JP6547945B2 - ガラス物品の製造装置及びガラス物品の製造方法 - Google Patents
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この構成によれば、ガラスリボンにおいてローラー対を通過した部分に存在するマイクロクラックを再びローラー対で挟持する確率がより低くなる。
上記ガラス物品の製造装置において、前記第2の構成を有し、前記第2の構成は、前記ガラスリボンにおいて前記第2上流ローラー対で挟持した部分の1/3以上を挟持しないように前記第2下流ローラー対が配置された構成であることが好ましい。
上記ガラス物品の製造装置において、前記第1上流ローラー対は、前記第1下流ローラー対よりも前記ガラスリボンの一側縁に近い位置を挟持するように配置されるとともに、前記第2上流ローラー対は、前記第2下流ローラー対よりも前記ガラスリボンの他側縁に近い位置を挟持するように配置されることが好ましい。
以下、ガラス物品の製造装置及びガラス物品の製造方法の第1実施形態について図1を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
各ローラー対13は、ガラスリボンGの第1主面Gaに接する第1主面用ローラー13aと、第1主面Gaとは反対側の第2主面Gbに接する第2主面用ローラー13bとを備えている。第1主面用ローラー13aの外周面(ガラスリボンGの第1主面Gaと接する面)及び第2主面用ローラー13bの外周面(ガラスリボンGの第2主面Gbと接する面)は、ガラスリボンGの熱に耐え得る材料(例えば、無機材料又は金属材料)から構成される。第1主面用ローラー13a及び第2主面用ローラー13bは、駆動軸を介して回転駆動される。
第1挟持部P1の第1ローラー対14を第1上流ローラー対14aとした場合、第2挟持部P2の第1ローラー対14は、第1上流ローラー対14aよりも搬送方向Yの下流側に配置される第1下流ローラー対14bの関係を有している。
ガラス物品の製造装置11の成形部12では、オーバーフローダウンドロー法によりガラスリボンGが成形される。成形されたガラスリボンGは、第1挟持部P1及び第2挟持部P2を通過し、下方へ搬送される。本実施形態のガラス物品の製造装置11は、ガラスリボンGにおいて第1上流ローラー対14aで挟持した部分の全体を挟持しないように第1下流ローラー対14bが配置された第1の構成を有している。この構成によれば、第1上流ローラー対14aを通過した部分(第1加圧部分Gc)にマイクロクラックが存在した場合、そのマイクロクラックを第1下流ローラー対14bで挟持することはない。これにより、ガラスリボンGの第1加圧部分Gcに存在するマイクロクラックに対して第1下流ローラー対14bが直接的に負荷を与えることを回避することができる。
第1挟持部P1及び第2挟持部P2を通過したガラスリボンGは、さらに第3挟持部P3、第4挟持部P4及び第5挟持部P5を通過し、下方へ搬送される。ここで、ガラスリボンGの第1加圧部分Gcは、第3挟持部P3の第1ローラー対14、及び第5挟持部P5の第1ローラー対14によって再び挟持されるものの、その第1加圧部分Gcは、上述したように第2挟持部P2の第1ローラー対14(第1下流ローラー対14b)では挟持されない。すなわち、本実施形態のガラスリボンGの第1加圧部分Gcに加わる負荷は、第2挟持部P2、第3挟持部P3、及び第5挟持部P5の各第1ローラー対14により第1加圧部分Gcを挟持した場合よりも低減される。なお、本実施形態のガラスリボンGの第2加圧部分Gdに加わる負荷についても第1加圧部分Gcと同様に低減される。
以上詳述した実施形態によれば、次のような作用効果が発揮される。
次に、ガラス物品の製造装置11及びガラス物品の製造方法の第2実施形態について図2を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
(4)ガラス物品の製造装置11において、第1下流ローラー対14bは、ガラスリボンGにおいて第1上流ローラー対14aで挟持した部分の一部を挟持しないため、第1上流ローラー対14aを通過した部分にマイクロクラックが存在した場合、そのマイクロクラックを第1下流ローラー対14bで挟持する確率が低くなる。また例えば、第2下流ローラー対15bは、ガラスリボンGにおいて第2上流ローラー対15aで挟持した部分の一部を挟持しないため、第2上流ローラー対15aを通過した部分にマイクロクラックが存在した場合、そのマイクロクラックを第2下流ローラー対15bで挟持する確率が低くなる。このように上記構成によれば、ガラスリボンGにおいてローラー対13を通過した部分に存在するマイクロクラックを再びローラー対13で挟持する確率が低くなる。従って、ガラスリボンGに生じるマイクロクラックの進展する確率を低くすることが可能となる。これにより、ガラスリボンGが破損する確率を低くすることができるため、ガラス物品の製造効率を高めることが容易となる。こうしたガラス物品の製造装置11を用いたガラス物品の製造方法においても、同様の作用効果が得られる。
次に、ガラス物品の製造装置11及びガラス物品の製造方法の第3実施形態について図3を参照して説明する。本実施形態では、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1上流ローラー対14aの外側縁と、第1下流ローラー対14bの外側縁とは、ガラスリボンGの搬送方向Yに沿った直線上に配置されている。また、第2上流ローラー対15aの外側縁と、第2下流ローラー対15bの外側縁とは、ガラスリボンGの搬送方向Yに沿った直線上に配置されている。なお、外側縁は、ローラー対13の外周面(ガラスリボンGに対する接触面)におけるガラスリボンGの幅方向(ローラー対13の軸方向)の外縁を示す。
(第4実施形態)
次に、ガラス物品の製造装置11及びガラス物品の製造方法の第4実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態では、第3実施形態と異なる点を中心に説明する。
(第5実施形態)
次に、ガラス物品の製造装置11及びガラス物品の製造方法の第5実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態では、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
(7)本実施形態のガラス物品の製造装置11では、下流側に配置される挟持部の第1ローラー対14と第2ローラー対15との間隔が、その上流側において隣り合う位置に配置される挟持部の第1ローラー対14と第2ローラー対15との間隔よりも広くなるように構成されている。このガラス物品の製造装置11において、下流側に配置される挟持部の第1ローラー対14と第2ローラー対15との周速を、その上流側において隣り合う位置に配置される挟持部の第1ローラー対14と第2ローラー対15との周速よりも速めることが好ましい。この場合、ガラスリボンGの幅方向X(ガラスリボンGの幅を広げる方向)にテンションがかかり、より平坦なガラスリボンGを得ることが可能となる。こうした作用効果は、例えば、第3実施形態の第1挟持部P1及び第2挟持部P2、並びに第4実施形態の第2挟持部P2及び第3挟持部P3において、上記のように周速を設定した場合にも得られる。特に、本実施形態のように、搬送方向Yにおいて隣り合う3箇所以上の挟持部において、上流側に位置する挟持部から下流側に向かうにつれて第1ローラー対14と第2ローラー対15との間隔が広まる構成によれば、さらに平坦なガラスリボンGを得ることが可能となる。
次に、ガラス物品の製造装置11及びガラス物品の製造方法の第6実施形態について図6を参照して説明する。本実施形態では、第5実施形態と異なる点を中心に説明する。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・複数の挟持部のうち任意の一部の挟持部のみにおいて第1の構成及び第2の構成の少なくとも一方を採用してもよい。
Claims (8)
- 上方から下方へ流下成形されたガラスリボンを、複数のローラー対を用いて挟持し、下方に搬送しながら前記ガラスリボンを徐冷してガラス物品を製造するガラス物品の製造装置であって、
前記ガラスリボンの徐冷の工程で用いられる前記複数のローラー対は、
第1上流ローラー対と、前記ガラスリボンの幅方向において前記第1上流ローラー対と離間して配置される第2上流ローラー対と、
前記ガラスリボンの搬送方向において前記第1上流ローラー対よりも下流側に配置される第1下流ローラー対と、
前記第2上流ローラー対よりも下流側であり、前記幅方向において前記第1下流ローラー対と離間して配置される第2下流ローラー対とを備え、
前記ガラスリボンにおいて前記第1上流ローラー対で挟持した部分の一部又は全体を挟持しないように前記第1下流ローラー対が配置された第1の構成、及び
前記ガラスリボンにおいて前記第2上流ローラー対で挟持した部分の一部又は全体を挟持しないように前記第2下流ローラー対が配置された第2の構成の少なくとも一方の構成を有することを特徴とするガラス物品の製造装置。 - 前記第1の構成及び前記第2の構成のいずれも有することを特徴とする請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記第1の構成を有し、前記第1の構成は、前記ガラスリボンにおいて前記第1上流ローラー対で挟持した部分の1/3以上を挟持しないように前記第1下流ローラー対が配置された構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記第2の構成を有し、前記第2の構成は、前記ガラスリボンにおいて前記第2上流ローラー対で挟持した部分の1/3以上を挟持しないように前記第2下流ローラー対が配置された構成であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記第1上流ローラー対は、前記第1下流ローラー対よりも前記ガラスリボンの一側縁に近い位置を挟持するように配置されるとともに、前記第2上流ローラー対は、前記第2下流ローラー対よりも前記ガラスリボンの他側縁に近い位置を挟持するように配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記第1上流ローラー対及び前記第2上流ローラー対は、前記ガラスリボンの両側縁よりも前記ガラスリボンの幅方向における中央側となる位置を挟持するように配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置。
- 前記第1上流ローラー対よりも上流側及び前記第2上流ローラー対よりも上流側にそれぞれ配置され、前記徐冷の工程の前工程として前記ガラスリボンの成形又は冷却を行うローラー対をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置。
- 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のガラス物品の製造装置を用いてガラス物品を製造することを特徴とするガラス物品の製造方法。
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