JP2017012715A - 運動器具 - Google Patents
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【解決手段】つま先側に対応する前方部位10と踵側に対応する後方部位11とを有する足載せ部1と、床面に接地する底部2と、を備え、足載せ部1は、後方部位11が前方部位19に対して上方に位置した状態で板ばね4によって支持されており、足載せ部1に足を載せて踵で後方部位11を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、足載せ部1はねじれを許容するような可撓性を備えており、足載せ部1の後方部位11と底部2は対向離間しており、底部2の上面は幅方向に傾斜しており、踏み込み時に、足載せ部1が幅方向に傾斜するようにねじれる。
【選択図】図2
Description
つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するようにねじれる、運動器具、
である。
踏み込み時に、足載せ部の内側部位が外側部位よりも大きく下がるようになっている場合には、足載せ部の傾斜(内低・外高)が被験者の脚に内転を生じさせる。より具体的には、踏み込み時に、骨盤・股関節〜くるぶしまでの基本軸を伸展させながら内旋させることができ、O脚・蟹股の矯正に有効である。
踏み込み時に、足載せ部の外側部位が内側部位よりも大きく下がるようになっている場合には、足載せ部の傾斜(内高・外低)が被験者の脚に外転を生じさせる。
1つの態様では、外力が作用しない状態では、足載せ部(特に後方部位)は幅方向に略水平姿勢にあり、踏み込み時に幅方向に傾動するようにねじれて幅方向に傾斜姿勢となる。
例えば、押し下げの強度は、幅方向内外で同じであるが、一方の側の押し下げをストッパー等で規制する、すなわち、ある程度下がったらストッパーに当たってそれ以上の押し下げを規制する。
1つの態様では、前記足載せ部の前記後方部位と前記底部は対向離間しており、前記底部の上面は幅方向に傾斜している。
この場合、底部の上面の傾斜が内低・外高の場合には、足載せ部の傾斜が内低・外高となって、被験者の脚に内転を生じさせ、底部の上面の傾斜が内高・外低の場合には、足載せ部の傾斜が内高・外低となって、被験者の脚に外転を生じさせる。
あるいは、弾性支持機構が板ばねの場合に、ストッパーを設けて板ばねの回動角度(潰れ量ないし沈み量)を規制してもよい。
1つの態様では、内側部位を押し下げるための力が外側部位を押し下げるための力よりも小さいように構成されており、被験者の脚に内転を生じさせる。
1つの態様では、外側部位を押し下げるための力が内側部位を押し下げるための力よりも小さいように構成されており、被験者の脚に外転を生じさせる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力を、異ならしめてなる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも小さい。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも大きい。
この場合、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えていても、同じ強度を備えていてもよい。
1つの態様では、前記弾性支持機構の一部あるいは全部が、板ばねから形成されている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、板ばねから形成されている。
1つの態様では、前記足載せ部が前記板ばねを形成している。
1つの態様では、前記底部と前記足載せ部が一体形成されており、前記底部と前記足載せ部から板ばねが形成されている。
1つの態様では、後方部位は、前方部位に対して後方に向かって立ち上がり状に延びる傾斜面を備えており、前記後方部位は前記前方部位に対して回動可能である。
後方部位が前方部位に対して回動可能とは、弾性変形(撓むこと)による回動、軸(ヒンジ軸)を介する回動等、が含まれる。
1つの態様では、前記弾性支持機構は、コイルばねから形成されている。
1つの態様では、前記弾性支持機構は、クッションから形成されている。
人間の歩行は踵からの着地であり、重心移動は踵の動きと密接である。綱渡りや平均台の歩行は、重心移動による姿勢バランスが整合している状態である。すなわち、踵が身体の中心軸(重心)に向かって内転することによって、蟹股歩行を補正して正しい姿勢を作ることができる。
また、足首の捻挫の多くは、この重心移動が極端に不整合の状態「極端な外旋(回外)」が原因で起こるが、本発明は、足首の捻挫や膝や股関節の変形、転倒による怪我の予防にも寄与することができる。
本発明に係る第1の実施形態について、図1〜図4を参照しつつ説明する。第1の実施形態に係る運動器具は、図4に示すようなスリッパ形状を備えており、足載せ部1、下面が床面に接地する底部2、足載せ部1の前方側に設けたハネ(足の甲を覆う部分)3、を備えている。図1、図2では、説明の便宜上、スリッパのアッパー部分であるハネ3は省略してある。
図5、図6に示す態様では、足載せ部1の後方部位11を支持する弾性支持機構は、足載せ部1の後方部位11の幅方向の内側部位を支持する内側弾性支持部材である内側板ばね4Aと、足載せ部1の後方部位11の幅方向の外側部位を支持する外側弾性支持部材である外側板ばね4Bと、を備えている。図示の態様では、内側板ばね4Aと外側板ばね4Bは、足載せ部1の幅方向に並設されている。
実施例3に係る運動器具は、つま先から踵への踏み込み運動で内転ないし外転を促す運動器具である。図7に示すように、足載せ部1の後方部位11と底部2の後方部位21との間に、幅方向に並んで、内側板ばね4A、外側板ばね4Bが設けてある。内側板ばね4A、外側板ばね4Bは同形・同ばね強度である。底部2の上面には、内側ガイド5A、外側ガイド5Bが、幅方向に並設されている。内側板ばね4Aは内側ガイド5A上を長さ方向に移動可能となっており、外側板ばね4Bは外側ガイド5B上を長さ方向に移動可能となっている(内側板ばね4A、外側板ばね4Bの位置が長さ方向に変わることで作用点が移動する)。
図9に、足載せ部1と、底部2と、ハネ(足の甲を覆う部分)3と、を備えたサンダルを示す。足載せ部1は、前方部位10と、前方部位11の後方から傾斜状に立ち上がる後方部位11と、からなる。足載せ部1の後方部位11の周縁には、滑り防止用の隆起縁部112が形成されている。第1実施形態に比べて底部2は短尺となっているが、底部2の後端を足載せ部1の後方部位11の後端の下方にまで延ばしてもよい。足載せ部1及び底部2には板ばね4が内蔵されている。図10に示すように、板ばね4は、水平状に延びるベース40と、ベース40から後方に向かって傾斜状に立ち上がる傾斜部41とを備え、ベース40が足載せ部1及び底部2の前方部位10、20内に位置し、傾斜部41が足載せ部1の後方部位11内に位置している。
図11の態様では、足載せ部1から板ばねが形成されており(例えば、板ばね4が内蔵されている)、弾性支持機構は、板ばね4と、足載せ部1の後方部位11を弾性支持する1つの弾性支持部材としての板ばね4´と、から形成されている。板ばね4´は、足載せ部1及び底部2の幅方向の内外のいずれかに偏倚させて設けられている。
[F−1]内外方向に2つの弾性支持機構を設けた態様
弾性支持機構を内側と外側で分割して、2つの弾性支持部材で足載せ部を上下動可能に弾性支持することは、当該運動器具に様々な機能を与え得る。
つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
前記弾性支持機構は、前記後方部位の幅方向の内側部位を支持する内側弾性支持部材と、前記後方部位の幅方向の外側部位を支持する外側弾性支持部材と、を備えている、運動器具。
前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、板ばね、ねじりばね、板ばね+ねじりばね、コイルばね、クッションのいずれかから形成され得る。
1つの態様では、前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するようにねじれる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力を、異ならしめてなる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも小さい。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材の強度は、前記外側弾性支持部材の強度よりも大きい。
1つの態様では、踏み込み時に、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点が、足載せ部の長さ方向にずれている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、踏み込み可動域が異なる。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、前記足載せ部の幅方向に並設されている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材及び前記外側弾性支持部材は、前記足載せ部の長さ方向にずれている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、略同じ強度を備えている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材および/あるいは外側弾性支持部材は、前記足載せ部の長さ方向に可動である。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材および/あるいは前記外側弾性支持部材は、床面に接地するベースに対してスライド可能となっている。すなわち、内外の弾性支持部材の一方あるいは両方が長さ方向にスライドするようになっている。
1つの態様では、床面に接地する底部上には長さ方向に延びるガイドが形成されており、前記内側弾性支持部材および/あるいは前記外側弾性支持部材は、前記ガイド上を長さ方向に移動可能となっている。
1つの態様では、前記内側弾性支持部材および/あるいは前記外側弾性支持部材は、第1の位置と第2の位置の間で可動となっており、押し下げ力が作用しない状態では第1の位置にあると共に、第2の位置から第1の位置へ向かって付勢されており、踏み込みに応じて第1の位置から第2の位置へ移動し、踵を上げると第2の位置から第1の位置へ移動する。
1つの態様では、足載せ部の長さ方向に可動の内側弾性支持部材および/あるいは外側弾性支持部材の長さ方向の位置は、ストッパーによって固定可能である。
前記弾性支持機構は、前記後方部位の幅方向の内側部位を支持する内側弾性支持部材である内側板ばねと、前記後方部位の幅方向の外側部位を支持する外側弾性支持部材である外側板ばねと、を備えており、
前記内側板ばねと前記外側板ばねは、同軸に装着されていると共に、前記内側板ばねと前記外側板ばねはばね力(板ばねの回動トルク)が略同じであり、一方の板ばねの動き(下降・上昇)に連動して他方の板ばねも一緒に動く(下降・上昇)ように構成されている。
本実施形態に係る運動器具が左右の足にそれぞれ対応する一対(第1運動器具、第2運動器具)で用意される場合に、第1運動器具、第2運動器具をそれぞれ左右対称デザインとすることで、第1運動器具、第2運動器具をそれぞれ左足、右足に適用した場合には内転を促し、左右を入れ替えて、第1運動器具、第2運動器具をそれぞれ右足、左足に適用した場合には外転を促すことができる。
第1運動器具、第2運動器具(例えば、図12に示す運動器具)を左右1セットとして、座面矯正など足部以外の身体部に適用することができる。板ばねからなる弾性支持機構がクッションとして機能し、また、曲がって座る姿勢不良を防止できる。この場合、「足載せ部」という文言は、「身体載せ部」ないし「臀部載せ部」等に置き換えることができる。
図13を参照しつつ、さらに他の実施態様について説明する。本態様では、運動器具は、つま先側に対応する前方部位10と踵側に対応する後方部位11とを有する足載せ部1と、床面に接地する底部2と、を備え、足載せ部1の下面と底面2の上面は接合されて一体化している。底面2の下面は水平面である。図13では、足載せ部1と底部2のみ示しており、他の要素は省略されているが、このような足載せ部1及び底部2を備えた運動器具としては、スリッパやサンダル等の履物を例示することができる。なお、足載せ部1と底部2を一部材から構成してもよい。
前記足載せ部(1)の上面は、前方部位の第1面(100)と、後方部位の第2面(110)と、からなり、
前記第1面(100)は第1の勾配で前後方向に延び、第2の勾配で幅方向に延び、
前記第2面(110)は、前低・後高(前側が低く、後側が高い)かつ内低・外高(内側が低く、外側が高い)の傾斜面であり、当該第2面(110)は第3の勾配で前後方向に延び、第4の勾配で幅方向に延び、
前記第3の勾配は前記第1の勾配よりも大きく、前記第4の勾配は前記第2の勾配よりも大きい。
このような構成を採用することによって、足載せ部の上面は、捩じれた姿勢となっている。
1つの態様では、前記第1の勾配、前記第2の勾配は、ほぼ水平である。
なお、勾配の大きさは水平面に対する角度によって規定され、角度が大きいほど勾配が大きくなる。
前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するように捩じれ、
前記運動器具は、スリッパやサンダル等の履物であり、
前記足載せ部と前記底部は一体化されており、
前記弾性支持機構は、クッション等の弾性部材からなり、
少なくとも前記後方部位の上面を、前低・後高かつ内低・外高の傾斜面とすることで、前記足載せ部は、荷重が作用しない状態で捩じれており、
前記足載せ部は、荷重が作用した時に、さらなるねじれを許容するような可撓性を備えており、
足を載せた時の前記足載せ部の捩じれによる重心移動によって、前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位が外側部位よりも大きくなるように構成されており、
踏み込み時(歩行時)に、前記足載せ部の後方部位の内側部位が沈むことで、前記足載せ部がさらに幅方向に傾斜するように捩じれる。
10 前方部位
11 後方部位
12 内側縁部
13 外側縁部
2 底部
20 前方部位
21 後方部位
22 内側縁部
23 外側縁部
4、4A、4B 板ばね
Claims (11)
- つま先側に対応する前方部位と踵側に対応する後方部位とを有する足載せ部と、床面に接地する底部と、を備え、前記足載せ部は、前記後方部位が前記前方部位に対して上方に位置した状態で弾性支持機構によって支持されており、前記足載せ部に足を載せて踵で前記後方部位を下方に押し下げるように踏み込む運動器具であって、
前記足載せ部はねじれを許容するような可撓性を備えており、
前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異なるように構成されており、
踏み込み時に、押し下げの度合いの差異に応じて前記足載せ部が幅方向に傾斜するようにねじれる、運動器具。 - 前記足載せ部の幅方向の内側部位の踏み込み可動域と外側部位の踏み込み可動域とを異ならしめることで、下方への押し下げの度合いに差異をつけている、
請求項1に記載の運動器具。 - 前記足載せ部の前記後方部位と前記底部は対向離間しており、前記底部の上面は幅方向に傾斜している、請求項2に記載の運動器具。
- 前記弾性支持機構によって支持された前記後方部位を下方に押し下げるための力を前記足載せ部の幅方向の内側部位と外側部位とで異ならしめることで、下方への押し下げの度合いに差異をつけている、
請求項1に記載の運動器具。 - 前記弾性支持機構は、前記後方部位の内側部位を支持する内側弾性支持部材と、前記後方部位の外側部位を支持する外側弾性支持部材と、を備えている、請求項4に記載の運動器具。
- 前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力を、異ならしめてなる、請求項5に記載の運動器具。
- 前記内側弾性支持部材と、前記外側弾性支持部材は、異なる強度を備えている、請求項6に記載の運動器具。
- 踏み込み時に、前記内側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点と、前記外側弾性支持部材を下方に押し下げるための力の作用点が、足載せ部の長さ方向にずれている、請求項6に記載の運動器具。
- 前記弾性支持機構は、板ばねから形成されている、請求項1〜8いずれか1項に記載の運動器具。
- 前記足載せ部が前記板ばねを形成している、請求項9に記載の運動器具。
- 前記足載せ部と前記底部は一体化されており、
前記弾性支持機構は、前記足載せ部あるいは/および前記底部を形成する弾性部材からなり、
少なくとも前記後方部位の上面を、前低・後高かつ内低・外高の傾斜面とすることで、前記足載せ部は、荷重が作用しない状態で捩じれ姿勢を有しており、
足を載せた時の前記足載せ部の捩じれによる重心移動によって、前記後方部位の下方への押し下げの度合いが、前記足載せ部の幅方向の内側部位が外側部位よりも大きくなるように構成されており、
踏み込み時に、前記足載せ部の後方部位の内側部位が沈むことで、前記足載せ部がさらに幅方向に傾斜するように捩じれる、請求項1に記載の運動器具。
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