JP2017012715A - 運動器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】被験者において姿勢矯正や多様な運動を可能とする。
【解決手段】つま先側に対応する前方部位10と踵側に対応する後方部位11とを有する足載せ部1と、床面に接地する底部2と、を備え、足載せ部1は、後方部位11が前方部位19に対して上方に位置した状態で板ばね4によって支持されており、足載せ部1に足を載せて踵で後方部位11を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、足載せ部1はねじれを許容するような可撓性を備えており、足載せ部1の後方部位11と底部2は対向離間しており、底部2の上面は幅方向に傾斜しており、踏み込み時に、足載せ部1が幅方向に傾斜するようにねじれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、運動器具に係り、詳しくは、足を載せて踵で踏み込むようにした運動器具に関するものである。
踵での踏み込み動作、すなわちステップ動作は、通常の歩行動作に準じる動作であり、人間の基本的動作の1つであり、人間の姿勢とも密接に関係する。立位でのステップ動作は、踵を押し下げることで、アキレス腱を伸ばし、膝を伸ばす伸展運動である。また、姿勢の基本軸は耳〜くるぶしを結ぶ線であるが、ステップ動作は、骨盤・股関節〜くるぶしまでの基本軸を伸展させる動作である。
足を載せて踏み込む動作を行う器具としては、特許文献1、2がある。特許文献1、2には、踵部分を上部材と下部材とから形成し、これらの部材の間にバネを設けて踵部分を昇降可能とした履物(スリッパ、サンダル)が開示されている。特許文献1は、椅子に座った姿勢で足踏み体操を行うことを主眼とする運動機能付きスリッパに係り、特許文献2は、足首に対する衝撃を無くし快適な履き心地が得られるサンダルに係り、いずれもステップ動作の本質に着目したものではない。
また、特許文献3に示すような立体的足揺動運動用のステッパも提案されているが、構造が複雑なものとなっていた。
特開2007−82997号 実用新案登録第3024926号 特開2012−5524号
本発明は、ステップ動作の本質に着目することで、被験者において姿勢矯正や多様な運動を可能とする運動器具を提供することを目的とする。
本発明が採用した技術手段は、
つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するようにねじれる、運動器具、
である。
本発明によれば、踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じた前記足載せ部のねじれ(幅方向における傾斜)が、被験者の脚に作用する。
踏み込み時に、足載せ部の内側部位が外側部位よりも大きく下がるようになっている場合には、足載せ部の傾斜(内低・外高)が被験者の脚に内転を生じさせる。より具体的には、踏み込み時に、骨盤・股関節〜くるぶしまでの基本軸を伸展させながら内旋させることができ、O脚・蟹股の矯正に有効である。
踏み込み時に、足載せ部の外側部位が内側部位よりも大きく下がるようになっている場合には、足載せ部の傾斜(内高・外低)が被験者の脚に外転を生じさせる。
1つの態様では、外力が作用しない状態では、足載せ部(特に後方部位)は幅方向に略水平姿勢にあり、踏み込み時に幅方向に傾動するようにねじれて幅方向に傾斜姿勢となる。
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なる態様としては、例えば、(ア)足載せ部の内側部位と外側部位とで踏み込み可動域(押し下げ可動量)に差異がある場合、(イ)弾性支持機構の内側部位と外側部位とで強度自体に差異がある場合、(ウ)踏み込み時の力のかかり方が内側部位と外側部位で異なる場合(結果として、踏み込み時に、一方が他方よりも下がりやすくなっている)、あるいは、これらの任意の組み合わせ、があり得る。
1つの態様では、前記足載せ部の幅方向の内側部位の踏み込み可動域(押し下げ可動量)と外側部位の踏み込み可動域(押し下げ可動量)とを異ならしめることで、下方への押し下げの度合いに差異をつけている。
例えば、押し下げの強度は、幅方向内外で同じであるが、一方の側の押し下げをストッパー等で規制する、すなわち、ある程度下がったらストッパーに当たってそれ以上の押し下げを規制する。
1つの態様では、前記足載せ部の前記後方部位と前記底部は対向離間しており、前記底部の上面は幅方向に傾斜している。
この場合、底部の上面の傾斜が内低・外高の場合には、足載せ部の傾斜が内低・外高となって、被験者の脚に内転を生じさせ、底部の上面の傾斜が内高・外低の場合には、足載せ部の傾斜が内高・外低となって、被験者の脚に外転を生じさせる。
あるいは、弾性支持機構が板ばねの場合に、ストッパーを設けて板ばねの回動角度(潰れ量ないし沈み量)を規制してもよい。
1つの態様では、前記弾性支持機構によって支持された前記後方部位を下方に押し下げるための力を、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異ならしめることで、下方への押し下げの度合いに差異をつけている。
1つの態様では、内側部位を押し下げるための力が外側部位を押し下げるための力よりも小さいように構成されており、被験者の脚に内転を生じさせる。
1つの態様では、外側部位を押し下げるための力が内側部位を押し下げるための力よりも小さいように構成されており、被験者の脚に外転を生じさせる。
1つの態様では、前記弾性支持機構は、前記後方部位の内側部位を支持する内側弾性支持部材と、前記後方部位の外側部位を支持する外側弾性支持部材と、を備えている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力を、異ならしめてなる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも小さい。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも大きい。
1つの態様では、踏み込み時に、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点が、足載せ部の長さ方向にずれている。
この場合、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えていても、同じ強度を備えていてもよい。
1つの態様では、前記足載せ部は弾性部材から形成されている。当該弾性部材が弾性支持機構の一部あるいは全部を形成する場合、当該弾性部材が弾性支持機構と別個である場合があり得る。
1つの態様では、前記弾性支持機構の一部あるいは全部が、板ばねから形成されている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、板ばねから形成されている。
1つの態様では、前記足載せ部が前記板ばねを形成している。
1つの態様では、前記底部と前記足載せ部が一体形成されており、前記底部と前記足載せ部から板ばねが形成されている。
1つの態様では、後方部位は、前方部位に対して後方に向かって立ち上がり状に延びる傾斜面を備えており、前記後方部位は前記前方部位に対して回動可能である。
後方部位が前方部位に対して回動可能とは、弾性変形(撓むこと)による回動、軸(ヒンジ軸)を介する回動等、が含まれる。
1つの態様では、前記弾性支持機構は、コイルばねから形成されている。
1つの態様では、前記弾性支持機構は、クッションから形成されている。
本発明は、足載せ部の後方部位の下方への押し下げの度合いが、足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するようにねじれる、運動器具に係り、本発明によれば、踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じた前記足載せ部のねじれ(幅方向における傾斜)が、被験者の脚に作用する。
踏み込み時に、足載せ部の内側部位が外側部位よりも大きく下がるようになっている場合には、足載せ部の傾斜(内低・外高)が被験者の脚に内転を生じさせる。より具体的には、踏み込み時に、骨盤・股関節〜くるぶしまでの基本軸を伸展させながら内旋させることができ、O脚・蟹股の矯正に有効である。踵を踏み込む毎に踵が強度の弱い内側に内転(ねじれる)するため、蟹股から内股に矯正され、O脚・美脚造りに寄与する。靴底踵外側が磨り減る人に効果がある。
人間の歩行は踵からの着地であり、重心移動は踵の動きと密接である。綱渡りや平均台の歩行は、重心移動による姿勢バランスが整合している状態である。すなわち、踵が身体の中心軸(重心)に向かって内転することによって、蟹股歩行を補正して正しい姿勢を作ることができる。
また、足首の捻挫の多くは、この重心移動が極端に不整合の状態「極端な外旋(回外)」が原因で起こるが、本発明は、足首の捻挫や膝や股関節の変形、転倒による怪我の予防にも寄与することができる。
踏み込み時に、足載せ部の外側部位が内側部位よりも大きく下がるようになっている場合には、足載せ部の傾斜(内高・外低)が被験者の脚に外転を生じさせる。被験者の脚に内転を生じさせるか、外転を生じさせるかにかかわらず、本発明に係る運動器具は、シンプルな構成であり、固定の大掛かりなステッパ等と異なり、可搬性があり、手軽にどこでも「ながら」ステップ運動ができ、炊事、洗濯、何処でも「ながら」ステップ運動ができる。本発明に係る運動器具によれば、ふくらはぎの筋肉、腿の筋肉、お尻の筋肉など下半身の筋トレ運動が「ながら」ででき、ヒップアップ効果はもちろん、筋肉の多くは、お尻と腿にあるので、筋肉トレーニングによる基礎代謝アップでダイエット効果も期待できる。
第1の実施形態に係る運動器具の足載せ部及び底部の平面図、側面図、正面図である。 第1の実施形態に係る運動器具の足載せ部及び底部の斜視図である。 板ばねの斜視図及び側面図である。 第1の実施形態に係る運動器具の側面図である。 第2の実施形態に係る運動器具の足載せ部及び底部の平面図、側面図である。 第2の実施形態に係る運動器具の使用状態を説明する図である。 第3の実施形態に係る運動器具の足載せ部及び底部の斜視図、底部の平面図である。 第3の実施形態の変形に係る運動器具の使用状態を説明する図である。 第4の実施形態に係る運動器具の斜視図である。 第4の実施形態に係る運動器具の足載せ部及び底部の側面図、板ばねの側面図及び斜視図である。 第5の実施形態に係る運動器具の足載せ部及び底部の平面図、側面図である。 補正運動器具を示す斜視図である。 他の実施形態に係る運動器具の足載せ部及び底部の斜視図である。
[A]実施形態1
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図4を参照しつつ説明する。第1の実施形態に係る運動器具は、図4に示すようなスリッパ形状を備えており、足載せ部1、下面が床面に接地する底部2、足載せ部1の前方側に設けたハネ(足の甲を覆う部分)3、を備えている。図1、図2では、説明の便宜上、スリッパのアッパー部分であるハネ3は省略してある。
足載せ部1は、つま先側に対応する前方部位10と、踵側に対応する後方部位11と、親指側(拇指球側、土踏まず側)の内側縁部12と、小指側(小指球側)の外側縁部13と、を備えている。足載せ部1の後方部位11の上面110は、前方部位10に対して後方に向かって立ち上がり状に延びる傾斜面となっており、足載せ部1の前方部位10の上面100はほぼ水平状(なだらかな傾斜状)に延びている。足載せ部1の上面100、110上に足の裏を載せるようになっている。
底部2は、足載せ部1を同じ平面形状を備え、つま先側に対応する前方部位20と、踵側に対応する後方部位21と、親指側(土踏まず側)の内側縁部22と、小指側の外側縁部23と、を備えている。足載せ部1の前方部位10と底部2の前方部位20は一体化されている。足載せ部1及び底部2において、前後方向を長さ方向、内外方向を幅方向とする。
外力が作用しない状態では、足載せ部1の後方部位11と底部2の後方部位21は上下に離間対向しており、足載せ部1の後方部位11の下面は、底部2の後方部位21の上面に対して上方に浮いた状態にある。
足載せ部1は、後方部位11が前方部位10に対して上方に位置した状態、かつ、底部2の後方部位21の上方に浮いた状態で、弾性支持機構である板ばね4によって支持されている。図3は板ばね4の1つの実施形態を示しており、1つの態様では、足載せ部1及び底部2に内蔵されている。板ばね4は、水平状に延びるベース40と、ベース40から後方に向かって傾斜状に立ち上がる傾斜部41とを備え、ベース40が底部2の前方部位20から後方部位21内に亘って延びるように位置し、傾斜部41が足載せ部1の後方部位11内に位置している。
図1、図2、図4は、運動器具に外力が作用しない状態であり、この状態から足載せ部1に足を載せて踵で後方部位11を下方に押し下げるように踏み込むことで、足載せ部1の後方部位11が底部2の後方部位21に向かって下動し、次いで、踵を上げることで、板ばね4の弾性力で足載せ部1の後方部位11が上動して図1、図2、図4の状態に復帰する。
足載せ部1の後方部位11は全体に亘って同じ厚さを備え、幅方向(内側縁部12と外側縁部13を結ぶ方向)に水平状に延びている。底部2の後方部位21の厚さは、幅方向の内側が薄く、幅方向の外側が厚くなっている。底部2の下面は水平面であり、内側縁部22の高さは外側縁部23の高さよりも低くなっており、底部2の上面は内低・外高の傾斜面210となっている。足載せ部1の下面の内側部位と底部2の上面の内側部位との距離は、足載せ部1の下面の外側部位と底部2の上面の外側部位との距離よりも大きくなっており、足載せ部1の幅方向の内側部位の踏み込み可動域が、外側部位の踏み込み可動域よりも大きくなっている。
足載せ部1(板ばね4を含む)はねじれを許容するような可撓性を備えており、このねじれにより、足載せ部1の後方部位11を長軸回りに回動可能ないし傾動可能とすることで、後方部位11が回転して上面が傾斜する。足載せ部1に足を載せて、つま先側は固定(安定)したままで、踵で後方部位11を下方に押し下げるように踏み込むと、足載せ部1の後方部位11は、幅方向に水平姿勢から幅方向に内低・外高に傾斜するようにねじれ、足載せ部1の傾斜(内低・外高)が被験者の脚に内転を生じさせる。なお、弾性支持機構を板ばねから形成する場合に、板ばね自体を、所望の方向へのねじれ傾向(内転あるいは外転を促すように)を備えるように構成してもよい。例えば、板ばねの回動基端部(ヒンジ部)に角度(足載せ部の長軸に直交する短軸に対して角度を付ける)を付けてもよい。また、板ばねを平面視円弧状ないし弓状(ブーメラン状)としてもよい。
運動器具の用い方について説明する。立姿姿勢で片足を後に下げ、その下げた足を足載せ部1に載せて、踵で足載せ部1の後方部位11を踏み込むように押し下げ、踵の力を抜くと板ばね4の反発で後方部位11が持ち上がる、といういわゆるヒップアップステップを行う。踏み込み運動が内転を促し、踏み込み時に、骨盤・股関節〜くるぶしまでの基本軸を伸展させながら内旋させて、O脚・蟹股の矯正を行う。これを繰り返す「ながら」ステップ運動を行うことで、ヒップアップ効果、ダイエット効果をもたらされると共に、踏み込み運動でO脚・蟹股が改善される。本実施形態に係る運動器具は、固定式の大掛かりなステッパ等と異なり、可搬性があり、手軽にどこでも「ながら」ステップ運動を行うことができる。また、履物(サンダル)を兼用してもよい。両足を揃えて、ジャンプステップも行ってもよい。
[B]実施形態2
図5、図6に示す態様では、足載せ部1の後方部位11を支持する弾性支持機構は、足載せ部1の後方部位11の幅方向の内側部位を支持する内側弾性支持部材である内側板ばね4Aと、足載せ部1の後方部位11の幅方向の外側部位を支持する外側弾性支持部材である外側板ばね4Bと、を備えている。図示の態様では、内側板ばね4Aと外側板ばね4Bは、足載せ部1の幅方向に並設されている。
図示の態様では、足載せ部1の後方部位11の前方の下面と底部2の後方部位21の上面との間に、足載せ部1、底部2とは別個に設けた内側板ばね4A、外側板ばね4Bを示す。足載せ部1と底部2とは別個に弾性支持部材を設ける場合には、板ばね4A、4Bの他に、ねじりばね、コイルばね、クッションを用いてもよい。なお、第1実施形態のように、これらの内外の板ばねを足載せ部1及び底部2に内蔵するようにしてもよい。例えば、図3に示す板ばねを細幅にして内側板ばね、外側板ばねを形成して、足載せ部1及び底部2に内蔵させてもよい。図6左図に示すように、足載せ部1の後方部位11の下面に床面に接地するクッション等の当接部111を設けてもよい。また、底部2の後方部位21を足載せ部1の後方部位11に対向するように延ばしてもよい(図5に点線で示す)。なお、足載せ部1及び底部2も弾性部材から構成することで(例えば、実施形態1のように板ばねを内蔵する)、板ばね4A、4Bと別個に板ばねを形成していてもよい。
内側板ばね4Aの強度は、外側板ばね4Bの強度よりも小さく、内側板ばね4Aは外側板ばね4Bのよりも小さい押し下げ力で潰れるようになっている。すなわち、足載せ部1の後方部位11は内側部位が外側部位よりも下がりやすいようになっている。内側板ばね4Aの強度と外側板ばね4Bの強度とを異ならしめることは、板ばねの肉厚に差異をつける、板ばねの寸法(例えば幅寸法)に差をつける等により得ることができる。
足載せ部1はねじれを許容するような可撓性を備えており、足載せ部1に足を載せて、つま先側は固定(安定)したままで、踵で後方部位11を下方に押し下げるように踏み込むと、足載せ部1の後方部位11は、幅方向に水平姿勢から幅方向に内低・外高に傾斜するようにねじれながら下がり接地し、足載せ部1の傾斜(内低・外高)が被験者の脚に内転を生じさせる。
運動器具の用い方について説明する。立姿姿勢で片足を後に下げ、その下げた足を足載せ部1に載せて、踵で足載せ部1の後方部位11を踏み込むように押し下げ、踵の力を抜くと板ばね4の反発で後方部位11が持ち上がる、といういわゆるヒップアップステップを行う。踏み込み運動が内転を促し、踏み込み時に、骨盤・股関節〜くるぶしまでの基本軸を伸展させながら内旋させて、O脚・蟹股の矯正を行う。これを繰り返す「ながら」ステップ運動を行うことで、ヒップアップ効果、ダイエット効果をもたらされると共に、踏み込み運動でO脚・蟹股が改善される。改善角度を、図6右図に白線で示す。また、本実施形態に係る運動器具は、固定式の大掛かりなステッパ等と異なり、可搬性があり、手軽にどこでも「ながら」ステップ運動を行うことができる。接地面にカウンターを設置して回数を計数してもよい。第1の実施形態のように、サンダル等の履物を兼用してもよい両足を揃えて、ジャンプステップを行ってもよい。
上述のように、実施形態2は、内側板ばねの強度を弱く、外側板ばねの強度を強くすることで、つま先から踵への踏み込み運動で、足載せ部1を内側に傾斜変形させて、内転を促すものである。なお、内側弾性支持部材である内側板ばね4Aと、外側弾性支持部材である外側板ばね4Bと、を略同じ強度から形成すると共に、踏み込み可動域が異なるようにしてもよい。例えば、外側板ばね4Bにストッパーを設け、足載せ部1の後方部位11を踵で押し下げた時に、ある量までは内側板ばね4Aと外側板ばね4Bがほぼ同時に沈み、その後は、外側板ばね4Bの降下はストッパーにより規制され、内側板ばね4Aのみが沈み込んで、足載せ部1の後方部位11が内低・外高にねじれるようにしてもよい。また、この変形として、1つの幅広の板ばねの傾斜部の幅方向中央部位に長さ方向にスリットを形成して、内側傾斜部と外側傾斜部に分割し、外側傾斜部の降下をストッパーによって規制してもよい。
[C]実施形態3
実施例3に係る運動器具は、つま先から踵への踏み込み運動で内転ないし外転を促す運動器具である。図7に示すように、足載せ部1の後方部位11と底部2の後方部位21との間に、幅方向に並んで、内側板ばね4A、外側板ばね4Bが設けてある。内側板ばね4A、外側板ばね4Bは同形・同ばね強度である。底部2の上面には、内側ガイド5A、外側ガイド5Bが、幅方向に並設されている。内側板ばね4Aは内側ガイド5A上を長さ方向に移動可能となっており、外側板ばね4Bは外側ガイド5B上を長さ方向に移動可能となっている(内側板ばね4A、外側板ばね4Bの位置が長さ方向に変わることで作用点が移動する)。
内側板ばね4A、外側板ばね4Bは、前方側の第1の位置と後方側の第2の位置の間で可動となっており、押し下げ力が作用しない状態では第1の位置にあると共に、第2の位置から第1の位置へ向かって付勢されており、踏み込み時の押出し圧力に応じて第1の位置から第2の位置へ自動移動し、踵を上げると第2の位置から第1の位置へ自動移動する。内側板ばね4A、外側板ばね4Bが長さ方向に移動することで、作用点が移動する。内側板ばね4A、外側板ばね4Bは、それぞれストッパー(図示せず)によって内側ガイド5A、外側ガイド5B上の移動を規制することができる。
外側板ばね4Bを第1の位置にストッパーで固定した状態で、足載せ部1の後方部位11を踵で押し下げると、内側板ばね4Aが第1の位置から第2の位置へ向かって移動し、踵に向かって作用点移動することで、内側板ばね4Aが外側板ばね4Bよりも大きく潰れることで、足載せ部1の後方部位11が内低・外高に傾斜するようにねじれ、内転を促す。
内側板ばね4Aを第1の位置にストッパーで固定した状態で、足載せ部1の後方部位11を踵で押し下げると、外側板ばね4Bが第1の位置から第2の位置へ向かって移動し、踵に向かって作用点移動することで、外側板ばね4Bが内側板ばね4Aよりも大きく潰れることで、足載せ部1の後方部位11が内高・外低に傾斜するようにねじれ、外転を促す。
このように、踏み込み時に、内側弾性支持部材としての内側板ばね4Aを下方に押し下げるための力の作用点と、外側弾性支持部材としての外側板ばね4Bを下方に押し下げるための力の作用点が、足載せ部1及び底部2の長さ方向にずらすことで、より後方に位置する側の板ばねが潰れやすくしている。また、内側板ばね4A、外側板ばね4Bの、前方側の第1の位置と後方側の第2の位置を調整することで、内転ないし外転のねじれ角度を調節することができる。なお、内側弾性支持部材、外側弾性支持部材のいずれか一方のみを足載せ部1及び底部2の長さ方向に可動としてもよく、例えば、外側板ばね4Bは固定式として(外側ガイド5Bを設けない)、内側板ばね4Aのみを長さ方向に可動としてもよい。
図8は、図7に示す実施形態の変形に関するものである。図7に示す実施形態と同様に、内側板ばね4A、外側板ばね4Bは足載せ部1、底部2の長さ方向に移動可能となっている。底部2の長さ寸法は足載せ部1の長さ寸法に対して短尺であり、内側板ばね4A、外側板ばね4Bは底部2の後端に対してスライド可能に設けてあり、前方側(底部2の後端に引き込まれた)の第1の位置と、後方側(底部2の後端から突出した)の第2の位置と、をとるようになっている。内側板ばね4A、外側板ばね4Bの移動を規制することが可能となっている。外側板ばね4Bの作用点がB側にあり、内側ばね4Aの作用点がA側にある場合、つま先から踵への踏み込み運動で足載せ部1の後方部位11は内側にねじれて、内転を促す。実施形態3に係る運動器具の基本的な用い方は、実施形態1、2と同様なので省略する。
[D]実施形態4
図9に、足載せ部1と、底部2と、ハネ(足の甲を覆う部分)3と、を備えたサンダルを示す。足載せ部1は、前方部位10と、前方部位11の後方から傾斜状に立ち上がる後方部位11と、からなる。足載せ部1の後方部位11の周縁には、滑り防止用の隆起縁部112が形成されている。第1実施形態に比べて底部2は短尺となっているが、底部2の後端を足載せ部1の後方部位11の後端の下方にまで延ばしてもよい。足載せ部1及び底部2には板ばね4が内蔵されている。図10に示すように、板ばね4は、水平状に延びるベース40と、ベース40から後方に向かって傾斜状に立ち上がる傾斜部41とを備え、ベース40が足載せ部1及び底部2の前方部位10、20内に位置し、傾斜部41が足載せ部1の後方部位11内に位置している。
板ばね4は、下方への押し下げの度合いが、足載せ部1の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されている。1つの態様では、板ばね4は、幅方向の内側部位と外側部位とで強度が異なるように構成されている。具体的な例では、板ばね4の厚さを、幅方向の内側部位と外側部位とで異ならしめることで(例えば、内側部位を薄く、外側部位を厚くする)、内側部位と外側部位の強度の強弱をつけている。なお、ばね強度が異なる別体の内側板ばね、外側板ばねを内蔵するようにしてもよい。
あるいは、板ばね4を、幅方向の内側部位と外側部位とで踏み込み可動域(押し下げ可動量)が異なるように構成してもよい。具体的な例では、板ばね4の回動支点である板ばね4の傾斜部41の基端側(ベース40に近い側)に幅方向の内側あるいは外側に偏倚させてストッパーを設けて板ばねの回動角度(潰れ量ないし沈み量)を幅方向の内側と外側とで異ならしめてもよい。なお、ばね強度が異なる別体の内側板ばね、外側板ばねを内蔵するようにしてもよい。
[E]実施形態5
図11の態様では、足載せ部1から板ばねが形成されており(例えば、板ばね4が内蔵されている)、弾性支持機構は、板ばね4と、足載せ部1の後方部位11を弾性支持する1つの弾性支持部材としての板ばね4´と、から形成されている。板ばね4´は、足載せ部1及び底部2の幅方向の内外のいずれかに偏倚させて設けられている。
図11では、幅方向の外側に位置して設けてある。したがって、弾性支持機構において、内側部位は板ばね4のみのばね力となり、外側部位は板ばね4+板ばね4´のばね力となり、外側部位のばね力が強く、足載せ部1の後方部位11を踵で押し下げる踏み込み時には、内側部位が下がりやすくなっている。板ばね4´を足載せ部1及び底部2の長さ方向に可動とし、位置調整可能としてもよい。板ばね4´を足載せ部1及び底部2の幅方向に可動とし、位置調整可能としてもよい。前記1つの弾性支持部材は、板ばね4´に代えてクッション等の他の弾性部材であってもよい。
[F]付記
[F−1]内外方向に2つの弾性支持機構を設けた態様
弾性支持機構を内側と外側で分割して、2つの弾性支持部材で足載せ部を上下動可能に弾性支持することは、当該運動器具に様々な機能を与え得る。
つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
前記弾性支持機構は、前記後方部位の幅方向の内側部位を支持する内側弾性支持部材と、前記後方部位の幅方向の外側部位を支持する外側弾性支持部材と、を備えている、運動器具。
前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、板ばね、ねじりばね、板ばね+ねじりばね、コイルばね、クッションのいずれかから形成され得る。
以下の態様の多くは、実施形態2〜4において言及されている。
1つの態様では、前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するようにねじれる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力を、異ならしめてなる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも小さい。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも大きい。
1つの態様では、踏み込み時に、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点が、足載せ部の長さ方向にずれている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、踏み込み可動域が異なる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、前記足載せ部の幅方向に並設されている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、前記足載せ部の長さ方向にずれている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、略同じ強度を備えている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材および/あるいは外側弾性支持部材は、前記足載せ部の長さ方向に可動である。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材および/あるいは前記外側弾性支持部材は、床面に接地するベースに対してスライド可能となっている。すなわち、内外の弾性支持部材の一方あるいは両方が長さ方向にスライドするようになっている。
1つの態様では、床面に接地する底部上には長さ方向に延びるガイドが形成されており、前記内側弾性支持部材および/あるいは前記外側弾性支持部材は、前記ガイド上を長さ方向に移動可能となっている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材および/あるいは前記外側弾性支持部材は、第1の位置と第2の位置の間で可動となっており、押し下げ力が作用しない状態では第1の位置にあると共に、第2の位置から第1の位置へ向かって付勢されており、踏み込みに応じて第1の位置から第2の位置へ移動し、踵を上げると第2の位置から第1の位置へ移動する。
1つの態様では、足載せ部の長さ方向に可動の内側弾性支持部材および/あるいは外側弾性支持部材の長さ方向の位置は、ストッパーによって固定可能である。
図12に、つま先から踵への踏み込み運動で内・外転を補正する補正運動器具を示す。足載せ部1及び底部2の幅方向に延びる共通する軸の両端に板バネを設ける。軸は板ばねの回動支点に位置している。具体的には軸の内側端には内側板ばね4Aを設け、同軸の外側端には外側板ばね4Bを設ける。
内側板ばね4Aと外側板ばね4Bは、どちらに力が加わっても同じトルクで連動して回動するようになっている。足載せ部1の後方部位11を踵で踏み込むと、外転する重心は外側板ばねBに掛かるが、同軸により内側ばねAは外側ばねBに連動して潰れるため、足載せ部1の後方部位11は平行状に下降する。O脚の外転する力は、圧縮しながら内側板ばねA=外側板ばねBに分圧されて補正される。
ここで、内・外側に同じ仕様のバネが2個設けられた場合には、変位した重心側に足載せ部が変形して、O脚が助長されてしまう。また、内・外側一体式仕様のバネが設置された場合には、(ア)バネが弱い場合には、変位した重心側に足載せ部が変形して、O脚が助長され、(イ)バネが強い場合には、硬すぎて踏み込めず、可動域が狭く、有効な運動が行えない。図12に示す態様は、これらの課題を解決するものである。
つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
前記弾性支持機構は、前記後方部位の幅方向の内側部位を支持する内側弾性支持部材である内側板ばねと、前記後方部位の幅方向の外側部位を支持する外側弾性支持部材である外側板ばねと、を備えており、
前記内側板ばねと前記外側板ばねは、同軸に装着されていると共に、前記内側板ばねと前記外側板ばねはばね力(板ばねの回動トルク)が略同じであり、一方の板ばねの動き(下降・上昇)に連動して他方の板ばねも一緒に動く(下降・上昇)ように構成されている。
[F−2]その他の使用態様
本実施形態に係る運動器具が左右の足にそれぞれ対応する一対(第1運動器具、第2運動器具)で用意される場合に、第1運動器具、第2運動器具をそれぞれ左右対称デザインとすることで、第1運動器具、第2運動器具をそれぞれ左足、右足に適用した場合には内転を促し、左右を入れ替えて、第1運動器具、第2運動器具をそれぞれ右足、左足に適用した場合には外転を促すことができる。
第1運動器具、第2運動器具(例えば、図12に示す運動器具)を左右1セットとして、座面矯正など足部以外の身体部に適用することができる。板ばねからなる弾性支持機構がクッションとして機能し、また、曲がって座る姿勢不良を防止できる。この場合、「足載せ部」という文言は、「身体載せ部」ないし「臀部載せ部」等に置き換えることができる。
[F−3]他の実施態様
図13を参照しつつ、さらに他の実施態様について説明する。本態様では、運動器具は、つま先側に対応する前方部位10と踵側に対応する後方部位11とを有する足載せ部1と、床面に接地する底部2と、を備え、足載せ部1の下面と底面2の上面は接合されて一体化している。底面2の下面は水平面である。図13では、足載せ部1と底部2のみ示しており、他の要素は省略されているが、このような足載せ部1及び底部2を備えた運動器具としては、スリッパやサンダル等の履物を例示することができる。なお、足載せ部1と底部2を一部材から構成してもよい。
足載せ部1の上面において、外側縁部13の高さは内側縁部12の高さよりも高くなっており、後方部位11の高さは前方部位10の高さよりも高くなっており、足載せ部1の上面は全体として内低・外高、かつ、前低・後高の傾斜面となっている。1つの態様では、後方部位11の上面110の傾斜勾配(前後方向及び幅方向)は、前方部位10の上面100の傾斜勾配(前後方向及び幅方向)よりも大きくなっており、足載せ部1の上面自体が、外力が作用しない状態において、捩じれた姿勢となっている。前方部位10の上面100の傾斜勾配は水平を含み、1つの態様では、上面100は略水平面であり、また、生理的に多少傾斜していてもよい。上面100、110は、それぞれ、かならずしも均一の勾配でなくてもよく、上面100内において、ある部分の勾配が他の残りの部分の勾配と異なってもよく、上面110内において、ある部分の勾配が他の残りの部分の勾配と異なっていてもよい。例えば、上面110の後端部位や外端部位の勾配をなだらかにしてもよい(すなわち、水平面に近くする)。
足載せ部1の後方部位11の上面110は前方部位10の上面100に比べて高くなっており、後方部位11の上面110は弾性クッション等の緩衝部材によって弾性支持される。1つの態様では、足載せ部1は、全体が荷重によって弾性変形可能な部材(弾性部材やクッションン等の緩衝部材)から構成されており、かつ、外力が作用しないねじれ姿勢からさらにねじれを許容するような可撓性を備えている。足載せ部1の上面は、後方部位11が前方部位10に対して上方に位置した状態で弾性支持機構(足載せ部の後方部位11の弾性部材自体が弾性支持機構となる)によって支持されており、例えば運動器具が履物の場合には、歩行時には、足載せ部1に足を載せて踵で後方部位11を下方に押し下げるように踏み込む運動が行われる。
後方部位11の下方への押し下げの度合いが、足載せ部1の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、踏み込み時(歩行時)に、押し下げの度合いの差異に応じて足載せ部1がさらに幅方向に傾斜するようにねじれる。より具体的には、足を載せた時の足載せ部1の捩じれによる重心移動によって、後方部位11の下方への押し下げの度合いが、足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるようになっており(図示の態様では、内側部位に重心が作用して押し下げられる)、踏み込み時(歩行時)に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部がさらに幅方向に傾斜するようにねじれる。前方部位10における幅方向の押し下げ度合より後方部位11における幅方向の押し下げ度合が大きくなっており(足載せ部1の後方部位11の肉厚が前方部位10の肉厚よりも大きいことや、足載せ部1への荷重のかかり方等にも影響され得る)、前方部位10と後方部位11の幅方向の押し下げ度合いが異なることが(後方部位11が前方部位10に対して大きく沈む)、足載せ部1の捩じれに寄与する。
このように、最初から捩じれている足載せ部1に足を載せると、後方部位11では捩じれた内低に重心移動が起こり、後方部位1の内低側が弾性変形して沈む。沈み量(踏み込み可動域)の大きさは、弾性支持機構である弾性クッション等の高さや硬さにも依存するが、沈み量が大きければ、さらなる捻じれ量は大きく、小さければ、さらなる捻じれ量は小さい。適切な沈み量(踏み込み可動域)は当業者において適宜設計され、例えば、一般に高齢者においては、沈み量(踏み込み可動域)は小さいほうが望ましいであろう。
本実施形態は、つま先側に対応する前方部位(10)と踵側に対応する後方部位(11)とを有する足載せ部(1)を備えた履物であって、
前記足載せ部(1)の上面は、前方部位の第1面(100)と、後方部位の第2面(110)と、からなり、
前記第1面(100)は第1の勾配で前後方向に延び、第2の勾配で幅方向に延び、
前記第2面(110)は、前低・後高(前側が低く、後側が高い)かつ内低・外高(内側が低く、外側が高い)の傾斜面であり、当該第2面(110)は第3の勾配で前後方向に延び、第4の勾配で幅方向に延び、
前記第3の勾配は前記第1の勾配よりも大きく、前記第4の勾配は前記第2の勾配よりも大きい。
このような構成を採用することによって、足載せ部の上面は、捩じれた姿勢となっている。
1つの態様では、前記第1の勾配、前記第2の勾配は、ほぼ水平である。
なお、勾配の大きさは水平面に対する角度によって規定され、角度が大きいほど勾配が大きくなる。
本実施形態は、つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するように捩じれ、
前記運動器具は、スリッパやサンダル等の履物であり、
前記足載せ部と前記底部は一体化されており、
前記弾性支持機構は、クッション等の弾性部材からなり、
少なくとも前記後方部位の上面を、前低・後高かつ内低・外高の傾斜面とすることで、前記足載せ部は、荷重が作用しない状態で捩じれており、
前記足載せ部は、荷重が作用した時に、さらなるねじれを許容するような可撓性を備えており、
足を載せた時の前記足載せ部の捩じれによる重心移動によって、前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位が外側部位よりも大きくなるように構成されており、
踏み込み時(歩行時)に、前記足載せ部の後方部位の内側部位が沈むことで、前記足載せ部がさらに幅方向に傾斜するように捩じれる。
1 足載せ部
10 前方部位
11 後方部位
12 内側縁部
13 外側縁部
2 底部
20 前方部位
21 後方部位
22 内側縁部
23 外側縁部
4、4A、4B 板ばね

Claims (11)

  1. つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
    前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
    前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
    踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するようにねじれる、運動器具。
  2. 前記足載せ部の幅方向の内側部位の踏み込み可動域と外側部位の踏み込み可動域とを異ならしめることで、下方への押し下げの度合いに差異をつけている、
    請求項1に記載の運動器具。
  3. 前記足載せ部の前記後方部位と前記底部は対向離間しており、前記底部の上面は幅方向に傾斜している、請求項2に記載の運動器具。
  4. 前記弾性支持機構によって支持された前記後方部位を下方に押し下げるための力を前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異ならしめることで、下方への押し下げの度合いに差異をつけている、
    請求項1に記載の運動器具。
  5. 前記弾性支持機構は、前記後方部位の内側部位を支持する内側弾性支持部材と、前記後方部位の外側部位を支持する外側弾性支持部材と、を備えている、請求項4に記載の運動器具。
  6. 前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力を、異ならしめてなる、請求項5に記載の運動器具。
  7. 前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えている、請求項6に記載の運動器具。
  8. 踏み込み時に、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点が、足載せ部の長さ方向にずれている、請求項6に記載の運動器具。
  9. 前記弾性支持機構は、板ばねから形成されている、請求項1〜8いずれか1項に記載の運動器具。
  10. 前記足載せ部が前記板ばねを形成している、請求項9に記載の運動器具。
  11. 前記足載せ部と前記底部は一体化されており、
    前記弾性支持機構は、前記足載せ部あるいは/および前記底部を形成する弾性部材からなり、
    少なくとも前記後方部位の上面を、前低・後高かつ内低・外高の傾斜面とすることで、前記足載せ部は、荷重が作用しない状態で捩じれ姿勢を有しており、
    足を載せた時の前記足載せ部の捩じれによる重心移動によって、前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位が外側部位よりも大きくなるように構成されており、
    踏み込み時に、前記足載せ部の後方部位の内側部位が沈むことで、前記足載せ部がさらに幅方向に傾斜するように捩じれる、請求項1に記載の運動器具。
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