JP2017012054A - 農業栽培施設の温度調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】日光により温められたハウス内の熱を地中内に一時的に蓄熱し、状況に応じて地中に蓄えた熱をハウス内に戻すことにより、効率的に熱エネルギーを利用することができる農業栽培施設の温度調節装置を提供する。
【解決手段】蓄熱用の第1循環路6とは別に、蓄熱層4に蓄熱された熱をハウス2内に戻す第2循環路8を備え、熱源側回路81と利用側回路84との間に中間回路82(ヒートポンプユニット)を設け、地中熱とヒートポンプユニットとを組み合わせたハイブリッド熱源を用いて農業栽培施設の温度調節する。
【選択図】図1

Description

本発明は、農業栽培施設の温度調節装置に関し、さらに詳しく言えば、昼間にハウス内で温められた熱を地中に蓄熱し、夜間に蓄熱した熱を用いてハウス内を温める地中熱熱交換装置に関する。
農業用ハウスは、栽培する農作物に応じてハウス内の温度を一定に保つ必要があるため、冷暖房機器を使ってハウス内を調温している。しかしながら、冷暖房機器には主に電力や火力を用いるため、その運用コストが嵩む。
そこで、近年では年間を通して安定した地中熱を利用してハウス内を温める地中熱熱交換装置が注目されている。その一例として、例えば特許文献1には、ハウス内の空気を取り込む吸気用パイプと、空気を吐き出す排気用パイプと、地中に埋設される熱交換パイプとを備え、吸気パイプから取り込んだ空気を、熱交換パイプにて地中熱と熱交換したのち、排気パイプからハウス内に排気するようになっている。
これによれば、送風ファンの電力のみで地中熱により調温された一定温度の空気をハウス内に吹き出すことができ、常に安定した室内温度を得ることができる。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、室温を地中熱温度よりも高くすることはできず、さらに温度を高くしたい場合には、暖房機器を必要とする。
他方において、農業用のハウスは、日中の日照時間が短い冬場であってもには、天候がよいとハウス内の気温が30℃を越えることがあり、ハウス内の温度が上がり過ぎた場合には、窓を開けて熱を外に逃がしている。したがって、昼間は、温められたハウス内の空気を外に捨てており、逆に、夜間は暖房機器を用いてハウス内の温度を上げているため、熱効率が悪い。
特開2005−94486号公報
そこで、本発明の課題は、ハウス内で太陽光で温められた熱を地中内に一時的に蓄えたのち、その蓄えた熱を必要に応じてハウス内に戻すことにより、より効率的に熱エネルギーを利用することができる農業栽培施設の温度調節装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、採光部を有する農業用のハウス内に配置される放熱器と熱源とを含み、上記ハウス内の温度が所定の設定温度以下になった場合に、上記熱源が有する熱を上記放熱器より上記ハウス内に放熱する農業栽培施設の温度調節装置において、上記ハウス内に配置される採熱器と、地中に掘削された地中熱熱交換井と、上記地中熱熱交換井内に配置される主熱交換器と、上記採熱器と上記主熱交換器との間で所定の熱媒体を循環させる第1循環路と、上記放熱器と上記主熱交換器との間で所定の熱媒体を循環させる第2循環路とを備え、昼間で上記ハウス内の温度が所定の設定温度を超えているときには、上記第1循環路内の熱媒体を循環させて、上記採熱器にて採熱した熱を上記主熱交換器を介して上記地中熱熱交換井内に蓄熱し、夜間で上記ハウス内の温度が所定の設定温度以下のときには、上記第2循環路内の熱媒体を循環させて、上記地中熱熱交換井内の熱を上記主熱交換器を介して上記放熱器に供給して上記ハウス内に放熱することを特徴としている。
より好ましい態様として、上記採熱器と上記主熱交換器とには、それぞれ、熱媒体流入側の第1端管と熱媒体流出側の第2端管との間に、可撓性を有する複数本のパイプを並列的に接続してなる面状熱交換器が用いられる。
さらに好ましい態様として、上記採熱器として用いられる上記面状熱交換器は、上記ハウス内で栽培される植物の日照の妨げにならない場所に縦置き状に配置される。
また、別の態様として、上記地中熱熱交換井は上記ハウス内に設けられ、その内部には砂利等の粒状物による透水層が形成されており、上記透水層に所定の給水手段が接続されている。
さらに好ましい態様として、上記第1循環路内の上記熱媒体を循環させる第1循環ポンプと、上記第2循環路内の上記熱媒体を循環させる第2循環ポンプと、上記ハウス内の温度を計測する第1温度センサと、上記第1循環路内の上記熱媒体の温度を計測する第2温度センサと、上記第1および第2の各ポンプの運転を制御する制御部とを含み、上記制御部は、上記第1センサの測定値T1と上記第2温度センサの測定値T2が所定の温度差以上(T1−T2≧Ta)である場合には、上記第1循環ポンプを「ON」、上記第2循環ポンプを「OFF」として、上記第1循環路内の熱媒体を循環させて、上記採熱器にて採熱した熱を上記主熱交換器を介して上記地中熱熱交換井内に蓄熱し、上記第1温度センサの測定値T1が所定の設定温度以下である場合には、上記第1循環ポンプを「OFF」、上記第2循環ポンプを「ON」として、上記地中熱熱交換井内の熱を上記主熱交換器を介して上記放熱器に供給して上記ハウス内に放熱する。
また、上記第2循環路は、上記主熱交換器を含む熱源側回路と、上記放熱器を含む利用側回路と、上記熱源側回路と上記利用側回路とを熱的に接続する中間回路とを備え、上記中間回路として、上記熱源側回路に対して凝縮器として作用する第1副熱交換器、上記利用側回路に対して蒸発器として作用する第2副熱交換器および冷媒圧縮機を含むヒートポンプユニットが用いられているとともに、上記利用側回路には、上記放熱器に対して上記採熱器および開閉弁を含む分岐回路が並列に接続されており、上記開閉弁の開時に上記採熱器に熱媒体が供給され、上記採熱器より上記利用側回路内の熱媒体が有する熱が上記ハウス内に放熱される。
本発明によれば、昼間に日光で温められたハウス内の熱を地中の蓄熱層に蓄熱し、ハウス内が冷える夜間に地中に蓄熱された熱をハウス内に還元することにより、より安価なコストでハウス内を温めることができる。さらには、ヒートポンプユニットを利用してハイブリッドで加熱することにより、より効率的に加熱することができる。
本発明の一実施形態に係る農業栽培施設の温度調節装置の構成を示す模式図。 上記地中熱熱交換装置の採熱器の構造を模式的に示した模式図。 (a)上記採熱器を農業用ハウスの側壁に沿って配置した状態の模式図,(b)上記採熱器を高設栽培用の台座の脚部に沿って配置した状態の模式図。 昼間の蓄熱運転時の動きを示す模式図。 夜間の放熱運転時の動きを示す模式図。
次に、本発明の実施形態について、図1〜図5を参照して説明するが、本発明はこれに限定されない。
図1に示すように、本発明の温度調節装置1は、農業用ハウス2(以下、単にハウス2とする)内に設置される採熱器3と、地中内に設けられた採熱層内4に埋設される第1熱交換器5(主熱交換器)と、第1採熱器3と第1熱交換器5との間で所定の熱媒体を循環させる第1循環路6と、温度調節装置1の運転を制御する制御部10とを備えている。
この実施形態において、ハウス2は、図3に示すように、金属パイプ製の支柱フレーム21をアーチ状に折り曲げ、所定の間隔をもって地面に垂直となるように差し込んだのち、ビニールシート22を被せることにより直方ドーム状に形成されている。ハウス22には、ハウス2内の温度を計測する室温センサ23が設置されている。
この実施形態において、ハウス2は、いわゆるビニールハウスであるが、例えば樹脂パネルや木造などの家屋状であってもよく、屋内栽培型農業ハウスであれば、ビニールハウス以外の態様も本発明に含まれる。
図2を併せて参照して、採熱器3は、熱媒体流入側の第1端管31と熱媒体流出側の第2端管32との間に、可撓性を有する複数本のポリエチレン製の細パイプ33を並列的に接続してなる面状熱交換器(カーペット状熱交換器)からなる。
この実施形態において、採熱器3には、パイプ33をシート状に束ねておくための梁部34が設けられている。この種のカーペット状熱交換器の一例としては、ダイカポリマー社製の商品名「G−カーペット」が好適に用いられるが、これ以外であってもよい。
図3(a)を参照して、採熱器3は、ハウス2の側壁221に沿って縦置き状に立て掛けられている。採熱器3を立て掛けるに当たっては、図示しない支柱を地面からほぼ立てておき、そこに固定紐などを用いて、採熱器3を括り付けることで取り付けられる。
また別の方法として、ハウス2内に設けられた畝24と畝24の間に支柱を立てて、そこに採熱器3を立設してもよい。このように採熱器3は、畝24に対して日光の照射を遮るような場所でなければ、その設置位置は任意に設定可能である。
さらに別の態様としては、図3(b)に示すように、このハウス2には、高設栽培用の台座25が設置されており、台座25の脚部251に沿って採熱器3が立て掛けられている。これによれば、農作物への日光を遮ることなく、熱を効率的に回収することができる。
蓄熱層4は、地表面Gから所定の深さに掘削された掘削穴であって、その内部には、砕石や砂利、目砂などの充填材41が充填されている。蓄熱層4の形状や深さなどは、仕様に応じて任意に変更されてよい。また、蓄熱層4の設置場所は、省スペースの観点からハウス2の下に設置することが好ましいが、ハウス2の外の地下に設けてもよい。
さらには、また、充填材41は、蓄熱層4の蓄熱効率を高める蓄熱材として砂などが充填されているが、例えば水などを満たしてもよく、充填材41の仕様についても、蓄熱層4の蓄熱能力や使用する第1熱交換器5の仕様に応じて任意に変更されてよい。
第1循環路6は、採熱器3と第1熱交換器5とを直列で接続する第1循環パイプ61と、第1循環パイプ61内を流れる熱媒体を一方向に向かって循環させる第1循環ポンプ62と、第1循環路6を開閉する第1開閉弁63と、第1循環路6内を流れる熱媒体の温度を測定する第1温度センサ64とを備えている。
ハウス2内にはさらに、採熱器3とは別に放熱器7が設置されている。放熱器7は、いわゆるラジエターであって、内部に図示しないラジエターファンを備えている。放熱器7も制御部10によって制御されている。
放熱器7は、第1循環路6とは別に第1熱交換器5との間で所定の熱媒体を循環させる第2循環路8に接続されている。この実施形態において、第1循環路6および第2循環路8内を流れる熱媒体としては、水に不凍液(プロピレングリコールなど)を混ぜた循環液が用いられるが、熱媒体は液体であれば種類は選ばない。
第2循環路8は、第1熱交換器5を含む熱源側回路としての熱源側回路81と、放熱器7を含む利用側回路84と、熱源側回路81と利用側回路84とを熱的に接続する中間回路82とを備えている。
熱源側回路81は、第1熱交換器5と放熱器7とに接続される閉ループ回路であって、その一部には、第2循環ポンプ811と第2開閉弁812と、熱源側回路81内を流れる熱媒の温度を計測する第2温度センサ813とが設けられている。第2循環ポンプ811、第2開閉弁812も制御部10によって運転が制御されている。
中間回路82は、熱源側回路81に対して凝縮器として作用する第1副熱交換器83と、利用側回路84に対して蒸発器として作用する第2副熱交換器85と、冷媒圧縮機821とを含むヒートポンプユニットからなる。
中間回路82は、冷媒ガスが流れる閉ループ回路824にコンプレッサ821を備えた冷凍サイクル回路であって、低温の熱源(この例では地中熱)から熱を吸収して、高温の熱源を加熱するヒートポンプユニットである。中間回路82には、第3温度センサ823が設けられている。コンプレッサ821も制御部10によって運転が制御されている。
この実施形態において、中間回路82は、熱源側回路81を流れる熱媒体と中間回路82内を流れる熱媒体とを第1副熱交換器83で熱交換したのち、冷凍サイクルによって加熱し、第2副熱交換器85でさらに熱交換するが、ヒートポンプユニットに代えて電気式や石油燃焼式の加熱装置が用いられてもよい。
この実施形態において、第1熱交換器5は、1台の第1熱交換器5に第1循環パイプ61と熱源側回路81の両方が接続されているが、第1熱交換器5を2台用意し、一方を第1循環パイプ61に接続し、他方を熱源側回路81に接続し、両方を蓄熱層4に埋設してもよい。
利用側回路84は、第2副熱交換器85と放熱器3とを接続する閉ループ回路841を有し、閉ループ回路841には、第3ポンプ842と第3開閉弁843とを備えている。利用側回路84にはさらに、放熱器7に対して採熱器3および第1開閉弁63を含む分岐回路844が並列に接続されている。
これによれば、第1開閉弁63を開とし、第3開閉弁を閉として、第3ポンプ842を駆動することにより、採熱器3に利用側回路84の熱媒体が供給され、採熱器3より利用側回路内の熱媒体が有する熱をハウス2内に放熱することもできる。
次に、図4を参照しながら、まず、昼間の蓄熱運転時における運転手順の一例を説明する。まず、制御部10は、室温センサ23を用いてハウス3内の温度(T1)を計測し、さらに第1温度センサ64を用いて第1循環路6内を流れる熱媒体の温度(T2)を測定する。
次に、制御部は、室温センサ23の測定値(T1)と第1温度センサ64の測定値(T2)が所定の温度差以上(T1−T2≧Ta、例えばTa=5℃)であると判断した場合、まず、第2開閉弁812が「閉」、第2循環ポンプ811が「OFF」であることを確認したのち、第1開閉弁63を「開」、第1循環ポンプ62を「ON」とする。
これにより、熱媒体が、採熱器3→第1循環路6→第1熱交換器5→第1循環路6→採熱器3の順に一方向に流れることにより、ハウス2内の熱が採熱器3から第1熱交換器5に移動し、第1熱交換器5から蓄熱層4に蓄熱される。
制御部10は、第1温度センサ23の測定値(T1)と第2温度センサ34の測定値(T2)が所定の温度範囲内であると判断した場合には、蓄熱層4への蓄熱が十分行われたと判断して、第1開閉弁63を「閉」、第1循環ポンプ62を「OFF」として蓄熱運転を停止する。なお、制御部10は、図示しないタイマーにより設定時間に応じて蓄熱運転を行ってもよい。
次に、制御部10は、ハウス2内の温度が所定の設定温度まで冷えると、蓄熱した熱をハウス2内に戻す放熱運転が行われる。
図4(b)に示すように、制御部10は、まず、第1開閉弁63を「閉」、第1循環ポンプ62を「OFF」となっていることを確認したのち、室温センサ23の測定値(T1)が所定の設定温度以下であると判断した場合には、第2開閉弁812を「開」、第2循環ポンプ811を「ON」、さらに第3ポンプ842を「ON」、第3開閉弁843を「開」とし、さらに放熱器7の図示しないラジエターファンをONとする。
さらに制御部10は、中間回路82のコンプレッサー821を「ON」とし、第1副熱交換器83で温められた冷媒をヒートポンプにより加熱したのち、第2副熱交換器85にて利用側回路84内を流れる熱媒体と熱交換する。これによれば、地中熱とヒートポンプによるハイブリッド運転により、地中熱を有効的に利用して、ハウス2内を暖房することができる。
これによれば、蓄熱層4で蓄熱された熱は、第1熱交換器5→熱源側回路81→第1副熱交換器83(凝縮器)→中間回路82→第2副熱交換器85(放熱器)→利用側回路84→放熱器7の順路を経てハウス2内に戻される。
また、第1開閉弁63を「開」、第3開閉弁を「閉」として、第3ポンプ842を「ON」すれば、採熱器3に利用側回路84の熱媒体が供給され、採熱器3より利用側回路内の熱媒体が有する熱をハウス2内に放熱することもできる。
この実施形態において、蓄熱運転時は昼間行われ、放熱運転時は夜間に行う場合について例示したが、曇天や降雪時などの昼間でも気温が上がらない場合には、地中熱を用いた放熱運転を行ってもよい。
本発明によれば、昼間日光により温められたハウス内の熱を蓄熱層に蓄熱し、ハウス内が冷える夜間に地中に蓄熱された熱をハウス内に還元することにより、より安価なコストでハウス内を温めることができる。さらには、ヒートポンプユニットを利用してハイブリッドで加熱することにより、より効率的に加熱することができる。
1 地中熱熱交換装置
2 農業用ハウス
3 採熱器
4 蓄熱層
5 第1熱交換器(主熱交換器)
6 第1循環路
7 放熱器
8 第2循環路
81 熱源側回路
82 中間回路(ヒートポンプユニット)
83 第1副熱交換器
84 利用側回路
85 第2副熱交換器
他方において、農業用のハウスは、日中の日照時間が短い冬場であっても、天候がよいとハウス内の気温が30℃を越えることがあり、ハウス内の温度が上がり過ぎた場合には、窓を開けて熱を外に逃がしている。したがって、昼間は、温められたハウス内の空気を外に捨てており、逆に、夜間は暖房機器を用いてハウス内の温度を上げているため、熱効率が悪い。
上述した課題を解決するため、本発明は、採光部を有する農業用のハウス内に配置される放熱器と熱源とを含み、上記ハウス内の温度が所定の設定温度以下になった場合に、上記熱源が有する熱を上記放熱器より上記ハウス内に放熱する農業栽培施設の温度調節装置において、
上記ハウス内に配置される採熱器と、地中に掘削された地中熱熱交換井と、上記地中熱熱交換井内に配置される主熱交換器と、上記採熱器と上記主熱交換器との間で所定の熱媒体を循環させる第1循環路と、上記放熱器と上記主熱交換器との間で所定の熱媒体を循環させる第2循環路とを備え、上記採熱器には、熱媒体流入側の第1端管と熱媒体流出側の第2端管との間に可撓性を有する複数本のパイプを並列的に接続してなる面状熱交換器が用いられ、上記第2循環路は、上記主熱交換器を含む熱源側回路と、上記放熱器を含む利用側回路と、上記熱源側回路と上記利用側回路とを熱的に接続する中間回路とを備え、上記利用側回路には、上記採熱器および開閉弁を含む分岐回路が上記放熱器に対して並列に接続されており、上記開閉弁の開時に上記採熱器に熱媒体が供給され、上記採熱器より上記利用側回路内の熱媒体が有する熱が上記ハウス内に放熱されることを特徴としている。
本発明において好ましくは、上記中間回路として、上記熱源側回路に対して凝縮器として作用する第1副熱交換器、上記利用側回路に対して蒸発器として作用する第2副熱交換器および冷媒圧縮機を含むヒートポンプユニットが用いられる。
図1に示すように、本発明の温度調節装置1は、農業用ハウス2(以下、単にハウス2とする)内に設置される採熱器3と、地中内に設けられた熱層内4に埋設される第1熱交換器5(主熱交換器)と、第1採熱器3と第1熱交換器5との間で所定の熱媒体を循環させる第1循環路6と、温度調節装置1の運転を制御する制御部10とを備えている。
ハウス2内にはさらに、採熱器3とは別に放熱器7が設置されている。放熱器7は、いわゆるラジエターであって、内部に図示しないラジエターファンを備えている。放熱器7も制御部10によって制御される
熱源側回路81は、第1熱交換器5と放熱器7とに接続される閉ループ回路であって、その一部には、第2循環ポンプ811と第2開閉弁812と、熱源側回路81内を流れる熱媒の温度を計測する第2温度センサ813とが設けられている。第2循環ポンプ811、第2開閉弁812も制御部10によって運転が制御される
中間回路82は、冷媒ガスが流れる閉ループ回路824にコンプレッサ821を備えた冷凍サイクル回路であって、低温の熱源(この例では地中熱)から熱を吸収して、高温の熱源を加熱するヒートポンプユニットである。中間回路82には、第3温度センサ823が設けられている。コンプレッサ821も制御部10によって運転が制御される
利用側回路84は、第2副熱交換器85と放熱器とを接続する閉ループ回路841を有し、閉ループ回路841には、第3ポンプ842と第3開閉弁843とを備えている。利用側回路84にはさらに、放熱器7に対して採熱器3および第1開閉弁63を含む分岐回路844が並列に接続されている。
これによれば、第1開閉弁63を開とし、第3開閉弁843を閉として、第3ポンプ842を駆動することにより、採熱器3に利用側回路84の熱媒体が供給され、採熱器3より利用側回路内の熱媒体が有する熱をハウス2内に放熱することもできる。
次に、制御部10は、室温センサ23の測定値(T1)と第1温度センサ64の測定値(T2)が所定の温度差以上(T1−T2≧Ta、例えばTa=5℃)であると判断した場合、まず、第2開閉弁812が「閉」、第2循環ポンプ811が「OFF」であることを確認したのち、第1開閉弁63を「開」、第1循環ポンプ62を「ON」とする。
制御部10は、第1温度センサ23の測定値(T1)と第温度センサ4の測定値(T2)が所定の温度範囲内であると判断した場合には、蓄熱層4への蓄熱が十分行われたと判断して、第1開閉弁63を「閉」、第1循環ポンプ62を「OFF」として蓄熱運転を停止する。なお、制御部10は、図示しないタイマーにより設定時間に応じて蓄熱運転を行ってもよい。
に示すように、制御部10は、まず、第1開閉弁63を「閉」、第1循環ポンプ62を「OFF」となっていることを確認したのち、室温センサ23の測定値(T1)が所定の設定温度以下であると判断した場合には、第2開閉弁812を「開」、第2循環ポンプ811を「ON」、さらに第3ポンプ842を「ON」、第3開閉弁843を「開」とし、さらに放熱器7の図示しないラジエターファンをONとする。
また、第1開閉弁63を「開」、第3開閉弁843を「閉」として、第3ポンプ842を「ON」すれば、採熱器3に利用側回路84の熱媒体が供給され、採熱器3より利用側回路内の熱媒体が有する熱をハウス2内に放熱することもできる。

Claims (6)

  1. 採光部を有する農業用のハウス内に配置される放熱器と熱源とを含み、上記ハウス内の温度が所定の設定温度以下になった場合に、上記熱源が有する熱を上記放熱器より上記ハウス内に放熱する農業栽培施設の温度調節装置において、
    上記ハウス内に配置される採熱器と、地中に掘削された地中熱熱交換井と、上記地中熱熱交換井内に配置される主熱交換器と、上記採熱器と上記主熱交換器との間で所定の熱媒体を循環させる第1循環路と、上記放熱器と上記主熱交換器との間で所定の熱媒体を循環させる第2循環路とを備え、
    昼間で上記ハウス内の温度が所定の設定温度を超えているときには、上記第1循環路内の熱媒体を循環させて、上記採熱器にて採熱した熱を上記主熱交換器を介して上記地中熱熱交換井内に蓄熱し、
    夜間で上記ハウス内の温度が所定の設定温度以下のときには、上記第2循環路内の熱媒体を循環させて、上記地中熱熱交換井内の熱を上記主熱交換器を介して上記放熱器に供給して上記ハウス内に放熱することを特徴とする農業栽培施設の温度調節装置。
  2. 上記採熱器と上記主熱交換器とには、それぞれ、熱媒体流入側の第1端管と熱媒体流出側の第2端管との間に、可撓性を有する複数本のパイプを並列的に接続してなる面状熱交換器が用いられることを特徴とする請求項1に記載の農業栽培施設の温度調節装置。
  3. 上記採熱器として用いられる上記面状熱交換器は、上記ハウス内で栽培される植物の日照の妨げにならない場所に縦置き状に配置されることを特徴とする請求項2に記載の農業栽培施設の温度調節装置。
  4. 上記地中熱熱交換井は上記ハウス内に設けられ、その内部には砂利等の粒状物による透水層が形成されており、上記透水層に所定の給水手段が接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の農業栽培施設の温度調節装置。
  5. 上記第1循環路内の上記熱媒体を循環させる第1循環ポンプと、上記第2循環路内の上記熱媒体を循環させる第2循環ポンプと、上記ハウス内の温度を計測する第1温度センサと、上記第1循環路内の上記熱媒体の温度を計測する第2温度センサと、上記第1および第2の各ポンプの運転を制御する制御部とを含み、
    上記制御部は、上記第1センサの測定値T1と上記第2温度センサの測定値T2が所定の温度差以上(T1−T2≧Ta)である場合には、上記第1循環ポンプを「ON」、上記第2循環ポンプを「OFF」として、上記第1循環路内の熱媒体を循環させて、上記採熱器にて採熱した熱を上記主熱交換器を介して上記地中熱熱交換井内に蓄熱し、
    上記第1温度センサの測定値T1が所定の設定温度以下である場合には、上記第1循環ポンプを「OFF」、上記第2循環ポンプを「ON」として、上記地中熱熱交換井内の熱を上記主熱交換器を介して上記放熱器に供給して上記ハウス内に放熱することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の農業栽培施設の温度調節装置。
  6. 上記第2循環路は、上記主熱交換器を含む熱源側回路と、上記放熱器を含む利用側回路と、上記熱源側回路と上記利用側回路とを熱的に接続する中間回路とを備え、上記中間回路として、上記熱源側回路に対して凝縮器として作用する第1副熱交換器、上記利用側回路に対して蒸発器として作用する第2副熱交換器および冷媒圧縮機を含むヒートポンプユニットが用いられているとともに、上記利用側回路には、上記放熱器に対して上記採熱器および開閉弁を含む分岐回路が並列に接続されており、上記開閉弁の開時に上記採熱器に熱媒体が供給され、上記採熱器より上記利用側回路内の熱媒体が有する熱が上記ハウス内に放熱されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の農業栽培施設の温度調節装置。
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