JP2023037679A - 2方向駆動装置 - Google Patents

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一樹 阿部
Kazuki Abe
建二郎 多田隈
Kenjiro Tadakuma
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Abstract

【課題】バックラッシュを低減して出力精度を高めることができ、小型化しても比較的大きいトルクを伝達することができる2方向駆動装置を提供する。【解決手段】回転支持体12が、第1の軸を中心として回転可能に設けられている。円柱形状の内側回転体13が、中心軸の第2の軸が第1の軸と直交し、第2の軸を中心として回転可能に回転支持体12に設けられている。円筒状の外側回転体14が、内側回転体13の両側方を覆い、第1の軸を中心として回転可能に設けられている。外側回転体14は、内側面に、周方向に伸びるトロコイド曲線に沿ってそれぞれ設けられた複数の係合部を有している。内側回転体13は、第2の軸と斜交する方向に突出し、先端部が対応する係合部に係合した複数の突出部を有している。外側回転体14を回転させたとき、各突出部が各係合部に沿って相対的にスライド移動し、内側回転体13が第2の軸を中心として回転する。【選択図】図1

Description

本発明は、2方向駆動装置に関する。
従来、ロボットアームの関節などの駆動機構として、1つの関節で複数方向への駆動を可能にするために、コニカルギア(テーパーギア)や、かさ歯車、ウォームギアなどを用いて、所定の軸周りの2つの回転を、それぞれ直交する2つの軸周りの回転に変換可能な駆動装置が開発されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
このような駆動装置を利用することにより、2方向への駆動に限らず、例えば球状歯車を2方向に回転駆動させることで、回転3自由度(3-RDoF)を実現することもでき(例えば、特許文献2、3、非特許文献1参照)、ロボットアームの関節等の小型化や高機能化を図ることができる。
特開2014-237206号公報 特開2018-80717号公報 特開2019-90495号公報
Kazuki Abe, Kenjiro Tadakuma, and Riichiro Tadakuma, "ABENICS: Active Ball Joint Mechanism With Three-DoF Based on Spherical Gear Meshings", IEEE Transactions on Robotics, [online], April 2021, [令和3年8月7日検索]、インターネット〈URL: https://www.researchgate.net/publication/351357682〉、DOI: 10.1109/TRO.2021.3070124
しかしながら、特許文献1乃至3に記載の2方向駆動装置は、回転方向を変換する際に歯車を用いているため、バックラッシュにより出力に誤差が生じてしまうという課題があった。また、歯車の歯の強度により伝達可能なトルクの大きさが決まるため、小型化すると、大きいトルクを伝達するのが困難になるという課題もあった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、バックラッシュを低減して出力精度を高めることができ、小型化しても比較的大きいトルクを伝達することができる2方向駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る2方向駆動装置は、支持部と、前記支持部に支持されて、第1の軸を中心として回転可能に設けられた回転支持体と、所定の厚みを有する円柱形状を成し、その中心軸である第2の軸が前記第1の軸と直交し、前記第2の軸を中心として回転可能に回転支持体に設けられた内側回転体と、円筒状を成し、その中心軸が前記第1の軸と一致し、少なくとも前記内側回転体の両側方を覆うよう、内側に前記内側回転体が配置され、前記支持部に支持されて、前記第1の軸を中心として回転可能に設けられた外側回転体と、前記回転支持体を、前記第1の軸を中心として回転させる内側駆動手段と、前記外側回転体を、前記第1の軸を中心として回転させる外側駆動手段とを有し、前記外側回転体は、内側面に、周方向に伸びる所定の整数周期を有する複数のトロコイド曲線に沿ってそれぞれ設けられた複数の係合部を有し、前記内側回転体は、各係合部に対応して設けられた複数の突出部を有し、各突出部は、それぞれ前記内側回転体のいずれか一方の側面から、前記第2の軸と斜交する方向に突出しており、先端部が対応する係合部に係合し、その係合部に沿って相対的にスライド可能に設けられ、前記外側駆動手段により前記外側回転体を回転させたとき、各突出部の先端部が各係合部に沿って相対的にスライド移動することにより、前記内側回転体が前記第2の軸を中心として回転するよう構成されていることを特徴とする。
本発明に係る2方向駆動装置は、外側駆動手段により、第1の軸を中心として外側回転体を回転させることにより、外側回転体の内側面に設けられた各係合部が、周方向に沿って移動すると共に、対応する係合部に係合した各突出部の先端部も、各係合部に沿って相対的にスライド移動する。このとき、各係合部が所定の整数周期を有する複数のトロコイド曲線に沿ってそれぞれ設けられ、各突出部が内側回転体のいずれか一方の側面から、第2の軸と斜交する方向に突出しているため、各突出部の先端部が第2の軸を中心とした円を描くように移動する。これにより、内側回転体を、第2の軸を中心として回転させることができる。また、内側駆動手段により、第1の軸を中心として回転支持体を回転させることにより、回転支持体に設けられた内側回転体を、第1の軸を中心として回転させることができる。このように、本発明に係る2方向駆動装置は、第1の軸周りの2つの回転を、互いに直交する第1の軸および第2の軸周りの内側回転体の回転に変換することができる。
本発明に係る2方向駆動装置は、外側駆動手段による第1の軸を中心とした回転を、直交する第2の軸を中心とした回転に変換する際に、歯車ではなく、外側回転体の内側面に設けられた各係合部と、内側回転体のいずれか一方の側面に設けられた各突出部とを利用したカム機構を用いている。これにより、歯車を用いて回転方向を変換する従来の装置と比べて、内蔵する歯車の数を減らすことができ、バックラッシュを低減して出力精度を高めることができる。また、回転方向の変換に歯車を用いないため、歯の強度により伝達するトルクを制限する必要がなく、小型化しても比較的大きいトルクを伝達することができる。
本発明に係る2方向駆動装置で、各係合部は、外側回転体の内側面上で、周方向に伸びる直線に沿って円を転がしたときに、その円の内部または外部の定点が描くトロコイド曲線に沿ってそれぞれ設けられていることが好ましい。特に、各係合部は、前記第1の軸に対して直交し前記第2の軸を含む面と前記外側回転体の内側面とが交わる線に対して、半周期毎に左右が入れ替わる各トロコイド曲線に沿ってそれぞれ設けられていることが好ましい。これらのトロコイド曲線は、円の中心が、前記第1の軸に対して直交し前記第2の軸を含む面と前記外側回転体の内側面とが交わる線の上を移動するよう、その円を転がすことにより描くことができる。この場合、内側回転体を第2の軸を中心としてスムーズに回転させることができる。また、この場合、各トロコイド曲線は、前記外側回転体の内側面の周方向での位置に対する位相が互いに異なっていることが好ましい。これにより、外側駆動手段による回転方向と、内側回転体の第2の軸を中心とした回転方向を対応させることができ、第2の軸を中心として所望の方向に内側回転体を回転させることができる。なお、各係合部は、外側回転体の内側面の幅方向での振幅が同じであっても、異なっていてもよい。
本発明に係る2方向駆動装置で、各係合部および各突出部は、各突出部の先端部が、対応する係合部に係合した状態で、その係合部に沿って相対的にスライド可能であれば、いかなる構成であってもよい。また、各係合部および各突出部は、それぞれ2つであっても、3つ以上であってもよい。例えば、各突出部は、先端部が円柱形状を成し、前記内側回転体の一方の側面から突出した第1突出部と、先端部が円柱形状を成し、前記内側回転体の他方の側面から突出し、前記第1突出部よりも先端部の径が大きく、前記内側回転体からの突出量が小さい前記第2突出部とを有しており、各係合部は、前記第1突出部の先端部を挿入して係合可能に設けられた溝から成る第1スライド溝と、前記第2突出部の先端部を挿入して係合可能に設けられた溝から成り、前記第1スライド溝より幅が広く浅い第2スライド溝とを有していてもよい。このように、各突出部の大きさや突出量、および、スライド溝から成る各係合部の幅や深さを変えることにより、内側回転体を第2の軸を中心としてスムーズに回転させることができる。
また、本発明に係る2方向駆動装置で、内側駆動手段は、第1の軸に平行な回転軸または第1の軸と同軸の回転軸を有するモータにより、回転支持体を回転させるよう構成され、外側駆動手段は、第1の軸に平行な回転軸または第1の軸と同軸の回転軸を有するモータにより、外側回転体を回転させるよう構成されていてもよい。この場合、より簡単な構造にすることができる。また、内蔵する歯車の数を減らすことができ、バックラッシュをより低減することができる。
本発明に係る2方向駆動装置で、前記内側回転体は、前記第1の軸が厚み方向の中心を通るよう配置されていることが好ましい。この場合、内側回転体を、第1の軸を中心としてスムーズに回転させることができる。
本発明によれば、バックラッシュを低減して出力精度を高めることができ、小型化しても比較的大きいトルクを伝達することができる2方向駆動装置を提供することができる。
本発明の実施の形態の2方向駆動装置を示す、(a)斜視図、(b)支持部と外側回転体を切り欠いた一部断面斜視図である。 本発明の実施の形態の2方向駆動装置を示す、(a)右側面図、(b)正面図である。 本発明の実施の形態の2方向駆動装置を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の2方向駆動装置の、外側回転体を示す(a)斜視図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)A-A線断面図、(e)B-B線断面図である。 本発明の実施の形態の2方向駆動装置の、外側回転体を示す(a)正面図、(b)内側面の展開図、(c) (a)のC1~C12線での断面図である。 本発明の実施の形態の2方向駆動装置の、(a)ロボットアームの関節としての使用状態を示す斜視図、(b)内側回転体を鞍状歯車としたときの使用状態を示す斜視図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施の形態の2方向駆動装置を示している。
図1乃至図3に示すように、2方向駆動装置10は、支持部11と回転支持体12と内側回転体13と外側回転体14と内側駆動手段15と外側駆動手段16とを有している。
支持部11は、概ね直方体形状を成す支持部本体21と、支持部本体21の上部に設けられ、支持部本体21の厚みより薄い上部支持体22とを有している。支持部本体21は、上部が円弧状に盛り上がった断面形状を成している。上部支持体22は、上方に向かって幅が狭くなり、上部が円弧状の断面形状を成している。
回転支持体12は、概ね円柱状を成すロール回転体23と、円環状に設けられた1対の環状取付部24とを有している。ロール回転体23は、中心軸である第1の軸41を水平にした状態で、後端部が支持部本体21の上部に埋め込まれるようにして、支持部本体21に取り付けられている。ロール回転体23は、第1の軸41を中心として回転可能に、ベアリング31を介して支持部本体21に取り付けられている。各環状取付部24は、ロール回転体23の先端面の端部から先端側に突出し、ロール回転体23の中心軸を挟んで対向するよう設けられている。各環状取付部24は、同じ大きさの内径を有している。
内側回転体13は、直径より厚みが小さい円柱形状を成している。内側回転体13は、その中心軸である第2の軸42が第1の軸41と直交し、第1の軸41が厚み方向の中心を通るよう、各環状取付部24に挟まれて取り付けられている。内側回転体13は、第2の軸42を中心として回転可能に、ベアリング32を介して各環状取付部24に取り付けられている。内側回転体13は、各側面から各環状取付部24の内側を通って、第2の軸42と斜交する方向に突出するようそれぞれ設けられた第1突出部25と第2突出部26とを有している。第1突出部25および第2突出部26は、先端部が円柱形状を成し、先端部の周縁に沿ってベアリング33が取り付けられている。第2突出部26は、第1突出部25よりも先端部の径が大きく、内側回転体13からの突出量が小さく形成されている。
図4に示すように、外側回転体14は、幅方向の中央部が円弧状に外側に膨らんだ円筒状を成している。外側回転体14は、内側面に、周方向に沿って設けられた第1スライド溝27および第2スライド溝28から成る2つの係合部を有している。図5に示すように、第1スライド溝27および第2スライド溝28は、外側回転体14の内側面の幅方向の中心線14aに対して、半周期毎に左右が入れ替わる2つのトロコイド曲線27a,28aに沿って、それぞれ設けられている。第1スライド溝27は、所定の深さおよび幅を有し、トロコイド曲線27aがその幅の中心になるよう形成されている。第2スライド溝28は、第1スライド溝27より浅く広い幅を有し、トロコイド曲線28aがその幅の中心になるよう形成されている。各トロコイド曲線27a,28aは、外側回転体14の内側面の周方向に沿って1周で1周期となるよう設けられ、周方向での位置に対する位相が互いに異なるよう設けられている。
外側回転体14は、その中心軸が第1の軸41と一致し、内側に内側回転体13が挿入された状態で、内側回転体13の両側方を覆うよう配置されている。外側回転体14は、後端面に沿って、後端側に突出した円筒状のフランジ部29を有している。フランジ部29は、外側面に歯が形成されており、平歯車を成している。図1乃至図3に示すように、外側回転体14は、第1の軸41を中心として回転可能に、ベアリング34を介して、フランジ部29がロール回転体23の先端部の側面に取り付けられている。これにより、外側回転体14は、支持部11に支持されている。
図1(b)および図3に示すように、第1スライド溝27は、第1突出部25の先端部を挿入して係合可能に設けられ、第2スライド溝28は、第2突出部26の先端部を挿入して係合可能に設けられている。また、第1突出部25は、その先端部が第1スライド溝27に係合した状態で、第1スライド溝27に沿って相対的にスライド可能に設けられている。また、第2突出部26も、その先端部が第2スライド溝28に係合した状態で、第2スライド溝28に沿って相対的にスライド可能に設けられている。なお、第1スライド溝27および第2スライド溝28は、第1の軸41に対して直交し第2の軸42を含む面と、外側回転体14の内側面とが交わる線(中心線14a)に対して、半周期毎に左右が入れ替わる各トロコイド曲線27a,28aに沿って設けられている。
内側駆動手段15は、モータから成り、その回転軸15aが第1の軸41と同軸となるよう、後端側から支持部本体21に取り付けられている。内側駆動手段15は、支持部本体21を貫通して、その回転軸15aの先端がロール回転体23の後端面に接続され、回転支持体12を、第1の軸41を中心として回転可能に設けられている。
外側駆動手段16は、モータから成り、その回転軸16aの先端に平歯車から成る伝導歯車30が取り付けられている。伝導歯車30は、フランジ部29の平歯車と噛み合うよう設けられている。外側駆動手段16は、その回転軸16aが第1の軸41に平行を成し、伝導歯車30がフランジ部29の平歯車と噛み合うよう、後端側から上部支持体22を貫通するよう取り付けられている。外側駆動手段16は、伝導歯車30を介して、外側回転体14を、第1の軸41を中心として回転可能に設けられている。
2方向駆動装置10は、外側駆動手段16により第1の軸41を中心として外側回転体14を回転させたとき、第1スライド溝27および第2スライド溝28が外側回転体14の周方向に沿って移動すると共に、第1突出部25および第2突出部26の先端部が、それぞれ第1スライド溝27および第2スライド溝28に沿って相対的にスライド移動するよう構成されている。また、これにより、第1突出部25および第2突出部26の先端部が第2の軸42を中心とした円を描くように移動し、内側回転体13が、第2の軸42を中心として回転するよう構成されている。
次に、作用について説明する。
2方向駆動装置10は、外側駆動手段16により、第1の軸41を中心として外側回転体14を回転させることにより、内側回転体13を、第2の軸42を中心として回転させることができる。また、内側駆動手段15により、第1の軸41を中心として回転支持体12を回転させることにより、回転支持体12に設けられた内側回転体13を、第1の軸41を中心として回転させることができる。このように、2方向駆動装置10は、第1の軸41周りの2つの回転を、互いに直交する第1の軸41および第2の軸42周りの内側回転体13の回転に変換することができる。
2方向駆動装置10は、外側駆動手段16による第1の軸41を中心とした回転を、直交する第2の軸42を中心とした回転に変換する際に、歯車ではなく、外側回転体14の内側面に設けられた第1スライド溝27および第2スライド溝28と、内側回転体13の各側面に設けられた第1突出部25および第2突出部26とを利用したカム機構を用いている。これにより、歯車を用いて回転方向を変換する従来の装置と比べて、内蔵する歯車の数を減らすことができ、バックラッシュを低減して出力精度を高めることができる。また、ウォームギアを用いる従来の装置と比べて、ウォームギアによる滑り摩擦が生じないため、伝達効率を高めることができる。また、回転方向の変換に歯車を用いないため、歯の強度により伝達するトルクを制限する必要がなく、小型化しても比較的大きいトルクを伝達することができる。また、構成する部品数を減らすことができ、比較的簡単な構造にすることができる。
2方向駆動装置10は、第1スライド溝27および第2スライド溝28の各トロコイド曲線27a,28aが、外側回転体14の内側面の周方向での位置に対する位相が互いに異なるよう設けられているため、外側駆動手段16による回転方向と、内側回転体13の第2の軸42を中心とした回転方向を対応させることができ、第2の軸42を中心として所望の方向に内側回転体13を回転させることができる。なお、第1スライド溝27および第2スライド溝28の各トロコイド曲線27a,28aは、外側回転体14の内側面の幅方向での振幅が同じであっても、異なっていてもよい。
2方向駆動装置10は、第1突出部25および第2突出部26の大きさや突出量、ならびに、第1スライド溝27および第2スライド溝28の幅や深さが異なっているため、内側回転体13を第2の軸42を中心としてスムーズに回転させることができる。また、2方向駆動装置10は、第1の軸41が内側回転体13の厚み方向の中心を通るよう設けられているため、内側回転体13を、第1の軸41を中心としてスムーズに回転させることができる。
なお、2方向駆動装置10で、外側回転体14の係合部および内側回転体13の突出部は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。また、各係合部および各突出部は、各突出部の先端部が、対応する係合部に係合した状態で、その係合部に沿って相対的にスライド可能であれば、各係合部が溝から成る構成に限らず、いかなる構成であってもよい。
2方向駆動装置10は、外側回転体14の先端側の開口から、内側回転体13の動きを出力として取り出すことができる。2方向駆動装置10は、内側回転体13を2方向に回転可能であるため、例えば、図6(a)に示すように、内側回転体13にアーム51を接続することにより、複数方向に駆動可能なロボットアームの関節等を駆動するのに利用することができる。また、例えば、図6(b)に示すように、内側回転体13の外側面に歯を形成して特許文献2、3、または非特許文献1に記載の鞍状歯車とし、この2方向駆動装置10を2台使用して、特許文献2、3、または非特許文献1に記載の球状歯車を、それぞれ別の方向から回転駆動させることにより、回転3自由度(3-RDoF)を実現することもできる。また、内側回転体13自体や、内側回転体13で駆動する球状歯車などを、全方向移動車輪として使用することもできる。
10 2方向駆動装置
11 支持部
21 支持部本体
22 上部支持体
12 回転支持体
23 ロール回転体
24 環状取付部
13 内側回転体
25 第1突出部
26 第2突出部
14 外側回転体
14a 中心線
27 第1スライド溝
27a トロコイド曲線
28 第2スライド溝
28a トロコイド曲線
29 フランジ部
15 内側駆動手段
16 外側駆動手段
30 伝導歯車
31、32、33、34 ベアリング

51 アーム

Claims (5)

  1. 支持部と、
    前記支持部に支持されて、第1の軸を中心として回転可能に設けられた回転支持体と、
    所定の厚みを有する円柱形状を成し、その中心軸である第2の軸が前記第1の軸と直交し、前記第2の軸を中心として回転可能に回転支持体に設けられた内側回転体と、
    円筒状を成し、その中心軸が前記第1の軸と一致し、少なくとも前記内側回転体の両側方を覆うよう、内側に前記内側回転体が配置され、前記支持部に支持されて、前記第1の軸を中心として回転可能に設けられた外側回転体と、
    前記回転支持体を、前記第1の軸を中心として回転させる内側駆動手段と、
    前記外側回転体を、前記第1の軸を中心として回転させる外側駆動手段とを有し、
    前記外側回転体は、内側面に、周方向に伸びる所定の整数周期を有する複数のトロコイド曲線に沿ってそれぞれ設けられた複数の係合部を有し、
    前記内側回転体は、各係合部に対応して設けられた複数の突出部を有し、各突出部は、それぞれ前記内側回転体のいずれか一方の側面から、前記第2の軸と斜交する方向に突出しており、先端部が対応する係合部に係合し、その係合部に沿って相対的にスライド可能に設けられ、
    前記外側駆動手段により前記外側回転体を回転させたとき、各突出部の先端部が各係合部に沿って相対的にスライド移動することにより、前記内側回転体が前記第2の軸を中心として回転するよう構成されていることを
    特徴とする2方向駆動装置。
  2. 各係合部は、前記第1の軸に対して直交し前記第2の軸を含む面と前記外側回転体の内側面とが交わる線に対して、半周期毎に左右が入れ替わる各トロコイド曲線に沿ってそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の2方向駆動装置。
  3. 各トロコイド曲線は、前記外側回転体の内側面の周方向での位置に対する位相が互いに異なっていることを特徴とする請求項2記載の2方向駆動装置。
  4. 各突出部は、先端部が円柱形状を成し、前記内側回転体の一方の側面から突出した第1突出部と、先端部が円柱形状を成し、前記内側回転体の他方の側面から突出し、前記第1突出部よりも先端部の径が大きく、前記内側回転体からの突出量が小さい前記第2突出部とを有しており、
    各係合部は、前記第1突出部の先端部を挿入して係合可能に設けられた溝から成る第1スライド溝と、前記第2突出部の先端部を挿入して係合可能に設けられた溝から成り、前記第1スライド溝より幅が広く浅い第2スライド溝とを有していることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の2方向駆動装置。
  5. 前記内側回転体は、前記第1の軸が厚み方向の中心を通るよう配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の2方向駆動装置。

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