JP2017017867A - 回転電機および回転電機の制御方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力変換部を大きくすることなく、駆動電流を抑制しつつ、効率よく電動機動作をさせることができる回転電機等を提供する。
【解決手段】電動機としておよび外力により回転させられた時に発電機として動作する回転機部と、前記回転機部と電源との間の両方向の給電のための電力変換を行う電力変換部と、前記電力変換部での電力変換制御を行い、前記回転機部を電動機と発電機とで切り替えて動作させる制御部と、を備えた回転電機において、前記回転機部を電動機として動作させる時に、前記電力変換部に、矩形波信号による変換制御信号を出力して制御し、さらに前記矩形波信号と前記矩形波信号より周波数の高いデューティ信号との論理演算に基づく前記変換制御信号を出力する。
【選択図】図5

Description

この発明は、主に車両に搭載される回転電機に関するものである。この発明の回転電機は、電動機としては車載電源装置から電源供給を受けエンジンの始動やトルクアシストを行い、発電機としてはエンジンにより回転子が回されて車載電源装置を充電するものである。
近年、燃費の向上や環境基準への適合を目的として、車載発電機の代わりに、電動発電機を搭載し、車載電源装置と車載負荷に電源供給を行い、その上、車両の停止時にエンジンを停止させ、発進時に再始動を行う、いわゆるアイドルストップを行う車両が開発されている。
このような車両用の回転電機は、小型、低コストが求められている。そのため、制御方式で正弦波パルス幅変調(PWM)方式を用いずに矩形波通電方式を採用することで、電力変換部を簡素化し、制御を簡単にすることで、小型、低コスト化が行われている(例えば特許文献1参照)。しかし、矩形波通電方式を採用することで、電動機として動作するときの車載電源装置からの駆動電流を制御することができない。
このことに対し、車載電源装置からの電流を抑制するために、回転電機と車載電源装置との間に、電流低減抵抗とオン/オフ制御が可能な切替接点を並列接続して、電動機として動作する時に、切替接点を制御する方法が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開平8−116699号公報 特開2014−11905号公報
しかしながら、従来のこの種の回転電機には、以下のような課題がある。
矩形波通電制御することで電動機として動作するときの車載電源装置からの駆動電流を制御できないため、最大駆動電流を考慮して電力変換部の電力変換素子を選ぶことになり、定格仕様に対して電力変換素子が大きなものとなり、電力変換部が大きくなる課題があった。
また、最大駆動電流時の電力変換素子の発熱を考慮した熱設計が必要となり、空冷の場合ではヒートシンクなどの冷却部を大きくする必要があり、電力変換部が大きくなる。また、駆動電流制御のために、電流低減抵抗を接続して電流低減させる場合は、電流低減抵抗で電力を損失させているため、効率が低減する課題があった。
この発明では、前記のような課題を解決するためになされたものであり、電力変換部を大きくすることなく、駆動電流を抑制しつつ、効率よく電動機動作をさせることができる回転電機等を提供することを目的とする。
この発明は、電動機としておよび外力により回転させられた時に発電機として動作する回転機部と、前記回転機部と電源との間の両方向の給電のための電力変換を行う電力変換部と、前記電力変換部での電力変換制御を行い、前記回転機部を電動機と発電機とで切り替えて動作させる制御部と、を備え、前記制御部が、前記回転機部を電動機として動作させる時に、前記電力変換部に、矩形波信号による変換制御信号を出力して制御し、さらに前記矩形波信号と前記矩形波信号より周波数の高いデューティ信号との論理演算に基づく前記変換制御信号を出力する、回転電機等にある。
この発明では、電力変換部を大きくすることなく、駆動電流を抑制しつつ、効率よく電動機動作をさせることができる回転電機等を提供
できる。
この発明による回転電機を搭載した車両の電源系の一例を示す図である。 図1の回転電機の一例の断面図である。 図1の回転電機の一例の構成図である。 この発明の実施の形態1による回転電機における通常の矩形波通電制御時の各電力変換素子へのオン/オフ信号の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1による回転電機における矩形波通電信号およびデューティ信号(デューティ比50%)による電力変換素子へのオン/オフ信号の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1による回転電機における矩形波通電信号およびデューティ信号(デューティ比25%)による電力変換素子へのオン/オフ信号の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1による回転電機における矩形波通電信号およびデューティ信号(デューティ比100%)による電力変換素子へのオン/オフ信号の一例を示す図である。 この発明による回転電機におけるデューティ信号を加えた制御の際の電圧と電流の関係を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による回転電機における回転速度と駆動電流の関係を示す図である。 この発明の実施の形態2による回転電機における回転速度と駆動電流の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1における信号処理部の構成の一例を示す図である。
この発明に係る回転電機では、例えば回転機部と電力変換部と電力変換部を制御する制御部が一体となっている。制御部は、例えば矩形波180度通電により電力変換部を制御することで、回転機部を回転させて、エンジン始動やトルクアシストを行う。低回転時などで、駆動電流が大電流となる時は、矩形波180度通電内をデューティ信号を加えた制御を行うことで、通電電流を低減させることを行う。
この発明では、基本的には矩形波180度通電を行う回路構成を用いることができ、駆動電流抑制を行いたい場合は、通常の180度通電のオン/オフ指令信号と、デューティ信号のオン/オフ指令信号を掛け合わせた信号、すなわち180度の矩形波信号とデューティ信号の論理演算に基づく信号、で電力変換素子をオン/オフ動作させることができる。このため、電力変換部、制御部を大きく複雑化させることなく実現が可能であり、また、冷却部を大きくする必要もなく、また、抵抗で電力を損失させること無く電流を低減させることで、高効率化を図ることができる。
この発明に係る回転電機では、矩形波通電制御の電力変換部、制御部を用いることができ、電流低減抵抗を用いること無く、効率よく、駆動電流を低減させながら、小型、高効率な回転電機が得られる。
以下、この発明による回転電機等を、例えば車両に搭載された回転電機を例に挙げて、各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
なお、この発明は車両に搭載された回転電機に限定されものではない。
実施の形態1.
図1は、この発明による回転電機を搭載した車両の電源系の一例を示す図である。図1において、回転電機1の回転子部および固定子部を含む回転機部2の回転軸と、エンジン5のクランクシャフト6とは、ベルト7等からなる動力伝達部により接続されている。回転電機1は電気的には車載負荷101、車載電源102に接続されている。回転電機1は、回転機部2と電力変換部3と、例えばエンジン制御ユニット(ECU:Engine Control Unit)からなる上位制御装置103からの指令Cを受けて電力変換部3を制御する制御部4から構成されている。
図2は、図1の回転電機1の一例の断面図を示す。電力変換部3は中に制御部4を一体化して設け、さらに回転機部2に一体化されている。
回転電機1を電動機として動作させるときは、車載電源102からの電力を電力変換部3で変換し、回転機部2を電動機として駆動させる。回転機部2を駆動させることで、ベルト7を介して、エンジン5の始動、トルクアシストを行う。
回転電機1を発電機として動作させるときは、ベルト7を介して伝達されるエンジン5からの動力により回転機部2の回転子部が回されることで発電し、電力変換部3で直流電力に変換されて車載電源102、車載負荷101に電力供給がおこなわれる。
図3は、図1の回転電機1の一例の構成図である。
回転電機1の回転機部2は、回転子部22内に界磁巻線24を備えており、電機子部である固定子部21には電機子巻線23を備えている。回転子部22にはさらに、回転センサ25が組み込まれており、回転子部22の回転速度等を検出する。
電力変換部3には、界磁巻線24の通電を行う界磁電力変換部32と電機子巻線23の通電を行う電機子電力変換部31を含み、車載電源102と回転機部2との間の電力変換を行う。
制御部4は、上位制御装置103からの指令Cと、回転機部2の回転子部22の回転センサ25から得られる回転子部22の回転速度と、例えば回転電機1の車載電源102、車載負荷101と接続される端子に設けられた電圧センサVSから得られる回転電機1の端子電圧と、さらには回転機部2の回転子部22の界磁巻線24に設けられた電流センサCSから得られる界磁電流と、を受け取り、電力変換部3の制御を行う制御回路からなっている。
制御部4は、演算部41、界磁電流デューティ信号発生回路42、矩形波通電信号発生回路43、電機子デューティ信号発生回路44、信号処理部45を含む。
駆動時には、車載電源102からの電力を、制御部4が電力変換部3を制御することで、界磁巻線24、電機子巻線23に供給することで、回転機部2にトルクを発生させる。具体的には、界磁巻線24、電機子巻線23の各巻線に接続された界磁電力変換部32、電機子電力変換部31のそれぞれの電力変換素子(詳細は図示省略)をオン/オフさせることにより通電させる。
界磁巻線24では、界磁電力変換部32での電力変換素子をオン/オフ制御させて、そのときのデューティを調整することで、目標となる界磁電流値に制御する。界磁巻線24側の回路には電流センサCSがあり、界磁電流のフィードバック制御を行う。
電機子巻線23側は、電機子電力変換部31の各相に接続されたそれぞれの電力変換素子をオン/オフさせ、オン/オフ区間が、例えば電気角で180度となる180度矩形波通電制御を行うものとする。180度矩形波通電制御では、回転センサ25からの回転速度と回転子磁極位置情報に従って、電圧通電位相を調整することで上位制御装置103からの指令Cのトルクとなるように電圧位相と界磁電流を調整する。
発電時には、エンジン5からの動力により回転機部2の回転子部22が回転させられ、そのとき界磁電力変換部32を制御して界磁巻線24に界磁電流を通電することで、界磁巻線24からの磁束が電機子巻線23と鎖交し、電機子巻線23に電圧が誘起される。このときに、誘起電圧に応じて、電機子電力変換部31の電力変換素子をオン/オフして、車載電源102、車載負荷101に接続されることで電圧がクリップされ、発電電流が流れる。
ここで、駆動時のエンジン始動時の動作について、詳細を述べる。特に、車載電源102が高電圧で回転電機1が低インピーダンスな場合について述べる。
回転電機1は上位制御装置103などから指令Cとして駆動指令があった場合、制御部4は例えば電圧センサVSからの回転電機1の端子の電圧を検知し、この電圧に従って電力変換部3に変換制御信号を出力して、界磁電力変換部32と電機子電力変換部31を動作させる。
図3の演算部41から、界磁電力変換部32では、界磁電力変換部32の界磁電力変換素子のオン/オフ制御を行い、界磁巻線24に通電を行う。
また、図3の演算部41から、電機子電力変換部31では、電圧センサVSからの回転電機1の端子電圧と回転センサ25からの回転速度に基づき、電機子電力変換部31の各相の電力変換素子のオン/オフ制御を行う。この際に、各相の電力変換素子への変換制御信号であるオン/オフ信号は、180度矩形波通電での信号に、180度矩形波通電での信号より周波数の高いデューティ信号を信号処理部45で演算(掛け算)した信号、すなわち180度矩形波信号とデューティ信号との論理演算(例えば論理積)に基づく信号として送られる。
デューティ信号を加えた制御がない場合の通常の180度矩形波通電での電力変換素子へのオン/オフ信号を図4に示す。図4の(a)が矩形波通電信号発生回路43のU,V,W相のそれぞれの上側と下側のための出力(U_H、U_L、V_H、V_L、W_H、W_L)、(b)が電機子デューティ信号発生回路44の出力(Duty)である。デューティ信号を加えた制御がない(すなわち、デューティ100%固定の場合)ため、信号処理部45からの電機子電力変換部31の電力変換素子への変換制御信号は、(a)の矩形波通電信号発生回路43の出力と同じになる。
この発明でのデューティ信号を加えた制御、すなわち論理演算に基づく制御がある場合の電力変換素子へのオン/オフ信号の例として、U相の上側素子および下側素子での電気角1周期分の信号を図5の(A)(B)にそれぞれ示す。(A)がU相上側素子での電気角1周期分の信号、(B)がU相下側素子での電気角1周期分の信号を示す。(A)(B)それぞれの(a)が矩形波信号、(b)が矩形波信号より周波数の高いデューティ信号、(c)が電力変換素子への信号である。(c)の電力変換素子への信号は、矩形波信号とデューティ信号の論理演算(上側素子は論理積)をとった信号である。
図5の(A)の(a)が矩形波通電信号発生回路43のU相上側の素子のための出力(U_H)、(B)の(a)が矩形波通電信号発生回路43のU相下側の素子のための出力(U_L)、(A)の(b)および(B)の(b)がU相上側の素子とU相下側の素子で共通の、デューティ比50%の電機子デューティ信号発生回路44の出力(Duty)、(A)の(c)が信号処理部45からの電機子電力変換部31のU相上側の電力変換素子への変換制御信号(U_H’)、(B)の(c)が信号処理部45からの電機子電力変換部31のU相下側の電力変換素子への変換制御信号(U_L’)となる。(c)の変換制御信号で、電力変換素子のオン/オフを行う。論理的には、(A)のU相上側素子の(c)の変換制御信号(U_H’)の反転信号が、(B)のU相下側素子の(c)の変換制御信号(U_L’)となる。
なお、変換制御信号を得るための信号処理部45で行われる矩形波信号とデューティ信号の論理演算は、図5の(A)の上側電力変換素子への変換制御信号(図5の(A)の(c))の場合、上述のように矩形波通電信号発生回路43の出力する矩形波信号(図5の(A)の(a))と、電機子デューティ信号発生回路44の出力するデューティ信号(図5の(A)の(b))の論理積から得る。図5の(B)の下側電力変換素子への変換制御信号(図5の(B)の(c))の場合は、例えば、矩形波通電信号発生回路43の出力する矩形波信号(図5の(B)の(a))と電機子デューティ信号発生回路44の出力するデューティ信号(図5の(B)の(b))を反転させた反転信号の論理和により得る。
図11に図5の信号に従った信号処理部45の構成の一例を示す。図5の(A)の上側電力変換素子では、矩形波通電信号発生回路43の出力する矩形波信号(U_H)(図5の(A)の(a))と電機子デューティ信号発生回路44のデューティ信号(図5の(A)の(b))がAND回路45aに入力され、電機子電力変換部31の上側への変換制御信号(U_H’)(図5の(A)の(c))を得る。
図5の(B)の下側電力変換素子では、矩形波通電信号発生回路43の出力する矩形波信号(U_L)(図5の(B)の(a))と電機子デューティ信号発生回路44のデューティ信号(図5の(B)の(b))でデューティ信号のみがNOT回路45cに入力されて反転された後に、OR回路45bに入力され、電機子電力変換部31の下側への変換制御信号(U_L’)(図5の(B)の(c))を得る。
また、矩形波通電信号発生回路43と電機子デューティ信号発生回路44はそれぞれ独立して演算部41により制御される。従ってデューティ信号は必ずしも矩形波信号の矩形波区間に基づくデューティ信号である必要はない。デューティ信号は矩形波信号より周波数の高い適当なデューティ比を有するオンオフ信号であればよい。
演算部41は、上述の回転電機1の各部の状態、予め準備されたデューティマップに基づいて、矩形波通電信号発生回路43、電機子デューティ信号発生回路44、さらには界磁電流デューティ信号発生回路42からの出力を求めて制御信号をそれぞれに出力する。
図8にデューティ信号を加えた制御の際の電圧と電流の関係を示す。電圧がデューティにより間欠的に印加されることになり、等価的、結果的に印加電圧が低下することとなり、電流が低減される。図8では極低回転の例として記載しており、電流が三角波形状の波形となっている。
上記のように、180度矩形波通電だけで制御した場合と、この発明による180度矩形波通電にデューティ信号を加えた制御を加えた場合の回転速度(単位時間当りの回転数)−駆動電流特性を図9に示す。駆動電流とは車載電源102から電力変換素子へ供給される直流電流である。破線で示す矩形波通電だけの場合に対して、実線で示す矩形波通電にデューティ信号を加えることで、電流低減を行うことができる。
さらにデューティ信号を加えた制御でのデューティ比を変更することで、電圧印加を調整することができる。図6にデューティ比を図5の場合より小さいデューティ比25%にした場合を示す。また、図7に示すようにデューティ比を100%とすると、通常の矩形波通電と同じ構成で可能である。
デューティ比の値は、回転センサ25が検知する回転速度または回転数から、または、回転速度または回転数と電圧センサVSからの回転電機1の端子電圧から、決定する。制御部4の少なくとも演算部41はメモリMを有するプロセッサにより構成され得る。そこで予め決められた、回転速度または回転数とデューティ比の関係、または、端子電圧をさらに加えた、回転速度または回転数と端子電圧とデューティ比の関係を示すデューティマップを演算部41のメモリMに格納しておき、状態に応じてデューティ比を変更する構成としてもよい。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による回転電機においては図10に示すように、電力変換部3の電機子電力変換部31、界磁電力変換部32の各電力変換素子(詳細は図示省略)に電流制約値がある場合は、電流制約を満たす回転速度までの範囲内で矩形波通電にデューティ信号を加えた制御を行う。
図10では、矩形波通電だけによる制御では電力変換素子への駆動電流が電流制約値以上となってしまう場合に、破線で示す矩形波通電だけによる制御と実線で示す矩形波通電とデューティ信号を組み合わせた制御とで、電流制約値以下で駆動電流が同じとなるまで、矩形波通電とデューティ信号制御を組み合わせた制御を行うようにしている。
上記実施の形態と同様に、デューティ比の値は、回転センサ25の検出した回転機部2の回転子部22の回転速度または回転数から、または回転速度または回転数と電圧センサVSからの回転電機1の端子電圧から決定する。予めデューティマップを制御部4の演算部41のメモリMに格納しておき、状態に応じてデューティ比を変更する構成としてもよい。
また、デューティ信号を加えた制御を行うことで車載電源102が高電圧となった場合でも、電流を抑制して駆動動作をさせることが可能となる。
なお、回転電機1の構成は上記実施の形態と同様である。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による回転電機においては、デューティ信号を加えた制御をするか否かを、回転子部22の回転速度または回転数で決める。回転子部22の回転速度または回転数に応じて、回転機部2の固定子部21の電機子巻線23のインピーダンスが大きくなるので、車載電源102から供給される電流が小さくなる。デューティ信号を加えた制御をしなくても電流が小さい場合では、電力変換素子の許容電流すなわち上述の電流制約値を満足するためにデューティ信号を加えた制御することが不要となる。
なお、回転電機1の構成は上記実施の形態と同様である。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4による回転電機においては、発電時にはデューティ信号を加えた制御を行わず、発電する。デューティ信号を加えた制御をしないため、制御を簡素化することができる。
なお、回転電機1の構成は上記実施の形態と同様である。
また、上記各本実施の形態では、回転機部2と電力変換部3が一体化しているものとして説明したが、回転機部2と電力変換部3は別体で電力線、信号線がケーブルで接続された状態であっても同じ効果が得られる。
また、上記各本実施の形態では、固定子部22の固定子巻線である電機子巻線23が3相巻線の場合について説明したが、3相に限定されるものではなく、多相巻線の場合であっても、多相多群巻線の場合であってもこの発明は適用可能であり、同様の効果が得られる。
なお、上記各実施の形態において、制御部4では演算部41において、
上位制御装置103からの指令C、
回転センサ25からの回転機部2の回転子部22の回転速度または回転数、
電流センサCSからの回転機部2の回転子部22の界磁巻線24の界磁電流、
電圧センサVSからの回転電機1の端子電圧、および
演算部41のメモリMに格納されたデューティマップ、
に基づいて、
発電機としての制御か、電動機としての制御か、デューティ信号を加えた制御を行うのか否かを判定し、
界磁電流デューティ信号発生回路42、矩形波通電信号発生回路43、電機子デューティ信号発生回路44の出力信号を上述のようにして求め、界磁電流デューティ信号発生回路42、矩形波通電信号発生回路43、電機子デューティ信号発生回路44は演算部41からの制御に従って出力信号を出力する。
信号処理部45は、矩形波通電信号発生回路43からの矩形波信号と電機子デューティ信号発生回路44からのデューティ信号の論理演算をとって変換制御信号として出力する。
少なくとも演算部41はプロセッサで構成され得るが、界磁電流デューティ信号発生回路42、矩形波通電信号発生回路43、電機子デューティ信号発生回路44、信号処理部45もプロセッサで構成され得る。
回転センサ25は回転速度を出力するものであってもよいし、回転センサ25からの信号を演算部41で演算して回転速度を求めてもよい。
電力変換素子への信号例を図5にて示したが、信号はこの1例に限らない。
なお上述のように、制御部4は、デューティ信号のデューティ比を100%とし矩形波信号による変換制御信号を出力する。デューティ比を100%とした場合、駆動電流を低減する必要が無いときは、単なる矩形波通電制御を行うことで、制御部4の演算を減らすことができる。
また、回転機部2が、電機子巻線23を有する固定子部21と、界磁巻線24および自らの回転を検出する回転センサ25を有する回転子部22と、を含み、制御部4が、デューティ信号のデューティ比を、回転子部22の回転センサ25で検出された回転速度に従って求める。これにより、デューティ信号を加えた制御が回転センサ25のみに依存するため、制御を簡略化できる。
また、回転機部2が、電機子巻線23を有する固定子部21と、界磁巻線24および自らの回転を検出する回転センサ25を有する回転子部22と、を含み、電力変換部3が、電源側の入力端子に電圧センサVSを有し、制御部4が、デューティ信号のデューティ比を、回転子部22の回転センサ25で検出された回転速度と、電圧センサVSで検出された回転電機1の入力端子にかかる電圧に従って求める。これにより、デューティ信号を加えた制御が回転センサ25と電圧に依存するため、電圧変動によっても駆動電流をより細かく制御でき、高効率に制御することができる。
また、制御部4の少なくとも演算部41を含む一部が、メモリMを有するプロセッサで構成され、デューティ信号のデューティ比が、メモリMに予め格納されたデューティマップに従って求められる。デューティをメモリMに入れることで制御部4での演算を簡略化できる。
また、制御部4が、デューティ信号を加えた制御を行う回転機部2の回転速度範囲を低速回転時に限定する。これにより、デューティ信号を加えた制御の範囲を限定することで、制御部4での演算を簡略化できる。
また制御部4が、回転機部2が発電機(G)として動作している時には、デューティ信号を加えた制御を行わずに発電させる。これにより、発電時にはデューティ信号を加えた制御をしないことで、発電時の制御演算を簡略化できる。
また、回転電機1が車載用の回転電機であり、制御部4が、回転機部2をエンジンの始動時またはトルクアシスト時に電動機(M)として動作させ、車両負荷の状態によりエンジン5からの外力により発電機(G)として動作させる。これにより、車載用の回転電機として、駆動電流を低減することができ、電流低減抵抗を入れることや、電力変換素子を大きくすることなく、小型、高効率の回転電機を成立させることが可能となる。
1 回転電機、2 回転機部、3 電力変換部、4 制御部、5 エンジン、
6 クランクシャフト、7 ベルト、21 固定子部、22 回転子部、
23 電機子巻線、24 界磁巻線、25 回転センサ、31 電機子電力変換部、
32 界磁電力変換部、41 演算部、42 界磁電流デューティ信号発生回路、
43 矩形波通電信号発生回路、44 電機子デューティ信号発生回路、
45 信号処理部、101 車載負荷、102 車載電源、103 上位制御装置、
C 指令、CS 電流センサ、M メモリ、VS 電圧センサ。
この発明は、電動機としておよび外力により回転させられた時に発電機として動作する、電機子巻線を有する固定子部と、界磁巻線および自らの回転を検出する回転センサを有する回転子部と、を含む回転機部と、前記回転機部と電源との間の両方向の給電のための電力変換を行う、前記電源側の入力端子に電圧センサを有する、電力変換部と、前記電力変換部での電力変換制御を行い、前記回転機部を電動機と発電機とで切り替えて動作させる制御部と、を備え、前記制御部が、前記回転機部を電動機として動作させる時に、前記電力変換部に、上位制御装置からの指令と前記回転センサと前記電圧センサの情報に従って矩形波信号による変換制御信号を出力して制御し、さらに前記矩形波信号と前記矩形波信号より周波数の高いデューティ信号との論理演算に基づく前記変換制御信号を出力する、回転電機等にある。

Claims (9)

  1. 電動機としておよび外力により回転させられた時に発電機として動作する回転機部と、
    前記回転機部と電源との間の両方向の給電のための電力変換を行う電力変換部と、
    前記電力変換部での電力変換制御を行い、前記回転機部を電動機と発電機とで切り替えて動作させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部が、前記回転機部を電動機として動作させる時に、前記電力変換部に、矩形波信号による変換制御信号を出力して制御し、さらに前記矩形波信号と前記矩形波信号より周波数の高いデューティ信号との論理演算に基づく前記変換制御信号を出力する、
    回転電機。
  2. 前記制御部が、前記デューティ信号のデューティ比を100%とし前記矩形波信号による前記変換制御信号を出力する、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記回転機部が、電機子巻線を有する固定子部と、界磁巻線および自らの回転を検出する回転センサを有する回転子部と、を含み、
    前記制御部が、前記デューティ信号のデューティ比を、前記回転子部の前記回転センサで検出された回転速度に従って求める、請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記回転機部が、電機子巻線を有する固定子部と、界磁巻線および自らの回転を検出する回転センサを有する回転子部と、を含み、
    前記電力変換部が、前記電源側の入力端子に電圧センサを有し、
    前記制御部が、前記デューティ信号のデューティ比を、前記回転子部の前記回転センサで検出された回転速度と、前記電圧センサで検出された回転電機の前記入力端子にかかる電圧に従って求める、請求項1または2に記載の回転電機。
  5. 前記制御部の少なくとも一部が、メモリを有するプロセッサで構成され、前記デューティ信号のデューティ比が、前記メモリに予め格納されたデューティマップに従って求められる、請求項1から4までのいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記制御部が、前記論理演算による制御を行う前記回転機部の回転速度範囲を低速回転時に限定した、請求項1から5までのいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記制御部が、前記回転機部が発電機として動作している時には、前記論理演算による制御を行わずに発電させる、請求項1から6までのいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記回転電機が車載用の回転電機であり、前記制御部が、前記回転機部をエンジンの始動時またはトルクアシスト時に電動機として動作させ、車両負荷の状態により前記エンジンからの前記外力により発電機として動作させる、請求項1から7までのいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 電動機としておよび外力により回転させられた時に発電機として動作する回転機部と、前記回転機部と電源との間の両方向の給電のための電力変換を行う電力変換部と、前記電力変換部での電力変換制御を行い、前記回転機部を電動機と発電機とで切り替えて動作させる制御部と、を備えた回転電機において、
    前記回転機部を電動機として動作させる時に、前記電力変換部に、矩形波信号による変換制御信号を出力して制御し、さらに前記矩形波信号と前記矩形波信号より周波数の高いデューティ信号との論理演算に基づく前記変換制御信号を出力する、回転電機の制御方法。
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