JP2017014764A - 床パネルの梁への接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】床面の高さを下げることができる床パネルの梁への接続構造を提供する。
【解決手段】一対の梁1(端梁1A1)と、一対の端梁1A1に載置される床パネル2(下げ床パネル2B)と、を備える。下げ床パネル2Bは、上面が床面となる板部21と、板部21の下面に設けられ、一対の端梁1A1の離間方向を長手方向とする根太22(下げ床根太5)と、を備える。下げ床根太5は、板部21の下面に上面が固定される上根太51と、下根太52と、を備える。上根太51と下根太52とは長手方向を同じくして固定されるとともに、端辺部において下根太52の長手方向における端縁が上根太51の長手方向における端縁よりも控えて位置するものである。一対の端梁1A1にそれぞれ上根太51の長手方向における端縁が載置されて接続されるとともに、下根太52が平面視において一対の端梁1A1の間に位置する。
【選択図】図7

Description

本発明は、床パネルの梁への接続構造に関する。
従来、上面が床面となる板部と、前記板部の下面に設けられる根太とを備えた床パネルが梁に接続されてなる接続構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−268908号公報
ところで、床パネル上には床仕上げ材を敷いて利用することが広く行われている。しかしながら、床仕上げ材には多種多様なものがあり、厚みも様々である。厚みの厚い床仕上げ材が敷かれると、室内の実質的な床面(すなわち床仕上げ材の上面)が高くなり、窓や天井等の高さが実質的に低くなってしまう。このため、根太の高さを低くすることが容易に考えられるものの、単純に根太の高さを低くすると、床パネルの強度の低下を招いてしまう。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、強度の低下を招きにくく、かつ、床面の高さを下げることができる床パネルの梁への接続構造を提供することにある。
本発明は、水平方向に間隔をあけて配置される一対の梁1(端梁1A1)と、一対の端梁1A1にそれぞれ互いに対向する端辺部が載置される床パネル2(下げ床パネル2B)と、を備える床パネル2の梁1への接続構造である。下げ床パネル2Bは、上面が床面となる板部21と、板部21の下面に設けられ、一対の端梁1A1の離間方向を長手方向とする根太22(下げ床根太5)と、を備える。下げ床根太5は、板部21の下面に上面が固定される上根太51と、上根太51の下面に上面が固定される下根太52と、を備える。上根太51と下根太52とは長手方向を同じくして固定されるとともに、端辺部において下根太52の長手方向における端縁が上根太51の長手方向における端縁よりも控えて位置するものである。一対の端梁1A1にそれぞれ上根太51の長手方向における端縁が載置されて接続されるとともに、下根太52が平面視において一対の端梁1A1の間に位置することを特徴とする。
また、一対の端梁1A1に直交する方向に別の梁(横向き梁1B)が設けられ、一対の端梁1A1に載置された下げ床パネル2Bの下げ床根太5は、横向き梁1Bから離間する。下げ床根太5と横向き梁1Bとが接続部材63により接続されることが好ましい。
本発明にあっては、強度の低下を招きにくく、かつ、床面の高さを下げることができる。
また、接続部材により接続されることにより、水平剛性が向上する。
図1Aは第一実施形態の通常床パネルが接続された接続構造の平面図であり、図1Bは図1Aの接続構造において根太の長手方向からみた側面図であり、図1Cは図1Aの接続構造において根太の長手方向と直交する方向からみた側面図である。 図2Aは第一実施形態の通常床パネルが接続された接続構造の一角部の平面図であり、図2Bは図2AのA−A線断面図である。 図3Aは第一実施形態の通常床パネルの平面図であり、図3Bは第一実施形態の通常床パネルの根太の長手方向からみた側面図であり、図3Cは第一実施形態の通常床パネルの根太の長手方向と直交する方向からみた側面図である。 図4Aは第一実施形態の通常根太の側面図であり、図4Bは第一実施形態の通常根太の正面図であり、図4Cは第一実施形態の通常根太の上面図である。 図5Aは第一実施形態の下げ床パネルの平面図であり、図5Bは第一実施形態の下げ床パネルの根太の長手方向からみた側面図であり、図5Cは第一実施形態の下げ床パネルの根太の長手方向と直交する方向からみた側面図である。 図6Aは第一実施形態の下げ床根太の下面図であり、図6Bは第一実施形態の下げ床根太の正面図であり、図6Cは第一実施形態の下げ床根太の側面図である。 図7Aは第一実施形態の下げ床パネルが接続された接続構造の一角部の平面図であり、図7Bは図7AのB−B線断面図である。 図8Aは第一実施形態の通常床パネルが接続部材により梁に接続された部分を示す一部切欠した平面図であり、図8Bは図8AのC−C線断面図であり、図8Cは図8BのD−D線断面図である。 図9Aは図8Aの接続部材の平面図であり、図9Bは図8Aの接続部材の側面図である。 図10は、床パネル同士を連結部材にて連結する場合の要部の一部切欠した平面図である。 図11Aは図10Aの連結部材の平面図であり、図11Bは図10Aの連結部材の側面図である。 図12は、図10のE−E線断面図である。 図13Aは第一実施形態の下げ床パネルが接続部材により梁に接続された部分を示す一部切欠した平面図であり、図13Bは図13AのF−F線断面図であり、図13Cは図13BのG−G線断面図である。 図14Aは図13Aの接続部材の平面図であり、図14Bは図13Aの接続部材の側面図である。 図15は、下げ床パネル同士を連結部材にて連結する場合の要部の縦断面図である。
本発明の床パネルの梁への接続構造の一実施形態について、添付図面に基いて説明する。本発明の床パネルの梁への接続構造は、図1に示すように、梁1および床パネル2を備えるものである。
梁1は、建物の構造材を構成する、床パネル2が載置される横架材を指すものであり、大引や桁といった種別や呼称は特に限定されない。梁1は、主に金属により形成されるもので、特に鋼材が好適に用いられるが、他の金属(合金でもよい)や、非金属により形成されてもよく、材質は限定されない。
また、梁1には、型材が好適に用いられる。型材としては、特にH型材が好適に用いられるが、断面コ字状やC字状をした型材(チャンネル材等)や、断面矩形状(正方形状または長方形状)をした中空部材等が用いられてもよく、特に限定されない。本実施形態では、図2Bに示すように、梁1はH型鋼により形成されている。梁1を形成するH型鋼は、上フランジ、下フランジおよびウェブ13を有する転倒H字状に配置され、上フランジが梁1の上片11を構成し、下フランジが梁1の下片12を構成する。
建物の床構造においては、図1Aに示すように、複数の梁1(1A、1B)が水平方向に間隔をあけて配置される。さらに説明すると、複数の梁1は、それぞれの上端面(上片11の上面111)が、水平な同一平面上に位置するように設けられる。なお、ここでいう水平とは、厳密な水平でなくてもよく、実用上水平として支障ない程度の水平度を有していればよい。また、複数の梁1の上面の一部に同一平面上に位置しない部分があってもよい。
本実施形態では、図1Aにおいて縦方向を長手方向とする三本の梁1(便宜上、縦向き梁1Aとする)が、互いに平行に設けられている。なお本実施形態では、図1Aに示す三本の縦向き梁1Aのうち、両端の二本(端梁1A1とする)が、床パネル2の互いに対向する端辺部がそれぞれ載置される後述する一対の梁1を構成する。この端梁1A1は、図2Bに示すように、幅W1(すなわち上片11および下片12の幅)が100mm、高さH1が250mmに形成されており、このような梁を便宜上、大梁とする。そして、三本の縦向き梁1Aのうちの間の一本が、床パネル2の中間部が載置される中間梁1A2を構成する。中間梁1A2は、図1Cに示すように、幅(すなわち上片11および下片12の幅)が100mm、高さH2が200mmに形成されており、このような梁を便宜上、小梁とする。なお、大梁および小梁は、幅や高さ等の寸法は上記寸法に限定されない。
また、図1Aにおいて横方向を長手方向とする二本の梁1(便宜上、横向き梁1Bとする)が、互いに平行に設けられている。この二本の横向き梁1Bは、大梁により構成されている。
図1Aに示すように、一対の縦向き梁1A(端梁1A1)および一対の横向き梁1Bが、床パネル2が設けられる平面視矩形状をした領域を囲うように配置される。図2Aに示すように、これらの各梁1の長手方向の端縁は、柱7に接続されている。柱7は、床パネル2が設けられる平面視矩形状をした領域の四隅に設けられる。柱7は、水平断面において一辺が大梁の幅W1と同じ100mmの正方形状をしており、側面に縦向き梁1Aの端梁1A1および横向き梁1Bが接続される。なお、柱7の形状や寸法は上記に限定されない。
床パネル2は、図1Aに示すように、一対の梁1(端梁1A1)に架設される。さらに説明すると、床パネル2は、図2Bに示すように、互いに対向する端辺部がそれぞれ、間隔をあけて配置される一対の端梁1A1の上面111に載置される。なお、床パネル2が一対の(端梁1A1に加えて他の梁(例えば中間梁1A2)に載置されてもよい。
床パネル2は、図3に示すように、板部21と根太22とを備えるものである。なお、本実施形態では、床パネル2として、図3に示す通常床パネル2Aと、通常床パネル2Aよりも床面を低くする図5に示す下げ床パネル2Bの少なくとも二種類を有している。
板部21は、図3に示すように、所定の厚みを有し、床面となる所定の形状の上面を有するものである。板部21としては、無垢の木材や、パーティクルボードやMDF(Medium Density Fiberboard)等の木質材が好適に用いられるが、ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)等でもよく、板部21の材質は特に限定されない。板部21は、上述した床パネル2の種類(通常床パネル2A、下げ床パネル2B)にかかわらず同じ材質により形成されるのが好ましいが、床パネル2の種類に応じて、または床パネル2毎に材質が異なってもよい。本実施形態では、板部21は、厚みが20mmのパーティクルボードで形成されているが、厚みは前記に限定されない。また、板部21の平面視における寸法形状(図1A、図3A等参照)も、設計上、適宜設定されるものであり、特に限定されないが、形状は本実施形態におけるように矩形状をしていることが好ましい。
根太22は、板部21の下面に設けられるものである。本実施形態では、図3に示すように、横方向を長手方向とする複数の根太22が、互いに平行になるように板部21に設けられている。根太22は、金属により形成されるもので、特に鋼材が好適に用いられるが、他の金属(合金でもよい)や、非金属を含んでもよく、材質は限定されない。また、根太22には、型材が好適に用いられる。型材としては、断面コ字状やC字状をした型材(チャンネル材等)や、断面正方形状または長方形状をした中空部材等が用いられてもよく、特に限定されない。
根太22は、図1Aに示すように、一対の梁1(端梁1A1)の離間方向を長手方向とするものである。さらに説明すると、床パネル2が載置される一対の端梁1A1に対して、当該一対の端梁1A1の離間方向を長手方向とする向きで、根太22が板部21の下面に固定される。これにより、根太22の両側の端縁部がそれぞれ端梁1A1に載置される。
本実施形態では、上記のように床パネル2として通常床パネル2Aと下げ床パネル2Bの二種類を有しており、床パネル2の種類に応じて根太22が異なる。
図1ないし図3に示す通常床パネル2Aに設けられる根太22(これを通常根太3とする)は、本実施形態では図4に示すように、長手方向と直交する断面の形状が、幅W3が80mm、高さH3が80mmの正方形状をした中空部材により形成されている。なお、通常根太3は、断面長方形状をした中空部材やその他の型材により形成されてもよい。図3に示すように、通常根太3は、その上片31の上面が板部21の下面に固定されることにより、板部21に設けられる。図3に示す通常床パネル2Aにおいては、三本の通常根太3が設けられているが、設けられる通常根太3は二本でもよく、本数は限定されない。通常根太3の上片31の板部21への固定は、例えばタッピングビスやボルト・ナット等の固着具によるものであったり、接着、嵌合、かしめ等によるものでもよく、特に限定されない。なお、通常根太3の上面と板部21の下面との間に別部材が介在してもよいが、通常根太3は板部21に対して移動しない(または移動しにくい)ように設けられる。
通常根太3は、その下片32が梁1の上片11の上面111に載置されて、梁1に固定される。通常根太3の梁1への固定は、ボルト8による締結によって行われる。このため、図4に示すように、梁1の上片11には、ボルト8が挿通可能な挿通孔が形成され、通常根太3の下片32には、ボルト8に螺合する螺合部33が設けられる。螺合部33は、下片32に形成された、ボルト8が挿通可能な挿通孔321の周囲に設けられる。螺合部33としては、例えばナットが好適に用いられ、この場合、下片32に形成された挿通孔321と内部の雌ねじ孔が連通するようにナットが下片32に固定されて螺合部33が設けられる。通常根太3の下片32へのナットの固定は、スポット溶接をはじめとする溶接やろう付け、嵌合やかしめ等、既存の様々な方法が適宜適用可能である。かしめにより下片32に固定される場合には、図4に示すいわゆるピアスナット34が好適に用いられる。ピアスナット34が下片32に固定されるには、ピアスナット34が固定される下片32の上面側にピアスナット固定用の専用の装置が配置されて、容易に固定が行われる。
なお、螺合部33としては、このようなピアスナット34をはじめとするナットではなく、雌ねじ孔を有する他の部材が下片32に固定されたものであってもよいし、下片32に雌ねじ孔が直接形成されて螺合部33が構成されてもよい。
さらに本実施形態では図3に示すように、通常床パネル2Aに、通常根太3の他にも、根太22(これを補助根太4とする)が設けられる。補助根太4は、特に図示しないが、長手方向と直交する断面の形状が、幅が50mm、高さが80mmのコ字状をしたチャンネル材により形成されているが、断面正方形状や長方形状をした中空部材やその他の型材により形成されてもよい。図3に示す通常床パネル2Aにおいては、通常根太3間に二本ずつ計四本の補助根太4が設けられているが、設けられる補助根太4の本数は限定されない。補助根太4も、通常根太3と同様に、その上面が板部21の下面に固定されることにより板部21に設けられ、また、補助根太4の上面と板部21の下面との間に別部材が介在してもよい。なお、このような補助根太4は特に設けられなくてもよい。
さらに本実施形態では図3に示すように、通常床パネル2Aの板部21の下面の根太22(通常根太3および補助根太4)間の部分に吸音材9が設けられている。吸音材9は、板部21や根太22に、ビス等の固着具や、接着剤や両面テープ等による接着等、既存の様々な方法によって適宜固定される。なお、このような吸音材9は特に設けられなくてもよい。
次に、図5に示す下げ床パネル2Bに設けられる根太22(これを下げ床根太5とする)について説明する。図5に示す下げ床パネル2Bにおいては、五本の下げ床根太5が設けられているが、設けられる下げ床根太5の本数は特に限定されない。
下げ床根太5は、図6に示すように、上根太51および下根太52を備えるものである。上根太51は、図5B、図5Cに示すように、その上面が板部21の下面に固定されるものである。上根太51は、本実施形態では、図6Bに示すように、長手方向と直交する断面の形状が、幅W4が80mm、高さH4が40mmの長方形状をした中空部材により形成されている。なお、上根太51は、断面正方形状をした中空部材やその他の型材により形成されてもよい。そして、上根太51の上片53の上面が板部21の下面に固定されることにより、板部21に設けられる。上根太51の上片53の板部21への固定は、例えばタッピングビスやボルト・ナット等の固着具によるものであったり、接着、嵌合、かしめ等によるものでもよく、特に限定されない。なお、上根太51の上面と板部21の下面との間に別部材が介在してもよいが、上根太51は板部21に対して移動しない(または移動しにくい)ように設けられる。
上根太51は、その下片54が梁1の上端面(すなわち上片11の上面)に載置されて、梁1に固定される。上根太51の梁1への固定は、ボルト8による締結によって行われる。このため、下片54には、ボルト8に螺合する螺合部55が設けられる。螺合部55は、上述した通常根太3の場合と同様に、ピアスナット等のナットをはじめとする雌ねじ孔を有する部材が下片54に固定されたり、下片54に雌ねじ孔が直接形成されることにより構成される。本実施形態では、下片54に形成されたボルト8の挿通孔と内部の雌ねじ孔が連通するようにナット551が下片54に固定されて螺合部55が設けられる。上根太51の下片54へのナット551の固定は、スポット溶接をはじめとする溶接やろう付け、嵌合やかしめ等、既存の様々な方法が適宜適用可能である。
下根太52は、図7に示すように、その上面が上根太51の下面に固定されるものである。下根太52は、本実施形態では、図6Bに示すように、長手方向と直交する断面の形状が、幅W4が80mm、高さH5が35mmの上方に開口する断面C字状をした部材(Cチャンネル材)により形成されている。なお、下根太52は、断面矩形状をした中空部材やその他の型材により形成されてもよいが、中空部材とした場合は、根太の長手方向の中央部等、根太の端面から距離が大きい位置に螺合部を設ける際の作業性を確保するために、強度的には不要な大きさの断面が必要となり、過剰品質となるため、Cチャンネル材が好ましい。そして、下根太52の上片56(リップ部)の上面が上根太51の下片54の下面に固定されることにより、上根太51に固定される。下根太52の上片56の上根太51の下片54への固定は、例えばスポット溶接をはじめとする溶接やろう付け、嵌合やかしめ等、既存の様々な方法が適宜適用可能である。本実施形態では、上根太51および下根太52の接触部の長手方向における複数個所において溶接が行われているが、長手方向全長にわたって溶接が行われてもよい。
下根太52には、図6B、図6Cに示すように、その下片57にボルト8が挿通可能な挿通孔が形成され、下片57の挿通孔の周囲に螺合部58が設けられる。螺合部58は、上述した上根太51の場合と同様であるため、説明を省略する。本実施形態では、ピアスナット581が下片57に固定されて螺合部58が設けられる。ここで、本実施形態では、下根太52が一部に開口を有する部材(Cチャンネル材)からなるため、ピアスナット581の固定が容易に行われるものである。
すなわち、ピアスナットの固定には、上述したように専用の装置が用いられることが好ましく、専用の装置によって、ピアスナットの固定が容易に行われる。しかしながら、専用の装置は、ピアスナットが固定される箇所に所定の広さの空間を要するものである。通常根太3の場合には、図4Bに示すように、幅W3が80mm、高さH3が80mmの内部空間を有しており、この内部空間に専用の装置が収容可能である。ここで、仮に下根太52が一部に開口を有する部材ではなく図6Bに示すような幅W4が80mm、高さH5が35mmの大きさの内部空間を有する中空部材である場合、この内部空間に専用の装置を収容することはできない。本実施形態では、下根太52が上片56(リップ部)の間に開口を有する部材であるため、下根太52が上根太51に固定される前に、この開口を介して下根太52の内外にわたって専用の装置を位置させることができる。これによって、専用の装置によるピアスナット581の容易な固定が可能となる。また、螺合部58に溶接ナット等、ピアスナット以外のその他の方法を用いる場合においても、下根太52が上片56(リップ部)の間に開口を有する部材であるため、同様に作業性に優れ、螺合部58を容易に固定することができる。
そして、本発明においては、図6A、図6Cに示すように、上根太51と下根太52とは長手方向を同じくして固定されるとともに、下根太52の長手方向における端縁が、上根太51の長手方向における端縁よりも控えて位置するものである。なお、上根太51の長手方向と下根太52の長手方向は、厳密に同じ方向でなくてもよく、実用上支障ない程度に近似していればよい。これにより、通常床パネル2Aと下げ床パネル2Bとは、梁1に載置されて固定されるときに異なる状態となるもので、以下に説明する。
まず、通常床パネル2Aの梁1への固定について説明する。上述したように、床パネル2は、その根太22が、一対の梁1の離間方向を長手方向とするような向きで梁1に載置される。図1に示す例では、一対の端梁1A1に二枚の通常床パネル2Aが並設されるものである。図1Cに示すように、通常床パネル2Aの長さL1(すなわち板部21、通常根太3および補助根太4の長さ)と、一対の端梁1A1の間隔、すなわち、端梁1A1のウェブ13(図2B参照)の中心間距離とが、略同じになされている。
また、図1Bに示すように、通常床パネル2Aの幅W6、W7(すなわち各通常床パネル2Aの板部21の幅)は、通常床パネル2A毎に異なっており、合わせた幅(=W6+W7)と、横向き梁1Bのウェブ13の中心間距離とが、略同じになされている。
これにより、図1、図2に示すように、二枚の通常床パネル2Aの端縁が、端梁1A1および横向き梁1Bのウェブ13上に位置する。また、図2Aに示すように、通常床パネル2Aの板部21の柱7に対応する部分に、柱7との干渉を避けるための切欠211が設けられている。
縦向き梁1Aの端梁1A1の上片11に通常根太3の端縁が載置された状態で、ボルト8が端梁1A1の上片11の挿通孔に下側より挿通されて、通常根太3のピアスナット34からなる螺合部33に螺合して締結される。これにより、端梁1A1と通常床パネル2Aとが接続される。また、中間梁1A2についても同様に、その上片11の挿通孔に下側よりボルト8が挿通されて、通常根太3のピアスナット34からなる螺合部33に螺合して締結される。
さらに本実施形態では、図8に示すように、通常床パネル2A用の接続部材61を介して、横向き梁1Bと通常床パネル2Aとが接続される。通常床パネル2Aは、図2Aに示すように、板部21については上述したように切欠211を設けて柱7との干渉を避けているが、通常根太3については、柱7と干渉しない位置にずらすことにより干渉を避けている。このため、通常根太3は、横向き梁1Bには載置されない。そこで、図8に示すように、接続部材61を介して横向き梁1Bと通常床パネル2Aとが接続されている。
接続部材61は、本実施形態では、図9に示すように、平面視矩形状をした板状のものである。接続部材61は、金属により形成され、特に鋼材が好適に用いられるが、他の金属(合金でもよい)や、非金属を含んでもよく、材質は限定されない。また、大きさ、形状、厚み等も特に限定されない。そして、接続部材61に、横向き梁1Bおよび根太22に接続されるためのボルト8の挿通孔611が形成されている。本実施形態では、接続部材61に挿通孔611が二個ずつ計四個形成されているが、個数は特に限定されない。
図8に示すように、ボルト8が接続部材61の挿通孔611および横向き梁1Bの上片11の挿通孔に挿通されて、ナット81により締結されて、接続部材61を介して横向き梁1Bと通常床パネル2Aとが接続される。
このように、通常床パネル2Aが接続部材61によって横向き梁1Bとも接続されることにより、横向き梁1Bに通常床パネル2Aが設けられてなる床構造の水平剛性が向上するものである。
さらに本実施形態では、図10に示すように、連結部材62を介して、並設されている二枚の通常床パネル2A同士が連結される。
連結部材62は、本実施形態では、図11に示すように、平面視矩形状をした板状のものである。連結部材62は、接続部材61と同様に金属により形成され、特に鋼材が好適に用いられるが、他の金属(合金でもよい)や、非金属を含んでもよく、材質は限定されない。また、大きさ、形状、厚み等も特に限定されない。そして、連結部材62に、ボルト8の挿通孔621が形成されている。本実施形態では、連結部材62に挿通孔621が二個ずつ計四個形成されているが、個数は特に限定されない。
図12に示すように、ボルト8が連結部材62の挿通孔621に挿通されて、通常根太3の螺合部33に螺合して締結され、通常床パネル2A同士が連結される。
このように、通常床パネル2A同士が連結部材62によって連結されることにより、梁1に通常床パネル2Aが設けられてなる床構造の水平剛性が向上するものである。特に、接続部材61と連結部材62の両方が用いられることにより、床構造の水平剛性のより一層の向上が図られる。
次に、下げ床パネル2Bの梁1への固定について説明する。なお、基本的な部分については通常床パネル2Aの梁1への固定と同じであるため、同じ部分については説明を省略し、主に通常床パネル2Aと異なる部分について説明する。下げ床パネル2Bの平面視における大きさ、下げ床根太5の向き、間隔等については図1に通常床パネル2Aと同様である。なお、下げ床根太5の長さについては、上根太51の長さが通常根太3の長さと同じに形成され、下根太52の長さは上根太51および通常根太3の長さよりも短く形成されている。また、図7Aに示すように、下げ床パネル2Bの板部21の柱7に対応する部分に、柱7との干渉を避けるための切欠211が設けられる点についても、通常床パネル2Aと同様である。
下げ床パネル2Bは、図7Bに示すように、一対の梁1(端梁1A1)にそれぞれ上根太51の長手方向における端縁が載置されて接続されるものである。接続にあたっては、通常パネルと同様にボルト8がナット551からなる螺合部55に螺合して締結される。これにより、端梁1A1と下げ床パネル2Bとが接続される。また、下げ床パネル2Bが端梁1A1に固定される場合には、中間梁1A2が設けられないか、通常床パネル2Aの場合よりも下げて中間梁1A2が設けられて、同様にボルト8がピアスナット581からなる螺合部58に螺合して締結される。
このとき、下根太52は、平面視において一対の梁1(端梁1A1)の間に位置することになる。これにより、下根太52が梁1(端梁1A1)と干渉するのが避けられる。
さらに本実施形態では、図13に示すように、下げ床パネル2B用の接続部材63を介して、横向き梁1Bと下げ床パネル2Bとが接続される。下げ床パネル2Bも、通常床パネル2Aと同様に、下げ床根太5について、柱7と干渉しない位置にずらすことにより干渉を避けている。このため、下げ床根太5は、横向き梁1Bには載置されない。そこで、図8に示すように、接続部材63を介して横向き梁1Bと下げ床パネル2Bとが接続されている。
接続部材63は、本実施形態では、図14Aに示すように、平面視矩形状をした板状のものであるが、図14Bに示すように、側面視において屈曲している。接続部材63も接続部材61と同様に、金属により形成されるが、材質は限定されず、また、大きさ、形状、厚み等も特に限定されない。そして、接続部材63に、横向き梁1Bに接続されるためのボルト8の挿通孔631と、根太22に接続されるためのボルト8の挿通孔631が形成されている。本実施形態では、接続部材63に挿通孔631が二個ずつ計四個形成されているが、個数は特に限定されない。
図13に示すように、ボルト8が接続部材63の挿通孔631および横向き梁1Bの上片11の挿通孔に挿通されて、ナット81により締結されて、接続部材63を介して横向き梁1Bと下げ床パネル2Bとが接続される。
このように、下げ床パネル2Bが接続部材63によって横向き梁1Bとも接続されることにより、横向き梁1Bに下げ床パネル2Bが設けられてなる床構造の水平剛性が向上するものである。
さらに本実施形態では、図15に示すように、連結部材62を介して、並設されている二枚の下げ床パネル2B同士が連結される。
連結部材62は、本実施形態では、上述した図11に示すものと同様である。そして、図15に示すように、ボルト8が連結部材62の挿通孔621に挿通されて、下げ床根太5の螺合部58に螺合して締結され、下げ床パネル2B同士が連結される。
このように、下げ床パネル2B同士が連結部材62によって連結されることにより、梁1に下げ床パネル2Bが設けられてなる床構造の水平剛性が向上するものである。特に、接続部材63と連結部材62の両方が用いられることにより、床構造の水平剛性のより一層の向上が図られる。
さらに本実施形態では図5B、図5Cに示すように、下げ床パネル2Bの板部21の下面の下げ床根太5間の部分に、通常床パネル2Aと同様に吸音材9が設けられているが、このような吸音材9は特に設けられなくてもよい。
図7に示すように、下げ床パネル2Bが梁1に載置された場合、梁1の上面111から板部21の上面までの高さが図2に示す通常床パネル2Aの場合よりも低くなる。これにより、梁1を同じくしながら、床パネル2として通常床パネル2Aが用いられるか下げ床パネル2Bが用いられるかが選択されることで、梁1の上面111(および建物の床以外の部分)に対する高さが選択可能となる。これにより、床パネル2の板部21上に、通常よりも厚い床仕上げ材が載置される場合、下げ床パネル2Bが用いられることで、室内の実質的な床面の高さ、すなわち床仕上げ材の上面の窓や天井等に対する高さをかわりなくすることができる。
なおかつ、下げ床パネル2Bにあっては、図6Bに示すように、下根太52が上根太51に固定されているため、根太22としての強度も、図4Bに示す通常床パネル2Aの通常根太3に比べて劣らない。
また、床構造の水平剛性に優れる為、本床構造を用いることで、建物の水平ブレースを不要とすることができる。
1 梁
1A 縦向き梁
1A1 端梁
1A2 中間梁
1B 横向き梁
2 床パネル
2A 通常床パネル
2B 下げ床パネル
21 板部
22 根太
3 通常根太
33 螺合部
34 ピアスナット
4 補助根太
5 下げ床根太
51 上根太
52 下根太
55 螺合部
551 ナット
58 螺合部
581 ピアスナット
61 接続部材
62 連結部材
63 接続部材
7 柱
8 ボルト
9 吸音材

Claims (2)

  1. 水平方向に間隔をあけて配置される一対の梁と、一対の前記梁にそれぞれ互いに対向する端辺部が載置される床パネルと、を備え、
    前記床パネルは、上面が床面となる板部と、前記板部の下面に設けられ、一対の前記梁の離間方向を長手方向とする根太と、を備え、
    前記根太は、前記板部の前記下面に上面が固定される上根太と、前記上根太の下面に上面が固定される下根太と、を備え、
    前記上根太と前記下根太とは長手方向を同じくして固定されるとともに、前記端辺部において前記下根太の長手方向における端縁が前記上根太の長手方向における端縁よりも控えて位置するものであり、
    一対の前記梁にそれぞれ前記上根太の長手方向における前記端縁が載置されて接続されるとともに、前記下根太が平面視において一対の前記梁の間に位置することを特徴とする床パネルの梁への接続構造。
  2. 前記一対の梁に直交する方向に別の梁が設けられ、
    前記一対の梁に載置された前記床パネルの前記根太は、前記別の梁から離間し、
    前記根太と前記別の梁とが接続部材により接続されることを特徴とする請求項1記載の床パネルの梁への接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108797870A (zh) * 2017-04-27 2018-11-13 裕在有限公司 木建筑的楼板对钢梁的连接方法

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