JP2017020465A - ブローバイガス還流制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、ブレーキ負圧生成用のバキュームポンプを使用してブローバイガス還流を行う装置における、バキュームポンプのモータの発熱を抑制し、モータの耐久性悪化を抑制するブローバイガス還流制御装置を提供することである。【解決手段】本発明のブローバイガス還流制御装置は、内燃機関Eのクランクケース1D内のブローバイガスをサージタンク4に還流するためのブローバイガス還流制御装置であって、ブレーキブースタ22の負圧源をなすと共に、ブローバイガスのサージタンク4への還流にも利用可能な電動バキュームポンプ20と、電動バキュームポンプ20のモータ温度を検出するポンプ温度センサ33とを備え、ポンプ温度センサ33によりモータ温度が許容温度T1以上であることを検出した場合に、電動バキュームポンプ20の出力をモータ温度が許容温度T1未満となるような所定出力に低減することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、ブローバイガス還流制御装置に関し、特に、ブローバイガス還流に併用されるブレーキ負圧を生成するバキュームポンプの出力を制御する内燃機関のブローバイガス還流制御装置に関する。
エンジンの圧縮行程中に、ピストンとシリンダの隙間から漏れた未燃焼ガス(以下、ブローバイガスという。)を機関の吸気系へ還流するブローバイガス還流装置が知られている。例えば、PCVバルブを設け、インテークマニホールドの負圧を利用して、積極的に、ブローバイガスを吸気系に還流するPCVシステムが知られている。
また、引用文献1には、内燃機関のブローバイガス還流において、ブレーキブースタに負圧を供給するバキュームポンプを併用し、ブローバイガスを吸気系に還流する発明が開示されている。
特開昭62−279220号公報
しかしながら、もともと、ブレーキ負圧生成用の電動バキュームポンプは、間欠運転で使用され、比較的短時間の運転を予定して設計されている。このため、ブレーキ負圧生成用の電動バキュームポンプを、クランクケース内換気を行うブローバイガス還流と併用する場合、車両の運転状況によっては、高出力でのクランクケース内換気を長時間実施する場合が生じうる。電動バキュームポンプを駆動する直流モータ等のモータの温度は、駆動中の固定損(例えば機械損および鉄損)及び負荷損(例えば巻線の銅損及びブラシの接触抵抗損)に伴う発熱により上昇する。従って、電動バキュームポンプを高出力で長時間連続運転すると、発熱によりモータに故障が発生する虞があるという問題がある。
このため、本発明は、上記事情に鑑みて創案され、その目的は、ブレーキ負圧生成用のバキュームポンプを使用してブローバイガス還流を行う装置における、バキュームポンプのモータの発熱を抑制し、モータの耐久性悪化を抑制するブローバイガス還流制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るブローバイガス還流制御装置は、内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを吸気通路に還流するためのブローバイガス還流制御装置であって、ブレーキブースタの負圧源をなすと共に、前記ブローバイガスの前記吸気通路への還流にも利用可能な電動バキュームポンプと、前記電動バキュームポンプのモータ温度を取得するモータ温度取得部とを備え、前記モータ温度取得部により取得した前記モータ温度が許容温度以上である場合に、前記モータ温度が前記所定温度未満となるように、前記電動バキュームポンプの出力を所定出力に低減するように制御すべく構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ブレーキ負圧生成用のバキュームポンプを使用してブローバイガス還流を行う装置における、バキュームポンプのモータの発熱を抑制し、モータの耐久性悪化を抑制するブローバイガス還流制御装置を提供することができる。
本発明に係るブローバイガス還流制御装置の構成を示す概略図である。 吸気管圧力とクランクケース内換気流量の関係を示す図である。 駆動電圧別のモータ作動時間とモータ温度の関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るブローバイガス還流制御装置の処理を示すフローチャートである。 モータ作動時間とモータ電流の関係を示す図である。 モータ温度とモータ電流の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るブローバイガス還流制御装置の処理を示すフローチャートである。 モータ作動時間とモータ温度及び電動バキュームポンプの作動状態との関係を示す図である。 本発明に係るブローバイガス還流制御装置の一例の処理を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るブローバイガス還流制御装置の構成を示す。本発明のブローバイガス還流制御装置は、ブレーキブースタを備えた車両に搭載された内燃機関(エンジン)Eに適用される。内燃機関Eはエンジン本体1を備え、エンジン本体1は周知のようにヘッドカバー1A、シリンダヘッド1B、シリンダブロック1C、クランクケース1D及びオイルパン1Eを含んで構成される。そしてエンジン本体1の内部にはピストン、コンロッド及びクランクシャフト等が備えられ、同時に、シリンダヘッド1B及びシリンダブロック1Cには、これらを貫通する連通孔1Fが形成されている。この連通孔1Fによって、ヘッドカバー1A及びクランクケース1Dの内部が連通されている。図1に示す内燃機関Eは、過給機としてのターボチャージャ2を備えた多気筒ガソリンエンジンである。なお内燃機関Eの気筒数、シリンダ配置形式(直列、V型、水平対向等)等は特に限定されない。また、ここでは、内燃機関Eとして、過給機としてのターボチャージャ2を備えた多気筒ガソリンエンジンを示して説明するが、これは、本発明の必須の構成要件ではなく、過給機としてのターボチャージャ2を備えない構成としても、ディーゼルエンジンでもよい。
各気筒の吸気ポートは気筒毎の枝管3を介して吸気集合室であるサージタンク4に接続されている。サージタンク4の上流側には吸気管5が接続されている。吸気管5には、上流側から順に、エアクリーナ6、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ7、ターボチャージャ2のコンプレッサ2C、インタークーラ2IC、及び電子制御式スロットルバルブ9が設けられている。吸気ポート、枝管3、サージタンク4及び吸気管5により吸気通路Sが形成される。なお図示はしないが、吸気ポート内には燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)及び燃焼室には、点火プラグが気筒毎に設けられている。
一方、各気筒の排気ポートは不図示の排気マニフォールドを介して共通の排気管に接続される。これら排気ポート、排気マニフォールド及び排気管により排気通路が形成される。排気通路にはターボチャージャ2のタービン2Tが設置され、タービン2Tの下流側には三元触媒が設けられる。排気通路には、図示は省略するが、タービン2Tをバイパスするバイパス通路と、バイパス通路を開閉するための電子制御式ウェイストゲートバルブとが設けられる。ウェイストゲートバルブはスロットルバルブ9と同様のバタフライ弁とされ、その開度を無段階で変更可能である。また、ウェイストゲートバルブは、圧力制御式でも構わない。
エンジン本体1のクランクケース1Dにはオイルセパレータ12が設けられている。オイルセパレータ12は、クランクケース1D内に連通されると共に、クランクケース1D内のブローバイガスを導入して、これに含まれるオイルを分離する。
オイルセパレータ12とサージタンク4又はその下流の枝管3とは第1ブローバイガス通路13により互いに連通され、第1ブローバイガス通路13にはPCVバルブ14が設けられる。第1ブローバイガス通路13とPCVバルブ14はPCV装置を構成する。PCVバルブ14の開弁時、クランクケース1D内のブローバイガスはオイルセパレータ12、第1ブローバイガス通路13という経路を順に通じてサージタンク4に還流される。
また、ヘッドカバー1A内とコンプレッサ2C(及びエアフローメータ7)の上流側の吸気通路Sとは新気導入通路16により互いに連通される。なお、オイルセパレータ12は後述するように第2ブローバイガス通路28を介してブースタ通路26に連通されている。
他方、車両には、ドライバによるブレーキペダルの操作をアシストするためのブレーキブースタ20が設けられている。ブレーキブースタ20は、ブレーキ作動時、その負圧室に供給されて保持された負圧を利用してブレーキペダル操作力を倍力する。
また、ブレーキブースタ20の負圧室と電動バキュームポンプ24の吸込口24inとは、第1の配管通路としてのブースタ通路26により互いに連通されている。ブースタ通路26には、ブレーキブースタ20側から電動バキュームポンプ24側に向かう順流方向の空気の流れのみを許容し、逆流方向の空気の流れを禁止する第1逆止弁CV1が設けられている。第1逆止弁CV1により負圧室からの負圧抜けが防止される。また、オイルセパレータ12とブースタ通路26とは、第1逆止弁CV1と電動バキュームポンプ24の吸込口24inとの間の合流部X1で合流する第2の配管通路としての第2ブローバイガス通路28により互いに連通されている。第2ブローバイガス通路28には、電磁開閉弁からなる制御弁30が設けられている。
制御弁30は、オイルセパレータ12から第2ブローバイガス通路28及びブースタ通路26を介して電動バキュームポンプ24に至るブローバイガスの流れを禁止する第1位置(閉位置)と、その流れを許容する第2位置(開位置)とを取り得る。
さらに、ブレーキブースタ20と第1逆止弁CV1との間の分岐部X2でブースタ通路26から分岐され、途中に第2逆止弁CV2が配置されている第3の配管通路32が設けられている。そして、電動バキュームポンプ24の排気口24outに連通された第4の配管通路34が設けられている。この第4の配管通路34は、ターボチャージャ2のコンプレッサ2Cの上流で新気導入通路16の入口より下流の吸気通路Sに連通する第5の配管通路(第3ブローバイガス通路)35、及び第6の配管通路36に合流部X3で合流されている。本実施の形態では、電動バキュームポンプ24から下流方向への流れのみを許容する流れ方向制限手段として、吸気通路Sから電動バキュームポンプ24側へのガスの流れを禁止する第3逆止弁CV3が第5の配管通路35に設けられ、電動バキュームポンプ24から下流方向への流れのみを許容する第4逆止弁CV4が後述する第6の配管通路36に設けられている。
なお、図1に示す構成では、第3の配管通路32及び第6の配管通路36が合流部X4で合流され、第7の配管通路38によってサージタンク4に連通されている。しかし、第3の配管通路32及び第6の配管通路36は途中で合流することなく、それぞれ、直接にサージタンク4に連通されてもよい。なお、繰り返すが、上述の第3の配管通路32及び第6の配管通路36には、それぞれ、サージタンク4から電動バキュームポンプ24への逆流方向の空気の流れを禁止する第2逆止弁CV2及び第4逆止弁CV4が設けられている。
なお、第3の配管通路32及び第7の配管通路38は、吸気圧がブレーキブースタ20のプレーキ負圧よりも低いときに、サージタンク4などからブレーキブースタ20の負圧室に負圧を供給するためのものである。吸気圧がプレーキ負圧よりも低いときは、第2逆止弁CV2を介してブレーキブースタ20の負圧室に負圧が供給される。そして、第4逆止弁CV4が設けられている第6の配管通路36と第7の配管通路38は、電動バキュームポンプ24の駆動負荷を軽減すべく、電動バキュームポンプ24の排気口24outから第4の配管通路34に吐出されるガスを負圧状態のサージタンク4に戻すためのものである。
さらに、本発明に係るブローバイガス還流制御装置には、制御部もしくは制御ユニットをなす電子制御ユニット(以下ECUという)100が備えられる。ECU100は、制御弁30及び電動バキュームポンプ24に加え、前述のスロットルバルブ9、インジェクタ、点火プラグ、ウェイストゲートバルブをも制御するように構成されている。またECU100はこれらの他、内燃機関E及び車両の図示しない各種デバイスをも制御するように構成されている。
センサ類に関して、前述のエアフローメータ7に加え、コンプレッサ2C、特に、スロットルバルブ9より下流の吸気通路S内の圧力(吸気圧と称す)を検出するための吸気圧センサ40、内燃機関Eのクランク角を検出するためのクランク角センサ42、ブレーキブースタ20の負圧室の圧力を検出するための圧力センサ44及び車速センサ46がECU100に接続されている。
ECU100は、クランク角センサ42からのクランクパルス信号に基づき、クランク角自体を検出すると共にエンジンの回転数(rpm)を検出する。ここで「回転数」とは単位時間当たりの回転数のことをいい、回転速度と同義である。
ECU100は、エアフローメータ7からの信号に基づき、単位時間当たりの吸入空気の量である吸入空気量を検出する。そしてECU100は、検出した吸入空気量に基づきエンジン1の負荷を検出する。
ここで、本発明に係るブローバイガス還流制御装置の作用を説明する。本発明に係る内燃機関では、過給が行われない非過給の低負荷運転領域においては、PCV装置(第1ブローバイガス通路13とPCVバルブ14)を用いてクランクケース1D内のブローバイガスを吸気通路S(サージタンク4)に還流する。すなわち、PCVバルブ14の下流側(サージタンク4側)の圧力が上流側(クランクケース1D側)の圧力より低いので、PCVバルブ14が開き、ブローバイガスの還流を実行することができるのである。
図2は、吸気管圧力P(kPa)とクランクケース内換気流量G(L/min)の関係を示す図である。なお、吸気管圧力Pとはスロットルバルブ9の下流側における吸気通路S内の圧力のことをいい、具体的には吸気圧センサ40により検出されるサージタンク4内の吸気管圧力Pのことをいう。圧力は、大気圧を基準にしてその差をもって表すゲージ圧で表示する。
過給が行われない非過給運転領域(P<0)は、吸気管圧力Pが大気圧(ゼロ)以下の領域であり、過給が行われる過給運転領域(P>0)は、吸気管圧力Pが大気圧より大きい領域である。大気圧は、非過給運転領域と過給運転領域の境界を規定する「境界圧」をなし、つまり、本実施形態の境界圧は大気圧に等しい。図示するように、非過給運転領域において、吸気管圧力Pが圧力P1より低い運転領域では、PCV装置27により十分な大きさのクランクケース内換気流量Gが得られる。過給運転領域では電動バキュームポンプ24により最大流量が得られる。
しかし、大気圧を含むその付近の吸気管圧力範囲、特にP1≦P≦0の吸気管圧力範囲では、最大流量のクランクケース内換気流量Gを得られず、クランクケース内換気を満足に行うことが困難となっている。ここで、P1は、吸気管圧力Pが増大するにつれPCV装置27によるクランクケース内換気流量Gが最大流量から低下し始める吸気管圧力である。
このように、非過給運転領域(P<0)ではターボチャージャ2による過給はなされず、内燃機関Eは実質的に自然吸気式エンジンとして働く。そしてブローバイガスの還流は主にPCV装置27によって行われる。他方、過給運転領域(P>0)ではターボチャージャ2による過給が行われ、内燃機関Eは実質的に過給式エンジンとして働く。そしてブローバイガスの還流は、P≧0で、電動バキュームポンプ24のみによって行われる。
また、図示するように、P1≦P≦0の吸気管圧力範囲では、吸気管圧力が高まるにつれPCV装置27によるクランクケース内換気流量Gが最大流量から徐々に低下し、最終的に0になる。また、P>P1では、電動バキュームポンプ24の作動を開始させることにより、電動バキュームポンプ24によるブローバイガスの還流が行われ、クランクケース内換気流量Gが徐々に増加し、最大流量に達した後、P<P2まで継続される。
ここで、ブレーキ負圧生成用の電動バキュームポンプ24は、もともと間欠運転で使用され、比較的短時間の運転を予定して設計されている。このため、ブレーキ負圧生成用の電動バキュームポンプ24を、クランクケース内換気を行うブローバイガス還流と併用する場合、車両の運転状況によっては、高出力でのクランクケース内換気を長時間実施する必要がある場合が生じうる。この場合、電動バキュームポンプ24を高出力で長時間連続運転すると、発熱によりモータに故障が発生する虞があるという問題がある。
この点について、図3を使用して説明する。図3は、駆動電圧(V)別のモータ作動時間(s)とモータ温度(℃)の関係を示す図である。図3に示すように、例えば、駆動電圧12(V)でモータを作動した場合に、時間と共にモータ温度が上昇し、最終的にモータの使用温度の限界を定める限界温度Tmaxまで到達する(曲線X参照)。電動バキュームポンプ24を駆動する直流モータ等のモータの温度は、駆動中の固定損(例えば機械損および鉄損)及び負荷損(例えば巻線の銅損及びブラシの接触抵抗損)に伴う発熱により上昇する。モータの限界温度付近で使用した場合には、発熱によりモータの故障が発生する虞がある。
この問題を避けるため本発明のブローバイガス還流制御装置では、電動バキュームポンプ24が高出力(駆動電圧12(V)、図2の点A)で連続運転を続けた場合、図3に示すように、モータ許容温度T1になった時点(図3のt1)で、連続運転しても許容温度T1を超えない出力(駆動電圧9(V)、図2の点B)に下げる制御を行う(曲線Y参照)。ここで、モータ許容温度T1は、電動バキュームポンプ24の限界温度Tmaxに対して、ブレーキ負圧生成による温度上昇分(例えば、ブレーキブースタ20のブレーキ負圧を確保するために必要とされる吸引時間最大のブレーキ負圧生成時の温度上昇分)を確保した温度を設定する。また、モータ温度は、ポンプ温度センサ33により計測する。この制御は、車両の運転条件が変更され、電動バキュームポンプ24によるクランクケース内換気に必要な出力が出力低減された出力以下(例えば、図2の点A→点C)になったときに終了する。
次に、この制御の処理について図4を使用して説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係るブローバイガス還流制御装置の処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS401において、吸気圧センサ40により吸気管圧力PがP1以上か否か判定する。吸気管圧力PがP1以上であれば、ステップS402に進み、そうでなければ、リターンに進み処理を繰り返す。
次に、ステップS402において、各駆動電圧(例えば、駆動電圧V=12V)での電動バキュームポンプ24の作動を開始し、電動バキュームポンプ24によるクランクケース内換気を行う。
次に、ステップS403において、ポンプ温度センサ33によりモータ温度Tがモータ許容温度T1以上か否か判定する。モータ温度Tがモータ許容温度T1以上であれば、ステップS404に進み、そうでなければ、リターンに進み処理を繰り返す。
次に、ステップS404において、連続運転してもモータ許容温度T1を超えない駆動電圧V1(例えば、駆動電圧V1=9V)に切り替えてモータ出力を下げる。
次に、ステップS405において、吸気圧センサ40の検出値を所定の基準値(例えば、P3(kPa))と比較することにより、運転状況が変化し、クランク内換気に必要な電動バキュームポンプ24の出力が低減したか否かを判定する(例えば、図2の点A→点C)。クランク内換気に必要な出力が低減していなければステップS405に戻り、駆動電圧V1を継続し、そうでなければ、ステップS406に進む。
次に、ステップS406において、駆動電圧を元の電圧(例えば、駆動電圧V=12V)に戻し、リターンに進み処理を繰り返す。
以上のように、本発明の第1の実施形態のブローバイガス還流制御装置によれば、ブレーキ負圧生成用の電動バキュームポンプをブローバイガス還流に併用した場合に、電動バキュームポンプのモータの故障が発生する可能性のある高出力の連続運転を制限することができ、モータの発熱を抑制し、モータの耐久性悪化を抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、電動バキュームポンプ24が高出力(駆動電圧12(V)、図2の点A)で連続運転を続けた場合、図3に示すように、モータ許容温度T1になった時点(図3のt1)で、連続運転しても許容温度T1を超えない出力(駆動電圧9(V)、図2の点B)に下げる制御を行う。但し、モータ温度の測定について、ポンプ温度センサ33を使用せずに、モータ駆動電圧とモータ電流の関係からモータ温度を推定する。
以下、この点について、図5及び図6を使用して説明する。図5は、モータ作動時間とモータ電流の関係を示す図であり、図6は、モータ温度とモータ電流の関係を示す図である。
図5において、横軸はモータ作動時間t(s)を示し、縦軸はモータ電流I(A)を示す。同様に、図6において、横軸はモータ温度T(℃)を示し、縦軸はモータ電流I(A)を示す。直流モータ等のモータは、モータ作動時間t(s)が長くなり、モータが発熱すると、巻線抵抗が上昇するために、図6に示すようにモータ電流I(A)が次第に低下する。このため、図5に示すように、モータ駆動電圧V(V)と、モータ電流I(A)をモニタし、モータの温度特性からモータ温度T(℃)がモータ許容温度T1(℃)となる電流I1(例えば、図5、図6で示す、I1_12V、I1_9V)を予め設定しておき、この電流I1に到達した時点で、駆動電圧Vを下げる制御を行う。
次に、この制御について図7を使用して説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るブローバイガス還流制御装置の処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS701において、吸気圧センサ40により吸気管圧力PがP1以上か否か判定する。吸気管圧力PがP1以上であれば、ステップS702に進み、そうでなければ、リターンに進み処理を繰り返す。
次に、ステップS702において、各駆動電圧(例えば、駆動電圧V=12V)での電動バキュームポンプ24の作動を開始し、電動バキュームポンプ24によるクランクケース内換気を行う。
次に、ステップS703において、各駆動電圧(例えば、駆動電圧V=12V)において、モータ電流Iがモータ許容温度T1となる電流I1_12V以下か否か判定する。モータ電流Iが電流I1_12V以下であれば、ステップS704に進み、そうでなければ、リターンに進み処理を繰り返す。
次に、ステップS704において、連続運転してもモータ許容温度T1を超えない駆動電圧V1(例えば、駆動電圧V1=9V)に出力を下げる。
次に、ステップS705において、吸気圧センサ40の検出値を所定の基準値(例えば、P3(kPa))と比較することにより、運転状況が変化し、クランク内換気に必要な電動バキュームポンプ24の出力が低減したか否かを判定する(例えば、図2の点A→点C)。クランク内換気に必要な出力が低減していなければステップS705に戻り、駆動電圧V1を継続し、そうでなければ、ステップS706に進む。
次に、ステップS706において、駆動電圧を元の電圧(例えば、駆動電圧V=12V)に戻し、リターンに進み処理を繰り返す。
なお、本実施形態において、電動バキュームポンプのモータ温度を取得するモータ温度取得部は、モータ駆動電圧と、モータ電流をモニタし、モータの温度特性からモータ温度を推定する手段に対応する。モータ温度を推定する手段は、モータが発熱し、巻線抵抗が上昇することによるモータ電流I(A)の低下を各モータ駆動電圧毎に読み取り、図5、図6に示すような既知のモータの温度特性からモータ温度T(℃)を推定する。
以上のように、本発明の第2の実施形態のブローバイガス還流制御装置によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、電動バキュームポンプ24のモータが駆動電圧制御できない回路構成である場合、モータ許容温度T1を超えないように、電動バキュームポンプ24の作動と停止を繰り返す処理を行うこともできる。以下その処理について説明する。
図8は、モータ作動時間t(s)とモータ温度T(℃)及び電動バキュームポンプ24の作動状態との関係を示す図である。
図8において、横軸はモータ作動時間t(s)を示し、上段のグラフの縦軸はモータ温度T(℃)を示し、下段のグラフの縦軸は電動バキュームポンプ24の作動状態を示す。図8に示すように、モータ温度T(℃)がモータ許容温度T1に達した時点で電動バキュームポンプ24の作動をOFFにする。この後、所定時間経過した後、電動バキュームポンプ24の作動をONにする。また、再度、モータ温度T(℃)がモータ許容温度T1に達した時点で電動バキュームポンプ24の作動をOFFにする。以下、この電動バキュームポンプ24の作動のON.OFF制御を繰り返す。
この処理について図9を使用して説明する。図9は、上記のブローバイガス還流制御装置の一例の処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS901において、吸気圧センサ40により吸気管圧力PがP1以上か否か判定する。吸気管圧力PがP1以上であれば、ステップS902に進み、そうでなければ、リターンに進み処理を繰り返す。
次に、ステップS902において、電動バキュームポンプ24の作動を開始し、電動バキュームポンプ24によるクランクケース内換気を行う。
次に、ステップS903において、ポンプ温度センサ33によりモータ温度T(℃)がモータ許容温度T1以上か否か判定する。モータ温度T(℃)がモータ許容温度T1以上であれば、ステップS904に進み、そうでなければ、リターンに進み処理を繰り返す。
次に、ステップS904において、電動バキュームポンプ24の作動を停止し、電動バキュームポンプ24によるクランクケース内換気を停止する。
次に、ステップS905において、電動バキュームポンプ24の作動を停止してから、所定時間経過したか否かを判定する。ここで所定時間は、図8に示すように、モータ温度が低下するのに必要な時間を設計者が予め計測し、メモリに予め設定される。所定時間経過していなければステップS905に戻り、そうでなければ、リターンに進み処理を繰り返す。これにより、ステップS901に戻り、吸気圧センサ40により吸気管圧力PがP1以上か否か判定し、吸気管圧力PがP1以上であれば、ステップS902に進み、ステップS902において、電動バキュームポンプ24の作動を再開する。
なお、ここでは、ポンプ温度センサ33によりモータ温度Tを測定するものとしたが、第2の実施形態と同様に、モータ駆動電圧V(V)と、モータ電流I(A)をモニタし、モータの温度特性から、モータ温度を計算して、電動バキュームポンプ24の作動時間と、停止時間を設定することもできる。
以上のように、本発明のブローバイガス還流制御装置によれば、ブレーキ負圧生成用のバキュームポンプを使用してブローバイガス還流を行う装置における、バキュームポンプのモータの発熱を抑制し、モータの耐久性悪化を抑制することができる。
1D クランクケース
4 サージタンク
20 ブレーキブースタ
24 電動バキュームポンプ
33 ポンプ温度センサ
40 吸気圧センサ
100 電子制御ユニット(ECU)
E 内燃機関
S 吸気通路

Claims (1)

  1. 内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを吸気通路に還流するためのブローバイガス還流制御装置であって、
    ブレーキブースタの負圧源をなすと共に、前記ブローバイガスの前記吸気通路への還流にも利用可能な電動バキュームポンプと、
    前記電動バキュームポンプのモータ温度を取得するモータ温度取得部と
    を備え、
    前記モータ温度取得部により取得した前記モータ温度が許容温度以上である場合に、前記モータ温度が前記許容温度未満となるように、前記電動バキュームポンプの出力を所定出力に低減するように制御すべく構成されていることを特徴とするブローバイガス還流制御装置。
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