JP2013253532A - 過給エンジンのegr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給エンジンの負荷過渡の状況に対応することができるEGR装置を提供する。
【解決手段】EGR装置20は、低圧EGR通路21と、低圧EGRバルブ22と、高圧EGR通路23と、高圧EGRバルブ24と、実空気過剰率検出手段と、目標空気過剰率設定手段と、過給エンジン1の負荷定常時には、低圧EGRバルブ22の開度を実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度に維持すると共に高圧EGRバルブ24を閉じた状態に維持する制御手段とを備え、制御手段は、過給エンジン1の負荷増加時に、実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度まで低圧EGRバルブ22の開度を大きくすると共に、実空気過剰率が目標空気過剰率との差分だけ減少する開度まで高圧EGRバルブ24を開き、実空気過剰率検出手段により検出される実空気過剰率が目標空気過剰率を下回ったら、高圧EGRバルブ24を閉じる。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給機を有する過給エンジンのEGR装置に関する。
過給ディーゼルエンジンにおいて、NOx(窒素酸化物)を一層低減させるため、低圧EGR装置が用いられることがある。
低圧EGR装置は、過給機のタービンよりも下流の排気通路と過給機のコンプレッサよりも上流の吸気通路とを連通して、排気通路の排気ガスの一部を吸気通路に再循環させる低圧EGR通路と、低圧EGR通路に配設され、排気通路から吸気通路に再循環させるEGRガス(排気再循環ガス)の量を調整するための低圧EGRバルブとを有する。
このような低圧EGR装置を備えた過給エンジンは、例えば特許文献1に記載されている。
特開2012−21524号公報
低圧EGR装置は内燃機関本体に至るまでの通路の距離が長く、応答遅れが非常に大きく、例えば2秒程度の応答遅れがある。例えば、瞬時に過給ディーゼルエンジンのエンジン負荷が増加し要求EGR量が増加した場合、排気ガスの実空気過剰率がECU内のマップの目標空気過剰率になるように、EGR量を増加させる(低圧EGRバルブの開度を大きくする)。なお、低圧EGRバルブのバルブ開度は、ECU内のマップで指定してある。
しかしながら、低圧EGR装置では、応答遅れに相当する時間が経過した後にしかEGR量が増加しない。よって、過給ディーゼルエンジンの負荷過渡時(負荷増加時)には、EGR量がすぐには増加しないため、NOxの排出量が一時的に増加してしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、過給エンジンの負荷過渡の状況に対応することができるEGR装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係る過給エンジンのEGR装置は、過給機を有する過給エンジンのEGR装置であって、前記過給機のタービンよりも下流の排気通路と前記過給機のコンプレッサよりも上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路と、前記低圧EGR通路に配設された低圧EGRバルブと、前記タービンよりも上流の前記排気通路と前記コンプレッサよりも下流の前記吸気通路とを連通する高圧EGR通路と、前記高圧EGR通路に配設された高圧EGRバルブと、前記排気通路内の排気ガスの実空気過剰率を検出する実空気過剰率検出手段と、前記過給エンジンの運転状態に基づいて排気ガスの目標空気過剰率を設定する目標空気過剰率設定手段と、前記過給エンジンの負荷定常時には、前記低圧EGRバルブの開度を実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度に維持すると共に前記高圧EGRバルブを閉じた状態に維持する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記過給エンジンの負荷増加時に、実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度まで前記低圧EGRバルブの開度を大きくすると共に、実空気過剰率が目標空気過剰率との差分だけ減少する開度まで前記高圧EGRバルブを開き、前記実空気過剰率検出手段により検出される実空気過剰率が目標空気過剰率を下回ったら、前記高圧EGRバルブを閉じるものである。
前記制御手段は、前記実空気過剰率検出手段により検出された実空気過剰率を前記目標空気過剰率設定手段により設定された目標空気過剰率と比較し、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも大きい場合に、前記過給エンジンの負荷増加時と判断するものであっても良い。
前記制御手段は、前記過給エンジンの負荷減少時に、実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度まで前記低圧EGRバルブの開度を小さくすると共に、前記高圧EGRバルブを開き、前記実空気過剰率検出手段により検出される実空気過剰率が目標空気過剰率から前記高圧EGRバルブを開くことによる減少分を差し引いた値に達したら、前記高圧EGRバルブを閉じるものであっても良い。
前記制御手段は、前記実空気過剰率検出手段により検出された実空気過剰率と前記目標空気過剰率設定手段により設定された目標空気過剰率とを比較し、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも小さい場合に、前記過給エンジンの負荷減少時と判断するものであっても良い。
本発明によれば、過給エンジンの負荷過渡の状況に対応することができるEGR装置を提供することができるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る過給エンジンのEGR装置の概略構成図である。 要求EGR量と目標空気過剰率との関係を示す説明図である。 (a)はエンジン負荷の時間変化を示す図であり、(b)は空気過剰率の時間変化を示す図である。 ECUによる低圧EGRバルブ及び高圧EGRバルブの制御フローを示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に、本発明の一実施形態に係る過給エンジンのEGR装置を示す。
図1に示すように、過給エンジン1は、複数の気筒(図示例では、四つ)の気筒を有する内燃機関本体2と、内燃機関本体2に吸気を供給する吸気通路3と、内燃機関本体2からの排気ガスを排出する排気通路4と、内燃機関本体2に供給する吸気を昇圧するターボチャージャ(過給機)5と、過給エンジン1を制御する電子コントロールユニット(以下、ECUという)6とを備える。
吸気通路3は、内燃機関本体2の各気筒の吸気ポートに接続された吸気マニフォルド7と、吸気マニフォルド7の上流端に接続された吸気パイプ8とを有する。吸気パイプ8には、上流側から順に、エアクリーナ(A/C)9と、ターボチャージャ5のコンプレッサ5aと、コンプレッサ5aで昇圧された吸気を冷却するインタークーラ(I/C)10と、吸気を絞って吸気パイプ8内の流量を調整するための吸気スロットルバルブ11とが配設される。
排気通路4は、内燃機関本体2の各気筒の排気ポートに接続された排気マニフォルド12と、排気マニフォルド12の下流端に接続された排気パイプ13とを有する。排気パイプ13には、上流側から順に、ターボチャージャ5のタービン5bと、排気通路4内の空気過剰率(又は空燃比)を検出するラムダセンサ(λセンサ)14と、排気ガス中のPM(粒子状物質)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)15と、排気ガスを絞って排気パイプ13内の流量を調整するための排気シャッタ16とが配設される。
ターボチャージャ5は、内燃機関本体2からの排気ガスにより回転駆動されるタービン5bと、タービン5bにより回転駆動されるコンプレッサ5aとを有する。
ECU6は、内燃機関本体2に装着され、エンジン回転数を検出するエンジン回転センサ17と、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ18とに接続され、それらエンジン回転センサ17及びアクセル開度センサ18からの検出値(エンジン回転数、アクセル開度)が入力される。
また、ECU6は、内燃機関本体2の各気筒に配設されたインジェクタ(図示せず)に接続され、そのインジェクタによる燃料噴射量をアクセル開度センサ18の検出値から算出して求める。
EGR装置20は、低圧EGRパイプ(低圧EGR通路)21と、低圧EGRパイプ21に配設された低圧EGRバルブ22と、高圧EGRパイプ(高圧EGR通路)23と、高圧EGRパイプ23に配設された高圧EGRバルブ24と、排気ガスの実空気過剰率を検出する実空気過剰率検出手段と、過給エンジン1の運転状態に基づき排気ガスの目標空気過剰率を設定する目標空気過剰率設定手段と、低圧EGRバルブ22及び高圧EGRバルブ24を開閉制御する制御手段とを備える。ラムダセンサ14が、上記の実空気過剰率検出手段を構成し、ECU6が、上記の目標空気過剰率設定手段及び制御手段を構成する。
低圧EGRパイプ21は、タービン5bよりも下流の排気通路4とコンプレッサ5aよりも上流の吸気通路3とを連通する。低圧EGRパイプ21には、低圧EGRパイプ21を流れる排気ガスを冷却するための低圧EGRクーラ25が配設される。低圧EGRクーラ25は、低圧EGRバルブ22の上流側(排気通路4側)に位置させて低圧EGRパイプ21に配設される。
低圧EGRバルブ22は、低圧EGRパイプ21を流れる排気ガスの流量を調整するためのものであり、ECU6に接続される。低圧EGRバルブ22は、そのバルブ開度が連続的に調整可能なように構成される。
高圧EGRパイプ23は、タービン5bよりも上流の排気通路4とコンプレッサ5aよりも下流の吸気通路3とを連通する。高圧EGRパイプ23には、高圧EGRパイプ23を流れる排気ガスを冷却するための高圧EGRクーラ26が配設される。高圧EGRクーラ26は、高圧EGRバルブ24の上流側(排気通路4側)に位置させて高圧EGRパイプ23に配設される。
高圧EGRバルブ24は、高圧EGRパイプ23を流れる排気ガスの流量を調整するためのものであり、ECU6に接続される。高圧EGRバルブ24は、低圧EGRバルブ22と同様に、バルブ開度が連続的に調整可能なように構成される。
次に、図2から図4に基づきEGR装置20の作動を説明する。
例えば図2及び図3(a)に示す負荷変動があった場合のEGR装置20の作動について説明する。
[負荷過渡の判定]
ECU6は、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)を目標空気過剰率と比較し、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも大きい場合に、負荷増加時と判断する。一方、ECU6は、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)を目標空気過剰率と比較し、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも小さい場合に、負荷減少時と判断する。
目標空気過剰率は、過給エンジン1の運転状態に基づき目標空気過剰率マップ(以下、第一マップという)により求められる。例えば、ECU6内にエンジン回転数と燃料噴射量とをパラメータとした第一マップが予め記憶されており、ECU6は、エンジン回転センサ17の検出値(エンジン回転数)とアクセル開度センサ18の検出値から算出して求めた燃料噴射量とに対応する目標空気過剰率を第一マップより読み込む。目標空気過剰率は、燃料噴射量が多いほど低く、エンジン回転数が高いほど低く設定される。
[負荷増加時]
図2及び図3(a)に示すようにエンジン負荷がaからbまで増加したとき、ECU6は、低圧EGRのEGR量がAからBとなり、実空気過剰率がλAからλBとなるバルブ開度まで低圧EGRバルブ22を開く。
負荷増加時の低圧EGRバルブ22のバルブ開度は、要求EGR量及び目標空気過剰率に対応したものであり、過給エンジン1の運転状態に基づき低圧EGRバルブ開度マップ(以下、第二マップという)により求められる。例えば、ECU6内にエンジン回転数と燃料噴射量とをパラメータとした第二マップが予め記憶されており、ECU6は、エンジン回転センサ17の検出値(エンジン回転数)とアクセル開度センサ18の検出値から算出して求めた燃料噴射量とに対応するバルブ開度を第二マップより読み込む。
実空気過剰率がλAからλBとなるバルブ開度まで低圧EGRバルブ22を開くのと同時に、ECU6は、低圧EGRのEGR量がAのままでトータルのEGR量がBとなるような高圧EGRのEGR量となり、実空気過剰率が目標空気過剰率との差分(λA−λB)だけ減少するような開度まで高圧EGRバルブ24を開く。即ち、トータルのEGR量がAからBとなるように、高圧EGRバルブ24を開く。これは、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)が目標空気過剰率となるようにするだけのことである。
負荷増加時の高圧EGRバルブ24のバルブ開度は、過給エンジン1の運転状態に基づき負荷増加時用の高圧EGRバルブ開度マップ(以下、第三マップという)により求められる。例えば、ECU6内にエンジン回転数と燃料噴射量とをパラメータとした第三マップが予め記憶されており、ECU6は、エンジン回転センサ17の検出値(エンジン回転数)とアクセル開度センサ18の検出値から算出して求めた燃料噴射量とに対応するバルブ開度を第三マップより読み込む。
実空気過剰率が目標空気過剰率との差分(λA−λB)だけ減少するような開度まで高圧EGRバルブ24を開くことにより、瞬時にEGR量はAからBと増加し、実空気過剰率がλAからλBと減少するので、NOxの排出量が増加することはない。
低圧EGRの応答遅れに相当する時間が経過した後に低圧EGRのEGR量が増加し、低圧EGRのEGR量がBとなるので、高圧EGRのEGR量をゼロとする(高圧EGRバルブ24を閉じる)。即ち、ECU6は、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)が目標空気過剰率を下回ったら、高圧EGRバルブ24を閉じる。これは、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)が目標空気過剰率より小さくなるので、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)が目標空気過剰率になるように高圧EGRのEGR量を減らすものである。
このように、EGR装置20は、過給エンジン1の負荷過渡(負荷増加)の状況に対応することができる。即ち、過給エンジン1の負荷増加時に、EGR量が直ちに増加するため、NOxの排出量が一時的に増加してしまうことがない。
[負荷減少時]
図2及び図3(a)に示すようにエンジン負荷がbからaまで減少したとき、ECU6は、低圧EGRのEGR量がBからAとなり、実空気過剰率がλBからλAとなるバルブ開度まで低圧EGRバルブ22を閉じる。
負荷減少時の低圧EGRバルブ22のバルブ開度は、要求EGR量及び目標空気過剰率に対応したものであり、負荷増加時と同様に、過給エンジン1の運転状態に基づき上記の第二マップにより求められる。
実空気過剰率がλBからλAとなるバルブ開度まで低圧EGRバルブ22を閉じた時点から低圧EGRの応答遅れに相当する時間の間は、EGR量が目標値より大きく、実空気過剰率が目標空気過剰率より低いが、エンジン負荷が低いためスモークが悪化することはない。但し、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)が悪化する可能性がある。
そこで、実空気過剰率がλBからλAとなるバルブ開度まで低圧EGRバルブ22を閉じるのと同時に、ECU6は、高圧EGRバルブ24をある程度開く。このときの高圧EGRのEGR量は、HC及びCOの排出量が許容レベルで、スモークが悪化しないように筒内温度が若干上昇する程度である。
負荷減少時の高圧EGRバルブ24のバルブ開度は、過給エンジン1の運転状態に基づき負荷減少時用の高圧EGRバルブ開度マップ(以下、第四マップという)により求められる。例えば、ECU6内にエンジン回転数と燃料噴射量とをパラメータとした第四マップが予め記憶されており、ECU6は、エンジン回転センサ17の検出値(エンジン回転数)とアクセル開度センサ18の検出値から算出して求めた燃料噴射量とに対応するバルブ開度を第四マップより読み込む。なお、負荷減少時の高圧EGRバルブ24のバルブ開度は、過給エンジン1の運転状態に拘わらず、一定の開度であっても良い。
低圧EGRの応答遅れに相当する時間が経過した後に低圧EGRのEGR量が減少していくと、実空気過剰率が増加していく。ECU6は、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)が目標空気過剰率から高圧EGRバルブ24を開くことによる減少分(この減少分をλ1とする)を差し引いた値(このときの空気過剰率をλ2とする)に達したら、高圧EGRバルブ24を閉じる。
これは、実空気過剰率がλ2であると、実空気過剰率が目標空気過剰率(λA)に比べて高圧EGRバルブ24を開くことによる減少分λ1だけ小さい状態であるので、ラムダセンサ14の検出値(実空気過剰率)が目標空気過剰率になるように高圧EGRのEGR量を減らすものである。
このように、EGR装置20は、過給エンジン1の負荷過渡(負荷減少)の状況に対応することができる。即ち、過給エンジン1の負荷減少時に、EGR量が一時的に増加して筒内温度が上昇するため、HC及びCOの排出量が一時的に増加してしまうことがない。
以下、図4に基づいてECU6による制御フローの一例を説明する。
先ず、ECU6は、ラムダセンサ14より実空気過剰率(実λ)を読み込む(ステップS1)。また、ECU6は、エンジン回転センサ17の検出値(エンジン回転数)とアクセル開度センサ18の検出値から算出して求めた燃料噴射量とから、目標空気過剰率(目標λ)を第一マップより読み込む(ステップS1)。
次いで、ECU6は、ステップS1で読み込んだ実空気過剰率を目標空気過剰率と比較する(ステップS2)。ECU6は、実空気過剰率が目標空気過剰率と等しい場合は、過給エンジン1の負荷定常時と判断し、ステップS11へと進む。他方、ECU6は、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも大きい場合に、過給エンジン1の負荷増加時と判断し、ステップS21へと進む。また、ECU6は、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも小さい場合には、過給エンジン1の負荷減少時と判断し、ステップS31へと進む。
ステップS2において過給エンジン1の負荷定常時と判断した場合、ECU6は、低圧EGRバルブ22及び高圧EGRバルブ24のバルブ開度を現状維持し(ステップS11)、本制御をリターンする。
ステップS2において過給エンジン1の負荷増加時と判断した場合、ECU6は、エンジン回転センサ17の検出値(エンジン回転数)とアクセル開度センサ18の検出値から算出して求めた燃料噴射量とから、低圧EGRバルブ22のバルブ開度を第二マップより読み込むと共に、高圧EGRバルブ24のバルブ開度を第三マップより読み込む(ステップS21)。また、ECU6は、読み込んだバルブ開度まで低圧EGRバルブ22の開度を大きくすると共に、読み込んだバルブ開度まで高圧EGRバルブ24を開く(ステップS21)。
次いで、ラムダセンサ14より実空気過剰率(実λ)を読み込み(ステップS22)、ステップS22で読み込んだ実空気過剰率をステップS1で読み込んだ目標空気過剰率と比較する(ステップS23)。
実空気過剰率が目標空気過剰率以上である場合、ECU6は、ステップS22に戻る。他方、実空気過剰率が目標空気過剰率未満である場合には、ECU6は、高圧EGRバルブ24を閉じ(ステップS24)、本制御をリターンする。
ステップS2において過給エンジン1の負荷減少時と判断した場合、ECU6は、エンジン回転センサ17の検出値(エンジン回転数)とアクセル開度センサ18の検出値から算出して求めた燃料噴射量とから、低圧EGRバルブ22のバルブ開度を第二マップより読み込むと共に、高圧EGRバルブ24のバルブ開度を第四マップより読み込む(ステップS31)。また、ECU6は、読み込んだバルブ開度まで低圧EGRバルブ22の開度を小さくすると共に、読み込んだバルブ開度まで高圧EGRバルブ24をある程度開く(ステップS31)。
次いで、ラムダセンサ14より実空気過剰率(実λ)を読み込み(ステップS32)、ステップS32で読み込んだ実空気過剰率を、目標空気過剰率から高圧EGRバルブ24を開くことによる減少分λ1を差し引いた値λ2と比較する(ステップS33)。
実空気過剰率がλ2未満である場合、ECU6は、ステップS32に戻る。他方、実空気過剰率がλ2と等しい場合には、ECU6は、高圧EGRバルブ24を閉じ(ステップS34)、本制御をリターンする。
以上要するに、本実施形態に係るEGR装置20によれば、非常に簡単な制御で、応答遅れの長い低圧EGR装置の過渡制御を適切に行うことができる。追加するセンサやハードウェアが無いので、センサやハードウェアの追加によるコストアップも無い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、EGR装置20が装着される過給エンジン1は、過給ディーゼルエンジンであっても良く、過給ガソリンエンジン等であっても良い。
1 過給エンジン
3 吸気通路
4 排気通路
5 ターボチャージャ(過給機)
5a コンプレッサ
5b タービン
6 ECU(目標空気過剰率設定手段、制御手段)
14 ラムダセンサ(実空気過剰率検出手段)
20 EGR装置
21 低圧EGRパイプ(低圧EGR通路)
22 低圧EGRバルブ
23 高圧EGRパイプ(高圧EGR通路)
24 高圧EGRバルブ

Claims (4)

  1. 過給機を有する過給エンジンのEGR装置であって、
    前記過給機のタービンよりも下流の排気通路と前記過給機のコンプレッサよりも上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路と、前記低圧EGR通路に配設された低圧EGRバルブと、前記タービンよりも上流の前記排気通路と前記コンプレッサよりも下流の前記吸気通路とを連通する高圧EGR通路と、前記高圧EGR通路に配設された高圧EGRバルブと、前記排気通路内の排気ガスの実空気過剰率を検出する実空気過剰率検出手段と、前記過給エンジンの運転状態に基づいて排気ガスの目標空気過剰率を設定する目標空気過剰率設定手段と、前記過給エンジンの負荷定常時には、前記低圧EGRバルブの開度を実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度に維持すると共に前記高圧EGRバルブを閉じた状態に維持する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記過給エンジンの負荷増加時に、実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度まで前記低圧EGRバルブの開度を大きくすると共に、実空気過剰率が目標空気過剰率との差分だけ減少する開度まで前記高圧EGRバルブを開き、前記実空気過剰率検出手段により検出される実空気過剰率が目標空気過剰率を下回ったら、前記高圧EGRバルブを閉じることを特徴とする過給エンジンのEGR装置。
  2. 前記制御手段は、前記実空気過剰率検出手段により検出された実空気過剰率を前記目標空気過剰率設定手段により設定された目標空気過剰率と比較し、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも大きい場合に、前記過給エンジンの負荷増加時と判断する請求項1に記載の過給エンジンのEGR装置。
  3. 前記制御手段は、前記過給エンジンの負荷減少時に、実空気過剰率が目標空気過剰率になる開度まで前記低圧EGRバルブの開度を小さくすると共に、前記高圧EGRバルブを開き、前記実空気過剰率検出手段により検出される実空気過剰率が目標空気過剰率から前記高圧EGRバルブを開くことによる減少分を差し引いた値に達したら、前記高圧EGRバルブを閉じる請求項1又は2に記載の過給エンジンのEGR装置。
  4. 前記制御手段は、前記実空気過剰率検出手段により検出された実空気過剰率と前記目標空気過剰率設定手段により設定された目標空気過剰率とを比較し、実空気過剰率が目標空気過剰率よりも小さい場合に、前記過給エンジンの負荷減少時と判断する請求項3に記載の過給エンジンのEGR装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015194080A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社クボタ エンジン

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