JP2017027334A - 記録媒体の保護カバー - Google Patents

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大晃 横山
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Abstract

【課題】保護カバー10を筐体から取り外す作業、及びカード状の記録媒体を挿込孔から引き抜く作業に要する時間を短縮することができる記録媒体の保護カバーを提供する。
【解決手段】保護カバー10は、一対の第1側壁部11、一対の第2側壁部12及び底部13を備えている。底部13、一対の第1側壁部11及び一対の第2側壁部12により、記録媒体の張出部を収容する収容空間が形成されている。また、第2側壁部12において収容空間を拡大させるように第2側壁部12の一部が曲がって突出する部分である突出部が、収容空間につながる開口から底部13の方向に延びるように形成されている。また、第2側壁部12において底部13と反対側の端部のうち突出部15が形成されている部分には、外周面を挿込孔の内周面に当接させることにより筐体に保護カバー10を取り付ける取付部17が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体の保護カバーに関する。
従来、工場内の組立ラインにおいてロボット等の産業機器を制御するPLC(Programmable Logic Controller)等の制御機器が知られている(例えば特許文献1参照)。制御機器には、その筐体にSDカード等のカード状の記録媒体が挿し込まれる挿込孔が形成されているものもある。作業者は記録媒体を挿込孔に挿込むことにより、例えば、産業機器の制御プログラムを書き換えたり、制御プログラムの実行記録を取得するいわゆるデータロギングを行ったりする。
特開2006−99639号公報
近年、制御機器が小型化されることに伴い、制御機器の筐体内のスペースが狭くなっている。このため、記録媒体が筐体の挿込孔に挿し込まれた状態において、記録媒体の全てを筐体内に収容するスペースを確保できず、筐体の外面に対して記録媒体の反挿込側が張り出すような構成の制御機器も存在する。このような制御機器の筐体には、挿込孔に挿し込まれた状態の記録媒体を保護する保護カバーが取り付けられる。詳しくは、この保護カバーは、挿込孔に記録媒体が挿し込まれた状態で筐体の外面に対して記録媒体の反挿込側が張り出した部分である張出部を保護するものである。
ここで、保護カバーが筐体に取り付けられた状態で、作業者により記録媒体を挿込孔から引き抜く作業が行われることがある。この作業は、組立ラインを停止させた状態で行われる。組立ラインの停止時間が長いと、工場における生産性が低下し得るため、組立ラインの停止時間は、短いことが望まれる。組立ラインの停止時間を短縮するには、記録媒体を引き抜く作業に要する時間を短縮することが要求される。しかしながら、記録媒体を挿込孔から引き抜くには、まず、記録媒体の保護カバーを制御機器の筐体から取り外す必要がある。記録媒体の引き抜き作業に加えて、保護カバーの取り外し作業が追加されると、組立ラインの停止時間が長くなる懸念がある。特に、組立ラインにおいて制御機器が複数設置されている場合、複数の制御機器のそれぞれについて保護カバーの取り外し作業及び記録媒体の引き抜き作業が開始されてから完了するまでに要する時間がより長くなり、組立ラインの停止時間がより長くなる懸念がある。
本発明は、保護カバーを筐体から取り外す作業、及び記録媒体を挿込孔から引き抜く作業に要する時間を短縮することができる記録媒体の保護カバーを提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
第1の発明は、筐体に形成された挿込孔にカード状の記録媒体が挿し込まれた状態で、前記筐体の外面に対して前記記録媒体の反挿込側が張り出した部分である張出部を保護する保護カバーであって、底部と、互いに壁面を対向させた状態で前記底部の外縁に接続された一対の第1側壁部と、互いに壁面を対向させた状態で前記底部の外縁及び前記一対の第1側壁部に接続された一対の第2側壁部とを備え、前記底部、一対の前記第1側壁部及び一対の前記第2側壁部により、前記記録媒体の板面が前記第2側壁部の内壁面と対向するように前記張出部を収容する収容空間が形成されており、一対の前記第1側壁部において前記底部と反対側の端部と、一対の前記第2側壁部において前記底部と反対側の端部とにより、前記記録媒体が挿し込まれてかつ前記収容空間につながる開口が形成されており、前記第2側壁部において前記収容空間を拡大させるように前記第2側壁部の一部が曲がって突出する部分である突出部が、前記開口から前記底部の方向に延びるように形成されており、一対の前記第1側壁部及び一対の前記第2側壁部のそれぞれは、弾性を有する材料で形成されており、前記第2側壁部において前記底部と反対側の端部のうち少なくとも前記突出部が形成されている部分に設けられ、外周面を前記挿込孔の内周面に当接させることにより前記筐体に前記保護カバーを取り付ける取付部を備えることを特徴とする。
上記発明では、底部、一対の第1側壁部、及び一対の第2側壁部により、記録媒体の板面が第2壁部の内壁面と対向するように記録媒体の張出部を収容する収容空間が形成されている。そして、一対の第1側壁部において底部と反対側の端部と、一対の第2側壁部において底部と反対側の端部とにより、記録媒体が挿し込まれてかつ収容空間につながる開口が形成されている。この構成において、第2側壁部において底部と反対側の端部に設けられた取付部の外周面が挿込孔の内周面に当接することにより、張出部を収容空間に収容した状態で保護カバーが筐体に取り付けられる。
続いて、保護カバーの取り外しについて説明する。上記発明では、第2側壁部において収容空間を拡大させるように第2側壁部の一部が曲がって突出する部分である突出部が、開口から底部の方向に延びるように形成されている。突出部によってその内壁側に凹み空間が形成されているため、第2側壁部の剛性を小さくできる。このため、一対の第1側壁部が作業者の指で挟まれて押される場合において、一対の第1側壁部の対向方向に第2側壁部が弾性変形しやすくなり、第1側壁部が逃げ込む場が広がる。これにより、上記発明によれば、突出部が形成されていない構成と比較して、一対の第1側壁部が挟まれて押される場合において、一対の第1側壁部同士をその対向方向に弾性変形させやすくでき、収容空間に収容された状態の記録媒体の端部に第1側壁部の内壁面を当接させやすくできる。その結果、一対の第1側壁部を指で挟みながら保護カバーを引き抜く作業により、収容空間に記録媒体の張出部を収容したまま記録媒体及び保護カバーを同時に引き抜くことができる。したがって、保護カバーを筐体から取り外す作業、及び記録媒体を挿込孔から引き抜く作業に要する時間を短縮することができ、ひいては組立ラインの停止時間を短縮することができる。
ところで、保護カバーに傷がついて保護カバーを交換する必要がある場合等、記録媒体が挿込孔に挿し込まれた状態のまま、保護カバーのみを筐体から取り外したいことがある。ここで上記発明では、第2側壁部において底部と反対側の端部のうち少なくとも突出部が形成されている部分に、取付部が設けられている。このため、保護カバーが筐体に取り付けられた状態で突出部を指で押すことにより、突出部が形成されている部分に設けられた取付部の外周面の一部を挿込孔の内周面から離間させることができる。この際、突出部の内壁側に形成された凹み空間により、突出部の内壁面が記録媒体の板面に当接しにくい。したがって、突出部を指で押しながら保護カバーを引き抜く作業により、記録媒体が挿込孔に挿し込まれた状態のまま、保護カバーのみを筐体から容易に取り外すことができる。
第2の発明は、前記突出部は、前記第2側壁部において前記開口の外縁に沿って延びる方向の中間で前記開口から前記底部の方向に延びるように形成されており、前記取付部は、前記第2側壁部において前記開口側の端部のうち前記突出部が形成されている部分のみに設けられていることを特徴とする。
第2側壁部において底部と反対側の端部のうち開口の外縁に沿って延びる方向の両端のそれぞれに取付部が設けられた構成では、保護カバーが筐体に取り付けられた状態において、上記両端のそれぞれに設けられた取付部の外周面が挿込孔の内周面に当接する。このため、保護カバーを筐体から取り外す場合において、一対の第1側壁部のうち開口寄りの部分が指で挟まれて押されたとしても、取付部の外周面と挿込孔の内周面とが当接していることにより、一対の第1側壁部同士の対向方向における弾性変形が妨げられる。その結果、収容空間に収容された状態の記録媒体の端部に第1側壁部の内壁面が当接しにくくなり、保護カバー及び記録媒体を同時に取り外しにくくなるといった不都合が生じる。この不都合を回避するには、例えば、一対の第1側壁部において、開口から離れた弾性変形しやすい部分(例えば、中央部分)を挟んで押すことにより、保護カバー及び記録媒体を同時に取り外すことも考えられる。ただし、弾性変形しやすい部分を的確に押すには経験を要する。したがって、作業歴が短い作業者にとっては、第1側壁部において弾性変形しやすい部分を押す作業が容易ではなく、作業効率が低下する懸念がある。
そこで上記発明では、第2側壁部において開口の外縁に沿って延びる方向の中間で開口から底部の方向に延びるように突出部が形成されている。そして、第2側壁部において開口側の端部のうち突出部が形成されている部分のみに取付部が設けられている。このため、一対の第1側壁部の開口寄りの部分を指で挟んで押す場合において、一対の第1側壁部同士の対向方向における弾性変形が取付部によって妨げられることを回避できる。これにより、第1側壁部においてどの部分を押す場合であっても、第1側壁部の弾性変形のしやすさが略同一となる。したがって、作業歴が短い作業者であっても、保護カバー及び記録媒体の双方を同時に取り外す作業を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
第3の発明は、前記突出部は、前記第2側壁部において前記開口から前記底部まで延びていることを特徴とする。
上記発明では、突出部が第2側壁部において開口から底部まで延びていることにより、突出部の内壁側に形成された凹み空間が開口から底部まで延びている。このため、開口から底部に渡って一対の第1側壁部同士がその対向方向に弾性変形する逃げ場を形成することができ、一対の第1側壁部のどの部分を指で挟んで押しても、第1側壁部が弾性変形しやすい。これにより、作業歴が短い作業者であっても、記録媒体及び保護カバーを同時に取り外す作業を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
第4の発明は、前記突出部は、互いに対向するように一対形成されていることを特徴とする。
一対の第2側壁部のうち一方のみにしか突出部が形成されていない構成では、一対の第2側壁部のうち突出部が形成されていない方に凹み空間が形成されない。この場合、保護カバーのみを筐体から取り外すために、一対の第2側壁部のうち一方の第2側壁部と、他方の第2側壁部の突出部とを挟んで押すと、凹み空間が形成されていない第2側壁部の内壁面に記録媒体の板面が当接しやすい。その結果、保護カバーのみを取り外そうとしているにもかかわらず、保護カバーに加えて記録媒体も誤って引き抜きやすくなる懸念がある。
そこで上記発明では、第2側壁部において互いに対向するように一対突出部が形成されている。このため、一対の第2側壁部の双方の内壁側に凹み空間を形成することができる。これにより、保護カバーのみを筐体から取り外すために一対の突出部を挟んで押すことにより、一対の第2側壁部のそれぞれの内壁面が記録媒体の板面に当接しにくくなる。したがって、保護カバーのみを取り外したいにもかかわらず、記録媒体を誤って引き抜いてしまう事態を回避することができる。
また上記発明では、一対の突出部が互いに対向するように形成されているため、一対の突出部を挟んで押す場合、一対の突出部のうち一方の力の作用点と、他方の力の作用点とを、第2側壁部の開口の外縁に沿って延びる方向において近づけることができる。これにより、一対の突出部を安定して押すことができ、保護カバーのみを取り外す作業のミスを低減できる。
第5の発明は、前記突出部が形成されている部分に設けられた前記取付部の先端部のみに形成され、前記取付部が前記挿込孔に挿し込まれた状態で前記筐体の内面のうち前記挿込孔の周縁部に引っ掛かる引っ掛かり部をさらに備えることを特徴とする。
上記発明では、突出部が形成されている部分に設けられた取付部の先端部のみに引っ掛かり部が形成されている。このため、保護カバーを筐体に取り付ける場合、突出部を押すだけで引っ掛かり部を内側に変位させることができ、挿込孔に取付部を挿し込みやすくなる。これにより、記録媒体の挿し込み作業及び保護カバーの取り付け作業を容易にでき、作業効率を向上させることができる。
第1実施形態にかかる保護カバーの平面図。 図1の保護カバーをα方向から見た場合の図。 図1の保護カバーをβ方向から見た場合の図。 図1の保護カバーをγ方向から見た場合の図。 図2の保護カバーのB−B線断面図。 図1の保護カバーのA−A線断面図。 カード状の記録媒体が挿し込まれた状態の制御機器の正面図。 図7の制御機器をK方向から見た場合の部分拡大図。 図8のC−C線の部分断面図。 保護カバーの取り付け手法を示す図。 図10(b)のE−E線断面図。 関連技術にかかる保護カバーの平面図。 図12の保護カバーをδ方向から見た場合の図。 保護カバー及び記録媒体の双方を取り外す場合の保護カバーの断面図。 第2実施形態にかかる保護カバーの平面図。 図15の保護カバーをε方向から見た場合の図。 図15の保護カバーをζ方向から見た場合の図。 図16の保護カバーのF−F線断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる記録媒体の保護カバーを具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態にかかる保護カバーは、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等のカード状の記録媒体CAを保護するものである。図7に示すように、この記録媒体CAは、工場内の組立ラインにおいてロボットやコンベア等の産業機器を制御する制御機器100(例えばPLC)の側面の挿込孔に挿し込まれる。これにより、例えば、ロボット等の制御プログラムが書き換えられたり、制御プログラムのデータロギングが行われたりする。記録媒体CAは、例えばデータロギングが行われる場合、組立ラインの稼働前に挿し込まれ、組立ラインの稼働後に引き抜かれる。制御機器100は、図8に示すように、筐体101の側面に形成された上記挿込孔102に記録媒体CAが挿し込まれた状態で、筐体101の外面に対して記録媒体CAの反挿込側が張り出すような構成のものである。保護カバーは、この張り出した部分である張出部を保護する。
まず、保護カバー単体の構成について説明する。
図1〜図6に示すように、保護カバー10は、一対の第1側壁部11、一対の第2側壁部12、及び底部13を備えている。本実施形態において、保護カバー10は、弾性を有する材料にて形成され、具体的にはゴムにて形成されている。
一対の第1側壁部11は、互いに壁面を対向させた状態で底部13の外縁に接続されている。第2側壁部12は、互いに壁面を対向させた状態で、底部13の外縁と、第1側壁部11とに接続されている。底部13、一対の第1側壁部11及び一対の第2側壁部12により、記録媒体CAの張出部を収容する収容空間Saが形成されている。また、一対の第1側壁部11において底部13と反対側の端部と、一対の第2側壁部12において底部13と反対側の端部とにより、記録媒体CAが挿し込まれてかつ収容空間Saにつながる1つの開口14が形成されている。
一対の第1側壁部11同士の対向方向における距離寸法L1は、一対の第2側壁部12同士の対向方向における距離寸法L2よりも大きく設定されている。このため、開口14は、扁平な長方形状をなしており、一対の第1側壁部11及び一対の第2側壁部12によって形成された周壁部は、扁平な直方体状をなしている。なお図1〜図6には、一対の第1側壁部11の対向方向(開口14の長手方向)をX方向とし、一対の第2側壁部12の対向方向(開口14の短手方向)をY方向としている。また、図1〜図6では、開口14から底部13への深さ方向をZ方向としている。そして、図1では、開口14側を被挿込側と表記し、底部13側を反挿込側と表記している。
第2側壁部12には、Z方向における開口14側の端部から底部13まで延びる突出部15が形成されている。突出部15は、X方向における中間(具体的には、中央)に形成されている。突出部15は、収容空間Saを拡大させるように第2側壁部12の一部が曲がって外側に突出する部分である。本実施形態において、突出部15は、第2側壁部12において内壁面がY方向に矩形状に凹むことにより外壁面が外側に矩形状に突出する部分である。また、突出部15は、一対の第2側壁部12のそれぞれに形成されている。突出部15の内壁側には、内壁面が凹む凹み空間Sbが形成されている。凹み空間Sbは、開口14から底部13まで延びている。
なお、第2側壁部12同士の対向方向における距離寸法L2が、記録媒体CAの厚さ寸法よりも大きく設定されている。また、第1側壁部11同士の対向方向における距離寸法L1が、記録媒体CAの幅寸法よりも大きく設定されている。
保護カバー10は、さらに、フランジ部16、取付部17、及び引っ掛かり部18を備えている。フランジ部16は、第1側壁部11及び第2側壁部12の外壁面から外側へ突出する鍔状の部分であり、第1側壁部11及び第2側壁部12のそれぞれの開口14側の端部に設けられている。フランジ部16は、保護カバー10が筐体101に取り付けられた状態で、開口14側の端面が筐体101の外面に当接する。本実施形態では、フランジ部16が、第1側壁部11及び第2側壁部12の外壁面の全周に渡って設けられている。
取付部17は、一対の突出部15において、開口14側の端部から、底部13と反対側の方向に延びる部分である。取付部17は、一対の第1取付部17aと、第2取付部17bとを含む。第1取付部17aは、Y方向に延びる部分である。第2取付部17bは、X方向に延びる部分であり、一対の第1取付部17aのそれぞれの端部を接続している。
引っ掛かり部18は、取付部17の先端部のみに設けられている。引っ掛かり部18は、取付部17が挿込孔102に挿し込まれた状態で筐体101の内面のうち挿込孔102の周縁部に引っ掛かる部分である。
保護カバー10は、さらにリブ部19を備えている。リブ部19は、一対の第2側壁部12のそれぞれの内壁面側において底部13から開口14の方向へ延びる一対のリブ形状をなしている。本実施形態において、リブ部19は複数組(2組)設けられている。リブ部19は、開口14側から底部13側に向かうに連れて第2側壁部12の内壁面からの高さが高くなる案内部19aと、案内部19aと連続し、記録媒体CAの端部を保持する保持部19bとを含む。案内部19aは、開口14側から挿込された記録媒体CAを保持部19bへと円滑に案内するための部分である。
続いて、図7〜図9を用いて、保護カバー10が取り付けられる制御機器100について説明する。なお、図7〜図9には、保護カバー10が取り付けられてない状態の制御機器100を示している。
制御機器100は、その筐体101の内部に、制御基板103と、コネクタ104とを備えている。コネクタ104は、記録媒体CAが挿し込まれる側を挿込孔102に対向させた状態で制御基板103の板面に実装されている。コネクタ104に記録媒体CAが挿し込まれることにより、制御基板103と記録媒体CAとが電気的に接続される。これにより、制御プログラムの書き換えやデータロギング等を行うことができる。
筐体101に形成された挿込孔102は、記録媒体CAが挿し込まれる第1挿込孔102aと、第1挿込孔102aの長手方向(図8の上下方向)の中間(具体的には、中央)から互いに逆方向に延びるように形成された一対の第2挿込孔102bとからなる。第2挿込孔102bの内周面には、第1取付部17a及び第2取付部17bの外周面が当接する。
続いて、図10及び図11を用いて、保護カバー10の筐体101への取り付け手法について説明する。ここで図10は、図8のD−D線断面図に相当するものである。
図10(a)に示すように、保護カバー10を筐体101に取り付ける前に、まず、開口14に記録媒体CAが挿し込まれる。これにより、記録媒体CAの張出部が保護カバー10の収容空間Saに収容される。また、記録媒体CAの挿し込み方向における端部が案内部19aによって保持部19bまで案内される。これにより、記録媒体CAの挿し込み方向における端部は、保持部19bに保持されるとともに、底部13の内壁面に当接する。
そして、記録媒体CAの張出部が収容空間Saに収容された状態で、保護カバー10及び記録媒体CAが作業者に把持される。そして、図10(b)に示すように、作業者により、記録媒体CAの保護カバー10から露出した側の先端部が挿込孔102及びコネクタ104に挿し込まれる。ここでは、2本の指(例えば、親指と人差し指)で一対の突出部15を挟みつつ、1本の指(例えば、中指)で底部13のX方向における中央部分が挿し込み方向に押される。これにより、取付部17は、取付部17及び引っ掛かり部18を内側に弾性変形させながら挿込孔102に押し込まれる。ここで、一対の突出部15を挟んで保護カバー10及び記録媒体CAを把持するのは、記録媒体CAを挿込孔102に挿し込む作業及び保護カバー10の取り付け作業を容易に行うためである。つまり、一対の突出部15がY方向内側に押されることに伴い、図11に示すように、第2取付部17bがY方向内側に凹むように弾性変形する。このため、取付部17が挿込孔102に入りやすくなり、記録媒体CAを挿込孔102に挿し込む作業及び保護カバー10の取り付け作業を容易に行うことができる。
そして、図10(c)に示すように、フランジ部16が筐体101の外面に当接するまで取付部17が挿込孔102に押し込まれる。これにより、記録媒体CAのコネクタ104への挿し込みが完了するとともに、第1取付部17a及び第2取付部17bの外周面が第2挿込孔102bの内周面に当接する。これにより、記録媒体CAの張出部が収容空間Saに収容された状態で保護カバー10が筐体101に取り付けられる。
保護カバー10が筐体101に取り付けられた状態では、記録媒体CAは、その板面を第1側壁部11及び第2側壁部12の内壁面から離間させた状態でコネクタ104及び保持部19bによって保持されている。また、保護カバー10が筐体101に取り付けられた状態では、記録媒体CAの挿し込み方向において記録媒体CAと底部13との間に隙間が形成されている。
続いて、本実施形態にかかる保護カバー10の取り付け時の効果を、図12及び図13に示す関連技術にかかる保護カバー30と対比しつつ説明する。まず、関連技術にかかる保護カバー30について説明する。なお、図12及び図13において、先の図1〜図6と共通する構成については、便宜上、同一の符号を付している。
関連技術にかかる保護カバー30は、一対の第1側壁部11、一対の第2側壁部12及び底部13を備えている。ここで、保護カバー30の第2側壁部12には、突出部15が形成されていない。
保護カバー30は、さらに、フランジ部31、取付部32、及び引っ掛かり部33を備えている。フランジ部31は、第2側壁部12において底部13と反対側の端部の全周に渡って設けられている。取付部32は、その先端部が、第2側壁部12において底部13と反対側の端部から底部13と反対側に延びる部分である。引っ掛かり部33は、取付部32の先端部に設けられている。
関連技術にかかる保護カバー30では、保護カバー30を筐体の挿込孔に挿し込む場合、引っ掛かり部33を内側に弾性変形させるために、例えば3本以上の指で第2側壁部12の広い範囲を押さえなければならず、作業効率が悪い。これに対し、本実施形態によれば、引っ掛かり部18を内側に弾性変形させるために、例えば親指と人差し指の2本で第2側壁部12を押せばよい。これにより、保護カバー30の取り付け作業及び記録媒体CAの挿し込み作業が容易になり、作業効率を向上できる。
続いて、図14を用いて、保護カバー10の筐体101からの取り外し手法について説明する。ここで図14は、図10(b)のE−E線断面図に相当するものである。
保護カバー10の取り外し作業は、一対の第1側壁部11を指で挟みながら保護カバー10を引き抜く作業となる。ここで、図14に示すように、凹み空間Sbが形成されていることから、X方向における第2側壁部12の剛性を小さくできる。このため、一対の第1側壁部11を指で挟んで押す場合に、第2側壁部12をX方向に弾性変形させやすくなり、一対の第1側壁部11同士をX方向に弾性変形させやすい。その結果、一対の第1側壁部11の内壁面を記録媒体CAの幅方向の端部に当接させやすくすることができる。したがって、一対の第1側壁部11を指で挟んで押す作業により、保護カバー10及び記録媒体CAの双方を同時に取り外すことができる。
ここで保護カバー10に傷がついて保護カバー10を交換する必要がある場合等において、記録媒体CAが挿込孔102に挿し込まれた状態のまま、保護カバー10のみを筐体101から取り外したいことがある。そこで、先の図11に示すように、保護カバー10が筐体101に取り付けられた状態で突出部15を指で押すことにより、突出部15に設けられた第2取付部17bの外周面の一部を第2挿込孔102bの内周面から離間させるように弾性変形させる。この際、凹み空間Sbが形成されているため、突出部15の内壁面が記録媒体CAの板面に当接しにくい。したがって、突出部15を指で押しながら保護カバー10を引き抜く作業により、記録媒体CAが挿込孔102に挿し込まれた状態のまま、保護カバー10のみを筐体101から容易に取り外すことができる。
以上説明した本実施形態の効果について説明する。
(1)第2側壁部12において収容空間Saを拡大させるように第2側壁部12の一部が曲がって突出する部分である突出部を、開口14から底部13の方向に延びるように形成した。このため、一対の第1側壁部11が作業者の指で挟まれて押される場合、突出部15の内壁側に形成された凹み空間Sbは、第1側壁部11同士がその対向方向に弾性変形する逃げ場となる。これにより、一対の第1側壁部11が挟まれて押される場合に、第1側壁部11同士をその対向方向に弾性変形させやすくでき、一対の第1側壁部11の内壁面を記録媒体CAの幅方向の端部に当接させやすくすることができる。その結果、一対の第1側壁部11を指で挟んで押す作業により、収容空間Saに記録媒体CAの張出部を収容したまま記録媒体CA及び保護カバー10を同時に引き抜くことができる。したがって、保護カバー10を筐体101から取り外す作業、及び記録媒体CAを挿込孔102から引き抜く作業に要する時間を短縮することができ、ひいては組立ラインの停止時間を短縮することができる。
また、突出部15を形成したことにより、保護カバー10が筐体101に取り付けられた状態で突出部15を指で押すことにより、第1取付部17aの外周面を第2挿込孔102bの内周面から離間させるように第1取付部17aを弾性変形させることができる。この際、凹み空間Sbが形成されているため、突出部15の内壁面が記録媒体CAの板面に当接しにくい。したがって、保護カバー10のみを筐体101から取り外したい場合において、突出部15を指で押しながら保護カバー10を引き抜くことにより、記録媒体CAが挿込孔102に挿し込まれた状態のまま、保護カバー10のみを筐体101から容易に取り外すことができる。
(2)一対の第2側壁部12において開口14のX方向の外縁に沿って延びる方向の中央で、開口14から底部13の方向に延びるように突出部15を形成した。そして、一対の第2側壁部12において、底部13と反対側の端部のうち突出部15が形成されている部分のみに取付部17を設けた。このため、一対の第1側壁部11の開口14寄りの部分を指で挟んで押す場合において、第1側壁部11同士の対向方向における弾性変形が、取付部17によって妨げられることを回避できる。これにより、第1側壁部11のZ方向におけるどの部分を押す場合であっても、第1側壁部11の弾性変形のしやすさが略同一である。したがって、作業歴が短い作業者であっても、保護カバー10及び記録媒体CAの双方を同時に取り外す作業を容易に行うことができ、作業効率の低下を抑制することができる。
(3)一対の第2側壁部12において、開口14から底部13まで突出部15を形成した。このため、開口14から底部13に渡って第1側壁部11同士がその対向方向に弾性変形する逃げ場を形成することができ、一対の第1側壁部11のZ方向におけるどの部分を指で挟んで押す場合であっても、第1側壁部11が弾性変形しやすい。これにより、作業歴が短い作業者であっても、記録媒体CA及び保護カバー10を同時に引き抜く作業を容易に行うことができ、保護カバー10の取り外し作業、及び記録媒体CAの引き抜き作業の効率を向上させることができる。
(4)第2側壁部12において互いに対向するように一対の突出部15を形成した。このため、一対の第2側壁部12のそれぞれの内壁面側に凹み空間Sbを形成することができる。これにより、保護カバー10のみを筐体101から取り外すために一対の突出部15を挟んで押すことにより、一対の第2側壁部12の内壁面が記録媒体CAの板面に当接しにくくなる。したがって、保護カバー10のみを取り外したいにもかかわらず、記録媒体CAを誤って引き抜いてしまう事態を回避することができる。
また、一対の突出部15が互いに対向するように形成されているため、一対の突出部15を挟んで押す場合において、一対の突出部15のうち一方の力の作用点と、他方の力の作用点とをX方向において近づけることができる。これにより、一対の突出部15を安定して押すことができ、保護カバー10のみを取り外す作業のミスを低減できる。
(5)突出部15が形成されている部分に設けられた取付部17の先端部のみに引っ掛かり部18を設けた。このため、保護カバー10を筐体101に取り付ける場合、突出部15を押すだけで引っ掛かり部18を内側に弾性変形させることができ、挿込孔102に取付部17を挿し込みやすくなる。これにより、記録媒体CAの挿し込み作業及び保護カバー10の取り付け作業を容易にできるとともに、作業効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、保護カバーの取付部の構成を変更する。以下、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図15〜図18に、本実施形態にかかる保護カバー20を示す。なお、図15〜図18において、先の図1〜図6に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
本実施形態では、一対の第2側壁部12において底部13と反対側の端部の全てと、一対の第1側壁部11において底部13と反対側の端部の全てとに、取付部21が設けられている。ただし、引っ掛かり部18は、突出部15に設けられた取付部21の先端部のみに設けられている。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1実施形態の(1),(3)〜(5)の効果を得ることはできる。
なお、上記各実施形態を以下のように変更して実施することもできる。
・上記各実施形態において、引っ掛かり部を省略してもよい。
・上記各実施形態において、突出部は、開口の外縁に沿って延びる方向の中央以外で開口から底部の方向に延びるように形成されていてもよい。
・上記各実施形態では、第2側壁部12において開口14から底部13に渡って突出部を形成したがこれに限らない。第2側壁部12において、開口14から底部13に至るまでの途中に渡って突出部を形成してもよい。この場合であっても、上記第1実施形態の(1),(2),(4),(5)の効果を得ることはできる。
・上記各実施形態では、一対の第2側壁部12のそれぞれに取付部を設けたがこれに限らず、一対の第2側壁部12のうちいずれかに取付部を設けてもよい。
・取付部としては、上記各実施形態に例示した形状のものに限らず、例えば、取付部が延びる方向に垂直な断面が円弧状のものであってもよい。
・上記各実施形態では、一対の第2側壁部12のそれぞれに突出部を形成したがこれに限らず、一対の第2側壁部12のうちいずれかに突出部を形成してもよい。
10…保護カバー、11…第1側壁部、12…第2側壁部、13…底部、17…取付部、CA…記録媒体、Sa…収容空間。

Claims (5)

  1. 筐体に形成された挿込孔にカード状の記録媒体が挿し込まれた状態で、前記筐体の外面に対して前記記録媒体の反挿込側が張り出した部分である張出部を保護する保護カバーであって、
    底部と、互いに壁面を対向させた状態で前記底部の外縁に接続された一対の第1側壁部と、互いに壁面を対向させた状態で前記底部の外縁及び前記一対の第1側壁部に接続された一対の第2側壁部とを備え、前記底部、一対の前記第1側壁部及び一対の前記第2側壁部により、前記記録媒体の板面が前記第2側壁部の内壁面と対向するように前記張出部を収容する収容空間が形成されており、
    一対の前記第1側壁部において前記底部と反対側の端部と、一対の前記第2側壁部において前記底部と反対側の端部とにより、前記記録媒体が挿し込まれてかつ前記収容空間につながる開口が形成されており、
    前記第2側壁部において前記収容空間を拡大させるように前記第2側壁部の一部が曲がって突出する部分である突出部が、前記開口から前記底部の方向に延びるように形成されており、
    一対の前記第1側壁部及び一対の前記第2側壁部のそれぞれは、弾性を有する材料で形成されており、
    前記第2側壁部において前記底部と反対側の端部のうち少なくとも前記突出部が形成されている部分に設けられ、外周面を前記挿込孔の内周面に当接させることにより前記筐体に前記保護カバーを取り付ける取付部を備えることを特徴とする保護カバー。
  2. 前記突出部は、前記第2側壁部において前記開口の外縁に沿って延びる方向の中間で前記開口から前記底部の方向に延びるように形成されており、
    前記取付部は、前記第2側壁部において前記開口側の端部のうち前記突出部が形成されている部分のみに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の保護カバー。
  3. 前記突出部は、前記第2側壁部において前記開口から前記底部まで延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保護カバー。
  4. 前記突出部は、互いに対向するように一対形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の保護カバー。
  5. 前記突出部が形成されている部分に設けられた前記取付部の先端部のみに形成され、前記取付部が前記挿込孔に挿し込まれた状態で前記筐体の内面のうち前記挿込孔の周縁部に引っ掛かる引っ掛かり部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の保護カバー。
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