JP2017024838A - 媒体給送装置、記録装置 - Google Patents

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俊生 三宅
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佐藤  誠
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真二 金丸
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Tatsuya Ito
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Abstract

【課題】より確実に用紙の分離が行える構成を備えた給送装置およびこれを備えた記録装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る媒体給送装置30(プリンター1)は、用紙給送経路に対して進退可能であり、少なくとも用紙Pがホッパー18から送り出される際に用紙給送経路に進出しており、ホッパー18に載置された用紙Pの先端に当接し、用紙束に対して最上位の用紙P1を下流側に進行させる層ずれを生じさせる先端当接部35を備えている。従って、用紙Pが束になって下流側に進行することを抑制し、或いは防止できる。即ち、より確実に分離ローラー32と給送ローラー19とで用紙Pの分離を行うことができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、媒体を給送する媒体給送装置、およびこれを備えた記録装置に関する。
記録装置の一例としてのインクジェットプリンターには、媒体の一例としての用紙を複数枚セット可能な給送装置(Auto Document Feeder)が設けられている。給送装置には、例えば、用紙と接して回転することにより用紙を下流側へ送る給送ローラーと、用紙を支持するとともに支持した用紙を給送ローラーに圧接させる姿勢と離間させる姿勢とを切換可能なホッパー(媒体載置部)と、給送時に重送されようとする用紙を上流側へ戻す戻しレバーと、給送ローラーとの間で用紙をニップして分離する分離ローラーと、を備えたものがある。特許文献1には、この様な構成を有する給送装置の一例が記載されている。
特開2007−254154号公報
また給送装置においては、ホッパーにセットされた用紙が用紙束ごと下流側に送られないように、給送ローラーとの間で用紙の進入間口を狭める経路形成部材が設けられており、前記進入間口において用紙の進入枚数を規制し、その後、分離ローラーにより分離を行う構成が採用される場合もある。
しかしながら例えば用紙セット枚数が多い場合には、上記進入間口に用紙束が入り込んでしまう場合もある。この場合、用紙束の先端が、給送ローラーに対して進退可能な分離ローラーを押し下げてしまい、その結果ダブルフィードが生じたり、或いは給送ローラーによる用紙送り力が得られなくなってノンフィードが生じたりする虞がある。
また、厚手の媒体に記録を行う為に、上記進入間口を広くせざるを得ない場合もある。この場合、薄手の用紙を給送する際に、上述の問題が発生し易い。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、より確実に用紙の分離が行える構成を備えた給送装置およびこれを備えた記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体給送装置は、媒体を載置する媒体載置部と、前記媒体載置部から媒体を送り出す給送ローラーと、前記給送ローラーとの間で前記媒体載置部から送り出された媒体が通過する給送経路を形成する経路形成面と、前記給送経路を開放する退避姿勢から、上流側に起き上がる待機姿勢をとる方向に回動することにより、次位以降の媒体先端を上流側へ戻す媒体戻し部と、前記給送経路に対して進退可能であり、少なくとも媒体が前記媒体載置部から送り出される際に前記給送経路に進出しており、前記媒体載置部に載置された媒体の先端に当接し、媒体の束に対して最上位の媒体を下流側に進行させる層ずれを生じさせる先端当接部とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、媒体給送装置は、前記給送経路に対して進退可能であり、少なくとも媒体が前記媒体載置部から送り出される際に前記給送経路に進出しており、前記媒体載置部に載置された媒体の先端に当接し、媒体の束に対して最上位の媒体を下流側に進行させる層ずれを生じさせる先端当接部を備えているので、媒体が束になって下流側に進行することを抑制し、或いは防止できる。即ち、より確実に媒体の分離が行える構成を得ることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記先端当接部は、前記媒体戻し部に一体的に設けられ、前記媒体戻し部の動作に伴い前記給送経路に対して進退することを特徴とする。
本態様によれば、前記先端当接部は、前記媒体戻し部に一体的に設けられ、前記媒体戻し部の動作に伴い前記給送経路に対して進退するので、前記先端当接部を低コストに配設することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記先端当接部は、前記給送ローラー側に向かって膨らむ円弧形状を成すことを特徴とする。
本態様によれば、前記先端当接部は、前記給送ローラー側に向かって膨らむ円弧形状を成すので、前記先端当接部を構造簡単にして低コストに形成できる。
本発明の第4の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記先端当接部は、前記媒体載置部に載置された媒体の積層方向に対して交差する斜面で構成され、前記斜面により、媒体の束に対して最上位の媒体を下流側に進行させる層ずれを生じさせることを特徴とする。
本態様によれば、前記先端当接部は、前記媒体載置部に載置された媒体の積層方向に対して交差する斜面で構成されるので、前記先端当接部を構造簡単にして低コストに形成できる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記経路形成面の上流側に、媒体の先端を前記給送経路に案内する案内面が形成され、前記案内面は、前記先端当接部の上流側に位置するとともに、前記給送経路の入口を狭める様に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記経路形成面の上流側に、媒体の先端を前記給送経路に案内する案内面が形成され、前記案内面は、前記先端当接部の上流側に位置するとともに、前記給送経路の入口を狭める様に形成されているので、前記給送経路に入る媒体の枚数を規制でき、媒体の重送を抑制できる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記媒体戻し部は、媒体給送方向と交差する方向である媒体幅方向において前記給送ローラーの両側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体戻し部は、媒体給送方向と交差する方向である媒体幅方向において前記給送ローラーの両側に設けられているので、前記先端当接部による前記層ずれの効果を、より確実に得ることができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記給送ローラーは、前記媒体幅方向において媒体の中央領域に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記給送ローラーは、前記媒体幅方向において媒体の中央領域に位置するので、前記先端当接部がその様な中央領域に配置された前記給送ローラーの両側に位置することで、前記先端当接部による前記層ずれの効果を、更に確実に得ることができる。
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記媒体載置部に載置可能な最大枚数の媒体が前記媒体載置部に載置された状態において、上位の媒体の先端が、前記給送経路に進出している前記先端当接部に当接することを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体載置部に載置可能な最大枚数の媒体が前記媒体載置部に載置された状態において、上位の媒体の先端が、前記給送経路に進出している前記先端当接部に当接するので、媒体載置部と給送ローラーとの間の間隔を最大限、媒体セット領域として利用することができ、前記媒体載置部に載置可能な最大枚数を増やすことができる。
本発明の第7の態様は、媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段へ媒体を給送する、第1から第6の態様のいずれかに係る媒体給送装置と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、記録装置において上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 図1に示すプリンターにおいて上面カバーと排紙カバーを開いた状態を表す外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおける用紙搬送経路を表す側断面図。 本発明に係る媒体給送装置の要部斜視図。 本発明に係る媒体給送装置の要部斜視図。 本発明に係る媒体給送装置の要部側断面図(模式図)。 本発明に係る媒体給送装置の要部側断面図(模式図)。 本発明に係る媒体給送装置の要部側断面図(模式図)。 本発明に係る媒体給送装置の要部側断面図(模式図)。 本発明に係る媒体給送装置の要部側断面図(模式図)。 本発明の他の実施形態に係る媒体給送装置の要部側断面図(模式図)。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1は、本発明に係る記録装置の一例であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」1の外観斜視図、図2はプリンター1において上面カバーと排紙カバーを開いた状態を表す外観斜視図である。図3はプリンター1における用紙搬送経路を表す側断面図である。
また、図4及び図5は本発明に係る媒体給送装置30の要部斜視図、図6〜図10は媒体給送装置30の要部側断面図(模式図)である。また、図11は他の実施形態に係る媒体給送装置30の要部側断面図(模式図)である。図6〜図11は、媒体給送装置30をX方向において隆起状部24bの位置で切断(Y−Z平面で切断)した際の媒体給送装置30を模式的に示したものである。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が用紙送り方向と交差する方向(用紙幅方向)、Y方向が用紙送り方向を含む方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向を示している。また、+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て右側を+X方向、左側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
以下、図1〜図3を参照してプリンター1の全体構成について説明する。
プリンター1は図1に示すように、プリンター1の本体2、本体2の上面部5(図2を参照)を覆う上面カバー3、および本体2の図1における前面(+Y方向側の側面)側に設けられる排紙カバー4によって、その外観が構成されている。
図2及び図3に示すように、上面部5には、プリンター1において、媒体としての記録紙等の用紙Pを挿入する開口部13を有する用紙セット部6が設けられている。上面カバー3は、開口部13を含む上面部5を開閉する。また、上面カバー3は、開状態において用紙セット部6にセットされる用紙Pを支持するように構成されている(図3を参照)。
用紙セット部6には、用紙セット部6にセットされる用紙Pの幅方向(X軸方向)の両側端をガイドする一対のエッジガイド11、12が設けられている。エッジガイド11、12は、用紙Pのサイズに応じてX軸方向にスライド移動可能に設けられている。
更に、本体2の上面部5には、所定の機能を有するパネルユニットとしての液晶ディスプレイ8が設けられている。液晶ディスプレイ8は、メニューやエラー等の各種情報を表示するためのものである。また、他の機能を有するパネルユニットとして、操作ボタン類を配置した操作パネル7が設けられている。
尚、液晶ディスプレイ8は、プリンター1の正面側(+Y側)に画面が引き起こされるようにチルト可能に構成されている(図2を参照)。
また、本体2の上面部5には、本体2内のキャリッジの往復移動領域に対して開閉する開閉カバー9が設けられている。
次に、図3を参照してプリンター1の内部構造の概略と、用紙Pの搬送経路を説明する。
プリンター1において、用紙Pは、図3の+Y方向へ搬送される構成である。尚、以下において、プリンター1において用紙Pが搬送されていく方向を「下流」といい、これと反対の方向を「上流」という場合がある。
本体2の内部には、用紙Pに液体を吐出して記録を行う記録手段としての記録ヘッド15を備えたキャリッジ16が、用紙Pの搬送方向(+Y方向)と交差する方向(X軸方向)に往復動するように設けられている。キャリッジ16には、用紙Pに記録を行うための液体(例えばインク)を記録ヘッド15に供給するための液体収納体17が搭載されている。
用紙Pは開口部13から挿入され、用紙セット部6を構成するホッパー18に積載される。媒体を載置する媒体載置部としてのホッパー18は、用紙Pの載置面が、媒体給送装置30を構成する給送ローラー19に対して進退するように揺動可能に設けられているとともに、不図示の付勢手段によって給送ローラー19側に付勢されている。用紙セット部6にセットされた用紙Pは、給送ローラー19により単位数ずつピックアップされて搬送方向下流に向けて給送される。尚、媒体給送装置30については後に詳述する。
更に、搬送方向上流側から送られる用紙Pは、搬送用駆動ローラー20aと、搬送用駆動ローラー20aに圧接する搬送用従動ローラー20bと、によって構成される搬送用ローラー20によってニップされた状態で、記録ヘッド15の下方(−Z方向側)の記録位置に搬送される。
記録ヘッド15の下方には、記録ヘッド15と対向して記録ヘッド15の液体吐出面と用紙Pとの間のギャップを規定するプラテン21が設けられている。記録ヘッド15とプラテン21との間において、用紙Pに記録ヘッド15から液体(インク)を吐出することによって、用紙Pに対して記録が実行される。
記録が行われた用紙Pは,記録ヘッド15の搬送方向下流に設けられる排出用駆動ローラー22aと、従動ローラー22bによって構成される排出用ローラー22によって送られて媒体排出部10から排出され、排紙カバー4上に載置されるように構成されている。
次に、媒体給送装置30の細部について図4以降をも参照しつつ説明する。
媒体給送装置30の給送ローラー19は、図4、図5に示されるように用紙Pの幅方向(X軸方向)に延設される回転軸31に軸支されており、回転軸31を中心として回転することにより用紙Pを送る構成である。給送ローラー19は、用紙幅方向におけるほぼ中央部に設けられており、不図示の駆動源から動力を受けて回転駆動する。
より具体的には、給送ローラー19は円弧部と平坦部とを備えて側面視略D形の形状をしており、回転する給送ローラー19の円弧部が用紙Pに接触して、用紙Pをピックアップして給送する。用紙Pの先端が搬送用ローラー20に到達し、搬送用ローラー20によって用紙Pが搬送される際には、給送ローラー19の平坦部が用紙Pと対向し、分離ローラー32との間で用紙Pをニップしないように制御される。
尚、給送ローラー19は少なくともその外周部が摩擦部材により構成されている。
また、図4において符号18aは、用紙給送時に用紙束ごと下流側に送られないように用紙束を保持する摩擦部材である。
給送ローラー19の上方側には、給送ローラー19を覆うローラーカバー40(図3)が設けられている。ローラーカバー40は、プリンター1による記録時に記録ヘッド15から吐出されるインク滴がミスト状になって浮遊するインクミストが、給送ローラー19に付着することを抑制する役割を担うものである。
ローラーカバー40は、本体2の内部において、給送ローラー19よりも下流側であって、用紙Pの搬送方向と交差する方向(X軸方向)に延設されるフレーム26に取り付けられている。
給送ローラー19と対向する位置には、分離手段としての分離ローラー32が設けられている。分離ローラー32は、少なくともその外周部が摩擦部材により構成されている。そして分離ローラー32はホルダー33(図3、図5)において所定の回転抵抗が付与された状態に設けられている。このホルダー33は、揺動軸33a(図3)を中心に揺動可能に設けられており、ホルダー33の揺動により、分離ローラー32が給送ローラー19に対して進退可能となっている。ホルダー33は、不図示の付勢手段によって分離ローラー32が給送ローラー19に向かう方向に付勢されている。
媒体給送装置30は、フレーム24(図4〜図10)によってその基体が構成されており、当該フレーム24に各構成要素が組み付けられて成る。フレーム24において給送ローラー19の両側には図5に示す様に隆起状部24b、24bが形成されている。隆起状部24bは、媒体給送装置30にセットされた用紙Pの先端を支持する先端支持面24cと、給送ローラー19との間でホッパー18から送り出された用紙Pが通過する給送経路(図6において符号25)を形成する経路形成面24dと、用紙Pの先端を給送経路25に案内する案内面24eと、を備えて成る。
尚、フレーム24において、先端支持面24cの側方(x方向)の面(セットされた用紙Pの先端と対向する面)も、媒体給送装置30にセットされた用紙Pの先端を支持する先端支持面を構成する。また、フレーム24において、経路形成面24dの側方(x方向)の面(回動軸31と対向する面)も、給送経路25を形成する経路形成面を構成する。更に、フレーム24において、案内面24eの側方(x方向)の面も、用紙P先端を給送経路25に案内する案内面を構成する。
尚、案内面24eは、図9、図10に示す様に経路形成面24dの上流側に位置し、また、後述する先端当接部35の上流側に位置する。そして案内面24eは、給送経路25の入口を狭める様に形成されている。これにより、給送経路25に入る用紙Pの枚数を規制でき、用紙の重送を抑制できる。また案内面24eは、図10に示す様に後述する先端当接部35とともに、用紙束に対して最上位の用紙P1を下流側に進行させる層ずれを生じさせる。
隆起状部24b、24bの両側には、図4、図5に示す様に媒体戻し部としての用紙戻しレバー34が設けられている。用紙戻しレバー34は、不図示の駆動モーターにより駆動される揺動軸34a(図6〜図9)に設けられている。そして用紙戻しレバ−34は、揺動軸34aの揺動により、フレーム24から出没する。より具体的には、用紙給送経路25を開放する退避姿勢(図9)から、上流側に起き上がる待機姿勢(図6)をとる方向に回動することにより、重送されようとした次位以降の用紙先端を上流側(ホッパー18)に戻す。
尚、用紙幅方向(X方向)において給送ローラー19と用紙戻しレバー34の配置位置は異なるので、用紙戻しレバー34は図3では示されていない。
以下、用紙戻しレバー34の動作について図6〜図9を参照しつつ更に説明する。尚、上述したように用紙幅方向(X方向)において給送ローラー19と用紙戻しレバー34の配置位置は異なるが、説明の便宜上図6〜図10では双方を同一平面上で図示する。また、図の煩雑化を避けるためハッチングも省略する。また分離ローラー32は2点鎖線で示すものとする。
図6は給送待機状態を示している。この状態では用紙戻しレバー34は上流側に起き上がっており、給送ローラー19と経路形成面24dとの間の用紙給送経路25を塞いでいる。これにより、給送待機状態でホッパー18にセットされた用紙Pの下流側への進行を防止する。尚、この状態における用紙戻しレバー34の姿勢は、最も上流側に起き上がった姿勢(図7)ではない。レバー先端が最も上流側に起き上がる姿勢(図7)は、後述する用紙戻し時に必要な姿勢であるが、レバー先端が最も上流側に起き上がる姿勢では、用紙セット時にレバー先端の上側から用紙が下流側に入り込む虞がある為、給送待機状態での用紙戻しレバー34の姿勢は、用紙給送経路25を確実に塞ぐ姿勢とされる。
尚、図6において符号Qで示す線は、最大用紙セット枚数時の最上位の用紙位置を示している。
この状態から用紙給送が開始されると、給送ローラー19が回転を開始するとともに、用紙戻しレバー34が僅かに上流側に起き上がる(図7)。これによりセットされた用紙束が一旦上流側に戻される。次いで、ホッパー18が揺動して最上位の用紙Pが給送ローラー19に接し(図8)、そして用紙戻しレバー34が下流側に倒れ(図9)、用紙給送経路25が開放される。給送ローラー19の回転によって当該給送ローラー19の円弧部と分離ローラー32とが接し、ニップ点が形成され、重送されようとした次位以降の用紙Pが当該ニップ点で止められる。
その後、最上位の用紙Pが所定量送られると、ホッパー18が退避し、用紙戻しレバー34が起き上がって、重送されようとした次位以降の用紙Pが上流側に戻される。
次いで、用紙戻しレバー34に設けられた先端当接部35について説明する。用紙戻しレバー34には、図5〜図10に示す様に先端当接部35が設けられている。本実施形態において先端当接部35は、用紙戻しレバー34と一体的に形成され、用紙戻しレバー34と一体に動く。即ち、先端当接部35は用紙戻しレバー34と同様に用紙給送経路25に対して進退する。
先端当接部35は、本実施形態では上方に凸となる様な円弧状を成しており、図10に示す様に給送待機時には、ホッパー18にセットされた用紙Pのうち上位の用紙Pの先端と当接する。
ここで、先端当接部35が設けられている為、ホッパー18にセットされた用紙Pの束には、最上位の用紙P1が下流側に進行する様な層ずれが生じる。符号P1はセットされた用紙Pの束のうち最上位のものを、符号P2はその次の用紙を示している。
即ち本発明に係る媒体給送装置30、ひいては当該媒体給送装置30を備えるプリンター1は、用紙給送経路25に対して進退可能であり、少なくとも用紙Pがホッパー18から送り出される際に用紙給送経路25に進出しており、ホッパー18に載置された用紙Pの先端に当接し、用紙束に対して最上位の用紙P1を下流側に進行させる層ずれを生じさせる先端当接部35を備えている。従って、用紙Pが束になって下流側に進行することを抑制し、或いは防止できる。即ち、より確実に分離ローラー32と給送ローラー19とで用紙Pの分離を行うことができる。
また本実施形態において、先端当接部35は、用紙戻しレバー34に一体的に設けられ、用紙戻しレバー34の回動動作によって用紙給送経路25に対して進退するので、先端当接部35を低コストに配設することができる。
但し、先端当接部35を用紙戻しレバー34と一体に設けず、用紙戻しレバー34から独立して設けても良い。
図11はその様な実施形態を示すものであり、符号36はホッパー18に載置された用紙Pの先端に当接し、用紙束に対して最上位の用紙P1を下流側に進行させる層ずれを生じさせる先端当接部である。この先端当接部36は、上述した先端当接部35とは異なり、用紙戻しレバー34に一体的に設けられていない。尚、本実施例では、先端当接部36は、一例として揺動軸34a(図6)に設けられている。即ち、用紙幅方向(X方向)において用紙戻しレバー34の配置位置とは異なる位置に、先端当接部36が設けられている。
また本実施形態において、先端当接部35は、図6〜図10に示す様に給送ローラー19側に向かって膨らむ円弧形状を成すので、先端当接部35を構造簡単にして低コストに形成できる。
但し、先端当接部35は円弧形状に限らず、用紙束に対して最上位の用紙P1を下流側に進行させる層ずれを生じさせる形状であれば良く、例えば図11において符号36で示すような平坦な斜面(ホッパー18に載置された用紙Pの積層方向に対して交差する斜面)であっても良い。
また本実施形態において、用紙戻しレバー34は、用紙給送方向と交差する方向である用紙幅方向において給送ローラー19の両側に設けられているので、先端当接部35による前記層ずれの効果を、より確実に得ることができる。
更に本実施形態において給送ローラー19は、用紙幅方向において用紙Pの中央領域に位置するので、先端当接部35がその様な中央領域に配置された給送ローラー19の両側に位置することで、先端当接部35による前記層ずれの効果を、更に確実に得ることができる。
尚、図6において線Qで示したように、ホッパー18に載置可能な最大枚数の用紙Pがホッパー18に載置された状態において、上位の用紙先端が、用紙給送経路25に進出している先端当接部35に当接する。従って退避状態にあるホッパー18と給送ローラー19との間の間隔を最大限、用紙セット領域として利用することができ、ホッパー18に載置可能な最大枚数を増やすことができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター、2 本体、3 上面カバー、4 排紙カバー、5 上面部、6 用紙セット部、7 操作パネル、8 液晶ディスプレイ、9 開閉カバー、10 媒体排出部、11、12 エッジガイド、13 開口部、15 記録ヘッド、16 キャリッジ、17 液体収納体、18 ホッパー、18a 摩擦部材、19 給送ローラー、20 搬送用ローラー、20a 搬送用駆動ローラー、20b 搬送用従動ローラー、21 プラテン、22 排出用ローラー、22a 排出用駆動ローラー、22b 従動ローラー、24 フレーム、24a 開口、24b 隆起状部、24c 先端支持面、24d 経路形成面、26 フレーム、30 媒体給送装置、31 回転軸、32 分離ローラー、33 ホルダー、34 用紙戻しレバー、34a 揺動軸、35、36 先端当接部、40 ローラーカバー、P 用紙

Claims (9)

  1. 媒体を載置する媒体載置部と、
    前記媒体載置部から媒体を送り出す給送ローラーと、
    前記給送ローラーとの間で前記媒体載置部から送り出された媒体が通過する給送経路を形成する経路形成面と、
    前記給送経路を開放する退避姿勢から、上流側に起き上がる待機姿勢をとる方向に回動することにより、次位以降の媒体先端を上流側へ戻す媒体戻し部と、
    前記給送経路に対して進退可能であり、少なくとも媒体が前記媒体載置部から送り出される際に前記給送経路に進出しており、前記媒体載置部に載置された媒体の先端に当接し、媒体の束に対して最上位の媒体を下流側に進行させる層ずれを生じさせる先端当接部と、
    を備えた媒体給送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体給送装置において、前記先端当接部は、前記媒体戻し部に一体的に設けられ、前記媒体戻し部の動作に伴い前記給送経路に対して進退する、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の媒体給送装置において、前記先端当接部は、前記給送ローラー側に向かって膨らむ円弧形状を成す、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の媒体給送装置において、前記先端当接部は、前記媒体載置部に載置された媒体の積層方向に対して交差する斜面で構成され、前記斜面により、媒体の束に対して最上位の媒体を下流側に進行させる層ずれを生じさせる、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の媒体給送装置において、前記経路形成面の上流側に、媒体の先端を前記給送経路に案内する案内面が形成され、
    前記案内面は、前記先端当接部の上流側に位置するとともに、前記給送経路の入口を狭める様に形成されている、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の媒体給送装置において、前記媒体戻し部は、媒体給送方向と交差する方向である媒体幅方向において前記給送ローラーの両側に設けられている、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  7. 請求項6に記載の媒体給送装置において、前記給送ローラーは、前記媒体幅方向において媒体の中央領域に位置する、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の媒体給送装置において、前記媒体載置部に載置可能な最大枚数の媒体が前記媒体載置部に載置された状態において、上位の媒体の先端が、前記給送経路に進出している前記先端当接部に当接する、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
  9. 媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段へ媒体を給送する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の媒体給送装置と、
    を備えた記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018203388A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 セイコーエプソン株式会社 記録装置

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