JP2017014076A - ガラス物品の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラスリボンとローラの非接触部との接触を抑制しつつも、ガラスリボンとローラの非接触部との間に気流が通過することを抑制することができるガラス物品の製造装置を提供する。【解決手段】ガラスリボン製造装置11は、成形部12の下方において、上流側から順に第1〜第3牽引ローラ21〜23を備える。これら第1〜第3牽引ローラ21〜23はそれぞれ、ガラスリボンGの幅方向両側部とそれぞれ接触する一対の接触部21b〜23bと、該一対の接触部21b〜23bの軸方向間に構成されガラスリボンGに対して接触しない中間部21c〜23c(非接触部)とを有している。そして、第2牽引ローラ22の中間部22cの外径D2は、第1牽引ローラ21の中間部21cの外径D1よりも小さく構成される。更に、第3牽引ローラ23の中間部23cの外径D3は、第2牽引ローラ22の中間部22cの外径D2よりも小さく構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばオーバーフローダウンドロー法にてガラスリボンを製造するガラス物品の製造装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるガラスリボン製造装置は、ガラスリボンを流下成形する成形部と、その成形部から流下されるガラスリボンと接触しつつ回転する複数のローラとを備えている。これら複数のローラは、ガラスリボンの幅方向両側部とそれぞれ接触する一対の接触部(コマ部)と、該一対の接触部の軸方向間に構成されガラスリボンに対して接触しない非接触部(軸部)とをそれぞれ有して構成されている。
特許第4753067号公報
上記のようなガラスリボン製造装置では、成形部から流下されるガラスリボンは、その幅方向中央部が厚み方向一方側に膨らむように湾曲することがあり、その湾曲部分がローラの非接触部に接触して破損してしまうおそれがある。そこで、各ローラにおける非接触部の径を極力小さくして、該非接触部とガラスリボンとの間隔を大きく確保することが考えられる。しかしながら、非接触部とガラスリボンとの間隔が大きくなるほど、成形部及びローラが収容された炉内で生じる気流(例えば上昇気流)が、ローラの非接触部とガラスリボンとの間を通過しやすくなる。したがって、気流によってガラスリボンの温度が所望の温度より低下したり、温度分布が不均一になって、肉厚や歪が不均一になるおそれがある。また、気流によって、ガラスリボンが厚み方向へ変位し易くなり、ガラスリボンが変形し易くなるおそれがある。すなわち、ガラスリボンおよび当該ガラスリボンから得られるガラス製品の品位が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ガラスリボンとローラの非接触部との接触を抑制しつつも、ガラスリボンとローラの非接触部との間に気流が通過することを抑制することができるガラス物品の製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するガラス物品の製造装置は、ガラスリボンを流下成形する成形部と、前記成形部から流下される前記ガラスリボンと接触しつつ回転する複数のローラとを備え、前記複数のローラが、前記ガラスリボンの幅方向両側部とそれぞれ接触する一対の接触部と、該一対の接触部の軸方向間に構成され前記ガラスリボンに対して接触しない非接触部と、をそれぞれ有してなるガラス物品の製造装置であって、前記複数のローラは、第1ローラと、該第1ローラよりも下流側に配置された第2ローラとを備え、前記第2ローラにおける前記非接触部の軸方向中央部の外径が、前記第1ローラにおける前記非接触部の軸方向中央部の外径よりも小さく構成されている。
この構成によれば、下流側の第2ローラにおける非接触部の軸方向中央部の外径が、上流側の第1ローラにおける非接触部の軸方向中央部の外径よりも小さく構成されるため、第1及び第2ローラの非接触部の形状を、成形部から下方に離れるにつれて大きくなるガラスリボンの厚み方向への突出量(膨らみ量)に応じた形状とすることができる。このため、ガラスリボンとローラの非接触部との接触を抑制しつつも、ガラスリボンとローラの非接触部との間に気流が通過することを抑制することができる。
上記ガラス物品の製造装置において、前記非接触部が、前記軸方向に亘って略一定の外径を有することが好ましい。
この構成によれば、ローラの非接触部が軸方向に亘って略一定の外径を有する構成において、ガラスリボンとローラの非接触部との接触を抑制しつつも、ガラスリボンとローラの非接触部との間に気流が通過することを抑制することができる。
上記ガラス物品の製造装置において、前記非接触部が、前記軸方向の端部から前記軸方向中央部に向かって縮径する形状を成すことが好ましい。
この構成によれば、非接触部が軸方向の端部から中央部にかけて縮径する形状を成すため、非接触部をガラスリボンの厚み方向への湾曲形状(突出形状)に沿った形状とすることが可能となる。これにより、ガラスリボンとローラの非接触部との間隔をより小さく抑えることが可能となり、その結果、ガラスリボンと非接触部との間に気流が通過することをより一層抑制することが可能となる。
本発明のガラス物品の製造装置によれば、ガラスリボンとローラの非接触部との接触を抑制しつつも、ガラスリボンとローラの非接触部との間に気流が通過することを抑制することができる。
(a)は、実施形態のガラスリボン製造装置を示す概略構成図であり、(b)は、同ガラスリボン製造装置の模式断面図である。 (a)は、流下方向から見た第1牽引ローラの模式図であり、(b)は、流下方向から見た第2牽引ローラの模式図であり、(c)は、流下方向から見た第3牽引ローラの模式図である。 別例の第1〜第3牽引ローラを示す模式図である。
以下、ガラス物品の一例としてガラスリボン(帯状ガラス)を製造する製造装置の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
図1(a)及び図1(b)に示すように、ガラスリボン製造装置11は、ダウンドロー法を用いてガラスリボンGを成形する成形部12を備えている。本実施形態のガラスリボン製造装置11は、ダウンドロー法の一種であるオーバーフローダウンドロー法を用いてガラスリボンGを製造する装置である。なお、ガラスリボンGの用途としては、例えば、ディスプレイ用途、タッチパネル用途、光電変換パネル用途、電子デバイス用途、窓ガラス用途、建材用途、及び車両用途が挙げられる。
図1(b)に示すように、ガラスリボン製造装置11の成形部12は、溶融ガラスMGをオーバーフローさせる溝12aと、オーバーフローした溶融ガラスMGの流下を案内する第1案内面12b及び第2案内面12cとを有している。第2案内面12cは、第1案内面12bの反対側に位置し、第1案内面12bと第2案内面12cとに沿って流下した溶融ガラスMGが成形部12の下端で融合されることによりガラスリボンGが成形される。
図1(a)及び図1(b)に示すように、ガラスリボン製造装置11は、成形部12の下方において、ガラスリボンGの流下方向Zの上流側から順に、第1牽引ローラ対13、第2牽引ローラ対14、及び第3牽引ローラ対15を備えている。第1〜第3牽引ローラ対13〜15はそれぞれ、成形部12から流下されたガラスリボンGを厚み方向Yに挟持しつつ回転して該ガラスリボンGを下方(流下方向Z)に牽引する。なお、第1〜第3牽引ローラ対13〜15にて流下方向Zに牽引されたガラスリボンGは、切断工程等の後工程に搬送される。
第1牽引ローラ対13を構成する一対の第1牽引ローラ21は互いに同一構成を有し、ガラスリボンGの表面側及び裏面側に対で設けられている。各第1牽引ローラ21は、ガラスリボンGの幅方向Xに沿って設けられた回転軸21aと、該回転軸21aと一体回転可能に構成された一対の接触部21bと、該一対の接触部21bの軸方向間に構成された中間部21cとを備えている。
各接触部21bは、回転軸21aの軸線を中心とする円筒状に形成されている。また、一対の接触部21bは、成形部12から流下されるガラスリボンGの幅方向Xの両端部にそれぞれ対応して設けられ、一方の第1牽引ローラ21の各接触部21bと、他方の第1牽引ローラ21の各接触部21bとで、ガラスリボンGの幅方向Xの両端部を厚み方向Yに挟み込むように構成されている。そして、一対の第1牽引ローラ21が各接触部21bでガラスリボンGを挟み込んだ状態で、図示しないモータの駆動によって回転軸21a及び各接触部21bが回転されることで、ガラスリボンGが流下方向Zに牽引される。
各第1牽引ローラ21の前記中間部21cは、回転軸21aの軸線を中心とする円筒状をなしている。本実施形態では、中間部21cは各接触部21bと同一材質にて一体形成され、一方の接触部21bの軸方向内側面から他方の接触部21bの軸方向内側面に亘って形成されている。また、中間部21cの外径はその軸方向全体に亘って一様に形成され、その中間部21cの外径D1は接触部21bの外径D1aよりも小さく形成されている。つまり、中間部21cは、接触部21bにて牽引されるガラスリボンGに対して厚み方向Yに離間され、ガラスリボンGと接触しないように構成(即ち、非接触部として構成)されている。
第2牽引ローラ対14を構成する一対の第2牽引ローラ22は互いに同一構成を有し、ガラスリボンGの表面側及び裏面側に対で設けられている。各第2牽引ローラ22は、ガラスリボンGの幅方向Xに沿って設けられた回転軸22aと、該回転軸22aと一体回転可能に構成された一対の接触部22bと、該一対の接触部22bの軸方向間に構成された中間部22cとを備えている。
各接触部22bは、回転軸22aの軸線を中心とする円筒状に形成されている。また、一対の接触部22bは、成形部12から流下されるガラスリボンGの幅方向Xの両端部にそれぞれ対応して設けられ、一方の第2牽引ローラ22の各接触部22bと、他方の第2牽引ローラ22の各接触部22bとで、ガラスリボンGの幅方向Xの両端部を厚み方向Yに挟み込むように構成されている。そして、一対の第2牽引ローラ22が各接触部22bでガラスリボンGを挟み込んだ状態で、図示しないモータの駆動によって回転軸22a及び各接触部22bが回転されることで、ガラスリボンGが流下方向Zに牽引される。
各第2牽引ローラ22の前記中間部22cは、回転軸22aの軸線を中心とする円筒状をなしている。中間部22cは、前記第1牽引ローラ21の中間部21cと同様に、各接触部22bと同一材質にて一体形成され、一方の接触部22bの軸方向内側面から他方の接触部22bの軸方向内側面に亘って形成されている。また、中間部22cの外径はその軸方向全体に亘って一様に形成され、その中間部22cの外径D2は接触部22bの外径D2aよりも小さく形成されている。つまり、中間部22cは、接触部22bにて牽引されるガラスリボンGに対して厚み方向Yに離間され、ガラスリボンGと接触しないように構成(即ち、非接触部として構成)されている。
第3牽引ローラ対15を構成する一対の第3牽引ローラ23は互いに同一構成を有し、ガラスリボンGの表面側及び裏面側に対で設けられている。各第3牽引ローラ23は、ガラスリボンGの幅方向Xに沿って設けられた回転軸23aと、該回転軸23aと一体回転可能に構成された一対の接触部23bと、該一対の接触部23bの軸方向間に構成された中間部23cとを備えている。
各接触部23bは、回転軸23aの軸線を中心とする円筒状に形成されている。また、一対の接触部23bは、成形部12から流下されるガラスリボンGの幅方向Xの両端部にそれぞれ対応して設けられ、一方の第3牽引ローラ23の各接触部23bと、他方の第3牽引ローラ23の各接触部23bとで、ガラスリボンGの幅方向Xの両端部を厚み方向Yに挟み込むように構成されている。そして、一対の第3牽引ローラ23が各接触部23bでガラスリボンGを挟み込んだ状態で、図示しないモータの駆動によって回転軸23a及び各接触部23bが回転されることで、ガラスリボンGが流下方向Zに牽引される。
各第3牽引ローラ23の前記中間部23cは、回転軸23aの軸線を中心とする円筒状をなしている。中間部23cは、前記第1牽引ローラ21の中間部21cと同様に、各接触部23bと同一材質にて一体形成され、一方の接触部23bの軸方向内側面から他方の接触部23bの軸方向内側面に亘って形成されている。また、中間部23cの外径はその軸方向全体に亘って一様に形成され、その中間部23cの外径D3は接触部23bの外径D3aよりも小さく形成されている。つまり、中間部23cは、接触部23bにて牽引されるガラスリボンGに対して厚み方向Yに離間され、ガラスリボンGと接触しないように構成(即ち、非接触部として構成)されている。
上記の第1〜第3牽引ローラ21〜23では、各中間部21c,22c,23cの外径D1,D2,D3がD1>D2>D3となるように形成されている。つまり、第1〜第3牽引ローラ21〜23は、流下方向Zの下流側のものほど中間部21cの外径が小さくなるように形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
成形部12から流下成形されたガラスリボンGは、第1〜第3牽引ローラ対13〜15にて下方に牽引される。このとき、ガラスリボンGは、例えば図2(a)に示すように、その幅方向Xの中央部(幅方向中央部Ga)が厚み方向Yの一方側(図2(a)では上側)に膨らむように湾曲することがある。そして、このようにガラスリボンGが湾曲する場合、図2(a)〜(c)に示すように、ガラスリボンGの厚み方向Yへの突出量(膨らみ量)は下流側ほど大きくなる傾向がある。
ここで、本実施形態の第1〜第3牽引ローラ21〜23では、中間部21c,22c,23cの外径D1,D2,D3がD1>D2>D3となる、つまり、下流側のものほど中間部21c,22c,23cの外径D1,D2,D3が小さくなるように構成されている。これにより、下流側ほど厚み方向Yに突出するガラスリボンGと中間部21c〜23cとの接触を抑制しつつも、該ガラスリボンGと中間部21c〜23cとの間隔を極力小さく保つことができる。その結果、成形部12及び第1〜第3牽引ローラ21〜23が収容された炉内で生じる上昇気流がガラスリボンGと中間部21c〜23cとの間を通過しづらくなる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)ガラスリボンGの流下方向Zに沿って上流側から順に並設された第1〜第3牽引ローラ21〜23はそれぞれ、ガラスリボンGの幅方向両側部とそれぞれ接触する一対の接触部21b〜23bと、該一対の接触部21b〜23bの軸方向間に構成されガラスリボンGに対して接触しない中間部21c〜23c(非接触部)とを有している。そして、第2牽引ローラ22の中間部22cの外径D2は、第1牽引ローラ21の中間部21cの外径D1よりも小さく構成される。更に、第3牽引ローラ23の中間部23cの外径D3は、第2牽引ローラ22の中間部22cの外径D2よりも小さく構成される。
このように、下流側の牽引ローラ21〜23ほど中間部21c〜23cの外径が小さく構成されることで、下流側ほど大きくなるガラスリボンGの突出量に応じた中間部21c〜23cの外径D1,D2,D3とすることができる。それにより、ガラスリボンGと中間部21c〜23cとの接触を抑制しつつも、ガラスリボンGと中間部21c〜23cとの間に炉内の上昇気流が通過することを抑制することができる。その結果、ガラスリボンGと中間部21c〜23cとの間を通過する上昇気流が、ガラスリボンGの温度を低下させたり、ガラスリボンGを厚み方向Yに変位させたりすることを抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の第1〜第3牽引ローラ21〜23では、各中間部21c,22c,23cは、一方の接触部21b,22b,23bの軸方向内側面から他方の接触部21b,22b,23bの軸方向内側面まで一様な外径D1,D2,D3で形成されている。しかしながら、これに特に限定されるものではなく、中間部21c,22c,23cの軸方向中央部の外径が下流側の牽引ローラ21〜23ほど小さく形成されていれば、中間部21c,22c,23cの外径が軸方向に一様でない構成としてもよい。
例えば、図3に示す構成では、第1牽引ローラ21の中間部21cは、軸方向両端部(各接触部21bの軸方向内側面)から軸方向中央部に向かって縮径するテーパ部21dを有している。この構成では、中間部21cは、両側のテーパ部21dの間の中央部位21eで最小径(外径D1)となる。また、第2及び第3牽引ローラ22,23についても同様のテーパ部22d,23dをそれぞれ有している。つまり、第2牽引ローラ22の中間部22cは、両側のテーパ部22dの間の中央部位22eで最小径(外径D2)となる。また、第3牽引ローラ23の中間部23cは、両側のテーパ部23dの間の中央部位23eで最小径(外径D3)となる。そして、これら第1〜第3牽引ローラ21〜23では、中間部21c,22c,23cの中央部位21e,22e,23eの外径D1,D2,D3が、D1>D2>D3となるように構成されている。
このように、中間部21c,22c,23cの軸方向における少なくとも中央部位21e,22e,23eの外径D1,D2,D3が、下流側の牽引ローラ21〜23ほど小さく構成されていれば、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。更に、ガラスリボンGの幅方向中央部Gaが厚み方向Yに膨らむ場合(図2参照)、中間部21c,22c,23cがテーパ部21d,22d,23dを有することで、ガラスリボンGにおける幅方向中央部Ga以外の箇所においても中間部21c〜23cとの間の距離を小さくすることが可能となる。即ち、中間部21c〜23cは、テーパ部21d,22d,23dを有することで、ガラスリボンGの厚み方向Yへの湾曲形状(突出形状)に沿った形状となるため、ガラスリボンGと中間部21c〜23cとの間隔をより小さく抑えることが可能となる。その結果、ガラスリボンGと中間部21c〜23cとの間に気流が通過することをより一層抑制することが可能となる。
・上記実施形態では、第1〜第3牽引ローラ21〜23の中間部21c,22c,23cの外径D1,D2,D3が、D1>D2>D3となるように構成したが、選択された任意の牽引ローラについて、下流側の牽引ローラの中間部の外径が上流側の牽引ローラの中間部の外径より小さければ、その構成を適宜変形してもよい。例えば、D1=D2>D3、又はD1>D2=D3となるように構成してもよい。
・上記実施形態では、各牽引ローラ21〜23の各接触部21b,22b,23bは各中間部21c,22c,23cとそれぞれ一体形成されたが、これに限定されるものではなく、各接触部21b,22b,23bを各中間部21c,22c,23cとは別体で構成してもよい。このような場合、各接触部21b,22b,23bの外径が略同径であると、接触部21b,22b,23bの部品を各牽引ローラ21〜23で共用(流用)できるため好ましい。なお、上記は一例であり、上下の各牽引ローラについて接触部の外径は任意に定めてもよい。この場合、上流の第1牽引ローラ21の接触部21bの外径D1aと中間部21cの外径D1との差が、下流の第2牽引ローラ22の接触部22bの外径D2aと中間部22cの外径D2との差より小さいことが好ましい。また同様に、第2牽引ローラ22の接触部22bの外径D2aと中間部22cの外径D2との差が、下流の第3牽引ローラ23の接触部23bの外径D3aと中間部23cの外径D3との差より小さいことが好ましい。
・各牽引ローラ21〜23の接触部21b,22b,23b及び中間部21c,22c,23cを円筒状に形成したが、これ以外に例えば、円柱状に形成してもよい。
・上記実施形態では、第1牽引ローラ対13を構成する一対の第1牽引ローラ21は、互いに同一形状を有するが、一対の第1牽引ローラ21を互いに別形状として構成してもよい。また、第2牽引ローラ対14及び第3牽引ローラ対15についても同様に変更可能である。なお、ガラスリボンGの膨らみ方向を一方側のみに制御可能な場合には、第2牽引ローラ対14及び第3牽引ローラ対15において、ガラスリボンGの膨らむ側に配置された第2牽引ローラ22(第3牽引ローラ23)のみを上記実施形態の構成とし、反対側の対となる牽引ローラを例えば第1牽引ローラ21と同一構成(つまり、外径D1の中間部を有する構成)としてもよい。このような構成によれば、ガラスリボンGとの中間部21c〜23cとの接触を抑制しつつも、ガラスリボンGと中間部21c〜23cとの間の隙間を更に狭く構成することが可能となる。
・上記実施形態では、ガラスリボンGを牽引する牽引ローラ対の構成を、第1〜第3牽引ローラ対13〜15からなる3段構成としたが、これに特に限定されるものではなく、2段又は4段以上の構成としてもよい。
・上記実施形態のガラスリボン製造装置11において、第1牽引ローラ対13よりも上流側(成形部12側)に、ガラスリボンGの成形や冷却を行う冷却ローラ等を設けることもできる。
・上記実施形態では、ガラスリボン製造装置11は、オーバーフローダウンドロー法を用いてガラスリボンGを成形する成形部12を備えているが、オーバーフローダウンドロー法に限定されず、例えば、スロットダウンドロー法やリドロー法等のガラスを流下成形する成形部に変更することもできる。
・上記の実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)ガラスリボンを流下成形する成形部と、
前記成形部から流下される前記ガラスリボンと接触しつつ回転する複数のローラと
を備え、
前記複数のローラが、前記ガラスリボンの幅方向両側部とそれぞれ接触する一対の接触部と、該一対の接触部の軸方向間に構成され前記ガラスリボンに対して接触しない非接触部と、をそれぞれ有してなるガラス物品の製造装置であって、
複数(m個)の前記ローラにおける前記非接触部の軸方向中央部の外径をD(ただし、最上段のローラから順にn=1,2,…,m)として、
≧Dn+1、かつ、D>D
を満たすように前記各ローラが配置されていることを特徴とするガラス物品の製造装置。
この構成によれば、各ローラの非接触部の形状を、成形部から下方に離れるにつれて大きくなるガラスリボンの厚み方向への突出量(膨らみ量)に応じた形状とすることができる。このため、ガラスリボンとローラの非接触部との接触を抑制しつつも、ガラスリボンとローラの非接触部との間に気流が通過することを抑制することができる。
11…ガラスリボン製造装置(ガラス物品の製造装置)、12…成形部、21,22,23…第1〜第3牽引ローラ(ローラ)、21b,22b,23b…接触部、21c,22c,23c…中間部(非接触部)、G…ガラスリボン。

Claims (3)

  1. ガラスリボンを流下成形する成形部と、
    前記成形部から流下される前記ガラスリボンと接触しつつ回転する複数のローラと
    を備え、
    前記複数のローラが、前記ガラスリボンの幅方向両側部とそれぞれ接触する一対の接触部と、該一対の接触部の軸方向間に構成され前記ガラスリボンに対して接触しない非接触部と、をそれぞれ有してなるガラス物品の製造装置であって、
    前記複数のローラは、第1ローラと、該第1ローラよりも下流側に配置された第2ローラとを備え、
    前記第2ローラにおける前記非接触部の軸方向中央部の外径が、前記第1ローラにおける前記非接触部の軸方向中央部の外径よりも小さく構成されていることを特徴とするガラス物品の製造装置。
  2. 前記非接触部が、前記軸方向に亘って略一定の外径を有することを特徴とする請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
  3. 前記非接触部が、前記軸方向の端部から前記軸方向中央部に向かって縮径する形状を成すことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス物品の製造装置。
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