JP2017009284A - 冷蔵庫 - Google Patents

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毅 内田
Takeshi Uchida
毅 内田
誠 岡部
Makoto Okabe
誠 岡部
舞子 柴田
Maiko Shibata
舞子 柴田
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Abstract

【課題】低温化と恒温化とを実現することができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫は、冷凍温度帯に設定された冷凍貯蔵室と、前記冷凍貯蔵室の上方に設けられた境界壁と、前記境界壁の上方に設けられ、冷気が供給されるように形成された第1収納容器と、前記冷凍貯蔵室と前記第1収納容器との間に設けられ、冷気が供給されないように形成された第2収納容器と、前記第2収納容器に保存された食品が過冷却状態を維持するように、前記冷凍貯蔵室に冷気を供給する冷却器と、を備え、前記第2収納容器は、上方に開口し、前記第1収納容器の底部に閉塞された開口部、または、前記第2収納容器の上方に設けられた蓋を有した。冷蔵庫は、当該構成を備えることにより、第2収納容器の低温化と恒温化とを実現することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、冷蔵庫に関するものである。
上低温容器と下低温容器に対して個別に冷気量を設定する冷蔵庫が提案されている。当該冷蔵庫によれば、上低温容器内の空気と下低温容器の空気に対して異なる温度を設定することができる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上低温容器と下低温容器には、冷気が間欠的に供給される。このため、上低温容器内と下低温容器内とにおいて、空気の温度変動が大きい。
これに対し、低温室用収納部を通過した後の冷気で卵収納室を冷却する冷蔵庫が提案されている。当該冷蔵庫の卵収納室は、間接的に冷却される。このため、卵収納室内において、空気の温度変動が抑制される(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−330361号公報 特開2002−130934号公報 特開2003−050074号公報 特開平10−288441号公報 特許第2624823号公報 特許第3903065号公報
しかしながら、低温室用収納部に保存された食品の負荷が大きい場合は、卵収納室内の空気を低温にすることができない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、低温化と恒温化とを実現することができる冷蔵庫を提供することである。
この発明に係る冷蔵庫は、冷凍温度帯に設定された冷凍貯蔵室と、前記冷凍貯蔵室の上方に設けられた境界壁と、前記境界壁の上方に設けられ、冷気が供給されるように形成された第1収納容器と、前記冷凍貯蔵室と前記第1収納容器との間に設けられ、冷気が供給されないように形成された第2収納容器と、前記第2収納容器に保存された食品が過冷却状態を維持するように、前記冷凍貯蔵室に冷気を供給する冷却器と、を備え、前記第2収納容器は、上方に開口し、前記第1収納容器の底部に閉塞された開口部、または、前記第2収納容器の上方に設けられた蓋を有したものである。
この発明によれば、低温化と恒温化とを実現することができる。
この発明の実施の形態1における冷蔵庫を側面方向から見た縦断面図である。 この発明の実施の形態1における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。 この発明の実施の形態1における冷蔵庫の第1収納容器と第2収納容器との温度を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。 この発明の実施の形態2における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。 この発明の実施の形態3における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。 この発明の実施の形態3における冷蔵庫の要部の斜視図である。 この発明の実施の形態3における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。 この発明の実施の形態4における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。 この発明の実施の形態4における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。 この発明の実施の形態5における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。 この発明の実施の形態5における冷蔵庫内の保存食品の過冷却解除を説明するための図である。 この発明の実施の形態5における冷蔵庫内の保存食品の過冷却解除を説明するための図である。 この発明の実施の形態5における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における冷蔵庫を側面方向から見た縦断面図である。
図1において、冷蔵庫1は、複数の貯蔵室を備える。例えば、貯蔵室は、野菜室2、冷凍室3、切替室4(冷凍貯蔵室)、製氷室(図示せず)、冷蔵室5、チルド室6からなる。
野菜室2は、冷蔵庫1の下部に設けられる。野菜室2の手前側には、扉2aが設けられる。野菜室2は、扉2aとともに冷蔵庫1の手前側に引き出し得るように形成される。冷凍室3は、野菜室2の直上に設けられる。冷凍室3は、境界壁7によって野菜室2と仕切られる。冷凍室3の手前側には、扉3aが設けられる。冷凍室3は、扉3aとともに冷蔵庫1の手前側に引き出し得るように形成される。
切替室4と製氷室は、冷凍室3の直上に設けられる。切替室4と製氷室は、境界壁8によって冷凍室3と仕切られる。切替室4と製氷室は、並行するように設けられる。切替室4の手前側には、扉4aが設けられる。切替室4は、扉4aとともに冷蔵庫1の手前側に引き出し得るように形成される。製氷室の手前側には、扉(図示せず)が設けられる。製氷室は、扉とともに冷蔵庫1の手前側に引き出し得るように形成される。
冷蔵室5は、切替室4と製氷室との直上に設けられる。冷蔵室5は、境界壁9によって切替室4と製氷室と仕切られる。冷蔵室5の手前側には、扉5aが設けられる。扉5aは、開閉し得るように形成される。
チルド室6は、冷蔵室5内の最下部に設けられる。チルド室6は、天板6aによって冷蔵室5と仕切られる。天板6aは、冷蔵室5の底板としても機能する。チルド室6は、第1収納容器6bと第2収納容器6cとに分割される。第1収納容器6bと第2収納容器6cとは、鉛直方向に重ねて設けられる。
第1収納容器6bは、切替室4と製氷室とに隣接しないように設けられる。具体的には、第1収納容器6bは、切替室4と製氷室との上方に設けられる。第1収納容器6bの上部には、開口部が形成される。開口部は、上方に開口する。開口部は、天板6aにより閉塞される。すなわち、第1収納容器6bは、天板6aを介して冷蔵室5と隣接する。第1収納容器6bは、レール等の案内冶具(図示せず)により、冷蔵室5の扉側へ引き出し得るように形成される。
第2収納容器6cは、切替室4と製氷室とに境界壁9を介して隣接するように設けられる。第2収納容器6cは、第1収納容器6bとも隣接するように設けられる。具体的には、第2収納容器6cは、切替室4と製氷室との上方かつ第1収納容器6bの下方に設けられる。第2収納容器6cの上部には、開口部が形成される。開口部は、上方に開口する。開口部は、第1収納容器6bの底部により閉塞される。第2収納容器6cは、レール等の案内冶具(図示せず)により、冷蔵室5の扉側へ引き出し得るように形成される。
第2収納容器6cの底面は、水平方向の熱伝導性の高い材料で形成される。例えば、第2収納容器6cの底面は、アルミニウム、ステンレス等の金属、高熱伝導性樹脂等で形成される。例えば、第2収納容器6cの底面において、水平方向の熱伝導率は、10W/mK以上からなる。
冷蔵庫1内の奥側には、冷却風路10と戻り風路11とが形成される。冷却風路10と戻り風路11とは、壁12によって各貯蔵室と仕切られる。野菜室2の上部には、野菜室戻り風路13が形成される。野菜室戻り風路13の前端には、開口部が形成される。野菜室戻り風路13の後端は、戻り風路11に連結される。
壁12には、吹出口が形成される。チルド室6において、吹出口6dは、第1収納容器6bの上部の奥側に形成される。各吹出口には、流入ダンパ(図示せず)が設けられる。
冷蔵室5の最下部の奥側において、境界壁9には、吸込口5bが形成される。吸込口5bには、冷蔵室戻り風路14の上端が連結される。冷蔵室戻り風路14の下端は、野菜室戻り風路13に連結される。
冷蔵庫1には、冷凍サイクル回路が設けられる。冷凍サイクル回路は、圧縮機15a、凝縮器(図示せず)、絞り装置(図示せず)、冷却器15b、空気搬送装置15c等を備える。
例えば、圧縮機15aは、冷蔵庫1内の奥側の下部に配置される。冷却器15bは、冷却風路10の下部に配置される。空気搬送装置15cは、冷却器15bの上方に配置される。
冷蔵庫1において、圧縮機15aは、冷媒を吐き出す。凝縮器は、圧縮機15aが吐き出した冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器が凝縮させた冷媒を膨張させる。冷却器15bは、絞り装置が膨張させた冷媒により空気を冷却する。例えば、当該空気は、−30℃〜−25℃となる。空気搬送装置15cは、冷却器15bが冷却した空気を冷蔵庫1内に循環させる。
その結果、当該空気は、冷却風路10、各吹出口を介して、各貯蔵室に搬送される。この際、当該空気は、各ダンパの開閉によって分配される。その結果、各貯蔵室に対し、個別の温度が設定される。
例えば、冷凍室3の温度は、最も低温の−22℃〜−16℃に設定される。この際、対応する流入ダンパは、ほぼ全開となるように調整される。例えば、切替室4の温度は、冷凍温度帯の−22℃〜−7℃に設定される。この際、対応する流入ダンパは、設定温度に応じた状態に調整される。例えば、冷蔵室5の温度は、3℃〜6℃に設定される。この際、対応するダンパは、設定温度に応じた状態に調整される。例えば、第1収納容器6bの温度は、0℃〜2℃に設定される。この際、対応するダンパは、設定温度に応じた状態に調整される。例えば、野菜室2の温度は、最も高温の5℃〜9℃に設定される。この際、対応する流入ダンパは、ほぼ全閉となるように調整される。なお、切替室4においては、前述の設定温度は標準の設定温度であるが、庫内あるいは扉に調節手段(図示せず)を設け、冷却の強弱および標準を設定可能としてもよい。この場合、設定温度は、強に設定された場合は、設定温度を標準の設定温度より2度低く、弱に設定された場合は、設定温度を標準の設定温度より2度高く、標準に設定された場合は、設定温度は標準の設定温度とする。
冷凍室3、切替室4、製氷室において、搬送された空気は、冷凍室3、切替室4、製氷室内の空気を冷却する。当該空気は、戻り風路11を介して冷却器15bに搬送される。冷蔵室5、第1収納容器6bにおいて、搬送された空気は、冷蔵室5、第1収納容器6b内の空気を冷却する。当該空気は、吸込口5b、冷蔵室戻り風路14を介して野菜室2に搬送される。当該空気により、野菜室2は間接冷却される。当該空気は、野菜室戻り風路13内で野菜室2を冷却した空気と混合される。混合された空気は、戻り風路11を介して冷却器15bに搬送される。
次に、図2を用いて、チルド室6の冷却方法を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。
図2に示すように、第1収納容器6bには、第1保存食品群16が保存される。例えば、第1保存食品群16は、ヨーグルト、ハム、カット野菜等の加工食品からなる。第2収納容器6cには、第2保存食品群17が保存される。例えば、第2保存食品群17は、生肉、刺身、解凍用の肉の切り身、解凍用の魚の切り身等の生鮮食品からなる。
第1収納容器6bにおいては、冷却された吹出空気Aが吹出口6dから直接流入する。例えば、吹出空気Aの温度は、−20℃〜−10℃である。吹出空気Aは、第1収納容器6bを冷却する。当該冷却により、第1収納容器6b内の空気の温度が下がる。その後、吹出空気Aは、冷蔵室5を冷却した空気と混合して、戻り空気Bとなる。その後、戻り空気Bは、吸込口5bから流出する。
吹出空気Aの流入が停止すると、第1収納容器6b内の空気の温度は上がる。すなわち、第1収納容器6b内の空気の温度は、変動を繰り返す。このため、第1保存食品群16の温度も変動を繰り返す。
これに対し、第2収納容器6cは、略密閉状態となっている。このため、第2収納容器6cには、吹出空気Aは流入しない。この場合、第2収納容器6cは、境界壁9を介して間接冷却される。すなわち、第2収納容器6cの温度は、切替室4からの冷輻射により下がる。
吹出空気Aの流入が停止しても、切替室4からの冷輻射は維持される。すなわち、第2収納容器6c内の空気の温度変動は小さい。このため、第2保存食品群17の温度変動も小さい。
扉5aは、高温外気と隣接する。さらに、扉5aは、食品の出し入れの際に開閉される。このため、チルド室6内においては、前面側ほど高温となり得る。すなわち、チルド室6内においては、温度分布のムラが水平方向に発生し得る。
しかしながら、第2収納容器6cの底面は、水平面方向の熱伝導率が高い良熱伝導性の材料で形成されている。このため、第2収納容器6cの底面の温度は均一化される。すなわち、第2収納容器6c内においては、空気の温度分布のムラが改善される。このため、第2収納容器6c内の位置によらず、第2保存食品群17は、低温で温度変動の小さい環境で保存される。
次に、図3を用いて、第1収納容器6bと第2収納容器6cとの温度を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1における冷蔵庫の第1収納容器と第2収納容器との温度を説明するための図である。図3の横軸は経過時間(min)である。図3の縦軸は温度(℃)である。
図3において、18は分割されていないチルド室6内の空気の温度履歴実測値である。19は第1収納容器6b内の空気の温度履歴解析値である。20は第2収納容器6c内の空気の温度履歴解析値である。なお、切替室4の温度は、冷凍温度帯(−18℃)に設定されているとする。
図3に示すように、温度履歴解析値19は、温度履歴実測値18とほぼ一致するように再現される。すなわち、第1収納容器6bにおいて、温度履歴解析値19の周期は、約110分である。第2収納容器6cにおいても、空気の温度履歴解析値20の周期は、約110分である。
第1収納容器6bにおいて、温度履歴解析値19の平均は約0.8℃である。これに対し、第2収納容器6cにおいて、温度履歴解析値20の平均は約−0.9℃である。すなわち、第2収納容器6c内の空気の平均温度は、第1収納容器6b内の空気の平均温度よりも低い。
第1収納容器6bにおいて、温度履歴解析値19の変動幅は約3.6℃である。これに対し、第2収納容器6cにおいて、温度履歴解析値20の変動幅は約2.7℃である。すなわち、第2収納容器6c内の空気の温度変動幅は、第1収納容器6b内の空気の温度変動幅よりも小さい。
次に、図4を用いて、第2収納容器6cの空気の温度を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。図4の横軸は第2収納容器6cの底面の肉厚(mm)である。図4の縦軸は平均温度(℃)と温度変動幅(℃)である。
図4において、21aは底面がプラスチックで形成された第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。21bは底面がアルミニウムで形成された第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。22aは底面がプラスチックで形成された第2収納容器6c内の空気の温度変動幅解析値である。22bは底面がアルミニウムで形成された第2収納容器6c内の空気の温度変動幅解析値である。
図4に示すように、第2収納容器6cの底面がプラスチック、アルミニウムのどちらで形成されても、当該底面の肉厚の変化に対して、平均温度解析値21a、21b、温度変動幅解析値22a、22bはほとんど変化しない。
平均温度解析値21bは、平均温度解析値21aよりも小さい。すなわち、第2収納容器6cの底面の材質がプラスチックからアルミニウムに変更された場合、第2収納容器6c内の平均温度は下がる。
温度変動幅解析値22bは、温度変動幅解析値22aよりも小さい。すなわち、第2収納容器6cの底面の材質がプラスチックからアルミニウムに変更された場合、第2収納容器6c内の空気の温度変動幅は減少する。
以上で説明した実施の形態1によれば、第2収納容器6cは、切替室4に隣接する。この際、第2収納容器6cの温度は、切替室4からの冷輻射により下がる。このため、第2収納容器6cの低温化を図ることができる。
また、第2収納容器6cの開口部は、第1収納容器6bの底面に閉塞される。このため、第2収納容器6cには、吹出空気Aが流入しない。その結果、第2収納容器6cの恒温化を図ることができる。
また、第2収納容器6cに対し、ダンパとモータ等の駆動装置が不要となる。このため、冷蔵庫1を安価に製作することができる。
第2収納容器6cの低温化と恒温化とにより、第2保存食品群17は、低温の環境で保存される。この場合、第2保存食品群17と周囲空気との間において、蒸気圧の差は小さい。このため、第2保存食品群17の保存品質を向上することができる。すなわち、第2保存食品群17からの水分(ドリップ)の流出、第2保存食品群17の酸化及び変化を抑制することができる。
例えば、第1収納容器6bの温度をチルド温度帯の0℃付近に設定しても、第2収納容器6c内の第2保存食品群17の温度は、−2℃程度の凍結点以下への低下を繰り返さない。このため、第2保存食品群17は凍結しない。この際、第2保存食品群17の温度は、−5℃〜−1℃の最大氷結晶生成帯の範囲内にない。このため、第2保存食品群17において、氷結晶は成長しない。このため、第2保存食品群17において、細胞の破壊が抑制される。このため、ドリップが大量に発生することを抑制できる。
また、第2収納容器6cの冷却には、切替室4の冷却に対して過剰となった冷却熱が利用される。このため、第2収納容器6cを冷却するための冷却能力が不要となる。その結果、冷蔵庫1全体の消費エネルギーを抑制することができる。
また、加工食品と生鮮食品とは分類して保存される。すなわち、食品を種類によって整理した状態で保存することができる。この場合、生肉、生魚の臭いが他の食品へ移ることを防止できる。
また、第2収納容器6cは、第1収納容器6bよりも高い熱伝導性の底面を有する。このため、第2収納容器6c内において、空気の温度分布のムラを改善することができる。
なお、チルド室6に3つ以上の収納容器を設けてもよい。この場合、収納容器の一つを、境界壁9を介して切替室4と隣接させればよい。当該収納容器は、切替室4からの冷輻射により冷却される。このため、当該収納容器の低温化を図ることができる。また、冷蔵庫1全体の消費エネルギーを抑制することができる。さらに、当該収納容器を略密閉状態すれば、当該収納容器の恒温化も図ることができる。
また、第1収納容器6bを仕切り板等によりさらに分割してもよい。例えば、第1収納容器6bを第1〜第3エリアに分割してもよい。この場合、ヨーグルト、チーズ等の乳製品を第1エリアに保存すればよい。ハム、ソーセージ等の食肉加工品を第2エリアに保存すればよい。カット野菜、サラダ等を第3エリアに保存すればよい。その結果、第1収納容器6bの整理性と視認性が向上する。このため、第1収納容器6b内の食品を使い忘れることを防止できる。
また、第2収納容器6cを仕切り板等によりさらに分割してもよい。例えば、第2収納容器6cを第1〜第2エリアに分割してもよい。この場合、肉を第1エリアに保存すればよい。魚を第2エリアに保存すればよい。その結果、第2収納容器6cの整理性と視認性が向上する。このため、第2収納容器6c内の食品を使い忘れることを防止できる。
また、チルド室6以外の貯蔵室においても、複数の収納容器を設けてもよい。この場合、収納容器の一つを、境界壁を介して切替室4、冷凍室3等の冷凍温度帯に設定された冷凍貯蔵室と隣接させればよい。当該収納容器は、冷凍貯蔵室からの冷輻射により冷却される。このため、当該収納容器の低温化を図ることができる。また、冷蔵庫1全体の消費エネルギーを抑制することができる。さらに、当該収納容器を略密閉状態すれば、当該収納容器の恒温化も図ることができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態2の第1収納容器6bの前面は、実施の形態1の第1収納容器6bの前面と異なる。具体的には、第1収納容器6bの前面は、視覚的に透明な2枚の板23で形成される。その結果、第1収納容器6bの前面は密閉される。すなわち、第1収納容器6bの前面内には、空隙が形成される。当該空隙は、断熱空気層として機能する。
実施の形態2の第2収納容器6cの前面は、実施の形態1の第2収納容器6cの前面と異なる。具体的には、第2収納容器6cの前面は、視覚的に透明な2枚の板24で形成される。その結果、第2収納容器6cの前面は密閉される。すなわち、第2収納容器6cの前面内には、空隙が形成される。当該空隙は、断熱空気層として機能する。
次に、図6を用いて、第2収納容器6c内の空気の温度を説明する。
図6はこの発明の実施の形態2における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。図6の横軸は第2収納容器6cの前面の肉厚(3〜10mm)に対応した熱通過率(W/mK)である。図6の縦軸は平均温度(℃)である。
図6において、25は前面がプラスチックで形成された第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。26は前面が断熱材で形成された第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。27は前面内に断熱空気層が形成された第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。なお、冷蔵室5内の空気の温度は、実測値に基づいて4±1.5℃で変動しているとする。
第2収納容器6cの前面の熱通過率が小さくなれば、第2収納容器6cの断熱性能が向上する。その結果、高温の冷蔵室5の影響が抑制される。このため、第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値25〜27は小さくなる。
図6に示すように、第2収納容器6cの前面がプラスチックで形成された場合、当該前面の肉厚の変化(3〜10mm)に対し、熱通過率は4.4〜3.3W/mKの間で変化する。第2収納容器6cの前面が断熱材で形成された場合、当該前面の肉厚の変化(3〜10mm)に対し、熱通過率は3.5〜2.0W/mKで変化する。第2収納容器6cの前面に断熱空気層が形成された場合、当該前面の肉厚の変化(3〜10mm)に対し、熱通過率は3.8〜1.8W/mKの間で変化する。
以上で説明した実施の形態2によれば、第1収納容器6bの前面には、断熱空気層が形成される。当該断熱空気層により、第1収納容器6bの断熱性能が向上する。このため、第1収納容器6bの低温化を図ることができる。その結果、第1保存食品群16を低温の環境で保存できる。すなわち、第1保存食品群16の保存品質を向上することができる。
この場合、第1収納容器6bの前面がより高温の冷蔵室5と隣接していても、第1収納容器6bへの吹出空気Aの供給量を抑制できる。その結果、冷蔵庫1全体の消費エネルギーを抑制することができる。
また、第1収納容器6bの前面は、透明な板23で形成される。このため、第1収納容器6bを冷蔵庫1の手前側に引き出さずに、第1保存食品群16を視認することができる。すなわち、第1収納容器6bの前面を断熱材で形成した場合とほぼ同様の断熱性能を確保しつつ、断熱材よりも良好な意匠性を確保することができる。
また、第2収納容器6cの前面には、断熱空気層が形成される。当該断熱空気層により、第2収納容器6cの断熱性能が向上する。このため、第2収納容器6cの低温化を図ることができる。具体的には、第2収納容器6cの前面を同じ肉厚で比較した場合、前面がプラスチックで形成された第2収納容器6cよりも、約1.5℃の低温化を図ることができる。その結果、第2保存食品群17を低温の環境で保存できる。すなわち、第2保存食品群17の保存品質を向上することができる。
また、第2収納容器6cの前面は、透明な板24で形成される。このため、第2収納容器6cを引き出さずに、第2保存食品群17を視認することができる。すなわち、第2収納容器6cの前面を断熱材で形成した場合とほぼ同様の断熱性能を確保しつつ、断熱材よりも良好な意匠性を確保することができる。
なお、視覚的に透明な樹脂、ガラス等の2枚の板で天板6aを形成してもよい。この場合も、天板6aには、断熱空気層が形成される。その結果、天板6aの断熱性能が向上する。このため、第1収納容器6bがより高温の冷蔵室5と隣接していても、第1収納容器6bの低温化を図ることができる。また、第1保存食品群16を天板6aの上方から視認することができる。このため、第1収納容器6bの奥側に収納された食品を使い忘れることを防止できる。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態3の第2収納容器6cは、実施の形態1の第2収納容器6cの底面に複数のプレートフィン28を付加したものである。複数のプレートフィン28は、吸込口5bの上流側に配置される。
次に、図8を用いて、複数のプレートフィン28を説明する。
図8はこの発明の実施の形態3における冷蔵庫の要部の斜視図である。
図8に示すように、複数のプレートフィン28は、板状に形成される。複数のプレートフィン28は、アルミニウム、ステンレス等の金属、高熱伝導性樹脂等、チルド室6の底面よりも熱伝導率の高い材料で形成される。例えば、複数のプレートフィン28は、垂直面方向の熱伝導率が10W/mK以上となる材料で形成される。
複数のプレートフィン28は、吹出空気Aの通風路に配置される。複数のプレートフィン28は、垂線が戻り空気Bと直交する方向となるように並んで配置される。その結果、隣接するプレートフィン28の間には、空隙が形成される。
各プレートフィン28の上端部は、第2収納容器6cの底面に接続される。各プレートフィン28の下端部は、チルドケースの底面から下方へ突き出す。すなわち、各プレートフィン28の下端部は、境界壁9(図8においては図示せず)に近接する。
本実施の形態においては、戻り空気Bは、複数のプレートフィン28の側面に沿って移動する。この際、戻り空気Bは、複数のプレートフィン28を冷却する。その結果、第2収納容器6cの底面は、複数のプレートフィン28からの熱伝導により冷却される。
次に、図9を用いて、第2収納容器6cの空気の温度を説明する。
図9はこの発明の実施の形態3における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。図9の横軸は第2収納容器6cの底面と境界壁9との距離(床面距離)(mm)である。図9の縦軸は平均温度(℃)である。
図9において、29aは底面がプラスチックで形成された第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。29bは底面がアルミニウムで形成された第2収納容器6cの空気の平均温度解析値である。
図9に示すように、第2収納容器6cの底面がプラスチック、アルミニウムのどちらで形成されても、床面距離が短くなれば、平均温度解析値29a、29bも小さくなる。例えば、床面距離が現状同等の5mmから0mmまで短くなれば、平均温度解析値29a、29bは、0.2℃以上小さくなる。
床面距離が同じ場合、平均温度解析値29bは、平均温度解析値29aよりも0.1℃以上小さい。すなわち、第2収納容器6cの底面の材質がプラスチックからアルミニウムに変更された場合、第2収納容器6c内の空気の平均温度は下がる。
以上で説明した実施の形態3によれば、伝熱面積の大きいプレートフィン28が第2収納容器6cの底面に設けられる。その結果、プレートフィン28において、戻り空気Bとの接触確率(熱伝達率)が増加する。このため、第2収納容器6cの底面を効果的に冷却することができる。
また、プレートフィン28の下端部は、境界壁9に近接する。この際、プレートフィン28の下端部を境界壁9と接触させてもよい。また、第2収納容器6cの底面の一部と境界壁9の一部を直接接触させてもよい。これらの場合、第2収納容器6cは、切替室4からの冷輻射を受けやすい。その結果、第2収納容器6cのさらなる低温化を図ることができる。
なお、第2収納容器6cの底面とプレートフィン28とを同一の材料で形成してもよい。この場合、第2収納容器6cの底面とプレートフィン28とを安価に製作することができる。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態4の境界壁9は、実施の形態1の境界壁9と異なる。具体的には、実施の形態4の境界壁9の肉厚は、実施の形態1の境界壁9の肉厚よりも薄い。
次に、図11を用いて、第2収納容器6c内の空気の温度を説明する。
図11はこの発明の実施の形態4における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。図11の横軸は境界壁9の肉厚(20〜50mm)、第2収納容器6cの底面と境界壁9との間の距離(床面距離)(0〜5mm)に対応した熱通過率(W/mK)である。図11の縦軸は平均温度(℃)である。
図11において、30aは底面がプラスチックで形成された第2収納容器6cの床面距離が5mmの際の第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。30bは底面がアルミニウムで形成された第2収納容器6cの床面距離が5mmの際の第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。31aは底面がプラスチックで形成された第2収納容器6cの床面距離が0mmの際の第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。31bは底面がアルミニウムで形成された第2収納容器6cの床面距離が0mmの際の第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値である。
第2収納容器6cの底面と切替室4との間の熱通過率が大きくなれば、第2収納容器6cの断熱性能が下がる。その結果、第2収納容器6cは、切替室4から冷輻射の影響を受けやすくなる。このため、第2収納容器6c内の空気の平均温度解析値30a、30b、31a、31bは小さくなる。
平均温度解析値31aは、平均温度解析値30aよりも0.2℃程度小さい。平均温度解析値31bは、平均温度解析値30bよりも0.2℃程度小さい。すなわち、床面距離を5mmから0mmまで短くすれば、第2収納容器6c内の平均温度は0.2℃程度下がる。
平均温度解析値30bは、平均温度解析値30aよりも0.1℃程度小さい。平均温度解析値31bは、平均温度解析値31aよりも0.1℃程度小さい。すなわち、第2収納容器6cの底面の材質がプラスチックからアルミニウムに変更された場合、第2収納容器6c内の平均温度は0.1℃程度下がる。
以上で説明した実施の形態4によれば、境界壁9の肉厚は薄い。この場合、第2収納容器6cと切替室4の間の熱抵抗が減少する。このため、第2収納容器6cは、切替室4からの冷輻射の影響を受けやすい。その結果、第2収納容器6cの底面を効果的に冷却することができる。すなわち、第2収納容器6cのさらなる低温化を図ることができる。
この際、境界壁9の厚さを30〜40mm程度にすればよい。この場合、切替室4内の環境に影響を与えることなく、第2保存食品群17を−2℃程度の凍結点付近で保存することができる。その結果、第2保存食品群17の保存品質を向上することができる。
実施の形態5.
図12はこの発明の実施の形態5における冷蔵庫のチルド室を側面方向から見た断面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態5のチルド室6は、実施の形態1のチルド室6に境界板32を付加したものである。境界板32は、第1収納容器6bと第2収納容器6cとの間に配置される。その結果、第1収納容器6bと第2収納容器6cとは仕切られる。この際、第2収納容器6cの開口部は、境界板32により閉塞される。すなわち、境界板32は、第2収納容器6cの蓋として機能する。
実施の形態5においては、第2収納容器6cは、振動、温度変動等の外部刺激を受けない。その結果、第2保存食品群17の相変化において、凍結点以下の温度でも凍結しない過冷却状態が維持される。すなわち、第2保存食品群17は、自然界における雨氷、霧氷等と同等の状態に維持される。このため、第2保存食品群17が安定した固定状態となることはない。すなわち、第2保存食品群17は凍結しない。
次に、図13と図14とを用いて、保存食品の過冷却解除を説明する。
図13と図14はこの発明の実施の形態5における冷蔵庫内の保存食品の過冷却解除を説明するための図である。図13の横軸は空気冷却速度(min/℃)である。図13の縦軸は食品到達温度(℃)である。図14の横軸は空気温度変動幅(℃)である。図14の縦軸は食品到達温度(℃)である。
図13と図14とにおいて、33は過冷却が維持された生マグロ(50〜200g)のサンプルを3日間保存した際のサンプルの到達温度である。34は過冷却が解除された生マグロ(50〜200g)のサンプルを3日間保存下再のサンプルの達温度である。
図13に示すように、空気冷却速度が速ければ、温度が急激に下がる。この場合、温度刺激により、サンプルの過冷却が解除されやすい。空気冷却速度を40min/℃以上(=0.025℃/min以下)に設定すれば、過冷却の解除は完全に回避される。
図14に示すように、空気温度変動幅が大きければ、温度の上昇と低下との繰り返しが温度刺激となる。この場合、温度刺激により、サンプルの過冷却が解除されやすい。温度変動幅を2℃以内に抑制すれば、過冷却はほぼ維持される。さらに、サンプルの温度を−4℃以上に維持すれば、過冷却の解除は完全に回避される。
次に、図15を用いて、第2収納容器6c内の空気の温度を説明する。
図15はこの発明の実施の形態5における冷蔵庫の第2収納容器の空気の温度を説明するための図である。図15の横軸は境界板32の肉厚(3〜10mm)に対応した熱通過率(W/mK)である。図15の縦軸は平均温度(℃)である。
図15において、35は前面がプラスチックで形成された第2収納容器6c内の空気の温度変動幅解析値である。36は前面が断熱材で形成された第2収納容器6c内の空気の温度変動幅解析値である。37は前面内に断熱空気層が形成された第2収納容器6c内の空気の温度変動幅解析値である。なお、冷蔵室5内の空気の温度は、実測値に基づいて1±1.5℃で変動しているとする。
境界板32の熱通過率が小さくなれば、境界板32の断熱性能が向上する。このため、第2収納容器6cに対し、温度変動の大きい第1収納容器6bの影響が抑制される。その結果、空気の温度変動幅解析値35〜37が小さくなる。
境界板32がプラスチックで形成された場合、境界板32の肉厚の変化(3〜10mm)に対し、熱通過率は4.6〜3.3W/mKの間で変化する。境界板32が断熱材で形成された場合、境界板32の肉厚の変化(3〜10mm)に対し、熱通過率は3.9〜2.0W/mKで変化する。境界板32に断熱空気層が形成された場合、境界板32の肉厚の変化(3〜10mm)に対し、熱通過率は4.6〜1.8W/mKの間で変化する。
以上で説明した実施の形態5によれば、境界板32は、第2収納容器6cの開口部を閉塞する。このため、第2収納容器6cには、吹出空気Aが直接流入しない。その結果、温度変動の大きい第1収納容器6bからの影響が抑制される。このため、実施の形態4と同様に、第2保存食品群17の温度が凍結点まで下がった場合でも、第2収納容器6c内の空気の温度変動を抑制することができる。その結果、第2保存食品群17は凍結しない。このため、第2保存食品群17の温度が−5℃〜−1℃の最大氷結晶生成帯の範囲内にあっても、第2保存食品群17において、氷結晶は成長しない。このため、第2保存食品群17において、細胞の破壊が抑制される。このため、ドリップが大量に発生することを抑制できる。
また、第2収納容器6cは、境界壁9を介して切替室4からの冷輻射により間接的に冷却される。その結果、冷風によって直接的に冷却される場合と比較し冷却速度が小さくなる。すなわち、冷却速度と温度変動を抑制しつつ、第2収納容器6cの低温化を図ることができる。このため、第2保存食品群17の過冷却を維持することができる。その結果、第2保存食品群17を凍結させないで長期間保存することができる。
具体的には、第2収納容器6c内の空気の温度を−4℃以上−2℃以下に維持すれば、第2保存食品群17の過冷却を維持し得る。この場合、図11を考慮し、第2収納容器6cの底面と切替室4との間の熱通過率を0.85W/mK乃至1.5W/mKの範囲に設定すればよい。また、第2収納容器6c内の空気の温度変動幅を2℃以下に抑制すればよい。この場合、図15を考慮し、境界板32の熱通過率を1.9W/mK以下に設定すればよい。
なお、境界板32に断熱空気層を形成すれば、境界板32の肉厚が同じでも、第2収納容器6cの温度変動を0.2〜0.4℃程度抑制することができる。すなわち、第2収納容器6cのさらなる恒温化を図ることができる。この場合、第1収納容器6bと第2収納容器6cの収納容積を確保することができる。
1 冷蔵庫、 2 野菜室、 2a 扉、 3 冷凍室、 3a 扉、 4 切替室、 4a 扉、 5 冷蔵室、 5a 扉、 5b 吸込口、 6 チルド室、 6a 天板、 6b 第1収納容器、 6c 第2収納容器、 6d 吹出口、 7 境界壁、 8 境界壁、 9 境界壁、 10 冷却風路、 11 戻り風路、 12 壁、 13 野菜室戻り風路、 14 冷蔵室戻り風路、 15a 圧縮機、 15b 冷却器、 15c 空気搬送装置、 16 第1保存食品群、 17 第2保存食品群、 18 温度履歴実測値、 19 温度履歴解析値、 20 温度履歴解析値、 21a 平均温度解析値、 21b 平均温度解析値、 22a 温度変動幅解析値、 22b 温度変動幅解析値、 23 板、 24 板、 25 平均温度解析値、 26 平均温度解析値、 27 平均温度解析値、 28 プレートフィン、 29a 平均温度解析値、 29b 平均温度解析値、 30a 平均温度解析値、 30b 平均温度解析値、 31a 平均温度解析値、 31b 平均温度解析値、 32 境界板、 33 到達温度、 34 到達温度、 35 温度変動幅解析値、 36 温度変動幅解析値、 37 温度変動幅解析値

Claims (11)

  1. 冷凍温度帯に設定された冷凍貯蔵室と、
    前記冷凍貯蔵室の上方に設けられた境界壁と、
    前記境界壁の上方に設けられ、冷気が供給されるように形成された第1収納容器と、
    前記冷凍貯蔵室と前記第1収納容器との間に設けられ、冷気が供給されないように形成された第2収納容器と、
    前記第2収納容器に保存された食品が過冷却状態を維持するように、前記冷凍貯蔵室に冷気を供給する冷却器と、
    を備え、
    前記第2収納容器は、上方に開口し、前記第1収納容器の底部に閉塞された開口部、または、前記第2収納容器の上方に設けられた蓋を有した冷蔵庫。
  2. 前記第2収納容器は、前記第1収納容器よりも高い熱伝導性の底面を有した請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第2収納容器は、空気層を挟んだ透明の2枚の板で形成された前面を有した請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記第2収納容器の底面と前記境界壁との間に設けられ、前記第2収納容器の底面よりも高い熱伝導性を有し、前記第2収納容器の底面に接続されたフィン、
    を備えた請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第2収納容器は、前記境界壁に接触した底面を有した請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記第2収納容器は、生鮮食品を保存し得るように形成された請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記境界壁は、0.85W/mK乃至1.5W/mKの範囲の熱通過率を有した請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記第2収納容器の上方に蓋が設けられている際に前記第1収納容器と前記第2収納容器との間に設けられた境界板、
    を備えた請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記境界板は、空気層を挟んだ透明の2枚の板で形成された請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記境界板は、1.9W/mK以下の熱通過率を有した請求項8又は請求項9に記載の冷蔵庫。
  11. 前記冷凍貯蔵室の上側に隣接し、冷蔵温度帯に設定された冷蔵貯蔵室、
    を備え、
    前記冷凍貯蔵室は、−22℃乃至−7℃の範囲で設定温度を切り替え得るように形成され、
    前記第1収納容器と前記第2収納容器とは、前記冷蔵貯蔵室の最下部に設けられた請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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