JP2017013930A - シート処理装置及び画像形成システム - Google Patents

シート処理装置及び画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017013930A
JP2017013930A JP2015130312A JP2015130312A JP2017013930A JP 2017013930 A JP2017013930 A JP 2017013930A JP 2015130312 A JP2015130312 A JP 2015130312A JP 2015130312 A JP2015130312 A JP 2015130312A JP 2017013930 A JP2017013930 A JP 2017013930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
binding
masking
crimping
sheet bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015130312A
Other languages
English (en)
Inventor
学 山中
Manabu Yamanaka
学 山中
健児 開
Kenji Kai
健児 開
永康 吉田
Nagayasu Yoshida
永康 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2015130312A priority Critical patent/JP2017013930A/ja
Publication of JP2017013930A publication Critical patent/JP2017013930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】圧着綴じ領域外の用紙部分がヨレてしまうことなく、綴じた用紙束が良好に仕上がるシート処理装置を提供する。【解決手段】複数枚の用紙7が重ねられた用紙束8の一部を凹凸状に加圧変形させて綴じ処理を行う上圧着歯20及び下圧着歯21などの綴じ手段と、綴じ処理が行われる前の用紙の綴じ領域に水分を含ませる加水機構28などの加水手段と、用紙の綴じ領域の境界近傍とその外側の領域をマスキングし、用紙のマスキング領域への加水を防ぐマスキング機構37などのマスキング手段と、を備える後処理装置200である。綴じ処理が行われる用紙束の表表紙となる用紙に加水機構28によって加水を行うときに、マスキング機構37によってマスキングを行う。【選択図】図5

Description

本発明は、シート処理装置及び画像形成システムに関する。
用紙束を綴じる方法として、用紙束の廃棄時やシュレッダで裁断する際の分別の手間や資源リサイクルの観点、また食品や福祉医療、教育業界における金属針による受傷の懸念から、近年では金属針を用いない綴じ具である「針無し綴じ」が注目されている。
針無し綴じには、用紙に設けた舌状片を係止孔に差し込んで用紙束を綴じる半抜き方式や、凹凸歯を強く噛み合わせることで生じる紙繊維の絡まりや粘着によって用紙束を綴じる圧着方式、また綴じ部にトナーを塗布し綴じるトナー方式などが既に知られている。
トナー方式ではトナー塗布後の再加熱による機構の大型化が、また半抜き方式では用紙の舌状片を係止孔へ挿入するための機構が複雑になる点、綴じた用紙束に孔が開いている点、舌状片があることによって綴じ部の厚さが増す点などが懸念事項として挙げられる。
中でも、圧着方式においては、凹凸歯で用紙束を加圧するだけで綴じられる簡単な機構であることや、用紙束に孔や切り抜きを施さないため用紙へのダメージが少ないことから用紙後処理装置へ搭載する方式では最適だと考えられている。
半面、従来の圧着方式では、綴じる用紙の種類や枚数などによって用紙の綴じ力が不十分となり、意図せず剥がれてしまう不具合があり、この不具合を解決する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、圧着綴じの綴じ代に水分を含ませることで、圧着綴じが施された用紙の繊維をより強く絡み合わせて綴じ力を高める技術が開示されている。
しかしながら、用紙束の狭い範囲に綴じを行う場合には、圧着綴じ代以外の領域(以下、圧着綴じ領域外ともいう)にも加水されてしまい、綴じ処理後の乾燥を経て、圧着綴じ領域外の用紙部分がヨレて仕上がりが悪くなってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、圧着綴じ領域外の用紙部分がヨレてしまうことなく、綴じた用紙束が良好に仕上がるシート処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数枚のシートが重ねられたシート束の一部を凹凸状に加圧変形させて綴じ処理を行う綴じ手段と、前記綴じ処理が行われる前のシートの綴じ領域に水分を含ませる加水手段と、前記シートの綴じ領域の境界近傍とその外側の領域をマスキングし、シートのマスキング領域への加水を防ぐマスキング手段と、を備えるシート処理装置である。
本発明によれば、綴じたシート束が良好に仕上がる。
本発明の画像形成システムに係る構成図である。 (a)〜(d)は圧着綴じ方式で端綴じを行う圧着綴じ部の機構及び動作について説明する模式的な断面図である。 実施形態1の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。 (a)は実施形態1の圧着綴じ機構、加水機構、マスキング機構の配置及び加水機構、マスキング機構の移動機構を説明する平面図、(b)は同断面図である。 (a)〜(d)の一点鎖線よりも上段部分は実施形態1の動作を説明する平面図、(a)〜(d)の一点鎖線よりも下段部分は上段部分の動作に対応する動作を説明する断面図である。 実施形態2の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。 (a)は実施形態2の圧着綴じ機構、加水機構、マスキング機構の配置及び加水機構、マスキング機構の移動機構を説明する平面図、(b)は同断面図である。 (a)〜(d)の一点鎖線よりも上段部分は実施形態2の動作を説明する平面図、(a)〜(d)の一点鎖線よりも下段部分は上段部分の動作に対応する動作を説明する断面図である。 (a)は実施形態3の圧着綴じ機構、加水機構、マスキング機構の配置及び加水機構の移動機構を説明する平面図、(b)は同断面図である。(c)は同加水機構が加水位置を占めたときのマスキング機構及び圧着綴じ機構を説明する平面図、(d)は同断面図である。 (a)〜(d)の一点鎖線よりも上段部分は実施形態3の動作を説明する平面図、(a)〜(d)の一点鎖線よりも下段部分は上段部分の動作に対応する動作を説明する断面図である。 変形例4の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。 (a)は変形例4の要部の構成及び動作を示す断面図、(b)、(c)は同要部の動作推移示す断面図である。 (a)、(b)、(c)は変形例5の動作推移を示す断面図である。 (a)、(b)、(c)は変形例6の動作推移を示す断面図である。 変形例7の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。 (a)は変形例7の要部構成を示す平面図、(b)は同変形例7の要部構成を示す断面図である。 (a)は変形例8のマスキング領域と圧着歯形状との関係を示す平断面図、(b)は同正断面図、(c)は同側断面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る画像形成システムを説明する。図1は、本発明の画像形成システムに係る構成図である。同図に示す画像形成システム300は、上流に配置された画像形成装置100と、この画像形成装置100に通信可能に接続され、且つ機械的に連結された後処理手段、シート処理装置としての後処理装置200とから構成される。画像形成装置100と後処理装置200とは、相互に通信可能に接続されており、後処理装置200は画像形成装置100の排出側側面に設置される。
図1に示す画像形成装置100は、その内部構成を省略するが、電子写真方式でトナー画像をシートとしての用紙上に形成し、その画像形成済みの用紙を搬送手段としての搬送ローラで後処理装置200に送り出す構成を備えている。このような画像形成装置100の具体例としては、例えば本出願人による特開2013−130730号公報が挙げられる。
尚、画像形成装置100は、シートに画像を形成する画像形成手段を備えていればよく、上記電子写真方式でトナー画像を形成するものに限らず、インクジェット方式等の別の印刷方式で画像を形成するものであってもよい。
後処理装置200では、画像形成装置100から搬送されてきた用紙Pに端綴じ処理、中折り処理等を施す。中折り処理は、中綴じ処理を含む。後述の実施形態を含め実施形態1では、端綴じ処理および中綴じ処理において、針を用いずに一対の噛み合う凹凸状の圧着歯で加圧して綴じる圧着綴じ方式の綴じ装置を用いる。
このような各種の後処理を行う後処理装置200は、動作モードとして、排出モードと、端綴じモードと、中折りモードとを有している。
後処理装置200は、図1に示すように、ストレート搬送部1、プルーフ搬送部2、端綴じ搬送部3、中綴じ搬送部4を有する。ストレート搬送部1は、第1の搬送経路1Rを備え、画像形成装置100から搬送されてきた用紙Pを第1の搬送経路1Rを経由してそのままシフトトレイ61に排出する搬送部である。
プルーフ搬送部2は、第2の搬送経路2Rを備え、画像形成装置100から搬送されてきた用紙Pを第2の搬送経路2Rを経由してプルーフトレイ62に排出する搬送部である。端綴じ搬送部3は、第1の搬送経路1Rを経由して搬送されてきた用紙に端綴じを行い、シフトトレイ61に排出する搬送部である。中綴じ搬送部4は、用紙に中綴じを行い中綴じ排紙トレイ63に排出する搬送部である。
後処理装置200には、画像形成装置100から排出された用紙Pを受け入れる受入口202が設けられ、受入口202の近傍下流に入口ローラ11が設けられている。入口ローラ11の下流には分岐爪12が設けられていて、この分岐爪12によって、ストレート搬送部1の第1の搬送経路1Rとプルーフ搬送部2の第2の搬送経路2Rとの切り替えを行っている。
プルーフ搬送部2の第2の搬送経路2R上には、複数の搬送ローラが設けられ、さらに下流にはプルーフトレイ62が設けられている。
ストレート搬送部1の第1の搬送経路1R上には、ストレート搬送ローラ13、中間ローラ15、シフト排紙ローラ16が設けられ、さらに下流にはシフトトレイ61が設けられている。
端綴じ搬送部3は、中間ローラ15の下方に設けられている。中間ローラ15の下方には、ステイプルトレイ31が設けられている。ステイプルトレイ31の近傍には、用紙の幅方向を揃える一対のジョガーフェンス32と、用紙を搬送上流方向に搬送する戻しコロ33と、用紙の搬送方向の位置基準となる端綴じ基準フェンス34と、端綴じ装置35とが設けられている。
端綴じ装置35は、後述する図3に示す端綴じ部17の一部として構成されていて、端綴じ制御手段によって制御され、用紙の所定の位置に綴じ処理を施している。
ストレート搬送ローラ13と中間ローラ15の間には、切替爪14が設けられていて、この切替爪14によって中間ローラ15でスイッチバックされた用紙を中綴じ搬送部4へ誘導する。
中綴じ搬送部4には、複数の搬送ローラ、中綴じ装置、中折り装置が設けられている。これら複数の搬送ローラ、中綴じ装置、中折り装置は、中綴じ制御手段によって制御され、用紙の所定の位置に綴じ処理を施している。中折り装置のさらに下流には、中綴じ排紙トレイ63が設けられている。
図1において、201は本体連結部を、S1は入口センサを、S2はレジストセンサを、S3は端綴じシート検知センサを、それぞれ示している。
上記した構成の後処理装置200の動作について説明する。画像形成装置100によって印刷された用紙Pは画像形成装置100の排出口101、次いで後処理装置200の受入口202を通過し、後処理装置200の内部に搬送される。
用紙をそのままシフトトレイ61に排出する排出モードが選択されたときは、後処理装置200へと搬送された用紙Pはさらに入口ローラ11で搬送され、分岐爪12の作用によってストレート搬送部1へと誘導される。ストレート搬送部1に誘導された用紙はストレート搬送ローラ13、中間ローラ15、シフト排紙ローラ16の順に搬送され、シフトトレイ61に排出され積載される。
プルーフトレイ62に排出するときは、後処理装置200へと搬送された用紙はさらに入口ローラ11で搬送され、分岐爪12の作用によりプルーフ搬送部2へと誘導される。プルーフ搬送部2へと誘導された用紙はさらに複数の搬送ローラに搬送された後、プルーフトレイ62に排出され積載される。
用紙に端綴じを施す端綴じモードが選択されたときは、後処理装置200へと搬送された用紙Pはさらに入口ローラ11、ストレート搬送ローラ13、中間ローラ15、シフト排紙ローラ16の順に搬送される。次いで、用紙はシフト排紙ローラ16でスイッチバックされ、ステイプルトレイ31に積載される。
ステイプルトレイ31に積載された用紙は、戻しコロ33と端綴じ基準フェンス34によって搬送方向を、ジョガーフェンス32によって幅方向をそれぞれ揃えられる。そして、指定した枚数の用紙がステイプルトレイ31に積載されると、後述する端綴じ制御手段によって制御された端綴じ装置35によって、用紙の所定の位置に綴じ処理が施される。端綴じ処理が施された用紙束は放出爪によってシフトトレイ61に排出され積載される。この放出爪は、例えば特許第5569793号公報の図2、図3、図6に開示されている放出ベルト(52)に取り付けられた放出爪(52a)と同様の構成であり、端綴じ処理が施された用紙束を上方のシフト排紙ローラ16に搬送するようになっている。
用紙に中折りを施す中折りモードが選択されたときは、後処理装置200へと搬送された用紙はさらに入口ローラ11、ストレート搬送ローラ13、中間ローラ15の順に搬送される。次いで、用紙は中間ローラ15でスイッチバックされ切替爪14によって中綴じ搬送部4に誘導される。中綴じ搬送部4に誘導された用紙は複数の搬送ローラによってさらに下流へ搬送され、指定した枚数の用紙が集積された後、中綴じ制御手段によって制御された中綴じ装置によって、用紙の所定の位置に綴じ処理が施される。中綴じ処理が施された用紙束はさらに中折り装置で中折り処理が施され、中綴じ排紙トレイ63に排出され積載される。
ここで、図2を用いて用紙綴じ方式の1つである圧着綴じ方式について説明する。図2(a)〜図2(d)は圧着綴じ方式で端綴じを行う圧着綴じ部の機構及び動作について説明する模式的な断面図である。
図2(a)に示すように、圧着綴じ方式の用紙綴じ機構では、用紙面に対し垂直に、かつ、対向する位置に一対の凹凸形状の歯型を有する圧着部材としての上圧着歯20及び下圧着歯21が設けられる。上圧着歯20及び下圧着歯21は、用紙面に対し垂直方向に変位可能に構成されている。このような上圧着歯20及び下圧着歯21を変位可能とする機構は、例えば、特開2014−056279号公報の図5等に開示されているカム(57)を有する綴じ機構部(50)と同様である。
圧着綴じを行うとき、まず初めに印刷された用紙Pは上圧着歯20と下圧着歯21との間に積載される。次いで、図2(b)に示すように、指定した枚数の用紙Pが積載されて用紙束8が形成されると、上圧着歯20と下圧着歯21とは互いに用紙束8方向に動いて用紙束8を挟みこむ。
続いて、図2(c)に示すように、上圧着歯20と下圧着歯21とが噛み合うことにより、用紙束8を加圧圧着する。そして、所定の加圧力及び加圧時間で圧着綴じが施されると、上圧着歯20と下圧着歯21とは互いに用紙束8から離間し、元の位置で待機する。この圧着綴じ方式で綴じられた用紙束8には、上圧着歯20と下圧着歯21との噛み合う歯型形状(図示例では三角形状の山形形状同士の噛み合い)が転写され、歯型形状の凹凸の嵌合による用紙間の紙繊維の絡まりによって綴じ力を保持する。
尚、圧着綴じ方式の用紙綴じ機構は、上記した機構に限らず、例えば特開2014−201432号公報の図5に開示されている機構でもよい。具体的には、上凹凸歯(102)、下凹凸歯(101)、上歯アーム(104)、下歯アーム(103)、カム(107)、戻しバネ(108)等を備え、下凹凸歯(101)が上方向に動いて、固定された上凹凸歯(102)と噛み合うものでもよい。即ち、本発明の綴じ手段は、少なくとも一方が用紙束の厚さ方向に変位可能な一対の凹凸形状の圧着歯である圧着部材を備えていればよい。
(実施形態1)
図3〜図5を用いて実施形態1について説明する。図3は本実施形態の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。図4(a)は実施形態1の圧着綴じ機構、加水機構、マスキング機構の配置及び加水機構、マスキング機構の移動機構を説明する平面図、図4(b)は同断面図である。図5(a)〜図5(d)の一点鎖線よりも上段部分は実施形態1の動作を説明する平面図、図5(a)〜図5(d)の一点鎖線よりも下段部分は上段部分の動作に対応する動作を説明する断面図である。
図3に示すように、画像形成装置100には、ユーザ等が画像形成装置100及び後処理装置200に操作指示を行う操作表示部としての操作パネル110が設けられている。操作パネル110には、画像形成装置100及び後処理装置200の各部・装置に動作指示を与える各種キーや、各部・装置の動作内容を表示する表示部が設けられている。
後処理装置200には、操作パネル110で入力された情報に基づいて、端綴じ部17の制御を行う端綴じ制御手段18が備えられている。端綴じ部17には、圧着綴じ部19、加水部22、マスキング部23、揃え部24が設けられ、それぞれ後述するモータで総括的に表す駆動源を有している。
図3に示す圧着綴じ部19は、複数枚の用紙が重ねられた用紙束の一部を凹凸状に加圧変形させて綴じ処理を行う(以下、綴じを施すともいう)綴じ手段として機能する。圧着綴じ部19は、図2に示した上圧着歯20及び下圧着歯21と、上圧着歯20及び下圧着歯21を綴じ位置とこの綴じ位置から離間した非綴じ位置との間で変位させる駆動源としてのモータ25と、モータ25を制御する圧着綴じ制御手段26とを有する。
図3に示す加水部22は、綴じ処理が行われる前の用紙の綴じ領域に水分を含ませる加水手段として機能する。図4に示すように、上圧着歯20及び下圧着歯21の近傍には、図3に示す加水部22を構成する加水機構28が設けられている。加水機構28には、水を貯蔵している貯水機構27からチューブ27aを介して水が供給される。貯水機構27には、チューブ27aを介して加水機構28に水を圧送する駆動源としてポンプ駆動用のモータ29が設けられている。尚、貯水機構27、チューブ27a等の具体的な図示は、後述の実施形態等では適宜省略する。
加水機構28の加水方式には、水分を含んで用紙に接離可能で綴じ領域に接触するフェルトなどを用いた方式など様々な種類があるが、一例としてインクジェットヘッドを用いたものが挙げられる。インクジェットヘッドは、例えばピエゾ素子を用いて液室を振動させることにより、液体である水を細かい粒としてノズル穴から吐出することができる。インクジェットヘッドを加水機構28に用いたものでは、加水量の制御が木目細かく行える点、綴じ領域への水滴の供給が精確に行える点から好ましく用いられる。
図4(a)に示すように、実施形態1には、加水機構28を、加水動作を行う加水位置P1と、用紙受入れ時などに加水位置P1から退避する非加水位置P2との間に移動させる移動機構が設けられている。非加水位置P2は、加水機構28が待機するホームポジションでもある。この移動機構の一例としては、例えば特許第5569793号公報の図5に開示されている機構が挙げられる。即ち、実施形態1の図3に示す駆動源としての正逆転可能なモータ29の回転駆動力を、加水機構28を固定したタイミングベルトを介して水平方向の移動に変換し、さらにガイドの溝形状に沿わせることで、加水機構28を往復移動可能に構成している。これに付加して、加水機構28のホームポジションを検知するホームポジション検知センサなども配置することにより、加水位置P1と非加水位置P2との間で加水機構28を往復移動可能に構成している。
図3に示す加水部22は、加水機構28の移動機構及び貯水機構27の駆動源としてのモータ29と、上記インクジェットヘッドの駆動部等とを制御する加水制御手段30とを有する。加水制御手段30は、上記ホームポジション検知センサからの信号に基づいて、上記各駆動源としてのモータ29及び上記インクジェットヘッドの駆動部等を制御する機能を有する。
図3に示すマスキング部23は、用紙の綴じ領域の境界近傍とその外側の領域をマスキングし、用紙のマスキング領域への加水を防ぐマスキング手段として機能する。図4に示すように、上圧着歯20及び下圧着歯21の近傍には、加水機構28とともに、四角枠形状をなすマスキング機構37が設けられている。
図4(a)に示すように、実施形態1には、マスキング機構37を、マスキング動作を行うマスキング位置P3と、用紙受入れ時などにマスキング位置P3から退避する非マスキング位置P4との間に移動させる移動機構が設けられている。非マスキング位置P4は、マスキング機構37が待機するホームポジションでもある。この移動機構は、加水機構28の上記移動機構と略同様である。即ち、図3に示す駆動源としての正逆転可能なモータ38の回転駆動力を、マスキング機構37を固定したタイミングベルトを介して水平方向の移動に変換し、さらにガイドの溝形状に沿わせることで、マスキング機構37を往復移動可能に構成している。また、マスキング機構37のホームポジションを検知するホームポジション検知センサなども配置することにより、マスキング位置P3と非マスキング位置P4との間でマスキング機構37を往復移動可能に構成している。
図3に示すマスキング部23は、上記ホームポジション検知センサからの信号に基づいて、マスキング機構37の移動機構の駆動源であるモータ38を制御するマスキング制御手段39を有する。
尚、加水機構28を往復移動させたり、マスキング機構37を往復移動させたりする移動機構は、上記例に限らず、例えばラックアンドピニオン機構を用いたものなど公知の機構を応用可能である。
図3に示す揃え部24は、一対のジョガーフェンス32を移動させる正逆転可能なモータ32M、端綴じ基準フェンス34における用紙束の搬送方向への揃えを行うために端綴じ基準フェンス34を移動調整するモータ34Mを有する。また、揃え部24は、戻しコロ33の回転を調整するモータ33Mと、これらモータ32M、モータ34M、モータ33Mを制御する揃え制御手段40を有する。
図3における端綴じ制御手段18、圧着綴じ制御手段26、加水制御手段30、マスキング制御手段39、揃え制御手段40は、CPU、ROM、RAM及びタイマ等を有するマイクロコンピュータを具備して構成されている。中でも端綴じ制御手段18は、圧着綴じ制御手段26、加水制御手段30、マスキング制御手段39、揃え制御手段40を統括するメイン制御手段である。上記ROMには、後述の動作を行うためのプログラム、上記CPUの演算及び制御機能を発揮するための固定・関係データが予め記憶されている。
図5を用いて実施形態1の端綴じ処理動作について説明する。この動作は、図3の端綴じ制御手段18が、各種信号に基づいて、圧着綴じ制御手段26、加水制御手段30、マスキング制御手段39、揃え制御手段40を統括制御することで実行される。図5(a)〜図5(d)において、符号に括弧を付して示す部分は加水機構28やマスキング機構37の位置を表わしている。
図5(a)において、図1の画像形成装置100から搬送されてきた用紙7は、ステイプルトレイ31上の用紙束8の最上位に積載される。このときの図5(a)に示すステイプルトレイ31上の用紙束8は5枚となっているが、枚数は問わず0枚でもよい(後述の実施形態でも同じ)。このとき、加水機構28とマスキング機構37とは、用紙受入れの妨げとならない位置、即ち加水機構28は非加水位置P2を、マスキング機構37は非マスキング位置P4を、それぞれ占めて待機している。同様に、上圧着歯20も用紙受入れの妨げとならないステイプルトレイ31の上方位置で待機している。この後、図1、図3の揃え部24の端綴じ基準フェンス34と、ジョガーフェンス32と、戻しコロ33とによって用紙の揃え動作が行われる。
揃え部24によって用紙の揃え動作が終わると、図5(b)に示すように、加水機構28とマスキング機構37とは上記各移動機構を介して所定の位置に向けてそれぞれ移動する。即ち、加水機構28は同図の下矢印方向に移動して用紙に加水を行う加水位置P1で停止するとともに、マスキング機構37は同図の下矢印方向に移動してマスキングを行うマスキング位置P3で停止する。
この時、マスキング機構37は、加水機構28と用紙束8の最上位面との間に位置する。この際、マスキング機構37は用紙束8の最上位面の用紙に当接されることが望ましい。この後、図3の加水制御手段30に制御された加水機構28によって用紙7の加水領域10に加水が行われる。
実施形態1では、マスキング機構37が用紙の圧着綴じ領域(上圧着歯20と下圧着歯21との噛み合い領域)境界の近傍とその外側の領域をマスキングするので、用紙の圧着綴じ領域(上圧着歯20と下圧着歯21との噛み合い領域)に加水が行われる。加水領域10は、上圧着歯20と下圧着歯21との噛み合い領域に略等しい。
図5(b)において、加水機構28によって加水が行われると、図5(c)に示すように、加水機構28とマスキング機構37とは上記各移動機構を介して再び用紙受入れの妨げとならない位置に退避する。即ち、加水機構28は同図の上矢印方向に移動して非加水位置P2で停止するとともに、マスキング機構37は同図の上矢印方向に移動して非マスキング位置P4で停止する。
指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されるまで、定められた制御に則って上述の動作(図5(a)〜図5(c))を繰り返す。
次いで、図5(d)に示すように、指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されると、図3の圧着綴じ部19の圧着綴じ制御手段26に制御された上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8の加水領域10部分に圧着綴じが施される。圧着綴じが施された用紙束8は上記した放出爪によって図1のシフトトレイ61に放出される。
以上説明したとおり、実施形態1では、用紙の圧着綴じ領域境界の近傍とその外側の領域をマスキングして加水を行うことで、圧着綴じ領域外への加水が防止される。従って、実施形態1によれば、圧着綴じ領域外への加水による用紙のヨレなどの発生を未然に防ぐことができ、綴じた用紙束が良好に仕上がる、という効果を奏する。
(実施形態1の変形例1)
図1〜図5を用いて実施形態1の変形例1について説明する。変形例1は、上述した実施形態1の構成と同様であるため、主として動作について説明する。
図1に示した後処理装置200では、用紙束の順狂いを防止するためページが若い順に、かつ裏向きでステイプルトレイ31に積載される。従って、綴じ処理後に表表紙となる用紙は1つの用紙束の中で最初にステイプルトレイ31に積載される用紙である。
変形例1では、表表紙となる用紙に加水する時にマスキングを行うので、最初にステイプルトレイ31に積載される用紙はマスキングが行われつつ加水されることとなる。
当該動作を行った以降に、ステイプルトレイ31に積載される用紙に対して加水を行うか、また加水を行う時にマスキングを行うかについては限定しない。
指定された枚数の用紙がステイプルトレイ31に積載されると、上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8には圧着綴じが施される。圧着綴じが施された用紙束8は上記した放出爪によってシフトトレイ61に放出される。
以上説明したとおり、変形例1によれば、綴じ処理後の用紙束で最もユーザの目に付きやすい表表紙となる用紙にマスキングして加水することで、表表紙にヨレなどが発生することを未然に防ぐことができ、綴じた用紙束の良好な仕上がりが得られる。また、マスキングを行う用紙枚数を少なくすることで生産性の低下を防止することができる。
(実施形態1の変形例2)
図1〜図5を用いて実施形態1の変形例2について説明する。変形例2は、上述した実施形態1の構成と同様であるため、主として動作について説明する。
上述した変形例1のとおり、図1に示した後処理装置200では、用紙束の順狂いを防止するためページが若い順に、かつ裏向きでステイプルトレイ31に積載される。従って、綴じ処理後に裏表紙となる用紙は1つの用紙束の中で最後にステイプルトレイ31に積載される用紙である。
変形例2では、裏表紙となる用紙に加水を行う時にマスキングを行う。当該動作を行う以前に積載される用紙に対して加水を行うか、また加水を行う時にマスキングを行うかについては限定しない。
用紙束の裏表紙となる用紙にマスキングが行われつつ加水されると、加水機構28とマスキング機構37とは用紙受入れの妨げとならない位置に退避する。即ち、加水機構28は図5(c)の上矢印方向に移動して非加水位置P2で停止するとともに、マスキング機構37は同図の上矢印方向に移動して非マスキング位置P4で停止する。そして、上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8に圧着綴じが施される。
指定された枚数の用紙がステイプルトレイ31に積載されると、上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8には圧着綴じが施される。圧着綴じが施された用紙束8は実施形態1と同様に上記した放出爪によってシフトトレイ61に放出される。
以上説明したとおり、変形例2によれば、表表紙の次にユーザの目に付きやすい用紙束の裏表紙となる用紙にマスキングして加水することで、裏表紙にヨレなどが発生することを未然に防ぐことができ、綴じた用紙束の良好な仕上がりが得られる。
通常、綴じを行う後処理装置では用紙の表面を下向きにして積載された後に綴じが施され排出されるため、裏表紙も比較的目に付きやすい。また、マスキングを行う用紙枚数を少なくすることで生産性の低下を防止することができる。
(実施形態1の変形例3)
図1〜図5を用いて実施形態1の変形例3について説明する。変形例3は、上述した実施形態1の構成と同様であるため、主として動作について説明する。
変形例3では、用紙に加水を行う時には必ずマスキングが行われる。但し、用紙束のどの用紙に対して加水を行うかについては限定しない。
指定された枚数の用紙がステイプルトレイ31に積載されると、上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8には圧着綴じが施される。圧着綴じ以降の動作は、実施形態1、変形例1ないし3と同様であるため説明は省略する。
以上説明したとおり、変形例3によれば、加水を行う全ての用紙にマスキングを行うことにより、圧着綴じ領域にのみ加水が行われるので、綴じた用紙束について特に良好な仕上がりを得ることができる。薄い用紙の用紙束では1枚でも加水の影響でヨレた用紙があると用紙束全体の仕上がりが悪化することがあるため、より高い効果が期待できる。
(実施形態2)
図6〜図8を用いて実施形態2について説明する。図6は実施形態2の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。図7(a)は実施形態2の圧着綴じ機構、加水機構、マスキング機構の配置及び加水機構、マスキング機構の移動機構を説明する平面図、図7(b)は同断面図である。図8(a)〜図8(d)の一点鎖線よりも上段部分は実施形態2の動作を説明する平面図、図8(a)〜図8(d)の一点鎖線よりも下段部分は上段部分の動作に対応する動作を説明する断面図である。
尚、上圧着歯20及び下圧着歯21は、図7(a)、図7(b)にのみ図示し、図8(a)〜図8(d)においては図の簡明化を図るため図示を省略している。
実施形態2は、図3等に示した実施形態1と比較して、マスキング部23に代えて、マスキング部23Aを用いる点が相違する。マスキング部23Aは、マスキング部23と比較して、撥水性物質を貯蔵する貯蔵機構41を新設した点、貯蔵機構41に接続されたマスキング機構37Aを用いる点、マスキング制御手段39に代えて、マスキング制御手段39Aを用いる点が相違する。
貯蔵機構41には、撥水性物質として、例えばシリコーン系撥水剤を水又はエタノールで希釈した溶液が貯蔵されている。貯蔵機構41は、可撓性のチューブ42などを介してマスキング機構37Aに接続されている。貯蔵機構41に貯えられた上記撥水性物質を含んだ溶液は、貯蔵機構41に設けられたポンプがマスキング制御手段39Aによって制御されることにより、マスキング機構37Aへ供給される。マスキング機構37Aとしては、前述したインクジェットヘッドを用いたものが挙げられ、マスキング機構37Aの用紙7と対向する下面部には、上記撥水性物質を含んだ溶液を用紙7に塗付するための微小な塗布穴が多数形成されている。
撥水性物質は、シリコーン系撥水剤に限らず、例えばフッ素コーティング剤等でもよい。
図8を用いて実施形態2の動作について説明する。図8(a)において、図1の画像形成装置100から搬送されてきた用紙7は、ステイプルトレイ31上の用紙束8の最上位に積載される。このとき、加水機構28とマスキング機構37Aとは、用紙受入れの妨げとならない位置、即ち加水機構28は非加水位置P2を、マスキング機構37Aは非マスキング位置P4を、それぞれ占めて待機している。この後、図6の揃え部24の端綴じ基準フェンス34と、ジョガーフェンス32と、戻しコロ33とによって用紙の揃え動作が行われる。
揃え部24によって用紙の揃え動作が終わると、図8(b)に示すように、加水機構28とマスキング機構37Aとは上記各移動機構を介して所定の位置に向けてそれぞれ移動する。即ち、加水機構28は同図の下矢印方向に移動して用紙に加水を行う加水位置P1で停止するとともに、マスキング機構37Aは同図の下矢印方向に移動してマスキングを行うマスキング位置P3で停止する。この時、マスキング機構37Aは、加水機構28と用紙束8の最上位面との間に位置する。
マスキング機構37Aの停止後、マスキング制御手段39Aによって貯蔵機構41のポンプが制御されることにより、上記撥水性物質を含んだ溶液がマスキング機構37Aへ供給される。これにより、マスキング機構37Aの塗布穴から上記撥水性物質を含んだ溶液が吐出され、用紙7に撥水性物質43が塗付される(図8(c))。撥水性物質43は用紙7の加水領域10を囲むように塗布されることが望ましく(図8(d))、また、撥水性物質43は無色透明であることが望ましい。
図8(b)〜図8(c)において、マスキング機構37Aによって用紙7への撥水性物質43の塗付が終了し、マスキング機構37Aが上記移動機構を介して同図の上矢印方向に移動して非マスキング位置P4で停止する。この後、図6の加水制御手段30に制御された加水機構28によって用紙7の加水領域10に加水が行われる。
指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されるまで、定められた制御に則って上述の動作(図8(a)〜図8(c))を繰り返す。
次いで、図8(d)に示すように、指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されると、図6の圧着綴じ部19の圧着綴じ制御手段26に制御された上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8の加水領域10部分に圧着綴じが施される。圧着綴じ以降の動作は、前述したとおりであるため説明を省略する。
以上説明したとおり、実施形態2では、用紙7に撥水性物質が塗布された箇所には化学的に加水が防止されるため、用紙の圧着綴じ領域にのみ加水が行われることとなる。従って、実施形態2によれば、圧着綴じ領域外への加水による用紙のヨレなどの発生を未然に防ぐことができ、綴じた用紙束の良好な仕上がりが得られる。
また、撥水性物質を用紙に塗布するマスキング動作は、加水が行われる前の上流工程で行うこともできるため、マスキング動作による生産性の低下を防止することができる。
(実施形態3)
図9、図10を用いて実施形態3について説明する。図9(a)は実施形態3の圧着綴じ機構、加水機構、マスキング機構の配置及び加水機構の移動機構を説明する平面図、図9(b)は同断面図である。図9(c)は同加水機構が加水位置を占めたときのマスキング機構及び圧着綴じ機構を説明する平面図、図9(d)は同断面図である。図10(a)〜図10(d)の一点鎖線よりも上段部分は実施形態3の動作を説明する平面図、図10(a)〜図10(d)の一点鎖線よりも下段部分は上段部分の動作に対応する動作を説明する断面図である。
実施形態3は、図3、図4等に示した実施形態1と比較して、マスキング機構37に代えて、マスキング機構47を用いる点、マスキング機構37の上記移動機構を除去して、マスキング機構47をマスキング位置に保持するように構成した点が主に相違する。
マスキング機構47には、図9(a)、図9(b)に示すように、一方の圧着部材である上圧着歯20が通過可能な略綴じ領域形状の穴47aが形成されている。ここで、「略綴じ領域形状の穴47a」とは、一方の圧着部材である上圧着歯20(又は下圧着歯21)が穴47aに引っ掛かることなくスムースに貫通移動可能な綴じ領域形状の穴を意味する。マスキング機構47は、図9(a)〜図9(d)に示すように、常にマスキング位置にあるように装置本体に保持されている。
加水機構28は、上圧着歯20とマスキング機構47との間で用紙に加水を行う加水位置P1と、綴じ処理時等に綴じ処理の妨げとならない非加水位置P2との間を移動する。
図10を用いて実施形態3の端綴じ処理動作について説明する。図10(a)において、図1の画像形成装置100から搬送されてきた用紙7は、ステイプルトレイ31上の用紙束8の最上位に積載される。このとき、加水機構28は、用紙受入れの妨げとならない位置、即ち非加水位置P2を占めて待機している。また、マスキング機構37は用紙受入れの妨げとならない同図のマスキング位置を占めている。同様に、上圧着歯20も用紙受入れの妨げとならないステイプルトレイ31の上方位置で待機している。この後、実施形態1と同様の揃え部24の端綴じ基準フェンス34と、ジョガーフェンス32と、戻しコロ33とによって用紙の揃え動作が行われる。
揃え部24によって用紙の揃え動作が終わると、図10(b)に示すように、加水機構28は同図の下矢印方向に移動して用紙に加水を行う加水位置P1で停止する。この時、加水機構28は、マスキング機構47と上圧着歯20との間に位置する。この後、実施形態1と同様の図3の加水制御手段30に制御された加水機構28によって揃えられた用紙束8の最上位の用紙7に加水が行われる。
図10(b)において、加水機構28によって加水が行われると、図10(c)に示すように、加水機構28は再び圧着綴じの妨げとならない同図の上矢印方向に移動して非加水位置P2で停止する。図10(d)に示すように、指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されると、実施形態1と同様の図3の圧着綴じ部19の圧着綴じ制御手段26に制御された上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8の加水領域10部分に圧着綴じが施される。この時、上圧着歯20はマスキング機構47に設けられた穴47aを通過する。圧着綴じ以降の動作は、前述したとおりであるため説明を省略する。
実施形態3は、実施形態1、変形例1ないし3にも適用可能である。
以上説明したとおり、実施形態3では、マスキング機構47を退避移動させることなく加水して圧着綴じを行うことができる。また、マスキング機構47は略綴じ領域形状の穴47aを有するので、上圧着歯20が通過する穴形状47aの用紙部位に加水され、穴47aの外側領域は物理的に加水を防止されるので、用紙のヨレなどの発生を未然に防ぐことができ、良好な仕上がりが得られる。従って、実施形態3によれば、後処理装置200の構成を簡素にすることができる。
(実施形態3の変形例4)
図11、図12を用いて実施形態3の変形例4について説明する。図11は実施形態3の変形例4の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。図12(a)は変形例4の要部の構成及び動作を示す断面図、図12(b)、図12(c)は同要部の動作推移示す断面図である。
変形例4は、実施形態3と比較して、図12(a)に示すように、マスキング機構47を用紙束8と垂直の方向に移動することができるよう駆動機構51が設けられている点が主に相違する。尚、駆動機構51の図示は、図の簡明化のため図12(a)にのみ示し、後述する変形例を示す図を含め全て省略する。
駆動機構51は、装置本体側に固定された正逆転可能なモータ48と、モータ48の出力軸に設けられたピニオン49と、ピニオン49と常に噛み合い、用紙束8に対して垂直方向に移動可能なラック50とを有する。ラック50の一端部(図において下端部)は、マスキング機構47の一側外壁面に固定されている。ラック50は、装置本体側に設けられたガイド部材52によって往復直線運動可能に支持されている。ラック50の所定位置に対応する装置本体側には、マスキング機構47のホームポジションを検知するホームポジションセンサ53が設けられている。マスキング機構47のホームポジションは、用紙束8に圧着綴じが施されるときに用紙束8を押さえる前の位置(例えば図12(c)参照)に設定されている。
図11に示すように、変形例4のマスキング部45は、マスキング機構47を用紙束8に対して垂直方向に移動する駆動手段としてのモータ48と、ホームポジションセンサ53からの信号に基づいてモータ48を制御するマスキング制御手段46とを有する。
図12を用いて変形例4の端綴じ処理動作について説明する。圧着綴じ以前の動作は実施形態3の動作と同様であるため、圧着綴じ以降の主たる動作について説明する。
図10に示した加水機構28によって加水が行われ、指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されると、ホームポジションセンサ53からの信号に基づいてモータ48が作動する。これにより、マスキング機構47が図12(a)の下方に移動して用紙束8を押圧する。
続いて、図12(b)に示すように、用紙束8がマスキング機構47に押圧されたまま上圧着歯20及び下圧着歯21によって圧着綴じが施される。そして、図12(c)に示すように、圧着綴じが完了すると、上圧着歯20及び下圧着歯21は用紙束8から退避するとともに、マスキング機構47は用紙束8から若干退避してホームポジションを占める。
以上説明したとおり、変形例4によれば、マスキング機構47によって用紙束8が押さえられながら圧着綴じが施されるので、圧着綴じ時に用紙がずれることを防止することができ、良好な仕上がりを得ることができる。また、マスキング機構47を退避移動させないので生産性の低下を防止することができる。
(実施形態3の変形例5)
図13を用いて実施形態3の変形例5について説明する。図13(a)、図13(b)、図13(c)は実施形態3の変形例5の動作推移を示す断面図である。変形例5の構成は、変形例4と同様であるため省略する。
図13を用いて変形例5の端綴じ処理動作について説明する。圧着綴じ以前の動作は実施形態3、変形例4の動作と同様であるため、圧着綴じ以降の主たる動作について説明する。
図10に示した加水機構28によって加水が行われ、指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されると、ホームポジションセンサ53からの信号に基づいてモータ48が作動する。これにより、マスキング機構47が図13(a)の下方に移動して用紙束8を押圧する。
続いて、図13(a)〜図13(b)に示すように、用紙束8がマスキング機構47によって押圧されたまま上圧着歯20及び下圧着歯21によって圧着綴じが施される。そして、図13(b)に示すように、圧着綴じが完了すると、上圧着歯20及び下圧着歯21は用紙束8から退避する。
次いで、図13(c)に示すように、上圧着歯20とマスキング機構47が退避する途中もしくは退避完了後、マスキング機構47だけが退避した方向とは逆の方向、即ち用紙束8の綴じ部9をステイプルトレイ31に押し付ける方向に移動する。この動作で移動する距離は、退避のために移動した距離よりも小さい。
以上説明したとおり、変形例5では、マスキング機構47によって用紙束8が上圧着歯20から遠ざかる方向に押される。これにより、上圧着歯20に圧着綴じ処理後の用紙束8が張り付いてしまっても剥がすことができ、用紙束の圧着歯への張り付きによる搬送不良の発生を防止することができる。従って、変形例5によれば、マスキング機構47が圧着綴じ完了後に圧着歯と共に用紙束8から退避した後に、退避した方向とは逆方向に移動するので、圧着綴じ時の押圧力によって圧着歯に張り付いた用紙束8を圧着歯から剥がすことができる。
(実施形態3の変形例6)
図14を用いて実施形態3の変形例6について説明する。図14(a)、図14(b)、図14(c)は実施形態3の変形例6の動作推移を示す断面図である。変形例6の構成は、変形例4と同様であるため省略する。
図14を用いて変形例6の端綴じ処理動作について説明する。圧着綴じ以前の動作は実施形態3、の動作と同様であるため、圧着綴じ以降の主たる動作について説明する。
図10に示した加水機構28によって加水が行われ、指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されると、ホームポジションセンサ53からの信号に基づいてモータ48が作動する。これにより、マスキング機構47が図14(a)の下方に移動して用紙束8を押圧する。
続いて、図14(a)〜図14(b)に示すように、用紙束8がマスキング機構47によって押圧されたまま上圧着歯20及び下圧着歯21によって圧着綴じが施される。そして、図14(b)に示すように、圧着綴じが完了すると、上圧着歯20がマスキング機構47よりも先に用紙束8から退避する。次いで、マスキング機構47が用紙束8から退避する。
以上説明したとおり、変形例6では、マスキング機構47によって用紙束8が押さえられた状態で上圧着歯20が用紙束8から離れるので、圧着綴じ処理後の用紙束8が上圧着歯20に張り付くことを防止することができる。従って、変形例6によれば、圧着綴じ完了後に圧着歯が用紙束から退避した後にマスキング機構47が退避することで、マスキング機構47で用紙束を押さえた状態で圧着歯を用紙束から退避させることができる。これにより、綴じ時の押圧力によって圧着歯に張り付いた用紙束を圧着歯から剥がすことができる。
(実施形態3の変形例7)
図15、図16を用いて実施形態3の変形例7について説明する。図15は実施形態3の変形例7の画像形成システム及び後処理装置の主な制御構成を示すブロック図である。図16(a)は同変形例7の要部構成を示す平面図、図16(b)は同変形例7の要部構成を示す断面図である。
変形例7は、図15、図16に示すように、マスキング部45Aのマスキング機構47Aには加水機構28Aが備えられており、加水機構28Aは加水部22Aの貯水機構27と可撓性のチューブ27aを介して接続される。加水機構28Aの加水領域10側の側壁には、水を供給するための複数の供給穴28Aaが形成されている。マスキング機構47Aの内部には、加水機構28Aを配置するとともに、網目模様で示す加水領域10となる略綴じ領域形状の穴47Aaが設けられている。
加水部22Aに設けられた加水制御手段30Aによって、貯水機構27及びマスキング機構47Aの内部に配置された加水機構28Aが制御されることにより、加水機構28Aの供給穴28Aaから用紙に加水が行われる。
変形例7は、例えば図11、図12に示した実施形態3の変形例4に適用したものである。即ち、変形例7では、図15において、括弧を付して示すモータ48及びマスキング制御手段46Aを有する。マスキング機構47Aは、変形例4のマスキング機構47と同様の構成及び動作により、圧着綴じの際に、用紙束8を押さえる。そして、圧着綴じが完了すると、上圧着歯20及び下圧着歯21は用紙束8から退避するとともに、マスキング機構47は用紙束8から若干退避してホームポジションを占める。
尚、変形例7を、例えば図9、図10に示した実施形態3に適用した場合、図15において、マスキング機構47Aを構成するモータ48及びマスキング制御手段46Aの一部構成を除去することが可能である。
図15、図16を用いて変形例7の端綴じ処理動作について説明する。図16(b)において、図1の画像形成装置100から搬送されてきた用紙7は、ステイプルトレイ31上の用紙束8の最上位に積載される。このとき、加水機構28は、マスキング機構47Aとともに用紙受入れの妨げとならないマスキング位置を占めている。同様に、同図において省略している上圧着歯20も用紙受入れの妨げとならないステイプルトレイ31の上方位置で待機している。この後、実施形態3と同様の揃え部24の端綴じ基準フェンス34と、ジョガーフェンス32と、戻しコロ33とによって用紙の揃え動作が行われる。
揃え部24によって用紙の揃え動作が終わると、加水制御手段30Aによって、貯水機構27及び加水機構28Aが制御されることにより、加水機構28Aの供給穴28Aaから用紙に加水が行われ、加水領域10が形成される。そして、指定された枚数の用紙7がステイプルトレイ31に積載されると、圧着綴じ部19の圧着綴じ制御手段26に制御された上圧着歯20及び下圧着歯21によって用紙束8の加水領域10部分に圧着綴じが施される。この時、上圧着歯20はマスキング機構47Aに設けられた穴47Aaを通過する。圧着綴じ以降の動作は、前述したとおりであるため説明を省略する。
変形例7は、変形例4の他に、実施形態3、変形例5や6にも適用可能である。
以上説明したとおり、変形例7では、マスキング機構47Aとともに加水機構28Aを圧着綴じの妨げとならない位置で用紙に加水を行うことができる。従って、変形例7によれば、構成が簡素になるとともに、加水機構28Aを退避する動作を削減することができるので、生産性の低下を防止することができる。
(実施形態3の変形例8)
図17を用いて実施形態3の変形例8について説明する。図17(a)は実施形態3の変形例8のマスキング領域と圧着歯形状との関係を示す平断面図、図17(b)は同正断面図、図17(c)は同側断面図である。
図17に示すように、マスキング領域境界となるマスキング機構47に設けられた穴47a形状と、綴じ領域境界となる上圧着歯20形状とが略同一となっている。ここで、穴47a形状と上圧着歯20形状とが略同一とは、実質的に同一の場合を含む他、設計上の公差を含むことを意味する。
変形例8は、実施形態3、変形例4、5、6又は7にも適用可能である。変形例8の動作については、実施形態3、変形例4、5、6又は7の動作から当業者であれば容易に理解して実施できるから説明を省略する。
以上説明したとおり、変形例8では、マスキング機構47によってマスキングされて加水された領域は圧着歯で圧着綴じされる綴じ領域と略同一となる。これにより、変形例8によれば、圧着綴じ領域外が加水されることによるヨレなどの発生を未然に防止することができ、綴じた用紙束の特に良好な仕上がりを得ることができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記実施形態や実施例等に記載した技術事項を適宜組み合わせたものであってもよい。
上述の実施形態等では、画像形成装置100に後処理手段としての後処理装置200が接続された例で説明したが、これに限定されない。即ち、シートに画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段によって画像が形成された後のシートに綴じ処理等の後処理を行う後処理手段と、を有し、後処理手段として上記実施形態等の後処理装置を用いた画像形成装置であってもよい。
本発明の実施の形態に適宜記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 ストレート搬送部
2 プルーフ搬送部
3 端綴じ搬送部
4 中綴じ搬送部
7 用紙(シートの一例)
8 用紙束(シート束の一例)
9 綴じ部
10 加水領域
17 端綴じ部
18 端綴じ制御手段
19 圧着綴じ部
20 上圧着歯(綴じ手段、一対の圧着部材の一方)
21 下圧着歯(綴じ手段、一対の圧着部材)
22 加水部(加水手段)
23、23A、45 マスキング部
24 揃え部
25 圧着綴じ部の駆動源
27 貯水機構
28 加水機構(加水手段の一例)
30 加水制御手段
31 ステイプルトレイ
32 ジョガーフェンス
33 戻しコロ
34 端綴じ基準フェンス
37、37A、47、47A マスキング機構(マスキング手段の一例)
47a、47Aa 穴
39、39A、46 マスキング制御手段
40 揃え制御手段
41 貯蔵機構
43 撥水性物質
48 モータ(マスキング機構の駆動源)
100 画像形成装置
200 後処理装置(シート処理装置、後処理手段の一例)
300 画像形成システム
P1 加水位置
P2 非加水位置
P3 マスキング位置
P4 非マスキング位置
特開平09−104183号公報

Claims (11)

  1. 複数枚のシートが重ねられたシート束の一部を凹凸状に加圧変形させて綴じ処理を行う綴じ手段と、
    前記綴じ処理が行われる前のシートの綴じ領域に水分を含ませる加水手段と、
    前記シートの綴じ領域の境界近傍とその外側の領域をマスキングし、シートのマスキング領域への加水を防ぐマスキング手段と、
    を備えるシート処理装置。
  2. 前記綴じ処理が行われるシート束の表表紙となるシートに加水を行うときに、前記マスキングを行うことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記綴じ処理が行われるシート束の裏表紙となるシートに加水を行うときに、前記マスキングを行うことを特徴とする請求項1又2記載のシート処理装置。
  4. 加水が行われる全てのシートに、前記マスキングを行うことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1つに記載のシート処理装置。
  5. 前記マスキング手段は、撥水性のある物質をシートに塗布することにより前記マスキングを行うことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1つに記載のシート処理装置。
  6. 前記綴じ手段は、少なくとも一方がシート束の厚さ方向に変位可能な一対の凹凸形状の圧着部材を備え、
    前記マスキング手段は、前記少なくとも一方の圧着部材が通過可能な略綴じ領域形状の穴を有するマスキング機構を備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1つに記載のシート処理装置。
  7. 前記一対の圧着部材によってシート束に前記綴じ処理が行われるとき、前記マスキング機構は、シート束を押さえることを特徴とする請求項6記載のシート処理装置。
  8. 前記マスキング機構は、シート束への圧着綴じが完了した後に前記圧着部材の一方と共にシート束から退避し、続いて退避した方向とは逆方向に移動することを特徴とする請求項7記載のシート処理装置。
  9. 前記マスキング機構は、シート束への圧着綴じが完了し、前記圧着部材の一方がシート束から退避した後に退避することを特徴とする請求項7記載のシート処理装置。
  10. 前記マスキング機構は、前記加水手段の加水機構を備えていることを特徴とする請求項6ないし9の何れか1つに記載のシート処理装置。
  11. シートに画像を形成する画像形成装置と、該画像形成装置で画像が形成されたシートに綴じ処理等の後処理を行う後処理手段と、を備えた画像形成システムであって、
    前記後処理手段として、請求項1ないし10の何れか1つに記載のシート処理装置を備えたことを特徴とする画像形成システム。
JP2015130312A 2015-06-29 2015-06-29 シート処理装置及び画像形成システム Pending JP2017013930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130312A JP2017013930A (ja) 2015-06-29 2015-06-29 シート処理装置及び画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130312A JP2017013930A (ja) 2015-06-29 2015-06-29 シート処理装置及び画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017013930A true JP2017013930A (ja) 2017-01-19

Family

ID=57829739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015130312A Pending JP2017013930A (ja) 2015-06-29 2015-06-29 シート処理装置及び画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017013930A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108621627A (zh) * 2017-03-22 2018-10-09 富士施乐株式会社 记录介质装订装置
JP2019011175A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート綴じ装置、シート処理装置およびこれらを備える画像形成装置
US10406772B2 (en) 2017-05-26 2019-09-10 Canon Finetech Nisca Inc. Binding unit, sheet processing device, and image forming device provided with them
US10654240B2 (en) 2017-05-26 2020-05-19 Canon Finetech Nisca Inc. Binding unit, sheet processing device, and image forming device provided with them
JP2020172399A (ja) * 2019-04-08 2020-10-22 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート処理装置および画像形成システム
WO2023073474A1 (en) * 2021-10-29 2023-05-04 Ricoh Company, Ltd. Medium processing apparatus and image forming system incorporating same
WO2023094953A1 (en) * 2021-11-25 2023-06-01 Ricoh Company, Ltd. Medium processing apparatus and image forming system incorporating same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108621627A (zh) * 2017-03-22 2018-10-09 富士施乐株式会社 记录介质装订装置
US10406772B2 (en) 2017-05-26 2019-09-10 Canon Finetech Nisca Inc. Binding unit, sheet processing device, and image forming device provided with them
US10654240B2 (en) 2017-05-26 2020-05-19 Canon Finetech Nisca Inc. Binding unit, sheet processing device, and image forming device provided with them
JP2019011175A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート綴じ装置、シート処理装置およびこれらを備える画像形成装置
JP2020172399A (ja) * 2019-04-08 2020-10-22 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート処理装置および画像形成システム
WO2023073474A1 (en) * 2021-10-29 2023-05-04 Ricoh Company, Ltd. Medium processing apparatus and image forming system incorporating same
WO2023094953A1 (en) * 2021-11-25 2023-06-01 Ricoh Company, Ltd. Medium processing apparatus and image forming system incorporating same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017013930A (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP5804023B2 (ja) シート処理装置、画像形成システム及びシート束の増し折り方法
JP6288543B2 (ja) シート処理装置、画像形成システム及び画像形成装置
JP6232704B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
US9260268B2 (en) Sheet processing apparatus, image forming system, and method of additionally folding sheet bundle
JP5556700B2 (ja) シート折り装置および画像形成装置
JP6360368B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置並びにシート増し折り方法
US10053325B2 (en) Apparatus for performing binding processing on sheets and post-processing apparatus provided with the same
JP2013234068A (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP5858017B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP2015036321A (ja) シート処理装置、画像形成システム及びシート束の増し折り方法
CN111252613B (zh) 后处理装置、图像形成装置及图像形成系统
US10131107B2 (en) Sheet processing device and image forming device provided with the same
JP2013129477A (ja) 用紙処理装置、画像形成システム及び用紙処理方法
JP2008156114A (ja) 用紙後処理装置
JP7052454B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP6233679B2 (ja) 用紙綴じ装置、用紙処理装置、画像形成装置、及び画像形成システム
JP2015048154A (ja) シート処理装置、画像形成システム及びシート束の増し折り方法
US11712866B2 (en) Sheet post-processing apparatus
US20120142510A1 (en) Sheet bundle treatment apparatus configured to perform processes on crease of folded sheet bundle
JP4842725B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP6256799B2 (ja) シート処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP6330274B2 (ja) シート処理装置、画像形成システム及びシート束の背面形成方法
JP2017071467A (ja) シート束綴じ処理装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4315437B2 (ja) 紙折り装置