JP2014107937A - モータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ駆動装置を電圧変動検出手段とファンモータ制御部とファンモータ駆動部とで構成する。ファンモータ制御部を、昇圧部の動作開始と停止とのタイミングで所定期間の切換信号を出力する切換信号発生部28と、回転数がフィードバックされた目標デューティー値を出力する目標デューティー生成部26と、検出電圧信号値を一定時間だけ保持するデータ保持部27と、切換信号が出力されている期間、一定時間における検出電圧信号値の変化割合に対応して補正したPWMデューティー値を一定時間毎に算出して出力する補正演算部25と、補正したPWMデューティー値を入力してPWM信号を出力するPWM信号発生部22とで構成する。
【選択図】図2
Description
空気調和機は例えば図4のブロック図のように構成されている。この空気調和機は、室内機2と室外機100とが通信線3で通信接続されている。また、室外機100には交流電源4が接続されている。なお、空気調和機としては上記以外に冷媒回路が備えられているが、本願と直接関係ないため図示と説明とを省略する。
室外機制御部116は、室内機2から送信される運転指示信号を受信すると、この運転指示信号に従って圧縮機モータ15を回転させるため、駆動部14へモータ駆動信号を出力する。そして、電流検出部17によって監視している電流が所定値を超えた場合、スイッチング信号を昇圧部12へ出力し、直流電圧の昇圧動作を開始する。なお、電流における所定値は、圧縮機モータ15の負荷の増大により負荷に供給する電圧が不足となる直前の入力電流値である。そして室外機制御部116は、電圧検出部13の電圧が所定電圧を維持するようにスイッチング信号のパルス幅(PWMデューティー)を制御する。一方、室内機2の運転指示により空調能力を低下させる場合、室外機制御部116は駆動部14に出力するモータ駆動信号のパルス幅を狭くすることによって圧縮機モータ15の回転数を低下させ、電流検出部17によって監視している電流が所定値以下となった時、スイッチング信号の出力を停止することで昇圧部12の昇圧動作を停止させる。
なお、前提条件として回転数指令値は500回転/分で一定となっており、フィードバック時間は10ミリセカンドになっており、さらに、図4で説明したようにファンモータ19は昇圧部12の出力電圧(直流電圧)で駆動されるようになっており、昇圧部12が停止している場合は整流器11で整流され、コンデンサ12dで平滑された電圧(140ボルト)でファンモータ19が駆動されているものとする。
前記モータ制御部は、前記電圧変動報知信号の変化に対応して所定期間のパルスからなる切換信号を発生させる切換信号発生部と、前記回転数検出信号の回転数値と前記回転数指令値とが入力されて前記回転数値によってフィードバック制御された目標デューティー値を出力すると共に、同目標デューティー値を更新するための目標デューティー更新値が入力された場合は、この値を前記目標デューティー値に置き換えてフィードバック制御する目標デューティー生成部と、前記電圧検出信号の値を一定時間だけ保持した後に出力するデータ保持部と、前記電圧検出信号の値と前記データ保持部から出力された一定時間前の前記電圧検出信号の値と前記切換信号と前記目標デューティー値とが入力され、前記電圧検出信号の値と前記データ保持部から出力された一定時間前の前記電圧検出信号の値との電圧変化に対して回転数を一定に保つように前記目標デューティー値を初期値として一定時間毎に補正したPWMデューティー値を算出し、前記切換信号が発生している時、算出した前記PWMデューティー値を出力すると共に算出した前記PWMデューティー値を前記目標デューティー更新値として前記目標デューティー生成部へ出力し、前記切換信号が発生していない時、入力した前記目標デューティー値をそのまま前記PWMデューティー値として出力する補正演算部と、入力された前記PWMデューティー値に対応した前記PWM信号を生成して出力するPWM信号生成部とを備える。
昇圧部12による昇圧動作が行なわれていない時、つまり、電圧変動報知信号がローレベルの場合、切換信号発生部28から出力される切換信号もローレベルとなる。ローレベルの切換信号が入力された補正演算部25は、目標デューティー更新値の出力を停止し、また、入力される目標デューティー値をそのままPWMデューティー値としてPWM信号生成部22へ出力し、PWM信号生成部22はこれと対応するPWM信号を出力してファンモータ19を回転制御する。そして、このフィードバック制御を10ミリセカンド毎に繰り返して実行する。この処理が図5で説明した従来のフィードバック制御である。なお、この実施例では直流電圧の変化もフィードバック制御するため、フィードバック時間を10ミリセカカンドにしているが、回転数のフィードバック制御だけなら、回転数によってフィードバック時間を可変させるようにしてもよい。
まず最初に、切換信号の立ち上がり時に目標デューティー生成部26から、直流電圧値と回転数値とによるフィードバック制御で生成された目標デューティー値と、さらに、現在の電圧Vdc値と前回の電圧Vdc’値とを内部に取り込み、この現在の電圧Vdc値と前回の電圧Vdc’値との比率を算出し、この比率に対応して入力された目標デューティー値を補正してPWMデューティー値としてPWM信号生成部22へ出力する。なお、補正演算部25は、補正されたPWMデューティー値を内部に一時的に保持する。
新たなPWMデューティー値=(前回の電圧Vdc’値/今回電圧Vdc値)×前回のPWMデューティー値・・・・・式1
図3において横軸はすべて時間を、また、縦軸には8種類の項目をそれぞれ示している。図3(1)は昇圧部12から出力される直流電圧を、図3(2)は電圧変動報知信号を、図3(3)は切換信号を、図3(4)はクロック発振部31から出力されるクロック信号を、図3(5)は現在の電圧Vdc値を、図3(6)は1ミリセカンド前の現在の電圧Vdcと対応する前回の電圧Vdc’値を、図3(7)は補正演算部25から出力されるPWMデューティー値を、図3(8)はファンモータ19の回転数をそれぞれ示している。
なお、前提条件として回転数指令値は500回転/分で一定であり、この時の目標デューティー値が80%になっているものとする。
新たなPWMデューティー値=(前回の電圧Vdc’値/今回電圧Vdc値)×前回のPWMデューティー値=(140/140)×0.8=0.8(80%)と算出する。
同様にt2のタイミングでは現在の電圧Vdc値が145ボルトの時、前回の電圧Vdc’値は140ボルトとなるため、前回のPWMデューティー値である0.8を用いて、
新たなPWMデューティー値=(140/145)×0.8=0.77(77%)と算出する。
このように補正演算部25は、常に1ミリセカンド前からの直流電圧の変化に対応して次のPWMデューティー値を算出している。この算出したPWMデューティー値の変化を図3(7)のグラフで示す。
また、本実施例では電圧変動報知手段を昇圧制御部16aで構成しているが、これに限るものでなく、直流電圧の変動を検出できれば電圧変動報知手段はどのような構成でもよい。例えば、室内機制御部16が電圧検出部13から出力される電圧検出信号を常に監視し、電圧変化が有った場合に電圧変動報知信号をファンモータ制御部20へ出力するようにしてもよい。この場合、室内機制御部16と電圧検出部13とで電圧変動報知手段を構成することになる。
2 室内機
3 通信線
4 交流電源
5 変動検出手段
11 整流器
12 昇圧部
12a リアクタ
12b トランジスタ
12c ダイオード
12d コンデンサ
12e 正極入力端
12f 負極入力端
12g 正極出力端
12h 負極出力端
12i スイッチング信号入力端
13 電圧検出部
14 駆動部
15 圧縮機モータ
16 室外機制御部
16a 昇圧制御部(電圧変動報知手段)
17 電流検出部
18 ファンモータ駆動部
19 ファンモータ
20 ファンモータ制御部
21 変換部
22 PWM信号生成部
23 A/D変換部
24 クロック発振部
25 補正演算部
26 目標デューティー生成部
27 データ保持部
28 切換信号発生部
30 A/D変換部
31 クロック発振部
Claims (1)
- 直流電圧が印加され、印加された前記直流電圧をオンオフ制御するPWM信号によってモータを回転させると共に、前記モータの回転数と対応する回転数検出信号を出力する駆動部と、前記直流電圧を検出する電圧検出部と、目標とする前記モータの回転数である回転数指令値と前記電圧検出部が出力する電圧検出信号と前記回転数検出信号と前記直流電圧の電圧変動を検知して報知する電圧変動報知手段から出力される電圧変動信号とが入力され、前記モータの回転数をフィードバック制御する前記PWM信号を出力するモータ制御部とを備えたモータ駆動装置であって、
前記モータ制御部は、前記電圧変動報知信号の変化に対応して所定期間のパルスからなる切換信号を発生させる切換信号発生部と、前記回転数検出信号の回転数値と前記回転数指令値とが入力されて前記回転数値によってフィードバック制御された目標デューティー値を出力すると共に、同目標デューティー値を更新するための目標デューティー更新値が入力された場合は、この値を前記目標デューティー値に置き換えてフィードバック制御する目標デューティー生成部と、前記電圧検出信号の値を一定時間だけ保持した後に出力するデータ保持部と、前記電圧検出信号の値と前記データ保持部から出力された一定時間前の前記電圧検出信号の値と前記切換信号と前記目標デューティー値とが入力され、前記電圧検出信号の値と前記データ保持部から出力された一定時間前の前記電圧検出信号の値との電圧変化に対して回転数を一定に保つように前記目標デューティー値を初期値として一定時間毎に補正したPWMデューティー値を算出し、前記切換信号が発生している時、算出した前記PWMデューティー値を出力すると共に算出した前記PWMデューティー値を前記目標デューティー更新値として前記目標デューティー生成部へ出力し、前記切換信号が発生していない時、入力した前記目標デューティー値をそのまま前記PWMデューティー値として出力する補正演算部と、入力された前記PWMデューティー値に対応した前記PWM信号を生成して出力するPWM信号生成部とを備えることを特徴とするモータ駆動装置。
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2012
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