JP2017009500A - モニタリング装置及びモニタリング方法 - Google Patents

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邦彦 千葉
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Abstract

【課題】配管に設けた止水材からの漏水の有無を遠隔地から監視できるモニタリング装置及びモニタリング方法を提供する。【解決手段】モニタリング装置は、流体の供給により膨張すると共に流体の排出により収縮し、配管102内における止水材Mの下流に配置されるパッカー11と、パッカー11に対して流体の供給及び排出を行う給排装置13と、一端が給排装置13に接続されると共に他端がパッカー11に接続される給排ライン14と、乾燥気体を送風する送風装置21と、一端が送風装置21に接続されると共に他端が開口し、他端が止水材Mとパッカー11との間の配管102内に配置される送風ライン22と、一端が止水材Mとパッカー11との間の配管102内に配置されると共に他端側が配管102の外部に延在する、排気のための排気ライン32と、排気ライン32に設けられ、排気ライン32を流通する気体の湿分を検出する湿分計33とを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、モニタリング装置及びモニタリング方法に係り、更に詳しくは、配管に設けた止水材からの漏水の有無を監視するモニタリング装置及びモニタリング方法に関する。
排水管や下水道管等の既設配管の補修等を行う場合、通常、配管の一部を止水する必要がある。配管の止水方法として、配管内にパッカーを挿入して配管内に仮の閉塞空間を形成してから、グラウト材のような止水材を注入し固化させることで止水する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の止水方法(止水工法)は、前後両端部に膨張・収縮する前パッカー部及び後パッカー部を備えるパッカーを既設の電力管路内に移動可能に設置し、前後の両パッカー部を拡張させることで両パッカー部間に限定空間を形成し、この限定空間内に浸水箇所があると判断した場合、止水材(グラウト材)を限定空間に注入して電力管路の一部を止水するものである。
特開平5−52291号公報
特許文献1に記載の止水方法で想定される浸水とは、地下水が微小な亀裂を経由して電力管路に染み出るような状態と考えられる。つまり、電力管路内では、浸水量が少なく、浸水の流れがほぼない状態である。このため、止水材の限定空間への注入により必ず止水できることを前提とし、止水材注入後の漏水は考慮されていないものと推察される。
しかしながら、電力管路以外の配管では、多量の水が流れている場合もある。この場合、パッカーを膨張させても完全には止水できずに、流れの一部がパッカーから漏水することも起こり得る。止水材は、パッカーからの漏れがある状態で注入されると、漏れ(流れ)のある領域で固化しにくい。そのため、漏れによる水みちの残った状態で止水材が固化してしまい、止水材による止水が不完全なものになる。止水材による止水が不完全である場合、止水材の下流側の配管で行われる補修等の作業に悪影響を及ぼす虞がある。そのため、充填した止水材による止水の良否を確認する必要がある。
また、配管内の流れを止水材により完全に止水できたとしても、その後に、止水材が堰き止めた水の圧力の影響や止水材の経年劣化等により、止水材から漏水する可能性がある。このため、止水材の充填後においても、止水材からの漏水の有無を継続的に監視する必要がある。
止水材からの漏水の有無を確認する方法として、例えば、作業者が配管内に定期的に立ち入って目視することが挙げられる。しかし、小径の配管や配管内の環境等により、作業者が配管内に立ち入れない場合もある。このような場合でも、止水材からの漏水の有無の確認することが望まれる。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、配管に設けた止水材からの漏水の有無を遠隔地から監視できるモニタリング装置及びモニタリング方法を提供することである。
上記課題を解決するため、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、配管内に設けた止水材からの漏水の有無を監視するモニタリング装置であって、流体の供給により膨張すると共に流体の排出により収縮し、前記配管内における前記止水材の下流に配置されるパッカーと、前記パッカーに対して流体の供給及び排出を行う給排装置と、一端が前記給排装置に接続されると共に他端がパッカーに接続される給排ラインと、乾燥気体を送風する送風装置と、一端が前記送風装置に接続されると共に他端が開口し、前記他端が前記止水材と前記パッカーとの間の前記配管内に配置される送風ラインと、一端が前記止水材と前記パッカーとの間の前記配管内に配置されると共に他端側が前記配管の外部に延在する、排気のための排気ラインと、前記排気ラインに設けられ、前記排気ラインを流通する気体の湿分を検出する湿分計とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、膨張したパッカーと止水材とそれらの間の配管の内壁とで画成された中間領域に乾燥気体を送風することにより中間領域内の気体を排気ラインを介して外部に排出し、排気ラインの気体の湿分の検出値に基づいて中間領域内の気体の湿分の状態を判定するようにしたので、配管に設けた止水材からの漏水の有無を遠隔地から監視することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明のモニタリング装置及びモニタリング方法の監視対象である下水道管を示す概略縦断面図である。 本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態におけるモニタリング方法を示す説明図である。 本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態のモニタリング方法における湿分計の検出値の計測開始からの経過を示す想定図である。 本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態の変形例を示す概略構成図である。 本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態を示す概略構成図である。 本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態における配管の止水方法及び止水後の漏水のモニタリング方法を示すフローチャート図である。 本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態における配管の止水方法を示す説明図である。 本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態におけるモニタリング方法を示す説明図である。 本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態のモニタリング方法におけるパッカーの収縮後の湿分計の検出値の経過を示す想定図である。 本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態のモニタリング方法における排水ポンプの作動後の湿分計の検出値の経過を示す想定図である。 本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態における止水材の配管への再充填方法を示す説明図である。
以下、本発明のモニタリング装置及びモニタリング方法の実施の形態を図面を用いて説明する。
まず、本発明のモニタリング装置及びモニタリング方法の監視対象である配管の構成を図1を用いて説明する。ここでは、監視対象の配管として、下水道管を例に挙げて説明する。図1は本発明のモニタリング装置及びモニタリング方法の監視対象である下水道管を示す概略縦断面図である。図1において、左側を下水道管の上流側、右側を下流側としている。
図1において、下水道管100は、地中に埋設された複数(図1では1本のみ図示)の水平配管101と、水平配管101に接続され、地上に開口する複数(図1では3本図示)の垂直配管102a、102b、102cとで構成されている。複数の水平配管101は、互いに接続されて網目状に延びている。このような構成の下水道管100において、例えば、地下水流Wからの水が垂直配管102b内に漏洩し、水平配管101に流れ込んでいる場合を想定する。下水処理する必要のない水が下水道管100内に多量に流れ込むと、下水処理量が必要以上に増えてしまうので、下水道管100のある位置で止水する必要がある。そこで、下水道管100の一部を止水材で止水するが、以下のような本発明のモニタリング装置の実施の形態を用いて止水材による止水が良好であるか否かを確認すると共にその後の止水材からの漏水を継続的に又は断続的に監視する。
[第1の実施の形態]
本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態の構成を図2を用いて説明する。図2は本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態を示す概略構成図である。なお、図2において、図1に示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図2において、本実施の形態で想定している止水材Mは、弾性変形可能な材料により、止水する配管(図2中、下水道管100の垂直配管102)の内径より若干大きく形成されるものである。この止水材Mは、配管102内に圧入されるものであり、配管内に注入して固化させる止水材とは異なる。
本実施の形態のモニタリング装置は、配管102を閉塞するパッカー装置1と、配管102内に圧入配置された止水材Mとパッカー装置1とそれらの間の配管102の内壁とで画成された中間領域Sに送風する送風系統2と、中間領域Sの気体を外部に排出する排気系統3とを備えている。
パッカー装置1は、流体の供給により膨張すると共に流体の排出により収縮するパッカー11と、パッカー11に対して流体の供給及び排出を行う給排装置13と、パッカー11に対する流体の供給及び排出のための給排ライン14とを備えている。パッカー11は、伸縮自在な素材で形成された袋状のものであり、配管内に挿入されて止水材Mの下流に配置される。給排ライン14は、一端が給排装置13に接続されると共に他端がパッカー11に接続されており、止水材Mを貫通して延在している。
送風系統2は、乾燥気体を送風する送風装置21と、送風装置21からの乾燥気体を中間領域Sに供給するための送風ライン22とを備えている。送風ライン22は、一端が送風装置21に接続されて止水材Mを貫通して延在しており、他端が中間領域Sで開口するように配置される。乾燥気体として、例えば、乾燥窒素や乾燥空気が用いられる。
排気系統3は、排気を行う排気装置31と、中間領域S内の気体を排出するための排気ライン32と、排気ライン32における排気装置31側に設けられ、排気ライン32内を流通する気体の湿分を検出する湿分計33とを備えている。排気装置31は、例えば、真空ポンプである。排気ライン32は、一端が排気装置31に接続されて止水材Mを貫通して延在しており、他端が中間領域Sで開口するように配置される。
次に、本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態におけるモニタリング方法を図3及び図4を用いて説明する。
図3は本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態におけるモニタリング方法を示す説明図、図4は本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態のモニタリング方法における湿分計の検出値の計測開始からの経過を示す想定図である。図4中、縦軸は湿分計の検出値Hを、横軸は計測開始からの時間Tを示している。図4中の実線αは止水材からの漏水がない場合、破線βは止水材からの漏水がある場合の想定曲線を示している。なお、図3及び図4において、図1及び図2に示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態のモニタリング方法は、地下水流Wの漏洩箇所より下側の垂直配管102bの部分で止水する場合に適用するものである。この位置で地下水流Wからの漏洩水を止水することができれば、水平配管101への漏洩水の流入を防ぐことができる。
先ず、止水材Mを垂直配管102b内に設けると共に、モニタリング装置の一部を垂直配管102bに設置する。具体的には、図3に示すモニタリング装置のパッカー装置1のパッカー11を収縮した状態で垂直配管102b内に挿入し、パッカー装置1の給排ライン14、送風系統2の送風ライン22、排気系統3の排気ライン32が貫通している止水材Mを垂直配管102b内に圧入する。その後、給排装置13を作動させることで、給排ライン14を介してパッカー11に流体を供給し、パッカー11を膨張させる。膨張したパッカー11と、その上流側の止水材Mと、それらの間の垂直配管102bの内壁とで中間領域Sが画成される。
次に、止水材Mからの漏水の有無を送風系統2及び排気系統3を用いて判定する。止水材Mからの漏水が有る場合、漏洩水が中間領域Sに浸入して溜まるので、中間領域S内の気体の湿分が上昇する。そこで、中間領域S内の気体の湿分の状態から止水材Mからの漏水の有無を判定する。
具体的には、送風装置21を作動させることで、乾燥気体を送風する。送風装置21からの乾燥気体は、送風ライン22を介して中間領域Sに供給され、中間領域S内の気体を排気ライン32を介して外部に排出する。このとき、排気ライン32内を流通する気体の湿分の状態を湿分計33で検出し、湿分計33の検出値に基づいて止水材Mからの漏水の有無を判定する。すなわち、図4の実線αで示すように、湿分計33の検出値Hが予め設定した閾値Hsより低い状態である場合、換言すると、送風装置21からの乾燥気体が中間領域Sを通過してもその乾燥状態を維持する場合には、止水材Mからの漏水がないと判定する。一方、図4の破線βで示すように、湿分計33の検出値Hが閾値Hs以上の状態である場合、換言すると、送風装置21からの乾燥気体が中間領域Sを通過すると湿分を多く含む状態となる場合には、止水材Mからの漏水があると判定する。
なお、止水材Mが水分を含む場合や止水材Mの配管への設置直後で垂直配管102bの内壁が濡れている場合等では、送風装置21からの乾燥気体による中間領域S内の乾燥に時間を要することがある。このような状況を考慮し、図4に示すように、送風装置21の作動開始時間T0から所定時間Tjの経過後に、湿分計33の検出値Hと閾値Hsとを比較する。
また、送風装置21からの乾燥気体による中間領域Sの乾燥に時間を要し、図4に示す湿分計33の検出値Hの減少傾向が緩やかな場合、止水材Mからの漏水の有無を判定しづらい。そこで、排気ライン32に接続した排気装置31を作動させることで中間領域Sを排気し、中間領域S内を強制的に乾燥させる。止水材Mからの漏水がない場合、速やかに湿分計33の検出値Hが低下するので、止水材Mからの漏水の有無を容易に判定できる。
さらに、垂直配管102b内の温度が低い場合には、止水材Mからの漏水が中間領域Sに浸入していても、送風を開始してから排気ライン32から排出される気体の湿分が上昇するまでに時間を要することがある。このような場合には、加温した乾燥気体を送風装置21で送風する。
このように、中間領域Sから排気ライン32に排出される気体の湿分を検出することで、中間領域S内の気体の湿分の状態を判定するので、垂直配管102等の配管に立ち入ることなく遠隔地で止水材Mからの漏水の有無を判定することができる。
止水材Mからの漏水があると判定した場合には、止水後に予定していた作業を中止し、作業の不具合を防止する。また、可能であれば、垂直配管102bに圧入した止水材Mの上面側に止水材を注入充填する。その後、再充填した止水材からの漏水の有無を送風系統2及び排気系統3を用いて判定する。具体的な判定方法は、上述の判定方法と同様であり、湿分計33の検出値Hと閾値Hsとを比較するものである。
また、止水材Mからの漏水がないと判定した場合には、止水材Mからの漏水の有無を継続して監視する。すなわち、送風装置21を継続的に又は断続的に作動させることで、乾燥気体を中間領域Sに送風し、排気ライン32内の気体の湿分を湿分計33で継続的に又は断続的に検出することで、止水材Mからの漏水の有無を判定する。具体的な判定方法は、上述の判定方法と同様である。
なお、止水材Mからの漏水の有無の継続監視中に、湿分計33の検出値Hは閾値Hsより低いがその検出値Hが穏やかに変動した場合、検出値Hの揺らぎなのか漏水の兆候なのか判定しづらい可能性がある。この場合、排気装置31を作動させることで中間領域S内の気体を強制的に排気する。止水材Mからの漏水がある場合、中間領域S内の湿った気体が強制的に排気ライン32に排出されるので、速やかに湿分計33の検出値Hが上昇し、止水材Mからの漏水の有無を容易に判定できる。
上述した本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態及びそのモニタリング方法によれば、膨張したパッカー11と止水材Mとそれらの間の垂直配管(配管)102bの内壁とで画成された中間領域Sに乾燥気体を送風することにより中間領域S内の気体を排気ライン32を介して外部に排出し、排気ライン32の気体の湿分の検出値Hに基づいて中間領域S内の気体の湿分の状態を判定するようにしたので、垂直配管(配管)102bに設けた止水材Mからの漏水の有無を遠隔地から監視できる。
[第1の実施の形態の変形例]
次に、本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態の変形例及びそのモニタリング方法を図5を用いて説明する。
図5は本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態の変形例を示す概略構成図である。なお、図5において、図1乃至図4に示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示す本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態の変形例及びそのモニタリング方法は、第1の実施の形態が垂直配管102bの途中で止水した止水材Mの漏水を監視するものであるのに対して、水平配管101の途中で止水する止水材Mの漏水を監視するものである。このような止水箇所は、地下水流Wからの漏洩水の水平配管101の上流側(図5の左側)への流れ込みは許容できるが、下水処理設備(図示せず)に接続された下流側(図5の右側)の水平配管101への流れ込みを阻止する必要がある場合に、想定される。
本実施の形態のモニタリング装置と第1の実施の形態のモニタリング装置の構成の相違点は、次のとおりである。
第1の実施の形態のモニタリング装置は、パッカー装置1の給排ライン14、送風系統2の送風ライン22、及び排気系統3の排気ライン32がすべて止水材Mを貫通するように構成されており、止水材Mと一体となった状態である(図3参照)。このため、第1の実施の形態のモニタリング装置は、止水材Mの配管102b内への圧入時に一緒に配管102b内に配置させる必要がある。
それに対して、本実施の形態のモニタリング装置は、パッカー装置1A、送風系統2A、排気系統3Aの各ライン14A、22A、32Aが止水材Mを貫通しておらず、止水材Mとは完全に分離した構成である。なお、送風ライン22A及び排気ライン32Aは、パッカー装置1Aのパッカー11を貫通している。このため、本実施の形態のモニタリング装置は、止水材Mの配管101への圧入又は注入充填後に、止水材Mとは別に、止水材Mの下流側から配管101内に挿入、配置するものである。
次に、本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態の変形例におけるモニタリング方法を図5を用いて説明する。本方法は、垂直配管102bと垂直配管102cの間の水平配管101の部分に止水材Mを既に設けている場合に適用するものである。
先ず、モニタリング装置を水平配管101に設置する。具体的には、パッカー装置1Aのパッカー11を、止水材Mよりも下流側の垂直配管102cから挿入し、止水材Mより下流側の水平配管101に配置する。その後、給排装置13を作動させることでパッカー11を膨張させる。膨張したパッカー11と、その上流側の止水材Mと、それらの間の水平配管101の内壁とで中間領域Sが画成される。
次に、止水材Mからの漏水の有無を送風系統2及び排気系統3を用いて判定する。具体的な手順は、上述した第1の実施の形態の場合と同様であり、送風装置21から乾燥気体を中間領域Sに供給し、中間領域Sから排気ライン32に排出される気体の湿分を湿分計33で検出することにより、中間領域S内の湿分の状態を判定する。このため、水平配管101等の配管に立ち入ることなく遠隔地で止水材Mからの漏水の有無を判定することができる。
上述した本発明のモニタリング装置の第1の実施の形態の変形例及びそのモニタリング方法によれば、前述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、送風系統2Aの送風ライン22A及び排気系統3Aの排気ライン32Aがパッカー装置1Aのパッカー11Aを貫通し、モニタリング装置が止水材Mとは完全に分離した状態となるように構成されているので、止水材Mにより制約を受けずに、水平配管101等の配管に挿入可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態及びそのモニタリング方法を図6乃至図12を用いて説明する。
まずは、本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態の構成を図6を用いて説明する。
図6は本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態を示す概略構成図である。なお、図6において、図1乃至図5に示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図6に示す本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例が止水材Mからの漏水の監視に使用する装置であるのに対して、止水材Mの配管100への充填に使用すると共に、止水材Mからの漏水の監視に使用する装置である。
本実施の形態のモニタリング装置と第1の実施の形態の変形例のモニタリング装置の構成の具体的な相違点は、次のとおりである。
第1に、第1の実施の形態の変形例のパッカー装置1Aがパッカー11を1つ備えているのに対して、本実施の形態のパッカー装置1Bは、第1のパッカー11及び第2のパッカー12で構成された互いに間隔をあけて連なる2連のパッカーを備えている。パッカー装置1Bは、第1のパッカー11及び第2のパッカー12をそれぞれ第1の給排ライン14A及び第2の給排ライン15を介して給排装置13に接続することで、第1のパッカー11と第2のパッカー12がそれぞれ独立したタイミングで膨張収縮できるように構成されている。第2の給排ライン15は、第1のパッカー11を貫通して延在している。
第2に、本実施の形態の送風系統2Bは、第1の実施の形態の変形例の送風系統2Aの構成に加えて、送風ライン22Aおける送風装置21側に設けられた圧力計23を備えている。圧力計23は、送風ライン22A内の圧力を検出するものであり、検出した圧力に応じた検出信号を送風装置21に出力する。
第3に、本実施の形態の排気系統3Bは、第1の実施の形態の変形例の排気系統3Aの構成に加えて、排気ライン32Aに設けられ、排気ライン32Aを開放閉止する第1の弁34と、排気ライン32Aにおける第1の弁34と湿分計33の間の部分から分岐する分岐ライン36と、分岐ライン36に接続され、中間領域Sからの排水を受け容れる排水受け37と、分岐ライン36に設けられ、分岐ライン36を開放閉止する第2の弁38とを備えている。
次に、本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態における配管の止水方法及びモニタリング方法を図7のフローチャート図と図8乃至図11を用いて説明する。本実施の形態の方法は、止水材Mの配管100への充填の際に一時的な止水のために使用した装置を、配管100内に残留させて止水材Mからの漏水の有無のモニタリングにも有効に活用するものである。
図7は本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態における配管の止水方法及び止水後の漏水のモニタリング方法を示すフローチャート図、図8は本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態における配管の止水方法を示す説明図、図9は本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態におけるモニタリング方法を示す説明図、図10は本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態のモニタリング方法におけるパッカーの収縮後の湿分計の検出値の経過を示す想定図、図11は本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態のモニタリング方法における排水ポンプの作動後の湿分計の検出値の経過を示す想定図である。図10及び図11中、縦軸は湿分計の検出値Hを、横軸は経過時間Tを示している。また、縦軸のHsは閾値を、横軸のT0は送風装置21の始動時を、Tpは第1のパッカー11の収縮時を、Tsは排水ポンプ51の始動時を示している。図10中の実線γは第1のパッカーの収縮後に止水材からの漏水がない場合、破線δは第1のパッカーの収縮後に止水材からの漏水がある場合の想定曲線を示している。図11中の実線κは排水ポンプの作動後に止水材からの漏水が改善される場合、破線ηは排水ポンプの作動後も止水材からの漏水が継続する場合の想定曲線を示している。なお、図7乃至図11において、図1乃至図6に示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図7のフローチャートに示すように、先ず、モニタリング装置のパッカー装置1Bで垂直配管102bの一部を一時的に止水する(ステップF11)。具体的には、図8に示すパッカー装置1Bの第1のパッカー11及び第2のパッカー12を垂直配管102bに挿入して地下水流Wの漏洩箇所より下側に配置する。その後、給排装置13を作動させることで、第1のパッカー11及び第2のパッカー12を膨張させる。これにより、第1のパッカー11のところで一時的に止水される共に、第1のパッカー11と第2のパッカー12とそれらの間の垂直配管102bの内壁とでパッカー間領域Spが画成される。このとき、パッカー間領域Spには、地下水流Wからの漏洩水と空気が存在している場合がある。
次に、パッカー装置1Bによる止水が良好であるか否かをモニタリング装置の送風系統2Bを用いて判定する(図7のステップF12)。本実施の形態においては、排気系統3Bの第1の弁34を閉止した状態で送風系統2Bの送風装置21を作動させることで、パッカー間領域Spを加圧する。第1のパッカー11と垂直配管102bとの当接面及び第2のパッカー12と垂直配管102bとの当接面の両方が完全に閉止していれば、パッカー間領域Spは密閉状態となる。そこで、送風系統2Bの圧力計23の検出圧力が圧力目標値に上昇する場合には、パッカー間領域Spは密閉状態であり、第1のパッカー11及び第2のパッカー12による止水が良好であると判定する。一方、圧力計23の検出圧力が圧力目標値まで上昇しない場合には、パッカー間領域Spは密閉状態でなく、止水が不完全であると判定する。
パッカー装置1Bによる止水が良好であると判定した場合に、止水材Mを充填して垂直配管102bを止水する(図7のステップF13)。具体的には、第1のパッカー11の上面と垂直配管102bで形成された堰の部分に、止水材注入装置41により止水材注入ライン42を介して止水材Mを注入する。注入された止水材Mは、流れのない静止した状態で固化するので、垂直配管102bの一部を確実に止水できる。
次いで、充填した止水材による止水が良好であるか否かを判定する。この判定方法の原則は、前述した第1の実施の形態の場合と同様である。つまり、図9に示す止水材Mからの漏水が発生すると、止水材Mとパッカー(本実施の形態においては第2のパッカー12)とそれらの間の配管102bの内壁とで画成される中間領域Sに漏水が浸入して中間領域S内の気体の湿分が上昇するので、この中間領域S内の湿分の状態を排気系統3Bの湿分計33の検出値Hに基づいて判定する。
具体的には、先ず、図8に示す送風装置21を作動させることで、乾燥気体をパッカー間領域Spに送風する(図7のステップF14)。最初、排気系統3Bの第1の弁34及び第2の弁38を開放した状態で乾燥気体をパッカー間領域Spに供給する。これにより、パッカー間領域Sp内の漏洩水や空気が排気ライン32Aを介して外部に排出される。排出される漏洩水は、排水受け37で受け容れる。中間領域Sからの排水がなくなれば、乾燥気体のパッカー間領域Spへの供給を継続しつつ、第2の弁38を閉止する。
このとき、湿分計33の検出値Hが予め設定した湿分の閾値Hsより低いか否かを判定する(図7のステップF15)。送風装置21の作動前にパッカー間領域Spに湿分が残存している場合、図10に示すように、送風装置21の始動時T0には、湿分計33の検出値Hが大きくなっている。ステップF15において、湿分計33の検出値Hが閾値Hsより高い場合(NOの場合)には、ステップF14に戻って、送風装置21による乾燥気体のパッカー間領域Spへの供給を継続する。乾燥気体のパッカー間領域Spへの供給を継続すると、パッカー間領域Sp内の気体が乾燥空気に置換され、図10に示すように、湿分計33の検出値Hが徐々に低下していく。パッカー間領域Sp内の気体を乾燥空気に置換することにより、後述するステップF17における中間領域S内の気体の湿り状態の判定が容易となる。
ステップF15において、湿分計33の検出値Hが閾値Hsより低くなった場合(YESの場合)、ステップF16に進み、図9に示す給排装置13を作動させることで、第1のパッカー11を収縮させる。これにより、止水材Mと第2のパッカー12とそれらの間の配管102bの内壁とで中間領域Sが画成される。第1のパッカー11を収縮させることにより、垂直配管102Bの止水が止水材Mによるものなのか、又は、第1のパッカー11によるものなのかを判別することができる。
第1のパッカー11の収縮後、送風装置21により乾燥気体を中間領域Sへ供給し、湿分計33の検出値Hが閾値Hsより低い状態を維持するか否かを判定する(図7のステップF17)。止水材Mにより確実に止水されていれば、図10の実線γに示すように、湿分計33の検出値Hは、第1のパッカー11の収縮時Tp以降も閾値Hsより低い状態で安定する。これに対して、止水材Mによる止水が不完全で漏水が生じている場合には、図10の破線δに示すように、湿分計33の検出値Hは、第1のパッカー11の収縮時Tpから上昇し始め、閾値Hsを超える。
ステップF17において、湿分計33の検出値Hが閾値Hs以上の場合(NOの場合)には、送風装置21による乾燥気体の中間領域Sへの供給を継続しつつ第2の弁38を開放し、排気ライン32Aから排水受け37に排水されるか否かを確認する(図7のステップF19)。ステップF19において、排水がある場合(YESの場合)には、ステップF20に進み、下水道管100の別の箇所に止水材Mを充填して再度止水する。再止水の手順は後述する。一方、ステップF19において、排水がない場合(NOの場合)には、ステップF17に戻り、湿分計33の検出値Hが閾値Hsより低いか否かを再度判定する。
一方、ステップF17において、湿分計33の検出値Hが閾値Hsより低い場合(YESの場合)には、充填された止水材Mによる止水は良好である(止水材Mからの漏水はない)と判定する(図7のステップF18)。
止水材Mの充填直後に良好な止水状態を確認した場合でも、図9に示すように、地下水流Wからの漏洩水を止水材Mで堰き止め続けると、漏洩水が止水材Mの上側に溜まる。このため、漏洩水の圧力が止水材Mに負荷され、止水材Mから漏水する虞がある。また、止水材Mの経年劣化による漏水の可能性も考えられる。そこで、本実施の形態においては、止水材Mからの漏水の有無を継続的に監視する。
具体的には、送風装置21による乾燥気体の中間領域Sへの供給を継続し、湿分計33の検出値Hが閾値Hsより低い状態が維持されるか否かを判定する(図7のステップF21)。湿分計33の検出値Hが閾値Hsより低い場合には、ステップF22に進み、それ以外の場合には、ステップF23に進む。
ステップF21において、湿分計33の検出値Hが閾値Hsより低い場合(YESの場合)には、止水材Mからの漏水量は許容値以下であると判定する(図7のステップF22)。この場合、ステップF21に戻り、湿分計33の検出値Hと閾値Hsを比較することで、止水材Mからの漏水の有無を継続的に監視する。
一方、ステップF21において、図11に示すように、湿分計33の検出値Hが閾値Hs以上になった場合(NOの場合)には、止水材Mからの漏水量が許容値を超えていると判定し(ステップF23)、排水ポンプ51を作動させることで、地下水流Wからの漏洩水を排水管52を介して汲み上げる(ステップF24)。これにより、止水材Mの上面に溜まった漏洩水の水位が下がるので、止水材Mへの負荷が低減する。
排水ポンプ51の作動(ステップF24)の後、湿分計33の検出値Hが上昇傾向にあるか否かを判定する(ステップF25)。湿分計33の検出値Hが上昇傾向にある場合には、ステップF26に進み、それ以外の場合には、ステップF21に戻る。
ステップF25おいて、図11の実線κに示すように、湿分計33の検出値Hが排水ポンプ51の始動時Tsから下降傾向に変化して閾値Hsより低くなった場合(NOの場合)、ステップF21に戻り、止水材Mからの漏水を継続的に監視する。
一方、ステップF25おいて、図11の破線ηに示すよう、湿分計33の検出値Hが排水ポンプ51の始動時Ts以降も上昇傾向を維持する場合(YESの場合)、送風装置21による乾燥気体の中間領域Sへの供給を継続しつつ第2の弁38を開放し、排水受け37に排水ライン32Aからの排水があるかを確認する(図7のステップF26)。ステップF26において、排水がある場合(NOの場合)には、ステップF27に進み、下水道管100の別の箇所に止水材Mを充填して再度止水する。再止水の手順は後述する。一方、ステップF26において、排水がない場合(NOの場合)には、ステップF21に戻り、止水材Mからの漏水を継続的に監視する。
このように、中間領域Sに乾燥気体を送風することで中間領域S内の気体を排気ライン32Aを介して外部に排出し、排気ライン32Aの気体の湿分の検出値に基づいて中間領域S内の気体の湿分の状態を判定するので、垂直配管102等の配管に立ち入ることなく遠隔地で止水材Mからの漏水の有無を監視することができる。
次に、図7に示すフローチャートのステップ20、27における止水材の配管への再充填の方法の概略を図12を用いて説明する。
図12は本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態における止水材の配管への再充填方法を示す説明図である。なお、図12において、図1乃至図11に示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
止水材Mから漏水があり、排水受け37に排気ライン32Aからの排水がある場合(図7のステップ19、26のYESの場合)には、下水道管100の別の箇所に止水材を充填して配管の止水をやり直す必要がある。ここでは、本実施の形態のモニタリング装置を更に2組用いて垂直配管102bと水平配管101との接合部で止水する。
まず、図12に示すように、垂直配管102bに設置済みのパッカー装置1Bの第1のパッカー11を再膨張させることで、第1のパッカー11で止水した状態に戻す。次に、垂直配管102bと水平配管101との接合部における水平配管101の水流を堰き止める。具体的には、2組のパッカー装置1Bのうちの一方のパッカー装置1Bの第1のパッカー11及び第2のパッカー12を、止水すべき接合部の上流側にある垂直配管102aから挿入して接合部より上流側の水平配管101に配置する。一方のパッカー装置1Bによる止水手順及び止水の良否についての一方の送風系統2Bによる判定手順は、上述した方法と同様である。
次いで、垂直配管102bと水平配管101との接合部に止水材M2を注入可能とする空間を形成する。具体的には、他方のパッカー装置1Bの第1のパッカー11及び第2のパッカー12を、止水すべき接合部の下流側にある垂直配管102cから挿入して接合部より下流側の水平配管101に配置する。他方のパッカー装置1Bによる止水手順及び止水の良否についての他方の送風系統2Bによる判定手順も、上述した方法と同様である。
一方及び他方の両パッカー装置1Bによる止水が良好であると判定した場合に、上流側に位置する一方のパッカー装置1Bの第2のパッカー12、下流側に位置する他方のパッカー装置1Bの第2のパッカー12、それらの間の水平配管101、垂直配管102bで形成された堰の部分に、止水材注入装置61により止水材注入ライン62を介して止水材M2を注入する。このとき、堰の部分から水や湿り空気を排水排気装置71により排水排気ライン72を介して排出する。
このように、垂直配管102b内に充填した止水材Mや垂直配管102b内に配置した第1及び第2のパッカー11、12から漏水が生じても、垂直配管102bと水平配管101の接合部に充填した止水材M2により止水することができる。
上述した本発明のモニタリング装置の第2の実施の形態及びそのモニタリング方法によれば、前述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、パッカー装置1Bが第1のパッカー11及び第2のパッカー12で構成された2連のパッカーを備えているので、パッカー装置1Bで下水道管100を一時的に止水することができ、止水材Mの下水道管100へ充填が可能となる。さらに、第1のパッカー11を収縮させることで、第2のパッカー12と充填した止水材Mとで中間領域Sを画成させることができ、この中間領域Sの湿分の状態から止水材Mからの漏水の有無の判定が可能となる。
さらに、本実施の形態によれば、止水材Mから中間領域Sに浸入した漏水が排気ライン32Aを介して外部に排出される際に、排気ライン32Aから分岐した分岐ライン36に接続した排水受け37により、この漏水を受け容れるように構成したので、湿分計33に対する排水の影響を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、排気ライン32Aに第1の弁34を設けることで、第1のパッカー11及び第2のパッカー12で画成されたパッカー間領域Spを加圧することができ、送風ライン22Aに圧力計23を設けることで、パッカー間領域Spの加圧状態を圧力計23の検出値Hに基づいて判定できるので、パッカー装置1Bによる止水が良好であるか否かの判定が可能となる。
[その他の実施の形態]
なお、上述した本発明のモニタリング装置及びモニタリング方法の第1乃至第2の実施の形態においては、止水対象として下水道管100を例に挙げて説明したが、本発明は下水道管100以外の種々の配管を止水する場合にも適用できる。
また、上述した第1の実施の形態において、送風装置21からの乾燥気体による中間領域Sを乾燥させる場合に、排気装置31を作動させることで中間領域S内を強制的に乾燥させる例を示したが、第2の実施の形態におけるパッカー間領域Sp内の気体を乾燥空気に置換するときに(図7のステップF14〜15のときに)、排気装置31を作動させることでパッカー間領域Sp内を速やかに乾燥させることも可能である。また、第2の実施の形態における止水材Mからの漏水の有無の継続的な監視中に(図7のステップF21〜22のときに)、湿分計33の検出値Hが穏やかに変動して、検出値Hの揺らぎなのか漏水の兆候なのか判定しづらい場合、排気装置31を作動させて中間領域S内の気体を強制的に排気することも可能である。
なお、上述した第2の実施の形態においては、排気ライン32Aから分岐した分岐ライン36に接続した排水受け37で排気ライン32Aからの排水を受け容れる構成の例を示したが、第1の実施の形態及びその変形例においても、そのような構成を適用することができる。そのような構成にすることで、湿分計33に対する排水の影響を抑制することができる。
また、上述した第2の実施の形態においては、湿分計33の検出値Hに基づいて止水材Mからの漏水量が許容値を超えていると判定した場合、止水材Mで堰き止めていた水を排水ポンプ51で汲み上げる例を示したが、第1の実施の形態及びその変形例においても、止水材Mからの漏水量が許容値を超えていると判定した場合、排水ポンプ51で排水することが可能である。このことにより、第2の実施の形態の場合と同様に、止水材Mの上面に溜まった漏洩水の水位が降下し、止水材Mへの負荷を低減できる。
なお、本発明は上述した第1乃至第2の実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、ある実施形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
11…(第1の)パッカー、 12…第2のパッカー、 13…給排装置、 14、14A…(第1の)給排ライン、 15…第2の給排ライン、 21…送風装置、 22、22A…送風ライン、 23…圧力計、 31…排気装置、 32、32A…排気ライン、 33…湿分計、 34…第1の弁、 36…分岐ライン、 37…排水受け、 38…第2の弁、 100…下水道管(配管)、 101…水平配管(配管)、 102(b)…垂直配管(配管)、 M…止水材

Claims (11)

  1. 配管内に設けた止水材からの漏水の有無を監視するモニタリング装置であって、
    流体の供給により膨張すると共に流体の排出により収縮し、前記配管内における前記止水材の下流に配置されるパッカーと、
    前記パッカーに対して流体の供給及び排出を行う給排装置と、
    一端が前記給排装置に接続されると共に他端がパッカーに接続される給排ラインと、
    乾燥気体を送風する送風装置と、
    一端が前記送風装置に接続されると共に他端が開口し、前記他端が前記止水材と前記パッカーとの間の前記配管内に配置される送風ラインと、
    一端が前記止水材と前記パッカーとの間の前記配管内に配置されると共に他端側が前記配管の外部に延在する、排気のための排気ラインと、
    前記排気ラインに設けられ、前記排気ラインを流通する気体の湿分を検出する湿分計とを備える
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  2. 請求項1に記載のモニタリング装置において、
    前記パッカーは、互いに間隔をあけて連なる2連のパッカーであり、
    前記給排ラインは、前記他端が前記2連のパッカーのそれぞれに接続され、
    前記送風ラインは、前記他端が前記2連のパッカーの間で開口し、
    前記排気ラインは、前記一端が前記2連のパッカーの間で開口する
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  3. 請求項2に記載のモニタリング装置において、
    前記送風ラインに設けられ、前記送風ラインの圧力を検出する圧力計と、
    前記排気ラインに設けられ、前記排気ラインを開放閉止する第1の弁とを更に備える
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモニタリング装置において、
    記排気ラインにおける前記湿分計よりも上流側で分岐する分岐ラインと、
    前記分岐ラインに接続され、排気ラインからの排水を受け容れる排水受けと、
    前記分岐ラインに設けられ、前記分岐ラインを開放閉止する第2の弁とを更に備える
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモニタリング装置において、
    前記排気ラインの他端に接続され、強制的に排気する排気装置を更に備える
    ことを特徴とするモニタリング装置。
  6. 配管内に設けた止水材からの漏水の有無を監視するモニタリング方法であって、
    パッカーを前記配管内における前記止水材の下流に配置して膨張させるパッカー膨張工程と、
    前記パッカー膨張工程において膨張した前記パッカーと前記止水材とそれらの間の前記配管の内壁とで画成された中間領域に乾燥気体を送風し、前記中間領域内の気体を排気ラインを介して外部に排出する中間領域排気工程と、
    前記排気ラインの気体の湿分を検出する湿分検出工程と、
    前記湿分検出工程で検出した検出値に基づいて、前記止水材からの漏水の有無を判定する漏水判定工程とを備える
    ことを特徴とするモニタリング方法。
  7. 配管内に充填する止水材からの漏水の有無を監視するモニタリング方法であって、
    互いに間隔をあけて連なる2連のパッカーを前記配管に配置して膨張させ、前記配管内の流れを一時的に止水する仮止水工程と、
    前記2連のパッカーによる一時的な止水箇所に止水材を注入し、前記配管内の流れを止水する本止水工程と、
    前記本止水工程の後に、前記2連のパッカーのうち上流側のパッカーを収縮させるパッカー収縮工程と、
    前記2連のパッカーのうち膨張したままの下流側のパッカーと前記止水材とそれらの間の前記配管の内壁とで画成された中間領域に乾燥気体を送風し、前記中間領域内の気体を排気ラインを介して外部に排出する中間領域排気工程と、
    前記排気ラインの気体の湿分を検出する湿分検出工程と、
    前記湿分検出工程で検出した検出値に基づいて、前記止水材からの漏水の有無を判定する漏水判定工程とを備える
    ことを特徴とするモニタリング方法。
  8. 請求項7に記載のモニタリング方法において、
    前記本止水工程と前記パッカー収縮工程の間に、
    前記仮止水工程で膨張した前記2連のパッカーとそれらの間の前記配管の内壁とで画成されたパッカー間領域に乾燥気体を送風し、前記パッカー間領域内の気体を排気ラインを介して外部に排出するパッカー間領域排気工程と
    前記排気ラインの気体の湿分を検出する湿分検出工程と、
    前記湿分検出工程で検出した検出値に基づいて、前記パッカー間領域内の気体の乾燥状態を判定する乾燥状態判定工程とを更に備え、
    前記乾燥状態判定工程で乾燥状態と判定した後に、前記パッカー収縮工程を実行する
    ことを特徴とするモニタリング方法。
  9. 請求項7又は8に記載のモニタリング方法において、
    前記仮止水工程と前記本止水工程の間に、
    前記仮止水工程で膨張した前記2連のパッカーとそれらの間の前記配管の内壁とで画成されたパッカー間領域に送風ラインを介して気体を送風して前記パッカー間領域を加圧する加圧工程と、
    前記送風ラインの圧力を検出する圧力検出工程と、
    前記圧力検出工程で検出した圧力に基づいて、前記2連のパッカーによる止水が良好であるか否かを判定する止水状態判定工程とを更に備え、
    前記止水状態判定工程で前記2連のパッカーによる止水が良好であると判定した後に、前記本止水工程を実行する
    ことを特徴とするモニタリング方法。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載のモニタリング方法において、
    前記中間領域排気工程又は前記パッカー間領域排気工程は、前記排気ラインに接続された排気装置を更に用いて、前記中間領域又は前記パッカー間領域内の気体を外部に排出する
    ことを特徴とするモニタリング方法。
  11. 請求項6乃至10のいずれか1項に記載のモニタリング方法において、
    前記漏水判定工程において前記湿分検出工程で検出した検出値が予め設定した閾値以上である場合に、前記止水材で堰き止めている水を外部に排出する排水工程を更に備える
    ことを特徴とするモニタリング方法。
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