JP6523703B2 - 溝付き金属板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

溝付き金属板の製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JP6523703B2
JP6523703B2 JP2015027012A JP2015027012A JP6523703B2 JP 6523703 B2 JP6523703 B2 JP 6523703B2 JP 2015027012 A JP2015027012 A JP 2015027012A JP 2015027012 A JP2015027012 A JP 2015027012A JP 6523703 B2 JP6523703 B2 JP 6523703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
convex
concave
metal plate
rolls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015027012A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016147306A (ja
Inventor
啓二 南野
啓二 南野
章次 高木
章次 高木
小島 優
優 小島
敏光 倉崎
敏光 倉崎
貴彦 山下
貴彦 山下
幸弘 桐畑
幸弘 桐畑
正己 前川
正己 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KMEW Co Ltd
Original Assignee
Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd
KMEW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd, KMEW Co Ltd filed Critical Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd
Priority to JP2015027012A priority Critical patent/JP6523703B2/ja
Publication of JP2016147306A publication Critical patent/JP2016147306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6523703B2 publication Critical patent/JP6523703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

本発明は、金属サイディングの表面板や金属製建材などとして用いられる溝付き金属板の製造方法及び製造装置に関する。
従来、複数の成形ロールで平板状の金属板に複数の溝部を成形することが行われている。例えば、特許文献1には、ロール軸方向に垂直な凹凸をロール周面の円周方向に有する基準ロールと成形ロールとを対向配置し、基準ロールと成形ロールとの間に鋼板を挟んで成形することにより、鋼板に凹凸溝を形成することが記載されている。そして、凹凸の寸法が異なる複数の成形ロールを用いて凹凸溝の深さや幅寸法を徐々に大きくしていくことにより、凹凸溝を多段階で成形することが行われている。
特許第4700393号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、基準ロールの凹凸と成形ロールの凹凸で挟まれた部分の鋼板が伸ばされながら凹凸溝に成形されていくため、凹凸溝の部分で鋼板が薄くなり、強度が低下するという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、溝部での金属板の厚みが薄くなりにくい溝付き金属板を形成することができる溝付き金属板の製造方法及び製造装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る溝付き金属板の製造方法は、対となる凸型ロールと凹型ロールとを有するロール成形型を平板状の金属板の流れ方向に複数配置し、前記金属板を前記対となる凸型ロールと凹型ロールとの間に通して、前記金属板にその流れ方向に連続する溝部を前記複数のロール成形型で段階的に成形する溝付き金属板の製造方法において、前記凸型ロール及び前記凹型ロールのそれぞれは、少なくとも一つの凸部又は凹部を有する分割ロールを複数設けて形成され、前記凸型ロールには複数の凸部が軸方向に並んで形成され、前記凹型ロールには複数の凹部が軸方向に並んで形成され、前記対となる凸型ロールと凹型ロールのクリアランスは、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔はそれぞれ、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、前記溝部は、前記対となる凸型ロールと凹型ロールの前記凸部と前記凹部とで前記金属板が挟まれて形成されることを特徴とする。
本発明に係る溝付き金属板の製造装置は、対となる凸型ロールと凹型ロールとを有するロール成形型が平板状の金属板の流れ方向に複数配置され、前記金属板を前記対となる凸型ロールと凹型ロールとの間に通して、前記金属板にその流れ方向に連続する溝部を前記複数のロール成形型で段階的に成形する溝付き金属板の製造装置において、前記凸型ロール及び前記凹型ロールのそれぞれは、少なくとも一つの凸部又は凹部を有する分割ロールを複数設けて形成され、前記凸型ロールには複数の凸部が軸方向に並んで形成され、前記凹型ロールには複数の凹部が軸方向に並んで形成され、前記対となる凸型ロールと凹型ロールのクリアランスは、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔はそれぞれ、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、前記対となる凸型ロールと凹型ロールの前記凸部と前記凹部が前記金属板を挟んで前記溝部を形成することを特徴とする。
本発明において、前記ロール成形型は、少なくとも一つの前記凸部又は前記凹部を有する分割ロールを複数設けて形成されていることが好ましい。
本発明において、軸方向に並ぶ複数の分割ロールは、前記各ロール成形型毎で同一形状であることが好ましい。
本発明において、前記複数のロール成形型間における同溝部を成形する複数の分割ロールが同一形状であることが好ましい。
本発明において、隣り合う前記分割ロールの間にスペーサを設けることにより、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔を調整することが好ましい。
本発明において、前記凸型ロール及び前記凹型ロールの軸方向の中央付近の凸部又は凹部を基準として、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔をそれぞれ調整することが好ましい。
本発明において、前記溝部の形状及び本数は、前記複数のロール成形型の数、前記対となる凸型ロールと凹型ロールのクリアランス、隣り合う前記凸部の間隔、隣り合う前記凹部の間隔により調整することが好ましい。
本発明において、少なくとも二段目以降の前記ロール成形型において、基準となる分割ロールを設定し、この基準となる分割ロールを除く他の分割ロールを軸方向にスライド移動可能に形成することによって、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔をそれぞれ調整する際に必要な間隔が前記スライド移動可能な分割ロール間に設けられていることが好ましい。
本発明は、対となる凸型ロールと凹型ロールのクリアランスは、金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、隣り合う凸部の間隔及び隣り合う凹部の間隔はそれぞれ、金属板の流れ向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、溝部は、対となる凸部と凹部とで金属板が挟まれて形成されるので、金属板の流れ方向の下流になるにしたがって溝部の深さや幅寸法を徐々に大きく成形するようにしても、金属板が凸部や凹部で圧延されるような力がかかりにくくなり、溝部での金属板の厚みが十分に確保された溝付き金属板が得られる。
図1は金属サイディングの製造装置を示す概略図である。 図2はロール成形装置の一例を示す概略図である。 図3はロール成形型の一例を示す正面図である。 図4Aは金属板の一段目での成形状態を示す断面図であり、図4Bは金属板の二段目での成形状態を示す断面図であり、図4Cは金属板の三段目での成形状態を示す断面図である。 図5Aは未成形の平板状の金属板を示す断面図、図5Bは一段目で成形された後の金属板を示す断面図であり、図5Cは二段目で成形された後の金属板を示す断面図であり、図5Dは三段目で成形された後の金属板を示す断面図である。 図6Aは一段目で成形された後の金属板の一部を示す断面図であり、図6Bは二段目で成形された後の金属板の一部を示す断面図であり、図6Cは三段目で成形された後の金属板の一部を示す断面図である。 図7Aは成形された金属サイディングの実部の一例を示す断面図であり、図7Bは成形された金属サイディングの実部の一例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1は金属サイディングの製造装置を示している。この製造装置は、アンコイラー100、ロール成形装置101、引取装置102、サネ成形装置103、樹脂供給装置104、バックシート供給装置105、加熱炉106、マーキング装置107、切断装置108、積載装置109を有している。
ロール成形装置101は、図2のように、複数のロール成形型20からなる予備成形ロール部130と、複数のエンボスロール131とを備えている。複数のロール成形型20は金属板1の流れ方向(進行方向)Pに並んで配置されている。図2では三台のロール成形型20を示しているが、これに限定されるものではない。三台のロール成形型20は、金属板1の流れ方向Pの上流から下流に向かって、第一のロール成形型201、第二のロール成形型202、第三のロール成形型203の順番で並んでいる。
図3のように、ロール成形型20は一対の凸型ロール25と凹型ロール22とを備えている。凸型ロール25と凹型ロール22は上下に対向配置されて対をなしている。凸型ロール25の軸方向と凹型ロール22の軸方向は互いに平行となっている。また凸型ロール25の軸方向と凹型ロール22の軸方向は金属板1の流れ方向Pと直交する方向となっている。
凸型ロール25は凸部23を有している。凸部23は凸型ロール25の周面に突出して形成されている。凸部23は軸方向を中心とする周方向の全長にわたって連続して形成されている。凸型ロール25は複数の凸部23を有している。複数の凸部23は軸方向に所定の間隔を介して並んでいる。
凹型ロール22は凹部24を有している。凹部24は凹型ロール22の周面に凹んで形成されている。凹部24は軸方向を中心とする周方向の全長にわたって連続して形成されている。凹型ロール22は複数の凹部24を有している。複数の凹部24は軸方向に所定の間隔を介して並んでいる。
対をなす凸型ロール25と凹型ロール22において、凸型ロール25の凸部23の個数と凹型ロール22の凹部24の個数は同数である。そして、一つの凸部23に一つの凹部24が対向している。
凸型ロール25は円棒状の軸部材55と複数の分割ロール26とを備えている。この分割ロール26はリング状の装着部30と一つの凸部23とを設けた凸型分割ロール26として形成されている。凸部23は装着部30表面の一方の側端部に突出して形成されている。凸部23は装着部30の周方向の全長にわたって形成されている。凸部23は一つの装着部30に複数設けても良い。凸型分割ロール26は軸部材55に装着部30を差し込んで取り付けられている。
凹型ロール22は円棒状の軸部材28と複数の分割ロール29とを備えている。この分割ロール29はリング状の装着部30と一つの凹部24とを設けた凹型分割ロール29として形成されている。凹部24は装着部30表面の一方の側端部に凹んで形成されている。凹部24は装着部30の周方向の全長にわたって形成されている。凹部24は一つの装着部30に複数設けても良い。凹型分割ロール29は軸部材28に装着部30を差し込んで取り付けられている。
図4A及び図4Bのように、凸型ロール25は、隣り合う凸型分割ロール26の間にスペーサ58が設けられて隣り合う凸型分割ロール26の間隔が調整されることにより、隣り合う凸部23の間隔が調整可能に形成される。また凹型ロール22は、隣り合う凹型分割ロール29の間にスペーサ57が設けられて隣り合う凹型分割ロール29の間隔が調整されることにより、隣り合う凹部24の間隔が調整可能に形成される。スペーサ57、58は薄板リングで形成され、軸部材55,28に差し込んで設けられる。スペーサ57、58の使用枚数に応じて、隣り合う凸部23の間隔及び隣り合う凹部24の間隔が段階的に調整される。
第一のロール成形型201で使用されている複数の凸型分割ロール26は総て同一形状とすることができる。また第一のロール成形型201で使用されている複数の凹型分割ロール29は総て同一形状とすることができる。同様に、第二のロール成形型202で使用されている複数の凸型分割ロール26は総て同一形状とすることができ、第二のロール成形型202で使用されている複数の凹型分割ロール29は総て同一形状とすることができる。さらに第三のロール成形型203で使用されている複数の凸型分割ロール26は総て同一形状とすることができ、第三のロール成形型203で使用されている複数の凹型分割ロール29は総て同一形状とすることができる。
第一のロール成形型201で使用されている複数の凸型分割ロール26として、凸部23の形状が異なる複数種類を用いても良い。また第一のロール成形型201で使用されている複数の凹型分割ロール29として、凹部24の形状が異なる複数種類を用いても良い。同様に、第二のロール成形型202で使用されている複数の凸型分割ロール26として、凸部23の形状が異なる複数種類を用いても良いし、第二のロール成形型202で使用されている複数の凹型分割ロール29として、凹部24の形状が異なる複数種類を用いても良い。さらに第三のロール成形型203で使用されている複数の凸型分割ロール26として、凸部23の形状が異なる複数種類を用いても良いし、第三のロール成形型203で使用されている複数の凹型分割ロール29として、凹部24の形状が異なる複数種類を用いても良い。この場合、複数のロール成形型201,202,203間における同溝部を成形する複数の凸型分割ロール26は同一形状である。すなわち、第一のロール成形型201に設けた凸型分割ロール26と、第二のロール成形型202に設けた凸型分割ロール26と、第三のロール成形型203に設けた凸型分割ロール26とは、金属板の幅方向(金属板の流れ方向Pと直交する方向で、軸方向と同じ)における同じ位置に溝部を成形するものである場合には同一形状となっている。つまり、金属板の流れ方向Pに並ぶように、同一形状の凸型分割ロール26が、第一のロール成形型201と第二のロール成形型202と第三のロール成形型203とそれぞれ設けられている。同様に、複数のロール成形型201,202,203間における同溝部を成形する複数の凹型分割ロール29は同一形状である。すなわち、第一のロール成形型201に設けた凹型分割ロール29と、第二のロール成形型202に設けた凹型分割ロール29と、第三のロール成形型203に設けた凹型分割ロール29とは、金属板の幅方向における同じ位置に溝部を成形するものである場合には同一形状となっている。つまり、金属板の流れ方向Pに並ぶように、同一形状の凹型分割ロール29が、第一のロール成形型201と第二のロール成形型202と第三のロール成形型203とそれぞれ設けられている。
第一のロール成形型201と第二のロール成形型202と第三のロール成形型203は、対となる凸型ロール25と凹型ロール22のクリアランス(間隔)が異なって形成され、かつ隣り合う凸部23の間隔及び隣り合う凹部24の間隔が異なって形成されている。対となる凸型ロール25と凹型ロール22のクリアランス(間隔)は、金属板1の流れ方向Pの下流に向かうにしたがって小さく形成されている。すなわち、第一のロール成形型201における凸型ロール25と凹型ロール22のクリアランスC1が最も大きく、第二のロール成形型202における凸型ロール25と凹型ロール22のクリアランスC2は、第一のロール成形型201の場合よりも小さく、第三のロール成形型203における凸型ロール25と凹型ロール22のクリアランスC3が最も小さい。また、隣り合う凸部23の間隔及び隣り合う凹部24の間隔はそれぞれ、金属板1の流れ向Pの下流に向かうにしたがって小さく形成される。すなわち、第一のロール成形型201における隣り合う凸部23の間隔及び隣り合う凹部24の間隔H1が最も大きく、第二のロール成形型202における隣り合う凸部23の間隔及び隣り合う凹部24の間隔H2は、第一のロール成形型201の場合よりも小さく、第三のロール成形型203における隣り合う凸部23の間隔及び隣り合う凹部24の間隔H3が最も小さい。
隣り合う凸部23の間隔の調整は、凸型ロール25の軸方向の中央付近の凸部231を基準とするのが好ましい。また隣り合う凹部24の間隔の調整は、凹型ロール22の軸方向の中央付近の凹部241を基準とするのが好ましい。これにより、第一のロール成形型201における凸部231及び凹部241の位置と、第二のロール成形型202における凸部231及び凹部241の位置と、第三のロール成形型203における凸部231及び凹部241の位置とが、金属板1の流れ方向Pにおいて略一直線上に並ぶことになる。
隣り合う凸部23の間隔の調整は、凸型ロール25の軸方向の中央付近の凸部231を有する凸型分割ロール261を基準として設定し、この基準となる凸型分割ロール261を除く他の複数の凸型分割ロール26を軸方向に軸部材55に対してスライド移動可能に設け、隣り合う凸部23の間隔の調整する際に必要な間隔をスライド移動可能な複数の凸型分割ロール26の間に設けるようにする。また、隣り合う凹部24の間隔の調整は、凹型ロール22の軸方向の中央付近の凹部241を有する凹型分割ロール291を基準として設定し、この基準となる凹型分割ロール291を除く他の複数の凹型分割ロール29を軸方向に軸部材28に対してスライド移動可能に設け、隣り合う凹部24の間隔の調整する際に必要な間隔をスライド移動可能な複数の凹型分割ロール29の間に設けるようにする。このような隣り合う凸部23や隣り合う凹部24のそれぞれの間隔を調整可能とする構造は、少なくとも第二のロール成形型202や第三のロール成形型203に設けるのが好ましく、これにより、第一のロール成形型201を基準にして、第二のロール成形型202や第三のロール成形型203の隣り合う凸部23や隣り合う凹部24の間隔を調整することが可能となる。もちろん、第一のロール成形型201にも第二のロール成形型202や第三のロール成形型203と同様の構造を設けて、隣り合う凸部23や隣り合う凹部24の間隔を調整可能にしても良い。
平板状の金属板1は、第一のロール成形型201、第二のロール成形型202、第三のロール成形型203で順番に段階的に成形されていくことにより、溝付き金属板4が形成される。すなわち、図5Aのような平板状の金属板1が第一のロール成形型201で一段目の成形がなされ、図5Bのように、浅い溝部21を有する金属板2が形成される。次に、浅い溝部21を有する金属板2が第二のロール成形型202で二段目の成形がなされて、図5Cのように、浅い溝部21よりも深い溝部31を有する金属板3が形成される。次に、浅い溝部21よりも深い溝部31を有する金属板3が第三のロール成形型203で三段目の成形がなされて、図5Dのように、溝部31よりもさらに深い溝部41を有する金属板4が形成される。
図4Aに示すように、溝部21を有する金属板2が形成される場合は、第一のロール成形型201の凸型ロール25と凹型ロール22の間に金属板1が導入され、凸部23と凹部24とで挟まれた部分が溝部21に変形される。図4Bに示すように、溝部31を有する金属板3が形成される場合は、第二のロール成形型202の凸型ロール25と凹型ロール22の間に金属板2が導入され、凸部23と凹部24とで挟まれた部分が溝部31に変形される。図4Cに示すように、溝部41を有する金属板4が形成される場合は、第三のロール成形型203の凸型ロール25と凹型ロール22の間に金属板3が導入され、凸部23と凹部24とで挟まれた部分が溝部41に変形される。
図6A〜図6Cは、溝部21aと溝部31aと溝部41aの各部分における厚みの変化、及び溝部21bと溝部31bと溝部41bの各部分における厚みの変化を示している。この場合、溝部21aの厚みT21aが1.3mm、溝部31aの厚みT31aが2.1mm、溝部41aの厚みT41aが2.9mmとなるように成形されている。また、溝部21bの厚みT21bが1.3mm、溝部31bの厚みT31bが2.1mm、溝部41bの厚みT41bが3.3mmとなるように成形されている。なお、上記厚みT21a,T31a,T41a及びT21b,T31b,T41bの数値は一例であり、これらに限定されるものではない。
以下に、金属サイディングの製造方法を説明する。
図1に示すように、アンコイラー100にはコイル110が装着されている。コイル110は長尺の平板状の金属板1がロール状に巻かれて形成されている。ロール成形装置101にはアンコイラー100から長尺の平板状の金属板1が略水平に連続的に搬送されてくる。この場合、長尺の金属板1はコイル110から解かれながらアンコイラー100からロール成形装置101に連続的に流れてくる。ロール成形装置101の予備成形ロール部130では、複数のロール成形型20により、アンコイラー100から流れてくる長尺の金属板1に連続的に溝部を形成する。これにより、溝付き金属板が形成される。溝付き金属板はエンボスロール131でエンボス加工される。エンボス加工された金属板は引取装置102でロール成形装置101から引き取られた後、サネ成形装置103へと連続的に搬送される。サネ成形装置103では、溝付き金属板の両方の側端部(金属板1の流れ方向Pと直交する方向の端部)に実部が形成される。例えば、溝付き金属板4の一側端部には図7Aのような断面形状の実部45が形成され、溝付き金属板4の他側端部には図7Bのような断面形状の実部46が形成される。実部45と実部46とは嵌合可能な形状に形成される。実部が形成された金属板はサネ成形装置103から樹脂供給装置104に連続的に搬送される。樹脂供給装置104では実部が形成された金属板の上面にウレタン樹脂等の樹脂が供給される。樹脂が供給された金属板はバックシート供給装置105に連続的に搬送される。バックシート供給装置105では金属板上に供給された樹脂の上面を覆うようにバックシート111が連続的に供給される。バックシート111が供給された金属板は加熱炉106に連続的に搬送される。加熱炉106では金属板とバックシート111の間の樹脂が加熱により発泡する。また加熱炉106には上下一対のコンベア装置が設けられており、一対のコンベア装置で金属板と樹脂とバックシート111が挟まれた状態で加熱されながら搬送される。そして、樹脂の接着力等により、樹脂発泡体と金属板とバックシート111とが一体化される。樹脂発泡体と金属板とバックシート111の一体化物は加熱炉106からマーキング装置107に連続的に搬送される。マーキング装置107では樹脂発泡体と金属板1とバックシート111の一体化物にロット番号などがマーキングされる。樹脂発泡体と金属板1とバックシート111の一体化物はマーキング装置107から切断装置108に連続的に搬送され、ここで一体化物が所定の長さに切断され、金属サイディング113が形成される。この後、複数枚の金属サイディング113が積載装置109で順次積載され、次工程へと送られる。
このような金属サイディングの製造装置において、溝付き金属板の溝部の形状及び本数は、複数のロール成形型20の数(段数)、対となる凸型ロール25と凹型ロール22のクリアランス、隣り合う凸部23の間隔、隣り合う凹部24の間隔により調整する。これにより、様々な意匠性を有する溝付き金属板が形成される。
1、2、3、4 金属板
20 ロール成形型
22 凹型ロール
23 凸部
24 凹部
25 凸型ロール
26、29 分割ロール
57、58 スペーサ

Claims (8)

  1. 対となる凸型ロールと凹型ロールとを有するロール成形型を平板状の金属板の流れ方向に複数配置し、前記金属板を前記対となる凸型ロールと凹型ロールとの間に通して、前記金属板にその流れ方向に連続する溝部を前記複数のロール成形型で段階的に成形する溝付き金属板の製造方法において、
    前記凸型ロール及び前記凹型ロールのそれぞれは、少なくとも一つの凸部又は凹部を有する分割ロールを複数設けて形成され、
    前記凸型ロールには複数の凸部が軸方向に並んで形成され、
    前記凹型ロールには複数の凹部が軸方向に並んで形成され、
    前記対となる凸型ロールと凹型ロールのクリアランスは、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、
    隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔はそれぞれ、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、
    前記溝部は、前記対となる凸型ロールと凹型ロールの前記凸部と前記凹部とで前記金属板が挟まれて形成される
    ことを特徴とする溝付き金属板の製造方法。
  2. 軸方向に並ぶ複数の分割ロールは、前記各ロール成形型毎で同一形状であることを特徴とする請求項に記載の溝付き金属板の製造方法。
  3. 前記複数のロール成形型間における同溝部を成形する複数の分割ロールが同一形状であることを特徴とする請求項に記載の溝付き金属板の製造方法。
  4. 隣り合う前記分割ロールの間にスペーサを設けることにより、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の溝付き金属板の製造方法。
  5. 前記凸型ロール及び前記凹型ロールの軸方向の中央付近の凸部又は凹部を基準として、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔をそれぞれ調整することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の溝付き金属板の製造方法。
  6. 前記溝部の形状及び本数は、前記複数のロール成形型の数、前記対となる凸型ロールと凹型ロールのクリアランス、隣り合う前記凸部の間隔、隣り合う前記凹部の間隔により調整することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の溝付き金属板の製造方法。
  7. 少なくとも二段目以降の前記ロール成形型において、基準となる分割ロールを設定し、この基準となる分割ロールを除く他の分割ロールを軸方向にスライド移動可能に形成することによって、隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔をそれぞれ調整する際に必要な間隔が前記スライド移動可能な分割ロール間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の溝付き金属板の製造方法。
  8. 対となる凸型ロールと凹型ロールとを有するロール成形型が平板状の金属板の流れ方向に複数配置され、前記金属板を前記対となる凸型ロールと凹型ロールとの間に通して、前記金属板にその流れ方向に連続する溝部を前記複数のロール成形型で段階的に成形する溝付き金属板の製造装置において、
    前記凸型ロール及び前記凹型ロールのそれぞれは、少なくとも一つの凸部又は凹部を有する分割ロールを複数設けて形成され、
    前記凸型ロールには複数の凸部が軸方向に並んで形成され、
    前記凹型ロールには複数の凹部が軸方向に並んで形成され、
    前記対となる凸型ロールと凹型ロールのクリアランスは、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、
    隣り合う前記凸部の間隔及び隣り合う前記凹部の間隔はそれぞれ、前記金属板の流れ方向の下流に向かうにしたがって小さく形成され、
    前記対となる凸型ロールと凹型ロールの前記凸部と前記凹部が前記金属板を挟んで前記溝部を形成する
    ことを特徴とする溝付き金属板の製造装置。
JP2015027012A 2015-02-13 2015-02-13 溝付き金属板の製造方法及び製造装置 Active JP6523703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015027012A JP6523703B2 (ja) 2015-02-13 2015-02-13 溝付き金属板の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015027012A JP6523703B2 (ja) 2015-02-13 2015-02-13 溝付き金属板の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016147306A JP2016147306A (ja) 2016-08-18
JP6523703B2 true JP6523703B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=56688114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015027012A Active JP6523703B2 (ja) 2015-02-13 2015-02-13 溝付き金属板の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6523703B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112264486B (zh) * 2020-10-22 2022-11-04 中国航发贵州黎阳航空动力有限公司 一种金属长条密封带的成型方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR356369A (fr) * 1905-07-24 1905-11-28 Godfrey Benington Johnson Machine destinée à cintrer les feuilles et bandes métalliques
GB333340A (en) * 1929-06-14 1930-08-14 Bertrams Ltd Improved method of and means for corrugating sheets of metal and other bendable materials
FR1269102A (fr) * 1960-06-01 1961-08-11 Procédé et machines perfectionnés pour la formation de rainures dans les tôles
JPS53146964A (en) * 1977-05-28 1978-12-21 Sanko Kinzoku Kougiyou Kk *roll*forming mill of plate body with corrugation or protrusive line
DE2941180A1 (de) * 1979-10-11 1981-04-30 Krückels, Gerhard, Dipl.-Ing., 7860 Schopfheim Verfahren und vorrichtung zur herstellung von profilen aus einem blechstreifen o.dgl.
JPS61229426A (ja) * 1985-04-02 1986-10-13 Uchida Kikai Seisakusho:Kk 折板型付機
JP3320273B2 (ja) * 1995-08-18 2002-09-03 日鐵建材工業株式会社 スペーサ
JP4700393B2 (ja) * 2005-04-12 2011-06-15 新日本製鐵株式会社 多段ロール成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016147306A (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5382267B1 (ja) 長手方向に断面形状が変化する形鋼の製造方法およびロール成形装置
US6370930B1 (en) Continuous shear deformation device
WO2008123505A1 (ja) 曲げ加工製品の製造方法、製造装置及び連続製造装置
KR20170078447A (ko) 가변 두께 판재 성형용 롤 포밍 장치
JP2014512276A (ja) 同時切断によるフランジ付き絞り加工部材の製造方法および製造装置
CN105246608A (zh) 焊接钢管的制造方法
JP4451493B2 (ja) 異形断面条の製造方法
JP6523703B2 (ja) 溝付き金属板の製造方法及び製造装置
JP6595278B2 (ja) セパレータの製造方法
TWI614068B (zh) 成形材料製造方法及其成形材料
KR101085820B1 (ko) 롤 포머용 성형압 조정장치
JP6049659B2 (ja) 金属管表面の凹溝形成方法および金属管表面の凹溝形成装置
CN104786015A (zh) 一种金属异型材的加工方法
JP2014173247A (ja) 金属サイディング用金属板及びその製造方法
KR101957805B1 (ko) 금속판재의 연속 전단변형장치
JP4798139B2 (ja) 鍛造装置および鍛造方法
JP5158681B2 (ja) 溝形断面材のロール成形方法
JP5919076B2 (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂シートの成形方法及び加熱装置
JP6880887B2 (ja) 金属サイディング用金属板の製造方法
EP3287208B1 (en) A machine for shaping a metal sheet
JP5240696B1 (ja) エンボス加工装置およびエンボス加工方法
JP6323291B2 (ja) H形鋼の仕上曲げ加工機
WO2021064794A1 (ja) 加圧冷却機構、成形治具及び賦形方法
KR101888892B1 (ko) 엠보싱 패턴 제조 장치
JP2017140637A (ja) 線状刃物の製造方法及び線状刃物成形用のローラダイス装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160518

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171226

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6523703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150