JP2017022648A - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データを記録媒体上に印刷する場合に、専用の測色機を用いることなく、記録媒体上に印刷される画像中の特定色が目標色に近づくように画像データの色補正を行う。
【解決手段】
色合わせ指定部31は、画像データにおいて色補正を行う対象となる対象色を指定する。画像読取部32は、対象色に対する色補正の目標となるターゲット色を有するターゲット画像を読み取る。仮想色値算出部34は、ターゲット色の仮想入力色値を算出する。画像出力部40は、算出された仮想入力色値および当該仮想入力色値の周辺色値を含むカラーパッチ画像を出力する。カラーパッチ抽出部36は、出力されたカラーパッチ画像から複数の色を抽出する。補正パラメータ生成部37は、指定された対象色が、ターゲット色に最も近い出力色となるように抽出された複数の色から補正パラメータを生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、探索の目標色を示す色見本を測色又は機器非依存の色値指定で目標色を取得し、目標色が色探索用測色データで構成される色空間の内部又は境界に含まれる場合は、色探索用測色データの組で構成される小色空間のうち目標色を含む組み合わせの小色空間を特定し、該小色空間に対応する入力値範囲を細分化して小色空間色探索用入力データを作成し、該N色のプリントデータに変換した後にチャートを印刷測色し、目標色に対応した入力データを得ることが開示されている。
特開2012−186832号公報
画像データの特定の色を目標となる目標色に合わせるように補正する場合、既に記録媒体上に印刷されている画像における目標色の部分を専用の測色機を用いて測色し、測色された色に基づいて画像データの特定の色を目標色に近づけるように色補正を行うことがある。このように、画像データの部分的な色合わせを行う場合には専用の測色機が要求される場合があった。
本発明の目的は、画像データを記録媒体上に印刷する場合に、専用の測色機を用いることなく、記録媒体上に印刷される画像中の特定色が目標色に近づくように画像データの色補正を行うことが可能な画像処理システム、画像形成装置およびプログラムを提供することである。
請求項1に係る本発明は、画像データにおいて色補正を行う対象となる対象色を指定する指定手段と、
前記対象色に対する色補正の目標となる目標色を有する目標画像を読み取る読取手段と、
標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合に前記目標色が得られるような仮想入力色値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された仮想入力色値および当該仮想入力色値の予め定められた範囲の周辺色値を含む色見本を記録媒体上に出力する出力手段と、
前記読取手段によって読み取られた前記記録媒体上の色見本から複数の色を抽出する抽出手段と、
前記指定手段により指定された対象色が、前記目標色に最も近い出力色となるように前記抽出手段により抽出された複数の色から前記画像データを補正するための補正データを生成する補正データ生成手段と、
を有する画像形成装置である。
請求項2に係る本発明は、前記算出手段が、前記対象色が標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合に得られるような仮想読取色値を算出し、当該仮想読取色値に基づいて前記読取手段により読み取られた目標画像から目標色を設定する請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に係る本発明は、前記補正データ生成手段が、前記対象色を補正する際に、前記対象色の周辺色を含めて補正するための補正データを生成する請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4に係る本発明は、前記算出手段が、前記読取手段により読み取られた目標画像において指定された領域に含まれる色を目標色として設定する請求項1から3いずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5に係る本発明は、前記指定手段が、前記画像データの描画情報に基づいて、対象色となる色を指定する請求項1から4いずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6に係る本発明は、前記指定手段により指定された対象色の履歴情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
前記指定手段は、前記記憶手段に記憶された対象色の履歴情報に基づいて対象色を指定する請求項1から4いずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項7に係る本発明は、前記記憶手段に記憶されている履歴情報に基づいて、対象色として指定された頻度が高い色を優先して提示する提示手段をさらに有する請求項6記載の画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記補正データ生成手段により生成された補正データに基づいて前記画像データを補正する補正手段を更に有し、
前記出力手段は、前記補正手段により補正された画像データを出力する請求項1から7いずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項9に係る本発明は、前記補正データ生成手段により生成された補正データを格納する格納手段を更に有し、
前記補正手段は、前記画像データにおいて予め定められた描画情報が含まれる場合に、前記格納手段に格納された補正データに基づいて前記画像データを補正する請求項8記載の画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、画像及び当該画像の種別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された種別情報が予め定められた種別情報であるときに、前記補正手段は、前記画像データを補正する請求項9記載の画像形成装置である。
請求項11に係る本発明は、前記読取手段による目標画像の読み取りの際における解像度を設定する設定手段をさらに有する請求項1から10いずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項12に係る本発明は、前記目標画像における目標色が予め定められた色範囲外である場合に、再現できない旨を通知する通知手段をさらに有する請求項1から11いずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項13に係る本発明は、前記出力手段が、前記色見本とともに予め定められた色である状態判断情報を記録媒体に出力し、
前記読取手段は、前記色見本とともに状態判断情報を前記記録媒体から読み取り、
前記通知手段は、前記色見本とともに読み取られた状態判断情報の色が、予め定められた閾値以下である場合に、再現できない旨を通知する請求項12記載の画像形成装置である。
請求項14に係る本発明は、画像データにおいて色補正を行う対象となる対象色を指定するステップと、
前記対象色に対する色補正の目標となる目標色を有する目標画像を読み取るステップと、
標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合に前記目標色が得られるような仮想入力色値を算出するステップと、
算出された仮想入力色値および当該仮想入力色値の予め定められた範囲の周辺色値を含む色見本を記録媒体上に出力するステップと、
読み取られた前記記録媒体上の色見本から複数の色を抽出するステップと、
指定された対象色が、前記目標色に最も近い出力色となるように抽出された複数の色から前記画像データを補正するための補正データを生成するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、画像データを記録媒体上に印刷する場合に、専用の測色機を用いることなく、記録媒体上に印刷される画像中の特定色が目標色に近づくように画像データの色補正を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、対象色に応じた目標色を設定することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、対象色および当該対象色の周辺色の階調の連続性を保つように画像データを補正することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、目標画像において目標色とする色を指定することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、画像データの描画情報に含まれる色を対象色として指定することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、過去に指定された対象色の履歴情報から対象色を指定することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、対象色として指定された頻度が高い色を優先して提示することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項8に係る本発明によれば、記録媒体上に印刷される画像中の特定色が目標色に近づくように補正された画像データを出力することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項9に係る本発明によれば、画像データの描画情報に応じて画像データを補正することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項10に係る本発明によれば、画像の種別が特定の場合に補正データによる補正を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項11に係る本発明によれば、目標画像から色を読み取るために必要な解像度を設定することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項12に係る本発明によれば、対象色が目標色近づくように画像データを補正することができない旨を把握することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項13に係る本発明によれば、対象色が目標色近づくように画像データを補正することができない旨を把握することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項14に係る本発明によれば、画像データを記録媒体上に印刷する場合に、専用の測色機を用いることなく、記録媒体上に印刷される画像中の特定色が目標色に近づくように画像データの色補正を行うことが可能なプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態における画像形成システムの一例を示す図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置3の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における電子画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態における色合わせ対象指定画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における目標画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における対象色の仮想読取色値を算出する方法の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態における目標色の仮想入力色値を算出する方法の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態におけるカラーパッチ画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるカラーパッチ画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における色合わせ補正確認画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における補正パラメータの生成方法の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置3の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態において種別情報を取得した場合に表示する画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態において生成された補正パラメータを適用して補正を行う対象の一例を示す図である。 本発明の一実施形態において補正を行う画像データの対象を指定する画面の一例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における画像形成システムの一例を示す図である。
図1に示されるように、本実施形態における画像形成システムは、端末装置1と、ターゲットプリンタ2と、画像形成装置3とから構成されている。また、端末装置1と、画像形成装置3とは、それぞれネットワーク4を介して互いに接続されている。
本実施形態におけるターゲットプリンタ2とは、例えば、画像の印刷を行う業者において利用されるような高価のプリンタである。これに対して、本実施形態における画像形成装置3は、オフィス等で利用されるいわゆる複合機であり、ターゲットプリンタとは異なる特性を有している。ターゲットプリンタ2によれば、コーポレートカラー等の特定色を含む画像を高品質に用紙上に出力することができる。しかし、本実施形態における画像形成装置3により同じ画像データを印刷したとしても、ターゲットプリンタ2により印刷された画像と同じような品質を確保することができず、特にコーポレートカラー等の特定色を忠実に再現することは難しい。そこで、本実施形態における画像形成装置3は、ターゲットプリンタ2により印刷された画像をターゲット画像(目標画像)とし、このターゲット画像中の特定色として、用紙(記録媒体)上に印刷する画像の特定色をターゲット画像に含まれるターゲット色(目標色)に近づけるような処理を行う。
次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置3のハードウェア構成を、図2を参照して説明する。本実施形態の画像形成装置3は、図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク回線40を介して端末装置10およびサーバ装置30との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)部14、タッチパネルや液晶ディスプレイにより構成されたユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ等の画像を読み取る画像読取部16、用紙等の記録媒体に対して画像を出力する画像出力部17を有する。そして、これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された印刷制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置3の動作を制御する。
図3は、上記の印刷制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置3の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置3は、図3に示されるように、画像処理装置30と、画像読取部32と、画像出力部40とから構成されている。また、画像処理装置30は、色合わせ指定部31と、記憶部33と、仮想色値算出部34と、カラーパッチ画像生成部35と、カラーパッチ抽出部36と、補正パラメータ生成部37と、色補正部38と、通知部39とから構成されている。
色合わせ指定部31は、端末装置1から送信された電子画像データにおいて色補正を行う対象となる対象色を指定する。本実施形態においては、電子画像データにおける特定の部分の色を、ターゲットプリンタ2により用紙上に出力されたターゲット画像(目標画像)に含まれる特定の色に近づくように電子画像データの色合わせ補正を行うための対象となる対象色として指定する。なお、本実施形態における対象色を指定する具体的な方法については後述する。
画像読取部32は、対象色に対する補正の目標となるターゲット色(目標色)を含むターゲット画像を読み取る。なお、本実施形態においては、ターゲットプリンタ2により予めターゲット画像を用紙に出力しておき、色合わせ指定部33において指定された対象色に対する色合わせ補正の目標となるターゲット色を有する。なお、本実施形態におけるターゲット色を設定する具体的な方法は後述する。また、画像読取部32は、後述するカラーパッチ画像を読み取る。
記憶部33は、画像読取部31により読み取られたターゲット画像データを記憶する。また、記憶部33は、後述する補正パラメータ生成部37により生成された補正パラメータを記憶(格納)する。
仮想色値算出部34は、標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合にターゲット色が得られるような仮想入力色値を算出する。なお、本実施形態における仮想入力色値を算出する具体的な方法については後述する。
カラーパッチ画像生成部35は、仮想色値算出部34により算出された仮想入力色値および当該仮想入力色値の予め定められた範囲の周辺色を含むカラーパッチ画像(色見本)データを生成する。また、本実施形態においては、画像出力部40により、カラーパッチ生成部35において生成されたカラーパッチ画像データを用紙(記録媒体)に出力する。なお、本実施形態におけるカラーパッチ画像の具体的な説明については後述する。
カラーパッチ抽出部36は、画像読取部32によって読み取られた用紙上のカラーパッチ画像から複数の色を抽出する。
補正パラメータ生成部37は、カラーパッチ抽出部36により抽出された複数の色に基づいて、色合わせ指定部31により指定された対象色が、ターゲット色に最も近い出力色となるようにカラーパッチ抽出部36により抽出された複数の色から電子画像データを補正するための補正パラメータを生成する。なお、補正パラメータの具体的な生成方法については後述する。
色補正部38は、補正パラメータ生成部37により生成された補正パラメータに基づいて、電子画像データに対する補正を行う。
通知部39は、目標画像におけるターゲット色が予め定められた色範囲外である場合に、再現できない旨を通知する。本実施形態においては、ターゲット画像におけるターゲット色が、画像形成装置3の再現可能色範囲外である場合に、ターゲット色を再現することができない旨を図示しない表示部を介して通知する。
画像出力部40は、色補正部38により補正された電子画像データを用紙に出力する。また、画像出力部40は、カラーパッチ画像生成部35により生成されたカラーパッチ画像データを用紙に出力する。
[対象色の指定]
次に、本実施形態における対象色を指定する方法の一例について図4および図5を参照して詳細に説明する。
まず、画像処理装置30は、端末装置1からネットワーク4を介して図4に示されるような電子画像データを取得する。また、ターゲットプリンタ2において、後述するターゲット画像を予め用紙に出力しておく。
そして、色合わせ指定部31は、取得された電子画像データを解析して、電子画像データに含まれるオブジェクト(描画情報)を抽出する。本実施形態においては、図4に示されるように、電子画像データには、3つのオブジェクト50〜52が含まれている。
次に、色合わせ指定部31は、抽出したオブジェクト50〜52を図示しない表示部を介して、図5に示されるような色合わせ対象指定画面を表示する。本実施形態においては、各オブジェクトがRGB(レッド、グリーン、ブルー)値で表現された色で構成されている。例えば、オブジェクト50は(255,0,0)、オブジェクト51は(0,255,0)、オブジェクト52は(0,0,255)の値をそれぞれ有する。本実施形態においては、色合わせ指定部31は、抽出した電子画像データのオブジェクト50〜52に基づいて、対象色となる色を指定する。
本実施形態においては、色合わせ指定部31は、色合わせ対象指定画面に表示されたオブジェクト50〜52のうち、コーポレートカラー等のように、特性が異なる出力装置で出力された場合であっても用紙に出力された際の品質を一定に保ちたい色のオブジェクトを選択する。具体的には、図示しない操作部におけるユーザの操作により、色合わせ指定部31は、表示部を介して表示されたオブジェクト50〜52のうち、色合わせ補正を行う対象となる色のオブジェクトを指定する。例えば、オブジェクト50の色を色合わせの対象色として指定する場合には、図5に示されるように、色合わせ対象画面においてオブジェクト50を選択して、OKボタンを押下することにより、色合わせ指定部31は、オブジェクト50の色を対象色として指定する。
なお、色合わせ対象指定画面において、色合わせ指定部31により過去に指定された対象色の履歴情報を記憶部33に記憶しておき、色合わせ対象指定画面を表示する場合に、色合わせ指定部31は、記憶部33に記憶されている履歴情報に基づいて、対象色として指定された頻度が高い色を優先して提示し(提示手段)、ユーザは提示された色を指定するようにしてもよい。
例えば、色合わせ指定部31は、対象色が指定されるごとに、対象色として指定された色および当該色が指定された頻度を対応付けて履歴情報として記憶部33に記憶させる。そして、画像形成装置3において、新たな電子画像データを受け付けた際に、色合わせ指定部31は、記憶部33に記憶された履歴情報を参照して、新たな電子画像データにおいて、過去に対象色として指定された色と一致する色が含まれている場合には、色合わせ対象指定画面において、過去に対象色として指定された色と一致する色のうち対象色として指定された頻度が高い色を優先して上位に表示する。
また、本実施形態においては、電子画像データを解析して、ユーザの操作によりオブジェクト50の色を色合わせの対象色として指定するものとして説明したが、抽出された電子画像データのオブジェクトにおいて予め定められたオブジェクトが存在する場合には、当該オブジェクトの色を対象色として指定するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、電子画像データを解析して、電子画像データに含まれるオブジェクトを抽出するものとして説明するが、電子画像データにおいて指定された領域に含まれる色を対象色として設定するようにしてもよい。例えば、ユーザが電子画像データの領域を直接指定して、指定された領域内に含まれる色を対象色として指定するようにしてもよい。
[ターゲット色の設定]
次に、本実施形態におけるターゲット色を設定する具体的な方法について図6および図7を参照して詳細に説明する。
まず、画像読取部32は、図6に示されるようなターゲットプリンタ2により予め用紙に出力されたターゲット画像を読み取る。
そして、仮想色値算出部34は、図7に示されるように、標準的な特性を有する仮想出力装置により対象色が出力された場合の色値である仮想出力色値を算出する。例えば、対象色の入力色値(sRGB値)を、標準的な特性を有する仮想出力装置により出力されたものと仮定して、標準的な特性に基づいてCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)値を算出する。なお、標準的な特性とは、生産された機器ごとにそれぞれ有する特性を平均したものである。例えば、本実施形態における標準的な特性を有する仮想出力装置とは、生産された出力装置ごとにそれぞれ有する出力特性の平均的な特性を有する仮想出力装置である。
次に、図7に示されるように、仮想色値算出部34は、仮想出力装置により出力された対象色の仮想出力色値を、標準的な特性を有する仮想読取装置により読み取った場合の色値である仮想読取色値を算出する。例えば、対象色の仮想出力色値(CMYK値)を、標準的な特性を有する仮想読取装置により読み取られたものとして仮定して、L*a*b値に変換した後に、標準的な特性に基づいて仮想読取色値(dRGB値)を算出する。
つまり、本実施形態における仮想色値算出部34は、対象色が標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合に得られるような仮想読取色値を算出する。
そして、仮想色値算出部34は、対象色の仮想読取色値に基づいて、読み取られたターゲット画像からターゲット色を設定する。本実施形態においては、ターゲット画像に含まれる色のうち、対象色の仮想読取色値に最も近い色をターゲット色として設定する。
例えば、指定された対象色のRGB値が(255,0,0)であり、仮想出力装置および仮想読取装置の標準的な特性に基づいて算出された仮想読取色値のRGB値が(180,45,60)である場合には、仮想色値算出部34は、画像読取部32により読み取られたターゲット画像に含まれる色のうち、仮想読取色値のRGB値(180,45,60)に最も近い色をターゲット色として設定する。本実施形態においては、画像読取部32により読み取られた図6に示されるようなターゲット画像において、太線で囲まれた領域60に含まれる色が仮想読取色値のRGB値(180,45,60)に最も近いため、対象色の色合わせの基準となるターゲット色として設定する。なお、本実施形態においては、領域60内の色のRGB値が(180,50,50)であるものとして説明する。
なお、本実施形態においては、ターゲット画像に含まれる色のうち、仮想読取色値に最も近い色をターゲット色として設定するものとして説明するが、ターゲット色を設定する場合に、読み取られたターゲット画像を図示しない表示部を介して表示し、このターゲット画像に含まれる色のうち、指定された領域内に含まれる色をターゲット色として設定するようにしてもよい。例えば、ユーザの操作により、ターゲット画像の領域60が指定された場合、色合わせ指定部31は、この指定された領域60内の色をターゲット色として設定するようにしてもよい。
[仮想入力色値の算出]
次に、本実施形態におけるターゲット色の仮想入力色値の算出方法について、図8を参照して詳細に説明する。
まず、仮想色値算出部34は、設定したターゲット色の色値(dRGB値)をL*a*b値に変換する。
次に、仮想色値算出部34は、仮想読取装置においてどのような色(CMYK値)が読み取られた場合に、ターゲット色が変換されたL*a*b値となるのかを算出する。本実施形態においては、仮想読取装置の標準的な特性に基づいて、ターゲット色が変換されたL*a*b値となるような仮想出力色値(CMYK値)を算出する。
そして、仮想色値算出部34は、仮想出力装置においてどのような入力画像の色値を出力した場合に、ターゲット色から算出された仮想出力色値(CMYK値)となるのかを算出する。本実施形態においては、仮想出力装置の標準的な特性に基づいて、ターゲット色から算出された仮想出力色値(CMYK値)となるような仮想入力色値(sRGB値)を算出する。
つまり、本実施形態における仮想色値算出部34は、標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合にターゲット色が得られるような仮想入力色値を算出する。
例えば、図8に示されるように、仮想色値算出部34は、まず、設定した目標色のRGB値(180,50,50)をL*a*b値に変換する。次に、仮想色値算出部34は、仮想読取装置によって読み取られた場合に、目標色が変換されたL*a*b値が得られる仮想出力色値(CMYK値)を算出する。そして、仮想色値算出部34は、仮想出力装置によって仮想出力色値(CMYK値)を出力するための仮想入力色値のRGB値(241,8,12)を算出する。
[カラーパッチ画像データの生成]
次に、本実施形態におけるカラーパッチ画像の具体例ついて、図9を参照して詳細に説明する。
本実施形態におけるカラーパッチ画像生成部35は、仮想色値算出部34により算出されたターゲット色の仮想入力色値を中心として、ターゲット色の仮想入力色値の予め定められた範囲内における周辺色を含むカラーパッチ画像(色見本)データを生成する。具体的には、図9に示されるように、仮想色値算出部34により算出されたターゲット色の仮想入力色値(241,8,12)を中心の基準色として、仮想入力色値の周辺の色値を含むカラーパッチ画像データを生成する。本実施形態においては、図9に示されるように、仮想入力色値の周辺の色値として、上下方向において基準色から明度を変更した色が配置され、左右方向において基準色から彩度および色相を変更した色が配置されたカラーパッチ画像データを生成する。
例えば、図9のカラーパッチ画像データの左右方向においては、左から順に20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%というように、左右方向において仮想入力色値から彩度が変更された色が配置される。
また、図9のカラーパッチ画像データの中心から右方向においては、仮想入力色値のRGB値のうち、例えば、Bの値を増加させることにより色相が変更された色が配置され、中心から左方向においては、仮想入力色値のRGB値のうち、Gの値を増加することにより色相が変更された色が配置されるというように、左右方向において仮想入力色値から色相が変更された色が配置される。
また、図9のカラーパッチ画像データの上下方向においては、上から順に100%、80%、60%、40%、20%というように、上下方向において仮想入力色値から明度が変更された色が配置される。
なお、本実施形態においては、図9に示されるように、カラーパッチ画像データにおける基準色(仮想入力色値)のRGB値が(241,8,12)、明度が60%、彩度が50%であるものとして説明する。
そして、記憶部33は、生成されたカラーパッチ画像データを記憶しておく。
[補正パラメータの生成]
次に、本実施形態における補正パラメータの具体的な生成方法について、図10および図11を参照して詳細に説明する。
まず、画像出力部40は、カラーパッチ画像生成部35により生成されたカラーパッチ画像データに基づいてカラーパッチ画像を用紙に出力する。この時、図10に示されるように、画像出力部40は、状態判断用画像(状態判断情報)70としてシアン100%、状態判断用画像71としてマゼンタ100%、状態判断用画像72としてイエロー100%の画像を出力する。なお、本実施形態においては、状態判断用画像70〜72として、シアン100%、マゼンタ100%、イエロー100%の画像を出力するものとして説明するが、状態判断用画像の色については適宜変更可能である。
次に、画像読取部32は、画像出力部40により用紙に出力されたカラーパッチ画像とともに状態判断用画像70〜72を読み取る。
そして、通知部39は、カラーパッチ画像とともに読み取られた状態判断用画像70〜72の色が、予め定められた閾値以下である場合に、再現できない旨を通知する。例えば、状態判断用画像70のシアン100%を読み取った際に得られたRGB値において、Gの値が220以下、Bの値が220以下である場合には、画像出力部40において標準状態よりもシアンの濃度が低く出力されることが考えられるため、通知部39は、シアンについて再現できない旨を図示しない表示部を介して通知する。同様に、状態判断用画像71、72についても、読み取られた色のRGB値が閾値以下である場合には、再現できない旨を通知する。
次に、カラーパッチ抽出部36は、画像読取部32により読み取られたカラーパッチ画像から複数の色を抽出する。なお、本実施形態におけるカラーパッチ画像は、画像出力部40の特性に基づいて出力され、画像読取部32の特性に基づいて読み取りが行われるため、これらの特性が標準的な特性ではない場合には、カラーパッチ画像生成部35により生成されたカラーパッチ画像データの色と、カラーパッチ抽出部36により抽出された色とが異なる可能性がある。
次に、補正パラメータ生成部37は、カラーパッチ抽出部36により抽出された色のうち、ターゲット色に最も近い色を特定する。本実施形態においては、補正パラメータ生成部37は、カラーパッチ抽出部36により抽出された色のうち、ターゲット色のRGB値(180,50,50)に最も近い色を特定する。なお、本実施形態においては、補正パラメータ生成部37は、カラーパッチ抽出部36により抽出された複数の色のうち、ターゲット色のRGB値との差分の合計値が最も小さい色をターゲット色に最も近い色として特定するものとして説明するが、このような方法に限定されるものではない。
なお、上述した通り、カラーパッチ画像における基準色は、標準的な特性を有する仮想出力装置および仮想読取装置に基づいて、ターゲット色から算出されたものであるため、画像出力部40および画像読取部32の特性が標準的なものであれば、カラーパッチ抽出部36により抽出された基準色のRGB値とターゲット色のRGB値が一致する。そのため、カラーパッチ抽出部36により抽出された基準色がターゲット色に最も近い色として特定される。しかし、画像出力部40および画像読取部32の特性が標準的なものではない場合には、基準色がターゲット色と一致しない可能性があるため、カラーパッチ抽出部36により抽出された複数の色のうち、ターゲット色に最も近い色を検索する。
本実施形態においては、画像出力部40および画像読取部32の機器の特性により、基準色のRGB値がターゲット色のRGB値と一致しない場合について説明する。
例えば、補正パラメータ生成部37は、図10に示されるようにカラーパッチ抽出部36により抽出された複数の色のうち、周辺色AのRGB値が(182,55,42)であり、ターゲット色に最も近い色であるため、基準色ではなく周辺色Aをターゲット色のRGB値(180,50,50)に最も近い色として特定する。
そして、補正パラメータ生成部37は、図11に示されるような色合わせ補正確認画面を図示しない表示部を介して表示して、OKボタンが押下された場合に補正パラメータを生成する。
本実施形態においては、補正パラメータ生成部37は、指定された対象色が、カラーパッチ抽出部36により抽出された色のうちターゲット色に最も近い色を出力する際に使用された色に近づくように電子画像データを補正するための補正パラメータを生成する。
例えば、補正パラメータ生成部37は、記憶部33に記憶されているカラーパッチ画像生成部35により生成されたカラーパッチ画像データを参照して、カラーパッチ画像を出力する際に使用されたカラーパッチ画像データにおいて周辺色Aと対応する色を特定する。本実施形態においては、図9に示されるように、カラーパッチ画像データにおいて周辺色Aと対応する色のRGB値(245,13,12)を特定する。
そして、補正パラメータ生成部37は、対象色のRGB値(255,0,0)がカラーパッチ抽出部36により抽出された複数の色のうちターゲット色に最も近い色を出力する際に使用された色に近づくよう電子画像データを補正するとともに、当該対象色の周辺色を補正するような補正パラメータを生成する。
具体的には、補正前において、対象色および対象色の周辺色が図11(A)に示されるような色空間に配置されている場合には、図11(B)に示されるように、対象色のRGB値(255,0,0)が、ターゲット色に最も近い周辺色Aに対応するカラーパッチ画像データの色のRGB値(245,13,12)に近づくとともに、対象色の補正にともなって対象色の周辺色が補正されるような補正パラメータを生成する。また、補正パラメータ生成部37は、生成した補正パラメータを記憶部33に記憶する。
本実施形態においては、カラーパッチ画像が画像出力部40の特性に基づいて用紙に出力されているため、カラーパッチ画像の入力色値であるカラーパッチ画像データの色に近づくように補正した電子画像データを、カラーパッチ画像と同様に画像出力部40によって用紙に出力した場合、カラーパッチ画像の色に近い色の画像が出力される。
なお、カラーパッチ抽出部36により抽出された基準色のRGB値とターゲット色のRGB値が一致する場合には、補正パラメータ生成部37は、対象色が基準色に対応するカラーパッチ画像データの色(ターゲット色の仮想入力色値)に近づくような補正パラメータを生成する。
そして、色補正部38は、補正パラメータ生成部37により生成された補正パラメータに基づいて電子画像データの色合わせ補正を行う。なお、色補正部38は、補正パラメータ生成部37により生成された補正パラメータに基づいて、電子画像データ全体を補正するようにしてもよいし、色合わせ対象画面において指定されたオブジェクト50の色のみ変更するような補正を行うようにしてもよい。
例えば、電子画像データにおいて会社のロゴ等、コーポレートカラーを含む特定の領域についてのみ色合わせ補正を行う場合には、色補正部38は、補正パラメータ生成部37により生成された補正パラメータに基づいて特定の領域の色合わせ補正を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態における画像形成装置3の処理の流れを図10のフローチャートを参照して説明する。
まず、画像形成装置3において、階調補正等の画質調整や、出力モード等を標準状態にするためのセットアップを行う(ステップS101)。
次に、色合わせ指定部31は、色合わせ補正の対象色を指定する(ステップS102)。
そして、画像読取部32は、色合わせ補正のターゲット色を有するターゲット画像を読み取る(ステップS103)。
そして、色合わせ指定部31は、読み取られたターゲット画像からターゲット色を設定する(ステップS104)。また、通知部39は、設定されたターゲット色が画像形成装置3の再現可能色範囲外である場合には、再現できない旨を通知する。
次に、仮想入力色値算出部34は、設定されたターゲット色の仮想入力色値を算出する(ステップS105)。
そして、カラーパッチ画像生成部35は、仮想入力色値および当該仮想入力色値の周辺色値を含むカラーパッチ画像データを生成し、画像出力40は、用紙にカラーパッチ画像を出力する(ステップS106)。
次に、画像読取部32は、出力されたカラーパッチ画像を読み取る(ステップS107)。
そして、カラーパッチ抽出部36は、読み取られたカラーパッチ画像から複数の色を抽出する(ステップS108)。
次に、補正パラメータ生成部37は、色合わせ指定部31により指定された対象色が、ターゲット色に最も近い出力色となるようにカラーパッチ抽出部36により抽出された複数の色から電子画像データを補正するための補正パラメータを生成し、色補正部38は、生成された補正パラメータに基づいて、電子画像データの色合わせ補正を行う(ステップS109)。
最後に、画像出力部40は、色補正部38により補正された電子画像データに基づいて用紙上に画像を出力する(ステップS110)。
なお、本実施形態においては、色補正部38は、色合わせ対象指定画面において指定されたオブジェクト50の色または電子画像データ全体を補正するものとして説明したが、生成された補正パラメータを適用して色補正を行うオブジェクトの種別を指定できるようにしてもよい。この場合、色補正部38は、電子画像データから画像及び当該画像の種別情報を取得し(取得手段)、取得された種別情報が予め定められた種別情報であるときに、電子画像データを補正するようにしてもよい。
例えば、色合わせ指定部31は、図示しない表示部を介して、図5の色合わせ対象指定画面においてオブジェクト50を指定した後に、さらに、図14に示されるように、対象色として指定する色のオブジェクトとして、「適用しない」、「対象オブジェクトのみ」、「文字や図形のみ」、「すべて」を選択する画面を表示する。なお、図14においては、指定されたオブジェクト50が「ロゴ」である場合について説明する。ここで、「適用しない」が選択された場合、色補正部38は、図15に示されるように、電子画像データに含まれるいずれのオブジェクトに対しても補正を行わない。
また、「対象オブジェクトのみ」が選択された場合、色補正部38は、図15に示されるように、色合わせ対象指定画面において指定されたオブジェクト50(ロゴ)のみに対して補正を行う。また、「文字や図形のみ」が選択された場合、色補正部38は、図15に示されるように、取得された種別情報において、「グラフィックス(塗りつぶし、その他)」および「テキスト」の種別情報を有するオブジェクトと、色合わせ対象指定画面において指定されたオブジェクト50(ロゴ)に対して補正を行う。なお、種別情報が「ロゴ」であるオブジェクトについては、ユーザが画面に表示されている「ロゴ」のオブジェクトを見た場合、「グラフィックス」のデータとして認識しやすいため、図15においては、「文字や図形のみ」が選択された場合においても、種別情報が「ロゴ」のオブジェクトに対して補正を行うようにしている。
さらに、「すべて」が選択された場合、色補正部38は、図15に示されるように、指定されたオブジェクト50だけでなく、電子画像データに含まれるすべてのオブジェクトに対して補正を行う。
さらに、本実施形態においては、端末装置1から受信した電子画像データのみに対して補正を行うものとして説明したが、色合わせ対象指定画面においてオブジェクト50が指定された後に、さらに、図16に示されるような補正を行う対象となる画像データを指定する画面を表示して、生成した補正パラメータを記憶しておき、画像形成装置3が画像データを受信した際に、記憶された補正パラメータを適用して画像データに対する補正を行うか否か及びどのような画像データに対して補正を行うのかを指定できるようにしてもよい。例えば、図16の画面において、「適用しない」が選択された場合、色補正部38は、今回の電子画像データに対しても補正を行わない。また、「このジョブのみ」が選択された場合、色補正部38は、上記の実施形態と同様に、端末装置1から受信した電子画像データのみに対して補正を行う。また、「このオブジェクトを含むジョブのみ」が選択された場合、色補正部38は、端末装置1から受信した電子画像データだけでなく、今後、画像形成装置3がオブジェクト50を含む画像データを受信した場合に、記憶された補正パラメータを用いて当該画像データに対して補正を行う。さらに、「すべて」が選択された場合、色補正部38は、今後、画像形成装置3が受信した画像データすべてにおいて、オブジェクト50と同一または予め定められた範囲内の色が含まれる場合には、記憶された補正パラメータを用いて当該画像データに対して補正を行う。
また、対象色を指定する場合に、色合わせ指定部31は、指定された色の予め定められた範囲内の色を対象色として指定するようにしてもよい。例えば、色合わせ指定部31は、RGB各色値±10の範囲を予め設定しておき、(255,0,0)の色が指定された場合、電子画像データにおいて、Rが245〜255、Gが0〜10、Bが0〜10の範囲内の色が含まれている場合には、当該色を対象色として指定するようにしてもよい。
また、画像読取部32により目標画像およびカラーパッチ画像を読み取る際の解像度を設定する設定手段を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、指定された対象色を、カラーパッチ抽出部36により抽出された色のうち目標色に最も近い色と対応するカラーパッチ画像データの色に近づけるような補正パラメータを生成するものとして説明したが、補正パラメータの生成方法はこれに限定されるものではない。例えば、目標色が図10に示されるようなカラーパッチ画像において周辺色Aと基準色の中間に位置する色である場合には、線形補間によりカラーパッチ画像データにおける周辺色Aに対応する色と基準色に対応する色との中間値を算出して、指定された対象色を、当該中間値に近づけるような補正パラメータを生成するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、対象色を指定するごとに、ターゲット色を設定して補正パラメータを生成するものとして説明したが、補正パラメータを記憶部33において格納しておき、画像形成装置3が新たに受け付けた電子画像データを解析した結果、予め定められたオブジェクトが含まれる場合に、色補正部38は、記憶部33に記憶されている補正パラメータに基づいて新たな電子画像データを補正するようにしてもよい。
1 端末装置
2 ターゲットプリンタ
3 画像形成装置
4 ネットワーク
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信IF
15 UI装置
16 画像読取部
17 画像出力部
18 制御バス
30 画像処理装置
31 色合わせ指定部
32 画像読取部
33 記憶部
34 仮想色値算出部
35 カラーパッチ画像生成部
36 カラーパッチ抽出部
37 補正パラメータ生成部
38 色補正部
39 通知部
40 画像出力部
50、51、52 オブジェクト
60 領域
70、71、72 状態判断用画像

Claims (14)

  1. 画像データにおいて色補正を行う対象となる対象色を指定する指定手段と、
    前記対象色に対する色補正の目標となる目標色を有する目標画像を読み取る読取手段と、
    標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合に前記目標色が得られるような仮想入力色値を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された仮想入力色値および当該仮想入力色値の予め定められた範囲の周辺色値を含む色見本を記録媒体上に出力する出力手段と、
    前記読取手段によって読み取られた前記記録媒体上の色見本から複数の色を抽出する抽出手段と、
    前記指定手段により指定された対象色が、前記目標色に最も近い出力色となるように前記抽出手段により抽出された複数の色から前記画像データを補正するための補正データを生成する補正データ生成手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記算出手段は、前記対象色が標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合に得られるような仮想読取色値を算出し、当該仮想読取色値に基づいて前記読取手段により読み取られた目標画像から目標色を設定する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記補正データ生成手段は、前記対象色を補正する際に、前記対象色の周辺色を含めて補正するための補正データを生成する請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記算出手段は、前記読取手段により読み取られた目標画像において指定された領域に含まれる色を目標色として設定する請求項1から3いずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記指定手段は、前記画像データの描画情報に基づいて、対象色となる色を指定する請求項1から4いずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記指定手段により指定された対象色の履歴情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記指定手段は、前記記憶手段に記憶された対象色の履歴情報に基づいて対象色を指定する請求項1から4いずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段に記憶されている履歴情報に基づいて、対象色として指定された頻度が高い色を優先して提示する提示手段をさらに有する請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記補正データ生成手段により生成された補正データに基づいて前記画像データを補正する補正手段を更に有し、
    前記出力手段は、前記補正手段により補正された画像データを出力する請求項1から7いずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記補正データ生成手段により生成された補正データを格納する格納手段を更に有し、
    前記補正手段は、前記画像データにおいて予め定められた描画情報が含まれる場合に、前記格納手段に格納された補正データに基づいて前記画像データを補正する請求項8記載の画像形成装置。
  10. 画像及び当該画像の種別情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された種別情報が予め定められた種別情報であるときに、前記補正手段は、前記画像データを補正する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記読取手段による目標画像の読み取りの際における解像度を設定する設定手段をさらに有する請求項1から10いずれか1項記載の画像形成装置。
  12. 前記目標画像における目標色が予め定められた色範囲外である場合に、再現できない旨を通知する通知手段をさらに有する請求項1から11いずれか1項記載の画像形成装置。
  13. 前記出力手段は、前記色見本とともに予め定められた色である状態判断情報を記録媒体に出力し、
    前記読取手段は、前記色見本とともに状態判断情報を前記記録媒体から読み取り、
    前記通知手段は、前記色見本とともに読み取られた状態判断情報の色が、予め定められた閾値以下である場合に、再現できない旨を通知する請求項12記載の画像形成装置。
  14. 画像データにおいて色補正を行う対象となる対象色を指定するステップと、
    前記対象色に対する色補正の目標となる目標色を有する目標画像を読み取るステップと、
    標準的な特性に基づいて出力され、標準的な特性に基づいて読み取られた場合に前記目標色が得られるような仮想入力色値を算出するステップと、
    算出された仮想入力色値および当該仮想入力色値の予め定められた範囲の周辺色値を含む色見本を記録媒体上に出力するステップと、
    読み取られた前記記録媒体上の色見本から複数の色を抽出するステップと、
    指定された対象色が、前記目標色に最も近い出力色となるように抽出された複数の色から前記画像データを補正するための補正データを生成するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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