JP2017015195A - 傾斜円形軌道式回転量伝達継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力回転軸1に対してある角度をもって固定された、傾斜円形軌道3を有し、傾斜円形軌道3はその中心を入力回転軸1と出力回転軸2が共に通っている。回転力は、傾斜円形軌道3に沿って自由に移動可能な作用点を介して、出力回転軸2に伝達される。作用点は、傾斜円形軌道3上を移動する、という束縛と、出力回転軸2回りに回転する出力軸に対して固定されているという束縛とを共に受ける。一回転の間に、入力回転量と出力回転量の比は変化し、一回転で一周期をなす。
【選択図】図1
Description
特許文献2には、トルク可変の、かさ歯車を用いた回転量伝達機構が開示されている。この機構はトルク変化を、かさ歯車を用いた遊星歯車の位置変化により実現しているが、構造が複雑であった。
入力軸と出力軸は1点で交叉し、作用点起動傾斜円は、この交点に中心を有する。また、入力軸と出力軸とは直交している。
[1] 入力回転軸と、該入力回転軸に直交する出力回転軸とを有し、入力回転軸には、入力回転軸と出力回転軸との交点に中心が位置する円軌道に沿って自在に移動可能な作用点が設けられており、該円軌道は該円軌道の軌道面法線と入力回転軸とが所定の角度を成すように入力軸に斜めに固定されて傾斜円形軌道を形成しており、前記作用点が、前記傾斜円形軌道に沿って移動可能であり、かつ出力軸に対して固定されている、傾斜円形軌道式の、回転量伝達継手。
[2] 作用点が、ボールジョイント、球状突起と該球状突起を挟む2平面、または球状突起と該球状突起を収納する円筒体、のいずれかにより構成される、前記[1]の、回転量伝達継手。
[3]
傾斜円形軌道が、ボールベアリングの外輪に固定された作用点の移動軌跡である、前記[1]または[2]の、回転量伝達継手。
[4]
傾斜円形軌道が、入力軸に固定された球体である傾斜円形軌道取付け部材の表面に取付けられた部材の可動部により作られるものである、前記[1]〜[3]の何れかの、回転量伝達継手。
[5]
出力回転軸を、複数個有する、前記[1]〜[4]のいずれかの、回転量伝達継手。
[6]
逆回転防止機構をさらに備える、前記[1]〜[5]のいずれかの、回転量伝達継手。
作用点は、入力軸の回転運動を出力軸に伝える点であり、傾斜円軌道に沿って自由に移動可能な点であって、入力軸と傾斜円軌道に沿って移動する部材とは、軌道上を自由に動くという1自由度を有して相互に結合するように構成されている。作用点はまた出力軸からの距離は一定であり、すなわち、出力軸に直角な円軌道上を移動する。このような作用点の構成を実現する一例は、球状端部を有する部材(以下「球状突起」と称する)と、球状端部に回動自在に係合した部材とからなるボールジョイントである。ボールジョイントは、2つの部材が、結合中心に対する平行移動は不可能であるが、中心周りの回動は相互に自由に行えるようなジョイントである。
ボールジョイントの球状端部を受容する部材は、出力軸に固定される。したがって、ボールジョイントの球状端部の中心は、出力軸回りに円軌道を描き、その軌道は出力軸に直角である。
また、この傾斜円軌道は、入力軸が回転するにつれて回転し、交線a−aも回転していく。図2には、傾斜円軌道が入力軸回りに一回転する様子を、入力軸の回転量が15度おきの傾斜円軌道の位置を、24個の細線で描くことによって示している。尤も、図は投影図であり、左右対称の傾き位置にくる2つの図は完全に重なるため、図には12個の楕円しか現れない。しかも、丁度楕円の載る面の方向から見た図では、楕円の幅は最小となり直線で表される。
この束縛条件を満たす作用点実現手段であれば、いかなる形式のジョイントでもよいが、機械的遊びに起因する脱落を避けるために、実用的には上記したように、ボールジョイントを使用するのが好適である。
図3に、傾斜円軌道の軌道面法線と入力軸とのなす角度が45度の場合の傾斜円軌道を示し、図4に、は60度の場合を示す。
図から判るとおり、傾斜円形軌道の軌道面法線と入力軸とのなす角度が異なった継手であれば、出力作用点の軌道の直径が異なった継手となる。
すなわち、傾斜円形軌道用の部材としては同一のものを用いて、入力軸と傾斜円軌道とのなす角度を変えるだけで、出力軸回転の様相が異なった継手を得ることができるのである。
つまり、本願発明の回転量伝達継手は、入力軸と出力軸の間の回転速度の比率が、一回転の間に比率最小から比率最大へ、そして対称的に比率最大から最小へ変化するという特徴を有している。
上記したように、入力と出力の役割は、相互に入れ替え可能であるため、入力と出力の役割を入れ替えれば、複数の入力軸からの回転力を、傾斜円形軌道を固定したひとつの出力軸に伝動する継手ということになる。複数入力軸とした場合は、レシプロ内燃機関のマルチシリンダー化と同様に、或る出力軸の作用点が上死点下死点相当位置に在る場合でも、他の軸は上死点下死点相当の場所に位置しない様にすることが可能であり、該他の軸のトルクによって、回転が円滑になるという利点がある。
2 出力軸
2a〜2f 複数出力軸
3 傾斜円形軌道
4 球状突起受容部
4a〜4f 複数出力軸の球状突起受容部
5 傾斜角
6 球状突起
7 ボールベアリング内輪
8 ボールベアリング外輪
9 傾斜円形軌道取付け球体
10 傾斜円形軌道面法線(ボールベアリング面法線)
Claims (6)
- 入力回転軸と、該入力回転軸に直交する出力回転軸とを有し、入力回転軸には、入力回転軸と出力回転軸との交点に中心が位置する円軌道に沿って自在に移動可能な作用点が設けられており、該円軌道は該円軌道の軌道面法線と入力回転軸とが所定の角度を成すように入力軸に斜めに固定されて傾斜円形軌道を形成しており、前記作用点が、前記傾斜円形軌道に沿って移動可能であり、かつ出力軸に対して固定されている、傾斜円形軌道式の、回転量伝達継手。
- 作用点が、ボールジョイント、球状突起と該球状突起を挟む2平面、または球状突起と該球状突起を収納する円筒体、のいずれかにより構成される、請求項1記載の、回転量伝達継手。
- 傾斜円形軌道が、ボールベアリングの外輪に固定された作用点の移動軌跡である、請求項1または2に記載の、回転量伝達継手。
- 傾斜円形軌道が、入力軸に固定された球体である傾斜円形軌道取付け部材の表面に取付けられた部材の可動部により作られるものである、請求項1〜3の何れか一項に記載の、回転量伝達継手。
- 出力回転軸を複数個有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の、回転量伝達継手。
- 逆回転防止機構をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の、回転量伝達継手。
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JP2015133586A JP6612069B2 (ja) | 2015-07-02 | 2015-07-02 | 傾斜円形軌道式回転量伝達継手 |
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KR20210005281A (ko) * | 2019-01-07 | 2021-01-13 | 코어포토닉스 리미티드 | 슬라이딩 조인트를 갖는 회전 메커니즘 |
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- 2015-07-02 JP JP2015133586A patent/JP6612069B2/ja active Active
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KR102242437B1 (ko) | 2019-01-07 | 2021-04-20 | 코어포토닉스 리미티드 | 슬라이딩 조인트를 갖는 회전 메커니즘 |
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JP6612069B2 (ja) | 2019-11-27 |
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