JP5062142B2 - Pcv系異常検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばエンジン等の内燃機関に設けられるPCV(Positive Crankcase Ventilation)系の異常を検出するPCV系異常検出装置の技術分野に関する。
この種のPCV系異常検出装置として、例えば特許文献1から3に開示されたものが知られている。例えば特許文献1では、吸気系のブローバイガス通路との接続部よりも上流に設けられた空気量センサによって検出された、吸気系を流れる空気量(即ち、吸入空気量)を所定の判定値と比較することにより、例えばブローバイガス通路が破損したり吸気管から外れたりするなどのPCV系の異常を検出する。例えば特許文献2では、圧力センサによってブローバイガス通路内の圧力を検出することにより、ブローバイガス通路の異常を検出する。例えば特許文献3では、ブローバイガス通路のオイルミストセパレータ圧力と吸気管圧力との圧力差に基づいて、PCV系の異常を検出する。
また、例えば特許文献4には、PCV系によって内燃機関の吸気系に戻されたブローバイガスに含まれるオイル成分が吸気系に配置されたターボチャージャやEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気還流)通路などに流入することを抑制する技術が提案されている。
特開2007−002838号公報 特開平10−184336号公報 実開平03−051121号公報 特開2007−162530号公報
しかしながら、EGRが採用された内燃機関においては、吸気通路に設けられるスロットルバルブの開度だけでなく、EGRガスの流量によっても吸入空気量が変動するため、上述した特許文献1に開示された技術によれば、PCV系の異常を的確に検出することが困難になってしまうという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、内燃機関に設けられるPCV系の異常を的確に検出可能なPCV系異常検出装置を提供することを課題とする。
本発明のPCV系異常検出装置は上記課題を解決するために、内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを前記内燃機関の吸気系に還流させるPCV系の異常を検出するPCV系異常検出装置であって、前記内燃機関の排気ガスを利用して過給を行うターボチャージャと、前記排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気系に還流させるEGR通路と、前記ERG通路に設けられ、前記EGRガスの流量を調節可能なEGRバルブと、前記吸気系に吸入される空気の流量を測定するエアフローメータと、前記エアフローメータによって測定された空気の流量が所定流量よりも少ない場合には、前記ERGガスの流量を減少させるように、前記EGRバルブを制御するEGR制御を行うEGR制御手段と、前記ターボチャージャの過給圧を特定する過給圧特定手段と、前記EGR制御時に前記過給圧特定手段によって特定される過給圧に基づいて前記PCV系の異常を検出する検出手段とを備える。
本発明のPCV系異常検出装置によれば、例えばディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等の内燃機関に設けられる、例えば内燃機関のクランクケース内と吸気系におけるターボチャージャのコンプレッサより上流側とを接続するブローバイガス通路(或いはPCV配管)などを含むPCV系の異常(即ち、例えばPCV系が破損したり、PCV系のブローバイガス通路が吸気系から外れてしまったりするなどの異常)を、検出手段によって的確に検出することができる。
具体的には、本発明によれば、PCV系の異常が発生した場合にEGR制御手段によるEGR制御によりEGRガスの流量が減少し、結果的にターボチャージャの過給圧が増大することを利用して、検出手段によってPCV系の異常を的確に検出することができる。
ここで、PCV系の異常が発生した場合には、PCV系における異常が発生した部分から外気が流入し、その分、吸気系を流れる空気の流量が減少する。これに伴い、エアフローメータによって測定される空気の流量も減少する。尚、エアフローメータは、例えば、PCV系と吸気系との接続部分(典型的には、ブローバイガス通路と吸気管とが相互に接続される接続部分)より上流側に設けられる。
EGR制御手段は、エアフローメータによって測定された空気の流量が所定流量よりも少ない場合には、EGRガスが過多である(即ち、現在、吸気系に還流されているEGRガスが正常時におけるEGRガスに比べて多すぎる)と判定し、ERGガスの流量を減少させるように、EGRバルブを制御するEGR制御を行う。即ち、EGR制御手段は、エアフローメータによって測定された空気の流量が所定流量よりも少ない場合には、ERGガスの流量を減少させるべく、EGRバルブを閉じ側に制御する(即ち、EGRバルブの開度を小さくする)。このようなEGR制御によりEGRガスの流量が減少すると、その分、ターボチャージャに流入する排気ガスの流量が増加するため、例えばターボチャージャによる過給の過給圧がオープンループ制御で制御されている場合には、過給圧が増大する。つまり、PCV系の異常が発生した場合には、EGR制御によりEGRガスの流量が減少し、結果的にターボチャージャによる過給の過給圧が増大する。言い換えれば、PCV系の異常に起因して、EGR制御に伴うターボチャージャの過給圧の増大が発生する。従って、EGR制御が行われる際、過給圧特定手段によって特定されるターボチャージャの過給圧に基づいて(例えば、過給圧特定手段によって特定されるターボチャージャの過給圧と、正常時におけるターボチャージャの過給圧として予め設定された基準過給圧とを比較することにより)、検出手段によってPCV系の異常を的確に検出することができる。
尚、本発明に係る過給圧についての「特定」とは、例えば過給圧を直接又は間接的に検出、測定、推定、算出等すればよく、何らかの形で過給圧を特定又は取得できればよい趣旨である。
以上説明したように、本発明に係るPCV系異常検出装置によれば、内燃機関に設けられるPCV系の異常を的確に検出することができる。
本発明のPCV系異常検出装置の一態様では、前記検出手段は、前記EGR制御時に前記過給圧特定手段によって特定される過給圧が正常時における前記ターボチャージャの過給圧として予め設定された基準過給圧よりも大きい状態が、第1所定時間継続しているか否かを判定することにより、前記PCV系の異常を検出する。
この態様によれば、検出手段は、EGR制御時に過給圧特定手段によって特定される過給圧と基準過給圧とを比較して、EGR制御時に過給圧特定手段によって特定される過給圧が基準過給圧よりも大きい状態が第1所定時間継続していると判定した場合には、PCV系に異常が発生していると判定し、EGR制御時に過給圧特定手段によって特定される過給圧が基準過給圧よりも大きい状態が第1所定時間継続していないと判定した場合には、PCV系に異常が発生していない(即ち、PCV系は正常である)と判定する。これにより、PCV系の異常を的確に検出することができる。尚、「第1所定時間」は、PCV系の異常が発生しているか否かを判定する基準として、PCV系の異常を検出する検出精度に応じて、経験的、実験的、或いはシミュレーションによって予め定められるとよい。
本発明のPCV系異常検出装置の他の態様では、前記検出手段は、前記EGR制御時に前記過給圧特定手段によって特定される過給圧と、正常時における前記ターボチャージャの過給圧として予め設定された基準過給圧との差の第2所定時間における時間積算値が、基準時間積算値よりも大きいか否かを判定することにより、前記PCV系の異常を検出する。
この態様によれば、検出手段は、EGR制御時に過給圧特定手段によって特定される過給圧と基準過給圧との差の第2所定時間における時間積算値が、基準時間積算値よりも大きい(即ち、基準時間積算値を超えた)と判定した場合には、PCV系に異常が発生していると判定し、EGR制御時に過給圧特定手段によって特定される過給圧と基準過給圧との差の第2所定時間における時間積算値が基準時間積算値以下である(即ち、基準時間積算値を超えていない)と判定した場合には、PCV系に異常が発生していない(即ち、PCV系は正常である)と判定する。これにより、PCV系の異常を的確に検出することができる。尚、「第2所定時間」及び「基準時間積算値」は、PCV系の異常が発生しているか否かを判定する基準として、PCV系の異常を検出する検出精度に応じて、経験的、実験的、或いはシミュレーションによって予め定められるとよい。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
先ず、本実施形態に係るエンジンシステムの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るPCV系異常検出装置を備えたエンジンシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、エンジンシステム10は、図示せぬ車両に搭載され、ECU100及びエンジン200を備えている。
エンジン200は、軽油を燃料とする、本発明に係る「内燃機関」の一例たる直列4気筒ディーゼルエンジンである。エンジン200は、シリンダブロック201に4本の気筒202が並列して配置された構成を有している。各気筒202は、圧縮行程において、当該圧縮行程或いは吸気行程に気筒内に直接噴射される燃料と吸入空気との混合気が圧縮され、自発的に着火した際に生じる力が、夫々不図示のピストン及びコネクティングロッドを介してクランクシャフトの回転運動に変換される構成となっている。このクランクシャフトの回転は、エンジンシステム10を搭載する車両の駆動輪に伝達され、当該車両の走行が可能となる。
尚、本実施形態に係るエンジンシステム10では、本発明に係る「内燃機関」の一例として、ディーゼルエンジンたるエンジン200が採用されているが、本発明に係る「内燃機関」とはディーゼルエンジンのみを指すものではなく、無論ガソリンエンジンや、アルコール混合燃料を使用するエンジン等であってもよい。
図1において、外界から導かれる空気たる吸入空気は、吸気管204に導かれる構成となっている。この吸気管204には、吸気管204に導かれる吸入空気の量を調節可能なスロットルバルブ205が配設されている。このスロットルバルブ205は、ECU100と電気的に接続され且つECU100により上位に制御されるスロットルバルブモータ(不図示)から供給される駆動力により回転可能に構成された回転弁であり、スロットルバルブ205を境にした吸気管204の上流部分と下流部分とをほぼ遮断する全閉位置から、ほぼ全面的に連通させる全開位置まで、その回転位置が連続的に制御される構成となっている。このように、エンジン200では、スロットルバルブ205及びスロットルバルブモータにより、一種の電子制御式スロットル装置が構成されている。
尚、エンジン200は、ディーゼルエンジンであり、その出力は、ガソリン等を燃料とするエンジンにおける空燃比制御(吸気量を基準とした燃料噴射制御)と異なり、噴射量の増減制御を介してコントロールされる。従って、スロットルバルブ205を介して吸入される吸入空気の量には、少なくともその上限側に実質的な制限はなく、スロットルバルブ205は、エンジン200の動作期間の大部分の領域において、基本的に全開位置に制御される。
吸気管204は、スロットルバルブ205の下流側において連通管206に接続され、その内部において連通管206と連通する構成となっている。連通管206は、各気筒202の吸気ポート(不図示)の各々に連通しており、吸気管204に導かれた吸入空気は、連通管206を介して、各気筒に対応する吸気ポートに導かれる構成となっている。吸気ポートは、気筒202内部に連通可能に構成されている。尚、吸気管204(後述する接続部分204aを含む)及び連通管206により、本発明に係る「吸気系」の一例が構成されている。
吸気ポートと気筒202内部との連通状態は、各吸気ポートに設けられた吸気バルブにより制御される。吸気バルブは、クランクシャフトに連動して回転する吸気カムシャフトに固定された、吸気カムシャフトの伸長方向と垂直な断面が楕円形状をなす吸気カムのカムプロフィールに応じてその開閉特性が規定されており、開弁時に吸気ポートと気筒202内部とを連通させることが可能に構成されている。このように、エンジン200では、連通管206が、個々の気筒202(より具体的には吸気ポート)に対応する部分の上流側において集約され、所謂一弁式のインマニレス吸気系が実現されている。
気筒202の内部には、筒内噴射型のインジェクタの一部としての燃料噴射弁が露出しており、高温高圧の気筒内部に燃料たる軽油を直接噴射することが可能に構成されている。
気筒202の内部で形成される混合気は、圧縮行程において自着火して燃焼し、燃焼済みガスとして、或いは一部未燃の混合気として、吸気バルブの開閉に連動して開閉する排気バルブの開弁時に、不図示の排気ポートを介して排気として排気マニホールド213に導かれる構成となっている。
エンジン200は、ターボチャージャ218を備えている。ダーボチャージャ218は、タービン218a及びコンプレッサ218bを有している。タービン218aは、排気管214に配置され、コンプレッサ218bは、吸気通路204に配置されている。ターボチャージャ218は、排気が通過されるタービン218aの回転エネルギーにより、コンプレッサ218bを作動させる。コンプレッサ218bは、エアクリーナ(A/C)219を介して外界から吸気管204に吸入される吸入空気を、その回転に伴う圧力により下流側へ圧送供給することが可能に構成されており、このコンプレッサ218bによる吸入空気の圧送効果により、過給が実現される。
吸気管204における、コンプレッサ218bの下流側、且つスロットルバルブ205の上流側には、インタークーラ221が設置されている。インタークーラ221は、その内部に熱交換壁を有しており、過給された吸入空気が(コンプレッサ218bが実質的にみて有意に作用しない低回転領域においても同様である)通過する際に、係る熱交換壁を介した熱交換により吸入空気を冷却することが可能に構成されている。エンジン200は、このインタークーラ221による冷却によって吸入空気の密度を増大させることが可能となるため、コンプレッサ218bを介した過給がより効率的になされ得る構成となっている。
吸気管204における、コンプレッサ218bの下流側、且つインタークーラ221の上流側には、ターボチャージャ218の過給圧を特定可能な圧力センサ230が設けられている。圧力センサ230は、この特定した過給圧を示す信号をECU100に送信する。尚、圧力センサ230は、本発明に係る「過給圧特定手段」の一例である。
吸気管204における、エアクリーナ219の下流側、且つコンプレッサ218bの上流側(より具体的には、吸気管204とPCV配管271とが相互に接続された接続部分204aより上流側)には、エアフローメータ(AFM:Air Flow Meter)220が設けられている。エアフローメータ220は、外界から吸気管204に吸入される空気の流量(即ち、吸入空気の量)を測定する。エアフローメータ220は、この測定した吸入空気の量を示す信号をECU100に送信する。
エンジン200には、排気マニホールド213と吸気管204(より具体的には、吸気管204におけるスロットルバルブ205の下流側)とを連通させるEGR通路240が設けられている。排気マニホールド213からEGR通路240に導かれた排気は、EGRガスとして、吸気管204に還流される。EGR通路240の途中には、EGRクーラ241が設置されている。EGRクーラ241は、EGRガスを冷却する冷却装置である。EGR通路240におけるEGRクーラ241より下流側には、EGRバルブ242が設けられている。EGRバルブ242は、開閉可能な弁体と当該弁体を駆動する駆動装置を含むバルブ機構である。EGRバルブ242の弁体は、当該駆動装置により開閉状態が連続的に変化するように構成されており、当該開閉状態に応じて、EGR通路240を流れるEGRガスの流量(即ち、EGRガス流量)を制御することが可能に構成されている。EGRバルブ242の駆動装置は、ECU100と電気的に接続されており、EGRバルブ242の弁体の開閉状態は、ECU100により上位に制御される構成となっている。即ち、EGRバルブ242の弁体の開度(即ち、EGR弁開度)は、ECU100(より具体的には、後述するEGR制御部110)により上位に制御される構成となっている。
排気管214には、DPNR(Diesel Particulate NOx Reduction system)228が設置されている。DPNR228は、排気浄化装置であり、DPF228aを有している。より具体的には、DPNR228は、不図示のCCO(酸化触媒)、DPF228a及びNSR触媒(不図示)を排気流れ方向に並列配置してなる。DPF228aは、排気中のPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕捉可能に構成されたフィルタである。
図1において、エンジン200には、PCV配管271が設けられている。PCV配管271は、シリンダブロック201の上部に位置するシリンダヘッド内部等を経由してシリンダ202下部のクランクケース等から吸い出されてなるブローバイガスを、吸気管204(より具体的には、吸気管204における、コンプレッサ218bより上流側、且つエアクリーナ219の下流側)に還流させるブローバイガス通路となる金属性の管状部材である。PCV配管271は、クランクケース内のブローバイガス及びオイルを相互に分離するオイルセパレータ276に接続されている。オイルセパレータ276によって分離されたブローバイガスは、PCV配管271内を通って、吸気管204に還流される。尚、PCV配管271及びオイルセパレータ276により、本発明に係る「PCV系」の一例が構成されている。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、エンジン200の動作全体を制御することが可能に構成された電子制御ユニットである。
本実施形態では特に、ECU100は、EGR制御部110及び検出部120を備えている。
EGR制御部110は、本発明に係る「EGR制御手段」の一例であり、エアーフローメータ220によって測定された空気の流量に基づいて、EGRバルブ242のフィードバック制御を行う。例えば、EGR制御部110は、エアフローメータ220によって測定された空気の流量が所定流量よりも少ない場合には、EGRガスが過多である(即ち、現在、EGR通路240によって吸気管204に還流されているEGRガスが正常時におけるEGRガスに比べて多すぎる)と判定し、ERGガスの流量を減少させるように、EGRバルブ242を制御する。即ち、EGR制御部110は、エアフローメータ220によって測定された空気の流量が所定流量よりも少ない場合には、ERGガスの流量を減少させるべく、EGRバルブ242の弁体を閉じ側に制御する(即ち、EGR弁開度を小さくする)。
検出部120は、ターボチャージャ218の過給圧がオープンループ制御される運転域において、EGR制御部110によるEGR制御時に、圧力センサ230によって特定された過給圧に基づいてPCV配管271の異常を検出する。
次に、本実施形態におけるPVC配管の異常の検出について、図1に加えて図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態におけるPCV配管の異常の検出の流れを示すフローチャートである。
図1及び図2において、例えば、PCV配管271が破損したり、PCV配管271がオイルセパレータ276や吸気管204から外れてしまったりするなど、PCV配管271の異常が発生する(ステップS10)と、PCV配管271における異常が発生した部分から外気が流入し、その分、吸気管204(より具体的には、接続部分204aより上流側)を流れる空気の流量(言い換えれば、外界からエアクリーナ219を介して吸入される空気量)が減少する。これに伴い、エアフローメータ220によって測定される空気の流量(言い換えれば、エアフローメータ220によって検出される検出値)も減少する(ステップS20)。
この際、EGR制御部110は、エアフローメータ220によって測定された空気の流量が所定流量よりも少ない場合には、EGRガスが過多である(即ち、現在、EGR通路240によって吸気管204に還流されているEGRガスが正常時におけるEGRガスに比べて多すぎる)と判定する(ステップS30)。
EGR制御部110は、EGRガスが過多であると判定すると、ERGガスの流量を減少させるように、EGRバルブ242を制御する(ステップS40)。即ち、EGR制御部110は、ERGガスの流量を減少させるべく、EGRバルブ242の弁体を閉じ側に制御する。
このようなEGR制御部110によるEGRバルブ242の制御によりEGRガスの流量が減少すると、その分、ターボチャージャ218(より具体的には、そのタービン218a)に流入する排気ガスの流量が増加する(ステップS50)。このため、タービン218aの回転エネルギーが増大し、ターボチャージャ218による過給の過給圧が増大する(ステップS60)。
ここで、本実施形態では特に、ECU100の検出部120は、圧力センサ230によって特定された過給圧Pimが、正常時におけるターボチャージャ218の過給圧として予め設定された基準過給圧Pim_Hiよりも大きい状態(つまり、過給圧Pim>基準過給圧Pim_Hiである状態)が、所定時間継続しているか否かを判定することにより、PCV配管271の異常を検出する。
即ち、先ず、検出部120は、圧力センサ230によって特定された過給圧Pimが、基準過給圧Pim_Hiよりも大きいか否かを判定する(ステップS70)。過給圧Pimが基準過給圧Pim_Hiよりも大きいと判定された場合(ステップS70:Yes)には、検出部120は、過給圧Pimが基準過給圧Pim_Hiよりも大きい状態が所定時間継続しているか否かを判定する(ステップS80)。一方、過給圧Pimが基準過給圧Pim_Hi以下であると判定された場合(ステップS70:No)には、再びステップS20からステップS60に係る各処理が行われた後、再び、検出部120によって、過給圧Pimが基準過給圧Pim_Hiよりも大きいか否かが判定される(ステップS70)。
過給圧Pimが基準過給圧Pim_Hiよりも大きい状態が所定時間継続していると判定された場合には(ステップS80:Yes)、検出部120は、PCV配管271に異常が発生していると判定する、即ち、PCV配管271の異常を検出する(ステップS90)。一方、過給圧Pimが基準過給圧Pim_Hiよりも大きい状態が所定時間継続してはいないと判定された場合には(ステップS80:No)、再びステップS20からステップS60に係る各処理が行われた後、再び、検出部120によって、過給圧Pimが基準過給圧Pim_Hiよりも大きいか否かが判定される(ステップS70)。
このように、本実施形態によれば、PCV配管271の異常が発生した場合(ステップS10)にEGR制御部110によるEGRバルブ242の制御によりEGRガスの流量が減少し(ステップS40)、結果的にターボチャージャ218の過給圧が増大する(ステップS60)ことを利用して、検出部120によってPCV配管271の異常を的確に検出することができる。
尚、本実施形態では、検出部120を、圧力センサ230によって特定された過給圧Pimが、正常時におけるターボチャージャ218の過給圧として予め設定された基準過給圧Pim_Hiよりも大きい状態が、所定時間継続しているか否かを判定することにより、PCV配管271の異常を検出するように構成したが、本実施形態の変形例として、検出部120を、圧力センサ230によって特定される過給圧Pimと、正常時におけるターボチャージャ218の過給圧として予め設定された基準過給圧Pim_Hiとの差(即ち、過給圧Pim−基準過給圧Pim_Hi)の所定時間における時間積算値が、基準時間積算値よりも大きいか否かを判定することにより、PCV配管271の異常を検出するように構成してもよい。即ち、図2において、ステップS80に係る処理に代えて、過給圧Pimと基準過給圧Pim_Hiとの差の所定時間における時間積算値が、基準時間積算値よりも大きいか否かを判定する処理が検出部120によって行われてもよい。この場合には、過給圧Pimと基準過給圧Pim_Hiとの差の所定時間における時間積算値が、基準時間積算値よりも大きいと判定されたときに、検出部120が、PCV配管271に異常が発生していると判定することで、PCV配管271の異常を的確に検出することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、エンジン200に設けられたPCV配管271の異常を的確に検出することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うPCV系異常検出装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施形態に係るPCV系異常検出装置を備えたエンジンシステムの構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるPCV配管の異常の検出の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100…ECU、110…EGR制御部、120…検出部、200…エンジン、202…気筒、204…吸気管、218…ターボチャージャ、218a…タービン、218b…コンプレッサ、219…エアクリーナー、220…エアフローメータ、230…圧力センサ、240…EGR通路、241…EGRクーラ、242…EGRバルブ、271…PCV配管

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを前記内燃機関の吸気系に還流させるPCV系の異常を検出するPCV系異常検出装置であって、
    前記内燃機関の排気ガスを利用して過給を行うターボチャージャと、
    前記排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気系に還流させるEGR通路と、
    前記ERG通路に設けられ、前記EGRガスの流量を調節可能なEGRバルブと、
    前記吸気系に吸入される空気の流量を測定するエアフローメータと、
    前記エアフローメータによって測定された空気の流量が所定流量よりも少ない場合には、前記ERGガスの流量を減少させるように、前記EGRバルブを制御するEGR制御を行うEGR制御手段と、
    前記ターボチャージャの過給圧を特定する過給圧特定手段と、
    前記EGR制御時に前記過給圧特定手段によって特定される過給圧に基づいて前記PCV系の異常を検出する検出手段と
    を備えることを特徴とするPCV系異常検出装置。
  2. 前記検出手段は、前記EGR制御時に前記過給圧特定手段によって特定される過給圧が正常時における前記ターボチャージャの過給圧として予め設定された基準過給圧よりも大きい状態が、第1所定時間継続しているか否かを判定することにより、前記PCV系の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載のPCV系異常検出装置。
  3. 前記検出手段は、前記EGR制御時に前記過給圧特定手段によって特定される過給圧と、正常時における前記ターボチャージャの過給圧として予め設定された基準過給圧との差の第2所定時間における時間積算値が、基準時間積算値よりも大きいか否かを判定することにより、前記PCV系の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載のPCV系異常検出装置。
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