JP2017013165A - 電動工具 - Google Patents

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健太郎 畠山
Kentaro Hatakeyama
健太郎 畠山
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Abstract

【課題】従来と比較して全長を小さくでき且つ効率的に制動力を発生させることの可能な電動工具を提供する。【解決手段】グラインダ1において、ブレーキ機構50は、操作スイッチ5がモータ6のオフを選択しているときにモータ6に対して制動力を働かせる。操作スイッチ5がオンの状態では、ブレーキホルダ52の外側フランジ部52cが操作スイッチ5のスライドバー5bの傾斜部5dに乗り上げ、ブレーキホルダ52がスプリング53の付勢に抗してロータコア6bから離間する方向に移動し、ブレーキパッド54がロータコア6bの外周面から離間し、ブレーキ機構50による制動力が無くなる。【選択図】図5

Description

本発明は、操作スイッチがモータのオフを選択しているときにモータに制動力を働かせる電動工具に関する。
グラインダ等の電動工具において、作業性向上のために、操作スイッチがモータのオフを選択しているときにモータに制動をかけるものが知られている。下記特許文献1のグラインダでは、制動力を発生するブレーキ機構をモータの前方に配置し、モータのシャフトにブレーキアームを押し付けることで制動力を発生させる。
特開2004−249420号公報
モータの前方にブレーキ機構を配置する構成の場合、ブレーキ機構の分だけ電動工具の全長が大きくなり、小型化の妨げとなっていた。また、モータのシャフトを押圧して制動力を働かせる構造では、押付力から制動力を得る効率が良くなかった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、従来と比較して全長を小さくでき且つ効率的に制動力を発生させることの可能な電動工具を提供することにある。
本発明のある態様は、電動工具である。この電動工具は、
ステータ及びロータを有するモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
前記モータのオン、オフを切替え可能な操作スイッチと、
前記操作スイッチが前記モータのオフを選択しているときに前記モータに対して制動力を働かせるブレーキ機構と、を備え、
前記ステータは、前記ロータの径方向に貫通する第1の貫通穴を有し、
前記ブレーキ機構は、
前記第1の貫通穴内を前記ロータの径方向に移動可能かつ前記ロータに接触可能に設けられた第1のブレーキ部材と、
前記第1のブレーキ部材を前記ロータの径方向に付勢する第1の付勢手段と、を有し、
前記操作スイッチ及び前記第1のブレーキ部材は、前記操作スイッチがオフからオンに切り替わると前記第1のブレーキ部材が反ロータ側に移動するように相互に機械的に係合している。
前記ブレーキ機構は、前記第1のブレーキ部材を保持する第1の保持部材を有し、
前記第1の保持部材は、前記ステータの前記径方向外側に、前記操作スイッチと係合する第1の係合部を有し、
前記操作スイッチは、自身の移動方向に対して傾斜した第1の傾斜部を有し、
前記操作スイッチがオフからオンに切り替わる過程で、前記第1の保持部材の前記第1の係合部が前記操作スイッチの前記第1の傾斜部に乗り上げ、前記第1のブレーキ部材が前記第1の付勢手段の付勢に抗して反ロータ側に移動してもよい。
前記操作スイッチは、前記ハウジングの外部に臨むスライド操作部と、前記スライド操作部から延びて前記モータの駆動用スイッチと係合する第1のスライドバーと、を含み、前記第1のスライドバーに前記第1の傾斜部が設けられてもよい。
前記ハウジングは、前記ステータを位置決めする複数のリブを有し、前記第1のブレーキ部材は、任意の隣り合う2つの前記リブの間に位置してもよい。
前記ステータは、前記ロータの径方向に貫通する、前記第1の貫通穴と前記ロータの回転軸を挟んで反対側に設けられた第2の貫通穴を有し、
前記ブレーキ機構は、
前記第2の貫通穴内を前記ロータの径方向に移動可能に設けられた第2のブレーキ部材と、
前記第2のブレーキ部材を前記ロータの径方向に付勢する第2の付勢手段と、を有し、
前記操作スイッチ及び前記第2のブレーキ部材は、前記操作スイッチがオフからオンに切り替わると前記第2のブレーキ部材が反ロータ側に移動するように相互に機械的に係合してもよい。
前記操作スイッチとリンク機構によって接続された第2のスライドバーを備え、
前記第2のスライドバーは、自身の移動方向に対して傾斜した第2の傾斜部を有し、
前記ブレーキ機構は、前記第2のブレーキ部材を保持する第2の保持部材を有し、
前記第2の保持部材は、前記ステータの前記径方向外側に第2の係合部を有し、
前記操作スイッチがオフからオンに切り替わる過程で、前記第2の保持部材の前記第2の係合部が前記第2のスライドバーの前記第2の傾斜部に乗り上げ、前記第2のブレーキ部材が前記第2の付勢手段の付勢に抗して反ロータ側に移動してもよい。
前記第2のスライドバーは、前記操作スイッチと逆方向に動いてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、従来と比較して全長を小さくでき且つ効率的に制動力を発生させることの可能な電動工具を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るグラインダ1の、操作スイッチ5がオフの状態における側断面図。 図1のブレーキ機構50近傍の拡大図。 図1のA−A拡大断面図。 グラインダ1の、操作スイッチ5がオンの状態における側断面図。 図4のブレーキ機構50近傍の拡大図。 図4のB−B拡大断面図。 本発明の実施の形態2に係るグラインダ1Aの、操作スイッチ5がオフの状態における側断面図。 図7のブレーキ機構50近傍の拡大図。 グラインダ1Aの、操作スイッチ5がオンの状態における側断面図。 図9のブレーキ機構50近傍の拡大図。 図7のC−C拡大断面図。 図7のD−D拡大断面図。 図9のE−E拡大断面図。 本発明の実施の形態3に係るグラインダ1Bの、操作スイッチ5がオフの状態における側断面図。 図14のブレーキ機構50近傍の拡大図。 グラインダ1Bの、操作スイッチ5がオンの状態における側断面図。 図16のブレーキ機構50近傍の拡大図。 本発明の実施の形態4に係るグラインダ1Cの、操作スイッチ5がオフの状態における側断面図。 グラインダ1Cの、操作スイッチ5がオンの状態における側断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
実施の形態1
本実施の形態では、図1〜図6により、電動工具の一例として、グラインダ1の構成を説明する。なお、図1により、前後上下の各方向を定義する。図1に示すように、グラインダ1は、先端工具(回転具)としての砥石10を備え、コンクリートや石材などの表面を平坦にする研削作業などに用いられる。砥石10は、円盤形状で、直径が例えば100mm〜250mmである。なお、先端工具としては、円板状の研磨用砥石や切断用砥石の他に、円板状のブラシやカッター等も取付け可能である。グラインダ1は、ハウジング3(例えば樹脂製)と、ギヤケース4とを備える。
ハウジング3は、全体として略円筒形状を成しており、ハウジング3の内部には、モータ(電動モータ)6が収容される。モータ6を保持しているハウジング3は、グラインダ1のハンドルとして用いられる。モータ6は、ここではブラシ付きモータである。モータ6は、ハウジング3の後端から引き出された電源コード7を介して商用電源等の外部交流電源に接続される。ハウジング3内においてモータ6の前方には、モータ6の出力軸6aと一体に回転するファン9が設けられる。ファン9は、前方に向かう冷却風を発生する。冷却風は、ハウジング3の後部に設けられた複数の吸気口(風窓)3bからハウジング3内に取り込まれ、モータ6等を冷却し、ギヤケース4に設けられた図示しない複数の排気口(風窓)から外部に排気される。モータ6の出力軸6aの前端部には、第1のベベルギヤ21が設けられる。ハウジング3には、モータ6への通電有無(モータ6の駆動、停止)を切り替える操作スイッチ(トリガスイッチ)5が設けられる。
操作スイッチ5は、ハウジング3の表面に露出した操作部(スライド操作部)5aと、操作部5aと係合しハウジング3内で前後に延びるスライドバー5bとを有する。スライドバー5bの後端部は、モータ6への通電有無を切り替えるスイッチレバー8と係合する。スイッチレバー8は、図1に示すように後方に傾いた状態がオフ、図4に示すように前方に傾いた状態がオンである。操作スイッチ5は、スプリング5cによって後方(オフになる方向)に付勢されているが、操作部5aを前方にスライドさせてハウジング3の図1に示す係止凸部3aに引っ掛けることで、操作スイッチ5をオン状態(スイッチレバー8が前方に傾いた状態)に係止できる。なお、オン状態の操作スイッチ5は、図4に示される。
ギヤケース4は、例えばアルミ合金等の金属製であり、ハウジング3の前端部に取り付けられる。ギヤケース4の下端の開口部は、蓋部材としてのパッキングランド11によって塞がれる。パッキングランド11は、ギヤケース4に対してネジ止め等により固定される。パッキングランド11は、後述のホイルガード30を保持する保持部材となる。ギヤケース4の内部には、スピンドル20が回転自在に保持される。スピンドル20は、モータ6の出力軸6a(ロータ回転軸)と略直交しており、その一端はパッキングランド11を貫通して外部に突出する。一方、ギヤケース4内に位置するスピンドル20の他端側には、モータ6の出力軸6aに取り付けられた第1のベベルギヤ21と噛み合う第2のベベルギヤ22が設けられる(取り付けられる)。モータ6の回転は、回転伝達機構(減速部)としての第1のベベルギヤ21及び第2のベベルギヤ22によって回転方向が90度変換されると共に、回転速度が減速されてスピンドル20に伝達される。すなわち、スピンドル20はモータ6によって回転駆動される。
砥石10は、ホイルワッシャ及びロックナットによってスピンドル20に固定され、スピンドル20と一体的に回転する。ハウジング3に設けられた操作スイッチ5が操作されると、モータ6に電力が供給され、モータ6の出力軸6aが回転する。すると、第1のベベルギヤ21及び第2のベベルギヤ22を介して出力軸6aに連結されているスピンドル20が回転し、スピンドル20に固定されている砥石10が回転する。パッキングランド11には、砥石10の外周の少なくとも1/2以上を覆うホイルガード30が取り付けられる。ホイルガード30は、作業中にその回動位置が変化しないように回り止めされ、回り止めを解除すれば作業内容に合わせて回動位置を変更できるようになっている。
モータ6は、本実施の形態ではブラシ付きモータであり、図3に示すように、ロータコア6b及びロータコイル6cからなるロータと、ステータコア6d及びステータコイル6eからなるステータとを含む。ロータコア6bは、出力軸6aの周囲に設けられて出力軸6aと一体に回転する磁性体である。ロータコア6bの各巻線スロットに、ロータコイル6cが設けられる(巻回される)。ロータコア6bの周囲には、磁性体からなるステータコア6dが設けられる(ハウジング3に固定される)。ステータコア6dは、ハウジング3の内面に設けられた複数のリブ3cによって保持される。ステータコア6dの各巻線スロットに、ステータコイル6eが設けられる(巻回される)。
以下、グラインダ1のブレーキ機構50を説明する。ブレーキ機構50は、操作スイッチ5がモータ6のオフを選択しているときにモータ6に対して制動力を働かせる。ブレーキ機構50に関連して、図2及び図3に示すように、モータ6のステータコア6dは、ロータコア6bの径方向(モータ6の出力軸6aと垂直な方向)に貫通する第1の貫通穴としての貫通穴6fを有する。また、ステータコア6dの外周面には、貫通穴6fの開口部上を通るように支持部材51が設けられる(装着される)。支持部材51は、例えば樹脂製であってステータコア6dの外周面上をモータ6の出力軸と平行に延びる。操作スイッチ5のスライドバー5bは、自身の移動方向(前後方向)に対して傾斜した傾斜部5dを有する。
ブレーキ機構50は、第1の保持部材としてのブレーキホルダ52と、第1の付勢手段としてのスプリング53と、第1のブレーキ部材としてのブレーキパッド54とを備える。ブレーキホルダ52は、内側フランジ部52aと、シャフト部(ピン部)52bと、第1の係合部としての外側フランジ部52cとを含む。内側フランジ部52aは、ステータコア6dの貫通穴6f内に位置する。シャフト部52bは、内側フランジ部52aから立ち上がり、支持部材51及び操作スイッチ5のスライドバー5bを貫通して上方に延びる。外側フランジ部52cは、シャフト部52bの先端(上端)に設けられ、ステータの径方向外側に位置する。図3に示すように、ブレーキホルダ52及びブレーキパッド54は、ハウジング3の隣り合うリブ3c間に設けられる。
スプリング53は、支持部材51とブレーキホルダ52の内側フランジ部52aとの間に設けられ、ブレーキホルダ52をロータコア6b側(モータ6の出力軸6a側)に向けて付勢する。ブレーキパッド54は、ブレーキホルダ52の内側フランジ部52aの下面(ロータコア6b側の面)に設けられ、内側フランジ部52aと共にステータコア6dの貫通穴6f内をロータコア6bの径方向に移動可能であり、ロータコア6bの外周面に接触可能である。
図1〜図3に示すように、操作スイッチ5がオフの状態では、スプリング53の付勢によりブレーキホルダ52はロータコア6b側に付勢され、ブレーキパッド54がロータコア6bの外周面に押し付けられ、ブレーキ機構50による制動力が働く。一方、図4〜図6に示すように、操作スイッチ5がオンの状態では、ブレーキホルダ52の外側フランジ部52cが操作スイッチ5のスライドバー5bの傾斜部5dに乗り上げ、ブレーキホルダ52がスプリング53の付勢に抗してロータコア6bから離間する方向(反ロータ側)に移動し、ブレーキパッド54がロータコア6bの外周面から離間し、ブレーキ機構50による制動力が無くなる(ブレーキ機構50が解除される)。このように、操作スイッチ5並びにブレーキホルダ52及びブレーキパッド54は、操作スイッチ5がオフからオンに切り替わるとブレーキパッド54が反ロータ側に移動するように相互に機械的に係合している。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) グラインダ1は、ブレーキパッド54をロータコア6bの外周面に押し付けて制動力を発生させる構成のブレーキ機構50を有するため、モータの前方又は後方で制動力を発生させる場合と比較して全長を小さくでき、小型化に有利である。また、モータのシャフトを押圧するブレーキ機構と比較して効率的に制動力を発生させることができる(同じ制動力を得るための押圧力が小さくて済み、また同じ押圧力であればより大きな制動力を発生できる)。
(2) スプリング53の付勢力によってブレーキパッド54をロータコア6bの外周面に押し付ける押圧力が決まるため、適切な制動力を設定しやすい。
(3) 操作スイッチ5がオフからオンに切り替わる動作を機械的に変換してブレーキパッド54を反ロータ側に移動させるため、電磁力を利用してブレーキを解除する場合と異なり、電磁力を受けるためにブレーキ機構が大型化することがなく、またブレーキ解除のためにモータ駆動のための電磁力が弱まることもない。
実施の形態2
本実施の形態では、図7〜図13により、電動工具の一例として、グラインダ1Aの構成を説明する。グラインダ1Aのブレーキ機構50は、実施の形態1と異なり、ロータコア6bの外周面の2箇所を押圧して制動力を発生させる。以下、具体的に説明する。
モータ6のステータコア6dは、第1の貫通穴としての貫通穴6fとロータ回転軸(モータ6の出力軸6a)を挟んで反対側に第2の貫通穴としての貫通穴6gを有する。ステータコア6dの外周面には、貫通穴6gの開口部上を通るように支持部材55が設けられる(装着される)。支持部材55は、例えば樹脂製であってステータコア6dの外周面上をモータ6の出力軸と平行に延びる。後述のリンク機構70により操作スイッチ5のスライドバー(第1のスライドバー)5bと連動して動作するスライドバー(第2のスライドバー)5eは、スライドバー5bとロータ回転軸を挟んで反対側に設けられ、自身の移動方向(前後方向)に対して傾斜した第2の傾斜部としての傾斜部5fを有する。
ステータコア6dの貫通穴6gに対して、第2の保持部材としてのブレーキホルダ56と、第2の付勢手段としてのスプリング57と、第2のブレーキ部材としてのブレーキパッド58とが設けられる。ブレーキホルダ56は、内側フランジ部56aと、シャフト部(ピン部)56bと、第2の係合部としての外側フランジ部56cとを含む。内側フランジ部56aは、ステータコア6dの貫通穴6g内に位置する。シャフト部56bは、内側フランジ部56aから立ち上がり、支持部材55及びスライドバー5eを貫通して下方に延びる。外側フランジ部56cは、シャフト部56bの先端に設けられ、ステータの径方向外側に位置する。図12に示すように、ブレーキホルダ56及びブレーキパッド58は、ハウジング3の隣り合うリブ3c間に設けられる。
スプリング57は、支持部材55とブレーキホルダ56の内側フランジ部56aとの間に設けられ、ブレーキホルダ56をロータコア6b側に向けて付勢する。ブレーキパッド58は、ブレーキホルダ56の内側フランジ部56aのロータコア6b側の面に設けられ、内側フランジ部56aと共にステータコア6dの貫通穴6g内をロータコア6bの径方向に移動可能であり、ロータコア6bの外周面に接触可能である。
操作スイッチ5とスライドバー5eは、リンク機構70によって相互に接続される。リンク機構70は、ハウジング3の内面に設けられた支点72に回動可能に支持されたリンク71を含む。図8に示すように、リンク71は、円筒内面形状の係合部71a,71bを有する。操作スイッチ5の操作部5aに設けられた円柱状のピン部5gが、リンク71の係合部71aと係合する。スライドバー5eに設けられた円柱状のピン部5hが、リンク71の係合部71bと係合する。図11に示すように、リンク71は、ハウジング3の内面に沿うように湾曲した環状体であり、ハウジング3の左右2箇所の支点72によって前後に回動可能に支持される。リンク機構70の支持により、スライドバー5eは、操作スイッチ5のスライドバー5bと逆方向に動く。
ブレーキパッド54による制動力の発生の流れは、前述の実施の形態1と同じである。ここでは、ブレーキパッド58による制動力の発生について説明する。図7、図8及び図12に示すように、操作スイッチ5がオフの状態では、スプリング57の付勢によりブレーキホルダ56はロータコア6b側に付勢され、ブレーキパッド58がロータコア6bの外周面に押し付けられ、制動力が働く。一方、図9、図10及び図13に示すように、操作スイッチ5がオンの状態では、操作スイッチ5の前方へのスライド(オン動作)に連動してスライドバー5eが後方にスライドし、ブレーキホルダ56の外側フランジ部56cがスライドバー5eの傾斜部5fに乗り上げ、ブレーキホルダ56がスプリング57の付勢に抗してロータコア6bから離間する方向(反ロータ側)に移動し、ブレーキパッド58がロータコア6bの外周面から離間し、制動力が無くなる。このように、操作スイッチ5並びにブレーキホルダ56及びブレーキパッド58は、操作スイッチ5がオフからオンに切り替わるとブレーキパッド58が反ロータ側に移動するように相互に機械的に係合している。
本実施の形態によれば、2つのブレーキパッド54,58によりロータコア6bの外周面の2箇所を押圧して制動力を発生させるため、実施の形態1と比較して、更に強力な制動力を得ることができ、またブレーキパッドの摩耗を遅らせることかできる。本実施の形態のその他の点は、実施の形態1と同様であり、同様の効果を奏することができる。
実施の形態3
本実施の形態では、図14〜図17により、電動工具の一例として、グラインダ1Bの構成を説明する。グラインダ1Bのブレーキ機構50において、スプリング53は、実施の形態1と異なり、支持部材51とブレーキホルダ52の外側フランジ部52cとの間に設けられ、ブレーキホルダ52を反ロータ側に向けて付勢する。図14及び図15に示すように、操作スイッチ5がオフの状態では、ブレーキホルダ52の外側フランジ部52cが操作スイッチ5のスライドバー5bの傾斜部5dに乗り上げ、ブレーキホルダ52がスプリング53の付勢に抗してロータコア6b側に押圧され、ブレーキパッド54がロータコア6bの外周面に押し付けられ、ブレーキ機構50による制動力が働く。一方、図16及び図17に示すように、操作スイッチ5がオンの状態では、ブレーキホルダ52の外側フランジ部52cが操作スイッチ5のスライドバー5bの傾斜部5dを下り、スプリング53の付勢によりブレーキホルダ52は反ロータ側に付勢され、ブレーキパッド54がロータコア6bの外周面から離間し、ブレーキ機構50による制動力が無くなる(ブレーキ機構50が解除される)。このように、操作スイッチ5並びにブレーキホルダ52及びブレーキパッド54は、操作スイッチ5がオフからオンに切り替わるとブレーキパッド54が反ロータ側に移動するように相互に機械的に係合している。本実施の形態のその他の点は、実施の形態1と同様である。本実施の形態によれば、制動力の設定しやすさ以外の点においては、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。なお、本実施の形態においても、実施の形態2と同様にリンク機構を利用して、2つのブレーキパッドによりロータコア6bの外周面の2箇所を押圧して制動力を発生させる構成としてもよい。
実施の形態4
本実施の形態では、図18及び図19により、電動工具の一例として、グラインダ1Cの構成を説明する。グラインダ1Cの操作スイッチ5は、実施の形態1のものと異なり、パドルスイッチである。操作スイッチ5の操作部5aの動作(回動)は、中間部材5j及びリンク5iにより、スライドバー5bの動作(前後方向の直線移動)に変換される。中間部材50がスイッチレバー8と係合する。グラインダ1Cのブレーキ機構50による制動力の発生態様は、実施の形態1と同じである。すなわち、操作スイッチ5が引かれていない状態(オフ状態)では、実施の形態1と同様にブレーキ機構50による制動力が発生し、操作スイッチ5が引かれると(オンになると)、スライドバー5bが前方にスライドして実施の形態1と同様にブレーキ機構50が解除される。本実施の形態のその他の点は、実施の形態1と同様であり、同様の効果を奏することができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
電動工具は、グラインダ以外の他の種類のものであってもよい。例えば丸鋸やコンクリートカッタ、刈払機、芝刈機など、比較的慣性モーメントの大きな回転具を取付可能な動力工具に本発明は好適である。モータ6は、ブラシレスモータであってもよい。
1,1A,1B,1C グラインダ、3 ハウジング、3a 係止凸部、3b 吸気口(風窓)、3c リブ、4 ギヤケース、5 操作スイッチ(トリガスイッチ)、5a 操作部、5b スライドバー(第1のスライドバー)、5c スプリング、5d 傾斜部、5e スライドバー(第2のスライドバー)、5f 傾斜部、5g,5h ピン部、5i リンク、6 モータ(電動モータ)、6a 出力軸、6b ロータコア、6c ロータコイル、6d ステータコア、6e ステータコイル、6f 貫通穴(第1の貫通穴)、6g 貫通穴(第2の貫通穴)、7 電源コード、8 スイッチレバー、9 ファン、10 砥石、11 パッキングランド(保持部材)、20 スピンドル、21 第1のベベルギヤ、22 第2のベベルギヤ、30 ホイルガード、50 ブレーキ機構、51 支持部材、52 ブレーキホルダ(保持部材)、52a 内側フランジ部、52b シャフト部(ピン部)、52c 外側フランジ部、53 スプリング、54 ブレーキパッド(ブレーキ部材)、55 支持部材、56 ブレーキホルダ(保持部材)、56a 内側フランジ部、56b シャフト部(ピン部)、56c 外側フランジ部、57 スプリング、58 ブレーキパッド(ブレーキ部材)、60 コントローラ(制御部)、70 リンク機構、71 リンク、71a,71b 係合部、72 支点、

Claims (7)

  1. ステータ及びロータを有するモータと、
    前記モータを収容するハウジングと、
    前記モータのオン、オフを切替え可能な操作スイッチと、
    前記操作スイッチが前記モータのオフを選択しているときに前記モータに対して制動力を働かせるブレーキ機構と、を備え、
    前記ステータは、前記ロータの径方向に貫通する第1の貫通穴を有し、
    前記ブレーキ機構は、
    前記第1の貫通穴内を前記ロータの径方向に移動可能かつ前記ロータに接触可能に設けられた第1のブレーキ部材と、
    前記第1のブレーキ部材を前記ロータの径方向に付勢する第1の付勢手段と、を有し、
    前記操作スイッチ及び前記第1のブレーキ部材は、前記操作スイッチがオフからオンに切り替わると前記第1のブレーキ部材が反ロータ側に移動するように相互に機械的に係合している、電動工具。
  2. 前記ブレーキ機構は、前記第1のブレーキ部材を保持する第1の保持部材を有し、
    前記第1の保持部材は、前記ステータの前記径方向外側に、前記操作スイッチと係合する第1の係合部を有し、
    前記操作スイッチは、自身の移動方向に対して傾斜した第1の傾斜部を有し、
    前記操作スイッチがオフからオンに切り替わる過程で、前記第1の保持部材の前記第1の係合部が前記操作スイッチの前記第1の傾斜部に乗り上げ、前記第1のブレーキ部材が前記第1の付勢手段の付勢に抗して反ロータ側に移動する、請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記操作スイッチは、前記ハウジングの外部に臨むスライド操作部と、前記スライド操作部から延びて前記モータの駆動用スイッチと係合する第1のスライドバーと、を含み、前記第1のスライドバーに前記第1の傾斜部が設けられている、請求項2に記載の電動工具。
  4. 前記ハウジングは、前記ステータを位置決めする複数のリブを有し、前記第1のブレーキ部材は、任意の隣り合う2つの前記リブの間に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載の電動工具。
  5. 前記ステータは、前記ロータの径方向に貫通する、前記第1の貫通穴と前記ロータの回転軸を挟んで反対側に設けられた第2の貫通穴を有し、
    前記ブレーキ機構は、
    前記第2の貫通穴内を前記ロータの径方向に移動可能に設けられた第2のブレーキ部材と、
    前記第2のブレーキ部材を前記ロータの径方向に付勢する第2の付勢手段と、を有し、
    前記操作スイッチ及び前記第2のブレーキ部材は、前記操作スイッチがオフからオンに切り替わると前記第2のブレーキ部材が反ロータ側に移動するように相互に機械的に係合している、請求項1から4のいずれか一項に記載の電動工具。
  6. 前記操作スイッチとリンク機構によって接続された第2のスライドバーを備え、
    前記第2のスライドバーは、自身の移動方向に対して傾斜した第2の傾斜部を有し、
    前記ブレーキ機構は、前記第2のブレーキ部材を保持する第2の保持部材を有し、
    前記第2の保持部材は、前記ステータの前記径方向外側に第2の係合部を有し、
    前記操作スイッチがオフからオンに切り替わる過程で、前記第2の保持部材の前記第2の係合部が前記第2のスライドバーの前記第2の傾斜部に乗り上げ、前記第2のブレーキ部材が前記第2の付勢手段の付勢に抗して反ロータ側に移動する、請求項5に記載の電動工具。
  7. 前記第2のスライドバーは、前記操作スイッチと逆方向に動く、請求項6に記載の電動工具。
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