き調理器具10であって、蓋の内側略中心に設置することで、加熱調理時において、調理器具内部に熱風による対流を起こすように前記調理器具内部の空気を撹拌することができる熱風撹拌手段20と、基台30と複数の突起部40からなる被調理物設置台50を備えることを特徴とする対流機能付き調理器具とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、調理器具内部に熱風を対流させる機能を有する熱風対流機能付き調理器具に関する。さらに言えば、エネルギー効率性に優れ、かつ、食材に含まれる脂分を減らすことによりヘルシーに料理を調理することができる熱風対流機能付き調理器具に関する。
省エネルギー志向が高まっている昨今においては、食材を調理する調理器具に係る分野においても、できるだけエネルギーを効率的に利用することが望まれている。即ち、調理のために消費されるエネルギーをより少なくするという要求がある。さらに、食生活に注意して健康的に暮らしたいと望む「いわゆるヘルシー志向」の傾向も強まっていることから、できるだけ食材に含まれる脂分を体内に摂取しないように、調理の段階で除去することも望まれている。そのような背景により省エネルギーを目的とした各種の調理器具が開発されている。
本発明に関連する技術として、特許文献1の如く、「従来の調理器具、特に蒸し器において、調理量に関係なく大量のガスや電気を使用して常時大量の蒸気を発生させているという問題点を解消し、最小の熱エネルギーの使用量にもかかわらず、調理量に応じて迅速に蒸気を発生できる装置を提供する(特許文献1:要約)。」ことを目的として、「誘導加熱器で加熱される缶体に複数の蒸気弁を介して蒸気管を接続し、この蒸気管は調理具支持台または、調理具収容室に分散して開口されており、前記調理具支持台または、調理具収容室には、個々の開口の近傍に載置される調理具の有無を検知するセンサーが設けられており、前記センサーの信号によって、そのセンサーに属する蒸気弁を開弁すると共に、調理具の個数に応じて前記誘導加熱器に給電するコントローラを有する省エネルギー型蒸し器(特許文献1:請求項1)。」が開示されていた。
特開平5−253059号公報
特許文献1に係る調理器具(蒸し器)は、省エネルギー化を目的として、料理を蒸して調理するための必要最小限の蒸気しか発生させないようにするために、蒸気の発生量の制御を行うため、センサーを設置することで即時に、蒸気の発生量を変化させることができる蒸し器である。要するに、調理する量等に合わせて、不必要な蒸気を使用させないように最小限必要な蒸気を供給することで省エネルギー化を図ろうとする消極的なものである。本発明のように、加熱調理時において発生する熱を積極的に再利用するという発想は全く無かった。出願人は、加熱調理時において発生する熱を再利用することで、省エネルギー問題を解決できると考え、鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったのである。
本発明の目的は、加熱調理時において発生する熱を強制的に対流させることによって、エネルギー効率性に優れ、かつ、食材に含まれる脂分を減らすことによりヘルシーな料理を調理することができる熱風対流機能付き調理器具を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、蓋を備えた熱風対流機能付き調理器具であって、蓋の内側略中心に設置することで、加熱調理時において、調理器具内部に熱風による対流を起こすように前記調理器具内部の空気を撹拌することができる熱風撹拌手段を備えることを特徴とする対流機能付き調理器具であることを特徴とするものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、さらに、基台と複数の突起部からなる被調理物設置台を備える対流機能付き調理器具であることを特徴とするものである。
請求項3に記載した発明は、請求項1または請求項2に記載した発明において、前記熱風撹拌手段は、加熱調理時において、回転軸方向と垂直な略全方位に熱風を噴き出す吹き出す送風機である熱風対流機能付き調理器具であることを特徴とするものである。
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至請求項3に記載したいずれかの発明において、前記被調理物設置台の突起部は、基台に複数の板片部材が放射状に立設されている熱風対流機能付き調理器具であることを特徴とするものである。
本発明によれば、蓋の頂点付近に熱風撹拌手段(取り外し可能)を備え、さらに、調理器具の底に基台と複数の突起部からなる被調理物設置台を設置したことにより、被調理物と調理器具の底面との間に熱風を通過させることが可能な空間を形成する構造を備えている。加熱調理時において、回転軸方向と垂直な略全方位に熱風を噴き出す吹き出す熱風撹拌手段(送風機)により調理器具内部に熱風による対流を起こすように撹拌することで、被調理物の上面のみならず、被調理物と調理器具の底面との間を通過させることができるため、被調理物の下面についても調理器具の上部に溜った熱エネルギーを効果的に再利用することができる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、基台に複数の板片部材が放射状に立設された被調理物設置台を備えているので、加熱調理時において、被調理物と調理器具の底面との間に熱風撹拌手段により発生させた熱風を、被調理物設置台の中心部に集まるような流れとすることができるため、さらに、エネルギー効率性に優れた調理器具を実現することができる。しかも、被調理物設置台は、基台に複数の突起部(板片部材)が立設されているので、食材に含まれる脂分を調理時に落下させることで減らすことができる。従って、省エネルギー化を実現しつつ、ヘルシーな料理を調理することができる調理器具を提供することができる。
本発明に係る熱風対流機能付き調理器具の全体概略図である。 熱風撹拌手段(送風機)の全体図、及び被調理物設置台の下面図である。
<熱風対流機能付き調理器具の構造>
以下、本発明に係る熱風対流機能付き調理器具10の実施例について、図1〜図2を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明に係る熱風対流機能付き調理器具10の全体図である。
本発明に係る熱風対流機能付き調理器具10は、図1に記載したように、フライパン、又は鍋等のような蓋を備えた調理器具である。フライパン、又は鍋等の蓋の頂点付近に取り外し可能な熱風撹拌手段20を設置している。そして、熱風対流機能付き調理器具10の底に、基台30と複数の突起部40からなり、被調理物と調理器具の底面(基台30)との間に熱風を通過させることが可能な空間を形成する構造になるように被調理物設置台50が設置されている。
フライパン、又は鍋等の蓋の頂点付近に設置した熱風撹拌手段20は、加熱調理時において、回転軸方向と垂直な略全方位(図1参照)に熱風を噴き出す吹き出す送風機60である(図2参照)。さらに、被調理物と調理器具の底面との間の被調理物の中心付近に集中するように熱風を通過させることが可能な空間を形成する構造にするため、被調理物設置台30は、基台30と複数の板状部材70からなり、図2に記載したように基台50の突起部40として複数の板片部材70が放射状に立設されていても良い。
<熱風対流機能付き調理器具の使用方法>
本発明に係る熱風対流機能付き調理器具10を使用する際は、図1に記載したように魚や肉等の被調理物を被調理物設置台30の上に置き、加熱を開始する。調理器具の内部が十分に温まってきたら熱風撹拌手段20(送風機60)を作動させることで、図1に記載したように熱風対流機能付き調理器具10の内部において熱風の循環が発生する。
<熱風対流機能付き調理器具の効果>
本発明は、鍋やフライパン等の調理器具の蓋の頂点付近に、取り外し可能な熱風撹拌手段20が設置され、さらに、基台30に複数の突起部40(凸形状部材)を備えた被調理物設置台50を設置されている。このような構成であれば、被調理物と調理器具の底面との間に熱風を通過させることが可能な空間(図1参照)を形成することができる。加熱調理時において、回転軸方向と垂直な略全方位に熱風を噴き出す吹き出す熱風撹拌手段20(送風機60)により熱風対流機能付き調理器具10内部に熱風による対流を起こすように空気を撹拌することで、被調理物の上面のみならず、被調理物と調理器具の底面との間を通過させることができるため、被調理物の下面についても調理器具内上部に溜った熱エネルギーを効果的に再利用することができる。
さらに、被調理物設置台50は、基台30に複数の板片部材70が放射状に立設された構成にすることもできるので、加熱調理時において、被調理物と調理器具の底面との間に熱風撹拌手段20により発生させた熱風を、被調理物設置台50の中心部に集まるように流れを生じさせながら通過させることができるため、エネルギー効率性に優れ、しかも、被調理物設置台50は、基台30に複数の突起部30(板片部材70)が立設されているので、食材に含まれる脂分を落下させることで減らすことができるためヘルシーな料理を調理して提供することができる。
<熱風対流機能付き調理器具の変更例>
本発明に係る熱風対流機能付き調理器具10の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、熱風撹拌手段20、基台30、突起部40、被調理物設置台50、送風機60、板状部材70等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。例えば、熱風撹拌手段20を熱風対流機能付き調理器具10の底付近に設置することにより、逆方向に熱風による対流を発生させることもできる。さらに、蓋の頂点付近に設置した熱風撹拌手段20は、取り外しが可能であり、本発明に係る熱風対流機能付き調理器具10を通常の調理器具として使用する事も可能であるし、市販されている鍋蓋にも取り付けることが可能である。
本発明に係る熱風対流機能付き調理器具は、上記の如く優れた効果を奏するものであるので、省エネルギー化を実現できるような調理器具に関する分野において好適に用いることかできる。
10・・熱風対流機能付き調理器具
20・・熱風撹拌手段
30・・基台
40・・突起部
50・・被調理物設置台
60・・送風機
70・・板片部材

Claims (4)

  1. 蓋を備えた熱風対流機能付き調理器具であって、
    蓋の内側略中心に設置することで、加熱調理時において、調理器具内部に熱風による対流を起こすように前記調理器具内部の空気を撹拌することができる熱風撹拌手段を備えることを特徴とする対流機能付き調理器具。
  2. さらに、基台と複数の突起部からなる被調理物設置台を備えることを特徴とする請求項1に記載の対流機能付き調理器具。
  3. 前記熱風撹拌手段は、加熱調理時において、回転軸方向と垂直な略全方位に熱風を噴き出す吹き出す送風機であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱風対流機能付き調理器具。
  4. 前記被調理物設置台の突起部は、基台に複数の板片部材が放射状に立設されていることを特徴とする請求項乃至請求項3のいずれかに記載の熱風対流機能付き調理器具。
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