以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る開閉体移動回数計数装置は、開閉体であるシャッターカーテンの開閉移動回数を計数するためのシャッターカーテン移動回数計数装置であり、図1には、このシャッターカーテン移動回数計数装置が適用される開閉装置であるシャッター装置の全体正面図が示されている。
この図1で示されている本実施形態に係るシャッター装置は、管理及び防災の併用シャッター装置である。すなわち、本実施形態に係るシャッター装置は、シャッターカーテンにより出入口等の開口部を開閉するために、シャッターカーテンが操作装置の操作により開き移動、閉じ移動、移動停止を行う管理用シャッター装置としての機能と、防煙等の防災機能を有しているシャッターカーテンが火災等の異常事態の発生時に閉じ移動することにより、全閉となったこのシャッターカーテンによって建物等の構造物内に防災区画を形成するための防災用シャッター装置としての機能と、を有している。
この図1は、開閉移動方向が上下方向になっていて、下向きに閉じ移動するシャッターカーテン1が半分程度まで閉じた半閉状態になっているときを示している。開閉移動自在とシャッターカーテン1で開閉される開口部は、建物に形成された出入口2である。なお、図1で示されているシャッターカーテン1の手前側が建物外部となっており、奥側が建物内部となっている。
このシャッターカーテン1の幅方向の両端部である左右方向の両端部は、出入口2の左右両側の壁等の建物躯体3に取り付けられているガイドレール4の内部に挿入され、これらのガイドレール4に案内されてシャッターカーテン1は上下に開閉移動する。
出入口2の上側の壁等の建物躯体には、シャッターカーテン1を収納するためのケース部材となっているシャッターボックス5が取り付けられ、このシャッターボックス5の内部において、巻取軸6が左右一対のブラケット7に回転自在に支持されており、この巻取軸6に、シャッターボックスの底面部5Aに配置されているまぐさに設けられたスリットを通過してシャッターボックス5の内部に達しているシャッターカーテン1の上端部が結合されているため、正逆回転自在となっている巻取軸6によるシャッターカーテン1の巻き取りと繰り出しにより、シャッターカーテン1は、ガイドレール4に案内されて上下方向に開閉移動する。
本実施形態では、シャッターカーテン1は、このシャッターカーテン1の大部分を占める主要部を構成するカーテン本体1Aと、このカーテン本体1Aの閉じ移動方向(閉じ側)の端部に設けられ、シャッターカーテン1の最下端部を構成するエンド部材である座板1Bと、を有しており、カーテン本体1Aは、多数のスラットを上下方向(シャッターカーテン1の開閉移動方向)に連設することにより形成されたものとなっている。
また、巻取軸6の左右の両端部のうち、一方の端部(本実施形態では、巻取軸6の右端部)には、スプロケットホイールとローラチェーンによる図示されない駆動力伝達手段を介して開閉機8が接続されている。電動モータ手段とこの電動モータ手段を制動するためのブレーキ手段を有するこの開閉機8は、シャッターカーテン1を繰り出し、巻き取る巻取軸6を駆動させるための駆動装置となっている。そして、この開閉機8の図示しない駆動軸の回転力は、上述した駆動力伝達手段を経て巻取軸6に伝達される。
なお、開閉機8は、シャッターボックス5の左右の側面部のうち、一方の側面部(本実施形態では、右側面部)に結合された図示しないブラケット部材に取り付けられている。
図1で示した左右の建物躯体3A,3Bのうち、一方の建物躯体3Aには、シャッターカーテン1を出入口2に対して上向きに開き移動させることと、下向きに閉じ移動させることと、移動停止させることとを行わせるための操作装置9が取り付けられている。この操作装置9には、図示しない「開」ボタン、「閉」ボタン及び「停」ボタンが設けられている。
座板1Bがシャッターボックス5の底面部5Aに配置されたまぐさ10の高さ位置に達しているシャッターカーテン1の全開時に、又は、座板1Bが図1に示すようにまぐさ10と床2Aとの間の途中位置に達しているシャッターカーテン1の半閉状態(半開状態)のときに、操作装置9の「閉」ボタンを操作すると、この「閉」ボタンからの信号が入力する図示しない制御装置の制御により、開閉機8のブレーキ手段がオフになるとともに電動モータ手段の駆動軸が正回転する。この回転は駆動力伝達手段を介して巻取軸6に伝達され、巻取軸6の正回転により、シャッターカーテン1は巻取軸6から繰り出されて閉じ移動する。閉じ移動したシャッターカーテン1が全閉位置に達すると、この全閉位置を検知した図示しないセンサからの信号が入力する制御装置の制御により、開閉機8のブレーキ手段がオンに復帰するとともに電動モータ手段の駆動軸の正回転が停止する。
また、シャッターカーテン1が全閉となっているときに、又は、座板1Bが図1に示すようにまぐさ10と床4との間の途中位置に達しているシャッターカーテン1の半開状態(半閉状態)のときに、「開」ボタンを操作すると、この「開」ボタンからの信号が入力する制御装置の制御により、開閉機8のブレーキ手段がオフになるとともに電動モータ手段の駆動軸が逆回転する。この回転は駆動力伝達手段を介して巻取軸6に伝達され、巻取軸6の逆回転により、シャッターカーテン1は巻取軸6に巻き取られて開き移動する。シャッターカーテン1が全開位置に達すると、この全開位置を検知した図示しないセンサからの信号が入力する制御装置の制御により、開閉機8のブレーキ手段がオンに復帰するとともに開閉機8の電動モータ手段の駆動軸の逆回転が停止する。
また、シャッターカーテン1が閉じ移動している途中で「停」ボタンを操作すると、この「停」ボタンからの信号が入力する制御装置の制御により、開閉機8のブレーキ手段がオンに復帰するとともに電動モータ手段の駆動軸の回転が停止し、これにより、シャッターカーテン1はその位置で停止する。さらに、シャッターカーテン1が開き移動している途中で「停」ボタンを操作すると、この「停」ボタンからの信号が入力する制御装置の制御により、開閉機8のブレーキ手段がオンに復帰するとともに電動モータ手段の駆動軸の回転が停止し、これにより、シャッターカーテン1はその位置で停止する。
このように、シャッターカーテン1は、電動モータ手段とこの電動モータ手段を制動するためのブレーキ手段を有する開閉機8により駆動(言い換えると、開閉移動)するようになっている。
図2には、図1で示されているシャッターボックス5の底面部5Aに配置されたまぐさ10及びその近傍の拡大断面図であって、シャッターカーテン1が全開位置まで開き移動し、このシャッターカーテン1の座板1Bがまぐさ10の高さ位置に達しているときを示す図である。
図示されていないが、シャッターカーテン1は巻取軸6に巻回されているとともに、シャッターカーテン1の上端は巻取軸6の外周面に結合されている。また、シャッターカーテン1のカーテン本体1Aの大部分と座板1Bは、まぐさ10に設けられたスリット13を通過してシャッターボックス5の下側へ垂下される。
まぐさ10は、互いに対向配置されたまぐさ部材11,12により形成され、これらのまぐさ部材11,12の間がスリット13となっている。室内側のまぐさ部分を形成しているまぐさ部材12は、断面形状が屈曲状となっている枠部材である第1まぐさ部材12Aと、断面形状が略方形状となっている角筒部材である第2まぐさ部材12Bとの結合で形成されている。室外側のまぐさ部分を形成しているまぐさ部材11と、室内側のまぐさ部分を形成しているまぐさ部材12は、ともにシャッターカーテン1の幅方向(左右方向)の寸法である幅寸法よりも大きい長さ寸法を有している。
なお、以上の説明から分かるように、ガイドレール4、シャッターボックス5、このシャッターボックス5の底面部5Aに配置されたまぐさ10等は、シャッターカーテン1のように開閉移動しない不動となっている不動部材となっている。
なお、シャッターボックス5の底面部5Aのうち、このシャッターボックス5の内部に配置されている開閉機8の下側又はその近傍の底面部5Aには、この開閉機8や巻取軸6等の装置、部材等を点検するための図示しない点検口が設けられており、この点検口は、蓋部材によって開閉自在となっている。
本実施形態に係るシャッター装置には、シャッターカーテン1の開閉移動回数を計数するためのシャッターカーテン移動回数計数装置20が備えられており、この計数装置20について、以下詳細に説明する。
図2及びこの図2のS3矢視図である図3で示されているように、本実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数装置20は、シャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている計数装置本体21と、まぐさ10を形成する室内側のまぐさ部材12Aに取り付けられている永久磁石22とで構成されている。
なお、図1には、シャッターカーテン1の両面部(室外側の面部と室内側の面部)のうち、室外側の面部が示されており、計数装置本体21は、本実施形態では、シャッターカーテン1の室内側の面部(言い換えると、裏面部)に取り付けられている。
図4は、図2で示されている計数装置本体21の正面図であり、図5は、図2で示されている計数装置本体21の平面図であり、図6は、図2で示されている計数装置本体21の左側面図であり、図7は、図2で示されている計数装置本体21の背面図である。
図4〜図6から分かるように、計数装置本体21は、この計数装置本体21の前部を形成する本体部23と、後部を形成するベース部24とからなっている。本体部23は、シャッターカーテン1の開閉移動回数を計数するための具体的な構造を後述するシャッターカーテン移動回数計数部と、このシャッターカーテン移動回数計数部を覆うためのカバー部25と、を含んで構成されており、このカバー部25には、シャッターカーテン移動回数計数部により計数されたシャッターカーテン1の開閉移動回数を表示するための窓部25Aが形成されている。
また、図5〜図7から分かるように、計数装置本体21の座板1Bへの取付部となっているベース部24の略左半分のうち、後部は、切欠部24Aと、ベース部24の略右半分の後部から上記略左半分の側へ突出する突出部24Bと、を有している。また、図5〜図7から分かるように、計数装置本体21のベース部24の切欠部24Aにおける突出部24Bと対向する側の面部の上下2箇所には、窪み部24Cが形成されている。
本実施形態では、計数装置本体21は、図2及び図3で示されているように、この計数装置本体21を座板1Bに取り付けるための計数装置本体取付部材となっている第1及び第2取付部材26,27を介して座板1Bへ取り付けられている。
本実施形態では、第1取付部材26は、計数装置本体21を第2取付部材27に取り付けるためのものであり、第2取付部材27は、第1取付部材26を介してこの第2取付部材27に取り付けられた計数装置本体21を、座板1Bに取り付けるためのものとなっている。
図8は、計数装置本体21を座板1Bに取り付けるための計数装置本体取付部材を構成する第1取付部材26の正面図であり、図9は、図8で示されている第1取付部材26の背面図である。
図8から分かるように、上下方向への長さを有するこの第1取付部材26は、正面視で略逆コ字状となっており、上下方向の途中部である中央部は、膀出部28となっている。また、図8と図9から分かるように、膀出部28の裏面部は、凹部28Aとなっており、この凹部28Aは、前述した計数装置本体21のベース部24の突出部24B(図5〜図7参照)と対応又は略対応する形状、寸法を有している。また、図8に示されているように、膀出部28の上下の傾斜部28Bのそれぞれには、突部28Cが形成されており、これらの突部28Cは、前述した計数装置本体21のベース部24の切欠部24Aに形成された窪み部24C(図5〜図7参照)と対応又は略対応する形状、寸法を有している。なお、第1取付部材26のうち、膀出部28を除いた部分であって、平坦部となっている上部26Aと下部26Bのそれぞれには、この第1取付部材26を後述する第2取付部材27に結合するためのねじ等の結合具が挿通される貫通孔26Cが形成されている。
図10は、計数装置本体21を座板1Bに取り付けるための計数装置本体取付部材を構成する第2取付部材27の斜視図である。
この図10で示されているように、上下方向への長さを有する第2取付部材27は、板材の折り曲げ等により形成されており、上下方向の中央部は、縦断面形状が略コ字状となっている膀出部27Aとなっている。また、第2取付部材27のうち、膀出部27Aを除いた部分であって、平坦部となっている上部27Bと下部27Cのうち、上部27Bの上端部近傍と下端部近傍のそれぞれには、前述した第1取付部材26の上部26Aと下部26Bのそれぞれに形成された貫通孔26Cと対応するねじ孔27Dが形成されている。一方、下部27Cには、この第2取付部材27を座板1Bに結合するための結合具が挿通される貫通孔27Eが形成されている。
計数装置本体21の座板1Bへの取り付けは、まず、計数装置本体21のベース部24の突出部24B(図5〜図7参照)を、第1取付部材26の膀出部28の凹部28A(図8及び図9参照)にスライドさせながら挿入する。このスライド挿入作業は、第1取付部材26の膀出部28の突部28C(図8参照)が、計数装置本体21の切欠部24Aに形成された窪み部24C(図5〜図7参照)が嵌合するまで行う。これにより、計数装置本体21が第1取付部材26に固定されることになる。この後、予め座板1Bに結合した第2取付部材27の上部27Bの上下2個のねじ孔27D(図10参照)に、計数装置本体21が固定された第1取付部材26の上下2個の貫通孔26C(図8及び図9参照)を一致させた後、上下2個の貫通孔26Cのそれぞれにねじ部材を挿通させた後、それぞれのねじ部材を上下2個のねじ孔27Dに螺入する。これにより、計数装置本体21は、図2や図3で示されているように、第1及び第2取付部材26,27を介して座板1Bに取り付けられた状態となる。
図11は、本実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数装置20を構成する永久磁石22の正面側の斜視図であり、図12は、図11で示されている永久磁石22の背面側の斜視図である。
図11に示すように、左右方向への長さを有する横長の永久磁石22の正面部22Aには、左右2個の円形状の窪み部22Cが形成されており、それぞれの窪み部22Cの底部には、図12で示されている永久磁石22の背面部22Bまで貫通する貫通孔22Dが形成されている。
図13は、永久磁石22を、まぐさ10を形成する室内側のまぐさ部材12Aに取り付けるための永久磁石取付部材29の斜視図である。
この永久磁石取付部材29は、板材の折り曲げ等により形成されており、図2に示すまぐさ部材12Aに取り付けられる水平部29Aと、この水平部29Aの先端部から立ち上がっていて、図2及び図3で示すように結合具で永久磁石22が取り付けられる立上り部29Bとからなっている。
図13で示されているように、水平部29Aには、この水平部29Aをまぐさ部材12Aに結合具で結合するための左右2個の貫通した長孔29Cが形成されている。これらの長孔29Cは、図2及び図3から分かるように、水平部29Aをまぐさ部材12Aに取り付けた状態でシャッターカーテン1の厚さ方向への長さを有するものとなっており、これらの長孔29Cによって、永久磁石22の位置をシャッターカーテン1の厚さ方向である前後方向に調整可能となっている。
また、図13で示されているように、立上り部29Bには、永久磁石22に形成された図11及び図12に示す左右2個の貫通孔22Dと対応する左右2個の貫通孔29Dが、上下方向に複数組(本実施形態では、3組)形成されている。これにより、永久磁石22の位置をシャッターカーテン1の開閉移動方向である上下方向に調整可能となっている。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、永久磁石22の位置を調整するための位置調整手段が備えられており、永久磁石取付部材29の水平部29Aに形成されている左右2個の長孔29Cが、永久磁石22のシャッターカーテン1の厚さ方向の位置を調整するための位置調整手段となっており、立上り部29Bにこの立上り部29Bの上下方向に複数組形成されている左右2個の貫通孔29Dが、永久磁石22のシャッターカーテン1の開閉移動方向の位置を調整するための位置調整手段となっている。
次に、計数装置本体21の本体部23を構成するものであって、カバー部25で覆われ、シャッターカーテン1の開閉移動回数を計数するためのシャッターカーテン移動回数部の構造について、後述するこのシャッターカーテン移動回数計数部の動作説明のために用いる図14〜図16のうち、図14により説明する。
図14には、全開位置に達していたシャッターカーテン1が閉じ移動を開始し、この閉じ移動中のシャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている計数装置本体21が永久磁石22の前を通過する直前の状態におけるこの計数装置本体21の本体部23の内部構造が示されている。
この図14で示されているように、本実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数部40は、軸41を中心に揺動自在となっている揺動部材42と、軸45を中心に回転自在となっていて、図4に示すように外周面46Aに数字が印字された複数個(本実施形態では、6個)の回転ドラム46と、を含んで構成されている。
本実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数部40は、これら6個の回転ドラム46により、シャッターカーテン1の開閉移動回数を、前述の図4で示されているように999999回まで計数できるドラム式の計数装置(カウンター)となっている。
揺動部材42の上部と下部には、円盤状の永久磁石43,44が互いに極性が逆となるように配置されている。すなわち、上側の永久磁石43は、永久磁石22側である室内側がS極、永久磁石22側とは反対側の室外側がN極となっており、下側の永久磁石44は、永久磁石22側である室内側がN極、永久磁石22側とは反対側の室外側がS極となっている。
また、この揺動部材42の回転ドラム46側の部分は、上片部42Aと下片部42Bを有する二股部42Cとなっており、図14から分かるように、下片部42Bよりも上片部42Aのほうが大きいため、揺動部材42は、この揺動部材42に外力が加わらない限り、図14に示す下向きの揺動姿勢となっている。
また、回転ドラム46の軸45には、爪部47Aを有するラチェットホイール(爪歯車)47がこの軸45と同軸的に配置されている。
本実施形態では、揺動部材42が軸41を中心に時計回りの方向に揺動することにより、この揺動部材42の二股部42Cの上片部42Aがラチェットホイール47の爪部47Aに噛合し、これにより、ラチェットホイール47は時計回りの方向に回転し、これと同時に、6個の回転ドラム46のうち、1の位の数字を計数(カウント)するための回転ドラム46(図4に示す1番右側の回転ドラム)も時計回りの方向に回転することになる。一方、揺動部材42が軸41を中心に反時計回りに揺動することにより、この揺動部材42の二股部42Cの下片部42Bがラチェットホイール47の爪部47Aに噛合し、これにより、ラチェットホイール47は時計回りの方向に回転し、これと同時に、6個の回転ドラム46のうち、1の位の数字を計数(カウント)するための回転ドラム46も時計回りの方向に回転することになる。
なお、6個の回転ドラム46のうち、1の位の数字を計数(カウント)する回転ドラム46が、時計回りに360度回転(すなわち、1回転)すると、言い換えると、10カウントすると、上位の位の数字を計数するための他の回転ドラム46は、図示しない桁上げ機構により、時計回りの方向に36度回転(すなわち、6分の1回転)するようになっている。
また、図示されていないが、6個の回転ドラム46は、リセット機構により、外周面46Aの数字が「000000」となる初期状態に戻るようになっている。
次に、シャッターカーテン移動回数計数部40の動作について、図14〜図16により説明する。
前述したように、図14は、全開位置に達していたシャッターカーテン1が閉じ移動を開始し、この閉じ移動中のシャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている計数装置本体21が永久磁石22の前を通過する直前の状態を示す図である。なお、この図14と、後述の説明で用いる図15及び図16においては、シャッターカーテン移動回数計数部40、永久磁石22及びこの永久磁石22をまぐさ部材12Aに取り付けるための永久磁石取付部材29以外の部材、装置等の表示は省略されている。
シャッターカーテン1が、図2で示されているように、全開位置に達して停止し、外力が加わらない状態において、シャッターカーテン移動回数計数部40の揺動部材42は、図14に示す下向きの揺動姿勢となっている。そして、この揺動部材42の下向きの揺動姿勢は、全開位置に達していたシャッターカーテン1が閉じ移動を開始し、この閉じ移動中のシャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている計数装置本体21が永久磁石22の前を通過する直前まで維持される。
図15は、シャッターカーテン1がさらに閉じ移動し、図14で示されている計数装置本体21が永久磁石22の前を通過しているときを示す図14と同様の図である。
この図15で示されているように、計数装置本体21が、上から永久磁石22に接近し、この永久磁石22の前を通過することにより、計数装置本体21のシャッターカーテン移動回数計数部40の下部に配置されている永久磁石44のN極と、永久磁石22の室外側のS極との間には、引力が生じることになる。すなわち、シャッターカーテン移動回数計数部40の永久磁石44は、永久磁石22に吸引されることになる。
これにより、図14に示す下向きの揺動姿勢となっていた揺動部材42は、軸41を中心に反時計回りの方向に揺動するため、ラチェットホイール47の爪部47Aに噛合していた揺動部材42の二股部42Cの上片部42Aは、ラチェットホイール47の爪部47Aから離脱するとともに、揺動部材42の二股部42Cの下片部42Bが、ラチェットホイール47の爪部47Aに噛合し、揺動部材42は、上向きの揺動姿勢となる。
この結果、ラチェットホイール47は時計回りの方向(図15に示す矢印A方向)に18度回転し、これと同時に、6個の回転ドラム46のうち、1の位の数字を計数(カウント)するための回転ドラム46(図4に示す1番右側の回転ドラム)も時計回りの方向に18度回転、すなわち、2分の1(0.5)カウントすることになる。
なお、計数装置本体21が、永久磁石22の前を通過するにつれ、シャッターカーテン移動回数計数部40の下部の永久磁石44のN極と、永久磁石22の室外側のS極との間に生じていた引力は次第に消滅することになる。すなわち、シャッターカーテン移動回数計数部40の永久磁石44は、永久磁石22に次第に吸引されなくなる。
しかし、計数装置本体21が、永久磁石22の前を通過するにつれ、シャッターカーテン移動回数計数部40の上部の永久磁石43のS極と、永久磁石22の室外側のS極との間には、斥力が生じることになる。すなわち、シャッターカーテン移動回数計数部40の永久磁石43は、永久磁石22に反発することになる。
このため、揺動部材42の上向きの揺動姿勢は、計数装置本体21が図16で示す状態となるまで、維持されることになる。
図16は、シャッターカーテン1がさらに閉じ移動し、図14で示されている計数装置本体21が永久磁石22の前を通過した直後を示す図14と同様の図である。
この図16で示されているように、シャッターカーテン移動回数計数部40の上部の永久磁石43のS極と、永久磁石22の室外側のS極との間に生じていた斥力は消滅し、シャッターカーテン移動回数計数部40の永久磁石43は、永久磁石22に反発しなくなる。すなわち、シャッターカーテン移動回数計数部40の永久磁石43は、永久磁石22の磁力の影響を一切受けなくなる。
前述したように、揺動部材42の上片部42Aは、下片部42Bよりも大きいため、揺動部材42は、この揺動部材42に外力が加わらない限り、図14に示す下向きの揺動姿勢となる。
これにより、図15に示す上向きの揺動姿勢となっていた揺動部材42は、軸41を中心に時計回りの方向に揺動するため、ラチェットホイール47の爪部47Aに噛合していた揺動部材42の二股部42Cの下片部42Bは、ラチェットホイール47の爪部47Aから離脱するとともに、揺動部材42の二股部42Cの上片部42Aが、ラチェットホイール47の爪部47Aに噛合し、揺動部材42は、上向きの揺動姿勢となる。
この結果、ラチェットホイール47は時計回りの方向(図16に示す矢印A方向)にさらに18度回転し、これと同時に、6個の回転ドラム46のうち、1の位の数字を計数(カウント)するための回転ドラム46(図4に示す1番右側の回転ドラム)も時計回りの方向にさらに18度回転、すなわち、2分の1(0.5)カウントすることになる。
このように、本実施形態では、6個の回転ドラム46のうち、1の位の数字を計数(カウント)するための回転ドラムは、計数装置本体21が永久磁石22の前を上から通過する毎に、時計回りの方向に合計36度(言い換えると、1カウント分)回転する。すなわち、計数装置本体21が永久磁石22の前を上から通過する毎に、計数装置本体21のシャッターカーテン移動回数計数部40は、シャッターカーテン1の閉じ移動が1回行われたことを記録するようになっている。
一方、全閉位置に達していたシャッターカーテン1が開き移動を開始し、このシャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている計数装置本体21が、永久磁石22の前を通過することにより、この計数装置本体21のシャッターカーテン移動回数計数部40の揺動部材42は、前述した図16で示されている下向きの揺動姿勢の状態から、図15で示されている上向きの揺動姿勢の状態となり、この後、図14で示されている下向きの揺動姿勢の状態となる。
すなわち、シャッターカーテン1が開き移動したときにおけるシャッターカーテン移動回数計数部40の揺動部材42は、シャッターカーテン1が閉じ移動したときと同様の揺動動作を行う。
このため、本実施形態では、6個の回転ドラム46のうち、1の位の数字を計数(カウント)するための回転ドラムは、計数装置本体21が永久磁石22の前を下から通過する毎に、時計回りの方向に合計36度(言い換えると、1カウント分)回転する。すなわち、計数装置本体21が永久磁石22の前を下から通過する毎に、計数装置本体21のシャッターカーテン移動回数計数部40は、シャッターカーテン1の開き移動が1回行われたことを記録するようになっている。
以上の説明から分かるように、本実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数部40は、シャッターカーテン1の閉じ移動回数と開き移動回数の両方を計数するものとなっている。
また、本実施形態では、シャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている計数装置本体21を構成するシャッターカーテン移動回数計数部40の揺動部材42の上部と下部に配置されている永久磁石43,44が、磁力が作用する反応体となっている。一方、不動部材であるまぐさ部材12Aに取り付けられている永久磁石22は、永久磁石43,44を反応させるための作用体となっている。
そして、シャッターカーテン移動回数計数部40は、シャッターカーテン1が開閉移動することにより、磁力が作用する永久磁石43、43と永久磁石22同士が接近することでシャッターカーテン1の開閉移動回数を計数するものとなっている。
なお、本実施形態では、前述したように、永久磁石取付部材29の水平部29Aに形成されている左右2個の長孔29Cは、永久磁石22のシャッターカーテン1の厚さ方向の位置を調整するための位置調整手段となっており、立上り部29Bにこの立上り部29Bの上下方向に複数組形成されている左右2個の貫通孔29Dは、永久磁石22のシャッターカーテン1の開閉移動方向の位置を調整するための位置調整手段となっている。
すなわち、これらの位置調整手段は、シャッターカーテン移動回数計数部40の揺動部材42の永久磁石43、43と、まぐさ部材12Aに取り付けられた永久磁石22との位置関係を調整するためのものとなっている。
以上説明した本実施形態では、開閉移動自在となっているシャッターカーテン1開閉体の閉じ移動回数と開き移動回数の両方を計数(カウント)するためのシャッターカーテン移動回数計数装置20は、シャッターカーテン1の座板1Bに配置され、2個の永久磁石43,44を有していてシャッターカーテン1の閉じ移動回数と開き移動回数の両方を計数するためのシャッターカーテン移動回数計数部40を備えた計数装置本体21と、まぐさ10を形成するまぐさ部材12Aに配置され、上記永久磁石43,44を反応させるための永久磁石22と、を含んで構成されている。そして、シャッターカーテン移動回数計数部40は、シャッターカーテン1が開閉移動することにより、磁力が作用する永久磁石43,44と永久磁石22同士が接近することでシャッターカーテン1の開閉移動回数を計数するものとなっている。
このため、本実施形態によると、前述した従来のシャッターカーテン開閉移動回数計数装置と比較して、構造の簡単化が図ることができるようになる。
また、本実施形態によると、前述した従来のシャッターカーテン開閉移動回数計数装置と比較して、シャッターカーテン開閉移動回数計数装置の設置作業や、修理、交換等のメンテナンス作業も容易となる。
さらに、本実施形態によると、前述した従来のシャッターカーテン開閉移動回数計数装置と比較して、装置を作動させるための電力が不要となる。
また、本実施形態では、図2に示すようにシャッターカーテン1が全開位置に達したときにおける計数装置本体21の位置は、前述したシャッターボックス5の内部であって、このシャッターボックス5の底面部5Aに設けられてる前述の図示しない点検口の近傍の位置となっている。
このため、本実施形態によると、計数装置本体21を点検口から容易に設置することができたり、修理、交換等のメンテナンスを容易に行うことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態に係るシャッター装置は、シャッターカーテン1の開閉移動回数を計数するためのシャッターカーテン移動回数計数装置20を備えているシャッターカーテン移動回数計数装置付きシャッター装置となっている。
図17は、永久磁石22を、まぐさ10を形成する室内側のまぐさ部材12Aに取り付けるための永久磁石取付部材の別実施形態の斜視図である。
この図17の実施形態に係る長寸の永久磁石取付部材30も、前述の図13の永久磁石取付部材29と同様に、板材の折り曲げ等により形成されており、図2に示すまぐさ部材12Aに取り付けられる水平部30Aと、この水平部30Aの先端部から立ち上がっていて、結合具で永久磁石22が取り付けられる立上り部30Bとからなっている。
図17で示されているように、水平部30Aには、前述の図13の永久磁石取付部材29と同様に、この水平部30Aをまぐさ部材12Aに結合具で結合するための左右2個の貫通した長孔30Cが形成されているが、本実施形態では、これら左右2個の長孔30Cは、この永久磁石取付部材30の長さ方向(言い換えると、水平部30Aをまぐさ部材12Aに取り付けた状態でシャッターカーテン1の幅方向)に複数組(本実施形態では、7組)形成されている。このため、これらの長孔30Cによって、永久磁石22の位置をシャッターカーテン1の厚さ方向である前後方向と、シャッターカーテン1の幅方向である左右方向に調整可能となっている。
また、図17で示されているように、立上り部29Bには、前述の図13の永久磁石取付部材29と同様に、永久磁石22に形成された図11及び図12に示す左右2個の貫通孔22Dと対応する左右2個の貫通孔29Dが、上下方向に複数組(本実施形態では、3組)形成されている。これにより、永久磁石22の位置をシャッターカーテン1の開閉移動方向である上下方向に調整可能となっている。
以上の説明から分かるように、本実施形態においても、永久磁石22の位置を調整するための位置調整手段が備えられており、永久磁石取付部材30の水平部30Aにこの水平部30Aの長さ方向に複数組形成されている左右2個の長孔30Cが、永久磁石22のシャッターカーテン1の厚さ方向と幅方向の位置を調整するための位置調整手段となっており、立上り部30Bにこの立上り部30Bの上下方向に複数組形成されている左右2の貫通孔30Dが、永久磁石22のシャッターカーテン1の開閉移動方向の位置を調整するための位置調整手段となっている。
図18は、永久磁石22を、まぐさ10を形成する室内側のまぐさ部材12Aに取り付けるための永久磁石取付部材のさらなる別実施形態の斜視図である。
この図18の実施形態に係る長寸の永久磁石取付部材31も、前述の図13の永久磁石取付部材29と同様に、板材の折り曲げ等により形成されており、図2に示すまぐさ部材12Aに取り付けられる水平部31Aと、この水平部31Aの先端部から立ち上がっていて、結合具で永久磁石22が取り付けられる立上り部31Bとからなっている。
図18で示されているように、水平部31Aには、前述の図13の永久磁石取付部材29と同様に、この水平部31Aをまぐさ部材12Aに結合具で結合するための左右2個の貫通した長孔31Cが形成されており、これらの長孔31Cによって、永久磁石22の位置をシャッターカーテン1の厚さ方向である前後方向に調整可能となっている。
また、図18で示されているように、立上り部31Bには、永久磁石22に形成された図11及び図12に示す左右2個の貫通孔22Dと対応する左右2個の貫通孔29Dが、上下方向に複数組(本実施形態では、3組)、かつ、この永久磁石取付部材31の長さ方向(言い換えると、水平部31Aをまぐさ部材12Aに取り付けた状態でシャッターカーテン1の幅方向)に複数組(本実施形態では、7組)形成されている。これにより、永久磁石22の位置をシャッターカーテン1の開閉移動方向である上下方向と、シャッターカーテンの幅方向である左右方向に調整可能となっている。
以上の説明から分かるように、本実施形態においても、永久磁石22の位置を調整するための位置調整手段が備えられており、永久磁石取付部材31の水平部31Aに形成されている左右2個の長孔31Cが、永久磁石22のシャッターカーテン1の厚さ方向の位置を調整するための位置調整手段となっており、立上り部31Bにこの立上り部31Bの上下方向に複数組、かつ、この立上り部の左右方向に複数組形成されている左右2の貫通孔31Dが、永久磁石22のシャッターカーテン1の開閉移動方向と幅方向の位置を調整するための位置調整手段となっている。
なお、以上説明した実施形態において、永久磁石22と同様に、計数装置本体21の位置を調整するための位置調整手段を備えるようにしてもよい。
図19は、計数装置本体21をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付け、永久磁石22をシャッターボックス5の内部に取り付けた実施形態を示す図である。なお、以下で説明する各実施形態が示されている各図において、前述の図1〜図16に示されている実施形態と同じ部材、装置、部位等には同一符号を付し、その説明は省略する。
この図19の実施形態では、計数装置本体21は、巻取軸6に巻き取られたシャッターカーテン1のカーテン本体1Aに収まる形状、寸法、すなわち、巻取軸6によるシャッターカーテン1の巻き取り動作に支障をきたさない形状、寸法を有しており、この計数装置本体21は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26を介して、カーテン本体1Aに取り付けられている。
一方、永久磁石22は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の永久磁石取付部材29と同様に、板材の折り曲げ等で形成された永久磁石取付部材51を介して、シャッターボックス5の底面部5Aの上面に取り付けられている。
なお、計数装置本体21は、カーテン本体1Aであって、全開位置に達したシャッターカーテン1のうち、巻取軸6に巻き取られない部分、すなわち、シャッターカーテン1の巻き残し部分に取り付けるようにしてもよい。
図20は、計数装置本体21をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付け、永久磁石22をシャッターボックス5の外部に取り付けた実施形態を示す図である。
この図20の実施形態では、計数装置本体21は、前述の図19の実施形態と同様に、巻取軸6に巻き取られたシャッターカーテン1のカーテン本体1Aに収まる形状、寸法を有しており、この計数装置本体21も、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26を介して、カーテン本体1Aに取り付けられている。
一方、永久磁石22は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の永久磁石取付部材29と同様に、板材の折り曲げ等で形成された永久磁石取付部材51を介して、シャッターボックス5の底面部5Aの下面に取り付けられている。
なお、計数装置本体21は、カーテン本体1Aであって、全開位置に達したシャッターカーテン1のうち、巻取軸6に巻き取られない部分、すなわち、シャッターカーテン1の巻き残し部分に取り付けるようにしてもよい。
図21は、シャッターカーテン1及びガイドレール4の平断面図であり、計数装置本体21をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付け、永久磁石22をシャッターカーテン1の案内部材であるガイドレール4に取り付けた実施形態を示す図である。
この図21の実施形態では、永久磁石22は、取付部材を介さずに、ガイドレール4の内側面部4Cに、この内側面部4Cに形成した貫通孔に埋め込まれた状態で取り付けられている。
なお、永久磁石22は、接着等により、ガイドレール4の内側面部4Cに取り付けられるものであってもよい。また、永久磁石22は、前述の図1〜図16に示されている実施形態と同様に、取付部材により、ガイドレール4の内側面部4Cに取り付けられるものであってもよい。
なお、この図21の実施形態では、永久磁石22は、図1に示す左右のガイドレール4A,4Bのうち、一方のガイドレールである右側のガイドレール4Aに取り付けられているが、この永久磁石22は、他方のガイドレールである左側のガイドレール4Bに取り付けるようにしてもよい。
図19〜図21の実施形態では、シャッターカーテン1における計数装置本体21の配置位置のうち、高さ位置(言い換えると、シャッターカーテン1の開閉移動方向である上下方向の位置)は、全閉位置に達したときのシャッターカーテン1における直立した状態の人間の目線の高さ位置又はこれよりも低い高さ位置に配置されている。
言い換えると、計数装置本体21は、シャッターカーテン1において、このシャッターカーテン1を開閉移動させることにより、計数装置本体21が人間の目線の高さ位置又はこれよりも低い高さ位置に一時的に達する位置に配置されている。
また、シャッターカーテン1における計数装置本体21の配置位置のうち、横位置(言い換えると、シャッターカーテン1の幅方向である左右方向の位置)は、前述の図1〜図16で示されている実施形態(図1参照)と同様に、シャッターカーテン1の幅方向の中央位置よりも、左右のガイドレール4側の位置となっている。すなわち、計数装置本体21は、シャッターカーテン1が巻取軸6に巻き取られる際にこのシャッターカーテン1の幅方向中央部及びその近傍に生じるたわみの影響を受けない位置に配置されている。
図22は、計数装置本体21をシャッターボックス5の内部に取り付け、永久磁石22をシャッターカーテン1の座板1Bに取り付けた実施形態を示す図である。
この図22の実施形態では、計数装置本体21は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26と、板材の折り曲げ等で形成された取付部材54を介して、シャッターボックス5の底面部5Aの上面に取り付けられている。
一方、永久磁石22は、板材の折り曲げ等で形成された取付部材53を介して、シャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている。
なお、計数装置本体21は、この計数装置本体21の設置作業やメンテナンス作業、この計数装置本体21により計数されたシャッターカーテン1の開閉移動回数の確認作業等が容易となるように、シャッターボックス5の底面部5Aの上面であって、このシャッターボックス5の内部に配置された部材、装置等を点検するための前述の図示しない点検口の近傍に配置することが好ましい。
図23は、計数装置本体21をシャッターボックス5の外部に取り付け、永久磁石22をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付けた実施形態を示す図である。
この図23の実施形態では、計数装置本体21は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26と、板材の折り曲げ等で形成された取付部材55を介して、シャッターボックス5の底面部5Aの下面に取り付けられている。
一方、永久磁石22は、取付部材を介さずに、シャッターカーテン1のカーテン本体1A(シャッターカーテン1の巻き残し分であってもよく、なくてもよい)に取り付けられている。
なお、永久磁石22は、取付部材を介して、シャッターカーテン1のカーテン本体1Aに取り付けられるものであってもよい。
また、永久磁石22は、板材の折り曲げ等で形成された取付部材を介して、あるいは介さずに、シャッターカーテン1のカーテン本体1Aの座板1Bに取り付けられるものであってもよい。
図24は、計数装置本体21をガイドレール4に取り付け、永久磁石22をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付けた実施形態を示す図1と同様の図であり、図25は、図24のS25−S25線断面図であり、図21と同様の図である。
図25で示されているように、この実施形態では、計数装置本体21は、第1取付部材26と略同様の形状、構造を有する部分56Aと、ガイドレール4の内側面部4Cに取り付けられる部分56Bと、を有する取付部材56を介して、ガイドレール4の内側面部4Cに取り付けられている。
図24で示されているように、ガイドレール4における計数装置本体21の高さ位置は、操作装置9の高さ位置又はこれよりも低い位置(例えば、床2Aから1300mm〜1500mmの位置)となっている。言い換えると、計数装置本体21は、ガイドレール4における直立した状態の人間の目線の高さ位置又はこれよりも低い高さ位置に配置されている。
一方、永久磁石22は、シャッターカーテン1のカーテン本体1Aのうち、ガイドレール4の内部にスライド自在に挿入される幅方向の端部1Cの近傍に形成した貫通孔に埋め込まれた状態で取り付けられている。
なお、永久磁石22は、接着等により、カーテン本体1Aに取り付けられるものであってもよい。また、永久磁石22は、前述の図1〜図16に示されている実施形態と同様に、取付部材により、カーテン本体1Aに取り付けられるものであってもよい。
なお、この図21の実施形態では、永久磁石22は、図1に示す左右のガイドレール4A,4Bのうち、一方のガイドレールである右側のガイドレール4Aに取り付けられているが、この永久磁石22は、他方のガイドレールである左側のガイドレール4Bに取り付けるようにしてもよい。
図26は、計数装置本体21をガイドレール4に取り付け、永久磁石22をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付けた図24と図25で示されている実施形態の変形例を示す25と同様の図である。
この図26の実施形態では、計数装置本体21は、第1取付部材26を介して、ガイドレール4の室内側の正面部4Dに取り付けられている。この正面部4Dのうち、計数装置本体21が取り付けられている部分には、この計数装置本体21の永久磁石43,44が永久磁石22の磁力を受けやすいように、開口部4Eが形成されている。
なお、ガイドレール4における計数装置本体21の高さ位置は、前述した図24及び図5に示す実施形態と同様に、操作装置9の高さ位置又はこれよりも低い位置(例えば、床2Aから1300mm〜1500mmの位置)となっている。言い換えると、計数装置本体21は、ガイドレール4における直立した状態の人間の目線の高さ位置又はこれよりも低い高さ位置に配置されている。
一方、永久磁石22は、シャッターカーテン1のカーテン本体1Aのうち、ガイドレール4の内部にスライド自在に挿入される幅方向の端部1Cに形成した貫通孔に埋め込まれた状態で取り付けられている。
なお、永久磁石22は、接着等により、カーテン本体1Aの幅方向の端部1Cに取り付けられるものであってもよい。また、永久磁石22は、前述の図1〜図16に示されている実施形態と同様に、取付部材により、カーテン本体1Aの幅方向の端部1Cに取り付けられるものであってもよい。
図27は、計数装置本体21をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付け、永久磁石22をまぐさ10の上面部に取り付けた実施形態を示す図である。
この図27の実施形態では、計数装置本体21は、前述の図19や図20の実施形態と同様に、巻取軸6に巻き取られたシャッターカーテン1のカーテン本体1Aに収まる形状、寸法を有しており、この計数装置本体21は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26を介して、カーテン本体1Aに取り付けられている。
一方、永久磁石22は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の永久磁石取付部材29と同様に、板材の折り曲げ等で形成された永久磁石取付部材56を介して、まぐさ10を形成するまぐさ部材12Aの上面部12Cに取り付けられている。
図28は、計数装置本体21をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付け、永久磁石22をまぐさ10の下面部に取り付けた実施形態を示す図である。
この図28の実施形態では、計数装置本体21は、前述の図27の実施形態と同様に、巻取軸6に巻き取られたシャッターカーテン1のカーテン本体1Aに収まる形状、寸法を有しており、この計数装置本体21も、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26を介して、カーテン本体1Aに取り付けられている。
一方、永久磁石22は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の永久磁石取付部材29と同様に、板材の折り曲げ等で形成された永久磁石取付部材57を介して、まぐさ10を形成するまぐさ部材12Aの下面部12Dに取り付けられている。
なお、以上説明した図27の実施形態と図28の実施形態において、永久磁石22は、まぐさ部材12Aの側面部12E(シャッターカーテン1と対向する側の面部)(図27,図28参照)に、取付部材を介して、あるいは、取付部材を介さずに直接取り付けるようにしてもよく、まぐさ部材11の側面部11A(シャッターカーテン1と対向する側の面部)(図27,図28参照)に、取付部材を介して、あるいは、取付部材を介さずに直接取り付けるようにしてもよい。
図29は、計数装置本体21をまぐさ10の上面部に取り付け、永久磁石22をシャッターカーテン1の座板1Bに取り付けた実施形態を示す図である。
この図29の実施形態では、計数装置本体21は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26と、板材の折り曲げ等で形成された取付部材58を介して、まぐさ10を形成するまぐさ部材12Aの上面部12Cに取り付けられている。
一方、永久磁石22は、板材の折り曲げ等で形成された取付部材53を介して、シャッターカーテン1の座板1Bに取り付けられている。
なお、計数装置本体21は、この計数装置本体21の設置作業やメンテナンス作業、この計数装置本体21により計数されたシャッターカーテン1の開閉移動回数の確認作業等が容易となるように、まぐさ部材12Aの上面部12Cであって、シャッターボックス5の前述の図示しない点検口の近傍に配置することが好ましい。
図30は、計数装置本体21をまぐさ10の下面部の外部に取り付け、永久磁石22をシャッターカーテン1のカーテン本体1Aを形成するスラットに取り付けた実施形態を示す図である。
この図30の実施形態では、計数装置本体21は、前述の図1〜図16に示されている実施形態の第1取付部材26と、板材の折り曲げ等で形成された取付部材59を介して、まぐさ10を形成するまぐさ部材12Aの下面部12Dに取り付けられている。
一方、永久磁石22は、取付部材を介さずに、シャッターカーテン1のカーテン本体1A(シャッターカーテン1の巻き残し分であってもよく、なくてもよい)に取り付けられている。
なお、永久磁石22は、取付部材を介して、シャッターカーテン1のカーテン本体1Aに取り付けられるものであってもよい。
また、永久磁石22は、板材の折り曲げ等で形成された取付部材を介して、あるいは介さずに、シャッターカーテン1のカーテン本体1Aの座板1Bに取り付けられるものであってもよい。
なお、本実施形態においても、計数装置本体21は、まぐさ部材12Aの下面部12Dであって、シャッターボックス5の前述の図示しない点検口の近傍に配置することが好ましい。
なお、以上説明した図29の実施形態と図30の実施形態において、計数装置本体21は、まぐさ部材12Aの側面部12E(図29,図30参照)に、取付部材を介して、あるいは、取付部材を介さずに直接取り付けるようにしてもよく、まぐさ部材11の側面部11A(図29,図30参照)に、取付部材を介して、あるいは、取付部材を介さずに直接取り付けるようにしてもよい。
なお、以上説明した図19〜図30の各実施形態において、図示されていないが、計数装置本体21の左右方向である横方向(言い換えると、シャッターカーテン1の幅方向)の位置は、前述した図1〜図16の実施形態と同様に、永久磁石22の横方向の位置と同じ又は略同じとなっている。
なお、以上説明した図19〜図30の各実施形態において、シャッターカーテン移動回数計数部40に配置されている2個の永久磁石43,44と、永久磁石22との位置関係を調整するための位置調整手段を備えるようにしてもよい。
なお、以上説明した実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数装置20のシャッターカーテン移動回数計数部40に配置されている本実施形態に係る反応体となっている2個の永久磁石43,44は、本実施形態に係る作用体となっている永久磁石22の磁力が作用する鉄等の磁性体としてもよい。
また、これとは反対に、作用体となっている永久磁石22は、シャッターカーテン移動回数計数部40に配置されている反応体となっている2個の永久磁石43,44の磁力が作用する鉄等の磁性体としてもよい。
なお、以上説明した実施形態において、2個の永久磁石43,44及び/又は永久磁石22は、内蔵された電池により通電される電磁石でもよい。
なお、シャッターカーテン移動回数計数部40の形状、構造は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、任意なものでよい。
また、計数装置本体21をシャッターカーテン1、まぐさ10、シャッターボックス5等に取り付けるための取付部材の形状、構造等は、任意なものでよく、以上説明した各実施形態の取付部材に限定されるものではない。これと同様に、永久磁石22をシャッターカーテン1、まぐさ10、シャッターボックス5等に取り付けるための取付部材の形状、構造等も、任意なものでよく、以上説明した各実施形態の取付部材に限定されるものではない。
なお、以上説明した実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数装置20が適用されたシャッター装置は、電動式のシャッター装置である管理及び防災の併用シャッター装置であったが、以上説明した実施形態に係るシャッターカーテン移動回数計数装置20は、手動式のシャッター装置にも適用することができる。この手動式のシャッター装置のシャッターカーテンに,このシャッターカーテンを手動で開閉移動させるための手掛け部が設けられている場合であって、シャッターカーテンに計数装置本体を配置する場合には、シャッターカーテンにおけるこの計数装置本体の左右方向(シャッターカーテンの幅方向)の位置は、手掛け部よりもガイドレール側の位置であることが好ましい。