JP2017012638A - 医療用針 - Google Patents

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正年 渡邉
Masatoshi Watanabe
正年 渡邉
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Abstract

【課題】針キャップの開封を容易に行うことができるタンパープルーフ性を有する医療用針を提供すること。
【解決手段】針キャップ5は、末端部5DE、中間部5M及び基端部5PEを有する。針基3は、末端部3DE、中間部3M及び基端部3PEを有する。針キャップ5の中間基端部5MPEは、破壊部5BKを介して、基端部5PEの末端DE側と接続している。針キャップ5の基端部5PEは、内壁に突起5PEを形成し、針基3の中間部3Mは、外壁に突起3MTCRを形成している。前記突起5PETと前記突起3MTCRとは、針基3を針キャップ5に挿入する際に相互に嵌合する。破壊部5BKは円周CR方向に、スペース5BKSPを開けて、複数個配置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、採血用容器等の医療器具に装着される医療用針(針キャップと、針管を植設した針基を具備する。)の改良に関し、一度開封すると、開封前と同等の状態には二度と戻らないタンパープルーフ性を有する医療用針の改良に関する。
医療用針は、例えば採血針の場合、気密(液密)タイプと通気タイプの二種類があり、気密(液密)タイプは例えば血液保存液等の液体の封入されている採血用容器に装着して使用し、通気タイプは血液保存液等の液体の封入されていない採血用容器に装着して使用する。
本発明は、針キャップと、針管を植設した針基を具備する医療用針であれば、採血針以外の全ての医療用針に利用することができる。
本発明の医療用針1は、採血用容器以外の種々の輸血用容器、輸液用容器、薬液投与用のシリンジ等の医療器具に接続用チューブを介して接続し使用することができる。
出願人は、例えば特許文献1から3に示すように、タンパープルーフ構造を有する医療用針を提案した。
これらの医療用針は、針キャップと針基の接合部をプラスチック被膜で覆い、プラスチック被膜の破損の有無により、使用前に針キャップの開封の有無を確認できるようにしていたものである。
また特許文献 4には、プロテクタ( 本発明の針キャップ5 に相当) を二層構造にした医療用針で、ハブ( 本発明の針基3 に相当)との固着部を有する第1層(外層)と、その内側に第1層より剛性の大きい材質製の第2層(内層)とを有し、剛性の小さい第1層(外層)の基端側に切り離し用の薄肉脆弱部( 本発明の破壊部5Kに相当)を形成している。
特許文献 5には、プロテクタ( 本発明の針キャップ5 に相当) を二層構造にして、薄肉脆弱部( 本発明の破壊部5Kに相当)を、ハブの外周の途中( プロテクタの非装着部 に形成している。
特許文献 6には、プロテクタを二層構造にした医療用針で、剛性の小さい内プロテクタと剛性の大きい外プロテクタの2つの層からなり、剛性の小さい内プロテクタの基端側に開封部( 本発明の破壊部5K に相当)を形成している。(図1〜図7、[ 0046]から[0047 ]参照)
特許第3587507号公報(特許請求の範囲の欄、図1から図3参照) 特許第3487953号公報(特許請求の範囲の欄、図1から図8参照) 特許第3130750号公報(特許請求の範囲の欄、図1参照) 特公H2−5430号公報(特許請求の範囲の欄、図1から図4 参照) 特公H1−17381号公報(特許請求の範囲の欄、図1から図4 参照) 特許第4173302号公報([ 0046]から[0047 ]、 図1から図7参照)
特許文献1から3は、プラスチック被膜の被覆工程(被覆液の調整、被覆液への漬浸、乾燥等の工程)を要するので、コストアップとなる。またプラスチック被膜を均一に形成するのが困難であり、プラスチック被膜を破断した後の痕跡が残り見た目に美観を損なう等の課題が挙げられる。
特許文献4 及び特許文献5 は、薄肉脆弱部( 本発明の破壊部5K に相当)、特許文献6 では、開封部(本発明の破壊部5BKに相当)がいずれも円周状に連続した薄い壁となっている。
このため特許文献4 及び特許文献5は、薄肉脆弱部をねじ切って針管を露出する際に、プロテクタ及びハブが全体的に平坦であるため、薄肉脆弱部に対して力を入れにくい。また特許文献6は、開封部をねじ切って針管を露出する際に、剛性の大きい外プロテクタと、剛性の小さい内プロテクタまたはハブを手で把持してねじ切るため、外プロテクタを把持した側は開封部のある内プロテクタに対して、力が伝わりにくい。仮に内プロテクタと、内プロテクタまたはハブを把持してねじ切ろうとすると外プロテクタが邪魔になる上、ハブと内プロテクタが全体的に平坦であるため力を入れにくい、等の課題が挙げられる。
そこで本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下の発明に到達した。
[1]本発明は、針キャップ(5)と針管を植設した針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)と有し、
針キャップ(5)は、末端部(5DE)、中間部(5M)及び基端部(5PE)とを有し、
針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)は、末端部(3DE、13DE)、中間部(3M、13M)及び基端部(3PE、13PE)とを有し、
針キャップ(5)の中間基端部(5MPE)は、破壊部(5BK)を介して、基端部(5PE)の末端(DE)側と接続し、
針キャップ(5)の基端部(5PE)は、内壁に突起(5PE)を形成し、
針基(3、13)の中間部(3M、13M))は、外壁に突起(3MTCR、3.2MTCR、13MTCR、13.2MTCR、13.3MTCR)を形成し、
針キャップ(5)の突起(5PET)と針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)の突起(3MTCR、3.2MTCR、13MTCR、13.2MTCR、13.3MTCR)とは、針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)を針キャップ(5)に挿入する際に相互に嵌合し、
破壊部(5BK)は円周(CR)方向に、スペース(5BKSP)を開けて、複数個、配置した医療用針(1、11)を提供する。
[2]本発明は、針キャップ(5)の破壊部(5BK)は、末端(DE)側から基端(PE)側へ向けて傾斜し、かつ先細りに形成した[1]に記載の医療用針(1、11)を提供する。
[3]本発明は、針キャップ(5)の突起(5PET)の高さは、0.1mmから0.3mm、
針基(3、13)の突起(3MTCR、3.2MTCR、13MTCR、13.2MTCR、13.3MTCR)の高さは、0.2mmから0.5mmに形成した[1]または[2]に記載の医療用針(1、11)を提供する。
[4]本発明は、針キャップ(5)の破壊部(5BK)は、長手(L)方向の幅(w)を0.3mmから1.5mm、最末端(DE)側の肉厚(t)を0.1mm〜0.6mmに形成した[1]から[3]のいずれか1つに記載の医療用針(1、11)を提供する。
[5]本発明は、針基(3、3.1)の末端部(3DE)は、外周の円周(CR)方向に、略環状の突起(3DET、3.1DET)を突設し、
当該突起(3DET、3.1DET)の外径(3DETOD)は、針キャップ(5)の中間基端部(5MPE)の内径(5MPEID)よりも大きく形成し、針キャップ(5)を針基(3、3.1)に装着した際に、針キャップ(5)の中間基端部(5MPE)、または中間基端部(5MPE)の末端(DE)側から中間部(5M)の基端(PE)側の領域で圧入嵌合し、針管と連通する針キャップ(5)内の空間(5SP)を気密(液密)に維持することができる[1]から[4]のいずれか1つに記載の医療用針(1)を提供する。
[6]本発明は、中間基端部(5MPE)の内径(5MPEID):100とすると、突起(3DET、3.1DET)の外径(3DETOD)は、104〜118に形成した[1]から[5]のいずれか1つに記載の医療用針(1)を提供する。
[7]本発明は、突起(3DET、3.1DET)の形成位置は、末端部(3DE)の最末端(DE)側の位置を0、破壊部(5BK)の最基端(PE)側の位置を100とすると、25〜80の領域内に形成した[1]から[6]のいずれか1つに記載の医療用針(1)を提供する。
(1)本発明の医療用針(1、11)は、針キャップ5の中間基端部5MPEと、基端部5PEの末端DE側との間に、前記解決手段に記載の破断の容易な破壊部5BKを形成することにより、針キャップ5の開封を容易に行うことができる。
(2)医療用針1は、針基3の末端部3DEの外周の円周CR方向に、前記解決手段に記載の突起3DET、3.1DETを形成することにより、針キャップ5内の気密(液密)性を維持することができる。このため血液保存液の封入されている採血用容器(血液保存液は容器の内部から医療用針を経て外に漏れないようにする。)に装着して好適に使用できる。
(3)医療用針11は、針キャップ5の内部空間5SPは、破壊部5BKの間のスペース5BKSPから外部と通気できるので、血液保存液の封入されていない採血用容器(高圧蒸気滅菌を行うに際し、スペース5BKSPから採血用容器の内部まで蒸気が侵入したほうが滅菌効率がよい。)に装着して好適に使用できる。
図1は本発明の医療用針1の全体図(組立時)で、(A)は第1側部S1方向からみた側面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は(B)の一部拡大図である。 図2は本発明の医療用針1の全体図で、(A)は末端DE−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は基端PE−第1側部S1方向から見た斜視図である。 図3は針基3の全体図で、(A)は第1側部S1方向から見た側面図、(B)は(A)のA−A断面図である。 図4は針基3の全体図で、(A)は末端DE−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は基端PE−第1側部S1方向から見た斜視図、(C)は末端DE方向から見た側面図、(D)は基端PE方向から見た側面図である。 図5は好ましい形態の針基3.1の一例を示す第1側部S1方向から見た側面図である。 図6はその他の形態の針基3.2の一例を示す末端DE方向から見た側面図である。 図7は針キャップ5の全体図で、(A)は第1側部S1方向からみた側面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は(B)の一部拡大図である。 図8は針キャップ5の全体図で、(A)は末端DE−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は基端PE−第1側部S1方向から見た斜視図である。 図9は図7(C)の一部拡大図である。 図10は図9の拡大図である。 図11は、図1(C)の拡大図である。 図12は、図11の針基3を針基3.1に置き換えた場合の拡大図である。 図13は本発明の医療用針1の全体図(針キャップ5の開封後)で、(A)は第1側部S1方向からみた側面図、(B)は(A)のA−A断面図、 図14は本発明の医療用針1の全体図(針キャップ5の開封後)で、(A)は末端DE−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は基端PE−第1側部S1方向から見た斜視図である。 図15は本発明の医療用針11の全体図で、(A)は第1側部S1方向からみた側面図、(B)は(A)のA−A断面図である。 図16は本発明の医療用針11の全体図で、(A)は第1側部S1方向からみた側面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は(A)の末端DE方向から見た側面図である。 図17は針基13の全体図で、(A)は第1側部S1方向から見た側面図、(B)は(A)のA−A断面図である。 図18は針基13の全体図で、(A)は末端DE−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は基端PE−第1側部S1方向から見た斜視図、(C)は末端DE方向から見た側面図、(D)は基端PE方向から見た側面図である。 図19はその他の針基13.1の全体図で、(A)は末端DE−第3側部S3−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は基端PE−第3側部S3−第1側部S1方向から見た斜視図、(C)は第3側部S3方向から見た側面図、(D)は第1側部S1方向から見た側面図、(E)は末端DE方向から見た側面図である。 図20は針基13.2の全体図で、(A)は末端DE−第3側部S3−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は基端PE−第3側部S3−第1側部S1方向から見た斜視図、(C)は第3側部S3方向から見た側面図、(D)は第1側部S1方向から見た側面図である。 図21は針基13.3の全体図で、(A)は末端DE−第3側部S3−第1側部S1方向から見た斜視図、(B)は第3側部S3方向から見た側面図、(C)は第1側部S1方向から見た側面図である。 図22は本発明の医療用針11の全体図(針キャップ15の開封後)で、(A)は(B)のA−A断面図、(B)は第1側部S1方向からみた側面図、(C)は基端PE−第1側部S1−第3側部S3方向から見た斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
以下、本発明を明確に説明するため、図1(A)を基準にして次の定義をおく。
(定義1)「第1側部S1側」とは、図1(A)に示すように、紙面の表側、紙面の正面方向を意味する。以下「・・・側」は「・・・方向」と記載する場合がある。
(定義2)「第2側部S2側」とは、図1(A)に示すように、紙面の裏側、紙面のの背面方向を意味する。
(定義3)「末端DE側」とは、図1(A)に示すように、紙面の左側を意味する。
(定義4)「基端PE側」とは、図1(A)に示すように、紙面の右側を意味する。
(定義5)「第3側部S3側」とは、図1(A)に示すように、紙面の上部側を意味する。
(定義6)「第4側部S4側」とは、図1(A)に示すように、紙面の下部側を意味する。
(定義7)「長手L方向」とは、図1(A)に示すように長尺方向を意味する。
(定義8)「円周CR方向」とは、医療用針1長手L方向の中心Cから、「側部S側」に延びる方向を意味する。側部S側は、第1側部S1側、第2側部S2側、第3側部S3側、第4側部S4側、これらの間の全ての方向を含む。(図1(B)、図2(B)も参照)
(医療用針1)
本発明の医療用針1は、図1、図2に示すように、いわゆる略管状の形態を有する針基3と、略管状の形態を有する針キャップ5とを有する。
針基3は、末端DE側から略中腹部にいたるまで針管(図示せず、末端DE側は鋭利で、針キャップ5の空間5SP内に位置する)の基端PE側を植設している。 針基3は、基端PE側は開口し、チューブ(図示せず)を接続している。
針キャップ5は、末端DE側は閉塞し、基端PE側は開口している。
(針キャップ5と針基3の材質)
針キャップ5の材質は針管保護に必要な強度と滅菌での耐熱性を保護するために、ポリプロピレン、オレフィン系エラストマー、硬質塩化ビニル等の硬質ないし半硬質の熱可塑性樹脂材料が好ましい。
針基3の材質は、金属針との接着性、チューブとの接着性が必要とされ、軟質の塩化ビニル、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂材料が好ましい。
(針基3)
針基3は、図3から図4に示すように、末端DE側から基端部PE側へ向けて、
末端部3DE、中間部3M及び基端部3PEからなる。
末端部3DEと中間部3Mは小径で、基端部3PEは大径となっている。
(末端部3DE)
末端部3DEは、いわゆる略管状(断面は略円形)の形態を有し、略中間部(やや末端DE寄りに)の位置で、外壁の円周CR方向に、いわゆる略環状(略円周状ともいう)の突起3DETを突設している。
突起3DETは、針キャップ3を装着した際に、気密(液密)性を保持する部材である。詳細は後述する。
(中間部3M)
中間部3Mの形態は、針キャップ5を開封する際に針キャップ5の基端部5PEの回転を止め、破壊部5BKが回転によって破断して、開封できる形態が望ましい。
中間部3Mは、いわゆる略管状で、針キャップ5を装着する際の方向性を示すために、断面は角形(図4では四角形)の形態を有する。
さらに末端DE側の円周CR方向に延びるいわゆる略矩形状の突起3MTCRを突設している。図4では四角形であるから、四箇所形成している。
なお突起3MTCRの間に、長手L方向に延びるいわゆる略矩形状の部分(符号:3R)は、いわゆる面取り部(R加工部)である。
突起3MTCRは、後述する針キャップ5の基端部5PEの突起5PETと嵌合し、針キャップ5が、滅菌時に針基3から離脱するのを防止する機能を有する。
突起3MTCRの高さは、0.2mm〜0.5mm、好ましくは0.3mmが良い。あまり小さい(0.2mm未満)と、針キャップ5の突起5PETとの嵌合が緩くなり、高圧蒸気滅菌時に針キャップ5が針基3から離脱しやすくなる。あまり大きい(0.5mmを超える)と針キャップ5へ挿入できなくなる。
(基端部3PE)
基端部3PEは、いわゆる略管状(断面は略円形)の形態を有し、外周の円周CR方向に、いわゆる略矩形状の突起3PETを複数突設している。
(針基3.1)
図5は好ましい針基3.1の実施例である。
針基3.1が、前記針基3(図3、図4参照)と異なる点は以下の二点である。
第一は末端部3DEの最末端DE側から略中間部(末端DE寄りに)に至るまでの領域に、略環状(略円周状ともいう)の突起3.1DETを形成している点である。突起3.1DETは、図3、図4の突起3DETよりも長手L方向に長く形成している。さらに突起3.1DETは、最末端DE側をテーパー(末端DE側から基端PE側に上る)に形成し、針キャップ5を挿入する際の誘いにしている。
第二は中間部3Mは、円形で、突起3MTCRのみを、四箇所(第1側部S1、第2側部S2、第3側部S3、第4側部S4)形成している点である。(図3、図4の針基3の面取り部3Rを形成していない点である。)
なお中間部3Mは、針キャップ5を装着する際の方向性を示すことができればよいので、例えば図6の針基3.2の中間部3Mのように、断面は略円形に形成し、その外周に複数の略半円(または略矩形状)の突起3.2MTCRを、円周方向(または長手L方向)に形成してもよい。
また後述する図19、図20、図21に記載の針基(13.1、13.2、13.3)の突起13.1MTL、13.2MTCR、13.3MTCRも採用することができる。
(針キャップ5)
図7に示すように、末端DE側から基端部PE側へ向けて、末端部5DE、中間部5M及び基端部5PEからなる。
末端DE側から基端PE側へ向けて昇るテーパーとなっている。
末端部5DEの末端DE側は閉塞し、基端部5PEの基端PE側は開口している。
中間部5Mには、長手L方向に沿うように、複数個の突起5MTLを形成している。
中間部5Mの基端PE側(以下説明の便宜上、中間基端部5MPEと記載する)は、破壊部5BKを介して、基端部5PEの末端DE側と接続している。中間基端部5MPEは、図7のように突起5MTLを形成していない箇所である。
破壊部5BKは、円周CR方向に、スペース5BKSPをあけて(おいて)、複数箇所(図7(C)の例では、四箇所)形成している。言い換えれば、円周CR方向に、不連続に点状に配置している。破壊部5BKの詳細については、後述する。
基端部5PEの内壁の形状は、針基3の中間部3Mの外壁の形状に合わせて形成する。図8(B)では、図4(針基3の四角形の中間部3M)に合わせて、四角形に形成しているが、図6(針基3.2の円形の中間部3M)に合わせて、円形に形成することもできる。
基端部5PEの内壁には、突起5PETを形成している。
突起5PETは前述した針基3の突起3MTCRと嵌合し、針キャップ5が、高圧蒸気滅菌時に針基3から離れるのを防止する。
突起5PETの形態は、当該目的を達成することができるものであれば何でも良い。例えば、図7(C)に示すように、いわゆる略管状でも良いし、円周CR方向に不連続に複数個形成しても良い。
針キャップ5の突起5PETの高さは、0.1mm〜0.3mm、好ましくは0.15mmに形成する。あまり小さいと(0.1mm未満)、嵌合が緩く、あまり大きいと(0.3mmを超える)、針キャップ5の挿入が困難になる。
(破壊部5BK)
破壊部5BKについて詳術する。図9、図10に示すように、末端DE側から基端PE側に向けて、下る傾斜で、先細りとなるように形成している。
破壊部5BKの最基端PE側の肉厚tは、0.1mm〜0.6mm、好ましくは、0.2mm〜0.3mm、0.2mmに形成する。
あまり厚く(大きく)なると(0.6mmを超える)、切断できないかまたは切断しずらくなるので好ましくない。 あまり薄い(小さい)(0.1mm未満)と強度が弱くなり針キャップ5の挿入時の圧力により破壊されやすくなるので好ましくない。
幅Wは、0.3mm〜1.5mm、好ましくは、0.3mm〜1.0mm、0.7mmに形成する。
あまり大きくなると(1.5mmを超える)、延びて切断できなくなるので、好ましくない。 あまり小さくなる(0.3mm未満)と金型の加工が困難になり、金型の強度が無くなるので好ましくない。
破壊部5BKの数は、2〜8個、好ましくは、4〜8個、4個に形成する。
あまり多い(8個を超える)と破断強度が強くなり好ましくない。 あまり少ない(3個未満)と強度が弱くなり、キャップを水平に維持することができなくなり好ましくない。
(針基3の突起3DETと針キャップ5の中間基端部5MPEとの関係)
図11、図12に示すように、突起3DETの大きさ(外径):3DETODは、中間基端部5MPEの内径:5MPEIDよりも大きく形成している。
5MPEIDの大きさを100とすると、3DETODの大きさは、好ましくは104〜118に形成する。
あまり大きい(118を超える)と針キャップ5の挿入が困難になり好ましくない。
あまり小さい(104未満)と針キャップ5と密着せず気密性がなくなるので好ましくない。
さらに突起3DETは、図11に示すように、針キャップ5を装着した際に、針キャップ5の破壊部5BKよりも末端DE側で、中間基端部5MPEの領域内に収まるように形成する。
突起3.1DETは、図12に示すように、針キャップ5を装着した際に、針キャップ5の破壊部5BKよりも末端DE側で、中間基端部(5MPE)の末端(DE)側から中間部(5M)の基端(PE)側の領域内に収まるように形成する。
突起3DET、突起3.1DETは、針基3の末端部3DEの最末端DE側の位置を0、破壊部5BKの最基端PE側の位置を100とすると、突起3DETは、10〜100の領域内、好ましくは25〜80の領域内に形成する。
あまり大きい(80を超える)と破壊部5BKが突起3DETと接近しすぎて針キャップ5の開封の抵抗が上がり好ましくない。
あまり小さい(10未満)と針キャップ5の挿入抵抗が上がり好ましくない。
突起3DETの幅は、0.5mm〜3.8mm、好ましくは0.6mm〜2.0mmに形成する。
あまり大きいと(3.8mmを超える)、針キャップ5との密着が大きくなり、開封時の抵抗が上がり好ましくない。またあまり小さいと(0.5mm未満)密着が少なく気密性がなくなる。
突起3DETの幅は、図11の形態(略環状)の突起3DETは、長手L方向の幅で、図12の形態(末端DE側にテーパと途中に頂部Tを有する)は、頂部Tから最基端PE側までの長さである。
(医療用針1の組み立て、開封方法)
以下組み立て、開封方法の一例について説明する。
図1、図2に示すように、針キャップ5を針基3に装着する(被せる、覆う)際には、針基3は末端部3DE側から、針キャップ5の基端部5PE側から中間部5M方向へ挿入する。
図11に示すように、一方の針基3の末端部3DEの突起3DETは、針キャップ5の中間基端部5MPE(内壁)の領域で、圧入嵌合する。
図12の場合、一方の針基3.1の末端部3DEの突起3.1DETは、針キャップ5の中間基端部5MPEの末端DE側から中間部3Mの基端PE側(内壁)の領域で、圧入嵌合する。
これにより、針キャップ5内の(針管と連通する)末端部5DEから中間部5M内の空間5SPは、気密(液密)性を維持することができる。
図11、図12に示すように、他方の針基3の末端部3DEの突起3MTCRは、針キャップ5の基端部5PEの突起5PETを、末端DE側に乗り越えて、当該突起5PETと嵌合する。
さらにいえば突起3MTCRの基端PE側と突起5PETの末端DE側が嵌合(係合ともいう)する。
これにより接続チューブを介して接続した採血用容器内の血液保存液が漏れないようにすることができる。
針キャップ5を開封(針基3からに取り外す)する際は、例えば針基3を左手(親指と人差指)で押えて、右手(親指と人差指)手で針キャップ5の中間部5Mを掴んで、円周方向に捩じると、破壊部5BKが破壊して、(針基3に植設した)針管(図示せず)を露出して使用することができる。
破壊部5BKは、一度破壊すると基の形状に戻らないので、開封後、再び針キャップ5を当初のように針基3に装着しても、破壊部5BKの破壊の痕跡を目視で確認することができる。
(医療用針11)
図13から図22は、通気性を有する医療用針11の例を示す。
医療用針11が気密(液密)性を有する医療用針1と異なる点は、針基13の末端部13DEに、図1、図2、図5の医療用針1の針基3、3.1の末端部3DEに形成した突起3DET、3.1DETを形成していない点である。
針基13の末端部13DE(外壁)は、針キャップ5の中間部5Mの基端PE側ないし中間基端部5MPE(内壁)の領域で圧入嵌合しても、気密(液密)にはならない。
高圧蒸気滅菌する際に、高圧蒸気が、破壊部5KBの間のスペース5KBSPから、針キャップ5の末端部5DEから中間部5M内の空間5SP内に侵入し、接続チューブを介して接続した採血用容器内の滅菌効率をあげることができる。
また針基13の突起13MTCR、13MTLのその他の実施例として、
図19、図20、図21の針基13.1、13.2、13.3の突起13.1MTL、13.2MTCR、13.3MTCRも採用することができる。
図19の突起13.1MTLは、いわゆる略楔状で、第3側部S3側と第4側部S4側に、長手L方向に沿って形成している。
図20の突起13.2MTCRは長手L方向に延びるいわゆる略矩形状で、円周CR方向に沿って4箇所形成している。
図21の突起13.3MTCRは、いわゆる略円柱状で、第3側部S3側と第4側部S4側に、二箇所形成している。
医療用針11のこれら以外の形状・構造、材質、使用方法等は、医療用針1と実質的に同じであるから詳細な説明は省略する。
1、11 医療用針
3.1 、3.2、13、13.1、13.2、13.3 針基
3PE、13PE 基端部
3M、13M 中間部
3DE、13DE 末端部
3PET、13PET 突起(基端部)
3MTCR、3.2MTCR、13MTCR、13.2MTCR、13.3MTCR 突起(円周方向/中間部)
3R、13R 面取り部
13.1MTL 突起(長手方向/中間部)
3DET、3.1DET、13DET 突起(円周方向/末端部)
5 針キャップ
5PE 基端部
5PET 突起(基端部)
5M 中間部
5MTL 突起(中間部)
5MPE 中間基端部
5DE 末端部
5BK 破壊部

Claims (7)

  1. 針キャップ(5)と針管を植設した針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)と有し、
    針キャップ(5)は、末端部(5DE)、中間部(5M)及び基端部(5PE)とを有し、
    針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)は、末端部(3DE、13DE)、中間部(3M、13M)及び基端部(3PE、13PE)とを有し、
    針キャップ(5)の中間基端部(5MPE)は、破壊部(5BK)を介して、基端部(5PE)の末端(DE)側と接続し、
    針キャップ(5)の基端部(5PE)は、内壁に突起(5PE)を形成し、
    針基(3、13)の中間部(3M、13M))は、外壁に突起(3MTCR、3.2MTCR、13MTCR、13.2MTCR、13.3MTCR)を形成し、
    針キャップ(5)の突起(5PET)と針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)の突起(3MTCR、3.2MTCR、13MTCR、13.2MTCR、13.3MTCR)とは、針基(3、3.1、13、13.1、13.2、13.3)を針キャップ(5)に挿入する際に相互に嵌合し、
    破壊部(5BK)は円周(CR)方向に、スペース(5BKSP)を開けて、複数個、配置したことを特徴とする医療用針(1、11)。
  2. 針キャップ(5)の破壊部(5BK)は、末端(DE)側から基端(PE)側へ向けて傾斜し、かつ先細りに形成したことを特徴とする請求項1に記載の医療用針(1、11)。
  3. 針キャップ(5)の突起(5PET)の高さは、0.1mmから0.3mm、
    針基(3、13)の突起(3MTCR、3.2MTCR、13MTCR、13.2MTCR、13.3MTCR)の高さは、0.2mmから0.5mmに形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用針(1、11)。
  4. 針キャップ(5)の破壊部(5BK)は、長手(L)方向の幅(w)を0.3mmから1.5mm、最末端(DE)側の肉厚(t)を0.1mm〜0.6mmに形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の医療用針(1、11)。
  5. 針基(3、3.1)の末端部(3DE)は、外周の円周(CR)方向に、略環状の突起(3DET、3.1DET)を突設し、
    当該突起(3DET、3.1DET)の外径(3DETOD)は、針キャップ(5)の中間基端部(5MPE)の内径(5MPEID)よりも大きく形成し、針キャップ(5)を針基(3、3.1)に装着した際に、針キャップ(5)の中間基端部(5MPE)、または中間基端部(5MPE)の末端(DE)側から中間部(5M)の基端(PE)側の領域で圧入嵌合し、針管と連通する針キャップ(5)内の空間(5SP)を気密(液密)に維持することができることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の医療用針(1)。
  6. 中間基端部(5MPE)の内径(5MPEID):100とすると、突起(3DET、3.1DET)の外径(3DETOD)は、104〜118に形成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の医療用針(1)。
  7. 突起(3DET、3.1DET)の形成位置は、末端部(3DE)の最末端(DE)側の位置を0、破壊部(5BK)の最基端(PE)側の位置を100とすると、25〜80の領域内に形成したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の医療用針(1)。
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