JP2005176003A - 画像処理装置および画像処理方法、画像処理プログラム、記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易に使用する記録媒体において最適な色再現が行われるように色処理を行うことができる画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】 記録媒体補正部1は、使用する記録媒体の色再現特性に応じた補正処理を行う。また、標準色変換部2は、標準的な印刷条件の印刷物に色を合わせるための色変換処理を行う。使用する記録媒体によって色再現特性が異なるが、標準的な記録媒体における色再現特性と使用する記録媒体の色再現特性との差分を記録媒体補正部1で補正することによって、標準色変換部2では記録媒体によらず、色変換処理を行うことができる。標準色変換部2で行う色変換処理のための変換係数を求める処理は多大な処理量を要するが、この部分を固定できることによって、簡易に、使用する記録媒体に応じた補正処理を行うことが可能となり、良好な色再現を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディジタル複写機及びプリンタ等において記録媒体に画像を形成する際に、カラー画像信号に対して色処理を行う画像処理技術に関するものである。
異なる入出力デバイス間でのカラーマネージメント処理、すなわち、どの入力デバイス及び出力デバイスを用いてもほぼ同様の色が再現されるための処理を行う際に、それぞれのデバイスの色特性を記述したプロファイルを利用してカラーマッチング処理(色一致処理)を行う手法が知られている。このようなデバイスごとのプロファイルの規格としては、ICCで規格化されているプロファイルが標準的に使われており、一般的となっている。ICCプロファイルは、色校正、カラープルーフ等にも使用されており、従来の色校正では、色を合わせたい印刷機から校正用カラープリンタへの色変換処理にも用いられている。
一般に、色校正の際に与えられたカラー画像信号は出力対象とする印刷機に応じた色空間の信号であり、例えばCMYK色空間が用いられる。そのため、色校正を行う場合には、印刷機のプロファイルでCMYK色空間のカラー画像信号を、一旦、機器に依存しない色空間のカラー画像信号に変換し、その後、校正用カラープリンタのプロフファイルで当該カラープリンタに依存したCMYK色空間のカラー画像信号へと変換を行う。例えば特許文献1に記載されているように、各機器のプロファイルを用いるか、あるいは実際の測色値を用いるかを選択して色変換を行うことも考えられている。あるいは、特許文献2に記載されているように、標準の印刷プロファイルを用いるとともに、それぞれの出力対象となるプリンタ固有の階調特性について補正を行うように構成したものもある。
それぞれのデバイスごとに用意されているプロファイルの多くは、標準的な記録媒体を用いた場合に対応したものである。例えばプリンタのような出力デバイスを考えると、同じ記録材を用いても、画像を形成する記録媒体によって色再現特性が大きく異なってしまう。図10は、代表的な紙質におけるCMYK階調特性を示すグラフ、図11は、同じく色再現域を示すグラフである。図10には、それぞれの原色C、M、Y、K単色で階調表現を行ったときの階調特性を示しており、横軸が色材量(%)を、縦軸が紙白からの色差ΔEを示している。この図10を参照して分かるように、アート紙、コート紙などに比べて、上質紙を用いた場合には、中、高濃度域において所望の発色が得られていないことが分かる。また図11に示すように、再現可能な色範囲についても、アート紙に比べて上質紙は狭く、鮮やかな色が再現できていないことが分かる。
このように紙質によって階調特性や色再現域が異なるため、標準的な印刷条件のプロファイルを用いて色変換を行い、画像を形成しても、用いる記録媒体によって再現される色が異なってしまうという問題がある。
このような記録媒体ごとに異なる色再現特性を考慮して色変換処理を行うためには、使用する記録媒体の色再現特性を考慮したプロファイルを使用する必要がある。従って、標準的な記録媒体以外の記録媒体に印刷した場合でも、他の印刷物と色を合わせようとすると、新たにプロファイルを生成しなければ色変換を行うことができないという問題があった。プロファイルの生成には、プロファイル作成アプリケーションや高価な測定器が必要となるため、簡易に色を合わせることができないという問題もある。
特開2002−152542号 特開平11−187278号
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、使用する記録媒体において最適な色再現が行われるように色処理を簡易に行うことができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とするものである。また、そのような画像処理装置の機能または画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム、及び、そのような画像処理プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とするものである。
本発明は、カラー画像信号に対する色処理を行う画像処理装置及び画像処理方法において、使用する記録媒体の色再現特性に応じた補正処理を行う補正手段と、標準的な印刷条件の印刷物に色を合わせるための色変換処理を行う標準色変換手段を有することを特徴とするものである。このとき、補正手段によって入力されたカラー画像信号に対して補正処理を先に行い、その後、補正手段で補正されたカラー画像信号に対して標準色変換手段で色変換処理を行うように構成することができる。あるいは、標準色変換手段で入力されたカラー画像信号に対して色変換処理を先に行い、その後、標準色変換手段で色変換処理を行ったカラー画像信号に対して補正手段で補正処理を行うように構成することもできる。
補正手段で行う補正処理は、カラー画像信号の色成分毎に階調を補正することができ、例えばルックアップテーブルで構成することができる。
また補正手段で行う補正処理としては、使用する記録媒体の色再現特性と標準的な印刷条件との差分だけカラー画像信号を補正するように構成することができる。このときの差分の補正としては、色差または濃度差を補正するように構成することができる。
本発明によれば、入力されたカラー画像信号を出力するカラー画像信号に変換する際に、標準的なプロファイルを用いた色変換と、使用する記録媒体の色再現特性に応じた補正処理とに分けて行う。これによって、新たにプロファイル作成することなく、使用する記録媒体の色再現特性を考慮した色変換処理を行うことができる。従って、作業の効率化を図ることができ、プロファイル生成アプリケーションがない場合や高価な測色機を所有していない場合でも、簡易にそれぞれの記録媒体における色再現を一致させることができるという効果がある。
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は記録媒体補正部、2は標準色変換部である。本発明において入力されるカラー画像信号は、ある特定の装置において、特定の記録媒体を用いて印刷することを想定して作成されたものである。また、処理が施されて出力されるカラー画像信号は、実際に印刷出力する装置及び記録媒体において印刷するための画像信号である。
記録媒体補正部1は、使用する記録媒体の色再現特性に応じた補正処理を行う。ここで行う補正処理は、使用する記録媒体の色再現特性と標準的な印刷条件との色差あるいは濃度差などの差分だけ、カラー画像信号を補正するように構成することができる。この補正処理は、例えばカラー画像信号の色成分毎に補正するように構成することができる。
標準色変換部2は、標準的な印刷条件の印刷物に色を合わせるための色変換処理を行うものである。この標準色変換部2の構成は従来と同様である。例えば多次元ルックアップテーブルで構成されたり、ニューラルネットワークなどで構成するなど、種々の実現方法が開発されている。また、例えば一旦機器非依存の色空間に変換した後、再び記録装置に対応した色空間への変換を行うように構成してもよい。
なお、図1(A)に示すように記録媒体補正部1によって入力されたカラー画像信号に対して補正処理を先に行い、その後、補正されたカラー画像信号に対して標準色変換部2で色変換処理を行うように構成するほか、図1(B)に示すように、標準色変換部2で入力されたカラー画像信号に対して色変換処理を先に行い、その後、色変換処理後のカラー画像信号に対して記録媒体補正部1で補正処理を行うように構成することもできる。
図2は、記録媒体補正部1で用いる補正係数及び標準色変換部2で用いる変換係数の生成方法の一例の説明図である。上述のように、本発明において入力されるカラー画像信号は、ある特定の装置において、特定の記録媒体を用いて印刷することを想定して作成されたものである。このようなカラー画像信号に従って画像を形成するためには、想定されている装置及び記録媒体における色再現特性と、実際に画像形成する装置及び記録媒体における色再現特性を知る必要がある。
まず、想定されている装置及び記録媒体における色再現特性については、S11において、想定されている装置に入力したデータと、その想定されている装置及び記録媒体で入力データに従って画像形成した色の測色値との対を求める。そして、その対をもとに、想定されている装置及び記録媒体を用いたときの色変換特性をS12で求める。なお、想定されている装置のプロファイルが与えられている場合には、そのプロファイルを色変換特性として用いることもできる。
同様に、実際に画像を形成する装置及び記録媒体における色再現特性を求めるが、本発明では実際に画像を形成する装置の色再現特性と、実際に使用する記録媒体における色再現特性とに分けて求める。S13において、実際に使用する装置に入力したデータと、その入力データに従って標準の記録媒体に画像形成した色の測色値との対を求める。そして、その対をもとに、実際に使用する装置において標準の記録媒体を用いた場合の色変換特性をS14で求める。なお、実際に使用する装置のプロファイルが与えられている場合には、そのプロファイルを色変換特性として用いることもできる。
このようにしてS12で求めた想定されている装置及び記録媒体を用いたときの色変換特性と、S14で求めた実際に使用する装置において標準の記録媒体を用いた場合の色変換特性から、標準色変換部2で用いる変換係数をS15で求める。これにより記録媒体の違いを除く装置間の色変換特性の違いを補正するための変換係数が得られる。S15における処理は従来から行われている処理であり、例えば特許文献1などに記載されている技術などを適用することができる。
また、想定されている装置で使用が想定されている記録媒体の色再現特性と、実際に画像を形成する装置において使用する記録媒体の色再現特性との違いを吸収するための補正係数を求める。S12で求めた、想定されている装置及び記録媒体を用いたときの色変換特性から、想定されている記録媒体における各色成分毎の階調特性をS16で求める。また、実際に使用する記録媒体における各色成分毎の階調特性をS17で求める。そして、S16,S17で求めた階調特性から、記録媒体補正部1で用いる補正係数を色成分毎に決定する。この補正係数の決定は、それぞれの色成分毎に補正係数の突き当てなどによって容易に求めることができる。
このように、標準の記録媒体を用いた装置間の色再現特性を補正するための色変換係数と、実際に使用する記録媒体の色再現特性に合わせるための補正係数とを求めることができる。このように分けて求めておくことによって、色変換係数についてはそのまま固定して用い、使用する記録媒体に合わせて補正係数を変更すれば、その記録媒体の色再現特性に応じた色再現を実現することができる。従来は記録媒体が異なるたびにS11〜S15の処理を実行して色変換係数を求める必要があった。S11〜S15において色変換係数を求める処理は、処理量が膨大であり、時間のかかる処理であり、S16〜S18の処理は比較的簡単に求めることができる。従って従来のように使用する記録媒体に応じた色変換係数を求めることは、多大な処理量及び処理時間を必要としていた。本発明のように、使用する記録媒体に対応した補正係数を求めるのみで対応することによって、処理を簡素化し、短時間で補正係数を求めて、使用する記録媒体に応じた色処理を行い、色再現性を向上させることが可能となる。
図3は、記録媒体補正部1において用いる補正係数の生成方法の具体例の説明図である。図2におけるS16〜S18で行う補正係数の生成処理について、一例を図3に示している。この例では、カラー画像信号の色成分がCMYKのとき、CMYについては標準の記録媒体と使用する記録媒体の色再現特性の違いとして色差を用い、Kについては濃度差を用いる例を示してる。
まずCMYについては、図2のS12で求めた、想定されている装置及び記録媒体を用いたときの色変換特性のモデルを用いて、標準の記録媒体におけるCMY値と、測色値に対応するLab値をS21で算出する。そして、CMY値とLab値との対から、標準の記録媒体におけるCMYの色差階調特性をS22で求める。実際に使用する記録媒体については、使用する装置でCMYを与えて画像を形成し、S23で測色する。これによってCMY値とLab値の対を求め、その対から、実際に使用する記録媒体におけるCMYの色差階調特性をS24で求める。そして、S22で求めた標準の記録媒体におけるCMYの色差階調特性と、S24で求めた実際に使用する記録媒体におけるCMYの色差階調特性との差分を求めることによって、CMYについて補正すべき色差をS25で求める。
Kについてもほぼ同様であり、図2のS12で求めた、想定されている装置及び記録媒体を用いたときの色変換特性のモデルを用いて、標準の記録媒体におけるK値と、測色値に対応するKの濃度をS26で算出する。そして、K値と得られた濃度との対から、標準の記録媒体におけるKの濃度特性をS27で求める。実際に使用する記録媒体については、使用する装置でK値を与えて画像を形成し、S28で測色する。これによってK値と測色した濃度値の対を求め、その対から、実際に使用する記録媒体におけるKの濃度特性をS29で求める。そして、S27で求めた標準の記録媒体におけるKの濃度特性と、S29で求めた実際に使用する記録媒体におけるKの濃度特性との差分を求めることによって、Kについて補正すべき濃度差をS30で求める。
S25において求めたCMYについての補正すべき色差と、S30において求めたKについての補正すべき濃度差によって、S31において補正係数を設定すればよい。なお、使用する記録媒体としていくつか想定される場合には、それらの記録媒体について、補正係数を予め算出して保存しておき、使用する記録媒体に応じて補正係数を選択するように構成してもよい。
なお、図3で説明した例では、CMYについては色差を、Kについては濃度差を用いたが、これに限られるものではなく、CMYについても濃度差を用いるなど、変形が可能である。
図4は、生成された補正係数の一例を示すグラフ、図5は、記録媒体補正部1による補正処理結果の一例を示すグラフである。図中の横軸は入力される各色成分を示し、縦軸は補正後の各色成分を示している。図3に示したような処理によって、各色成分について生成した補正係数について、その一例をグラフ化すると図4に示すようになる。もちろん、このグラフは、ある一つの記録媒体を使用する場合について示したものであり、他の記録媒体を使用する場合には、その記録媒体に応じた補正係数が得られることになる。
上述の図11でも示したように、記録媒体によって色再現域が異なっている。図4に示すような補正係数をそれぞれの記録媒体について生成し、適用することによって、それぞれの記録媒体の色再現特性に応じた補正処理を行うことができる。図5に示した例では、図11において色再現域の広いアート紙を標準の記録媒体として用いるカラー画像信号に対して標準色変換部2による色変換処理のみを行った場合(○で示す)と、色再現域の狭い上質紙を実際に用いることとして記録媒体補正部1による補正処理と標準色変換部2による色変換処理とを行った結果(●で示す)を示している。
図5を参照して分かるように、それぞれの記録媒体の色再現域に応じた色に補正されていることが分かる。記録媒体補正部1で補正処理を行わなかった場合には、上質紙では高彩度の色が再現されないため、色のつぶれや色ズレなど、色再現不良が発生する可能性がある。しかし、記録媒体補正部1で上質紙に最適な色再現がなされるように補正処理を行うことによって、色再現域内で良好な色再現を行うことができる。
なお、上述の説明においては想定されている装置において用いる記録媒体を標準の記録媒体であるものとしたが、想定されている記録媒体についても種々のものが利用される可能性がある。図10にも示したように、記録媒体によっては、それぞれの色成分の色再現特性が異なるものがあるので、ある程度、記録媒体を分類することができる。色再現特性の類似している記録媒体については、まとめて代表的な色再現特性を想定しても問題はない。例えば3種類程度に分類することができる。
図6は、入力されるカラー画像信号を作成したときに想定されている記録媒体を判定する方法の一例の説明図である。まずS41において、記録媒体を分類するための所定値を用意する。所定値としては、K=100%とKを含む複数のデータ、及び、飽和色(CまたはMまたはY=100%)とCMYからなる複数のデータを用意する。S42において、これらの所定値を入力カラー画像信号のプロファイルを用いて変換し、例えばS43ではCMYK網%の値を算出する。S44において、S43で算出したCMYK網%の値を閾値と比較することによって、想定されている記録媒体を分類することができる。
あるいは、S42でプロファイルを用いて変換した結果からS45で明度、彩度を算出し、その明度、彩度を閾値とS46で比較することによって、想定されている記録媒体を分類することができる。もちろん、S43,S44におけるCMYK網%を用いた判定と、S45,S46における明度及び彩度を用いた判定とを併用してもよい。
このような判定を、S41で用意した所定値毎に行い、それぞれの判定結果を総合して記録媒体を分類することができる。このとき、例えばK=100%と飽和色の判定結果を優先し、それらの判定結果が同じ分類結果を示さないとき、他の色を用いた判定結果を用いるように構成するなど、使用する色に優先順位や重み付けを行って分類を行ってもよい。
このようにして記録媒体の分類を行ったら、分類された記録媒体の色再現特性を上述の標準の記録媒体の色再現特性として用い、補正係数を求めて記録媒体補正部1で補正処理を行えばよい。
最後に、図1に示した本発明の実施の一形態を実現する構成について示す。図7は、本発明の実施の一形態を実現する具体例を示すブロック図である。図中、51は1次元ルックアップテーブル(1DLUT)、52は4次元ルックアップテーブル(4DLUT)である。記録媒体補正部1としては、それぞれの色成分毎に設けられた1次元ルックアップテーブル51で構成することができる。上述のように色成分毎に算出した補正係数に基づいて、1次元ルックアップテーブル51のパラメータを設定することによって実現することができる。それぞれが1次元のテーブルであるから、パラメータの取得及び設定は非常に簡単である。
また標準色変換部2としては、4入力4出力の4次元ルックアップテーブルで構成し、高精度な色変換を実現することができる。この4次元ルックアップテーブル52を構成するには、1次元ルックアップテーブル51に比べて多くの演算が必要であり、従来は使用する記録媒体ごとに4次元ルックアップテーブル52の構築が必要であった。しかし本発明では、一旦求めてしまえば使用する記録媒体によらずに利用できるため、演算量を軽減し、利便性を向上させることができる。
図8は、本発明の実施の一形態を実現する別の具体例を示すブロック図である。図中、53は3次元ルックアップテーブル(3DLUT)、54は1次元ルックアップテーブル(1DLUT)である。この具体例では、図7に示した標準色変換部2に対応する4次元ルックアップテーブルを、CMYの変換を行う3次元ルックアップテーブル53と、Kの変換を行う1次元ルックアップテーブル54に分離した構成を示している。このように構成した場合、4次元ルックアップテーブル52を用いる場合に比べてテーブルのサイズを小さくすることができ、少ないメモリ量で実現することができる。また、Kについて1次元ルックアップテーブル54を用いることによって、K成分を保存した変換が可能になる。
なお、各ルックアップテーブルは、補間機能を搭載したルックアップテーブルを用いるとよい。もちろん、ルックアップテーブル以外の構成、例えばマトリクスや近似式による演算、ニューラルネットワークなど、様々な周知の技術を適用することもできる。
また、図7,図8に示した例では図1(A)に示す構成に対応する具体例を示したが、同様にして図1(B)に示す構成にも対応することができる。
さらに、上述の説明では、記録媒体の違いによる色再現特性の違いを補正するものとして説明したが、さらに、例えばインクやトナーなどの記録材料の違いなど、様々な要因で発生する色再現特性の違いを補正するように、記録媒体補正部1で行う補正処理を構築してもよい。
図9は、本発明の画像処理装置の機能及び画像処理方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、61はプログラム、62はコンピュータ、71は光磁気ディスク、72は光ディスク、73は磁気ディスク、74はメモリ、81は光磁気ディスク装置、82は光ディスク装置、83は磁気ディスク装置である。
上述の画像処理装置及び画像処理方法で説明した各機能について、その一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム61によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム61およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク71,光ディスク72(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク73,メモリ74(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム61を格納しておき、例えばコンピュータ62の光磁気ディスク装置81,光ディスク装置82,磁気ディスク装置83,あるいは図示しないメモリスロットにこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム61を読み出し、本発明の画像処理装置及び画像処理方法を実行することができる。あるいは、あらかじめ記憶媒体をコンピュータ62に装着しておき、例えばネットワークなどを介してプログラム61をコンピュータ62に転送し、記憶媒体にプログラム61を格納して実行させてもよい。
もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、他のソフトウェアの一部として組み込むことも可能である。
本発明の実施の一形態を示すブロック図である。 記録媒体補正部1で用いる補正係数及び標準色変換部2で用いる変換係数の生成方法の一例の説明図である。 記録媒体補正部1において用いる補正係数の生成方法の具体例の説明図である。 生成された補正係数の一例を示すグラフである。 記録媒体補正部1による補正処理結果の一例を示すグラフである。 入力されるカラー画像信号を作成したときに想定されている記録媒体を判定する方法の一例の説明図である。 本発明の実施の一形態を実現する具体例を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態を実現する別の具体例を示すブロック図である。 本発明の測色システム及び測色方法の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。 代表的な紙質におけるCMYK階調特性を示すグラフである。 代表的な紙質における色再現域を示すグラフである。
符号の説明
1…記録媒体補正部、2…標準色変換部、51…1次元ルックアップテーブル(1DLUT)、52…4次元ルックアップテーブル(4DLUT)、53…3次元ルックアップテーブル(3DLUT)、54…1次元ルックアップテーブル(1DLUT)、61はプログラム、62はコンピュータ、71は光磁気ディスク、72は光ディスク、73は磁気ディスク、74はメモリ、81は光磁気ディスク装置、82は光ディスク装置、83は磁気ディスク装置。

Claims (14)

  1. カラー画像信号に対する色処理を行う画像処理装置において、使用する記録媒体の色再現特性に応じた補正処理を行う補正手段と、標準的な印刷条件の印刷物に色を合わせるための色変換処理を行う標準色変換手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、入力されたカラー画像信号に対して補正処理を行い、前記標準色変換手段は、前記補正手段で補正されたカラー画像信号に対して色変換処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記標準色変換手段は、入力されたカラー画像信号に対して色変換処理を行い、前記補正手段は、前記標準色変換手段で色変換処理を行ったカラー画像信号に対して補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正手段は、カラー画像信号の色成分毎に階調を補正することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正手段は、ルックアップテーブルで構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記補正手段は、使用する記録媒体の色再現特性と標準的な印刷条件との差分だけカラー画像信号を補正することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、前記差分の補正として色差または濃度差を補正することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. カラー画像信号に対する色処理を行う画像処理方法において、入力されたカラー画像信号に対して使用する記録媒体の色再現特性に応じた補正処理を補正手段で行い、前記補正手段で補正されたカラー画像信号に対して標準的な印刷条件の印刷物に色を合わせるための色変換処理を標準色変換手段で行うことを特徴とする画像処理方法。
  9. カラー画像信号に対する色処理を行う画像処理方法において、入力されたカラー画像信号に対して標準的な印刷条件の印刷物に色を合わせるための色変換処理を標準色変換手段で行い、前記標準色変換手段で色変換処理を行ったカラー画像信号に対して使用する記録媒体の色再現特性に応じた補正処理を補正手段で行うことを特徴とする画像処理方法。
  10. 前記補正処理は、カラー画像信号の色成分毎に階調を補正することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記補正処理は、使用する記録媒体の色再現特性と標準的な印刷条件との差分だけカラー画像信号を補正することを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  12. 前記補正処理は、前記差分の補正として色差または濃度差を補正することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. カラー画像信号に対する色処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムにおいて、請求項8ないし請求項12のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  14. カラー画像信号に対する色処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを格納したコンピュータが読取可能な記憶媒体において、請求項8ないし請求項12のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
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