JP2017022287A - 有機ラジカル化合物の薄膜 - Google Patents

有機ラジカル化合物の薄膜 Download PDF

Info

Publication number
JP2017022287A
JP2017022287A JP2015139966A JP2015139966A JP2017022287A JP 2017022287 A JP2017022287 A JP 2017022287A JP 2015139966 A JP2015139966 A JP 2015139966A JP 2015139966 A JP2015139966 A JP 2015139966A JP 2017022287 A JP2017022287 A JP 2017022287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
organic radical
radical compound
substrate
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015139966A
Other languages
English (en)
Inventor
辻 良太郎
Ryotaro Tsuji
良太郎 辻
貴裕 宮田
Takahiro Miyata
貴裕 宮田
伊藤 宏
Hiroshi Ito
宏 伊藤
靖 森田
Yasushi Morita
靖 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Nagoya Denki Educational Foundation
Original Assignee
Kaneka Corp
Nagoya Denki Educational Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp, Nagoya Denki Educational Foundation filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2015139966A priority Critical patent/JP2017022287A/ja
Publication of JP2017022287A publication Critical patent/JP2017022287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】有機ラジカル化合物のπ平面が基板に平行となる配向で積層されている有機ラジカル化合物の薄膜を製造し、これにより基板に対して垂直方向に大きなキャリア移動度を有する有機ラジカル化合物薄膜の半導体素子を提供する。【解決手段】真空蒸着法を用いて、基板上にTOT(Trioxotriangulene)誘導体を堆積してなる薄膜であり、該TOT誘導体のπ平面が基板に平行となる配向で堆積されている。【選択図】図2B

Description

本発明は、基板上に堆積された有機化合物の薄膜、およびその応用に関するものである。
有機化合物の薄膜は有機薄膜太陽電池、有機発光ダイオード(OLED)、有機薄膜トランジスタなど多くの有機薄膜系半導体素子に利用されている。例えば有機薄膜太陽電池においては、p型半導体としてポリ(3−ヘキシルチオフェン)、n型半導体としてフラーレンの薄膜が用いられる。
しかしこれらは閉殻分子であり、開殻分子を有する化合物、すなわち有機ラジカル化合物の薄膜については従来、報告例が少なかった。
有機ラジカル化合物の薄膜を有する半導体素子として、特許文献1に、フェナレニル骨格を有するトリオキソトリアンギュレン(TOT;Trioxotriangulene)誘導体を半導体材料として含有するTOT薄膜を利用した有機半導体素子が記載されている。特許文献1によれば、有機半導体素子として、有機薄膜太陽電池、OLED、有機電界効果トランジスタ(FET)が挙げられている。前記TOT薄膜は、これら有機半導体素子の内部で、光吸収層、発光層、キャリア輸送層などとして利用されている。
国際公開第2010/061595号パンフレット 特開2010-184918号公報
J. Caro et. al.,"The First Oriented Thin Films Based on a Nitronyl Nitroxide Radical"Advanced Materials, 10-8, pp.608-610 (1998) Yasushi Morita, et. al.,"Organic tailored batteries materials using stable open-shell molecules with degenerate frontier orbitals", Nature Materials 10, 947-951 (2011)
このような有機ラジカル化合物の薄膜を有する半導体素子においてキャリアは、基板に対して垂直方向に移動することが要請される。
TOT誘導体の場合、特許文献1の図2にも示されているように、TOT誘導体のπ平面どうしが垂直方向にスタックされた構造となり、キャリアの移動方向は、基本的にはπ平面に垂直となる。
したがって、π平面が基板に対して水平に配向され、π平面が基板面に垂直な方向にスタックされる構造が実現できれば、好都合となる。
ところが特許文献1には、TOT誘導体を含有する有機薄膜層におけるTOT誘導体の結晶の構造については前述したように記載があるものの、基板の材質が記載されていない。また、TOT誘導体の製膜は実際には塗布プロセスにより実施されるため、基板上でTOTの配向を揃えることが難しく、その点で改善の余地がある。
他方、基板に対して有機ラジカル化合物を配向させた薄膜としては、非特許文献1に記載のニトロキシルラジカルが知られている。非特許文献1では、NaCl結晶基板上にニトロキシルラジカルを真空蒸着法により製膜し、ニトロキシルラジカルのc軸が基板に対して垂直となる配向を確認している。しかし非特許文献1のニトロキシルラジカルはπ電子系の広がりが小さいため、基板に対して垂直な方向のキャリア移動度は小さいという問題があった。また製膜速度が139nm/秒と比較的大きいため、薄膜中に欠陥が生じやすいという問題があった。
非特許文献1と同様の構造を有する、アミノ置換アリール基を有するニトロキシルラジカルの真空蒸着法による薄膜について特許文献2に記載されている。しかし特許文献2ではニトロキシルラジカルの配向については制御がなされていない。またニトロキシルラジカルは電子スピン局在型ラジカルであるため分子間のπ−π相互作用を十分活用できないという問題があった。
本発明の目的は、フェナレニル骨格を有する有機ラジカル化合物のπ平面が基板に平行となる配向で積層されている有機ラジカル化合物の薄膜を実現し、これにより基板に対して垂直方向に大きなキャリア移動度を有する有機ラジカル化合物の薄膜を提供することである。
本発明の有機ラジカル化合物の薄膜は、基板上に下記式(1)で示されるフェナレニル骨格を有する有機ラジカル化合物が堆積してなる薄膜であり、該有機ラジカル化合物のπ平面が基板面に対して平行となる配向で積層されていることを特徴とする。
(式中、Xは水素、ハロゲンまたは1価の有機基から選ばれ、互いに同一でも異なっていても良い)
前記基板の材料は、ガラス、金属、金属酸化物、セラミックス、プラスチック、ゴムまたはカーボンから選ばれるいずれか1つであってもよい。
前記基板において、有機ラジカル化合物が堆積している側の表面は、銀、縮合芳香環化合物、またはカーボンから選ばれるいずれか1つであってもよい。
前記堆積された薄膜の厚さは、10nm〜10μmの範囲であることが好ましい。
前記式(1)におけるXが水素またはハロゲンであることが好ましい。
前記ハロゲンの例として臭素(Br)が挙げられる。
X線回折(XRD)分析のOut−of−Plane測定における2θ=25〜30°の範囲にあるπスタックに起因する回折面由来のシグナルの強度が、2θ=8〜12°の範囲にある並列カラム構造に起因する回折面由来のシグナルの強度の5倍以上であることが好ましい。
また、X線回折(XRD)分析のIn−Plane測定における2θ=8〜12°の範囲にある並列カラム構造に起因する回折面由来のシグナルの強度が、2θ=25〜30°の範囲にあるπスタックに起因する回折面由来のシグナルの強度の5倍以上であることが好ましい。
前記有機ラジカル化合物の薄膜を、有機薄膜半導体素子の、光を取り扱う半導体層として利用することができる。
この場合、有機薄膜半導体素子は、例えば太陽電池または発光ダイオードである。
本発明の有機ラジカル化合物の薄膜の製造方法は、基板上に前記式(1)で示されるフェナレニル骨格を有する有機ラジカル化合物が堆積してなる薄膜を製造する方法であって、前記基板上に真空蒸着法により前記有機ラジカル化合物を堆積させる工程を含むものである。
前記堆積させる工程において、蒸着源温度100℃〜400℃の抵抗加熱式真空蒸着法で実施することが好ましい。
前記真空蒸着法による製膜の際の、製膜速度が0.001nm/秒〜10nm/秒であることが好ましい。
本発明の有機ラジカル化合物の薄膜は、基板に対して垂直な方向のキャリア移動に優れるため、有機半導体素子、特に有機薄膜太陽電池、OLEDなどへの応用に有利となる。
本発明の実施例1に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による表面像を示す写真である。 実施例1に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による断面像を示す写真である。 実施例2に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による表面像を示す写真である。 実施例2に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による断面像を示す写真である。 実施例3に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による表面像を示す写真である。 実施例3に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による断面像を示す写真である。 実施例4に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による表面像を示す写真である。 実施例4に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による断面像を示す写真である。 実施例4のHTOT薄膜のOut−of−Plane測定によるX線回折(XRD)分析結果を示すグラフである。 実施例4のHTOT薄膜のIn−Plane測定によるX線回折(XRD)分析結果を示すグラフである。 実施例5に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による断面像を示す写真である。 実施例6に係るHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)による断面像を示す写真である。
本発明の実施形態について以下に説明する。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されている。
<有機ラジカル化合物の薄膜>
本発明の実施形態に係る有機ラジカル化合物の薄膜は、基板上に下記式(1)で示されるフェナレニル骨格を有する有機ラジカル化合物が堆積してなる有機ラジカル化合物の薄膜であり、該有機ラジカル化合物のπ平面が基板に平行となる配向で積層されている。
(式中、Xは水素、ハロゲン、または1価の有機基であり、互いに同一でも異なっていても良い)
前記式(1)において、Xが1価の有機基である場合、例えばアルキル基、アリール基、アラルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アミノ基、ヒドロキシル基、アシル基、ニトロ基、シアノ基などがあげられる。Xの分子量が小さいほうが真空蒸着法による薄膜形成が容易であるので、この観点から、Xとしては水素またはハロゲンが好ましく、分子量の最も小さな水素が最も好ましい。
<基板>
前記式(1)の有機ラジカル化合物が堆積される基板の例としては、例えばガラス、金属、金属酸化物、セラミックス、プラスチック、ゴム、カーボンをあげることができる。有機薄膜太陽電池やOLEDとしてデバイス化する場合に有用である点で、ガラス、金属、金属酸化物、セラミックス、プラスチックの基板が好ましい。
金属としてはコストや導電性の点で金、銀、銅、鉄、ステンレス、アルミニウム、モリブデンが好ましい。金属酸化物としては導電性や透明性の点でインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムタングステン酸化物(IWO)、アルミニウムタングステン酸化物(AZO)、酸化スズ、酸化亜鉛、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)が好ましい。
セラミックスとしてはデバイスとして有用である点で、カルコパイライト、アルミナ、チタニア、シリカ、ペロブスカイト、ゼオライト、モンモリロナイト、ケステライトが好ましい。プラスチックとしては加工性の点でポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリアミドが好ましい。
ゴムとしてはコストや入手性の点でブチルゴム、天然ゴム、フッ素ゴム、熱可塑性エラストマーが好ましい。カーボンとしてはグラファイトシート、グラフェンフィルムが好ましい。
基板の形状は、前記式(1)の有機ラジカル化合物が堆積される形状であれば特に限定されず、平板状、曲板状、球状、柱状、棒状、フィルム状などを用いることができる。
また基板は単一材料からなるものに限らず、複数の材料を組み合わせたものを用いてもよい。例えばガラス、金属、金属酸化物、プラスチックなどの表面に金属、金属酸化物、ポリマー、縮合芳香環化合物、カーボンなどの薄膜を形成させた複合基板を用いることができる。これらの薄膜は前記式(1)の有機ラジカル化合物が堆積している側の表面に形成されていることが好ましい。
このような複合基板としては、インジウムスズ酸化物(ITO)付ガラス、モリブデン(Mo)付ガラス、ITO付フィルム、熱酸化膜付シリコンウェハ、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリスチレンスルホン酸(PEDOT:PSS)を塗布したガラス、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)を塗布したフィルム、ペンタセンを蒸着したITO付ガラス、ペリレンを蒸着したITO付フィルム、銀を蒸着したガラス、銀を蒸着したフィルム、グラフェン付ガラス、グラフェン付フィルム、グラファイトシート付ガラス、グラファイトシート付フィルムが挙げられる。
前記基板または複合基板のうち、有機ラジカル化合物が基板に対してπ平面が水平となる配向で堆積しやすい点で、有機ラジカル化合物が堆積する側の表面の材料が銀、縮合芳香環化合物、またはカーボンであることが好ましい。具体的には、銀、ペンタセン、ペリレン、ルブレン、パリレン、グラフェン、酸化グラフェン、酸化グラフェン還元体、グラファイトシートがより好ましい。
<製膜方法>
本発明の実施形態に係る有機ラジカル化合物の薄膜を製造する方法としては、有機ラジカル化合物が自己組織化的に容易に配向して堆積される点で、基板上に真空蒸着法により製膜する方法が好ましい。
真空蒸着法の条件としては抵抗加熱式、電子銃照射式など特に限定されないが、使用する有機ラジカル化合物の分解が抑制できる点で抵抗加熱式が好ましく、得られる有機ラジカル化合物の薄膜の品質が良好で短時間に製膜できる点で以下の範囲がそれぞれより好ましい。
蒸着源と基板との距離: 10mm〜300mm
蒸着源温度: 100℃〜400℃
基板温度: 0℃〜100℃
真空度: 1×10−2Pa〜1×10−6Pa
製膜速度(膜厚): 0.001nm/秒〜10nm/秒
なお、製膜速度については0.01nm/秒〜10nm/秒の範囲が特に好ましい。
本発明の実施形態に係る有機ラジカル化合物の薄膜の膜厚は、製膜条件によって任意に設定可能であるが、光電変換素子や発光素子などの半導体素子として効率が高い点で、10nm〜10μmの範囲が好ましく、50nm〜5μmの範囲がより好ましい。
<堆積された薄膜の測定方法>
本発明の実施形態に係る有機ラジカル化合物の薄膜において、有機ラジカル化合物はそのπ平面が基板面に対して平行となる配向で積層される。これは電子顕微鏡観察やX線回折(XRD)分析によって確認することが可能である。
前記式(1)の有機ラジカル化合物は結晶中、π平面同士がスタックしたカラム構造を取ることが知られており、カラム内のπ平面間の距離は3.3Å前後、カラム間の距離は9.2Å前後にある。XRD分析において結晶中のこれらの距離に応じた回折はそれぞれ2θ=25〜30°、および8〜12°の領域に観測される。すなわち2θ=25〜30°のシグナルはπ−πスタックに起因する回折面の存在を示し、2θ=8〜12°のシグナルは並列するカラム構造に起因する回折面の存在を示している。
基板に対してπ平面のスタックが垂直方向に並ぶような配向の場合、すなわち基板に対してface−on配向の場合、通常のOut−of−Plane測定においてπスタック面が回折面となるため2θ=25〜30°の範囲にあるシグナルが大きくなり、一方並列するカラム構造に起因する2θ=8〜12°の範囲にあるシグナルは小さくなる。
本発明の実施形態に係る有機ラジカル化合物の薄膜では有機ラジカル化合物のπ平面が基板に平行となる配向で積層されているため、2θ=25〜30°の範囲にあるシグナルの強度が2θ=8〜12°の範囲にあるシグナルの強度の5倍以上となることが好ましい。一方In−Plane測定ではこの状況が逆となり、2θ=8〜12°の範囲にあるシグナルの強度が2θ=25〜30°の範囲にあるシグナルの強度の5倍以上となることが好ましい。
この強度差が大きいほど有機ラジカル化合物の配向具合も大きいと言える。よって、XRD分析のOut−of−Plane測定において2θ=25〜30°の範囲にあるシグナルの強度が、2θ=8〜12°の範囲にあるシグナルの強度の10倍以上となる有機ラジカル化合物の薄膜がより好ましく、同様にIn−Plane測定において2θ=8〜12°の範囲にあるシグナルの強度が2θ=25〜30°の範囲にあるシグナルの強度の10倍以上となる有機ラジカル化合物の薄膜がより好ましい。
臭素置換TOT(X=Br;BrTOT)と無置換TOT(X=H;HTOT)とを合成した。臭素置換TOT(BrTOT)は非特許文献2に記載の方法によって合成した。無置換TOT(HTOT)は2−ヨードトルエンを出発原料として用い、BrTOTと同様に合成した。
走査型電子顕微鏡(SEM)、具体的には日本電子製JSM−7600Fを用いて形状を観察した。リガク製Smartlab多目的X線回折装置を用いてX線回折(XRD)分析を行った。線源は、Cu Kα線にて実施した。
<実施例1;HTOTの真空蒸着−銀基板>
ガラスに銀を100nmの膜厚で真空蒸着させたものを基板として用い、その上にHTOTの真空蒸着を実施した。
TOT(1.3mg)を直径10mmのアルミナるつぼに入れて真空蒸着機内にセットし、その90mm上方に前記銀を蒸着した基板を、銀面がるつぼ側になるように水平にセットした。真空蒸着機内を2.4×10−4Paに減圧し、抵抗加熱により、るつぼを8℃/分の速度で270℃まで昇温し、その後30分間かけて徐々に280℃まで昇温することにより、前記前記銀面の上に厚さ80nmのHTOT薄膜を得た。製膜速度は0.02nm/秒であった。得られたHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像を図1A、図1Bに示す(図1A:表面、図1B:断面)。図1B の断面像より、柱状のHTOT結晶が立った状態で並んでいることがわかる。
<実施例2;HTOTの真空蒸着−銀基板>
基板としてガラス板に銀を100nmの膜厚で真空蒸着させたものを用い、HTOTの真空蒸着を行った。
TOT(1.2mg)を直径10mmのアルミナるつぼに入れて真空蒸着機内にセットし、30mm上方に前記銀を蒸着した基板を、銀面がるつぼ側になるように水平にセットした。真空蒸着機内を1.4×10−4Paに減圧し、るつぼを3℃/分の速度で175℃まで昇温し、さらに175℃で75分間ホールドすることにより、厚さ500nmのHTOT薄膜を得た。製膜速度は0.08nm/秒である。得られたHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像を図2A、図2Bに示す(図2A:表面、図2B:断面)。図2Bの断面像より、柱状のHTOT結晶が立った状態で並んでいることがわかる。
<実施例3;HTOTの真空蒸着−グラファイト基板>
厚さ25μmのグラファイトシートをポリイミドテープでガラス板に貼り付けて基板とし、HTOTの真空蒸着を実施した。HTOT(1.0mg)を直径10mmのアルミナるつぼに入れて真空蒸着機内にセットし、30mm上方に前記グラファイトシート基板をグラファイト面がるつぼ側を向くように水平にセットした。真空蒸着機内を1.6×10−4Paに減圧し、るつぼを3℃/分の速度で220℃まで昇温し、さらに220℃で30分間ホールドすることにより、厚さ400nmのHTOT薄膜を得た。製膜速度は0.22nm/秒である。得られたHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像を図3A、図3Bに示す(図3A:表面、図3B:断面)。図3B の断面像より、柱状のHTOT結晶が立った状態で並んでいることがわかる。
<実施例4;HTOTの真空蒸着−グラファイト基板>
厚さ25μmのグラファイトシートを両面テープでガラス板に貼り付けて基板とし、HTOTの真空蒸着を実施した。HTOT(2.0mg)を直径10mmのアルミナるつぼに入れて真空蒸着機内にセットし、30mm上方に前記グラファイトシート基板をグラファイト面がるつぼ側を向くように水平にセットした。真空蒸着機内を2.6×10−4Paに減圧し、るつぼを3℃/分の速度で220℃まで昇温し、さらに80分間かけて徐々に250℃まで昇温することにより、厚さ800nmのHTOT薄膜を得た。製膜速度は0.13nm/秒である。得られたHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)像を図4A、図4Bに示す(図4A:表面、図4B:断面)。図4Bの断面像より、柱状のHTOT結晶が立った状態で並んでいることがわかる。
この実施例4のHTOT薄膜のXRD分析を実施した。結果を図5A、図5Bに示す。図5AはOut−of−Plane測定、図5BはIn−Plane測定を示す。
図5AのOut−of−Plane測定においてTOTのπ平面の積層に由来する2θ=27.2°のシグナル強度が非常に大きく、9.5°付近のシグナルがほとんど見られない。なお、2θ=26.6°の大きなピークは基板のグラファイトシート(0001)面に由来する。図5BのIn−Plane測定においては、TOTのカラム間に由来する2θ=9.8°、17.0°、19.5°、26.0°が観測される一方で、2θ=27.2°のシグナル強度は極めて小さい。これらよりTOTのπ平面が基板に対して水平な配向をとっていることがわかる。
<実施例5;HTOTの真空蒸着−酸化シリコン基板>
熱酸化膜が付着したシリコン基板にHTOTの真空蒸着を行った。HTOT(1.0mg)を直径10mmのアルミナるつぼに入れて真空蒸着機内にセットし、30mm上方に基板を熱酸化膜面がるつぼを向くように水平にセットした。真空蒸着機内を5×10−5Paに減圧し、るつぼを3℃/分の速度で220℃まで昇温し、さらに220℃で1時間ホールドさせて長さ約2μmの柱状微結晶の集合体としてのHTOT薄膜を得た。製膜速度は0.05nm/秒である。得られたHTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)断面像を図6に示す。柱状微結晶が基板に対して立った状態で堆積していることがわかる。
<実施例6;BrTOTの真空蒸着−酸化シリコン基板 >
熱酸化膜が付着したシリコン基板に、BrTOTの真空蒸着を実施した。BrTOT(1.0mg)を直径10mmのアルミナるつぼに入れて真空蒸着機内にセットし、30mm上方に基板を熱酸化膜面がるつぼを向くように水平にセットした。真空蒸着機内を5×10−4Paに減圧し、るつぼを2℃/分の速度で昇温し、るつぼ内のTOTが消失したところで加熱を停止した。長さ約700nmの針状微結晶の集合体としてのBrTOT薄膜を得た。製膜速度は0.48nm/秒である。得られたBrTOT薄膜の走査型電子顕微鏡(SEM)断面像を図7に示す。針状微結晶が基板に対して垂直に近い配向で並んでいることがわかる。

Claims (15)

  1. 基板上に下記式(1)で示されるフェナレニル骨格を有する有機ラジカル化合物が堆積してなる薄膜であって、該有機ラジカル化合物のπ平面が基板に平行となる配向で堆積されている、有機ラジカル化合物の薄膜。

    (式中、Xは水素、ハロゲンまたは1価の有機基から選ばれ、互いに同一でも異なっていても良い)
  2. 前記基板の材料がガラス、金属、金属酸化物、セラミックス、プラスチック、ゴムまたはカーボンから選ばれるいずれか1つである、請求項1に記載の有機ラジカル化合物の薄膜。
  3. 前記基板において、有機ラジカル化合物が堆積している側の表面が銀、縮合芳香環化合物、またはカーボンから選ばれるいずれか1つである、請求項1または請求項2に記載の有機ラジカル化合物の薄膜。
  4. 前記堆積された薄膜の厚さが10nm〜10μmの範囲である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜。
  5. 前記式(1)におけるXが水素またはハロゲンである、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜。
  6. 前記ハロゲンが臭素(Br)である、請求項5に記載の有機ラジカル化合物の薄膜。
  7. X線回折(XRD)分析のOut−of−Plane測定における2θ=25〜30°の範囲にあるπスタックに起因する回折面由来のシグナルの強度が、2θ=8〜12°の範囲にある並列カラム構造に起因する回折面由来のシグナルの強度の5倍以上である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜。
  8. X線回折(XRD)分析のIn−Plane測定における2θ=8〜12°の範囲にある並列カラム構造に起因する回折面由来のシグナルの強度が、2θ=25〜30°の範囲にあるπスタックに起因する回折面由来のシグナルの強度の5倍以上である、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜を、光を取り扱う半導体層として利用する、有機薄膜半導体素子。
  10. 前記光を取り扱う半導体層を含む有機薄膜半導体素子が、太陽電池または発光ダイオードである、請求項9に記載の有機半導体素子。
  11. 基板上に下記式(1)で示されるフェナレニル骨格を有する有機ラジカル化合物が堆積してなる薄膜を製造する方法であって、

    (式中、Xは水素、ハロゲン、1価の有機基であり、互いに同一でも異なっていても良い)
    前記基板上に真空蒸着法により前記有機ラジカル化合物を堆積させる工程を含む、有機ラジカル化合物の薄膜の製造方法。
  12. 前記式(1)におけるXが水素またはハロゲンである、請求項11に記載の有機ラジカル化合物の薄膜の製造方法。
  13. 前記有機ラジカル化合物を堆積させる基板の表面の材質が銀、縮合芳香環化合物、またはカーボンである、請求項11または請求項12のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜の製造方法。
  14. 蒸着源温度100℃〜400℃の抵抗加熱式真空蒸着法で実施する、請求項11〜請求項13のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜の製造方法。
  15. 前記真空蒸着法による製膜の際の、製膜速度が0.001nm/秒〜10nm/秒である、請求項11〜請求項14のいずれか1項に記載の有機ラジカル化合物の薄膜の製造方法。
JP2015139966A 2015-07-13 2015-07-13 有機ラジカル化合物の薄膜 Pending JP2017022287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015139966A JP2017022287A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 有機ラジカル化合物の薄膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015139966A JP2017022287A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 有機ラジカル化合物の薄膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017022287A true JP2017022287A (ja) 2017-01-26

Family

ID=57888318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015139966A Pending JP2017022287A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 有機ラジカル化合物の薄膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017022287A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019019106A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 学校法人 名古屋電気学園 トリオキソトリアンギュレン系中性ラジカル化合物の錯体
JP2019067625A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 トヨタ自動車株式会社 二次電池

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007149740A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 有機半導体装置及びその製造方法並びに表示装置
JP2007158140A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機トランジスタ
JP2009081237A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Dainippon Printing Co Ltd 発光素子及び発光表示装置
WO2010061595A1 (ja) * 2008-11-27 2010-06-03 株式会社カネカ 有機半導体素子
JP2013045971A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Sony Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法、ならびに電子機器
JP2013093523A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Univ Of Tokyo 光電変換素子の製造方法および光電変換素子
JP2013172020A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Osaka Univ 有機半導体を用いた赤外線センサ
JP2014136700A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素化合物および該含フッ素化合物を用いた有機薄膜トランジスタ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007149740A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 有機半導体装置及びその製造方法並びに表示装置
JP2007158140A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機トランジスタ
JP2009081237A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Dainippon Printing Co Ltd 発光素子及び発光表示装置
WO2010061595A1 (ja) * 2008-11-27 2010-06-03 株式会社カネカ 有機半導体素子
JP2013045971A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Sony Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法、ならびに電子機器
JP2013093523A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Univ Of Tokyo 光電変換素子の製造方法および光電変換素子
JP2013172020A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Osaka Univ 有機半導体を用いた赤外線センサ
JP2014136700A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Asahi Glass Co Ltd 含フッ素化合物および該含フッ素化合物を用いた有機薄膜トランジスタ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
村田剛志 ほか, 第107回有機合成シンポジウム講演要旨集, JPN6017033889, 30 May 2015 (2015-05-30), pages 89 - 92, ISSN: 0004181790 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019019106A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 学校法人 名古屋電気学園 トリオキソトリアンギュレン系中性ラジカル化合物の錯体
JP2019067625A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 トヨタ自動車株式会社 二次電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. Emerging self‐emissive technologies for flexible displays
Sun et al. Oriented covalent organic framework film on graphene for robust ambipolar vertical organic field-effect transistor
Zhao et al. Recent developments of truly stretchable thin film electronic and optoelectronic devices
Chen et al. Efficient flexible inorganic perovskite light-emitting diodes fabricated with CsPbBr3 emitters prepared via low-temperature in situ dynamic thermal crystallization
KR101660413B1 (ko) 그라펜 및 유기공액분자의 적층 구조체 및 그의 제조방법
Zhang et al. Organic single-crystalline p− n junction nanoribbons
JP6131949B2 (ja) 金属酸化物含有半導体層の製造方法及び電子デバイス
Wang et al. Air-induced high-quality CH3NH3PbI3 thin film for efficient planar heterojunction perovskite solar cells
Huang et al. High mobility indium oxide electron transport layer for an efficient charge extraction and optimized nanomorphology in organic photovoltaics
KR101144034B1 (ko) 이온빔 처리된 플렉시블 유기박막 태양전지의 제조방법, 및 이에 의해 제조되는 태양전지
Seo et al. Enhanced electrical properties of PEDOT: PSS films using solvent treatment and its application to ITO-free organic light-emitting diodes
JP2019080064A (ja) 有機またはハイブリッド電子デバイスおよびその製造方法
JP5862189B2 (ja) 有機光電変換素子およびこれを用いた太陽電池
JP2016113538A (ja) 金属酸化物含有層形成用組成物、電子デバイス、及び電子デバイスの製造方法
JP2017022287A (ja) 有機ラジカル化合物の薄膜
KR101732943B1 (ko) 이차원 전이금속 디칼코겐 화합물을 발광층으로 하는 발광소자와 그 제조방법
Park et al. Anomalous ambipolar transport of organic semiconducting crystals via control of molecular packing structures
Mohsennia et al. Low driving voltage in polymer light-emitting diodes with CdS nanoparticles as an electron transport layer
Kim et al. Controlled polymer crystal/two-dimensional material heterostructures for high-performance photoelectronic applications
JP2015046596A (ja) 電子デバイス、及び電子デバイスの製造方法
JP6167734B2 (ja) 電界発光素子、光電変換素子、太陽電池、及び電子デバイス
JP2015128155A (ja) 金属酸化物含有層を有する電子デバイス
JP2016003302A (ja) 組成物、電子デバイス及び電子デバイスの製造方法
Dasi et al. Improved hole injection/extraction using PEDOT: PSS interlayer coated onto high temperature annealed ITO electrode for efficient device performances
Ren et al. Correlation between location of defects in electrodeposited ZnO and performance for the corresponding hybrid solar cells

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20171122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180724

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191224