JP2017009871A - 光スイッチ - Google Patents

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和則 妹尾
Kazunori Senoo
和則 妹尾
賢哉 鈴木
Masaya Suzuki
賢哉 鈴木
俊夫 渡辺
Toshio Watanabe
俊夫 渡辺
雄一郎 伊熊
Yuichiro Ikuma
雄一郎 伊熊
陽平 坂巻
Yohei Sakamaki
陽平 坂巻
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Kota Shikama
光太 鹿間
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】光スイッチにおいて使用される光学素子の数を減少して、小型かつ設計が容易な光スイッチを提供することを目的とする。【解決手段】本発明の光スイッチは、少なくとも1つの入力ポート、少なくとも1つの出力ポート、入力コモンポート及び入力コモンポートに接続された出力コモンポートと、入力ポートからの波長多重光信号を、波長毎に分光する分光手段と、波長毎に分光された光信号を各々に集光する集光手段と、集光された光信号の各々を光変調する空間光変調手段と、空間光変調手段からの光信号を合波する光合波手段とを備え、空間光変調手段は、集光された光信号が選択的に入力コモンポートに入射されるように進行方向を偏向し、分光手段は、出力コモンポートからの波長多重光信号を波長毎に分光し、空間光変調手段は、出力コモンポートからの波長多重光信号から波長毎に分光され集光された光信号が選択的に出力ポートに入射されるように進行方向を偏向する。【選択図】図3

Description

本発明は、光スイッチに関し、より詳細には、実装が簡便であり、低コストの光スイッチに関する。
近年急速な進展を見せる大容量の光通信ネットワーク構築に伴い、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信技術が注目を集めるとともに設備の普及が進んでいる。ここで、WDMノードにおいては、経路切替機能のスループットの増大が強く求められている。従来、WDMの経路切替については、光信号を直接制御せずに、一度電気信号に変換したのちに経路のスイッチングを行う方式が一般的であった。しかしながら、電気信号への変換を行って経路のスイッチングを行う方式は、WDMノードにおける処理能力の高負荷化、通信速度律速、高消費電力化が課題として危惧されていた。このため、電気信号におけるスイッチングを介さず、光信号のまま信号処理を行う、ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)に代表されるようなトランスペアレントなネットワークシステムが重要度が増している。ROADMシステムは、ネットワークをリング型として各ノードで光信号のアド・ドロップを行うとともに、その必要がないものは光信号のまま通過させるため、ノード装置を小型でき、低消費電力化するという利点がある。したがって、ROADMを構成する光デバイス、例えば波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)等のスイッチングデバイス開発は精力的に進められている。
WSSの光信号処理デバイスにおける一般的な構成と動作原理を説明する。入力光ファイバから入力されたWDM信号は、コリメータにてコリメート光として空間を伝播し、複数のレンズおよび波長分離するための回折格子を通過し、再びレンズを介して集光装置に集光される。集光位置には、光信号を所望の位相変化を与えるための空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)が配置される。このSLMの代表的な例として、MEMS(Micro−electro mechanical system)技術によるマイクロミラーアレイ、液晶セルアレイ、DMD(Digital mirror device)、LCOS(Liquid crystal on silicon)等がある。これらのSLMによって、各光信号は所望の位相変化を与えられ、反射する。反射された各光信号は、レンズを介して回折格子へと入射し波長合波された後、レンズを介して出力ポートに結合する。WSSのようなスイッチングデバイスを構成する際には、少なくとも一本の入力ポートの他、出力ポートを複数本配置し、SLMにて信号光を所望の角度に偏向することで反射された信号光が結合する出力ポートを選択し、スイッチングを行うことができる。
WDMノードにおいては、上述のようなWSSを複数個同時に実装する形態が一般的である。図1は、WSSを複数個実装したWDMノード100の構成図である。WDMノード100は、波長クロスコネクト機能部(WXC)107と、WXC107内に配置されたWSS群101及び106とを備える。また、WDMノード100は、WSS群101のそれぞれの出力のうちの1つにそれぞれが接続された波長分波機能部群102と、波長分波機能部群102のそれぞれの出力に接続された受信機群103とを備える。また、WDMノード100は、WSS群106のそれぞれの入力のうちの1つにそれぞれが接続された波長合波機能部群105と、波長合波機能部群105のそれぞれの入力に接続された送信機群104とを備える。
ここで、WXC107内のWSS群101の各WSSは、1入力多出力のWSSであり、WSS群106の各WSSは、多入力1出力のWSSである。WSS群101の各WSSの出力は、WSS群106のそれぞれのWSSのうちのいくつかの入力及び波長分割機能部群102のうちのひとつに接続されている。
光ノードに入射した光信号はWSS群101によって波長選択的にドロップもしくはスルーの経路を設定される。WSS群101にてドロップされた光信号は、波長分波機能部群102によって波長に応じて経路が決定され、受信機群103のうちの所望の受信機に到達する。一方で、この光ノードにおける送信機群104のうちのいくつかから送信された光信号は、波長合波機能部群105を経て、WSS群106によって隣接するノードに向けて光信号は伝送される。
WDMノード100は、WDMノード100へと入力する、又はWDMノード100から出力するポートの位置によって波長と方路が決定される(Colored/Directed)。このため、より柔軟な機能を持たせるために波長分波機能部群102および波長合波機能部群105をWSS群に置き換えることで任意の波長の信号を送受信できるようにする方式(Colorless)、波長分波機能部群102と受信機群103、送信機群104と波長合波機能部群105のそれぞれ間にマトリックススイッチ群を挿入することで、任意の方路からの信号を送受信できるようにする方式(Directionless)など、様々な形態が提案されている。ここで、図1に示したWDMノード100のWXC107は、アド用とドロップ用に複数の入力方路および複数の出力方路が存在するため、多入力多出力波長選択スイッチ(WSS)を採用することにより回路構成を簡単にできる。多入力多出力WSSの機能自体は1入力多出力WSSをカスケードに接続することで実現はできる。しかし、そのために準備および制御するデバイス数が複数必要となり、回路構成が複雑となる。このために、1入力多出力WSSを使用せずに多入力多出力WSSデバイスが実現できれば、初期導入費用の抑制、消費電力の低減、制御システムの負荷低減といった多くのメリットから非常に魅力的である。
国際公開第2013/038713号
妹尾和則、鈴木賢哉、大庭直樹、渡辺俊夫、伊藤雅之、坂本匡、高橋哲夫、「石英系平面光波回路に集積した波長選択スイッチ用空間ビーム変換器」(電子部品・材料研究会12年8月期研究会、東北大学、信学技報vol.112, no.182, CPM2012-78) pp.127-132.
多入力多出力の波長選択スイッチデバイスについては、いくつかの例がある(例えば、特許文献1参照)。図2は、特許文献1に記載の従来の多入力多出力波長選択スイッチ200の構成を示す図である。図2においては、フロントエンド光学素子1から全反射ミラー31までを入力側光学系、全反射ミラー31からフロントエンド光学素子12までを出力側光学系と呼称する。フロントエンド光学素子1から空間に出射された光信号は、コリメータレンズ2およびコリメータレンズ13を介して回折光学素子3に入射し、波長分波する。波長分波された光信号は、集光レンズ4を介して光偏向素子5へと入射し、x軸方向に関して所望の反射角が得られるように制御されて、全反射ミラー31に入射する。出力側光学系についても基本動作は同様であり、全反射ミラー31によって反射された光信号は、入力光学系と同様の光学素子群を通過し、最終的にフロントエンド光学素子12へと導かれる。このとき、図2のx軸方向に関して光偏向素子5によって反射角を制御された光信号は、集光レンズ6を介しているため、その反射角に応じて集光位置が全反射ミラー31上でx軸方向に対して変動する。このとき、出力側光学系に配置された光偏向素子8でも同様にx軸方向に関して偏向角度を制御されているため、入力側光学系とは独立に、全反射ミラー31上に集光する光信号のx軸方向に関する位置を制御できる。このような光学系では、全反射ミラー31の反射面上に集光する、入力側光学系から導かれた光信号と、出力側光学系から導かれた光信号のx軸方向の位置が一致する場合に、これらの光路に関わるポートが結合する。こうして、二つの光偏向素子5および光偏向素子8の制御によって、多入力多出力のスイッチングが可能である。さらに、本スイッチング機構は回折光学素子3にて波長分波されていることから、各波長に対して独立に光偏向素子5および光偏向素子8を制御することで波長選択動作を実現することが可能である。
しかし、上記のような多入力多出力の波長選択スイッチを実現する上では、図2のような構成とすると、全反射ミラー31を挟んで入力光学系と出力光学系とを構築しなければならない。1入力多出力WSSにおいては、フロントエンド光学素子1から光偏向素子5までの部材および光学系で成立できるため、図2に記載の多入力多出力WSS200と1入力多出力WSSとを比較すると、多入力多出力WSS200の光学素子数は二倍となる。したがって、多入力多出力WSS200は、当然部材コストも少なくとも二倍となる。さらに、部材が二倍になることでフットプリントについても二倍必要となり、小型化に難がある。加えて、アライメントが必要な部材数も二倍となるということでもあり、その分だけ最終的な波長選択スイッチとしての光学特性も劣化するということになる。すなわち、光学設計通りの光学特性を実現するためには、非常に精度の高いアライメント、及び実装技術が必要とされ、デバイス実現のためにはいくつも技術的な障壁が存在する。
以上から、多入力多出力WSSに、入力側のフロントエンド光学素子1および出力側のフロントエンド光学素子12のそれぞれから出射される光信号を結合するための全反射ミラー31を採用した時点で、部材のコスト増、アライメントの難易度増、といった技術的に不利な点が生じることとなる。その結果、小型化、低コスト化を達成しうる多入力多出力波長選択スイッチ構成方法が切望されている。
そこで本発明では、多入力多出力WSSにおいて使用される光学素子の数を減少して、小型かつ設計が容易な多入力多出力WSSを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、少なくとも1つの入力ポート、少なくとも1つの出力ポート、入力コモンポート及び前記入力コモンポートに接続された出力コモンポートと、入力ポートからの波長多重光信号を、波長毎に分光する分光手段と、波長毎に分光された光信号を各々に集光する集光手段と、集光された光信号の各々を光変調する空間光変調手段と、前記空間光変調手段からの光信号を合波する光合波手段とを備え、前記空間光変調手段は、前記集光された光信号が選択的に前記入力コモンポートに入射されるように進行方向を偏向し、前記分光手段は、前記出力コモンポートからの波長多重光信号を波長毎に分光し、前記空間光変調手段は、前記出力コモンポートからの波長多重光信号から波長毎に分光され集光された光信号が選択的に前記出力ポートに入射されるように進行方向を偏向する、ことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の光スイッチであって、前記少なくとも1つの入力ポートと、前記少なくとも1つの出力ポートと、前記入力コモンポートと、前記出力コモンポートとが平面光波回路上に形成されることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第2の態様の光スイッチであって、前記平面光波回路上に、前記平面光波回路から空間に出射される光の開口数を制御する開口数制御機構が形成されることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様の光スイッチであって、前記開口数制御機構は、前記平面光波回路の導波路幅が連続的に変化するテーパ構造に形成されることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第3の態様の光スイッチであって、前記開口数制御機構は、スラブ導波路と、前記スラブ導波路内の光信号が透過するレンズ機構とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第3の態様の光スイッチであって、前記開口数制御機構は、前記平面光波回路の導波路に接続された第1のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路に接続するアレイ導波路とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、第3乃至第6のいずれか1つの態様の光スイッチであって、前記開口数制御機構の総計がN+Mよりも少ないことを特徴とする。
また、本発明の第8の態様は、第2乃至第7のいずれか1つの態様の光スイッチであって、前記少なくとも1つの入力ポートと、前記少なくとも1つの出力ポートとからそれぞれ出射する光の主光線又は主光線の延長線が、ある一点で交差することを特徴とする。
入力ポート群および出力ポート群のそれぞれ1つずつのポートを相互に接続した構成にことにより、小型かつ設計が容易な多入力多出力WSSを提供する。さらに、信号光の入出力部にPLC(Planar lightwave circuit)を採用することで、光学部材の削減によるコスト削減とアライメントの簡略化を達成し、さらなる効果を期待することができる。
WSSを複数個実装したWDMノードの構成図である。 特許文献1に記載の従来の多入力多出力WSSの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示す多入力多出力WSSの構成を示す図であり、(a)は、波長分散軸方向から見た多入力多出力WSSの構成図であり、(b)は、入出力ポート配列方向から見た多入力多出力WSSの構成図である。 本発明の第2の実施形態を示す多入力多出力WSSの構成を示す図である。 図4の光導波路基板の構成を示す図である。 空間を伝搬する光信号の開口数を調整するための、入出力導波路とスラブ導波路との境界領域の構成例を示す図であり、(a)〜(d)は、それぞれの構成例である。 本発明の第3の実施形態を示す多入力多出力WSSの構成を示す図である。 図7の光導波路基板の構成を示す図である。 図7の光導波路基板の第1のスラブ導波路の動作を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図3は、本発明の第1の実施形態を示す多入力多出力WSS300の構成を示す図であり、図3(a)は、波長分散軸方向(回折格子により波長が分波される方向)から見た多入力多出力WSS300の構成図であり、図3(b)は、入出力ポート配列方向から見た多入力多出力WSS300の構成図である。多入力多出力WSS300は、複数の入力ポートが平行に配置された入力ポート群301と、複数の出力ポートが入力ポート群301の各入力ポートと同一面上に平行に配置された出力ポート群309とを備える。また、多入力多出力WSS300は、入力ポート群301に隣接して、入力ポート群301と同一平面上に平行に配置された入力コモンポート306と、出力ポート群309に隣接して、出力ポート群309と同一面上に平行に配置された出力コモンポート308と、入力コモンポート306と出力コモンポート308とを光学的に接続する入出力光学系接続部307とを備える。また、多入力多出力WSS300は、入力ポート群301の各入力ポートの光出射面及び出力ポート群309の各出力ポートの光入射面に対向して設けられた空間変調素子305と、空間変調素子305と入力ポート群301及び出力ポート群309との間に設けられた回折格子305とを備える。また、多入力多出力WSS300は、空間変調素子305と回折格子305との間に設けられたレンズ304−1及び304−2と、入力ポート群301の各入力ポートの光出射面側及び出力ポート群309の各出力ポートの光入射面側に設けられたマイクロレンズアレイ302とを備える。
ここで、図3においては、波長分波される方向をx軸方向、入力ポート群301の各入力ポートから光信号が出射される際の光の進行方向及び出力ポート群309の各出力ポートに光信号が入射される際の光の進行方向をz軸方向、x軸およびz軸に直交する向きをy軸方向(入出力ポートが配列される方向)と定義する。また、入力ポート群の各入力ポートから入力コモンポートまでの光信号の主光線を、入力光学系として実線にて、出力コモンポートから出力ポート群の各出力ポートまでの光信号の主光線を出力光学系として破線にてそれぞれ表している。
入力ポート群301の任意の入力ポートに入力された信号光は、スイッチングされ、波長ごとに出力ポート群309の選択された出力ポートから出力される。回折格子303は、入力ポート群301の各入力ポートからの信号光及び出力コモンポート308からの信号光を波長分波し、入力コモンポート306への信号光及び出力ポート群309の各出力ポートへの信号光を合波する。レンズ304−1は、入力ポート群301の各入力ポートからの信号光を集光(y−z平面)及びコリメート(x−z平面)し、入力コモンポート306への信号光をコリメート(y−z平面)及び集光(x−z平面)する。レンズ304−2は、出力コモンポート308からの信号光を集光(y−z平面)及びコリメート(x−z平面)し、出力ポート群309の各出力ポートへの信号光をコリメート(y−z平面)及び集光(x−z平面)する。マイクロレンズアレイ302の各レンズは、入力ポート群301の各入力ポート及び出力コモンポート308からの出射光をコリメートし、入力コモンポート306及び出力ポート群309の各出力ポートへの入射光を集光する。
本実施形態の多入力多出力WSS300の動作は、以下のとおりである。まず入力ポート群301の任意の入力ポートに入力された光信号は、マイクロレンズアレイ302を経てコリメート光として空間に出射される。空間を伝搬する信号光は回折格子303によってx−z平面内において波長分波され、レンズ304−1によって集光され(x−y平面)コリメートされる(x−z平面)。図3(b)において明らかなように、空間光変調器305の反射面において、レンズ304−1によって集光され(x−y平面)コリメートされた(x−z平面)光信号は、波長ごとにx軸方向について異なる位置に集光する。したがって、空間光変調器305がx軸方向にも自由な位相設定を与えることが可能な場合は、信号光を波長ごとに任意の偏向角を設定できるため、信号光に波長選択性を持たせることができる。空間光変調器305にて所望の位相変調を与えられて反射された光は、その位相設定に応じてy−z平面内において所望の角度に偏向され、さらにレンズ304−1を再び通過して入力コモンポート306の入射面に結合され入射される。
入力コモンポート306に入射した信号は入出力光学系接続部307を介して出力コモンポート308に導かれる。出力コモンポート308から空間に出射された光信号は、入力光学系と同様に、マイクロレンズアレイ302を経てコリメート光として空間に出射される。空間を伝搬する信号光は回折格子303によってx−z平面内において波長分波され、レンズ304−2によって集光され(y−z平面)コリメートされ(x−z平面)、空間光変調器305の入力側光学系が集光される部分と別の部分に集光することになる。空間光変調器305にて所望の位相変調を与えられて反射された光は、y−z平面内にて所望の角度に偏向され、さらにレンズ304−2を再び通過して出力ポート群309のいずれかの出力ポートに光結合され入射され、スイッチング動作が完了する。入出力それぞれのコモンポートを直接接続することで、光学系への制約を排除し、小型の多入力多出力波長選択スイッチが実現できる。
本実施形態においては、多入力多出力WSSの入力側光学系と出力側光学系を接続する手段として、空間光学系内にミラー等の接続手段を配置せず、入出力ポートの一部を接続している。レンズやミラーを含め、自由空間内に光学素子を配置することは、ビームのケラレや配置形態を考慮しなければならない。このような配置形態では、光学設計をする上で、ビームスポット径やアライメントにおけるマージン配分を精密に計算しなければ迷光や損失増といった悪影響を生じさせる。したがって、多入力多出力WSSにおいては、できる限り光学素子を減じて設計できることが重要なメリットとなり得る。合わせて、部材を低減することにより、部材費の削減および実装やアライメントに関わる製造コスト分の削減が可能となり、多入力多出力WSSの低コスト化に大きく寄与する。さらに、図2の従来例における光偏向素子5から、全反射ミラー31を経由し光偏向素子8までの光路を、フロントエンド光学素子1と光偏向素子5及び光偏向素子8からフロントエンド光学素子12までの光路と平行にすることができ、これにより波長選択スイッチデバイスのフットプリントや厚みまで含めて多入力多出力WSSの小型化を実現できる。よって、本実施形態は、低コストでありながらも設計が容易であり、フレキシビリティの高い多入力多出力WSSが実現できる。
なお、本実施形態において、入力光学系にレンズ304−1を1つ配置し、出力光学系にレンズ304−2を1つ配置しているが、同様の光学特性を有する構成であれば入力光学系及び出力光学系にそれぞれ複数枚のレンズを用いても構わず、またどのような配置を用いても問題はない。光学系設計によっては、マイクロレンズアレイ302と回折格子303との間にレンズ304−1(304−2)を配置する構成も可能である。また、収差の低減や光学系の短尺化を目的として、レンズ304−1(304−2)の機能を各二枚の新たなレンズで構成し、回折格子303を挟むような構造を採ることもできる。
また、本実施形態においては、説明を簡単にするために入力ポートを3本、出力ポートを3本としたいわゆる3×3構成としているが、入出力ポートの本数および構成に関しては本実施形態に限定されるものではなく、入出力ポートをそれぞれ1本とした1入力1出力光スイッチとしてもよい。また、入力コモンポート306と出力コモンポートが隣接するように配置されているが、両者が最も離れるように構成としても、また入力ポート群301の間および出力ポート群309の各入出力ポートの間に入力コモンポート306又は出力コモンポート308が配置されるような構成を用いても問題はない。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態を示す多入力多出力WSS400の構成を示す図である。図4は、波長分散軸方向から見た多入力多出力WSS400の構成図である。多入力多出力WSS400は、光導波路基板401と、光導波路基板401の一方の光入射及び光出射面に対向して設けられた空間変調素子404と、空間変調素子404と光導波路基板401との間に設けられた回折格子402とを備える。また、多入力多出力WSS400は、空間変調素子404と回折格子402との間に設けられたレンズ403−1及び403−2を備える。
図5は、光導波路基板401の構成を示す図である。光導波路基板401の基板上には、複数の入力導波路が平行に配置された入力ポート群501と、複数の出力導波路が入力ポート群501の各入力導波路と平行に配置された出力ポート群505とが形成される。また、光導波路基板401の基板上には、入力ポート群501に隣接して、入力ポート群501と平行に配置された入力コモンポート導波路502と、出力ポート群505に隣接して、出力ポート群505の各出力導波路と平行に配置された出力コモンポート導波路504と、入力コモンポート導波路502と出力コモンポート導波路504とを光学的に接続する入出力光学系接続導波路503とが形成される。さらに光導波路基板401の基板上には、入力ポート群501の空間への光信号出射側及び出力ポート群505の空間からの光信号入射側の端面にスラブ導波路506が形成される。
光導波路基板401から空間に出射されるビームは、一般的に高い開口数(NA:Numerical Aperture)であることが特徴である。したがって、NAを調整するための機能として、スラブ導波路506を光導波路基板401に形成している。ここで、スラブ導波路506は、光導波路基板401の空間側出射端面を研磨する必要が生じたとき、光学設計の要求に応じてx軸およびy軸に焦点位置を故意にずらす、いわゆる非点収差を発生させることができることから、本実施形態では一定の光路長を有するように設置されている。なお、本実施形態においては、スラブ導波路506と入力ポート群501及び出力ポート群505とが接する境界領域は直角であるものとして図示しているが、この境界領域を曲線として設計することもできる。
ただし、光学系や端面処理の要求によってはスラブ導波路506を省略することもできる。また、マイクロレンズ等を光導波路基板401近傍に配置することで空間に出射されたビームのNAを調整する手段を採ることもできる。
ここで、図4及び5においては、波長分波される方向をx軸方向、入力ポート群501の各入力導波路から光信号が出射される際の光の進行方向及び出力ポート群505の各出力導波路に光信号が入射される際の光の進行方向をz軸方向、x軸およびz軸に直交する向きをy軸方向と定義する。また、入力ポート群501の各入力導波路から入力コモンポート502までの光信号の主光線を、入力光学系として実線にて、出力コモンポート504から出力ポート群505の各出力導波路までの光信号の主光線を出力光学系として破線にてそれぞれ表している。
本実施形態の多入力多出力WSS400の動作は、以下のとおりである。まず入力ポート群501に入力された光信号は、お互いに適切な角度や位置で空間に出射されるよう、導波路の長さや角度を調整された後、スラブ導波路506を経て光導波路基板401から空間に出射される。空間に出射した信号光は、回折格子402によって波長分波され、レンズ403−1によって集光され、空間光変調器404のy軸方向に対して図4垂直方向に集光する。空間光変調器404にて所望の位相変調を与えられて反射された光は、その位相設定に応じてy−z平面内にて所望の角度に偏向され、さらにレンズ403−1を再び通過することで任意のポートから出力される光信号が入力コモンポート502の入射面に結合され入射される。入力コモンポート502に入射された光信号は、入出力光学系接続部503を介して出力コモンポート504に導かれ、再び空間に出射される。そして入力光学系と同様に空間光変調器404に集光した光信号は出力ポート群505の任意の出力導波路の入射面に結合され入射されることで、スイッチングは完了する。
ここで、空間を伝搬する光信号のNAについては、光学設計上極めて重要な情報であり、光学系全体の高さや光学長、収差の設計、さらには部材の大きさに関わることからコストにまで、多大な影響を与える。従って、光導波路基板401において、入出力導波路とスラブ導波路の境界領域においてNA、すなわちビームスポット径を調整するための開口数制御機構を備えることが望ましい。
図6は、空間を伝搬する光信号のNAを調整するための、入出力導波路とスラブ導波路との境界領域に配置される開口数制御機構の構成例を示す図であり、図6(a)〜(d)は、それぞれの構成例を示している。
図6(a)は、図5に記載の入出力導波路とスラブ導波路との境界領域の構成であり、入出力導波路に相当する直線導波路601と、スラブ導波路602とが接続されている。非常に閉じ込めが強く細い直線導波路601によって、スラブ導波路602から伝搬する光信号は大きなNAを有するため、ビームが拡散し、多モード化の原因となる。ここで、以下の図6(b)〜(d)のように入出力導波路とスラブ導波路との境界領域を構成すると、ビームスポット径を大きくしてNAを小さくすることができる。
図6(b)は、直線導波路601とスラブ導波路602の間に、直線導波路601の導波路幅から徐々に幅が太くなるテーパ構造導波路603を配置した例である。テーパ構造導波路によって断熱伝搬した光は、ビームの直進性をできるだけ維持した状態でビームスポット径を大きくする機能を有するため、ビームの拡散が抑えられ、簡易な設計にてNAを小さくすることが可能である。
図6(c)は、スラブ導波路の中に凸レンズの機能を有するレンズ機能部604を組み込んだ例である。スラブ導波路602により図6(a)の機構と同様にビームが拡散するが、レンズ機能部を組み込むことで、光導波路基板601内を伝搬させながらビームをコリメートさせ、ビームを直進に近い状態に調整することができる。この場合、レンズ機能部によってビームスポット径を大きく変換することで、ビームの拡散を抑える(すなわちNAを小さくする)ことができる。レンズ機能部の実現方法には、導波路の屈折率とは異なる屈折率を有する物質、例えば樹脂や空気などを適切な形で配置する。
図6(d)は、直線導波路601に第1のスラブ導波路605を接続し、第1のスラブ導波路605にアレイ導波路606を接続し、アレイ導波路606に図6(a)のスラブ導波路602に相当する第2のスラブ導波路607を接続したものである。図6(d)の構成は、一般的に波長合分波器として用いられるAWG(Arrayed−Waveguide Grating)に近い構造を持っている。ここで、分波機能をバルクの回折格子402に譲ることを考えると、隣接するアレイ導波路の光路長差が等しい(すなわちΔL=0)である構造をとることが望ましい。図6(d)の構成では、第1のスラブ導波路605が自由空間伝搬によるビーム拡大機能、またレンズ機能を有しており、さらにアレイ導波路606が各導波路の位相補正機能を有していることから、第2のスラブ導波路607から出射されるビームをy軸方向に十分太い平面波として形成することが可能である。そのため、ビームスポット径を大きくして、ビームの拡散を押さえる(すなわちNAを小さくする)ことができる。以上に代表されるように、図5における入出力ポート群とスラブ導波路の境界領域において回路レイアウトを変更することにより、追加コストを発生させることなくビームスポット径、すなわちNAの調整が可能となる。
もちろん開口数制御機構は光導波路基板401の入力ポート群501の各入力導波路、出力ポート群505の各出力導波路、入力コモンポート導波路502及び出力コモンポート導波路504のすべてに設けなくとも良い。また、開口数制御機構は図6(a)〜(d)に挙げた方式のみに留まらず、複数の方式を組み合わせた回路設計でもよいし、また全く別の構成を用いても問題はない。
本実施形態においては、図3における入力ポート群301と、入力コモンポート306と、入出力光学系接続部307と、出力コモンポート308と、出力ポート群309と、マイクロレンズアレイ302とを光導波路基板401上にすべて集積する形となる。これにより、一般的に用いられるファイバアレイやマイクロレンズアレイ等を個別に準備、アライメントを行う必要がなく、また入出力ポート群を個別に調整しなければならないといった実装負荷を、回路レイアウトの調整のみで解決することができる。したがって、第1の実施形態において示した多大なメリットはそのままに、さらなる低コストかつアライメント負荷を大きく低減できる構成となる。
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態を示す多入力多出力WSS700の構成を示す図である。図7は、波長分散軸方向から見た多入力多出力WSS700の構成図である。多入力多出力WSS700は、光導波路基板701と、光導波路基板701の一方の光入射及び出射面に対向して設けられた空間変調素子704と、空間変調素子704と光導波路基板701との間に設けられた回折格子702とを備える。また、多入力多出力WSS700は、空間変調素子704と回折格子702との間に設けられたレンズ703を備える。
図8は、光導波路基板701の構成を示す図である。光導波路基板701の基板上には、入力ポート(入力導波路)801−1〜801−3と、出力ポート(出力導波路)808−1〜808−3とが交互に形成される。また、光導波路基板701の基板上には、入力ポート801−1〜801−3及び出力ポート808−1〜808−3の外側に、入力コモンポート(入力コモンポート導波路)807及び出力コモンポート(出力ポートコモン導波路)805とが形成され、また、入力コモンポート807と出力コモンポート805とを光学的に接続する入出力光学系接続部(入出力光学系接続導波路)806とが形成される。また、光導波路基板701の基板上には、第1のスラブ導波路802−1〜802−4が形成され、また、第1のスラブ導波路802−1〜802−4にそれぞれが接続されたアレイ導波路803−1〜803−4が形成される。ここで、第1のスラブ導波路810−1には出力コモンポート805と入力ポート801−1とが、第1のスラブ導波路810−2には出力ポート808−1と入力ポート801−2とが、第1のスラブ導波路810−3には出力ポート808−2と入力ポート801−3とが、第1のスラブ導波路810−4には出力ポート808−3と入力コモンポート807とが接続される。また、光導波路基板701の基板上には、アレイ導波路803−1〜803−4に接続された第2のスラブ導波路804が形成される。
入力ポート801−1〜801−3、出力ポート808−1〜808−3、入力コモンポート807及び出力コモンポート805については、各々の導波路から信号光が出射され、第1のスラブ導波路802−1〜802−4内を伝播する際の主光線が、スラブ導波路802の終端におけるある一点にて交わるように、接続の設置角度が決められる。
本実施形態の多入力多出力WSS700の動作は、以下のとおりである。まず入力ポート群801−1〜801〜3のうちの一つから入力された信号光は、第1のスラブ導波路802−1〜801−4において、x軸方向には閉じ込められたまま、光導波路基板701の面内で広がるように導波路を伝播する。この広がる信号光の波面は伝播距離に応じた曲率を有するため、第1のスラブ導波路802−1〜802〜4の終端はこの波面の曲率と一致するような形状で構成される。第1のスラブ導波路802−1〜802〜4の終端には各々の長さが等しいアレイ導波路803−1〜803〜4がそれぞれ接続されている。ここで、アレイ導波路803−1〜803〜4が第2のスラブ導波路804と接続している端面はy軸と一致している。この場合、アレイ導波路803−1〜803〜4からスラブ導波路804を介して空間に出力された光信号は、y−z平面に関して位相が揃った平面波として出力される。したがって、光信号は、y−z平面内に関してコリメートされたビームとして空間を伝播する。光導波路基板701を通過した光信号は、回折格子702で波長ごとにx−z平面内で角度分波され、さらにレンズ703を通過することで、それぞれの波長ごとに角度位置変換されて空間光変調器704に入射する。光信号は空間光変調器704によってそれぞれ波長ごとに任意の角度にて反射され、再びレンズ704及び回折格子703を介して、光導波路基板701の入力コモンポート807に再結合して入射する。さらに入出力光学系接続部806を介して出力コモンポート805に導かれ、再び空間に出射された後、同じく空間光変調器704によって出力ポート群808のいずれか一つのポートに結合して入射することによりスイッチング動作が完了する。
図9は、光導波路基板701の第1のスラブ導波路の動作を説明するための図である。第1のスラブ導波路903の第1の入出力ポート901(又は第2の入出力ポート902)から第1のスラブ導波路903の中心線までの距離をx、第1のスラブ導波路903内において、第1の入出力ポート901(又は第2の入出力ポート902)から出射される信号光の主光線と、z軸とのなす角を
第1のスラブ導波路902のy軸方向の長さをfslab、第1のスラブ導波路902の屈折率をns、第1のスラブ導波路902に接続するアレイ導波路904のピッチをd2、光導波路基板701の端面におけるアレイ導波路904のピッチをd1、さらにアレイ導波路904から出射される信号光の主光線とz軸とのなす角(光導波路基板701から出射される光信号の伝搬角度)を
とする。そうすると、上述の各パラメータは、以下の関係式に従う(非特許文献1参照)。
第1の入出力ポート901及び第2の入出力ポート902のいずれから光信号を入射したとしても、光信号が光導波路基板701から空間に出射する位置は同一である。しかし、第1の入出力ポート901および第2の入出力ポート902はそれぞれz軸とのなす角
、もしくは第1のスラブ導波路903の中心線までの距離xが異なるようにすることができるため、各WSS機能部に異なった角度で空間を出射させることができる。したがって、入力ポート801−1〜801−3のうちの少なくとも1つ及び出力ポート808−1〜808−3のうちの少なくとも1つそれぞれから出射する光の主光線又は主光線の延長線が、ある一点で交差することができる。また、これまで説明した実施形態における多入力多出力波長選択WSSの特徴を有しながら、さらにNAや出射角度の調整を行うことができる。図8においては入力コモンポート807と出力コモンポート805が最も離れた位置に配置されているが、このような構成においてはいくつかの部分で導波路の交差が発生し、損失を増やす原因となり得る。この場合、両コモンポートは隣接する導波路に設定することで、交差が全く存在しない回路レイアウトにすることも可能である。
本実施形態においては、第2の実施形態におけるメリットをそのまま有しながら、さらに追加の部材を全く配置することなく、光導波路基板内に設置するNA調整回路の個数を半分にすることができるため、PLCチップのy軸方向高さが1/2になり、同時に複雑な回路数も半分となる。したがって、PLC作製時の歩留まりが高くなるという重要なアドバンテージを有する。
さらに本実施形態においては、入力光学系および出力光学系のそれぞれについて、光導波路基板701から空間に出射される角度を平行ではなくある有限の値とすることによって、レンズ304をy軸方向に複数分割配置させる必要がなくなるという点が特徴である。レンズはフーリエ変換素子であり、入射する光の位置と角度を相互に変換させる機能を有している。従って、各WSS機能部に、空間光変調器305上で異なった位置に光を集光させるためには、レンズの前段においてお互いの角度を変えておく必要がある。しかし、一般的に用いられているファイバアレイはファイバがそれぞれ平行に配置されているために、一枚のレンズを用いただけでは空間光変調器305上の同じ位置にそれぞれの入射角度が異なって集光されることになり、独立した制御を行うことは不可能である。従って、通常のファイバアレイを用いる限りは図2の多入力多出力WSS200のような形態を採らざるを得ず、y軸方向に分割配置されたレンズ形状が必要不可欠である。さらに、図2の多入力多出力WSS200の構成では、回折格子3、10を通過する光は、y軸方向に広く分布しているため、ケラレを発生させないための、十分面積の広い回折格子を準備する必要がある。数ある光学素子の中でも回折格子は高価な部類に属し、かつその価格は面積に比例する。この点を鑑みると、本実施形態においては、レンズの焦点位置に回折格子を配置する構成を採ることで、回折格子の面積を従来の半分程度まで抑制することができ、さらなるコストカットが可能である。以上から本実施形態は上述の課題を解決し、低コストでありながらも実装性のよい波長選択スイッチが実現できる。
1、12 フロントエンド光学素子
2、4、6、7、9、11、12、13、14、304−1、304−2、403−1、403−2、703 レンズ
3、10、303、402、702 回折格子
5、8、305、404、704 空間変調素子
31 全反射ミラー
100 WDMノード
101、106 WSS群
102 波長分割機能群
103 受信機群
104 送信機群
105 波長合波機能群
107 波長クロスコネクト機能部
200、300、400、700 多入力多出力波WSS
301、501 入力ポート群
302 マイクロレンズアレイ
306、502、807 入力コモンポート
307、503、806 入出力光学系接続部
308、504、805 出力コモンポート
309、505 出力ポート群
401、701 光導波路基板
505、602、802−2〜802−4、804、903 スラブ導波路
601 直線導波路
603 テーパ構造導波路
604 レンズ機能部
606、803−1〜803−4、904 アレイ導波路
801−1〜801−3 入力ポート
808−1〜808−3 出力ポート
901、902 入出力ポート

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの入力ポート、少なくとも1つの出力ポート、入力コモンポート及び前記入力コモンポートに接続された出力コモンポートと、
    入力ポートからの波長多重光信号を、波長毎に分光する分光手段と、
    波長毎に分光された光信号を各々に集光する集光手段と、
    集光された光信号の各々を光変調する空間光変調手段と、
    前記空間光変調手段からの光信号を合波する光合波手段と
    を備え、
    前記空間光変調手段は、前記集光された光信号が選択的に前記入力コモンポートに入射されるように進行方向を偏向し、
    前記分光手段は、前記出力コモンポートからの波長多重光信号を波長毎に分光し、
    前記空間光変調手段は、前記出力コモンポートからの波長多重光信号から波長毎に分光され集光された光信号が選択的に前記出力ポートに入射されるように進行方向を偏向する、ことを特徴とする光スイッチ。
  2. 前記少なくとも1つの入力ポートと、前記少なくとも1つの出力ポートと、前記入力コモンポートと、前記出力コモンポートとが平面光波回路上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ。
  3. 前記平面光波回路上に、前記平面光波回路から空間に出射される光の開口数を制御する開口数制御機構が形成されることを特徴とする請求項2に記載の光スイッチ。
  4. 前記開口数制御機構は、前記平面光波回路の導波路幅が連続的に変化するテーパ構造に形成されることを特徴とする請求項3に記載の光スイッチ。
  5. 前記開口数制御機構は、
    スラブ導波路と、
    前記スラブ導波路内の光信号が透過するレンズ機構と
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の光スイッチ。
  6. 前記開口数制御機構は、
    前記平面光波回路の導波路に接続された第1のスラブ導波路と、
    前記第1のスラブ導波路に接続するアレイ導波路と
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の光スイッチ。
  7. 前記開口数制御機構の総計がN+Mよりも少ないことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の光スイッチ。
  8. 前記少なくとも1つの入力ポートと、前記少なくとも1つの出力ポートとからそれぞれ出射する光信号の主光線又は主光線の延長線が、ある一点で交差することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の光スイッチ。
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