JP2017029218A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸収体に設けたスリットで液拡散性をコントロールすることにより、吸収体全体を有効に活用して漏れを防ぎ、かつフィット性にも優れた吸収性物品を提供する。【解決手段】 吸収体の股下部には、長手方向に延びる左右一対の第1のスリットが形成され、後方部には、幅方向中央側に第2のスリットが形成され、左右一対の第1のスリットの前方スリット部は、幅方向内側に向かうように湾曲し、その中央スリット部は、長手方向に沿って互いに平行に延び、その後方スリット部は、幅方向外側に向かうように湾曲し、第2のスリットは、略凧形形状を構成し、2本の対角線により分割される4辺のうち、吸収性物品の長手方向後側の2本の辺が、長手方向前側の2本の辺よりも長い吸収性物品。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
一般的に、テープ止め紙おむつ、パンツ型紙おむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等の吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された吸収体と、から構成されている。これらのうち、尿取りパッドは、テープ止め紙おむつやパンツ型紙おむつの中に入れて使用する、いわゆるインナーパッドとして常用されている。紙おむつと尿取りパッドの併用は、自分で起き上がることができない着用者が利用する場合が多く、そのため、尿取りパッドを頻繁に取り替えることができない状況となる。したがって、複数回の排泄回数でも吸収が可能な、吸収量が多く、かつ吸収速度が向上した吸収性物品が望まれている。
ところで、吸収性物品の中には、吸収体の一部にスリット等の切欠き部を設けることで、吸収性能の改善を図り、漏れを防止するものが提案されている。例えば、特許文献1には、繊維層と高吸水性ポリマー粒子を主体とする粒子層とを積層した吸収体において、吸収体がおむつの前後方向に分割され、互いに対向する側面に粒子層がのぞくようにしたおむつが開示されている。
また、特許文献2には、吸収体の少なくとも股下部における幅方向中央部と左右両側縁部との間にはスリットが延在し、トップシートには吸収体の両溝部又はその幅方向外側近傍と重なる位置を付根部分として立体ギャザがスリットに沿って設けられており、吸収体の両溝部のうち少なくとも幅方向中央側の側部が、立体ギャザの付根部分よりも幅方向中央側に位置している、パッドタイプ吸収性物品が開示されている。
しかし、このようなスリットを吸収体に設けることで、股下部に対する吸収性能は改善されるものの、吸収体の股下部前後への液拡散性については考慮されていなかった。すなわち、尿等の体液は、トップシートを経由して吸収体のスリットに流れ込み、スリット中を拡散するが、排泄される部位とスリットの位置との関係によっては、体液が吸収体の前後方向へ上手く拡散せず、吸収体表面に溜まってしまい、吸収体縁部からの漏れを生じさせてしまうことがあった。特に、尿取りパッドの場合、吸収体の幅は前後方向で異なり、吸収体の前側部分は後ろ側部分に比べて狭くなっていることが多く、前後端部が対称なスリットでは、スリットから拡散した体液が前側部分の吸収体縁部に早々に到達し、漏れを引き起こすことがあった。さらに、フィット性に関しては、依然として改良の余地があった。
特開平11−216161号公報 特開2011−156032号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、吸収体に設けたスリット部で液拡散性をコントロールすることにより、吸収体全体を有効に活用して漏れを防ぎ、かつフィット性にも優れた吸収性物品を提供することを目的とする。
(1)本願発明に係る1つの態様は、吸収性物品であって、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、上記トップシートと上記バックシートとの間に少なくとも1層配置された吸収体と、を備え、上記吸収体は、前方部と、股下部と、後方部とを有し、上記股下部には、長手方向に延びる左右一対の第1のスリットが形成され、上記後方部には、幅方向中央側に第2のスリットが形成され、上記左右一対の第1のスリットは、それぞれ前方スリット部、中央スリット部、後方スリット部が連続して形成され、上記前方スリット部は、幅方向内側に向かうように湾曲し、上記中央スリット部は、長手方向に沿って互いに平行に延び、上記後方スリット部は、幅方向外側に向かうように湾曲し、上記第2のスリットは、略凧形形状を構成し、2本の対角線により分割される4辺のうち、吸収性物品の長手方向後側の2本の辺が、長手方向前側の2本の辺よりも長いことを特徴とする。
(2)上記(1)に記載の吸収性物品において、上記中央スリット部が互いに30mm以上の最少離隔距離を有し、上記中央スリット部又は後方スリット部が吸収体側縁部から20mm以上の最少離隔距離を有することを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)に記載の吸収性物品用において、上記吸収体が第1の吸収部材と、上記第1の吸収部材よりも非肌当接面側に設けられた第2の吸収部材と、を備え、上記第1の吸収部材には、上記左右一対の第1のスリットと、前記第2のスリットと、が形成され、上記第2の吸収部材には、少なくとも上記左右一対の第1のスリットよりも幅方向外側に配置された同形状の外形を有する第3のスリット、又は上記後方部に配置された上記第2のスリットの面積より大きい第4のスリットのいずれか一方が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、吸収体に設けたスリット部で液拡散性をコントロールすることにより、吸収体全体を有効に活用して漏れを防ぎ、かつフィット性にも優れた吸収性物品を提供することができる。
本実施形態にかかる吸収性物品をトップシート側から見た展開図である。 左右一対の第1のスリットを示す平面図である。 (a)は、女性の着用者における液拡散性を示す概略図である。(b)は、男性の着用者における液拡散性を示す概略図である。 図1のA−A線における吸収性物品の略示断面図である。 図1のA−A線における他の実施形態にかかる吸収性物品の略示断面図である。 図1のB−B線における吸収性物品の略示断面図である。
図1から図6を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。なお、実施形態の説明は、全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。本明細書の説明において、吸収性物品の着用時とは、吸収性物品の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。また、吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品が着用されたときに着用者の前後にわたる方向である。また、吸収性物品の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向である。さらに、肌当接面とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、非肌当接面とは、バックシート等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿、血液や軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。また、吸収性物品としては、幼児又は成人用を問わず、テープ止めタイプの使い捨ておむつ、パンツタイプの使い捨ておむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等であってもよい。
図1は、本実施形態に係る吸収性物品1をトップシート21側から見た展開図である。吸収性物品1は、肌当接面側に配された液透過性のトップシート21と、トップシート21に対向して配置された液不透過性のバックシート23と、トップシート21とバックシート23との間に少なくとも1層配置された吸収体22と、を備えている。吸収性物品1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができる。
また、吸収性物品1には、使用者の排泄した体液の横漏れを防止するため、吸収性物品1の長手方向に沿って、トップシート21上に、立体ギャザ用弾性部材24aを有する一対の立体ギャザ24を備えていてもよい。吸収性物品1の短手方向における立体ギャザ24の外端は、バックシート23に固定され、その内端は、吸収性物品1の長手方向両端部では、トップシート21に固着され、吸収性物品1の長手方向中央では、トップシート21に固定されない自由端となるように、立体ギャザシート24bが配される。立体ギャザ用弾性部材24aを長手方向に沿って設けることで、起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能となるように設けられる。立体ギャザ用弾性部材24aとしては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が使用され、立体ギャザシート24bとしては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布等が使用される。
(トップシート)
トップシートは、体液が吸収体へと移動するような液透過性を備えた基材を用いればよく、例えば、サーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシートは、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施すことが好ましい。その加工方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。また、肌への刺激を低減させるために、トップシートに、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させることも好ましい。さらに、強度および加工性の点から、トップシートの坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシートの形状としては、特に制限はないが、体液を漏れがないように吸収体へと誘導するため、吸収体を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシートは、吸収体が保持している体液が下着に漏れないような液不透過性を備えた基材を用いればよく、不織布、樹脂フィルム、あるいはこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。かかる不織布は、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンドやメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料があげられる。また、かかる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等があげられる。
強度および加工性の点から、バックシートの坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシートは、通気性を持たせることが好ましい。通気性を備えさせるために、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合することや、バックシートにエンボス加工を施すことがあげられる。フィラーとしては、炭酸カルシウムをあげることができ、その加工方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(吸収体)
吸収体22は、トップシート21とバックシート23との間に少なくとも1層配置され、前方部31、後方部33、前方部31と後方部33との間に配置される股下部32を有している。ここで、「股下部」とは、着用時に身体の股下と対応させる部分を意味するものである。また、「前方部」とは、「股下部」よりも前方、すなわち腹側の方向にある部分を意味するものであり、「後方部」とは、「股下部」よりも後方、すなわち背側の方向にある部分を意味するものである。
図1に示すように、吸収体22の股下部32には、長手方向に延びる左右一対の第1のスリット43が形成され、また、後方部33には、幅方向中央側に略凧形形状の第2のスリット44が形成されている。左右一対の第1のスリット43は、主に体液の液拡散性を向上させ、第2のスリット44は、主に便に対する吸収性能を向上させる。
図2は、左右一対の第1のスリット43を示す平面図である。図2に示すように、左右一対の第1のスリット43は、それぞれ前方スリット部51、中央スリット部52、後方スリット部53が連続して形成されたものである。前方スリット部51は、幅方向内側に向かうように湾曲し、中央スリット部52は、長手方向に沿って互いに平行に延び、後方スリット部53は、幅方向外側に向かうように湾曲している。前方スリット部51を幅方向に幅方向内側に向かうように湾曲させることで、体液を吸収体22の中央領域へと誘導する。一方、後方スリット部53は、幅方向外側に向かうように湾曲させることで、吸収体22の後側領域の左右方向へ体液の拡散を誘導する。左右一対の第1のスリット43がこの構成をとることで、従来の前後端部が対称なスリットと比較して、吸収体22全体で体液を吸収・保持させることができる。また、中央スリット部52が長手方向に沿って互いに平行に延びることで、吸収体22の排泄位置における保形性と、股下部32のフィット性を向上させる。
また、図1に示すように、後方部33に形成された第2のスリット44は、幅方向中央側に形成される。この第2のスリット44は、略凧形形状を構成し、2本の対角線により分割される4辺のうち、吸収性物品の長手方向後側の2本の辺が、長手方向前側の2本の辺よりも長い。
第2のスリット44は、便の排泄位置LEにおいて軟便等による背漏れ防止の為の一時的ポケットとして作用する他、肛門部周辺の皮膚刺激を低減することができる。左右一対の第1のスリット43と第2のスリット44が吸収体22に形成されることで、体液と便の包括的な漏れを防止することができる。
図3(a)は、女性の着用者における液拡散性を示す概略図である。また、図3(b)は、男性の着用者における液拡散性を示す概略図である。着用者が女性の場合、女性の体液の排泄位置LWは、中央スリット部52間に存在し、便の排泄位置LEは、第2のスリット44付近に存在する。排泄位置LWから吸収体22に到達した体液は、矢印で示すように、中央スリット部52から前後方向へ流れることで、吸収体22全体で体液を吸収・保持させることができる。また、便の排泄位置LEから吸収体22に到達した便は、矢印で示すように、第2のスリット44に誘導される。また、着用者が男性の場合、男性の体液の排泄位置LMは、前方スリット部51の前側先端部あるいは前側先端方向に存在する。便の排泄位置LEは、女性と同様、第2のスリット44付近に存在する。排泄位置LMから吸収体22に到達した体液は、矢印で示すように、前方スリット部51に届くと、速やかに吸収体22内部を後方へと流れこみ、第1のスリット43の側面、底面から吸収体22中へ拡散し、吸収体22全体で体液を吸収・保持させることができる。これにより、体液がトップシート21表面を流れることが抑えられ、陰嚢を濡らすことが減少する。
左右一対の第1のスリット43は、保形性と液拡散性のバランスから、幅が5mm以上30mm以下、また、その長さは、前方スリット部51が10mm以上100mm以下、中央スリット部52が50mm以上200mm以下、後方スリット部53が20mm以上100mm以下であることが好ましい。また、吸収体22全体へ拡散するよう、前方スリット部51と中央スリット部52の延長線とのなす角度は、5度以上60度以下が好ましく、後方スリット部53と中央スリット部52の延長線とのなす角度は、10度以上90度以下が好ましい。
また、吸収体22の割れを防止し、フィット性を向上させるために、左右一対の第1のスリット43において、中央スリット部52が互いに30mm以上の最少離隔距離を有し、中央スリット部52又は後方スリット部53が吸収体22の側縁部から20mm以上の最少離隔距離を有することが好ましい。さらに、第2のスリット44は、皮膚刺激を抑制するため、短い対角線が10mm以上30mm以下であり、長い対角線が30mm以上100mm以下であることが好ましい。
次に、吸収体22が2層形成された実施形態の吸収性物品1について説明する。図4は、図1のA−A線における吸収性物品の略示断面図である。図4に示すように、吸収体22は、第1の吸収部材41と、第1の吸収部材41よりも非肌当接面側に設けられた第2の吸収部材42と、を備える。吸収体22が2層以上積層した吸収性物品1の場合、トップシート21に最も近い吸収部材に左右一対の第1のスリット43及び第2のスリット44を形成することが好ましい。第1の吸収部材41には、左右一対の第1のスリット43と、第2のスリット44と、が形成される。第2の吸収部材42は、第1の吸収部材から流れてきた体液等を吸収・保持し、吸収体22全体の吸収量を向上させる。
図5は、図1のA−A線における他の実施形態にかかる吸収性物品の略示断面図であり、図6は、図1のB−B線における吸収性物品の略示断面図である。第2の吸収部材42は、第1の吸収部材41と同様に、スリットを備えてもよく、その位置、数及び形状は、特に限定なく形成することができる。なかでも、左右一対の第1のスリット43よりも幅方向外側に配置された同形状の外形を有する第3のスリット45、又は吸収体22の後方部33に配置された第2のスリット44の面積より大きい第4のスリット46のいずれか一方が少なくとも形成されることが好ましい。左右一対の第1のスリット43よりも幅方向外側に配置された同形状の外形を有する第3のスリット45を形成することで、体液が液拡散性通過するポケットとしての容量が増加して液拡散性が向上する。また、吸収体22の後方部33に配置された第2のスリット44の面積より大きい第4のスリット46を形成することで、便の収納ポケットが増加し、便の漏れを防止する。
吸収体22は、基材と高吸収性樹脂(SAP)を含有していることが好ましい。吸収体22の基材は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿パッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布といった材料から形成される。この中で、吸収性の観点から、フラッフパルプが好ましい。かかるフラッフパルプとしては、木材パルプ及び合成繊維、ポリマー繊維等や非木材パルプを綿状に解繊したものをあげることができる。また、吸収性能および肌触りを損なわないよう、吸収体22の基材の坪量を100g/m以上800g/m以下とすることが好ましい。
また、吸収体22のSAPは、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、 (イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、といった材料から形成される。この中で、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。また、吸収性能および肌触りを損なわないよう、吸収体22のSAPは、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体22の基材とSAPは、基材中にSAP粒子を混合して形成したもの、あるいは、基材間にSAP粒子を固着したSAPシートとすることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体22の形状を安定させるために、吸収体22をキャリアシート47に包むことが好ましい。キャリアシート47の基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布をあげることができる。キャリアシート47を複数備える場合は、キャリアシート47の基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
21 トップシート
22 吸収体
23 バックシート
24 立体ギャザ
24a 立体ギャザ用弾性部材
24b 立体ギャザシート
31 前方部
32 股下部
33 後方部
41 第1の吸収部材
42 第2の吸収部材
43 第1のスリット
44 第2のスリット
45 第3のスリット
46 第4のスリット
47 キャリアシート
51 前方スリット部
52 中央スリット部
53 後方スリット部
LM 男性の排尿位置
LW 女性の排尿位置
LE 便の排泄位置

Claims (3)

  1. 吸収性物品であって、
    液透過性のトップシートと、
    液不透過性のバックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に少なくとも1層配置された吸収体と、を備え、
    前記吸収体は、前方部と、股下部と、後方部とを有し、
    前記股下部には、長手方向に延びる左右一対の第1のスリットが形成され、
    前記後方部には、幅方向中央側に第2のスリットが形成され、
    前記左右一対の第1のスリットは、それぞれ前方スリット部、中央スリット部、後方スリット部が連続して形成され、
    前記前方スリット部は、幅方向内側に向かうように湾曲し、
    前記中央スリット部は、長手方向に沿って互いに平行に延び、
    前記後方スリット部は、幅方向外側に向かうように湾曲し、
    前記第2のスリットは、略凧形形状を構成し、2本の対角線により分割される4辺のうち、吸収性物品の長手方向後側の2本の辺が長手方向前側の2本の辺よりも長いことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記中央スリット部が互いに30mm以上の最少離隔距離を有し、
    前記中央スリット部又は後方スリット部が吸収体側縁部から20mm以上の最少離隔距離を有することを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体が第1の吸収部材と、前記第1の吸収部材よりも非肌当接面側に設けられた第2の吸収部材と、を備え、
    前記第1の吸収部材には、前記左右一対の第1のスリットと、前記第2のスリットと、が形成され、
    前記第2の吸収部材には、少なくとも前記左右一対の第1のスリットよりも幅方向外側に配置された同形状の外形を有する第3のスリット、又は上記後方部に配置された前記第2のスリットの面積より大きい第4のスリットのいずれか一方が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。
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