JP2018068739A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、吸収性能、装着感に優れるとともに、衣類の外観に与える影響が低減された吸収性物品を提供することを目的とする。
【解決手段】上層吸収体31は、吸収性物品1がトップシート20側を谷にして三つ折りにされる二本の折り線の内側に位置し、下層吸収体32は、上層吸収体31と長手方向の寸法が略同一である排尿領域322と、二本の折り線の一方の外側に位置する腹側端部領域321と、二本の折り線の他方の外側に位置する背側端部領域323と、を有し、トップシート20と、下層吸収体32とは、厚さ方向に上層吸収体31を包囲するチャネルエンボス50を有し、腹側端部領域321の厚さが、排尿領域322の厚さに対して50%以上100%以下であり、背側端部領域323の外縁に位置する薄肉部323aの厚さが、排尿領域322の厚さに対して、20%以上100%以下である吸収性物品1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、軽失禁パッド等の吸収性物品に関する。
一般的に、軽失禁パッド、パンツ型紙おむつ、テープ止め紙おむつ等の吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。このような吸収性物品には、体液の吸収性の向上、着用者の装着感の向上、漏れ防止等を図るために、様々な工夫がなされている。
特許文献1には、防漏壁の起立安定性が高く、防漏壁における基壁部の上端部の位置を低くすることを目的に、吸収体の幅方向外方にそれぞれ長手方向に沿って所定の防漏壁を設けるほか、二層の吸収体のうち、上層吸収体が下層吸収体より長さの短く、幅の狭い吸収性物品が開示されている。
特許文献2には、着用時の違和感や痛みを軽減するとともに、体液吸収後においても持続的に体液の漏れを効果的に防止することを目的に、二層の吸収体のうち、中高部を形成する上層吸収体を下層吸収体よりも微細パルプ繊維の本数比率が相対的に少ない吸収体とし、吸収体の材料、圧縮エネルギー及びパルプ密度を所定の数値とする吸収性物品が開示されている。
特許文献3には、排血口後部からお尻の付け根部分までの間に生じるシワやヨレを無くし身体との間に隙間が生じないようにすることで、後斜めからの漏れを防止することを目的に、吸収体の排血部位を含む股下範囲に左右対で略長手方向に沿う縦方向エンボス溝を形成し、当該エンボス溝を所定の構成とする吸収性物品が開示されている。
特許第4822922号公報 特許第4061148号公報 特許第5024918号公報
ところで、近年においては吸収性物品、特に軽失禁パッドに対して需要者の求める指向が多様化しており、様々なタイプの軽失禁パッドが上市されている。例えば、従前より、吸収性物品において体液を吸収する機能が必須であることから、吸収体のボリューム感やしっかり感、強度、吸収性能等に着目した軽失禁パッドの需要があった。近年では、家庭内だけでなく社会で活躍する女性の増加に伴い、パンツスタイルのスーツ等のより活動的な衣類の需要が増加し、装着感や動きやすさに着目した軽失禁パッドの需要も増加している。
ここで、特許文献1から3に係る吸収性物品は、吸収体を二層構造にすることで吸収性能を良好にする一方で、上層吸収体を所定の構成とすることによって、吸収性物品の吸収性能や装着感を改善しようとしている。ところが、二層構造の吸収性物品の場合、二層の厚みがあることで、活動的な衣類等の外観を損ねる場合があり、特許文献1から3に係る吸収性物品は、吸収性物品による衣類の外観への影響については考慮していない。
したがって、本発明は、吸収性能、装着感に優れるとともに、衣類の外観に与える影響が低減された吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、トップシート側を谷折りして三つ折りにされる吸収性物品において、上層吸収体を吸収性物品が三つ折りにされる二本の折り線の内側に設け、トップシート及び下層吸収体に厚さ方向に上層吸収体を包囲するチャネルエンボスを設け、下層吸収体を所定の構成とすることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の実施形態は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体とを有し、トップシート側を谷にして三つ折りにされる吸収性物品であって、前記吸収体は、着用者側に位置する上層吸収体と、衣類側に位置する下層吸収体の二層からなり、前記上層吸収体は、前記吸収性物品が三つ折りにされる二本の折り線の内側に位置し、前記下層吸収体は、前記上層吸収体と長手方向の寸法が略同一である排尿領域と、前記二本の折り線の一方の外側に位置する腹側端部領域と、前記二本の折り線の他方の外側に位置する背側端部領域と、を有し、前記トップシートと、前記下層吸収体とは、厚さ方向に前記上層吸収体を包囲するチャネルエンボスを有し、前記下層吸収体における前記腹側端部領域の厚さが、前記下層吸収体における前記排尿領域の厚さに対して、50%以上100%以下であり、前記下層吸収体における前記背側端部領域の外縁に位置する薄肉部の厚さが、前記下層吸収体における前記排尿領域の厚さに対して、20%以上100%以下である吸収性物品である。
(2)前記(1)に記載の吸収性物品において、前記下層吸収体の前記腹側端部領域及び前記背側端部領域に、前記下層吸収体の長手方向に沿って、スリットが間欠的に設けられていてもよい。
(3)前記(1)又は(2)に記載の吸収性物品において、前記上層吸収体と、前記下層吸収体における排尿領域の長手方向の寸法は、前記吸収体の長手方向の全長に対して20%以上60%以下であり、前記下層吸収体における前記腹側端部領域の長手方向の寸法は、前記吸収体の長手方向の全長に対して10%以上40%以下であり、前記下層吸収体における前記背側端部領域の長手方向の寸法は、前記吸収体の長手方向の全長に対して20%以上40%以下であってもよい。
本発明の吸収性物品は、上層吸収体を吸収性物品が三つ折りにされる二本の折り線の内側に設け、下層吸収体に上層吸収体と長手方向の寸法が略同一である排尿領域を設け、トップシート及び下層吸収体に厚さ方向に上層吸収体を包囲するチャネルエンボスを設けている。これにより、吸収体の排尿領域では吸収体が二層構造となって体液の吸収性が良好であり、チャネルエンボスによって多量の体液の吸収時における体液の一時的な貯留が可能である、吸収性能に優れた吸収性物品となる。
また、下層吸収体に、二本の折り線の一方の外側に位置する腹側端部領域と、二本の折り線の他方の外側に位置する背側端部領域と、を設けることで、当該領域には上層吸収体が配置されていないため、吸収性物品の装着感や、使用感が良好な吸収性物品となる。
また、下層吸収体における腹側端部領域の厚さが、下層吸収体における排尿領域の厚さに対して、50%以上100%以下であり、下層吸収体における背側端部領域の外縁に位置する薄肉部の厚さが、下層吸収体における排尿領域の厚さに対して、20%以上100%以下である。これにより、吸収体が二層の吸収性物品において、衣類の外観に与える影響が低減され、さらに三つ折りにされる吸収性物品の折り加工に優れた吸収性物品となる。
本発明の実施形態に係る吸収性物品をトップシート側から見た平面図である。 図1のA−A断面を例示するための略示断面図である。
以下に本発明の実施形態について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたものでこれらにより本発明を限定するものではない。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。また、本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、着用者側とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される側であり、衣類側とは、吸収体等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる側である。また、腹側とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前方である腹方向に配される側であり、背側とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の後方である背中方向に配される側である。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品1としては、ベビー用又は成人用を問わず、軽失禁パッド、パンツ型紙おむつ、テープ止め紙おむつが例示されるが、これに限定されるものではなく、その他の吸収性物品であってもよい。
[吸収性物品]
図1は、本発明の実施形態に係る吸収性物品1をトップシート20側から見た平面図である。図1に示すように、吸収性物品1は、着用者側に配された液透過性のトップシート20と、トップシート20に対向して配置された液不透過性のバックシート40と、トップシート20とバックシート40との間に配置された吸収体30と、を備える。これにより、吸収体30は、トップシート20とバックシート40の間に挟まれた構造となっている。
また、図1に示すように、本発明の吸収性物品1は、トップシート20側を谷にして(内側にして)、二本の折り線に沿って三つ折りにされる。
また、吸収性物品1には、使用者の排泄した体液の横漏れを防止するため、吸収性物品1の長手方向に沿って、トップシート20上に、立体ギャザー用弾性部材を有する一対の立体ギャザー(図示しない)を備えていてもよい。吸収性物品1の幅方向における立体ギャザーの外端は、バックシート40に固定され、その内端はトップシート20に固着され、その中央はトップシート20に固定されない自由端となるように、立体ギャザーシートが配される。立体ギャザー用弾性部材を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザーが起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。立体ギャザー用弾性部材としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用され、立体ギャザーシートとしては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は不透液性の不織布、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布等が使用される。
<トップシート>
トップシート20は、体液が吸収体30へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されればよく、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシート20には、液透過性を向上させるために、表面に3Dエンボス加工やデコレーションエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート20には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
強度、加工性等の点から、トップシート20の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート20の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体30へと誘導するために必要とされる、吸収体30を覆う形状であればよい。
<バックシート>
バックシート40は、吸収体30が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
強度及び加工性の点から、バックシート40の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシート40には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート40に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート40にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
<吸収体>
図1及び図2に示すように、本発明の吸収性物品1は、着用者側に位置する上層吸収体31と、衣類側に位置する下層吸収体32の二層からなる。
上層吸収体31の全体における坪量は、300g/m以上600g/m以下であることが好ましく、350g/m以上550g/m以下であることがより好ましく、下層吸収体32の全体における坪量は、300g/m以上1000g/m以下であることが好ましく、350g/m以上950g/m以下であることがより好ましい。
(吸収性繊維)
吸収体30は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(SAP)と、を含有することが好ましい。上層吸収体31及び下層吸収体32における吸収性繊維のそれぞれの全体の坪量は、200g/m以上600g/m以下であることが好ましく、250g/m以上550g/m以下であることがより好ましい。
吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N−BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体30に、基材としての吸収性繊維にフラッフパルプを用いた場合、吸収性繊維の坪量は、上層吸収体31の全体で、200g/m以上400g/m以下であることが好ましく、250g/m以上350g/m以下であることがより好ましく、下層吸収体32の全体で、250g/m以上600g/m以下であることが好ましく、300g/m以上550g/m以下であることがより好ましい。これにより、肌触りを損なわずに、より多くの体液を吸収させることができる。
(高吸収性ポリマー)
吸収体30の高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
吸収体30に含有されるSAPの坪量は、上層吸収体31の全体で、50g/m以上200g/m以下であることが好ましく、100g/m以上150g/m以下であることがより好ましく、下層吸収体32の全体で、150g/m以上450g/m以下であることが好ましく、200g/m以上400g/m以下であることがより好ましい。上記の数値範囲内とすることで、吸収体30におけるゲルブロッキングを防止し、かつ、吸収体30において多量の体液を吸収させることができる。
吸収体30において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成したもの、又は吸収性繊維間にSAP粒子を固着したSAPシートであることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体30の形状の安定化の目的から、吸収体30をキャリアシートに包んでもよい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
(上層吸収体)
本発明の吸収性物品1における上層吸収体31は、吸収性物品1が三つ折りにされる二本の折り線の内側に位置する。これにより、二層からなる吸収体30のうち上層吸収体31を配置する領域を限定することができ、装着感や、使用感が良好な吸収性物品1となる。
上層吸収体31の長手方向の寸法は、吸収体30の長手方向の全長に対して20%以上60%以下であることが好ましく、30%以上50%以下であることがより好ましい。これにより、装着感や、使用感が優れた吸収性物品1とすることができる。
また、上層吸収体31の長手方向の寸法は、40mm以上250mm以下であることが好ましく、50mm以上230mm以下であることがより好ましい。また、上層吸収体31の幅方向の寸法は、20mm以上70mm以下であることが好ましく、30mm以上60mm以下であることがより好ましい。
上層吸収体32の外形は、角丸長方形、楕円形、矩形等の外形であってもよく、幅方向両側縁部の長手方向の中心部にくびれ部(図示しない)を設けてもよく、上層吸収体32のくびれ部の幅方向の寸法を40mmとしてもよい。
(下層吸収体)
本発明の吸収性物品1における下層吸収体32は、上層吸収体31と長手方向の寸法が略同一である排尿領域322と、二本の折り線の一方の外側に位置する腹側端部領域321と、二本の折り線の他方の外側に位置する背側端部領域323と、を有する。これにより、下層吸収体32の排尿領域322では、上層吸収体31が積層されているため、吸収体30が二層なって体液の吸収性が良好な吸収性物品1となる。
下層吸収体32の排尿領域322の坪量は、300g/m以上1000g/m以下であることが好ましく、350g/m以上950g/m以下であることがより好ましい。これにより、体液の吸収性を良好にしつつ、二層の吸収体30を有する吸収性物品1の装着感等を向上させることができる。
((腹側端部領域))
下層吸収体32の腹側端部領域321の長手方向の寸法は、吸収体30の長手方向の全長に対して10%以上40%以下であることが好ましく、20%以上30%以下であることがより好ましい。これにより、腹側端部領域321で、着用者の腹側を良好に包み込むことができ、装着感に優れた吸収性物品1とすることができる。
下層吸収体32における腹側端部領域321の厚さは、下層吸収体32における排尿領域322の厚さに対して、50%以上100%以下であり、50%以上80%以下であることが好ましく、50%以上60%以下であることがより好ましい。これにより、吸収体30が二層の吸収性物品1において、衣類の外観に与える影響が少ない腹側においても衣類の外観に与える影響を低減しつつ、さらに、三つ折りにされる吸収性物品1の折り加工に優れた吸収性物品1となる。
((背側端部領域))
下層吸収体32の背側端部領域323の長手方向の寸法は、吸収体30の長手方向の全長に対して20%以上40%以下であることが好ましく、20%以上30%以下であることがより好ましい。これにより、活動的な衣類における吸収性物品1の影響を低減しやすい吸収性物品1とすることができる。
下層吸収体32における背側端部領域323の外縁には、薄肉部323aを設け、薄肉部323aの厚さは、下層吸収体32における排尿領域322の厚さに対して、20%以上100%以下であり、20%以上80%以下であることが好ましく、20%以上60%以下であることがより好ましい。これにより、吸収体30が二層の吸収性物品1において、衣類の外観に与える影響を低減しつつ、かつ、薄肉部323aが着用者の左右の臀部に当接し、下層吸収体の背側端部領域323が着用者の左右の臀部の間隙部分に当接することで装着感も優れた吸収性物品1となり、さらに、三つ折りにされる吸収性物品1の折り加工に優れた吸収性物品1となる。
下層吸収体32における背側端部領域323の薄肉部323aの外形は、コ字状、U字状、馬蹄状等の形状であることが好ましい。薄肉部323aは、下層吸収体32における背側端部領域323の外縁からの寸法が、下層吸収体32における背側端部領域323の長手方向の寸法に対して5%以上95%以下であることが好ましい。また、薄肉部323aの長手方向の全長の寸法は、下層吸収体32の全長に対して、0.5%以上38%以下であることが好ましく、5%以上38%以下であることがより好ましい。
ここで、下層吸収体32の長手方向の寸法は、170mm以上300mm以下であることが好ましく、210mm以上280mm以下であることがより好ましい。また、下層吸収体32の幅方向の寸法は、30mm以上80mm以下であることが好ましく、40mm以上70mm以下であることがより好ましい。
((スリット))
本発明の吸収性物品1における腹側端部領域321及び背側端部領域323に、下層吸収体32の長手方向に沿って、スリット(図示しない)を間欠的に設けることが好ましい。これにより、装着感及び使用感が良好である吸収性物品1とすることができる。
本発明の吸収性物品1における背側端部領域321及び背側端部領域323に設けられるスリットは、スリット一本あたりの長さが40mm以上280mm以下であることが好ましく、60mm以上250mm以下であることがより好ましい。また、長手方向に隣接するスリットは、10mm以上50mm以下の間隔で互いに離間していることが好ましく、15mm以上45mm以下の間隔で互いに離間していることがより好ましい。また、スリットの幅は、3mm以上10mm以下であることが好ましく、4mm以上7mm以下であることがより好ましい。スリットの構成を、上記の範囲内のものとすることにより、装着感及び使用感に優れた吸収性物品1とすることができる。
<チャネルエンボス>
図1及び図2に示すように、本発明の吸収性物品1は、トップシート20と下層吸収体32に、厚さ方向に上層吸収体31を包囲するチャネルエンボス50を設ける。これにより、多量の体液の吸収時における体液の一時的な貯留が可能である、吸収性能に優れた吸収性物品1となる。また、着用者の目につきやすいトップシートに、厚さ方向に上層吸収体31を包囲するチャネルエンボス50を設けることで、包囲された部分を着用者の排尿部位の当接部の目安にしやすく、着用方法の案内性に優れた吸収性物品1となる。
チャネルエンボス50は、トップシート20を下層吸収体32に吸収性物品1の厚さ方向で接続するように設けることが好ましく、下層吸収体32におけるチャネルエンボス50の厚さ方向の寸法は、1mm以上4mm以下であることが好ましい。
チャネルエンボス50の外形は、上層吸収体31を包囲できる外形であればよく、例えば、楕円形、矩形等であればよく、長手方向の両側縁部にくびれ部を設けてもよい。また、上層吸収体31の長手方向及び幅方向の寸法と略同一であってもよく、大きい寸法であってもよい。チャネルエンボス50のチャネル部分の幅は、1mm以上5mm以下であることが好ましい。
ここで、本発明の吸収性物品1は、下層吸収体32の腹側端部領域321及び背側端部領域323にチャネルエンボス(図示しない)を、更に有していてもよく、下層吸収体32の長手方向に沿って延在する左右一対のチャネルエンボスが、長手方向の前端部と後端部で接続されていてもよい。これにより、下層吸収体32の腹側端部領域321及び背側端部領域323においても、多量の体液の吸収時における体液の一時的な貯留を可能とし、吸収性能に優れた吸収性物品1となる。また、長手方向の前端部の形状が長手方向の前部に向かって凸型であり、長手方向後端部の形状が長手方向の後部に向かって凸型であってもよい。左右一対のチャネルエンボスは、トップシート20と下層吸収体32に、厚さ方向に上層吸収体31を包囲するチャネルエンボス50の幅方向の中心線に沿って設けてもよく、チャネルエンボス50の幅方向の寸法よりも短い幅方向の寸法としてもよい。
[吸収性物品の製造方法]
吸収性物品1の製造方法は、周知の方法を採用することができ、例えば、(A)吸収性繊維を高吸収性ポリマーとともに積繊して吸収体マットを作成し、吸収体30を形成する工程、(B)集合ドラムにおいて、吸収体30の上部にトップシート20を、吸収体30の下部にバックシート40を配置し、各構成部材を固定・一体化する工程、(C)吸収性物品1の半製品をカッター装置により製品寸法でカットし、個々の吸収性物品1を切り離す工程、を有する製造方法等を挙げることができる。そして、本発明において吸収性物品1の吸収体30を成形する際には、下層吸収体32に、あらかじめ所定の寸法に裁断した上層吸収体31を積層し、下層吸収体32に排尿領域322、腹側端部領域321及び背側端部領域323を形成し、下層吸収体32における腹側端部領域321及び背側端部領域323を圧搾して成形し、上層吸収体31及び下層吸収体32にトップシート20を更に積層し、所定のチャネルエンボス50を設けてもよい。
1 吸収性物品
20 トップシート
30 吸収体
31 上層吸収体
32 下層吸収体
321 腹側端部領域
322 排尿領域
323 背側端部領域
323a 薄肉部
40 バックシート
50 チャネルエンボス

Claims (3)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体とを有し、トップシート側を谷にして三つ折りにされる吸収性物品であって、
    前記吸収体は、着用者側に位置する上層吸収体と、衣類側に位置する下層吸収体の二層からなり、
    前記上層吸収体は、前記吸収性物品が三つ折りにされる二本の折り線の内側に位置し、
    前記下層吸収体は、前記上層吸収体と長手方向の寸法が略同一である排尿領域と、前記二本の折り線の一方の外側に位置する腹側端部領域と、前記二本の折り線の他方の外側に位置する背側端部領域と、を有し、
    前記トップシートと、前記下層吸収体とは、厚さ方向に前記上層吸収体を包囲するチャネルエンボスを有し、
    前記下層吸収体における前記腹側端部領域の厚さが、前記下層吸収体における前記排尿領域の厚さに対して、50%以上100%以下であり、
    前記下層吸収体における前記背側端部領域の外縁に位置する薄肉部の厚さが、前記下層吸収体における前記排尿領域の厚さに対して、20%以上100%以下である吸収性物品。
  2. 前記下層吸収体の前記腹側端部領域及び前記背側端部領域に、前記下層吸収体の長手方向に沿って、スリットが間欠的に設けられている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記上層吸収体と、前記下層吸収体における排尿領域の長手方向の寸法は、前記吸収体の長手方向の全長に対して20%以上60%以下であり、
    前記下層吸収体における前記腹側端部領域の長手方向の寸法は、前記吸収体の長手方向の全長に対して10%以上40%以下であり、
    前記下層吸収体における前記背側端部領域の長手方向の寸法は、前記吸収体の長手方向の全長に対して20%以上40%以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112972119A (zh) * 2021-02-03 2021-06-18 广东茵茵股份有限公司 一种纸尿裤芯体的制备方法

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