JP5933655B2 - ガラス帯体をドロー成形する方法 - Google Patents

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    • C03B25/10Annealing glass products in a continuous way with vertical displacement of the glass products

Description

本発明は、概して、フラットなガラス帯体の製造法に関する。特に本発明は、耳部とも呼ばれる肉厚にされた縁領域の形成をコントロールすることができる方法に関する。
ガラスのリドロー法は原理的に公知であり、特にこの方法は、ガラス繊維をドロー成形するためにも利用される。
リドロー法では、ガラス片が部分的に加熱され、適切な機械的な運転手段を介して引き伸ばされる。
ガラス片(プリフォーム)が一定の速度で加熱ゾーンに進入して、加熱されたガラスが一定の速度で延伸されると、両速度の比に関連して、プリフォームの横断面形状が減少させられる。すなわち、たとえば管状のプリフォームが挿入されると、管状の製品ではあるものの、より小さな直径を有する製品が再び形成される。この製品はその横断面形状においてプリフォームに類似していて、大抵、適切な手段によって、プリフォームの、縮尺通りに減少させられた模写を達成することすら所望されている。ガラスから成る円筒状の構成部材を製造するこのような方法は、欧州特許出願公開第0819655号明細書に基づき公知である。
ガラスのリドロー法では、通常、細長いプリフォームが片側で保持部材に緊締され、他端において、たとえばマッフル炉内で加熱される。ガラスが変形可能になると、このガラスが、プリフォームの、保持部材に緊締された端部に引張り力を加えることによって引き出される。このとき、プリフォームがマッフル内に送給されると、温度選択が適切である場合、横断面がより小さいものの、幾何学的に類似の製品が得られる。
たとえば、円形の横断面を有するプリフォームから、ガラス繊維が引き出される。製品、たとえば所定の構成要素の引出しの速度の選択と、場合により、プリフォームの送給の速度の選択とが、横断面の減少ファクタを規定する。通常、プリフォームの横断面の幅に対する厚さの比は一定のままである。ガラス繊維のドロー成形時には、このことが所望されている。なぜならば、円形の横断面を有するプリフォームから、同じく円形の横断面を有するガラス繊維をドロー成形することができるからである。
フラットな構成要素、すなわち、横断面の厚さに対する幅の比が、たとえば幅:厚さ=80:1である構成要素をリドロー法で形成することは困難を極める。広幅の構成要素をドロー成形することも、極めて広幅のプリフォームでしか可能とならない。たとえば、幅70mmおよび厚さ10mmの横断面を有するプリフォーム(B/D=7)から、幅7mmおよび厚さ1mmの横断面を有する構成要素を製造することができる。
同じ厚さのより広幅の横断面を有する構成要素は、より広幅のまたは肉薄の横断面を有するプリフォームの使用でしか製造することができない。より広幅のプリフォームの使用は、製造可能性の点で上手くいかないことが多く、より肉薄のプリフォームの使用は、このプリフォームがリドロー時により頻繁に交換されなければならないので、ますます非経済的である。
これに加えて、ドロープロセスで製造されたガラス帯体、特に薄板ガラス帯体は、通常、両側縁部に耳部を有している。この耳部は、ガラスが、設定された目標厚さを有する有効面の範囲よりも著しく厚い帯体領域である。耳部は、溶融物におけるガラスの表面張力の結果として発生し、原理的には、使用可能なガラスにおける損失を招いている。数多くの方法、たとえばフロート法では、耳部は、ガラス帯体を案内しかつ/または拡開するために使用されるものの、一般的には欠点を有していて、マイナスの影響を与える。したがって、有効幅の減少が生じる。これに付随して、生産における、たとえばエネルギコストおよび原料コストによる相応の損失も生じる。耳部は、また、ガラス帯体内に応力を招く。これは、それ自体、望ましくない反りをもたらしてしまう。さらに、内的な応力欠陥が、後続処理(ローラ掛け、切断)における歩留り損失を招いてしまう。
耳部により高められた応力を減らしたい場合には、より長い冷却区間が設けられなければならないかまたは延伸速度が相応に減速されなければならない。こうして、設備コストもしくは製造コストが高められる。
耳部は、その突き出しにおいて生産プロセスにわたって不安定であり、「統計的に」その形状を変え、ひいては、不安定なプロセスに繋がってしまう。
これに加えて、さらに、ロール状の薄板ガラスでは、より厚い耳部が最小の曲率半径ひいては巻芯の設計に影響を与え、これによって、ガラス帯体が著しく大きなロールに巻成されなければならない。これによって、ロールもしくはロールの貯蔵のための処理機械の設計の際にスペース需要が高められる。
特開昭58−95622号公報には、リドロープロセスでの熱変形の間のプリフォームの縁領域の加熱と冷却との組合せが記載されている。耳部領域は、第2の別個の加熱プロセスにおいて、中央の薄板ガラス領域よりも強く加熱され、その後、局所的に冷却される。これによって、耳部の厚さが減少させられるようになっている。しかし、同公報では、この方法で利用された、耳部領域と薄板ガラス有効ゾーンとの間のより大きな温度勾配によって、ガラス膜において、ガラスの後続の処理にマイナスの影響を与える内的な応力成分が生じる。
欧州特許出願公開第0819655号明細書 特開昭58−95622号公報
したがって、本発明の課題は、特にリドロー法の際の耳部の突き出しの減少を達成することである。
この課題を解決するために、本発明に係る方法では、フラットな横断面を有するガラスプリフォームを準備するステップを有しており、横断面の幅が、その厚さの少なくとも5倍のサイズであり、ガラスプリフォームの厚さが、その側縁部においてガラスプリフォームのプレート状の中間領域の最大の厚さの多くとも2/3、好ましくは多くとも1/2となるように、横断面を縁領域で先細りにし、ガラスプリフォームを変形ゾーンの範囲内で加熱し、これによって、該変形ゾーンにあるガラスを軟化させるステップを有しており、ガラスプリフォームに横断面に対して垂直な方向で延伸力を加え、これによって、ガラスプリフォームを変形ゾーンで引き伸ばして、ガラスプリフォームから、フラットな横断面を有するガラス帯体を形成するステップを有しており、該ガラス帯体の幅が、その厚さの少なくとも5倍のサイズであり、ガラス帯体の厚さをガラスプリフォームの厚さよりも少なくする。
本発明に係る方法の好ましい態様では、変形ゾーンが、延伸方向に、ガラスプリフォームの幅よりも短い長さを有している。
本発明に係る方法の好ましい態様では、変形ゾーンが、延伸方向に、ガラスプリフォームの厚さの多くとも6倍に相当する長さを有するように、ガラスを加熱する。
本発明に係る方法の好ましい態様では、横断面が先細りにされた縁領域の幅が、ガラスプリフォームの厚さに少なくとも等しいサイズであるガラスプリフォームを準備する。
本発明に係る方法の好ましい態様では、側縁部における厚さが、ガラスプリフォームの厚さの少なくともまだ1/10であるガラスプリフォームを準備する。
本発明に係る方法の好ましい態様では、縁領域が、ガラスプリフォームの厚さの少なくとも3倍、好適には少なくとも4倍の幅を有するガラスプリフォームを提供する。
本発明に係る方法の好ましい態様では、変形ゾーンにおいてガラスを、該ガラスの粘度が多くとも107.6dPasとなるように加熱する。
本発明に係る方法の好ましい態様では、ガラス帯体をドロー成形して、ドロー成形されたガラス帯体の横断面の幅に対するガラスプリフォームの横断面の幅の比が、多くとも2、さらに好適には多くとも1.6、特に好適には多くとも1.25となるようにする。
本発明に係る方法の好ましい態様では、ガラス帯体の厚さが、ガラスプリフォームの厚さの多くとも1/10、好適には多くとも1/30、特に好適には多くとも1/75となるまで、ガラス帯体を引き出す。
本発明に係る方法の好ましい態様では、ガラス帯体の横断面の幅に対する長さの比が、ガラスプリフォームの横断面の幅に対する長さの比よりも少なくとも20倍大きいように、ガラス帯体をドロー成形する。
本発明に係る方法の好ましい態様では、縁領域においてプレート状の中間領域よりも少ない加熱出力をガラスに加える加熱装置によってガラスプリフォームを加熱する。
リドロー法の際の耳部の突き出しの減少によって、上述した欠点の減少もしくは理想的には排除を達成することができる。特に耳部の突き出しの減少によって、
・有効幅が増加させられ、
・際立った内的な応力が減少させられ、ひいては、
・より高い延伸速度(コスト削減)が可能となり、
・ガラス損失が減少させられ、
・曲げ応力の増加なしに、より小さなロール芯直径の利用が達成される
ようになっている。
本発明は、ガラス帯体を製造する方法において、
フラットな横断面を有するガラスプリフォームを準備するステップを有しており、横断面の幅が、その厚さの少なくとも5倍のサイズであり、ガラスプリフォームの厚さが、その側縁部においてガラスプリフォームのプレート状の中間領域の最大の厚さの多くとも2/3、好ましくは多くとも1/2となるように、横断面を縁領域で先細りにするかもしくは横断面の厚さを減少させ、
ガラスプリフォームを変形ゾーンの範囲内で加熱し、これによって、この変形ゾーンにあるガラスを軟化させるステップを有しており、
ガラスプリフォームに横断面に対して垂直な方向で延伸力を加え、これによって、ガラスプリフォームを変形ゾーンで引き伸ばして、ガラスプリフォームから、フラットな横断面を有するガラス帯体を形成するステップを有しており、このガラス帯体の幅が、その厚さの少なくとも5倍のサイズであり、ガラス帯体の厚さをガラスプリフォームの厚さよりも少なくすることを特徴とする、ガラス帯体を製造する方法を提案している。
特殊な横断面によって、耳部の厚さが大幅に減少させられるようになっている。さらに、表面張力に基づくガラス縁部の流体力学的な変形の作用時間が減少させられると有利である。この作用時間が過度に長いと、ドロー成形されたガラス帯体の横断面の構成における特別な横断面形状により生じる効果が失われていってしまう。厚さは縁部において、ガラスプリフォームの厚さよりも少ない高さを有する縁面が存在し続けるように減少させることができる。しかし、もはや縁面が存在しないように、縁領域を面取りするかまたはファセットカットすることも可能である。この態様では、ガラスプリフォームの縁部がカッティングエッジの構造を有している。
変形ゾーンとは、本発明の範囲内では、ガラスプリフォームが、その厚さDの0.95倍(0.95×D)と、ガラス帯体の厚さdの1.05倍(1.05×d)との間の厚さを有するプリフォーム部分を意味している。言い換えると、変形ゾーンは、プリフォームと、ドロー成形されたガラス帯体との間にメニスカスが形成される領域も成している。変形ゾーンは、好ましくはプリフォームの全幅にわたって延びている。
変形ゾーンでは、ガラスが、好ましくは、その軟化のために十分な温度T2にもたらされる。この温度の場合には、粘度が、多くとも10dPas、特に好適には多くとも107.6dPasとなる。適切な粘度範囲は、10dPas〜10dPasである。好適な態様では、ガラスが変形ゾーンにおいて、105.8dPas〜107.6dPasのプリフォームのガラスの粘度に対応する温度T2に加熱される。
変形ゾーンが、延伸方向に、ガラスプリフォームの幅よりも短い長さを有していると有利であると判った。したがって、横断面減少は、ほんの短い長手方向区分に沿って生じる。この場合、驚くべきことに、短い変形ゾーンと、これに伴って延伸方向でこの変形ゾーンに生じる強い横断面変化とが、ガラス帯体の形状にマイナスの影響を与えることはない。本発明の改良態様では、延伸方向にガラスプリフォームの幅の多くとも半分の長さ、特に好適には、ガラスプリフォームの幅の多くとも1/3の長さを有する変形ゾーンすら好適となる。
しかし、特に好適には、変形ゾーンがガラスプリフォームの厚さに基づき設計される。本発明の改良態様では、プリフォームの幅に関係なく、変形ゾーンが延伸方向に多くとも6×D、すなわち、ガラスプリフォームの厚さの多くとも6倍、好適には5×D、特に好適には多くとも4×Dの長さを有するように、ガラスが加熱される。
延伸方向における変形ゾーンの典型的な長さは、ガラスプリフォームの厚さに関連して、好ましくは多くとも100mm、特に多くとも40mm、特に好適には多くとも30mmである。
ガラスプリフォームを概略的に示す図である。 本発明に係る方法を実施するための装置を示す図である。 変形ゾーンの長さに関連したガラス帯体の横断面を示す図である。 それぞれ異なる幅の縁領域を備えた8mmの厚さのプリフォームの半割横断面を示す図である。 図4に示したプリフォームから製造されたガラス帯体の横断面を示す図である。 それぞれ異なる幅の縁領域を備えた4mmの厚さのプリフォームの半割横断面を示す図である。 図6に示したプリフォームから製造されたガラス帯体の横断面を示す図である。 ガラスプリフォームの幅にわたる加熱出力の経過を示す図である。 縁領域への形状付与の第1の実施の形態を示す図である。 縁領域への形状付与の第2の実施の形態を示す図である。 縁領域への形状付与の第3の実施の形態を示す図である。 縁領域への形状付与の第4の実施の形態を示す図である。 縁領域への形状付与の第5の実施の形態を示す図である。 縁領域への形状付与の第6の実施の形態を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態を図面につき詳しき説明する。なお、図面中、それぞれ同一のまたは相応のエレメントには、同じ符号が付してある。
図1には、本発明によるガラスプリフォーム3の実施の形態が示してある。このガラスプリフォーム3は、フラットな横断面4、すなわち、一般的にプレート状のまたは板状の構造を有している。独特の形態では、横断面4の幅Bがその厚さDの少なくとも5倍のサイズを有している。
図1に基づき認めることができるように、ガラスプリフォーム3は縁領域40を有している。この縁領域40では、横断面4が先細りにされているかもしくは厚さDが各側縁部31に向かって先細りにされている。この側縁部31における厚さは、ガラスプリフォーム3の、互いに反対の側に位置する両側面35,36が平行に延びているプレート状の中間領域33における厚さDの多くとも2/3である。
さらに、ガラスプリフォーム3から延伸された、つまり、ドロー成形されたガラス帯体への耳部の形成を減少させるために、縁領域40が十分な幅を有していても有利である。独特の形態では、図1に示した独特の形態に限定することなしに、横断面4が先細りにされているかもしくは横断面4の厚さDが減少している縁領域40の幅Bが、少なくともガラスプリフォーム3の厚さDと等しいサイズを有している。
ドロー成形されたガラス帯体において応力を回避するために、さらに一般的には、横断面4が、図1に示した形態のように、両側面35,36の間の中心平面39に対して鏡像対称的に形成されていると有利である。これによって、耳部も鏡像対称的になるので、場合により生じる応力が可能な限り補償される。
延伸方向におけるプリフォーム3の長さLは、好ましくは少なくとも500mm、好適には少なくとも1000mmである。一般的には、プリフォーム3が長ければ長いほど、本発明に係る方法をますます経済的に実施することができることが認められる。したがって、さらに長いプリフォーム3も可能であり、有利である。
さらに、好ましくは、L>Bが認められる。すなわち、ガラスプリフォーム3は延伸方向に横断面4の幅Bよりも大きい長さLを有している。
図2には、本発明に係る方法を実施するための延伸設備20が示してある。図2には、ガラスプリフォーム3を側方から縁部31に向かって見た状態が示してある。
延伸設備20では、ガラスプリフォーム3が、たとえば上方から下方に設備20を通して運動させられる。延伸設備20は2つの加熱装置22を有している。両加熱装置22は設備20の中間の領域に配置されている。この実施の形態では、加熱装置22は、変形領域5が形成されるように、遮蔽体23によって遮蔽されている。ガラスプリフォーム3の、変形ゾーン5にある部分は、ガラスの粘度が10dPas未満、好ましくは多くとも107.6dPasとなる温度T2に達するように加熱される。変形ゾーン5は延伸方向11に長さLを有している。ガラスプリフォーム3は、この実施の形態では2つの駆動されるローラとして形成された延伸装置26によって、延伸方向11、たとえば下方に引き下げられる。この実施の形態で同じくローラとして形成された送給装置27がガラスプリフォーム3を、延伸装置26による引下げよりも減速させて送給することによって、ガラスプリフォーム3が変形ゾーン5で変形させられる。ガラスプリフォーム3は、このようにして形成されたガラス帯体7の変形後の厚さdが変形前の厚さDよりも小さいことによって、より肉薄になる。
通常、延伸設備20の、図2に示した独特の形態に限定することなしに、ガラスプリフォームは、好ましくは変形ゾーン5での加熱前にすでに予熱される。この目的のためには、延伸設備20が、好ましくは、プリフォームを温度T1に加熱することができる予熱ゾーンを有している。この予熱ゾーンは、好ましくは延伸方向11で見て変形ゾーン5に前置された領域、たとえば延伸設備20の上側の領域に配置されている。温度T1は、好ましくは1010dPas〜1014dPasの粘度η1に対応している。すなわち、ガラスプリフォーム3は、好ましくは変形ゾーンへの進入前に予熱される。これによって、変形ゾーン5のより迅速な通過が可能となる。なぜならば、ガラスを軟化させるための温度T2を得るために必要となる時間がより短くなるからである。また、予熱ゾーンによって、高い熱膨張係数を有するガラスが、過度に高い温度勾配によって砕け散ることも回避される。温度T2は、通常、この実施の形態に限定することなしに、ガラスが軟化する、すなわち、ガラスの粘度が多くとも10dPas、特に好適には多くとも107.6dPasを有するように選択されている。
すなわち、図2に示した形態では、ガラスプリフォーム3のガラスが変形ゾーン5に供給される前に、ガラスが、図2にバーナ火炎の記号により示した予熱装置28によって温度T1に予熱される。
変形ゾーン5の通過後、プリフォーム3は、図2に氷の結晶の記号により示した冷却装置29に供給される。ガラスは、応力を低減させるために、好ましくはコントロールされて徐冷される。したがって、実際には、冷却装置29が冷却炉として形成されていてよい。この冷却炉内でガラスは上側の冷却点と下側の冷却点との間の粘度範囲を通過する。
さらに、本発明に係る方法は、第1のロールに巻成されたガラスプリフォーム3を用いて実施することができる。この形態では、ガラスプリフォーム3が、ロールから繰り出すことができるように取り付けられる。その後、ガラスプリフォーム3の自由端が、延伸装置および/または送給装置によってロールから引っ張られる。その後、ガラスプリフォーム3が、好ましくは、加熱装置22を備えた変形領域を通して連続的にかつ均一に延伸され、これによって、プリフォームに変形ゾーン5が形成される。こうして製造されたガラス帯体は、延伸設備20の通過後、好ましくは第2のロールに巻き上げられる。
プリフォームを1つのロールで準備しかつ/またはフラットなガラス帯体7を1つのロールに巻き上げることよって、本発明に係る方法を全体的により経済的に実施することができる。なぜならば、ガラスプリフォームを設備内に個々に装入する必要がないからである。
最終的には、ガラス帯体7から、たとえば切断によってガラス構成要素を個別化することができる。さらに、このガラス構成要素の幾分肉厚にされた縁領域(耳部)も切り離すことができる。必要である限り、ガラス構成要素がさらにポリッシングかつ/またはコーティングされてもよい。本発明に係る方法によって、使用することができる極めて大きなガラス面積を有するガラス構成要素が入手可能となる。これは、必要となる品質を有するガラス構成要素の割合が極めて大きいことを意味している。本発明に係る方法では、使用前に場合により除去されなければならない耳部の面積割合が小さくなっている。ガラス帯体7から切離し可能なガラス構成要素は、好ましくは、厚さ:幅=1:2〜1:20000の比を有している。
ガラス帯体7のドロー成形時に肉厚の耳部の形成を回避するために、本発明によれば、ガラスプリフォームの厚さが縁領域で減少させられる。しかし、流体力学的ないし熱力学的なプロセスと、軟化させられたガラスの表面張力とが、縁側の横断面先細りにより得られる効果の妨げとなることが判った。したがって、ガラスプリフォームの本発明による構成は、好ましくは、短い加熱ゾーンもしくは短い変形ゾーン5に相応に組み合わされる。こうして、ガラスプリフォームの幾何学形状によって耳部にもはや大きな影響が与えられないようになっている。
延伸方向における変形ゾーン5の長さの影響は図3にも示してある。この線図には、ドロー成形されたガラス帯体7の横断面6が示してある。加熱装置としての加熱マッフルの長さは、横断面6の各々に対して「mm」で記載してある。加熱マッフルの長さは、ほぼ加熱ゾーン5の長さを表している。しかし、この形態において使用されるガラスプリフォームは、縁領域に本発明による横断面の先細りを有していない。したがって、プリフォームの横断面は長方形である。確かに、耳部9の厚さは僅かしか変化していないが、長い変形ゾーンは横断面の幅の狭まりひいては減少に繋がる。延伸方向での長さが70mm〜100mmの長い加熱ゾーンまたはマッフルでは、ガラスが両縁領域9の間の中間領域でも、より肉厚となる。しかし、これによって、耳部と中間領域との間の相対的な厚さ差が減少する。したがって、最も長い加熱マッフル(延伸方向での長さ100mm)を用いてドロー成形されたガラス帯体の幾何学的な形状が、ガラスプリフォームの長方形の幾何学的な出発形状それ自体に最も近づけられている(ここでは、両軸線の互いに異なる縮尺にも注意しなければならない)。このことが、これまで極めて長い変形ゾーンもしくは相応に長い加熱ゾーンが延伸設備に使用された理由である。しかし、より短い変形ゾーンを備えて製造されたガラス帯体の横断面に基づき、ガラス帯体が中間領域に両側面35,36のより良好な平行性を有していることが明らかとなる。
さらに、明らかであるように、変形ゾーンの長さの減少によって、ガラスプリフォーム3の幅に対するガラス帯体7の幅の収縮も減少する。したがって、通常、図3の実施の形態に限定することなしに、本発明の改良形態では、製造されたガラス帯体7の幅bが、ガラスプリフォーム3の幅Bに比べて、好ましくはほとんど減少させられないことが提案されている。これは、ドロー成形されたガラス帯体7の横断面6の幅に対するガラスプリフォーム3の横断面4の幅Bの比B/bが、多くとも2、さらに好適には多くとも1.6、特に好適には多くとも1.25であるように、ガラス帯体7がドロー成形されることを意味している。
図4には、それぞれ異なる幅の縁領域40を備えたガラスプリフォームの横断面4が示してある。この横断面4は、それぞれ半分だけしか示していない。横断面もしくは厚さが側縁部31に向かって先細りにされている縁領域40の幅Lは、それぞれ横断面の上側に記載してある。上側に図示した本発明によらない横断面4は、先細りにされた縁領域40を有しておらず、したがって、長方形となっている。残りの横断面は側縁部31でファセットカット、つまり、面取りされており、これによって、側縁部31に向かって減少する厚さを有する縁領域40が得られる。この形態のガラスプリフォームの厚さは、それぞれ8mmである。縁部は、2mmの高さを有する縁面32が残されるようにファセットカットされている。
図4によれば、L=0mmを有する一番上側のプリフォームを除く全てのガラスプリフォームに対して、側縁部31における厚さもしくは図4では縁面32の高さが、ガラスプリフォーム3のプレート状の中間領域33の最大の厚さの半分よりも少ない(つまり1/4)ことが当てはまる。
また、一番上側のプリフォームを除く全てのプリフォームに対して、横断面4が先細りにされた縁領域40の幅が、少なくともガラスプリフォーム3の厚さDと等しいサイズであることが当てはまる。L=8mmを有する上から2番目のプリフォームでは、縁領域40の幅がガラスプリフォームの厚さと正確に等しくなっている。
図5には、図4に示したガラスプリフォーム3から延伸されたガラス帯体7の横断面6が示してある。同じく、この横断面6の縁側の部分だけが図示してある。横断面は、シミュレーションによって算出されている。このシミュレーションの根底には、以下のパラメータ:すなわち、ガラス帯体が、40mmの長さの加熱マッフル内で1000mm/分の引出し速度で製造されていて、100μmの厚さにドロー成形されている:が置かれている。
全てのガラス帯体もしくは相応にその横断面6も、ガラス帯体の縁部における肉厚部として形成された耳部9を示している。
縁部のファセットカットなしのプリフォーム(L=0mm)の場合には、約0.9mmの高さを有する耳部が生じている。これに対して、本発明によるプリフォームは、長方形の横断面およびL=0mmを有する本発明によらないガラスプリフォームよりも少ない高さの耳部を示している。L=8mmを有するガラスプリフォームでさえ、すなわち、縁領域40の幅がプリフォームの厚さと正確に等しいサイズであるガラスプリフォームでさえ、長方形の横断面を有するプリフォームに比べて、すでに0.9mmから約0.8mmへの耳部の高さの減少を示している。ボディの剛性は厚さの3乗で増大するので、この態様でも、すでに著しくフレキシブルなガラス帯体が得られる。これによって、特により小さなロール芯への巻上げが可能となる。
さらに、矢印13が記入してある。この矢印13は、縁領域40で先細りにされた横断面を有していないものの、ほんの2mmの厚さの本発明によらないガラスプリフォームが使用され、同じく100μmの厚さを有するガラス帯体がドロー成形された場合に生じる耳部高さを特徴的に示している。縁領域の幅が32mmの場合には、耳部の高さがすでに類似のサイズとなり、40mm以降の縁領域の幅を有するガラスプリフォームの場合には、耳部の高さがより少なくさえなっている。すなわち、ガラスプリフォームの厚さに比べて長い縁領域は、高い耳部の抑制に関して、より有効である。したがって、通常、ガラスプリフォームの厚さが縁部に向かって減少させられている縁領域40が、それぞれガラスプリフォームの厚さの少なくとも3倍、好適には少なくとも4倍の幅であるガラスプリフォーム3を使用することが好適となる。
図5の実施の形態に基づき明らかであるように、本発明によって、さらに、ガラスプリフォーム3に比べて著しく減少させられた厚さを有するガラス帯体をドロー成形することも容易になる。図示の実施の形態では、ガラス帯体7の厚さdが、プリフォームの厚さの1/80でしかない。
通常、ガラス帯体は、その厚さdが、ガラスプリフォーム3の厚さの、好ましくは多くとも1/10、さらに好適には多くとも1/30、特に好適には多くとも1/75であるように引き出されると好適である。これは、特に有利には、ガラスプリフォームの幅に対するガラス帯体の幅の上述した少ない減少に組み合わされてもよい。
ガラス帯体は、本発明の別の実施の形態によれば、好ましくは300μm未満、さらに好適には200μm未満、さらに好適には150μm未満の厚さdを有している。また、50μm以下の厚さを有するガラス帯体をドロー成形することも可能である。
すなわち、本発明によって、ガラスプリフォームの厚さに対する幅の比(B/D)をガラス帯体の厚さに対する幅の比(b/d)に比べて著しく増加させることが可能となる。
すなわち、通常、この実施の形態に限定することなしに、本発明の1つの実施の形態によれば、所定の幅Bおよび所定の厚さDを有するガラスプリフォームから、所定の幅bおよび所定の厚さdを有するフラットなガラス帯体7が延伸される。この実施の形態では、比b/dが比B/Dよりも著しく大きくなっている。通常、この実施の形態に限定することなしに、ガラスプリフォームの横断面への本発明による形状付与と、好適な短い加熱ゾーンとによって、ガラス帯体の横断面6の幅に対する長さの比が、ガラスプリフォーム3の横断面4の幅に対する長さの比よりも少なくとも20倍大きくなるように、ガラスプリフォーム3の幅に対する長さのアスペクト比を増加させて、ガラス帯体7がドロー成形されてもよい。
図6および図7につき、本発明によるガラスプリフォームと、これに基づき製造されたガラス帯体との別の実施の形態を説明する。
図6に示したガラスプリフォーム3は、図4と同様に同じく半分だけしか示していない。しかし、図6では、図4の実施の形態と異なり、ガラスプリフォームの厚さが4mmでしかない。一番上側のガラスプリフォーム3では、先細りにされた横断面を有する縁領域が存在していない。したがって、このガラスプリフォーム3は、本発明に係る方法を実施するためのガラスプリフォーム3ではない。中間の両ガラスプリフォーム3は、それぞれ40mmの幅Lを有する縁領域40を有している。一番下側のガラスプリフォーム3では、L=24mmの長さを有するより短い縁領域40が設けられている。本発明によるガラスプリフォームでは、縁領域40の幅Lに対して付加的にさらに側縁部31における厚さDも記載してある。上から二番面のガラスプリフォームでは、厚さDが0.5mmであり、下側の両ガラスプリフォームは、図4の実施の形態同様、2mmの厚さDを有している。したがって、これら全てのガラスプリフォームに対して、側縁部31におけるガラスプリフォーム3の厚さが多くとも2/3となるように、横断面4が縁領域40で先細りにされていることが当てはまる。独特の形態では、下側の両プリフォームにおける厚さが、ガラスプリフォーム3のプレート状の中間領域33の最大の厚さの半分であり、上から二番面のガラスプリフォームでは、厚さDが、中間領域33における最大の厚さもしくは、より一般的には、プリフォーム3の厚さの1/8でしかない。
図7に基づき明らかになるように、本発明による全てのガラスプリフォームでは、耳部9の高さの著しい減少が達成される。図6に示した本発明による全てのガラスプリフォーム3は、先細りにされた縁領域40が、ガラスプリフォーム3の厚さもしくはプレート状の中間領域33の最大の厚さの少なくとも3倍、好適には少なくとも4倍の幅を有しているという好適な特性も満たしている。独特の形態では、L=24mmを有するガラスプリフォーム3の場合、縁領域が、中間領域における厚さの6倍の幅を有している。L=40mmを有する両ガラスプリフォームでは、縁領域が10倍の幅すら有している。
側縁部31に最小の厚さ(0.5mm)を有するガラスプリフォームでは、最小の高さの耳部9が得られる。したがって、側縁部における厚さを可能な限り十分に減少させても有利である。しかし、幾何学形状がカッティングエッジにますます近づけられることによって、側縁部31に欠陥が含まれる危険も増加してしまう。したがって、通常、本発明の改良形態では、側縁部31における厚さが、プレート状の中間領域33における厚さもしくはガラスプリフォーム3の厚さの少なくともまだ1/10であることが提案されている。
前述した実施の形態は、変形ゾーン5に延伸方向11に対して垂直な方向で均質な温度分布が存在していることをベースとしている。しかし、本発明の改良形態においてガラスプリフォームの厚さの多くとも6倍の長さを有する短い変形ゾーンでは、ガラスの急速な加熱も付随する。ここでは、それに加えて、より少ないガラス厚さに基づき、縁領域40がプレート状の中間領域33よりも急速にかつ/またはプレート状の中間領域33よりも高い温度に加熱されてしまう。その後、これに関連して、縁領域40における粘度がより低くなることによって、ガラスの表面張力に基づき、耳部の形成の補償の効果が部分的に元に戻されてしまう。したがって、本発明の改良形態では、ガラスもしくはガラスプリフォーム3が、好ましくは変形ゾーン5において、ガラスの縁領域40にプレート状の中間領域33よりも少ない加熱出力を加える加熱装置で加熱されることが提案されている。
このために、図8には、ガラスプリフォーム3の幅Bにわたる加熱装置の加熱出力Pの線図が概略的に示してある。縁領域40で低下する加熱出力は、変形ゾーン5でガラスを軟化させるための加熱装置22だけでなく、場合により、予熱装置28によって発生させることもできる。
以下に、本発明に適したガラスプリフォーム3の横断面への形状付与の複数の実施の形態を説明する。以下の図面には、それぞれ一方の縁領域40を備えたガラスプリフォーム3の部分しか示していない。
図9には、これまで説明してきた実施の形態の根底に置かれているような実施の形態が示してある。縁領域40が2つの斜面41,42を有している。この実施の形態によれば、横断面もしくは厚さが、側縁部31に向かって連続的にかつ直線的に先細りにされている。この側縁部31は縁面32によって形成される。横断面のこの形状は、より簡単には、たとえば斜面41,42の研削によって形成することができる。縁面32の高さは、本発明によれば、プレート状の中間領域33におけるガラスプリフォーム3の厚さの多くとも2/3である。
図10には、図9に示した実施の形態の変化形態が示してある。この変化形態では、縁領域40が、平らな斜面41,42の代わりに、凹状の面43,44を有している。このような形状付与によって、耳部9の形成をさらに補償することができる。
図11には、図10に示した実施の形態の簡略化された改良形態が示してある。この改良形態では、凹状の面43,44が2つの斜面41,42によって近似されており、この両斜面41,42に2つの平行な面45,46が続いている。この互いに平行な両面には、縁面32が続いている。
図12には、縁領域40における横断面の先細りが、側縁部31に向かって互いに近づくように延びる2つの凸状の面47,48によって行われている実施の形態が示してある。縁領域の一般的に凸状の形は、耳部9の傍らでの窄まりを減少させるために有利である。このような窄まりは、たとえば図5において、L=48mmを有するガラスプリフォームから延伸されたガラス帯体の横断面に認めることができる。図5では、160mmの幅座標における耳部9の傍らのガラス帯体の厚さが、さらに真ん中寄りの、たとえば100mmにおけるガラス厚さよりもやや少なくなっている。したがって、凸状の形は、ドロー成形されたガラス帯体7の有効幅を増加させるために有利である。
図13には、同じく縁領域に凸状の形が存在する変化形態が示してある。この変化形態では、側縁部31も凸状に成形されている。すなわち、側縁部31が丸み付けられており、平らな縁面32は存在していない。この実施の形態によれば、縁領域40がただ1つの凸状の面48によって形成される。
これまで図示してきた全ての縁領域は、図1に示した形態同様、両側面35,36の間の中心平面に対して鏡像対称的である。これは、同じく鏡像対称的な耳部9を形成するために有利である。図14には、縁領域40における横断面の先細りが鏡像対称的ではない形態が示してある。図14独特の形態では、一方の側面36から、この側面36に対して斜めに縁面32にまで延びるただ1つの斜面41またはファセットしか設けられていない。すなわち、通常、この実施の形態に限定することなしに、本発明のさらに1つの実施の形態によれば、縁領域40における横断面の片側の先細りが提案されている。この場合、一方の側面(この形態では側面35)は引き続き真っ直ぐに縁領域40に延びている。
まず初めに、本発明のこのような実施の形態は、縁領域40の製作が簡略化されるので有利である。たとえば、このためには、ミラーをファセットカットするための機械が使用されてよい。更なる利点は、縁領域40の非対称性が、変形ゾーン5における両側面の間の温度分布における非対称性もまさに補償することができるという理由から得られる。逆に、場合によっては、再び対称的な耳部9を得るために、非対称的な加熱がより簡単に利用されてもよい。
当業者に明らかであるように、本発明は、図面において説明した実施の形態に限定されるものではない。それどころか、本発明は、特許請求の範囲の枠内で多種多様に変更することができる。特に複数の実施の形態が互いに組み合わされてもよい。たとえば、図14に示した非対称的な断面形状が、図10〜図13の縁領域の面形状によって変更されてよい。たとえば、側面41が、凸状の面43によって置き換えられてもよいし、2つ以上の斜面による凸状の面の近似によって置き換えられてもよいし、縁面32を有する凸状の面46によって置き換えられてもよいし、側面35にまで延びる凸状の面によって置き換えられてもよい。
3 ガラスプリフォーム
4 ガラスプリフォームの横断面
5 変形ゾーン
6 ガラス帯体の横断面
7 ガラス帯体
9 耳部
11 延伸方向
13 ガラスプリフォームの厚さが2mmの場合の耳部の厚さ
20 延伸設備
22 加熱装置
23 遮蔽体
26 延伸装置
27 送給装置
31 側縁部
32 縁面
33 ガラスプリフォームの中間領域
35,36 側面
40 縁領域
41,42 斜面
43,44 凹状の面
45,46 平行な面
47,48 凸状の面

Claims (12)

  1. ガラス帯体を製造する方法において、
    フラットな横断面(4)を有するガラスプリフォーム(3)を準備するステップを有しており、横断面(4)の幅が、その厚さの少なくとも5倍のサイズであり、ガラスプリフォーム(3)の厚さが、その側縁部(31)においてガラスプリフォーム(3)のプレート状の中間領域(33)の最大の厚さの多くとも2/3となるように、横断面(4)を縁領域(40)で先細りにし、
    ガラスプリフォーム(3)を変形ゾーン(5)の範囲内で加熱し、これによって、該変形ゾーン(5)にあるガラスを軟化させるステップを有しており、
    ガラスプリフォーム(3)に横断面(4)に対して垂直な方向で延伸力を加え、これによって、ガラスプリフォーム(3)を変形ゾーン(5)で引き伸ばして、ガラスプリフォーム(3)から、フラットな横断面(6)を有するガラス帯体(7)を形成するステップを有しており、該ガラス帯体(7)の幅が、その厚さの少なくとも5倍のサイズであり、ガラス帯体(7)の厚さをガラスプリフォーム(3)の厚さよりも少なくすることを特徴とする、ガラス帯体を製造する方法。
  2. ガラスプリフォーム(3)の厚さが、その側縁部(31)においてガラスプリフォーム(3)のプレート状の中間領域(33)の最大の厚さの多くとも1/2である、請求項1記載の方法。
  3. 変形ゾーン(5)が、延伸方向(11)に、ガラスプリフォーム(3)の幅よりも短い長さを有している、請求項1または2記載の方法。
  4. 変形ゾーン(5)が、延伸方向(11)に、ガラスプリフォーム(3)の厚さの多くとも6倍に相当する長さを有するように、ガラスを加熱する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 横断面(4)が先細りにされた縁領域(40)の幅が、ガラスプリフォーム(3)の厚さDに少なくとも等しいサイズであるガラスプリフォーム(3)を準備する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  6. 側縁部(31)における厚さが、ガラスプリフォーム(3)の厚さの少なくとも1/10であるガラスプリフォーム(3)を準備する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  7. 縁領域(40)が、ガラスプリフォーム(3)の厚さの少なくとも3倍の幅を有するガラスプリフォーム(3)を提供する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  8. 変形ゾーン(5)においてガラスを、該ガラスの粘度が多くとも107.6dPasとなるように加熱する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  9. ガラス帯体(7)をドロー成形して、ドロー成形されたガラス帯体(7)の横断面(6)の幅に対するガラスプリフォーム(3)の横断面(4)の幅の比が、多くとも2となるようにする、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  10. ガラス帯体(7)の厚さが、ガラスプリフォーム(3)の厚さの多くとも1/10となるまで、ガラス帯体(7)を引き出す、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  11. ガラス帯体(7)の横断面(6)の幅に対する長さの比が、ガラスプリフォーム(3)の横断面(4)の幅に対する長さの比よりも少なくとも20倍大きいように、ガラス帯体(7)をドロー成形する、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 縁領域(40)においてプレート状の中間領域(33)よりも少ない加熱出力をガラスに加える加熱装置(22)によってガラスプリフォーム(3)を加熱する、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
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